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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-04
(45)【発行日】2022-04-12
(54)【発明の名称】情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20220405BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220405BHJP
【FI】
H04L67/02
H04N21/258
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2018051706
(22)【出願日】2018-03-19
(65)【公開番号】P2019164545
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】田坂 政樹
(72)【発明者】
【氏名】楳泉 元輝
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-038072(JP,A)
【文献】特開2009-153059(JP,A)
【文献】特開2009-157761(JP,A)
【文献】特開2013-120567(JP,A)
【文献】特開2006-059254(JP,A)
【文献】特開2014-171107(JP,A)
【文献】特開2002-041950(JP,A)
【文献】特開2017-092848(JP,A)
【文献】特開2018-037793(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0244037(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/02
H04N 21/258
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置とネットワークとを接続するネットワーク接続手段と、
前記ネットワークに接続し、かつ前記端末装置からの画像情報の配信の予約を受け付ける受付予約手段と、
前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置から無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けると、前記無料で配信することが定められた画像情報を、前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置に配信する画像情報配信手段と、を備え、
前記端末装置は、前記受付予約手段への前記画像情報の配信の予約を完了すると、前記無料で配信することが定められた画像情報の無料の配信を受けることが可能であることを示す無料配信受信可能表示を表示する表示手段を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記受付予約手段は、
前記端末装置からの前記画像情報の配信の予約を完了すると、前記画像情報の配信の予約を受け付けた前記端末装置に対して、予約が完了したことを示す予約完了情報を送信し、
前記端末装置は、前記予約完了情報を受信すると、前記無料配信受信可能表示を前記表示手段に表示する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
前記画像情報を視聴するためのアプリケーションソフトウェアを記憶手段にインストール済みである場合に、前記無料配信受信可能表示として、前記アプリケーションソフトウェアを起動するための起動開始表示を前記表示手段に表示し、
前記画像情報を視聴するためのアプリケーションソフトウェアを記憶手段に未インストールである場合に、前記無料配信受信可能表示として、前記アプリケーションソフトウェアをインストールするためのインストール開始表示を前記表示手段に表示する
請求項又は請求項に記載の情報処理システム。
【請求項4】
端末装置とネットワークとを接続するネットワーク接続手段と、
前記ネットワークに接続し、かつ前記端末装置からの画像情報の配信の予約を受け付ける受付予約手段と、
前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置から無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けると、前記無料で配信することが定められた画像情報を、前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置に配信する画像情報配信手段と、を備え、
前記端末装置は、
特定のアクセスポイントを介して前記ネットワークに接続した状態で、前記受付予約手段への前記画像情報の配信の予約が完了して、前記無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を前記画像情報配信手段に送信する際に、前記特定のアクセスポイントを識別するためのアクセスポイント識別情報を送信する
報処理システム。
【請求項5】
前記端末装置が、前記特定のアクセスポイントを介して前記ネットワークに接続した状態で、前記無料で配信することが定められた画像情報の配信を受けることが許容される配信時間又は配信回数の上限が設定される
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置から画像情報の予約の破棄を受け付けると、前記画像情報配信手段が前記無料で配信することが定められた画像情報の配信を終了する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
端末装置とネットワークとを接続するネットワーク接続手段と、
前記ネットワークに接続し、かつ前記端末装置からの画像情報の配信の予約を受け付ける受付予約手段と、
前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置から無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けると、前記無料で配信することが定められた画像情報を、前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置に配信する画像情報配信手段と、を備え、
前記画像情報配信手段は、
複数の端末装置同士を識別するための識別管理情報を記憶し、
前記ネットワーク接続手段と接続した端末装置から送信された端末識別情報とともに前記無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けて、受け付けた端末識別情報が前記識別管理情報に記憶されていると、前記無料で配信することが定められた画像情報を、前記端末装置に配信する
報処理システム。
【請求項8】
前記端末装置は、
前記ネットワークの接続後に、前記無料で配信することが定められた画像情報の無料の配信を受けることが可能であることを示す無料配信受信可能表示を表示する表示手段を備える
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記端末装置は、
前記画像情報を視聴するためのアプリケーションソフトウェアを記憶手段にインストール済みである場合に、前記無料配信受信可能表示として、前記アプリケーションソフトウェアを起動するための起動開始表示を前記表示手段に表示する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記画像情報配信手段は、
各端末装置毎に配信した画像情報の嗜好を示す嗜好情報を記憶し、
前記端末装置から前記無料で配信することが定められた画像情報の一覧を示す一覧情報の要求を受け付けると、前記一覧情報を送信するとともに、前記一覧情報には配信頻度の高い前記嗜好情報の画像情報が優先される
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記画像情報配信手段は、
前記受付予約手段が前記画像情報の配信の予約が完了した端末装置から前記無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けると、無料で配信することが定められた画像情報を、前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置のみに配信する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記画像情報配信手段は、
前記無料で配信することが定められた画像情報の配信中に配信の中断要求を送信した端末装置から、中断した前記画像情報の配信要求を受け付けると、前記画像情報を中断直後から配信する
請求項に記載の情報処理システム。
【請求項13】
ネットワーク接続手段とネットワークとを介して接続した端末装置から受付予約手段が画像情報の配信の予約を受け付けた後に、画像情報配信手段が前記端末装置から無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付ける無料配信受付ステップと、
前記画像情報配信手段が、前記無料で配信することが定められた画像情報を前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置に配信する無料配信ステップと、
前記端末装置は、前記受付予約手段への前記画像情報の配信の予約を完了すると、前記無料で配信することが定められた画像情報の無料の配信を受けることが可能であることを示す無料配信受信可能表示を表示する表示ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項14】
ネットワーク接続手段とネットワークとを介して接続した端末装置から受付予約手段が画像情報の配信の予約を受け付けた後に、画像情報配信手段が前記端末装置から無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付ける無料配信受付ステップと、
前記画像情報配信手段が、前記無料で配信することが定められた画像情報を前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置に配信する無料配信ステップと、を含み、
前記画像情報配信手段は、
複数の端末装置同士を識別するための識別管理情報を記憶し、
前記ネットワーク接続手段と接続した端末装置から送信された端末識別情報とともに前記無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けて、受け付けた端末識別情報が前記識別管理情報に記憶されていると、前記無料で配信することが定められた画像情報を、前記端末装置に配信する、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話の通信サービスを提供している企業が契約中のユーザに画像情報である動画データを有料で配信する動画配信サービスが、既に知られている。
【0003】
また、端末装置が再生対象コンテンツを再生するコンテンツ再生システムが、提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に示されたコンテンツ再生システムは、端末装置が、サーバから受信した日時情報により示される日時が再生対象コンテンツの再生が許可される再生許可日時以降であるか否かを判定する。コンテンツ再生システムは、端末装置が再生対象コンテンツの再生が許可される再生許可日時以降であると判定した場合、端末装置が再生対象コンテンツを視聴するための再生指示情報を生成し、再生装置へ送信する。そして、コンテンツ再生システムは、再生装置が再生指示情報を受信し、再生装置が記憶している再生対象コンテンツを再生することにより、容易に、日時の条件が設けられたコンテンツを端末装置で視聴することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の動画配信システムは、動画データの予約処理に特化しているために、受付予約後、店舗内にいるユーザが時間を持て余すという問題があった。
【0005】
また、携帯電話の通信サービスを提供している企業が契約中のユーザ向けに提供する有料の動画配信サービスは、スマートデバイスにプリインストールされているアプリケーションソフトウェアを起動することにより、ユーザが動画データを視聴することができる。しかしながら、有料の動画配信サービスは、有料のサービスであるため、一度もアプリケーションソフトウェアが起動されず動画配信サービスの価値を理解してもらう機会が少ないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、店舗内のユーザが時間を持て余すことを抑制することができる情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、端末装置とネットワークとを接続するネットワーク接続手段と、前記ネットワークに接続し、かつ前記端末装置からの画像情報の配信の予約を受け付ける受付予約手段と、前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置から無料で配信することが定められた画像情報の配信要求を受け付けると、前記無料で配信することが定められた画像情報を、前記受付予約手段が予約を受け付けた前記端末装置に配信する画像情報配信手段とを備え、前記端末装置は、前記受付予約手段への前記画像情報の配信の予約を完了すると、前記無料で配信することが定められた画像情報の無料の配信を受けることが可能であることを示す無料配信受信可能表示を表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、店舗内のユーザが時間を持て余すことを抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1に係る情報処理システムのシステム構成を示す図である。
図2図2は、図1に示された情報処理システムの受付予約サーバ及び動画配信サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、図1に示された情報処理システムの端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4図4は、図1に示された情報処理システムの仲介機のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5図5は、図1に示された情報処理システムの受付予約サーバの構成を示す機能ブロック図である。
図6図6は、図5に示された受付予約サーバの予約データベース内に生成されるデータの一例を示す図である。
図7図7は、図1に示された情報処理システムの動画配信サーバの構成を示す機能ブロック図である。
図8図8は、図7に示された動画配信サーバの動画データベース内のデータの一例を示す図である。
図9図9は、図7に示された動画配信サーバのアクセス管理データベース内に生成されるデータの一例を示す図である。
図10図10は、図7に示された動画配信サーバの動画データベース内に生成されるユーザ情報データの一例を示す図である。
図11図11は、図1に示された情報処理システムの端末装置の構成を示す機能ブロック図である。
図12図12は、実施形態1に係る情報処理システムの受付予約サーバに動画データの配信の予約が完了した後の動作を示すシーケンス図である。
図13図13は、図12に示されたステップST2において表示部に表示する無料配信受信可能表示の一例を示す図である。
図14図14は、図12に示されたステップST2において表示部に表示する無料配信受信可能表示の他の例を示す図である。
図15図15は、図12に示されたステップST5において動画配信サーバが送信する一覧情報の一例を示す図である。
図16図16は、図12に示されたステップST6において動画配信サーバが実施するフローチャートである。
図17図17は、実施形態1に係る情報処理システムの端末装置が仲介機を介してネットワークに接続した後の動作を示すシーケンス図である。
図18図18は、図17に示されたステップST17において動画配信サーバが送信する一覧情報の一例を示す図である。
図19図19は、図5に示された受付予約サーバの予約データベース内に生成されるデータの変形例を示す図である。
図20図20は、図8に示された動画配信サーバの動画データベース内のデータの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、情報処理システム及び情報処理方法の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1に係る情報処理システムのシステム構成を示す図である。図2は、図1に示された情報処理システムの受付予約サーバ及び動画配信サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、図1に示された情報処理システムの端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図4は、図1に示された情報処理システムの仲介機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0012】
実施形態1に係る情報処理システム1は、ユーザの端末装置2に対して画像情報である動画データ10を有料で配信するシステムである。なお、本発明では、画像情報は、動画データ10に限定されずに、例えば、静止画のデータなどの各種の画像情報でも良い。情報処理システム1は、図1に示すように、端末装置2と、ネットワーク6及びネットワークであるLAN(Local Area Network)8とを接続するネットワーク接続手段である仲介機3と、ネットワーク6及びLAN8に接続された受付予約手段である受付予約サーバ4と、ネットワーク6に接続された画像情報配信手段である動画配信サーバ5とを備える。実施形態1では、ネットワーク6は、インターネット等の広域通信網(WAN:Wide Area Network)である。
【0013】
また、実施形態1において、LAN8は、携帯電話の通信サービスを提供している企業の携帯電話の販売、通信サービスの各種の手続等を行う店舗7に設置された無線LAN又は有線LANである。また、実施形態1において、仲介機3と受付予約サーバ4とは、店舗7に設置されている。実施形態1において、仲介機3と受付予約サーバ4とは、店舗7内においてLAN8により相互に情報通信可能に接続している。実施形態1において、仲介機3と受付予約サーバ4とは、動画配信サーバ5等の店舗7外の機器とネットワーク6を介して情報通信可能に接続している。また、仲介機3は、端末装置2がネットワーク6及びLAN8に接続する際のアクセスポイントであるとともに、特許請求の範囲に記載された特定のアクセスポイントである。即ち、実施形態1では、特定のアクセスポイントとは、店舗7内の仲介機3であるが、本発明では、店舗7内の仲介機3に限定されない。実施形態1に係る情報処理システム1は、ユーザの端末装置2が店舗7内において仲介機3を介してネットワーク6及びLAN8に接続して、受付予約サーバ4に動画データ10の配信を予約するシステムである。
【0014】
(受付予約サーバ及び動画配信サーバのハードウェア構成)
受付予約サーバ4及び動画配信サーバ5は、一般的なサーバ装置又はPC(Personal Computer)等のコンピュータと同様の構成を含む。実施形態1に係る受付予約サーバ4及び動画配信サーバ5は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、記憶手段であるHDD(Hard Disk Drive)14、I/F15及びネットワークI/F19がバス16を介して相互に情報通信可能に接続されている。また、I/F15には、表示手段である表示部17及び操作部18が接続されている。
【0015】
CPU11は、演算手段であり、受付予約サーバ4及び動画配信サーバ5全体の動作を制御する。RAM12は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU11が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM13は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD14は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
【0016】
I/F15は、バス16と各種のハードウェアとを接続し制御する。ネットワークI/F19は、受付予約サーバ4及び動画配信サーバ5がネットワーク6を介して他の機器と通信するためのインタフェースである。ネットワークI/F19は、バス16、ネットワーク6及びLAN8を接続し制御するものであり、Ethernet(登録商標)等のインタフェースが用いられる。
【0017】
表示部17は、各種の情報を表示するための視覚的ユーザーインタフェースである。表示部17は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro-Luminescence Display)により構成される。表示部17は、文字、静止画像、動画像、記号、及び図形を表示する。操作部18は、キーボードやマウス等、ユーザが情報処理装置に情報を入力するためのユーザーインタフェースである。ROM13、RAM12又はHDD14等の記憶手段には、サーバ4,5の情報処理プログラムが記憶されている。
【0018】
(端末装置のハードウェア構成)
端末装置2は、ユーザが持ち運び可能な携帯電子機器である。実施形態1において、端末装置2は、タブレット、携帯型コンピュータ又はスマートフォン等の携帯電話であるが、ユーザが持ち運び可能な携帯電子機器であれば、タブレット、携帯型コンピュータ又はスマートフォン等の携帯電話に限定されない。端末装置2は、前述した受付予約サーバ4及び動画配信サーバ5の各構成要素に加え、近距離通信I/F20を備える。なお、端末装置2は、受付予約サーバ4及び動画配信サーバ5と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0019】
近距離通信I/F20は、端末装置2が近距離無線通信により他の機器と通信するためのインタフェースであり、Bluetooth(登録商標)、又はWiFi(Wireless Fidelity)等のインタフェースが用いられる。
【0020】
端末装置2の操作部18は、ユーザからの操作入力を受け付ける。実施形態1において、操作部18は、表示部17に重ねられたタッチスクリーンである。操作部18は、指、ペン、又はスタイラスペンの接触又は近接を検出する。操作部18は、指、ペン、又はスタイラスペンが接触又は近接したときの操作部18上の位置を検出する。本明細書は、操作部18が検出する複数の指、ペン、及びスタイラスペンを、総称して「指」と表記する場合がある。本明細書は、操作部18が検出した指が接触又は近接した位置を「検出位置」と表記する場合がある。操作部18は、指の接触を検出位置とともにCPU11に送信する。操作部18は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、超音波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、又は荷重検出方式を検出方式として採用したタッチスクリーンにより構成される。
【0021】
(仲介機のハードウェア構成)
仲介機3は、端末装置2とネットワーク6とを接続するものである。実施形態1において、仲介機3は、図4に示すように、マイクロコンピュータを構成するCPU31、ROM32、RAM33、有線通信I/F34、無線通信I/F35、及び近距離通信I/F36を備えている。CPU31、ROM32、RAM33、有線通信I/F34、無線通信I/F35、及び近距離通信I/F36は、バス37によって相互に情報通信可能に接続されている。
【0022】
CPU31は、RAM33をワークエリアとしてROM32に記憶されたプログラムを選択的に実行することにより、仲介機3の全体を制御し、サーバ4,5、端末装置2との通信制御を含む各種機能を実現する。したがって、このCPU31が、仲介機3において、本発明に係わる各種機能を実現するための処理を行う中央処理装置(マイクロプロセッサ)である。ROM32は、CPU31が実行する各プログラムとその実行に必要な固定データ等を予め記憶した読み出し専用のメモリである。RAM33は、CPU31がプログラムを実行する際のワークエリアとして使用するとともに、一時的なデータを記憶する読み書き可能なメモリである。
【0023】
有線通信I/F34は、LAN(Local Area Network)8を介して受付予約サーバ4と通信するためのインタフェースである。また、有線通信I/F34は、ネットワーク6を介して動画配信サーバ5と通信するためのインタフェースである。近距離通信I/F36は、近距離通信を介して端末装置2と通信するためのインタフェースであり、Bluetooth(登録商標)、又はWiFi(Wireless Fidelity)等のインタフェースが用いられる。仲介機3は、有線通信I/F34、無線通信I/F35及び近距離通信I/F36を備えて、端末装置2と受付予約サーバ4とを情報通信可能に接続するとともに、端末装置2と動画配信サーバ5とを情報通信可能に接続する。
【0024】
(受付予約サーバの機能構成)
図5は、図1に示された情報処理システムの受付予約サーバの構成を示す機能ブロック図である。図6は、図5に示された受付予約サーバの予約データベース内に生成されるデータの一例を示す図である。
【0025】
受付予約サーバ4は、ネットワーク6及びLAN8に接続し、かつ端末装置2からの動画データ10の配信の予約を受け付けるものである。受付予約サーバ4は、図5に示すように、コントローラ40、前述したネットワークI/F19及び予約データベース41を含む。
【0026】
コントローラ40は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成され、受付予約サーバ4全体を制御する制御手段として機能する。コントローラ40は、図5に示すように、機器監視部42、コマンド解析部43、ネットワーク制御部44、及び予約管理部45を含む。
【0027】
機器監視部42は、ネットワーク6及びLAN8に接続されている機器と、その状態を監視し、利用できる機能を管理する。コマンド解析部43は、端末装置2から受けたコマンド指示(予約登録、確認、更新又は削除)を解析し、予約管理部45に通知する。予約管理部45は、コマンド解析部43から通知された情報から端末装置2を特定する為の個人識別情報を取りだして予約データベース41に対しコマンド指示に応じた処理を行って、予約データベース41内に図6に示すデータ46を生成する。ネットワーク制御部44は、ネットワークI/F19を介して入力される情報を取得すると共に、ネットワークI/F19を介して他の機器に情報を送信する。
【0028】
なお、図5に示すコントローラ40の機器監視部42、コマンド解析部43、予約管理部45及びネットワーク制御部44の機能は、ROM13に格納されたプログラムや、HDD14若しくは光学ディスク等の記憶媒体からRAM12に読み込まれたプログラムに従ってCPU11が演算を行うことにより実現される。予約データベース41の機能は、HDD14により実現される。
【0029】
図6に示すデータ46は、動画データ10の予約毎に各ユーザに関する情報47と、ユーザが動画データ10の配信を予約した店舗7に関する情報48と、配信可能時間49とを対応付けている。実施形態1において、店舗7に関する情報48は、各店舗7即ちアクセスポイント同士を識別可能とするアクセスポイント識別情報である店舗ID(identification)番号481である。店舗ID番号481は、ユーザの端末装置2が動画データ10の配信を予約した際に接続したアクセスポイントである仲介機3を識別するためのものである。実施形態1において、店舗ID番号481は、データ46により管理されるが、本発明では、店舗7内では共通しているので店舗7内の予約データベース41以外の記憶装置に記憶しても良い。
【0030】
実施形態1において、各ユーザに関する情報47は、MAC(Media Access Control)アドレス471、ユーザ名472、電話番号473、及びメールアドレス474であり、ユーザ同士を識別するためのものである。配信可能時間49は、各ユーザが動画データ10の配信を受けることが許容される配信時間の上限である。配信可能時間49は、受付予約サーバ4の操作部18などから適宜設定される時間であり、端末装置2が動画データ10の配信を受け付けた時間に応じて減少する時間である。データ46が配信可能時間49を含むことにより、情報処理システム1は、端末装置2が仲介機3を介してネットワーク6に接続した状態で後述する無料で配信することが定められた動画データ10の配信を受けることが許容される配信時間の上限が設定される。
【0031】
また、実施形態1において、データ46は、各ユーザに関する情報47と、ユーザが動画データの配信を予約した店舗7に関する情報48と、配信可能時間49とに加えて、各ユーザの予約番号491及び受付状態492を対応付けている。予約番号491は、受付予約サーバ4が、予約を受け付けるごとに順に付される番号であり、実施形態1では、1から順に大きくなる三ケタの自然数である。受付状態492は、動画データ10の予約を受け付けて、動画データ10が未配信であることを示す「予約中」(受付け待ち中の状態)を示す。受付状態492は、「予約中」に加え、動画データ10の予約を受け付けた動画データの予約を破棄したことを示す「キャンセル」(予約をキャンセルした状態)を示す。受付状態492は、「予約中」及び「キャンセル」に加え、と、動画データ10の予約を受け付けて、動画データ10が配信済であることを示す「対応完了」(店舗内で対応が完了した状態)を示す。
【0032】
(動画配信サーバの機能構成)
図7は、図1に示された情報処理システムの動画配信サーバの構成を示す機能ブロック図である。図8は、図7に示された動画配信サーバの動画データベース内のデータの一例を示す図である。図9は、図7に示された動画配信サーバのアクセス管理データベース内に生成されるデータの一例を示す図である。図10は、図7に示された動画配信サーバの動画データベース内に生成されるユーザ情報データの一例を示す図である。
【0033】
動画配信サーバ5は、受付予約サーバ4が予約を受け付けた動画データ10を端末装置2からの配信要求に基づいて配信するものである。動画配信サーバ5は、図7に示すように、コントローラ50、ネットワークI/F19、動画データベース51及びアクセス管理データベース52を含む。
【0034】
動画データベース51は、複数の動画データ10と、図8に示すデータ58を記憶している。データ58は、図8に示すように、各動画データ10毎に、タイトル581、各動画データ10の種別(年齢制限の有無)582、各動画データ10のジャンル583、及び各動画データ10の再生時間584を対応付けている。
【0035】
コントローラ50は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成され、動画配信サーバ5全体を制御する制御手段として機能する。コントローラ50は、図7に示すように、機器監視部53、コマンド解析部54、ネットワーク制御部55、アクセス管理部56及び動画管理部57を含む。
【0036】
機器監視部53は、ネットワーク6に接続されている機器と、その状態を監視する。コマンド解析部54は、端末装置2から受けたコマンド指示(要求:動画配信、種別:店舗、店舗ID番号481及び後述するユーザID番号592)を解析し、アクセス管理部56にアクセス権の確認(種別:店舗、店舗ID番号481及びユーザID番号592)を要求する。
【0037】
アクセス管理部56は、アクセス管理データベース52に記憶された図9に一例を示すデータ59から登録済みの店舗であること確認するとアクセス許可をコマンド解析部54へ応答する。アクセス許可を受けたコマンド解析部54は、引き続き動画管理部57へアクセス許可に基づいて動画データ10を要求する。動画管理部57は、要求された動画データ10に年齢制限が無いことを確認すると動画データ10をネットワーク制御部55を介して端末装置2に配信する。ネットワーク制御部55は、ネットワークI/F19を介して入力される情報を取得すると共に、ネットワークI/F19を介して他の機器に情報を送信する。アクセス管理部56は、動画管理部57が動画データ10を配信すると、配信した動画データ10に関する情報を図10に示すユーザ情報データ60に書き加える。
【0038】
なお、図7に示すコントローラ50の機器監視部53、コマンド解析部54、アクセス管理部56、動画管理部57及びネットワーク制御部55の機能は、ROM13に格納されたプログラムや、HDD14若しくは光学ディスク等の記憶媒体からRAM12に読み込まれたプログラムに従ってCPU11が演算を行うことにより実現される。動画データベース51及びアクセス管理データベース52の機能は、HDD14により実現される。
【0039】
また、図9に示すデータ59は、操作部18の操作等により適宜登録され、動画配信サーバ5にアクセスが許可されたユーザ又は店舗に関する情報を、各ユーザ又は店舗毎に対応付けている。実施形態1において、ユーザ又は店舗に関する情報は、ユーザ又は店舗であることを示す種別591、店舗ID番号481又はユーザID(identification)番号592、各ユーザ又は店舗の公開レベル593である。ユーザID番号592は、ユーザ即ち端末装置2同士を識別可能とする端末識別情報である。種別591は、情報処理システム1の契約済みである契約済みユーザ又は店舗7であることを定めている。公開レベル593は、端末装置2に配信する動画データ10を無制限又は制限付きで配信することを定めている。無制限とは、全ての動画データ10の視聴が可能であることを定め、制限付きとは、年齢制限のない動画データ10の視聴が可能であることを定めている。図9に示すデータ59の公開レベル593の無制限又は制限付きであるとは、配信の可否を定める制限である。なお、図9に示すデータ59は、契約済みユーザが一つのみ登録されているが、本発明では、契約済みユーザが複数登録されても良い。このために、図9に示すデータ59は、複数の契約済みユーザ即ち複数の端末装置2同士を識別するための識別管理情報である。
【0040】
図10に示すユーザ情報データ60は、アクセス管理データベース52内にアクセス管理部56により生成される。ユーザ情報データ60は、データ59に登録された各ユーザが過去に配信を受けて視聴した動画データ10の情報61とユーザを示す情報62とを各ユーザ毎に対応付けたものである。実施形態1において、ユーザを示す情報62は、ユーザID番号621、名前622、年齢623、及び性別624である。実施形態1において、各ユーザが過去に配信を受けて視聴した動画データ10の情報61は、各ユーザが過去に視聴した動画データ10のタイトル611、ジャンル612、及び視聴日613である。なお、ユーザ情報データ60の動画データ10のジャンル612は、各端末装置2に配信した動画データ10の嗜好を示す嗜好情報である。このように、動画配信サーバ5は、嗜好情報を含むユーザ情報データ60を記憶している。
【0041】
前述した動画配信サーバ5のコントローラ50は、例えば、以下のように動作する。コマンド解析部54は、端末装置2からタイトルが「BBB」の動画データ10の配信要求101を、店舗ID番号「12345」とともに受け付けると、解析し、アクセス管理部56に店舗ID番号「12345」の店舗7のアクセス権を確認する。アクセス管理部56は、店舗ID番号「12345」の店舗7がデータ59に登録されていることを確認すると、データ59から店舗ID番号「12345」の店舗7の公開レベル593を読み出す。アクセス管理部56は、公開レベル593に応じたアクセス許可をコマンド解析部54に応答する。コマンド解析部54は、タイトルが「BBB」の動画データ10を要求する。動画管理部57は、データ58を参照してタイトルが「BBB」の動画データ10に年齢制限が無いことを確認すると、動画データ10をネットワーク制御部55を介して端末装置2に配信する。
【0042】
(端末装置の機能構成)
図11は、図1に示された情報処理システムの端末装置の構成を示す機能ブロック図である。実施形態1において、端末装置2は、店舗7内においてユーザが仲介機3を介してLAN8に接続して、受付予約サーバ4に動画データ10の配信の予約を行うものである。端末装置2は、図11に示すように、操作部18、表示部17、ネットワークI/F19及び近距離通信I/F20に加え、コントローラ21を含む。
【0043】
また、コントローラ21は、ネットワーク制御部22、操作制御部23、表示制御部24、近距離通信制御部25、音声再生部及びクライアントアプリケーション26を含む。端末装置2は、近距離通信I/F20が仲介機3と無線接続することにより、仲介機3を介してネットワーク6に接続する。
【0044】
コントローラ21は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。コントローラ21は、端末装置2全体を制御する制御手段として機能する。ネットワーク制御部22は、ネットワークI/F19を介して入力される情報を取得すると共に、ネットワークI/F19を介して他の機器に情報を送信する。近距離通信制御部25は、近距離通信I/F20を介して入力される情報を取得すると共に、近距離通信I/F20を介して他の機器に情報を送信する。
【0045】
操作制御部23は、操作部18に対するユーザによる操作内容の信号を取得し、クライアントアプリケーション26等の端末装置2において動作するモジュールに入力する。表示制御部24は、クライアントアプリケーション26のGUI(Graphical User Interface)等、端末装置2の状態を表示部17に表示させる。音声再生部は、クライアントアプリケーション26の音声情報等を音声出力ユニットに出力する。
【0046】
クライアントアプリケーション26は、端末装置2において各種の機能を提供するソフトウェアモジュールであり、夫々の機能に対応したソフトウェア・プログラムによって構成される。クライアントアプリケーション26は、HDD14に記憶される。また、実施形態1において、クライアントアプリケーション26は、近距離通信I/F20、仲介機3を介してネットワーク6及びLAN8に情報通信可能な状態で接続するためのアプリケーションソフトウェアである簡単接続アプリ261を含む。クライアントアプリケーション26は、動画配信サーバ5から配信された動画データ10を視聴するためのアプリケーションソフトウェアである動画アプリ262を含む。動画アプリ262は、配信を受けた動画データ10をユーザが視聴するためにGUI(Graphical User Interface)及び音声等を表示部17及び音声出力部に出力するアプリケーションソフトウェアでもある。
【0047】
(情報処理システムの動作及び情報処理方法の説明)
次に、実施形態1に係る情報処理システム1の動作、即ち、実施形態1に係る情報処理方法を説明する。図12は、実施形態1に係る情報処理システムの受付予約サーバに動画データの配信の予約が完了した後の動作を示すシーケンス図である。図13は、図12に示されたステップST2において表示部に表示する無料配信受信可能表示の一例を示す図である。図14は、図12に示されたステップST2において表示部に表示する無料配信受信可能表示の他の例を示す図である。図15は、図12に示されたステップST5において動画配信サーバが送信する一覧情報の一例を示す図である。図16は、図12に示されたステップST6において動画配信サーバが実施するフローチャートである。
【0048】
実施形態1に係る情報処理システム1は、端末装置2が簡単接続アプリ261を起動して店舗7内で仲介機3に情報通信可能な状態で接続する。端末装置2のコントローラ21は、近距離通信I/F20を介して仲介機3に情報通信可能に接続すると、仲介機3から店舗ID番号481を取得する。端末装置2のコントローラ21は、受付予約サーバ4に動画データ10の配信の予約を送信する。端末装置2のコントローラ21は、受付予約サーバ4に動画データ10の配信の予約を送信する際に、取得した店舗ID番号481等を送信する。受付予約サーバ4は、仲介機3を介してネットワーク6及びLAN8に接続した端末装置2から動画データ10の配信の予約を受け付け、受け付けた予約の各種の情報をデータ46に書き加え、予約を完了する。
【0049】
実施形態1に係る情報処理システム1は、受付予約サーバ4が端末装置2からの動画データ10の配信の予約が完了してからの動作に特徴を有する。このため、本明細書は、以下、動画データ10の配信の予約が完了してからの情報処理システム1の動作即ち実施形態1に係る情報処理方法を説明する。
【0050】
情報処理システム1は、受付予約サーバ4が、端末装置2から受付予約サーバ4への動画データ10の配信の予約を完了すると、簡単接続アプリ261を動作中でかつ仲介機3を介してネットワーク6及びLAN8に接続した端末装置2のコントローラ21に予約完了情報100を送信する(ステップST1)。実施形態1では、予約完了情報100は、動画データ10の配信の予約が完了したことを示し、動画データ10の予約の際に端末装置2が接続した仲介機3を有する店舗7の店舗ID番号481及び予約番号491を含む。
【0051】
簡単接続アプリ261を動作中の端末装置2のコントローラ21は、予約完了情報100を受信すると、図13及び図14に示すように、無料配信受信可能表示27を端末装置2の表示部17に表示する(ステップST2)。無料配信受信可能表示27は、動画配信サーバ5の動画データベース51に記憶された複数の動画データ10のうち無料で配信することが定められた動画データ10の無料の配信を受けることが可能であることを示す。
【0052】
なお、図13に示す無料配信受信可能表示27は、動画アプリ262が端末装置2のHDD14にインストール済みである場合に、動画アプリ262を起動させるための起動開始表示271である。図14に示す無料配信受信可能表示27は、動画アプリ262が端末装置2のHDD14に未インストールである場合に、ネットワーク6を介して動画アプリ262をHDD14にインストールするためのインストール開始表示272である。実施形態1では、端末装置2のコントローラ21は、予約完了情報100を受信すると、端末装置2のHDD14の記憶領域をサーチして、クライアントアプリケーション26が動画アプリ262を含んでいるが否かを判定する。端末装置2のコントローラ21は、動画アプリ262を含んでいると判定すると起動開始表示271を表示部17に表示し、含んでいないと判定するとインストール開始表示272を表示部17に表示する。
【0053】
端末装置2のコントローラ21は、ユーザからの起動開始表示271の操作を検出すると、動画アプリ262を起動する(ステップST3)。端末装置2のコントローラ21は、ユーザからのインストール開始表示272の操作を検出すると、動画アプリ262をHDD14にインストールした後に起動する(ステップST3)。端末装置2のコントローラ21は、動画アプリ262の起動時に仲介機3を有する店舗7の店舗ID番号481を取得する。
【0054】
端末装置2のコントローラ21は、動画アプリ262を起動すると、図15に示す一覧情報63の要求102を動画配信サーバ5に送信する(ステップST4)。実施形態1において、端末装置2のコントローラ21は、一覧情報63の要求102とともに、ユーザの種別、アクセスポイント識別情報である店舗ID番号481を動画配信サーバ5に送信する。
【0055】
図15に示す一覧情報63は、無料で配信することが定められた動画データ10の一覧を示す。一覧情報63は、データ58とデータ59とを参照した動画配信サーバ5のコントローラ50により生成される。一覧情報63は、動画データ10のタイトル581と、視聴の可否631とを対応付けている。
【0056】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、一覧情報63の視聴の可否631を設定する際に、一覧情報63の要求102とともに受け付けたユーザの種別、店舗ID番号481とに基づいて、図9に示すデータ59からユーザの公開レベル593を特定する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、特定した公開レベル593に基づいて、図8に示すデータ58の各タイトル581の動画データ10の種別582から各タイトル581の動画データ10の年齢制限の有無を求めて、視聴の可否631を設定する。
【0057】
視聴の可否631は、ユーザが「視聴不可」である又は「視聴可」であることを定めている。なお、「視聴不可」は、データ59の公開レベル593が「制限付き」でかつデータ58の種別582が「年齢制限有り」の場合に定められる。「視聴可」は、データ59の公開レベル593が「制限付き」でかつデータ58の種別582が「年齢制限なし」の場合及びデータ59の公開レベル593が「無制限」の場合に定められる。動画配信サーバ5のコントローラ50は、動画アプリ262を動作中の端末装置2のコントローラ21に生成した一覧情報63を送信する(ステップST5)。
【0058】
端末装置2のコントローラ21は、動画アプリ262を動作させている状態で、表示部17に一覧情報63を表示する。端末装置2のコントローラ21は、一覧情報63の一つの動画データ10が選択されたことを検出すると、選択された動画データ10の配信要求101を動画配信サーバ5に送信する(ステップST6)。実施形態1では、端末装置2のコントローラ21は、選択された動画データ10の配信要求101を動画配信サーバ5に送信する際に、ユーザの種別、店舗ID番号481、選択され動画データ10のタイトル581を動画配信サーバ5に送信する。
【0059】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、選択された動画データ10の配信要求101を受け付けると、図16に示すフローチャートを実施する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、アクセス管理データベース52内のデータ59を参照して、選択された動画データ10の配信要求101とともに受け付けた種別591及び店舗ID番号481の公開レベル593を特定する(ステップST61)。動画配信サーバ5のコントローラ50は、特定した公開レベル593が制限付きであるか否かを判定する(ステップST62)。
【0060】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、特定した公開レベル593が制限付きであると判定する(ステップST62:Yes)と、データ58を参照して、選択された動画データ10の種別582を特定する(ステップST63)。動画配信サーバ5のコントローラ50は、選択された動画データ10の種別582が年齢制限なしか否かを判定する(ステップST64)。動画配信サーバ5のコントローラ50は、選択された動画データ10の種別582が年齢制限なしではないと判定する(ステップST64:No)と、動画アプリ262を動作中の端末装置2のコントローラ21に選択された動画データ10が配信不可である旨を送信(ステップST65)し、端末装置2のコントローラ21が表示部17に選択された動画データ10が配信不可である旨を表示する。
【0061】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、特定した公開レベル593が制限付きではないと判定する(ステップST62:No)と、選択された動画データ10を再生して、端末装置2のコントローラ21に配信(ステップST7)する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、選択された動画データ10の種別582が年齢制限なしであると判定する(ステップST64:Yes)と、選択された動画データ10を再生して、端末装置2のコントローラ21に配信(ステップST7)する。ステップST7では、端末装置2のコントローラ21は、配信を受けた動画データ10を表示部17に表示する。
【0062】
また、実施形態1に係る情報処理システム1は、無料で配信することが定められた動画データ10の配信中に、端末装置2が受付予約サーバ4に動画データ10の予約の破棄105を送信する(ステップST8)ことがある。端末装置2が予約の破棄105を送信する際には、店舗ID番号481及び予約番号491を送信する(ステップST8)。受付予約サーバ4が、予約を受け付けた端末装置2から動画データ10の予約の破棄105を店舗ID番号481及び予約番号491とともに受け付けると、動画配信サーバ5が無料で配信することが定められた動画データ10の配信を終了する(ステップST9)。なお、ステップST6は、動画配信サーバ5が、端末装置2から無料で配信することが定められた動画データ10の配信要求101を受け付ける無料配信受付ステップである。ステップST7は、動画配信サーバ5が、無料で配信することが定められた動画データ10を受付予約サーバ4が予約を受け付けた端末装置2に配信する無料配信ステップである。
【0063】
前述した情報処理システム1は、例えば、以下のように動作する。動画アプリ262を起動した端末装置2のコントローラ21がステップST3において仲介機3から店舗ID番号「12345」を受け付ける。この場合、端末装置2のコントローラ21は、ステップST4において動画配信サーバ5に一覧情報63の要求102とともにユーザの種別が「店舗」であり、店舗ID番号が「12345」である情報を送信する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、アクセス管理データベース52に記憶されたデータ59を参照して、種別591が「店舗」でかつ店舗ID番号が「12345」の公開レベル593が「制限付き」であることを特定する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、動画データベース51内のデータ58を参照して、特定した公開レベル593と各動画データ10の種別582とから各動画データ10の視聴の可否631を設定する。
【0064】
実施形態1では、データ58において、タイトル「AAA」の動画データ10の種別582が「年齢制限有り」であり、タイトル「BBB」及び「CCC」の動画データ10の種別582が「年齢制限なし」であり、特定した公開レベル593が「制限付き」である。動画配信サーバ5のコントローラ50は、タイトル「AAA」の動画データ10の視聴の可否631を「視聴不可」と設定し、タイトル「BBB」及び「CCC」の動画データ10の視聴の可否631を「視聴可」と設定した一覧情報63を生成する。情報処理システム1は、ステップST6において、動画配信サーバ5のコントローラ50が選択された動画データ10のタイトル「BBB」の配信要求101を受け付けると、ステップST7において、タイトル「BBB」の動画データ10を再生して、端末装置2に配信する。
【0065】
次に、実施形態1に係る情報処理システムの端末装置が仲介機を介してネットワークに接続した後の動作を説明する。図17は、実施形態1に係る情報処理システムの端末装置が仲介機を介してネットワークに接続した後の動作を示すシーケンス図である。図18は、図17に示されたステップST17において動画配信サーバが送信する一覧情報の一例を示す図である。
【0066】
実施形態1に係る情報処理システム1は、端末装置2のコントローラ21が簡単接続アプリ261を起動すると、簡単接続アプリ261が、近距離通信I/F20及び仲介機3を介してネットワーク6に情報通信可能に接続(ステップST11)する。接続が完了すると、簡単接続アプリ261を動作中の端末装置2のコントローラ21は、接続完了を示す情報を仲介機3から近距離通信I/F20を介して受け付ける(ステップST12)。簡単接続アプリ261を動作中の端末装置2のコントローラ21は、接続完了を示す情報を受け付けた後、無料配信受信可能表示27を端末装置2の表示部17に表示する(ステップST13)。なお、端末装置2のコントローラ21は、ステップST13において、図12の場合と同様に、起動開始表示271又はインストール開始表示272を表示部17に表示する。
【0067】
端末装置2のコントローラ21は、起動開始表示271又はインストール開始表示272の操作を検出すると、動画アプリ262を起動する(ステップST14)。端末装置2のコントローラ21は、動画アプリ262の起動時に仲介機3を有する店舗7の店舗ID番号481を取得する。端末装置2のコントローラ21は、動画アプリ262の起動後に、無料で配信することが定められた動画データ10の一覧を示す図18に示す一覧情報63-1の要求102を動画配信サーバ5に送信する(ステップST15)。なお、実施形態1において、一覧情報63-1の要求102は、店舗ID番号481、ユーザID番号592とともに送信される。
【0068】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、一覧情報63-1の要求102を受け付けると、データ58,データ59,60を参照して、一覧情報63-1を生成する(ステップST16)。一覧情報63-1を生成する際には、動画配信サーバ5のコントローラ50は、ユーザ情報データ60を参照して、ジャンル612の配信頻度の多い順を特定する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、データ58内の動画データ10のタイトル581を配信頻度の多いジャンル583の順に並べて、各動画データ10のタイトル581とジャンル583とを対応付けて一覧情報63-1を生成する。こうして、一覧情報63-1には、配信頻度の高いジャンル583の動画データ10が優先される。また、図18に示す一覧情報63-1は、動画データ10のタイトル581と、ジャンル583とに加え、図15に示す一覧情報63の視聴の可否631を対応付けても良い。なお、一覧情報63-1の視聴の可否631は、図15に示す場合と同様に設定される。
【0069】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、生成した一覧情報63-1を動画アプリ262を動作中の端末装置2のコントローラ21に送信する(ステップST17)。端末装置2のコントローラ21は、一覧情報63-1の一つの動画データ10が選択されたことを検出すると、選択された動画データ10の配信要求101を動画配信サーバ5に送信する(ステップST18)。実施形態1では、端末装置2のコントローラ21は、選択された動画データ10の配信要求101とともに、店舗ID番号481、ユーザID番号592、選択され動画データ10のタイトル581を動画配信サーバ5に送信する。
【0070】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、選択された動画データ10の配信要求101を受け付けると、動画データ10の配信要求101とともに受け付けたユーザID番号592がアクセス管理データベース52のデータ59に記憶されているか否かを判定する。動画配信サーバ5のコントローラ50は、動画データ10の配信要求とともに受け付けたユーザID番号592がデータ59に記憶されていないと判定すると、端末装置2のコントローラ21に動画データ10が配信不可である旨を送信する。端末装置2のコントローラ21が表示部17に選択された動画データ10が配信不可である旨を表示する。
【0071】
動画配信サーバ5のコントローラ50は、動画データ10の配信要求101とともに受け付けたユーザID番号592がデータ59に記憶されていると判定すると、選択された動画データ10を再生して、端末装置2のコントローラ21に配信(ステップST19)する。端末装置2のコントローラ21は、配信を受けた動画データ10を表示部17に表示する。こうして、動画配信サーバ5は、仲介機3と接続した端末装置2からユーザID番号592と動画データ10の配信要求101を受け付けて、受け付けたユーザID番号592がデータ59に記憶されていると、動画データ10を端末装置2に配信する。また、実施形態1では、動画配信サーバ5のコントローラ50は、仲介機3を介して動画データ10の配信要求101を受け付けると、動画データ10の配信を予約した端末装置2のみに無料で配信することが定められた動画データ10を配信する。
【0072】
また、実施形態1に係る情報処理システム1は、無料で配信することが定められた動画データ10の配信中に端末装置2から動画配信サーバ5が動画データ10の配信の中断要求103を受け付ける(ステップST20)ことがある。この場合、動画配信サーバ5のコントローラ50は、中断情報である配信開始からの経過時間をHDD14に記憶(ステップST21)し、端末装置2への動画データ10の配信を中断する(ステップST22)。
【0073】
実施形態1に係る情報処理システム1は、端末装置2から過去に無料で配信することが定められた動画データ10の配信中に中断要求103を受け付けた動画データ10の配信要求104を動画配信サーバ5が受け付ける(ステップST23)ことがある。この場合、動画配信サーバ5のコントローラ50は、中断情報である配信開始からの経過時間をHDD14から読み出して、配信要求104された動画データ10を読み出した経過時間から再生して、端末装置2へ動画データ10を中断直後から配信する(ステップST24)。こうして、動画配信サーバ5は、仲介機3を介してネットワーク6に接続した状態で動画データ10の配信中に中断要求103を受け付けた端末装置2から中断した動画データ10の配信要求104を受け付けると、動画データ10を中断直後から配信する。なお、実施形態1に係る情報処理システム1は、ステップST20からステップST24を図12に示す場合に実施しても良く、ステップST8及びステップST9を図17に示す場合に実施しても良い。
【0074】
前述した情報処理システム1は、例えば、以下のように動作する。情報処理システム1は、端末装置2のコントローラ21がステップST14において仲介機3から店舗ID番号「12345」を受け付ける。端末装置2のコントローラ21は、ステップST15において、動画配信サーバ5に一覧情報63-1の要求とともに店舗ID番号が「12345」である情報及びユーザID番号が「1111」である情報を送信する。ステップST18において、動画配信サーバ5のコントローラ50は、動画データ10の配信要求とともに店舗ID番号が「12345」である情報、ユーザID番号が「1111」である情報及び選択された動画データ10のタイトル581を示す情報を受け付ける。ステップST19において、動画配信サーバ5のコントローラ50は、受け付けたタイトル581の動画データ10を再生して、動画アプリ262を動作中の端末装置2に送信する。
【0075】
実施形態1に係る情報処理システム1及び情報処理方法は、予約を受け付けた端末装置2に動画配信サーバ5が無料で配信することが定められた動画データ10を配信するので、店舗7内のユーザが配信された動画データ10を視聴できる。その結果、情報処理システム1及び情報処理方法は、店舗7内のユーザが時間を持て余すことを抑制することができる。情報処理システム1及び情報処理方法は、店舗7内のユーザが配信された動画データ10を視聴できるので、情報処理システム1の価値をユーザに体験してもらい、有料サービスの新規契約の機会を増やすことができる。
【0076】
情報処理システム1は、予約を完了すると、端末装置2の表示部17に無料配信受信可能表示27を表示するので、動画アプリ262の存在に気づかないユーザに情報処理システム1のサービス提供の機会を作ることができる。情報処理システム1は、動画アプリ262がインストール済である場合に起動開始表示271を表示し、動画アプリ262が未インストールである場合にインストール開始表示272を表示するので動画アプリ262へのアクセシビリティ(Accessibility)を高めることができる。
【0077】
情報処理システム1は、仲介機3を介してネットワーク6に接続して無料で配信することが定められた動画データ10の配信要求を送信する際に、店舗ID番号481を送信するので、ユーザが個人情報を登録する事無く動画データの視聴が可能である。また、情報処理システム1は、面倒な個人情報登録を省略することでユーザに動画データ10を配信するサービスの提供の機会を作ることができる。
【0078】
情報処理システム1は、仲介機3を介してネットワーク6に接続して無料で配信することが定められた動画データ10の配信をユーザが受ける際に配信可能時間49が設定されるので、限られた店舗7内のスペースがユーザで混雑することを回避できる。情報処理システム1は、配信の予約の破棄を受け付けると動画配信サーバ5が動画データ10の配信を終了するので、用事なく、ユーザが無料で配信することが定められた動画データ10の視聴のためだけに来店し、店舗7内が混雑することを抑制できる。
【0079】
情報処理システム1は、データ59にユーザID番号592が記憶された端末装置2がネットワーク6に接続すると動画データ10を端末装置2に配信するので、データ59にユーザID番号が記憶されたユーザが時間を持て余すことを抑制できる。また、情報処理システム1は、ネットワーク6接続時に端末装置2の表示部17が無料配信受信可能表示27を表示するので、既に動画アプリ262をインストールしているユーザに無料の動画データ10の配信サービスを通知することができる。
【0080】
情報処理システム1は、一覧情報63には配信頻度の高いジャンル583の動画データ10が優先されるので、ユーザが視聴する頻度の高いジャンル583の動画データ10が優先的に表示部17に表示される。その結果、情報処理システム1は、ユーザが好む動画データ10をすぐ見つけることができる。情報処理システム1は、動画データ10の配信を予約した端末装置2のみに無料で配信することが定められた動画データ10を配信するので、土日などの混雑する日に、ユーザが用事なく無料の動画データ10の視聴のためだけに来店することを抑制できる。
【0081】
情報処理システム1は、配信を中断した動画データ10の配信要求を受け付けると、動画配信サーバ5が動画データ10の中断直後から配信する。その結果、情報処理システム1は、1回の来店で動画データ10を最後まで視聴できなかった場合も、再度来店して仲介機3を介してネットワーク6に接続することで、中断後の続きから動画データ10を視聴することができる。
【0082】
〔変形例〕
次に、実施形態の変形例に係る情報処理システムを説明する。図19は、図5に示された受付予約サーバの予約データベース内に生成されるデータの変形例を示す図である。図19は、図6と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0083】
データ46-1は、図19に示すように、配信可能時間49の代わりに動画データ10の予約毎に配信可能回数49-1を対応付けている。配信可能回数49-1は、各ユーザが動画データ10の配信を受けることが許容される配信回数の上限である。配信可能回数49-1は、受付予約サーバ4の操作部18の操作等により適宜設定される回数であり、端末装置2が動画データ10の配信を受け付けた回数に応じて減少する値である。なお、図19に示すデータ46-1が、各ユーザの配信可能回数49-1を対応付けていることにより、端末装置2が、無料で配信することが定められた動画データ10の配信を受けることが許容される配信回数の上限が設定される。
【0084】
図20は、図8に示された動画配信サーバの動画データベース内のデータの変形例を示す図である。図20は、図8と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。本発明の情報処理システム1は、動画データベース51に記憶されたデータ58-1において、図20に示すように、ジャンル583が対応付けられていなくても良い。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理システム
2 端末装置
3 仲介機(ネットワーク接続手段、特定のアクセスポイント)
4 受付予約サーバ(受付予約手段)
5 動画配信サーバ(画像情報配信手段)
6 ネットワーク
8 LAN(ネットワーク)
10 動画データ(画像情報)
14 HDD(記憶手段)
17 表示部(表示手段)
21 コントローラ(制御手段)
27 無料配信受信可能表示
49 配信可能時間(配信時間の上限)
49-1 配信可能回数(配信回数の上限)
59 データ(識別管理情報)
63,63-1 一覧情報
100 予約完了情報
101 配信要求
102 一覧情報の要求
103 中断要求
104 配信要求
105 予約の破棄
262 動画アプリ(アプリケーションソフトウェア)
271 起動開始表示
272 インストール開始表示
481 店舗ID番号(アクセスポイント識別情報)
592 ユーザID番号(端末識別情報)
612 ジャンル(嗜好情報)
ST6 無料配信受付ステップ
ST7 無料配信ステップ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0086】
【文献】特許第4986040号公報
図1
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