(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-07
(45)【発行日】2022-03-15
(54)【発明の名称】作像装置、及び、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20220308BHJP
【FI】
G03G21/00 318
(21)【出願番号】P 2018021936
(22)【出願日】2018-02-09
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100117215
【氏名又は名称】北島 有二
(72)【発明者】
【氏名】島本 將成
(72)【発明者】
【氏名】深尾 剛
(72)【発明者】
【氏名】桑原 延雄
(72)【発明者】
【氏名】田口 信幸
【審査官】飯野 修司
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-139654(JP,A)
【文献】特開平05-080686(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像が担持される像担持体と、
前記像担持体に対向する対向部材と、
前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着した付着物を除去するブレード状部材と、
前記像担持体と前記対向部材とに嵌合する面板と、
前記面板の嵌合が解除される動作に連動して、前記ブレード状部材のエッジ部から落下した付着物を受止め可能な位置に移動する受止め部材と、
を備
え、
前記受止め部材は、少なくとも先端部が弾性材料で形成され、
前記面板の嵌合が解除される動作に連動して、前記先端部が前記像担持体に当接する位置に前記受止め部材が移動し、
前記面板が嵌合される動作に連動して、前記先端部が前記像担持体から離間する位置に前記受止め部材が移動することを特徴とする作像装置。
【請求項2】
前記面板の嵌合が解除されて前記受止め部材の前記先端部が前記像担持体に当接した状態であるとき、前記受止め部材の腹部が前記ブレード状部材のエッジ部の下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の作像装置。
【請求項3】
前記受止め部材の前記先端部は、JIS硬度が85度以下になるように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作像装置。
【請求項4】
トナー像が担持される像担持体と、
前記像担持体に対向する対向部材と、
前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着した付着物を除去するブレード状部材と、
前記像担持体と前記対向部材とに嵌合する面板と、
前記面板の嵌合が解除される動作に連動して、前記ブレード状部材のエッジ部から落下した付着物を受止め可能な位置に移動する受止め部材と、
前記受止め部材を前記像担持体に近づく方向に付勢する付勢部材と、
前記面板が嵌合された状態で前記受止め部材と前記像担持体との間に挿入可能に前記面板に設置された突出部と、
を備えたことを特徴とする作像装置。
【請求項5】
前記突出部は、画像領域外に設置されたことを特徴とする請求項4に記載の作像装置。
【請求項6】
前記突出部が設置された前記面板は、幅方向両端部にそれぞれ設置されたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の作像装置。
【請求項7】
前記受止め部材の移動を案内するガイド部を備えたことを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の作像装置。
【請求項8】
前記対向部材は、現像ローラであって、
前記像担持体は、感光体ドラムであることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の作像装置。
【請求項9】
請求項1~請求項8のいずれかに記載の作像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、像担持体が設置された作像装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラム(像担持体)と現像ローラ(対向部材)とのギャップを精度良く維持するために、面板を設置する技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1等において、面板は、感光体ドラムの軸部が嵌合する位置決め穴部と、現像ローラの軸部が嵌合する位置決め穴部と、の位置関係が精度良く形成されている。これにより、感光体ドラムと現像ローラとの軸間距離が精度良く定められて、感光体ドラムと現像ローラとのギャップが精度良く維持されることになる。
【0003】
一方、特許文献2には、感光体ドラム(像担持体)の周囲で落下するトナーなどを受け止める落下阻止部材を設置する技術が開示されている。
詳しくは、特許文献2における画像形成装置は、クリーニングブレードの上方に設置された潤滑剤塗布ブラシから落下したトナーや潤滑剤が、クリーニングブレードに落下して堆積しないように、クリーニングブレードの下流側であって潤滑剤塗布ブラシの上流側に落下阻止部材が設置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の画像形成装置は、メンテナンス時などにおいて、像担持体と対向部材とに嵌合する面板を取り外したときに、像担持体が変位してしまい、像担持体に当接していたブレード状部材が相対的に離間した状態(又は、軽接触した状態)になり、ブレード状部材のエッジ部に付着していたトナーなどの付着物が落下してしまう不具合があった。そして、そのように落下した付着物によって、装置内が汚れてしまう不具合が生じてしまっていた。
そして、このような不具合は、特許文献2に開示された落下阻止部材を設けても、充分に防止することはできなかった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、像担持体と対向部材とに嵌合する面板を取り外したときに、ブレード状部材のエッジ部に付着していた付着物が落下することによって装置内が汚れる不具合が生じにくい、作像装置、及び、画像形成装置、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における作像装置は、トナー像が担持される像担持体と、前記像担持体に対向する対向部材と、前記像担持体に当接して、前記像担持体の表面に付着した付着物を除去するブレード状部材と、前記像担持体と前記対向部材とに嵌合する面板と、前記面板の嵌合が解除される動作に連動して、前記ブレード状部材のエッジ部から落下した付着物を受止め可能な位置に移動する受止め部材と、を備え、前記受止め部材は、少なくとも先端部が弾性材料で形成され、前記面板の嵌合が解除される動作に連動して、前記先端部が前記像担持体に当接する位置に前記受止め部材が移動し、前記面板が嵌合される動作に連動して、前記先端部が前記像担持体から離間する位置に前記受止め部材が移動するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、像担持体と対向部材とに嵌合する面板を取り外したときに、ブレード状部材のエッジ部に付着していた付着物が落下することによって装置内が汚れる不具合が生じにくい、作像装置、及び、画像形成装置、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
【
図3】作像装置が画像形成装置本体に装着された状態を示す概略斜視図である。
【
図4】(A)面板が嵌合された状態における作像装置の要部を幅方向に示す概略図と、(B)面板が嵌合解除された状態における作像装置の要部を幅方向に示す概略図と、である。
【
図5】(A)面板が嵌合された状態における作像装置の要部を示す断面図と、(B)面板が嵌合解除された状態における作像装置の要部を示す断面図と、である。
【
図6】比較例としての、(A)面板が嵌合された状態における作像装置の要部を示す断面図と、(B)面板が嵌合解除された状態における作像装置の要部を示す断面図と、である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、
図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態における画像形成装置1は、複数の作像装置9Y、9M、9C、9BKが中間転写ベルト17に対向するように並設されたタンデム型のカラー画像形成装置である。
【0011】
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機、3は原稿を原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、6は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、7は用紙等のシートPが収納される給紙部、を示す。
また、9Y、9M、9C、9BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像装置、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上に形成されたトナー像をシートPに転写する2次転写ローラ、を示す。
また、20はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、28は各作像装置9Y、9M、9C、9BKの現像装置に各色のトナーを補給するためのトナー容器、を示す。
【0012】
ここで、各作像装置9Y、9M、9C、9BKは、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11、帯電装置としての帯電ローラ12、クリーニング装置15、潤滑剤供給装置16が一体化されたドラムユニット10と、現像装置13と、ドラムユニット10と現像装置13とを固定するための面板31、32と、で構成される(
図2、
図3参照。)。そして、各作像装置9Y、9M、9C、9BKにおけるドラムユニット10と現像装置13とは、それぞれ、寿命に達したときに新品のものに交換される。
各作像装置9Y、9M、9C、9BKにおける感光体ドラム11(像担持体)上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される。
【0013】
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6から、各色の画像情報に基づいたレーザ光L(露光光)が、それぞれ、対応する作像装置9Y、9M、9C、9BKの感光体ドラム11上に向けて照射される。
【0014】
一方、4つの感光体ドラム11は、それぞれ、図の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電ローラ12(帯電装置)との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11の表面は、それぞれのレーザ光Lの照射位置に達する。
書込み部6において、光源から画像信号に対応したレーザ光Lが各色に対応して射出される。レーザ光Lは、ポリゴンミラーに入射して反射した後に、複数のレンズを透過する。複数のレンズを透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
【0015】
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の作像装置9Yの感光体ドラム11の表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向、幅方向)に走査される。こうして、帯電ローラ12にて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
【0016】
同様に、シアン成分のレーザ光は、紙面左から2番目の作像装置9Cの感光体ドラム11の表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から3番目の作像装置9Mの感光体ドラム11の表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の作像装置9BKの感光体ドラム11の表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
【0017】
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11の表面は、それぞれ、現像装置13(現像ローラ13a)との対向位置に達する。そして、各現像装置13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
【0018】
そして、1次転写工程後の感光体ドラム11の表面は、それぞれ、クリーニング装置15との対向位置に達する。そして、クリーニング装置15で、感光体ドラム11上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11の表面は、潤滑剤供給装置16、除電部の位置を順次通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
【0019】
他方、感光体ドラム11上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト17の表面は、図中の矢印方向に走行して、2次転写ローラ18の位置に達する。そして、2次転写ローラ18の位置で、シートP上に中間転写ベルト17上のフルカラーの画像が2次転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17の表面は、中間転写ベルトクリーニング装置の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング装置に回収されて、中間転写ベルト17上の一連の転写プロセスが完了する。
【0020】
ここで、2次転写ローラ18の位置に搬送されるシートPは、給紙部7から搬送ガイド、レジストローラ19等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、シートPを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送されたシートPが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ19に導かれる。レジストローラ19に達したシートPは、中間転写ベルト17上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。
【0021】
その後、フルカラー画像が転写されたシートPは、定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像がシートP上に定着される。
そして、定着工程後のシートPは、排紙ローラ29によって装置本体1外に出力画像として排出された後に、排紙部5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0022】
次に、
図2、
図3にて、作像装置9Y、9M、9C、9BKについて詳述する。
なお、
図2は黒色用の作像装置9BKを示す構成図である。黒色用の作像装置9BKと、カラー用の作像装置9Y、9M、9Cと、は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる点を除き、ほぼ同じ構成部材によって構成されているため、カラー用の作像装置9Y、9M、9Cの図示と説明は適宜省略する。
【0023】
図2(及び、
図3)に示すように、作像装置9BKは、主に、ドラムユニット10と現像装置13とで構成されている。ドラムユニット10は、像担持体としての感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電ローラ12(帯電装置)と、感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニング装置15と、感光体ドラム11上に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置16と、が、ケースに一体的に収納されている。
なお、ドラムユニット10には、落下トナーを受ける受止め部材40が設置されているが、これについては後で詳しく説明する。
また、現像装置13は、ドラムユニット10とともに、面板31、32(
図3参照)によって感光体ドラム11と現像ローラ13aとの軸間距離が定められた状態で、画像形成装置本体1に装着されることになるが、これについても後で詳しく説明する。
【0024】
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。
感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
【0025】
帯電装置としての帯電ローラ12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなるローラ部材であって、潤滑剤供給装置16に対して感光体ドラム11の回転方向下流側に配設されている。本実施の形態において、帯電ローラ12は、感光体ドラム11に対して接触するように配設されている。
そして、帯電ローラ12には電源部から所定の電圧が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
【0026】
現像装置13は、主として、感光体ドラム11に対向する対向部材としての現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13b1と、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13b1に対向する第2搬送スクリュ13b2と、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13cと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤が担持されることになる。
現像装置13内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
【0027】
クリーニング装置15は、潤滑剤供給装置16に対して感光体ドラム11の回転方向上流側に配設されている。クリーニング装置15には、感光体ドラム11に当接するブレード状部材としてのクリーニングブレード15a、クリーニング装置15内に回収されたトナーを廃トナーとして廃トナー回収容器に向けて搬送する搬送コイル15b、等が設置されている。
ブレード状部材としてのクリーニングブレード15aは、JIS硬度が85度以下のウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着するトナー(未転写トナー)等の付着物が機械的に掻き取られてクリーニング装置15内に回収されることになる。ここで、感光体ドラム11上に付着する付着物としては、トナー(未転写トナー)の他に、シートPから生じる紙粉、帯電ローラ12による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等がある。
【0028】
潤滑剤供給装置16は、潤滑剤供給ローラ16a(潤滑剤供給回転体)、固形潤滑剤16b、圧縮スプリング16c、薄層化ブレード16d、などで構成されている。なお、薄層化ブレード16dは、潤滑剤供給ローラ16aに対して感光体ドラム11の回転方向下流側の位置で感光体ドラム11に対してカウンタ方向に当接するように構成されている。そして、潤滑剤供給装置16によって、感光体ドラム11の表面に薄層化された潤滑剤が供給(塗布)される。
潤滑剤供給ローラ16aは、芯金上に発泡弾性層(例えば、発泡ポリウレタン等で形成されている。)が形成されたスポンジ状ローラである。潤滑剤供給ローラ16aは、
図2の時計方向に回転する感光体ドラム11に対してカウンタ方向で接触するように回転駆動される(
図2の時計方向の回転である。)。また、潤滑剤供給ローラ16aは、固形潤滑剤16bと感光体ドラム11とに摺接するように配置されていて、潤滑剤供給ローラ16aが回転することによって固形潤滑剤16bから潤滑剤を掻き取り、その掻き取った潤滑剤を感光体ドラム11との摺接位置まで搬送した後に、その潤滑剤を感光体ドラム11上に塗布(供給)する。
【0029】
固形潤滑剤16bの後方部には,潤滑剤供給ローラ16aと固形潤滑剤16bとの接触ムラをなくすために、固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aに向けて加圧(付勢)する圧縮スプリング16cが設置されている。
固形潤滑剤16bは、脂肪酸金属亜鉛に無機潤滑剤とアルミナとを含有させて形成したものである。また、脂肪酸金属亜鉛としては、少なくともステアリン酸亜鉛を含んだものが好ましい。また、無機潤滑剤としては、タルク、マイカ、窒化ホウ素のうち少なくとも1つを用いることができて、これにより潤滑性が向上することになる。
【0030】
固形潤滑剤16bを潤滑剤供給ローラ16aを介して感光体ドラム11の表面に塗布すると、感光体ドラム11の表面には粉体状の潤滑剤が塗布されるが、この状態のままでは潤滑性は充分に発揮されないため、薄層化ブレード16dが潤滑剤を均一化する部材として機能することになる。薄層化ブレード16dにより、感光体ドラム11上での潤滑剤の皮膜化がおこなわれて、潤滑剤はその潤滑性を充分に発揮することになる。
【0031】
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
対向部材としての現像ローラ13aは、
図2中の矢印方向(反時計方向)に回転している。現像装置13内の現像剤は、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b1及び第2搬送スクリュ13b2の回転によって、トナー補給装置によってトナー容器28から補給されたトナーとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(
図2の紙面垂直方向である。)。
【0032】
そして、摩擦帯電してキャリアに吸着したトナーは、キャリアとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤は、その後にドクターブレード13cの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤は、ドクターブレード13cの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
【0033】
その後、現像領域において、現像剤中のトナーが、感光体ドラム11の表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーが潜像に付着する(トナー像が形成される)。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11上に残存した未転写のトナーが、クリーニングブレード15aによってクリーニング装置15内に回収される。
なお、トナー容器28内の新品トナーは、現像装置13内のトナー(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像装置13内に適宜に補給されるものである。現像装置13内のトナーの消費は、現像装置13の第2搬送スクリュ13b2の下方に設置された磁気センサによって検知される。
【0034】
以下、本実施の形態における作像装置9BKにおいて、特徴的な構成・動作について詳述する。
先に
図2等を用いて説明したように、作像装置9BKには、トナー像が担持される像担持体としての感光体ドラム11や、感光体ドラム11に対向する対向部材としての現像ローラ13aや、感光体ドラム11に当接するブレード状部材としてのクリーニングブレード15aなどが設置されている。
クリーニングブレード15aは、感光体ドラム11の表面に付着したトナーなどの付着物を除去するものである。また、作像装置9BKは主にドラムユニット10と現像装置13とで構成されていて、感光体ドラム11とクリーニングブレード15aとはドラムユニット10に設置され、現像ローラ13aは現像装置13に設置されている。
【0035】
図3、
図4に示すように、本実施の形態における作像装置9BKには、感光体ドラム11(像担持体)と現像ローラ13a(対向部材)とに嵌合して、それらの部材11、13aを位置決めするための面板31、32が設けられている。
詳しくは、作像装置9BKには、幅方向(
図2の紙面垂直方向であって、
図4の左右方向である。)の両側にそれぞれ面板31、32が設置されている。幅方向一端側の面板31は、画像形成装置本体1に対して幅方向を着脱方向として着脱される作像装置9BK(ドラムユニット10や現像装置13)の装着方向手前側に設置され、幅方向他端側の面板32は、装着方向奥側に設置されている。手前側の面板31と、奥側の面板32と、は対象形である点を除き、ほぼ同様に構成されている
【0036】
面板31(32)には、4つの穴部31b~31e(32b~32e)が設けられている。
そのうちの2つの穴部31b、31c(32b、32c)は、双方の位置関係が精度良く定められている。一方の穴部31b(32b)には感光体ドラム11の軸部11aが嵌合され、他方の穴部31c(32c)には現像ローラ13aの軸部13a1が嵌合される。このような構成により、ドラムユニット10(感光体ドラム11)と現像装置13とを一体化せずに別々に構成した場合であっても、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの軸間距離が精度良く定められて、感光体ドラム11と現像ローラ13aとのギャップG(
図4(A)参照)が狙いの値に精度良く維持されることになる。
【0037】
また、手前側の面板31における他の2つの穴部31d、31eは、装置本体1の前側板110の基準ピン110a、110b(
図3参照)にそれぞれ嵌合することになる。これにより、手前側の面板31が前側板110(装置本体1)に位置決めされることになる。同様に、奥側の面板32における他の2つの穴部32d、32eは、装置本体1の後側板120の基準ピンにそれぞれ嵌合することになる。これにより、奥側の面板32が後側板120(装置本体1)に位置決めされることになる。
こうして、作像装置9BK(ドラムユニット10、及び、現像装置13)が、感光体ドラム11と現像ローラ13aとの位置関係が精度良く固定された状態で、面板31、32を介して画像形成装置本体1に位置決めされることになる。
そして、ドラムユニット10や現像装置13のメンテナンスや交換をおこなうときには、装置本体1から作像装置9BKが面板31、32とともに引出された後に面板31、32が取り外されたり、装置本体1に作像装置9BKが装着された状態で手前側の面板31が取り外された後にドラムユニット10や現像装置13が装置本体1(奥側の面板32)から取り外されたりすることになる。
なお、本願明細書等において、「面板」とは、必ずしも板状のものに限定されることなく、例えば、ブロック状、柱状、棒状のものなども含まれるものと定義する。
【0038】
ここで、本実施の形態における作像装置9BKには、面板31、32の嵌合が解除される動作に連動して、クリーニングブレード15a(ブレード状部材)のエッジ部から落下した付着物を受止め可能な位置(
図4(B)、
図5(B)に示す位置である。)に移動する受止め部材40が設けられている。
すなわち、面板31、32が作像装置9BKから取り外されて、感光体ドラム11の軸部11aが穴部31b、32bに嵌合せずに、現像ローラ13aの軸部13a1が穴部31c、32cに嵌合しない状態になると、その動作にともない、受止め部材40が、
図2、
図4(A)、
図5(A)に示す退避位置から、
図4(B)、
図5(B)に示す受止め可能位置(当接位置)まで移動することになる。
【0039】
これにより、メンテナンス時などにおいて面板31、32が取り外されても、クリーニングブレード15aのエッジ部に付着していた付着物が落下することによって作像装置9BK内や装置本体1内が汚れる不具合が生じにくくなる。
詳しくは、
図5(A)(又は、
図6(A))に示すように、通常の画像形成動作がおこなわれると、クリーニングブレード15aのエッジ部(感光体ドラム11に当接する部分である。)にトナーなどの付着物が滞留(付着)した状態になる。このとき、面板31、32が装着された状態では、クリーニングブレード15aが感光体ドラム11に密着しているため、エッジ部に滞留した付着物が下方に落下するようなことはない。
しかし、
図5(B)(又は、
図6(B))に示すように、メンテナンス時などにおいて面板31、32が取り外されると、面板31、32による感光体ドラム11の位置固定が解除されて、感光体ドラム11が白矢印方向に変位してしまう。これにより、感光体ドラム11に当接していたクリーニングブレード15aが相対的に離間した状態(双方の部材11、15aに隙間が形成された状態)になり、クリーニングブレード15aのエッジ部に付着していたトナーなどの付着物が落下してしまうことになる。
【0040】
このとき、
図6(B)に示すように、受止め部材40が設置されていない場合には、落下した付着物T1によって作像装置9BK内や装置本体1内が汚れてしまうことになる。そのような場合には、メンテナンス時に作業者が汚れてしまう不具合なども生じる可能性がある。
さらに、
図6(B)に示すように、落下した付着物T2が帯電ローラ12に付着してしまって、そのまま帯電ローラ12に付着物T2が付着した状態でメンテナンス作業が終了して、再び装置本体1にセットされてしまうと、帯電不良などによる異常画像が形成されてしまうことになる。
また、落下した付着物T3が薄層化ブレード16dに付着してしまって、そのまま薄層化ブレード16dに付着物T3が付着した状態でメンテナンス作業が終了して、再び装置本体1にセットされてしまうと、潤滑剤の薄層化不良などによる異常画像が形成されてしまうことになる。
また、落下した付着物T4が潤滑剤供給ローラ16aに付着してしまって、そのまま潤滑剤供給ローラ16aに付着物T4が付着した状態でメンテナンス作業が終了して、再び装置本体1にセットされてしまうと、潤滑剤の供給ムラなどによる異常画像が形成されてしまうことになる。
その他、落下した付着物によって書込み部6が汚れてしまうと書込み不良が生じたり、落下した付着物によってシートPが汚れてしまうと画像汚れが生じたり、することになる。
【0041】
これに対して、本実施の形態では、
図5(B)に示すように、メンテナンス時などにおいて面板31、32が取り外されると、クリーニングブレード15aの下方の空間を遮るように受止め部材40移動するため、クリーニングブレード15aのエッジ部に付着していた付着物が落下しても、落下した付着物が受止め部材40によって受け止められることになる。したがって、クリーニングブレード15aから落下した付着物は、受止め部材40よりも下方に落下することなく補集されることになり、上述したような不具合が軽減されることになる。このような効果を確実なものにするため、受止め部材40は、クリーニングブレード15aの下方に位置されて、受止め部材40とクリーニングブレード15aとの間には他の作像部材(例えば、潤滑剤供給装置16や帯電ローラ12などである。)
なお、本実施の形態において、受止め部材40は、感光体ドラム11から離れる方向に向けて下方に傾斜するように配置されている。また、その傾斜面の下方には、付着物を回収可能な空間(回収部)が設けられている。これにより、受止め部材40上に落下した付着物は、受止め部材40の傾斜に沿って滑落した後に、回収部に回収されることになる。これにより、上述したような不具合がさらに軽減されることになる。
【0042】
さらに詳しくは、受止め部材40は、少なくとも先端部(感光体ドラム11に当接する部分である。)が、JIS硬度が85度以下にとなる弾性材料で形成されている。具体的に、本実施の形態では、受止め部材40として、JIS硬度が85度以下のゴム材料で形成された略矩形状の板状部材を用いている。
そして、
図4(B)、
図5(B)に示すように、面板31、32の嵌合が解除される動作に連動して、先端部が感光体ドラム11に当接する位置(当接位置)に受止め部材40が移動することになる。このとき、感光体ドラム11に当接する受止め部材40の先端部が比較的柔らかい材料で形成されているため、感光体ドラム11を傷つけることなく、感光体ドラム11に受止め部材40が密着することになる。
また、
図4(A)、
図5(A)に示すように、面板31、32が嵌合される動作に連動して、先端部が感光体ドラム11から離間する位置(退避位置)に、受止め部材40が移動することになる。そして、この状態で、通常の画像形成動作がおこなわれることになる。このとき、受止め部材40は、感光体ドラム11に当接していないため、感光体ドラム11の表面に形成される画像に影響を与えることもないし、感光体ドラム11の表面を傷つけることもない。
【0043】
さらに具体的に、
図4、
図5に示すように、作像装置9BK(ドラムユニット10)には、受止め部材40を感光体ドラム11に近づく方向に付勢する付勢部材としての圧縮スプリング41が設置されている。
また、作像装置9BKの面板31、32には、面板31が感光体ドラム11と現像ローラ13aとに嵌合された状態で受止め部材40と感光体ドラム11との間に挿入可能に、突出部31a、32aが設置されている。
【0044】
図4に示すように、面板31、32の内側(幅方向中央側)には、突出部31a、32aが内側に向けて突出するように一体的に形成されている。
そして、
図4(A)に示すように、面板31、32が装着(嵌合)された状態のときには、受止め部材40と感光体ドラム11との間に、突出部31a、32aが介在されることにより、圧縮スプリング41の付勢力に抗するように、受止め部材40が、感光体ドラム11に当接しない退避位置に退避することになる。そして、この状態で、通常の画像形成動作がおこなわれることになる。
これに対して、
図4(B)に示すように、面板31、32が白矢印方向に移動されて取り外されると(嵌合解除されると)、受止め部材40を退避位置に留める突出部31a、32aの規制が解除されて、圧縮スプリング41の付勢力によって、受止め部材40が、感光体ドラム11に当接する当接位置に移動することになる。これにより、受止め部材40が落下防止部材として機能することになる。
【0045】
なお、
図4(B)に示すように面板31、32が取り外された状態から、
図4(A)に示すように面板31、32が装着される状態に移行するときに、面板31、32の突出部31a、32aが、感光体ドラム11と受止め部材40との間にスムーズに挿入されるように、突出部31a、32aの先端は曲面状に形成されている。また、同じ理由から、受止め部材40の先端部は、その幅方向両端部がR状(又は、テーパ状)に形成されている。
【0046】
ここで、本実施の形態において、突出部31a、32aは、画像領域外に設置されている。これにより、感光体ドラム11の表面に突出部31a、32aが接触した状態で感光体ドラム11が回転駆動されることで、感光体ドラム11における接触部分が摩耗したりダメージを受けたりしてしまっても、感光体ドラム11の画像領域に形成される画像に影響することはない。
また、突出部31a、32aは、少なくとも、感光体ドラム11に接触する部分が低摩擦材料で形成されていることが好ましい。これにより、感光体ドラム11の表面に突出部31a、32aが接触した状態で感光体ドラム11が回転駆動されても、感光体ドラム11における接触部分が摩耗したりダメージを受けたりする不具合が生じにくくなる。
【0047】
また、本実施の形態において、突出部31a、32aが設置された面板31、32は、幅方向両端部にそれぞれ設置されている。すなわち、手前側の面板31にも、奥側の面板32にも、それぞれ突出部が形成されている。
これにより、突出部が設置された面板が幅方向一端側のみに設置されている場合に比べて、受止め部材40をバランスよく退避位置に退避させることができる。
【0048】
また、
図4、
図5等に示すように、作像装置9BK(ドラムユニット10)には、受止め部材40の移動を案内するガイド部42が設けられている。
詳しくは、ガイド部42は、受止め部材40の先端部の側を除いて受止め部材40を覆うように形成された略箱状部材であって、受止め部材40の後端部との間に圧縮スプリング41が接続されている。
このようにガイド部42を設けることで、受止め部材40が退避位置と当接位置との間をスムーズに移動することになる。
【0049】
また、本実施の形態では、
図5(B)に示すように、面板31、32の嵌合が解除されて受止め部材40の先端部が感光体ドラム11に当接した状態であるとき、受止め部材40の腹部(落下した付着物を受け止める部分である。)がクリーニングブレード15aのエッジ部の下方に位置するように構成されている。
すなわち、受止め部材40が感光体ドラム11に当接した状態であるとき、その接触部は、
図5(B)における一点鎖線X(クリーニングブレード15aのエッジ部を通る仮想垂線である。)の位置よりも左方に位置することになる。
このように構成することにより、クリーニングブレード15aのエッジ部から鉛直方向下方に自重落下した付着物は、受け止め部材40の上面で確実に捕集されることになり、受止め部材40の機能がさらに発揮されることになる。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態における作像装置9BKは、感光体ドラム11(像担持体)の表面に付着した付着物を除去するクリーニングブレード15a(ブレード状部材)と、感光体ドラム11と現像ローラ13a(対向部材)とに嵌合する面板31、32と、が設けられている。そして、面板31、32の嵌合が解除される動作に連動して、クリーニングブレード15aのエッジ部から落下した付着物を受止め可能な位置に移動する受止め部材40が設けられている。
これにより、感光体ドラム11と現像ローラ13aとに嵌合する面板31、32を取り外したときに、クリーニングブレード15aのエッジ部に付着していた付着物が落下することによって装置内が汚れる不具合を生じにくくすることができる。
【0051】
なお、本実施の形態では、作像装置9Y、9M、9C、9BKの一部(感光体ドラム11、帯電ローラ12、クリーニング装置15、潤滑剤供給装置16である。)を一体化してドラムユニット10を構成して、作像装置のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。
これに対して、作像装置9Y、9M、9C、9BKにおける各部をユニット化せずに、それぞれ単体で装置本体1に交換可能に設置されるように構成することもできる。このような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0052】
また、本実施の形態では、感光体ドラム11と、対向部材としての現像ローラ13aと、を固定するように面板31、32が構成されて、面板31、32を取り外す動作に連動して受止め部材40が当接位置に移動するように構成した。これに対して、感光体ドラムと、対向部材として現像ローラ以外の部材(例えば、感光体ドラムとユニット化されていない非接触型の帯電ローラである。)と、を固定するように面板を構成して、その面板を取り外す動作に連動して受止め部材が当接位置に移動するように構成することもできる。
そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0053】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【符号の説明】
【0054】
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
9Y、9M、9C、10BK 作像装置、
10 ドラムユニット、
11 感光体ドラム(像担持体)、
13 現像装置、
13a 現像ローラ(対向部材)、
15 クリーニング装置、
15a クリーニングブレード(ブレード状部材)、
31、32 面板、
31a、32a 突出部、
40 受止め部材(落下防止部材)、
41 圧縮スプリング(付勢部材)、
42 ガイド部。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0055】
【文献】特開2014-139654号公報
【文献】特開2009-20482号公報