IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社荏原製作所の特許一覧

<>
  • 特許-有線ドローンシステム 図1
  • 特許-有線ドローンシステム 図2
  • 特許-有線ドローンシステム 図3
  • 特許-有線ドローンシステム 図4
  • 特許-有線ドローンシステム 図5
  • 特許-有線ドローンシステム 図6
  • 特許-有線ドローンシステム 図7
  • 特許-有線ドローンシステム 図8
  • 特許-有線ドローンシステム 図9
  • 特許-有線ドローンシステム 図10
  • 特許-有線ドローンシステム 図11
  • 特許-有線ドローンシステム 図12
  • 特許-有線ドローンシステム 図13
  • 特許-有線ドローンシステム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】有線ドローンシステム
(51)【国際特許分類】
   B64D 47/00 20060101AFI20220329BHJP
   B64C 27/08 20060101ALI20220329BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20220329BHJP
   B64D 27/24 20060101ALI20220329BHJP
   B64F 3/02 20060101ALN20220329BHJP
【FI】
B64D47/00
B64C27/08
B64C39/02
B64D27/24
B64F3/02
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018077065
(22)【出願日】2018-04-12
(65)【公開番号】P2019182268
(43)【公開日】2019-10-24
【審査請求日】2021-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100091498
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 勇
(72)【発明者】
【氏名】能見 基彦
(72)【発明者】
【氏名】関野 夕美子
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-171032(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0313410(US,A1)
【文献】特表2016-523759(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0235018(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0041598(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0224723(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0166326(US,A1)
【文献】特開2015-189321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 47/00-47/08
B64C 27/08-27/10
B64C 39/02
B64D 27/24
B64F 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドローンと、
前記ドローンに連結された連結軸を有し、前記ドローンを前記連結軸を中心に回転可能に支持するジンバル機構と、
前記ジンバル機構に連結された電力ケーブルと、
前記電力ケーブルから前記ジンバル機構を通って前記ドローンまで延びる電力ラインと、
前記電力ラインに電気的に接続され、かつ前記連結軸と同軸上に配置された回転コネクタとを備え
前記ドローンおよび前記ジンバル機構はそれぞれ複数設けられ、
前記複数のジンバル機構は、少なくとも1つの接続電力ラインにより直列に連結されている、ドローンシステム。
【請求項2】
前記連結軸は、異なる方向に延びる第1連結軸と第2連結軸であり、
前記回転コネクタは、前記第1連結軸と同軸上に配置された第1回転コネクタと、前記第2連結軸と同軸上に配置された第2回転コネクタである、請求項1に記載のドローンシステム。
【請求項3】
前記ジンバル機構は、前記第1連結軸を中心に回転可能な第1支持構造体と、前記第2連結軸を中心に回転可能な第2支持構造体を備えており、
前記第1支持構造体は前記第1連結軸により前記第2支持構造体に連結されており、
前記第2支持構造体は、前記第2連結軸により前記ドローンに連結されている、請求項2に記載のドローンシステム。
【請求項4】
前記電力ケーブルに接続された第3回転コネクタをさらに備える、請求項3に記載のドローンシステム。
【請求項5】
前記ドローンに対する前記ジンバル機構の相対的な回転を制限するロック機構をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のドローンシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力ケーブルを通じて電力が供給される有線ドローンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ドローンは、空中の広い範囲を飛行することができるため、高所での撮影や観測などの目的に広く使用されている。通常、ドローンはバッテリーを内蔵しており、プロペラを回転させるためのモータは、バッテリーから供給される電力により駆動される。したがって、ドローンの飛行時間は、バッテリーの持続時間に依存する。そこで、ドローンの長時間の飛行を可能とするために、電力ケーブルを介して電力をドローンに供給する有線ドローンが開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-189321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、有線ドローンは、電力ケーブル自体がドローンの動作を機械的に拘束し、ドローンの姿勢制御の妨げとなってしまう。結果として、ドローンが目的の場所まで飛行できないことがある。
【0005】
そこで、本発明は、ドローンの姿勢制御を妨げることがない有線ドローンシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様では、ドローンと、前記ドローンに連結された連結軸を有し、前記ドローンを前記連結軸を中心に回転可能に支持するジンバル機構と、前記ジンバル機構に連結された電力ケーブルと、前記電力ケーブルから前記ジンバル機構を通って前記ドローンまで延びる電力ラインと、前記電力ラインに電気的に接続され、かつ前記連結軸と同軸上に配置された回転コネクタとを備え、前記ドローンおよび前記ジンバル機構はそれぞれ複数設けられ、前記複数のジンバル機構は、少なくとも1つの接続電力ラインにより直列に連結されている、ドローンシステムが提供される。
【0007】
一態様では、前記連結軸は、異なる方向に延びる第1連結軸と第2連結軸であり、前記回転コネクタは、前記第1連結軸と同軸上に配置された第1回転コネクタと、前記第2連結軸と同軸上に配置された第2回転コネクタである。
一態様では、前記ジンバル機構は、前記第1連結軸を中心に回転可能な第1支持構造体と、前記第2連結軸を中心に回転可能な第2支持構造体を備えており、前記第1支持構造体は前記第1連結軸により前記第2支持構造体に連結されており、前記第2支持構造体は、前記第2連結軸により前記ドローンに連結されている。
一態様では、前記電力ケーブルに接続された第3回転コネクタをさらに備える。
一態様では、前記ドローンに対する前記ジンバル機構の相対的な回転を制限するロック機構をさらに備える。
【発明の効果】
【0008】
ジンバル機構は、電力ケーブルに対するドローンの姿勢の自由度を向上させることができる。また、回転コネクタは、ドローンに対してジンバル機構が傾いたときでも、送電を確保することができる。したがって、上述したドローンシステムは、安定した姿勢で長時間飛行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ドローンシステムの一実施形態を示す上面図である。
図2】第1ロック機構の詳細な構造を示す図である。
図3】電力ケーブルから図1に示すドローンに電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。
図4】複数のドローンおよび複数のジンバル機構を備えたドローンシステムを示す図である。
図5】ドローンの他の実施形態を示す上面図である。
図6】電力ケーブルから図5に示すドローンに電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。
図7図5および図6に示す複数のドローンおよび複数のジンバル機構を備えたドローンシステムを示す図である。
図8】ドローンの他の実施形態を示す上面図である。
図9】電力ケーブルから図8に示すドローンに電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。
図10図8および図9に示す複数のドローンおよび複数のジンバル機構を備えたドローンシステムを示す図である。
図11】電力ケーブルからドローンに電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。
図12図11に示す複数のドローンおよび複数のジンバル機構を備えたドローンシステムを示す図である。
図13】電力ケーブルからドローンに電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。
図14図13に示す複数のドローンおよび複数のジンバル機構を備えたドローンシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1はドローンシステムの一実施形態を示す上面図である。図1に示すように、ドローンシステムは、ドローン1と、ドローン1を回転可能に支持するジンバル機構2と、ジンバル機構2に連結された電力ケーブル5を有する。ドローン1は、3つ以上のプロペラ6と、これらプロペラ6にそれぞれ連結された複数のモータ(図示せず)を備えている。本実施形態では、4つのプロペラ6および4つのモータが設けられている。
【0011】
ドローン1は、ジンバル機構2に回転可能に連結されている。ジンバル機構2は、電力ケーブル5に連結された第1支持構造体10と、第1支持構造体10に連結された第2支持構造体15と、第1支持構造体10と第2支持構造体15とを連結する第1連結軸17と、第2支持構造体15とドローン1とを連結する第2連結軸18を備えている。第1連結軸17および第2連結軸18は、互いに異なる方向に延びている。本実施形態では、第1支持構造体10および第2支持構造体15は環状であり、第2支持構造体15は第1支持構造体10の内側に配置されている。一実施形態では、第1支持構造体10および第2支持構造体15は、半環状、四角形、またはその他の形状を有してもよい。
【0012】
本実施形態では、2つの第1連結軸17が一直線上に並び、2つの第2連結軸18が一直線上に並んでおり、第1連結軸17と第2連結軸18は互いに垂直である。各第1連結軸17は、第1支持構造体10に固定されており、第1支持構造体10と一体に回転可能である。各第1連結軸17は、第2支持構造体15に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持されている。各第2連結軸18は、第2支持構造体15に固定されており、第2支持構造体15と一体に回転可能である。各第2連結軸18は、ドローン1に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持されている。
【0013】
一実施形態では、各第1連結軸17は第2支持構造体15に固定されてもよく、かつ各第1連結軸17は第1支持構造体10に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持されてもよい。一実施形態では、各第2連結軸18はドローン1に固定されてもよく、かつ各第2連結軸18は第2支持構造体15に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持されてもよい。
【0014】
第1支持構造体10は、第1連結軸17によって第2支持構造体15に連結されている。第2支持構造体15は、第2連結軸18によってドローン1に連結されている。第2連結軸18は、ドローン1に連結されており、第1連結軸17は、第2支持構造体15および第2連結軸18を介してドローン1に連結されている。第1支持構造体10と第2支持構造体15は第1連結軸17を中心に互いに相対的に回転可能であり、第2支持構造体15とドローン1は第2連結軸18を中心に互いに相対的に回転可能である。ドローン1は、第1連結軸17を中心に回転可能であり、かつ第2連結軸18を中心に回転可能である。したがって、ドローン1は第1支持構造体10に対してあらゆる方向に回転(傾動)可能である。このような構成を有するジンバル機構2は、電力ケーブル5に対するドローン1の姿勢の自由度を向上させることができる。
【0015】
ドローン1が離陸、着陸時、あるいは飛行中の特定の作業において、ジンバル機構2がドローン1に対して大きく傾いていると、ジンバル機構2がドローン1の動作を阻害する場合がある。例えば、ドローン1の着陸時に第1支持構造体10の一部がドローン1の図示しないランディングギア(着陸脚)よりも下にあると、ランディングギアよりも先に第1支持構造体10が着陸面に接地することになる。このとき、ランディングギアではなく第1支持構造体10がドローン1の重量を支えることになり、十分な強度がないと第1支持構造体10が破損する危険もある。またランディングギアが着陸面に接地した際に着陸面からの反力で第1支持構造体10が急回転し、ドローン1の転覆や電力ケーブル5の切断などさまざまな様態の事故が発生する危険がある。
【0016】
このような事故を防ぐため、本実施形態のドローンシステムは、ドローン1に対するジンバル機構2の相対的な回転を制限する第1ロック機構71および第2ロック機構72を備えている。第1ロック機構71は、第2支持構造体15に対する第1支持構造体10の相対的な回転を制限し、第2ロック機構72は、ドローン1に対する第2支持構造体15の相対的な回転を制限するように構成されている。第1ロック機構71または第2ロック機構72のいずれか一方のみを設けてもよい。
【0017】
第1ロック機構71は、第2支持構造体15に固定されている。第1ロック機構71は、第1連結軸17を保持(ロック)することにより、第2支持構造体15に対する第1連結軸17および第1支持構造体10の相対的な回転を制限するように構成されている。第2ロック機構72は、ドローン1に固定されている。第2ロック機構72は、ドローン1内に配置されてもよい。第2ロック機構72は、第2連結軸18を保持(ロック)することにより、ドローン1に対する第2連結軸18および第2支持構造体15の相対的な回転を制限するように構成されている。
【0018】
第1ロック機構71および第2ロック機構72は、通常は作動していないが、自動で、または操縦者の遠隔操作により動作し、ジンバル機構2の回転を制限(防止)し、あるいは回転を止めることができる。例えば、ドローン1の離陸あるいは着陸時に、第1支持構造体10および第2支持構造体15がドローン1と平行になるようにロックがかかり、これによりランディングギアが第1支持構造体10および第2支持構造体15に邪魔されることなく接地、離地できるようにすることが可能である。
【0019】
第1ロック機構71および第2ロック機構72は同じ構成を有しているので、以下第1ロック機構71の詳細な構造について図2を参照して説明する。図2に示すように、第1ロック機構71は、第1連結軸17の外周面に対向する2つのブレーキパッド75と、2つのブレーキパッド75にそれぞれ連結された2つのアクチュエータ76と、第1連結軸17の回転角度を検出する角度検出器77と、第1連結軸17の回転角度に基づいてアクチュエータ76を作動させるアクチュエータ制御部78とを備えている。一実施形態では、1つのブレーキパッド75と、このブレーキパッド75に連結された1つのアクチュエータ76のみを設けてもよい。
【0020】
各アクチュエータ76は、ブレーキパッド75を第1連結軸17の外周面に押し付けるように構成されている。アクチュエータ76の構成は特に限定されないが、例えば、モータとボールねじ機構との組み合わせ、またはエアシリンダなどからアクチュエータ76を構成することができる。2つのブレーキパッド75の配置は、第1連結軸17を中心に対称である。アクチュエータ76が駆動されると、ブレーキパッド75は第1連結軸17に押し付けられ、これにより第1連結軸17がブレーキパッド75によって保持される。結果として、第1連結軸17、およびこの第1連結軸17に固定された第1支持構造体10の第2支持構造体15に対する相対的な回転が防止される。
【0021】
第1連結軸17の外周面には、複数のパターン80が形成されている。これらのパターン80は、第1連結軸17の軸心を中心に等間隔に配列されている。角度検出器77は、パターン80に対向して配置されている。角度検出器77は、第1連結軸17の外周面に光を導き、パターン80からの反射光に基づいて第1連結軸17の回転角度を検出するように構成されている。このような角度検出器77には、光学式ロータリエンコーダが使用できる。角度検出器77は、アクチュエータ制御部78に電気的に接続されている。アクチュエータ制御部78は、角度検出器77によって検出された第1連結軸17の回転角度に基づいて、アクチュエータ76を作動させる。
【0022】
第1ロック機構71および第2ロック機構72の動作の一例は次の通りである。第1支持構造体10および第2支持構造体15が水平姿勢となったときに、第1ロック機構71および第2ロック機構72を作動させて第1支持構造体10および第2支持構造体15の回転を止める。具体的には、第1支持構造体10の水平姿勢に相当する第1連結軸17の回転角度を角度検出器77が検出したとき、アクチュエータ制御部78は、アクチュエータ76を作動させて、ブレーキパッド75を第1連結軸17の外周面に押し付ける。第2ロック機構72も同様に動作する。すなわち、第2支持構造体15の水平姿勢に相当する第2連結軸18の回転角度を角度検出器が検出したとき、アクチュエータ制御部は、アクチュエータを作動させて、ブレーキパッドを第2連結軸18の外周面に押し付ける。結果として、第1支持構造体10および第2支持構造体15のドローン1に対する回転が制限(防止)される。
【0023】
一実施形態では、上述した角度検出器77、アクチュエータ制御部78、パターン80は省略してもよい。この場合は、第1支持構造体10および/または第2支持構造体15が適切な角度にあるときに、操縦者が遠隔操作により第1ロック機構71および/または第2ロック機構72を作動させてもよい。
【0024】
第1連結軸17が第2支持構造体15に固定され、かつ第1連結軸17が第1支持構造体10に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持される実施形態では、第1ロック機構71は、第1支持構造体10に固定されてもよい。同様に、第2連結軸18がドローン1に固定され、かつ第2連結軸18が第2支持構造体15に設けられた軸受(図示せず)によって回転可能に支持される実施形態では、第2ロック機構72は、第2支持構造体15に固定されてもよい。この場合でも、第1ロック機構71および第2ロック機構72は、第1支持構造体10および第2支持構造体15の回転を制限することができる。
【0025】
図3は、電力ケーブル5から図1に示すドローン1に電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。図3では、ジンバル機構2は模式的に描かれている。図3に示すように、ドローン1は、電力ケーブル5からジンバル機構2を通ってドローン1まで延びる電力ラインを備えている。より具体的には、電力ラインは、電力ケーブル5の正極電線5Aに電気的に接続された第1正極電力ライン21と、電力ケーブル5の負極電線5Bに電気的に接続された第1負極電力ライン24と、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ電気的に接続された第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28と、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ電気的に接続された第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33を備えている。
【0026】
第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28は、2つの第1回転コネクタ40A,40Bを介して第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ電気的に接続されている。すなわち、第2正極電力ライン26は、第1回転コネクタ40Aを介して第1正極電力ライン21に接続され、第2負極電力ライン28は、他方の第1回転コネクタ40Bを介して第1負極電力ライン24に接続されている。
【0027】
2つの第1回転コネクタ40A,40Bは、ジンバル機構2の2つの第1連結軸17内にそれぞれ配置されており、これら2つの第1連結軸17と同軸上に配置されている。一方の第1回転コネクタ40Aは、第1正極電力ライン21に接続された第1静止端子41aと、この第1静止端子41aに接触している第1回転端子42aを備えている。他方の第1回転コネクタ40Bは、第1負極電力ライン24に接続された第1静止端子41bと、この第1静止端子41bに接触している第1回転端子42bを備えている。本実施形態では、第1回転端子42a,42bは、リング形状を有しており、第1静止端子41a,41bは、第1回転端子42a,42bに接触する金属ブラシから構成される。2つの第1回転端子42a,42bは、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ接続されている。第1回転コネクタ40A,40Bにはスリップリングを使用することができる。
【0028】
第1回転端子42aがその軸心を中心に回転しているとき、第1静止端子41aは第1回転端子42aに対して相対的に静止したままで、第1回転端子42aと接触した状態を維持している。したがって、第1回転コネクタ40Aは、第2正極電力ライン26が第1回転端子42aとともに回転しつつ、第1正極電力ライン21と第2正極電力ライン26との電気的接続を維持することができる。同様に、第1回転端子42bがその軸心を中心に回転しているとき、第1静止端子41bは第1回転端子42bに対して相対的に静止したままで、第1回転端子42bと接触した状態を維持している。したがって、第1回転コネクタ40Bは、第2負極電力ライン28が第1回転端子42bとともに回転しつつ、第1負極電力ライン24と第2負極電力ライン28との電気的接続を維持することができる。
【0029】
第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33は、2つの第2回転コネクタ50A,50Bを介して第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ電気的に接続されている。すなわち、第3正極電力ライン31は、第2回転コネクタ50Aを介して第2正極電力ライン26に接続され、第3負極電力ライン33は、他方の第2回転コネクタ50Bを介して第2負極電力ライン28に接続されている。
【0030】
2つの第2回転コネクタ50A,50Bは、ジンバル機構2の2つの第2連結軸18内にそれぞれ配置されており、これら2つの第2連結軸18と同軸上に配置されている。一方の第2回転コネクタ50Aは、第2正極電力ライン26に接続された第2静止端子51aと、この第2静止端子51aに接触している第2回転端子52aを備えている。他方の第2回転コネクタ50Bは、第2負極電力ライン28に接続された第2静止端子51bと、この第2静止端子51bに接触している第2回転端子52bを備えている。本実施形態では、第2回転端子52a,52bは、リング形状を有しており、第2静止端子51a,51bは、第2回転端子52a,52bに接触する金属ブラシから構成される。2つの第2回転端子52a,52bは、第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33にそれぞれ接続されている。第2回転コネクタ50A,50Bにはスリップリングを使用することができる。
【0031】
第2回転端子52aがその軸心を中心に回転しているとき、第2静止端子51aは第2回転端子52aに対して相対的に静止したままで、第2回転端子52aと接触した状態を維持している。したがって、第2回転コネクタ50Aは、第3正極電力ライン31が第2回転端子52aとともに回転しつつ、第2正極電力ライン26と第3正極電力ライン31との電気的接続を維持することができる。同様に、第2回転端子52bがその軸心を中心に回転しているとき、第2静止端子51bは第2回転端子52bに対して相対的に静止したままで、第2回転端子52bと接触した状態を維持している。したがって、第2回転コネクタ50Bは、第3負極電力ライン33が第2回転端子52bとともに回転しつつ、第2負極電力ライン28と第3負極電力ライン33との電気的接続を維持することができる。
【0032】
このように、電力ケーブル5の正極電線5Aおよび負極電線5Bは、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ接続され、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24は、2つの第1回転コネクタ40A,40Bを経由して第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ接続され、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28は、2つの第2回転コネクタ50A,50Bを経由して第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33にそれぞれ接続され、第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33は、ドローン1に接続される。
【0033】
本実施形態によれば、第1回転コネクタ40A,40Bおよび第2回転コネクタ50A,50Bは、ジンバル機構2の動作を妨げることなく、ジンバル機構2内での送電を可能とする。電力ケーブル5から電力がドローン1に供給されるので、ドローン1は、バッテリーを搭載することが不要であり、ドローン1自体をコンパクトにすることができる。さらに、ドローン1は、バッテリーの容量に制限されることなく、長時間飛行を続けることができる。
【0034】
図4は、複数のドローン1および複数のジンバル機構2を備えたドローンシステムを示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1および図3に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。この実施形態のドローンシステムは、複数組のドローン1およびジンバル機構2を備えている。図4では、複数組のドローン1およびジンバル機構2のうちの2組のみが描かれている。一実施形態では、ドローンシステムは、2組のドローン1およびジンバル機構2のみを備えてもよい。複数のジンバル機構2のうちの1つは、電力ケーブル5に接続されている。
【0035】
複数のジンバル機構2は、接続電力ライン90により直列に接続されている。接続電力ライン90は、第1正極電力ライン21に接続された正極接続電力ライン90Aと、第1負極電力ライン24に接続された負極接続電力ライン90Bを有している。本実施形態では、正極接続電力ライン90Aおよび負極接続電力ライン90Bの一部は、ジンバル機構2の第1支持構造体10内を延びている。
【0036】
正極接続電力ライン90Aの一端は、隣接する2つのジンバル機構2のうちの一方に配置された第1正極電力ライン21に接続され、正極接続電力ライン90Aの他端は、隣接する2つのジンバル機構2のうちの他方に配置された第1正極電力ライン21に接続されている。負極接続電力ライン90Bの一端は、隣接する2つのジンバル機構2のうちの一方に配置された第1負極電力ライン24に接続され、負極接続電力ライン90Bの他端は、隣接する2つのジンバル機構2のうちの他方に配置された第1負極電力ライン24に接続されている。各ドローン1の飛行は、複数のジンバル機構2が互いに接触しないように図示しない制御装置により制御される。制御のために必要となるドローン位置は、ドローン1に内蔵した位置センサーを用いてもよいし、外部からの画像やレーダー、超音波等を用いた距離計測あるいはその複合でもよい。
【0037】
図5は、ドローン1の他の実施形態を示す上面図であり、図6は、電力ケーブル5から図5に示すドローン1に電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図3に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
【0038】
図5および図6に示す実施形態では、電力ケーブル5は、第3回転コネクタ60を経由して第1支持構造体10に連結されている。第3回転コネクタ60は、ジンバル機構2の第1支持構造体10に固定されている。第3回転コネクタ60は、第1支持構造体10が電力ケーブル5に対して回転することを許容しつつ、電力を送ることが可能な装置である。このような第3回転コネクタ60にはスリップリングを使用することができる。
【0039】
図6に示すように、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24は、第3回転コネクタ60を介して電力ケーブル5の正極電線5Aおよび負極電線5Bにそれぞれ電気的に接続されている。第3回転コネクタ60は、電力ケーブル5の正極電線5Aおよび負極電線5Bにそれぞれ接続された2つの第3静止端子61と、これら2つの第3静止端子61にそれぞれ接触している2つの第3回転端子62を備えている。本実施形態では、第3回転端子62は、リング形状を有しており、第3静止端子61は、第3回転端子62にそれぞれ接触する金属ブラシから構成される。2つの第3回転端子62は、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ接続されている。
【0040】
第3回転端子62はその軸心を中心に回転しているとき、第3静止端子61は第3回転端子62に対して相対的に静止したままで、第3回転端子62と接触した状態を維持している。したがって、第3回転コネクタ60は、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24が第3回転端子62とともに回転しつつ、電力ケーブル5の正極電線5Aと第1正極電力ライン21との電気的接続、および電力ケーブル5の負極電線5Bと第1負極電力ライン24との電気的接続を維持することができる。本実施形態によれば、ジンバル機構2に対する電力ケーブル5のねじれが防止され、ドローン1の姿勢の自由度がより高められる。
【0041】
本実施形態では、電力ケーブル5の正極電線5Aおよび負極電線5Bは、第3回転コネクタ60を経由して第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ接続され、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24は、2つの第1回転コネクタ40A,40Bを経由して第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ接続され、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28は、2つの第2回転コネクタ50A,50Bを経由して第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33にそれぞれ接続され、第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33は、ドローン1に接続される。
【0042】
図7は、図5および図6に示す複数のドローン1および複数のジンバル機構2を備えたドローンシステムを示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図4に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図7では、複数組のドローン1およびジンバル機構2のうちの2組のみが描かれている。このドローンシステムは、複数の第3回転コネクタ60を備えている。複数の第3回転コネクタ60のうちの1つは、電力ケーブル5に接続され、他の第3回転コネクタ60は、隣接する2つのジンバル機構2の間に配置されている。隣接する2つのジンバル機構2の間に配置された各第3回転コネクタ60は、接続電力ライン90の正極接続電力ライン90Aおよび負極接続電力ライン90Bに接続されている。
【0043】
図8は、ドローン1の他の実施形態を示す上面図であり、図9は、電力ケーブル5から図8に示すドローン1に電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図3に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
【0044】
本実施形態では、ジンバル機構2は、第1支持構造体10および第1連結軸17を備えるが、上述した第2支持構造体15および第2連結軸18は備えていない。第1支持構造体10は、2つの第1連結軸17によってドローン1に連結されている。すなわち、第1支持構造体10とドローン1は、第1連結軸17を中心に互いに相対的に回転可能となっている。本実施形態の電力ラインは、第1正極電力ライン21、第1負極電力ライン24、第2正極電力ライン26、および第2負極電力ライン28を含むが、上述した第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33は備えていない。さらに、第2回転コネクタ50A,50Bも設けられていない。第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28は、それぞれ2つの第1連結軸17を通って延び、ドローン1に接続されている。
【0045】
ドローンシステムは、ドローン1に対するジンバル機構2の相対的な回転を制限するロック機構73をさらに備えている。このロック機構73は、ドローン1に対する第1支持構造体10の相対的な回転を制限するように構成されている。ロック機構73は、ドローン1に固定されている。ロック機構73の詳細な構成は、図2に示す構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。一実施形態では、ロック機構73は、第1支持構造体10に固定されてもよい。
【0046】
電力ケーブル5の正極電線5Aおよび負極電線5Bは、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ接続され、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24は、2つの第1回転コネクタ40A,40Bを経由して第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ接続され、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28は、ドローン1に接続される。図1乃至図7に示す実施形態に比べて、本実施形態のドローン1の姿勢の自由度は低いが、ドローン1が上下方向に飛行する限り、ドローン1の姿勢は水平に保たれる。
【0047】
図10は、図8および図9に示す複数のドローン1および複数のジンバル機構2を備えたドローンシステムを示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図4に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図10では、複数組のドローン1およびジンバル機構2のうちの2組のみが描かれている。図7に示す複数の第3回転コネクタ60は、図10に示す実施形態にも同様に適用することができる。
【0048】
図11は、電力ケーブル5からドローン1に電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図3に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。本実施形態では、1つの第1回転コネクタ40および1つの第2回転コネクタ50が設けられている。
【0049】
第1回転コネクタ40は、第1正極電力ライン21および第1負極電力ライン24にそれぞれ接続された2つの第1静止端子41と、これら2つの第1静止端子41にそれぞれ接触している2つの第1回転端子42を備えている。本実施形態では、第1回転端子42は、リング形状を有しており、第1静止端子41は、第1回転端子42にそれぞれ接触する金属ブラシから構成される。2つの第1回転端子42は、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ接続されている。
【0050】
第2回転コネクタ50は、第2正極電力ライン26および第2負極電力ライン28にそれぞれ接続された2つの第2静止端子51と、これら2つの第2静止端子51にそれぞれ接触している2つの第2回転端子52を備えている。本実施形態では、第2回転端子52は、リング形状を有しており、第2静止端子51は、第2回転端子52にそれぞれ接触する金属ブラシから構成される。2つの第2回転端子52は、第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33にそれぞれ接続されている。
【0051】
図12は、図11に示す複数のドローン1および複数のジンバル機構2を備えたドローンシステムを示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図4に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図12では、複数組のドローン1およびジンバル機構2のうちの2組のみが描かれている。図7に示す複数の第3回転コネクタ60は、図12に示す実施形態にも同様に適用することができる。
【0052】
図13は、電力ケーブル5からドローン1に電力を送る配線構造の一実施形態を示す模式図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図1乃至図3に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。
【0053】
本実施形態では、第1正極電力ライン21は、第1正極無端線21aと、この第1正極無端線21aから分岐する2つの第1正極分岐線21bとを備えている。第1正極無端線21aは第1支持構造体10内を延び、電力ケーブル5の正極電線5Aに接続されている。2つの第1正極分岐線21bは、2つの第1連結軸17内をそれぞれ延び、かつ第1正極無端線21aに接続されている。第1負極電力ライン24は、第1負極無端線24aと、この第1負極無端線24aから分岐する2つの第1負極分岐線24bとを備えている。第1負極無端線24aは第1支持構造体10内を延び、電力ケーブル5の負極電線5Bに接続されている。2つの第1負極分岐線24bは、2つの第1連結軸17内をそれぞれ延び、かつ第1負極無端線24aに接続されている。
【0054】
第2正極電力ライン26は、第2正極無端線26aと、第2正極無端線26aから分岐する2つの第2正極分岐外線26bと、第2正極無端線26aから分岐する2つの第2正極分岐内線26cを備えている。第2正極無端線26aは第2支持構造体15内を延びている。2つの第2正極分岐外線26bは、2つの第1連結軸17内をそれぞれ延び、かつ第2正極無端線26aに接続されている。2つの第2正極分岐内線26cは、2つの第2連結軸18内をそれぞれ延び、かつ第2正極無端線26aに接続されている。
【0055】
第2負極電力ライン28は、第2負極無端線28aと、第2負極無端線28aから分岐する2つの第2負極分岐外線28bと、第2負極無端線28aから分岐する2つの第2負極分岐内線28cを備えている。第2負極無端線28aは第2支持構造体15内を延びている。2つの第2負極分岐外線28bは、2つの第1連結軸17内をそれぞれ延び、かつ第2負極無端線28aに接続されている。2つの第2負極分岐内線28cは、2つの第2連結軸18内をそれぞれ延び、かつ第2負極無端線28aに接続されている。
【0056】
第1回転コネクタ40A,40Bのそれぞれは、第1正極電力ライン21の第1正極分岐線21bおよび第1負極電力ライン24の第1負極分岐線24bにそれぞれ接続された2つの第1静止端子41と、これら2つの第1静止端子41にそれぞれ接触している2つの第1回転端子42を備えている。本実施形態では、第1回転端子42は、リング形状を有しており、第1静止端子41は、第1回転端子42にそれぞれ接触する金属ブラシから構成される。2つの第1回転端子42は、第2正極電力ライン26の第2正極分岐外線26bおよび第2負極電力ライン28の第2負極分岐外線28bにそれぞれ接続されている。
【0057】
第2回転コネクタ50A,50Bのそれぞれは、第2正極電力ライン26の第2正極分岐内線26cおよび第2負極電力ライン28の第2負極分岐内線28cにそれぞれ接続された2つの第2静止端子51と、これら2つの第2静止端子51にそれぞれ接触している2つの第2回転端子52を備えている。本実施形態では、第2回転端子52は、リング形状を有しており、第2静止端子51は、第2回転端子52にそれぞれ接触する金属ブラシから構成される。2つの第2回転端子52は、第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33にそれぞれ接続されている。第3正極電力ライン31および第3負極電力ライン33は、ドローン1に接続されている。
【0058】
図14は、図13に示す複数のドローン1および複数のジンバル機構2を備えたドローンシステムを示す図である。特に説明しない本実施形態の構成は、図4に示す実施形態と同じであるので、その重複する説明を省略する。図14では、複数組のドローン1およびジンバル機構2のうちの2組のみが描かれている。図7に示す複数の第3回転コネクタ60は、図14に示す実施形態にも同様に適用することができる。
【0059】
図6に示す第3回転コネクタ60は、図9図11図13に示す実施形態にも適用することができる。また、図8図9に示す実施形態は、図11に示す実施形態および図13に示す実施形態にも適用することができる。
【0060】
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
【符号の説明】
【0061】
1 ドローン
2 ジンバル機構
5 電力ケーブル
5A 正極電線
5B 負極電線
6 プロペラ
10 第1支持構造体
15 第2支持構造体
17 第1連結軸
18 第2連結軸
21 第1正極電力ライン
21a 第1正極無端線
21b 第1正極分岐線
24 第1負極電力ライン
24a 第1負極無端線
24b 第1負極分岐線
26 第2正極電力ライン
26a 第2正極無端線
26b 第2正極分岐外線
26c 第2正極分岐内線
28 第2負極電力ライン
28a 第2負極無端線
28b 第2負極分岐外線
28c 第2負極分岐内線
31 第3正極電力ライン
33 第3負極電力ライン
40,40A,40B 第1回転コネクタ
41,41a,41b 第1静止端子
42,42a,42b 第1回転端子
50,50A,50B 第2回転コネクタ
51,51a,51b 第2静止端子
52,52a,52b 第2回転端子
60 第3回転コネクタ
61 第3静止端子
62 第3回転端子
71 第1ロック機構
72 第2ロック機構
73 ロック機構
75 ブレーキパッド
76 アクチュエータ
77 角度検出器
78 アクチュエータ制御部
80 パターン
90 接続電力ライン
90A 正極接続電力ライン
90B 負極接続電力ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14