IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社シマノの特許一覧 ▶ 国立大学法人大阪大学の特許一覧

<>
  • 特許-自転車用発電機 図1
  • 特許-自転車用発電機 図2
  • 特許-自転車用発電機 図3
  • 特許-自転車用発電機 図4
  • 特許-自転車用発電機 図5
  • 特許-自転車用発電機 図6
  • 特許-自転車用発電機 図7
  • 特許-自転車用発電機 図8
  • 特許-自転車用発電機 図9
  • 特許-自転車用発電機 図10
  • 特許-自転車用発電機 図11
  • 特許-自転車用発電機 図12
  • 特許-自転車用発電機 図13
  • 特許-自転車用発電機 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-18
(45)【発行日】2022-05-26
(54)【発明の名称】自転車用発電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 21/22 20060101AFI20220519BHJP
【FI】
H02K21/22 G
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2016246209
(22)【出願日】2016-12-20
(65)【公開番号】P2018102044
(43)【公開日】2018-06-28
【審査請求日】2019-04-08
【審判番号】
【審判請求日】2020-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
(73)【特許権者】
【識別番号】504176911
【氏名又は名称】国立大学法人大阪大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】新樹グローバル・アイピー特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】田内 充
(72)【発明者】
【氏名】藤原 岳志
(72)【発明者】
【氏名】平田 勝弘
(72)【発明者】
【氏名】新口 昇
(72)【発明者】
【氏名】延原 柊吾
(72)【発明者】
【氏名】森田 一也
(72)【発明者】
【氏名】高原 一晶
【合議体】
【審判長】柿崎 拓
【審判官】関口 哲生
【審判官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-130782(JP,A)
【文献】特開平7-231587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K21/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車の回転部による回転に基づき発電する自転車用発電機であって、
周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む第1磁極群を有し、中心軸線周りに回転可能である第1部材と、
前記周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む第2磁極群を有する第2部材と、
前記周方向に互いに間隔をあけて配置される複数の磁性体を有し、径方向において前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、中心軸線周りに回転可能である第3部材と、
前記第1部材の回転によって誘導電流が流れるように構成されたコイル部材と、
を備え、
前記回転部の回転によって、前記第2部材と前記第3部材とは、前記中心軸線周りに相対的に回転するように構成され、
前記各磁性体は、前記周方向に積層される複数の磁性体片を有し、
前記各磁性体は、前記径方向の寸法が前記周方向の寸法よりも大きく、
前記各磁性体は、径方向において前記第1部材と前記第2部材との間に配置される、
自転車用発電機。
【請求項2】
前記各磁性体片は、前記径方向の寸法が前記周方向の寸法よりも大きい、
請求項1に記載の自転車用発電機。
【請求項3】
前記各磁性体は、前記各磁性体片間に配置される絶縁膜をさらに有する、
請求項1または2に記載の自転車用発電機。
【請求項4】
前記第2磁極群の磁極数は、前記第1磁極群の磁極数よりも多い、
請求項1からのいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項5】
前記各磁性体の軸長は、前記第1磁極群の軸長よりも長い、
請求項1からのいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項6】
前記各磁性体の軸長は、前記第2磁極群の軸長よりも長い、
請求項1からのいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項7】
前記回転部によって前記中心軸線周りに回転可能であり、前記各磁性体片を支持する支持部材をさらに備える、
請求項1からのいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項8】
前記支持部材は、複数の挿入穴を有し、
前記各磁性体片は、前記挿入穴に挿入される、
請求項に記載の自転車用発電機。
【請求項9】
前記支持部材は、複数の挿入穴を有し、
前記各磁性体は、前記各挿入穴に挿入される、
請求項に記載の自転車用発電機。
【請求項10】
前記支持部材は、前記軸方向に間隔をおいて配置され且つ前記各磁性体片の両端部を支持する第1支持部材及び第2支持部材を有する、
請求項からのいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項11】
前記支持部材は、前記軸方向に間隔をおいて配置され且つ前記各磁性体片の両端部を支持する第1支持部材及び第2支持部材を有し、
前記第1及び第2支持部材は、前記各挿入穴を有する、
請求項又はに記載の自転車用発電機。
【請求項12】
前記支持部材は、前記第1支持部材と前記第2支持部材とを連結する連結部材をさらに有する、
請求項10又は11に記載の自転車用発電機。
【請求項13】
前記支持部材は、非磁性材料製または非導電性材料製である、
請求項から12のいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項14】
前記第1部材と前記支持部材の間に配置され、前記第1部材を前記支持部材に対して回転可能に支持する第1軸受部材をさらに備える、
請求項から13のいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項15】
ハブ軸と、
前記ハブ軸と前記支持部材との間に配置され、前記支持部材を前記ハブ軸に対して回転可能に支持する第2軸受部材と、
をさらに備える、
請求項から14のいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項16】
前記第2軸受部材は、前記第1軸受部材の径方向内側に配置される、
請求項14に従属する請求項15に記載の自転車用発電機。
【請求項17】
前記各磁性体は、径方向において前記第1磁極群と前記第2磁極群との間に配置される、請求項1から16のいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項18】
前記磁性体の数は、前記第1磁極群における磁極数をN1とし、前記第2磁極群の磁極数をN2としたとき、
N3=N2/2±N1/2
で表される整数N3である、
請求項1から17のいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項19】
記第3部材は、前記回転部の回転によって前記中心軸線周りに回転可能であり、
前記第2部材は、前記中心軸線周りに回転不能である、
請求項1から18のいずれかに記載の自転車用発電機。
【請求項20】
自転車の回転部による回転に基づき発電する自転車用発電機であって、
周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む第1磁極群を有し、中心軸線周りに回転可能である第1部材と、
前記周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む第2磁極群を有する第2部材と、
前記周方向に配列される複数の磁性体を有し、径方向において前記第1部材と前記第2部材との間に配置され、中心軸線周りに回転可能である第3部材と、
前記第1部材の回転によって誘導電流が流れるように構成されたコイル部材と、
を備え、
前記回転部の回転によって、前記第2部材と前記第3部材とは、前記中心軸線周りに相対的に回転するように構成され、
前記各磁性体は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きく、
前記各磁性体は、径方向において前記第1部材と前記第2部材との間に配置される、
自転車用発電機。
【請求項21】
前記各磁性体のうち少なくとも一つの磁性体は、周方向に積層される複数の磁性体片を含む、
請求項20に記載の自転車用発電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用発電機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
前照灯などの電装品を駆動するための電力を生成する自転車用発電機が種々提案されている(特許文献1参照)。この自転車用発電機は、自転車の回転部の回転、例えば、車輪の回転を利用して電力を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-130782号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような自転車用発電機において、第3部材が変形すると、第3部材が第2部材と相対回転する際に第2部材に干渉するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、第3部材の変形を抑制することができる自転車用発電機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面に係る自転車用発電機は、自転車の回転部による回転に基づき発電するように構成されている。この自転車用発電機は、第1部材、第2部材、第3部材、及びコイル部材を備えている。第1部材は、中心軸線周りに回転可能である。第1部材は、第1磁極群を有する。第1磁極群は、周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む。第2部材は、第2磁極群を有する。第2磁極群は、周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む。第3部材は、周方向に互いに間隔をあけて配置される複数の磁性体を有する。第3部材は、径方向において第1部材と第2部材との間に配置される。コイル部材は、第1部材の回転によって誘導電流が流れるように構成される。回転部の回転によって、第2部材と第3部材とは、中心軸線周りに相対的に回転するように構成されている。各磁性体は、周方向に積層される複数の磁性体片を有する。
【0007】
この構成によれば、第3部材の各磁性体は、複数の磁性体片を有している。そして、各磁性体片は、周方向に積層されている。このため、第3部材の径方向の変形強度が向上する。この結果、第3部材に遠心力が作用したような場合であっても、第3部材が径方向に変形することを抑制することができる。
【0008】
好ましくは、各磁性体片は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。この構成によれば、第3部材の径方向の変形に対する強度をより向上させることができる。
【0009】
好ましくは、各磁性体は、各磁性体片間に配置される絶縁膜をさらに有する。この構成によれば、各磁性体における渦電流損失を低減することができる。
【0010】
好ましくは、各磁性体は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。この構成によれば、第3部材の径方向の変形に対する強度をより向上させることができる。
【0011】
好ましくは、第2磁極群の磁極数は、第1磁極群の磁極数よりも多い。この構成によれば、第1部材が自転車の回転部よりも速く回転することができる。この結果、自転車用発電機は、効率的に電力を生成することができる。
【0012】
好ましくは、各磁性体の軸長は、第1磁極群の軸長よりも長い。この構成によれば、漏れ電流を低減することができる。
【0013】
好ましくは、各磁性体の軸長は、第2磁極群の軸長よりも長い。この構成によれば、漏れ電流を低減することができる。
【0014】
好ましくは、当該自転車用発電機は、支持部材をさらに備える。この支持部材は、回転部によって中心軸線周りに回転可能であり、各磁性体片を支持する。この構成によれば、支持部材によって支持することで、第3部材の径方向の変形をより抑制することができる。
【0015】
好ましくは、支持部材は、複数の挿入穴を有する。各磁性体片は、挿入穴に挿入される。この構成によれば、各磁性体片を挿入穴に挿入することによって、各磁性体片が周方向に積層された状態を維持することができる。
【0016】
好ましくは、各磁性体は、各挿入穴に挿入される。この構成によれば、各磁性体を挿入穴に挿入することによって、各磁性体片が周方向に積層された状態を維持することができる。
【0017】
好ましくは、支持部材は、第1支持部材及び第2支持部材を有する。第1及び第2支持部材は、軸方向に間隔をおいて配置され、各磁性体片の両端部を支持する。この構成によれば、第1及び第2支持部材によって第3部材の両端部を支持するため、第3部材の径方向の変形に対する強度を向上させることができる。
【0018】
好ましくは、第1及び第2支持部材は、各挿入穴を有する。この構成によれば、第3部材の両端部を第1及び第2支持部材の各挿入穴に挿入して、第3部材を支持することができる。
【0019】
好ましくは、支持部材は、第1支持部材と第2支持部材とを連結する連結部材をさらに有する。この構成によれば、第3部材に作用するねじりトルクを低減することができる。
【0020】
好ましくは、支持部材は、非磁性材料製または非導電性材料製である。この構成によれば、効率的に電力を生成することができる。
【0021】
好ましくは、自転車用発電機は、第1軸受部材をさらに備えている。第1軸受部材は、第1部材と支持部材の間に配置され、第1部材を支持部材に対して回転可能に支持する。この構成によれば、第1部材をスムーズに回転させることができるため、効率的に電力を生成することができる。
【0022】
好ましくは、当該自転車用発電機は、ハブ軸と、第2軸受部材と、をさらに備えている。第2軸受部材は、ハブ軸と支持部材との間に配置され、支持部材をハブ軸に対して回転可能に支持する。この構成によれば、支持部材をスムーズに回転させることができるため、効率的に電力を生成することができる。
【0023】
好ましくは、第2軸受部材は、第1軸受部材の径方向内側に配置される。この構成によれば、軸方向において自転車用発電機を小型化することができる。
【0024】
好ましくは、各磁性体は、径方向において第1磁極群と第2磁極群との間に配置される。この構成によれば、効率的に電力を生成することができる。
【0025】
好ましくは、磁性体の数は、第1磁極群における磁極数をNとし、第2磁極群の磁極数をNとしたとき、N=N/2±N/2で表される整数Nである。この構成によれば、第1部材は、第3部材よりも速い回転速度で回転することができるため、効率的に電力を生成することができる。
【0026】
好ましくは、第2部材及び第3部材の一方は、回転部の回転によって中心軸線周りに回転可能である。そして、第2部材及び第3部材の他方は、中心軸線周りに回転不能である。この構成によれば、効率的に電力を生成することができる。
【0027】
本発明の第2側面に係る自転車用発電機は、自転車の回転部による回転に基づき発電するように構成されている。この自転車用発電機は、第1部材、第2部材、第3部材、及びコイル部材を備えている。第1部材は、中心軸線周りに回転可能である。第1部材は、第1磁極群を有する。第1磁極群は、周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む。第2部材は、第2磁極群を有する。第2部材は、周方向において交互に異極性となるように配置された複数の磁極を含む。第3部材は、周方向に配列される複数の磁性体を有する。第3部材は、径方向において第1部材と第2部材との間に配置される。コイル部材は、第1部材の回転によって誘導電流が流れるように構成されている。回転部の回転によって、第2部材と第3部材とは、中心軸線周りに相対的に回転するように構成されている。各磁性体は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。
【0028】
この構成によれば、各磁性体は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。このため、第3部材に遠心力が作用した場合であっても、第3部材の径方向における変形を抑制することができる。
【0029】
好ましくは、各磁性体のうち少なくとも一つの磁性体は、径方向に積層される複数の磁性体片を含む。この構成によれば、第3部材の径方向の変形を抑制することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係る自転車用発電機は、第3部材の変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】実施形態に係る自転車の側面図。
図2】実施形態に係る自転車用発電機の正面図。
図3図2のA-A線断面図。
図4】実施形態に係る第2部材の斜視図。
図5】実施形態に係るヨーク片の正面図。
図6図4の分解図。
図7】実施形態に係る第1部材、第3部材、及び支持部材の断面斜視図。
図8図2のB-B線断面図。
図9】実施形態に係る磁性体の斜視図。
図10】実施形態に係る第1部材の斜視図。
図11】変形例に係る自転車用発電機の概略図。
図12】変形例に係る自転車用発電機の断面図。
図13】変形例に係る支持部材の断面斜視図。
図14】変形例に係る磁性体の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る自転車用発電機の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は自転車用発電機10が装着された自転車101の側面図である。図1に示すように、自転車101は、フレーム102と、前輪103と、後輪104と、自転車用発電機10と、を備えている。また、自転車101は、チェーン105と、ペダル106が装着されたクランク107と、をさらに備えている。なお、クランク107は、クランク軸107aと、一対のクランクアーム107bとを含む。各クランクアーム107bは、クランク軸107aの両端部に設けられる。
【0033】
図2は自転車用発電機10の正面図である。図2に示すように、自転車用発電機10は、自転車101の一対のフロントフォーク108に装着され、自転車101の車輪としての前輪103(回転部の一例)による回転に基づき発電する発電機である。
【0034】
図3図2のA-A線断面図である。図3に示すように、自転車用発電機10は、第1部材1、第2部材2、第3部材3、及びコイル部材4を備えている。これらの部材は、径方向内側から、コイル部材4、第2部材2、第3部材3、第1部材1の順で配置されている。また、自転車用発電機10は、ハブ軸5、及び支持部材6をさらに備える。ハブ軸5の中心軸線51が、本発明の中心軸線に相当する。なお、以下の説明において、径方向とは、中心軸線51を中心とした円の径方向を意味する。また、周方向とは、中心軸線51を中心とした円の円周方向を意味する。また、軸方向とは、中心軸線51が延びる方向を意味する。
【0035】
図2に示すように、ハブ軸5は、一対のフロントフォーク108間に亘って延びている。ハブ軸5は中空状となっている(図3参照)。ハブ軸5は、クイックレリーズ機構(図示省略)によってフロントフォーク108に固定される。ハブ軸5の第1端部(図2の左側端部)には、コネクタ111が取り付けられている。コネクタ111は、コイル部材4からの電力を前照灯110等の電装品に供給するための部材である。
【0036】
図3に示すように、第2部材2は、ハブ軸5に対して回転不能に取り付けられている。すなわち、第2部材2は、中心軸線51周りに回転不能である。第2部材2は、複数の磁極を含む第2磁極群を有する。以下、第2部材2の詳細を説明する。
【0037】
図4は、ハブ軸5に取り付けられた第2部材2を示す斜視図である。図4に示すように、第2部材2は、ヨーク部22と、複数の磁石23と、を有する。ヨーク部22は、中心軸線51に沿った方向に延びる複数の爪部221を含む。各爪部221は、周方向に間隔をおいて配置されている。
【0038】
各磁石23は、各爪部221の間に配置される。各磁石23は、中心軸51に沿った方向に延びている。各磁石23は、一方の磁極が径方向外側に配置され、他方の磁極が径方向内側に配置される。なお、各磁石23において、磁極の向きは同じとなっている。
【0039】
例えば、各磁石23は、N極が径方向外側を向くように配置され、S極が径方向内側を向くように配置される。この場合、各爪部221の径方向の外側面がS極となるように各爪部221は磁化される。なお、各磁石23は、S極が径方向外側を向くように配置され、N極が径方向内側を向くように配置されてもよい。この場合、各爪部221の径方向の外側面がN極となるように各爪部221は磁化される。このように、第2部材2における第2磁極群は、複数の爪部221及び複数の磁石23によって構成される。そして、第2磁極群の各磁極は、周方向において交互に異極性となるように配置されている。第2磁極群は、コイル部材4よりも径方向外側に配置される。
【0040】
詳細には、ヨーク部22は、複数のヨーク片220を有する。図5はハブ軸5に取り付けられた1つのヨーク片220の正面図である。図5に示すように、ヨーク片220は、爪部221と、ベース部222と、連結部223とを有する。例えば、ヨーク片220は、電磁鋼などによって形成することができる。
【0041】
ベース部222は、中心軸線51に沿って延びており、ハブ軸5と接触している。爪部221は、中心軸線51に沿って延びており、ベース部222と径方向に間隔をあけて配置されている。各ベース部222は、周方向において隣接する各ベース部222と接触している。爪部221は、ベース部222とほぼ同じ長さであり、詳細にはベース部222よりも短い。連結部223は、径方向に延び、爪部221とベース部222とを軸方向の端部(図5の左端部)で連結する。このように構成された複数のヨーク片220が中心軸線51周りに放射状に配置されている。
【0042】
図6図4の分解図である。なお、図6において、磁石23は図示されていない。上述した第2部材2について、図6を参照しつつさらに詳細に説明する。図6に示すように、ヨーク部22は、第1ヨーク部22aと、第2ヨーク部22bとから構成されている。
【0043】
第1ヨーク部22aは、上述した複数のヨーク片220に相当する第1ヨーク片220aを有する。各第1ヨーク片220aは、第1爪部221a、第1ベース部222a、及び第1連結部223aを有する。第1爪部221aは上述した爪部221に相当し、第1ベース部222aは上述したベース部222に相当し、第1連結部223aは上述した連結部223に相当する。各第1爪部221aは、中心軸線51に沿った第1方向(図6の右方向)に延びている。また、各第1ベース部222aも中心軸線51に沿った第1方向に延びている。
【0044】
第2ヨーク部22bは、上述した複数のヨーク片220に相当する第2ヨーク片220bを有する。各第2ヨーク片220bは、第2爪部221b、第2ベース部222b、及び第2連結部223bを有する。第2爪部221bは上述した爪部221に相当し、第2ベース部222bは上述したベース部222に相当し、第2連結部223bは上述した連結部223に相当する。なお、第2ヨーク片220bは、上述した第1ヨーク片220aとは軸方向の向きが反対となっている。すなわち、各第2爪部221bは、中心軸線51に沿った第1方向と反対方向の第2方向(図6の左方向)に延びている。また、各第2ベース部222bも中心軸線51に沿った第2方向に延びている。そして、第2連結部223bは、径方向に延び、第2爪部221bと第2ベース部222bとを軸方向の端部(図6の右端部)で連結する。
【0045】
第1ヨーク部22aと第2ヨーク部22bとは、各第1爪部221aと各第2爪部221bとが周方向において交互となるように、配置されている。各磁石23は、各第1爪部221aと、各第2爪部221bとの間に周方向において配置されている。第2磁極群は、複数の第1爪部221a、複数の第2爪部221b、及び複数の磁石23によって構成される。また、第2磁極群における磁極数Nは、後述する第1磁極群の磁極数Nよりも多い。すなわち、複数の第1爪部221a、複数の第2爪部221b、及び複数の磁石23を合計した数Nは、後述する第1磁極群の磁極数Nよりも多い。
【0046】
図6に示すように、コイル部材4は、中心軸線51周りに巻かれている。詳細には、コイル部材4は、ヨーク部22の各爪部221とベース部222との間を延びるような状態で、中心軸線51周りに巻かれている。すなわち、第2部材2において、各爪部221及び各磁石23がコイル部材4の径方向外側に配置されているが、各ベース部222は、コイル部材4の径方向内側に配置されている。つまり、コイル部材4は各ベース部222の周囲に巻かれている。コイル部材4は、第1部材1の回転によって誘導電流が流れるように構成されている。コイル部材4は全体として円筒形状となっている。
【0047】
図7は、第1部材1、第3部材3、及び支持部材6の詳細を示す断面斜視図である。図7に示すように、第3部材3は、複数の磁性体31を有している。各磁性体31は、互いに周方向に間隔をあけて配置されている。第3部材3は、径方向において第1部材1と第2部材2との間に配置されている。詳細には、各磁性体31は、径方向において、第1磁極群と第2磁極群との間に配置されている。また、各磁性体31は、第2磁極群よりも径方向外側に配置される。第3部材3は、前輪103の回転によって、中心軸線51周りに回転可能である。
【0048】
図8及び図9に示すように、各磁性体31は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。すなわち、軸方向と直交する断面において、各磁性体31の径方向の寸法は、各磁性体31の周方向の寸法よりも大きい。
【0049】
図9に示すように、各磁性体31は、複数の磁性体片311を有する。各磁性体31を構成する複数の磁性体片311は、周方向に積層される。例えば、本実施形態では、3枚の磁性体片311が周方向に積層されることによって磁性体31を構成している。各磁性体片311は、板状に形成されている。例えば、各磁性体片311は、電磁鋼板によって形成することができる。この各磁性体片311は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。すなわち、軸方向と直交する断面において、各磁性体片311は、径方向の寸法が周方向の寸法よりも大きい。具体的には、各磁性体片311の各主面が周方向を向くように配置されている。なお、各磁性体片311は、互いに接着されていてもよいし、接着されていなくてもよい。各磁性体片311が互いに接着されていない場合、後述する支持部材6に支持されることによって、複数の磁性体片311で1つの磁性体31を構成した状態を維持している。
【0050】
図3に示すように、各磁性体31は、軸方向に延びている。各磁性体片311も同様に軸方向に延びている。各磁性体31の軸長(軸方向の長さ)は、第1磁極群の軸長よりも長い。また、各磁性体31の軸長は、第2磁極群の軸長よりも長い。
【0051】
図7に示すように、支持部材6は、各磁性体31を支持する部材である。詳細には、複数の各磁性体片311を支持している。支持部材6は、自転車101の前輪103の回転によって中心軸線51周りに回転可能である。支持部材6は、非磁性材料製又は非導電性材料製である。例えば、支持部材6は、ステンレスなどによって形成することができるが、自転車101の前輪103に支持させた状態で十分な強度を有するものであれば樹脂製やセラミックス製であってもよい。支持部材6は、第1支持部材6aと第2支持部材6bとから構成されている。第1支持部材6aと第2支持部材6bとは、軸方向において互いに間隔をおいて配置されている。各磁性体31の両端部は、第1支持部材6aと第2支持部材6bとによって支持されている。
【0052】
第1支持部材6aは、第1円筒部61aと第1フランジ部62aとを有している。第1円筒部61aは、円筒状に形成されている。第1円筒部61aの第1端面(図7の右側端面)には、複数の第1挿入穴611a(挿入穴の一例)が形成されている。各第1挿入穴611aは、貫通していないが、貫通していてもよい。各第1挿入穴611aは、周方向において互いに間隔をあけて形成されている。各第1挿入穴611aに、各磁性体31の第1端部(図7の左側端部)が挿入されている。詳細には、各磁性体31の第1端部は、各第1挿入穴611aに嵌合している。このように各磁性体31が第1挿入穴611aに挿入されることで、複数の磁性体片311が周方向に積層された状態が維持される。
【0053】
第1フランジ部62aは、第1円筒部61aの第2端部(図7の左側端部)から径方向外側に延びている。第1フランジ部62aは、第1円筒部61aと一体的に形成されている。第1フランジ部62aは、複数の第1スポーク穴621aを有している。各第1スポーク穴621aは、周方向において間隔をあけて形成されている。各第1スポーク穴621aには、前輪103の各スポーク109が接続される。
【0054】
第2支持部材6bは、第2円筒部61bと第2フランジ部62bとを有している。第2円筒部61bは、円筒状に形成されており、第1端面(図7の左側端面)に複数の第2挿入穴611b(挿入穴の一例)が形成されている。この第2挿入穴611bは貫通穴として形成されているが、貫通していなくてもよい。各第2挿入穴611bは、周方向において互いに間隔をあけて形成されている。この各第2挿入穴611bに、各磁性体31の第2端部(図7の右側端部)が挿入されている。詳細には、各磁性体31の第2端部は、各第2挿入穴611bに嵌合している。各磁性体31は、周方向に互いに間隔を空けた状態で第1支持部材6a及び第2支持部材6bに支持されている。これにより各磁性体31の間に第3部材3を径方向に貫通する矩形の開口が形成される。
【0055】
第2フランジ部62bは、円板状に形成されており、中央部に開口部622が形成されている。この第2フランジ部62bの開口部622に、第2円筒部61bが嵌合している。これにより第2フランジ部62bと第2円筒部61bは一体的に形成される。第2フランジ部62bは、複数の第2スポーク穴621bを有している。各第2スポーク穴621bは、周方向において間隔をあけて形成されている。各第2スポーク穴621bには、前輪103の各スポーク109が接続される。
【0056】
図3に示すように、支持部材6は、一対の第2軸受部材7bを介してハブ軸5に取り付けられている。詳細には、第1支持部材6aは、一方の第2軸受部材7bを介してハブ軸5に取り付けられている。第1支持部材6aと第部材7との間には、蓋部材8が配置されている。また、ハブ軸5と第軸受部材7との間には、位置決め部材9が配置されている。第2支持部材6bは、他方の第2軸受部材7bを介してハブ軸5に取り付けられている。第2軸受部材7bによって、支持部材6に嵌合された第3部材3は、ハブ軸5および第2部材2に対して相対回転が可能となる。
【0057】
蓋部材8は、第1支持部材6a内に嵌合しており、第1支持部材6aと一体的に回転する。位置決め部材9は、第2部材2が軸方向に移動することを防止するための部材である。詳細には、位置決め部材9は、ハブ軸5に固定されており、端面が第2部材2の第1端面(図3の左側端面)に接触している。なお、第2部材2の第2端面(図3の右側端面)は、ハブ軸5の肩部52と接触している。この肩部52は、第2部材2の軸方向の移動を規制する。
【0058】
図7に示すように、第1部材1は、第3部材3よりも径方向外側に配置される。第1部材1は、一対の第1軸受部材7aを介して、支持部材6に支持されている。詳細には、第1部材1は、一方の第1軸受部材7aを介して第1支持部材6aに支持されるとともに、他方の第1軸受部材7aを介して第2支持部材6bに支持されている。この第1軸受部材7aによって、第1部材1は、支持部材6に対して回転可能に支持される。すなわち、第1部材1は、第3部材3に対し中心軸線51周りに回転可能である。第1部材1が、前輪103の動力が伝わる第3部材3の外周部で支持部材6に支持されることで、第1部材1が第3部材3の剛性を補強することができる。
【0059】
図10は第1部材1の斜視図である。図10に示すように、第1部材1は、ケース部11と、第1磁極群とを有している。ケース部11は、円筒状に形成されている。第1磁極群は、ケース部11の内周面に取り付けられている。第1磁極群は、全体として円筒形状となっている。第1磁極群は、各磁性体31よりも径方向外側に配置される。第1磁極群は、複数の磁極12から構成されている。各磁極12は、周方向において交互に異極性となるように配置されている。詳細には、第1磁極群は、1つ又は複数の磁石から構成されている。各磁石の各磁極12は周方向に交互に異極性となるように配置されている。各磁極12は、軸方向に延びている。なお、第1磁極群の磁極数は、ヨーク部22が有する複数の爪部221の数と同じである。すなわち、磁極12の数は、第1爪部221aの数と第2爪部221bの数とを合計した数と同じである。
【0060】
図8に示すように、第3部材3が有する磁性体31の数は、N=N/2±N/2で表される整数Nである。なお、Nは、第1磁極群における磁極数、すなわち磁極12の数を表す。また、Nは、第2磁極群における磁極数、すなわち、第1爪部221aの数と第2爪部221bの数と磁石23の数とを合計した数を表す。すなわち、図8に示す例の場合、第1磁極群は、磁極数Nが28であり、14の磁極対からなる。また、第2磁極群の磁極数Nは56である。したがって、Nは42に設定される。なお、N/(N/2)が1よりも大きくなるように、NおよびNは設定されている。
【0061】
以上のように構成された自転車用発電機10は、前輪103が回転することによって、前輪103の各スポーク109に接続された第1及び第2支持部材6a、6bが回転する。そして、第1及び第2支持部材6a、6bに支持される第3部材3が回転する。すなわち、前輪103が回転することによって、第3部材3が回転する。第3部材3の回転速度は、前輪103の回転速度と同じである。
【0062】
ここで、上記N/(N/2)で表される値は、第3部材3の回転速度に対する第1部材1の回転速度の増速比を表している。N/(N/2)の値が1よりも大きくなるようにNおよびNの値を設定することで、第1部材1の回転速度を第3部材3の回転速度よりも大きくすることができる。すなわち、回転部である前輪103の回転速度よりも第1部材1の回転を増速させることができる。たとえば、Nを28、Nを56、Nを42としたとき、増速比N/(N/2)の値は3となる。すなわち、第3部材3の回転速度に対し、第1部材1の回転速度を3倍にすることができる。
【0063】
第3部材3が回転することによって、第1部材1が回転する。上述のように、第1部材1の回転速度は、第3部材3の回転速度よりも大きくなる。そして、第1部材1が回転することによって、コイル部材4に誘導電流が流れて電力が生成される。このように、実施形態に係る自転車用発電機10は、前輪103よりも第1部材1の方が回転速度が大きいため、効率的に電力を生成することができる。したがって、実施形態によれば、従来の自転車用発電機に比較してより小型な自転車用発電機が実現可能となる。
【0064】
さらに、実施形態に係る自転車用発電機10は、各爪部221の間に磁石23を配置することで、爪部221を磁化し、磁石23および爪部221で第2磁極群を構成することができる。つまり、従来の自転車用発電機が備えるヨークとしての爪部221の間の空間を磁石23を配置するための空間として利用し、かつ爪部221を磁化して第2磁極群の磁極の一部として利用するので、第2部材2の重量と体積の増大を軽減することができる。したがって、より小型かつ軽量な自転車用発電機の実現が可能となる。
【0065】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
【0066】
変形例1
上記実施形態では、自転車用発電機10は前輪103のハブとして前輪103に装着されているが特にこれに限定されない。例えば、自転車用発電機10は後輪104のハブとして後輪104に装着されてもよい。
【0067】
変形例2
図11は変形例2に係る自転車用発電機10を示す概略図である。図11に示すように、自転車用発電機10は、クランク軸107a(回転部の一例)の周りに装着されてもよい。詳細には、クランク軸107aは、自転車101のフレーム102の一部であるボトムブラケットハンガー102aに第3軸受部材7cを介して支持されている。
【0068】
第2部材2は、クランク軸107aよりも径方向外側に配置されている。第2部材2は、中心軸線107c周りに回転可能である。なお、変形例2において、中心軸線107cとは、自転車101のクランク軸107aの中心軸線である。第2部材2は、クランク軸107aに取り付けられており、クランク軸107aと一体的に回転する。
【0069】
第3部材3は、第2部材2よりも径方向外側に配置されている。第3部材3は、中心軸線107c周りに回転不能である。詳細には、第3部材3は、ボトムブラケットハンガー102aに固定されている。なお、第3部材3は中心軸線107c周りに回転不能に固定されていればよく、第3部材3の固定箇所および固定方法は特に限定されない。
【0070】
第1部材1は、第3部材3よりも径方向外側に配置されている。第1部材1は、中心軸線107c周りに回転可能である。詳細には、第1部材1は、第4軸受部材7dを介して、第3部材3に支持されている。以上のように、変形例2に係る自転車用発電機10は、第2部材2が中心軸線107c周りに回転可能であり、第3部材3が中心軸線107c周りに回転不能である。なお、その他の構成については、上記実施形態と基本的に同じであるため、説明を省略する。
【0071】
変形例3
上記実施形態では、第3部材3が中心軸線51周りに回転可能であり、第2部材2が中心軸線51周りに回転不能であるが、特にこれに限定されない。第2部材2と第3部材3とは、中心軸線51周りに相対的に回転するように構成されていればよい。例えば、第2部材2が中心軸線51周りに回転可能に構成され、第3部材3が中心軸線51周りに回転不能に構成されていてもよい。
【0072】
変形例4
図12に示すように、支持部材6は、連結部材63をさらに有していてもよい。連結部材63は、第1支持部材6aと第2支持部材6bとを連結している。連結部材63は、第1支持部材6aと第2支持部材6bとの間を軸方向に延びている。連結部材63の一方の端部は、第1支持部材6aに固定されている。また、連結部材63の他方の端部は、第2支持部材6bに固定されている。
【0073】
連結部材63は、円筒状である。連結部材63は、第1部材1の径方向外側に配置されている。連結部材63は、第1部材1に対し間隔を設けて配置されている。
【0074】
変形例5
上記実施形態では、支持部材6は、第1支持部材6aと第2支持部材6bとから構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、図13に示すように、支持部材6は、1つの円筒部61と、一対のフランジ部62a、62bとを有するような構成とすることができる。円筒部61の内周面には複数の溝部611が形成されている。各溝部611は、互いに周方向に間隔をあけて配置されており、軸方向に延びている。また、各溝部611は、径方向に貫通している。この各溝部611内に、各磁性体31が収容されている。
【0075】
変形例6
上記実施形態では、ヨーク部22は、第1ヨーク部22aと第2ヨーク部22bとから構成されているが、特にこれに限定されない。例えば、ヨーク部22は、第1ヨーク部22a及び第2ヨーク部22bのどちらか一方のみから構成されていてもよい。この場合、各磁石23は、各第1爪部221aの間、又は各第2爪部221bの間に配置される。
【0076】
変形例7
図14に示すように、各磁性体31は、各磁性体片311の間において絶縁膜312を有していてもよい。例えば、各磁性体片311の各主面に絶縁膜312が形成されていてもよいし、各磁性体片311の全面に絶縁膜312が形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1 第1部材
12 磁極
2 第2部材
3 第3部材
31 磁性体
311 磁性体片
312 絶縁膜
4 コイル部材
5 ハブ軸
51 中心軸線
6 支持部材
6a 第1支持部材
6b 第2支持部材
611a 第1挿入穴
611b 第2挿入穴
63 連結部材
7a 第1軸受部材
7b 第2軸受部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14