(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-14
(45)【発行日】2022-03-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、画像処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/07 20060101AFI20220315BHJP
G06F 8/60 20180101ALI20220315BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20220315BHJP
【FI】
G06F11/07 190
G06F8/60
G06F11/07 140P
G06F21/62
(21)【出願番号】P 2018088882
(22)【出願日】2018-05-02
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】田村 真吾
【審査官】多胡 滋
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-215853(JP,A)
【文献】特開2012-146338(JP,A)
【文献】特開2008-015655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/07
G06F 8/60
G06F 21/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションプログラムの追加インストールの対象となる画像形成装置が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、前記画像形成装置において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、ネットワークを介して受信する情報取得部と、
前記暗号化された機器情報を復号する復号部と、
前記復号部が復号した機器情報を用いて、前記画像形成装置の前記ファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として提供する情報提供部と、
を有する、情報処理装置。
【請求項2】
前記情報取得部は、前記画像形成装置とネットワークを介して接続する情報端末から前記暗号化された機器情報を取得し、
前記情報提供部は、前記情報端末に前記提供情報を前記情報端末上で閲覧可能な情報として提供する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像形成装置の設定情報のうち、前記追加インストールされる前記アプリケーションプログラムで利用する設定情報の一覧を予め記憶した記憶部と、
前記追加インストールされる前記アプリケーションプログラムで利用する設定情報の一覧を用いて、前記画像形成装置において設定されている設定情報から前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報を抽出する設定情報抽出部と、
を有する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報取得部が2つの前記暗号化された機器情報を取得した場合、前記2つの前記暗号化された機器情報における、前記少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報、及び追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報の違いを示す差分リストを生成する差分リスト生成部を有し、
前記情報提供部は、前記差分リスト生成部が生成した前記差分リストを含む前記提供情報を提供する、請求項1乃至3のいずれか一項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記暗号化された機器情報は、前記画像形成装置のログトレース機能により生成されるログ情報をさらに含み、
前記情報提供部は、前記ログ情報から抽出した前記追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する情報を含むログ情報を提供する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記画像形成装置のログトレース機能により生成されるログ情報から、公開が許可されていないログ情報を除外した前記追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連するログ情報を抽出するログ情報抽出部を有する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、ウェブブラウザを備える情報端末と前記ネットワークを介して接続され、
前記情報取得部は、前記ウェブブラウザから送信される第1の画像形成装置の暗号化された機器情報と第2の画像形成装置の暗号化された機器情報とを取得し、
前記差分リスト生成部は、前記第1の画像形成装置と前記第2の画像形成装置にそれぞれ有する少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョンの違いを示す第1の差分情報、及び前記第1の画像形成装置と前記第2の画像形成装置においてそれぞれ設定されている設定情報の差を示す第2の差分情報を生成し、
前記情報提供部は、前記差分リスト生成部が生成した前記第1の差分情報と前記第2の差分情報とを含む前記差分リストを、前記ウェブブラウザに送信する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
画像形成装置と、前記画像形成装置を管理する情報端末と、前記情報端末とネットワークを介して接続する情報処理装置と、を含む画像処理システムであって、
前記情報処理装置は、
アプリケーションプログラムの追加インストールの対象となる前記画像形成装置が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、前記画像形成装置において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、前記情報端末から前記ネットワークを介して取得する情報取得部と、
前記暗号化された機器情報を復号する復号部と、
前記復号部が復号した機器情報を用いて、前記画像形成装置の前記ファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として、前記情報端末に提供する情報提供部と、
を有する、画像処理システム。
【請求項9】
アプリケーションプログラムの追加インストールの対象となる画像形成装置が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、前記画像形成装置において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、ネットワークを介して取得するステップと、
前記暗号化された機器情報を復号するステップと、
前記復号するステップで復号した機器情報を用いて、前記画像形成装置の前記ファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として提供するステップと、
をコンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項10】
画像形成装置と、前記画像形成装置を管理する情報端末と、前記情報端末とネットワークを介して接続する情報処理装置と、を含む画像処理システムにおける情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
アプリケーションプログラムの追加インストールの対象とする前記画像形成装置が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、前記画像形成装置において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、前記情報端末から前記ネットワークを介して取得するステップと、
前記暗号化された機器情報を復号するステップと、
前記復号するステップで復号した機器情報を用いて、前記画像形成装置の前記ファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として、前記情報端末に提供するステップと、
を実行する、情報処理方法。
【請求項11】
アプリケーションプログラムの追加インストールの対象となる機器が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、前記機器において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、ネットワークを介して取得する情報取得部と、
前記暗号化された機器情報を復号する復号部と、
前記復号部が復号した機器情報を用いて、前記機器の前記ファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として提供する情報提供部と、
を有する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、画像処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のプログラムを実行する画像形成装置に、例えば、アプリケーションやプラグイン等の追加のプログラムをインストールすることにより、機能を追加する技術が知られている。
【0003】
また、ファームウェアの更新処理によって発生した設定値の変更情報を記憶しておき、更新履歴が要求されると、記憶した情報に基づいて更新履歴に対応する設定値の変更に関する情報を表示する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
画像形成装置に、例えば、サードパーティが提供する1つ以上の追加のプログラムをインストールする場合、作業工数の削減のため、ネットワークを介して遠隔地から一括してインストールが行われることが多い。また、インストールにより、問題が発生した場合には、プログラムをインストールしたエンジニアは、画像形成装置から、インストールしたプログラムのバージョン情報や画像形成装置の設定値等を含む機器情報を取得して、問題の原因を解析できることが望ましい。
【0005】
しかし、画像形成装置は、プログラムのバージョンや画像形成装置の設定値等を含む機器情報を出力する機能を有しているが、セキュリティ上の理由により機器情報は暗号化されており、サードパーティのエンジニアが機器情報の内容を確認することは困難である。
【0006】
一方、画像形成装置を供給するメーカのエンジニアは、画像形成装置から取得した暗号化された機器情報を復号して内容を確認することができるが、サードパーティが供給する追加プログラムには詳しくないため、問題の原因を解析することは困難である。
【0007】
このように、従来の技術では、画像形成装置にネットワークを介してインストールした1つ以上のプログラムに問題が発生した場合に、問題の原因を解析することには困難を伴っていた。
【0008】
なお、このような課題は、画像形成装置に限られず、複数のプログラムを実行し、ネットワークを介して1つ以上のプログラムをインストール可能な様々な機器に共通に存在する。
【0009】
本発明の実施の形態は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、画像形成装置等にネットワークを介してインストールした1つ以上のプログラムに問題が発生した場合に、問題の原因を容易に解析することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、アプリケーションプログラムの追加インストールの対象となる画像形成装置が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、前記画像形成装置において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、ネットワークを介して受信する情報取得部と、前記暗号化された機器情報を復号する復号部と、前記復号部が復号した機器情報を用いて、前記画像形成装置の前記ファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされる前記アプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として提供する情報提供部と、を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施の形態によれば、画像形成装置等にネットワークを介してインストールした1つ以上のプログラムに問題が発生した場合に、問題の原因を容易に解析することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の別の一例を示す図である。
【
図3】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
【
図5】一実施形態に係る解析サーバの機能構成の例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係る画像形成装置の機能構成の例を示す図である。
【
図7】第1の実施形態に係る機器情報の解析処理の例を示すシーケンス図である。
【
図8】第1の実施形態に係る解析操作画面の例を示す図である。
【
図9】第1の実施形態に係る設定情報の変換処理の例について説明するため図である。
【
図10】第1の実施形態に係る解析結果の表示画面の例を示す図である。
【
図11】第2の実施形態に係る機器情報の解析処理の例を示すシーケンス図である。
【
図12】第2の実施形態に係る解析結果の表示画面の例を示す図である。
【
図13】第3の実施形態に係る機器情報の解析処理の例を示すシーケンス図である。
【
図14】第3の実施形態に係るログ情報の抽出処理の例について説明するための図である。
【
図15】第3の実施形態に係る解析結果の表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0014】
<システムの構成>
図1は一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理システム(画像処理システム)1は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク103に接続する解析サーバ100、情報端末101、及び画像形成装置102等を含む。
【0015】
画像形成装置102は、例えば、プリンタ、スキャナ、コピー、ファクシミリ等の機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)等の画像処理装置である。なお、画像形成装置102は、複数のプログラムを実行する機器の一例である。画像形成装置102は、予めインストールされた複数のプログラムを実行すると共に、例えば、サードパーティから提供される追加のプログラムをインストールすることにより、新たな機能を追加することができるものとする。
【0016】
情報端末101は、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末等の情報処理装置である。画像形成装置102に追加プログラムをインストールする作業者は、画像形成装置102にネットワーク103を介して接続する情報端末101を用いて、例えば、遠隔地から、画像形成装置102に追加のプログラムをインストールすることができる。
【0017】
また、作業者は、情報端末101を用いて、画像形成装置102から、画像形成装置102が実行する複数のプログラムのバージョン情報、画像形成装置102の設定情報、ログ情報等を含む機器情報を取得することができる。これにより、例えば、画像形成装置102に追加のプログラムをインストールした後に問題が発生した場合、作業者は、情報端末101を用いて、画像形成装置102から取得した機器情報を解析して、問題の原因を特定する。
【0018】
ただし、画像形成装置102は、機器情報を出力する機能を有しているが、セキュリティ上の理由により、画像形成装置102が出力する機器情報は暗号化(又は秘匿化)されており、例えば、サードパーティの作業者が機器情報の内容を確認することは困難である。
【0019】
そこで、本実施形態に係る情報処理システム1では、情報端末101とネットワークを介して接続する解析サーバ100を設けて、画像形成装置102から取得した機器情報を、作業者が解析可能な形式に変換するサービスを提供する。
【0020】
解析サーバ(情報処理装置)100は、例えば、コンピュータの構成を有する情報処理装置、又は複数の情報処理装置を含むシステムである。解析サーバ100は、ネットワーク103を介して、情報端末101から、画像形成装置102の暗号化された機器情報を取得する。また、解析サーバ100は、取得した機器情報を作業者が利用可能な形式に変換した提供情報を生成し、生成した提供情報を情報端末101に提供する。
【0021】
解析サーバ100が提供する提供情報には、例えば、作業者が画像形成装置102にインストールした追加のプログラムのバージョン情報、追加のプログラムに関連する画像形成装置102の設定情報等が含まれる。
【0022】
好ましくは、解析サーバ100は、ネットワーク103を介して、情報端末101から取得した機器情報に含まれる画像形成装置102のログ情報から、作業者に公開が許可されているログ情報のみを抽出し、情報端末101に提供することができる。
【0023】
なお、
図1に示す情報処理システム1のシステム構成は一例であり、情報処理システム1は、様々なシステム構成が可能である。
【0024】
図2は、一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の別の一例を示す図である。
図2に示す情報処理システムは、複数の画像形成装置102a、102b、・・・を含み、情報端末101は、例えば、ローカルネットワーク201を介して、複数の画像形成装置102a、102b、・・・と接続されている。このように、解析サーバ100は、情報端末101と通信可能であれば、画像形成装置102と必ずしも通信可能でなくても良い。
【0025】
また、
図2において、例えば、画像形成装置102aは、追加のプログラムがインストールされ正常に動作しているものとする。また、画像形成装置102bは、画像形成装置102aと同じ追加プログラムがインストールされ、何らかの問題が発生しているものとする。
【0026】
このような場合、追加プログラムをインストールした作業者は、情報端末101を用いて、画像形成装置102a、及び画像形成装置102bの暗号化された機器情報を取得し、解析サーバ100に解析を要求することができる。
【0027】
また、解析サーバ100は、解析を要求された2つの暗号化された機器情報から、追加したプログラムのバージョン情報や設定情報の差分を抽出した差分リストを生成し、情報端末101に提供することができる。
【0028】
これにより、作業者は、正常に動作している画像形成装置102a、及び問題が発生している画像形成装置102bにおける、プログラムのバージョン情報、設定情報の差異、すなわち、問題の原因を容易に特定することができるようになる。
【0029】
例えば、画像形成装置102aのプログラムのバージョンと、画像形成装置102bのプログラムのバージョンとが異なる場合、作業者は、問題が発生している画像形成装置102bに、正しいバージョンのプログラムをインストールする。また、画像形成装置102aの設定情報と、画像形成装置102bの設定情報とが異なる場合、作業者は、問題が発生している画像形成装置102bの設定情報を、画像形成装置102aと同じ設定情報を設定する。
【0030】
これにより、作業者は、例えば、追加のプログラムについて詳しい情報を有していない場合であっても、画像形成装置102bで発生している問題を解消することができる。
【0031】
以上、本実施形態によれば、画像形成装置102等にネットワークを介してインストールした1つ以上のプログラムに問題が発生した場合に、問題の原因を容易に解析することができるようになる。
【0032】
<ハードウェア構成>
(解析サーバ、及び情報端末のハードウェア構成)
図1に示す解析サーバ100、及び情報端末101は、一般的なコンピュータの構成を有している。ここでは、一般的なコンピュータのハードウェア構成について説明する。
【0033】
図3は、一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ストレージ装置304、ネットワークI/F(Interface)305、入力装置306、表示装置307、外部接続I/F308、及びバス309等を有する。
【0034】
CPU301は、ROM303やストレージ装置304等に格納されたプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ300の各機能を実現する演算装置である。RAM302は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM303は、電源を切ってもプログラムやデータを保持する不揮発性のメモリである。
【0035】
ストレージ装置304は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)等の大容量の記憶装置であり、OS(Operating System)、アプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)、各種のデータ等を記憶する。ネットワークI/F305は、コンピュータ300をネットワークに接続するための通信インタフェースである。
【0036】
入力装置306は、例えば、マウス等のポインティングデバイスや、キーボード等の入力デバイスであり、コンピュータ300に各操作信号を入力するために用いられる。表示装置307はディスプレイ等の表示デバイスであり、コンピュータ300による処理結果等を表示する。
【0037】
外部接続I/F308は、コンピュータ300に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部装置には、例えば、記憶媒体310等が含まれ得る。バス309は、上記の各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
【0038】
(画像形成装置のハードウェア構成)
図4は、一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。画像形成装置102は、例えば、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能等の画像処理を実行する機器本体部401と、ユーザの操作を受け付ける操作部402とを備える。また、機器本体部401と操作部402とは、通信路403を介して相互に通信可能に接続されている。通信路403は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることができるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものであって良い。
【0039】
まず、機器本体部401のハードウェア構成について説明する。
図4に示すように、機器本体部401は、CPU411、ROM412、RAM413、ストレージ部414、通信I/F415、接続I/F416、エンジン部417、外部接続I/F418、及びシステムバス419等を有する。
【0040】
CPU411は、RAM413をワークエリア(作業領域)としてROM412又はストレージ部414等に格納されたプログラムを実行することで、機器本体部401全体の動作を制御する演算装置である。ROM412は、例えば、機器本体部401の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)や、各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM413は、CPU411のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ストレージ部414は、例えば、OS、アプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する不揮発性の記憶装置であり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)等で構成される。
【0041】
通信I/F415は、機器本体部401をネットワークに接続し、ネットワークに接続された外部装置との通信を行うための、例えば、無線LAN、有線LAN等のネットワークインタフェースである。接続I/F416は、通信路403を介して、機器本体部401と操作部402との間で通信するためのインタフェースである。
【0042】
エンジン部417は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及びプリンタ機能等の機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。エンジン部417には、例えば、原稿の画像をスキャンして読取るスキャナ(画像読取部)、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクス通信を行うファクス部等が含まれる。
【0043】
外部接続I/F418は、機器本体部401に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部装置には、例えば、記憶媒体310等が含まれる。システムバス419は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
【0044】
次に、操作部402のハードウェア構成について説明する。
図4に示すように、操作部402は、CPU421、ROM422、RAM423、フラッシュメモリ424、通信I/F425、操作パネル426、接続I/F427、及びシステムバス428等を有する。
【0045】
CPU421は、RAM423をワークエリア(作業領域)としてROM422又はフラッシュメモリ424等に格納されたプログラムを実行することで、操作部402全体の動作を制御する演算装置である。ROM422は、例えば、操作部402の起動時に実行されるBIOSや、各種の設定等を記憶する不揮発性のメモリである。RAM423は、CPU421のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。フラッシュメモリ424は、例えば、OS、アプリケーションプログラム、各種データ等を記憶する大容量の記憶装置である。
【0046】
通信I/F425は、操作部402をネットワークに接続し、ネットワークに接続された外部装置との通信を行うための、例えば、無線LAN、有線LAN等のネットワークインタフェースである。
【0047】
操作パネル426は、ユーザの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報を表示する。操作パネル426は、例えば、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD: Liquid Crystal Display)で構成される。接続I/F427は、通信路403を介して、操作部402と機器本体部401との間で通信するためのインタフェースである。システムバス428は、上記各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
【0048】
<機能構成>
(解析サーバの機能構成)
図5は、一実施形態に係る画像形成装置の機能構成の例を示す図である。解析サーバ100は、例えば、通信部501、情報取得部502、復号部503、設定情報抽出部504、差分リスト生成部505、ログ情報抽出部506、情報提供部507、設定変更部508、及び記憶部509等を有する。
【0049】
解析サーバ100は、例えば、
図3のCPU301で所定のプログラムを実行することにより、上記の各機能構成を実現している。また、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
【0050】
通信部501は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムや、ネットワークI/F305等によって実現され、解析サーバ100をネットワーク103に接続して、情報端末101、画像形成装置102等と通信を行う。
【0051】
情報取得部502は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現される。情報取得部502は、画像形成装置102が実行している少なくとも1つのファームウェアプログラムのバージョン情報と、画像形成装置102において設定されている設定情報とを含む暗号化された機器情報を、ネットワーク103を介して取得する。例えば、情報取得部502は、画像形成装置102とネットワーク103(又はローカルネットワーク201)を介して接続する情報端末101から、画像形成装置102の暗号化された機器情報を取得する。
【0052】
なお、機器情報には、画像形成装置102のログトレース機能により生成される動作ログであるログ情報が含まれていても良い。
【0053】
復号部503は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、情報取得部502が取得した暗号化された機器情報を復号して、復号した機器情報を出力する。
【0054】
設定情報抽出部504は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、復号部503によって復号された機器情報から、画像形成装置102に追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連する設定情報を抽出する。
【0055】
例えば、解析サーバ100は、画像形成装置102に設定されている設定情報のうち、追加のアプリケーションプログラムを提供するサードパーティが利用可能な設定情報の一覧を含むアクセス許可情報511を、予め記憶部509に記憶している。
【0056】
また、設定情報抽出部504は、アクセス許可情報511を用いて、復号された機器情報から、サードパーティが利用可能な設定情報(追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連する設定情報)を抽出する。
【0057】
差分リスト生成部505は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現される。差分リスト生成部505は、情報取得部502が複数の暗号化された機器情報を取得した場合、複数の機器情報の差分を示す差分リストを生成する。
【0058】
例えば、
図2に示す情報処理システム1において、解析サーバ100の情報取得部502が、正常に動作している画像形成装置102aの機器情報と、問題が発生している画像形成装置102bの機器情報とを、情報端末101から取得したものとする。この場合、差分リスト生成部505は、画像形成装置102aと画像形成装置102bとの間における1つ以上のファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連する設定情報の違いを示す差分リストを生成する。
【0059】
別の一例として、解析サーバ100は、正常に動作する画像形成装置102における1つ以上のファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む機器情報を、記憶部509に予め記憶していても良い。この場合、差分リスト生成部505は、問題が発生している画像形成装置102bの機器情報と、記憶部509に予め記憶した機器情報とを比較して、差分リストを生成する。
【0060】
ログ情報抽出部506は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現され、復号部が復号した機器情報に画像形成装置102のログ情報が含まれる場合、画像形成装置102のログ情報から追加のプログラムに関連するログ情報を抽出する。
【0061】
例えば、解析サーバ100は、追加のプログラムを開発するサードパーティに公開が許可されていないログ情報、又はログ種別等を含む非公開ログ情報512を、記憶部509に予め記憶している。また、ログ情報抽出部506は、記憶部509に記憶した非公開ログ情報512を用いて、復号されたログ情報から、サードパーティに公開が許可されていないログ情報を除外した、公開が許可されているログ情報を抽出する。なお、ログ情報抽出部506によって抽出されるログ情報には、画像形成装置102に追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連するログ情報が含まれる。
【0062】
情報提供部507は、例えば、
図3のCPU301で実行されるプログラムによって実現される。情報提供部507は、復号部503が復号した機器情報を用いて、画像形成装置102のファームウェアプログラムのバージョン情報と、追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連する設定情報とを含む提供情報を閲覧可能な情報として提供する。例えば、情報提供部507は、情報端末101に、提供情報を情報端末101上で閲覧可能な情報として提供する(表示させる)。
【0063】
例として、画像形成装置102のファームウェアプログラムには、System及びCopy用ファームウェアや、Engine用のファームウェア等が含まれる。また、追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連する設定情報には、画像形成装置102aで既に設定されている認証設定、やネットワーク設定等が含まれる。
【0064】
なお、情報提供部507が提供する提供情報には、差分リスト生成部505が生成した差分リストが含まれていても良い。また、情報提供部507が提供する提供情報には、ログ情報抽出部506が抽出したログ情報が含まれていても良い。
【0065】
設定変更部508は、例えば、
図3のCPUで実行されるプログラムによって実現され、情報端末101から受付した画像形成装置102の設定情報の変更要求に従って、画像形成装置102の設定情報を変更する。
【0066】
例えば、設定変更部508は、情報端末101から受付した画像形成装置102の設定情報の変更要求を、画像形成装置102の機種に応じた形式の設定情報に変更して、画像形成装置102、又は情報端末101に送信する。
【0067】
記憶部509は、例えば、
図3のCPUで実行されるプログラム、及びストレージ装置304、RAM302等によって実現され、アクセス許可情報511、非公開ログ情報512等の様々な情報を記憶する。
【0068】
(画像形成装置の機能構成)
続いて、画像形成装置102の機能構成について説明する。初めに、画像形成装置102の機器本体部401の機能構成について説明する。
【0069】
機器本体部401は、例えば、通信部601、プログラム管理部A602、設定情報管理部A603、ログ情報管理部604、機器情報生成部605、及び機器情報出力部606等を有する。
【0070】
機器本体部401は、例えば、
図4のCPU411で所定のプログラムを実行することにより、上記の各機能構成を実現している。また、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部はハードウェアによって実現されるものであっても良い。
【0071】
通信部601は、例えば、
図4のCPU411で実行されるプログラム、通信I/F415等によって実現され、画像形成装置102をネットワークに接続して、情報端末101、解析サーバ100等と通信を行う。
【0072】
プログラム管理部A602は、例えば、
図4のCPU411で実行されるプログラムによって実現され、機器本体部401にインストールされているプログラムを管理する。例えば、プログラム管理部A602は、機器本体部401にインストールされている本体アプリ607a、607b、・・・等の本体アプリ607、及びファームウェア等のインストール/削除、及び各プログラムのバージョン情報等を管理する。
【0073】
設定情報管理部A603は、例えば、
図4のCPU411で実行されるプログラムによって実現され、機器本体部401の設定を行う様々な設定情報を、例えば、ストレージ部414等に記憶した設定情報A610に格納して管理する。また、設定情報管理部A603は、例えば、解析サーバ100や情報端末101から、機器本体部401の設定情報の変更を要求する要求情報を受け付けると、要求情報に応じて機器本体部401の設定情報を変更する。
【0074】
ログ情報管理部604は、例えば、
図4のCPU411で実行されるプログラムによって実現され、画像形成装置102内のアプリやサービス等でイベントが発生した際に、アプリやサービス等から出力される動作ログを、ストレージ部414等に記憶したログ情報609に格納して管理する。
【0075】
機器情報生成部605は、例えば、
図4のCPU411で実行されるプログラムによって実現され、画像形成装置102が実行する複数のプログラムのバージョン情報と、画像形成装置102の設定情報とを含む暗号化された機器情報を生成する。
【0076】
例えば、機器情報生成部605は、プログラム管理部A602から、本体アプリ607のバージョン情報を取得し、操作部402のプログラム管理部B611から、標準アプリ613、及び追加アプリ614のバージョン情報を取得する。また、機器情報生成部605は、設定情報管理部A603から、機器本体部401の設定情報を取得し、操作部402の設定情報管理部B612から、操作部402の設定情報を取得する。さらに、機器情報生成部605は、取得した複数のプログラムのバージョン情報と、画像形成装置102の設定情報とを含む機器情報を生成すると共に暗号化して、暗号化された機器情報を生成する。
【0077】
或いは、機器情報生成部605は、ログ情報管理部604から画像形成装置102のログ情報を取得し、複数のプログラムのバージョン情報と、画像形成装置102の設定情報と、画像形成装置102のログ情報と、を含む暗号化された機器情報を生成しても良い。
【0078】
機器情報出力部606は、例えば、
図4のCPU411で実行されるプログラムによって実現され、例えば、情報端末101等からの要求に応じて、機器情報生成部605が生成した、暗号化された機器情報を情報端末101等に出力する。
【0079】
続いて、操作部402の機能構成について説明する。
【0080】
操作部402は、例えば、プログラム管理部B611、及び設定情報管理部B612等を有する。操作部402は、例えば、
図4のCPU421で所定のプログラムを実行することにより、上記の各機能構成を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
【0081】
プログラム管理部B611は、例えば、
図4のCPU421で実行されるプログラムによって実現され、操作部402にインストールされているプログラムを管理する。例えば、プログラム管理部B611は、操作部402に予めインストールされている標準アプリA613a、613b、・・・等の標準アプリ613、及びファームウェア等のインストール/削除、及び各プログラムのバージョン情報等を管理する。
【0082】
また、プログラム管理部B611は、サードパーティ等により提供される追加アプリ614a、614b、・・・等の追加アプリ614のインストール/削除、及び各プログラムのバージョン情報等を管理する。
【0083】
設定情報管理部B612は、例えば、
図4のCPU421で実行されるプログラムによって実現され、操作部402の設定を行う様々な設定情報を、例えば、フラッシュメモリ424等に記憶した設定情報B615に格納して管理する。また、設定情報管理部B612は、例えば、解析サーバ100や情報端末101から、操作部402の設定情報の変更を要求する要求情報を受け付けると、要求情報に応じて操作部402の設定情報を変更する。
【0084】
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る情報処理方法の処理の流れについて説明する。
【0085】
[第1の実施形態]
図7は、第1の実施形態に係る機器情報の解析処理の例を示すシーケンス図である。なお、
図7に示す処理の前に、作業者は、情報端末101を用いて、画像形成装置102にサードパーティが提供する1つ以上の追加のアプリをインストールし、このインストールにより、画像形成装置102に何らかの問題が発生しているものとする。このようなとき、作業者は、情報端末101を用いて、
図7に示すような機器情報の解析処理を、情報処理システム1に実行させることにより、発生した問題の原因を解析することができる。
【0086】
ステップS701において、作業者は、情報端末101に対して、機器情報の取得操作を行う。
【0087】
ステップS702において、情報端末101は、作業者の機器情報の取得操作を受付すると、ネットワーク103(又はローカルネットワーク201)を介して、画像形成装置102に機器情報の取得要求を送信する。
【0088】
ステップS703おいて、画像形成装置102の機器情報生成部605は、機器情報の取得要求に応じて、プログラム管理部A602、及びプログラム管理部B611から、画像形成装置102が実行する複数のプログラムのバージョン情報を収集する。例として、複数のプログラムは画像形成装置102bで動作する複数種類のファームウェアのプログラムである。複数種類のファームウェアのプログラムには、例えば、System及びCopy用ファームウェアや、Engine用ファームウェア等が含まれる。
【0089】
また、機器情報生成部605は、設定情報管理部A603、及び設定情報管理部B612から、機器本体部401、操作部402の設定情報、すなわち、画像形成装置102の設定情報を収集する。例として、設定情報には、画像形成装置102bで既に設定されている認証設定や、ネットワーク設定等が含まれる。
【0090】
ステップS704において、画像形成装置102の機器情報生成部605は、収集したプログラムのバージョン情報、及び設定情報を暗号化して、暗号化された機器情報を生成する。
【0091】
ステップS705において、画像形成装置102の機器情報出力部606は、機器情報生成部605が生成した暗号化された機器情報を、ネットワーク103を介して、情報端末101に送信する。
【0092】
ステップS706において、作業者は、情報端末101に対して、機器情報の解析操作を行う。一例として、作業者は、情報端末101が備えるウェブブラウザ等を用いて、解析サーバ100が提供するウェブサービスにアクセスする。これにより、情報端末101のウェブブラウザ等には、例えば、
図8に示すような解析操作画面800が表示される。また、作業者は、
図8に示すような解析操作画面800において、「+Add Log File」の欄801に、暗号化された機器情報のファイルをドラッグ&ドロップし、「Analyze」ボタン802を選択することにより、機器情報の解析操作を行う。
【0093】
また、別の一例として、作業者は、情報処理システム1に対応するアプリを実行することにより、
図8に示すような解析操作画面800を情報端末101に表示させるものであっても良い。
【0094】
ステップS707において、情報端末101は、作業者による機器情報の解析操作に応じて、暗号化された機器情報を含む機器情報の解析要求を、解析サーバ100に送信する。
【0095】
ステップS708において、解析サーバ100の情報取得部502は、暗号化された機器情報を含む機器情報の解析要求を取得し、復号部503は、暗号化された機器情報を復号する。
【0096】
ステップS709において、解析サーバ100の設定情報抽出部504は、復号部503が復号した機器情報に含まれる画像形成装置102の設定情報から、画像形成装置102に追加した1つ以上のプログラムに関連する設定情報を抽出する。
【0097】
図9(a)は、第1の実施形態に係る設定情報の抽出処理(及び変換処理)について説明するための図である。
図9(a)に示すように、復号した設定情報911には、例えば、「SP-1000」、「SP-1001」等の画像形成装置102の内部で用いられる設定項目の識別情報(以下、SP番号と呼ぶ)と、「2」、「true」等の設定値とが対応付けて記憶されている。
【0098】
また、記憶部509に記憶したアクセス許可情報511には、例えば、
図9(a)に示されるように、サードパーティに対して利用が許可された設定項目のSP番号901と、サードパーティに対して公開された設定項目名902とが対応付けて記憶されている。
【0099】
設定情報抽出部504は、このようなアクセス許可情報511を用いて、復号した設定情報から、アクセス許可情報511に記憶されたSP番号901に対応する設定情報を抽出すると共に、SP番号を設定項目名に変換する。なお、SP番号を設定項目名に変換する処理は一例であり、必須ではない。
【0100】
ステップS710において、解析サーバ100の情報提供部507は、設定情報抽出部504が抽出した設定情報と、復号した機器情報に含まれるプログラムのバージョン情報とを含む提供情報を生成する。
【0101】
ステップS711において、解析サーバ100の情報提供部507は、生成した提供情報を含む解析結果を、情報端末101に送信する。一例として、情報提供部507は、
図10に示すような解析結果の表示画面1000を、情報端末101のウェブブラウザに送信し、ステップS712において、情報端末101のウェブブラウザは、受信した解析結果の表示画面1000を表示する。
【0102】
別の一例として、解析サーバ100の情報提供部507は、
図10に示すような解析結果の表示画面1000の画像データ(例えば、PDFファイル等)を送信し、作業者の表示操作に応じて、情報端末101が画像データを表示するものであっても良い。
【0103】
図10は、第1の実施形態に係る解析結果の表示画面の例を示す図である。情報端末101が表示する解析結果の表示画面1000には、例えば、画像形成装置102の名前1001、画像形成装置102が実行する複数のプログラムの情報1010、及び画像形成装置102の設定値の情報1020等が含まれる。
【0104】
プログラムの情報1010には、例えば、画像形成装置102が実行している複数のプログラムのファイル名1011(又はプログラム名等)と、各プログラムのバージョン情報1012とが表示されている。例として、複数のプログラムは、画像形成装置102bで動作する複数種類のファームウェアのプログラムである。複数種類のファームウェアのプログラムには、例えば、System及びCopy用ファームウェアや、Engine用ファームウェア等が含まれる。これにより、作業者は、画像形成装置102に最新版のプログラムがインストールされているか否かを判断することができる。
【0105】
また、設定値の情報1020には、ステップS709で抽出された設定情報の設定項目1021と、現在の設定値1022とが表示される。例として、設定情報には、画像形成装置102bで既に設定されている認証設定(Authentication)が有効(OFFON)であることを示す「2」や、ネットワーク設定がDHCPを利用することを示す「DHCP」等が含まれる。これにより、作業者は、画像形成装置102の設定値が正しく設定されているか否かを判断することができる。
【0106】
解析結果の表示画面1000において、例えば、作業者が不正な設定値を見つけた場合、作業者は、情報端末101を用いて、情報処理システム1に
図7のステップS714以降の処理を実行させることができる。
【0107】
例えば、作業者は、ステップS713において、情報端末101に対して設定情報の設定操作を行う。
【0108】
ステップS714において、情報端末101は、作業者による設定情報の設定操作に応じて、設定情報の設定要求を解析サーバ100に送信する。この設定情報の設定要求には、例えば、作業者によって変更された設定項目と、変更後の設定値とを含む設定情報が含まれる。
【0109】
ステップS715において、解析サーバ100の設定変更部508は、受付した設定情報の設定要求に含まれる設定情報を、画像形成装置102の内部で利用可能な形式に変換する。
【0110】
図9(b)は、第1の実施形態に係る設定情報の変換処理について説明するための図である。
図9(b)に示すように、受付した設定情報921には、例えば、「Authentication」等の設定項目名と、設定項目名に対応する設定値とが含まれる。
【0111】
設定変更部508は、受付した設定情報921の設定項目名を、前述したアクセス許可情報を用いて、画像形成装置102の内部で用いられるSP番号に変換して、変換後の設定情報922を生成する。
【0112】
ステップS716において、解析サーバ100の設定変更部508は、変換後の設定情報922を画像形成装置102に送信する。なお、例えば、
図2に示すように、解析サーバ100と、画像形成装置102とが異なるネットワークに接続されている場合、設定変更部508は、変換後の設定情報922を情報端末101に送信しても良い。
【0113】
ステップS717において、画像形成装置102の設定情報管理部A603、設定情報管理部B612は、解析サーバ100(又は情報端末101)から受信した変換後の設定情報922を、画像形成装置102の設定情報に反映させる。
【0114】
上記の処理により、作業者は、画像形成装置102にネットワークを介してインストールした1つ以上のプログラムに問題が発生した場合に、問題の原因を容易に解析することができるようになる。
【0115】
[第2の実施形態]
例えば、
図2に示す情報処理システム1において、画像形成装置102aは、追加のプログラムがインストールされ正常に動作しているものとする。また、画像形成装置102bは、画像形成装置102aと同じ追加プログラムがインストールされ、何らかの問題が発生しているものとする。
【0116】
このような場合、作業者は、情報端末101を用いて、問題が発生している画像形成装置102bの機器情報を、予め取得した正常に動作している画像形成装置102aの機器情報と共に解析サーバ100に送信し、差分リストを生成させることができる。
【0117】
図11は、第2の実施形態に係る機器情報の解析処理の例を示すシーケンス図である。なお、
図11に示す処理の開始時点において、作業者は、情報端末101を用いて、正常に動作している画像形成装置102aの暗号化された機器情報を取得済であるものとする。また、
図11に示す処理の開始時点において、画像形成装置102bには、画像形成装置102aと同じ追加のプログラムがインストールされ、何らかの問題が発生しているものとする。
【0118】
なお、基本的な処理内容は、
図7に示す第1の実施形態に係る機器情報の解析処理と同様なので、ここでは、同様の処理に対する詳細な説明は省略する。
【0119】
ステップS701~S705において、作業者は、情報端末101を用いて、第1の実施形態と同様にして、画像形成装置102bの暗号化された機器情報を取得する。
【0120】
ステップS1101において、作業者は、情報端末101に対して、機器情報の比較操作を行う。一例として、作業者は、情報端末101が備えるウェブブラウザ等を用いて、解析サーバ100が提供するウェブサービスにアクセスする。これにより、情報端末101のウェブブラウザ等には、例えば、
図8に示すような解析操作画面800が表示される。また、例えば、作業者は、
図8に示すような解析操作画面800において、「+Add Log File」の欄801に、ステップS705で取得した画像形成装置102bの暗号化された機器情報をドラッグ&ドロップする。さらに、作業者は、解析操作画面800において、「+Add Log File Comparison」の欄803に、正常に動作している画像形成装置102aの暗号化された機器情報をドラッグ&ドロップし、「Analyze」ボタン802を選択する。
【0121】
なお、「+Add Log File Comparison」の欄803にドラッグ&ドロップする機器情報は、予め正常に動作することが判っている暗号化されていない機器情報等であっても良い。
【0122】
ステップS1102において、情報端末101は、作業者による機器情報の比較操作に応じて、2つの暗号化された機器情報を含む機器情報の解析要求を、解析サーバ100に送信する。
【0123】
ステップS1103において、解析サーバ100の情報取得部502は、機器情報の解析要求を取得し、復号部503は、機器情報の解析要求に含まれる暗号化された機器情報を復号する。
【0124】
ステップS1104において、解析サーバ100の設定情報抽出部504は、復号部503が復号した2つの機器情報に含まれる2つの設定情報から、画像形成装置102a、102bに追加した1つ以上のプログラムに関連する設定情報を、それぞれ抽出する。
【0125】
ステップS1105において、解析サーバ100の情報提供部507は、設定情報抽出部504が抽出した設定情報、及び復号した機器情報に含まれるプログラムのバージョン情報の比較結果を示す差分リストを生成する。
【0126】
ステップS1106において、解析サーバ100の情報提供部507は、生成した差分リストを含む提供情報を生成する。
【0127】
ステップS1107において、解析サーバ100の情報提供部507は、生成した提供情報を含む解析結果を、情報端末101に送信する。
【0128】
ステップS1108において、情報端末101は、例えば、
図12に示すような解析結果の表示画面1200を表示する。
図12の例では、解析結果の表示画面1200に含まれるプログラムの情報1211には、問題が発生した画像形成装置102bが実行している複数のプログラムのバージョン情報が含まれる。例として、複数のプログラムは画像形成装置102bで動作する複数種類のファームウェアのプログラムである。複数種類のファームウェアには、例えば、System及びCopy用ファームウェアや、Engine用ファームウェア等が含まれる。また、設定値の情報1221には、画像形成装置102bにおける追加のプログラムに関連する設定情報が含まれる。例として、設定情報には、画像形成装置102bで既に設定されている認証設定(Authentication)が有効(ON)であることを示す「2」や、ネットワーク設定がDHCPを利用することを示す「DHCP」等が含まれる。
【0129】
また、解析結果の表示画面1200に含まれるプログラムの情報1212には、正常に動作している画像形成装置102aが実行している複数のプログラムのバージョン情報が含まれる。例として、複数のプログラムは画像形成装置102aで動作する複数種類のファームウェアのプログラムである。複数種類のファームウェアには、例えば、System及びCopy用ファームウェアや、Engine用ファームウェア等が含まれる。また、設定値の情報1222には、画像形成装置102aにおける追加プログラムに関連する設定情報が含まれる。例として、設定情報には、画像形成装置102aで既に設定されている認証設定(Authentication)が無効(OFF)であることを示す「1」や、ネットワーク設定がDHCPを利用することを示す「DHCP」等が含まれる。
【0130】
さらに、解析結果の表示画面1200に含まれる比較結果(Comparison Results)のプログラムの情報1213には、画像形成装置102bのプログラムの情報1211と、画像形成装置102aのプログラムの情報1212との比較結果が表示される。
図12の例では、プログラムの情報1213には、プログラムの情報1211のうち、プログラムの情報1212とは異なるプログラムのファイル名1214(又はプログラム名等)と、バージョン情報1215とが表示されている。なお、プログラムの情報1213は、第1の画像形成装置と第2の画像形成装置とのプログラムの差を示す第1の差分情報の一例である。
【0131】
また、解析結果の表示画面1200に含まれる比較結果の設定値の情報1223には、画像形成装置102bの設定値の情報1221と、画像形成装置102aの設定値の情報1222との比較結果が表示される。
図12の例では、設定値の情報1223には、設定値の情報1221のうち、設定値の情報1222とは異なる設定値1224が表示されている。なお、設定値の情報1223は、第1の画像形成装置と第2の画像形成装置との設定値の差を示す第2の差分情報の一例である。すなわち、比較結果ではアプリケーション等のプログラムが正常に追加インストールできなかった画像形成装置での原因がわかるように、追加インストールもしくは機器情報取得の時点で動作している複数のファームウェアのバージョン情報の差、および、設定されている設定値の差が、ユーザまたはサービスエンジニア等に分かるように出力される。なお、比較結果である情報1213および1223では、複数の画像形成装置の間で値が異なっていた(差異があった)場合に、正常に追加インストールできなかった画像形成装置のバージョン情報や設定値(つまり修正対象となる値)を示してもよいし、正常にできた画像形成装置のバージョン情報や設定値(つまり正解となる値)を示してもよい。差分とは、追加アプリケーションを正常にインストールおよび動作できた画像形成装置の機器情報(ファームウェアバージョンや設定値)と、正常にはインストールおよび動作できず、インストール失敗または誤作動を起こした画像形成装置の機器情報が、何が異なっていたから失敗したのかを示す、差異情報であると言うこともできる。
【0132】
図12に示すような解析結果の表示画面により、作業者は、正しいプログラムのバージョンや、設定値に関する詳細な情報を有していなくても、画像形成装置102bにおいて、追加のプログラムが正常に動作しない原因を解析することができるようになる。
【0133】
変形例として、解析サーバ100は、正常に動作する画像形成装置102のプログラムの情報と、設定値の情報とを含む正常時の機器情報を、記憶部509に予め記憶していても良い。この場合、解析サーバ100は、機器情報の比較要求に含まれる暗号化された機器情報と、記憶部509に予め記憶した正常時の機器情報とを比較して、例えば、
図12に示すような解析結果の表示画面1200を、情報端末101に提供する。
【0134】
[第3の実施形態]
情報端末101が画像形成装置102から取得する暗号化された機器情報には、画像形成装置102のログ情報管理部604(ログトレース機能)により生成されるログ情報が含まれていても良い。また、暗号化された機器情報にログ情報が含まれている場合、解析サーバ100が提供する提供情報には、追加のプログラムに関連するログ情報が含まれていても良い。
【0135】
図13は、第3の実施形態に係る機器情報の解析処理の例を示すシーケンス図である。なお、
図13に示す処理の前に、作業者は、情報端末101を用いて、画像形成装置102にサードパーティが提供する1つ以上の追加のアプリをインストールし、このインストールにより、画像形成装置102に何らかの問題が発生しているものとする。
【0136】
また、基本的な処理内容は、
図7に示す第1の実施形態に係る機器情報の解析処理と同様なので、ここでは、第1の実施形態と同様の処理内容に関する詳細な説明は省略する。
【0137】
ステップS1301において、作業者は、情報端末101に対して、機器情報の取得操作を行う。
【0138】
ステップS1302において、情報端末101は、作業者の機器情報の取得操作を受付すると、ネットワーク103(又はローカルネットワーク201)を介して、画像形成装置102に機器情報の取得要求を送信する。
【0139】
ステップS1303おいて、画像形成装置102の機器情報生成部605は、機器情報の取得要求に応じて、プログラム管理部A602、及びプログラム管理部B611から、画像形成装置102が実行する複数のプログラムのバージョン情報を収集する。また、機器情報生成部605は、設定情報管理部A603、及び設定情報管理部B612から、機器本体部401、操作部402の設定情報、すなわち、画像形成装置102の設定情報を収集する。
【0140】
さらに、画像形成装置102の機器情報生成部605は、ログ情報管理部604が管理するログ情報609を取得する。好ましくは、機器情報生成部605は、ログ情報管理部604が管理するログ情報609のうち、所定の期間(例えば、直近の1時間等)のログ情報を取得する。
【0141】
ステップS1304において、画像形成装置102の機器情報生成部605は、収集したプログラムのバージョン情報、設定情報、及びログ情報を暗号化して、暗号化された機器情報を生成する。
【0142】
ステップS1305において、画像形成装置102の機器情報出力部606は、機器情報生成部605が生成した暗号化された機器情報を、ネットワーク103(又はローカルネットワーク201)を介して、情報端末101に送信する。
【0143】
ステップS1306において、作業者は、情報端末101に対して、機器情報の解析操作を行う。
【0144】
ステップS1307において、情報端末101は、作業者による機器情報の解析操作に応じて、暗号化された機器情報を含む機器情報の解析要求を、解析サーバ100に送信する。
【0145】
ステップS1308において、解析サーバ100の情報取得部502は、暗号化された機器情報を含む機器情報の解析要求を取得し、復号部503は、暗号化された機器情報を復号する。
【0146】
ステップS1309において、解析サーバ100のログ情報抽出部506は、復号部503が復号した機器情報に含まれるログ情報から、公開が許可されていないログ情報を除外した、追加のプログラムに関連するログ情報を抽出する。
【0147】
図14は、第3の実施形態に係るログ情報の抽出処理の例について説明するための図である。
図14に示すように、復号部503が復号した機器情報に含まれる復号したログ情報1410には、イベントが発生した日時の情報1411、イベントが発生したプログラムの情報1412、及び発生したイベントの情報1413等が含まれる。
【0148】
また、解析サーバ100の記憶部509に予め記憶した非公開ログ情報512には、例えば、
図14に示すように、サードパーティーログ情報を公開しないプログラムの情報が記憶されているものとする。
【0149】
ログ情報抽出部506は、復号したログ情報1410から、非公開ログ情報512に記憶されたプログラムに関するログ情報を除外して、
図14に示すような抽出されたログ情報1420を抽出する。この抽出されたログ情報1420には、画像形成装置102に追加したプログラムに関連するログ情報(例えば、追加したプログラムで発生したイベントの情報等)が含まれる。
【0150】
ステップS1310において、解析サーバ100の設定情報抽出部504は、復号部503が復号した機器情報に含まれる画像形成装置102の設定情報から、画像形成装置102に追加した1つ以上のプログラムに関連する設定情報を抽出する。例えば、設定情報抽出部504は、
図7のステップS709と同様にして、追加のプログラムから利用可能な設定情報を抽出する。
【0151】
ステップS1311において、解析サーバ100の情報提供部507は、設定情報抽出部504が抽出した設定情報、ログ情報抽出部506によって抽出されたログ情報1420、及びプログラムのバージョン情報を含む提供情報を生成する。
【0152】
ステップS1312において、解析サーバ100の情報提供部507は、生成した提供情報を含む解析結果を、情報端末101に送信する。一例として、情報提供部507は、
図15に示すような解析結果の表示画面1500を、情報端末101のウェブブラウザに送信し、ステップS1313において、情報端末101のウェブブラウザは、受信した解析結果の表示画面1500を表示する。
【0153】
別の一例として、解析サーバ100の情報提供部507は、
図15に示すような解析結果の表示画面1500の画像データ(例えば、PDFファイル等)を送信し、作業者の表示操作に応じて、情報端末101が画像データを表示するものであっても良い。
【0154】
図15は、第3の実施形態に係る解析結果の表示画面の例を示す図である。情報端末101が表示する解析結果の表示画面1500には、例えば、
図10に示す第1実施形態に係る解析結果の表示画面1000に含まれるプログラムの情報1010、設定値の情報1020に加えて、追加のプログラムに関連するログ情報1510が含まれる。また、この追加のプログラムに関連するログ情報1510には、ログ情報抽出部506によって抽出されたログ情報1420が含まれる。
【0155】
なお、第3の実施形態は、第2の実施形態と組み合わせて実施することができる。例えば、
図11のステップS1102において、解析サーバ100に送信される2つ暗号化された機器情報には、ログ情報が含まれていても良い。この場合、情報端末101が表示する解析結果の表示画面には、2つの画像形成装置102a、102bのプログラムの情報1010、設定値の情報1020、及びログ情報1510が、並べて表示される。
【0156】
以上、本実施形態によれば、解析サーバ100は、追加のプログラムをインストールしたことにより問題が発生した画像形成装置102の暗号化された機器情報に基づいて、追加インストールされるアプリケーションプログラムに関連するログ情報を含む提供情報を提供することができる。
【0157】
(まとめ)
以上、本発明の各実施形態によれば、画像形成装置102にネットワークを介してインストールした1つ以上のプログラムに問題が発生した場合に、問題の原因を容易に解析することができるようになる。
【0158】
なお、画像形成装置102は、複数のプログラムを実行する機器の一例である。複数のプログラムを実行する機器は、例えば、自動車等の輸送機器、プロジェクタ、テレビ会議装置等のオフィス機器、スマートロボットやスマートスピーカ等のスマートデバイス等であっても良い。
【0159】
また、
図5に示す解析サーバ100が有する各機能構成のうち、少なくとも一部は、情報端末101が有していても良い。
【符号の説明】
【0160】
1 情報処理システム(画像処理システム)
100 解析サーバ(情報処理装置)
101 情報端末
102 画像形成装置(機器の一例)
502 情報取得部
503 復号部
504 設定情報抽出部
505 差分リスト生成部
506 ログ情報抽出部
507 情報提供部
509 記憶部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0161】