IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社Mizkan Holdingsの特許一覧 ▶ 株式会社Mizkanの特許一覧 ▶ レンゴー株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図1
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図2
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図3
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図4
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図5
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図6
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図7
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図8
  • 特許-包装箱およびブランクの製造方法 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-22
(45)【発行日】2022-03-30
(54)【発明の名称】包装箱およびブランクの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20220323BHJP
   B65D 5/42 20060101ALI20220323BHJP
【FI】
B65D5/54 301J
B65D5/42 G
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018071595
(22)【出願日】2018-04-03
(65)【公開番号】P2019182438
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2020-12-09
(73)【特許権者】
【識別番号】514057743
【氏名又は名称】株式会社Mizkan Holdings
(73)【特許権者】
【識別番号】317006214
【氏名又は名称】株式会社Mizkan
(73)【特許権者】
【識別番号】000115980
【氏名又は名称】レンゴー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100177644
【弁理士】
【氏名又は名称】児玉 和樹
(72)【発明者】
【氏名】田中 俊輔
(72)【発明者】
【氏名】吉原 卓也
(72)【発明者】
【氏名】田邉 智昭
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03756502(US,A)
【文献】特開2003-246318(JP,A)
【文献】特許第3872935(JP,B2)
【文献】特開2008-297003(JP,A)
【文献】特開2013-193744(JP,A)
【文献】特開2017-095133(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/42
B65D 5/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中しん(9A)にライナ(9B,9C)を貼り合せた段ボールシートで形成される包装箱(1)であって、
上下方向となる前記段ボールシートの段方向に延びた第1折曲線(L1)を介して交互に連設された一対の端壁(10,11)と一対の側壁(12,13)とを含み、上下両端面を開口した周壁(1W)と、
横方向となる前記段ボールシートの流れ方向に延びた第2折曲線(L2)を介して前記一対の側壁のうち少なくとも一方の前記側壁の端部に連設され、前記第2折曲線に沿って前記周壁の内側に折曲した状態で前記周壁の上面開口(1U)の少なくとも一部を閉じるフラップ(22,23)と、
横方向となる前記段ボールシートの流れ方向に延びた第3折曲線(L3)を介して前記一対の側壁のうち少なくとも一方の前記側壁の下端部に連設され、前記第3折曲線に沿って前記周壁の内側に折曲した状態で前記周壁の下面開口の少なくとも一部を閉じる下側フラップ(30~33)と、
記第2折曲線と平行に、前記一対の端壁と前記一対の側壁とに連続し、且つ前記周壁の全周に亘って形成されている逆折線(40)と、
前記フラップが連設された前記側壁またはその前記側壁の両端の前記第1折曲線上にて前記第2折曲線と前記逆折線との間に形成されている一対の切断線(41)と、を備え、
前記フラップは、前記第2折曲線に沿って前記側壁の表面に重なるように折り返され、
前記フラップが連設された前記側壁は、前記一対の切断線に沿って前記第2折曲線から前記逆折線に向かって切断されながら前記逆折線に沿って前記周壁の外側に折曲されることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
前記逆折線は、互いに近傍した位置に平行に2本を一対として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
【請求項3】
前記周壁は、その内部に複数の内容物(M)を収容した状態において、前記複数の内容物の上面の合計面積(A2)が前記周壁の上面開口の面積(A1)の70%以上100%未満を占めるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記第2折曲線から前記フラップの先端までの延出寸法(S1)は、前記第2折曲線から前記逆折線までの寸法(S2)以下に設定されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の包装箱。
【請求項5】
前記フラップが連設された前記側壁の前記第2折曲線と前記逆折線と前記一対の切断線とに囲まれた範囲に形成され、前記側壁を山折りさせる一対の補助折曲線(42)を備えていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の包装箱。
【請求項6】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の包装箱のブランク(5)の製造方法であって、
コルゲータによって前記中しんを流れ方向に進行させながら、前記中しんに前記ライナを貼り付けて前記段ボールシートを形成し、前記段ボールシートに対して流れ方向に延びた前記第2折曲線、前記第3折曲線および前記逆折線を形成し、流れ方向に連続する前記段ボールシートを所定長さに裁断する第1の工程と、
前記第1の工程で所定長さに裁断された前記段ボールシートに対し、フレキソフォルダーグルアによって前記フラップおよび前記下側フラップを形成すると共に、前記第1折曲線および前記切断線を形成する第2の工程と、を備えていることを特徴とするブランクの製造方法。
【請求項7】
請求項5に記載の包装箱のブランク(5)の製造方法であって、
コルゲータによって前記中しんを流れ方向に進行させながら、前記中しんに前記ライナを貼り付けて前記段ボールシートを形成し、前記段ボールシートに対して流れ方向に延びた前記第2折曲線、前記第3折曲線および前記逆折線を形成し、流れ方向に連続する前記段ボールシートを所定長さに裁断する第1の工程と、
前記第1の工程で所定長さに裁断された前記段ボールシートに対し、フレキソフォルダーグルアによって前記フラップおよび前記下側フラップを形成すると共に、前記第1折曲線、前記切断線および前記一対の補助折曲線を形成する第2の工程と、を備えていることを特徴とするブランクの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱およびブランクの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、前側板、左側板、後側板、右側板および接着片によって角筒状の周壁を形成し、各々の側板に連設されたフラップによって周壁の端面開口を閉塞するラップラウンドケースが開示されている。前側板には、フラップを折り返した時にフラップの先端付近で横に延びる折目線が形成されている。また、前側板の左縁には、上端部から折目線まで延びる破断線が形成されている。前側板の右縁は、上端部から折目線までの部分を除いて接着片と重合接着されている。このラップラウンドケースを開封する場合、フラップを折り返して前側板に重合させた後、前側板の上部を外側に倒すことで、前側板の上部は破断線で分離して折目線に沿って外側に折る。これにより、前側板の上部が大きく開口するため、内容物を取り出し易くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3872935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上記のラップラウンドケースを開封するための折目線や破断線を、所謂A式の包装箱に適用した場合について考える。この場合、折目線は包装箱の1つの側面に形成され、破断線はその側面の縁に沿って形成されることになる。A式の包装箱は、複数積み重ねた状態で保管されたり運搬されたりする。下方の包装箱が圧縮荷重を受けると、折目線が形成された側面のみが座屈する虞があった。つまり、1つの側面のみが折目線で折れて外側に膨らんだり内側に凹んだりする場合があった。すると、包装箱は、その天面が傾くように潰れるため、包装箱の見た目が悪くなるだけでなく、積み重ねた複数の包装箱1が崩れる虞もあった。以上のように、ラップラウンドケースを開封するための折目線や破断線を、A式の包装箱に単純に適用することは困難であった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、内容物の取り出しを円滑に行うことができると共に、圧縮荷重を受けて潰れても適切に積み重ねることができる包装箱およびブランクの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的を達成するため、本発明の包装箱は、第1折曲線を介して交互に連設された一対の端壁と一対の側壁とを含む周壁と、第2折曲線を介して前記一対の側壁のうち少なくとも一方の前記側壁の端部に連設され、前記第2折曲線に沿って前記周壁の内側に折曲した状態で前記周壁の開口の少なくとも一部を閉じるフラップと、前記一対の側壁にて前記第2折曲線と平行に形成されている少なくとも1本の逆折線と、前記フラップが連設された前記側壁またはその前記側壁の両端の前記第1折曲線上にて前記第2折曲線と前記逆折線との間に形成されている一対の切断線と、を備え、前記フラップは、前記第2折曲線に沿って前記側壁の表面に重なるように折り返され、前記フラップが連設された前記側壁は、前記一対の切断線に沿って前記第2折曲線から前記逆折線に向かって切断されながら前記逆折線に沿って前記周壁の外側に折曲される。
【0007】
この場合、前記逆折線は、前記一対の端壁と前記一対の側壁とを含む前記周壁の全周に亘って形成されていることが好ましい。
【0008】
この場合、前記逆折線は、互いに近傍した位置に平行に2本を一対として形成されていることが好ましい。
【0009】
この場合、第3折曲線を介して前記一対の側壁のうち少なくとも一方の前記側壁の下端部に連設され、前記第3折曲線に沿って前記周壁の内側に折曲した状態で前記周壁の下面開口の少なくとも一部を閉じる下側フラップを更に備え、前記フラップは、前記周壁の上面開口の少なくとも一部を閉じ、前記周壁は、その内部に複数の内容物を収容した状態において、前記複数の内容物の上面の合計面積が前記周壁の上面開口の面積の70%以上100%未満を占めるように形成されていることが好ましい。
【0010】
この場合、前記第2折曲線から前記フラップの先端までの延出寸法は、前記第2折曲線から前記逆折線までの寸法以下に設定されていることが好ましい。
【0011】
この場合、前記フラップが連設された前記側壁の前記第2折曲線と前記逆折線と前記一対の切断線とに囲まれた範囲に形成され、前記側壁を山折りさせる一対の補助折曲線を備えていることが好ましい。
【0012】
上記した目的を達成するため、内容物の取り出し易さを向上させる方法は、第1折曲線を介して交互に連設された一対の端壁と一対の側壁とを含む周壁と、第2折曲線を介して前記一対の側壁のうち少なくとも一方の前記側壁の端部に連設され、前記第2折曲線に沿って前記周壁の内側に折曲した状態で前記周壁の開口の少なくとも一部を閉じるフラップと、前記一対の側壁にて前記第2折曲線と平行に形成されている少なくとも1本の逆折線と、前記フラップが連設された前記側壁またはその前記側壁の両端の前記第1折曲線上にて前記第2折曲線と前記逆折線との間に形成されている一対の切断線と、第3折曲線を介して前記一対の側壁のうち少なくとも一方の前記側壁の下端部に連設され、前記第3折曲線に沿って前記周壁の内側に折曲した状態で前記周壁の下面開口の少なくとも一部を閉じる下側フラップと、を備え、前記フラップは、前記第2折曲線に沿って前記側壁の表面に重なるように折り返され、前記フラップが連設された前記側壁は、前記一対の切断線に沿って前記第2折曲線から前記逆折線に向かって切断されながら前記逆折線に沿って前記周壁の外側に折曲され、前記逆折線は、前記一対の端壁と前記一対の側壁とを含む前記周壁の全周に亘って形成され、前記フラップは、前記周壁の上面開口の少なくとも一部を閉じることを特徴とする包装箱に、前記周壁内部に複数の内容物を収容した状態において、前記複数の内容物の上面の合計面積が前記周壁の上面開口の面積の70%以上100%未満を占めるように内容物を収容する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、包装箱から内容物の取り出しを円滑に行うことができると共に、圧縮荷重を受けて包装箱が潰れても適切に積み重ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る包装箱を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る包装箱および複数の内容物を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施形態に係る包装箱のブランクを示す平面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る包装箱を積み重ねた状態を示す側面図である。
図5】本発明の一実施形態に係る包装箱の開封過程であって上方のフラップを開いた状態を示す斜視図である。
図6】本発明の一実施形態に係る包装箱を開封した状態を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施形態の第1変形例に係る包装箱のブランクを示す平面図である。
図8】本発明の一実施形態の第2変形例に係る包装箱のブランクを示す平面図である。
図9】本発明の一実施形態の第3変形例に係る包装箱を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。前後方向は、左右方向に直交(交差)し、上下方向は前後方向と左右方向とに直交(交差)している。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0016】
[包装箱の概要]
図1ないし図3を参照して、包装箱1の構成について説明する。図1は包装箱1を示す斜視図である。図2は包装箱1および複数の内容物Mを示す斜視図である。図3は包装箱1のブランク5を示す平面図である。
【0017】
図1に示すように、包装箱1は、左右方向に長い略直方体状に形成されている。包装箱1は、略角筒状の周壁1Wの上面および下面を閉じることで封緘されるA式の箱である。
【0018】
図2に示すように、包装箱1の内部には、複数(例えば12個)の内容物Mが収容されるようになっている。図面では各々の内容物Mを単なる立方体として示しているが、内容物Mは、例えば、納豆を収容するための発泡容器を複数(例えば3つ)重ねて束ねたものである。また、この包装箱1には、内容物Mが、前後方向に2列、左右方向に3列に並べられ、且つ上下方向に2段に重ねられており、合計12個の内容物Mが格子状に配置されている。
【0019】
包装箱1は、図3に示すブランク5を組み立てることで形成される。ブランク5は、例えば、一枚の紙製の段ボールシートを抜型等で打ち抜いて形成されている。段ボールシートは、例えば、波状の中しん9Aの表裏に表ライナ9Bと裏ライナ9C(図2参照)とを貼り合せた両面段ボールシートである。なお、図3は、表ライナ9B側(包装箱1の外面側)を示している。本明細書では、段ボールの中しん9Aと平行な方向を「段方向」と呼び、段方向(中しん9A)に直交する方向を「流れ方向」と呼ぶこととする。図面に示す「X」は「段方向」を示し、「Y」は「流れ方向」を示している。また、本明細書では、「上(天)」、「下(底)」およびこれに類する用語は、包装箱1を組み立てた状態(組立状態)における上(天)、下(底)およびこれに類する概念を指している。
【0020】
[ブランク]
図3に示すように、ブランク5は、一対の端壁10,11と、一対の側壁12,13と、継代片14と、一対の上内フラップ20,21と、一対の上外フラップ22,23と、一対の下内フラップ30,31(下側フラップ)と、一対の下外フラップ32,33(下側フラップ)と、を含んでいる。
【0021】
<端壁,側壁>
端壁10、側壁12、端壁11、側壁13および継代片14は、この順番で流れ方向一方から他方に向かって一列に並んでいる。一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とは、段方向に延びた第1折曲線L1を介して交互に連設されている。端壁10,11および側壁12,13は、段方向に略同一寸法となる略長方形状に形成されている。端壁10,11は、側壁12,13よりも流れ方向に幅狭く形成されている。継代片14は、側壁13の流れ方向他端部に第1折曲線L1を介して連設されている。なお、側壁12,13が端壁10,11よりも流れ方向に幅狭く形成されていてもよい。端壁10,11が、側壁12,13よりも流れ方向に幅狭く形成されていると、より広い側壁12,13側から内容物Mを取り出すことができ、取り出し易くなるため、より好ましい。
【0022】
<上内フラップ,上外フラップ>
一対の上内フラップ20,21は、流れ方向に延びた第2折曲線L2を介して一対の端壁10,11の段方向一端部(上端部)に連設されている。上内フラップ20,21は、端壁10,11の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上内フラップ20,21の段方向の寸法(延出寸法)は、端壁10,11の流れ方向の寸法の半分未満に設定されている。一対の上外フラップ22,23は、第2折曲線L2を介して一対の側壁12,13の段方向一端部(上端部)に連設されている。上外フラップ22,23は、側壁12,13の流れ方向の寸法と略同一幅を有する略長方形状に形成されている。上外フラップ22,23の段方向の寸法(延出寸法)は、上内フラップ20,21の延出寸法と略同一である。
【0023】
<下内フラップ,下外フラップ>
一対の下内フラップ30,31は、流れ方向に延びた第3折曲線L3を介して一対の端壁10,11の段方向他端部(下端部)に連設されている。一対の下外フラップ32,33は、第3折曲線L3を介して一対の側壁12,13の段方向他端部(下端部)に連設されている。下内フラップ30,31は上内フラップ20,21と略同一形状に形成され、下外フラップ32,33は上外フラップ22,23と略同一形状に形成されている。
【0024】
第1~第3折曲線L1~L3は、段ボールシートを裏ライナ9C側から厚み方向に直線状に潰して形成された汎用罫線である。第1~第3折曲線L1~L3は、裏ライナ9Cを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。
【0025】
図1および図2に示すように、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とが第1折曲線L1で略直角に折り曲げられ、継代片14が端壁10の内面に接続(接着)される。すると、上下両端面を開口した略角筒状の周壁1Wが形成される。図1に示すように、上方のフラップ20~23は、第2折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折曲した状態で周壁1Wの上面開口1Uを略閉じる。下方のフラップ30~33は、第3折曲線L3に沿って周壁1Wの内側に折曲した状態で周壁1Wの下面開口を略閉じる。
【0026】
図3に示すように、ブランク5には、組み立てた包装箱1が圧縮荷重を受けた場合に略均一に潰れるように逆折線40が形成されている。また、ブランク5には、組み立てた包装箱1の開封や内容物Mの取り出しを円滑に行うために一対の切断線41や一対の補助折曲線42が形成されている。
【0027】
<逆折線>
逆折線40は、一対の端壁10,11、一対の側壁12,13および継代片14に連続して流れ方向に延びた状態に形成されている。つまり、逆折線40は、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13を含む周壁1Wの全周に亘って形成されている。逆折線40は、端壁10,11および側壁12,13等の高さ(段方向の長さ)の中央よりも下方にて第2折曲線L2(または第3折曲線L3)と平行に形成されている。逆折線40は、段ボールシートを表ライナ9B側から厚み方向に直線状に潰して形成された逆罫線である。逆折線40は、表ライナ9Bを内側に向けるように段ボールシートを折曲させる機能を有している。なお、逆折線40が第2折曲線L2(または第3折曲線L3)と平行に形成されているとは、厳密に平行であることを要求するものではなく、数度程度の角度のずれを許容する意味である。
【0028】
第2折曲線L2から上方のフラップ20~23の先端までの延出寸法(S1)は、第2折曲線L2から逆折線40までの寸法(S2)よりも僅かに短く設定されている。すなわち、上外フラップ22は、第2折曲線L2に沿って折り返されて側壁12の表面に重なった状態で、その先端が逆折線40を越えることなく、より好ましくは逆折線40の近傍に位置(例えば2cm以下)するような延出寸法に形成されている。逆折線40の近傍に位置するとは、なお、上方のフラップ20~23の延出寸法(S1)は、第2折曲線L2から逆折線40までの寸法(S2)以下に設定されていればよく、当該寸法(S2)と同一であってもよい。
【0029】
<切断線>
一対の切断線41は、上外フラップ22が連設された側壁12の両端の第1折曲線L1上に沿って第2折曲線L2と逆折線40との間に形成されている。切断線41は、複数の屈曲した切目を所定間隔で並べることで形成されたジッパーである。切目は、刃物を段ボールシートの厚み方向に貫通させることで形成される。切断線41は、側壁12を一対の端壁10,11から分断する機能を有している。なお、本明細書において「線上」とは、完全な線との一致を要求するものではなく、例えば、1mm程度の製造上の誤差を許容する意味である。
【0030】
<補助折曲線>
一対の補助折曲線42は、上外フラップ22が連設された側壁12の逆折線40よりも上側に形成されている。詳細には、一対の補助折曲線42は、上外フラップ22と側壁12との間の第2折曲線L2と逆折線40と一対の切断線41とに囲まれた範囲に形成されている。一対の補助折曲線42は、側壁12の流れ方向両側に形成されている。詳細には、一対の補助折曲線42は、一対の切断線41の下端部(逆折線40の両端部)の付近から上外フラップ22の側(上方)に向かって互いに接近するように斜めに延びている。一対の補助折曲線42は、側壁12を山折りさせるための汎用罫線である。
【0031】
ところで、段ボールシートは、コルゲータ(図示せず)と呼ばれる装置を用いて段ボール原紙の貼合工程を実行することによって製造される。コルゲータは、中しん9Aを流れ方向に進行させながら、その中しん9Aの両側にライナ9B,9Cを貼り付ける。また、コルゲータは、流れ方向に延びた第2折曲線L2、第3折曲線L3および逆折線40を形成し、流れ方向に連続する段ボールシートを所定長さに裁断する。
【0032】
ブランク5(包装箱1)は、フレキソフォルダーグルア(図示せず)と呼ばれる装置を用いて裁断された段ボールシートを加工することによって製造される。フレキソフォルダーグルア(以下、「FFG」ともいう。)は、段ボールシートに対し、フレキソインキを用いた印刷、刃物(切刃、押刃等)や抜型を用いた罫線入れ、溝切りおよび打抜き、接着剤を用いた接合等を連続して行う装置である。FFGは、上方のフラップ20~23および下方のフラップ30~33等を形成すると共に、第1折曲線L1、切断線41および一対の補助折曲線42等を形成する。また、FFGは、端壁10と側壁13とを第1折曲線L1に沿って折り曲げ、継代片14を端壁10の内面に接着剤で接着して、折り畳まれた状態の包装箱1を製造する。なお、接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤、合成樹脂系エマルジョン接着剤または両面テープ等を用いることができる。
【0033】
[包装箱の組立]
次に、図1図2および図4を参照して、包装箱1を組み立てる工程(組立作業)等について説明する。図4は包装箱1を積み重ねた状態を示す側面図である。なお、包装箱1は、作業者によって手作業で組み立てられてもよいし、製函機によって自動または半自動で組み立てられてもよい。ここでは、一例として、作業者が包装箱1を組み立てる場合について説明する。
【0034】
まず、図1および図2に示すように、作業者は、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とを第1折曲線L1で略直角に折り曲げる。すると、一対の端壁10,11は左右方向に対向し、一対の側壁12,13は前後方向に対向する。これにより、上下両端面を開口した周壁1Wが形成される。
【0035】
次に、作業者は、下内フラップ30,31を第3折曲線L3に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、下内フラップ30,31の表面に接着剤を塗布する。作業者は、下外フラップ32,33を第3折曲線L3に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる。これにより、下外フラップ32,33は、接着剤を介して下内フラップ30,31に接着され、包装箱1の底面を形成する(図1参照)。なお、この状態で、一対の下外フラップ32,33の先端部の間には隙間があいている。
【0036】
次に、図2に示すように、作業者は、周壁1Wの上面開口1Uから包装箱1の内部に複数(12個)の内容物Mを入れる。周壁1Wの上面開口1Uの面積(A1)は、複数の内容物Mの上面の合計面積(A2)よりも大きく設定されている(図2に破線で示す四角形参照)。詳細には、周壁1Wは、その内部に複数の内容物Mを収容した状態において、複数の内容物Mの上面の合計面積(A2)が周壁1Wの上面開口1Uの面積(A1)の70%以上100%未満を占めるように形成されている。換言すれば、包装箱1の容積は複数の内容物Mの総容積よりも大きく設定され、包装箱1に収容された複数の内容物Mの最外周面と周壁1W(各壁10~13)の内面との間には僅かな空間(隙間)ができるようになっている。なお、複数の内容物Mの上面の合計面積(A2)(または複数の内容物Mの総容積)には、隣り合う内容物Mの間の僅かな間隙も含まれている。つまり、複数の内容物Mの上面の合計面積(A2)とは、複数の内容物Mの最も外側の輪郭の面積である(図2に破線で示す四角形参照)。
【0037】
次に、作業者は、上内フラップ20,21を第2折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げた後、上内フラップ20,21の表面に接着剤を塗布する。作業者は、上外フラップ22,23を第2折曲線L2に沿って周壁1Wの内側に折り曲げる。これにより、上外フラップ22,23は、接着剤を介して上内フラップ20,21に接着され、包装箱1の天面を形成する(図1参照)。なお、この状態で、一対の上外フラップ22,23の先端部の間には隙間があいている。また、以上の説明では、各外フラップ22,23,32,33を各内フラップ20,21,30,31に接着したが、これに限らず、例えば、各外フラップ22,23,32,33の先端部に沿って粘着テープ(図示せず)を貼り付けてもよい。
【0038】
以上によって、包装箱1の組立作業が完了する。つまり、包装箱1は封緘された状態になる(図1参照)。
【0039】
図4に示すように、内容物Mを収容した包装箱1は、複数積み重ねられた状態で保管されたり運搬されたりする。積み重ねられた複数の包装箱1のうち下方の包装箱1は圧縮荷重を受けるため、下方の包装箱1の端壁10,11や側壁12,13が座屈することがある。詳細には、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とは逆折線40に沿って僅かに内側に凹むように折れ曲がることがある。
【0040】
この包装箱1によれば、逆折線40が周壁1Wの全周に亘って形成されているため、一対の端壁10,11と一対の側壁12,13とを略均等に内側に座屈させることができる。すなわち、各々の壁10~13が略一様に座屈するため、天面と底面とが略平行となる状態で包装箱1を上下方向に潰すことができる。これにより、片側の端壁10(11)や側壁12(13)のみが座屈して包装箱1の天面が傾くように潰れることが抑制されるため、包装箱1の見た目(外観)を良好に維持することができ、複数の包装箱1を適切に積み重ねることができる。
【0041】
また、この包装箱1によれば、逆折線40が流れ方向に延びているため、コルゲータによる段ボールシートの製造過程で、第2折曲線L2等と同時期に逆折線40を形成することができる。これにより、後工程においてFFGを用いて逆折線40を形成する場合に比べて、逆折線40を短時間で精度良く形成することができる。
【0042】
[包装箱の開封]
次に、図5および図6を参照して、包装箱1の開封作業について説明する。図5は包装箱1の開封過程であって上方のフラップ20~23を開いた状態を示す斜視図である。図6は包装箱1を開封した状態を示す斜視図である。
【0043】
封緘された包装箱1は、例えば、天面を開放した後に側壁12の上部を外側(前方)に倒すことで開封される。
【0044】
図5に示すように、作業者は、一対の上外フラップ22,23を開いた後、一対の上内フラップ20,21を開く。すると、周壁1Wの上面開口1Uが開放され、複数の内容物Mの上面が露出する。また、作業者は、前方の上外フラップ22を第2折曲線L2に沿って側壁12の表面に重なるように折り返す。すると、上外フラップ22の先端は、逆折線40よりも僅かに上側に配置される。
【0045】
次に、作業者は、側壁12の上端部(第2折曲線L2付近)に指を掛け、側壁12および上外フラップ22を手前に倒す。すると、図6に示すように、側壁12の上部は、一対の補助折曲線42で山折れして撓みながら一対の切断線41に沿って上方から下方(逆折線40)に向かって切断される。また、側壁12の上部は、一対の端壁10,11から分断されながら逆折線40に沿って外側(前方)に折れ曲がる。側壁12の上部が一対の端壁10,11から分断された状態になると、包装箱1の天面から前面上部に亘って1つの大きな開口が形成される。
【0046】
以上によって、包装箱1の開封作業が完了する。なお、上記した開封作業では、上方の全てのフラップ20~23を開いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の上内フラップ20,21および後方の上外フラップ23を閉じたままとして、前方の上外フラップ22のみを開いてもよい。この場合でも側壁12の上部を前方に倒すことができる。
【0047】
以上説明した本実施形態に係る包装箱1では、上外フラップ22が連設された側壁12が、一対の切断線41に沿って第2折曲線L2から逆折線40に向かって切断されながら逆折線40に沿って周壁1Wの外側に折曲される構成とした。この構成によれば、上外フラップ22から側壁12の上部までを連続して開くことができる。これにより、包装箱1を簡単に開封することができる。また、包装箱1の天面から前面上部に亘って大きく開口させることができるため、内容物Mの取り出しを円滑に行うことができる。
【0048】
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、複数の内容物Mの上面の合計面積(A2)が周壁1Wの上面開口1Uの面積(A1)未満であるため、周壁1Wと内容物Mとの間に僅かな隙間を形成することができる。これにより、包装箱1に圧縮荷重が作用した場合に、一対の側壁12,13等を逆折線40に沿って内側に折り曲げる(座屈させる)ことができる。
【0049】
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、上外フラップ22の延出寸法(S1)が第2折曲線L2から逆折線40までの寸法(S2)以下であるため、側壁12の表面に折り返した上外フラップ22が逆折線40に越えて重なることを防止することができる。これにより、逆折線40を支点として上外フラップ22を重ねた側壁12を外側に回動させる(倒す)ことができるため、一対の切断線41に沿った側壁12の切断にかかる力を省力化することができる。
【0050】
また、本実施形態に係る包装箱1によれば、側壁12を一対の補助折曲線42で山折りして撓ませることで、側壁12を開き易くすることができる。これにより、一対の切断線41に沿った側壁12の切断にかかる力を省力化することができる。
【0051】
なお、本実施形態に係る包装箱1では、逆折線40が周壁1Wの全周に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図7に示すように、第1変形例に係る包装箱1では、逆折線40が、周壁1Wを構成する壁10~13のうち少なくとも一対の側壁12,13に形成されていればよい。この構成によれば、圧縮荷重が作用した包装箱1の一対の側壁12,13を逆折線40に沿って僅かに内側に凹むように折り曲げることができる。これにより、包装箱1が歪に潰れることが抑制され、包装箱1の外観を損なうことなく、且つ安定した状態で包装箱1を積み重ねることができる。なお、逆折線40を一対の側壁12,13のみに形成する場合、逆折線40は、コルゲータによる段ボールシートの製造過程よりも後工程においてFFGを用いて形成される。
【0052】
また、本実施形態(第1変形例を含む。)に係る包装箱1では、逆折線40が1本の逆罫線で形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図8に示すように、第2変形例に係る包装箱1では、逆折線40が互いに近傍した位置に平行に2本形成されていてもよい。この構成によれば、逆折線40が周壁1Wの全周(または一対の側壁12,13)に2本平行に形成されているため、側壁12,13等を内側に向けて折れ易くすることができる。これにより、天面と底面とが略平行となるように包装箱1が潰れる可能性を向上させることができる。なお、逆折線40が平行に2本形成されているとは、厳密に平行であることを要求するものではなく、数度程度の角度のずれを許容する意味である。近傍した位置に平行に形成されている逆折線40は、互いの距離が2cm~0.1cmであればよく、好ましくは1cm~0.5cmがよい。また、逆折線40は、2本形成されているのを一対として、複数対形成されてもよい。さらに、逆折線40は近傍した位置に3本以上形成されてもよい。ただし、逆折線40の本数が増加するほど各壁10~13の強度が低下するため、必要な包装箱1の圧縮強度に応じて逆折線40の本数を増減させることが好ましい。
【0053】
また、本実施形態(第1~第2変形例も含む。)に係る包装箱1では、一対の切断線41が側壁12の両端に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。図9に示すように、第3変形例に係る包装箱1では、一対の切断線41が側壁12の両端から左右方向中央側にずれた位置形成されてもよい。また、切断線41は、略垂直に直線的に延びていたが、これに限らず、斜めに延びていてもよいし、湾曲するように延びていてもよい(図示せず)。また、切断線41は、所謂ジッパーであったが、本発明はこれに限定されない。切断線41は、例えば、複数の直線状の切目を所定間隔で並べることで形成されたミシン線等、段ボールシートを切断するための線であれば如何なるものでもよい。
【0054】
また、本実施形態(第1~第3変形例も含む。以下同じ。)に係る包装箱1では、前方の側壁12の上部が開くように切断線41や補助折曲線42が形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、後方の側壁13の上部が開くように切断線41や補助折曲線42が形成されてもよいし、前後両方の側壁12,13が開くように切断線41や補助折曲線42が形成されてもよい(図示せず)。補助折曲線42は、第2折曲線L2と逆折線40と切断線41とに囲まれた範囲に一部形成されていればよい。
なお、補助折曲線42は省略されてもよい。
【0055】
また、本実施形態に係る包装箱1では、上外フラップ22,23が一対の側壁12,13に連設されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、一対の側壁12,13のうち少なくとも一方の側壁12(13)の上端部に1つの上外フラップを連設し、他方の側壁13(12)の上端部から上外フラップを省略してもよい(図示せず)。これと同様に、一対の側壁12,13のうち少なくとも一方の側壁12(13)の下端部に1つの下外フラップを連設し、他方の側壁13(12)の下端部から下外フラップを省略してもよい(図示せず)。
【0056】
また、本実施形態に係る包装箱1では、一対の上外フラップ22,23は、周壁1Wの内側に折曲した状態で周壁1Wの上面開口1Uの一部を閉じていたが、これに限らず、一対の上外フラップ22,23が、その先端部を突き合わすように形成されてもよい。これと同様に、一対の下内フラップ30,31は、周壁1Wの内側に折曲した状態で周壁1Wの下面開口(図示せず)の一部を閉じていたが、これに限らず、一対の下外フラップ32,33が、その先端部を突き合わすように形成されてもよい。
【0057】
また、本実施形態に係る包装箱1では、各フラップ20~23,30~33が全て同じ延出寸法に形成されていたが、これに限らず、異なる延出寸法に形成されてもよい。この場合でも、一対の上外フラップ22(23)は、一対の端壁10,11から分断する側壁12(13)に重ねたときに逆折線40を越えない延出寸法とすることが好ましい。
【0058】
また、本実施形態に係る包装箱1では、第1~第3折曲線L1~L3が汎用罫線であったが、これに限らず、例えば、汎用罫線上に略等間隔で複数の切目を形成したリード罫であってもよい。また、これと同様に、逆折線40が、逆罫線上に略等間隔で複数の切目を形成したリード罫であってもよい。
【0059】
また、本実施形態に係る包装箱1では、内容物Mが納豆を入れた容器であったが、これは一例であって、これに限定されるものではない。例えば、内容物Mは、包装された粉末または液体の調味料を収容した中箱等であってもよいし、その他、食品以外の商品であってもよい。また、この包装箱1には、略立方体状(六面体状)の内容物Mが収容されていたが、内容物Mの形状は、これに限定されるものではなく、六面体以外の多面体や球体等でもよい。また、包装箱1に収容可能な内容物Mの数や配列は、上記に限定されるものではなく、内容物Mの大きさや形状に応じて自由に変更することができる。さらに、包装箱1の大きさ(上面開口1Uの面積(A1))等も、内容物Mの数、大きさ、形状に応じて自由に変更することができる。
【0060】
また、本実施形態に係る包装箱1は、紙製の両面段ボールシートで形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、段ボールシートは、中しん9Aの片面にライナを貼り付けた片面段ボールシートであってもよいし、片面段ボールシートを両面段ボールシートに貼り合せた複両面段ボールシートであってもよい。また、例えば、包装箱1は、紙製の段ボールシートに代えて、厚紙や樹脂製の板等で形成されていてもよい。
【0061】
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る包装箱およびブランクの製造方法における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0062】
1 包装箱
1U 上面開口
1W 周壁
10,11 端壁
12,13 側壁
22,23 上外フラップ(フラップ)
30,31 下内フラップ(下側フラップ)
32,33 下外フラップ(下側フラップ)
40 逆折線
41 切断線
42 補助折曲線
L1 第1折曲線
L2 第2折曲線
L3 第3折曲線
M 内容物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9