IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 古河電気工業株式会社の特許一覧 ▶ 古河AS株式会社の特許一覧

特許7028781二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法
<>
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図1
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図2
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図3
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図4
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図5
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図6
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図7
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図8
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図9
  • 特許-二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/387 20190101AFI20220222BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220222BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20220222BHJP
   G01R 31/367 20190101ALI20220222BHJP
   G01R 31/382 20190101ALI20220222BHJP
   G01R 31/389 20190101ALI20220222BHJP
【FI】
G01R31/387
H02J7/00 X
H02J7/00 303A
H01M10/48 P
G01R31/367
G01R31/382
G01R31/389
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018540340
(86)(22)【出願日】2017-09-25
(86)【国際出願番号】 JP2017034595
(87)【国際公開番号】W WO2018056448
(87)【国際公開日】2018-03-29
【審査請求日】2020-04-23
(31)【優先権主張番号】P 2016186329
(32)【優先日】2016-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(74)【代理人】
【識別番号】100130247
【弁理士】
【氏名又は名称】江村 美彦
(72)【発明者】
【氏名】岩根 典靖
(72)【発明者】
【氏名】樋口 淳人
【審査官】赤穂 嘉紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-201197(JP,A)
【文献】特開昭53-127618(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/36-31/396
H01M 10/42-10/48
H02J 7/00-7/12
H02J 7/34-7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二次電池の状態を検出する二次電池状態検出装置において、
1または複数のプロセッサと、
1または複数の前記プロセッサと通信可能に接続された1または複数のメモリと、
を有し、
1または複数の前記プロセッサは、1または複数の前記メモリに格納された命令群を読み取り、
発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を検出する検出処理、
前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出処理、
前記検出処理によって検出された前記充電電圧と、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定処理、を実行し、
前記推定処理は、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗の値が変動値である所定の閾値以上になった場合には、満充電または所定の充電率であると推定し、前記閾値は前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて値が小さくなるように変動する
ことを特徴とする二次電池状態検出装置。
【請求項2】
二次電池の状態を検出する二次電池状態検出装置において、
1または複数のプロセッサと、
1または複数の前記プロセッサと通信可能に接続された1または複数のメモリと、
を有し、
1または複数の前記プロセッサは、1または複数の前記メモリに格納された命令群を読み取り、
発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を検出する検出処理、
前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出処理、
前記検出処理によって検出された前記充電電圧と、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定処理、を実行し、
前記推定処理は、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗の値が固定値である所定の閾値以上になった場合には、所定の前記充電率であると推定し、推定される所定の前記充電率は前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれてその値が大きくなる
ことを特徴とする二次電池状態検出装置。
【請求項3】
二次電池の状態を検出する二次電池状態検出装置において、
1または複数のプロセッサと、
1または複数の前記プロセッサと通信可能に接続された1または複数のメモリと、
を有し、
1または複数の前記プロセッサは、1または複数の前記メモリに格納された命令群を読み取り、
発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を検出する検出処理、
前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出処理、
前記検出処理によって検出された前記充電電圧と、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定処理、を実行し、
前記推定処理は、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗の値が変動値である所定の閾値以上になった場合には、所定の前記充電率であると推定し、前記閾値は前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて値が小さくなるように変動し、前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて所定の前記充電率の値が大きくなる
ことを特徴とする二次電池状態検出装置。
【請求項4】
前記算出処理は、前記充電電圧と開回路電圧の差分値を充電電流で除することによって前記充電抵抗を算出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の二次電池状態検出装置。
【請求項5】
二次電池の状態を検出する二次電池状態検出方法において、
発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を電圧センサからの出力によって検出する検出ステップと、
前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧と、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定ステップと、
を有し、
前記推定ステップでは、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗の値が変動値である所定の閾値以上になった場合には、満充電または所定の充電率であると推定し、前記閾値は前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて値が小さくなるように変動する
ことを特徴とする二次電池状態検出方法。
【請求項6】
二次電池の状態を検出する二次電池状態検出方法において、
発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を電圧センサからの出力によって検出する検出ステップと、
前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧と、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定ステップと、
を有し、
前記推定ステップでは、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗の値が固定値である所定の閾値以上になった場合には、所定の前記充電率であると推定し、推定される所定の前記充電率は前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれてその値が大きくなる
ことを特徴とする二次電池状態検出方法。
【請求項7】
二次電池の状態を検出する二次電池状態検出方法において、
発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を電圧センサからの出力によって検出する検出ステップと、
前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧と、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定ステップと、
を有し、
前記推定ステップでは、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗の値が変動値である所定の閾値以上になった場合には、所定の前記充電率であると推定し、前記閾値は前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて値が小さくなるように変動し、前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて所定の前記充電率の値が大きくなる
ことを特徴とする二次電池状態検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
二次電池が満充電状態になったことを検出する技術としては、例えば、特許文献1~3に開示された技術がある。
【0003】
特許文献1には、電圧値および電流値を電流電圧平面上にプロットし、プロットされた点の電流電圧平面上の位置に応じて、二次電池が充電受け入れ限界に達したか否かを判定する技術が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、充電時の電流・電圧の関係から、二次電池の充電反応の反応抵抗を求め、この反応抵抗の上昇から二次電池の満充電を検出する技術が開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、充電時の電圧と開回路電圧OCVとの差(ΔV)および別途求めた放電時の内部抵抗(Rohm,Rct1,・・・)から満充電検出および満充電検出時のSOCを算出する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特許第5863658号公報
【文献】特許第5307113号公報
【文献】特開2016-109565号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、近年、燃費削減のために二次電池を無駄に充電しないようにオルタネータから供給する充電電圧を段階的に変化させる技術が広く用いられるようになっている。このように、オルタネータの発電電圧が変化する場合、電圧が変化しないことを前提とした、前述の従来技術を使用すると、満充電を正確に検出できない場合があるという問題点がある。
【0008】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、オルタネータの発電電圧が変化する場合でも、二次電池の満充電を正確に検出することが可能な二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、二次電池の状態を検出する二次電池状態検出装置において、1または複数のプロセッサと、1または複数の前記プロセッサと通信可能に接続された1または複数のメモリと、を有し、1または複数の前記プロセッサは、1または複数の前記メモリに格納された命令群を読み取り、発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を検出する検出処理、前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出処理、前記検出処理によって検出された前記充電電圧と、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定処理、を実行することを特徴とする。
このような構成によれば、オルタネータの発電電圧が変化する場合でも、二次電池の満充電を正確に検出することが可能となる。
【0010】
また、本発明は、前記推定処理は、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗の値が変動値である所定の閾値以上になった場合には、満充電または所定の充電率であると推定し、前記閾値は前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて値が小さくなるように変動することを特徴とする。
このような構成によれば、オルタネータの発電電圧が変化した場合でも、満充電または所定の充電率(例えば、充電率90%)になったことを正確に検出することができる。
【0011】
また、本発明は、前記推定処理は、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗の値が固定値である所定の閾値以上になった場合には、所定の前記充電率であると推定し、推定される所定の前記充電率は前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれてその値が大きくなることを特徴とする。
このような構成によれば、オルタネータの発電電圧が変化した場合でも、充電電圧によって定まる所定の充電率になったことを正確に検出することができる。
【0012】
また、本発明は、前記推定処理は、前記算出処理によって算出された前記充電抵抗の値が変動値である所定の閾値以上になった場合には、所定の前記充電率であると推定し、前記閾値は前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて値が小さくなるように変動し、前記検出処理によって検出された前記充電電圧の値が大きくなるにつれて所定の前記充電率の値が大きくなることを特徴とする。
このような構成によれば、オルタネータの発電電圧が変化した場合でも、充電電圧によって定まる所定の充電率になったことを正確に検出することができるとともに、充電電圧毎の所定の充電率を調整することができる。
【0013】
また、本発明は、前記算出処理は、前記充電電圧と開回路電圧の差分値を充電電流で除することによって前記充電抵抗を算出することを特徴とする。
このような構成によれば、充電抵抗を簡易に求めることができる。
【0014】
また、本発明は、前記算出処理は、前記二次電池の等価回路モデルを前記二次電池の放電時の電圧および電流の関係から学習し、得られた等価回路モデルの抵抗要素によって前記充電抵抗を算出することを特徴とする。
このような構成によれば、等価回路モデルを用いて充電抵抗をより正確に求めることができる。
【0015】
また、本発明は、前記推定処理によって前記二次電池が満充電または所定の前記充電率と推定した場合に、前記二次電池の等価回路モデルを前記二次電池の放電時の電圧および電流の関係から学習し、得られた等価回路モデルの抵抗要素と、前記充電電圧と開回路電圧の差分値を充電電流で除することによって算出した前記充電抵抗との比に基づいて前記充電率を算出し、当該充電率をそのときの前記充電率とすることを特徴とする。
このような構成によれば、満充電または所定の充電率と判定された場合の充電率を正確に求めることができる。
【0016】
また、本発明は、二次電池の状態を検出する二次電池状態検出方法において、発電電圧を調整可能なオルタネータが前記二次電池を充電する際の充電電圧を電圧センサからの出力によって検出する検出ステップと、前記オルタネータが前記二次電池を充電する際の前記二次電池の内部抵抗としての充電抵抗を算出する算出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記充電電圧と、前記算出ステップにおいて算出された前記充電抵抗とに基づいて、前記二次電池の充電率を推定する推定ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、オルタネータの発電電圧が変化する場合でも、二次電池の満充電を正確に検出することが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、オルタネータの発電電圧が変化する場合でも、二次電池の満充電を正確に検出することが可能な二次電池状態検出装置および二次電池状態検出方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第1実施形態に係る二次電池状態検出装置の構成例を示す図である。
図2図1の制御部の詳細な構成例を示すブロック図である。
図3】従来の二次電池状態検出装置の動作を説明するための図である。
図4】第1実施形態の動作を説明するための図である。
図5】第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
図6】第2実施形態の動作を説明するための図である。
図7】第2実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
図8】変形実施形態の動作を説明するための図である。
図9】変形実施形態を説明するための図である。
図10】変形実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態について説明する。
【0020】
(A)本発明の第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次電池状態検出装置を有する車両の電源系統を示す図である。この図において、二次電池状態検出装置1は、制御部10、電圧センサ11、電流センサ12、温度センサ13、および、放電回路15を主要な構成要素としており、二次電池14の充電状態を制御する。ここで、制御部10は、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13からの出力を参照し、二次電池14の状態を検出するとともに、オルタネータ16の発電電圧を制御することで二次電池14の充電状態を制御する。電圧センサ11は、二次電池14の端子電圧を検出し、制御部10に通知する。電流センサ12は、二次電池14に流れる電流を検出し、制御部10に通知する。温度センサ13は、二次電池14の電解液または周囲の環境温度を検出し、制御部10に通知する。放電回路15は、例えば、直列接続された半導体スイッチと抵抗素子等によって構成され、制御部10によって半導体スイッチがオン/オフ制御されることにより二次電池14を二次電池状態検出装置1の命令に従って放電させる。
【0021】
二次電池14は、電解液を有する二次電池、例えば、鉛蓄電池、ニッケルカドミウム電池、または、ニッケル水素電池等によって構成され、オルタネータ16によって充電され、スタータモータ18を駆動してエンジンを始動するとともに、負荷19に電力を供給する。オルタネータ16は、エンジン17によって駆動され、交流電力を発生して整流回路によって直流電力に変換し、二次電池14を充電する。オルタネータ16は、制御部10によって制御され、発電電圧を調整することが可能とされている。
【0022】
エンジン17は、例えば、ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジン等のレシプロエンジンまたはロータリーエンジン等によって構成され、スタータモータ18によって始動され、トランスミッションを介して駆動輪を駆動し、車両に推進力を与えるとともに、オルタネータ16を駆動して電力を発生させる。スタータモータ18は、例えば、直流電動機によって構成され、二次電池14から供給される電力によって回転力を発生し、エンジン17を始動する。負荷19は、例えば、電動ステアリングモータ、デフォッガ、シートヒータ、イグニッションコイル、カーオーディオ、および、カーナビゲーション等によって構成され、二次電池14からの電力によって動作する。
【0023】
図2は、図1に示す制御部10の詳細な構成例を示す図である。この図に示すように、制御部10は、例えば、1チップのマイコンであり、CPU(Central Processing Unit)10a、ROM(Read Only Memory)10b、RAM(Random Access Memory)10c、通信部10d、I/F(Interface)10eを有している。ここで、CPU10aは、ROM10bに格納されているプログラム10baに基づいて各部を制御する。ROM10bは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム10ba等を格納している。RAM10cは、半導体メモリ等によって構成され、プログラム10baを実行する際に生成されるデータや、後述する数式またはテーブル等のパラメータ10caを格納する。通信部10dは、上位の装置であるECU(Electronic Control Unit)等との間で通信を行い、検出した情報または制御情報を上位装置に通知する。I/F10eは、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13から供給される信号をデジタル信号に変換して取り込むとともに、放電回路15、オルタネータ16、および、スタータモータ18等に駆動電流を供給してこれらを制御する。なお、図2の例では、CPU10a、ROM10b、および、RAM10cは、それぞれ1つずつ有するようにしたが、これらを複数有するようにしてもよい。また、CPU10aに変えて、DSP(Digital Signal Processor)を用いるようにしてもよい。
【0024】
(B)本発明の第1実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第1実施形態の動作について説明する。なお、以下では、本発明の実施形態の動作原理について説明した後、詳細な動作について説明する。
【0025】
まず、第1実施形態の動作原理について説明する。図3は、オルタネータ16の発電電圧を変化させて二次電池14を充電した場合における二次電池14のSOC(State of Charge:充電率)と充電抵抗との関係を示す図である。なお、この図において、実線の曲線は15.5Vの電圧で充電した場合の二次電池14のSOCと充電抵抗の関係を示し、間隔の短い破線の曲線は14.5Vの電圧で充電した場合のSOCと充電抵抗の関係を示し、間隔の長い破線の曲線は13.5Vの電圧で充電した場合のSOCと充電抵抗の関係を示している。ここで、充電抵抗とは、二次電池14がオルタネータ16によって充電されている場合の二次電池14の内部の電気的な抵抗をいい、より詳細には、例えば、二次電池14を充電する際に二次電池14に印加する電圧V、開回路電圧OCV、および、電流Iから求まる抵抗R(=(V-OCV)/I)をいう。なお、充電抵抗は、前述した以外の方法によって求めるようにしてもよい。
【0026】
図3において、充電電圧が15.5Vである場合には、充電抵抗が約30mΩ以上になると満充電(SOC=100%)であると判定することができる。すなわち、閾値として30mΩを用い、この閾値と充電抵抗の大小を比較することで満充電か否かを判定することができる。しかしながら、充電電圧が14.5Vまたは13.5Vである場合には、充電抵抗が30mΩの場合、SOCは100%未満となる。このため、オルタネータ16の発電電圧が固定でなく、変動する場合には、同じ閾値を用いて満充電の判定を行うと、正確な判定ができないという問題点がある。
【0027】
そこで、本発明の第1実施形態では、図4に示すように、オルタネータ16の発電電圧(=充電電圧)に応じて変動する閾値を用いることで、発電電圧が変化した場合でも二次電池14の満充電を検出することができる。例えば、図4の例では、オルタネータ16の発電電圧が15.5Vである場合には閾値Th1を用いて判定し、発電電圧が14.5Vである場合には閾値Th2を用いて判定し、発電電圧が13.5Vである場合には閾値Th3を用いて判定する。このような方法によれば、オルタネータ16の発電電圧が変化した場合でも、二次電池14が満充電状態になったことを正確に検出することができる。
【0028】
なお、図4では、満充電(充電率100%)を検出するようにしたが、所定の充電率(例えば、充電率95%等)を検出するようにしてもよい。また、図4の例では、充電電圧毎に閾値Th1~Th3を定めるようにしたが、図5を参照して後述するように、基準となる閾値Thを充電電圧に応じて補正してTh’とし、この閾値Th’を用いて判定するようにしてもよい。
【0029】
つぎに、図5を参照して、第1実施形態において実行される処理の一例について説明する。図5に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
【0030】
ステップS10では、制御部10は、電流センサ12の出力を参照し、二次電池14がオルタネータ16によって充電中か否かを判定し、充電中であると判定した場合(ステップS10:Y)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:N)には同様の処理を繰り返す。なお、充電中でない場合には、同様の処理を繰り返すのではなく、処理を終了するようにしてもよい。
【0031】
ステップS11では、制御部10は、電圧センサ11の出力を参照し、オルタネータ16の発電電圧Vを取得する。この結果、例えば、15.5V等の電圧が取得される。
【0032】
ステップS12では、制御部10は、充電抵抗Rを算出する。より詳細には、ステップS10で取得した電流Iと、ステップS11で取得した発電電圧Vと、例えば、車両が停車されてから所定の時間が経過した場合に二次電池14の電圧を測定することで得られる開回路電圧OCVを用いてR=(V-OCV)/Iによって求めることができる。
【0033】
ステップS13では、制御部10は、ステップS11で取得した発電電圧Vに基づいて、満充電か否かを判定するための閾値Thを、Th’に補正する。より詳細には、基準となる閾値Thに対して、g(V)を乗算することにより、Th’=Th×g(V)によって閾値Thを補正する。なお、g(V)は、発電電圧Vの値が小さくなるにつれて値が大きくなる関数である。図4の例では、発電電圧V=15.5Vである場合の閾値Th1を基準となる閾値Thとすると、発電電圧V=14.5Vである場合にはTh’=Th1×g(V)=Th2となり、発電電圧V=13.5Vである場合にはTh’=Th1×g(V)=Th3となるようにg(V)を設定する。
【0034】
なお、以上の例では、発電電圧Vのみを考慮するようにしたが、例えば、温度センサ13によって検出された二次電池14の温度も考慮して、閾値Thの補正を行うようにしてもよい。具体的には、発電電圧Vと温度θを変数とする関数g(V,θ)を用いて、Th’=Th×g(V,θ)によって補正するようにしてもよい。
【0035】
ステップS14では、制御部10は、ステップS12で算出した充電抵抗Rと、ステップS13で得られた補正後の閾値Th’とを比較し、R≧Th’を満たす場合(ステップS14:Y)にはステップS15に進み、それ以外の場合(ステップS14:N)にはステップS16に進む。
【0036】
ステップS15では、制御部10は、満充電(SOC=100%)と判定する。この結果、制御部10は、エンジン17によるオルタネータ16の駆動を停止することで、エンジン17の負荷を軽減し、燃費を改善することができる。
【0037】
ステップS16では、制御部10は、満充電ではないと判定する。この結果、制御部10は、エンジン17によるオルタネータ16の駆動を継続することで、二次電池14が満充電になるまで充電を継続する。
【0038】
以上の動作によれば、オルタネータ16の発電電圧に応じて基準となる閾値Thを補正し、補正後の閾値Th’に基づいて満充電状態を判定できるので、発電電圧が変化した場合でも、満充電状態を正確に判定することができる。
【0039】
(C)本発明の第2実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本発明の第2実施形態の構成は、第1実施形態と同様であり、制御部10において実行される処理が異なるので、構成の説明については省略する。
【0040】
(D)本発明の第2実施形態の動作の説明
本発明の第2実施形態の動作について、図6を参照して説明する。第2実施形態では、図6に示すような固定値である閾値Thを用いる。そして、充電抵抗が閾値Th以上になった場合であって、充電電圧が13.5Vであるときは充電率がSOC1になったと判定する。また、充電抵抗が閾値Th以上になった場合であって、充電電圧が14.5Vであるときは充電率がSOC2になったと判定する。さらに、充電抵抗が閾値Th以上になった場合であって、充電電圧が15.5Vであるときは充電率がSOC3になったと判定する。なお、閾値Thとしては、オルタネータ16が最大の発電電圧を供給して充電した場合に、充電率が100%以下となるThを用いることが望ましい。例えば、最大の発電電圧が15.5Vである場合には、SOC3≦100%となるようにThを設定することが望ましい。このように設定することで、オルタネータ16の発電電圧が変化した場合でも、SOCが100%を超えて充電が継続されることを防止できる。なお、以上では、充電電圧に応じてSOC1~SOC3を選択するようにしたが、後述するように、基準となるSOC(基準SOC)を設定し、充電電圧に応じて基準SOCを補正するようにしてもよい。
【0041】
つぎに、本発明の第2実施形態の詳細な動作について、図7を参照して説明する。図7に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。なお、図7において、図5と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図7では、図5を比較すると、ステップS13~ステップS16の処理が削除され、ステップS31~ステップS33の処理が追加されているので、以下ではステップS31~ステップS33の処理を中心に説明する。
【0042】
ステップS31では、制御部10は、ステップS12で算出した充電抵抗Rと閾値Thを比較してR≧Thが成立するか否かを判定し、R≧Thが成立すると判定した場合(ステップS31:Y)にはステップS32に進み、それ以外の場合(ステップS31:N)には処理を終了する。例えば、図6に示す閾値Thと充電抵抗Rとを比較し、R≧Thが成立すると判定した場合にはステップS32に進む。
【0043】
ステップS32では、制御部10は、基準SOCを設定する。より詳細には、制御部10は、例えば、図7に示すSOC3を基準SOCに設定する。もちろん、これ以外のSOCを基準SOCとしてもよい。
【0044】
ステップS33では、制御部10は、ステップS11で取得した発電電圧Vに応じて、ステップS32で設定した基準SOCを補正する。より詳細には、例えば、基準SOCに対して、h(V)を乗算することにより、SOC’=SOC×h(V)によって基準SOCを補正する。なお、h(V)は、発電電圧Vの値が小さくなるにつれて値が小さくなる関数である。図6の例では、発電電圧V=15.5Vである場合のSOC3を基準SOCとすると、発電電圧V=14.5Vである場合にはSOC’=SOC3×h(V)=SOC2となり、発電電圧V=13.5Vである場合にはSOC’=SOC3×h(V)=SOC1となるようにh(V)を設定する。
【0045】
なお、以上の例では、発電電圧Vのみを考慮するようにしたが、例えば、温度センサ13によって検出された二次電池14の温度も考慮して、基準SOCの補正を行うようにしてもよい。具体的には、発電電圧Vと温度θを変数とする関数h(V,θ)を用いて、SOC’=SOC×h(V,θ)によって補正するようにしてもよい。
【0046】
以上に説明したように、本発明の第2実施形態によれば、オルタネータ16の発電電圧に応じて基準SOCを補正するようにしたので、発電電圧が変動した場合であっても、SOCを正確に求めて充電制御を行うことができる。
【0047】
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、X軸(横軸)に平行な閾値を用いて判定するようにしたが、例えば、図8に示すように、X軸に対して傾きを持った閾値Thを用いるようにしてもよい。すなわち、固定値のThではなく、発電電圧の関数であるTh(V)を用いて、このTh(V)と充電抵抗Rとを比較することで、満充電を判定するようにしてもよい。このような構成によれば、発電電圧に応じて最適な充電率で充電を打ち切ることができるため、例えば、発電電圧によって充電時間が大きく異なることを防ぐことができる。なお、発電電圧だけでなく、温度センサ13で検出した二次電池14の温度θを含む関数Th(V,θ)と充電抵抗Rとを用いて判定するようにしてもよい。また、図8の例では、閾値Thは直線としたが、曲線の閾値Thを用いて判定するようにしてもよい。
【0048】
また、以上の各実施形態では、判定後に発電電圧が変化する場合については言及していないが、例えば、第1実施形態において、充電電圧が15.5Vである場合に、充電抵抗R≧Th1であると判定した後に、充電電圧が13.5Vに変化した場合には、充電抵抗R≧Th3であるか否かを確認のために再度判定するようにしてもよい。そのような方法によれば、満充電をより正確に判定できる。また、第2実施形態および第3実施形態では、例えば、発電電圧が13.5Vである場合にR≧Thであると判定した後に、発電電圧が15.5Vに変化した場合には、再度、R≧Thになるまで充電を継続するようにしてもよい。
【0049】
また、以上の各実施形態では、充電抵抗Rは、二次電池14の開回路電圧OCV、電圧V、および、電流Iから求めるようにしたが、例えば、図9(A)または図9(B)に示すような二次電池14の等価回路モデルを学習処理によって求め、求めた等価回路モデルに基づいて充電抵抗Rを求めるようにしてもよい。例えば、図9(A)では、等価回路モデルは、電圧源V0、液抵抗Rs、反応抵抗Rr、および、コンデンサCを主要な構成要素としている。ここで、液抵抗Rsは、二次電池14の電解液の液抵抗および電極の導電抵抗を主要な要素とする内部抵抗である。反応抵抗RrとコンデンサCとの並列接続回路は、二次電池14の陽極とこれに接する電解液とに対応する等価回路である。電圧源V0は、内部インピーダンスが0の理想的な電圧源である。
【0050】
図10は、図9(A)に示す等価回路モデルの学習処理について説明する図である。図10の処理が開始されると以下のステップが実行される。
【0051】
ステップS50では、制御部10は、時間を示す変数Tに、前回値Tn-1にΔTを加算した値を代入する。なお、ΔTとしては、例えば、数msec~数百msecを用いることができる。
【0052】
ステップS51では、制御部10は、電圧センサ11、電流センサ12、および、温度センサ13からの検出信号に基づいて、電流I、電圧V、温度θを測定する。
【0053】
ステップS52では、制御部10は、ステップS51で測定した電圧Vを以下の式(1)に適用し、電圧降下ΔVを算出する。
【0054】
ΔV=V-OCV ・・・(1)
【0055】
ここで、OCVは、開回路電圧である。OCVを求める方法としては、例えば、二次電池14の起動直前に測定された端子電圧、または、二次電池14の充放電状態から推定した二次電池14の開回路電圧をOCVとすることができる。
【0056】
ステップS52では、制御部10は、n回目の観測値と前回の状態ベクトル推定値とから、以下の式(2)に基づいてヤコビアンFの更新を行う。なお、diag()は対角行列を示す。
【0057】
=diag(1-ΔT/Rr・C,1,1,1,1) ・・・(2)
【0058】
ステップS54では、制御部10は、ステップS52で計算によって得たΔVを以下の式(3)で示すように、拡張カルマンフィルタの実測観測値Yとする。
【0059】
=ΔV ・・・(3)
【0060】
ステップS55では、制御部10は、以下の式(4)に基づいて、一期先の状態ベクトルXn+1を求める。
【0061】
n+1=F・X+U ・・・(4)
【0062】
ここで、XおよびUは、以下の式(5)および式(6)で表される。なお、Tは転置行列を示す。
【0063】
=(ΔV2,Rs,Rr,C,V0) ・・・(5)
【0064】
=(Δt・I/C,0,0,0,0) ・・・(6)
【0065】
なお、H を以下の式(7)ように定めることで、観測方程式および予測観測値Yn+1を式(8)のように定めることができる。
【0066】
=(1,I,0,0,0) ・・・(7)
【0067】
=H ・X ・・・(8)
【0068】
ステップS56では、制御部10は、状態ベクトルの一期先の予測値Xn+1と実測観測値Yn+1と予測観測値Yn+1に基づいて、カルマンゲイン計算とフィルタリング計算による拡張カルマンフィルタ演算により、最適な状態ベクトルXを逐次的に推定し、推定された状態ベクトルXから(等価回路モデルの)調整パラメータを最適なものに更新する。
【0069】
そして、以上のようにして求めた等価回路モデルにおいて、例えば、反応抵抗Rrを充電抵抗として用いることができる。なお、反応抵抗Rrの代わりに液抵抗Rsを使用したり、あるいは、反応抵抗Rrと液抵抗Rsの平均値または合計値を用いたりしてもよい。
【0070】
また、以上の各実施形態では、充電抵抗Rは、充電電圧Vと開回路電圧OCVの差分値を充電電流Iで除することで算出するようにしたが、例えば、二次電池14の成層化Stおよび分極Plを加味して算出するようにしてもよい。すなわち、以下の式(9)に基づいて充電抵抗Rを求めるようにしてもよい。
【0071】
R=(V-OCV-St-Pl)/I ・・・(9)
【0072】
また、以上の各実施形態では、充電抵抗が閾値以上になった場合には、満充電または所定のSOCになったと判定するようにしたが、判定後に再度充電率を算出して、算出した値を正しい充電率の値として設定するようにしてもよい。具体的には、前述した式R=(V-OCV)/Iまたは式(9)によって求めた充電抵抗Rと、放電回路15によって二次電池14をパルス状に放電させ、例えば、前述の図10の処理によって放電抵抗Rd(直列接続されたRsとRrによる抵抗)とを求める。充電抵抗Rと放電抵抗Rdとの比率とSOCとの間には相関関係があるので、これらの比率からSOCを求め、求めたSOCを充電率の値として設定するようにしてもよい。
【0073】
あるいは、エンジン17の停止直前まで平均化処理により算出した平均充電電圧、初期学習あるいは前回学習したOCV-SOC相関式からSOC(ここでは充放電積算で計算したSOC)を用いて算出した開回路電圧OCV、および、停止直前に取得した成層化St、および、分極Plを前述した式(9)に適用するとともに、停止直前まで平均化処理により算出した平均電流値Iを式(9)に適用して内部抵抗Rを算出する。ここで、内部抵抗Rは、図9(B)に示すRs(液抵抗、導体抵抗)、Rr1(負極の反応抵抗)、および、Rr2(正極の反応抵抗)により構成されていると考えることができる。内部抵抗Rが求まると、制御部10は、以下の式(10)に基づいて、充電率SOCを計算する。式(10)において、温度による影響を考慮するため、例えば、温度θを変数とするアンプリチュード係数f(θ)、を乗算したり、オフセット値f’(θ)を加算したりすることができる。これらのf(θ)およびf’(θ)に基づいて温度による補正を行うことができる。また、exp(R,Rs,Rr1,Rr2)は、R,Rs,Rr1,Rr2を変数とする指数関数であり、括弧内の減衰係数は、例えば、内部抵抗Rから導電抵抗および液抵抗であるRsを減算した反応抵抗成分と、予め取得していたRr1とRr2の合算値との比によって表される内部抵抗比とすることができる。なお、Rs、Rr1、Rr2、成層化St、および、分極Plは、温度の影響を受けてその値が変化するため、検出した温度θによる補正を行うことが望ましい。さらに、式(10)は、一次の指数関数としているが、高次の指数関数、または、対数関数としてもよい。
【0074】
SOC=f(θ)×exp(R,Rs,Rr1,Rr2)+f’(θ) ・・・(10)
【符号の説明】
【0075】
1 二次電池状態検出装置
10 制御部
10a CPU
10b ROM
10c RAM
10d 通信部
10e I/F
11 電圧センサ
12 電流センサ
13 温度センサ
14 二次電池
15 放電回路
16 オルタネータ
17 エンジン
18 スタータモータ
19 負荷
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10