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  • 特許-フッ素を含む排水の処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-03
(45)【発行日】2022-06-13
(54)【発明の名称】フッ素を含む排水の処理方法
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/58 20060101AFI20220606BHJP
   B01D 21/01 20060101ALI20220606BHJP
   C02F 1/56 20060101ALI20220606BHJP
   C02F 11/10 20060101ALI20220606BHJP
【FI】
C02F1/58 M
B01D21/01 102
B01D21/01 105
B01D21/01 110
C02F1/56 J
C02F11/10 A
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019086611
(22)【出願日】2019-04-26
(65)【公開番号】P2020182889
(43)【公開日】2020-11-12
【審査請求日】2021-03-05
(73)【特許権者】
【識別番号】502362758
【氏名又は名称】JX金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】川村 茜
(72)【発明者】
【氏名】大塚 教正
【審査官】山崎 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-033386(JP,A)
【文献】特開2017-047336(JP,A)
【文献】特開2016-203130(JP,A)
【文献】特開2010-158633(JP,A)
【文献】特開2006-043678(JP,A)
【文献】特開2004-025136(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/58- 1/64
1/52- 1/56
11/00-11/20
B01D 21/01
B09B 1/00- 5/00
B09C 1/00- 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の系から発生するフッ素を含む排水を処理するフッ素処理工程において、前記複数の系に含まれる第1の系から発生する排水と、前記複数の系に含まれる第2の系から発生する第1排水と第2排水のうち硫酸イオン濃度が低い第1排水とを合流し排水中の硫酸イオン濃度が所定濃度以下となるように調整した混合排水に対して、塩化第2鉄を添加する処理、カルシウム塩を添加する処理、高分子凝集剤を添加する処理、処理水とフッ素含有汚泥を固液分離する処理を実行し、前記混合排水からフッ素を除去する工程と、
前記フッ素含有汚泥を溶融炉で処理してフッ素をスラグに固定する工程と、
前記第2排水と、前記フッ素が除去された前記混合排水と、を混合して排水処理する工程と、
を有することを特徴とするフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項2】
前記第2排水と、前記フッ素が除去された前記混合排水と、を混合した排水の硫酸イオン濃度は前記所定濃度以下であることを特徴とする請求項1に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項3】
前記所定濃度は、6g/Lであることを特徴とする請求項1又は2に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項4】
前記第1の系は、焼却炉を含み、前記第2の系は、前記溶融炉を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項5】
前記溶融炉は産業廃棄物及び/又はリサイクル原料を処理する炉であることを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項6】
前記第1排水は、前記第2排水よりもフッ素濃度が高いことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項7】
前記フッ素含有汚泥の沈降速度が0.3~0.4cm/sec以上であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項8】
カルシウム/フッ素(モル比)が7当量以上となるように前記カルシウム塩を添加することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【請求項9】
前記フッ素をスラグに固定する工程では、前記溶融炉で1000~1700℃で前記フッ素含有汚泥を加熱処理することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載のフッ素を含む排水の処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フッ素を含む排水の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、産業廃棄物やリサイクル原料を処理する炉の排ガス処理設備から発生する排水中からフッ素を除去する技術について種々の提案がされており(例えば特許文献1~5等参照)、例えば、次のような処理が行われている。
【0003】
排水中のフッ素を除去する方法としては、排水にカルシウム塩を添加することで、難溶性のフッ化カルシウムを生成し、沈殿分離する方法が一般的である。しかしながら、フッ化カルシウムはコロイド状態で負に帯電しており、粒子同士が互いに反発して凝集(凝結)しづらいため、排水から除去することは難しい。そのため、塩化アルミニウムや硫酸アルミニウム、塩化第2鉄などの無機凝集剤を添加し、消石灰等でpH調整することで水酸化アルミニウムや水酸化鉄による凝集沈殿を併用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-80722号公報
【文献】特開2013-132601号公報
【文献】特開2013-166120号公報
【文献】特開2001-232373号公報
【文献】特開2012-106226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カルシウム塩による処理では、フッ化カルシウムの溶解度から、フッ素は約8mg/Lまで処理できると考えられるが、実際の処理では処理水に10~40mg/Lのフッ素が残留する場合が多い。これは、共存塩類、とくにアニオン濃度が高くなるにつれてフッ化カルシウムの溶解度が増加することや、反応を阻害する炭酸イオン、シリカ、硫酸イオン等の影響だと考えられる。特に、非鉄製錬においては、硫酸イオンは排水に多く含まれやすい。例えば、銅鉱石等は硫化物であるため、製錬所では硫酸が作られ、処理工程の排水は硫酸イオンが含まれることが多い。また、ニッケルやコバルト等の非鉄金属を溶解する場合には、硫酸が多く用いられるため、それらの処理工程から発生する排水にも硫酸イオンが含まれていることが多い。硫酸イオンは、カルシウム塩と反応し硫酸カルシウムを生成する。本来、フッ化カルシウム生成のために添加されたカルシウム塩が、硫酸イオンとの反応に消費され、フッ化カルシウムの生成を阻害する。そのため、硫酸イオンを含んでいても排水中のフッ素の濃度を低減するために、フルオロアパタイトのようなフッ化カルシウムよりも溶解度の小さい化合物を生成するための市販の有害物質処理剤を用いる必要があった。
【0006】
しかしながら、この方法では、フッ化カルシウムの他、フルオロアパタイトやハイドロアパタイト等のより微細な粒子が多量に発生するため、凝集のために多くの塩化第2鉄などの無機凝集剤を使う必要があり、薬剤コストがかかるだけでなく、汚泥発生量が増大する。また、硫酸イオンを多く含む排水に多量のカルシウム塩を添加することにより硫酸カルシウムを含む多くの汚泥が発生するため、それらの汚泥処理にもコストがかかる。
【0007】
本明細書に記載のフッ素を含む排水の処理方法は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、フッ素を含む排水を効率よく、低コストで処理することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に記載のフッ素を含む排水の処理方法は、複数の系から発生するフッ素を含む排水を処理するフッ素処理工程において、前記複数の系に含まれる第1の系から発生する排水と、前記複数の系に含まれる第2の系から発生する第1排水と第2排水のうち硫酸イオン濃度が低い第1排水とを合流し排水中の硫酸イオン濃度が所定濃度以下となるように調整した混合排水に対して、塩化第2鉄を添加する処理、カルシウム塩を添加する処理、高分子凝集剤を添加する処理、処理水とフッ素含有汚泥を固液分離する処理を実行し、前記混合排水からフッ素を除去する工程と、前記フッ素含有汚泥を溶融炉で処理してフッ素をスラグに固定する工程と、前記第2排水と、前記フッ素が除去された前記混合排水と、を混合して排水処理する工程と、を有するフッ素を含む排水の処理方法である。
【発明の効果】
【0009】
本明細書に記載のフッ素を含む排水の処理方法は、フッ素を含む排水を効率よく、低コストで処理することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係る排ガス処理装置の構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、一実施形態に係るフッ素を含む排水の処理方法について、図1に基づいて詳細に説明する。
【0012】
まず、排水の種類について説明する。
例えば、非鉄製錬所において、排水は、溶融炉や焼却炉などの排ガス処理をした排水、酸やアルカリなどの有価金属等を溶解回収した後の排水など、様々な排水がある。特に、近年、都市鉱山と言われる電子電気部品屑等のリサイクル原料を焙焼した炉の排ガスを処理した排水には、フッ素が含まれ、また、硫酸イオンも含まれることが多い。これらの排水の排水量や、硫酸イオン濃度は様々である。例えば、少ない場合には、排水量が1日あたり100m以下の排水もあるが、多い場合には、排水量が1日あたり500m以上、さらには1日あたり1000mを超える排水もある。また、硫酸イオン濃度についても、少ない場合には、25g/L以下や、10g/L以下の排水がある一方、多い場合には、50g/L以上や、150g/Lとの排水もある。
図1は、炉からの複数の排水に関する処理方法の一例を示す。図1の例は、溶融炉10及び焼却炉20から発生する排ガスを処理する例である。
【0013】
溶融炉10は、スラッジ類やガラスくずなどの産業廃棄物やリサイクル原料をリサイクルするために高温溶融処理するリサイクル処理炉である。溶融炉10では、銅や金、銀などの有価金属を回収し、同時に有害重金属類はスラグに封入し無害化、固定される。発生した排ガスは排ガス処理装置12にて処理される。
【0014】
排ガス処理装置12は、電気集塵機、バグフィルタ、脱硝触媒塔などを含む。排ガス処理装置12では、電気集塵機で得られたダストに含まれる銅、鉛、亜鉛等の金属を硫酸で浸出した後、中和と固液分離を繰り返して、金属分を回収する。最終的に残った液は、排水として処理されるが、硫酸イオン及びフッ素を含んでいる。排水Bは、硫酸イオン濃度が比較的低く、例えば5~23g/Lであり、フッ素濃度は、20mg/Lである。一方、排水Cは、溶融炉の排ガスに含まれるSOを処理した後の排水であり、硫酸イオン濃度は高く、55g/L以上である。ここで、排水Cの硫酸イオン濃度が特に高く、例えば100~140g/Lの場合には、排水Bや後述する排水Aと合流すると、合流後の排水の硫酸イオン濃度がかなり高くなってしまうおそれがある。なお、排水Cのフッ素濃度は比較的低く、例えば15mg/Lである。
【0015】
焼却炉20は、廃油、廃液などの液状産業廃棄物や電気部品屑などを焼却する炉である。焼却炉20における焼却により発生する排ガスは、排ガス処理装置22にて処理される。排ガス処理装置22は、急冷塔、溜水式スクラバー、イオンスクラバー、ミストコットレルなどを含む。排ガス処理装置22から排出される排水Aは、フッ素を含む排水であり、総合排水処理40に持っていくためには、フッ素を除去する必要がある。なお、排水Aのフッ素濃度は30mg/Lであり、硫酸イオン濃度は、例えば2~5g/Lである。
【0016】
これまで、排水にフッ素が含まれていれば、すべての排水をフッ素除去工程に送り込み、処理を行っていた。例えば、図1の例では、排水Aも排水Bも排水Cもフッ素除去工程に送り込み、処理することとしていた。その結果、硫酸イオン濃度の高い排水Cを排水A,Bと合流させることで、排水全体の硫酸イオン濃度が高くなり、カルシウム塩と高分子凝集剤ではフッ素を除去できなくなっていた。したがって、排水中のフッ素の濃度を低減するために、フルオロアパタイトのようなフッ化カルシウムよりも溶解度の小さい化合物を生成するための市販の有害物質処理剤(例えば水酸化ドロマイト系処理剤(メタルクリア-2100、吉澤石灰工業株式会社製))を用いる必要があった。この場合、薬剤コストがかかるうえ、有害物質処理剤から発生する沈降物により、処理する泥量が多くなるという問題を抱えていた。
【0017】
そこで、本発明者は、鋭意研究の結果、フッ素除去工程における硫酸イオンの影響を抑えるため、フッ素除去工程に持ち込む排水を混合した時の硫酸イオン濃度を所定以下に調整することで、市販の有害物質処理剤を用いることなく、カルシウム塩と高分子凝集剤でフッ素を除去できることを見出した。すなわち、全ての排水を混合しても硫酸イオン濃度が所定濃度以下であれば、全ての排水を混合してフッ素除去工程に送り込んでもよいが、混合したときに所定濃度を超える場合には、硫酸イオン濃度の高い排水を別系統として分離し、所定濃度以下になるように排水を混合する必要がある。図1の例では、排水Aと排水Bをフッ素除去工程30に送り込み、排水Cは、別系統に分離することで、市販の有害物質処理剤を用いることなく、カルシウム塩と高分子凝集剤で排水A,Bからフッ素を除去できる。このようにすることで、フッ素除去工程30において有害物質処理剤を用いなくてもよいため、フッ化カルシウムの他、フルオロアパタイトやハイドロアパタイト等の微粒子が発生しなくなる。このため、微粒子を凝結するために多くの塩化第2鉄を使う必要がなくなり、薬剤コストを低減することや汚泥量を減らすことができる。
【0018】
上述したフッ素除去工程に送り込む排水の混合時の硫酸イオン濃度が所定濃度未満である場合とは、具体的には、6g/L以下の場合である。すなわち、硫酸イオン濃度が6g/L以下になるように調整する。なお、所定濃度は、5.5g/Lであることがより好ましい。即ち、フッ素除去工程に送り込む排水の混合時の硫酸イオン濃度が5.5g/L以下になるように調整することがより好ましい。
以下、図1の例を用いて説明する。表1には、排水A、B、Cそれぞれの排出量(水量)の割合、硫酸イオン濃度、フッ素濃度とともに、すべての排水を混合した場合の排出量(水量)の割合、硫酸イオン濃度、フッ素濃度が示されている。
【0019】
【表1】
【0020】
表1のように、排水Cの硫酸イオン濃度が高いため、混合した排水の硫酸イオン濃度が所定濃度を超える可能性が高い場合には、排水Cを分離する必要がある。排水Cを分離したときの状況を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】
表2においては、排水A、排水Bを混合してフッ素除去工程に送り込んだ場合の硫酸イオン濃度は、6g/L以下である。したがって、排水A、Bからは、高カルシウム塩と分子凝集剤でフッ素を除去することができ、市販の有害物質処理剤を用いる必要がなかった。
【0023】
以下、フッ素除去工程30での処理について説明する。
排ガス処理装置12から排出されたフッ素を含む排水Bと排ガス処理装置22から排出されたフッ素を含む排水Aは、フッ素除去工程30に送り込まれる。フッ素除去工程30は、複数の槽とシックナーからなる。
【0024】
フッ素除去工程30内での処理としては、排水に対して塩化第2鉄が添加される。なお、この処理に際して、排水に対して塩化アルミニウムや硫酸アルミニウムが更に添加されてもよい。
【0025】
必要に応じて、排水のpH調整を行った後、排水に対して塩化カルシウムが添加される。この場合、カルシウム/フッ素(モル比)が7当量以上となるように塩化カルシウムを添加する。この塩化カルシウムの添加により、排水中にはフッ化カルシウムが生成されるが、排水に対して消石灰を投入することで、先に添加した塩化第2鉄等の金属イオンをpH調整によって水酸化鉄等の形態にすることでフッ化カルシウム微粒子が凝集沈殿するようになっている。
【0026】
さらに、排水に対してフッ素含有汚泥の沈降速度が0.3~0.4cm/sec以上となる凝集剤(例えばデクセリアルズ株式会社製高分子凝集剤(SC-A510))が添加されることで、フッ化カルシウム微粒子がさらに凝集沈殿され、排水中のフッ素濃度を低くすることができる。また、塩化第2鉄、消石灰、塩化カルシウム等の薬剤コストを低減することができるとともに、排水残渣を減らすことができる。例えば、排水A、B、Cを混合して処理する場合と比べ、排水Cを別系統とすることで排水残渣を約半分にすることができる。これにより、溶融炉10において溶融処理するフッ素が固定される排水汚泥量をさらに減らすことができるため、スラグ化処理のためのコスト低減を図ることができる。
【0027】
シックナーでは、排水に含まれる固形分(排水残渣又はフッ素含有汚泥と呼ばれる)を沈降させて分離する。排水から分離された排水残渣は、溶融炉10に投入され、溶融処理される。この場合、溶融炉10では、排水残渣が1000~1700℃で加熱処理される。これにより、フッ素がスラグに固定される。一方、シックナーにおいて排水残渣が分離された後の排水は、総合排水処理40に送られる。
【0028】
これに対し、別系統で分離された排ガス処理装置12から排出された排水Cは、直接、総合排水処理40に送られる。総合排水処理40では、フッ素除去工程30から排出された排水と排水Cは混合されるが、フッ素除去工程30から排出された排水のフッ素の濃度が基準より低くなっていることと液量が排水Cの液量に比べて圧倒的に多いことから、混合してもフッ素の濃度の上昇は小さく、基準以下となり、排水中のフッ素が問題となることはない。例えば、表1の排水の例において、排水A、Bをフッ素除去工程に送り込み、フッ素除去工程30から排出された排水のフッ素濃度は、6mg/Lになり、総合排水処理40に持ち込まれ、排水Cと一緒になった場合でもフッ素濃度は、6.2mg/L程度である。
なお、総合排水処理40には、フッ素除去工程30から排出された排水と排水Cから重金属を除去する工程などが含まれている。
【0029】
なお、上記実施形態では、フッ素除去工程30で処理する排水が溶融炉10から発生した排ガスを処理した排水B,C及び焼却炉20から発生した排ガスを処理した排水Aである場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、溶融炉10及び焼却炉20以外から発生した排ガスを処理した排水のいずれかであってもよく、また、より複数の排水であってもよい。また、排ガス処理の排水のみでなく、酸やアルカリで金属を回収した後の排水でもフッ素を含む排液であれば、本発明の実施形態に含まれる。
【0030】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0031】
10 溶融炉
20 焼却炉
30 フッ素除去工程
図1