(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-15
(45)【発行日】2022-04-25
(54)【発明の名称】医用画像表示装置、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20220418BHJP
A61B 6/03 20060101ALI20220418BHJP
【FI】
A61B5/00 D
A61B6/03 360T
(21)【出願番号】P 2020547949
(86)(22)【出願日】2019-05-16
(86)【国際出願番号】 JP2019019583
(87)【国際公開番号】W WO2020066115
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-02-18
(31)【優先権主張番号】P 2018178490
(32)【優先日】2018-09-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジー モン アウン
【審査官】増渕 俊仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-142072(JP,A)
【文献】特開2011-110429(JP,A)
【文献】特開平10-225441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/01
A61B 6/00-6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項12】
複数の医用画像であって、少なくとも1つの医用画像に対して少なくとも1つの異常部位の検出結果が付与された複数の医用画像を表示部に表示する手順と、
前記検出結果の総数を前記表示部に表示する手順と、
前記検出結果の参照状態を表す参照情報を前記表示部に表示する手順とをコンピュータに実行させる医用画像表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の医用画像を表示する医用画像表示装置、方法およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
CT(Computed Tomography)装置またはMRI(magnetic resonance imaging)装置といった画像撮影装置(モダリティ)の高速化およびマルチスライス対応といった高性能化に伴い、1つの撮影シリーズで、被検体である患者の複数の部位を撮影した複数の断層画像からなる3次元画像を取得することが可能になっている。これにより、患者は部位毎に何度も撮影を受ける必要がなくなり、かつ撮影時間も全体としては短縮されるため、患者の負担が軽減される。
【0003】
このようなCT装置またはMRI装置等により取得される3次元画像を画像ビューア上で読影する場合には、画像ビューア上で2次元の断層面を表す断層画像を順に切り替えて表示しながら観察する。また、読影の際には、複数の3次元画像の比較読影を行うことも多い。例えば、1つの検査に複数の撮影シリーズが含まれる場合、画像ビューアに複数の撮影シリーズの断層画像を並列表示して、各撮影シリーズの断層画像を比較読影することが行われている。
【0004】
また、ディープラーニング等により学習がなされた判別器を用いたCAD(Computer-Aided Diagnosis)により医用画像を解析して、医用画像に含まれる病変等の異常部位の領域、位置および体積等を抽出し、これらを解析結果として取得することも行われている。このように、CADを用いた解析処理により生成されるCAD検出結果は、患者名、性別、年齢および医用画像を取得したモダリティ等の検査情報と対応づけられて、データベースに保存されて、診断に供される。この際、3次元画像においては、異常部位が検出された断層面の断層画像に、異常部位を特定するためのマーク等を付与することが行われている(例えば特許第5702041号公報参照)。マークは断層画像に直接付与してもよく、断層画像とは別個の検出結果画像として保存しておき、画像ビューアに断層画像を表示する際に、異常が検出された断層画像に検出結果画像を重畳表示してもよい。読影医は、このようなCADによる検出結果を参照しつつ医用画像の読影を行い、読影レポートを作成する。
【0005】
一方、医用画像の読影を支援するための各種手法が提案されている。例えば、特開2015-198928号公報には、3次元画像を構成する複数の断層画像を表示する際に、読影が必要な部位および局所構造に対応する画像を一覧化した読影判定テーブルを生成し、各断層画像が読影されたかどうかを判定する手法が提案されている。また、特開平10-225441号公報には、複数の医用画像を表示する際に、画像枚数および画像が読影済みか未読影であるかを識別可能な情報を表示する手法が提案されている。さらに、特開2000-311212号公報には、複数の異なる医用画像とこれらの医用画像の付随情報とを入力し、複数の医用画像が未読影か否かを付随情報から判定し、CAD対象画像については、読影が始まってから、その画像が表示された回数(参照回数)を付随情報に書き込む手法が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、3次元画像を取得するモダリティの高解像度化に伴い、3次元画像を構成する断層画像の断層面の間隔が小さくなり、その結果、取得される断層画像の枚数が多くなってきている。読影を行う際には、すべての断層画像を表示して異常の有無を確認する必要があるが、断層画像の枚数が多くなると、読影医がすべての断層画像を表示しないような状況も起こりうる。このような状況において、とくにCADによる異常部位の検出結果を含む断層画像が表示されないと、異常が見逃されてしまう可能性がある。
【0007】
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、異常部位の検出結果を含む複数の医用画像を表示する際に、異常の見逃しを防止できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示による医用画像表示装置は、複数の医用画像であって、少なくとも1つの医用画像に対して少なくとも1つの異常部位の検出結果が付与された複数の医用画像を表示部に表示する第1表示制御部と、
検出結果の総数を表示部に表示する第2表示制御部と、
検出結果の参照状態を表す参照情報を表示部に表示する第3表示制御部とを備える。
【0009】
なお、本開示による医用画像表示装置においては、参照情報は、検出結果のうちの参照済みの検出結果の数であってもよい。
【0010】
また、本開示による医用画像表示装置においては、参照情報は、検出結果のうちの未参照の検出結果の数であってもよい。
【0011】
また、本開示による医用画像表示装置においては、複数の医用画像の表示の終了時に、未参照の検出結果がある場合、未参照の検出結果がある旨の通知を行う通知部をさらに備えるものであってもよい。
【0012】
また、本開示による医用画像表示装置においては、検出結果の情報が複数の医用画像と別に存在する場合、または検出結果を含む複数の医用画像に対応する、検出結果を含まない複数の医用画像が存在する場合、検出結果の表示および非表示を切り替える第1切り替え部をさらに備えるものであってもよい。
【0013】
また、本開示による医用画像表示装置においては、総数および参照情報の少なくとも一方の表示および非表示を切り替える第2切り替え部をさらに備えるものであってもよい。
【0014】
また、本開示による医用画像表示装置においては、第1表示制御部は、検出結果が付与された医用画像のみを表示するものであってもよい。
【0015】
また、本開示による医用画像表示装置においては、第1表示制御部は、検出結果が付与された医用画像を順次表示するものであってもよい。
【0016】
また、本開示による医用画像表示装置においては、第1表示制御部は、検出結果が付与された医用画像を並列表示するものであってもよい。
【0017】
また、本開示による医用画像表示装置においては、複数の医用画像は、1つの検査における複数の撮影シリーズのうちの少なくとも1つの撮影シリーズに含まれる医用画像であってもよい。
【0018】
「複数の撮影シリーズのうちの少なくとも1つの撮影シリーズ」とは、1つの検査における1つの撮影シリーズであってもよく、2以上の撮影シリーズさらにはすべての撮影シリーズでもあってもよい。
【0019】
本開示による医用画像表示方法は、複数の医用画像であって、少なくとも1つの医用画像に対して少なくとも1つの異常部位の検出結果が付与された複数の医用画像を表示部に表示し、
検出結果の総数を表示部に表示し、
検出結果の参照状態を表す参照情報を表示部に表示する。
【0020】
なお、本開示による医用画像表示方法をコンピュータに実行させるための医用画像表示プログラムとして提供してもよい。
【0021】
本開示による他の医用画像表示装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、
記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサとを備え、プロセッサは、
複数の医用画像であって、少なくとも1つの医用画像に対して少なくとも1つの異常部位の検出結果が付与された複数の医用画像を表示部に表示し、
検出結果の総数を表示部に表示し、
検出結果の参照状態を表す参照情報を表示部に表示する処理を実行する。
【発明の効果】
【0022】
本開示によれば、異常部位の検出結果を含む複数の医用画像を表示する際に、異常の見逃しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の実施形態による医用画像表示装置を適用した、診断支援システムの概要を示すハードウェア構成図
【
図2】本実施形態による医用画像表示装置の構成を示す概略ブロック図
【
図3】本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
【
図7】すべての断層画像の読影後の表示画面を示す図
【
図11】検出結果表示モードの他の表示画面を示す図
【
図12】検出結果を含む断層画像の並列表示を行った表示画面を示す図
【
図14】検出結果の総数および参照情報の他の表示状態を示す図
【
図15】異常部位を含む断層画像を説明するための図
【
図16】異常部位を含む断層画像を説明するための図
【
図17】検出結果表示モードの他の表示画面を示す図
【
図18】検出結果表示モードの他の表示画面を示す図
【
図19】検出結果表示モードの他の表示画面を示す図
【
図20】検査結果を含む撮影シリーズのみを表示する表示画面を示す図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。
図1は、本開示の実施形態による医用画像表示装置を適用した、診断支援システムの概要を示すハードウェア構成図である。
図1に示すように、診断支援システムでは、本実施形態による医用画像表示装置1、3次元画像撮影装置2、および画像保管サーバ3が、ネットワーク4を経由して通信可能な状態で接続されている。
【0025】
3次元画像撮影装置2は、被検体の診断対象となる部位を撮影することにより、その部位を表す3次元画像を生成する装置であり、具体的には、CT装置、MRI装置、およびPET(Positron Emission Tomography)装置等である。本実施形態においては、被検体に対する1つの検査には少なくとも1つの撮影シリーズが含まれる。撮影シリーズには、画像の種類(CT画像であるかMRI画像であるか等)並びに撮影範囲(胸部および腹部等)等が定められており、撮影シリーズのそれぞれにおいて、少なくとも1つの画像が取得される。例えば、1つの撮影シリーズには、3次元画像撮影装置2により、被検体の対象部位を撮影することにより取得した複数の断層画像からなる3次元画像が含まれる。
【0026】
画像保管サーバ3は、各種データを保存して管理するコンピュータであり、大容量外部記憶装置およびデータベース管理用ソフトウェアを備えている。画像保管サーバ3は、有線あるいは無線のネットワーク4を介して他の装置と通信を行い、画像データ等を送受信する。具体的には3次元画像撮影装置2で生成された3次元画像等の画像データをネットワーク経由で取得し、大容量外部記憶装置等の記録媒体に保存して管理する。なお、画像データの格納形式およびネットワーク4経由での各装置間の通信は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)等のプロトコルに基づいている。本実施形態においては、画像保管サーバ3には、検査毎に複数の撮影シリーズの画像が保管されているものとする。また、本実施形態においては、画像保管サーバ3には、保存されている画像を取得した検査についての情報が検査リストとして保管されているものとする。検査リストについては後述する。
【0027】
医用画像表示装置1は、1台のコンピュータに、本実施形態の医用画像表示プログラムをインストールしたものである。コンピュータは、診断を行う医師が直接操作するワークステーションまたはパーソナルコンピュータでもよいし、それらとネットワークを介して接続されたサーバコンピュータでもよい。医用画像表示プログラムは、DVD(Digital Versatile Disc)あるいはCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からコンピュータにインストールされる。または、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、もしくはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて医師が使用するコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。
【0028】
図2は、コンピュータに医用画像表示プログラムをインストールすることにより実現される医用画像表示装置の概略構成を示す図である。
図2に示すように、医用画像表示装置1は、標準的なコンピュータの構成として、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12およびストレージ13を備えている。また、医用画像表示装置1には、液晶ディスプレイ等の表示部14、並びにキーボードおよびマウス等の入力部15が接続されている。なお、入力部15が第1切り替え部および第2切り替え部に対応する。
【0029】
ストレージ13は、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)等のストレージデバイスからなる。ストレージ13には、ネットワーク4を経由して画像保管サーバ3から取得した、被検体の画像および処理に必要な情報を含む各種情報が記憶されている。
【0030】
また、メモリ12には、医用画像表示プログラムが記憶されている。医用画像表示プログラムは、CPU11に実行させる処理として、複数の医用画像であって、少なくとも1つの医用画像に対して少なくとも1つの異常部位の検出結果が付与された複数の医用画像を取得する画像取得処理、検出結果が付与された複数の医用画像を表示部14に表示する第1表示制御処理、検出結果の総数を表示部14に表示する第2表示制御処理、検出結果の参照状態を表す参照情報を表示部14に表示する第3表示制御処理、および医用画像の表示の終了時に、未参照の検出結果がある場合、未参照の検出結果がある旨の通知を行う通知処理を規定する。
【0031】
そして、CPU11がプログラムに従いこれらの処理を実行することで、コンピュータは、画像取得部20、第1表示制御部21、第2表示制御部22、第3表示制御部23および通知部24として機能する。以下、画像取得部20、第1表示制御部21、第2表示制御部22、第3表示制御部23および通知部24が行う処理について詳細に説明する。なお、以降の説明においては、医用画像表示装置1における基本的な表示の制御処理は第1表示制御部21が行うものとして説明するが、第2表示制御部22または第3表示制御部23が行ってもよい。
【0032】
図3は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。操作者による検査リスト表示の指示が入力部15から入力されると、画像取得部20が画像保管サーバ3から検査リストを取得し、第1表示制御部21が検査リストを表示部14に表示する(ステップST1)。
図4は検査リストを示す図である。
図4に示すように検査リストL0には、患者氏名、オーダー番号、患者ID、検査に使用したモダリティおよび画像数等が含まれている。
【0033】
まず、操作者は表示部14に表示された検査リストL0から読影を行うための検査を選択する。このために、第1表示制御部21は入力部15による検査の選択を受け付ける(ステップST2)。検査が選択されると、画像取得部20が、選択された検査についての画像を画像保管サーバ3から取得する(ステップST3)。
【0034】
図5は1つの検査における撮影シリーズの例を示す図である。
図5に示す1つの検査には4つの撮影シリーズS1~S4および撮影シリーズS1に検出結果が付与された撮影シリーズが含まれている。5つの撮影シリーズのそれぞれには、複数の断層画像が含まれている。したがって、1つの撮影シリーズは1つの3次元画像を含むものとなる。ここで、本実施形態においては、撮影シリーズS1に対してCADを用いた解析処理が行われているものとする。このようなCADを用いた解析処理により、異常部位が含まれる断層画像における異常部位の中心位置および異常部位の径の情報が検出結果として取得される。そして、本実施形態においては、撮影シリーズS1に含まれる複数の断層画像のうちの異常部位が検出された断層画像における異常部位の位置に検出結果が付与され、検出結果が付与された撮影シリーズS1が予め生成されて、検査に含まれているものとする。本実施形態においては,検出結果は後述するマークであるものとする。
図5においては、検出結果が付与された撮影シリーズを「S1(検出結果付与)」と示している。
【0035】
選択された検査についての画像が取得されると、第1表示制御部21が、画像ビューアの初期画面を表示部14に表示する(ステップST4)。
図6は画像ビューアの初期画面を示す図である。なお、本実施形態においては、画像ビューアは、CADによる検出結果を表示しない検出結果非表示モードと、CADによる検出結果を表示する検出結果表示モードとが切り替え可能とされている。初期画面50の表示時には、検出結果非表示モードに設定されているものとする。
【0036】
図6に示すように、初期画面50は4つの画像表示エリア51~54を有し、そのそれぞれに撮影シリーズS1~S4の先頭画像が表示される。先頭画像とは、例えば撮影シリーズS1~S4に含まれる断層画像がアキシャル断面の画像である場合、最も頭部に近い位置の断層画像とするが、これに限定されるものではない。例えば、最も脚部に近い位置の断層画像を先頭画像としてもよい。また、各画像表示エリア51~54の左下隅には、各撮影シリーズS1~S4の断層画像の総数に対する表示中の断層画像のページを表すページ情報が表示されている。例えば、撮影シリーズS1の断層画像の総数は85であるため、撮影シリーズS1の断層画像が表示される画像表示エリア51の左下隅には、表示中の断層画像が、85の断層画像のうちの先頭(すなわち1番目)の断層画像であることを表す「1 of 85」がページ情報として表示されている。
【0037】
第1表示制御部21は、操作者による断層画像の読影の操作を受け付ける(ステップST5)。操作者は、入力部15を操作することにより、各画像表示エリア51~54に表示されている撮影シリーズS1~S4の断層画像をスクロールして順次表示することができる。この際、各撮影シリーズS1~S4における互いに対応する断層面の断層画像を連動させて順次表示してもよく、画像表示エリア51~54のそれぞれにおいて、それぞれ異なる断層面の断層画像を順次表示するようにしてもよい。連動させるか連動させないかは、入力部15からの指示により切り替え可能とすればよい。これにより、操作者は、各撮影シリーズS1~S4に含まれる断層画像を読影することができる。
【0038】
図7は撮影シリーズS1~S4のすべての断層画像の読影後の表示画面を示す図である。
図7に示す表示画面50Aにおいては、各画像表示エリア51~54の左下隅に表示されるページ情報における表示中の断層画像のページが、撮影シリーズS1~S4の断層画像の総数と一致している。例えば、撮影シリーズS1の断層画像の総数は85であるため、撮影シリーズS1の断層画像が表示される画像表示エリア51の左下隅には、表示中の断層画像が、85の断層画像のうちの最後(すなわち85番目)のページの断層画像であることを表す「85 of 85」がページ情報として表示されている。なお、各撮影シリーズS1~S4のすべての画像の読影後、操作者は入力部15から指示を行うことにより、初期画面50に戻ることができる。この場合、第1表示制御部21が入力部15からの指示に応じて、画像ビューアの表示を初期画面50に戻す。
【0039】
操作者は、読影中に検出結果を表示する指示を入力部15から行うことができる。このため、第1表示制御部21は、入力部15から検出結果表示の指示があったか否かを判定する(ステップST6)。ステップST6が否定されるとステップST5に戻る。ステップST6が肯定されると、第1表示制御部21は画像ビューアを検出結果表示モードに切り替える(ステップST7)。これにより、画像表示エリア51には、検出結果が付与された撮影シリーズS1の断層画像の先頭画像が表示される。また、第2表示制御部22が、撮影シリーズS1における検出結果の総数を表示部14に表示し(ステップST8)、第3表示制御部23が、検出結果の参照状態を表す参照情報を表示部14に表示する(ステップST9)。なお、本実施形態においては、参照情報は参照済みの検出結果の数であるものとする。
【0040】
図8は検出結果表示モードの表示画面を示す図である。
図8に示すように、検出結果表示モードの表示画面50Bにおいては、画像表示エリア51には検出結果が付与された撮影シリーズS1の先頭画像が表示されている。なお、検出結果が含まれない撮影シリーズS2~S4の画像表示エリア52~54には、初期画面50と同様の先頭画像が表示されている。また、撮影シリーズS1の先頭画像には、検出結果を表す円形のマークM1が付与されている。検出結果としては、円形のマークM1に代えて、矢印等の任意の記号を用いることができる。
【0041】
また、画像表示エリア51には、撮影シリーズS1に含まれる検出結果の総数および検出結果の参照状態を表示する状態表示エリア60が表示されている。
図8に示すように状態表示エリア60には「1/4」と表示されている。これは、検出結果の総数が4であり、参照済みの検出結果の数が1であることを示す。なお、
図8においては先頭画像に検出結果を表すマークM1が付与されている。このため、検出結果表示モードに切り替えた段階において、4つの検出結果のうちの1つめの検出結果が参照されることから、状態表示エリア60には「1/4」と表示される。先頭画像に検出結果が付与されていなければ、状態表示エリア60には「0/4」と表示される。
【0042】
第1表示制御部21は、表示された画像の読影の操作を受け付ける(ステップST10)。具体的には、ステップST5の処理と同様に、操作者が、入力部15を操作することにより、各画像表示エリア51~54に表示されている撮影シリーズS1~S4の画像をスクロールして順次表示する。この際、各撮影シリーズS1~S4における互いに対応する断層面の断層画像を連動させて順次表示してもよく、画像表示エリア51~54のそれぞれにおいて、それぞれ異なる断層面の断層画像を順次表示するようにしてもよい。これにより、操作者は、検出結果表示モードにおいて、各撮影シリーズS1~S4のすべての断層画像を読影することができる。
【0043】
なお、検出結果表示モードにおいて読影が進み、検出結果を含む断層画像が表示されると、状態表示エリア60における参照情報が変化する。例えば、
図9に示すように画像表示エリア51に表示された画像に2つめの検出結果を表すマークM2が含まれる場合、参照済みの検出結果の数が2となり、その結果、状態表示エリア60には「2/4」と表示される。
【0044】
操作者は、読影中に医用画像の表示を終了する指示を入力部15から行うことができる。このため、第1表示制御部21は、入力部15から表示の終了指示があったか否かを判定する(ステップST11)。ステップST11が否定されるとステップST10に戻る。ステップST11が肯定されると、通知部24が未参照の検出結果があるか否かを判定する(ステップST12)。例えば、本実施形態においては、撮影シリーズS1に含まれる4つの検出結果のすべてが参照されたか否かを判定する。
【0045】
ステップST12が肯定されると、すべての検出結果を操作者に参照させるべく、通知部24は未参照の検出結果がある旨の通知を行う(ステップST13)。具体的には、通知部24は、未参照の検出結果がある旨の通知を行う通知画面を表示部14に表示する。
図10は通知画面を示す図である。
図10に示すように通知画面50Cは通知エリア62を含む。通知エリア62には、「未参照の検出結果があります。」と表示されている。通知エリア62のOKボタンが押されると、ステップST10に戻り、引き続き読影が行われる。ステップST12が否定されると、すべての検出結果が参照されていることから、処理を終了する。なお、通知画面50Cの表示に代えて、またはこれに加えて、音声により通知を行うようにしてもよい。
【0046】
このように、本実施形態によれば、異常部位の検出結果が付与された複数の断層画像が表示部14に表示される。この際、検出結果の総数および検出結果の参照状態を表す参照情報が表示部14に表示される。このため、表示された医用画像の観察者(すなわち操作者)は、検出結果の総数および検出結果の参照状態を認識することができ、検出結果の総数および検出結果の参照状態から、未参照の検出結果があるか否かを認識することができる。したがって、本実施形態によれば、異常部位の検出結果を含む複数の医用画像を表示する際に、検出結果の見逃しを防止することができ,その結果、異常の見逃しを防止することができる。
【0047】
とくに、終了の指示を行った際に、未参照の検出結果がある旨の通知を行うようにしたため、未参照の検出結果があるにも拘わらず、断層画像の表示を終了してしまうことを防止することができる。したがって、異常部位の検出結果を含む複数の断層画像を表示する際に、異常の見逃しを確実に防止することができる。
【0048】
なお、上記実施形態においては、参照情報を参照済みの検出結果の数としているが、これに限定されるものではない。参照情報を未参照の検出結果の数としてもよい。この場合、
図8に示すように検出結果表示モードの表示画面50Bにおいて先頭画像が表示された状態においては、撮影シリーズS1における参照された検出結果の数が1であり、未参照の検出結果の数が3である。このため、状態表示エリア60には、
図11に示すように「3/4」と表示されることとなる。
【0049】
また、上記実施形態においては、検出結果表示モード時において、検出結果を含む画像を順次表示することも可能である。この場合、操作者は入力部15を用いて検出結果を含む画像を順次表示する指示を行う。これにより、第1表示制御部21は、画像表示エリア51に、検出結果が付与された断層画像を順次表示する。例えば、
図8に示すように、画像表示エリア51に検出結果が付与された撮影シリーズS1の先頭画像が表示されている状態において、操作者が入力部15を用いて検出結果を含む画像の順次表示の指示を行うと、
図9に示すように2つめの検出結果が付与された断層画像が表示される。
【0050】
また、上記実施形態においては、検出結果表示モード時において、検出結果を含む画像の並列表示を行うことも可能である。この場合、操作者は入力部15を用いて検出結果を含む画像の並列表示の指示を行う。これにより、第1表示制御部21は、画像表示エリア51に、検出結果が付与されたすべての断層画像を並列表示する。
図12は検出結果を含む断層画像の並列表示を行った表示画面を示す図である。
図12に示すように、表示画面50Dの画像表示エリア51には、検出結果を表すマークM1~M4がそれぞれ付与された4枚の断層画像D11~D14が並列表示されている。このように検出結果を含む画像を並列表示すれば、参照済みの検出結果は4となる。したがって、表示画面50Dの画像表示エリア51における状態表示エリア60には、「4/4」と表示される。
【0051】
また、上記実施形態においては、取得する検査についての医用画像として、検出結果が付与された撮影シリーズを含む断層画像を取得しているが、これに限定されるものではない。例えば、
図13に示すように、撮影シリーズS1~S4の断層画像とは別に検出結果を表す検出結果画像を含む撮影シリーズS10を画像保管サーバ3に保管しておくようにしてもよい。この場合、検出結果表示モードにおいては、撮影シリーズS1の断層画像のうち病変等の異常部位を含む断層画像に対して、撮影シリーズS10に含まれる検出結果画像が重畳表示されることとなる。これにより、上記実施形態における検出結果を含む画像と同様に、マークが付与された断層画像が表示されることとなる。
【0052】
また、上記実施形態においては、状態表示エリア60に検出結果の総数および参照情報の双方を表示しているが、これに限定されるものではない。
図14は検出結果の総数および参照情報の他の表示状態を示す図である。
図14に示すように、表示画面50Eには、4つの画像表示エリア51~54に加えて、検査リストL0を表示する検査リスト表示エリア71、および4つの撮影シリーズS1~S4のサムネイル画像を表示するサムネイル表示エリア72が含まれる。なお、ここでは撮影シリーズS1には4つの検出結果が含まれ、撮影シリーズS2には3つの検出結果が含まれ、撮影シリーズS3には検出結果が含まれず、撮影シリーズS4には3つの検出結果が含まれているものとする。
【0053】
検査リスト表示エリア71には、
図4に示す検査リストL0が表示される。サムネイル表示エリア72には、撮影シリーズS1~S4の代表画像のサムネイル画像72A~72Dが表示される。代表画像としては例えば撮影シリーズS1~S4に含まれる断層画像のうちの先頭画像、または先頭画像から見て最初に異常部位が含まれる断層画像等を用いることができる。また、サムネイル表示エリア72に表示されたサムネイル画像72A,72B,72Dには、それぞれの検出結果の総数を表示する総数表示エリア73A,73B,73Dが付与されている。
【0054】
図14に示すように、撮影シリーズS1の総数表示エリア73Aには「4」、撮影シリーズS2の総数表示エリア73Bには「3」、撮影シリーズS4の総数表示エリア73Dには「3」と表示されている。これは、撮影シリーズS1が4つの検出結果を含み、撮影シリーズS2が3つの検出結果を含み、撮影シリーズS3が検出結果を含まず、撮影シリーズS4が3つの検出結果を含むことを表している。なお、撮影シリーズS3のサムネイル画像72Cに総数表示エリアを表示してもよい。この場合、総数表示エリアには「0」と表示される。
【0055】
また、画像表示エリア51,54の表示中の断層画像(ここでは先頭画像)には、検出結果を表すマークM11,M41がそれぞれ付与されている。また、画像表示エリア51,52,54には、参照情報を表示する参照情報表示エリア75A,75B,75Dがそれぞれ表示されている。
図14においては、撮影シリーズS1の参照情報表示エリア75Aには「1」、撮影シリーズS2の参照情報表示エリア75Bには「0」、撮影シリーズS
4の参照情報表示エリア75Dには「1」と表示されている。これは、撮影シリーズS1においては参照した検出結果が1つであり、撮影シリーズS2においては参照した検出結果が0であり、撮影シリーズS4においては参照した検出結果が1であることを表している。
【0056】
なお、
図14に示す実施形態においても、未参照の検出結果の数を参照情報としてもよい。この場合、
図14に示す撮影シリーズS1の参照情報表示エリア75Aには「3」、撮影シリーズS2の参照情報表示エリア75Bには「3」、撮影シリーズS
4の参照情報表示エリア75Dには「2」と表示されることとなる。
【0057】
ところで、被検体に含まれる異常部位は、被検体内において3次元的に広がりを持っている。このため、CT画像またはMRI画像等の3次元画像においては、複数の断層画像に跨がって異常部位が存在することとなる。
図15は複数の断層画像に跨がる異常部位を示す図である。なお、
図15においては説明のために8つの断層画像D1-1~D1-8を表示している。
図15に示すように、異常部位80は断層画像D1-1~D1-8のうちの3つの断層画像D1-3~D1-5に跨がって存在している。この場合、
図16に示すように3つの断層画像D1-3~D1-5に検出結果を表すマークM13~M15が付与されることとなる。
【0058】
ここで、CADによる解析処理を行う際に、撮影シリーズに含まれる断層画像のそれぞれに対して2次元的に解析を行う場合と、撮影シリーズに含まれるすべての断層画像からなる3次元画像に対して3次元的に解析を行う場合がある。
図15に示す状況において、2次元的に解析を行った場合、検出結果の総数は3となる。一方、3次元的に解析を行った場合、検出結果の総数は1となるが、検出結果が含まれる断層画像の数は3となる。
【0059】
本実施形態においては、3次元的に解析を行った場合、検出結果の総数としては、検出された異常部位の数としてもよく、異常部位が含まれる断層画像の数としてもよい。例えば、
図15および
図16に示すように異常部位が検出された場合、検出結果の総数を1としてもよく、3としてもよい。
【0060】
検出結果の総数を異常部位の数とした場合、検出結果が含まれる複数の断層画像のうちの一部の断層画像を参照すれば、すべての検出結果を参照したものとして扱えばよい。例えば、
図15および
図16に示すように異常部位が検出された場合、検出結果の総数は1であり、3つの断層画像D1-3~D1-5のうちのいずれか1つの断層画像が参照された場合、参照情報を1とすればよい(参照情報が参照済みの検出結果の数である場合)。なお、参照情報が未参照の検出結果の数である場合、参照情報を0とすればよい。また、検出結果の総数を異常部位の数とした場合において、検出結果が含まれるすべての断層画像を参照した場合に、すべての検出結果を参照したものとして扱ってもよい。例えば、
図15および
図16に示すように異常部位が検出された場合、検出結果の総数は1であり、3つの断層画像D1-3~D1-5のすべてが参照された場合、参照情報を1とすればよい(参照情報が参照済みの検出結果の数である場合)。なお、参照情報が未参照の検出結果の数である場合、参照情報を0とすればよい。
【0061】
検出結果の総数を異常部位が含まれる断層画像の数とした場合、検出結果が含まれる複数の断層画像のうちの参照した断層画像の数を参照した検出結果の数として扱えばよい。例えば、
図15および
図16に示すように異常部位が検出された場合、検出結果の総数は3であり、3つの断層画像D1-3~D1-5のうちのいずれか1つの断層画像が参照された場合、参照情報を1とすればよい(参照情報が参照済みの検出結果の数である場合)。なお、参照情報が未参照の検出結果の数である場合、参照情報を2とすればよい。この場合、すべての検出結果が参照されると、参照情報が参照済みの検出結果の数である場合参照情報は3となり、参照情報が未参照の検出結果の数である場合、参照情報は0となる。また、検出結果の総数を異常部位が含まれる断層画像の数とした場合において、検出結果が含まれる複数の断層画像のうちの一部の断層画像を参照した場合に、すべての検出結果を参照したものとして扱ってもよい。例えば、
図15および
図16に示すように異常部位が検出された場合、検出結果の総数は3であり、3つの断層画像D1-3~D1-5の
すべてが参照された場合、参照情報を3とすればよい(参照情報が参照済みの検出結果の数である場合)。なお、参照情報が未参照の検出結果の数である場合、参照情報を0とすればよい。
【0062】
また、上記
図8に示す表示画面50Bの実施形態においては、検出結果非表示モードにおいて、入力部15からの指示により、状態表示エリア60、すなわち検出結果の総数および参照状態の表示および非表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、
図8に示す表示画面50Bにおいて、操作者が入力部15から状態表示エリア60を非表示にする指示を行うと、
図17の表示画面50Fに示すように、画像表示エリア51において状態表示エリア60が表示されなくなる。なお、この場合、状態表示エリア60において、検出結果の総数のみを表示するようにしてもよく、参照状態のみを表示するようにしてもよい。
【0063】
また、上記
図14に示す表示画面50Eの実施形態において、入力部15からの指示により、総数表示エリア73A,73B,73Dおよび参照情報表示エリア75A,75B,75Dの少なくとも一方の表示および非表示を切り替えるようにしてもよい。例えば、
図14に示す表示画面50Eにおいて、操作者が入力部15から総数表示エリア73A,73B,73Dを非表示にする指示を行うと、
図18の表示画面50Gに示すように、サムネイル表示エリア72のサムネイル画像72A~72Dには、総数表示エリア73A,73B,73Dが表示されなくなる。また、
図14に示す表示画面50Eにおいて、操作者が入力部15から参照情報表示エリア75A,75B,75Dを非表示にする指示を行うと、
図19の表示画面50Hに示すように、画像表示エリア51,52,54には、参照情報表示エリア75A,75B,75Dが表示されなくなる。なお、総数表示エリア73A,73B,73Dおよび参照情報表示エリア75A,75B,75Dの双方を非表示としてもよい。
【0064】
また、上記実施形態においては、
図20に示すように、検出結果が付与された撮影シリーズS1のみを含む表示画面50Iを表示するようにしてもよい。
【0065】
また、上記実施形態においては、医用画像表示装置1が通知部24を備えるものとしているが、これに限定されるものではない。通知部24を備えないように医用画像表示装置1を構成してもよい。
【0066】
また、上記実施形態において、例えば、画像取得部20、第1表示制御部21、第2表示制御部22、第3表示制御部23および通知部24といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0067】
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
【0068】
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
【0069】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)を用いることができる。
【符号の説明】
【0070】
1 医用画像表示装置
2 3次元画像撮影装置
3 画像保管サーバ
4 ネットワーク
11 CPU
12 メモリ
13 ストレージ
14 表示部
15 入力部
20 画像取得部
21 第1表示制御部
22 第2表示制御部
23 第3表示制御部
24 通知部
50 初期画面
50A,50B,50D~50I 表示画面
50C 通知画面
51~54 画像表示エリア
60 状態表示エリア
62 通知エリア
71 検査リスト表示エリア
72 サムネイル表示エリア
72A~72D サムネイル画像
73A,73B,73D 総数表示エリア
75A,75B,75D 参照情報表示エリア
D1-1~D1-8,D11~D14 断層画像
L0 検査リスト
M1~M4,M11,M13~M15,M41 マーク
S1~S4,S10 撮影シリーズ