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<図1>
  • 特許-自動分析装置 図1
  • 特許-自動分析装置 図2A
  • 特許-自動分析装置 図2B
  • 特許-自動分析装置 図3
  • 特許-自動分析装置 図4
  • 特許-自動分析装置 図5
  • 特許-自動分析装置 図6
  • 特許-自動分析装置 図7
  • 特許-自動分析装置 図8
  • 特許-自動分析装置 図9
  • 特許-自動分析装置 図10
  • 特許-自動分析装置 図11
  • 特許-自動分析装置 図12
  • 特許-自動分析装置 図13
  • 特許-自動分析装置 図14
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-10
(45)【発行日】2022-03-18
(54)【発明の名称】自動分析装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/00 20060101AFI20220311BHJP
【FI】
G01N35/00 F
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019558168
(86)(22)【出願日】2018-11-28
(86)【国際出願番号】 JP2018043850
(87)【国際公開番号】W WO2019111790
(87)【国際公開日】2019-06-13
【審査請求日】2021-02-02
(31)【優先権主張番号】P 2017233689
(32)【優先日】2017-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】501387839
【氏名又は名称】株式会社日立ハイテク
(73)【特許権者】
【識別番号】501196013
【氏名又は名称】エフ・ホフマン・ラ・ロッシュ・アー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN LA ROCHE AG
【住所又は居所原語表記】GRENZACHERSTRASSE 124, CH‐4070 BASEL, SWITZERLAND
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】特許業務法人開知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河 治國
(72)【発明者】
【氏名】アブエルセウド モハメド
【審査官】森口 正治
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-18530(JP,A)
【文献】特開2006-88751(JP,A)
【文献】特開平2-150770(JP,A)
【文献】特開2010-164332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00-37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検体容器を搬送する検体容器搬送機構と、
試薬容器を搬送する試薬容器搬送機構と、
反応槽を有し、反応容器を搬送する反応容器搬送機構と、
検体を上記反応容器に分注する検体分注機構と、
試薬を上記反応容器に分注する試薬分注機構と、
表示部と、
操作入力部と、
メモリと、
上記検体容器搬送機構、上記試薬容器搬送機構、上記反応容器搬送機構、上記検体分注機構、上記試薬分注機構を有する複数の分析モジュールと、
上記複数の分析モジュール及び上記表示部の動作を制御し、上記反応容器に収容された検体の分析を行う動作制御部と、
を備え、上記動作制御部は、上記分析モジュールのメンテナンス項目毎の有効期限及びメンテナンス項目毎の実行時刻を上記メモリに記憶し、上記有効期限に基づく実行優先度の識別表示と共に上記実行時刻を上記表示部に表示し、上記メンテナンス項目毎に上記複数の分析モジュールの各分析モジュールが実行できるメンテナンス項目かを操作者が識別できるよう印を付けて上記表示部に表示し、上記操作入力部から入力された操作者からの指示に従って、上記メンテナンス項目の表示順序を前記実行優先度に基づき並び替えて上記表示部に表示させることを特徴とする自動分析装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記表示部に表示されたメンテナンス項目の順序に従って、上記検体容器搬送機構、上記試薬容器搬送機構、上記反応容器搬送機構、上記検体分注機構、又は上記試薬分注機構を制御し、上記メンテナンス項目を実行させることを特徴とする自動分析装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記メンテナンス項目のうち、有効期限が過ぎたメンテナンス項目の表示方法は、他のメンテナンス項目の表示方法とは異なることを特徴とする自動分析装置。
【請求項4】
請求項3に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記操作入力部から入力された操作者からの指示に従って、自動分析装置の立上げ時に上記メンテナンス項目を実行するか、または、自動分析装置の立ち下げ時に上記メンテナンス項目を実行することを特徴とする自動分析装置。
【請求項5】
請求項3に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記メンテンナンス項目のうち、操作者の動作が必要な場合は、上記表示部に操作者の動作要求を表示することを特徴とする自動分析装置。
【請求項7】
請求項1、2、3、4及び5に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記分析モジュール毎に、有効期限が過ぎたメンテナンス項目の表示方法を、他のメンテナンス項目の表示方法とは異ならせて上記表示部に表示させることを特徴とする自動分析装置。
【請求項8】
請求項1に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記メンテナンス項目の表示順序を上記印に基づき並び替えて上記表示部に表示させることを特徴とする自動分析装置。
【請求項9】
請求項1に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、複数の分析モジュールに共通の同一のメンテナンス項目に対し、上記有効期限及び上記実行時刻を分析モジュール毎に上記メモリに記憶することを特徴とする自動分析装置。
【請求項10】
検体容器を搬送する検体容器搬送機構と、
試薬容器を搬送する試薬容器搬送機構と、
反応槽を有し、反応容器を搬送する反応容器搬送機構と、
検体を上記反応容器に分注する検体分注機構と、
試薬を上記反応容器に分注する試薬分注機構と、
表示部と、
操作入力部と、
メモリと、
上記検体容器搬送機構、上記試薬容器搬送機構、上記反応容器搬送機構、上記検体分注機構、上記試薬分注機構を有する複数の分析モジュールと、
上記複数の分析モジュール及び上記表示部の動作を制御し、上記反応容器に収容された検体の分析を行う動作制御部と、
を備え、上記動作制御部は、上記分析モジュールの複数のメンテナンス項目のそれぞれの有効期限及び実行時刻を上記メモリに記憶し、上記有効期限に基づく実行優先度の識別表示と共に上記実行時刻を上記表示部に表示し、上記複数の分析モジュールの名称と上記複数のメンテナンス項目とを縦横に並べて表示した表示領域に上記メンテナンス項目毎に上記複数の分析モジュールの各分析モジュールが実行できるメンテナンス項目かを操作者が識別できるよう印を付けて上記表示部に表示することを特徴とする自動分析装置。
【請求項11】
請求項10に記載の自動分析装置において、
上記動作制御部は、上記メンテナンス項目の表示順序を上記印に基づき並び替えて上記表示部に表示させることを特徴とする自動分析装置。
【請求項12】
請求項10に記載の自動分析装置において、
上記印は、上記分析モジュール毎の上記メンテナンス項目毎に、正常状態であるか、メンテナンス有効期限切れ注意か、又はメンテナンス有効期限経過状態かを示すことを特徴とする自動分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試薬を用いて検体を分析する自動分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動分析装置においては、検体容器に収容された検体を検体分注機構により吸引し、反応容器に吐出する。また、試薬容器に収容された試薬を試薬分注機構により、反応容器に吐出し、反応浴槽内に配置された反応容器に吐出し、試薬と検体とを反応させ、光源ランプから光を反応液に照射し、光度計を用いて検体を分析する。
【0003】
自動分析装置には、試薬、反応容器、光源ランプ、システム水等の消耗品が存在し、適切な時期に新たなものと交換する必要がある。
【0004】
特許文献1には、分析装置において、消耗品の使用度を管理し、使用度と使用限度値とに基づき、交換予定日を算出し、ディスプレイに表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2014-32022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
自動分析装置においては、消耗品の交換の他に、一定の精度を維持するために、装置のメンテナンスを行う必要がある。
【0007】
つまり、自動分析装置を運用する上で、測定結果の信頼性を保つには、自動分析装置の分析精度を維持する必要がある。自動分析装置を運用するユーザは、メンテナンスを行い、測定結果の信頼性を保っている。メンテナンスには、数日や数か月定期的に行うメンテナンスや、自動分析装置に異常が発生した場合に行うメンテナンスなどがある。定期的に行うメンテナンスは、あらかじめ有効期限を設定し、有効期限が過ぎたメンテナンスや、有効期限に近づいたメンテナンスはユーザに推奨を知らせる必要がある。
【0008】
自動分析装置のメンテナンスとしては、例えば、反応槽の洗浄作業、反応槽水の交換作業、検体分注機構や試薬分注移行のプローブの洗浄作業、RFID読み取り装置のチェック作業等がある。
【0009】
上述したように、自動分析装置のメンテナンスも、個別に実施時期を管理する必要があるが、その管理が煩雑であった。
【0010】
特許文献1に記載の技術を自動分析装置におけるメンテナンス時期の実施に適用したとしても、メンテナンスの有効期限、有効期限に近づいたメンテナンス、有効期限が過ぎたメンテナンスをディスプレイに表示するに過ぎない。
【0011】
自動分析装置において、消耗品の交換作業は短時間で終了可能であるが、メンテナンスに必要な作業時間は、消耗品の交換作業より長時間が必要である。このため、期限が近づいたメンテナンスや期限が過ぎたメンテンナンスが複数存在する場合には、どのメンテナンスを優先して実行するか、分析ユニットが複数存在する場合は分析ユニット毎に実行順序を考慮するかを決定して、効率良く、メンテナンスを実行する必要がある。
【0012】
また、メンテナンスには、自動分析装置が自動的に実行可能なものと、操作者が一部介入しなければならないものとが混在する。
【0013】
このため、自動分析装置において、複数のメンテナンスを漏れなく、かつ、効率よく実行することが求められている。
【0014】
本発明の目的は、必要なメンテナンスを漏れなく、効率よく実行可能な自動分析装置を実現することである。また、実行すべきメンテナンスの優先順位を設定可能であり、かつ、メンテナンスの実行に操作者が介入する必要があるときは、それをサポートし、必要なメンテンナンスを漏れなく、効率よく実行可能な自動分析装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
【0016】
自動分析装置において、検体容器を搬送する検体容器搬送機構と、試薬容器を搬送する試薬容器搬送機構と、反応槽を有し、反応容器を搬送する反応容器搬送機構と、検体を上記反応容器に分注する検体分注機構と、試薬を上記反応容器に分注する試薬分注機構と、表示部と、操作入力部と、メモリと、上記検体容器搬送機構、上記試薬容器搬送機構、上記反応容器搬送機構、上記検体分注機構、上記試薬分注機構を有する分析モジュール、及び上記表示部の動作を制御し、上記反応容器に収容された検体の分析を行う動作制御部と、を備え、上記動作制御部は、上記分析モジュールのメンテナンス項目毎の有効期限及びメンテナンス項目毎の実行時刻を上記メモリに記憶し、上記有効期限に基づく実行優先度の識別表示と共に上記実行時刻を上記表示部に表示し、上記操作入力部から入力された操作者からの指示に従って、上記メンテナンス項目の表示順序を前記実行優先度に基づき並び替えて上記表示部に表示させる。
【発明の効果】
【0017】
必要なメンテナンスを漏れなく、効率よく実行可能な自動分析装置を実現することができる。また、実行すべきメンテナンスの優先順位を設定可能であり、かつ、メンテナンスの実行に操作者が介入する必要があるときは、それをサポートし、必要なメンテンナンスを漏れなく、効率よく実行可能な自動分析装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明が適用される自動分析装置の全体構成図である。
図2A】容器に貼付されたバーコードラベルを示す図である。
図2B】容器に貼付されたバーコードラベルを示す図である。
図3】メンテナンス処理の動作フローチャートである。
図4】自動分析装置のモジュール選択画面を示す図である。
図5】メンテナンス管理情報の表示例を示す図である。
図6】メンテナンス状態表示画面の例を示す図である。
図7】メンテナンス処理時刻の並び替えを行った画面の一例を示す図である。
図8】メンテナンス処理実行スケジュール画面の一例を示す図である。
図9】メンテナンス実行処理の詳細フローチャートである。
図10】操作者が介入すべき場合の表示画面例を示す図である。
図11】メンテナンス処理時刻の並び替えを行った画面の他の例を示す図である。
図12】メンテナンス処理実行スケジュール画面の他の例を示す図である。
図13】メンテナンス実行スケジュール画面でありパイプ設定の例を示す図である。
図14】パイプ設定の場合におけるメンテナンス処理実行スケジュール画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【実施例
【0020】
図1は、本発明が適用される自動分析装置の全体構成図である。図1において、検体を収容した多数の検体容器1が検体搬送ディスク(検体容器搬送機構)2に配列されている。検体分注機構5の吸排ノズルは検体用シリンジポンプ7に接続されている。シリンジポンプ7および検体分注機構5の動作は、インターフェイス4を介して各機構部の動作制御および測定データの演算をするマイクロコンピュータ3によって制御される。よって、マイクロコンピュータ3は、分析及び動作制御を行う動作制御部である。
【0021】
反応浴槽(反応槽)を有する反応容器搬送機構9に対して回転可能に設けられた反応テーブル17上には多数の反応容器6が配列され、反応ラインを形成している。反応容器搬送機構9の反応浴槽へは恒温液供給部10から摂氏37度に維持された恒温液が供給される。多波長光度計は光源14と多波長分光器15を備えており、光源14からの光ビームが反応容器6の列が横切るように反応テーブル17が回転移送される。使用済の反応容器6は洗浄機構19によって洗浄され再使用に供される。
【0022】
撹拌機構13は反応容器6に吐出された検体とその分析項目に対応する試薬液とを混合する。多波長分光器15によって得られる反応液に基づく測定信号は、A/Dコンバータ16によってアナログ信号からディジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ3に入力される。
【0023】
試薬用の試薬ディスク(試薬搬送機構)26には、各分析項目に対応した多種の試薬ボトル(試薬容器)12が円周に沿ってそれぞれ設置される。つまり、ディスク26は選択的に回転可能な試薬ボトル収納部である。ディスク26の近傍にはバーコード読取装置23が配設される。試薬分注機構8は試薬分注ピペッタおよび試薬用シリンジポンプ11を含む。
【0024】
試薬分注ピペッタを有する試薬分注機構8は、吸入位置に停止された試薬ボトル12内の試薬液を吸排ノズル内に所定量吸入保持し、それらの吸排ノズルを反応容器6の列上に回動し試薬受入位置に停止している反応容器6に、保持していた試薬液を吐出する。この際に分注される試薬液は、各反応容器6に割り当てられている分析項目に対応した種類のものである。
【0025】
それぞれの試薬ボトル12には、図2Aに示すように、その外壁にバーコードが印刷された試薬バーコードラベル22が貼付けされている。このバーコードラベル22に印刷されたバーコード22として表示される情報は、例えば、シーケンス番号からなる各ボトル固有の試薬ボトルコード、そのボトルのサイズ、その試薬液の有効期限、第1試薬か第2試薬か第3試薬かを示す試薬分注順番、その試薬液の最大分析可能回数、1回の分注使用量を示す試薬分注量、製造ロット番号などである。
【0026】
図1において、各試薬ボトル12からバーコード読取装置23によって読み取られた試薬情報は、記憶部(メモリ)25又はマイクロコンピュータ3の各々対応するメモリエリアに記憶される。試薬ボトル12が試薬ディスク26に収納されたのに伴って試薬情報がバーコード読取装置23によって読み取られるが、その際に、各試薬ディスク26に設けられている回転角検知部によって各試薬ボトル12のセット位置を示す信号が出力され、インターフェイス4を介してマイクロコンピュータ3に入力される。試薬情報とボトルセット位置と分析項目は対応づけて記憶される。
【0027】
自動分析装置の操作者は、CRT(表示部)18の画面とキーボード(操作入力部)21を使って各種情報を入力(指示)することができる。分析項目の測定結果は、プリンタ27およびCRT18に表示できる。USB24の情報はその読取装置によって読み取られ、記憶部25又はマイクロコンピュータ3の該当するメモリエリアに記憶される。なお、表示部18はCRTに限らず、液晶等を使用可能である。
【0028】
なお、操作入力部21は、キーボード以外にマウスも備えることができる。
【0029】
USB24に記憶されている情報は、例えば次のものである。すなわち、5桁で表示される分析項目コード、その分析項目で共通に使用されるパラメータ、試薬ボトルごとに別々に記憶されるパラメータなどである。そのうち、分析項目で共通に使用されるパラメータとしては、光度計で使用する波長、サンプル量、キャリブレーション方法、標準液濃度、標準液本数、分析異常のチェック限界値、などである。また、試薬ボトル12ごとのパラメータとしては、試薬種別、試薬分注順番、試薬ボトルコード、試薬液容量、試薬分注量、最大分析可能回数、試薬製造年月日などである。
【0030】
記憶部25には、USB24から読み取られた情報の他に、自動分析装置の各機構部の動作条件、各分析項目の分析パラメータ、各試薬のボトル管理を行う判定論理、試薬ボトルから読み取られた最大分析可能回数、分析結果などが記憶される。
【0031】
試薬情報は試薬ボトル12の納入時にメーカによって供されるフロッピーディスク等の記録媒体によって提供される。フロッピーディスク等によって試薬情報が準備されない場合は、試薬ボトル12に付属されている目視確認用紙に記載された情報を、操作者がCRT18の画面とキーボード21を使用して自動分析装置に入力することもできる。
【0032】
図2Bに示すように、検体容器1には、外壁にバーコードが印刷された検体バーコードラベル50が貼付けされている。このバーコードとして表示される情報は、例えば、検体を一意に決定する検体識別番号である。この番号は、バーコード読取装置28により読み取られ、検体搬送ディスク2の回転角度検知により、検体位置と検体識別番号の対応が認識される。
【0033】
一方、検体識別番号に対応した分析項目はあらかじめキーボード21とCRT18により入力され記憶されているので、先のバーコード読み取り時に結局、検体位置と検体識別番号と分析項目とが対応づけられて記憶される。また、検体識別番号の上位番号によりその検体が標準検体なのかコントロール検体なのか一般検体なのかが一般に識別可能となっている。
【0034】
自動分析装置全体の分析は、サンプリング、試薬分注、撹拌、測光、反応容器の洗浄、濃度換算等のデータ処理の順番に実施される。
【0035】
試料(検体)を入れた検体容器1は、検体搬送ディスク2上に複数個設置されている。検体搬送ディスク2は、コンピュータ3によりインターフェイス4を介して制御される。また、検体搬送ディスク2は、検体容器1の外壁のバーコード50をバーコード読取装置28で読ませて、検体と分析項目を対応づける。その後、分析される試料の順番に従って検体分注機構5のプローブの下まで回転移動し、所定の検体容器1の検体が、検体分注機構5に連結された検体用ポンプ7の動作により反応容器6の中に所定量分注される。
【0036】
検体が分注された反応容器6は、反応容器搬送機構9の反応浴槽の中を第1試薬添加位置まで移動する。移動した反応容器6には、試薬分注機構8の吸排ノズルに連結された試薬用ポンプ11の動作により試薬容器12から吸引された試薬が所定量加えられる。
【0037】
第1試薬添加後の反応容器6は、撹拌機構13の位置まで移動し、最初の撹拌が行われる。試薬ディスク26に第4試薬までセットされている場合には、このような試薬の添加-撹拌が、第1試薬~第4試薬について行われる。
【0038】
内容物が撹拌された反応容器6は光源14から発した光束が通過され、この時の吸光度が多波長分光器15により検知される。検知された吸光度信号はA/Dコンバータ16及びインターフェイス4を介してコンピュータ3に送られ、検体の濃度に変換される。濃度変換されたデータは、インターフェイス4を介してプリンタ27から印字出力され、CRT18の画面に表示される。測光の終了した反応容器6は、洗浄機構19の位置まで移動し、容器洗浄ポンプ(図示せず)により内部を排出後、洗浄液で洗浄され、次の分析に供される。
【0039】
図3は、自動分析装置のメンテナンス開始から終了までの全体動作フローを示す図である。図3に示した動作フローの自動分析装置の動作制御は、コンピュータ(動作制御部)3によって行われる。また、図4は、自動分析装置が複数の動作モジュールを備える例であって、各動作モジュール((サンプラーユニット(前処理モジュール(SU))、電解質測定部(ISE)、サンプルバッファモジュール(MSB)、分析部(AU1、AU2))のうちの対象動作モジュールを選択するための画面を示す図である。電解質測定部(ISE)、分析部(AU1、AU2)は分析モジュールと定義することができる。これら分析モジュールは、それぞれ、検体容器搬送機構2、試薬搬送機構26、反応容器搬送機構9、検体分注機構5及び試薬分注機構8を有する。また、図5は、画面に表示されるメンテナンス管理情報を示す図であり、図6は、メンテナンス画面を示す図である。
【0040】
なお、図3に示すフローでは、複数のメンテナンスの中で、ISEモジュール、AU1モジュールが、メンテナンス対象のSample Probe Wash(サンプルプローブ洗浄)メンテナンスを例に説明する。
【0041】
図3において、メンテナンス処理が開始され(ステップS1)、図6に示すメンテナンス画面301でメンテナンス項目のSample Probe Washを選択する(ステップS2)。次に、図4に示すメンテナンス選択画面201でSample Probe Washメンテナンスの実行対象モジュール202であるAU1を選択し(ステップS3)、実行ボタン203(Executeボタン)を押下して、メンテナンスを実行する(ステップS4)。
【0042】
AU1のSample Probe Washメンテナンスが正常に終了すると(ステップS5)、Sample Probe Washの対象モジュールAU1のメンテナンス実行時刻を更新する(ステップS6)。また、Sample Probe Washの対象モジュールAU1に対してメンテナンス有効期限切れ時刻も更新し(ステップS7)、メンテナンス処理は終了する(ステップS8)。
【0043】
図5に示したメンテンンス管理情報について説明する。図5において、メンテナンス管理情報として、メンテナンスを実施する項目のメンテナンス項目211、メンテナンス項目が実施できるメンテナンス実行モジュール212、メンテナンス実行時刻を示すメンテナンス実行時刻213、メンテナンス期限のメンテナンス有効期限214、メンテナンス有効期限が切れる時刻のメンテナンス有効期限切れ時刻215を表示している。
【0044】
メンテナンス項目211には、反応槽水交換(Incubation Watre Exchange)、反応槽洗浄(Incubation Bath Cleaning)、反応容器交換(Change Reaction Cell)、サンプルプローブ洗浄(Sample Probe Wash)、電解質測測定装置プローブチェック(ISE Probe Check)、RFID読み取り装置チェック(RFID Reader Check)、システム洗浄(System Wash)がある。
【0045】
メンテナンス実行時刻213、メンテナンス有効期限214、メンテナンス有効期限切れ時刻215は、メンテナンス実行モジュール212に示す各モジュールにて記憶し、保持する。メンテナンス実行時刻213は、年月日時分秒で管理する。メンテナンス有効期限214は、日月年を日で計算に表示する。例えば、1週間に1回定期的にメンテナンスが必要な項目に対しては、7を記憶し、保持する。これは、7日(一週間)を意味する。
【0046】
メンテナンス実行時刻213、有効期限214及び有効期限切れ時刻215は、前処理モジュール(SU)の場合を示しているが、電解質測定部(ISE)、サンプルバッファモジュール(MSB)、分析部(AU1、AU2)のそれぞれについても、メンテナンス実行時刻、有効期限及び有効期限切れ時刻が表示されている。そして、複数の分析モジュール(ISE、AU1、AU2)に共通の同一のメンテナンス項目に対して有効期限及び実行時刻を分析モジュール毎にメモリ25に記憶する。
【0047】
メンテナンス有効期限切れ時刻215は、メンテナンス実行時刻213からメンテナンス有効期限214を合算し、有効期限を記憶する。なお、メンテナンス有効期限214には、メンテナンス実施時刻から有効期限までの期限をパーセント換算して表示し、表示したパーセントを超えた場合注意としてユーザに注意喚起の表示を行う。
【0048】
図6のメンテナンス画面301には、モジュール表示302、メンテナンス項目表示303、メンテナンス実施時刻表示304、現在のシステム時刻を表示するシステム現在時刻305があり、現在時刻305はメンテナンス有効期限をチェックするための基準となる。
【0049】
モジュール表示302は、モジュール毎に表示され、各モジュールのメンテナンス状態を表示する。正常モジュール状態311は、丸印であり、メンテナンス実行後、有効な状態である。
【0050】
有効切れモジュール状態312は、黒丸印であり、メンテナンスを実施してから、メンテナンス有効期限が経過した状態を表示する。有効期限切れ注意モジュール状態313は、二重丸印であり、ユーザが設定した有効期限に近づいた状態を表示する。有効期限が過ぎると分析結果に影響を与えるため、事前に注意期限を設け、メンテナンス有効期限切れ時刻305に近づいた状態である。
【0051】
メンテナンス実施時刻表示304は、メンテナンス実行時刻を表示する。複数のモジュールに該当するメンテナンス項目の場合、有効期限切れが近付いた時刻を表示する。例えば、メンテナンス項目表示303で、Sample Probe Washの場合、該当するモジュールはISE及びAU1である。
【0052】
図5に示すメンテナンス管理情報で、Sample Probe WashのAU1モジュールは、有効期限が切れ、メンテナンス実行優先度が高くなっている。それに比べるとISEは有効期限切れ注意状態のためメンテナンス実行優先度が低くなる。そのため、図6のDate304には、優先度が高いAU1のメンテナンス時刻を表示する。
【0053】
図6の有効期限切れ時刻状態321は、該当メンテナンス項目で有効期限が切れたモジュールがある場合に表示する。例えば、Sample Probe Washの場合、AU1モジュールの有効期限が切れたため、有効期限切れ時刻状態321を表示する。有効期限切れ注意時刻状態322は、該当モジュールに有効期限切れ注意がある場合に表示する。正常時刻状態323は、有効期限が切れたモジュール及び有効期限注意がない場合に表示する。有効期限切れ時刻状態321、有効期限切れ注意時刻状態322及び正常時刻状態323は、それぞれを識別する識別表示により表示し、これらと共に実行時刻がメンテナンス画面301に表示される。識別表示は、表示の濃淡を異なるものとしたり、表示色を異なるものとして識別できるものであればよい。
【0054】
有効期限切れ時刻状態321の表示方法は、有効期限切れ注意時刻状態322や正常時刻状態323の表示方法と異なるものすることができる。例えば、有効期限切れ時刻状態321の表示色を他の状態322、323とは、異なる色とし、強調するように表示することができる。例えば、有効期限切れ時刻状態321の表示色を赤表示として、他は異なる色とする。
【0055】
図6のメンテナンス画面301は、一定の周期で、図5のメンテナンス管理情報から情報を取得し表示するため常に最新の情報を表示する。
【0056】
図7は、メンテナンス実施時刻表示401を基準に、有効期限切れや有効期限切れ注意の優先順にメンテナンス処理を並び替えた後の画面表示である。
【0057】
図6のメンテナンス項目表示303で、(Incubation Water Exchange)、(Incubation Bath Cleaning)、(Sample Probe Wash)、(RFID Reader Check)は、すべてメンテナンス実施時刻表示304の有効期限が切れた状態である。有効期限切れ時刻状態321はメンテナンス実行要の優先度が高いものであり、図4のメンテナンス実施時刻表示401の先頭から順に表示するようにする。その次に、有効期限切れ注意時刻状態322を並べ、最後に正常時刻状態323を配置する。その結果が、図7に示した表示である。
【0058】
これにより、ユーザはメンテナンス実行時刻から優先度が高いメンテナンス項目を確認することができ、ユーザは認識しやすくなる。特に、メンテナンス項目が多い場合には、一画面に全てのメンテナンス項目を表示させることが困難な場合があり例えばスクロールバーにより表示情報をスクロールさせなければ全てのメンテナンス項目の優先度を確認できない場合がある。このような場合に、メンテナンス項目を並び替えることでメンテナンスの実行優先度が高いものを上方に集約でき、表示情報をスクロールさせることなくユーザは実行優先度が高いメンテナンス項目を一画面上で一度に確認することができる。これにより、必要なメンテナンスを漏れなく、効率よく実行可能となる。
【0059】
図8は、図7で、時刻並び替え表示401で並び替えた有効期限切れ時刻状態321をまとめて実行するための画面(メンテナンス実行スケジュール画面)501を示す図である。図7で、並べ替えが終了した後に、メンテナンス時刻選択ボタン411を押下すると、図8に示す表示画面となる。図8に示す画面には、実行するモジュールの実行モジュール511、図7で選択したメンテナンス項目の実行メンテナンス512、実行メンテナンス時刻513が表示される。実行順は、AU1で(Incubation Water Exchange)、AU1で(Incubation Bath Cleaning)、AU1で(Sample Probe Wash)、ISEで(RFID Reader Check)の順で行い、これらが、それぞれ、示されたモジュールで有効期限が切れたのが認識できる。図8に示した画面でOKボタン514を押下することにより、スケジュールされたメンテナンスが実行される。
【0060】
図9は、図3に示したステップS4の詳細動作フローチャートである。
【0061】
図8に示したように、行うべきメンテナンスを実行順に並び替えて表示し、操作者が実行ボタン514を押下すると。メンテナンス処理が開始される(ステップS10~S12)。そして、メンテナンス状態が表示される(ステップS13)。これは、現在実行中のメンテナンスについて、図8に示した項目の色表示を他の項目と区別した色で表示してもよいし、点滅状態とすることでその項目がメンテナンス処理中であることが明確となるようにすることもできる。
【0062】
ここで、メンテナンス処理には、自動分析装置が自動的に実行可能なものと、操作者が介入しなければならないものとがある。例えば、反応槽の清掃は、操作者による洗浄が必要である。また、反応容器の交換も操作者による作業が必要である。
【0063】
これらに対して、反応槽水交換、検体分注プローブの洗浄、ISEプローブの洗浄、RFID読取装置のチェック、システム洗浄は、操作者の介入は不要である。
【0064】
このため、操作者の動作が必要な場合は、それを画面に操作者の動作要求を表示する(ステップS14、S15)。これは、例えば、図10に示すように、反応槽の清掃が必要な場合は、反応槽の清掃が必要なことを示す表示700を出力する。そして、反応槽の清掃が終了すると、操作者が処理終了ボタン701を押下する(ステップS16)。
【0065】
そして、処理はステップS17と進み、メンテンナンスが実行される。ステップS14において、操作者の動作が不必要な場合は、ステップS17に進む。
【0066】
図8に示した画面に挙げられたメンテナンスが終了していなければステップS13に戻り、挙げられたメンテンナンスが全て終了すれば、処理は終了となる。
【0067】
図11は、図6に示したモジュール表示302をモジュール単位で有効期限切れや有効期限切れ注意の優先順のモジュール並び替え表示601を示す図である。AU1を基準に並び替えることで、AU1でメンテナンス実行優先度が高いメンテナンス項目を確認することができる。モジュール表示302のモジュール名称を選択することで並び替えることができる。なお、並び替える順は、有効切れモジュール状態321の優先度が高いため、先頭に表示するようにする。そのつぎに、有効期限切れ注意モジュール状態322を並べる。
【0068】
これにより、ユーザは各モジュールの優先度が高いメンテナンス項目を確認することができ、ユーザは認識しやすくなる。なお、実行が必要なメンテナンスをまとめて実行できる。
【0069】
AU1で並び替えた画面で、モジュール選択ボタン611を選択(押下)することでメンテナンスのまとめ実行が可能となる。
【0070】
なお、好ましい例として、図6に示すように、正常モジュール状態、有効切れモジュール状態、有効期限切れ注意モジュール状態毎に印が異なるように表示させる例を示したが、単にメンテナンス項目が実施できるメンテナンス実行モジュール212であることを識別できる印を図6に表示させても良い。ユーザに対する注意喚起として有効期限切れ時刻状態321を識別表示や強調表示することで十分な場合があるためである。この場合には、操作者がメンテナンス項目を実施できるか否かを識別できる表示を表示する。そして、メンテナンス項目の表示順序を、上述した表示(印)に基づき並べ替えて表示部18に表示させることができる。この場合であっても、図11のように、モジュール名称を選択することで、メンテナンス項目が実施できるものを上方に表示するようメンテナンス項目を並び替えることができる。このようにすることで、特定のモジュールに対して実施することができるメンテナンス項目を基準として有効期限切れ時刻状態321などの各メンテナンス項目の状態をユーザは識別することができる。この場合には、優先度別に並び替えられなくとも日付順に並べて表示させても良いが、さらに有効期限切れ時刻状態321を集約するように並び替えを行えるようにすることが望ましい。
【0071】
なお、図11では「AU1」で並び替える例を示しているが「AU2」や「ISE」でも同様にモジュール名称を選択することで、メンテナンス項目が実施できるものを上方に表示するようメンテナンス項目を並び替えることができる。
【0072】
図12は、図11で、並び替えたメンテナンスをまとめて実行する画面である。図8で示した同様に、OKボタンを押下により、スケジュールされたメンテナンスが実行される。
【0073】
図13は、モジュール表示302で並び替えたメンテナンスをPipeとして実行する画面である。
【0074】
図6のメンテナンス項目表示303で選択したメンテナンス項目、(Incubation Water Exchange)、(Incubation Bath Cleaning)、(Sample Probe Wash)を選択し、並び替え表示し、パイプボタン801を選択すると、図14に示す画面が表示される。
【0075】
図14は、メンテナンスが実行できるスケジュールと、パイプ設定とを表示する画面を示す図である。パイプ設定には、自動分析装置に電源を投入した後の、立上げ時に、スケジュールされたメンテナンス項目を実行するにはPower Upを選択する。反対に自動分析装置の電源を遮断して立ち下げる時に、スケジュールされたメンテナンス項目を実行するには、Power Downを選択しOKボタンを押下する。
【0076】
これにより、ユーザは有効期限切れまたは有効期限切れ注意項目を自動で実行できるようにパイプとして設定することで確実なメンテナンスを行うことができる。
【0077】
ただし、電源投入や遮断が自動的に行われるように設定する場合、操作者が自動分析装置の近辺には存在しない場合がある。このような場合は、操作者が介入不要のメンテナンス項目のみパイプ処理できるように設定することも可能である。
【0078】
以上のように、本発明によれば、必要なメンテンナンスを漏れなく、効率よく実行可能な自動分析装置を実現することができる。実行すべきメンテナンス項目の優先順位を設定可能であり、かつ、メンテナンスの実行に操作者が介入する必要があるときは、それをサポートし、必要なメンテンナンスを漏れなく、効率よく実行可能な自動分析装置を実現することができる。
【0079】
また、実行すべきメンテナンス項目を自動分析装置の電源投入時に実行するか、電源遮断時に実行するかを選択して設定可能であるので、自働分析装置の通常運転時間以外に、自動的に必要なメンテナンス項目を適切な順序で実行することができる。
【0080】
なお、複数の動作モジュールを有する自動分析の各動作モジュールについての各動作機構部のメンテナンス予定表示及びメンテナンス実行について記載したが、複数の動作モジュールを備えていない自動分析装置についても、本発明は適用可能である。その場合は、図6に示した画面表示は、例えば、AU1のみの各動作機構(検体搬送機構2、試薬搬送機構26、反応容器搬送機構9、検体分注機構5、試薬分注機構8、バーコード読取装置23、28、光源14、多波長分光器15、攪拌機構13等)についてのメンテナンスの表示となる。
【0081】
また、上述した例におけるメンテナンス項目以外の項目についても、本発明は適用可能であり、検体搬送機構2、試薬搬送機構26、反応藩を有する反応容器搬送機構9、検体分注機構5、及び試薬分注機構8に関するメンテナンスに適用することができる。
【0082】
また、図4に示したような複数のモジュールを有する自動分析装置は、反応容器を搬送する反応容器搬送機構、試薬容器搬送機構、反応容器に検体を分注する検体分注機構、及び反応容器に試薬を分注する試薬分注機構を有する分析モジュールを複数備え、かつ、動作制御部、表示部、操作入力部、及び検体容器搬送機構を備えることにより自動分析装置として成立するものである。
【符号の説明】
【0083】
1・・・検体容器、2・・・検体搬送ディスク(検体容器搬送機構)、3・・・マイクロコンピュータ(動作制御部)、4・・・インターフェイス、5・・・検体分注機構、6・・・反応容器、7・・・検体用シリンジポンプ、8・・・試薬分注機構、9・・・反応容器搬送機構、10・・・恒温液供給部、11・・・試薬用シリンジポンプ、12・・・試薬ボトル(試薬容器)、13・・・撹拌機構、14・・・多波長光度計の光源、15・・・多波長分光器、16・・・A/Dコンバータ、17・・・反応テーブル、18・・・CRT、19・・・洗浄機構、21・・・キーボード、22・・試薬バーコードラベル、23、28・・・バーコード読取装置、24・・・USB、25・・・メモリ(記憶部)、26・・・試薬ディスク(試薬搬送機構)、27・・・プリンタ、50・・・検体バーコードラベル、201・・・メンテナンス選択画面、202・・・実行対象モジュール、211・・・メンテナンス項目、212・・・メンテナンス実行モジュール、213・・・メンテナンス実行時刻、214・・・メンテナンス有効期限、215・・・メンテナンス有効期限切れ時刻、301・・・メンテナンス画面、302・・・モジュール表示、303・・・メンテナンス項目表示、304・・・メンテナンス実施時刻表示、305・・・システム現在時刻、311・・・正常モジュール状態、312・・・有効切れモジュール状態、313・・・有効期限切れ注意モジュール状態、321・・・有効期限切れ時刻状態、322・・・有効期限切れ注意時刻状態、323・・・正常時刻状態、401・・・メンテナンス実施時刻表示、411・・・メンテナンス時刻選択ボタン、501…メンテナンス実行スケジュール画面、511・・・実行モジュール、512・・・実行メンテナンス、513・・・実行メンテナンス時刻、601・・・モジュール並び替え表示、611・・・モジュール選択ボタン、700・・・反応槽の清掃が必要なことを示す表示、701・・・処理終了ボタン、801・・・パイプボタン、S1~S8、S10~S18・・・処理ステップ
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14