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特許7019626光回線終端装置および光回線終端装置の制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-04
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】光回線終端装置および光回線終端装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/44 20060101AFI20220207BHJP
   H04B 10/272 20130101ALI20220207BHJP
   H04B 10/032 20130101ALI20220207BHJP
【FI】
H04L12/44 Z
H04L12/44 200
H04B10/272
H04B10/032
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019111690
(22)【出願日】2019-06-17
(65)【公開番号】P2020205509
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(74)【代理人】
【識別番号】100130247
【弁理士】
【氏名又は名称】江村 美彦
(74)【代理人】
【識別番号】100167863
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 恵
(72)【発明者】
【氏名】後藤 健一
(72)【発明者】
【氏名】謝 炎
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-213121(JP,A)
【文献】特開平04-168893(JP,A)
【文献】特開平04-329420(JP,A)
【文献】特開2016-111577(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/44
H04B 10/272
H04B 10/032
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
PON(Passive Optical Network)システムに適用される光回線終端装置において、
ONU(Optical Network Unit)との間で光信号を送受信する複数の光送受信部と、
上位ネットワークおよび複数の前記光送受信部の間でデータを送受信するとともに、複数の前記光送受信部を制御する複数のPON制御部と、
複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続して、データと制御信号を伝送するとともに、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換えるマトリクススイッチと、
を有し、
前記マトリクススイッチは、
複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続してデータを伝送するとともに、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換える第1マトリクススイッチと、
複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続して制御信号を伝送するとともに、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換える第2マトリクススイッチと、
を有し、
前記第1マトリクススイッチは、クロスポイントスイッチによって構成され、
前記第2マトリクススイッチは、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって構成される、
ことを特徴とする光回線終端装置。
【請求項2】
前記第1マトリクススイッチは、複数の前記クロスポイントスイッチによって構成されることを特徴とする請求項に記載の光回線終端装置。
【請求項3】
複数の前記クロスポイントスイッチは、それぞれが異なる伝送速度のデータの切り換えを実施することを特徴とする請求項に記載の光回線終端装置。
【請求項4】
複数の前記PON制御部と前記上位ネットワークとの間に配置される複数のL2スイッチを有し、
複数の前記PON制御部は、複数の前記L2スイッチとのリンクを監視し、リンク断が生じた場合には、当該L2スイッチへのパケットの転送を停止する、
ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光回線終端装置。
【請求項5】
PON(Passive Optical Network)システムに適用される光回線終端装置の制御方法において、
ONU(Optical Network Unit)との間で光信号を送受信する複数の光送受信部と、
上位ネットワークおよび複数の前記光送受信部の間でデータを送受信するとともに、複数の前記光送受信部を制御する複数のPON制御部と、
複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続してデータおよび制御信号を伝送するマトリクススイッチと、を有し、
複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、前記マトリクススイッチを制御して、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換え、
前記マトリクススイッチは、
複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続してデータを伝送するとともに、クロスポイントスイッチによって構成される第1マトリクススイッチと、
複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続して制御信号を伝送するとともに、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって構成される第2マトリクススイッチと、
を有する
ことを特徴とする光回線終端装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光回線終端装置および光回線終端装置の制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、N個の現用系PONインターフェースと、1個の予備系PONインターフェースを有し、現用系PONインターフェースが故障した場合には、光スイッチ部によって予備系PONインターフェースに切り換えるOLTに関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-14621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された技術では、2N+1本の光ファイバが必要になることから、接続作業が繁雑となる。また、2N+1本の光ファイバとともに、光スイッチ部が必要になることから、設置に場所を必要とするという問題点がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためのものであり、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡易化するとともに、広い設置場所を必要としない光回線終端装置および光回線終端装置の制御方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、PON(Passive Optical Network)システムに適用される光回線終端装置において、ONU(Optical Network Unit)との間で光信号を送受信する複数の光送受信部と、上位ネットワークおよび複数の前記光送受信部の間でデータを送受信するとともに、複数の前記光送受信部を制御する複数のPON制御部と、複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続して、データと制御信号を伝送するとともに、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換えるマトリクススイッチと、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡易化するとともに、広い設置場所を必要としなくなる。
【0007】
また、本発明は、前記マトリクススイッチは、複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続してデータを伝送するとともに、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換える第1マトリクススイッチと、複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続して制御信号を伝送するとともに、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換える第2マトリクススイッチと、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、高速と低速の信号を分離して第1マトリクススイッチおよび第2マトリクススイッチで切り換えることで、コストを低減することができる。
【0008】
また、本発明は、前記第1マトリクススイッチは、クロスポイントスイッチによって構成され、前記第2マトリクススイッチは、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって構成される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、装置の製造コストを低減することができる。
【0009】
また、本発明は、前記第1マトリクススイッチは、複数の前記クロスポイントスイッチによって構成されることを特徴とする。
このような構成によれば、装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0010】
また、本発明は、複数の前記クロスポイントスイッチは、それぞれが異なる伝送速度のデータの切り換えを実施することを特徴とする。
このような構成によれば、伝送速度に応じたクロスポイントスイッチを選択することで、装置の製造コストをさらに低減することができる。
【0011】
また、本発明は、複数の前記PON制御部と前記上位ネットワークとの間に配置される複数のL2スイッチを有し、複数の前記PON制御部は、複数の前記L2スイッチとのリンクを監視し、リンク断が生じた場合には、当該L2スイッチへのパケットの転送を停止する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、L2スイッチが故障した場合でも通信断が生じることを防止することが可能となる。
【0012】
また、本発明は、PON(Passive Optical Network)システムに適用される光回線終端装置の制御方法において、ONU(Optical Network Unit)との間で光信号を送受信する複数の光送受信部と、上位ネットワークおよび複数の前記光送受信部の間でデータを送受信するとともに、複数の前記光送受信部を制御する複数のPON制御部と、複数の前記PON制御部と、複数の前記光送受信部とを相互に接続してデータおよび制御信号を伝送するマトリクススイッチと、を有し、複数の前記PON制御部のいずれかに不具合が発生した場合には、前記マトリクススイッチを制御して、予備系の前記PON制御部に接続関係を切り換える、ことを特徴とする。
このような方法によれば、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡易化するとともに、広い設置場所を必要としなくなる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡易化するとともに、広い設置場所を必要としない光回線終端装置および光回線終端装置の制御方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明を実施形態に係る光回線終端装置(OLT)を有するネットワークシステムの構成例を示す図である。
図2図1に示すOLTの構成の概略を説明するための図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るOLTの詳細な構成例を示す図である。
図4】本発明の第2実施形態に係るOLTの詳細な構成例を示す図である。
図5】本発明の第3実施形態に係るOLTの詳細な構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
(A)本発明の第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)を有するネットワークシステムの構成例を示す図である。
【0017】
図1に示すように、ネットワークシステムは、ネットワーク10、OLT30、ONU(Optical Network Unit)50-1~50-n(nは自然数)、および、端末装置70-1~70-n(nは自然数)を有している。
【0018】
ここで、ネットワーク10は、サービスノードのひとつであり、例えば、インターネットとして構成される。なお、インターネット以外にも、例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)、専用線、PSTN(Public Switched Telephone Networks)等として構成されていてもよい。
【0019】
OLT30は、後述するように、ネットワーク10から供給される電気信号を光信号に変換してONU50-1~50-nに下り光信号として送信するとともに、ONU50-1~50-nから供給される光信号を受信して電気信号に変換してネットワーク10に送信する。なお、ネットワーク10が光信号を伝送する場合には、OLT30は、光信号を電気信号に変換した後に、再度、光信号に変換してONU50-1~50-nに下り光信号として供給するとともに、ONU50-1~50-nから供給される光信号を受信して電気信号に変換した後に、再度、光信号に変換してネットワーク10に送信する。
【0020】
ONU50-1~50-nは、OLT30から送信される光信号を電気信号に変換して端末装置70-1~70-nに供給するとともに、端末装置70-1~70-nから供給される電気信号を光信号に変換して上り光信号として送信する。なお、OLT30とONU50-1~50-nによってPON(Passive Optical Network)システムが構成される。
【0021】
端末装置70-1~70-nは、ネットワーク10から供給されるデータの種類に応じた装置によって構成される。例えば、ネットワーク10がインターネットである場合には、端末装置はパーソナルコンピュータまたは携帯端末として構成される。
【0022】
図2は、図1に示すOLT30の概略の構成例を示す図である。図2に示すように、OLT30は、PON制御IC(Integrated Circuit)および光送受信部を主要な構成要素としている。図2の例では、PON制御ICを2台有している。PON制御ICは、それぞれ4台の光送受信部に接続されている。それぞれの光送受信部は、128台のONUに接続されている。すなわち、1台のPON制御ICは、合計で512台のONUに接続されている。
【0023】
このため、PON制御ICが故障すると、512台のONUとの間で光信号の伝送ができなくなる。そこで、PON制御ICが故障した場合には、他のPON制御ICに迅速に切り換えることが切望される。
【0024】
図3は、本発明の実施形態に係るOLT30の詳細な構成例を示す図である。図3に示す例は、L2SW(Layer 2 Switch)専用IC31-1~31-2、PON制御IC32-1~32-13、切り換えIC93、FPGA(Field Programmable Gate Array)35、光送受信部36-1~36-48、および、制御部37を有している。
【0025】
ここで、L2SW専用IC31-1~31-2は、MAC(Media Access Control)アドレスに基づいて、例えば、データパケットの転送先を切り換えるスイッチである。
【0026】
PON制御IC32-1~32-13は、ONU50-1~50-nとPONに基づく光通信を行うための制御を行う。なお、図3の例では、PON制御IC32-1~32-12は現用系として動作し、PON制御IC32-13は予備系として設定されている。
【0027】
切り換えIC93は、PON制御IC32-1~32-13の信号端子と光送受信部36-1~36-48の信号端子とを相互に接続するとともに、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれかに不具合等が生じた場合には、制御部37の制御に応じて予備系のPON制御IC32-13に切り換える処理を実行する。なお、図3では、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の間の信号線については、複数の線分で示しているが、PON制御IC32-2~32-13と光送受信部36-5~36-48の間の信号線については、図面を簡略化するために太線によって省略表記している。
【0028】
光送受信部36-1~36-48は、切り換えIC93から供給される電気信号を光信号に変換してONU50-1~50-n(図3の例ではn=6144(=512×12))に送信するとともに、ONU50-1~50-nから送信される光信号を電気信号に変換して切り換えIC93に供給する。なお、図3に矩形で示す1つの光送受信部のブロック(例えば、光送受信部36-1~4)は、図2に示すように、それぞれ4台の送受信ブロックによって構成される。
【0029】
制御部37は、例えば、図示しない外部の制御装置(例えば、SV(Supervisor))からの指示に基づいて、OLT30の各部を制御する。
【0030】
(B)本発明の第1実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第1実施形態の動作について説明する。なお、以下では、本発明の第1実施形態の概略の動作について説明した後、詳細な動作について説明する。
【0031】
本発明の第1実施形態では、電気信号の状態でスイッチングを行い、スイッチングを行った後に光信号に変換して出力することを特徴とする。このような構成によれば、光スイッチ部を用いないことから、使用する光ファイバの本数を減らすことができる。
【0032】
つぎに、本発明の第1実施形態の詳細な動作について説明する。例えば、PON制御IC32-1~32-12が現用系として設定され、PON制御IC32-13が予備系として設定されている場合、切り換えIC93は、PON制御IC32-1~32-12と光送受信部36-1~36-48の高速通信信号を入出力する信号端子(1Gbpsのx本の信号端子および10Gbpsのy本の信号端子)を相互に接続する。また、切り換えIC93は、PON制御IC32-1~32-12と光送受信部36-1~36-48の制御信号を入出力する信号端子(z本の制御信号端子)を相互に接続する。
【0033】
このような状態では、ネットワーク10から供給されたパケットは、L2SW専用IC31-1,31-2を介してPON制御IC32-1~32-12に供給される。PON制御IC32-1~32-12は、L2SW専用IC31-1,31-2から供給されるパケットから高速通信信号を生成するとともに、光送受信部36-1~36-48を制御するための制御信号を生成する。そして、生成した通信信号を切り換えIC93に供給する。
【0034】
この結果、PON制御IC32-1~32-12から出力される高速通信信号は切り換えIC93を介して光送受信部36-1~36-48に供給される。また、PON制御IC32-1~32-12から出力される制御信号は切り換えIC93を介して光送受信部36-1~36-48に供給される。なお、通信信号については、前述した経路と逆の経路にて、光送受信部36-1~36-48から切り換えIC93を介してPON制御IC32-1~32-12に伝送される。また、光送受信部36-1~36-48は、PON制御IC32-1~32-12から供給される制御信号に基づいて各部の制御を実行するとともに、各部の監視を行って監視結果の情報を逆の経路にてPON制御IC32-1~32-12に伝送する。
【0035】
このような状態において、例えば、PON制御IC32-1に不具合が発生したとする。すると、制御部37(または外部の制御装置)が不具合を検出し、切り換え動作を実行する。切り換え動作では、制御部37が切り換えIC93に対して、PON制御IC32-1をPON制御IC32-13に切り換える指示をする。この結果、切り換えIC93は、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の高速通信信号に係る接続を、PON制御IC32-13と光送受信部36-1~36-4の接続に変更する。また、切り換えIC93は、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の制御信号に係る接続を、PON制御IC32-13と光送受信部36-1~36-4の接続に変更する。
【0036】
以上の動作により、PON制御IC32-1に不具合が発生した場合には、切り換えIC93によって、PON制御IC32-13に切り換えることにより、通信断を極めて短くすることができる。なお、以上では、PON制御IC32-1とPON制御IC32-13の切り換えを例に挙げて説明したが、PON制御IC32-1とPON制御IC32-13以外の任意の組み合わせによる切り換えも可能である。
【0037】
また、以上は、切り換えIC93による切り換え動作についての説明であるが、L2SW専用IC31-1,31-2についても、パケットの伝送経路を変更する処理を実行する。すなわち、前述したように、PON制御IC32-1に不具合が発生して、PON制御IC32-13に切り換えを行ったとする。その後に、光送受信部36-1~36-4の配下に存在する所定のONUからパケットを受信し、切り換えIC93を介してPON制御IC32-13に供給すると、PON制御IC32-13は、このパケットをL2SW専用IC31-1,31-2に供給する。L2SW専用IC31-1,31-2は、パケットの経路を取得し、経路テーブルに格納する。この結果、前述した所定のONU宛てのパケットをネットワーク10から受信した場合には、経路テーブルを参照することで、所定のONUに伝送することができる。
【0038】
また、本実施形態では、PON制御IC32-1~32-13は、L2SW専用IC31-1,31-2とのリンクを監視しているので、L2SW専用IC31-1,31-2のいずれか一方に不具合が発生した場合には、全てのパケットをL2SW専用IC31-1,31-2の他方(不具合が発生していない方)に対して転送する。このような機能を備えることにより、PON制御IC32-1~32-13だけでなく、L2SW専用IC31-1,31-2に不具合が発生した場合でも、通信障害が発生することを防止できる。
【0039】
以上に説明したように、本発明の第1実施形態によれば、電気信号において切り換えを行うことで、光スイッチが不要となるため、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡略化することができるとともに、広い設置場所が不要となる。
【0040】
また、第1実施形態では、L2SW専用IC31-1,31-2がPON制御IC32-1~32-13からのパケットに基づいて経路を学習するようにしたので、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれにおいて不具合が生じて切り換えが生じた場合でも、予備系のPON制御IC32-13を用いて極めて短い時間で通信を再開することができる。
【0041】
また、第1実施形態では、PON制御IC32-1~32-13がL2SW専用IC31-1,31-2とのリンクを監視し、リンク断を検出した場合にはパケットの送付先を変更するようにしたので、L2SW専用IC31-1,31-2のいずれかに不具合が発生した場合でも、通信を継続することができる。
【0042】
(C)本発明の第2実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、本発明の第2実施形態の構成例を示す図である。なお、図4において、図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図4では、図3と比較すると、切り換えIC93が除外され、1G用クロスポイントスイッチ33、10G用クロスポイントスイッチ34、および、FPGA(Field Programmable Gate Array)35が追加されている。これ以外の構成は、図3と同様である。
【0043】
1G用クロスポイントスイッチ33は、PON制御IC32-1~32-13の1Gbpsの高速通信信号の端子である1G信号端子と光送受信部36-1~36-48の1G信号端子とを相互に接続するとともに、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれかに不具合等が生じた場合には、制御部37の制御に応じて予備系のPON制御IC32-13に切り換える処理を実行する。なお、図3では、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の間の信号線については、複数の線分で示しているが、PON制御IC32-2~32-13と光送受信部36-5~36-48の間の信号線については、図面を簡略化するために太線によって省略表記している。
【0044】
10G用クロスポイントスイッチ34は、PON制御IC32-1~32-13の10Gbpsの高速通信信号の端子である10G信号端子と光送受信部36-1~36-48の10G信号端子とを相互に接続するとともに、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれかに不具合等が生じた場合には、制御部37の制御に応じて予備系のPON制御IC32-13に切り換える処理を実行する。なお、図3では、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の間の信号線については、複数の線分で示しているが、PON制御IC32-2~32-13と光送受信部36-5~36-48の間の信号線については、図面を簡略化するために太線によって省略表記している。
【0045】
FPGA35は、PON制御IC32-1~32-13の制御信号端子と光送受信部36-1~36-48の制御信号端子とを相互に接続するとともに、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれかに不具合等が生じた場合には、制御部37の制御に応じて予備系のPON制御IC32-13に切り換える処理を実行する。制御信号としては、光送受信部36-1~36-48に内蔵されているLD(Laser Diode)をオン/オフしたり、同じく光送受信部36-1~36-48に内蔵されているPD(Photo Diode)の受信強度を監視したりするための信号が伝送される。なお、図3では、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の間の制御線については、複数の線分で示しているが、PON制御IC32-2~32-13と光送受信部36-5~36-48の間の制御線については、図面を簡略化するために太線によって省略表記している。
【0046】
光送受信部36-1~36-48は、1G用クロスポイントスイッチ33および10G用クロスポイントスイッチ34から供給される高速通信信号(電気信号)を光信号に変換してONU50-1~50-n(図3の例ではn=6144(=512×12))に送信するとともに、ONU50-1~50-nから送信される光信号を電気信号に変換して1G用クロスポイントスイッチ33および10G用クロスポイントスイッチ34に供給する。なお、図3に矩形で示す1つの光送受信部のブロック(例えば、光送受信部36-1~4)は、図2に示すように、それぞれ4台の送受信ブロックによって構成される。
【0047】
(D)本発明の第2実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第2実施形態の動作について説明する。以下では、第2実施形態の動作の概要について説明した後に、詳細な動作について説明する。
【0048】
第2実施形態では、1Gbpsと10Gbpsの高速通信信号をスイッチングするためのICとしてクロスポイントスイッチを使用し、低速信号である制御信号をスイッチングするためのICとしてはFPGAを使用している。
【0049】
クロスポイントスイッチは、マトリクス状に配置されたスイッチの集合体であり、任意の入力ポートと、任意の出力ポートの接続を、例えば、2ns程度の高速で切り換えることができるマトリクススイッチである。このようなクロスポイントスイッチを1Gbps用および10Gbps用としてそれぞれ使用するとともに、低速の制御信号に対してFPGAを用いることで、コストを抑制しつつ、実装面積を低減することが可能になる。
【0050】
つぎに、本発明の詳細な動作について説明する。例えば、PON制御IC32-1~32-12が現用系として設定され、PON制御IC32-13が予備系として設定されている場合、1G用クロスポイントスイッチ33は、PON制御IC32-1~32-12と光送受信部36-1~36-48の1Gbpsの高速通信信号を入出力する信号端子を相互に接続する。また、10G用クロスポイントスイッチ34は、PON制御IC32-1~32-12と光送受信部36-1~36-48の10Gbpsの高速通信信号を入出力する信号端子を相互に接続する。さらに、FPGA35は、PON制御IC32-1~32-12と光送受信部36-1~36-48の制御信号を入出力する信号端子を相互に接続する。
【0051】
このような状態では、ネットワーク10から供給されたパケットは、L2SW専用IC31-1,31-2を介してPON制御IC32-1~32-12に供給される。PON制御IC32-1~32-12は、L2SW専用IC31-1,31-2から供給されるパケットから1Gbpsおよび10Gbpsの高速通信信号を生成するとともに、光送受信部36-1~36-48を制御するための制御信号を生成する。そして、1Gbpsの高速通信信号については1G用クロスポイントスイッチ33に供給し、10Gbpsの高速通信信号については10G用クロスポイントスイッチ34に供給し、制御信号についてはFPGA35に供給する。
【0052】
この結果、PON制御IC32-1~32-12から出力される1Gbpsの高速通信信号は1G用クロスポイントスイッチ33を介して光送受信部36-1~36-48に供給される。また、PON制御IC32-1~32-12から出力される10Gbpsの高速通信信号は10G用クロスポイントスイッチ34を介して光送受信部36-1~36-48に供給される。さらに、PON制御IC32-1~32-12から出力される制御信号はFPGA35を介して光送受信部36-1~36-48に供給される。なお、1Gbpsおよび10Gbpsの高速通信信号については、前述した経路と逆の経路にて、光送受信部36-1~36-48から1G用クロスポイントスイッチ33または10G用クロスポイントスイッチ34を介してPON制御IC32-1~32-12に伝送される。また、光送受信部36-1~36-48は、PON制御IC32-1~32-12から供給される制御信号に基づいて各部の制御を実行するとともに、各部の監視を行って監視結果の情報を逆の経路にてPON制御IC32-1~32-12に伝送する。
【0053】
このような状態において、例えば、PON制御IC32-1に不具合が発生したとする。すると、制御部37(または外部の制御装置)が不具合を検出し、切り換え動作を実行する。切り換え動作では、制御部37が1G用クロスポイントスイッチ33、10G用クロスポイントスイッチ34、および、FPGA35に対して、PON制御IC32-1をPON制御IC32-13に切り換える指示をする。この結果、1G用クロスポイントスイッチ33は、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の1Gbpsの高速通信信号に係る接続を、PON制御IC32-13と光送受信部36-1~36-4の接続に変更する。また、10G用クロスポイントスイッチ34は、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の10Gbpsの高速通信信号に係る接続を、PON制御IC32-13と光送受信部36-1~36-4の接続に変更する。さらに、FPGA35は、PON制御IC32-1と光送受信部36-1~36-4の制御信号に係る接続を、PON制御IC32-13と光送受信部36-1~36-4の接続に変更する。
【0054】
以上の動作により、PON制御IC32-1に不具合が発生した場合には、1G用クロスポイントスイッチ33、10G用クロスポイントスイッチ34、および、FPGA35によって、PON制御IC32-13に切り換えることにより、通信断を極めて短くすることができる。なお、以上では、PON制御IC32-1とPON制御IC32-13の切り換えを例に挙げて説明したが、PON制御IC32-1とPON制御IC32-13以外の任意の組み合わせによる切り換えも可能である。
【0055】
また、以上は、1G用クロスポイントスイッチ33、10G用クロスポイントスイッチ34、および、FPGA35による切り換え動作についての説明であるが、第1実施形態と同様に、L2SW専用IC31-1,31-2についても、パケットの伝送経路を変更する処理を実行する。すなわち、前述したように、PON制御IC32-1に不具合が発生して、PON制御IC32-13に切り換えを行ったとする。その後に、光送受信部36-1~36-4の配下に存在する所定のONUからパケットを受信し、1G用クロスポイントスイッチ33または10G用クロスポイントスイッチ34を介してPON制御IC32-13に供給すると、PON制御IC32-13は、このパケットをL2SW専用IC31-1,31-2に供給する。L2SW専用IC31-1,31-2は、パケットの経路を取得し、経路テーブルに格納する。この結果、前述した所定のONU宛てのパケットをネットワーク10から受信した場合には、経路テーブルを参照することで、所定のONUに伝送することができる。
【0056】
また、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、PON制御IC32-1~32-13は、L2SW専用IC31-1,31-2とのリンクを監視しているので、L2SW専用IC31-1,31-2のいずれか一方に不具合が発生した場合には、全てのパケットをL2SW専用IC31-1,31-2の他方(不具合が発生していない方)に対して転送する。このような機能を備えることにより、PON制御IC32-1~32-12だけでなく、L2SW専用IC31-1,31-2に不具合が発生した場合でも、通信障害が発生することを防止できる。
【0057】
以上に説明したように、本発明の第2実施形態によれば、電気信号において切り換えを行うことで、光スイッチが不要となるため、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡易化することが可能になるとともに、広い設置場所が不要となる。
【0058】
また、第2実施形態では、高速の通信信号についてはクロスポイントスイッチを用いて切り換えを行い、低速の制御信号についてはFPGAを用いて切り換えを行うようにしたので、装置の製造コストを低減することができる。
【0059】
また、第2実施形態では、通信信号の伝送速度に応じた1G用クロスポイントスイッチ33と10G用クロスポイントスイッチ34の2種類のクロスポイントスイッチを設けるようにしたので、前述したように、装置の製造コストを低減するとともに、高速な切り換えを実現することができる。
【0060】
また、第2実施形態では、L2SW専用IC31-1,31-2がPON制御IC32-1~32-13からのパケットに基づいて経路を学習するようにしたので、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれにおいて不具合が生じて切り換えが生じた場合でも、予備系のPON制御IC32-13を用いて極めて短い時間で通信を再開することができる。
【0061】
また、第2実施形態では、PON制御IC32-1~32-13がL2SW専用IC31-1,31-2とのリンクを監視し、リンク断を検出した場合にはパケットの送付先を変更するようにしたので、L2SW専用IC31-1,31-2のいずれかに不具合が発生した場合でも、通信を継続することができる。
【0062】
(E)本発明の第3実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本発明の第3実施形態の構成例を示す図である。なお、図5において、図3と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図5では、図3と比較すると、切り換えIC93がFPGA103,113に置換されている。これ以外の構成は、図3と同様である。
【0063】
図5の例では、PON制御IC32-1~32-6と光送受信部36-1~36-24の間にFPGA103が配置され、PON制御IC32-7~32-13と光送受信部36-25~36-48の間にFPGA113が配置されている。PON制御IC32-1~32-6とFPGA103はx本の1Gbpsの信号線、y本の10Gbpsの信号線、および、z本の制御線によってそれぞれ接続されている。PON制御IC32-7~32-13とFPGA113はx本の1Gbpsの信号線、y本の10Gbps信号線、および、z本の制御線によってそれぞれ接続されている。FPGA103と光送受信部36-1~36-24はx本の1Gbps信号線、y本の10Gbps信号線、および、z本の制御線によってそれぞれ接続されている。FPGA113と光送受信部36-25~36-48はx本の1Gbps信号線、y本の10Gbps信号線、および、z本の制御線によってそれぞれ接続されている。また、FPGA103とFPGA113は、2×x本の1Gbpsの信号線、2×y本の10Gbpsの信号線、および、2×z本の制御線によって相互に接続されている。
【0064】
(F)本発明の第3実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第3実施形態の動作について説明する。なお、第3実施形態は、図3に示す第1実施形態と比較して、切り換えIC93が2つのスイッチであるFPGA103およびFPGA113に分割されて、動作する点のみが異なるので、差異点に着目して簡潔に説明する。
【0065】
第3実施形態では、例えば、PON制御IC32-1に不具合が発生した場合、制御部37がFPGA103,113を制御して、PON制御IC32-13に切り換える処理を実行する。
【0066】
この結果、FPGA113は、PON制御IC32-13の1Gbpsおよび10Gbpsの信号線および制御線をFPGA103に接続する。FPGA103は、PON制御IC32-13の1Gbpsおよび10Gbpsの信号線および制御線を光送受信部36-1に接続を切り換える。これにより、不具合が生じたPON制御IC32-1を、PON制御IC32-13に切り換えることが可能になる。
【0067】
以上に説明したように、本発明の第3実施形態によれば、電気信号において切り換えを行うことで、光スイッチが不要となるため、光ファイバの本数を減らすことができ、設置工事を簡易化することが可能になるとともに、広い設置場所が不要となる。
【0068】
また、第3実施形態では、2つのFPGA103,113を用いるようにしたので、図3に示す第1実施形態に比較して、ICのサイズを小型化することができる。
【0069】
また、第3実施形態では、L2SW専用IC31-1,31-2がPON制御IC32-1~PON制御IC32-13からのパケットに基づいて経路を学習するようにしたので、現用系のPON制御IC32-1~32-12のいずれにおいて不具合が生じて切り換えが生じた場合でも、予備系のPON制御IC32-13を用いて極めて短い時間で通信を再開することができる。
【0070】
また、第3実施形態では、PON制御IC32-1~32-13がL2SW専用IC31-1,31-2とのリンクを監視し、リンク断を検出した場合にはパケットの送付先を変更するようにしたので、L2SW専用IC31-1,31-2のいずれかに不具合が発生した場合でも、通信を継続することができる。
【0071】
(G)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、通信信号を切り換えるスイッチとして、クロスポイントスイッチを用いるようにしたが、これ以外のスイッチICを用いるようにしてもよい。なお、任意の入力ポートと任意の出力ポートとを接続可能であるマトリクススイッチであり、また、高速の通信信号を切り換えるために、高速の切り換え時間(例えば、数n秒程度)を有するマトリクススイッチであればよい。
【0072】
また、図4に示す第2実施形態では、1G用クロスポイントスイッチ33と、10G用クロスポイントスイッチ34の2種類のクロスポイントスイッチを備えるようにしたが、これ以外の伝送速度のマトリクススイッチを設けるようにしてもよい。例えば、1G未満の伝送速度であったり、1~10Gの間の伝送速度であったり、10Gを超える伝送速度であったりしてもよい。
【0073】
また、図4に示す第2実施形態では、2つのクロスポイントスイッチを設けるようにしたが、1つまたは3つ以上のマトリクススイッチを用いるようにしてもよい。
【0074】
また、図4に示す第2実施形態では、1Gおよび10Gの信号線はそれぞれx,y本とし、制御線はz本としたが、これは一例であって、本願発明がこのような場合にのみ限定されるものではないことはいうまでもない。なお、制御線については、例えば、パラレル/シリアル変換を行うことで、FPGA35に接続される制御線の本数を減少させることも可能である。
【0075】
また、図2に示すPON制御IC、光送受信部、および、ONUの台数は一例であって、本願発明が図2に示す場合にのみ限定されるものではないことはいうまでもない。
【0076】
また、図3図5に示す各実施形態では、L2SW専用IC31-1,31-2を有する構成としたが、これらを有しない構成としてもよい。
【0077】
また、図3図5に示す各実施形態では、OLT10の内部に制御部37を有する構成としたが、外部に設けるようにしたり、あるいは、外部の制御装置(SV)によって制御される構成としたりしてもよい。
【0078】
また、図1に示す実施形態では、OLT30の上流には、ネットワーク10が接続される構成としたが、これ以外のサービスノードが1または複数接続されるようにしてもよい。
【0079】
L2SW専用IC31-1,31-2がPON制御IC32-1~32-13からのパケットに基づいて経路を学習するようにしたが、フラッディングを用いることで通信を継続することもできる。
【0080】
また、図3図5に示す各実施形態では、PON制御IC32-1とPON制御IC32-13を切り換える動作について説明したが、これ以外の任意の組み合わせで切り換えを行うことが可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0081】
10 ネットワーク
30 OLT
31-1~31-2 L2SW専用IC
32-1~32-13 PON制御IC
33 1G用クロスポイントスイッチ
34 10G用クロスポイントスイッチ
35 FPGA
36-1~36-48 光送受信部
37 制御部
50-1~50-n ONU
70-1~70-n 端末装置
103 FPGA
113 FPGA
図1
図2
図3
図4
図5