(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/07 20220101AFI20220405BHJP
G11B 20/10 20060101ALI20220405BHJP
G11B 27/00 20060101ALI20220405BHJP
G11B 27/02 20060101ALI20220405BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20220405BHJP
G09B 5/08 20060101ALI20220405BHJP
【FI】
H04L51/07
G11B20/10 301Z
G11B27/00 A
G11B27/02 A
G06Q50/20
G09B5/08
(21)【出願番号】P 2018012051
(22)【出願日】2018-01-26
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】向笠 真哉
【審査官】大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-314977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/07
G06F 13/00
G11B 20/10
G11B 27/00
G11B 27/02
G06Q 50/20
G09B 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを取得する取得部と、
前記コンテンツの再生条件を決定する決定部と、
前記コンテンツおよび前記再生条件を含む配信データを生成する生成部と、
前記コンテンツを複数の分割コンテンツに分割する分割部と、
を備え
、
前記再生条件は、
データ出力とデータ受付とを交互に繰り返す交互方式、または、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する重複方式、の何れかを示す再生方式と、データ受付の受付期間と、の少なくとも一方を含み、
前記分割部は、前記コンテンツに第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する途切れ区間が含まれる場合、前記途切れ区間を区切りとして該コンテンツを複数の前記分割コンテンツに分割し、
前記決定部は、前記分割コンテンツの前記再生方式を前記交互方式に決定し、
前記生成部は、複数の前記分割コンテンツおよび複数の前記分割コンテンツの各々に対応する前記再生条件を含む、前記配信データを生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記決定部は、
前記分割コンテンツの長さに応じた前記受付期間を決定する、
請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記分割コンテンツの長さは、
前記分割コンテンツの期間、または、前記分割コンテンツに含まれる文字の文字数を示す、
請求項
2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記決定部は、
前記コンテンツが分割されなかった場合、該コンテンツの前記再生方式を前記重複方式に決定し、該コンテンツの長さに応じた前記受付期間を決定する、
請求項
1~請求項
3の何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
コンテンツを取得する取得部と、
前記コンテンツの再生条件を決定する決定部と、
前記コンテンツおよび前記再生条件を含む配信データを生成する生成部と、
前記コンテンツを複数の分割コンテンツに分割する分割部と、
を備え
、
前記再生条件は、
データ出力とデータ受付とを交互に繰り返す交互方式、または、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する重複方式、の何れかを示す再生方式と、データ受付の受付期間と、の少なくとも一方を含み、
前記分割部は、前記コンテンツに第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する途切れ区間が含まれる場合、前記途切れ区間を区切りとして該コンテンツを複数の前記分割コンテンツに分割し、
前記決定部は、前記分割コンテンツの前記再生方式を前記交互方式に決定し、
前記生成部は、複数の前記分割コンテンツおよび複数の前記分割コンテンツの各々に対応する前記再生条件を含む、前記配信データを生成する、
情報処理装置。
【請求項6】
コンテンツを取得する
取得ステップと、
前記コンテンツの再生条件を決定する
決定ステップと、
前記コンテンツおよび前記再生条件を含む配信データを生成する
生成ステップと、
前記コンテンツを複数の分割コンテンツに分割する分割ステップと、
を含
み、
前記再生条件は、
データ出力とデータ受付とを交互に繰り返す交互方式、または、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する重複方式、の何れかを示す再生方式と、データ受付の受付期間と、の少なくとも一方を含み、
前記分割ステップは、前記コンテンツに第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する途切れ区間が含まれる場合、前記途切れ区間を区切りとして該コンテンツを複数の前記分割コンテンツに分割し、
前記決定ステップは、前記分割コンテンツの前記再生方式を前記交互方式に決定し、
前記生成ステップは、複数の前記分割コンテンツおよび複数の前記分割コンテンツの各々に対応する前記再生条件を含む、前記配信データを生成する、
情報処理方法。
【請求項7】
コンテンツを取得する
取得ステップと、
前記コンテンツの再生条件を決定する
決定ステップと、
前記コンテンツおよび前記再生条件を含む配信データを生成する
生成ステップと、
前記コンテンツを複数の分割コンテンツに分割する分割ステップと、
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム
であって、
前記再生条件は、
データ出力とデータ受付とを交互に繰り返す交互方式、または、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する重複方式、の何れかを示す再生方式と、データ受付の受付期間と、の少なくとも一方を含み、
前記分割ステップは、前記コンテンツに第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する途切れ区間が含まれる場合、前記途切れ区間を区切りとして該コンテンツを複数の前記分割コンテンツに分割し、
前記決定ステップは、前記分割コンテンツの前記再生方式を前記交互方式に決定し、
前記生成ステップは、複数の前記分割コンテンツおよび複数の前記分割コンテンツの各々に対応する前記再生条件を含む、前記配信データを生成する、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータを活用した学習システムが知られている。例えば、講義内容を示す動画などのコンテンツを、学習者のコンピュータへ配信するシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には、サーバにユーザ間で共有するファイルを格納し、ファイルに対してユーザ間でやりとりされたコメントを、ファイルに対応付けてサーバに格納する構成が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、サーバに格納されるファイルなどのコンテンツには、再生時に問題の出力とユーザによる回答の受付を交互に行う会話形式のものや、再生中にユーザによる回答を並行して受付ける形式のものなど、さまざまな種類がある。しかし、従来では、コンテンツの提供者側からサーバにアップロードされたコンテンツが加工されることなくユーザの端末へ配信されており、コンテンツに応じた再生を容易に実現可能な配信データが提供されていなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツに応じた再生を容易に実現可能な配信データを提供することができる、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、情報処理システムは、コンテンツを取得する取得部と、前記コンテンツの再生条件を決定する決定部と、前記コンテンツおよび前記再生条件を含む配信データを生成する生成部と、前記コンテンツを複数の分割コンテンツに分割する分割部と、を備える。前記再生条件は、データ出力とデータ受付とを交互に繰り返す交互方式、または、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する重複方式、の何れかを示す再生方式と、データ受付の受付期間と、の少なくとも一方を含み、前記分割部は、前記コンテンツに第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する途切れ区間が含まれる場合、前記途切れ区間を区切りとして該コンテンツを複数の前記分割コンテンツに分割し、前記決定部は、前記分割コンテンツの前記再生方式を前記交互方式に決定し、前記生成部は、複数の前記分割コンテンツおよび複数の前記分割コンテンツの各々に対応する前記再生条件を含む、前記配信データを生成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コンテンツに応じた再生を容易に実現可能な配信データを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、情報処理システムの構成の一例を示す模式図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置および端末装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【
図3】
図3は、情報処理システムに含まれる、各装置の機能的構成例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、コンテンツのデータ構成の一例を示す模式図である。
【
図5】
図5は、要求条件受付画面の一例を示す模式図である。
【
図6】
図6は、配信データのデータ構成の一例を示す模式図である。
【
図7】
図7は、管理情報のデータ構成の一例を示す模式図である。
【
図8】
図8は、第1の端末装置が実行する情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
【
図9】
図9は、情報処理装置が実行する情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
【
図10】
図10は、第2の端末装置16が実行する情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら、本実施の形態の情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムの実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書において、同じ構成および機能を示す部分には、同じ符号を付与し、詳細な説明を省略する場合がある。
【0010】
本実施の形態の情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムの適用対象は、限定されない。例えば、本実施の形態の情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムは、語学や各種試験などのための、学習システムや教育システムに適用される。
【0011】
図1は、本実施の形態の情報処理システム1000の構成の一例を示す模式図である。
【0012】
本実施の形態の情報処理システム1000は、情報処理装置10と、端末装置12と、を備える。情報処理装置10と、端末装置12と、はネットワーク18を介して通信可能に接続されている。
【0013】
情報処理システム1000は、1または複数の端末装置12を備える。本実施の形態では、一例として、2台の端末装置12を備える場合を説明する。なお、情報処理システム1000における端末装置12の台数は、限定されない。
【0014】
なお、1または複数の端末装置12および情報処理装置10の少なくとも1つは、無線または有線によりネットワーク18に接続されている。無線により接続する場合、例えば、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、LTE(Long Term Evolution)、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、WI/Fiなどを用いればよい。
【0015】
情報処理装置10は、クライアント端末である端末装置12からの要求に対してサービスを提供するサーバ装置である。本実施の形態では、端末装置12からアップロードされたコンテンツから配信データを生成し、配信する処理などを行う。
【0016】
なお、情報処理装置10は、インターネット等のネットワーク18上のストレージサーバ(クラウド)に搭載されていてもよい。
【0017】
端末装置12は、ユーザによって操作される装置である。端末装置12は、音声やユーザの操作指示を受付ける受付機能、音声や画像を出力する出力機能、および、他の装置との通信機能、を備える。端末装置12は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、などである。なお、端末装置12に、音声や操作指示の受付機能および音声や画像の出力機能を備えたアクセサリを接続することで、これらの機能を実現してもよい。これらの機能を備えたアクセサリは、例えば、マイク付きヘッドセットや、タッチパネル等である。
【0018】
本実施の形態では、情報処理システム1000に含まれる複数の端末装置12は、第2の端末装置16と、第1の端末装置14と、を含む。
【0019】
第1の端末装置14は、第1の属性のユーザによって操作される端末装置12である。第1の属性のユーザとは、コンテンツを発信するユーザを示す。言い換えると、第1の属性のユーザは、情報処理装置10に対してコンテンツのアップロードのための操作指示を行うユーザを示す。第1の属性のユーザは、例えば、授業や講義で用いるコンテンツの作成者などである。
【0020】
第2の端末装置16は、第2の属性のユーザによって操作される端末装置12である。第2の属性のユーザとは、コンテンツを利用して学習や回答などを行うユーザを示す。言い換えると、第2の属性のユーザは、情報処理装置10からダウンロードされたコンテンツを用いて学習や回答を行う側のユーザである。第2の属性のユーザは、例えば、学習者や回答者などである。
【0021】
次に、情報処理装置10および端末装置12(第1の端末装置14、第2の端末装置16)の、ハードウェア構成の一例を説明する。
図2は、情報処理装置10および端末装置12のハードウェア構成の一例を示す模式図である。
【0022】
情報処理装置10および端末装置12は、各々、CPU(Central Processing Unit)25と、ROM(Read Only Memory)26と、RAM(Random Access Memory)27と、HDD(Hard Disk Drive)28と、通信I/F(インターフェース)24と、外部I/F23と、操作パネル29と、を備え、バス21を介して相互に接続されている。
【0023】
CPU25は、情報処理装置10および端末装置12の動作を統括的に制御する。CPU25は、RAM27をワークエリアとし、ROM26またはHDD28などに格納されたプログラムを実行することで、情報処理装置10および端末装置12全体の動作を制御し、後述する各種機能部を実現する。
【0024】
HDD28は、プログラムやデータなどを格納する。なお、端末装置12は、HDD28に代えて、SSD(Solid State Drive)を備えた構成であってもよい。
【0025】
操作パネル29は、ユーザの操作に応じた各種の操作入力を受付けるとともに、各種の情報や各種の画像を表示する。例えば、操作パネル29は、各種操作指示を受付ける受付機能を実現する操作受付部29Aと、各種情報の表示を行う出力機能を実現する表示部29Bと、の双方を一体的に備えたタッチパネルである場合を説明する。しかし、操作パネル29の構成は、このような構成に限定されない。例えば、操作パネル29は、操作受付部29Aと、表示部29Bと、を別体として構成してもよい。
【0026】
通信I/F24は、ネットワーク18を介して他の装置や機器と通信するためのインターフェースである。
【0027】
外部I/F23は、マイク23Aや、スピーカ23Bや、記録媒体などの外部メモリなどと通信するためのインターフェースである。マイク23Aは、ユーザによって発話された音声を電気信号に変換して受付ける受付機能を実現する。スピーカ23Bは、音声を出力する出力機能を実現する。なお、情報処理装置10は、外部I/F23、マイク23A、およびスピーカ23Bを備えない構成であってもよい。
【0028】
次に、本実施の形態の情報処理システム1000を構成する各装置の機能について、詳細に説明する。
【0029】
図3は、情報処理システム1000に含まれる、各装置(情報処理装置10、第1の端末装置14、第2の端末装置16)の機能的構成例を示すブロック図である。
【0030】
まず、第1の端末装置14の機能的構成を説明する。第1の端末装置14は、制御部43と、記憶部44と、入力部46と、出力部48と、を備える。制御部43と、記憶部44、入力部46、および出力部48とは、データや信号を授受可能に接続されている。
【0031】
入力部46は、操作受付部46Aと、マイク46Bと、を有する。操作受付部46Aは、例えば、操作受付部29A(
図2参照)で実現する。マイク46Bは、例えば、マイク23A(
図2参照)で実現する。
【0032】
出力部48は、表示部48Aと、スピーカ48Bと、を有する。表示部48Aは、例えば、表示部29B(
図2参照)で実現する。スピーカ48Bは、例えば、スピーカ23B(
図2参照)で実現する。記憶部44は、各種データを記憶する。記憶部44は、例えば、HDD28やRAM27など(
図2参照)で実現する。
【0033】
制御部43は、CPU25、ROM26、およびRAM27(
図2参照)などによって実現する。なお、制御部43は、回路などによって実現してもよい。
【0034】
制御部43は、実行部40と、通信部42と、を有する。実行部40は、受付部40Aと、出力制御部40Bと、を有する。通信部42は、受信部42Aと、送信部42Bと、を有する。受付部40A、出力制御部40B、受信部42A、および送信部42Bの一部または全ては、例えば、CPU25などのプロセッサ回路にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などの専用の処理回路を用いてハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。処理回路は、物理的に1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0035】
受信部42Aは、情報処理装置10や第2の端末装置16から、各種のデータを受信する。送信部42Bは、情報処理装置10に対して、各種のデータを送信する。出力制御部40Bは、画像や音声などの各種のデータを、表示部48Aやスピーカ48Bから出力する制御を行う。
【0036】
受付部40Aは、ユーザによる入力を受付ける。具体的には、受付部40Aは、ユーザによる操作受付部46Aの操作によって入力された操作指示や、マイク46Bで受付けた音声を受付ける。
【0037】
本実施の形態では、受付部40Aは、ユーザによるコンテンツ38のアップロード指示を受付ける。
【0038】
コンテンツ38とは、第1の端末装置14へ配信する対象のデータである。本実施の形態では、コンテンツ38は、時系列に再生される対象の様々な項目を含むデータである。項目は、例えば、文字、音声、画像、などである。具体的には、コンテンツ38は、文字データ、音声データ、動画像データ、などである。例えば、コンテンツ38は、学習や教育の教材として用いられるデータである。
【0039】
なお、コンテンツ38には、様々な形式のものがある。例えば、コンテンツ38には、画像や動画像の再生中に並行してユーザの回答を受付ける形式のものや、ユーザに対する質問や問題を出力する区間と該質問や問題に対する回答のための区間とを交互に繰返し配置した、会話形式のもの等がある。
【0040】
図4は、コンテンツ38のデータ構成の一例を示す模式図である。なお、
図4中、矢印T方向は、該コンテンツ38を再生するときの再生順(再生タイミングの早い側から遅い側へ向かう方向)に一致する。以下では、再生順を、再生順Tと称して説明する場合がある。
【0041】
図4(A)に示すように、例えば、コンテンツ38は、動画像データから構成される。
【0042】
また、
図4(B)に示すように、例えば、コンテンツ38は、問題を示す区間(以下、音声区間TMと称する場合がある)と、問題に対する回答を受付けるための静音区間TLと、を交互に含むのもなどがある。音声区間TMは、質問や問題などを示す音声を含む区間であって、所定値を超える音量の区間である。静音区間TLとは、該所定値以下の音量の区間である。該所定値には、予め定めた値を用いればよい。例えば、該所定値には、音が無い区間と判断するための閾値を、予め設定すればよい。
【0043】
図3に戻り説明を続ける。受付部40Aは、コンテンツ38のアップロード指示を入力部46から受付けると、アップロード指示されたコンテンツ38を、送信部42Bを介して情報処理装置10へ送信する。これにより、第1の端末装置14は、コンテンツ38を情報処理装置10へアップロードする。
【0044】
次に、情報処理装置10の機能的構成を説明する。
【0045】
情報処理装置10は、制御部33と、記憶部34と、を備える。制御部33と記憶部34は、データや信号を授受可能に接続されている。
【0046】
記憶部34は、各種データを記憶する。記憶部34は、例えば、HDD28やRAM27など(
図2参照)で実現する。本実施の形態では、記憶部34は、管理情報36と、コンテンツ38と、を記憶する。
【0047】
制御部33は、情報処理装置10を統括的に制御する。制御部33は、CPU25、ROM26、およびRAM27(
図2参照)などによって実現する。なお、制御部33は、回路などによって実現してもよい。
【0048】
制御部33は、実行部30と、通信部32と、を有する。実行部30は、取得部30Aと、解析部30Bと、判断部30Cと、分割部30Dと、決定部30Eと、管理部30Fと、配信部30Gと、生成部30Hと、を有する。通信部32は、受信部32Aと、送信部32Bと、を有する。
【0049】
取得部30A、解析部30B、判断部30C、分割部30D、決定部30E、管理部30F、配信部30G、生成部30H、受信部32A、および送信部32Bの一部または全ては、例えば、CPU25などのプロセッサ回路にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどの専用の処理回路を用いてハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。処理回路は、物理的に1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0050】
受信部32Aは、第1の端末装置14や第2の端末装置16から、各種のデータを受信する。送信部32Bは、第1の端末装置14や第2の端末装置16に対して、各種のデータを送信する。
【0051】
取得部30Aは、コンテンツ38を取得する。本実施の形態では、取得部30Aは、受信部32Aを介して第1の端末装置14から、コンテンツ38を取得する。すなわち、取得部30Aは、第1の端末装置14からアップロードされたコンテンツ38を取得する。
【0052】
解析部30Bは、取得部30Aで取得したコンテンツ38を解析する。本実施の形態では、解析部30Bは、コンテンツ38の期間、コンテンツ38に含まれる文字の文字数、コンテンツ38における静音区間TLの位置、コンテンツ38における音声区間TMの位置、音声区間TMのデータ長および含音声区間TMに含まれる文字数、などを公知の解析ツールを用いて解析する。
【0053】
なお、コンテンツ38の期間は、再生順Tに沿った方向の時間長を示す。具体的には、コンテンツ38の期間は、再生時間を示す。また、コンテンツ38に含まれる文字の文字数は、コンテンツ38が音声データである場合、該音声データを文字列に変換した該文字列に含まれる文字数を示す。
【0054】
そして、解析部30Bは、コンテンツ38およびコンテンツ38の解析結果を、判断部30Cおよび決定部30Eへ出力する。
【0055】
判断部30Cは、取得部30Aで取得したコンテンツ38に、途切れ区間が含まれるか否かを判断する。
図4(B)を用いて説明する。判断部30Cは、コンテンツ38に、途切れ区間TBが含まれるか否かを判断する。
【0056】
途切れ区間TBとは、第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する区間である。
【0057】
第1の閾値は、コンテンツ38における音声が途切れた区間を、音量によって判定可能な値であればよい。第1の閾値は、予め定めればよい。本実施の形態では、途切れ区間TBは、上述した静音区間TLの少なくとも一部の区間であるものとする。このため、静音区間TLを示す音量の上限値である上記所定値は、第1の閾値以下の値となるように予め設定されているものとする。なお、第1の閾値は、第1の端末装置14を操作するユーザによる指示などによって、設定および調整可能としてもよい。
【0058】
第2の閾値は、再生順Tに沿った時間(間隔)を示す値である。すなわち、第2の閾値は、コンテンツ38における、第1の閾値以下の音量の継続時間の下限値を示す。なお、第2の閾値は、コンテンツ38における途切れ区間TBを、第1の閾値以下の音量の継続時間によって判定可能な値であればよい。第2の閾値は、予め定めればよい。例えば、第2の閾値は、5秒である。この場合、途切れ区間TBは、第1の閾値以下の音量が5秒以上継続する区間である。なお、第2の閾値の値は、この値に限定されない。
【0059】
なお、第2の閾値は、第1の端末装置14を操作するユーザによる指示などによって、設定および調整可能としてもよい(詳細後述)。
【0060】
図4(B)には、コンテンツ38における静音区間TLと途切れ区間TBが一致する場合を、一例として示した。しかし、上述したように、途切れ区間TBは、静音区間TLの一部の区間であってもよい。
【0061】
判断部30Cは、判断部30Cから受付けたコンテンツ38と、該コンテンツ38に途切れ区間TBが含まれるか否かを示す判断結果と、を分割部30Dへ出力する。
【0062】
分割部30Dは、コンテンツ38を複数の分割コンテンツに分割する。
【0063】
例えば、分割部30Dは、コンテンツ38に途切れ区間TBが含まれる場合、該途切れ区間TBを区切りとして、該コンテンツ38を複数の分割コンテンツに分割する。詳細には、分割部30Dは、判断部30Cから受付けた判断結果が、該判断部30Cから受付けたコンテンツ38に途切れ区間TBが含まれることを示す場合、該コンテンツ38を複数の分割コンテンツに分割する。
【0064】
図4(B)を用いて説明する。分割部30Dは、コンテンツ38に途切れ区間TBが含まれる場合、途切れ区間TBを区切りとして、コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割する。
【0065】
このため、情報処理装置10の分割部30Dは、ユーザによる操作指示などを介することなく自動的に、コンテンツ38を複数のコンテンツ38Bに分割することできる。すなわち、情報処理装置10の分割部30Dは、コンテンツ38に途切れ区間TBが含まれる場合、会話形式のコンテンツ38であると判断し、該コンテンツ38を途切れ区間TBで複数の分割コンテンツ38Aに分割することができる。
【0066】
なお、分割部30Dは、途切れ区間TB内の何れかのタイミングを区切りとして、コンテンツ38を分割すればよい。
【0067】
例えば、分割部30Dは、途切れ区間TBにおける、再生順T方向の上流側端部B1のタイミングで、コンテンツ38を分割してもよい。また、例えば、分割部30Dは、途切れ区間TBにおける、再生順T方向の下流側端部B2のタイミングで、コンテンツ38を分割してもよい。また、分割部30Dは、コンテンツ38から、途切れ区間TBの各々を除去することで、コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割してもよい。
【0068】
本実施の形態では、分割部30Dが、コンテンツ38から途切れ区間TBの各々を除去することで、コンテンツ38を途切れ区間TBで区切り、複数の分割コンテンツ38Aに分割する場合を、一例として説明する。
【0069】
図3に戻り説明を続ける。分割部30Dは、判断部30Cから受付けたコンテンツ38を分割することで得られた複数の分割コンテンツ38Aを、決定部30Eへ出力する。
【0070】
決定部30Eは、解析部30Bからコンテンツ38の解析結果を受付ける。また、決定部30Eは、判断部30Cから判断結果およびコンテンツ38を受付ける。また、決定部30Eは、分割部30Dから、コンテンツ38を分割することで得られた複数の分割コンテンツ38Aを受付ける。
【0071】
そして、決定部30Eは、コンテンツ38の再生条件を決定する。
【0072】
再生条件とは、コンテンツ38を配信された第2の端末装置16で、該コンテンツ38を再生するときの再生条件である。
【0073】
再生条件は、再生方式および受付期間の少なくとも一方を含む。本実施の形態では、再生条件が、再生方式および受付期間の双方を含む場合を、一例として説明する。
【0074】
再生方式は、コンテンツ38を第2の端末装置16で再生するときの方式を示す情報である。再生方式は、交互方式または重複方式を示す。
【0075】
交互方式とは、データ出力とデータ受付とを交互に繰返す再生方式である。データ出力とは、コンテンツ38を再生する第2の端末装置16の出力部58から音声や画像などのデータを出力することを意味する。また、データ受付とは、コンテンツ38を再生する第2の端末装置16の入力部56から、ユーザによる発話や操作指示を示すデータを受付けることを示す。すなわち、交互方式は、コンテンツ38の出力と、出力されたコンテンツ38に対するユーザの回答の受付と、を交互に繰り返す、会話形式の再生方式である。なお、本実施の形態では、ユーザの回答を示すデータを、単に、回答と称して説明する。
【0076】
重複方式は、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する、再生方式である。すなわち、重複方式は、コンテンツ38の出力中の少なくとも一部の期間に並列して、コンテンツ38に対するユーザの回答を受付ける、再生方式である。言い換えると、重複方式は、再生時に、コンテンツ38の出力と回答の受付とを同時に行う期間を含む、再生方式である。
【0077】
決定部30Eは、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割された場合、該コンテンツ38に含まれる複数の分割コンテンツ38Aの各々の再生方式を、交互方式に決定する。すなわち、決定部30Eは、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割された場合、コンテンツ38が、会話形式のコンテンツ38であると判断し、再生方式を交互方式に決定する。
【0078】
一方、コンテンツ38が分割されなかった場合、決定部30Eは、該コンテンツ38の再生方式を、重複方式に決定する。すなわち、決定部30Eは、コンテンツ38が分割されなかった場合、コンテンツ38が会話形式ではないと判定し、再生方式を重複方式に決定する。
【0079】
次に、受付期間について説明する。受付期間とは、出力されたコンテンツ38に対する、ユーザによる回答を受付ける期間を示す。詳細には、受付期間は、コンテンツ38を再生する第2の端末装置16の入力部56から、ユーザによる発話や操作指示を受付ける期間を示す。すなわち、受付期間は、ユーザの回答時間を示す。
【0080】
決定部30Eは、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割された場合、該コンテンツ38に含まれる複数の分割コンテンツ38Aの各々に対して、受付期間を決定する。
【0081】
例えば、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの各々に対して、分割コンテンツ38Aの長さに応じた受付期間を決定する。分割コンテンツ38Aの長さは、分割コンテンツ38Aの期間、または、分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数を示す。分割コンテンツ38Aの期間は、分割コンテンツ38Aの長さを、分割コンテンツ38Aの再生順Tに沿って経過する時間で表したものである。このため、分割コンテンツ38Aの期間は、分割コンテンツ38Aの再生時間に一致する。
【0082】
なお、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの期間や分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数を、解析部30Bから受付けた解析結果から導出すればよい。
【0083】
例えば、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの期間のN倍の期間を、該分割コンテンツ38Aの受付期間として決定する。Nは、2以上の整数である。例えば、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの期間の2倍(N=2)の期間を、該分割コンテンツ38Aの受付期間として決定する。分割コンテンツ38Aの期間が1分であったと仮定する。この場合、決定部30Eは、該分割コンテンツ38Aの受付期間として、2分(1分×2)を決定する。
【0084】
また、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数に応じた受付期間を決定してもよい。分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数は、分割コンテンツ38Aを示す音声データを文字列に変換したときの、該文字列に含まれる文字の文字数である。
【0085】
例えば、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数について、1文字を1秒とし、該文字数を示す数値の秒数を、該分割コンテンツ38Aの受付期間として決定する。分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数が100文字であったと仮定する。この場合、決定部30Eは、該分割コンテンツ38Aの受付期間として、100秒を決定する。
【0086】
なお、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの内容などに応じて、1文字に対して割当てる秒数を調整してもよい。例えば、決定部30Eは、1文字に対する秒数を2秒以上に設定し、分割コンテンツ38Aの受付期間を決定してもよい。
【0087】
一方、決定部30Eは、コンテンツ38が分割コンテンツ38Aに分割されなかった場合、コンテンツ38に対して、受付期間を決定する。すなわち、決定部30Eは、コンテンツ38が分割コンテンツ38Aに分割されなかった場合、1つのコンテンツ38に対して、1つの受付期間を決定する。
【0088】
例えば、決定部30Eは、コンテンツ38に対して、コンテンツ38の長さに応じた受付期間を決定する。コンテンツ38の長さは、コンテンツ38の期間、または、コンテンツ38に含まれる文字の文字数を示す。コンテンツ38の期間は、コンテンツ38を、コンテンツ38の再生順Tに沿って経過する時間で表したものである。このため、コンテンツ38の期間は、コンテンツ38の再生時間である。
【0089】
なお、決定部30Eは、コンテンツ38の期間やコンテンツ38に含まれる文字の文字数を、解析部30Bから受付けた解析結果から導出すればよい。
【0090】
例えば、決定部30Eは、コンテンツ38の期間のN倍の期間を、該コンテンツ38の受付期間として決定する。Nは、分割コンテンツ38Aの受付期間の導出時に用いる“N”と同様である。例えば、決定部30Eは、コンテンツ38の期間の2倍(N=2)の期間を、該コンテンツ38の受付期間として決定する。
【0091】
例えば、コンテンツ38の期間が1分であったと仮定する。この場合、決定部30Eは、該コンテンツ38の受付期間として、2分(1分×2)を決定する。なお、分割コンテンツ38Aの受付期間の導出時に用いる“N”と、コンテンツ38の受付期間の導出時に用いる“N”とは、同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。
【0092】
また、決定部30Eは、コンテンツ38に含まれる文字の文字数に応じた受付期間を決定してもよい。例えば、決定部30Eは、コンテンツ38に含まれる文字の文字数について、1文字を1秒とし、該文字数を示す数値の秒数を、該コンテンツ38の受付期間として決定する。コンテンツ38に含まれる文字の文字数が100文字であったと仮定する。この場合、決定部30Eは、該コンテンツ38の受付期間として、100秒を決定する。
【0093】
なお、分割コンテンツ38Aと同様に、決定部30Eは、コンテンツ38の内容などに応じて、1文字に対して割当てる秒数を調整してもよい。なお、分割コンテンツ38Aの受付期間の導出時と、コンテンツ38の受付期間の導出時とで、文字数に対して割当てる秒数を同じ数値としてもよいし、異なる数値としてもよい。
【0094】
なお、決定部30Eは、第1の端末装置14から取得した要求条件に基づいて、コンテンツ38に対する再生時の再生条件を決定してもよい。
【0095】
要求条件とは、第2の端末装置16でコンテンツ38が再生されるときの条件であって、コンテンツ38をアップロードするユーザが要求する条件である。すなわち、要求条件は、第1の端末装置14を操作するユーザがコンテンツ38に対して要求する、再生条件である。
【0096】
第1の端末装置14の受付部40Aは、ユーザによる操作入力や発話による指示を入力部46から受付けることで、要求条件を受付ける。そして、第1の端末装置14の受付部40Aは、送信部42Bを介して情報処理装置10へ、受付けた要求条件を送信する。
【0097】
例えば、第1の端末装置14の受付部40Aが、コンテンツ38のアップロード指示を入力部46から受付ける。このとき、第1の端末装置14の出力制御部40Bは、該コンテンツ38に対する要求条件を受付けるための要求条件受付画面を、表示部48Aへ表示する。
【0098】
図5は、要求条件受付画面70の一例を示す模式図である。要求条件受付画面70は、例えば、入力領域70A、入力領域70B、入力領域70C、入力領域70D、および入力領域70E、を含む。
【0099】
入力領域70Aは、コンテンツ38を情報処理装置10側で自動分割するか否かを入力するための入力領域である。なお、自動分割とは、第1の端末装置14を操作するユーザによる操作指示を介さずに、情報処理装置10側でコンテンツ38を分割コンテンツ38Aに分割することを意味する。
【0100】
入力領域70Bは、途切れ区間TBの判断に用いる上記第2の閾値を入力するための入力領域である。すなわち、入力領域70Bは、途切れ区間TBと判断するときの、第1の閾値以下の音量が継続する下限値である第2の閾値を、入力するための入力領域である。
【0101】
入力領域70Cは、情報処理装置10側でコンテンツ38を分割した場合に再生方式を交互方式とし、それ以外は重複方式とするか否かを選択するための領域である。
【0102】
入力領域70Dは、受付期間を、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aの期間に応じて決定するか、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数に応じて決定するか、を選択するための領域である。
【0103】
入力領域70Eは、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aの期間に応じて受付期間を決定する場合、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aの期間の何倍(上記“N”に相当)の期間を、受付期間として決定するかを入力するための領域である。
【0104】
なお、入力領域70Bおよび入力領域70Cは、入力領域70Aで“自動分割する”が選択された場合に、ユーザによる入力を受付け可能としてもよい。
【0105】
第1の端末装置14のユーザは、表示部48Aに表示された要求条件受付画面70を参照しながら、要求条件受付画面70に含まれる各入力領域(入力領域70A~入力領域70E)を選択または数値入力を行うことで、要求条件を入力する。
【0106】
すると、受付部40Aは、アップロード対象のコンテンツ38、および該コンテンツ38に対して入力部46から受付けた要求条件を、送信部42Bを介して情報処理装置10へ送信する。
【0107】
この場合、情報処理装置10の取得部30Aは、受信部32Aを介して第1の端末装置14から、コンテンツ38および要求条件を取得する。そして、決定部30Eは、取得した要求条件に基づいて、コンテンツ38の再生条件62を決定すればよい。
【0108】
例えば、取得部30Aがコンテンツ38と共に取得した要求条件に、コンテンツ38を情報処理装置10側で自動分割することを示す情報が含まれる場合がある。この場合、分割部30Dは、コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割すればよい。このとき、分割部30Dは、途切れ区間TBの判断に用いる第2の閾値を示す情報を該要求条件から読取り、分割に用いればよい。すなわち、分割部30Dは、コンテンツ38における、上記第1の閾値以下の音量が該要求条件に含まれる第2の閾値以上継続する区間を途切れ区間TBとし、コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割すればよい。
【0109】
また、取得部30Aがコンテンツ38と共に取得した要求条件に、情報処理装置10側でコンテンツ38を分割した場合に再生方式を交互方式とし、それ以外は重複方式とすることを示す情報が含まれる場合がある。この場合、決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの各々の再生方式を交互方式に決定すればよい。
【0110】
また、取得部30Aがコンテンツ38と共に取得した要求条件に、受付期間を、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aの期間に応じて決定するか、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数に応じて決定するかを示す情報が含まれる場合がある。この場合、決定部30Eは、該情報に示される方法(期間または文字数)を用いて、受付期間を決定すればよい。
【0111】
また、このとき、決定部30Eは、要求条件に含まれる、コンテンツ38または分割コンテンツ38Aの期間の何倍の期間を受付期間として決定するかを示す情報(上記“N”に相当)を用いて、受付期間を決定すればよい。
【0112】
図3に戻り、説明を続ける。次に、生成部30Hについて説明する。生成部30Hは、コンテンツ38および再生条件を含む、配信データを生成する。
図6は、配信データ60のデータ構成の一例を示す模式図である。配信データ60は、コンテンツ38と、該コンテンツ38に対して決定された再生条件62と、を含む。なお、本実施の形態では、配信データ60は、コンテンツ38と、コンテンツIDと、該コンテンツ38の再生条件62と、を含む場合を、一例として説明する。コンテンツ38のコンテンツIDは、コンテンツ38を識別するための識別情報である。コンテンツ38のコンテンツIDは、例えば、生成部30Hが付与すればよい。
【0113】
なお、上述したように、分割部30Dがコンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割した場合、決定部30Eは、コンテンツ38に含まれる複数の分割コンテンツ38Aの各々に対して、再生条件62を決定する。
【0114】
このため、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割された場合には、配信データ60は、コンテンツ38のコンテンツIDと、コンテンツ38に含まれる複数の分割コンテンツ38Aと、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62(
図6中、再生条件62’参照)と、を含む構成となる。すなわち、この場合、生成部30Hは、コンテンツIDと、複数の分割コンテンツ38Aと、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62’と、を含む配信データ60を生成する。
【0115】
なお、以下では、再生条件62および再生条件62’を総称して、単に再生条件62と称する場合がある。また、本実施の形態では、コンテンツ38および分割コンテンツ38Aの各々の名称には、各々を一意に識別可能な名称が付与されているものとする。このため、コンテンツIDは、分割コンテンツ38Aを識別するための分割コンテンツIDを別途含まなくても、名称のみで、各々を識別することも可能である。
【0116】
図3に戻り説明を続ける。管理部30Fは、記憶部34に記憶する各種のデータを管理する。本実施の形態では、管理部30Fは、生成部30Hで生成された配信データ60を、記憶部34へ記憶する。
【0117】
また、取得部30Aが、受信部32Aを介して第2の端末装置16から、コンテンツ38のコンテンツIDと、コンテンツ38に対する回答、または、コンテンツ38に含まれる分割コンテンツ38Aの各々に対する回答と、を取得する場合がある。この場合、管理部30Fは、これらの回答を、回答と共に受信したコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38またはコンテンツ38の分割コンテンツ38Aに対応付けて、記憶部34へ記憶する。
【0118】
本実施の形態では、管理部30Fは、生成部30Hで生成された配信データ60に含まれるコンテンツ38と、配信データ60に含まれる再生条件62と、を記憶部34における異なる領域に記憶する場合を説明する。なお、情報処理装置10は、複数の記憶部34を備えた構成としてもよい。この場合、管理部30Fは、再生条件62と、コンテンツ38と、を互いに異なる記憶部34に記憶してもよい。
【0119】
詳細には、本実施の形態では、管理部30Fは、配信データ60に含まれる、コンテンツ38または複数の分割コンテンツ38Aを、記憶部34へ記憶する。また、管理部30Fは、配信データ60に含まれる再生条件62およびコンテンツ38のコンテンツIDを、記憶部34の管理情報36へ登録する。
【0120】
図7は、管理情報36のデータ構成の一例を示す模式図である。管理情報36は、コンテンツIDと、コンテンツ名と、種類と、コンテンツ格納場所と、再生条件62と、回答格納場所と、を対応づけたものである。管理情報36のデータ形式は限定されない。例えば、管理情報36は、テーブルであってもよいし、データベースであってもよい。
【0121】
コンテンツIDは、コンテンツ38を識別するための識別情報である。管理部30Fは、取得部30Aで取得したコンテンツ38のコンテンツIDと、該コンテンツ38の再生条件62と、を対応付けて管理情報36に登録する。
【0122】
コンテンツ名は、対応するコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38の名称を示す情報である。種類は、対応するコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38の種類を示す情報である。種類は、例えば、動画像データであることを示す動画や、音声データであることを示す音声などである。管理部30Fは、これらの情報を管理情報36へ登録してもよい。
【0123】
コンテンツ格納場所は、対応するコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38の格納場所を示す情報である。格納場所は、例えば、コンテンツ38の格納場所を示すアドレス情報や、該格納場所へのディレクトリパスなどで表される。上述したように、本実施の形態では、管理部30Fは、記憶部34における管理情報36とは異なる領域へ、コンテンツ38および分割コンテンツ38Aを記憶する。このため、管理部30Fは、記憶部34におけるコンテンツ38(または分割コンテンツ38A)の格納場所を示す情報を、該コンテンツ38(または分割コンテンツ38A)のコンテンツIDに対応付けて管理情報36へ登録する。
【0124】
管理情報36における再生条件62は、対応するコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38に対応する、再生条件62である。管理部30Fは、生成部30Hで生成された配信データ60に含まれるコンテンツ38のコンテンツIDに対応付けて、該コンテンツ38に対して決定された再生条件62を管理情報36へ登録すればよい。
【0125】
なお、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割された場合には、管理部30Fは、分割コンテンツ38Aの各々の格納場所を示す情報に対応付けて、対応する再生条件62’を管理情報36へ登録すればよい。なお、
図6には、コンテンツ38ごとにコンテンツIDを付与する場合を示した。しかし、コンテンツ38が分割コンテンツ38Aに分割された場合には、分割コンテンツ38Aに、更に分割コンテンツIDを付与してもよい。この場合、管理部30Fは、分割コンテンツ38Aのコンテンツ格納場所および再生条件62’を、分割コンテンツ38Aの分割元のコンテンツ38のコンテンツIDと、分割コンテンツ38Aの分割コンテンツIDと、に対応付けて管理情報36へ登録すればよい。
【0126】
管理情報36における回答格納場所は、対応するコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38またはコンテンツ38に含まれる分割コンテンツ38Aの各々に対する、回答の格納場所を示す情報である。回答格納場所は、例えば、回答の格納場所を示すアドレス情報や、該格納場所へのディレクトリパスなどで表される。上述したように、本実施の形態では、管理部30Fは、コンテンツ38またはコンテンツ38に含まれる分割コンテンツ38Aの各々に対する回答を、記憶部34へ記憶する。このため、管理部30Fは、記憶部34における回答の格納場所を示す情報を、該回答に対応するコンテンツ38または分割コンテンツ38AのコンテンツID(または分割コンテンツID)に対応付けて、管理情報36へ登録する。
【0127】
図3に戻り説明を続ける。配信部30Gは、配信データ60を第2の端末装置16へ配信する。本実施の形態では、配信部30Gは、取得部30Aおよび受信部32Aを介して、第2の端末装置16から再生要求を受信する。再生要求は、第2の端末装置16で再生する対象のコンテンツ38のコンテンツIDを含む。
【0128】
配信部30Gは、取得した再生要求に含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツ格納場所を、管理情報36から特定する。そして、配信部30Gは、特定したコンテンツ格納場所に格納されているコンテンツ38を読取る。この処理により、配信部30Gは、再生要求に含まれるコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38を取得する。また、配信部30Gは、再生要求に含まれるコンテンツIDに対応する再生条件62を、管理情報36から読取る。そして、配信部30Gは、コンテンツ38のコンテンツIDと、読取ったコンテンツ38と、該コンテンツ38に対応する再生条件62と、を含む配信データ60を、送信部32Bを介して、再生要求の送信元の第2の端末装置16へ配信する。
【0129】
なお、再生要求に含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割されている場合がある。この場合には、配信部30Gは、管理情報36に基づいて、再生要求に含まれるコンテンツIDと、該コンテンツIDに対応する複数の分割コンテンツ38Aと、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62と、を含む配信データ60を、送信部32Bを介して第2の端末装置16へ配信すればよい。
【0130】
次に、第2の端末装置16の機能的構成を説明する。第2の端末装置16は、制御部53と、入力部56と、出力部58と、記憶部54と、を備える。制御部53と、記憶部54、入力部56、および出力部58とは、データや信号を授受可能に接続されている。
【0131】
入力部56は、操作受付部56Aと、マイク56Bと、を有する。操作受付部56Aは、例えば、操作受付部29A(
図2参照)で実現する。マイク56Bは、例えば、マイク23A(
図2参照)で実現する。
【0132】
出力部58は、表示部58Aと、スピーカ58Bと、を有する。表示部58Aは、例えば、表示部29B(
図2参照)で実現する。スピーカ58Bは、例えば、スピーカ23B(
図2参照)で実現する。記憶部54は、各種データを記憶する。記憶部54は、例えば、HDD28やRAM27など(
図2参照)で実現する。
【0133】
制御部53は、CPU25、ROM26、およびRAM27(
図2参照)などによって実現する。なお、制御部53は、回路などによって実現してもよい。
【0134】
制御部53は、実行部50と、通信部52と、を有する。実行部50は、取得部50Aと、再生管理部50Bと、入力制御部50Cと、出力制御部50Dと、を有する。通信部52は、受信部52Aと、送信部52Bと、を有する。取得部50A、再生管理部50B、入力制御部50C、出力制御部50D、受信部52A、および送信部52Bの一部または全ては、例えば、CPU25などのプロセッサ回路にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどの専用の処理回路を用いてハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。処理回路は、物理的に1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0135】
送信部52Bは、各種のデータを情報処理装置10へ送信する。受信部52Aは、情報処理装置10から各種のデータを受信する。
【0136】
入力制御部50Cは、ユーザによる入力を受付ける。具体的には、入力制御部50Cは、ユーザによる操作受付部46Aの操作によって入力された操作指示や、マイク46Bで受付けた音声を受付ける。
【0137】
本実施の形態では、入力制御部50Cは、コンテンツ38の再生要求を、入力部56から受付ける。例えば、入力制御部50Cは、情報処理装置10の管理情報36に登録されているコンテンツ38のコンテンツIDおよびコンテンツ名の一覧を、通信部52を介して情報処理装置10から取得する。そして、出力制御部50Dは、入力制御部50Cで取得したコンテンツ38のコンテンツIDおよびコンテンツ名の一覧を、表示部58Aに表示する。第2の端末装置16のユーザは、表示部58Aを参照し、操作受付部56Aを操作指示することで、再生対象のコンテンツ38のコンテンツIDを選択する。すると、入力制御部50Cは、入力部56から、再生対象のコンテンツ38のコンテンツIDを受付け、該コンテンツIDを含む再生要求を、送信部52Bを介して情報処理装置10へ送信する。
【0138】
取得部50Aは、受信部52Aを介して情報処理装置10から、配信データ60を取得する。詳細には、取得部50Aは、受信部52Aを介して情報処理装置10から、直前に情報処理装置10へ送信した再生要求に含まれるコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38および該コンテンツ38に対応する再生条件62を含む、配信データ60を取得する。また、コンテンツ38が分割コンテンツ38Aに分割されている場合には、取得部50Aは、直前に情報処理装置10へ送信した再生要求に含まれるコンテンツIDによって識別されるコンテンツ38を分割した、複数の分割コンテンツ38Aおよび複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62’を含む、配信データ60を取得する。また、上述したように、これらの配信データ60には、コンテンツIDも含まれる。
【0139】
再生管理部50Bは、取得部50Aで取得した配信データ60に含まれるコンテンツ38を、該配信データ60に含まれる再生条件62で再生するように、出力部58および入力部56を制御する。
【0140】
詳細には、配信データ60に含まれる再生方式が重複方式であったとする。この場合、再生管理部50Bは、配信データ60に含まれるコンテンツ38を再生するように出力部58を制御すると共に、ユーザによる回答の受付を開始するように入力部56を制御する。このため、出力制御部50Dが出力部58にコンテンツ38の再生を開始するのと同時に、入力制御部50Cが、該コンテンツ38の再生に重複する期間、入力部56からユーザによる音声データや操作入力による回答の受付を行う。
【0141】
このため、配信データ60に含まれる再生方式が重複方式である場合、再生管理部50Bは、画像や動画像などのコンテンツ38の再生中に並行して、ユーザからの回答を受付けるように、入力制御部50Cおよび出力制御部50Dを制御する。
【0142】
そして、再生管理部50Bは、回答の受付開始から該受付期間を経過したときに、回答の受付を終了するように入力制御部50Cを制御する。この処理によって、入力制御部50Cは、配信データ60に含まれる再生条件に示される受付期間の間、ユーザによる回答を受付ける。そして、入力制御部50Cは、受付けた回答と、取得部50Aで取得した配信データ60に含まれるコンテンツ38のコンテンツIDとを、送信部52Bを介して情報処理装置10へ送信する。
【0143】
一方、配信データ60に含まれる再生方式が交互方式であったとする。この場合、上述したように、配信データ60に含まれるコンテンツ38は、複数の分割コンテンツ38Aに分割されている。また、この場合、配信データ60には、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62’が含まれている。
【0144】
この場合、再生管理部50Bは、配信データ60に含まれる分割コンテンツ38Aの出力と、出力された分割コンテンツ38Aに対するユーザの回答を示すデータの受付と、を交互に繰り返すように、出力制御部50Dおよび入力制御部50Cを制御する。
【0145】
詳細には、出力制御部50Dが、出力部58から分割コンテンツ38Aを再生する。そして、該分割コンテンツ38Aの再生が終了したときに、入力制御部50Cが、該分割コンテンツ38Aに対応する再生条件に示される受付期間を経過するまで、入力部56からのユーザによる音声データや操作入力による回答の受付を行う。そして、再生管理部50Bは、該受付期間を経過したときに、回答の受付を終了するように入力制御部50Cを制御する。
【0146】
そして、再生管理部50Bは、これらの分割コンテンツ38Aの再生と回答の受付の一連の処理を、配信データ60に含まれる複数の分割コンテンツ38Aの全てに対して行う。
【0147】
このため、配信データ60に含まれる再生方式が交互方式である場合、再生管理部50Bは、問題などを示す分割コンテンツ38Aの再生と、ユーザからの回答の受付けと、を交互に繰り返すように、入力制御部50Cおよび出力制御部50Dを制御することができる。
【0148】
そして、入力制御部50Cは、分割コンテンツ38Aの各々に対して受付けた回答と、取得部50Aで取得した配信データ60に含まれるコンテンツ38のコンテンツIDとを、送信部52Bを介して情報処理装置10へ送信する。なお、このとき、入力制御部50Cは、分割コンテンツ38Aの各々の分割コンテンツIDと、該分割コンテンツ38Aに対して受付けた回答と、を対応づけて、情報処理装置10へ送信してもよい。
【0149】
次に、本実施の形態の情報処理システム1000で実行する情報処理の手順を説明する。
【0150】
図8は、本実施の形態の第1の端末装置14が実行する、情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
【0151】
第1の端末装置14の受付部40Aは、コンテンツ38のアップロード指示を入力部46から受付けたか否かを判断する(ステップS100)。ステップ100で否定判断すると(ステップS100:No)、本ルーチンを終了する。アップロード指示を受付けたと判断すると(ステップS100:Yes)、ステップS102へ進む。
【0152】
ステップS102では、出力制御部40Bが、要求条件受付画面70を表示部48Aへ表示する(ステップS102)。次に、受付部40Aは、要求条件を入力部46から受付けたか否かを判断する(ステップS104)。例えば、受付部40Aは、入力部46から要求条件を受付けたか、または、要求条件の入力無でアップロードすることを示す指示を受付けたか、を判断する。
【0153】
入力部46から要求条件を受付けた場合(ステップS104:Yes)、ステップS106へ進む。受付部40Aは、送信部42Bを介して情報処理装置10へ、アップロード対象のコンテンツ38とステップS104で受付けた要求条件を送信する(ステップS106)。そして、本ルーチンを終了する。
【0154】
一方、要求条件の入力無でアップロードすることを示す指示を受付けた場合(ステップS104:No)、ステップS108へ進む。受付部40Aは、送信部42Bを介して情報処理装置10へ、アップロード対象のコンテンツ38を送信する(ステップS108)。そして、本ルーチンを終了する。
【0155】
次に、本実施の形態の情報処理装置10が実行する情報処理の手順の一例を説明する。
図9は、情報処理装置10が実行する情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
【0156】
取得部30Aは、受信部32Aを介して第1の端末装置14から、コンテンツ38と要求条件またはコンテンツ38、を受信したか否かを判断する(ステップS200)。ステップS200で肯定判断した場合(ステップS200:Yes)、ステップS202へ進む。すなわち、ステップS200で肯定判断した場合、取得部30Aは、コンテンツ38と要求条件、または、コンテンツ38を取得する。
【0157】
ステップS202では、解析部30Bが、ステップS200で取得したコンテンツ38を解析する(ステップS202)。
【0158】
次に、判断部30Cが、ステップS200で受信したコンテンツ38を分割するか否かを判断する(ステップS204)。判断部30Cは、ステップS200で受信したコンテンツ38に、途切れ区間TBが含まれる場合、コンテンツ38を分割すると判断する。
【0159】
また、ステップS200で要求条件を受信した場合には、判断部30Cは、該要求条件に自動分割することを示す情報が含まれる場合、ステップS200で受信したコンテンツ38を分割すると判断する。
【0160】
コンテンツ38を分割すると判断した場合(ステップS204:Yes)、ステップS206へ進む。ステップS206では、分割部30Dが、ステップS200で受信したコンテンツ38を、該コンテンツ38に含まれる途切れ区間TBを区切りとして、複数の分割コンテンツ38Aに分割する(ステップS206)。
【0161】
なお、ステップS200で要求条件を受信した場合には、分割部30Dは、該要求条件に含まれる、途切れ区間TBの判断に用いる第2の閾値を示す情報を読取り、分割に用いればよい。すなわち、分割部30Dは、コンテンツ38における、上記第1の閾値以下の音量が該要求条件に含まれる第2の閾値以上継続する区間を途切れ区間TBとし、コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割すればよい。
【0162】
次に、決定部30Eは、ステップS206で分割した分割コンテンツ38Aごとに、再生条件として交互方式を決定する(ステップS208)。
【0163】
次に、決定部30Eは、ステップS206で分割した分割コンテンツ38Aごとに、受付期間を決定する(ステップS210)。決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの各々に対して、分割コンテンツ38Aの長さに応じた受付期間を決定する。なお、ステップS200で要求条件を受信した場合には、決定部30Eは、要求条件に示される方法(分割コンテンツ38Aの期間を用いるか、または分割コンテンツ38Aの文字数を用いるか、および上記“N”の値)を用いて、受付期間を決定すればよい。
【0164】
上記ステップS208~ステップS210の処理によって、決定部30Eは、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する、再生条件62’(交互方式、受付期間)を決定する。
【0165】
次に、生成部30Hは、ステップS200で受信したコンテンツ38のコンテンツIDと、ステップS206で得られた複数の分割コンテンツ38Aと、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62’と、を含む配信データ60を生成する(ステップS212)(
図6参照)。
【0166】
次に、管理部30Fが、ステップS212で生成された配信データ60に含まれる、複数の分割コンテンツ38Aを、記憶部34に記憶する(ステップS214)。
【0167】
次に、管理部30Fは、ステップS212で生成された配信データ60に含まれる、コンテンツIDと、分割コンテンツ38Aの各々の再生条件62’とを、対応付けて管理情報36へ登録する。また、管理部30Fは、ステップS214で記憶した分割コンテンツ38Aの各々のコンテンツ格納場所と、分割元のコンテンツ38のコンテンツ名を、該コンテンツIDに対応付けて管理情報36へ登録する。これにより、管理部30Fは、管理情報36を更新する(ステップS216)。そして、本ルーチンを終了する。
【0168】
一方、上記ステップS204で、コンテンツ38を分割しないと判断した場合(ステップS204:No)、ステップS218へ進む。ステップS218では、決定部30Eが、ステップS200で受信したコンテンツ38に、再生条件として重複方式を決定する(ステップS218)。
【0169】
次に、決定部30Eは、ステップS200で受信したコンテンツ38に、受付期間を決定する(ステップS220)。決定部30Eは、コンテンツ38に対して、コンテンツ38の長さに応じた受付期間を決定する。なお、ステップS200で要求条件を受信した場合には、決定部30Eは、要求条件に示される方法(コンテンツ38の期間を用いるか、またはコンテンツ38の文字数を用いるか、および上記“N”の値)を用いて、受付期間を決定すればよい。
【0170】
上記ステップS218~ステップS220の処理によって、決定部30Eは、コンテンツ38に対応する、再生条件62(重複方式、受付期間)を決定する。
【0171】
次に、生成部30Hは、ステップS200で受信したコンテンツ38のコンテンツIDと、ステップS200で受信したコンテンツ38と、コンテンツ38に対応する再生条件62と、を含む配信データ60を生成する(ステップS222)(
図6参照)。
【0172】
次に、管理部30Fが、ステップS222で生成された配信データ60に含まれるコンテンツ38を、記憶部34に記憶する(ステップS224)。
【0173】
次に、管理部30Fは、ステップS222で生成された配信データ60に含まれる、コンテンツIDと、コンテンツ38の再生条件62と、を対応付けて管理情報36へ登録する。また、管理部30Fは、ステップS224で記憶したコンテンツ38のコンテンツ格納場所と、コンテンツ38のコンテンツ名を、該コンテンツIDに対応付けて管理情報36へ登録する。これにより、管理部30Fは、管理情報36を更新する(ステップS226)。そして、本ルーチンを終了する。
【0174】
一方、上記ステップS200で否定判断した場合(ステップS200:No)、ステップS228へ進む。ステップS228では、配信部30Gが、取得部30Aおよび受信部32Aを介して第2の端末装置16から、再生要求を受信したか否かを判断する(ステップS228)。
【0175】
再生要求を受信したと判断した場合(ステップS228:Yes)、ステップS230へ進む。ステップS230では、配信部30Gは、再生要求によって示されるコンテンツ38および再生条件62を記憶部34から読取る(ステップS230)。
【0176】
例えば、配信部30Gは、取得した再生要求に含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツ格納場所を、管理情報36から特定する。そして、配信部30Gは、特定したコンテンツ格納場所に格納されているコンテンツ38を読取る。この処理により、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割されている場合には、配信部30Gは、該コンテンツIDによって識別されるコンテンツ38を分割した、複数の分割コンテンツ38Aを読取ることとなる。
【0177】
また、配信部30Gは、再生要求に含まれるコンテンツIDに対応する再生条件62を、管理情報36から読取る。また、この処理により、コンテンツ38が複数の分割コンテンツ38Aに分割されている場合には、配信部30Gは、該コンテンツIDによって識別されるコンテンツ38を分割した、複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62’を、管理情報36から読取ることとなる。
【0178】
次に、配信部30Gは、ステップS228で受信した再生要求に含まれるコンテンツIDと、ステップS230で読取ったコンテンツ38と該コンテンツ38に対応する再生条件62を含む配信データ60を、送信部32Bを介して、再生要求の送信元の第2の端末装置16へ配信する(ステップS232)。なお、ステップS230で分割コンテンツ38Aを読取った場合には、配信部30Gは、ステップS230で読取った複数の分割コンテンツ38A、および複数のコンテンツ38の各々に対応する再生条件62’、を含む配信データ60を、送信部32Bを介して、再生要求の送信元の第2の端末装置16へ配信する。そして、本ルーチンを終了する。
【0179】
一方、ステップS228で否定判断すると(ステップS228:No)、ステップS234へ進む。ステップS234では、取得部30Aが、受信部32Aを介して第2の端末装置16から、コンテンツ38のコンテンツIDと、コンテンツ38またはコンテンツ38に含まれる分割コンテンツ38Aの各々に対する回答を受信したか否かを判断する(ステップS234)。ステップS234で否定判断した場合(ステップS234:No)、本ルーチンを終了する。一方、ステップS234で肯定判断した場合(ステップS234:Yes)、ステップS236へ進む。
【0180】
ステップS236では、管理部30Fが、ステップS234受信した回答を、記憶部34へ記憶する(ステップS236)。そして、管理部30Fは、該回答と共に受信したコンテンツIDまたは分割コンテンツIDに対応付けて、ステップS234で受信した回答の回答格納場所を、管理情報36へ登録する。この処理より、管理部30Fは、管理情報36を更新する(ステップS238)。そして、本ルーチンを終了する。
【0181】
次に、第2の端末装置16で実行する情報処理の手順の一例を説明する。
図10は、第2の端末装置16で実行する情報処理の手順の一例を示す、フローチャートである。
【0182】
まず、入力制御部50Cが、コンテンツ38の再生要求を入力部56から受付けたか否かを判断する(ステップS300)。ステップS300で否定判断すると(ステップS300:No)、本ルーチンを終了する。ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、ステップS302へ進む。
【0183】
ステップS302では、入力制御部50Cが、再生対象のコンテンツ38のコンテンツIDを含む再生要求を、送信部52Bを介して情報処理装置10へ送信する(ステップS302)。
【0184】
次に、取得部50Aは、受信部52Aを介して情報処理装置10から、配信データ60を取得する(ステップS304)。次に、再生管理部50Bは、ステップS304で取得した配信データ60に含まれる、未再生のコンテンツ38または未再生の分割コンテンツ38Aを1つ読取る(ステップS306)。
【0185】
次に、再生管理部50Bは、ステップS304で受信した配信データ60に含まれる再生方式が、交互方式を示すか否かを判断する(ステップS308)。交互方式を示すと判断した場合(ステップS308:Yes)、ステップS310へ進む。
【0186】
ステップS310では、出力制御部50Dが、分割コンテンツ38Aを出力部58へ出力することで、該分割コンテンツ38Aの再生を開始する(ステップS310)。ステップS310で再生を開始した分割コンテンツ38Aの再生が終了したときに、入力制御部50Cが、入力部56からのユーザによる回答の受付を開始する(ステップ312)。
【0187】
次に、入力制御部50Cが、ステップS312の回答の受付開始から、ステップS310で再生を開始した分割コンテンツ38Aに対応する受付期間を経過したと判断するまで、否定判断を繰返す(ステップS314:No)。受付期間を経過したと判断すると(ステップS314:Yes)、ステップS316へ進み、入力制御部50Cは、回答の受付を終了する(ステップS316)。
【0188】
次に、再生管理部50Bは、ステップS304で取得した配信データ60に含まれる全てのコンテンツ38または分割コンテンツ38Aが、再生済であるか否かを判断する(ステップS318)。ステップS318で否定判断すると(ステップS318:No)、上記ステップS306へ戻る。一方、ステップS318で肯定判断すると(ステップS318:Yes)、ステップS320へ進む。
【0189】
ステップS320では、ステップS312~ステップS318または後述するステップS322~ステップS326の処理によって受付けた回答と、ステップS304で取得した配信データ60に含まれるコンテンツIDと、を情報処理装置10へ送信する(ステップS320)。そして、本ルーチンを終了する。
【0190】
一方、上記ステップS308で重複方式であると判断した場合(ステップS308:No)、ステップS322へ進む。ステップS322では、出力制御部50Dが、コンテンツ38を出力部58へ出力することで、該コンテンツ38の再生を開始する(ステップS322)。そして、入力制御部50Cは、ステップS322のコンテンツ38の再生開始と重複して、入力部56からのユーザによる回答の受付を開始する(ステップ324)。なお、入力制御部50Cは、ステップS322のコンテンツ38の再生開始と同時に、入力部56からのユーザによる回答の受付を開始してもよい。
【0191】
次に、入力制御部50Cが、ステップS324の回答の受付開始から、ステップS322で再生を開始したコンテンツ38に対応する受付期間を経過したと判断するまで、否定判断を繰返す(ステップS326:No)。受付期間を経過したと判断すると(ステップS326:Yes)、上記ステップS316へ進む。
【0192】
以上説明したように、本実施の形態の情報処理システム1000は、取得部30Aと、決定部30Eと、生成部30Hと、を備える。取得部30Aは、コンテンツ38を取得する。決定部30Eは、コンテンツ38の再生条件62を決定する。生成部30Hは、コンテンツ38および再生条件62を含む配信データ60を生成する。
【0193】
このように、本実施の形態の情報処理システム1000では、決定部30Eが、コンテンツ38の再生条件62を決定する。そして、生成部30Hが、コンテンツ38および再生条件62を含む配信データ60を生成する。
【0194】
このため、配信される配信データ60には、配信対象のコンテンツ38に加えて、決定部30Eが決定した再生条件62が含まれることとなる。
【0195】
従って、本実施の形態の情報処理システム1000では、コンテンツ38に応じた再生を容易に実現可能な、配信データ60を提供することができる。
【0196】
ここで、従来では、コンテンツ38の提供者側からアップロードされたコンテンツ38が、そのままユーザの端末装置12へ配信されていた。また、従来では、ユーザが手動で、コンテンツ38ごとに適切と考えられる再生時の再生条件を、1つずつ操作入力する必要があった。このため、従来では、コンテンツ38に応じた再生を容易に実現可能な配信データが提供されていなかった。
【0197】
一方、本実施の形態の情報処理システム1000では、上記構成としたため、コンテンツ38に応じた再生を容易に実現可能な、配信データ60を提供することができる。
【0198】
再生条件62は、データ出力とデータ受付とを交互に繰り返す交互方式、または、データ出力とデータ受付との少なくとも一部を重複して実行する重複方式、の何れかを示す再生方式と、データ受付の受付期間と、の少なくとも一方を含む。
【0199】
分割部30Dは、コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割する。決定部30Eは、コンテンツ38が分割された場合、分割コンテンツ38Aごとに再生条件62’を決定する。
【0200】
分割部30Dは、コンテンツ38に第1の閾値以下の音量が第2の閾値以上継続する途切れ区間TBが含まれる場合、途切れ区間TBを区切りとして該コンテンツ38を複数の分割コンテンツ38Aに分割する。決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの再生方式を交互方式に決定する。生成部30Hは、複数の分割コンテンツ38Aおよび複数の分割コンテンツ38Aの各々に対応する再生条件62’を含む、配信データ60を生成する。
【0201】
決定部30Eは、分割コンテンツ38Aの長さに応じた受付期間を決定する。
【0202】
分割コンテンツ38Aの長さは、分割コンテンツ38Aの期間、または、分割コンテンツ38Aに含まれる文字の文字数を示す。
【0203】
決定部30Eは、コンテンツ38が分割されなかった場合、該コンテンツ38の再生方式を重複方式に決定し、該コンテンツ38の長さに応じた受付期間を決定する。
【0204】
取得部30Aは、コンテンツ38に対する再生時の要求条件を更に取得する。決定部30Eは、要求条件に基づいて、コンテンツ38の再生条件を決定する。
【0205】
本実施の形態の情報処理装置10は、取得部30Aと、決定部30Eと、生成部30Hと、を備える。取得部30Aは、コンテンツ38を取得する。決定部30Eは、コンテンツ38の再生条件62を決定する。生成部30Hは、コンテンツ38および再生条件62を含む配信データ60を生成する。
【0206】
本実施の形態の情報処理方法は、コンテンツ38を取得するステップと、コンテンツ38の再生条件62を決定するステップと、コンテンツ38および再生条件62を含む配信データ60を生成するステップと、を含む情報処理方法である。
【0207】
本実施の形態の情報処理プログラムは、コンテンツ38を取得するステップと、コンテンツ38の再生条件62を決定するステップと、コンテンツ38および再生条件62を含む配信データ60を生成するステップと、をコンピュータに実行させるための情報処理プログラムである。
【0208】
なお、上述した実施の形態における、情報処理装置10、第1の端末装置14、および第2の端末装置16の各々で実行する上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよいし、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、各種プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0209】
また、上述した実施の形態における、情報処理装置10、第1の端末装置14、および第2の端末装置16の各々で実行されるプログラムは、上記各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしては、例えば、CPU25(プロセッサ回路)がROM26またはHDD28からプログラムを読み出して実行することにより、上述した各機能部がRAM27(主記憶)上にロードされ、上述した各機能部がRAM27(主記憶)上に生成されるようになっている。なお、情報処理装置10、第1の端末装置14、および第2の端末装置16は、上述した各機能部の一部または全部を、ASIC(Application SpecI/Fic Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実現することも可能である。
【0210】
なお、上記には、実施の形態および変形例を説明したが、上記実施の形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施の形態および変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0211】
10 情報処理装置
12 端末装置
14 第1の端末装置
16 第2の端末装置
30A 取得部
30D 分割部
30E 決定部
1000 情報処理システム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0212】