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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-25
(45)【発行日】2022-02-02
(54)【発明の名称】ホール素子
(51)【国際特許分類】
   H01L 43/04 20060101AFI20220126BHJP
   H01L 21/60 20060101ALI20220126BHJP
【FI】
H01L43/04
H01L21/60 301N
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2017058196
(22)【出願日】2017-03-23
(65)【公開番号】P2018160633
(43)【公開日】2018-10-11
【審査請求日】2019-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】303046277
【氏名又は名称】旭化成エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(72)【発明者】
【氏名】小路 智也
(72)【発明者】
【氏名】古屋 貴明
【審査官】宮本 博司
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-204616(JP,A)
【文献】特公昭45-026461(JP,B1)
【文献】実開平06-072266(JP,U)
【文献】特開2016-058421(JP,A)
【文献】特開平11-289114(JP,A)
【文献】特開昭59-129483(JP,A)
【文献】国際公開第2011/001667(WO,A1)
【文献】特開2013-157393(JP,A)
【文献】特開2014-011343(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 43/04
H01L 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
当該基板上に形成され、上面視で四角形の形状を有する感磁部と、
当該感磁部上に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜上に互いに離隔して形成され且つ前記絶縁膜を貫通して前記感磁部と電気的に接続された四つの導電部と、
前記導電部毎に設けられ前記導電部と電気的に接続されたボール部と、
を備え
記導電部のそれぞれは、
前記絶縁膜上に形成された電極部と、
上面視で前記感磁部の角部に配置され、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続するコンタクト部と、
を有し、
前記コンタクト部のそれぞれの外周面は、上面視で、前記感磁部の外周で囲まれる領域の内側に位置し、
前記電極部は、上面視で、長尺形状を有すると共にその長手方向が前記四つのコンタクト部を角部とする四角形である第一の四角形の辺に沿うように配置され、前記電極部の一端が前記四つのコンタクト部のうちの一つである第一コンタクト部と重なり、前記電極部の他端が前記第一コンタクト部と、当該第一コンタクト部と前記電極部の長手方向において隣接する第二コンタクト部との間に位置するとともに、前記第一の四角形の対向する二辺それぞれの中点同士を通る線分と重なっており、
前記ボール部は、上面視で、当該ボール部が前記線分と重なるように前記電極部上に配置され、且つ、上面視で、前記第一の四角形が有する二本の対角線で挟まれた領域に配置されているホール素子。
【請求項2】
前記感磁部は上面視で正方形であり、
記電極部は、上面視で互いに非線対称の関係となる位置に配置されている請求項1に記載のホール素子。
【請求項3】
前記感磁部は上面視で正方形であり、
記電極部は、上面視で互いに点対称であり且つ非線対称の関係となる位置に配置されている請求項1に記載のホール素子。
【請求項4】
前記コンタクト部の外周面は、前記感磁部と交差する方向に伸びると共に前記感磁部に突き当たる面である請求項1から請求項のいずれか一項に記載のホール素子。
【請求項5】
前記感磁部は、前記基板上に段差状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のホール素子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホール素子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、感磁部と電極パッドとを接続するためのコンタクトを有するホール素子が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭60-175471号公報
【文献】特開昭62-12974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のホール素子にあっては、例えば正方形の頂点に配置された四つのコンタクトのうち対角線上に位置するコンタクト同士を結ぶ線分で囲まれた領域は、コンタクトが形成されている領域に比較して外部応力の影響を受けやすい。つまり、温度環境の変化等によって、ホール素子本体の周囲を覆うモールド樹脂の変形等が生じると、その影響を受けてホール素子本体に応力変動が生じ、ホール出力電圧に変動が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、従来の未解決の問題に着目してなされたものであり、温度環境の変化等による応力変動によって生じるホール出力電圧の変動を抑制することの可能なホール素子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るホール素子は、基板と、当該基板上に形成され、上面視で四角形の形状を有する感磁部と、当該感磁部上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に互いに離隔して形成され且つ前記絶縁膜を貫通して前記感磁部と電気的に接続された四つの導電部と、前記導電部毎に設けられ前記導電部と電気的に接続されたボール部と、を備え、前記導電部のそれぞれは、前記絶縁膜上に形成された電極部と、上面視で前記感磁部の角部に配置され、前記絶縁膜を貫通して前記電極部と前記感磁部とを電気的に接続するコンタクト部と、を有し、前記コンタクト部のそれぞれの外周面は、上面視で、前記感磁部の外周で囲まれる領域の内側に位置し、前記電極部は、上面視で、長尺形状を有すると共にその長手方向が前記四つのコンタクト部を角部とする四角形である第一の四角形の辺に沿うように配置され、前記電極部の一端が前記四つのコンタクト部のうちの一つである第一コンタクト部と重なり、前記電極部の他端が前記第一コンタクト部と、当該第一コンタクト部と前記電極部の長手方向において隣接する第二コンタクト部との間に位置するとともに、前記第一の四角形の対向する二辺それぞれの中点同士を通る線分と重なっており、前記ボール部は、上面視で、当該ボール部が前記線分と重なるように前記電極部上に配置され、且つ、上面視で、前記第一の四角形が有する二本の対角線で挟まれた領域に配置されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、ボール部によって、外部応力の影響を受けやすい領域での応力変動が抑制されるため、応力変動に起因するホール出力電圧の変動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本発明の一実施形態に係るホール素子の一例を示す上面図である。
図1B図1AのA-A′断面図である。
図1C】ボール部の配置位置を説明するための説明図である。
図2A】ホールセンサの一例を示す上面図である。
図2B】ホールセンサの断面の一例を示す概略図である。
図3A】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図3B】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図3C】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図3D】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図3E】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図3F】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図3G】ホール素子の製造工程を説明するための断面図の一例である。
図4A】ホール素子のその他の例を示す上面図である。
図4B】ボール部の配置位置を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかである。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
【0009】
[実施形態]
図1Aは、本発明の一実施形態に係るホール素子100の一例を示す上面図である。図1Bは、図1AのA-O-A′断面の断面図を示す。
本発明の一実施形態に係るホール素子100は、基板10、感磁部20、電極部31~電極部34、絶縁膜40、コンタクト部51~コンタクト部54、及びボール部61~64を備える。感磁部20は、導電層21及び表面層22を備える。電極部31~電極部34及びコンタクト部51~コンタクト部54は、導電部を構成する。
【0010】
基板10は、Siや化合物半導体等の半導体基板である。本発明の一実施形態に係る基板10は、例えばGaAs基板である。基板(GaAs基板)10の抵抗率は1.0×10Ω・cm以上である。基板10の抵抗率の上限は1.0×10Ω・cm以下であってよい。基板10は、例えば略正方形の平面形状を有する。なお、基板10の平面形状は略正方形に限るものではなく任意に設定可能であり、例えば、感磁部20の平面形状と相似した、感磁部20よりも大きい平面形状を有していてもよい。
【0011】
感磁部20は、基板10上に形成される。感磁部20は、基板10上であり一部が基板10に埋まって形成されていてもよい。感磁部20は、略正方形の平面形状を有する。
感磁部20は、基板10よりも低抵抗の層である。感磁部20は、例えばGaAs、InSb及びInAs等の化合物半導体で形成される。本発明の一実施形態に係る感磁部20は、GaAsで形成される。感磁部20は、基板10にSi、Sn、S、Se、Te、Ge及びC等の不純物を注入し、加熱することにより活性化されてもよい。また、感磁部20は、少なくとも1つの角が丸みを帯びた平面形状を有していてもよい。感磁部20の端部では、ホール素子100に流れる電流が集中する場合がある。感磁部20の平面形状が丸みを有することにより、感磁部20の端部における電流集中が緩和される。なお、感磁部20を基板10上に段差状(メサ状)に形成する際にこの効果は顕著となる。特に感磁部20の角部が感磁部20の厚みに対して10%以上の曲率半径を有することにより、感磁部20の端部での電流集中を緩和することができる点で好ましい。また、感磁部20の厚みに対して10000%以下の曲率半径を有することにより、ホール素子100の出力電圧の揺らぎを抑制できる点で好ましい。これは、感磁部20の側面ではダングリングボンドの一番小さな面(例えば、(100)面)以外の面の露出を減らすことができ、キャリアの表面再結合が生じにくくなることによると推測される。
【0012】
感磁部20は、略正方形に限るものではない。四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれていればよい。
感磁部20を略正方形、あるいは四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれる形状とすることにより、電流集中を生じにくい形状とすることができる。また、基板10に対する感磁部20の面積を最大限大きくすることができる。これにより1/fノイズを抑制することができ、また、ホール素子100の出力特性の変動を抑制することができる点で好ましい。
【0013】
四つのコンタクト部に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれていれば、感磁部20はこの四つのコンタクト部に囲まれた領域の外側に広がっていてもよい。例えば、感磁部20の縁部は直線でなくともよく、また、感磁部20の縁部に切欠き等が形成されていてもよい。これに対して、感磁部20の縁部に形成された切欠きが比較的大きく、四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれない形状(いわゆる十字型の形状)となる場合、切欠きの近傍(即ち、十字の交点部分)で電流集中が生じやすくなる。そのため、1/fノイズが大きくなる場合がある。
【0014】
四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域は、次のように決めることができる。まず、感磁部20の上面視における重心を、感磁部20の中心とする。次に、感磁部20の中心と各コンタクト部51~コンタクト部54との間の距離が最小となる点を各コンタクト部51~コンタクト部54に描く。そして、これらの点間を結んで形成される領域を四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域とする。なお、感磁部20の中心との間の距離が最小となる点が各コンタクト部に複数ある場合には、これら全ての点を結んだ領域を四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域とする。また、入出力いずれにも用いられないコンタクト部が存在する場合、当該コンタクト部は考慮せずには上述の領域を決めるものとしてよい。
【0015】
導電層21は、基板10上に形成される。本発明の一実施形態に係る導電層21は、n型GaAsである。導電層21の膜厚は特に限定されない。本発明の一実施形態に係る導電層21の膜厚は、50nm以上2000nm以下である。また、導電層21の膜厚は、100nm以上1000nm以下であってもよい。
表面層22は、導電層21上に導電性の材料で形成される。表面層22は、導電層21よりも導電性の低いGaAs層、AlGaAs又はAlAs等の高抵抗な結晶からなる。本発明の一実施形態に係る表面層22の膜厚は、150nm以上である。表面層22の膜厚は、200nm以上であってもよい。表面層22の膜厚の上限は、800nm以下であっても、600nm以下であってもよい。なお、感磁部20には、表面層22が形成されなくてもよい。
【0016】
絶縁膜40は、感磁部20の上面及び感磁部20の側面を覆うように形成される。本発明の一実施形態に係る絶縁膜40は、表面層22全体と、導電層21及び表面層22の積層体の側面全体とを覆い、基板10の上面と接するように形成される。
絶縁膜40には、コンタクト用の開口部40aが設けられている。絶縁膜40の厚みは、例えば100nm以上であるがこれに限るものではない。絶縁膜40は、例えば、シリコン窒化膜(Si膜)、シリコン酸化膜(SiO膜)、アルミナ膜(Al)、ポリイミド膜及びこれらの膜の少なくとも1つを積層した多層膜である。なお、図1Aに示す上面図では、簡略化のため絶縁膜40を省略している。
【0017】
電極部31~電極部34は、絶縁膜40上に形成される。例えば、電極部31及び電極部32は、感磁部20に電流を流すための入力用の電極部であり、電極部33及び電極部34は、感磁部20のホール電圧を検出するための出力用の電極部である。ここでは、電極部31及び電極部32を入力用の電極部として説明し、電極部33及び電極部34を出力用の電極部として説明するが、入力用の電極部と出力用の電極部とを入れ替えてもよい。また、入力用の電極部と出力用の電極部とを逐次入れ替えることにより、ホール素子100をスピニングカレント動作させるようにしてもよい。なお、ホール素子100は電極部31~電極部34の他に電極部を備えていてもよい。
【0018】
電極部31~電極部34は絶縁膜40に設けられた開口部40aを通じて、コンタクト部51~コンタクト部54を介して感磁部20と電気的に接続される。電極部31~電極部34は、金属、ポリシリコン等の導電性材料により形成される。本発明の一実施形態に係る電極部31~電極部34は、金を主成分として含有する。
【0019】
1つのボール部に対して1つの電極部が電気的に接続されていれば、電極部31~電極部34の配置は特に制限はない。例えば、電極部31~電極部34は同一形状に形成され、例えば長方形の平面形状を有する。また、電極部31~電極部34は線対称の関係とはならず点対称の関係となる位置に形成され、且つそれぞれ対応するコンタクト部51~コンタクト部54の上に形成される。電極部31~34を線対称にはならず点対称となる位置に配置することにより、電極部31~電極部34との熱膨張係数の差による感磁部20にかかる応力の非対称性を緩和することができ、非対称に生じる抵抗変動を抑制することができ、ホール素子100の出力特性の変動を抑制できる。また、後述のように、コンタクト部51~コンタクト部54は、略正方形の頂点となる位置に配置される。例えば、図1Aに示すように、コンタクト部51~コンタクト部54が略正方形の角部に配置される場合には、電極部31~電極部34それぞれは、各電極部の長辺が、コンタクト部51~コンタクト部54で囲まれた領域、つまり略正方形の各辺と平行となり、且つ電極部31~電極部34のそれぞれは、いずれかの角部が対応するコンタクト部51~コンタクト部54と上面視で重なるように配置される。さらに、例えば電極部31は、一端がコンタクト部51上に位置し、他端がコンタクト部51とコンタクト部51に隣接するコンタクト部53との間の中央部付近に位置し、コンタクト部51上部を覆うと共に、コンタクト部51から、コンタクト部51及びコンタクト部53の中央部付近までを覆う長さを有する。他の電極部32~34も同一の長さを有する。
【0020】
これによって、電極部31~電極部34は、コンタクト部51~コンタクト部54で囲まれた領域からなる略正方形の領域の中心を点対称の中心として点対称の関係となるように配置され、各電極部31~電極部34は、一端がそれぞれ対応するコンタクト部51~コンタクト部54と上面視で重なる。また、電極部31~電極部34は線対称の関係とはならない。
【0021】
また、電極部31~電極部34それぞれの外周は、上面視で、感磁部20の外周で囲まれる領域の内側に位置する。
ここで、感磁部20の上部に電極部31~電極部34が形成される場合、感磁部20は、少なくとも1つの角が丸みを帯びていることで、チッピングの影響を抑制することができる。
【0022】
すなわち、基板10を個片化する際にダイシングを行うが、基板10の外周部と感磁部20の外周部の間に電極部31~電極部34が配置されていない場合、チッピングにより感磁部20が欠け、当該欠けを原因とした電流集中を生じる場合がある。特に、感磁部20の角が丸みを帯びていない場合、絶縁膜40からの応力やダイシング時の応力が感磁部の角へ集中し、亀裂の起点となる場合がある。感磁部20の少なくとも1つの角が丸みを帯びている場合、上記応力等を緩和し、チッピングによる感磁部20の端の欠けを抑制することで、電流集中を緩和することができる。
【0023】
なお、ここでは電極部31~電極部34が、同一の平面形状を有する場合について説明するが、電極部31~電極部34は異なる平面形状を有していてもよい。例えば、入力用の電極部と出力用の電極部とをそれぞれ異なる平面形状としてもよく、また、電極部31~電極部34のそれぞれにおいて異なる部分に切欠きを設けること等により、電極部31~電極部34それぞれを異なる形状としてもよい。
【0024】
また、本発明の一実施形態に係る電極部31~電極部34は上面視で感磁部20の領域内に形成されているが、これらの電極部の少なくとも一部が上面視で感磁部20の領域の外側まで延出していてもよい。なお、上面視で感磁部20の領域内に電極部31~電極部34が形成されていると、ホール素子100の出力電圧の揺らぎを小さくできる点で好ましい。これは、感磁部20と電極部31~電極部34との熱膨張係数の差による応力が感磁部20にかかりにくくなるためである。
【0025】
コンタクト部51~コンタクト部54は、感磁部20上に形成される。本発明の一実施形態に係るコンタクト部51~コンタクト部54は、絶縁膜40を貫通して、電極部31~電極部34と感磁部20とを電気的に接続する。本発明の一実施形態では、コンタクト部51~コンタクト部54は、略正方形の頂点となる位置に形成される。
コンタクト部51~コンタクト部54は、例えば、電極部31~電極部34と同一の材料で形成される。電極部31~電極部34及びコンタクト部51~コンタクト部54は、導電部として、同一のプロセスにより同時に一体に形成されてもよい。なお、コンタクト部51~コンタクト部54は、電極部31~電極部34とは異なる材料で形成されてもよい。
【0026】
コンタクト部51~コンタクト部54は、感磁部20の平面形状に応じた平面形状を有し、感磁部20と電極部31~電極部34のそれぞれとを電気的に接続可能な大きさに形成される。コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、例えば、感磁部20の角部部分と相似な略三角形状を有し、コンタクト部51~コンタクト部54は、三つの頂点が感磁部20の頂点の外側の領域と上下方向で対向し、三辺のうちの二辺が感磁部20の二辺と平行となるように形成される。
【0027】
また、コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、感磁部20の外周側に対応する外側領域の少なくとも一部に丸みを有していてもよい。また、コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、感磁部20の中心側の内側領域に丸みを有していてもよく、例えば全体として扇形を有していてもよい。これにより、コンタクト部51~コンタクト部54の端部における電流集中が緩和される。コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状は、コンタクト部の端部における電流集中を緩和できるものであれば、扇形に限らず他の形状であってもよい。なお、ここでいう外側領域とは、コンタクト部51~コンタクト部54の外周であって、感磁部20の外周と対向する領域を指す。一方、内側領域とは、外側領域以外の感磁部20の中心側の領域を指す。また、四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域全てが感磁部20に含まれている場合、特にコンタクト部51~コンタクト部54の端部に流れる電流量が多くなるので、顕著に電流集中緩和効果が得られる。
【0028】
ボール部61~ボール部64は、電極部31~電極部34上に形成される。このとき、ボール部61~ボール部64は、図1Cに示すように、コンタクト部51~コンタクト部54で囲まれた領域により形成された略正方形の二本の対角線(図1C中に一点鎖線で示す。)で挟まれる領域に配置される。具体的には、ボール部の電極部に対する接触面が、隣り合うコンタクト部、例えばコンタクト部51とコンタクト部53との中央部、コンタクト部53とコンタクト部52との中央部、コンタクト部52とコンタクト部54との中央部、コンタクト部54とコンタクト部51との中央部、それぞれの近傍に配置される。
【0029】
なお、四つのコンタクト部51~コンタクト部54によって囲まれた領域は、上述のように定めることができる。上述のように四つのコンタクト部51~コンタクト部54によって囲まれた領域を定めた場合、感磁部20の中心からの距離が最も短い点が各コンタクト部につき1点のみ存在する場合は、「四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域により形成される四角形」は、四つのコンタクト部51~コンタクト部54によって囲まれた領域と一致する。また、感磁部20の中心からの距離が最も短い点がコンタクト部に複数存在する場合は、一つのコンタクト部につき、複数の点のうちいずれか一点を選択し、各コンタクト部につき1点、計4点を結ぶ線分で囲まれた領域を「四つのコンタクト部51~コンタクト部54に囲まれた領域により形成される四角形」と定めるものとする。
【0030】
ボール部61~ボール部64は導電性の材料で形成され、電極部31~電極部34と電気的に接続される。ボール部61~ボール部64は、外部接続用のボンディングワイヤと同一の材料で形成されていてよい。ボール部61~ボール部64は、実装時等にボンディングワイヤを電極部31~電極部34に接合する際に、ボンディングワイヤと電極部31~電極部34との接合部分の太さをボンディングワイヤの太さよりも太くし、この太くした電極部31~電極部34との接合部分をボール部としてもよく、また、ワイヤバンプ形成方法を用いてボール部61~ボール部64のみを電極部31~電極部34上に形成するようにしてもよい。ボール部61~ボール部64は例えば金ボールやはんだボールである。
【0031】
そして、電極部31~電極部34は、ボール部61~ボール部64が電極部31~電極部34上の、隣り合うコンタクト部間の中央部にボール部61~ボール部64を形成することができ、且つ、電極部31~電極部34とボール部61~ボール部64とを電気的に接続することが可能であり、且つ面積が最小となる大きさ、又はこの最小となる面積よりも多少大きな面積を有する大きさに設定される。この電極部31~電極部34の大きさは、面積がより小さいことが好ましい。その理由は、電極部31~電極部34の、それぞれ対応するコンタクト部51~コンタクト部54を基点として見た場合にコンタクト部51~コンタクト部54上から延出している領域は、電極部31~電極部34と絶縁膜40と感磁部20との積層構造となり寄生容量が生じる可能性がある。寄生容量はホール素子100の出力特性に影響を与えるため、電極部31~電極部34の面積が小さくなるようにし電極部31~電極部34と絶縁膜40と感磁部20との積層構造の領域を小さくすることによって、寄生容量を抑制し出力特性のばらつきを低減することができるからである。
【0032】
図2Aは、本発明の一実施形態に係るホール素子100を用いたホールセンサ200の一例を示す上面図である。図2Bは、ホールセンサ200の断面の一例を示す概略図である。
ホールセンサ200は、ホール素子100、リード端子211~リード端子214、保護層220、モールド部材230、外装めっき層240及びボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254を備える。なお、ホールセンサ200の構成は一例であり、これに限るものではない。
【0033】
ホール素子100は、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254によりリード端子211~リード端子214に接続される。電極部31は、ボール部61を介してボンディングワイヤ251により、リード端子211と電気的に接続される。電極部32は、ボール部62を介してボンディングワイヤ252により、リード端子212と電気的に接続される。電極部33は、ボール部63を介してボンディングワイヤ253により、リード端子213と電気的に接続される。電極部34は、ボール部64を介してボンディングワイヤ254により、リード端子214と電気的に接続される。
【0034】
ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254は、導電性の材料で形成される。ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254は、例えば金ワイヤを適用することができるが、これに限るものではない。ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254は、モールド部材230により覆われている。これにより、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254が固定される。
【0035】
なお、電極部31~電極部34と、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254とのそれぞれの間にボール部が設けられていてもよい。ボール部は、導電性の材料で形成される。ボール部は、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と同一の材料で形成されてよい。ボール部は、例えば金ボール、またははんだボールである。一例において、ボール部は、上面視で10μm以上、100μm以下の直径を有し、例えば、60μmの直径を有する。なお、ボール部が上面視で真円でない場合には、上面視したボール部と同じ面積を有する楕円に近似し、当該楕円の長径を直径としてもよい。また、ボール部の厚みは応力緩和の観点から5μm以上であることが好ましい。また、製造容易性の観点からボール部の厚みは100μm以下であることが好ましい。なお、ボール部の厚みとは、ボール部の一番高い部分とボール部が配置された電極部31~電極部34との距離である。
【0036】
ここで、ホールセンサ200のX線撮影にて得られた断面透過図を観察した際に、ボンディングワイヤ252をリード端子212側からホール素子100側にたどった場合にボンディングワイヤの太さよりも幅が大きくなった部分をボール部と定義してもよい。
リード端子211~リード端子214は、外装めっき層240を介して外部と電気的に接続される。リード端子211~リード端子214は、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と接続された面と反対側の面とに外装めっき層240が形成される。これにより、ホール素子100は、ホールセンサ200の外部と電気的に接続される。なお、外装めっき層240は、例えばスズ(Sn)で形成されているが、これに限るものではない。
【0037】
保護層220は、ホール素子100のボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と接続された面とは反対側の面を覆う。保護層220は、例えば基板10を保護可能な材料であれば限定されない。保護層220は、導体、絶縁体、又は半導体の何れか1つからなる膜であってもよく、これらのうち2つ以上を含む膜であってもよい。導体の場合、保護層220は、銀ペーストなどの導電性樹脂であってよい。絶縁体の場合、保護層220は、エポキシ系の熱硬化型樹脂とシリカ(SiO)とを含む絶縁ペースト、窒化ケイ素及び二酸化ケイ素等であってよい。半導体の場合、保護層220は、Si基板やGe基板などの貼り合わせであってよい。
【0038】
モールド部材230は、ホール素子100と、ボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254と、リード端子211~リード端子214とをモールドする。モールド部材230は、リフロー時の高熱に耐えられる材料で形成される。例えば、モールド部材230は、エポキシ系の熱硬化型樹脂で形成される。
【0039】
ここで、ホールセンサ200においては、温度環境の変化等に起因してモールド部材230が変形するとホール素子100は応力変化の影響により局所的な抵抗変動が生じ、抵抗のバランスが崩れることでオフセット電圧が発生する。図1Aにおいて、ホール素子100にボール部61~ボール部64が設けられていない場合、隣り合うコンタクト部同士の間の領域は、応力変動により非対称な抵抗変動を生じやすい。本実施形態に係るホール素子100は、図1A図1Bに示すように、応力変動の影響を受けやすいと予測される、隣り合うコンタクト部同士の間にボール部61~ボール部64を配置している。そのため、モールド部材230の変形等が生じたとしても、ボール部61~ボール部64により、感磁部20に伝わる応力変動が低減されることになる。その結果、ホール素子100の非対称な抵抗変動が抑制され、オフセット電圧の変動等を抑制することができる。また、基板10上に感磁部20が段差状(メサ状)に形成されている場合、感磁部20にモールド部材230等による応力が集中するため、ボール部61~ボール部64による応力緩和効果が大きくなり、ホール素子100の出力特性の変動を抑制できる。
【0040】
また、上述のように、ホール素子100は、感磁部20の電流集中を緩和することができる。これにより、感磁部20の電流集中に起因する微小な抵抗変動が生じにくくなる。したがって、ホール素子100は、電流集中により生じる1/fノイズを抑制できる。
また、ボール部61~ボール部64は、リード端子211~リード端子214と電極部31~電極部34とをボンディングワイヤ251~ボンディングワイヤ254で接続する際に必須のものである。本発明の一実施形態におけるホール素子100では、このボンディングワイヤ251~254に電極部31~34を接続するためのボール部61~ボール部64を、応力変動による影響を低減するための保護用の部材として流用している。そのため、応力変動による影響を低減するための保護用の部材を別途設けるための工程の追加や構成品の追加等を伴うことなく実現することができ、これに伴うコストの増加を抑制しつつ、応力変動による影響を抑制することができる。
【0041】
[製造方法]
図3A図3Gは、ホール素子100の製造工程の一例を示す断面図である。図3A図3Gは、図1Aに示すA-A′断面を示す断面図である。なお、ホール素子100の製造方法は、これに限るものではない。ここでは、コンタクト部51~コンタクト部54をコンタクト部50として説明する。
【0042】
まず、後に複数個に個片化されて基板10となる大きな基板を用意する(図3A)。個片化された基板10の平面形状は、例えば略正方形である。
次に、基板10上に感磁部20を形成する(図3B)。具体的には、基板10上に導電層21を形成し、導電層21上に表面層22を形成する。感磁部20の成膜段階では、導電層21及び表面層22の平面形状は、基板10の平面形状と同一であってよい。例えば、感磁部20は、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition、有機金属気相成長)法やMBE(分子線エピタキシー)法を用いて、基板10上に化合物半導体をエピタキシャル成長することにより形成される。
【0043】
次に図3Cにおいて、感磁部20を予め定められた平面形状のパターンにエッチングする。これにより、感磁部20の平面形状が略正方形に形成される。また、感磁部20の平面形状の角部は、当該エッチング工程により丸められてよい。
次に図3Dにおいて、感磁部20上にコンタクト部50を形成する。コンタクト部50は、蒸着やスパッタ等の任意の半導体製造工程を用いて形成される。コンタクト部50は、感磁部20の角部近傍に形成される。
【0044】
次に図3Eにおいて、基板10、感磁部20及びコンタクト部50上にこれらを覆うように絶縁膜40を形成する。例えば絶縁膜40として、厚みが300nmのSiN膜が形成される。また、絶縁膜40には、コンタクト部50と電極部31~電極部34とが電気的に接続されるための開口部40aが形成される。開口部40aはエッチングプロセスにより形成されていてもよい。続いて図3Fにおいて、絶縁膜40上に電極部31~電極部34が形成される。このとき、電極部31~電極部34は、図1Aに示すように、電極部31~電極部34は、それぞれ対応するコンタクト部50からコンタクト部50間の中央部付近までの領域を覆う大きさに形成される。
【0045】
また、電極部31~電極部34は、絶縁膜40に形成された開口部40aを通じて、コンタクト部50と電気的に接続される。一例において、電極部31~電極部34の厚みは、0.5μmであるがこれに限るものではない。
次に図3Gにおいて、ボール部61~ボール部64をワイヤバンピング法やスタッドバンプボンディング法といったワイヤバンプ形成方法を用いて形成する。又は、ワイヤボンディングを行う際に、ワイヤ先端にボールを形成しこのボールを電極部31~電極部34に接合することで電極部31~電極部34上にボール部61~ボール部64を形成する。このとき、ボール部61~ボール部64を、電極部31~電極部34上の、コンタクト部50間の中央部近傍となる位置に形成する。以上により、ホール素子100が形成される。
【0046】
なお、ここでは、コンタクト部50を形成する段階は、絶縁膜40を形成する段階の前に実行されているが、コンタクト部50を形成する段階は、絶縁膜40を形成する段階の後に実行されてもよい。
また、上記実施形態においては、四つの電極部31~電極部34のそれぞれにボール部61~ボール部64を設ける場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、いずれか一つのみに設けることも可能である。また、例えば、出力用の電極部のみ、または入力用の電極部のみに設けることも可能である。
【0047】
また、上記実施形態においては、ボール部61~ボール部64を、隣り合うコンタクト部、例えばコンタクト部51とコンタクト部53との中央部、コンタクト部53とコンタクト部52との中央部、コンタクト部54とコンタクト部51との中央部、それぞれの近傍に配置した場合について説明したが、これに限るものではない。コンタクト部51~コンタクト部54で囲まれた領域により形成された四角形の二本の対角線で挟まれる領域に配置されていればよい。図1Aに示すように、コンタクト部51~コンタクト部54が感磁部20の角部に配置されている場合には、隣り合うコンタクト部51及びコンタクト部54間の中央部と、隣り合うコンタクト部52及びコンタクト部53間の中央部とを結ぶ線分上、同様に隣り合うコンタクト部51及びコンタクト部53間の中央部と隣り合うコンタクト部52及びコンタクト部54間の中央部とを結ぶ線分上、またはこれら線分の近傍に、各ボール部61~ボール部64を配置してもよい。
【0048】
また、上記実施形態においては、感磁部20の角部にコンタクト部51~コンタクト部54を配置した場合について説明したが、これに限るものではなく、四つのコンタクト部51~コンタクト部54で囲まれる領域全体が感磁部20に含まれるように配置されていれば、感磁部20に対して、コンタクト部51~コンタクト部54は、どのような位置関係に配置されていてもよい。
【0049】
例えば、図1に示すように、例えば略正方形の感磁部20の角部と、コンタクト部51~コンタクト部54とが対向するのではなく、図4Aに示すように、略正方形の感磁部20の各辺の中央部と、コンタクト部51~コンタクト部54とが対向するように、コンタクト部51~コンタクト部54を配置してもよい。この場合も、図4Bに示すように、コンタクト部51~コンタクト部54で囲まれた領域により形成された略正方形の二本の対角線(図4B中に一点鎖線で示す。)で挟まれる領域に配置される。具体的には、コンタクト部51~コンタクト部54を頂点とする略正方形において隣り合うコンタクト部、例えばコンタクト部51とコンタクト部53との中央部、コンタクト部53とコンタクト部52との中央部、コンタクト部52とコンタクト部54との中央部、コンタクト部54とコンタクト部51との中央部、それぞれの近傍に配置される。つまり、ボール部61~ボール部64は、感磁部20の角部となる位置近傍それぞれに配置される。感磁部20とコンタクト部51~コンタクト部54との配置関係に関わらず、コンタクト部同士の間は、応力変動の影響を受けやすい。そのため、コンタクト部同士の間にボール部を配置することによって、ボール部によって応力変動による影響を低減することができる。このように、感磁部20の各辺の中央部にコンタクト部51~コンタクト部54を配置した場合には、図4に示すように、コンタクト部51~コンタクト部54の平面形状を長方形とし、長辺が、感磁部20の辺と平行となるようにコンタクト部51~コンタクト部54を配置すればよい。
【0050】
また、コンタクト部51~コンタクト部54の配置位置は略正方形の頂点となる位置に限るものではなく、コンタクト部51~コンタクト部54で囲まれた領域全面が感磁部20に含まれれば、コンタクト部51~コンタクト部54の配置位置は、四角形の頂点となる位置であればよい。この場合も、四角形の二本の対角線により挟まれる領域に各ボール部61~ボール部64を配置すればよい。又は四角形の対向する二辺の対それぞれの、二辺の中点同士を結ぶ線分上に各ボール部61~ボール部64を配置すればよい。
【0051】
また、上記実施形態においては、電極部31~電極部34を長方形状に形成した場合について説明したが、これに限るものではなく、コンタクト部51~コンタクト部54とボール部61~ボール部64のそれぞれと電気的に接続することができる形状であればよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0052】
10 基板
20 感磁部
21 導電層
22 表面層
31~34 電極部
40 絶縁膜
51~54 コンタクト部
61~64 ボール部
100 ホール素子
200 ホールセンサ
211~214 リード端子
251~254 ボンディングワイヤ
230 モールド部材
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図4A
図4B