(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-04
(45)【発行日】2022-02-15
(54)【発明の名称】分割スリットライナードア
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20220207BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20220207BHJP
H01L 21/677 20060101ALI20220207BHJP
C23C 14/50 20060101ALI20220207BHJP
C23C 16/44 20060101ALI20220207BHJP
【FI】
H01L21/302 101G
H01L21/31 C
H01L21/68 A
C23C14/50 K
C23C16/44 F
(21)【出願番号】P 2020532872
(86)(22)【出願日】2018-09-21
(86)【国際出願番号】 US2018052262
(87)【国際公開番号】W WO2019070427
(87)【国際公開日】2019-04-11
【審査請求日】2020-02-26
(32)【優先日】2017-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100101502
【氏名又は名称】安齋 嘉章
(72)【発明者】
【氏名】ヌールバクシュ ハミド
(72)【発明者】
【氏名】ワカバヤシ レイン
【審査官】加藤 芳健
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-0723378(KR,B1)
【文献】特開2015-081633(JP,A)
【文献】特開2013-209665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H01L 21/31
H01L 21/677
C23C 14/50
C23C 16/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面、後面、及び前面を有する第1ドア部分と、
第1ドア部分の前面に配置されたRF導電性ガスケットと、
第2ドア部分と、
第1ドア部分を第2ドア部分に接続するリンケージアセンブリであって、第1ドア部分に対する第2ドア部分の垂直移動を、第1ドア部分を第2ドア部分から離間させる、第2ドア部分に対する第1ドア部分の水平移動へと変換するように構成されたリンケージアセンブリと、
第2ドア部分の垂直移動を提供するように構成されたアクチュエータであって、第2ドア部分に接続されたアクチュエータとを備え、
リンケージアセンブリはさらに、第1ドア部分を第2ドア部分から離れるように付勢している圧縮ばねを備えている、分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項2】
上面に配置された緩衝器をさらに備える、請求項1に記載の分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項3】
リンケージアセンブリはさらに、第1ドア部分を第2ドア部分へ付勢する引張ばねリンケージを備えている、請求項1に記載の分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項4】
リンケージアセンブリはさらに、
第1ドア部分を第2ドア部分に接続するリンケージアセンブリのリンケージの一方端に形成された長穴
を備え、
圧縮ばねはリンケージ上に配置されている、請求項
1に記載の分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項5】
リンケージは、第1端で第1ドア部分に接続し、第2端で第2ドア部分に接続し、
水平移動が第1ドア部分を第2ドア部分から離間させるとき、第1端は弧状に移動している、請求項4に記載の分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項6】
RF導電性ガスケットはイットリアから形成される、請求項1に記載の分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項7】
PTFEで形成されたシールをさらに備える、請求項6に記載の分割スリットライナードアアセンブリ。
【請求項8】
チャンバ本体と、
チャンバ本体の上に配置された蓋アセンブリであって、処理容積が、蓋アセンブリとチャンバ本体によって囲まれた領域内に形成されている蓋アセンブリと、
処理容積内に配置された静電チャックと、
静電チャックを囲み、処理容積とともに配置されたライナーと、
チャンバ本体及びライナーを貫通して形成された開口部と、
分割スリットライナードアアセンブリであって、
上面、後面、及び前面を有する第1ドア部分と、
第1ドア部分の前面に配置されたRF導電性ガスケットと、
第2ドア部分と、
第1ドア部分を第2ドア部分に接続するリンケージアセンブリであって、第1ドア部分に対する第2ドア部分の垂直移動を、第1ドア部分を第2ドア部分から離間させる、第2ドア部分に対する第1ドア部分の水平移動へと変換するように構成されたリンケージアセンブリと、
第2ドア部分の垂直移動を提供するように構成されたアクチュエータであって、第2ドア部分に接続されたアクチュエータとを備え、
リンケージアセンブリはさらに、第1ドア部分を第2ドア部分から離れるように付勢している圧縮ばねを備えている、分割スリットライナードアアセンブリとを備える半導体処理チャンバ。
【請求項9】
上面に配置された緩衝器をさらに備える、請求項8に記載の半導体処理チャンバ。
【請求項10】
リンケージアセンブリはさらに、第1ドア部分を第2ドア部分へ付勢する引張ばねリンケージを備えている、請求項8に記載の半導体処理チャンバ。
【請求項11】
リンケージアセンブリはさらに、
第1ドア部分を第2ドア部分に接続するリンケージアセンブリのリンケージの一方端に形成された長穴
を備え、
圧縮ばねはリンケージ上に配置されている、請求項
8に記載の半導体処理チャンバ。
【請求項12】
リンケージは、第1端で第1ドア部分に接続し、第2端で第2ドア部分に接続し、
水平移動が第1ドア部分を第2ドア部分から離間させるとき、第1端は弧状に移動している、請求項11に記載の半導体処理チャンバ。
【請求項13】
RF導電性ガスケットはイットリアから形成されている、請求項8に記載の半導体処理チャンバ。
【請求項14】
PTFEで形成されたシールをさらに備える、請求項13に記載の半導体処理チャンバ。
【請求項15】
上面、後面、及び前面を有する第1ドア部分と、
第1ドア部分の前面に配置されたRF導電性ガスケットと、
対向する側面を有する第2ドア部分と、
第1リンケージサブアセンブリ及び第2リンケージサブアセンブリを備えるリンケージアセンブリであって、
第1リンケージサブアセンブリ及び第2リンケージサブアセンブリは、それぞれの対向する側面で第2ドア部分に接続され、
第1リンケージサブアセンブリ及び第2リンケージサブアセンブリは、さらに第1ドア部分に接続され、
リンケージアセンブリは、第1ドア部分に対する第2ドア部分の垂直移動を、第1ドア部分を第2ドア部分から離間させる、第2ドア部分に対する第1ドア部分の水平移動へと変換するように構成されている、リンケージアセンブリと、
第2ドア部分の垂直移動を提供するように構成されたアクチュエータであって、第2ドア部分に接続されたアクチュエータとを備え、
第1リンケージサブアセンブリ及び第2リンケージサブアセンブリのそれぞれは、
第1開口部と第2開口部を有する第1リンケージであって、
第1ドア部分の第1支持部は、第1開口部を通して挿入され、
第2ドア部分の第2支持部は、第2開口部を通して挿入され、
第2開口部は長円形になっている、第1リンケージと、
第3開口部と第4開口部を有する第2リンケージであって、
第1ドア部分の第3支持部は、第3開口部を通して挿入され、
第2ドア部分の第4支持部は、第4開口部を通して挿入され、
第4開口部は長円形になっている第2リンケージと、
第1開口部と第2開口部の間の第1リンケージに配置された第1圧縮ばねであって、第1支持部を第2支持部から離れるように付勢する第1圧縮ばねと、
第3開口部と第4開口部の間の第2リンケージに配置された第2圧縮ばねであって、第3支持部を第4支持部から離れるように付勢する第2圧縮ばねとを備えている、分割スリットライナードアアセンブリを備える装置。
【請求項16】
第1リンケージサブアセンブリ及び第2リンケージサブアセンブリのそれぞれは
さらに、
第1ドア部分及び第2ドア部分に接続された引張リンケージと、
引張リンケージに接続され、第1ドア部分を第2ドア部分に向けて付勢するように引張リンケージで構成された引張ばねとを備えている、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
第1ドア部分の上面に配置された緩衝器をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
第1リンケージサブアセンブリ及び第2リンケージサブアセンブリの各々は、水平移動が第1ドア部分を第2ドア部分から離間させるとき、弧状に移動するように構成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
RF導電性ガスケットはイットリアから形成されている、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
第1ドア部分の前面に配置されたシールをさらに備え、
RF導電性ガスケットは、第1ドア部分の前面のシールの周りに配置され、
シールはPTFEで形成されている、請求項15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景】
【0001】
(分野)
本明細書で説明する諸実施形態は、概して、RF帰還経路を有するスリットライナードアを備える基板処理チャンバ構成要素アセンブリに関する。
【0002】
(関連技術の説明)
半導体業界では、デバイスは、エッチング及び堆積など、ますますサイズを小型化させて構造を生成する多くの製造処理によって製造されている。一部の製造処理では粒子が発生して、処理の間に基板を頻繁に汚染し、デバイスの欠陥の原因となり得る。デバイスの形状が小型化するにつれて、欠陥の影響を受けやすくなり、粒子汚染物質に対する要件がより厳しくなる。したがって、デバイスの形状が小型化するにつれて、粒子汚染の許容レベルが低下してきている。さらに、欠陥のない、更なる小型デバイスの製造は、基板が処理されるプラズマ処理チャンバで利用されるプラズマの均一性が良好であることに依存している。
【0003】
処理チャンバは通常、チャンバライナーを備えている。基板通過開口部は処理チャンバとチャンバライナーを貫通して、基板を処理チャンバに出し入れできるようになっている。ライナーの基板通過開口部は密封装置を備えている。この密封装置をライナーから離間させて、粒子を発生させ得る摩擦を制限している。この粒子が、汚染源として処理環境に導入されることがあり得るからである。しかしながら、密封装置付近での処理チャンバ内プラズマの均一性を達成することは困難である。それは、基板通過開口部によって生じたチャンバライナーの不均一性/非対称性のためである。プラズマのRF帰還経路は、チャンバライナーを通過する。帰還RF電流は基板通過開口部を流れることができないため、RF帰還経路は、通過開口部が形成されるライナーの側面でより長くなり、こうして、チャンバライナーの基板通過開口部付近でプラズマの不均一性/歪みが発生する。
【0004】
したがって、改善されたRF帰還経路を備えるチャンバライナーが必要とされている。
【概要】
【0005】
本明細書で開示される諸実施形態は、概して、分割スリットライナードアアセンブリを備える基板処理チャンバ構成要素アセンブリに関する。一実施形態では、分割スリットライナードアアセンブリは、上面、後面、及び前面を有する第1ドア部分と、第1ドア部分の前面に配置されたRF導電性ガスケットと、側面、底部及び前面を有する第2ドア部分であって、底部はアクチュエータに連結されている第2ドア部分と、第1ドア部分を第2ドア部分に連結するリンケージアセンブリであって、第1ドア部分に対する第2ドア部分の垂直移動を、第1ドア部分を第2ドア部分から離間させる水平移動へと変換するように構成されたリンケージアセンブリとを有する。
【0006】
別の一実施形態では、分割スリットライナードアアセンブリを有する半導体処理チャンバ構成要素アセンブリが提供される。半導体処理チャンバは、チャンバ本体と、チャンバ本体の上に配置された蓋アセンブリであって、処理容積が、蓋アセンブリとチャンバ本体によって囲まれた領域内に形成されている蓋アセンブリと、処理容積内に配置された静電チャックと、静電チャックを囲み、処理容積とともに配置されたライナーと、チャンバ本体及びライナーを貫通して形成された開口部と、分割スリットライナードアアセンブリとを有する。分割スリットライナードアアセンブリは、上面、後面、及び前面を有する第1ドア部分と、第1ドア部分の前面に配置されたRF導電性ガスケットと、側面、底部及び前面を有する第2ドア部分であって、底部はアクチュエータに連結されている第2ドア部分と、第1ドア部分を第2ドア部分に連結するリンケージアセンブリであって、第1ドア部分に対する第2ドア部分の垂直移動を、第1ドア部分を第2ドア部分から離間させる水平移動へと変換するように構成されたリンケージアセンブリとを有する。
【0007】
さらに別の一実施形態では、プラズマ処理システムのライナー開口部を通してRF帰還経路を確立する方法が提供される。この方法は、プラズマ処理チャンバのライナーと本体との間の空洞部を通る垂直方向に、アクチュエータで分割スリットライナードアアセンブリを移動させることによって、開始される。ここで、分割スリットライナードアアセンブリは、第1ドア部分と第2ドア部分とを有している。第1ドア部分は実質的に水平方向に移動し、他方、リンケージアセンブリによってそれに連結された第2ドア部分は、実質的に垂直方向に動作する。第1ドア部分はライナーにRF結合されるが、この時、第1ライナードアはプラズマ処理システムのライナー開口部を覆っている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の上記の構成を詳細に理解することができるように、上記に簡単に要約した本開示のより具体的な説明を、諸実施形態を参照して行う。そして、これら実施形態のいくつかは添付図面に示されている。しかしながら、本開示は他の等しく有効な実施形態を含み得るので、添付図面は本開示の典型的な実施形態を示しているに過ぎず、従ってこの範囲を制限していると解釈するべきではないことに留意すべきである。
【
図1】一実施形態による、分割スリットライナードアを有する処理チャンバを示す側断面図である。
【
図2】一実施形態による、
図1の分割スリットライナードアの等角図である。
【
図3】一実施形態による、処理チャンバを密閉するカムを作動させる前に、閉位置にある分割スリットライナーの拡大図である。
【
図4】一実施形態による、処理チャンバを密閉するカムが作動された状態で、閉位置にある分割スリットライナーの拡大図である。
【0009】
議論を明瞭にするために、適用可能な場合には、図相互間で同一の参照符号を使用して共通の同一要素を示した。さらに、一実施形態の要素を、本明細書に記載の他の諸実施形態で使用するために、有益に適合させてもよい。
【詳細な説明】
【0010】
本発明の諸実施形態は、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ強化化学気相堆積チャンバ、物理気相堆積チャンバ、プラズマトリートメントチャンバ、イオン注入チャンバ、又はプラズマ領域を囲むチャンバライナーを貫通する基板通過開口部を有する他の適切な真空処理チャンバを対象としている。基板通過開口部に起因するRF帰還経路の非対称性による処理結果(例えば、エッチング、堆積など)の不均一性/歪みが、RF導電性帰還経路を基板通過開口部に提供する分割スリットライナードアによって低減される。RF導電性経路は、基板通過開口部の付近も含めて、チャンバライナーの周り360度にわたって実質的に対称的なRF帰還経路を提供する。分割スリットライナードアは、RF帰還経路対称性を提供すると共に、スリットライナードア空洞部へのプラズマの侵入も阻止する。
【0011】
分割スリットライナードアは、2ピースばね式ドアを使用する。ドアの1つの区分が、好ましくは基板通過開口部の周りでライナーと接触して、ライナーを通る均一なRF帰還経路を提供する。分割スリットライナードアは、ライナー又は処理チャンバを変更せずに、たいていの従来型のライナードアをそのまま置き換えるように構成されている。分割スリットライナードアによって提供されたRF帰還経路の改善により、処理の均一性は改善し、基板上での処理の歪みは大幅に削減される。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態によるプラズマ処理システム100の概略断面図である。プラズマ処理システム100は、プラズマエッチングチャンバ、プラズマ強化化学気相堆積チャンバ、物理気相堆積チャンバ、プラズマトリートメントチャンバ、イオン注入チャンバ、又は他の適切な真空処理チャンバであってもよい。
図1に示すように、プラズマ処理システム100は、一般に、チャンバ蓋アセンブリ110と、チャンバ本体アセンブリ140と、排気アセンブリ190とを備え、これらは合わさって処理領域102と排出領域104を囲む。実際には、処理ガスは、処理領域102に導入され、RF電力を使用してプラズマへと点火される。基板105は、基板支持アセンブリ160上に配置され、処理領域102で生成されたプラズマに曝されて、基板105上でプラズマ処理が実行される。そのプラズマ処理とは、エッチング、化学気相堆積、物理気相堆積、注入、プラズマアニール、プラズマトリートメント、除去、又はその他のプラズマ処理などである。排気アセンブリ190により、処理領域102内の真空が維持されて、使用済みの処理ガスと副生成物が排出領域104を通ってプラズマ処理から除去される。
【0013】
チャンバ蓋アセンブリ110は、一般に、チャンバ本体アセンブリ140から分離され、それによって支持された上部電極112(すなわちアノード)と、上部電極112を囲むチャンバ蓋114とを備える。上部電極112は、導電性ガス入口管126を介してRF電源103に接続されている。導電性ガス入口管126は、チャンバ本体アセンブリ140の中心軸(CA)と同軸になっていることで、RF電力と処理ガスの両方が対称的に供給される。上部電極112は、熱伝達プレート118に取り付けられたシャワーヘッドプレート116を備える。
【0014】
シャワーヘッドプレート116は、中央マニホールド120と、1つ以上の外側マニホールド122とを有する。1つ以上の外側マニホールド122は、中央マニホールド120を囲んでいる。中央マニホールド120は、ガス入口管126を介してガス源106から処理ガスを受け取り、受け取った処理ガスを、複数のガス通路121を介して処理領域102の中央部分に分配する。外側マニホールド122も処理ガスを受け取る。この処理ガスは、ガス源106から中央マニホールド120で受け取ったガスと同じ又は異なる混合物であってもよい。次に、外側マニホールド122は、受け取った処理ガスを、複数のガス通路123を介して処理領域102の外側部分に分配する。
【0015】
熱伝達流体は、流体源109から流体入口管130を介して熱伝達プレート118に送られる。流体は、熱伝達プレート118に配置された1つ以上の流体チャネル119を通って循環し、流体出口管131を介して流体源109に戻される。
【0016】
チャンバ本体アセンブリ140は、アルミニウム又はステンレス鋼などの処理環境に耐性のある導電性材料から製造されたチャンバ本体142を備える。排気アセンブリ190は、チャンバ本体142の下に配置され、中心軸(CA)の周りに対称的に配置された排出通路188を有する。排出通路188は、処理領域102から排出領域104を通り、排気口196を通ってチャンバ本体142の外へガスを排出することを可能にする。排出ライナー187は、排出の間に処理ガスからチャンバ本体142を保護し得る。排出ライナー187は、以下で説明するように、上部ライナーアセンブリ144の材料と同様の材料で組み立てられてもよい。
【0017】
基板支持アセンブリ160は、チャンバ本体アセンブリ140の中央領域156内の中央に配置されている。ここで、中心軸(CA)は、基板支持アセンブリ160の中心を垂直に通る。基板支持アセンブリ160は、一般に、基板支持体161(すなわちカソード)及び中空台座162を備え、中央支持部材157によって支持される。基板支持体161は、整合ネットワーク(図示せず)及び中空台座162を通して配線されたケーブル(図示せず)を介してRF電源103に接続される。RF電力が上部電極112及び基板支持体161に供給されると、その間に形成された電界は、処理領域102に存在する処理ガスを点火してプラズマにする。一実施形態では、基板支持体161は静電チャックであり、したがって、その中に配置された1つ以上の電極(図示せず)を備える。電圧源(図示せず)は、1つ以上の電極を基板105に対してバイアスし、吸引力を生成して、処理の間に基板105を所定の位置に保持する。
【0018】
作動アセンブリ163は、チャンバ本体142及び/又は中央支持部材157に取り付けられている。作動アセンブリ163は、アクチュエータ164(例えば、モーター)を備える。アクチュエータ164の方は、台座162を上下させて、上部電極112に対する基板支持体161の垂直移動を提供する。プラズマスクリーン159も備えられ、基板支持体161によって支持されており、上部ライナーアセンブリ144と部分的に重なって、基板支持アセンブリ160を処理領域102内のプラズマから保護する。
【0019】
基板支持アセンブリ160は、リフトピンアセンブリ167をさらに備えて、基板105の装填及び取り出しを容易にする。リフトピンアセンブリ167は、リフトピン168を備え、このリフトピン168は、基板支持体161に配置されたリフトピン穴171を通って延びる。リフトピン168はアクチュエータ195(例えば、モーター)に連結され、このアクチュエータ195はリフトピン168を延ばす又は引き込ませる。
【0020】
基板支持アセンブリ160は、それを貫通して配置され、ガス供給ライン178を介して不活性ガス供給部177に接続されたガスポート176を備えてもよい。ガス供給部177は、ヘリウムなどの不活性ガスを、ガス供給ライン178及びガスポート176を介して基板105の裏側に供給する。その目的は、処理ガスによる基板105の裏面の処理の防止を支援することである。
【0021】
基板支持アセンブリ160は、基板支持体161の1つ以上の熱交換チャネル(図示せず)を経由して熱交換流体源198から配管された1つ以上の流体入口ライン179及び流体出口ライン181をさらに備え得る。その目的は、処理の間に基板支持体161に温度制御を提供するためである。
【0022】
上部ライナーアセンブリ144は、処理領域102を囲むチャンバ本体142の上部内に配置される。上部ライナーアセンブリ144は、アルミニウム、ステンレス鋼、及び/又はイットリア(例えば、イットリアコーティングされたアルミニウム)などの導電性の処理適合性材料から組み立てられてもよい。実際には、上部ライナーアセンブリ144は、処理領域102内のプラズマからチャンバ本体142の上部を保護し、定期的なクリーニング及びメンテナンスを可能にするために取り外し可能である。
【0023】
チャンバ本体142は、上部ライナーアセンブリ144の外側フランジ145を支持する棚部143を備える。上部ライナーアセンブリ144の内側フランジ146は、上部電極112を支持する。絶縁体113は、上部ライナーアセンブリ144と上部電極112との間に配置されて、チャンバ本体アセンブリ140と上部電極112との間に電気的絶縁を提供する。
【0024】
上部ライナーアセンブリ144は、内側及び外側フランジ(146,145)に取り付けられた外壁147と、底壁148と、内壁149とを備える。外壁147及び内壁149は、実質的に垂直な円筒形の壁である。外壁147は、処理領域102内のプラズマからチャンバ本体142を遮蔽するように配置されている。内壁149は、処理領域102内のプラズマから基板支持アセンブリ160の側面を少なくとも部分的に遮蔽するように配置されている。底壁148は、内壁と外壁(149、147)を繋いでいる。
【0025】
処理領域102には、チャンバ本体142に配置された基板通過開口部141を通ってアクセスするので、この基板通過開口部141により、基板105の基板支持アセンブリ160への出し入れが可能になる。上部ライナーアセンブリ144には、開口部150が貫通して配置されており、この開口部150は、基板通過開口部141と整合して、基板105の通過を可能にする。チャンバ本体アセンブリ140は、スリット弁ドアアセンブリ151を備える。スリット弁ドアアセンブリ151は、外壁147とチャンバ本体142との間に画定された空洞部170内に配置されている。スリット弁ドアアセンブリ151は、アクチュエータ152及び分割スリットライナードア153を備える。アクチュエータ152は、分割スリットライナードア153に連結され、空洞部170内の分割スリットライナードア153を、基板通過開口部141及び開口部150を通るアクセスを遮断及び許可する位置の間で、垂直方向に上昇させる、及び引き込ませるように構成される。分割スリットライナードア153は、開口部150を密閉するために外壁147の裏側115と係合するように構成される。
【0026】
スリット弁ドアアセンブリ151、特に分割スリットライナードア153が、
図2について、さらに説明される。
図2は、一実施形態による、
図1の分割スリットライナードア153の等角図である。分割スリットライナードア153は、第1ドア部分210と第2ドア部分220とを有する。第1ドア部分210は、一対のリンケージアセンブリ230によって第2ドア部分220に移動可能に連結されている。
【0027】
第1ドア部分210は、上面211、側面215、前面218、及び後面216を有する。第1ドア部分210は、開口部150を完全に覆うように弧状に形作られ、寸法決めされている。後面216は取付面261を有する。取付面261は、リンケージアセンブリ230を受け入れて、それと接続するように構成される。第1ドア部分210は、上部ライナーアセンブリ144の材料と実質的に一致する材料(例えば、イットリアコーティングされたアルミニウム)で組み立てられてもよい。その目的は、上部ライナーアセンブリ144の電気的対称性を高めるためである。上部ライナーアセンブリ144は、プラズマにエネルギーを与えるために使用されるRF電力のためのRF電流接地帰還経路を提供する。したがって、第1ドア部分210の材料によって、分割スリットライナードア153はRF導電性になって、開口部150を横切るRF帰還経路の提供が可能になり、このRF帰還経路は、もしRF電流が開口部150の周辺を経由したときに上部ライナーアセンブリ144に生じたであろう電流の密度及び/又は分布の変化を補償する。
【0028】
第1ドア部分210は、上面211から延びる1つ以上の緩衝器212も備える。緩衝器212は、高温に適した良好な弾性/機械的及び化学的耐性を有するゴム又はプラスチックなどのポリマー材料から形成されてもよい。一実施形態では、緩衝器は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)で形成される。
【0029】
第1ドア部分210の前面218は、RFガスケット310(
図3に表示)を有する。RFガスケット310は、RF導電性材料から形成される。例えば、RFガスケット310を、シリコーン、フルオロシリコーン、フルオロカーボン、エチレンプロピレンジエンモノマー、グラファイト/カーボン、アルミニウム、イットリア又は他の適切な材料から形成してもよい。RFガスケット310は、前面218から延びている。一実施形態では、RFガスケット310を、前面218に配置することで、第1ドア部分210が上部ライナーアセンブリ144の外壁147の開口部150を覆うときに、RFガスケット310は、開口部150の上に配置されるようになる。別の一実施形態では、RFガスケット310が前面218に追加的に配置されて、開口部150の下にあってもよい。さらに他の諸実施形態では、RFガスケットは、前面218に配置されて、開口部150を完全に囲む導電性Oリングであってもよい。開口部150を覆うときに外壁147及び第1ドア部分210と接触するRFガスケット310は、第1ドア部分210を外壁147に導電的に結合させて、上部ライナーアセンブリ144の外壁147とのRF接地を途切れさせないようにする。
【0030】
第1ドア部分210の前面218は、任意選択でリップシール330を有してもよい。リップシール330を、RFガスケット310の前面218、及び外壁147の開口部150に露出する前面218の部分に配置してもよい。リップシール330を、高温及び処理環境に耐える材料から形成してもよい。例えば、リップシール330は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から形成され得る。リップシール330は、上部ライナーアセンブリ144の背後に存在する粒子が、処理の間に開口部150を通って処理チャンバに入るのを防ぐ。リップシール330は、RFガスケット310が外壁147と良好に接触して、RF帰還回路の完成を妨げないように構成される。あるいは、リップシール330を、RF導電性材料から作ってもよい。
【0031】
第2ドア部分220は、上面221と、底面229と、後面226と、前面326(
図3に表示)と、側面225とを有する。ブラケット227が各側面225から延びている。ブラケット227及び側面225は、リンケージアセンブリ230と接続する。第2ドア部分220の前面326は、第1ドア部分210の後面216に面している。第2ドア部分220は、弧状に形作られている。第2ドア部分220の側面225から延びる、上面221に沿った弧の長さは、第1ドア部分210の側面215から延びる、上面211に沿った弧の長さよりも短い。
【0032】
第2ドア部分220は、アクチュエータ152に連結されている。アクチュエータ152は、第2ドア部分220を垂直方向(上下方向)に動かすように動作する。第1ドア部分210が、アクチュエータの行程の最上部近くでチャンバ本体に接触すると、第1ドア部分210に対する第2ドア部分220の上方への動きは、リンケージアセンブリ230を作動させるように機能する。リンケージアセンブリ230の作動は、第1ドア部分210を第2ドア部分220から横方向に離間させて、第2ドア部分を外壁147の裏側115に押し付けるように機能する。
【0033】
各リンケージアセンブリ230は、第1圧縮ばね232及び第2圧縮ばね233を有する。圧縮ばね232、233は、それぞれのリンケージ部材240、244を取り巻いている。リンケージ部材240、244は、第2ドア部分220に対する、第1ドア部分210上のそれぞれの支持部に枢動可能に取り付けられている。例えば、第2ドア部分220の側面225は、第1端でリンケージ部材240が取り付けられる第1支持部241を有する。第1ドア部分210の後面216の取付面261は、第2端でリンケージ部材240が取り付けられる第2支持部242を有する。リンケージ部材240は長穴243を有して、第2支持部242がそこを貫通して配置されてもよい。圧縮ばね232は、長穴243に沿って第2支持部242を長穴243の遠方端へ付勢する。したがって、第1ドア部分210は、リンケージ部材240を介して第2ドア部分220に連結されている。
【0034】
リンケージアセンブリ230は、引張ばね271及び引張リンケージ272をさらに有してもよい。引張リンケージ272を、「L字」又は他の適切な形状を有するようなレバーとしてもよい。引張リンケージ272は、一方端で第3支持部274に、中間屈曲部分で第4支持部273に枢動可能に連結されてもよい。引張ばね271は、引張リンケージ272の第2端及びブラケット227の第5支持部に取り付けられている。引張ばね271は、圧縮ばね232、233の力に打ち勝って、第2ドア部分220の前面326を第1ドア部分210の後面216に対して付勢する。ただし、この時、第2ドア部分220は上昇位置にあって、チャンバ本体と接触していない。第1ドア部分210と第2ドア部分220は互いに接触しており、分割スリットライナードア153の厚さは折り畳まれて、空洞部内で分割スリットライナードア153は自由に動くことができ、分割スリットライナードア153の摩耗及び粒子は生じない。なお、この粒子は、処理環境を汚染する可能性がある。一実施形態では、分割スリットライナードア153は、4つのリンケージ部材と2つの引張リンケージを備えている。リンケージ部材及び引張リンケージのそれぞれについても同様に説明される。
【0035】
一時的に
図5へ進む。
図5は、リンケージ部材240の動作を示している。リンクアセンブリ200の各リンケージ部材は実質的に同様の様式で動作することを、理解できる。リンクアセンブリ200は、位置「A」と位置「B」との間で動作するように示されている。位置「A」では、分割スリットライナードア153は破線で示され、第1ドア部分210及び第2ドア部分220が両方とも垂直に移動していることが示されており、この時、緩衝器212は、空洞部170の最上部とまさに接触するところである。位置「B」では、分割スリットライナードア153は実線で示され、第1ドア部分210が水平に移動すると共に、第2ドア部分220は、次の期間で垂直に移動することが示されているが、この時、緩衝器212は既に空洞部170の最上部と接触している。
図5の分割スリットライナードア153の要素番号には、その要素が位置「A」にあるか、位置「B」にあるかを示すために、添字「A」又は「B」が付けられている。したがって、要素番号の添字は単に要素の位置を識別していることを、理解できる。
【0036】
リンケージ部材240は、固定長540を有する。第2支持部242及び第1支持部241は、リンケージ部材240によって離れて固定されており、固定長540だけ隔てられている。長穴243の遠方端に位置する第2支持部242は、第1支持部241よりも垂直方向の下方にあることで、リンケージ部材240は水平線に対して第1角度になっている。第1支持部241は、第2支持部に対して弧550に沿って移動してもよい。リンケージ部材240が時計方向に回転して、水平線に対して第2角度まで時計方向に見て増加するにつれて、第1ドア部分210は、第1位置210Aから第2位置210Bに移動する。第2支持部242は、長穴243に沿って第1端へ向かって移動し、圧縮ばね232を圧縮する。このようにして、圧縮ばね232、233は、第1ドア部分210が外壁147の裏側115に接触する力を作り出す。加えて、圧縮ばね232、233は、閉鎖時にスリット弁ドアアセンブリ151が動かなくなるのを防止する。
【0037】
一実施形態では、第1角度は90度より大きく、第2角度は180度より小さい。第1ドア部分210は第2ドア部分220と協調して動くので、第2ドア部分220のy軸に沿った垂直移動は、第1ドア部分210のx軸に沿った水平移動に変換され得る。この時、第1ドア部分210の垂直移動は制限されており、その制限とは、緩衝器212のハードストップ(例えば、チャンバ本体又は空洞部170の最上部)との接触などによる。例えば、第1ドア部分210に対する第2ドア部分220の垂直移動554の最後の部分は、第2ドア部分220を第1ドア部分210から水平方向に隔てるように動作する。この動作が、水平移動553で示されている。この動きの重要性については、以下でさらに説明する。
【0038】
スリット弁ドアアセンブリ151の動作を、
図2から
図5について、説明する。
図3は、一実施形態による、開口部150を密閉するリンクアセンブリ200を作動させる前に、閉位置にある分割スリットライナードアの拡大図である。
図4は、一実施形態による、開口部150を密閉するリンクアセンブリ200を作動させた状態で、閉位置にある分割スリットライナー及びスリット弁ドアアセンブリ151の拡大図である。
【0039】
スリット弁ドアアセンブリ151は、アクチュエータ152により空洞部170内で上方(矢印399により示される)に移動して、開口部150を密閉するように分割スリットライナードア153を配置することが可能である。隙間380が、第1ドア部分210と外壁147の裏側115との間に維持される。長穴243が、種々のサイズの隙間380による余分な変位を吸収する。その種々のサイズの隙間380とは、ライナー(外壁147)が加熱されて、温度設定(たとえば、摂氏90度から摂氏120度又はそれ以上に加熱される場合)に応じて膨張が異なる場合の隙間である。第1ドア部分210は、「ゼロ」サイズの隙間380のために閉じて外壁147の裏側115に接触し、種々のサイズの隙間380でRF連続性を提供する。ただし、この隙間380は熱膨張により変化する。第2支持部242は、長穴243内を移動すると共に、圧縮ばね232、233は、これらの種々のサイズの隙間380で、第1ドア部分210をライナーと接触するように付勢し、アクチュエータ152が過度に駆動することを防止している。
【0040】
第2ドア部分220はアタッチメント348によってアクチュエータ152に固定され、他方、第1ドア部分210は、第2ドア部分220を介してアクチュエータ152に連結されている。したがって、第1ドア部分210は、アクチュエータ152に直接取り付けられているのではなく、リンクアセンブリ200によって取り付けられている。アクチュエータ152は、第2ドア部分220を垂直(上下)方向に移動させる。スリット弁ドアアセンブリ151が垂直に移動している時には、第1ドア部分210の後面216は、第2ドア部分220の前面326と接触していることで、それらの間の間隔390はわずかとなり、こうして、スリット弁ドアアセンブリ151が空洞部170内で自由に移動できるようになる。スリット弁ドアアセンブリ151の垂直移動により、最終的に第1ドア部分210の緩衝器212は、チャンバ本体に形成された空洞部170の天井370と接触する。
【0041】
緩衝器212は、第1ドア部分210の垂直移動を止める。第2ドア部分220が垂直方向に動き続けると、リンケージアセンブリ230は、第2ドア部分220の継続的な垂直移動を使用して、第2ドア部分220に対して第1ドア部分210を離間させる水平移動499を生成する。第1ドア部分210の水平移動499により、第1ドア部分210と第2ドア部分220との間の間隔390が増加する。水平移動499は、さらに、第1ドア部分210の前面218に配置されたRFガスケット310及びリップシール330を外壁147の裏側115と接触させる。外壁147と接触する第1ドア部分210が水平移動499を行うことで、RFガスケット310及びリップシール330の外壁147との摩擦又は摩耗を防止し、こうして、基板105上に欠陥を引き起こす可能性のある粒子の形成又はシール材からの汚染を低減する。
【0042】
第1ドア部分210は、上部ライナーアセンブリ144の外壁147にRF導電的に結合される。結合力を圧縮ばね232、233で設定して、スプリット弁ドアアセンブリ151が乱暴に叩きつけられたり、アセンブリが動かなくなったりすることなく、良好な連続性を確保し得る。したがって、プラズマを駆動するRF電流は、第1ドア部分210と外壁147を通る連続的で均一な接地経路を有することになって開口部150を通り抜け、プラズマ処理システム100内で形成されるプラズマの均一性を確保する。第1ドア部分210は隙間380をさらに減少させ、他方、圧縮ばねは、様々な温度設定での熱膨張を可能にして、チャンバ構成要素間でのライトアップとアーク放電を防ぐ。有益なことに、スリット弁ドアアセンブリ151は、分割スリットライナードア153を持たない従来の設計と比較して、エッチング速度の歪みを50%以上改善する。さらに、フィルムの輪郭は約30%減少して、基板上により均一なフィルム層が形成された。したがって、より均一な基板処理結果が得られ、基板105上のより小さなフィーチャーのためにより正確な形状を形成し得る。
【0043】
上記は特定の実施形態を対象としているが、その基本的範囲から逸脱することなく他の及びさらなる実施形態を創作することができ、その範囲は以下の特許請求の範囲に基づいて決定される。