(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-14
(45)【発行日】2022-04-22
(54)【発明の名称】配信状況提供装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 16/483 20190101AFI20220415BHJP
G06F 16/438 20190101ALI20220415BHJP
【FI】
G06F16/483
G06F16/438
(21)【出願番号】P 2017234693
(22)【出願日】2017-12-06
【審査請求日】2020-10-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ダウンロードによる公開日 2017年11月28日 一般社団法人映像情報メディア学会 映像情報メディア学会2017年冬季大会講演予稿集のダウンロードデータ 公開者 田口 周平、遠藤 大礎、竹内 真也、藤澤 和也、加井 謙二郎
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100171446
【氏名又は名称】高田 尚幸
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100171930
【氏名又は名称】木下 郁一郎
(72)【発明者】
【氏名】田口 周平
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 大礎
(72)【発明者】
【氏名】竹内 真也
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 和也
(72)【発明者】
【氏名】加井 謙二郎
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-170492(JP,A)
【文献】特開2010-166154(JP,A)
【文献】特開2004-348607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末から、検索対象のコンテンツを示す検索コンテンツ情報を受信する受信部と、
コンテンツに関する情報を示すメタデータと、前記コンテンツの形式及び配信に関する情報とを含む配信状況情報を記憶する複数の配信状況管理装置の中から、
所定の選択順に従って配信状況の問合せ先を決定する
、あるいは、複数の前記配信状況管理装置の中から、前記検索コンテンツ情報に含まれる事業者を特定する情報に基づいて、前記事業者の配信状況情報を記憶する配信状況管理装置を問合せ先として決定する問合せ先決定部と、
前記検索コンテンツ情報から第一検索条件を取得して前記問合せ先決定部が前記問合せ先として決定した前記配信状況管理装置に送信し、前記第一検索条件を用いた検索により得られた前記配信状況情報である第一配信状況情報を受信する配信状況取得部と、
前記配信状況取得部が受信した前記
第一配信状況情報から第二検索条件を取得して複数の前記配信状況管理装置の少なくとも一部に送信し、前記第二検索条件を用いた検索により得られた前記配信状況情報である第二配信状況情報を受信する配信状況追加取得部と、
前記配信状況追加取得部が受信した前記第二配信状況情報のうち、前記配信状況取得部が受信した前記第一配信状況情報と同一又は関連するコンテンツの前記第二配信状況情報を選択する選択部と、
前記第一配信状況情報と、前記選択部が選択した前記第二配信状況情報とのそれぞれから取得した情報の一覧を、前記ユーザ端末へ返送する一覧返送部と、
を備えることを特徴とする配信状況提供装置。
【請求項2】
前記選択部は、前記メタデータが示す前記コンテンツのタイトル、配信日時及び概要と、前記コンテンツの映像とのうち一以上に基づいて、前記第一配信状況情報と同一又は関連するコンテンツの前記第二配信状況情報を選択する、
ことを特徴とする請求項
1に記載の配信状況提供装置。
【請求項3】
コンピュータを、請求項1
又は請求項
2に記載の配信状況提供装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信状況提供装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
日々の隙間の時間に、スマートフォンなどのモバイル端末を用いて放送コンテンツやVOD(Video On Demand)コンテンツを視聴できる環境が整っている。また、ユーザは、自身の趣向に合うコンテンツの情報を簡単に取得できるようになった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンテンツは、放送やインターネットなど、多様なメディアで配信されている。一方で、コンテンツは、本編動画やその短尺動画、音声、記事、AR(拡張現実)・VR(仮想現実)など、多様な形式で配信されている。これらのコンテンツは、異なる事業者から配信されている場合がある。通常、異なる事業者からは、それぞれ異なるURL(Universal Resource Locator)によりコンテンツが配信されており、それら全事業者間をまたいで同一又は関連するコンテンツを紐づけるような体系は普及していない。また、全事業者のコンテンツを一元管理する装置も今のところ存在せず、権利やセキュリティ上の課題もあることから、今後も実現は難しい。そのため、所望のコンテンツがどの事業者からどのような形式で配信されているかの全貌をユーザが知ることは難しい。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、複数の異なる状況でコンテンツが配信される場合でも、ユーザ所望のコンテンツの配信状況をまとめて提供することができる配信状況提供装置及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザ端末から、検索対象のコンテンツを示す検索コンテンツ情報を受信する受信部と、コンテンツに関する情報を示すメタデータと、前記コンテンツの形式及び配信に関する情報とを含む配信状況情報を記憶する複数の配信状況管理装置の中から、所定の選択順に従って配信状況の問合せ先を決定する、あるいは、複数の前記配信状況管理装置の中から、前記検索コンテンツ情報に含まれる事業者を特定する情報に基づいて、前記事業者の配信状況情報を記憶する配信状況管理装置を問合せ先として決定する問合せ先決定部と、前記検索コンテンツ情報から第一検索条件を取得して前記問合せ先決定部が前記問合せ先として決定した前記配信状況管理装置に送信し、前記第一検索条件を用いた検索により得られた前記配信状況情報である第一配信状況情報を受信する配信状況取得部と、前記配信状況取得部が受信した前記第一配信状況情報から第二検索条件を取得して複数の前記配信状況管理装置の少なくとも一部に送信し、前記第二検索条件を用いた検索により得られた前記配信状況情報である第二配信状況情報を受信する配信状況追加取得部と、前記配信状況追加取得部が受信した前記第二配信状況情報のうち、前記配信状況取得部が受信した前記第一配信状況情報と同一又は関連するコンテンツの前記第二配信状況情報を選択する選択部と、前記第一配信状況情報と、前記選択部が選択した前記第二配信状況情報とのそれぞれから取得した情報の一覧を、前記ユーザ端末へ返送する一覧返送部と、を備えることを特徴とする配信状況提供装置である。
【0008】
本発明の一態様は、上述する配信状況提供装置であって、前記選択部は、前記メタデータが示す前記コンテンツのタイトル、配信日時及び概要と、前記コンテンツの映像とのうち一以上に基づいて、前記第一配信状況情報と同一又は関連するコンテンツの前記第二配信状況情報を選択する、ことを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様は、コンピュータを、上述したいずれかの配信状況提供装置として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の異なる状況でコンテンツが配信される場合でも、ユーザ所望のコンテンツの配信状況をまとめて提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態によるコンテンツ配信状況管理システムの全体構成図である。
【
図2】同実施形態による配信状況提供装置の機能ブロック図である。
【
図3】同実施形態による配信状況情報の例を示す図である。
【
図4】同実施形態によるコンテンツ配信状況管理システムのシーケンス図である。
【
図5】同実施形態による配信状況情報の設定例を示す図である。
【
図6】同実施形態による配信状況情報の設定例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態によるコンテンツ配信状況管理システム1の全体構成図である。同図に示すコンテンツ配信状況管理システム1は、ユーザ端末2、配信状況提供装置3及び配信状況管理装置7を備える。ユーザ端末2及び配信状況提供装置3は、ネットワーク8に接続される。ネットワーク8は、例えば、インターネットなどの公衆網であるが、私設網でもよく、公衆網と私設網の組合せでもよい。配信状況提供装置3及び配信状況管理装置7は、ネットワーク9に接続される。ネットワーク9は、例えば、専用線、仮想専用線などの私設網でもよく、公衆網でもよく、私設網と公衆網の組合せでもよい。同図では、ユーザ端末2を1台のみ示しているが、ユーザ端末2の台数は任意である。また、コンテンツ配信状況管理システム1は、1台以上の配信状況管理装置7を備える。
【0014】
配信状況管理装置7は、事業者が配信するコンテンツの配信状況を管理する。各事業者は、例えば、放送、インターネット配信、VOD(Video On Demand)配信等のメディアによりコンテンツを配信している。また、各事業者が配信するコンテンツの形式には、本編動画、短尺動画、音声、記事、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)等がある。コンテンツを配信する事業者(「コンテンツ配信事業者」とも記載)と、その事業者が配信するコンテンツの配信状況を配信状況管理装置7により管理する事業者(「配信状況管理事業者」とも記載)とは、同一でもよく、異なっていてもよい。また、1台の配信状況管理装置7により、一のコンテンツ配信事業者が配信するコンテンツの配信状況を管理してもよく、複数のコンテンツ配信事業者それぞれが配信するコンテンツの配信状況を管理してもよい。以下では、コンテンツ配信事業者と、そのコンテンツ配信事業者が配信するコンテンツの配信状況を管理する配信状況管理事業者とが同一の事業者である場合を例に説明する。事業者D1、D2、D3、…が配信するコンテンツの配信状況を管理する配信状況管理装置7をそれぞれ、配信状況管理装置7-1、7-2、7-3、…と記載する。配信状況管理装置7は、配信状況提供装置3からコンテンツの配信状況の参照を可能とするためのAPI(Application Program Interface)を設けている。
【0015】
配信状況提供装置3は、ユーザ端末2から所望のコンテンツの配信状況について問合せを受ける。配信状況提供装置3は、APIを利用して各事業者の配信状況管理装置7が管理するコンテンツの配信状況を参照し、問合せを受けたコンテンツと同一のコンテンツ及び関連するコンテンツそれぞれの配信状況を取得する。配信状況提供装置3は、取得した配信状況の一覧をユーザ端末2に返送する。ユーザ端末2は、一覧の中から自端末のデバイス機能や視聴環境等に適切な視聴方法を選択し、選択した視聴方法に適したメディアのコンテンツを取得して再生する。あるいは、ユーザ端末2は、ユーザが選択したメディア又は形式のコンテンツを取得して再生する。
【0016】
配信状況提供装置3は、ユーザ端末2からコンテンツの配信状況の問合せを受信する度に、各事業者の配信状況管理装置7が管理している配信状況を参照する。そのため、各事業者の配信状況の情報を別装置で保管する必要がなく、権利やセキュリティ上の課題をクリアできる。
【0017】
各装置の構成について説明する。
ユーザ端末2は、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受信機などであるが、これらに限定されない。ユーザ端末2は、通信部21、制御部22、入力部23及び表示部24を備える。通信部21は、ネットワーク8を介して他の装置とデータを送受する。制御部22は、各部を制御する。入力部23は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部23は、入力装置をユーザ端末2に接続するためのインタフェースであっても良い。例えば、入力部23は、リモートコントローラからの指示を受信する受信装置であってもよい。表示部24は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。表示部24は、データを表示する。
【0018】
配信状況提供装置3は、ユーザ端末2から検索コンテンツ情報が設定された配信状況一覧要求を受信する。検索コンテンツ情報は、配信状況を問合せる対象のコンテンツを特定する情報である。配信状況提供装置3は、配信状況の問合せを受けたコンテンツと同一のコンテンツ及び関連するコンテンツそれぞれの配信状況情報を各事業者の配信状況管理装置7から取得する。配信状況情報は、コンテンツに関する情報を示すメタデータと、コンテンツの形式及び配信に関する情報とを含む。配信状況提供装置3は、取得した配信状況情報の一覧を、ユーザ端末2に返送する。配信状況提供装置3の詳細な構成は、後述する
図2で説明する。
【0019】
配信状況管理装置7は、1台以上のコンピュータサーバにより実現される。配信状況管理装置7は、コンテンツの配信状況問合せを受けるAPIを提供している。配信状況管理装置7は、記憶部71及び情報提供部72を備える。記憶部71は、各コンテンツの配信状況情報を記憶する。情報提供部72は、APIを用いて受信した配信状況問合せに設定されている条件により検索を行い、検索の結果得られた配信状況情報を記憶部71から読み出して、配信状況提供装置3に返送する。
【0020】
図2は、配信状況提供装置3の構成を示すブロック図である。同図に示す配信状況提供装置3は、ゲートウェイ装置4、情報収集装置5及び変換装置6を備える。ゲートウェイ装置4、情報収集装置5及び変換装置6はそれぞれ、1台以上のコンピュータサーバにより実現される。ゲートウェイ装置4、情報収集装置5及び変換装置6のうち複数台のコンピュータサーバにより実現される装置がある場合、いずれのコンピュータサーバにその装置のいずれの機能部を備えるかは任意とすることができる。また、1つの機能部を、複数のコンピュータサーバにより実現してもよい。また、配信状況提供装置3は、ゲートウェイ装置4、情報収集装置5及び変換装置6が統合された一台の装置であってもよい。また、ゲートウェイ装置4及び情報収集装置5は、統合された一台の装置でもよい。また、ゲートウェイ装置4が情報収集装置5及び変換装置6の一部の機能を有してもよく、情報収集装置5がゲートウェイ装置4及び変換装置6の一部の機能を有してもよい。
【0021】
ゲートウェイ装置4は、通信部41、記憶部42、受信部43、問合せ先決定部44、配信状況取得部45、指示部46及び一覧返送部47を備える。
通信部41は、ネットワーク8を介して他の装置とデータを送受信する。また、通信部41は、ネットワーク9を介して他の装置とデータを送受信する。記憶部42は、各種情報を記憶する。
【0022】
受信部43は、ユーザ端末2から検索コンテンツ情報が設定された配信状況一覧要求を受信する。問合せ先決定部44は、検索コンテンツ情報に基づいて、複数の配信状況管理装置7の中から、配信状況の問合せ先となる配信状況管理装置7を決定する。配信状況取得部45は、問合せ先決定部44が決定した問合せ先の配信状況管理装置7に、検索コンテンツ情報から取得した第一検索条件を設定した配信状況問合せを送信する。配信状況取得部45は、配信状況問合せに対応して、第一検索条件を用いて検索した結果得られたコンテンツの配信状況情報を配信状況管理装置7から受信する。
【0023】
指示部46は、配信状況取得部45が受信した配信状況情報を設定した同一・関連コンテンツ配信状況収集指示を情報収集装置5に送信する。指示部46は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に応じて、検索コンテンツ情報が検索対象としているコンテンツと同一の又は関連するコンテンツの配信状況情報を情報収集装置5から受信する。一覧返送部47は、配信状況取得部45が問合せ先の配信状況管理装置7から受信した配信状況情報と、指示部46が情報収集装置5から受信した配信状況情報との一覧をユーザ端末2に返送する。なお、一覧返送部47は、配信状況情報に含まれる一部の情報の一覧を送信してもよい。
【0024】
情報収集装置5は、通信部51、記憶部52、配信状況追加取得部53及び選択部54を備える。通信部51は、ネットワーク9を介して他の装置とデータを送受信する。記憶部52は、各種情報を記憶する。配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定された配信状況情報から第二検索条件を取得し、取得した第二検索条件を設定した配信状況問合せを複数の配信状況管理装置7のうち少なくとも一部に送信する。配信状況追加取得部53は、配信状況問合せに対応して、第二検索条件を用いて検索した結果得られたコンテンツの配信状況情報を各配信状況管理装置7から受信する。選択部54は、配信状況追加取得部53が受信した配信状況情報のうち、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定された配信状況情報と同一又は関連するコンテンツの配信状況情報を選択する。選択部54は、選択した配信状況情報をゲートウェイ装置4に返送する。
【0025】
変換装置6は、ゲートウェイ装置4又は情報収集装置5が送信した配信状況問合せのフォーマットを、宛先の配信状況管理装置7が提供するAPIに合わせたフォーマットに変換する。また、配信状況管理装置7から受信した配信状況情報を、ゲートウェイ装置4又は情報収集装置5が使用するデータ形式に変換する。なお、ゲートウェイ装置4、情報収集装置5が宛先の配信状況管理装置7が提供するAPIに合わせた配信状況問合せを生成する場合や、ゲートウェイ装置4及び情報収集装置5において配信状況情報のデータ形式を変換可能である場合、又は、データ形式の変換が不要である場合には、変換装置6を備えなくてもよい。
【0026】
図3は、配信状況情報の例を示す図である。配信状況情報は、コンテンツに関する情報を示すメタデータと、コンテンツの形式及び配信に関する情報とを含む。同図に示すメタデータは、コンテンツのタイトル、概要、出演者などの情報を含む。メタデータは、コンテンツのサブタイトルやジャンルなど他の情報を含んでもよい。コンテンツの配信に関する情報は、コンテンツの配信アドレスを示すURL、メディア、放送日時又は配信日時などを含む。本実施形態では、「形式」の欄に、放送、VODなどの形式と、本編動画、短尺動画、音声、記事、AR、VRなどのメディアとの両方が記述される。「形式」の欄にメディアの記述が省略された場合、本編動画を意味する。配信アドレスのURLは、事業者個別のコンテンツ識別子として用いることができ、そのURLのドメイン名は、事業者を特定する情報として使用できる。放送日時又は配信日時は、例えば、放送又はインターネットによる配信の開始日時及び終了日時で示される。
【0027】
図4は、コンテンツ配信状況管理システム1の動作を示すシーケンス図である。同図の説明では、変換装置6における変換処理については説明を省略する。
【0028】
ユーザ端末2の制御部22は、ユーザが入力部23により行った操作に基づいて、検索コンテンツ情報が設定された配信状況一覧要求をゲートウェイ装置4に送信する(ステップS105)。ゲートウェイ装置4の受信部43は、ユーザ端末2から送信された配信状況一覧要求を受信する。問合せ先決定部44は、配信状況一覧要求に設定されている検索コンテンツ情報に基づいて、配信状況の問合せ先となる配信状況管理装置7を決定する(ステップS110)。
【0029】
問合せ先決定部44は、検索コンテンツ情報に事業者特定情報、又は、事業者個別のコンテンツ識別子が設定されていると判定した場合、事業者特定情報が示す事業者又はコンテンツ識別子を使用している事業者の配信状況管理装置7を問合せ先として決定する。事業者特定情報には、例えば、事業者の名称や識別子、コンテンツの配信アドレスを示すURLのドメイン名等が用いられる。また、問合せ先決定部44は、検索コンテンツ情報に事業者を特定可能な情報が設定されていないと判定した場合、所定の選択順序に従って1以上の問合せ先の配信状況管理装置7を決定する。
【0030】
配信状況取得部45は、検索コンテンツ情報から第一検索条件を取得する(ステップS115)。第一検索条件は、例えば、コンテンツの識別情報、コンテンツのタイトル、事業者特定情報とコンテンツの放送日時又は配信日時との組合せなど、コンテンツを特定可能な情報である。検索コンテンツ情報にコンテンツを特定可能な情報が含まれていない場合、コンテンツを絞り込むことができる検索条件を第一検索条件とする。例えば、番組の出演者の名前やサブタイトル、スポーツの試合の出場チームや出場選手の名前などを用いることができる。また、第一検索条件を検索コンテンツ情報自体としてもよい。配信状況取得部45は、問合せ先の配信状況管理装置7を宛先とした配信状況問合せに、第一検索条件を設定して送信する。
【0031】
問合せ先の配信状況管理装置7の情報提供部72は、配信状況問合せを受信する。情報提供部72は、配信状況問合せから第一検索条件を取得し、第一検索条件により特定される配信状況情報を記憶部71から読み出す。第一検索条件により特定される配信状況情報を第一配信状況情報と記載する。情報提供部72は、第一配信状況情報をゲートウェイ装置4に返送する(ステップS125)。ゲートウェイ装置4の指示部46は、問合せ先の配信状況管理装置7から受信した第一配信状況情報を設定した同一・関連コンテンツ配信状況収集指示を情報収集装置5に送信する(ステップS130)。
【0032】
情報収集装置5の配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定されている第一配信状況情報から第二検索条件を取得する(ステップS135)。第二検索条件は、第一配信状況情報のコンテンツと同一又は関連するコンテンツを特定可能な情報である。第二検索条件には、例えば、コンテンツのタイトルや、コンテンツの概要に含まれる単語、番組の出演者の名前やサブタイトル、ジャンル、スポーツの試合の出場チームや出場選手の名前、放送日時・配信日時などを用いることができる。配信状況追加取得部53は、全て又は一部の配信状況管理装置7それぞれを宛先とし、第二検索条件を設定した配信状況問合せを送信する(ステップS140)。
【0033】
問合せ先の配信状況管理装置7の情報提供部72は、配信状況問合せを受信する。情報提供部72は、配信状況問合せから第二検索条件を取得し、第二検索条件により特定される配信状況情報を記憶部71から読み出す。第二検索条件により特定される配信状況情報を第二配信状況情報と記載する。情報提供部72は、第二配信状況情報を情報収集装置5に返送する(ステップS145)。
【0034】
情報収集装置5の選択部54は、各配信状況管理装置7から返送された第二配信状況情報の中から、第一配信状況情報と同一のコンテンツ又は関連するコンテンツの第二配信状況情報を選択する(ステップS150)。選択には、任意の方法を使用することができる。例えば、第一配信状況情報と第二配信状況情報間でのタイトルの完全一致や部分一致、概要文同士の類似度の高さ、放送日時又は配信日時の一致、放送日時又は配信日時の差分が所定以内であるか、放送開始日又は配信開始日の一致、出演者、出場チーム、選手が一致する数、一方の情報のタイトルが他方の情報の概要文に出現するかなどに基づいて選択することができる。例えば、同じコンテンツが異なる事業者から異なる放送日時や配信日時に配信されたり、同じ事業者から異なる放送時間で再放送されたりする場合があるが、それらの差分は一般的に数時間から数日以内である場合が多い。また、スポーツの試合が配信された後に、その試合に関する内容を含んだスポーツニュースが配信される場合も、放送日時や配信日時の差分が数時間から数日以内である場合が多い。そのため、第一配信状況情報と第二配信状況情報間で放送日時又は配信日時の差分が所定以内であることも、第一配信状況情報と同一のコンテンツ又は関連するコンテンツの第二配信状況情報であるとの判定に有用な情報として使用することができる。選択部54は、選択した第二配信状況情報をゲートウェイ装置4に出力する(ステップS155)。
【0035】
ゲートウェイ装置4の一覧返送部47は、ステップS125において配信状況管理装置7から返送された第一配信状況情報と、ステップS155において情報収集装置5から返送された第二配信状況情報とから配信状況一覧を生成し、ユーザ端末2に返送する(ステップS160)。例えば、配信状況一覧には、各配信状況情報から取得したタイトル、形式、メディア、放送日時又は配信日時、URL、URLから特定される事業者名などが含まれる。
【0036】
ユーザ端末2の制御部22は、配信状況一覧に含まれる中から、デバイス機能や視聴環境に応じた適切なメディアを選択する。あるいは、制御部22は、配信状況一覧を表示部24に表示し、ユーザは、表示された中からコンテンツの取得先を入力部23により選択する。制御部22は、選択された取得先のURLを用いてコンテンツを取得し、表示部24に表示する。
【0037】
なお、ゲートウェイ装置4の問合せ先決定部44において、検索コンテンツ情報が対象としているコンテンツを配信(放送)している事業者の配信状況管理装置7を特定するため、記憶部42に予め、事業者特定情報と配信状況管理装置7との紐づけを管理しておく。これにより、全事業者の配信状況管理装置7に問合せることなく、特定の事業者の配信状況管理装置7に問合せを行って、検索対象のコンテンツの配信状況情報を取得できる。
【0038】
上述した実施形態において、ゲートウェイ装置4及び情報収集装置5は、ユーザ端末2から配信状況一覧要求を受信する度に、各事業者の配信状況管理装置7へ配信状況問合せを送信して配信状況情報を取得し、配信状況一覧を返送しているが、配信状況情報を一定時間キャッシュしてもよい。
【0039】
例えば、ゲートウェイ装置4の記憶部42は、検索コンテンツ情報と配信状況一覧とを紐付けて一定期間保持する。配信状況取得部45は、ユーザ端末2から受信した検索コンテンツ情報と紐付けられた配信状況一覧が記憶部42に記憶されている場合に、その配信状況一覧を読み出してステップS160の処理を行う。あるいは、ゲートウェイ装置4の記憶部42は、第一検索条件と、問合せ先の配信状況管理装置7から受信した第一配信状況情報とを紐付けて一定期間保持する。配信状況取得部45は、検索コンテンツ情報から取得した第一検索条件と紐付けられた第一配信状況情報が記憶部42に記憶されている場合に、その第一配信状況情報を読み出してステップS130の処理を行う。
【0040】
また、情報収集装置5の記憶部52は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定されていた第一配信状況情報と、ゲートウェイ装置4に返送した第二配信状況情報とを紐付けて一定期間保持する。配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定されている第一配信状況情報と紐付けられた第二配信状況情報が記憶部52に記憶されている場合に、その第二配信状況情報を読み出してステップS155の処理を行う。あるいは、情報収集装置5の記憶部52は、第二検索条件と、配信状況管理装置7から受信した第二配信状況情報とを紐付けて一定期間保持する。配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定されていた第一配信状況情報から取得した第二検索条件と紐付けられた第二配信状況情報が記憶部52に記憶されている場合に、その第二配信状況情報を読み出してステップS150又はステップS155の処理を行う。
これにより、配信状況提供装置3と配信状況管理装置7の間の通信回数を削減できる。
【0041】
また、情報収集装置5の選択部54は、各事業者の配信状況管理装置7から取得した第二配信状況情報の中から、ユーザ端末2から配信状況の問合せがあったコンテンツと同一又は関連するコンテンツの第二配信状況情報を特定している。この特定の方法として、さまざまな手法が考えられる。例えば、上記のようにタイトルや放送日時など配信状況情報に含まれる情報を照合する方法があるが、映像同士の類似度を用いて同一又は関連するコンテンツの配信状況情報を特定する方法を用いてもよい。この場合、選択部54は、第一配信状況情報及び第二配信状況情報のそれぞれに設定されているURLを用いてコンテンツを取得するか、配信状況管理装置7の情報提供部72は、第一配信状況情報及び第二配信状況情報のそれぞれにコンテンツを付加して配信状況問合せの送信元に返送する。選択部54は、第一配信状況情報に基づいて取得したコンテンツの映像と、第二配信状況情報に基づいて取得したコンテンツの映像とを照合して、第一配信状況情報に基づいて取得したコンテンツと同一又は類似していると判断したコンテンツの第二配信状況情報を選択する。配信状況情報に含まれる情報を照合する方法及び映像同士の類似度を用いる方法を、任意に組み合わせてもよい。
【0042】
また、上記では、情報収集装置5の配信状況追加取得部53が第二検索条件を取得しているが、配信状況管理装置7の情報提供部72が第二検索条件を取得してもよい。この場合、情報収集装置5の配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示から取得した第一配信状況情報を配信状況問合せに設定し、配信状況管理装置7に送信する。さらに、配信状況管理装置7の情報提供部72は、第二検索条件を用いて記憶部71を検索した結果得られた第二配信状況情報のうち、第一配信状況情報と同一のコンテンツ又は関連するコンテンツの第二配信状況情報を情報収集装置5の選択部54と同様の処理により選択し、情報収集装置5に返送してもよい。
【0043】
次に、コンテンツ配信状況管理システム1の具体的な動作例を説明する。まず、検索コンテンツ情報から問合せ先が特定できる場合の動作例を説明する。
図5は、配信状況情報の例を示す図である。
図5(a)~(e)はそれぞれ、配信状況管理装置7-1~7-5が記憶する配信状況情報を示す。事業者D1は放送事業者、事業者D2~D5はコンテンツのインターネット配信を行う事業者である。
【0044】
図5(a)に示す配信状況情報には、タイトル「ドラマα」のコンテンツの放送日時と形式「放送」が設定されている。また、URLには、放送事業者及びチャネルを表す放送・配信事業者情報「arib://7fe0.7fe0.0400/-1」が設定されている。
図5(b)に示す配信状況情報には、タイトル「ドラマα」のコンテンツの配信日時、形式「ネット(同時配信)」、配信を行うURLが設定されている。
図5(c)に示す配信状況情報には、タイトル「ドラマα」のコンテンツの形式「VOD」、及び、配信を行うURLが設定されている。
図5(d)に示す配信状況情報には、タイトル「5分でわかるドラマα」のコンテンツの形式「ネット(短尺動画)」、及び、配信を行うURLが設定されている。
図5(e)に示す配信状況情報には、タイトル「ドラマαあらすじ」のコンテンツの形式「ネット(記事)」、及び、配信を行うURLが設定されている。
【0045】
ユーザ端末2の制御部22において、ユーザが視聴したいコンテンツの放送事業者及び放送日時を取得可能である場合、それらの情報を示す検索コンテンツ情報が設定された配信状況一覧要求を送信する。例えば、ユーザ端末2の表示部24が表示しているウェブコンテンツにおいてユーザが視聴したいコンテンツのコンテンツ名を入力部23によりクリックすると、制御部22は、そのコンテンツ名とリンクされているURLを配信状況一覧要求として送信する(ステップS105)。配信状況一覧要求には、放送・配信事業者情報「arib://7fe0.7fe0.0400/-1」と、放送日時とを含む検索コンテンツ情報が含まれる。
【0046】
ゲートウェイ装置4の問合せ先決定部44は、放送・配信事業者情報が事業者D1を表すことから、配信状況の問合せ先を配信状況管理装置7-1と決定する(ステップS110)。配信状況取得部45は、検索コンテンツ情報から放送日時を第一検索条件として取得する(ステップS115)。配信状況取得部45は、第一検索条件を設定した配信状況管理装置7-1宛ての配信状況問合せを送信する(ステップS120)。
【0047】
配信状況管理装置7-1の情報提供部72は、配信状況問合せに設定されている第一検索条件が示す放送日時により記憶部71を検索して「ドラマα」の配信状況情報(
図5(a))を特定し、第一配信状況情報としてゲートウェイ装置4に返送する(ステップS125)。ゲートウェイ装置4の指示部46は、受信した第一配信状況情報を設定した同一・関連コンテンツ配信状況収集指示を情報収集装置5に送信する(ステップS130)。
【0048】
情報収集装置5の配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に設定されている第一配信状況情報からタイトル「ドラマα」及び放送日時を第二検索条件として取得する(ステップS135)。配信状況追加取得部53は、配信状況管理装置7-1~7-nそれぞれを宛先とし、第二検索条件を設定した配信状況問合せを送信する(ステップS140)。なお、すでにゲートウェイ装置4が問合せを行った配信状況管理装置7-1は配信状況問合せの送信先から除いてもよい。ここでは、配信状況管理装置7-2~7-nを宛先とする。
【0049】
配信状況管理装置7-2~7-nの情報提供部72は、第二検索条件が示す「ドラマα」がタイトルや概要に含まれる配信状況情報や、第二検索条件が示す放送日時とネット同時配信の配信日時が同じである又は差分が所定以内である配信状況情報を記憶部71から読み出す。配信状況管理装置7-2~7-nの情報提供部72は、読み出した配信状況情報を第二配信状況情報として返送する(ステップS145)。情報収集装置5の選択部54は、配信状況管理装置7-2~7-nから返送された第二配信状況情報の中から、放送されたドラマαの本編のネット同時配信、VOD、短尺動画、記事などの同一又は関連するコンテンツの第二配信状況情報(
図5(b)~
図5(e))を選択し、ゲートウェイ装置4に送信する(ステップS150、S155)。ゲートウェイ装置4の一覧返送部47は、配信状況管理装置7-1から受信した第一配信状況情報と、情報収集装置5から返送された第二配信状況情報とから配信状況一覧を生成し、ユーザ端末2に返送する(ステップS160)。
【0050】
続いて、検索コンテンツ情報から事業者が特定できない場合の動作例を説明する。
図6は、配信状況情報の例を示す図である。
図6(a)~(e)はそれぞれ、配信状況管理装置7-1~7-5が記憶する配信状況情報を示す。事業者D1及びD4は放送事業者であり、事業者D2、D3及びD5はコンテンツのインターネット配信を行う事業者である。
【0051】
図6(a)に示す配信状況情報には、タイトル「野球中継α対β」のコンテンツの形式「放送」、放送日時、及び、放送事業者及びチャネルを表す放送・配信事業者情報「arib://7fe0.7fe0.0400/-1」を表す情報が設定されている。
図6(b)に示す配信状況情報には、タイトル「αvs.β」のコンテンツの形式「ネット(同時配信)」、配信を行うURL及び配信日時が設定されている。
図6(c)に示す配信状況情報には、タイトル「α対β」のコンテンツの形式「VOD」、及び、配信を行うURLが設定されている。
図6(d)に示す配信状況情報には、タイトル「スポーツニュースB」のコンテンツの形式「放送」、URL及び放送日時が設定されている。
図6(e)に示す配信状況情報には、タイトル「スポーツドキュメンタリーC」のコンテンツの形式「VOD」及び配信を行うURLが設定されている。
【0052】
ユーザ端末2の制御部22は、入力部23によるユーザの入力に基づいて、「野球中継α対β」を示す検索コンテンツ情報が設定された配信状況一覧要求をゲートウェイ装置4に送信する。ゲートウェイ装置4の問合せ先決定部44は、検索コンテンツ情報から事業者が特定できないため、所定の優先度に基づいて、配信状況の問合せ先を配信状況管理装置7-1~7-3と決定する(ステップS110)。配信状況取得部45は、検索コンテンツ情報を第一検索条件とする(ステップS115)。配信状況取得部45は、第一検索条件を設定した配信状況管理装置7-1~7-3宛ての配信状況問合せを送信する(ステップS120)。なお、配信状況管理装置7-1~7-3へ並行して配信状況問合せを送信してもよく、所定数の配信状況情報又は所定数の配信状況管理装置7から配信状況情報を取得するまで順に配信状況問合せを送信してもよい。
【0053】
配信状況管理装置7-1~7-3の情報提供部72は配信状況問合せに設定されている第一検索条件と類似度が高い配信状況情報(
図6(a)~
図6(c))を記憶部71から読み出し、第一配信状況情報として返送する(ステップS125)。類似度の算出には既存の任意の技術を用いることができる。例えば、第一検索条件に含まれる単語又はその単語に類似する単語が、配信状況情報の全体又は所定の欄(タイトル、概要、出演者等)に出現する数などにより類似度を得ることができる。ゲートウェイ装置4の指示部46は、受信した第一配信状況情報を設定した同一・関連コンテンツ配信状況収集指示を情報収集装置5に送信する(ステップS130)。
【0054】
情報収集装置5の配信状況追加取得部53は、同一・関連コンテンツ配信状況収集指示に複数の第一配信状況情報が設定されている場合、各第一配信状況情報について、ステップS135~ステップS150の処理を行う。すなわち、配信状況追加取得部53は、第一配信状況情報から第二検索条件を取得し(ステップS135)、配信状況管理装置7-3~7-nそれぞれを宛先とし、第二検索条件を設定した配信状況問合せを送信する(ステップS140)。配信状況管理装置7-3~7-nの情報提供部72は、第二検索条件により検索した結果得られた配信状況情報を記憶部71から読み出し、第二配信状況情報として返送する(ステップS145)。情報収集装置5の選択部54は、配信状況管理装置7-3~7-nから返送された第二配信状況情報の中から、第二検索条件が得られた第一配信状況情報と同一又は類似のコンテンツの第二配信状況情報を選択する(ステップS150)。
【0055】
情報収集装置5の選択部54は、複数の第一配信状況情報それぞれに基づいて選択した第二配信状況情報をゲートウェイ装置4に返送する(ステップS155)。ゲートウェイ装置4の一覧返送部47は、配信状況管理装置7-1~7-3から受信した第一配信状況情報と、情報収集装置5から返送された第二配信状況情報とから配信状況一覧を生成し、ユーザ端末2に返送する(ステップS160)。
【0056】
以上説明した実施形態によれば、ユーザ所望のコンテンツがどのようなメディア及び形式により配信されているかの情報を提供することができ、ユーザはコンテンツの視聴機会を得ることができる。
【0057】
なお、上述のユーザ端末2、ゲートウェイ装置4、情報収集装置5、変換装置6及び配信状況管理装置7は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、ユーザ端末2、ゲートウェイ装置4、情報収集装置5、変換装置6及び配信状況管理装置7の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0058】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【符号の説明】
【0059】
1…コンテンツ配信状況管理システム、 2…ユーザ端末、 3…配信状況提供装置、 4…ゲートウェイ装置、 5…情報収集装置、 6…変換装置、 7…配信状況管理装置、 8…ネットワーク、 9…ネットワーク、 21…通信部、 22…制御部、 23…入力部、 24…表示部、 41…通信部、 42…記憶部、 43…受信部、 44…問合せ先決定部、 45…配信状況取得部、 46…指示部、 47…一覧返送部、 51…通信部、 52…記憶部、 53…配信状況追加取得部、 54…選択部、 71…記憶部、 72…情報提供部