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特許7083415エッチング及び選択的除去の向上のためのハードマスク膜の化学的修飾
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-02
(45)【発行日】2022-06-10
(54)【発明の名称】エッチング及び選択的除去の向上のためのハードマスク膜の化学的修飾
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/3065 20060101AFI20220603BHJP
【FI】
H01L21/302 105A
【請求項の数】 20
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021027068
(22)【出願日】2021-02-24
(62)【分割の表示】P 2019517258の分割
【原出願日】2017-01-26
(65)【公開番号】P2021101470
(43)【公開日】2021-07-08
【審査請求日】2021-03-26
(31)【優先権主張番号】15/283,400
(32)【優先日】2016-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】クナップ, デーヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ファン, シモン
(72)【発明者】
【氏名】アンティス, ジェフリー ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】クラウス, フィリップ アラン
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン, デーヴィッド
【審査官】加藤 芳健
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-539582(JP,A)
【文献】特開2005-029779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素ベースのハードマスク層であって、
基板と、
前記基板の上のアモルファスカーボン層と
を備え、前記アモルファスカーボン層は炭素及び水素を含み、前記アモルファスカーボン層は前記炭素に結合された金属充填剤を含み、前記アモルファスカーボン層中の前記水素の合計原子濃度は5%と50%の間であり、前記アモルファスカーボン層中の前記金属充填剤の合計原子濃度は5%と90%の間である、炭素ベースのハードマスク層。
【請求項2】
前記金属充填剤がさらに前記水素に結合される、請求項1に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項3】
前記金属充填剤がさらに金属-金属間結合を含む、請求項1に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項4】
前記金属充填剤がさらに前記水素に結合され、且つ前記金属充填剤がさらに金属-金属間結合を含む、請求項1に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項5】
前記金属充填剤が、W、V、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、及びAlからなる群から選択される金属成分である、請求項1に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項6】
前記金属充填剤がホウ素である、請求項1に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項7】
前記アモルファスカーボン層がBCを含む、請求項6に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項8】
炭素ベースのハードマスク層であって、
基板と、
前記基板の上のアモルファス炭化物層と
を備え、前記アモルファス炭化物層は炭素及び水素を含み、前記アモルファス炭化物層は前記炭素に結合された金属充填剤を含み、前記アモルファス炭化物層中の前記水素の合計原子濃度は5%と50%の間であり、前記アモルファス炭化物層中の前記金属充填剤の合計原子濃度は5%と90%の間である、炭素ベースのハードマスク層。
【請求項9】
前記金属充填剤がさらに前記水素に結合される、請求項8に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項10】
前記金属充填剤がさらに金属-金属間結合を含む、請求項8に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項11】
前記金属充填剤がさらに前記水素に結合され、且つ前記金属充填剤がさらに金属-金属間結合を含む、請求項8に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項12】
前記金属充填剤が、W、V、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、及びAlからなる群から選択される金属成分である、請求項8に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項13】
前記金属充填剤がホウ素である、請求項8に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項14】
前記アモルファス炭化物層がBCを含む、請求項13に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項15】
炭素ベースのハードマスク層であって、
基板と、
前記基板の上のアモルファスカーボン及び炭化物層と
を備え、前記アモルファスカーボン及び炭化物層は炭素及び水素を含み、前記アモルファスカーボン及び炭化物層は前記炭素に結合された金属充填剤を含み、前記アモルファスカーボン及び炭化物層中の前記水素の合計原子濃度は5%と50%の間であり、前記アモルファスカーボン及び炭化物層中の前記金属充填剤の合計原子濃度は5%と90%の間である、炭素ベースのハードマスク層。
【請求項16】
前記金属充填剤がさらに前記水素に結合される、請求項15に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項17】
前記金属充填剤がさらに金属-金属間結合を含む、請求項15に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項18】
前記金属充填剤がさらに前記水素に結合され、且つ前記金属充填剤がさらに金属-金属間結合を含む、請求項15に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項19】
前記金属充填剤が、W、V、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、及びAlからなる群から選択される金属成分である、請求項15に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【請求項20】
前記金属充填剤がホウ素であり、前記アモルファスカーボン及び炭化物層がBCを含む、請求項15に記載の炭素ベースのハードマスク層。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、「CHEMICAL MODIFICATION OF HARDMASK FILMS FOR ENHANCED ETCHING AND SELECTIVE REMOVAL」と題する2016年10月1日出願の米国非仮特許出願第15/283,400号の利点を主張するものである。この特許の開示内容は全て、参照することによって本願に組み込まれるものとする。
【0002】
[0001]実施形態は、半導体用途におけるリソグラフィ処理の分野に関し、特に、高度なエッチング選択性、及びハードマスクの簡単な除去を可能にする化学的修飾が可能なハードマスク膜に関する。
【背景技術】
【0003】
[0002]ハードマスクは、半導体デバイスの製造における多数のパターニング工程において使用される。高品質のハードマスクにより、厳格な寸法制御で下位層にパターンを転写することが可能である。厳格な寸法制御を達成するために、ハードマスク膜はエッチング処理中、下位層への高度なエッチング選択性を有する。ハードマスクとして使用されてきた1つの材料は、炭素層である。本書で使用する「炭素層」または「炭素ハードマスク」は、一又は複数のアモルファスカーボンまたは炭化物から成る層を指し示しうる。上記炭素ベースのハードマスクは、シリコン含有材料に対する高度なエッチング選択性のために、半導体デバイスの製造において特に有用である。例えば、炭素ベースのハードマスクは、ポリシリコン、SiO、及びSiに対して高度なエッチング選択性を有する。高度なパターニング処理において、ハードマスクのエッチング選択性を更に向上させるために、炭素層が合金化されうる。例えば、下位層に対するエッチング選択性を高めるために、炭素ハードマスクに金属成分を加えることができる。
【0004】
[0003]通常、ハードマスクは、ハードマスクがもはや必要でなくなった後に、酸素プラズマ(例:アッシング処理)を用いて除去される。しかしながら、炭素ハードマスクを合金化すると、上記処理を用いてハードマスクを除去することがますます困難になる。したがって、エッチング選択性が高まると、ハードマスクを除去することがもっと困難になるという不利点がもたらされる。
【発明の概要】
【0005】
[0004]実施形態は、下位層の上に合金炭素ハードマスクを形成することを含む、ハードマスクを処理する方法を含む。一実施形態では、金属炭素充填剤を用いて合金炭素ハードマスクが合金化される。実施形態は更に、合金炭素ハードマスクをパターニングすることと、合金炭素ハードマスクのパターンを下位層に転写することとを含む。一実施形態によれば、本方法は更に、多孔性炭素ハードマスクを形成するために、合金炭素ハードマスクから金属炭素充填剤の金属成分を除去することを含みうる。その後、多孔性ハードマスクが除去されうる。一実施形態では、金属炭素充填剤の金属成分は、金属炭素充填剤の金属成分を揮発させる処理ガスをチャンバの中へ流入させることを含む。
【0006】
[0005]付加的な実施形態は、炭化ホウ素充填剤である金属炭素充填剤を用いて合金化された合金炭素層を形成することを含む、合金炭素層を処理する方法を含みうる。実施形態はまた、多孔性炭素層を形成するために、炭素層から炭化ホウ素充填剤のホウ素成分を除去することも含みうる。一実施形態では、炭化ホウ素充填剤は、処理ガスをチャンバの中へ流入させることによって除去される。一実施形態では、処理ガスにより炭化ホウ素充填剤のホウ素成分を揮発させる。一実施形態では、処理ガスは、塩素、臭素、ヨウ素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、塩化チオニル、臭化チオニル、一臭化ヨウ素、または塩化スルフリルである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】一実施形態に係る合金炭素層の断面図である。
図1B】一実施形態に係る、多孔性炭素層を形成するために合金成分が除去された後の合金炭素層の断面図である。
図1C】一実施形態に係る、強化炭素層を形成するために多孔性炭素層の中へ第2の合金成分が導入された後の多孔性炭素層の断面図である。
図2】一実施形態に係る、合金炭素層を処理するのに使用される処理のフロー図である。
図3A】一実施形態に係る、下位層の上に形成された合金炭素ハードマスクの断面図である。
図3B】一実施形態に係る、合金炭素ハードマスクがパターニングされた後の合金炭素ハードマスクの断面図である。
図3C】一実施形態に係る、ハードマスクのパターンが下位層に転写された後の合金炭素ハードマスクの断面図である。
図3D】一実施形態に係る、多孔性炭素ハードマスクを形成するために合金成分が除去された後の合金炭素ハードマスクの断面図である。
図3E】一実施形態に係る、多孔性炭素ハードマスクが除去された後のパターニングされた基板の断面図である。
図4】一実施形態に係る、下位層をパターニングするために合金炭素ハードマスクを使用する処理のフロー図である。
図5A】一実施形態に係る、下位層の上に形成された合金炭素ハードマスクの断面図である。
図5B】一実施形態に係る、合金炭素ハードマスクの上に第2のマスク層が形成された後の合金炭素ハードマスクの断面図である。
図5C】一実施形態に係る、炭素ハードマスクの多孔性部分を形成するために、合金炭素ハードマスクの、第2のマスク層によって覆われていない部分から合金成分が除去された後の合金炭素ハードマスクの断面図である。
図5D】一実施形態に係る、炭素ハードマスクの多孔性部分が除去された後の合金炭素ハードマスクの断面図である。
図6】一実施形態に係る、化学的装飾が可能な合金炭素層を用いるための処理と合わせて使用されうる例示的なコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0021]様々な実施形態に係る合金炭素ハードマスクを使用する方法が記載される。以下の説明において、実施形態を完全に理解することができるように、多数の具体的な詳細が記載される。当業者には、これらの具体的な詳細なく実施形態を実行することが可能であることが明らかとなろう。他の例において、実施形態を不必要にわかりにくいものにしないために、既知の態様を詳細には説明しない。更に、添付の図面に示す様々な実施形態は単なる例示的な提示であり、必ずしも正確な縮尺率ではないことを理解すべきである。
【0009】
[0022]上述したように、合金炭素ハードマスクは、非合金炭素ハードマスクよりも向上したエッチング選択性を提供する。しかしながら、現在は、ハードマスクがもはや必要でなくなった後にハードマスクを除去することが更に困難であるために、半導体デバイスの製造において合金炭素ハードマスク層を使用することには限界がある。このため、実施形態は、ハードマスクがもはや必要でなくなった後にハードマスク材料を簡単に除去することを可能するのと同時に、エッチング選択性を改善することを可能にする、合金炭素ハードマスク及びパターニング処理を含む。
【0010】
[0023]一実施形態によれば、合金炭素ハードマスクは、化学的修飾が可能なハードマスクのマスク材料である。合金炭素ハードマスクは、当技術分野において既知のように、後に下位層に転写されるパターンでパターニングされうる。実施形態では次に、ハードマスクの除去を簡単にするために、ハードマスク材料の化学的修飾を行う処理を実行しうる。具体的には、実施形態は、合金炭素ハードマスクから合金成分を実質的に除去する化学的修飾を含む。合金成分が除去されると、酸素プラズマエッチング等の現在利用可能な処理技法を使用して簡単にハードマスクを除去することができる。したがって、実施形態により、もはや必要でなくなった後にハードマスクを簡単に除去する能力をいまだ保ちながらも、合金炭素ハードマスクによって提供される高度なパターニング処理において必要とされるエッチング耐性を改善することが可能になる。
【0011】
[0024]付加的な実施形態はまた、合金炭素ハードマスクの選択的な修飾を行うために、第2のマスク層も用いうる。例えば、合金炭素ハードマスクの上に第2のマスクが形成されうる。第2のマスクは、合金炭素ハードマスクの一部を化学的修飾処理から保護しうる。このため、後のプラズマエッチングにより、合金炭素ハードマスクの化学的に修飾された部分のみが除去されうる。
【0012】
[0025]別の実施形態は、多孔性炭素層を形成するために第1の合金成分が除去された後に、化学的に修飾された炭素層を再合金化することを含みうる。例えば、再合金化することにより、炭素層が多孔性炭素層に変わった後に、炭素層に所望の特性を提供する第2の合金成分が得られうる。したがって、実施形態により、多孔性炭素層を、半導体の製造用途以外の用途に使用することを可能にしうる所望の材料特性を提供するように適合させることが可能になる。
【0013】
[0026]ここで、一実施形態に係る、合金炭素層の化学的な修飾を行う処理が示され記載される図1A~1C及び図2を参照する。ここで、図2を参照する。処理260は、金属炭素充填剤110を用いて合金化された炭素層105を含む合金炭素層120を形成することを含む工程262をもって開始しうる。一実施形態に係る上記合金炭素層120を図1Aに示す。
【0014】
[0027]一実施形態では、炭素層105は一又は複数のアモルファスカーボン又は炭化物からなっていてよい。一実施形態では、炭素層105は炭素及び水素を含みうる。例えば、水素の原子濃度は炭素層105の5%と50%の間でありうる。更に、合金炭素層120内の金属炭素充填剤(すなわち、合金成分)110の原子濃度は、約5%と90%の間でありうる。一実施形態では、金属炭素充填剤110は、炭素層105全体に均一に分散されうる。図示した実施形態では、金属炭素充填剤110は実質的に個別の粒子として示されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、金属炭素充填剤110は重なり合っている場合がある、及び/または金属炭素充填剤110の接続網が形成されうることに注意すべきである。例えば、金属炭素充填剤110の金属部分は、炭素との結合、水素との結合、及び/又は隣接する金属炭素充填剤110の他の金属部分との結合を形成しうる。
【0015】
[0028]一実施形態によれば、金属炭素充填剤110は、以下に更に詳細に説明する化学的修飾処理を用いて除去可能な材料であってよい。金属炭素充填剤110の金属成分は、いずれかの好適な金属であってよい。特定の実施形態では、金属成分は、炭化ホウ素(例:BC)を形成するホウ素でありうる。付加的な実施形態は、例えば非限定的に、W、V、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、及びAl等の金属成分を含みうる。
【0016】
[0029]合金炭素層120が形成された後に、これを使用して下位層をパターニングすることができる。上記実施形態では、合金炭素層は合金炭素ハードマスクと称されうる。パターニング処理を、以下に更に詳細に説明する。パターニングが完了し、合金炭素層120がもはや必要でなくなった後に、実施形態は、図2の工程264に示すように、多孔性炭素層122を形成するために金属炭素充填剤110の金属部分を除去するために、合金炭素層120の化学的修飾を行うことを含む。一実施形態に係る、上記多孔性炭素層122を図1Bに示す。図示したように、炭素層105内にボイド112を形成するために、金属炭素充填剤110が除去される。付加的な実施形態は、互いに接続して多孔性炭素層122全体にボイド網を形成するボイド112を含みうる。ボイド網により、炭素層105全体に拡散経路が形成され、金属炭素充填剤の金属成分の除去を支援しうる、及び/または以下に更に詳細を説明する、後の再合金化処理を支援しうる。更に、金属炭素充填剤110の金属部分の除去により、合金炭素層120の厚さと比べて多孔性炭素層122の厚さが実質的に縮小されることはない。金属炭素充填剤110の金属部分が除去されると、多孔性炭素ハードマスク122は(例えば、アッシング処理を用いて)より簡単に除去される。
【0017】
[0030]一実施形態によれば、化学的修飾処理を用いて金属炭素充填剤110の金属部分が除去されうる。化学的修飾処理は、金属炭素充填剤110の金属部分を揮発させる気相エッチング液及びハロゲン化剤に合金炭素ハードマスク120を暴露することを含みうる。一実施形態では、化学的修飾処理は、金属炭素充填剤110の金属成分を揮発させる。付加的な実施形態では、化学的修飾処理は、金属炭素充填剤110の金属成分と炭素成分を揮発させうる。一実施形態では、ハロゲン化剤は、塩素、臭素、ヨウ素、塩化水素、臭化水素、ヨウ化水素、塩化チオニル、臭化チオニル、一臭化ヨウ素、または塩化スルフリルを含む。炭化ホウ素充填剤110の特定の実施形態では、塩化チオニルを使用して、炭化ホウ素充填剤110のホウ素成分を揮発させうる。付加的な実施形態では、塩素を使用して、炭化ホウ素充填剤110のホウ素成分を揮発させうる。
【0018】
[0031]一実施形態では、合金炭素層120は、処理チャンバ内で化学的修飾処理に暴露されうる。処理チャンバは、処理ガスを流入させることができるいずれかの好適なチャンバであってよい。例えば、処理チャンバは、プラズマ処理チャンバ等の真空チャンバであってよい。一実施形態では、化学的修飾処理は、気圧未満の圧力で実行されうる。例えば、処理圧力は、約700トール以下で実行されうる。一実施形態では、処理圧力は約250トール以下であってよい。一実施形態では、処理圧力は約25トール以下であってよい。特定の実施形態では、処理圧力は約10トール以下であってよい。一実施形態では、化学的修飾処理は気圧で実行することができ、ハロゲン化剤は窒素又はアルゴン等の不活性ガスによりパージされたチャンバの中へ導入される。
【0019】
[0032]特定の実施形態では、化学的装飾処理に使用される処理ガスを、チャンバの中へパルス流入させることができる。例えば、処理ガスをチャンバの中へパルス流入させ、その後にパージを行うことができる。処理ガスのパージ時間とパージ時間との比は、おおよそ1:100以下であってよい。一実施形態では、処理ガスのパルスは1秒未満、その後のパージは複数秒であってよい。特定の実施形態では、処理ガスの各パルスは約0.25秒未満であってよく、パージは約5秒以上であってよい。炭素層120から金属炭素充填剤110の金属部分を実質的に除去するのに必要なパルスサイクル数は、合金炭素層120の厚さによって変化しうる。一実施形態では、合金炭素層120から金属炭素充填剤110の金属部分を除去するのに必要なサイクル数は、合金炭素層120の厚さの増加とともに線形的に増加しうる。例えば、約100オングストロームと2000オングストロームの間の合金炭素層120から金属炭素充填剤110の金属部分を除去するには、50~1000パルスサイクルが使われうる。本書で使用する「除去」及び「実質的に除去」という語は、層内の金属炭素充填剤110の金属部分を全て完全に除去することを必ずしも指すものではない。その代わり、「除去」及び「実質的に除去」という表現の使用は、化学的に修飾された層を除去するのに使用されるエッチング処理に対する化学的に修飾された層のエッチング耐性が変わるほど、十分な割合の金属充填剤110の金属成分が除去されたことを意味する。例えば、合金炭素層は、金属炭素充填剤110の金属成分の少なくとも50%以上が除去されたときに、多孔性炭素層122と見なされうる。一実施形態では、合金炭素層は、金属炭素充填剤110の金属成分の少なくとも95%が除去されたときに、多孔性炭素層と見なされうる。特定の実施形態では、合金炭素層は、金属炭素充填剤110の金属成分の少なくとも99%が除去されたときに、多孔性炭素層と見なされうる。
【0020】
[0033]一実施形態では、金属炭素充填剤110の金属成分の除去速度は、合金炭素層120の温度を上げることによって速めることが可能である。ある実施形態では、合金炭素層120の温度を上げれば、金属炭素充填剤110の金属成分の除去速度を指数関数的に速めることができる。除去速度を速めることにより、所定の厚さの合金炭素層から多孔性炭素層を形成するのに使用されるパルスサイクルを減らす、あるいは処理時間を短縮することが可能になりうる。一実施形態では、処理温度は約400℃と650℃の間であってよい。
【0021】
[0034]多孔性炭素層122を形成するために金属炭素充填剤110の金属成分が除去された後に、アッシングなどの標準の炭素除去技法を用いて多孔性炭素層122を除去することができ、これを以下に更に詳細に説明する。しかしながら、ある実施形態では、多孔性炭素ハードマスク122は、オプションの工程266において示すように、第2の充填剤を用いて強化(すなわち再合金化)されうる。一実施形態に係る、上記のような強化炭素層124を図1Cに示す。
【0022】
[0035]図1Cに示すように、第2の充填剤114は、金属炭素充填剤110の金属部分を除去することによって形成された空洞112内の炭素層105に取り込まれうる。一実施形態では、第2の充填剤114は、拡散処理によって強化炭素層124に取り込まれうる。例えば、多孔性炭素層122を、第2の充填剤114を含むガスに暴露することが可能である。一実施形態では、第2の充填剤114により空洞112が完全に充填される。一実施形態では、第2の充填剤114により空洞112が部分的に充填される。一実施形態では、空洞112を囲む炭素層の表面をコーティングすることによって、第2の充填剤114により空洞112が部分的に充填される。一実施形態では、第2の充填剤114は、強化炭素層124に所望の特性を提供する材料を含みうる。一実施形態では、第2の充填剤114は、金属、半導体、または金属酸化物であってよい。
【0023】
[0036]ここで、一実施形態に係る、図3A~3Eの断面図と、下位層をパターニングするために合金炭素ハードマスクを使用する処理470の説明が記載される図4の処理フロー図を参照する。合金炭素層はハードマスクとして本書に記載し使用しているが、図1A~1Cに関して上述したものと類似の合金炭素層を、半導体デバイスの製造用ハードマスクとしての使用以外の多数の異なる用途に使用することも可能である。
【0024】
[0037]実施形態は、下位層の上に、金属炭素充填剤で合金化された炭素ハードマスクを形成することを含む工程472で開始する。合金炭素ハードマスク320を含む層のスタック300を、図3Aに示す。図示したように、合金炭素ハードマスク320は、パターニングが所望される下位層304の上に形成される。下位層304は、基板303の上に形成されうる。一実施形態では、下位層304は、合金炭素ハードマスク320の支援でパターニングされることになるいずれかの材料層または材料層のスタックであってよい。したがって、下位層304は、合金炭素ハードマスク320に対して選択的にエッチングされた材料を含みうる。例えば、下位層304は、ポリシリコン、SiO、SbN、TiN、Cu、Al、Si、W、Co、Ta、TaN、WN、SiC、SiCN、SiOCN、及びSiOCのうちの一又は複数を含みうる。一実施形態では、基板303は、下位層がパターニングされうるいずれかの材料層であってよい。一実施形態では、基板303は、シリコン、III-V半導体材料、シリコンオンインシュレータ(SOI)等の半導体材料であってよい。付加的な実施形態は、基板303と下位層304との間にエッチング停止層(図示せず)を含みうる。
【0025】
[0038]一実施形態では、合金炭素ハードマスク320は、上述した合金炭素層120と実質的に類似しうる。具体的には、合金炭素ハードマスク320は、金属炭素充填剤を含む炭素材料を含みうる。例えば、金属炭素充填剤は炭化ホウ素であってよく、合金炭素ハードマスク320は10%と90%の間の原子濃度の金属炭素充填剤を有しうる。他の図面においては、単純化のために充填剤(及び後に形成されるボイド)は省略されており、合金炭素ハードマスクと多孔性炭素ハードマスクとの違いは、異なる陰影によって表される。
【0026】
[0039]ここで、一実施形態に係る合金炭素ハードマスク320をパターニングしうる工程474を参照する。一実施形態に係るパターニングされた合金炭素ハードマスク320を図3Bに示す。図3Bでは、合金炭素ハードマスク320を貫通する複数の開口部335を形成するためにパターニングされた合金炭素ハードマスク320が示される。複数の開口部335により、下位層304の上面が露出しうる。図示した実施形態では、複数の開口部335は、複数の等間隔に配置されたフィン部が形成されるようにパターニングされているが、実施形態は上記構成に限定されず、いずれかの所望されるパターンを合金炭素ハードマスク320に形成することが可能である。
【0027】
[0040]一実施形態では、合金炭素ハードマスク320をいずれかの好適なパターニング処理を用いてパターニングすることができる。例えば、合金炭素ハードマスク320の上に感光レジスト(図示せず)を堆積させ、暴露し現像することができる。現像した感光レジストを次にエッチングマスクとして使用して、露出パターンを合金炭素ハードマスク320に転写することができる。合金炭素ハードマスク320にパターンを転写した後に、感光レジストを取り除くことができる。
【0028】
[0041]ここで、合金炭素ハードマスク320内に形成されたパターンを下位層304に転写しうる工程476を参照する。一実施形態に係る、上記のパターニングされた下位層304を有するスタック300を図3Cに示す。下位層304に対する合金炭素ハードマスク320の高度なエッチング選択性のために、小さい限界寸法を有する高アスペクト比の特徴を下位層304にパターニングすることが可能である。図示したように、合金炭素ハードマスク320内に形成された開口部335に実質的にアライメントされた開口部337を下位層304に形成することが可能である。一実施形態によれば、下位層304はプラズマエッチング処理を用いてパターニングされうる。
【0029】
[0042]下位層304をパターニングした後で、合金炭素ハードマスク320を除去する必要がありうる。しかしながら、上記したように、金属炭素合金成分により、当技術分野で既知の単純なハードマスク除去処理の使用が妨げられる。このため、実施形態は、合金炭素ハードマスク320の化学的装飾を含みうる。したがって、工程478は、合金炭素ハードマスク320から金属炭素充填剤を除去することを含みうる。一実施形態に係る化学的に装飾されたハードマスク322を有するスタック300を図3Dに示す。
【0030】
[0043]一実施形態によれば、化学的に修飾されたハードマスク322は、上述した多孔性炭素ハードマスク122と実質的に類似しうる。例えば、多孔性炭素ハードマスク322は、金属炭素充填剤の金属部分が前に位置していたところにボイド又はボイドネットワーク(図3Dでは見えていない)を含む炭素層を含みうる。一実施形態では、金属炭素充填剤の金属部分は、図1Bに関して上述した処理と実質的に類似する処理を用いて除去されうる。例えば、スタック300を、金属炭素充填剤の金属部分を揮発させる気相エッチング液とハロゲン化剤に暴露することができる。炭化ホウ素充填剤の特定の実施形態では、炭化ホウ素充填剤のホウ素成分を揮発させるために塩化チオニル又は塩素を使用することができる。
【0031】
[0044]一実施形態では、多孔性炭素ハードマスク322を形成するために合金炭素ハードマスク320から金属炭素充填剤の金属部分を除去するのに使用される処理条件(例:温度、圧力、パルス数等)は、上述したものと実質的に類似しうる。一実施形態では、合金炭素ハードマスク320の化学的修飾は、下位層304をパターニングするのに使用されるのと同じ処理チャンバ内で実行されうる(すなわち、合金炭素ハードマスク320から金属炭素充填剤を除去するために、スタック300を異なる処理チャンバへ移動させる必要はない場合がある)。付加的な実施形態では、合金炭素ハードマスク320から金属炭素充填剤を除去するために、スタック300が異なるチャンバへ移送されうる。
【0032】
[0045]多孔性炭素ハードマスク322を形成するために合金炭素ハードマスク320から金属炭素充填剤が除去された後に、スタック300の処理を、工程480を用いて続けることができ、工程480は、下位層304から多孔性炭素ハードマスク322を除去することを含む。一実施形態に係る、多孔性炭素ハードマスク322が除去されたスタック300を、図3Eに示す。
【0033】
[0046]一実施形態によれば、多孔性炭素ハードマスク322は、標準のハードマスク除去技法を用いて除去されうる。例えば、多孔性炭素ハードマスク322は、NO、NO、O、CO、O、HO等のガスに暴露することによって、あるいは、NO、NO、O、CO、O、HO等のガスから形成されたプラズマに暴露することによって除去されうる。一実施形態では、処理チャンバ内にプラズマが存在していてもよく、あるいは遠隔プラズマであってもよい。一実施形態では、スタック300が合金炭素ハードマスク320から金属炭素充填剤の金属部分を除去するのに使用されるのと同じ処理チャンバ内にある間に、多孔性炭素ハードマスク322を除去することができる、または多孔性炭素ハードマスク322を異なる処理チャンバ内で除去することができる。
【0034】
[0047]図示した実施形態では、多孔性炭素ハードマスク322を形成するための金属炭素充填剤の金属部分の除去、及びスタック300からの多孔性炭素ハードマスク322の最終的な除去は、2つのまったく別の処理工程として示されている。しかしながら、実施形態は上記構成に限定されない。例えば、金属炭素充填剤の除去と、ハードマスクの多孔性部分の除去とを交互にするパルス処理が使用されうる。上記実施形態では、処理ガスの一又は複数のパルスを使用して、合金炭素ハードマスク320の露出した上部から金属炭素充填剤の金属成分を除去することができる(すなわち、ハードマスク全体が多孔性にならない場合がある)。その後、ハードマスク除去処理ガスの一又は複数のパルスを使用して、ハードマスクの多孔性部分のみを除去することができる。この処理は、ハードマスク全体が除去されるまで、任意の回数だけ繰り返されうる。更に別の実施形態では、金属炭素充填剤の金属成分を揮発させるのに使用される処理ガスが、多孔性炭素ハードマスク322を除去するのに使用される処理ガスと同時にチャンバの中へ流入されうる。
【0035】
[0048]ここで、一実施形態に係る、合金炭素ハードマスクの局所部の化学的修飾を行う処理フローを示す断面図である図5A~5Dを参照する。上記実施形態は、ハードマスクの幾つかの領域のみを除去する必要があるときに有用でありうる。
【0036】
[0049]ここで、一実施形態に係る合金炭素ハードマスク520、下位層504、及び基板503を含むスタック500を示す図5Aを参照する。スタック500は、上述したスタック300と実質的に類似したものであってよく、したがって、本書では更に詳細には説明していない。
【0037】
[0050]スタック500が形成された後、実施形態は、図5Bに示すように、合金炭素ハードマスク520の上に第2のマスク層552を形成することを含む。一実施形態では、第2のマスク層552は、感光材料又は追加の炭素ハードマスクであってよい。第2のマスク層552は、合金炭素ハードマスク520の一部528を露出させるようにパターニングされうる。
【0038】
[0051]ここで、図5Cを参照する。合金炭素ハードマスク520の露出部528の金属炭素充填剤の金属部分を除去するために、合金炭素ハードマスク520が化学的に修飾されうる。上記実施形態では、ハードマスクは、したがって、多孔性炭素ハードマスク材料522と合金炭素ハードマスク材料520の一部を含みうる。図示したように、露出部528は、多孔性炭素ハードマスク材料522に変換される。第2のマスク層552によって覆われた合金炭素ハードマスク材料の一部は、揮発ガスから保護され、化学的に修飾されない。しかしながら、拡散を通して、第2のマスク層552の下の幾つかの部分553(例:アンダーカット)が化学的に修飾されうることを理解すべきである。したがって、多孔性部分522は、図5Dに示すように、上述した処理と実質的に類似するハードマスク除去処理を用いて、化学的に装飾されていない部分520を残して簡単に除去することができる。
【0039】
[0052]図示し上述した処理工程において、処理チャンバ内で単一のスタック300又は500が処理される。しかしながら、いかなる数のスタックも同時に処理できることを理解すべきである。例えば、各々が化学的修飾可能な合金炭素ハードマスクを含むそれ自体の層の一又は複数のスタックを有する複数のウエハを、単一のチャンバ内で処理することが可能である。代替実施形態では、1回に1つのウエハを処理することが含まれる。
【0040】
[0053]一実施形態に係る処理ツールの例示的なコンピュータシステム660を示すブロック図である図6をここで参照する。一実施形態では、コンピュータシステム660は、処理ツールに結合され、処理ツール内の処理を制御する。コンピュータシステム660は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、エクストラネット、またはインターネット内の他のマシンに接続(例:ネットワーク化)されていてよい。コンピュータシステム660は、クライアントサーバネットワーク環境のサーバまたはクライアントマシンの容量内で動作しうる、あるいは、ピアツーピア(または分散)ネットワーク環境のピアマシンとして動作しうる。コンピュータシステム660は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、ウェブアプライアンス、サーバ、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、あるいはそのマシンによって実行されるべき動作を特定する(連続的なあるいはその逆の)命令セットを実行することができるいずれかのマシンであってよい。更に、コンピュータシステム660に対して単一のマシンのみを示したが、「マシン」という語はまた、本書に記載の方法の一又は複数のいずれかを実施するために命令セット(または複数の命令セット)を個別に又は共同で実行するマシン(例:コンピュータ)の全ての集合体も含むと解釈されるだろう。
【0041】
[0054]コンピュータシステム660は、実施形態に係る処理を実施するためにコンピュータシステム660(または他の電子デバイス)をプログラミングするのに使用されうる、記憶された命令を有する固定マシン可読媒体を有するコンピュータプログラム製品、またはソフトウェア622を含みうる。マシン可読媒体は、マシン(例:コンピュータ)によって読み取り可能な形態の情報を記憶するまたは送信するためのいずれかの機構を含む。例えば、マシン可読(例:コンピュータ可読)媒体は、マシン(例:コンピュータ)可読記憶媒体(例:読み取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスなど)、マシン(例:コンピュータ)可読送信媒体(電気、光、音響または他の形態の伝播信号(例:赤外線信号、デジタル信号等))を含む。
【0042】
[0055]一実施形態では、コンピュータシステム660は、バス630を介して互いに通信するシステムプロセッサ602、メインメモリ604(例:読取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、シンクロナスDRAM(SDRAM)又はランバスDRAM(RDRAM)などの動的ランダムアクセスメモリ(DRAM))、スタティックメモリ606(例:フラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)など)及び補助メモリ618(例:データストレージデバイス)を含む。
【0043】
[0056]システムプロセッサ602は、マイクロシステムプロセッサ、中央処理ユニットなどの一又は複数の汎用処理デバイスを表す。より具体的には、システムプロセッサは、複合命令セットコンピュータ(CISC)マイクロシステムプロセッサ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)マイクロシステムプロセッサ、超長命令語(VLIW)マイクロシステムプロセッサ、他の命令セットを実行するシステムプロセッサ、または命令セットの組み合わせを実行するシステムプロセッサであってよい。システムプロセッサ602はまた、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号システムプロセッサ(DSP)、ネットワークシステムプロセッサなどの一又は複数の専用処理デバイスであってもよい。システムプロセッサ602は、本書に記載の実施形態に係る工程を実施するための処理論理回路626を実行するように構成される。
【0044】
[0057]コンピュータシステム660は更に、他のデバイス又はマシンと通信するためのシステムネットワークインターフェースデバイス608を含みうる。コンピュータシステム660はまた、ビデオディスプレイユニット610(例:液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオードディスプレイ(LED)、またはブラウン管(CRT))、英数字入力デバイス612(例:キーボード)、カーソル制御デバイス614(例:マウス)、及び信号生成デバイス616(例:スピーカー)も含みうる。
【0045】
[0058]補助メモリ618は、本書に記載の方法又は機能の一又は複数のいずれかを実施する一又は複数の命令セット(例:ソフトウェア622)が記憶されたマシンによってアクセス可能な記憶媒体631(または具体的にはコンピュータ可読記憶媒体)を含みうる。ソフトウェア622はまた、コンピュータシステム660によってそれらを実行中に、メインメモリ604内部及び/またはシステムプロセッサ602内部に完全にあるいは少なくとも部分的に常駐することができ、メインメモリ604及びシステムプロセッサ602はまた、マシン可読記憶媒体も構成している。ソフトウェア622は更に、システムネットワークインターフェースデバイス608を介してネットワーク620を通して送信されあるいは受信されうる。
【0046】
[0059]例示的な実施形態ではマシンによってアクセス可能な記憶媒体631を単一の媒体として示したが、「マシン可読記憶媒体」という語は、一又は複数の命令セットを記憶する単一の媒体または複数の媒体(例:中央データベース、分散データベース、及び/または関連キャッシュ及びサーバ)を含むものと解釈されるべきである。「マシン可読記憶媒体」という語はまた、マシンによって実行され、マシンに一又は複数の方法のいずれかを実施させる命令セットを記憶する又は符号化することができるいずれかの媒体を含むとも解釈されるだろう。「マシン可読記憶媒体」という語は、したがって、非限定的に、固体メモリ、並びに光及び磁気媒体を含むと解釈されるだろう。
【0047】
[0060]上記の明細書において、具体的な例示的実施形態を記載した。以下の特許請求の範囲の範囲内から逸脱せずに、これらに様々な変更を行いうることは明らかである。本明細書及び図面は、したがって、限定するものではなく例示的なものとみなすべきである。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6