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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-11
(45)【発行日】2022-04-19
(54)【発明の名称】情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220412BHJP
   G06Q 20/20 20120101ALI20220412BHJP
   G06Q 20/28 20120101ALI20220412BHJP
【FI】
G06Q30/06
G06Q20/20
G06Q20/28
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018049403
(22)【出願日】2018-03-16
(65)【公開番号】P2019160162
(43)【公開日】2019-09-19
【審査請求日】2020-12-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100186853
【弁理士】
【氏名又は名称】宗像 孝志
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩行
【審査官】萩島 豪
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-242753(JP,A)
【文献】特開2007-048188(JP,A)
【文献】特開2013-247405(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0295729(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、情報入出力装置と、情報管理装置と、を通信ネットワークにより接続し、相互に通信可能に構成した情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
処理対象の情報である処理対象情報の入力および、当該処理対象情報に対する処理条件を示す処理条件情報の入力を受け付ける情報入力部と、
前記情報入力部において入力された情報群に基づく情報処理の対価を算定し、当該対価を含む対価情報を生成する対価情報生成部と、
前記対価情報が生成された情報群を一意に識別する識別情報を生成し、当該識別情報と前記情報群を関連付けて記憶する識別情報生成記憶部と、
前記識別情報と前記対価情報を関連付けた処理管理情報を前記情報管理装置に通知する処理管理情報通知部と、
前記識別情報を記録した記録媒体を出力する識別記録媒体出力部と、
前記対価に対する支払いが完了したことを示す支払い完了情報の入力に応じて、前記処理対象情報に前記処理条件を適用した情報処理を実行する情報処理実行部と、を備え、
前記情報入出力装置は、
前記識別情報の入力を受け付けて、当該識別情報に関連付けられている前記対価情報を特定し、当該対価情報に対応する支払いの処理を実行する支払い処理部と、
前記支払い完了情報を生成する支払い完了情報生成部と、
前記支払い完了情報を前記情報処理装置に通知する支払い完了情報通知部と、
前記支払い完了情報を記録媒体に出力する支払い完了情報出力部と、を備え、
前記情報管理装置は、
前記処理管理情報通知部から通知される前記識別情報と前記対価情報とを関連付けて記憶する処理管理情報記憶部と、
前記支払い処理部から通知される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に関連付けられている前記対価情報を特定して、前記情報入出力装置に通知する対価情報通知部と、を備える、ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記情報入力部を介して入力される前記支払い完了情報に応じて、前記情報処理を実行する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記支払い完了情報出力部は、前記記録媒体に出力する前記支払い完了情報を符号化した支払い完了符号化情報を生成して、当該支払い完了符号化情報を前記記録媒体に出力し、
前記情報処理実行部は、前記情報入力部を介して入力される前記支払い完了符号化情報を復号化し、当該支払い完了符号化情報に符号化されていた前記支払い完了情報に対応する前記処理対象情報に前記処理条件を適用した情報処理を実行する、請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記支払い完了符号化情報は、前記支払い完了情報を二次元バーコード化したものである、請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
情報処理は、記録媒体に画像を形成して出力する画像形成出力処理であって、
前記処理条件は、当該記録媒体の表裏両面に画像を形成して出力する条件である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
通信ネットワークにより接続された情報処理装置と情報入出力装置と情報管理装置において相互に通信して実行される情報処理方法であって、
前記情報処理装置において、
処理対象の情報である処理対象情報の入力および、当該処理対象情報に対する処理条件を示す処理条件情報の入力を受け付けるステップと、
入力された情報群に基づく情報処理の対価を算定し、当該対価を含む対価情報を生成するステップと、
前記対価情報が生成された情報群を一意に識別する識別情報を生成し、当該識別情報と前記情報群を関連付けて記憶するステップと、
前記識別情報と前記対価情報を関連付けた処理管理情報を外部装置に通知するステップと、
前記識別情報を記録した記録媒体を出力するステップと、
前記対価に対する支払いが完了したことを示す支払い完了情報の入力に基づいて、前記処理対象情報と前記処理条件を特定し、当該処理対象情報に前記処理条件を適用した情報処理を実行するステップと、を実行し、
前記情報入出力装置において、
前記識別情報の入力を受け付けて、当該識別情報に関連付けられている前記対価情報を特定し、当該対価情報に対応する支払いの処理を実行するステップと、
前記支払い完了情報を生成するステップと、
前記支払い完了情報を前記情報処理装置に通知するステップと、
前記支払い完了情報を記録媒体に出力するステップと、を実行し、
前記情報管理装置において、
前記情報処理装置から通知される前記識別情報と前記対価情報とを関連付けて記憶するステップと、
前記情報入出力装置から通知される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に関連付けられている前記対価情報を特定して、前記情報入出力装置に通知するステップと、を実行することを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの要求した情報を処理する情報処理装置の一例として、記録媒体に印刷されている画像などを読み取って、別の記録媒体に複写するコピー機能や、読み取った画像をデータとして記録するスキャナ機能を複合的に備える複合機(MFP)が知られている。
【0003】
近年、店舗や公共の場所(図書館など)に複合機を設置して、ユーザに複合機を使用させる役務を提供する形態が広まっている。当該役務を利用の対価を現金や電子通貨を用いて支払うことができるように、複合機に課金装置および課金機能を備えるものがある。
【0004】
また、複合機の利用対価を前払いさせることで、複合機に課金装置を設けなくても、利用料金を徴収できるようにする技術も開示されている(特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、店舗等に設置した複合機において、ユーザが選択したコンテンツの利用(例えば、複写)に対する料金を記した「支払い票」を作成し、この支払い票に基づいてユーザの支払い完了によって生成する複合コードに応じて複合機を動作させる技術が開示されている。
【0006】
特許文献1の技術によれば、課金装置など特別な装置や機能を備えない複合機であっても、前払いによるサービス利用が可能になる。しかしながら、自ら持ち込んだコンテンツ(書類)などを、所望する形式や形態で出力するような利用形態には対応できない。例えば、ユーザが、両面印刷や集約した形式での出力をさせたい場合であっても、それに対する対価の算定はできず、多様な利用態様に合わせた料金徴収には課題がある。また、ユーザにおいて、様々な設定を反映させた出力を得るには、店舗に設置されている複合機では対応に限界がある。
【0007】
すなわち、従来技術では、料金前払いを条件に装置を動作させるにあたり、実際にサービスを提供する装置においてユーザが指定する詳細な条件に基づく料金算定および料金徴収への対応は困難である、という課題がある。
【0008】
本発明は、情報処理装置が備える機能の利用を対価の支払いを条件にして制御する場合であっても、ユーザが設定する詳細な条件に対応した前支払いに対応できる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、情報処理装置と、情報入出力装置と、情報管理装置と、を通信ネットワークにより接続し、相互に通信可能に構成した情報処理システムであって、前記情報処理装置は、処理対象の情報である処理対象情報の入力および、当該処理対象情報に対する処理条件を示す処理条件情報の入力を受け付ける情報入力部と、前記情報入力部において入力された情報群に基づく情報処理の対価を算定し、当該対価を含む対価情報を生成する対価情報生成部と、前記対価情報が生成された情報群を一意に識別する識別情報を生成し、当該識別情報と前記情報群を関連付けて記憶する識別情報生成記憶部と、前記識別情報と前記対価情報を関連付けた処理管理情報を前記情報管理装置に通知する処理管理情報通知部と、前記識別情報を記録した記録媒体を出力する識別記録媒体出力部と、前記対価に対する支払いが完了したことを示す支払い完了情報の入力に応じて、前記処理対象情報に前記処理条件を適用した情報処理を実行する情報処理実行部と、を備え、前記情報入出力装置は、前記識別情報の入力を受け付けて、当該識別情報に関連付けられている前記対価情報を特定し、当該対価情報に対応する支払いの処理を実行する支払い処理部と、前記支払い完了情報を生成する支払い完了情報生成部と、前記支払い完了情報を前記情報処理装置に通知する支払い完了情報通知部と、前記支払い完了情報を記録媒体に出力する支払い完了情報出力部と、を備え、前記情報管理装置は、前記処理管理情報通知部から通知される前記識別情報と前記対価情報とを関連付けて記憶する処理管理情報記憶部と、前記支払い処理部から通知される前記識別情報に基づいて、当該識別情報に関連付けられている前記対価情報を特定して、前記情報入出力装置に通知する対価情報通知部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、情報処理装置が備える機能の利用を対価の支払いを条件にして制御する場合であっても、ユーザが設定する詳細な条件に対応した前払いに対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態である情報処理システムの全体構成を示すシステム図。
図2】本実施形態に係るMFPのハードウェア構成図。
図3】本実施形態に係るレジ端末のハードウェア構成図。
図4】本実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成図。
図5】本実施形態に係るMFPの機能構成の例を示す機能ブロック図。
図6】本実施形態に係るレジ端末の機能構成の例を示す機能ブロック図。
図7】本実施形態に係る管理サーバの機能構成の例を示す機能ブロック図。
図8】上記情報処理システムにおける処理の流れの例を示すシーケンス図。
図9】上記情報処理システムにおける処理の流れの別の例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[情報処理システム1のシステム構成]
以下、本発明に係る一実施形態として情報処理システム1の構成について説明する。図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置の実施形態であるMFP100、情報入出力装置の実施形態であるレジ端末200、情報管理装置の実施形態であるサーバ300、を含み、これらが通信ネットワークを介して、相互に通信可能に構成されている。なお、レジ端末200にサーバ300において実行される機能を含む構成でもよい。
【0013】
[MFP100のハードウェア構成]
次に本実施形態に係るMFP100のハードウェア構成について図2を参照しながら説明する。本実施形態に係るMFP100は、プリンタ、ファクシミリ、スキャナなどの複数の機能を備える情報処理装置の一例である複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)であって、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)110、RAM(Random Access Memory)120、ROM(Read Only Memory)130、HDD(Hard Disk Drive)140、操作パネル150、およびI/F160が共通バス180を介して接続されている構成を備える。また、I/F160には、画像読取装置であるスキャナユニット165と、通信ネットワークと接続し、他の装置とのデータ送受を実行する通信モジュール170が接続されている。
【0014】
CPU110は演算手段であり、MFP100全体の動作を制御する。RAM120は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU110が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM130は、読み出し専用の不揮発性の記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD140は、情報の読み書きが可能であって記憶容量が大きい不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラムなどが格納される。
【0015】
I/F160は、共通バス180と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。通信モジュール170は、MFP100が有線接続回線(例えば、LANなど)に接続するための通信インタフェースである。スキャナユニット165、記録媒体に形成されている画像などを光学的に読み取ってデータ化する処理を担う機能を有するモジュールである。
【0016】
以上のハードウェア構成を備えるMFP100は、ROM130に格納された制御用プログラムおよびや、HDD140などの記憶媒体からRAM120にロードされた情報処理プログラム(アプリケーションプログラム)などをCPU110が備える演算機能によって処理する装置である。その処理によって、MFP100の種々の機能モジュールを含むソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、上述した構成を含むハードウェア資源との組み合わせによって、本実施形態に係るMFP100の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0017】
[レジ端末200のハードウェア構成]
次に、本実施形態に係るレジ端末200のハードウェア構成について図3を参照しながら説明する。図3に示すように、本実施形態に係るレジ端末200は、すでに説明をしたMFP100と同様に、一般的なコンピュータと同様の構成を備える。したがって、CPU210、RAM220、ROM230、HDD240、操作パネル250、およびI/F260が共通バス180を介して接続される構成を備える。なお、I/F160には、金銭管理ユニット261と、通信モジュール262が接続されている。
【0018】
金銭管理ユニット261は、ユーザUからの要求に対する対価を回収して管理する機能、支払い完了時に,その旨を管理する情報を生成する機能などを備える。通信モジュール262は、他の装置とのデータの送受信を行う機能を備える。
【0019】
レジ端末200も、MFP100と同様に、ROM230に格納された制御用プログラムおよびや、HDD240などの記憶媒体からRAM220にロードされた情報処理プログラム(アプリケーションプログラム)などをCPU210が備える演算機能によって処理されることで、種々の機能モジュールを含むソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、上述した構成を含むハードウェア資源との組み合わせによって、本実施形態に係るレジ端末200の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0020】
[サーバ300のハードウェア構成]
次に、本実施形態に係るサーバ300のハードウェア構成について、図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施形態に係るサーバ300は、すでに説明をしたMFP100およびレジ端末200と同様に、一般的なコンピュータと同様の構成を備える。したがって、CPU310、RAM320、ROM330、HDD340、およびI/F350が共通バス180を介して接続される構成を備える。なお、I/F350には、通信モジュール351が接続されている。本実施形態に係るサーバ300は、レジ端末200との通信によるデータ入力およびデータ出力を主な入出力とするので、レジ端末200の操作パネル250のように、特徴的なヒューマインターフェースは備えなくてもよい。また、後述するように、サーバ300は、レジ端末200から受け付けたデータの管理と、レジ端末200から要求されたデータの出力を主な機能とする。したがって、本実施形態に係る情報処理システム1において、サーバ300を特に設けることなく、サーバ300と同様の機能をレジ端末200のハードウェア資源を用いて実現することもできる。
【0021】
以上の構成を備える情報処理システム1において、ユーザUは、MFP100を利用するにあたり、処理対象の情報(処理対象情報)と、処理内容を規定する情報(処理条件情報)をMFP100に入力し、その対価を支払うことで、処理の実行を得られる。したがって、情報処理システム1は、処理を実行する事前に料金の支払いを完了させる「前払い」方式を前提とする。
【0022】
[MFP100の機構構成]
次に、情報処理システム1における主たる構成要素であるMFP100の機能ブロックについて説明する。図5に示すように、MFP100は、コントローラ10、ADF(Auto Document Feeder:原稿自動搬送装置)164、スキャナユニット165、排紙トレイ166、操作パネル150、給紙テーブル167、プリントエンジン168および排紙トレイ169を有する。なお、図5においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
【0023】
操作パネル150は、MFP100の状態を視覚的に表示する表示部であるとともに、タッチパネルとしてユーザがMFP100を直接操作し、もしくは、MFP100に対して情報を入力する際の入力部でもある。したがって、操作パネル150は操作表示部として機能する。また、情報入力部としても機能する。
【0024】
ここでMFP100が備える通信機能のうち、一般的なものを例示しておく。MFP100は各種の通信ネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースを備える。たとえば、通信モジュール170(図2参照)により使用可能なEthernet(登録商標)である。他にもUSB(Universal Serial Bus)インタフェースを備えてもよい。MFP100が利用可能な通信ネットワークとして、TCP/IPプロトコルを利用するネットワークがある。また、MFP100がファクシミリとして機能する際に使用される、ファクシミリ送信を実行するためのインタフェースも搭載される。そのため、MFP100は、電話回線も接続できるインタフェースを備える。
【0025】
コントローラ10は、ソフトウェア制御部とハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ソフトウェア制御部は、ROM130や不揮発性メモリ、ならびに、HDD140などの不揮発性の記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM120などの揮発性メモリ(以下、メモリ)にロードされ、CPU110がそのプログラムに従って演算を行うことにより構成される。
【0026】
コントローラ10は、主制御部11、エンジン制御部12、画像処理部13、操作表示制御部14、入出力制御部15、ジョブ管理情報通知部16、解除コード取得部17、印刷ジョブID生成部18、および料金算出部19を含んで構成される。コントローラ10は、MFP100全体を制御する制御部として機能する。
【0027】
主制御部11は、コントローラ10に含まれる各部を制御する。エンジン制御部12は、プリントエンジン168やスキャナユニット165などを制御する、もしくは、駆動する駆動手段としての役割を担う。画像処理部13は、主制御部11の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン168が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。
【0028】
また、画像処理部13は、スキャナユニット165から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物としてMFP100の記憶媒体に格納され、もしくは、通信ネットワークを介して他の情報処理端末や記憶媒体に送信される情報である。
【0029】
操作表示制御部14は、操作パネル150における情報表示を制御し、操作パネル150を介して入力された操作内容を主制御部11に通知する。操作表示制御部14は、ソフトキーを操作パネル150に表示するための情報をHDD140から取得し、操作パネル150を介して入力された情報とともに主制御部11に通知する。
【0030】
操作表示制御部14は、ユーザUがMFP100において所定の処理機能を利用するときのユーザインターフェースとして機能する。例えば、画像形成出力処理に相当する印刷機能を利用するときに、印刷態様を示す設定情報(例えば、表裏両面への印刷、集約印刷など)を入力して指定するインタフェースを構成する。したがって、操作表示制御部14から入力される設定情報が、ユーザUが指定した処理の条件(処理条件)となり、後述する利用料金の算出処理に用いられる。設定情報を処理の条件を設定する処理条件情報を構成する。
【0031】
入出力制御部15は、ジョブ管理情報通知部16と解除コード取得部17を制御し、通信ネットワークを介してサーバ300にジョブ管理情報を通知する。ジョブ管理情報とは、ジョブIDと対価情報を関連付けて構成される情報である.ジョブIDは、ユーザUがMFP100に対して処理対象情報と処理条件を入力したときに、これらを一意に識別して管理するための識別情報である。対価情報は、ジョブIDに対応する処理内容に対して算定された利用料金を含む情報である。
【0032】
ジョブ管理情報通知部16は、ジョブ管理情報をサーバ300に通知する。ジョブ管理情報通知部16は、処理管理情報通知部を構成する。
【0033】
解除コード取得部17は、MFP100に対して、処理機能を利用する操作が実行され、料金の支払いを条件として、当該処理機能の実行が待機しているときに、待機状態を解除して処理を実行させる解除コードをレジ端末200から得る機能を有する。解除コード取得部17は、レジ端末200から解除コードを取得し、当該解除コードを主制御部11に通知する。主制御部11は、印刷ジョブID生成部18において生成されていた当該解除コードに対応するに関連付けられている印刷ジョブの実行をエンジン制御部12および画像処理部13に指示をする。
【0034】
印刷ジョブID生成部18は、スキャナユニット165を利用して読み込まれた処理対象情報や、通信ネットワークを介して外部装置から入力された処理対象情報を、一意に識別するための識別情報である印刷ジョブIDを生成する。また、印刷ジョブID生成部18は、印刷ジョブIDに関連づけて、処理対象情報および処理条件情報を記憶媒体(例えば、HDD140)に記憶させる処理を実行する。印刷ジョブID生成部18は、識別情報生成記憶部を構成する。
【0035】
料金算出部19は、入力された処理対象情報と、当該処理対象情報に対して指定された処理条件情報からなる情報群に基づいて、指定された情報処理を実行するために用いられる機能の使用の対価である利用料金を算出して対価情報を生成する。料金算出部19は、対価情報生成部を構成する。
【0036】
印刷ジョブID生成部18において生成された印刷ジョブIDと、料金算出部19において生成された対価情報と、を関連付けた「ジョブ管理情報」に基づいて主制御部11がジョブ管理情報を生成する。ジョブ管理情報は、ジョブ管理情報通知部16を介してサーバ300に通知される。
【0037】
MFP100がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部15が通信ネットワークを介して、外部装置または外部記憶媒体から印刷用データである処理対象情報を含む印刷ジョブとして受け取る。入出力制御部15は、受信した印刷ジョブを主制御部11に転送する。主制御部11は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部13を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報もしくは画像情報に基づいて描画情報(描画データ)を生成させる。
【0038】
画像処理部13によって生成された描画情報は印刷ジョブID生成部18において、印刷ジョブIDが付与されて、HDD140に記憶される。画像処理部13は、処理対象情報と、処理条件情報の入力を受け付けて所定の処理を実行する情報入力部を構成する。
【0039】
正当な解除コードが入力されたときは、主制御部11はHDD140に記憶されている、該当する印刷ジョブを読み出して、エンジン制御部12に通知する。エンジン制御部12は、プリントエンジン168を制御し、読み出された印刷ジョブに対応する描画情報に基づき、給紙テーブル167から搬送される用紙に対して画像形成を実行させる。すなわち、画像処理部13、エンジン制御部12およびプリントエンジン168が画像形成出力部として機能する。プリントエンジン168によって画像形成が施された文書は排紙トレイ169に排紙される。
【0040】
MFP100がスキャナとして動作する場合は、ユーザによる操作パネル150の操作によるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部14が主制御部11にスキャン実行信号を転送する。主制御部11は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部12を制御する。
【0041】
エンジン制御部12は、ADF164を駆動し、ADF164にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット165に搬送する。また、エンジン制御部12は、スキャナユニット165を駆動し、ADF164から搬送される原稿を撮像する。また、ADF164に原稿がセットされておらず、スキャナユニット165に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット165は、エンジン制御部12の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。すなわち、スキャナユニット165が撮像部として動作するとともに、エンジン制御部12が、読取制御部として機能する。
【0042】
撮像動作においては、スキャナユニット165に含まれるCIS(Contact Image Sensor)やCCD(charge-coupled device)などの撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいて生成された撮像情報が生成される。エンジン制御部12は、スキャナユニット165が生成した撮像情報を主制御部11に通知する。主制御部11は、撮像情報を受信すると、当該撮像情報を画像処理部13に転送する。画像処理部13は、主制御部11の制御に従い、エンジン制御部12から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。
【0043】
画像処理部13によって生成された描画情報は印刷ジョブID生成部18において、印刷ジョブIDが付与されて、HDD140に記憶される。
【0044】
正当な解除コードが入力されたときは、主制御部11はHDD140に記憶されている、該当する印刷ジョブを読み出して、エンジン制御部12に通知する。エンジン制御部12は、プリントエンジン168を制御し、読み出された印刷ジョブに対応する描画情報に基づき、給紙テーブル167から搬送される用紙に対して画像形成を実行させる。すなわち、画像処理部13、エンジン制御部12およびプリントエンジン168が画像形成出力部として機能する。プリントエンジン168によって画像形成が施された文書は排紙トレイ169に排紙される。
【0045】
また、MFP100が複写機として動作する場合は、エンジン制御部12がスキャナユニット165から受信した撮像情報もしくは画像処理部13が生成した画像情報に基づき、画像処理部13が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部12がプリントエンジン168を駆動する。なお、描画情報と撮像情報との情報形式が同一である場合は、撮像情報をそのまま描画情報として用いることも可能である。
【0046】
MFP100が備える主制御部11、エンジン制御部12、画像処理部13は、情報処理実行部を構成する。
【0047】
[レジ端末200の機能構成]
次に、本実施形態に係る情報処理システム1を構成するレジ端末200の機能構成について説明する。図6に示すように、レジ端末200のコントローラ20は、支払い処理部21と、解除コード生成部22と、解除コード通知部23と、解除コード印刷出力部24と、を有している。
【0048】
支払い処理部21は、ユーザUが持参する支払い票に記載されている印刷ジョブIDを受け付けて、サーバ300に対して、当該印刷ジョブIDに関連付けられている対価情報を要求する。また、支払い処理部21は、サーバ300から取得した対価情報に基づいて、決済処理を実行する。決済処理とは、対価情報に基づく金額をユーザUに通知し、当該金額に相当する金銭の受領処理を実行する。支払い処理部21は、決済処理が完了したとき、その旨、および決済が完了した印刷ジョブIDを、解除コード生成部22に通知する。
【0049】
解除コード生成部22は、支払い処理部21からの通知に基づいて、印刷ジョブIDに関連付けた解除コードを生成し、解除コード通知部23に通知する。なお、解除コードは、支払い完了情報あって、印刷ジョブIDを含むように生成してもよいし、印刷ジョブIDとは全く別の情報として生成してもよい。また、解除コード生成部22は、印刷ジョブIDをそのまま解除コードとして利用してもよい。解除コード生成部22は、支払い完了情報生成部を構成する。
【0050】
解除コード通知部23は、解除コードをMFP100に通知する。また、解除コード印刷出力部24に解除コードを通知する。解除コード通知部23は、MFP100に解除コードを通知するときに、対応する印刷ジョブIDがMFP100側で認識可能な形式で通知する。例えば、印刷ジョブIDに解除コードを連ねた文字列として、MFP100に通知してもよい。この場合、MFP100は、所定の長さの印刷ジョブIDを先ず識別し、その後ろに連なっている情報を解除コードとして認識するように処理をすればよい。また、解除コードと印刷ジョブIDが同一のものとする場合、レジ端末200から印刷ジョブIDの通知を受けたMFP100は、HDD140に記憶している印刷ジョブIDに対して、「支払い有無のフラグ」を追加するなどすればよい。この場合、レジ端末200から印刷ジョブIDが通知された場合、これに関連づけられている「支払い有無のフラグ」を「支払い有り」を示す情報に更新すればよい。解除コード通知部23は、支払い完了情報通知部を構成する。
【0051】
解除コード印刷出力部24は、解除コード通知部23から通知された解除コードをレシートに印刷して出力する。出力の態様としては、解除コードを可読可能な情報(文字列など)で表示して印刷する、解除コードを、所定の規則に基づく符号化を行い、符号化情報を印刷する。ここで、符号化の方法は、適宜選択可能であるが、例えば、解除コードに、特定の符号化を施して、支払い完了符号化情報としてもよい。支払い完了符号化情報は、例えば、二次元バーコード化した支払い完了情報でもよい。この場合、二次元コードとして表現された支払い完了情報が記録媒体に印刷されてレシートを形成することになる。解除コード印刷出力部24は、支払い完了情報出力部を構成する。
【0052】
[サーバ300の機構構成]
次に、本実施形態に係る情報処理システム1を構成するサーバ300の機能構成について説明する。図72に示すように、サーバ300のコントローラ30は、ジョブ管理情報記憶部31と、対価情報読出通知部32と、を有している。
【0053】
ジョブ管理情報記憶部31は、MFP100から通知されるジョブ管理情報を記憶する。ジョブ管理情報記憶部31は、対価情報読出通知部32からの問い合わせに応じて対価情報を読み出して、読み出した対価情報を対価情報読出通知部32に通知する。ジョブ管理情報記憶部31は、処理管理情報記憶部を構成する。
【0054】
対価情報読出通知部32は、ジョブ管理情報記憶部31から通知された対価情報に基づいて、問い合わせされた印刷ジョブIDに対応する対価情報をレジ端末200に通知する。対価情報読出通知部32は、対価情報通知部を構成する。
【0055】
サーバ300が備える機能は、MFP100から通知されるジョグ管理情報を記憶する機能と、レジ端末200からの問い合わせに応答して対価情報を通知する機能を主とする。したがって、これらの機能をレジ端末200に集約して、MFP100とレジ端末200のみで本実施形態に係る情報処理システム1を構成してもよい。
【0056】
[表示情報生成シーケンス]
次に、情報処理システム1において実行される処理の流れについて図8および図9を用いて説明する。図8は、課金モードにおいて、処理対象情報をMFP100に登録する一連の処理の流れを例示している。図9は、支払い完了の後、MFP100に登録されている印刷ジョブを実行する処理の流れを例示している。
【0057】
ユーザUがMFP100を利用して情報処理を実行しようとするとき、MFP100における動作モードを選択する。当該MFP100は、「通常モード」と「課金モード」を備える。通常モードは、対価の支払いを条件とせずに利用可能な機能を利用する動作モードである。課金モードは、対価の支払いを条件として利用可能になる機能を利用する動作モードである。本発明の特徴的な情報処理方法は、「課金モード」を動作モードとして選択したときの情報処理方法である。したがって、以下の説明は「課金モード」における情報処理方法に関するものである。
【0058】
なお、通常モードと課金モードの選択・切り替えは、MFP100の操作パネル150を介してユーザUが行うものでもよいし、サーバ300からの制御によるものでもよい。
【0059】
まず、ユーザUが課金モードにおいて処理を要求したい「処理対象情報」をMFP100に入力する。処理対象情報の入力方法は、ユーザUがどのような機能の利用を要求するかによって異なる。例えば、複写機能やスキャナ機能の利用であれば、ADF164に原稿をセットし、操作パネル150に表示される操作画面を介して「複写」や「スキャナ」を選択する。この操作によって、すでに説明をしたとおり、主制御部11、エンジン制御部12,画像処理部13が、原稿を画像データに変換して描画データを生成する。生成された描画データは、HDD140に記憶される。プリンタとしての機能の利用であれば、通信ネットワークや外部記憶媒体から処理対象情報がMFP100に入力され、同様に、描画データが生成される。生成された描画データは、HDD140に記憶される(S801)。
【0060】
S801において、プリンタ機能を利用するときの対する処理対象情報の入力方法は、通信ネットワークを介してMFP100がアクセス可能なオンラインストレージやクラウドサービス、また、インターフェースケーブルを介した他の情報処理端末からでもよい。
【0061】
続いて、ユーザUが操作パネル150に表示されている条件設定画面を介して、処理対象情報に対する処理の条件を設定する(S802)。印刷条件は、MFP100の仕様に応じて様々な選択肢がある。たとえば、「両面印刷」、「集約印刷(2in1、4in1・・・)」、「カラー/モノクロ出力」、「穴あけ」「ステープルの有無」「部数」などが選択可能である。
【0062】
条件情報の入力が完了すると、MFP100は、処理対象情報と処理条件情報とに基づいて、ユーザが要求する処理を実行する場合の機能使用料金を算出する(S803)。算出された料金は、操作パネル150に表示される。
【0063】
料金表示画面には、表示中の料金の支払いを「承諾する」旨を選択できる操作ボタンや、条件設定画面に戻るための操作を可能にする「戻る」ボタンなどが表示される。これらを選択する操作を行うと、選択された処理が実行される。
【0064】
続いて、当該処理の要求を一意に識別可能な識別情報としての「印刷ジョブID」を生成する(S804)。S804において、生成された印刷ジョブIDは、これに対応する描画データ(処理対象情報)と、対価情報(機能使用料金を示す情報)とに関連付けられて、HDD140に記憶される、なお、S804において、HDD140に上記情報群を記憶するとともに、印刷ジョブIDと対価情報とを関連付けた「ジョブ管理情報」としてサーバ300に通知する。
【0065】
サーバ300は、通知されたジョブ管理情報を、例えばHDD340に記憶して管理する。
【0066】
続いて、MFP100は、S804において生成された印刷ジョブを所定のレイアウトを用いて印刷して出力する(S806)。S806における出力物を「支払い票」とする。支払い票には、印刷ジョブIDそのもの、および、印刷ジョブIDをレジ端末200において入力可能な情報(文字列、二次元バーコードなど)が印刷されている。支払い票の印刷は、MFP100が備える主制御部11、エンジン制御部12、画像処理部13の動作によって実行される。これらが、制御部が識別記録媒体出力部を構成する。
【0067】
以上のように、本発明に係る情報処理方法の一実施形態によれば、MFP100に課金機能を搭載しなくても、多様な機能の使用および使用条件の詳細な設定に対応する料金設定を行うことができる。また、詳細に設定された処理条件に基づく情報処理を、料金の支払いまでの間に、実行して、処理結果を格納しておくことができる。
【0068】
続いて、図9に示すように、ユーザUが支払い票の情報に基づいて支払い手続きを実行する。具体的には、レジ端末200に対して印刷ジョブIDを入力する。レジ端末200は、入力された印刷ジョブIDに基づいて、サーバ300に対し対価情報の照会を行う(S901)。
【0069】
サーバ300は、レジ端末200からの照会に基づいて、予めMFP100から通知されて記憶した対価情報を参照し、対価情報をレジ端末200に通知する(S902)。
【0070】
レジ端末200は、サーバ300から通知された対価情報に含まれる料金を操作パネル250に表示し、ユーザUに対価の額を知らせる。ユーザUは、対価に相当する通貨の支払いを行う。支払い処理において、対価を満たす支払いが完了されれば、レジ端末200からサーバ300に対して、印刷ジョブIDに関連付けた支払い完了を示す情報が通知される(S903)。サーバ300は、支払い完了の通知に関連付けられている印刷ジョブIDに関連するジョブ管理情報をHDD340から消去する。
【0071】
続いて、レジ端末200は、支払い処理が完了した印刷ジョブIDに対応する解除コードを生成し、MDP100に通知する(S904)。MFP100は、通知された解除コードを、これに対応する印刷ジョブIDに関連付けて記憶する。
【0072】
S904において、同時に、レジ端末200は、解除コードを記録したレシートを出力しユーザUに解除コードを知らせる(S905)。ユーザUは、MFP100に対して解除コードを入力する。解除コードの入力は、操作パネル150に表示される「解除コード入力画面」を介して行ってもよい。また、スキャナ機能を利用して、レシートに印刷されている解除コードまたは二次元バーコードを読み取って復号化し、解除コードを特定するようにしてもよい。
【0073】
MFP100は、入力された解除コードに基づいて、印刷ジョブIDを特定し、特定した印刷ジョブIDと関連づけられてHDD140に記憶されている描画データを読み出して、エンジン制御部12に通知する。エンジン制御部12は、通知された描画データを用いて、出力処理(印刷処理)を実行する(S906)。
【0074】
以上のように、本発明に係る情報処理方法の一実施形態によれば、MFP100に課金機能を搭載しなくても、多様な機能の使用および使用条件の詳細な設定に対応する料金の被払いを条件にして、ユーザに機能の利用を許諾することができる。ユーザが設定する詳細な条件に対応した前払いに対応できるようになる。
【0075】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 :情報処理システム
10 :コントローラ
11 :主制御部
12 :エンジン制御部
13 :画像処理部
14 :操作表示制御部
15 :入出力制御部
16 :ジョブ管理情報通知部
17 :解除コード取得部
18 :印刷ジョブID生成部
19 :料金算出部
20 :コントローラ
21 :支払処理部
22 :解除コード生成部
23 :解除コード通知部
24 :解除コード印刷出力部
30 :コントローラ
31 :ジョブ管理情報記憶部
32 :対価情報読出通知部
100 :MFP
110 :CPU
120 :RAM
130 :ROM
140 :HDD
150 :操作パネル
160 :I/F
165 :スキャナユニット
166 :排紙トレイ
167 :給紙テーブル
168 :プリントエンジン
169 :排紙トレイ
170 :通信モジュール
180 :共通バス
200 :レジ端末
210 :CPU
220 :RAM
230 :ROM
240 :HDD
250 :操作パネル
260 :I/F
261 :金銭管理ユニット
262 :通信モジュール
300 :サーバ
310 :CPU
320 :RAM
330 :ROM
340 :HDD
350 :I/F
351 :通信モジュール
【先行技術文献】
【特許文献】
【0077】
【文献】特開2006-146838号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9