IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特許7025722綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置
<>
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図1
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図2
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図3
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図4
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図5
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図6
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図7
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図8
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図9
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図10
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図11
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図12
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図13
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図14
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図15
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図16
  • 特許-綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20220217BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20220217BHJP
   B42B 4/00 20060101ALI20220217BHJP
   B42C 19/02 20060101ALI20220217BHJP
   B65H 37/04 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
G03G21/16 104
G03G15/00 680
B42B4/00
B42C19/02
B65H37/04 D
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018012455
(22)【出願日】2018-01-29
(65)【公開番号】P2019132889
(43)【公開日】2019-08-08
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】正円 大雅
(72)【発明者】
【氏名】尾花 陽光
(72)【発明者】
【氏名】木倉 真
(72)【発明者】
【氏名】太田 佳秀
(72)【発明者】
【氏名】田中 智也
(72)【発明者】
【氏名】田中 岳志
(72)【発明者】
【氏名】浅沼 昇治
【審査官】市川 勝
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-104720(JP,A)
【文献】特開平11-160949(JP,A)
【文献】特開2003-246547(JP,A)
【文献】特開平04-344294(JP,A)
【文献】特開2014-157318(JP,A)
【文献】特開2002-193459(JP,A)
【文献】特開平06-340366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
G03G 15/00
B42B 4/00
B42C 19/02
B65H 37/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路内にあるシートに所定の処理を施す処理手段とを有するシート処理装置に搭載され、開口に手差しされた複数枚のシートの束を綴じ針により綴じる綴じ手段を具備する綴じ装置において、
前記綴じ手段を具備する本体と、前記シート処理装置の筐体とは別体であり、固定手段によって前記筐体の外面に固定された状態で前記本体を着脱可能に保持する保持体とを設け
前記本体には、前記開口の裏側に、替針ユニットを収納する替針収納部が露出状態になるように設けられ、
前記替針収納部は、前記本体が前記保持体に保持されているときに非露出状態になるように構成されていることを特徴とする綴じ装置。
【請求項2】
請求項1の綴じ装置において、
前記本体を前記保持体に対してスライド移動によって着脱するように、前記本体及び前記保持体を構成したことを特徴とする綴じ装置。
【請求項3】
請求項2の綴じ装置において、
前記綴じ手段として、電動で前記束を綴じるものを用いたことを特徴とする綴じ装置。
【請求項4】
請求項3の綴じ装置において、
前記シート処理装置に設けられた外部コネクターと係合するコネクターを前記本体に設け、前記外部コネクター及び前記コネクターの少なくとも何れか一方を貫通させるための貫通用開口を前記保持体に設け、前記保持体に対する前記本体の装着操作に伴って、前記貫通用開口を通じて、前記コネクターを前記外部コネクターに係合させて、前記シート処理装置と前記綴じ手段とを電気接続するようにしたことを特徴とする綴じ装置。
【請求項5】
請求項4の綴じ装置において、
前記外部コネクターと前記コネクターとの係合に伴って、前記外部コネクターの電源出力用電気接点と、前記コネクターの電源入力用電気接点とを接触させて、前記シート処理装置から前記綴じ手段に電源を供給するようにしたことを特徴とする綴じ装置。
【請求項6】
シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路内にあるシートに所定の処理を施す処理手段と、手差しされた複数枚のシートの束を綴じる綴じ装置とを有するシート処理装置において、
前記綴じ装置として、請求項1乃至5の何れか一項に記載の綴じ装置を用いたことを特徴とするシート処理装置。
【請求項7】
請求項6のシート処理装置において、
前記綴じ装置が固定された、シート処理装置の外装カバーを、前記綴じ装置と一体でシート処理装置から取り外し可能にしたことを特徴とするシート処理装置。
【請求項8】
記録シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路内にある記録シートに所定の処理たる画像記録処理を施す処理手段としての記録手段と、手差しされた複数枚の記録シートの束を綴じる綴じ装置とを有するシート処理装置としての画像形成装置において、
前記綴じ装置として、請求項1乃至5の何れか一項に記載の綴じ装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項8の画像形成装置において、
前記綴じ装置が固定された、画像形成装置の外装カバーを、前記綴じ装置と一体で画像形成装置から取り外し可能にしたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、綴じ装置、シート処理装置及び画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、シートを搬送する搬送手段と、搬送手段の搬送経路内にあるシートに所定の処理を施す処理手段とを有するシート処理装置に搭載され、手差しされた複数枚のシートの束を綴じる綴じ手段を具備する綴じ装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1では、シート処理装置としてのシートインサーターに搭載された綴じ装置が開示されている。シートインサーターは、画像形成装置から受け取った画像形成済みの記録シートに対して印字面を合わせるためのスイッチバック処理を施しながら、記録シートを複数枚重ねて積載した後に、それらを記録シート束として排出する。このシートインサーターには、開口を外部に露出させた綴じ装置が組み込まれている。シートインサーターの排出部から排出された記録シート束は、操作者の手作業で綴じ装置の開口に差し込まれると、綴じ装置の駆動によってステープル(綴じ針)が打ち込まれて綴じられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような綴じ装置においては、消耗品であるステープルを補充するときに、綴じ装置のステープル収納部の高さ位置によっては、作業者にかがむ姿勢をとってもらったり、逆に、背伸びをしてもらったりする必要が生じてメンテナンス性に劣るという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路内にあるシートに所定の処理を施す処理手段とを有するシート処理装置に搭載され、開口に手差しされた複数枚のシートの束を綴じ針により綴じる綴じ手段を具備する綴じ装置において、前記綴じ手段を具備する本体と、前記シート処理装置の筐体とは別体であり、固定手段によって前記筐体の外面に固定された状態で前記本体を着脱可能に保持する保持体とを設け、前記本体には、前記開口の裏側に、替針ユニットを収納する替針収納部が露出状態になるように設けられ、前記替針収納部は、前記本体が前記保持体に保持されているときに非露出状態になるように構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、メンテナンス性を向上させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る複写機の外観を正面側から示す斜視図。
図2】コーナーを綴じるために同複写機の綴じ装置の開口に差し込まれたシート束を同綴じ装置とともに示す斜視図。
図3】背表紙側を綴じるために同綴じ装置の開口に差し込まれたシート束を同綴じ装置とともに示す斜視図。
図4図1における複写機のプリンターの内部構成を同複写機の右側面側から示す構成図。
図5】綴じ装置を固定していない状態の同複写機の外観を正面側から示す斜視図。
図6】プリンターに固定していない単体の状態の同綴じ装置を示す斜視図。
図7】同綴じ装置の本体脱着を説明するための斜視図。
図8】同綴じ装置における、保持体の台座部と、保持体への装着のために台座部の上でスライド移動せしめられている本体とを示す部分断面図。
図9】同台座部と、同保持体の正規の装着位置に装着された状態の同本体とを示す部分断面図。
図10】同保持体を示す背面図。
図11】同プリンターの右側面外装カバーに取り付けられた状態の同保持体を示す正面図。
図12】同プリンターのフレームから雄ネジを取り外した状態の同保持体を示す正面図。
図13】同右側面外装カバーがプリンター本体から取り外されたときの同保持体の状態を説明するための正面図。
図14】同プリンターに固定された同保持体に対する同本体の装着操作の途中段階を示す正面図。
図15】同プリンターに固定された同保持体に対する装着操作を終えた状態の同本体を示す正面図。
図16】同保持体から取り外した同本体を裏側から示す斜視図。
図17】同プリンター及び同綴じ装置の電気回路の要部を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を適用した画像形成装置としての複写機について説明する。
まず、実施形態に係る複写機の基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係る複写機100の外観を正面側から示す斜視図である。この複写機100は、記録シートに対して画像を形成する役割を担うプリンター30と、タッチパネル等からなる操作パネル35と、綴じ装置80と、周知の光学系によって原稿の画像を読み取るスキャナー90とを備えている。
【0009】
スキャナー90は、読取光学系を搭載した読取部95と、原稿シートを一枚ずつ読取部95の画像読取素子による読取位置に自動搬送する自動原稿搬送装置(以下、ADFという)99とを有している。ADF99は、読取部95に対して開閉するように読取部95に蝶番によって固定されている。
【0010】
操作者は、原稿を手動操作でスキャナー90に読み取らせる場合には、ADF99を読取部95に対して開いて、読取部95の上面位置に固定されたコンタクトガラス上に原稿を載置する。その後、ADF99を閉じてから、操作パネル35に対するタッチ操作により、スキャナー90に対して手動読取命令を行う。すると、読取部95内のコンタクトガラスの下に搭載された走行光学系が走行して、原稿の原稿面を走査しながら原稿面の画像を読み取る。読取によって得られた画像データは、プリンター30に送られる。プリンターがその画像データに基づいて記録シートに画像を形成する。これにより、原稿の複写が行われる。
【0011】
また、操作者は、複数枚の原稿シートの画像を自動操作でスキャナー90に読み取らせる場合には、それらの原稿シートを重ねた状態でADF99の原稿トレイ上にセットする。その後、操作パネル35に対するタッチ操作により、スキャナー90に対して自動読取命令を行う。すると、ADF99が原稿シートを一枚ずつ読取部95の画像読取素子による読取位置の上を順に通過させて、画像読取素子に原稿シートの画像を読み取らせる。画像読取素子としては、原稿シートの第一面の画像を読み取るものと、第二面の画像を読み取るものとが設けられている。このため、ワンパスで原稿シートの両面の画像を読み取らせることが可能である。
【0012】
なお、図1における矢印Aは、プリンター30に搭載された給紙カセット10の本体からの引き出し方向を示している。
【0013】
綴じ装置80は、スリット状の開口を有している。操作者によってその開口に手差しされた記録シートの束を手差し検知センサーによって検知すると、綴じ手段としての電動ステープラを駆動して記録シートPの束(以下、シート束という)にステープルを打ち込む。これによってシート束を綴じる。
【0014】
図2は、コーナーを綴じるために綴じ装置80の開口に差し込まれたシート束を綴じ装置80とともに示す斜視図である。シート束のコーナーを綴じる場合には、図示のように、シート束のコーナー部分を綴じ装置80のスリット状の開口に差し込む。
【0015】
図3は、背表紙側を綴じるために綴じ装置80の開口に差し込まれたシート束を綴じ装置80とともに示す斜視図である。シート束の背表紙側を綴じる場合には、図示のように、シート束の背表紙側の端部を綴じ装置80のスリット状の開口に差し込む。この差し込みを、シート長手方向に沿って差し込み部分をずらしながら繰り返すことで、背表紙側の端部を複数箇所で綴じることが可能である。
【0016】
図4は、図1におけるプリンター30の内部構成を複写機100の右側面側から示す構成図である。同図における矢印Aも、プリンター30に搭載された給紙カセット10の本体からの引き出し方向を示している。
【0017】
同図において、プリンター30は、潜像担持体たるドラム状の感光体1、現像手段たる現像装置3、帯電手段たる帯電装置4、転写手段たる転写ローラ5、光書込装置6、トナーカートリッジ7、給紙コロ8、レジストローラ対9などを備えている。また、給紙カセット10、定着装置11、排紙ローラ対12、ドラムクリーニング装置13、除電ランプ14なども備えている。
【0018】
感光体1は、同図において反時計回り方向に回転駆動せしめられる。帯電装置4は、帯電バイアスが印加される帯電ローラを感光体1の表面に当接あるいは近接させている。帯電ローラと感光体1との間で放電を発生させることで、感光体1の表面を帯電させる。これにより、この感光体1の表面の周方向における全域のうち、回転駆動に伴って帯電ローラとの対向位置を通過した領域は、例えば負極性の高電圧(例えば-700V)に一様に帯電する。
【0019】
光書込装置6は、周知のレーザー光学系により、一様帯電した感光体1の表面を光走査する。感光体1の表面における全域のうち、前述の光走査によって光照射を受けた箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、感光体1の表面には、地肌部(一様帯電したままの状態の部分)よりも低電位(例えば-50V)になった静電潜像が形成される。
【0020】
静電潜像は、感光体1の回転駆動に伴って現像装置3との対向位置を通過する。現像装置3は、現像部材としての現像スリーブ3aを感光体1に対向させている。この現像スリーブ3aは、トナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を担持しており、自らの回転駆動に伴ってその現像剤を感光体1の表面に接触させる。現像スリーブ3aには、感光体1の地肌部電位や静電潜像電位と同極性(本例では負極性)の現像バイアスが印加されている。
【0021】
現像バイアスの絶対値は、地肌部電位の絶対値よりも小さく、且つ静電潜像電位よりも大きい。このため、現像スリーブ3aと、感光体1の静電潜像との間には、負極性に帯電したトナーをスリーブ側から感光体側に静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブ3aと、感光体1の地肌部との間には、負極性に帯電したトナーを感光体側からスリーブ側に静電移動させる地肌ポテンシャルが作用する。それらの作用により、現像スリーブ3a上のトナーが感光体1の静電潜像に選択的に付着する。これにより、静電潜像が現像されてトナー像になる。
【0022】
現像スリーブ3a上の現像剤は、現像スリーブ3aの回転駆動に伴って感光体1との対向位置を通過して静電潜像の現像に寄与した後、現像装置3の内部に戻される。そして、現像装置3のトナー濃度センサーによってトナー濃度が検知される。この検知結果が目標トナー濃度よりも低いと、トナーカートリッジ7が駆動されて、トナーカートリッジ内のトナーが現像装置3内に補給される。
【0023】
転写ローラ5は、感光体1に当接して転写ニップを形成しながら、図中時計回り方向に回転駆動する。この転写ローラ5には、トナー、感光体1の地肌部、静電潜像のそれぞれの帯電極性とは逆極性(本例では正極性)の転写バイアスが印加されている。
【0024】
給紙カセット10は、記録シートPを複数枚重ねた状態で収容している。それら記録シートPのうち、最上位の記録シートPには、給紙コロ8が押し当てられている。この給紙コロ8が所定のタイミングで回転駆動することで、最上位の記録シートPが給紙カセット10から送り出される。その記録シートPの先端がレジストローラ対9のレジストニップに突き当たるタイミングで給紙コロ8の回転駆動が一時停止される。
【0025】
その後、レジストローラ対9及び給紙コロ8は、記録シートPを転写ニップで感光体1上のトナー像に同期させるタイミングで、回転駆動を開始する。この開始によって転写ニップを通過する記録シートPの表面には、ニップ圧や、転写バイアスの印加によって形成される転写電界の作用によって感光体1上のトナー像が転写される。
【0026】
転写ニップを通過した感光体1の表面には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが僅かに付着している。この転写残トナーは、ドラムクリーニング装置13によって感光体1の表面から除去される。
【0027】
ドラムクリーニング装置13によるクリーニング処理が施された感光体1の表面は、感光体1の回転駆動によって除電ランプ14との対向位置を通過する際に、残留電荷が除電される。この除電によって初期化された感光体1の表面は、その後、帯電装置4によって再び一様に帯電せしめられる。
【0028】
転写ニップを通過した記録シートPは、定着装置11に送られる。この定着装置11は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ11aと、これに向けて押圧される加圧ローラ11bとの当接によって定着ニップを形成している。定着装置11に送られた記録シートPは、その定着ニップを通過する際に、ニップ圧や、定着ローラ11aによる加圧の作用により、表面上にトナー像が定着せしめられる。
【0029】
定着装置11を通過した記録シートPは、排紙ローラ対12の排紙ニップを通過した後、図中矢印Rで示されるように、プリンター30の筐体上面に形成されたスタック部29上にスタックされる。
【0030】
以上の基本的な構成を備える複写機100においては、給紙コロ8、レジストローラ対9、感光体1、転写ローラ5、定着装置11、排紙ローラ対12、搬送ガイド部材などにより、記録シートPを搬送経路に沿って搬送する搬送手段が構成されている。その搬送経路は、給紙コロ8と給紙カセット10内の記録シートPとの当接位置から、レジストニップ、転写ニップ、定着ニップ、排紙ニップを順に経由する経路である。
【0031】
また、複写機100においては、プリンター30が、記録シートPに対して画像記録処理を施す処理手段たる記録手段として機能している。
【0032】
次に、複写機100の特徴的な構成について説明する。
図5は、綴じ装置を固定していない状態の複写機100の外観を正面側から示す斜視図である。なお、この複写機100においては、プリンター30の右側面外装カバー28に対して綴じ装置(80)を両面テープで固定するようになっており、一度固定した綴じ装置を図示のような固定していない状態にすることは想定していない。但し、綴じ装置を両面テープとは異なる手段で固定して右側面外装カバー28から容易に取り外せるようにしてもよい。
【0033】
図6は、プリンター30に固定していない単体の綴じ装置80を示す斜視図である。同図において、これらの図に示されるように、綴じ装置80は、電動ステープラを具備する本体75と、本体75を着脱可能に保持する保持体50とを有している。本体75には、開口51が設けられている。プリンタ-30のスタック部(図4の29)にスタックされた記録シートPの束は、操作者によってスタック部から取り上げられた後、必要に応じて綴じ装置80の開口51に差し込まれることで、ステープルが打ち込まれて一つの束として綴じられる。
【0034】
図7は、綴じ装置80の本体脱着を説明するための斜視図である。図6では、保持体50に対して本体75を装着した状態の綴じ装置80を示しているが、図7に示されるように、本体75を保持体50から取り外すことが可能である。
【0035】
保持体50は、台座部36、天板部45、金属製の第一側板39、金属製の第二側板40などを有している。第一側板39及び第二側板40は、台座部36と天板部45とを上下方向に一定の距離をおいて対向させるように支持している。
【0036】
台座部36の上面には、上面から突出しつつ、複写機100の左右方向(図7の矢印方向=図4の紙面に直交する方向)に延在する二本の凸レール37が、複写機100の前後方向(図4の左右方向)に所定の距離をおいて並ぶように設けられている。一方、本体75の底部には、前記左右方向に延在する二つの凹溝52が、前記前後方向に所定の距離をおいて並ぶように設けられている。本体75を保持体50に装着するときには、本体75の底を保持体50の台座部36の上面に擦り付けるように、本体75を台座部36上でスライド移動させる。このスライド移動に伴って、台座部36の二本の凸レール37が、本体75の二本の凹溝52に係合して、正規の装着方向への本体75のスライド移動を案内する。
【0037】
このように、綴じ装置80は、本体75を保持体50に対してスライド移動によって着脱するように、本体75及び保持体50が構成されている。
【0038】
台座部36の上面には、二本の凸レール37の他に、二個の係止凹部38が形成されている。これらの係止凹部38は、保持体50に正しく装着された本体75を正規の装着位置に係止するためのものである。
【0039】
図8は、保持体50(図7参照)の台座部36と、保持体50への装着のために台座部36の上でスライド移動せしめられている本体75とを示す部分断面図である。本体75の底部には、バネ60によって付勢されるピン54が設けられている。装着のために台座部36の上でスライド移動せしめられている本体75のピン54は、バネ60の付勢力によって台座部36の上面に押し付けられながら、上面と摺擦する。
【0040】
図9は、保持体50(図7参照)の台座部36と、保持体50の正規の装着位置に装着された状態の本体75とを示す部分断面図である。本体75が保持体50の正規の装着位置に装着されると、本体75のピン54が台座部36の係止凹部38に嵌り込んで、バネ60の付勢力によって係止凹部38内に拘束される。これにより、本体75が保持体50の正規の装着位置に係止される。
【0041】
図10は、保持体50を示す背面図である。保持体50の第一側板39には、矩形の貫通用開口39aと、貫通穴39bとが設けられている。また、第一側板39の背面には、固定手段としての両面テープ39cが貼り付けられている。
【0042】
図11は、プリンター30(図4参照)の右側面外装カバー28に取り付けられた状態の保持体50を示す正面図である。プリンター30の右側面外装カバー28の内側(図中左側)には、プリンター30のフレーム27が存在している。このフレーム27には、電気回路基板26が固定されている。また、電気回路基板26には、ドロワーコネクター(雌)25が固定されている。フレーム27、電気回路基板26、及びドロワーコネクター(雌)25は、何れもプリンター30の部品である。
【0043】
電気回路基板26に立設せしめられたドロワーコネクター(雌)25は、右側面外装カバー28に設けられた矩形の貫通開口28aを通じて外部に露出している。
【0044】
綴じ装置80(図7参照)の保持体50は、右側面外装カバー28とは別体になっていて、第一側板39に貼り付けられた両面テープ39cをプリンター30(図4参照)の右側面外装カバー28の外面に貼り付けることで、右側面外装カバー28に固定される。両面テープだけの固定では脆弱であるので、保持体50はネジ止め固定もされている。具体的には、保持体50の第一側板39の貫通穴39bに差し込まれた固定手段たる雄ネジ41のネジ部41aが、プリンター30の右側面外装カバー28の貫通穴にも貫通せしめられた後、フレーム27の雌ネジに螺合せしめられる。この螺合により、保持体50がフレーム27にネジ止め固定される。
【0045】
図1に示されるプリンター30は、メンテナンスのために、右側面外装カバー28が本体から取り外せるようになっている。この取り外しにより、プリンター30の内部機器を外部に露出させて種々のメンテナンスを行うことが可能になる。このメンテナンスは、ユーザーレベルのメンテナンスではなく、サービスマンレベルのメンテナンスである。
【0046】
図12は、プリンター30のフレーム27から雄ネジ41を取り外した状態の保持体50を示す正面図である。プリンター30の本体から右側面外装カバー28を取り外すときには、まず、図示のように、保持体50の雄ネジ41をプリンター30のフレーム27から取り外す。この状態では、保持体50はプリンター30のフレーム27には固定されておらず、両面テープ39cによってプリンター30の右側面外装カバー28の外面に貼り付けられているだけの状態になる。
【0047】
図13は、プリンター30(図1参照)の本体から右側面外装カバー28が取り外されたときの保持体50の状態を説明するための正面図である。図12のように雄ネジ41を取り外すことで、図13のように右側面外装カバー28をプリンター30の本体から取り外すことが可能になる。メンテナンスを終えたら、右側面外装カバー28をプリンター30の本体に装着した後、雄ネジ41のネジ部41aをフレーム27の雌ネジに螺合させて、保持体50をフレーム27に固定する。
【0048】
図14は、プリンター30(図1参照)に固定された保持体50に対する本体75の装着操作の途中段階を示す正面図である。綴じ装置80の本体75は、保持体50の台座部36の上面で、図中矢印方向にスライド移動せしめられることで、保持体50に装着されていく。本体75の側面からは、本体75のドロワーコネクター(雄)53が突出しており、装着のときには、プリンター30(図1参照)のドロワーコネクター(雌)25と対面している。
【0049】
図15は、プリンター30(図1参照)に固定された保持体50に対する装着操作を終えた状態の本体75を示す正面図である。図示のように、保持体50に対して本体75が装着されると、本体75のドロワーコネクター(雄)53が、保持体50の第一側板39に設けられた貫通用開口39aを貫通しつつ、プリンター30(図1参照)の右側面外装カバー28に設けられた貫通開口28aに進入する。そして、プリンター30のドロワーコネクター(雌)25に係合する。この係合により、プリンター30と、綴じ装置80の本体75とが電気接続される。
【0050】
このように、綴じ装置80においては、シート処理装置としてのプリンター30に設けられた外部コネクターたるドロワーコネクター(雌)25と係合するドロワーコネクター(雄)53を本体75に設けている。また、ドロワーコネクター(雄)53を貫通させるための貫通用開口39aを保持体50の第一側板39に設けている。そして、保持体50に対する本体75の装着操作に伴って、貫通用開口39aを通じて、ドロワーコネクター(雄)53をドロワーコネクター(雌)25に係合させて、プリンター30と、本体75の綴じ手段たる電動ステープラとを電気接続するようにしている。かかる構成では、つまり、本体75を保持体50に装着するのに伴って、本体75と電動ステープラとの電気接続を自動的に行うことができるため、電気接続のための作業を省いてメンテナンス性を向上させることができる。
【0051】
電気接続がなされた状態では、本体75のスリット状の開口51に記録シートPの束が差し込まれると、本体75に搭載された差し込み検知センサー(後述する図17の55)がシート束を検知する。この検知に基づいて、電動ステープラのステープラ駆動モーター(後述する図17の57)の駆動が行われて、記録シートPの束にステープルを打ち込む。
【0052】
なお、保持体50から本体75を取り外すときには、装着操作と逆の手順を実行すればよい。保持体50から取り外した本体75については、自由に持ち運ぶことが可能である。
【0053】
図16は、保持体50(図15参照)から取り外した本体75を裏側から示す斜視図である。図示のように、保持体50から取り外した本体75は、ステープル収納部61を露出させた状態になる。そのステープル収納部61に対し、必要に応じて替針ユニット74を差し込むことで、替針(ステープル)を本体75に容易に補充することができる。この補充作業については、作業者が本体75を手に持って自由な姿勢で行うことができることから、かがむ姿勢や背伸びの姿勢を強いられる場合とは異なり、メンテナンス性を向上させることができる。
【0054】
また、この複写機100においては、図1に示されるように綴じ装置80をプリンター30の右側面外装カバー28に固定した状態で出荷してもよいし、綴じ装置80を図5に示されるように固定していない状態の複写機100を出荷してもよい。つまり、綴じ装置80を複写機100の本体側から切り離してオプション品として独自に出荷することが可能である。綴じ装置80の購入を希望しないユーザーに対しては、綴じ装置80を搭載していない図5の状態の複写機100を購入してもらうことが可能であるので、ユーザーの希望に柔軟に対応することができる。
【0055】
図17は、プリンター30及び綴じ装置80の電気回路の要部を示すブロック図である。プリンター30のドロワーコネクター(雌)25と、綴じ装置80の本体75のドロワーコネクター53(雄)とが図示のように係合すると、ドロワーコネクター(雌)25の各種の電気接点と、ドロワーコネクター(雄)53の各種の電気接点とが接触する。前者の電気接点には、電源出力用電気接点が含まれる。また、後者の電気接点には、電源入力用電気接点が含まれる。両者が接触することで、プリンター30から綴じ装置80の本体75に電源が供給されるようになる。
【0056】
綴じ装置80の本体75には、綴じ手段たる電動ステープラ59、差し込み検知センサー55、及びモーター駆動制御回路56が搭載されている。電動ステープラ59は、ステープラ駆動モーター57や針打ち込み機構58などから構成される。ステープラ駆動モーター57の駆動力によって針打ち込み機構58を駆動することで、ステープル打ち込み動作が行われる。
【0057】
プリンター30の電気回路基板26には、モーター電源回路24やセンサー電源回路23が搭載されている。モーター電源回路24から出力される電力は、ドロワーコネクター(雌)25とドロワーコネクター(雄)53とを介して、綴じ装置80の本体75のステープラ駆動モーター57やモーター駆動制御回路56に供給される。また、プリンター30のセンサー電源回路23から出力される電力は、ドロワーコネクター(雌)25とドロワーコネクター(雄)53とを介して、綴じ装置80の本体75の差し込み検知センサー55に供給される。
【0058】
図15に示される本体75のスリット状の開口51に記録シートPの束が差し込まれると、図17に示される差し込み検知センサー55がその記録シートPを検知して検知信号をモーター駆動制御回路56に出力する。すると、モーター駆動制御回路56は、ステープラ駆動モーター57を所定の駆動量だけ駆動させて電動ステープラ59の針打ち込み機構58に対して一回の打ち込み動作を行わせる。これにより、開口51に差し込まれた記録シートPに対してステープルが打ち込まれる。
【0059】
替針ユニット74(図16参照)を本体75の電動ステープラ59に補充するために、本体75を保持体50(図14参照)から取り外すと、プリンター30から本体75への電源供給が停止する。具体的には、本体75のドロワーコネクター(雄)53がプリンター30のドロワーコネクター(雌)25から抜けることで、両コネクターを介したプリンター30から本体75への電源供給が断たれる。これにより、電動ステープラ59が駆動することは無くなる。つまり、本体75を保持体50から取り外すと、同時に、電動ステープラ59が駆動できなくなる。
【0060】
本体75を手に持っている状態で電動ステープラ59が誤動作をすると、手を怪我するおそれがある。しかしながら、この綴じ装置80のように、本体75を保持体50から取り外すのに伴って本体75の電動ステープラ59への電源供給が断たれる構成では、手に持った本体75の電動ステープラ59を誤動作させることがない。かかる構成では、誤操作防止のための専用の機構やセンサーを設けることなく誤動作を回避して低コスト化を実現することができる。
【0061】
なお、本体75のドロワーコネクター(雄)53を、プリンター30のドロワーコネクター25に直接的に繋ぐようにした構成について説明したが、間接的に繋ぐようにしてもよい。例えば、本体75のスライド移動方向の都合で、前述のような直接的な繋ぎができない場合、次のようにしてもよい。即ち、本体75を保持体50に装着するのに伴って、本体75のドロワーコネクターと、保持体50の第一ドロワーコネクターとを係合させる。保持体50には、第一ドロワーコネクターとは別に、第二ドロワーコネクターを設けており、両者はハーネスによって繋がれている。そして、保持体50の第二ドロワーコネクターについては、保持体50をプリンター30の外面に固定するのに伴って、プリンター30のドロワーコネクターに係合させるようにする。
【0062】
また、シート処理装置としてのプリンター30に綴じ装置80を固定した複写機100について説明したが、プリンター30とは異なる処理装置、例えば記録シートにパンチ穴を開けるなどの後処理装置や、シートインサーターに綴じ装置80を固定してもよい。
【0063】
また、トナーによって静電潜像を現像する電子写真方式のプリンター30に搭載される綴じ装置80について説明したが、電子写真方式とは異なる方式で画像を形成するプリンターに綴じ装置80を搭載してもよい。例えば、インクジェットヘッドを用いて記録シートPに画像を形成するインクジェットプリンターであってもよい。
【0064】
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[第1態様]
第1態様は、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路内にあるシートに所定の処理を施す処理手段とを有するシート処理装置(例えばプリンター)に搭載され、手差しされた複数枚のシートの束を綴じる綴じ手段を具備する綴じ装置において、前記綴じ手段を具備する本体(例えば本体75)と、前記シート処理装置の筐体(例えば右側面外装カバー28)とは別体であり、固定手段(例えば両面テープ39c、雄ネジ41)によって前記筐体の外面に固定された状態で前記本体を着脱可能に保持する保持体(例えば保持体50)とを設けたことを特徴とするものである。
【0065】
第1態様においては、本体と保持体とを具備する綴じ装置の保持体をシート処理装置の筐体に固定したままの状態で、保持体に着脱可能に保持されている本体を保持体から取り外して手に取ることが可能である。このようにして本体を手に取った作業者は、シート処理装置に固定されている保持体の高さ位置とは関係なく、自由な高さ位置でその本体に対する替針の補充作業を行うことができることから、かがむ姿勢や背伸びの姿勢を強いられる場合とは異なり、メンテナンス性を向上させることができる。
【0066】
[第2態様]
第2態様は、第1態様において、前記本体を前記保持体に対してスライド移動によって着脱するように、前記本体及び前記保持体を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、本体をスライド移動によって容易に保持体に着脱することができる。
【0067】
[第3態様]
第3態様は、第2態様において、前記綴じ手段として、電動で前記束を綴じるものを用いたことを特徴とするものである。かかる構成では、人力を利用することなくシートを綴じることができる。
【0068】
[第4態様]
第4態様は、第3態様において、前記シート処理装置に設けられた外部コネクター(例えばドロワーコネクター(雌)25)と係合するコネクター(例えばドロワーコネクター(雄)53)を前記本体に設け、前記外部コネクター及び前記コネクターの少なくとも何れか一方を貫通させるための貫通用開口(例えば貫通用開口39a)を前記保持体に設け、前記保持体に対する前記本体の装着操作に伴って、前記貫通用開口を通じて、前記コネクターを前記外部コネクターに係合させて、前記シート処理と前記綴じ手段とを電気接続するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、本体を保持体に装着するのに伴って、シート処理装置と本体とを自動で電気接続することが可能なので、メンテナンス性を向上させることができる。
【0069】
[第5態様]
第5態様は、第4態様において、前記外部コネクターと前記コネクターとの係合に伴って、前記外部コネクターの電源出力用電気接点と、前記コネクターの電源入力用電気接点とを接触させて、前記シート処理から前記綴じ手段に電源を供給するようにしたことを特徴とするものである。かかる構成では、本体を保持体から取り外すのに伴って本体の綴じ手段への電源供給が断たれることから、手に持った本体の綴じ手段を誤動作させることがない。これにより、誤操作防止のための専用の機構やセンサーを設けることなく誤動作を回避して低コスト化を実現することができる。
【0070】
[第6態様]
第6態様は、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段の搬送経路内にあるシートに所定の処理を施す処理手段と、手差しされた複数枚のシートの束を綴じる綴じ装置とを有するシート処理装置において、前記綴じ装置として、第1乃至第5態様の何れかを用いたことを特徴とするものである。
【0071】
[第7態様]
第7態様は、第6態様において、前記綴じ装置が固定された、シート処理装置の外装カバーを、前記綴じ装置と一体でシート処理装置から取り外し可能にしたことを特徴とするものである。かかる構成では、綴じ装置をシート処理装置に固定したまま、シート処理装置の内部の保守点検を行うことができる。
【0072】
[第8態様]
第8態様は、記録シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段態様の搬送経路内にある記録シートに所定の処理たる画像記録処理を施す処理手段としての記録手段(例えばプリンター30)と、手差しされた複数枚の記録シートの束を綴じる綴じ装置とを有するシート処理装置としての画像形成装置において、前記綴じ装置として、第1乃至第5の何れか綴じ装置を用いたことを特徴とするものである。
【0073】
[第9態様]
第9態様は、第8態様において、前記綴じ装置が固定された、画像形成装置の外装カバーを、前記綴じ装置と一体で画像形成装置から取り外し可能にしたことを特徴とするものである。かかる構成では、綴じ装置を画像形成装置に固定したまま、画像形成装置の内部の保守点検を行うことができる。
【符号の説明】
【0074】
1:感光体
3:現像装置
4:帯電装置
5:転写ローラ
6:光書込装置
7:トナーカートリッジ
8:給紙コロ
9:レジストローラ対
10:給紙カセット
11:定着装置
12:排紙ローラ対
13:ドラムクリーニング装置
14:除電ランプ
23:センサー電源回路
24:モーター電源回路
25:ドロワーコネクター
26:電気回路基板
27:フレーム
28:右側面外装カバー
29:スタック部
30:プリンター(処理装置、画像形成装置)
35:操作パネル
36:台座部
37:凸レール
38:係止凹部
39:第一側板
39a:貫通用開口
39c:両面テープ(固定手段)
40:第二側板
41:雄ネジ(固定手段)
45:天板部
50:保持体
51:開口
52:凹溝
53:ドロワーコネクター(雌)(コネクター)
54:ピン
55:込み検知センサー
56:モーター駆動制御回路
57:ステープラ駆動モーター
58:針打ち込み機構
59:電動ステープラ(綴じ手段)
60:バネ
61:ステープル収納部
74:替針ユニット
75:本体
80:綴じ装置
90:スキャナー
95:読取部
99:ADF
100:複写機
P:記録シート
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】
【文献】特許第4411093号
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17