(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-04
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】光ファイバおよび光システム
(51)【国際特許分類】
G02B 6/02 20060101AFI20220207BHJP
G02B 6/032 20060101ALI20220207BHJP
G02B 6/036 20060101ALI20220207BHJP
【FI】
G02B6/02 461
G02B6/032 Z
G02B6/036
G02B6/02 B
(21)【出願番号】P 2018232072
(22)【出願日】2018-12-12
【審査請求日】2020-04-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武笠 和則
【審査官】奥村 政人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/090608(WO,A1)
【文献】特開昭62-151043(JP,A)
【文献】特開2000-324726(JP,A)
【文献】国際公開第2011/114795(WO,A1)
【文献】特開2014-135508(JP,A)
【文献】特開2006-047719(JP,A)
【文献】特開2018-163317(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0064687(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/12- 6/14
G02F 1/00- 1/125
G02F 1/21- 7/00
H01S 5/00- 5/50
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コア部と、
第2コア部と、
前記第1コア部および前記第2コア部を囲むように形成された、少なくとも前記第2コア部の最大屈折率よりも低い屈折率を有するクラッド部と、
前記第1コア部を囲むように形成された、前記第1コア部の最大屈折率および前記クラッド部の屈折率よりも低い平均屈折率を有する光閉じ込め層と、
を備え
た光ファイバであって、
前記第1コア部は中心軸が当該光ファイバの中心軸と略一致するように配置されており、
前記第2コア部は前記光閉じ込め層を挟んで前記第1コア部と対向し、
前記第1コア部が第1波長を有する光給電用の第1光をマルチモード伝送するように構成されており、前記第2コア部が第2波長を有し前記第1光よりもパワーが小さい
通信用の信号光である第2光を伝送するように構成されている
ことを特徴とする光ファイバ。
【請求項2】
第1コア部と、
第2コア部と、
前記第1コア部および前記第2コア部を囲むように形成された、少なくとも前記第2コア部の最大屈折率よりも低い屈折率を有するクラッド部と、
前記第1コア部を囲むように形成された、前記第1コア部の最大屈折率および前記クラッド部の屈折率よりも低い平均屈折率を有する光閉じ込め層と、
を備えた光ファイバであって、
前記第1コア部は中心軸が当該光ファイバの中心軸と略一致するように配置されており、
前記第2コア部は前記光閉じ込め層を挟んで前記第1コア部と対向し、
前記第1コア部が第1波長を有する光給電用の第1光をマルチモード伝送するように構成されており、前記第2コア部が第2波長を有し前記第1光よりもパワーが小さい通信用の信号光である第2光を伝送するように構成されており、
前記光閉じ込め層はフッ素を添加したガラスからなる複数の光閉じ込め層からなる、または、
前記光閉じ込め層はリング状の間隙からなり、前記間隙の内部と外部とを連結する支持柱をさらに備える
ことを特徴とす
る光ファイバ。
【請求項3】
前記第2コア部が前記第2光をシングルモード伝送するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ。
【請求項4】
前記第1波長と前記第2波長とが互いに異なることを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の光ファイバ。
【請求項5】
複数の前記第2コア部を備えることを特徴とする請求項1~
4のいずれか一つに記載の光ファイバ。
【請求項6】
前記支持柱は、前記第1コア部に対して前記第2コア部とは反対側に配置されていることを特徴とする請求項
2に記載の光ファイバ。
【請求項7】
前記支持柱は、前記支持柱と
、前記第1コア部と
、複数の前記第2コア部
のうちの特定の第2コア部とが直線的に並ばないように配置されていることを特徴とする請求項
2に記載の光ファイバ。
【請求項8】
前記支持柱は2の倍数本形成されていることを特徴とする請求項
2、6、7のいずれか一つに記載の光ファイバ。
【請求項9】
請求項1~
8のいずれか一つに記載の光ファイバと、
前記第1コア部に前記第1光を入力させ、前記第2コア部に前記第2光を入力させる光入力部と、
を備えることを特徴とする光システム。
【請求項10】
前記光入力部は、前記第1光および前記第2光を前記光ファイバに入力させる光ファイババンドルを備えることを特徴とする請求項
9に記載の光システム。
【請求項11】
前記光入力部は、前記第1光および前記第2光を前記光ファイバに入力させる空間光学系を備えることを特徴とする請求項
9に記載の光システム。
【請求項12】
前記第1光はレーザ光および太陽光の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項
9~
11のいずれか一つに記載の光システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバおよび光システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ファイバによって通信用の信号光と給電用の光エネルギーとを同時に伝送する技術が開示されている。たとえば、特許文献1では、双方向通信用の2本の光ファイバの一方を信号光伝送に用い、もう一方を光エネルギー伝送に用いるシステムが開示されている。また、特許文献2では、マルチコアファイバの通信用コアを信号光伝送に用い、エネルギー伝送用コアを光エネルギー伝送に用いて同時伝送を行う技術が開示されている。また、非特許文献1では、ダブルクラッドファイバを用いて同時伝送を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-013311号公報
【文献】特開平8-331061号公報
【非特許文献】
【0004】
【文献】上山 他、「ダブルクラッド光ファイバを用いた多チャネル信号・電力同時伝送」信学技報, vol. 118, no. 202, OFT2018-7, pp. 5-9, 2018年8月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、信号光伝送用と光エネルギー伝送用とで別々の光ファイバを準備しなければならないので、新たに光ファイバを敷設してシステムを構築する場合には、敷設スペースやコスト等の問題が生じ得る。特許文献1の技術では、1本のマルチコアファイバで同時伝送を行うことができるが、光エネルギー伝送用コアのコア径が非常に大きいため、通信用コアとの間でのクロストークが問題となり得る。クロストークは伝送される光エネルギーおよび信号光の強度の低下の原因となる。また、非特許文献1の技術では、ダブルクラッドファイバにおける信号光伝送領域と光エネルギー伝送領域とは本質的に重畳しているので、クロストークがより一層問題となり得る。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、クロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる光ファイバおよびこれを用いた光システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る光ファイバは、第1コア部と、第2コア部と、前記第1コア部および前記第2コア部を囲むように形成された、少なくとも前記第2コア部の最大屈折率よりも低い屈折率を有するクラッド部と、前記第1コア部を囲むように形成された、前記第1コア部の最大屈折率および前記クラッド部の屈折率よりも低い平均屈折率を有する光閉じ込め層と、を備え、前記第1コア部が第1波長を有する光給電用の第1光をマルチモード伝送するように構成されており、前記第2コア部が第2波長を有し前記第1光よりもパワーが小さい第2光を伝送するように構成されていることを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第2光は通信用の信号光であることを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第2コア部が前記第2光をシングルモード伝送するように構成されていることを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第1波長と前記第2波長とが互いに異なることを特徴とする。
【0011】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記光閉じ込め層はリング状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第2コア部は、前記光閉じ込め層内に配置されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第2コア部は、前記光閉じ込め層に一部が重畳するように配置されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第2コア部は、前記光閉じ込め層の外側に配置されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の一態様に係る光ファイバは、複数の前記第2コア部を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の一態様に係る光ファイバは、複数の前記光閉じ込め層を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記光閉じ込め層はフッ素を添加したガラスからなることを特徴とする。
【0018】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記光閉じ込め層はリング状の間隙からなり、前記間隙の内部と外部とを連結する支持柱をさらに備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記支持柱は、前記第1コア部に対して前記第2コア部とは反対側に配置されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記支持柱は、前記支持柱と前記第1コア部と前記第2コア部とが直線的に並ばないように配置されている。
【0021】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記支持柱は2の倍数本形成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の一態様に係る光ファイバは、前記第1コア部は中心軸が当該光ファイバの中心軸と略一致するように配置されている。
【0023】
本発明の一態様に係る光システムは、前記光ファイバと、前記第1コア部に前記第1光を入力させ、前記第2コア部に前記第2光を入力させる光入力部と、を備えることを特徴とする。
【0024】
本発明の一態様に係る光システムは、前記光入力部は、前記第1光および前記第2光を前記光ファイバに入力させる光ファイババンドルを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の一態様に係る光システムは、前記光入力部は、前記第1光および前記第2光を前記光ファイバに入力させる空間光学系を備えることを特徴とする。
【0026】
本発明の一態様に係る光システムは、前記第1光はレーザ光および太陽光の少なくとも一方を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれは、クロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる光ファイバを実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】
図1は、実施形態1に係る光ファイバの模式的な断面および屈折率プロファイルを示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態2に係る光ファイバの模式的な断面および屈折率プロファイルを示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態3、4、5に係る光ファイバの模式的な断面図である。
【
図4】
図4は、実施形態6、7に係る光ファイバの模式的な断面図である。
【
図5】
図5は、実施形態8、9に係る光ファイバの模式的な断面図である。
【
図6】
図6は、実施形態10に係る光システムの模式的な構成図である。
【
図7】
図7は、
図6に示す光入力部と光ファイバとの接続部分の説明図である。
【
図8】
図8は、光エネルギーの光入力部への入力の一例の説明図である。
【
図9】
図9は、実施例1に係る光ファイバの説明図である。
【
図10】
図10は、
図9における第2コア部近傍の屈折率プロファイルを示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態11に係る光ファイバの模式的な断面およびその一部拡大図である。
【
図12】
図12は、実施形態12に係る光ファイバの模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一または対応する構成要素には適宜同一の符号を付し、適宜説明を省略している。また、本明細書においては、カットオフ(Cutoff)波長とは、ITU-T(国際電気通信連合)G.650.1で定義するケーブルカットオフ波長をいう。また、その他、本明細書で特に定義しない用語についてはG.650.1およびG.650.2における定義、測定方法に従うものとする。
【0030】
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る光ファイバの模式的な断面および屈折率プロファイルを示す図である。光ファイバ10は、第1コア部1と、光閉じ込め層2と、第2コア部3と、クラッド部4と、を備えている。プロファイルP1は、第1コア部1の中心軸と第2コア部3の中心軸とを含む面における屈折率プロファイルを、クラッド部4に対する比屈折率差で示したものである。
【0031】
光閉じ込め層2は、第1コア部1に直接隣接して第1コア部1を囲むように形成されているリング状の層である。第2コア部3は光閉じ込め層2の外側に配置されている。クラッド部4は、第1コア部1および第2コア部3を囲むように形成されている。クラッド部4は、第1コア部1とは光閉じ込め層2を挟んで隣接しており、第2コア部3とは直接隣接している。クラッド部4の外周には被覆が形成されていてもよい。
【0032】
プロファイルP1が示すように、クラッド部4は、少なくとも第2コア部3の最大屈折率よりも低い屈折率を有する。光閉じ込め層2は、第1コア部1の最大屈折率およびクラッド部4の屈折率よりも低い平均屈折率を有する。
【0033】
第1コア部1は、その最大屈折率の光閉じ込め層2の平均屈折率に対する比屈折率差の設定によって、第1波長を有する第1光をマルチモード伝送するように構成されている。また、第2コア部3は、その最大屈折率のクラッド部4の屈折率に対する比屈折率差の設定によって、第2波長を有する第2光をシングルモード伝送するように構成されている。第1光は光給電用の光であって比較的エネルギーが高く、第1コア部1のコア径も比較的大きい。また、第2光は通信用の信号光であり、第1光よりもパワーが小さい。なお、第2コア部3については、そのケーブルカットオフ波長が第2波長以下であることが好ましいが、第2波長より大きくても、たとえば敷設状態の調整によって、光ファイバ10の全長において、第2コア部3が実質的に第2光をシングルモード伝送できればよい。また、第1コア部1については、所望のエネルギーの光を伝送できるように構成されていればよく、たとえばモード数などに特に限定は無い。
【0034】
この光ファイバ10では、クラッド部4の屈折率よりも低い平均屈折率を有する光閉じ込め層2を第1コア部1に直接隣接させて第1コア部1を囲むことによって、第1コア部1における第1光の閉じ込めを実現するとともに、クラッド部4を直接隣接させて囲むよりも第1コア部1への光閉じ込めを強化している。これにより、光ファイバ10は、第1コア部1と第2コア部3との間のクロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる。
【0035】
また、光閉じ込め層2で第1コア部1を囲むことによって、比較的パワーが高くエネルギーが高い光給電用の第1光を第1コア部1に効果的に閉じ込めることができる。これにより、たとえば第1光の一部が比較的高いパワーで漏洩して光ファイバ10の被覆に損傷を与えたり、光ファイバ10の外部まで漏洩したりすることも防止または抑制できる。
【0036】
なお、光閉じ込め層2の層厚や平均屈折率は、第1コア部1に対する所望の光閉じ込め特性と所望のクロストーク抑制とを実現するように設計すればよい。また、第1コア部1でマルチモード伝送される第1光の第1波長と、第2コア部3でシングルモード伝送される第2光の第2波長とが互いに異なれば、クロストークの抑制効果が高くなるので好ましい。
【0037】
光ファイバ10の構成材料を例示すると、第2コア部3は、ゲルマニウム(Ge)などの屈折率を高めるドーパントが添加された石英ガラスからなる。第1コア部1、クラッド部4は、屈折率調整用のドーパントを含まない純石英ガラスからなる。光閉じ込め層2は、フッ素(F)などの屈折率を低めるドーパントが添加された石英ガラスからなる。ただし、構成材料やドーパントは、上述した第1コア部1、光閉じ込め層2、第2コア部3、クラッド部4についての屈折率の大小関係が成立すれば、特に限定はされない。
【0038】
(実施形態2)
図2は、実施形態2に係る光ファイバの模式的な断面および屈折率プロファイルを示す図である。光ファイバ10Aは、第1コア部1と、光閉じ込め層2と、第2コア部3と、クラッド部4と、中間層5とを備えている。プロファイルP2は、第1コア部1の中心軸と第2コア部3の中心軸とを含む面における屈折率プロファイルを、クラッド部4に対する比屈折率差で示したものである。
【0039】
中間層5は、第1コア部1に直接隣接して第1コア部1を囲むように形成されているリング状の層である。光閉じ込め層2は、第1コア部1とは中間層5を挟んで隣接している。第2コア部3は光閉じ込め層2の外側に配置されている。クラッド部4は、第1コア部1および第2コア部3を囲むように形成されている。クラッド部4は、第1コア部1とは中間層5および光閉じ込め層2を挟んで隣接しており、第2コア部3とは直接隣接している。
【0040】
プロファイルP2が示すように、クラッド部4は、少なくとも第2コア部3の最大屈折率よりも低い屈折率を有する。光閉じ込め層2は、第1コア部1の最大屈折率およびクラッド部4の屈折率よりも低い平均屈折率を有する。中間層5は、第1コア部1の最大屈折率よりも低く、光閉じ込め層2の平均屈折率より高い屈折率を有する。本実施形態では中間層5とクラッド部4とは略同じ構成材料からなり、中間層5の屈折率はクラッド部4の屈折率と略同じである。
【0041】
第1コア部1は、その最大屈折率の中間層5の屈折率に対する比屈折率差の設定、および光閉じ込め層2の平均屈折率の設定によって、第1波長を有する第1光をマルチモード伝送するように構成されている。また、第2コア部3は、実施形態1の場合と同様に、第2光をシングルモード伝送するように構成されている。
【0042】
この光ファイバ10Aでは、中間層5を第1コア部1に直接隣接させて第1コア部1を囲むことによって、第1コア部1における第1光の光閉じ込めを実現するとともに、光閉じ込め層2によってその光閉じ込めを強化している。これにより、光ファイバ10Aは、第1コア部1と第2コア部3との間のクロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる。
【0043】
(実施形態3~5)
図3は、実施形態3、4、5に係る光ファイバの模式的な断面図である。光ファイバ20A、20B、20Cは、いずれも、実施形態1に係る光ファイバ10と同様に、第1コア部1と、光閉じ込め層2と、第2コア部3と、クラッド部4と、を備えている。しかしながら、光ファイバ20A、20B、20Cでは、第2コア部3の配置が互いに異なる。
【0044】
図3(a)に示す光ファイバ20Aでは、第2コア3部は、光閉じ込め層2内に配置されている。
図3(b)に示す光ファイバ20Bでは、第2コア3部は、光閉じ込め層2に一部が重畳するように配置されている。
図3(c)に示す光ファイバ20Cでは、第2コア3部は、光閉じ込め層2の外側に、光閉じ込め層2の外周に略接するように配置されている。光ファイバ20A、20B、20Cのいずれにおいても、第1コア部1と第2コア部3との間には光閉じ込め層2が存在しているため、第1コア部1と第2コア部3との間のクロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる。
【0045】
(実施形態6、7)
図4は、実施形態6、7に係る光ファイバの模式的な断面図である。光ファイバ30A、30Bは、いずれも、実施形態1に係る光ファイバ10と同様に、第1コア部1と、光閉じ込め層2と、クラッド部4と、を備え、さらに複数の第2コア部3を備えている。
【0046】
図4(a)に示す光ファイバ30Aでは、第1コア部1は、その中心軸が光ファイバ30Aの中心軸と略一致するように配置されている。また、4つの第2コア部3は、第1コア部1および光閉じ込め層2の外周側において、断面において菱形の略頂点の位置に配置されている。
図4(b)に示す光ファイバ30Bでは、第1コア部1は、その中心軸が光ファイバ30Bの中心軸と略一致するように配置されている。また、8つの第2コア部3は、第1コア部1および光閉じ込め層2の外周側において、断面において正八角形の略頂点の位置に配置されている。
【0047】
光ファイバ30A、30Bのいずれにおいても、第1コア部1と第2コア部3との間には光閉じ込め層2が存在しているため、第1コア部1と第2コア部3との間のクロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる。さらに、光ファイバ30A、30Bは、複数の第2コア部3を備えているので、これらを用いていわゆる空間多重伝送を行い、通信容量を増加することができる。また、第1コア部1の中心軸が光ファイバ30A、30Bの中心軸と略一致するように配置されているので、他の光学部品との接続容易性が高くなる。
【0048】
なお、本実施形態では、複数の第2コア部がいずれも同じコア径および比屈折率差を有しており、同じ光学特性を有するが、たとえば複数の第2コア部に、光学特性が他とは異なるコア部が含まれていてもよい。
【0049】
(実施形態8、9)
図5は、実施形態8、9に係る光ファイバの模式的な断面図である。光ファイバ40A、30Bは、それぞれ、実施形態6、7に係る光ファイバ30A、30Bと同様に、第1コア部1と、複数の第2コア部3と、クラッド部4と、を備え、さらに複数の光閉じ込め層2a、2bと、中間層6とを備えている。
【0050】
光閉じ込め層2a、2b、中間層6は、いずれもリング状である。光閉じ込め層2aは、第1コア部1に直接隣接して第1コア部1を囲むように形成されている。中間層6、光閉じ込め層2bは、光閉じ込め層2aに順次隣接して光閉じ込め層2aを囲むように形成されている。光閉じ込め層2bはクラッド部4に囲まれている。光閉じ込め層2a、2bは、光閉じ込め層2と同様に、第1コア部1の最大屈折率およびクラッド部4の屈折率よりも低い平均屈折率を有する。光閉じ込め層2a、2bの層厚や平均屈折率は同じであっても互いに異なっていてもよい。
【0051】
中間層6は、第1コア部1の最大屈折率よりも低く、光閉じ込め層2の平均屈折率より高い屈折率を有する。本実施形態では中間層6とクラッド部4とは略同じ構成材料からなるので、中間層6の屈折率はクラッド部4の屈折率と略同じである。
【0052】
光ファイバ40A、40Bのいずれにおいても、第1コア部1と第2コア部3との間には光閉じ込め層2a、2bが存在しているため、第1コア部1と第2コア部3との間のクロストークを抑制しつつ、信号光と光エネルギーとを同時に伝送できる。さらに、光ファイバ40A、40Bでは、光閉じ込め層2a、2bが二重構造となっているので、第1コア部1への光閉じ込めを一層強化でき、クロストークが一層抑制される。
【0053】
なお、本実施形態では、光閉じ込め層が光閉じ込め層2a、2bの二重構造となっているが、三重構造などのさらなる多重構造であってもよい。
【0054】
(実施形態10)
図6は、実施形態10に係る光システムの模式的な構成図である。この光システム100は、受信体200に給電用の光エネルギーと通信用の信号光とを同時に伝送する光信号・光給電複合システムであり、光入力部110と、
図4(b)に示す光ファイバ30Bとを備えている。
【0055】
光入力部110は、外部から供給された給電用の光Lと通信用の8つの信号光SLとを受け付け、第1光である光Lを光ファイバ30Bの第1コア部1に入力させ、第2光である各信号光SLを8つの第2コア部3のそれぞれに入力させる。光ファイバ30Bは、光Lを第1コア部1でマルチモード伝送し、各信号光SLを各第2コア部3でシングルモード伝送し、受信体200に出力する。これにより、受信体200に対して信号光伝送と光給電とを同時に行うことができる。
【0056】
光Lの波長(第1波長)と各信号光SLの波長(第2波長)とは、同じであってもよいが、互いに異なることがクロストーク抑制上好ましい。たとえば光Lを900nm波長帯や1000nm波長帯の光とし、各信号光SLを1300nm波長帯や1500nm波長帯などの光通信で一般的に使用される波長帯の光としてもよい。
【0057】
また、各信号光SLに対しては、時分割多重、波長分割多重、コヒーレント通信などの、光通信に関する各種技術を適用できる。
【0058】
図7は、光入力部110と光ファイバ30Bとの接続部分の説明図である。光入力部110は、光ファイババンドル111を備えている。光ファイババンドル111は、マルチモード光ファイバ112と、マルチモード光ファイバ112の外周に配置された8本のシングルモード光ファイバ113とからなる。マルチモード光ファイバ112は、コア部112aとクラッド部112bと光閉じ込め層112cとを備えており、光ファイバ30Bの第1コア部1と光学的に接続されている。光閉じ込め層112cは、クラッド部112bの屈折率よりも低い平均屈折率を有する層である。マルチモード光ファイバ112は、
図6に示す外部から供給された光Lをマルチモード伝送して第1コア部1に出力する。各シングルモード光ファイバ113は、コア部113aとクラッド部113bとを備えており、光ファイバ30Bの8つの第2コア部3の各々と光学的に接続されている。各シングルモード光ファイバ113は、
図6に示す外部から供給された各信号光SLをシングルモード伝送して各第2コア部3に出力する。ここで、マルチモード光ファイバ112が光閉じ込め層112cを備えていることによって、光ファイババンドル111におけるマルチモード光ファイバ112のコア部112aと各シングルモード光ファイバ113のコア部113aとのクロストークを抑制することができる。
【0059】
なお、光入力部110は、光ファイババンドル111に換えて、外部から供給された光Lを光ファイバ30Bの第1コア部1に出力し、外部から供給された各信号光SLを各第2コア部3に出力する空間光学系を備えていてもよい。
【0060】
光エネルギーとしての光Lは、たとえばレーザ光を含んでいてもよい。レーザ光を出力するレーザ光源は、たとえば半導体レーザ装置や光ファイバレーザ装置である。また、光Lは、たとえば太陽光を含んでいてもよい。さらには、光Lはレーザ光と太陽光の両方を含んでいてもよい。
【0061】
図8は、光エネルギーの光入力部への入力の一例の説明図である。図示する例では、光入力部110は、
図7に示すマルチモード光ファイバ112に接続されたファイバ型の光合波器114と、集光光学系115、116とを備えている。集光光学系115は、太陽Sからの太陽光L1を集光し、光合波器114の入力光ファイバポート114aに結合させる。集光光学系116は、レーザ光源LSからのレーザ光L2を集光し、光合波器114の入力光ファイバポート114bに結合させる。入力光ファイバポート114a、114bは、それぞれ、入力された太陽光L1、レーザ光L2を光合波部114cに伝送する。光合波部114cは、太陽光L1とレーザ光L2とを合波し、光Lとしてマルチモード光ファイバ112に出力する。
【0062】
なお、太陽Sは時刻によって空における位置が変化するので、集光光学系115および入力光ファイバポート114aが太陽Sを追尾できるように追尾機構を設けることが好ましい。
【0063】
(実施例1)
図9に示す実施形態1に係る光ファイバ10を実施例1として製造した。製造には穿孔法を用いた。すなわち、まずクラッド部4を形成するためのガラスロッドを準備し、このガラスロッドを長手方向に貫通する2つの孔を穿設した。つづいて、一方の孔に、第2コア部3およびクラッド部4の一部を形成するためのコアロッドを挿入し、他方の孔に、光閉じ込め層2を形成するためのガラスパイプと第1コア部1を形成するためのガラスロッドとを挿入し、これらの部材を加熱して一体化し、光ファイバ母材とした。この光ファイバ母材から線引により実施例1の光ファイバを製造した。
【0064】
製造した光ファイバ10のサイズは、クラッド径D1を125μm、第1コア部1のコア径d1を50μm、第2コア部3のコア径d2を8.5μm、光閉じ込め層2の層厚t1を5μm、光閉じ込め層2の外周からクラッド部4の外周までの最短距離D2を6.5μm、第1コア部1の外周から第2コア部3の外周までの最短距離D3を15μm、第2コア部3の外周からクラッド部4の外周までの最短距離D2を40μmとした。
【0065】
図10は、
図9における第2コア部3近傍の屈折率プロファイルを示す図である。
プロファイルP11が第2コア部3の屈折率プロファイルを示し、プロファイルP12がクラッド部4の屈折率プロファイルを示している。なお、屈折率プロファイルは、純石英ガラスからなるクラッド部4に対する比屈折率差で示している。第2コア部3近傍はいわゆるステップ型の1層構造の屈折率プロファイルを有し、第2コア部3のコア径は2aであり、クラッド部4に対する第2コア部3の比屈折率差はΔ1である。
【0066】
2a、Δ1については、第2コア部3の特性がITU-T G.652Aで定義される標準的なシングルモード光ファイバの規格(以下、G.652A規格)に準拠するように、表1に示すような0.38%、8.5μmに設定した。その結果、表1に示すように、G.652A規格に準拠する特性であることが確認された。なお、表1において、「MFD」はモードフィールド径、である。また、「E」は10のべき乗を表し、たとえば「5.3E-3」は「5.3×10-3」を意味している。また、第2コア部3の外周からクラッド部4の外周までの最短距離D2を40μmとしているので、第2コア部3における波長1550nmでの閉じ込め損失は0.001dB/km以下の問題ない値となった。
【0067】
【0068】
一方、第1コア部1は、コア径d1が50μmの純石英ガラスからなり、第1コア部1の領域の屈折率が略均一になるように製造した。光閉じ込め層2は、クラッド部4に対する比屈折率差が-0.1%となるようにフッ素を添加した石英ガラスで構成した。
【0069】
第1コア部1に波長980nmの光を入力し、それと同時に第2コア部3に波長1550nmの光を入力し、入力したコア部とは異なるコア部から出力された光(たとえば第2コア部3から出力された波長980nmの光)のパワーを測定し、これをもとに第1コア部1と第2コア部3の間のクロストークを測定した。すると、光閉じ込め層2の効果によって、長さ100kmに換算して-20dB以下という問題の無いレベルのクロストーク特性であることが確認された。
【0070】
(実施形態11)
図11は、実施形態11に係る光ファイバの模式的な断面およびその一部拡大図である。
図11(a)が断面図であり、
図11(b)がその一部拡大図である。光ファイバ50Aは、第1コア部1と、第2コア部3と、クラッド部4と、光閉じ込め層7と、支持柱8a、8bとを備えている。
【0071】
光閉じ込め層7は、
図1に示す光ファイバ10における光閉じ込め層2と同様に、第1コア部1に直接隣接して第1コア部1を囲むように形成されているリング状の層であるが、リング状の空隙からなる点で光閉じ込め層2とは異なる。光閉じ込め層7は気体、典型的には空気で満たされており、クラッド部4の屈折率よりも低い平均屈折率を有する。また、光閉じ込め層7が空隙のため、支持柱8a、8bが、間隙の内部である第1コア部1と外部であるクラッド部4とを連結している。支持柱8a、8bは、光ファイバ50Aの長手方向に沿って延在している柱状の石英ガラスからなる。
【0072】
図11に示すように、支持柱8a、8bは、第1コア部1に対して第2コア部3とは反対側に配置されている。これにより、第1コア部1と第2コア部3との間で支持柱8a、8bを経由して光が漏洩し、クロストークが低下することを抑制できる。なお、支持柱は、支持柱と第1コア部と第2コア部とが直線的に並ばないように配置されていてもよい。このような配置によってもクロストークの低下を抑制できる。
【0073】
(実施例2)
図11に示す実施形態11に係る光ファイバ50Aを実施例2として製造した。製造には穿孔法を用いた。すなわち、まずクラッド部4を形成するためのガラスロッドを準備し、このガラスロッドを長手方向に貫通する2つの孔を穿設した。つづいて、一方の孔に、第2コア部3およびクラッド部4の一部を形成するためのコアロッドを挿入し、他方の孔に、第1コア部1を形成するためのガラスロッドと、支持柱8a、8bを形成するための1本の細径の純石英ガラスパイプとを、光閉じ込め層7となる空隙が形成されるように挿入し、これらの部材を加熱して一体化し、光ファイバ母材とした。この光ファイバ母材から線引により実施例2の光ファイバを製造した。なお、このような製造方法であれば、支持柱は2本形成される。また、たとえば、支持柱を形成するためのガラスパイプを2本用いれば、支持柱は4本形成される。すなわち、支持柱は2の倍数本形成されることとなる。
【0074】
製造した光ファイバ50Aにおける第2コア部3近傍の屈折率プロファイルや第1コア部1の材質や
図9に示す各サイズは、実施例1と同様に設定した。なお、光閉じ込め層7に関するサイズについては、
図9における光閉じ込め層2に関するサイズを適用した。たとえば、光閉じ込め層7による間隙の幅は光閉じ込め層2の厚さt1と同じ5μmとした。また、支持柱8a、8bの幅はいずれも0.5μmとした。
【0075】
第1コア部1に波長980nmの光を入力し、それと同時に第2コア部3に波長1550nmの光を入力し、入力したコア部とは異なるコア部から出力された光(たとえば第2コア部3から出力された波長980nmの光)のパワーを測定し、これをもとに第1コア部1と第2コア部3の間のクロストークを測定した。すると、光閉じ込め層7の効果によって、長さ100kmに換算して-40dB以下という、実施例1よりも高いクロストーク特性であることが確認された。なお、実施例1よりも高いクロストークである理由の一つは、支持柱8a、8bが、第1コア部1に対して第2コア部3とは反対側に配置されているためであると考えられる。
【0076】
(実施形態12、実施例3)
図12に示す実施形態12に係る光ファイバ50Bを実施例3として製造した。光ファイバ50Bは、
図11に示す実施形態10に係る光ファイバ50Aの構成において、第2コア部3を3つとした構成を有する。3つの第2コア部は2等辺三角形の略頂点に位置するように配置されている。支持柱8a、8bは、1つの第2コア部3に対しては第1コア部1を挟んで反対側に配置されており、その他の2つの第2コア部3に対しては、支持柱8a、8bと第1コア部1と第2コア部3とが直線的に並ばないように配置されている。
【0077】
製造した光ファイバ10のサイズは、クラッド径D5を125μm、純石英ガラスからなる第1コア部1のコア径d3を40μm、3つの第2コア部3のコア径d4を9.0μm、光閉じ込め層7の空隙の幅D6を4μm、第1コア部1の外周から第2コア部3の外周までの最短距離D7を8.5μm、第2コア部3の外周からクラッド部4の外周までの最短距離D8を25μmとした。また、第2コア部3同士の中心間距離は、75μmまたは53μmである。3つの第2コア部3近傍の屈折率プロファイルは、いずれも
図10に示すようないわゆるステップ型の1層構造の屈折率プロファイルである。
【0078】
2a、Δ1については、第2コア部3の特性がITU-T G.654Aに準拠するように、表2に示すような0.42%、9.0μmに設定した。なお、G.654Aに準拠するように設計した第2コア部3は、G.654Aに準拠するように設計した場合に比べて曲げ耐性が高いので、
図12に示すように数を増やす事が可能となる。ただし、本実施例では、第2コア部3について、ある一定以上のコア間距離や、クラッド部4の外周までの距離(クラッド厚)を確保するために、第1コア部1のコア径d3を、実施例1、2の場合より小さい40μmに設定した。
【0079】
その結果、表2に示すように、第2コア部3はG.654A規格に準拠する特性であることが確認された。また、第2コア部3の外周からクラッド部4の外周までの最短距離D8を25μmとしたが、第2コア部3における波長1550nmでの閉じ込め損失は0.01dB/km以下の問題ない値となった。
【0080】
【0081】
そして、第1コア部1に波長980nmの光を入力し、それと同時に3つの第2コア部3に波長1550nmの光を入力し、入力したコア部とは異なるコア部から出力された光のパワーを測定し、これをもとに第1コア部1と各第2コア部3の間のクロストークを測定した。すると、光閉じ込め層7の効果によって、長さ100kmに換算して-30dB以下という問題の無いレベルのクロストーク特性であることが確認された。また、第2コア部3同士のクロストークについても、長さ100kmに換算して-30dB以下という問題の無いレベルのクロストーク特性であることが確認された。
【0082】
なお、上記実施形態では、第2コア部近傍の屈折率プロファイルはステップ型であるが、W型やトレンチ型やセグメントコア型やW+サイドコア型などのその他の屈折率プロファイルでもよい。
【0083】
また、上記実施形態では、第2コア部は通信用の信号光である第2光をシングルモード伝送するが、第2光は通信用の信号光に限られない。また、第2コア部は第2光をマルチモード伝送してもよい。
【0084】
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0085】
1 第1コア部
2、2a、2b、7、112c 光閉じ込め層
3 第2コア部
4、112b、113b クラッド部
5、6 中間層
8a、8b 支持柱
10、10A、20A、20B、20C、30A、30B、40A、40B、50A、50B 光ファイバ
100 光システム
110 光入力部
111 光ファイババンドル
112 マルチモード光ファイバ
112a、113a コア部
113 シングルモード光ファイバ
114 光合波器
114a、114b 入力光ファイバポート
114c 光合波部
115、116 集光光学系
200 受信体
L 光
L1 太陽光
L2 レーザ光
LS レーザ光源
P1 プロファイル
P11 プロファイル
P12 プロファイル
P2 プロファイル
S 太陽
SL 信号光