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特許7020213消耗品管理装置、消耗品管理方法、プログラム及び画像形成装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-07
(45)【発行日】2022-02-16
(54)【発明の名称】消耗品管理装置、消耗品管理方法、プログラム及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20220208BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220208BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220208BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220208BHJP
【FI】
H04N1/00 C
G03G21/00 512
B41J29/38
B41J29/42 F
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2018051465
(22)【出願日】2018-03-19
(65)【公開番号】P2019165322
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】関 健雄
(72)【発明者】
【氏名】中井 暁允
(72)【発明者】
【氏名】徳丸 弘
(72)【発明者】
【氏名】金子 勝
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-069530(JP,A)
【文献】特開2002-132102(JP,A)
【文献】特開2012-128237(JP,A)
【文献】特開平09-175691(JP,A)
【文献】特開2010-211147(JP,A)
【文献】特開2002-127568(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G03G 15/00
15/36
21/00
21/02
21/14
21/20
B41J 29/00 -29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
消耗品の使用状況を検知する検知手段と、
前記消耗品の使用履歴を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記消耗品の使用履歴から得た過去の前記消耗品の使用頻度の度合いに基づき複数のケースの前記消耗品の消耗速度を分析する分析手段と、
使用中の前記消耗品の使用状況に応じた各前記ケースの前記消耗速度を選択的に当てはめて使用中の前記消耗品の交換時期を予測する予測手段と、
前記予測手段により予測された前記消耗品の交換時期を通知する通知手段と、
を備える消耗品管理装置。
【請求項2】
前記分析手段は、時間あたりの前記消耗品の使用頻度の度合いに基づき前記消耗品の消耗速度を分析する請求項に記載の消耗品管理装置。
【請求項3】
前記分析手段は、過去の所定期間における前記消耗品の使用頻度の度合いに基づき前記所定期間に対応するケースの前記消耗品の消耗速度を分析する請求項1に記載の消耗品管理装置。
【請求項4】
前記分析手段は、前記消耗品の使用条件が設定された場合に、設定された前記使用条件を加味して前記消耗品の消耗速度を分析する請求項1からのいずれか1つに記載の消耗品管理装置。
【請求項5】
前記予測手段は、前記消耗品の使用条件が設定された場合に、設定された前記使用条件を加味して前記消耗品の交換時期を予測する請求項1からのいずれか1つに記載の消耗品管理装置。
【請求項6】
前記予測手段は、前記消耗品の使用条件として、前記所定期間に対して前記消耗品のユーザ数の増減分が設定されている場合、設定された前記使用条件を加味して前記消耗品の交換時期を予測する請求項3に記載の消耗品管理装置。
【請求項7】
前記検知手段と、前記記憶手段と、前記分析手段と、前記予測手段と、前記通知手段とを前記消耗品を使用する機器に備える請求項1から6のいずれか1つに記載の消耗品管理装置。
【請求項8】
前記検知手段を前記消耗品を使用する機器に備え、前記記憶手段、前記分析手段及び前記予測手段を外部接続機器に備え、前記通知手段を前記機器または前記外部接続機器に備える請求項1から6のいずれか1つに記載の消耗品管理装置。
【請求項9】
前記消耗品は、使用により消費するものである請求項1から8のいずれか1つに記載の消耗品管理装置。
【請求項10】
前記消耗品は、使用により劣化するものである請求項1から8のいずれか1つに記載の消耗品管理装置。
【請求項11】
消耗品の使用状況を取得する使用状況取得ステップと、
前記消耗品の使用履歴を取得する使用履歴取得ステップと、
前記消耗品の使用履歴から得た過去の前記消耗品の使用頻度の度合いに基づき複数のケースの前記消耗品の消耗速度を分析する分析ステップと、
使用中の前記消耗品の使用状況に応じた各前記ケースの前記消耗速度を選択的に当てはめて使用中の前記消耗品の交換時期を予測する予測ステップと、
前記交換時期を通知する通知ステップと、
を含む消耗品管理方法。
【請求項12】
消耗品の使用状況を取得する使用状況取得ステップと、
前記消耗品の使用履歴を取得する使用履歴取得ステップと、
前記消耗品の使用履歴から得た過去の前記消耗品の使用頻度の度合いに基づき複数のケースの前記消耗品の消耗速度を分析する分析ステップと、
使用中の前記消耗品の使用状況に応じた各前記ケースの前記消耗速度を選択的に当てはめて使用中の前記消耗品の交換時期を予測する予測ステップと、
前記交換時期を通知する通知ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
請求項1から10のいずれか1つに記載の消耗品管理装置を備える画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消耗品管理装置、消耗品管理方法、プログラム及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、機器の使用に伴う消耗品の残量管理を行い、ユーザ毎に消耗品使用ペースが異なる場合でもユーザに適した消耗品交換を促す技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、ユーザに適切な消耗品交換日を提示する目的で、消耗品の単位時間あたりの使用頻度を正確に捉えて、ユーザにより使用回数が変動した場合でも、その変動に追従して適正なタイミングで、消耗品交換を通知することができる技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような従来技術では、ある一定期間の使用ペースから消耗品交換日を決定する手段を用いているが、同一ユーザでも繁忙期/閑散期によって消耗品使用ペースが変化することが考慮されておらず、ユーザに示した消耗品交換日が適切でなくなる可能性があるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザに適切な消耗品の交換時期を提示することのできる消耗品管理装置、消耗品管理方法、プログラム及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、消耗品の使用状況を検知する検知手段と、前記消耗品の使用履歴を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記消耗品の使用履歴から得た過去の前記消耗品の使用頻度の度合いに基づき複数のケースの前記消耗品の消耗速度を分析する分析手段と、使用中の前記消耗品の使用状況に応じた各前記ケースの前記消耗速度を選択的に当てはめて使用中の前記消耗品の交換時期を予測する予測手段と、前記予測手段により予測された前記消耗品の交換時期を通知する通知手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、消耗品の使用履歴から得た消耗品の使用頻度の度合いに基づき消耗品の消耗速度を分析することから、例えばユーザの繁忙期や閑散期やその平均における消耗品の使用頻度の度合いに合った消耗品の消耗速度を得ることができる。そして、本発明によれば、消耗品の使用状況と消耗品の消耗速度とから消耗品の交換時期を予測することから、使用中の消耗品の使用状況に合った消耗品の消耗速度を当てはめて消耗品の交換時期を予測できる。この結果、ユーザに適切な消耗品の交換時期を提示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態にかかる消耗品管理装置が適用される機器の一例を示す構成図である。
図2図2は、図1に示す機器の一例のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態にかかる消耗品管理装置が適用される機器を含むシステムの構成を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態にかかる消耗品管理装置の構成を示すブロック図である。
図5図5は、消耗品の使用頻度を説明する図である。
図6図6は、消耗品の使用頻度の度合いを説明する図である。
図7図7は、実施形態にかかる消耗品管理装置の動作の一例を説明する図である。
図8図8は、消耗品の使用履歴の一例を説明する図である。
図9図9は、消耗品の使用履歴の一例を説明する図である。
図10図10は、実施形態にかかる消耗品管理装置の動作の他の例を説明する図である。
図11図11は、実施形態にかかる消耗品管理装置で行われる処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、消耗品管理装置、消耗品管理方法、プログラム及び画像形成装置の実施形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、実施形態にかかる消耗品管理装置が適用される機器の一例を示す構成図である。図1では、本実施形態に適用される機器の一例として画像形成装置300を示している。画像形成装置300は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用することができる。また、機器は、画像形成装置に限定されるものではなく、画像形成装置の他の機器としては、例えばロボットやアミューズメント機器がある。
【0011】
図1に示す画像形成装置300は、給紙部303及び画像形成装置本体304を有し、これらの上部に画像読取装置100及び自動原稿給送装置200が搭載されたデジタル複写機である。
【0012】
画像形成装置本体304内には、タンデム方式の作像部305と、作像部305に給紙部303から搬送路307を介して供給される記録紙を搬送するレジストローラ308と、光書き込み装置309と、定着搬送部310と、両面トレイ311とが設けられている。
【0013】
作像部305には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーに対応して4本の感光体ドラム312が並設されている。各感光体ドラム312の周囲には、帯電器、現像器306、転写器、クリーナ、及び除電器を含む作像要素が配置されている。
【0014】
また、転写器と感光体ドラム312との間には、両者のニップに挟持された状態で駆動ローラと従動ローラとの間に張架された中間転写ベルト313が配置されている。
【0015】
このように構成されたタンデム方式の画像形成装置300は、Y,M,C,Kの色毎に各色に対応する感光体ドラム312に光書き込みを行い、現像器306で各色のカートリッジ314に収納されたトナー毎に現像し、中間転写ベルト313上に例えばY,M,C,Kの順に1次転写を行う。
【0016】
そして、画像形成装置300は、1次転写により4色重畳されたフルカラーの画像を記録紙に2次転写した後、定着して排紙することによりフルカラーの画像を記録紙上に形成する。また、画像形成装置300は、画像読取装置100が読取った画像を記録紙上に形成する。
【0017】
図2は、図1に示す機器の一例のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、図1に示す機器の一例である画像形成装置300は、コントローラ410とエンジン部(Engine)460とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ410は、画像形成装置300全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部460は、PCIバスに接続可能なエンジンであり、例えばプロッタ等プリントエンジンである。エンジン部460には、エンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれる。
【0018】
コントローラ410は、CPU(Central Processing Unit)411と、ノースブリッジ(NB)413と、システムメモリ(MEM-P)412と、サウスブリッジ(SB)414と、ローカルメモリ(MEM-C)417と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)416と、HDD(Hard Disk Drive)418とを有し、ノースブリッジ(NB)413とASIC416との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス415で接続した構成となる。また、MEM-P412は、ROM(Read Only Memory)412aと、RAM(Random Access Memory)412bと、をさらに有する。
【0019】
CPU411は、画像形成装置300の全体制御を行うものであり、NB413、MEM-P412及びSB414からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0020】
NB413は、CPU411とMEM-P412、SB414、AGP415とを接続するためのブリッジであり、MEM-P412に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0021】
MEM-P412は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いるシステムメモリであり、ROM412aとRAM412bとからなる記憶装置である。ROM412aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM412bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
【0022】
SB414は、NB413とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB414は、PCIバスを介してNB413と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部等も接続される。
【0023】
ASIC416は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP415、PCIバス、HDD418及びMEM-C417をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC416は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC416の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM-C417を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部460との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。このASIC416には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)430、USB(Universal Serial Bus)440、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース450が接続される。操作表示部420はASIC416に直接接続されている。
【0024】
MEM-C417は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD418は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0025】
AGP415は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM-P412に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0026】
図3は、実施形態にかかる消耗品管理装置が適用される機器を含むシステムの構成を示すブロック図である。図3に示すように、例えば上述した画像形成装置300を含むシステムは、画像形成装置300の他に、外部端末320と、サーバ321と、を備える。
【0027】
外部端末320は、例えばPC(Personal Computer)等であり、画像形成装置300の外部で画像形成装置300と有線または無線にて接続された外部接続機器である。外部端末320は、CPU等の制御装置と、ROMやRAM等の記憶装置と、HDD、CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。外部端末320は、画像形成装置300から各種データを入力したり、画像形成装置300に各種データを出力したりすることができる。
【0028】
サーバ321は、例えばPC等であり、画像形成装置300の外部で画像形成装置300や外部端末320とネットワーク322を介して接続された外部接続機器である。サーバ321は、CPU等の制御装置と、ROMやRAM等の記憶装置と、HDD、CDドライブ装置等の外部記憶装置と、ディスプレイ装置等の表示装置と、キーボードやマウス等の入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。サーバ321は、画像形成装置300や外部端末320から各種データを入力したり、画像形成装置300や外部端末320に各種データを出力したりすることができる。
【0029】
図4は、実施形態にかかる消耗品管理装置の構成を示すブロック図である。図4に示すように、消耗品管理装置は、消耗品使用履歴記憶部(記憶手段)330と、消耗品センサ(検知手段)331と、消耗品残量演算部332と、消耗品交換時期予測表示部(通知手段)333と、を備える。
【0030】
消耗品使用履歴記憶部330は、データを記憶する記憶装置であって、HDDや不揮発性メモリ等を適用できる。消耗品使用履歴記憶部330は、消耗品334の使用履歴や、消耗品残量演算部332による演算結果が記憶され、かつ消耗品残量演算部332が動作するためのプログラムやデータが記憶される。消耗品334の使用履歴や、消耗品残量演算部332による演算結果は、消耗品334が交換された後も引き続き記憶される。なお、新規の機器の場合、消耗品334の使用履歴が無いため、予め用意された使用履歴(例えば業種毎に用意されている疑似データ)が消耗品使用履歴記憶部330に記憶される。
【0031】
消耗品センサ331は、消耗品334の使用量または残量を、直接的または間接的に測定するものである。消耗品334は、消費するものとして、例えば画像形成装置300におけるトナーや、劣化するものとして、例えば画像形成装置300における定着搬送部310がある。消耗品センサ331は、トナーの場合、カートリッジ314におけるトナーの使用量または残量を測定する。また、消耗品センサ331は、定着搬送部310の場合、その回転距離(以下では走行距離という)を測定する。なお、消耗品使用履歴記憶部330に記憶された消耗品334の使用履歴は、消耗品センサ331からの消耗品334の使用量または残量を時間あたりで記録することで得ることができる。なお、消耗品センサ331は、1つとは限らず複数の場合もある。
【0032】
消耗品残量演算部332は、CPU等の制御装置である。消耗品残量演算部332は、分析部(分析手段)332aと、予測部(予測手段)332bとを有する。消耗品残量演算部332は、CPU等のプロセッサにより所定のプログラムを実行することによって、分析部332a及び予測部332bの各機能を実現する。
【0033】
分析部332aは、消耗品使用履歴記憶部330に記憶された消耗品334の使用履歴から消耗品334の使用頻度の度合いを得る。そして、分析部332aは、消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析する。
【0034】
予測部332bは、使用中の消耗品334の使用状況と消耗品334の消耗速度とから使用中の消耗品334の交換時期を予測する。
【0035】
消耗品交換時期予測表示部333は、消耗品残量演算部332の予測部332bで予測された交換時期を表示する。消耗品交換時期予測表示部333は、例えばディスプレイ装置等の表示装置がある。
【0036】
上述した消耗品管理装置は、消耗品使用履歴記憶部(記憶手段)330と、消耗品センサ(検知手段)331と、消耗品残量演算部(分析部(分析手段)332a及び予測部(予測手段)332b)332と、消耗品交換時期予測表示部(通知手段)333とを消耗品334を使用する機器(例えば図3に示す画像形成装置300)に備える。即ち、本実施形態の消耗品管理装置は、消耗品334を使用する機器(画像形成装置300)に共に一体に備えられて、機器において使用する消耗品334を一括して管理することができる。
【0037】
また、上述した消耗品管理装置は、消耗品センサ(検知手段)331を消耗品334を使用する機器(例えば図3に示す画像形成装置300)に備え、消耗品使用履歴記憶部(記憶手段)330を機器の外部に接続された外部端末320またはサーバ321に備え、消耗品残量演算部(分析部(分析手段)332a及び予測部(予測手段)332b)332を外部端末320またはサーバ321に備え、消耗品交換時期予測表示部(通知手段)333を消耗品334を使用する機器、外部端末320またはサーバ321に備えてもよい。即ち、本実施形態の消耗品管理装置は、消耗品334を使用する機器(画像形成装置300)と、外部端末320またはサーバ321とに機能分けして備えられ、機器において使用する消耗品334を管理することができる。
【0038】
図5は、消耗品の使用頻度を説明する図である。図6は、消耗品の使用頻度の度合いを説明する図である。
【0039】
例えば、図5に示すように、1年間の四半期末毎に平均(通常)よりも消耗品334の使用量が多くなり、四半期初めは使用量が平均よりも少なくなるケースが考えられる。即ち、四半期末毎は平均よりも消耗品334の使用頻度が高く消耗速度が速い繁忙期であり、四半期初めは平均よりも消耗品334の使用頻度が低く消耗速度が遅い閑散期である。
【0040】
このような消耗品334の使用頻度において、図6に示すように、1年間の消耗品334の使用量を平均化した平均(図6中に0で示す)の消耗速度により消耗品334の交換日を予測した場合では、繁忙期や閑散期で使用頻度の度合いが異なりずれが生じるため、繁忙期では交換すべき時に手元に交換消耗品が無かったり、閑散期では限られた保管スペースに交換消耗品を長期間置いておかなければならなかったりする問題が発生する可能性がある。
【0041】
そこで、本実施形態の消耗品管理装置では、ユーザ(消耗品334を有する機器の使用者)の過去の消耗品334の使用頻度から上述の問題を回避する。
【0042】
消耗品管理装置の動作の一例について説明する。図7は、実施形態にかかる消耗品管理装置の動作の一例を説明する図である。図8は、消耗品の使用履歴の一例を説明する図である。図7は、消耗品334の使用履歴及び交換時期の予測について示し、図8は、消耗品334の使用量の変化(使用履歴)を示している。
【0043】
図7に示すように、消耗品334は、消耗品センサ331から得た消耗品334の使用履歴において、走行距離が進んで交換時期が近くなるに連れて上昇カーブを描く。そして、消耗品334は、寿命となる閾値に至るまでの走行距離を経ると交換時期を迎える。
【0044】
消耗品334の使用履歴の上昇カーブにおいて、上昇カーブが始まるタイミング(例えば予測日)の後、ユーザの消耗品334の使用頻度の度合いによって傾斜が異なり、これにより交換時期も変わる。予測日は、交換時期が近づいた任意の日であり、入力装置332cにより設定可能である。図7において、上昇カーブAは、使用頻度の度合いの高い繁忙期並の使い方(使用量)であり消耗品334の消耗速度が最も速く交換時期が速く訪れる(交換時期A)。上昇カーブCは、使用頻度の度合いの低い閑散期並の使い方(使用量)であり消耗品334の消耗速度が最も遅く交換時期が遅く訪れる(交換時期C)。上昇カーブBは、使用頻度の度合いが平均的な使い方(使用量)であり消耗品334の消耗速度が平均の交換時期となる(交換時期B)。
【0045】
ここで、繁忙期、閑散期、平均時の消耗品334の使い方(使用量)について説明する。消耗品334の使用量は、「走行距離/s」=「総走行距離/走行時間カウント値」であり、単位時間あたり走行距離を計算する。なお、1日あたりの走行距離とした場合では「総走行距離/消耗品334を使い始めからの日数」で計算するので、休日等の機器を使用しない日も含まれた値となるが、単位時間あたりの走行距離を使用することで、休日を除外できる。次に、上記のごとく得られる消耗品334の使用量において、予め定めた一定期間を消耗品使用履歴記憶部330に記憶する。一定期間は、図8に示すように、例えば1週間や1ヶ月であり、入力装置332cにより設定可能であり、消耗品使用履歴記憶部330に記憶し、消耗品残量演算部332での使用量の演算に利用する。そして、一定期間において、上位20%の使用量の平均を繁忙期のケースとし、下位20%の使用量の平均を閑散期のケースとし、全データの平均を平均時のケースとして定義する。なお、図8に示す一定期間の場合、1週間周期で消耗品334の使用量が変化していることが分かる。この機器のユーザは日曜日、月曜日の使用量があまりなく、火曜日から土曜日に使用量が多く安定して一定である。このような消耗品334の使用ペースから今後の使用速度を予測することもできる。そして、各ケースでの「走行距離/s」から走行距離(日)を計算する。この時の1日は各使用期間の平均稼働時間をかけて1日とする。即ち、消耗品334の使用量(消耗品334の使用頻度の度合い)から一定期間における消耗品334の消耗速度を繁忙期、閑散期、平均時の各ケースで演算する。この演算は、消耗品残量演算部332の分析部332aにより実行される。なお、消耗品334が消耗する速度は、画像形成装置300のプリンタ機能においては用紙の印刷方向(例えばA4縦/横)で異なり、印刷だけでなくメンテナンス動作によっても消耗するので、これらの消耗品334の使用条件を入力装置332cにより予め設定して消耗品使用履歴記憶部330に記憶し、消耗品残量演算部332での使用量の演算に利用する。
【0046】
そして、予測日以降の消耗品334の使用状況が図5で示す繁忙期にあたる場合は、使用頻度の度合いの高い繁忙期並の使い方(使用量)である図7に示す上昇カーブAを選択して当てはめ、当該上昇カーブAによる交換時期Aを予測する。また、予測日以降の消耗品334の使用状況が図5で示す閑散期にあたる場合は、使用頻度の度合いの低い閑散期並の使い方(使用量)である図7に示す上昇カーブCを選択して当てはめ、当該上昇カーブCによる交換時期Cを予測する。また、予測日以降の消耗品334の使用状況が図5で示す平均にあたる場合は、使用頻度の度合いが平均的な使い方(使用量)である図7に示す上昇カーブBを選択して当てはめ、当該上昇カーブBによる交換時期Bを予測する。この予測は、消耗品残量演算部332の予測部332bにより実行される。また、予測においては、入力装置332cによりユーザの休日(不使用日)を除外日として消耗品334の使用条件を予め設定し消耗品使用履歴記憶部330に記憶しておくことで、ユーザに通知する交換時期として休日を除いて予測することができる。そして、予測した交換時期は、消耗品交換時期予測表示部333により通知する。
【0047】
消耗品管理装置の動作の他の例について説明する。図9は、消耗品の使用履歴の一例を説明する図である。図10は、実施形態にかかる消耗品管理装置の動作の他の例を説明する図である。図9は、消耗品334の使用量の変化(使用履歴)を示し、図10は、消耗品334の交換時期の予測について示している。
【0048】
図9に示すように、ユーザの消耗品334の使用頻度の度合いによる消耗品334の使用量の所定期間の変化(使用履歴)Dを消耗品使用履歴記憶部330に記憶する。図9では、予測日が1月1日であった場合であって、前年の1月1日から12月31日までの1年間における消耗品334の使用量の履歴を示している。消耗品334の使用量の変化Dは、消耗品センサ331で測定され、消耗品使用履歴記憶部330に記憶される。予測日は、交換時期が近づいた任意の日であり、入力装置332cにより設定可能であり、消耗品使用履歴記憶部330に記憶し、消耗品残量演算部332での使用量の演算に利用する。また、所定期間は、入力装置332cにより設定可能であり、消耗品使用履歴記憶部330に記憶し、消耗品残量演算部332での使用量の演算に利用する。そして、この所定期間の消耗品334の使用量の変化から、所定期間における消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析し演算する。この演算は、消耗品残量演算部332の分析部332aにより実行される。なお、図8に示す所定期間の場合、1週間周期で消耗品334の使用量が変化していることが分かる。この機器のユーザは日曜日、月曜日の使用量があまりなく、火曜日から土曜日に使用量が多く安定して一定である。このような消耗品334の使用ペースから今後の使用速度を予測することもできる。
【0049】
そして、図10に示すように、予測日以降における消耗品334の使用量の変化が、予測日より前の消耗品334の使用量の変化と同様であると仮定し、図10の予測日以降の消耗品334の使用量の変化Dとして、図9で示す消耗品334の使用量の変化Dから演算した消耗速度を用い、この消耗速度により消耗品334の寿命となる閾値に至るまでの走行距離から交換時期を予測する。この予測は、消耗品残量演算部332の予測部332bにより実行される。また、予測においては、機器(画像形成装置300)を使用するユーザ数が上記所定期間に対して増減している場合、その増減分である消耗品334の使用条件を入力装置332cにより予め設定し消耗品使用履歴記憶部330に記憶しておくことで、消耗品334の消耗速度に加味(例えばユーザ数が所定期間の2割増しの場合は1.2倍)して交換時期を予測することができる。また、予測においては、入力装置332cによりユーザの休日(不使用日)を除外日として消耗品334の使用条件を予め設定し消耗品使用履歴記憶部330に記憶しておくことで、ユーザに通知する交換時期として休日を除いて予測することができる。そして、予測した交換時期は、消耗品交換時期予測表示部333により通知する。
【0050】
図11は、実施形態にかかる消耗品管理装置で行われる処理の手順の流れの一例を示すフローチャートである。上述した図7及び図8図9及び図10に示す消耗品管理装置の動作は、図11に示すように、消耗品使用履歴記憶部330からこれまでにユーザが使用した消耗品334の使用履歴を取得する(ステップS1)。ステップS1においては、使用履歴として消耗品334の過去の使用量や使用頻度の度合いなど消耗品334の使用状況も含まれており、使用履歴を取得することで消耗品334の使用状況も取得することができる。次に、消耗品残量演算部332の分析部332aにおいて、ステップS1から得られた消耗品334の使用履歴から消耗品334の消耗速度を分析する(ステップS2)。ステップS2では、上述したように消耗品334の使用履歴から得た過去の消耗品334の使用頻度の度合いに基づき複数のケース(繁忙期、閑散期、平均)の消耗品334の消耗速度を分析する。あるいは、ステップS2では、上述したように消耗品334の使用履歴から使用中の消耗品334の過去の所定期間(例えば予測日と1年前の同日から予測日前日までの期間)における消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析する。次に、消耗品残量演算部332の予測部332bにおいて、ステップS2で分析した消耗品334の消耗速度で消耗品334が寿命に到達する交換時期を予測する(ステップS3)。ステップS3では、入力装置332cにより予め設定し消耗品使用履歴記憶部330に記憶された消耗品334の上述した使用条件を加味して交換時期を予測することができる。次に、消耗品交換時期予測表示部333により、ステップS3で予測した交換時期を通知する(ステップS4)。
【0051】
このように、本実施形態の消耗品管理装置は、消耗品334の使用状況を検知する消耗品センサ(検知手段)331と、消耗品334の使用履歴を記憶する消耗品使用履歴記憶部(記憶手段)330と、消耗品使用履歴記憶部330に記憶された消耗品334の使用履歴から得た消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析する消耗品残量演算部332の分析部(分析手段)332aと、消耗品センサ331により検知された消耗品334の使用状況と分析部332aにより分析された消耗品334の消耗速度とから消耗品334の交換時期を予測する消耗品残量演算部332の予測部(予測手段)332bと、予測部332bにより予測された消耗品334の交換時期を通知する消耗品交換時期予測表示部(通知手段)333と、を備える。
【0052】
この消耗品管理装置によれば、消耗品334の使用履歴から得た消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析することから、例えばユーザの繁忙期や閑散期やその平均における消耗品334の使用頻度の度合いに合った消耗品334の消耗速度を得ることができる。そして、消耗品334の使用状況と消耗品334の消耗速度とから消耗品334の交換時期を予測することから、使用中の消耗品334の使用状況に合った消耗品334の消耗速度を当てはめて消耗品334の交換時期を予測できる。この結果、ユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができる。
【0053】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、分析部332aは、消耗品使用履歴記憶部330に記憶された消耗品334の使用履歴から得た過去の消耗品334の使用頻度の度合いに基づき複数のケース(例えば繁忙期、閑散期、平均)の消耗品334の消耗速度を分析し、予測部332bは、使用中の消耗品334の使用状況に応じた各ケースの消耗速度を選択的に当てはめて使用中の消耗品334の交換時期を予測することが好ましい。
【0054】
この消耗品管理装置によれば、過去の消耗品334の使用頻度の度合いに基づき複数のケースの消耗品334の消耗速度を分析し、使用中の消耗品334の使用状況に応じた各ケースの消耗速度を選択的に当てはめて使用中の消耗品334の交換時期を予測するため、ユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができる。
【0055】
ここで、分析部332aは、時間あたりの消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析することが好ましく、これにより、例えば1日あたりの消耗品334の使用頻度の度合いに基づく場合と比較して休日等の機器を使用しない日を除外することができ、ユーザに適切な消耗品334の消耗速度を分析することができる。
【0056】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、分析部332aは、消耗品使用履歴記憶部330に記憶された消耗品334の使用履歴から使用中の消耗品334の過去の所定期間における消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析し、予測部332bは、使用中の消耗品334の過去の所定期間における消耗速度から使用中の消耗品の交換時期を予測することが好ましい。
【0057】
この消耗品管理装置によれば、例えば予測日と1年前の同日から予測日前日までの過去の所定期間における消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析し、この過去の所定期間における消耗速度から使用中の消耗品の交換時期を予測するため、ユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができる。
【0058】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、分析部332aは、消耗品334の使用条件が設定された場合に、設定された使用条件を加味して消耗品334の消耗速度を分析することが好ましい。
【0059】
この消耗品管理装置によれば、ユーザにおける消耗品334の使用条件を予め設定しておくことで、この使用条件を加味して消耗品334の消耗速度を分析するため、よりユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができる。
【0060】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、予測部332bは、消耗品334の使用条件が設定された場合に、設定された使用条件を加味して消耗品334の交換時期を予測することが好ましい。
【0061】
この消耗品管理装置によれば、ユーザにおける消耗品334の使用条件を予め設定しておくことで、この使用条件を加味して消耗品334の交換時期を予測するため、よりユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができる。
【0062】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、消耗品センサ331と、消耗品使用履歴記憶部330と、分析部332aと、予測部332bと、消耗品交換時期予測表示部333とを消耗品334を使用する機器に備えることが好ましい。
【0063】
この消耗品管理装置によれば、機器において使用する消耗品334を一括して管理することができる。
【0064】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、消耗品センサ331を消耗品334を使用する機器に備え、消耗品使用履歴記憶部330と、分析部332aと、予測部332bとを外部接続機器(外部端末320またはサーバ321)に備え、消耗品交換時期予測表示部333を機器または外部接続機器に備えることが好ましい。
【0065】
この消耗品管理装置によれば、消耗品334を使用する機器と外部接続機器とに機能分けをして機器において使用する消耗品334を管理することができる。
【0066】
また、本実施形態の消耗品管理装置では、消耗品334は、使用により消費するものを適用することができ、使用により劣化するものも適用することができる。
【0067】
また、本実施形態の画像形成装置は、上述した消耗品管理装置を備える。
【0068】
この画像形成装置によれば、画像形成装置においてユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができ、ユーザに適切な消耗品334の管理を行うことができる。
【0069】
また、本実施形態の消耗品管理方法は、消耗品334の使用状況を取得する使用状況取得ステップ(ステップS1)と、消耗品334の使用履歴を取得する使用履歴取得ステップ(ステップS1)と、消耗品334の使用履歴から得た消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析する分析ステップ(ステップS2)と、消耗品334の使用状況と消耗品334の消耗速度とから消耗品334の交換時期を予測する予測ステップ(ステップS3)と、交換時期を通知する通知ステップ(ステップS4)と、を含む。
【0070】
この消耗品管理方法によれば、消耗品334の使用履歴から得た消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析することから、例えばユーザの繁忙期や閑散期やその平均における消耗品334の使用頻度の度合いに合った消耗品334の消耗速度を得ることができる。そして、消耗品334の使用状況と消耗品334の消耗速度とから消耗品334の交換時期を予測することから、使用中の消耗品334の使用状況に合った消耗品334の消耗速度を当てはめて消耗品334の交換時期を予測できる。この結果、ユーザに適切な消耗品334の交換時期を提示することができる。
【0071】
また、本実施形態のプログラムは、消耗品334の使用状況を取得する使用状況取得ステップ(ステップS1)と、消耗品334の使用履歴を取得する使用履歴取得ステップ(ステップS1)と、消耗品334の使用履歴から得た消耗品334の使用頻度の度合いに基づき消耗品334の消耗速度を分析する分析ステップ(ステップS2)と、消耗品334の使用状況と消耗品334の消耗速度とから消耗品334の交換時期を予測する予測ステップ(ステップS3)と、交換時期を通知する通知ステップ(ステップS4)と、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0072】
このプログラムによれば、各ステップをコンピュータに実行させることができる。
【0073】
本実施形態の消耗品管理装置で実行されるプログラムは、消耗品残量演算部332を備える上記機器(画像形成装置300)や外部接続機器(外部端末320やサーバ321)における記憶装置にインストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、本実施形態の消耗品管理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の消耗品管理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、本実施形態の消耗品管理装置で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0074】
本実施形態の消耗品管理装置で実行されるプログラムは、上述した分析部332a及び予測部332bを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより分析部332a及び予測部332bが記憶装置上にロードされ、当該記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0075】
300 画像形成装置
320 外部端末
321 サーバ
322 ネットワーク
330 消耗品使用履歴記憶部(記憶手段)
331 消耗品センサ(検知手段)
332 消耗品残量演算部
332a 分析部(分析手段)
332b 予測部(予測手段)
332c 入力装置
333 消耗品交換時期予測表示部(通知手段)
334 消耗品
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】
【文献】特開2002-99184号公報
図1
図2
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図4
図5
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図9
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図11