(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-05-23
(45)【発行日】2022-05-31
(54)【発明の名称】内視鏡のコネクタ装置
(51)【国際特許分類】
A61B 1/04 20060101AFI20220524BHJP
【FI】
A61B1/04 520
(21)【出願番号】P 2021507312
(86)(22)【出願日】2020-03-13
(86)【国際出願番号】 JP2020011160
(87)【国際公開番号】W WO2020189563
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2021-09-13
(31)【優先権主張番号】P 2019050667
(32)【優先日】2019-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100170069
【氏名又は名称】大原 一樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128635
【氏名又は名称】松村 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【氏名又は名称】松浦 憲政
(72)【発明者】
【氏名】服部 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】鳥澤 信幸
【審査官】▲高▼木 尚哉
(56)【参考文献】
【文献】特開平9-66024(JP,A)
【文献】特開2016-64050(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00-1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部に第1開口を形成する環状の第1接続部を有するプラグと、端部に第2開口を形成する環状の第2接続部を有するコネクタ外装ケースと、を備える外装部材を有し、
前記第1接続部は、少なくとも互いに対向する一対の第1直線部を有し、
前記第2接続部は、少なくとも互いに対向する一対の第2直線部を有し、
前記第1直線部の外周面は、前記第1直線部に沿った第1溝を有し、
前記第2直線部の内周面は、前記第2直線部に沿った第2溝を有し、
前記第2直線部は、前記第2接続部の外周面と内周面とを貫通し、前記第2溝の一端側に接続される第1貫通孔及び前記第2溝の他端側に接続される第2貫通孔を有し、
前記第1直線部の外周面が前記第2直線部の内周面に嵌入されて前記プラグと前記コネクタ外装ケースとが接続された状態で、前記第1溝と前記第2溝とが互いに対向されて前記第1直線部及び前記第2直線部に沿った挿通路が形成され、
前記第1貫通孔から前記挿通路を介して前記第2貫通孔に嵌入されて、前記第1貫通孔と前記挿通路と前記第2貫通孔とに嵌合される軸部材を備える、
内視鏡のコネクタ装置。
【請求項2】
一対の前記第1直線部は互いに平行に配置され、
一対の前記第2直線部は互いに平行に配置される、
請求項1に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項3】
前記軸部材と前記プラグとを締結する締結部材を備える、
請求項1又は2に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項4】
前記第1接続部の外周面と前記第2接続部の内周面との間に配置された第1封止部材を備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項5】
前記第1封止部材は、前記第1接続部の外周面に嵌合されたOリングである、
請求項4に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項6】
前記軸部材は円柱部材である、
請求項1から5のいずれか1項に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項7】
一対の前記第1直線部のうち一方の前記第1直線部の内周面に一端が当接され、他方の前記第1直線部の内周面に他端が当接される補強部材を備える、
請求項3から6のいずれか1項に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項8】
前記外装部材の内部にはシールドケースが収容され、前記シールドケースに前記補強部材が固定される、
請求項7に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項9】
前記シールドケースに一端が固定された軸状部材と、
前記プラグに形成され、前記軸状部材を外部に導出させる第1導出孔と、
前記軸状部材の外壁面と前記第1導出孔の内壁面との間に配置された第2封止部材と、を備える、
請求項8に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項10】
前記シールドケースは、前記第2封止部材のみを介して前記プラグに保持されることにより、前記外装部材の内面から離間して配置される、
請求項9に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項11】
前記第2封止部材は、前記軸状部材の外壁面に嵌合されたOリングである、
請求項9又は10に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項12】
前記コネクタ外装ケースは、内視鏡から延設されたユニバーサルケーブルが接続される開口部を有し、
前記ユニバーサルケーブルの外壁面と前記開口部の内壁面との間には第3封止部材が配置される、
請求項1から11のいずれか1項に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項13】
前記第3封止部材は、前記ユニバーサルケーブルの外壁面に嵌合されたOリングである、
請求項12に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項14】
前記コネクタ外装ケースの前記開口部は、前記内視鏡、前記ユニバーサルケーブル、及び前記ユニバーサルケーブルに設けられたスイッチ配置部材を挿通可能な大きさに構成される、
請求項12又は13に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項15】
前記プラグに一端が固定されたライトガイド棒と、
前記プラグに形成され、前記ライトガイド棒を外部に導出させる第2導出孔と、
前記ライトガイド棒の外壁面と前記第2導出孔の内壁面との間に配置された第4封止部材と、を備える、
請求項1から14のいずれか1項に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【請求項16】
前記第4封止部材は、前記ライトガイド棒の外壁面に嵌合されたOリングである、
請求項15に記載の内視鏡のコネクタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は内視鏡のコネクタ装置に係り、特に内視鏡のユニバーサルケーブルの先端部に設けられた内視鏡のコネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
内視鏡のうち、電子内視鏡は、光源装置からの照射光をライトガイドで伝送して被観察部を照射し、その被観察部を固体撮像素子にて撮像する。そして、固体撮像素子から出力される電気信号をプロセッサにて画像処理し、観察像をモニタTVに表示する。このような電子内視鏡は、電子内視鏡の手元操作部からユニバーサルケーブルが延出され、このユニバーサルケーブルの先端部にコネクタ装置が設けられている。コネクタ装置には、光源装置に接続されるライトガイド棒と、プロセッサ装置に接続されるコネクタとが設けられている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された内視鏡のコネクタ装置は、基部とケース体とを有する合成樹脂製の外装部材を備えている。基部には、金属製の本体フレームがネジ及びナットによって固定されている。また、基部は、取付け面を有しており、この取付け面には外周に沿った環状の取付け溝が形成され、この取付け溝にOリングが配置されている。一方、ケース体は、開口部を有しており、この開口部の周囲には、上記の取付け溝に嵌合する環状の嵌合突起が形成されている。よって、特許文献1のコネクタ装置によれば、ケース体の嵌合突起を、基部の取付け溝にOリングを介して嵌合させることで基部とケース体とが接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、腹腔鏡手術で使用される硬性鏡は、使用の度に滅菌処理を行う必要がある。この場合、オートクレーブを用いて滅菌処理を行うことがあるが、滅菌処理時において硬性鏡及びコネクタ装置は、高温及び高圧(例えば121℃及び2気圧)の飽和水蒸気に20分程度の間晒されることになる。
【0006】
しかしながら、特許文献1の内視鏡のコネクタ装置は、滅菌処理中もしくは滅菌処理後にコネクタ装置が高温で真空状態に晒された場合、外装部材の内部の圧力が外装部材の外部の圧力よりも高くなるため、基部とケース体との接続部に差圧による力が集中し、その力に起因して接続部が変形したり破損したりする場合がある。このような場合には、外装部材の内部に水が浸入してしまうという問題があった。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、外装部材の内部への水の浸入を阻止することができる内視鏡のコネクタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の内視鏡のコネクタ装置の一形態は、本発明の目的を達成するために、端部に第1開口を形成する環状の第1接続部を有するプラグと、端部に第2開口を形成する環状の第2接続部を有するコネクタ外装ケースと、を備える外装部材を有し、第1接続部は、少なくとも互いに対向する一対の第1直線部を有し、第2接続部は、少なくとも互いに対向する一対の第2直線部を有し、第1直線部の外周面は、第1直線部に沿った第1溝を有し、第2直線部の内周面は、第2直線部に沿った第2溝を有し、第2直線部は、第2接続部の外周面と内周面とを貫通し、第2溝の一端側に接続される第1貫通孔及び第2溝の他端側に接続される第2貫通孔を有し、第1直線部の外周面が第2直線部の内周面に嵌入されてプラグとコネクタ外装ケースとが接続された状態で、第1溝と第2溝とが互いに対向されて第1直線部及び第2直線部に沿った挿通路が形成され、第1貫通孔から挿通路を介して第2貫通孔に嵌入されて、第1貫通孔と挿通路と第2貫通孔とに嵌合される軸部材を備える。
【0009】
本発明の一形態は、一対の第1直線部は互いに平行に配置され、一対の第2直線部は互いに平行に配置されることが好ましい。
【0010】
本発明の一形態は、軸部材とプラグとを締結する締結部材を備えることが好ましい。
【0011】
本発明の一形態は、第1接続部の外周面と第2接続部の内周面との間に配置された第1封止部材を備えることが好ましい。
【0012】
本発明の一形態は、第1封止部材は、第1接続部の外周面に嵌合されたOリングであることが好ましい。
【0013】
本発明の一形態は、一対の第1直線部のうち一方の第1直線部の内周面に一端が当接され、他方の第1直線部の内周面に他端が当接される補強部材を備えることが好ましい。
【0014】
本発明の一形態は、軸部材は円柱部材であることが好ましい。
【0015】
本発明の一形態は、外装部材の内部にはシールドケースが収容され、シールドケースに補強部材が固定されることが好ましい。
【0016】
本発明の一形態は、シールドケースに一端が固定された軸状部材と、プラグに形成され、軸状部材を外部に導出させる第1導出孔と、軸状部材の外壁面と第1導出孔の内壁面との間に配置された第2封止部材と、を備えることが好ましい。
【0017】
本発明の一形態は、シールドケースは、第2封止部材のみを介してプラグに保持されることにより、外装部材の内面から離間して配置されることが好ましい。
【0018】
本発明の一形態は、第2封止部材は、軸状部材の外壁面に嵌合されたOリングであることが好ましい。
【0019】
本発明の一形態は、コネクタ外装ケースは、内視鏡から延設されたユニバーサルケーブルが接続される開口部を有し、ユニバーサルケーブルの外壁面と開口部の内壁面との間には第3封止部材が配置されることが好ましい。
【0020】
本発明の一形態は、第3封止部材は、ユニバーサルケーブルの外壁面に嵌合されたOリングであることが好ましい。
【0021】
本発明の一形態は、コネクタ外装ケースの開口部は、内視鏡、ユニバーサルケーブル、及びユニバーサルケーブルに設けられたスイッチ配置部材を挿通可能な大きさに構成されることが好ましい。
【0022】
本発明の一形態は、プラグに一端が固定されたライトガイド棒と、プラグに形成され、ライトガイド棒を外部に導出させる第2導出孔と、ライトガイド棒の外壁面と第2導出孔の内壁面との間に配置された第4封止部材と、を備えることが好ましい。
【0023】
本発明の一形態は、第4封止部材は、ライトガイド棒の外壁面に嵌合されたOリングであることが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、外装部材の内部への水の浸入を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図7】外装部材を構成するコネクタ外装ケースを前方から後方に向けて見た斜視図
【
図8】コネクタ外装ケースを後方から前方に向けて見た斜視図
【
図9】ライトガイド棒を含むコネクタ外装ケースを前方から後方に向けて見た斜視図
【
図11】ピンが挿入される挿通路を示した要部拡大断面図
【
図12】プラグの内部に配置された金具を示した要部斜視図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面に従って本発明に係る内視鏡のコネクタ装置について説明する。
【0027】
図1は、内視鏡システム1の概略構成図である。内視鏡システム1は、内視鏡100と、内視鏡用プロセッサ装置200とを備えている。
【0028】
内視鏡100は、例えば腹腔鏡等の硬性内視鏡であり、体腔内に挿入される細長い硬性の挿入部102と、挿入部102の基端部に連設されたL字形状のグリップ部104と、グリップ部104を介して挿入部102に基端部が接続された軟性のユニバーサルケーブル106と、ユニバーサルケーブル106の中途部分に設けられたスイッチ配置部材108と、を備える。
【0029】
ユニバーサルケーブル106の先端部には、実施形態に係るコネクタ装置10が設けられており、内視鏡100はコネクタ装置10を介して内視鏡用プロセッサ装置200のプロセッサ側コネクタ210に着脱自在に接続される。なお、
図1では、内視鏡100と比較してコネクタ装置10を誇大視して示している。
【0030】
内視鏡用プロセッサ装置200は、光源部202と、画像信号受信部204を含む画像処理部206とを備えている。また、内視鏡用プロセッサ装置200には、画像処理部206にて画像処理された画像を表示するモニタ208が接続されている。
【0031】
本例の内視鏡システム1は、内視鏡100と内視鏡用プロセッサ装置200との間で、コネクタ装置10とプロセッサ側コネクタ210とから構成されるコネクタ部を介して、電力及び光信号等を非接触で伝送する構成を備えている。また、前述のスイッチ配置部材108に配置される操作スイッチ110としては、例えば、モニタ208に表示される画像を、通常の撮像画像と特殊光の画像(例えば、WL(white light)画像、BLI(Blue LASER Imaging)画像、 LCI(Linked Color Imaging )画像又は低酸素イメージング画像)とを切り替える画像切替スイッチを適用することができる。また、これに限らず、画像静止スイッチ、撮影スイッチ、テレとワイドのボタンを備えたズームスイッチ、挿入部先端部の洗浄スイッチ、ライト光量調整スイッチ、又は感度調整スイッチ等を適用することもできる。
【0032】
図2は、挿入部102の先端部の正面図である。また、
図1では、挿入部102の先端部の要部断面を拡大して示している。
【0033】
図1及び
図2の如く、挿入部102の先端面102Aには、観察部114が設けられている。観察部114は、観察窓116と、観察窓116の周囲に配置されたライトガイド118の先端部である3箇所の光出射端118Aと、観察窓116の背部に配置された撮像レンズ群120及びプリズム122と、固体撮像素子124とを備えている。固体撮像素子124としては、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを適用することができる。
【0034】
ライトガイド118の基端部は、挿入部102とグリップ部104とユニバーサルケーブル106とに挿通されてコネクタ装置10の円筒状のライトガイド棒12に挿入配置される。このライトガイド棒12をプロセッサ側コネクタ210の接続孔212に接続することにより、ライトガイド118の光入射端118Bが内視鏡用プロセッサ装置200の光源部202に接続される。これにより、光源部202からの照明光がライトガイド118を介して伝送されて、ライトガイド118の3箇所の光出射端118Aから挿入部102の前方に照射される。
【0035】
一方、観察窓116から取り込まれた被写体光は、撮像レンズ群120及びプリズム122を介して固体撮像素子124の撮像面に結像され、固体撮像素子124により撮像信号に変換される。固体撮像素子124には、不図示のベース基板を介して信号線126の先端部が接続される。信号線126の基端部は、挿入部102とグリップ部104とユニバーサルケーブル106とに挿通されてコネクタ装置10の外装部材20に収容された画像信号送信部14に接続される。この画像信号送信部14により撮像信号が光信号に変換され、この光信号は外装部材20に収容されたファイバーケーブル16に伝送される。
【0036】
ファイバーケーブル16の光出射端16Aは、コネクタ装置10の円筒状のピン18に挿入配置される。このピン18を、プロセッサ側コネクタ210の接続孔214に接続することにより、上記の光信号は内視鏡用プロセッサ装置200の画像信号受信部204に非接触で光送信される。画像信号受信部204に光送信された光信号は、画像処理部206にて画像処理されてモニタ208に被写体像として表示される。
【0037】
上記のピン18は、本発明の構成要素である軸状部材の一例である。このピン18の基端部は、外装部材20の内部に収容された金属製のシールドケース22に固定されており、このピン18を上記の接続孔214に接続することで、プロセッサ側コネクタ210にシールドケース22が位置決めされる。また、シールドケース22の内部には、上記の画像信号送信部14を構成する基板等の電子部品が搭載されている。
【0038】
コネクタ装置10には、電力を非接触で受電する受電部24が設けられ、プロセッサ側コネクタ210には、電力を非接触で給電する給電部216が設けられている。本例の内視鏡システム1では、給電部216と受電部24とによって非接触式の電力供給部が構成され、この電力供給部によって内視鏡100側の電子部品の駆動に必要な電力が内視鏡用プロセッサ装置200からコネクタ装置10に供給される。
【0039】
ライトガイド棒12とピン18を介してコネクタ装置10をプロセッサ側コネクタ210に接続すると、給電部216と受電部24とが電磁結合可能な距離に近接して対向配置され、給電部216から受電部24へ非接触による電力給電が可能な状態となる。また、給電部216は、外部の商用電源に接続されており、この商用電源から給電部216に電力が供給されると、給電部216から受電部24に電力が非接触で給電される。
【0040】
給電部216としては、商用電源に接続された一次コイル(給電コイルとも言う。)を例示することができ、また、受電部24としては、上記の一次コイルに電磁結合される二次コイル(受電コイルとも言う。)を例示することができる。このような一次コイルと二次コイルとを利用して電力の給電を行う内視鏡は、特開2016-67534号公報により公知であるので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0041】
次に、コネクタ装置10の構造について説明する。
図3は、コネクタ装置10の外観を示した全体斜視図である。
【0042】
図3に示すように、コネクタ装置10の外装部材20は、円筒状のライトガイド棒12及びピン18の軸線方向に平行な長手軸10aを有している。なお、以下の説明では、コネクタ装置10が配置された空間の位置及び向きに関して、長手軸10aに沿ったX(+)方向の向きを「前」、X(-)方向の向きを「後」、X方向に直交するY(+)方向の向きを「左」、Y(-)方向の向きを「右」、XY方向に直交するZ(+)方向の向きを「上」、Z(-)方向の向きを「下」という用語を用いて説明する。
【0043】
コネクタ装置10は、耐熱性及び耐薬品性の高い樹脂製の外装部材20と、金属製のライトガイド棒12と、金属製のピン18と、金属製のシールドケース22(
図1参照)とを有している。
【0044】
図4は、外装部材20を構成するプラグ(栓:plug)26の斜視図、
図5は、プラグ26を前方から後方に向けて見た斜視図、
図6は、プラグ26を後方から前方に向けて見た斜視図である。
【0045】
また、
図7は、外装部材20を構成するコネクタ外装ケース28を前方から後方に向けて見た斜視図であり、
図8はコネクタ外装ケース28を後方から前方に向けて見た斜視図である。
【0046】
図3に戻り、外装部材20は、
図4から
図6に示したプラグ26と、
図7及び
図8に示したコネクタ外装ケース28とを接続することにより中空状に構成される。
【0047】
プラグ26は、
図4から
図6に示すように、後端に開口29を有する楕円環部30と、楕円環部30から前方に突出したマウント部32と、マウント部32から前方に突出した円筒部34とを備えている。上記の開口29は、本発明の構成要素である第1開口の一例であり、楕円環部30は、本発明の構成要素である環状の第1接続部の一例である。
【0048】
図6に示すように、楕円環部30は、その平面視の形状が、左右方向において互いに対向する一対の平行な直線部30A、30Aと、上下方向において互いに対向する一対の曲線部30B、30Bと、が接続されたレーストラック形状(長円形状)に構成されている。直線部30A、30Aは、本発明の構成要素である第1直線部の一例である。
【0049】
楕円環部30の外周面には、Oリング36が嵌合されている。このOリング36は、楕円環部30の外周面と、コネクタ外装ケース28の楕円環部46(
図7参照)の内周面との間に配置されるものであり、本発明の構成要素である第1封止部材の一例である。また、Oリング36は、外装部材20の内部を封止する複数の封止部材のうちの一つである。
【0050】
図5に示すように、マウント部32は、その平面視の形状が、左右方向において対向する一対の平行な直線部32A、32Aと、上下方向において対向する曲線部
32B及び直線部
32Cと、が接続された半楕円形状に構成されている。
【0051】
円筒部34は、マウント部32の側壁部
32Dの上部に備えられており、その中央部にはライトガイド棒12(
図3参照)の先端部を外部に導出する導出孔38が備えられている。この導出孔38は、本発明の構成要素である第2導出孔の一例である。また、側壁部32Dは、コネクタ装置10が内視鏡用プロセッサ装置200に接続されると、内視鏡用プロセッサ装置200の給電部216に対向配置される。
【0052】
図9は、コネクタ外装ケース28を前方から後方に向けて見た斜視図であり、ライトガイド棒12及びシールドケース22が図示されている。
図9に示すように、ライトガイド棒12は、その基端部が外装部材20の内部に配置されて略半円形のブラケット13に固定されている。このブラケット13が
図4から
図6に示したプラグ26の内周面に固定されることにより、ライトガイド棒12がプラグ26に支持されている。
【0053】
また、
図9に示すように、ライトガイド棒12の外周面には、弾性を有するOリング40が嵌合されており、ライトガイド棒12は、Oリング40を介して導出孔38(
図5参照)に嵌着される。Oリング40は、ライトガイド棒12の外壁面を構成する外周面と導出孔38の内壁面を構成する内周面との間に配置されるものであり、本発明の構成要素である第4封止部材の一例である。このOリング40もOリング36と同様に、外装部材20の内部を封止する複数の封止部材のうちの一つである。
【0054】
図5に戻り、マウント部32の側壁部32Dには、ピン18(
図3参照)を外部に導出する導出孔42が備えられている。この導出孔42は、本発明の構成要素である第1導出孔の一例である。
【0055】
図9に示すように、ピン18の基端部は、シールドケース22の前面のケース壁部23に固定され、ピン18の先端部は前方に向けて配置されている。また、ピン18の外周面には、弾性を有するOリング44が嵌合されており、ピン18は、Oリング44を介して導出孔42(
図5参照)に嵌着される。Oリング44は、ピン18の外壁面を構成する外周面と導出孔42の内壁面を構成する内周面との間に配置されるものであり、本発明の構成要素である第2封止部材の一例である。このOリング44もOリング36、40と同様に、外装部材20の内部を封止する複数の封止部材のうちの一つである。
【0056】
また、Oリング44を介してピン18を導出孔42に嵌着することにより、ピン18が固定されたシールドケース22(
図1参照)は、Oリング44のみを介してプラグ26に保持されて、プラグ26及びコネクタ外装ケース28の内面から離間して配置される。
【0057】
図10は、シールドケース22の構成を示した斜視図である。
図10に示すように、シールドケース22は、直方体形状に構成され、シールドケース22の長辺22Aが長手軸10aに沿った姿勢でコネクタ外装ケース28に収容される。これにより、コネクタ外装ケース28の内面とシールドケース22の外面との間に十分な空間が確保されている。
【0058】
図7及び
図8に示すように、コネクタ外装ケース28は、前端が膨らんだ略円筒状に構成されている。コネクタ外装ケース28は、前端に開口27を有する楕円環部46を備えている。この楕円環部46は、その平面視の形状が、左右方向において互いに対向する一対の平行な直線部46A、46Aと、上下方向において互いに対向する一対の曲線部46B、46Bと、が接続されたレーストラック形状(長円形状)に構成されている。ここで、上記の開口27は、本発明の構成要素である第2開口の一例であり、楕円環部46は、本発明の構成要素である環状の第2接続部の一例である。また、直線部46A、46Aは、本発明の構成要素である第2直線部の一例である。なお、一対の直線部46A、46Aは平行に限らず、非平行であってもよい。
【0059】
コネクタ外装ケース28とプラグ26(
図6参照)とは、プラグ26の楕円環部30をコネクタ外装ケース28の楕円環部46に嵌入することで接続される。この接続状態において、楕円環部30の直線部30A、30Aと楕円環部46の直線部46A、46Aとが対向配置され、楕円環部30の曲線部30B、30Bと楕円環部46の曲線部46B、46Bとが対向配置される。そして、
図7に示すように、楕円環部46の内周面には、その内周面に沿った環状の溝48が備えられ、この溝48にプラグ26側のOリング36(
図5参照)が嵌合される。すなわち、コネクタ外装ケース28とプラグ26とは、プラグ26の楕円環部30をコネクタ外装ケース28の楕円環部46に嵌入して、Oリング36を溝48に嵌合させることで接続される(
図3参照)。
【0060】
一方、
図8に示すように、楕円環部46の直線部46A、46Aには、楕円環部46の外周面と内周面とを貫通する一対の貫通孔50、52(楕円環部46の左側面の貫通孔50、52のみ図示)が上下方向において同軸上に備えられている。また、直線部46A、46Aの内周面には、
図7に示すように、貫通孔50と貫通孔52とを接続する半円形の溝54が上下方向に沿って備えられている。更に、
図4及び
図5に示すように、楕円環部30の直線部30A、30Aの外周面には、半円形の溝56、56(楕円環部30の左側面の溝56のみ図示)が上下方向に沿って備えられており、この溝56は、コネクタ外装ケース28とプラグ26とが接続された状態で溝54に対向配置される。これにより、
図11に示す要部断面図の如く、溝54の壁面と溝56の壁面とによって、略円柱状の挿通路58が上下方向に沿って形成される。ここで、上記の貫通孔50、52は、本発明の構成要素である第1貫通孔及び第2貫通孔の一例であり、溝54は、本発明の構成要素である第2溝の一例である。また、溝56は、本発明の構成要素である第1溝の一例である。
【0061】
図8には、貫通孔50から上記の挿通路58(
図11参照)を介して貫通孔52に嵌入される円柱状のピン60が示されている。このピン60を貫通孔50から挿通路58(
図11参照)を介して貫通孔52に嵌入し、ピン60の上端部60Aを貫通孔50の内壁面に嵌合させ、ピン60の下端部60Bを貫通孔52の内壁面に嵌合させ、ピン60の上端部60Aと下端部60Bを除く部分を挿通路58に嵌合させる。これにより、コネクタ外装ケース28からのプラグ26の抜けが防止され、且つ楕円環部30の直線部30Aがピン60によって補強され、直線部30Aの変形が抑制された状態となる。また、ピン60は、その下端部60Bから楕円環部30の直線部30Aにかけて螺入されたネジ62(
図7参照)によって、楕円環部30に締結される。これにより、ピン60の脱落が防止されている。更に、ピン60の上端部60A及び下端部60Bは、直線部46Aの外周面から突出しないように斜面として構成されている。ここで、ピン60は、本発明の構成要素である軸部材の一例であり、剛性の高い金属によって構成されることが好ましい。また、ネジ62は、本発明の構成要素である締結部材の一例である。
【0062】
また、
図8に示すように、コネクタ外装ケース28は、その後端に、ユニバーサルケーブル106(
図3参照)が接続される開口部64が備えられる。また、ユニバーサルケーブル106の外周面には、弾性を有するOリング66(
図10参照)が嵌合されており、ユニバーサルケーブル106は、Oリング66を介して開口部64に嵌着される。このOリング66は、ユニバーサルケーブル106の外壁面を構成する外周面と開口部64の内壁面を構成する内周面との間に配置されるものであり、本発明の構成要素である第3封止部材の一例である。このOリング66もOリング36、40、44と同様に、外装部材20の内部を封止する複数の封止部材のうちの一つである。
【0063】
図1に示す内視鏡100の組立時において、挿入部102、グリップ部104、スイッチ配置部材108及びユニバーサルケーブル106は、挿入部102を先頭にして、コネクタ外装ケース28の開口27(
図7参照)から開口部64(
図8参照)を介して外部に挿通される。そのため、コネクタ外装ケース28の開口部64は、挿入部102、グリップ部104、スイッチ配置部材108及びユニバーサルケーブル106を挿通可能な大きさに構成されている。このような大きさに開口部64を構成することにより、内視鏡100の組立が容易になる。また、内視鏡100の分解時においても分解が容易になる。開口部64は、さらにスイッチ配置部材108に操作スイッチ110を配置した状態でも挿通可能な大きさであればより好ましい。つまり、開口部64の内径は、ユニバーサルケーブル106の長手軸方向から見たときの操作スイッチ110を含むスイッチ配置部材108の外接円の直径よりも大きく設定すればよい。
【0064】
図12は、プラグ26の内部に配置される板状の金具70を示す要部断面斜視図である。また、
図13は、
図12のXIII―XIII線に沿う要部断面図である。
【0065】
図12及び
図13に示すように、金具70は、上下方向に延設された一対の補強部72、74と、補強部72と補強部74とを連結する連結部76とを備える。補強部72と補強部74とは、左右方向に間隔を開けて配置されており、連結部76は左右方向に延設されて、その一端は補強部72の下端に接続され、その他端は補強部74の下端に接続されている。また、連結部76の中央部には孔78が備えられており、この孔78に挿入される不図示のネジによって金具70が
図12のシールドケース22に固定される。この金具70は、本発明の構成要素である補強部材の一例である。なお、金具70は、シールドケース22以外の部材に固定されていてもよいが、シールドケース22に固定することにより金具70を外装部材20の内部に安定して配置できるので好ましい。
【0066】
補強部72は、一対の直線部30A、30Aのうち右側の直線部30Aの内周面に当接され、補強部74は左側の直線部30Aの内周面に当接される。また、
図13に示すように、前後方向(X方向)における金具70の配置位置は、Oリング36の配置位置と同じ位置に設定されている。
【0067】
次に、上記の如く構成された実施形態のコネクタ装置10の作用について説明する。
【0068】
コネクタ装置10が滅菌処理中もしくは滅菌処理後に高温で真空状態に晒された場合、外装部材20の内部の圧力が外装部材20の外部の圧力よりも高くなる。このとき、プラグ26とコネクタ外装ケース28との接続部である楕円環部30に差圧による力が集中する。また、楕円環部30は、レーストラック形状に構成されているので、その力は曲線部30B、30Bよりも強度の低い直線部30A、30Aに集中する。このため、直線部30A、30Aが外側に向けて変形しようとするが、直線部30A、30Aは、ピン60によってその変形が抑制されている。これにより、外装部材20の内部の圧力によって直線部30A、30Aが変形したり破損したりすることを防止できるので、外装部材20の内部への水の浸入を阻止することができる。
【0069】
以上の如く、実施形態のコネクタ装置10によれば、コネクタ外装ケース28の楕円環部46の直線部46Aに貫通孔50、52を備え、直線部46Aの内周面に、貫通孔50と貫通孔52とを接続する溝54を備え、プラグ26の楕円環部30の直線部30Aの外周面に溝56を備え、溝56を溝54に対向配置させて挿通路58を形成し、貫通孔50から挿通路58を介して貫通孔52にピン60を嵌入し、貫通孔50と挿通路58と貫通孔52とにピン60を嵌合させたので、外装部材20の内部への水の浸入を阻止することができる。
【0070】
また、
図13の矢印Aで示すように、外装部材20の内部の圧力によりプラグ26が前方に押された場合、溝56がピン60を乗り上げようとする。このため、直線部30A、30Aに位置する嵌合部25が内側に向けて変形しようとするが、その嵌合部25は、金具70の補強部72、74によってその変形が抑制されている。これにより、Oリング36は楕円環部46の内周面に密着された状態が保持されるので、外装部材20の内部への水の浸入を更に効果的に阻止することができる。
【0071】
なお、ピン60を角柱状とし、溝56の形状をピン60の形状に対応した形状(角形)としてもよい。この場合、溝56がピン60を乗り上げるという問題を抑制することができる。但し、実施形態の如く、ピン60を円柱状とし、溝56を半円形とすることが好ましい。この場合、ピン60からの反力を溝56の壁面に分散させることができる。
【0072】
また、実施形態のコネクタ装置10によれば、シールドケース22は、Oリング44を介して外装部材20に保持されることにより、プラグ26の内面、及びコネクタ外装ケース28の内面から離間して配置されている。この構成により、実施形態のコネクタ装置10は、以下の効果を得ることができる。
【0073】
すなわち、コネクタ装置10を備えた内視鏡100を高圧蒸気滅菌器から取り出すと、高圧蒸気滅菌器で加熱されたコネクタ装置10の温度は外気により徐々に低下していく。ここで、例えば、シールドケース22が外装部材20、特にコネクタ外装ケース28の内面に接触している構成が採用された場合、滅菌処理後の温度低下の過程で、コネクタ外装ケース28とシールドケース22とに温度差が生じ難くなるので、コネクタ外装ケース28の内部の空気中水分がシールドケース22の内壁及び基板に付着して結露が生じ、基板に悪影響を与える問題がある。つまり、コネクタ外装ケース28の内壁にも結露が生じるが、この結露と同時に又は時間差なく、シールドケース22の内壁及び基板に結露が生じてしまう。
【0074】
これに対し、実施形態のコネクタ装置10は、Oリング44のみを介してシールドケース22を外装部材20に保持させることにより、シールドケース22の外面をプラグ26の内面、及びコネクタ外装ケース28の内面から離間して配置している。また、実施形態のコネクタ装置10は、シールドケース22の長辺22Aを長手軸10aに沿わせた姿勢でシールドケース22をコネクタ外装ケース28に収容することで、外装部材20の内面とシールドケース22外面との間に十分な空間を確保している。したがって、本実施形態のコネクタ装置10は、シールドケース22の外面に結露が生じ難くなるので、シールドケース22の内側に配置された基板への結露を防止することができる。
【0075】
また、実施形態のコネクタ装置10によれば、シールドケース22の外面をプラグ26の内面、及びコネクタ外装ケース28の内面から離間して配置しているので、コネクタ外装ケース28とシールドケース22との温度差による内部応力を低減することができる。これにより、蒸気滅菌によるヒートサイクル耐性が向上する。
【0076】
また、実施形態のコネクタ装置10によれば、外装部材20の内面とシールドケース22の外面との間に十分な空間が確保されているので、高圧蒸気滅菌器の熱が基板等の電装部品に伝わる時定数(緩和時間)が大きくなる。これにより、電装部品への熱ストレスを低減できる。
【0077】
なお、実施形態では、好ましい態様として、レーストラック形状に構成された楕円環部30、46によって互いに対向する一対の直線部30A、30A、46A、46Aを備えたプラグ26とコネクタ外装ケース28を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、平面視で四角形状に構成された第1接続部及び第2接続部によって互いに対向する一対の直線部を備えたプラグとコネクタ外装ケースであっても本発明を適用することができる。
【0078】
また、実施形態では、好ましい態様として、一対の直線部30A、30Aが互いに平行であり、且つ一対の直線部46A、46Aが互いに平行である構成を示したが、ピン60を介してプラグ26とコネクタ外装ケース28とを嵌合させて固定することができれば、必ずしも平行でなくてもよい。
【0079】
また、実施形態では、好ましい態様として、第1接続部(楕円環部30に相当)の平面視の形状をレーストラック形状としたが、この形状に限定されるものではない。例えば、第1接続部の平面視の形状を真円形状とした場合、外装部材の内部の圧力は第1接続部の全周に均等にかかるため、第1接続部の変形を抑制することができる。
【0080】
また、実施形態では、好ましい態様として、
図13の如く、前後方向における金具70の配置位置を、Oリング36の配置位置と同じ位置に設定したが、これに限定されるものではなく、例えば、ピン60の配置位置と同じ位置に設定してもよい。但し、前後方向における金具70の配置位置を、Oリング36の配置位置と同じ位置に設定した場合、Oリング36が嵌合されたプラグ26側の凹状の嵌合部25のうち、直線部30A、30Aに位置する嵌合部25の変形を効果的に阻止できるので好ましい。
【0081】
また、実施形態のコネクタ装置10において、外装部材20を構成するプラグ26とコネクタ外装ケース28は、一例として、ポリフェニルスルホン樹脂製であることが好ましく、ライトガイド棒12及びピン18、60は、一例としてステンレス製であることが好ましく、Oリング36、40、44、66は、一例として耐熱性の高いフッ素ゴム製であることが好ましい。
【0082】
以上、本発明について説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
【符号の説明】
【0083】
1 内視鏡システム
10 コネクタ装置
10a 長手軸
12 ライトガイド棒
13 ブラケット
14 画像信号送信部
16 ファイバーケーブル
16A 光出射端
18 ピン
20 外装部材
22 シールドケース
22A 長辺
23 ケース壁部
24 受電部
25 嵌合部
26 プラグ
27 開口
28 コネクタ外装ケース
30 楕円環部
30A 直線部
30B 曲線部
32 マウント部
32A 直線部
32B 曲線部
32C 直線部
32D 側壁部
34 円筒部
36 Oリング
38 導出孔
40 Oリング
42 導出孔
44 Oリング
46 楕円環部
46A 直線部
46B 曲線部
48 溝
50 貫通孔
52 貫通孔
54 溝
56 溝
58 挿通路
60 ピン
60A 上端部
60B 下端部
62 ネジ
64 開口部
66 Oリング
70 金具
72 補強部
74 補強部
76 連結部
78 孔
100 内視鏡
102 挿入部
102A 先端面
104 グリップ部
106 ユニバーサルケーブル
108 スイッチ配置部材
110 操作スイッチ
114 観察部
116 観察窓
118 ライトガイド
118A 光出射端
118B 光入射端
120 撮像レンズ群
122 プリズム
124 固体撮像素子
126 信号線
200 内視鏡用プロセッサ装置
202 光源部
204 画像信号受信部
206 画像処理部
208 モニタ
210 プロセッサ側コネクタ
212 接続孔
214 接続孔
216 給電部