(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-01-27
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】レーザ溶接方法及びそれを用いた回転電気機械の製造方法
(51)【国際特許分類】
B23K 26/32 20140101AFI20220128BHJP
B23K 26/21 20140101ALI20220128BHJP
H02K 15/04 20060101ALI20220128BHJP
【FI】
B23K26/32
B23K26/21 N
H02K15/04 E
(21)【出願番号】P 2020079962
(22)【出願日】2020-04-30
【審査請求日】2021-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】504176911
【氏名又は名称】国立大学法人大阪大学
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 正敏
(72)【発明者】
【氏名】西河 尚志
(72)【発明者】
【氏名】塚本 雅裕
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 雄二
(72)【発明者】
【氏名】菅 哲男
【審査官】柏原 郁昭
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-104276(JP,A)
【文献】特開2005-313195(JP,A)
【文献】特開2020-039191(JP,A)
【文献】特開2019-118159(JP,A)
【文献】特開2017-098161(JP,A)
【文献】特開2002-316282(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 26/32
B23K 26/21
H02K 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
銅を主成分として含む材料(10)を溶接するレーザ溶接方法であって、
前記材料(10)に第1レーザ光(L1)を照射して加熱するとともに、前記材料(10)の前記第1レーザ光(L1)の照射部内に、前記材料(10)の温度上昇に伴って前記材料(10)に含まれる銅のエネルギー吸収率が高まる第2レーザ光(L2)を照射して溶接
し、
前記第1レーザ光(L1)の波長が400nm以上で且つ470nm以下であるレーザ溶接方法。
【請求項2】
請求項
1において、
前記第1レーザ光(L1)の光源が半導体レーザであるレーザ溶接方法。
【請求項3】
請求項1
又は2において、
前記第2レーザ光(L2)の波長が
1030nm以上で
且つ1200nm以下であるレーザ溶接方法。
【請求項4】
請求項1乃至
3のいずれかにおいて、
前記第2レーザ光(L2)の光源が赤外線レーザであるレーザ溶接方法。
【請求項5】
請求項1乃至
4のいずれかにおいて、
前記第2レーザ光(L2)の
照射部が、前記第1レーザ光(L1)の
照射部1つに
2つ以上含まれるレーザ溶接方法。
【請求項6】
請求項1乃至
5のいずれかにおいて、
前記材料(10)に、2組以上の前記第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射するレーザ溶接方法。
【請求項7】
固定子鉄心(31)に形成された複数のスロットのそれぞれに複数の導体セグメント(32)が挿入され、各スロットに挿入された前記複数の導体セグメント(32)の端部が、銅を主成分として含む材料(10)で形成された回転電気機械(30)の製造方法であって、
前記複数の導体セグメント(32)の端部間を、請求項1乃至
6のいずれかのレーザ溶接方法により溶接する回転電気機械(30)の製造方法。
【請求項8】
請求項
7において、
前記複数の導体セグメント(32)それぞれの端部に対し、1組以上の前記第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射する回転電気機械(30)の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ溶接方法及びそれを用いた回転電気機械の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザ光を用いた溶接による溶接方法が広く知られている。例えば、特許文献1には、被加工物の溶接予定線に沿って第1のレーザ光を照射して予熱し、その予熱部分にフィラーワイヤを供給しながら第2のレーザ光を照射して溶接することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電動機や発電機等の回転電気機械には、固定子鉄心に形成された複数のスロットのそれぞれに複数の導体セグメントが挿入され、各スロットに挿入された複数の導体セグメントの端部が溶接されたものがある。
【0005】
これらの複数の導体セグメントの端部の溶接をアーク溶接で行う場合、入熱が大きいので、導体セグメント間を絶縁している絶縁被覆が溶融するのを防止するには、導体セグメントの端部までの外部露出した導体部を長くする必要があり、そのため、コイルエンド部の小型化を図ることが困難となる。また、アーク溶接では、アースが必要である。
【0006】
レーザ光を用いれば、高密度エネルギーのため、熱影響の小さい溶接も可能であるが、導体セグメントは銅で形成されていることが一般的であり、その銅は、溶接に用いられるレーザ光の波長域では、エネルギー吸収率が低いため、レーザ光を用いて溶接を行うことが困難である。
【0007】
本開示の課題は、銅を主成分として含む材料をレーザ光を用いて溶接するレーザ溶接方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様は、銅を主成分として含む材料(10)を溶接するレーザ溶接方法を対象とする。そして、前記材料(10)に第1レーザ光(L1)を照射して加熱するとともに、前記材料(10)の前記第1レーザ光(L1)の照射部内に、前記材料(10)の温度上昇に伴って前記材料(10)に含まれる銅のエネルギー吸収率が高まる第2レーザ光(L2)を照射して溶接する。
【0009】
第1の態様では、銅を主成分として含む材料(10)に第1レーザ光(L1)を照射して加熱する。また、材料(10)の第1レーザ光(L1)の照射部内に第2レーザ光(L2)を照射する。この第2レーザ光(L2)は、材料(10)の温度上昇に伴って材料(10)に含まれる銅のエネルギー吸収率が高まるものである。そのため、加熱されて温度上昇した第1レーザ光(L1)の照射部内に、第2レーザ光(L2)を照射すると、第2レーザ光(L2)が、高いエネルギー吸収率で材料(10)に含まれる銅に吸収されるとともに、材料(10)に高密度エネルギーが与えられ、それにより材料(10)が溶融することとなって溶接を行うことができる。したがって、第1及び第2レーザ光(L1,L2)を組み合わせて用いることにより、銅を主成分として含む材料(10)を溶接することができる。
【0010】
本開示の第2の態様は、第1の態様において、前記第1レーザ光(L1)の波長が584nm以下である。第2の態様では、材料(10)の温度を効率的に上昇させることができる。
【0011】
本開示の第3の態様は、第2の態様において、前記第1レーザ光(L1)の波長が470nm以下である。第3の態様では、銅のエネルギー吸収率が高くなることから、材料(10)の温度を安定して上昇させることができる。
【0012】
本開示の第4の態様は、第1乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記第1レーザ光(L1)の光源が半導体レーザである。第4の態様では、第1レーザ光(L1)を容易に得ることができる。
【0013】
本開示の第5の態様は、第1乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記第2レーザ光(L2)の波長が800nm以上である。第5の態様では、効率的に材料(10)を溶接が可能な溶融状態にすることができる。
【0014】
本開示の第6の態様は、第1乃至第5の態様のいずれかにおいて、前記第2レーザ光(L2)の光源が赤外線レーザである。第6の態様では、第2レーザ光(L2)を容易に得ることができる。
【0015】
本開示の第7の態様は、第1乃至第6の態様のいずれかにおいて、前記第2レーザ光(L2)のビーム数が、前記第1レーザ光(L1)のビーム数1つに対して1つ以上である。第7の態様では、第2レーザ光(L2)のビーム数が、第1レーザ光(L1)のビーム数1つに対して最低1つであるが、第1レーザ光(L1)のビーム数1つに対して2つ以上あれば、より均一に材料(10)を溶融させることができる。
【0016】
本開示の第8の態様は、第1乃至第7の態様のいずれかにおいて、前記材料(10)に、2組以上の前記第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射する。第8の態様では、溶接のバラツキを低減することができる。
【0017】
本開示の第9の態様は、固定子鉄心(31)に形成された複数のスロットのそれぞれに複数の導体セグメント(32)が挿入され、各スロットに挿入された前記複数の導体セグメント(32)の端部が、銅を主成分として含む材料(10)で形成された回転電気機械(30)の製造方法を対象とする。そして、前記複数の導体セグメント(32)の端部間を、第1乃至第9の態様のいずれかのレーザ溶接方法により溶接する。
【0018】
第9の態様では、第1及び第2レーザ光(L1,L2)を組み合わせることにより、銅を主成分として含む材料(10)で形成された導体セグメント(32)の端部間を溶接することができる。また、導体セグメント(32)に高密度エネルギーが与えられるので、導体セグメント(32)の端部までの外部露出した導体部を長くする必要がなく、そのため、コイルエンド部の小型化を図ることができる。さらに、導体セグメント(32)の端部間の高速溶接が可能であるので、高い生産能力を得ることができるとともに、高い生産能力を得るための設備増設が不要であることから、設備投資の低減を図ることができる。
【0019】
本開示の第10の態様は、第9の態様において、前記複数の導体セグメント(32)のそれぞれの端部に対し、1組以上の前記第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射する。第10の態様では、導体セグメント(32)の端部間の溶接のバラツキを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】
図1は、実施形態に係るレーザ溶接方法を示す断面図である。
【
図2】
図2は、300Kにおけるレーザ光の波長と銅を含む各種金属のエネルギー吸収率との関係を示すグラフである。
【
図3】
図3は、第1及び第2レーザ光(L1,L2)のビームの位置を示す平面図である。
【
図4】
図4は、第1及び第2レーザ光(L1,L2)のビームの位置の変形例を示す平面図である。
【
図5】
図5は、回転電気機械(30)の斜視図である。
【
図6】
図6は、回転電気機械(30)の複数の導体セグメント(32)の端部間のレーザ溶接方法を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、回転電気機械(30)の複数の導体セグメント(32)の溶接後の端部を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、回転電気機械(30)の複数の導体セグメント(32)の端部間のレーザ溶接方法の変形例を示す斜視図である。
【
図9】
図9は、導体セグメント(32)の溶接後の端部の正面図である。
【
図10】
図10は、導体セグメント(32)の端部への第1及び第2レーザ光(L1,L2)の照射方法を示す斜視図である。
【
図11】
図11は、導体セグメント(32)の端部への第1及び第2レーザ光(L1,L2)の照射方法の変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態について詳細に説明する。
【0022】
実施形態に係るレーザ溶接方法は、銅を主成分として含む材料(10)にレーザ光を照射して被着金属材(20)に溶接するものである。このとき、
図1に示すように、材料(10)の表面に第1レーザ光(L1)を照射して加熱するとともに、その材料(10)の第1レーザ光(L1)の照射部内の加熱した表面に、材料(10)の温度上昇に伴って材料(10)に含まれる銅のエネルギー吸収率が高まる第2レーザ光(L2)を照射して被着金属材(20)に溶接する。
【0023】
この実施形態に係るレーザ溶接方法では、銅を主成分として含む材料(10)に第1レーザ光(L1)を照射して加熱する。また、材料(10)の第1レーザ光(L1)の照射部内に第2レーザ光(L2)を照射する。この第2レーザ光(L2)は、材料(10)の温度上昇に伴って材料(10)に含まれる銅のエネルギー吸収率が高まるものである。そのため、加熱されて温度上昇した第1レーザ光(L1)の照射部内に、第2レーザ光(L2)を照射すると、第2レーザ光(L2)が、高いエネルギー吸収率で材料(10)に含まれる銅に吸収されるとともに、材料(10)に高密度エネルギーが与えられ、それにより材料(10)が溶融することとなって被着金属材(20)への溶接を行うことができる。したがって、第1及び第2レーザ光(L1,L2)を組み合わせて用いることにより、銅を主成分として含む材料(10)を被着金属材(20)に溶接することができる。
【0024】
例えば、
図2に示すように、500nm近辺の波長域のレーザ光は、銅のエネルギー吸収率が高いものの、溶接に用いることができるほどの高密度エネルギーを得ることが困難である。一方、1000nm近辺の波長域のレーザ光は、溶接に好適な高密度エネルギーを得ることはできるものの、銅のエネルギー吸収率が低い。ここで、銅は、温度上昇すると、1000nm近辺の波長域のレーザ光のエネルギー吸収率が高まるという性質を有する。これらのことから、前者を第1レーザ光(L1)及び後者を第2レーザ光(L2)として好適に用いることができる。
【0025】
ここで、銅を主成分として含む材料(10)は、純銅であっても、銅を50質量%以上含む銅合金であっても、どちらでもよい。また、被着金属材(20)は、材料(10)と同一の銅を主成分として含む金属で形成されていても、異なる金属で形成されていても、どちらでもよい。
【0026】
第1レーザ光(L1)の波長は、材料(10)の温度を効率的に上昇させる観点から、好ましくは584nm以下であり、それに加えて、銅のエネルギー吸収率が高く、材料(10)の温度を安定して上昇させる観点から、より好ましくは470nm以下である。第1レーザ光(L1)の波長は、実用上の観点から、好ましくは400nm以上である。第1レーザ光(L1)は、単一波長のレーザ光で構成されていても、複数波長のレーザ光が重畳にして構成されていても、どちらでもよい。
【0027】
材料(10)に含まれる銅の300Kにおける第1レーザ光(L1)のエネルギー吸収率は、材料(10)の温度を効率的に上昇させる観点から、好ましくは60%以上、より好ましくは80%以上である。
【0028】
第1レーザ光(L1)のパワー密度は、材料(10)の温度を効率的に上昇させる観点から、好ましくは125000W/cm2以上、より好ましくは500000W/cm2以上であり、また、好ましくは5100000W/cm2以下である。
【0029】
第1レーザ光(L1)の光源は、半導体レーザであることが好ましく、発振波長帯域が前記記載の400nm以上470nm以下のものであることがより好ましい。
【0030】
第1レーザ光(L1)の照射により加熱された材料(10)の温度は、第2レーザ光(L2)のエネルギー吸収率を高める観点から、好ましくは200℃以上、より好ましくは400℃以上であり、また、好ましくは1083℃以下である。
【0031】
第2レーザ光(L2)の波長は、効率的に材料(10)を溶接が可能な溶融状態にする観点から、好ましくは800nm以上、より好ましくは1030nm以上であり、また、好ましくは1500nm以下である。第2レーザ光(L2)の波長は、実用上の観点から、好ましくは1200nm以下である。第2レーザ光(L2)は、単一波長のレーザ光で構成されていても、複数波長のレーザ光が重畳にして構成されていても、どちらでもよい。
【0032】
材料(10)に含まれる銅の温度上昇後における第2レーザ光(L2)のエネルギー吸収率は、加熱した材料(10)を溶接が可能な溶融状態にする観点から、好ましくは30%以上、より好ましくは60%以上である。材料(10)に含まれる銅の温度上昇前の300Kにおける第2レーザ光(L2)のエネルギー吸収率は、例えば0.9%以上8.0%以下である。
【0033】
第2レーザ光(L2)のパワー密度は、効率的に材料(10)を溶接が可能な溶融状態にする観点から、好ましくは6250000W/cm2以上、より好ましくは20000000W/cm2以上であり、また、好ましくは200000000W/cm2以下である。
【0034】
第2レーザ光(L2)の光源は、赤外線レーザであることが好ましい。
【0035】
第1及び第2レーザ光(L1,L2)の材料(10)への照射は、
図3乃至5に示すように、第1レーザ光(L1)のビーム内に、第2レーザ光(L2)のビームが含まれるように行うことが好ましい。第2レーザ光(L2)のビーム数は、第1レーザ光(L1)のビーム数1つに対して1つ以上であり、
図3に示すように、第1レーザ光(L1)のビーム数1つに対して最低1つであるが、
図4に示すように、第1レーザ光(L1)のビーム数1つに対して2つ以上あれば、より均一に材料(10)を溶融させることができる。
【0036】
次に、実施形態に係るレーザ溶接方法を用いた電動機や発電機等の回転電気機械(30)の製造方法について説明する。
【0037】
回転電気機械(30)は、
図5に示すように、固定子鉄心(31)に形成された複数のスロット(不図示)のそれぞれに複数の導体セグメント(32)が挿入され、各スロットに挿入された複数の導体セグメント(32)の端部が上記銅を主成分として含む材料(10)で形成されている。そして、その製造において、実施形態に係るレーザ溶接方法を用い、
図6に示すように、複数の導体セグメント(32)の端部のそれぞれに、第1及び第2レーザ光(L1,L2)をスポット照射し、それにより、
図7に示すように、複数の導体セグメント(32)の端部間を溶接により溶接する。また、このとき、
図8に示すように、複数の導体セグメント(32)の端部に、第1及び第2レーザ光(L1,L2)を掃引して照射してもよい。
【0038】
このように実施形態に係るレーザ溶接方法を用い、第1及び第2レーザ光(L1,L2)を組み合わせることにより、上記銅を主成分として含む材料(10)で形成された導体セグメント(32)の端部間を溶接することができる。このとき、エネルギー密度の低い第1レーザ光(L1)とエネルギー密度の高い第2レーザ光(L2)とが重畳するので、導体セグメント(32)の端部間には、
図9に示すように、導体セグメント(32)の端面部分を掛け渡すように溶接された熱伝導型溶接部分(33)と、導体セグメント(32)の端部間に材料(10)が浸潤して溶接されたキーホール型溶接部分(34)とが形成され、これにより高い溶接強度を得ることができる。
【0039】
また、導体セグメント(32)に高密度エネルギーが与えられるので、導体セグメント(32)の端部までの外部露出した導体部を長くする必要がなく、そのため、コイルエンド部の小型化を図ることができる。さらに、導体セグメント(32)の端部間の高速溶接が可能であるので、高い生産能力を得ることができるとともに、高い生産能力を得るための設備増設が不要であることから、設備投資の低減を図ることができる。
【0040】
回転電気機械(30)の製造では、複数の導体セグメント(32)のそれぞれの端部に対し、1組以上の第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射する。複数の導体セグメント(32)のそれぞれの端部には、
図10に示すように、最低1組の第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射するが、
図11に示すように、2組以上の第1及び第2レーザ光(L1,L2)を照射すれば、導体セグメント(32)の端部間の溶接のバラツキを低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、レーザ溶接方法及びそれを用いた技術分野について有用である。
【符号の説明】
【0042】
L1 第1レーザ光
L2 第2レーザ光
10 材料
30 回転電気機械
31 固定子鉄心
32 導体セグメント