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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-06-21
(45)【発行日】2022-06-29
(54)【発明の名称】パンの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A21D 8/02 20060101AFI20220622BHJP
   A21D 13/16 20170101ALI20220622BHJP
【FI】
A21D8/02
A21D13/16
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017172860
(22)【出願日】2017-09-08
(65)【公開番号】P2019047740
(43)【公開日】2019-03-28
【審査請求日】2020-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000231637
【氏名又は名称】株式会社ニップン
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100084663
【氏名又は名称】箱田 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100156982
【弁理士】
【氏名又は名称】秋澤 慈
(72)【発明者】
【氏名】風早 浩行
(72)【発明者】
【氏名】宮本 守
【審査官】澤田 浩平
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-121127(JP,A)
【文献】特開平05-000045(JP,A)
【文献】blogspot " Sabbath Supper"に掲載された記事" Cooking Lesson--How toMake Kolache Step by Step",[オンライン],2011年3月9日,[2021年11月26日検索],インターネット<http://sabbathsupper.blogspot.com/2011/03/30811-cooking-lesson-how-to-make.html>
【文献】FC2ブログ"ベーカリーアドバイザーの部屋"に掲載された記事"ミキシング時の油脂の投入タイミングについて",[オンライン],2010年7月13日,[2021年4月27日検索],インターネット<https://sizuasa.blog.fc2.com/blog-entry-107.html>
【文献】雁瀬大二郎,パン製法,沼田書店,1970年,第6版,pp.392-393
【文献】旭屋出版書籍編集部,クロワッサンの技術,株式会社旭屋出版,2008年,pp.30-31
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A21D
Google
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の工程
(1)油脂と、穀粉以外の粉末状原料の全量とをクリーミングして可塑性油脂組成物を得る工程
(2)可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を混合することを含む、生地を得る工程
(3)前記生地を230℃以上300℃未満で焼成する工程
を含む、パン類の製造方法であって、
前記可塑性油脂組成物に含まれる油脂の量が前記穀粉100質量部に対し4~53質量部である、多層状のパン類の製造方法。
【請求項2】
工程(3)において250℃以上300℃未満で焼成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
多層状のパン類がデニッシュ、クロワッサン及びパイからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
油脂はグルテンの形成を抑制するため、油脂を除く製パン原料をまずミキシングして十分にグルテン形成させ、その後、油脂を添加して再度ミキシングすることによりパン生地を調製することが一般的である。デニッシュやクロワッサン、パイなど多層状のパン類では、油脂を含む製パン原料を比較的短時間でミキシングし、シーターで生地を折り畳みつつ伸ばして多層状のパン生地を調製することが一般的であり、生地を折り畳みつつ伸ばす際にグルテンが形成される。これらのようなパン生地を焼成して得たパン類は、グルテンが十分形成されているために硬く、ひきのある食感になりがちであり、多層状のパン類ではさらに歯切れが悪く食べにくい食感となる。
パンに求められる食感は多様であるが、中でも柔らかく口溶けの良い食感は最も求められる食感の一つである。
このような食感を得るために、小麦粉等の製パン用穀粉組成物に対する加水量を多くした多加水パン生地を焼成したパン類が知られている。しかしながら、多加水パン生地は保形成が低く、成形等の作業性が悪くなるという欠点がある。
また、柔らかく口溶けの良いパン類を得るための製造方法として、逆仕込み法(ベーシックドウ法、ベーシックイーストドウ法とも称される)が知られている。この逆仕込み法とは、油脂、卵等の液体製パン原料、糖類等の粉末製パン原料をシュガーバッター法で起泡させ、ここに小麦粉等の製パン穀粉原料、イースト、水等の主原料を添加、ミキシングしてパン生地を調製する方法である。これにより得られたパンは柔らかく口溶けの良い食感であるが、これは大量の油脂と卵等の液体製パン原料(特に卵)の添加による極めてリッチな配合のパン生地になっているためである。パン類は食パン、ロールパン、菓子パン、ドーナツ、調理パンなど多様であるが、逆仕込み法を適用することができるパンはシナモンロール等の菓子パンといった極一部に限られる。
【0003】
従来、このような問題点を解決し、柔らかく口溶けの良いパンを得るために様々な試みがなされてきた。
特許文献1では、糖類を固形分として20~75質量%含有し、比重が0.9未満である可塑性油脂組成物を添加したパン生地が開示され、また、小麦粉類、水及びイーストを含む製パン原料を混捏した生地に前記可塑性油脂組成物を添加して更に混捏するパン生地の製造方法が開示されている。特許文献1に開示される方法は、一般的な製パン方法における油脂の取り扱いと同様に、油脂成分を除く製パン原料をあらかじめ混捏して得られた生地に可塑性油脂組成物を添加して再度混捏してパン生地とする方法である。
特許文献2では、中種に対し、穀粉類、イースト、水及び、食塩を加えて混合する工程、食用油脂類、卵黄及び糖類を含有する可塑性油脂混合物を混合する工程を含む中種法によるパン類の製造方法が開示されている。引用文献2では油脂成分を除く製パン原料をあらかじめ混捏して得られた生地に可塑性油脂組成物を添加している。また、可塑性油脂混合物において卵黄を必須成分としている。
特許文献3では、乳化剤を含有し、比重が0.9未満である油脂を連続相とする可塑性油脂組成物を添加したことを特徴とするパン生地、及び、小麦粉類、水及びイーストをミキシングしてグルテンが形成された生地に前記可塑性油脂組成物を添加してさらにミキシングすることを特徴とするパン生地の製造方法が開示されている。
また、特許文献4は、油脂性原料100質量部に対し、粉末素材が300質量部以上500質量部以下分散してなる可塑性油脂組成物の製造の際に、油脂性原料100質量部あたり粉末素材150質量部以下の範囲で配合していったんクリーミングまたはホイッピングした後、さらに残りの粉末素材を添加混合することを特徴とする可塑性油脂組成物の製造方法を開示している。この発明は、製パン改良効果を得るためには大量に添加が必要であった粉糖類、無機塩類、大豆粉等の穀粉類等を発酵阻害やグルテンの形成阻害を気にすることなく添加することができる様にすることが目的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-198060
【文献】特開2016-174570
【文献】特開2010-259411
【文献】特開2004-129578
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
柔らかく口溶けの良いパン及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は上記課題を解決する為鋭意研究を重ねた結果、(1)油脂及び穀粉以外の粉末状原料をクリーミングして可塑性油脂組成物を得る工程、(2)可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を混合することを含む、生地を得る工程及び(3)前記生地を300℃未満の温度で焼成する工程を含む、パン類の製造方法であって、前記可塑性油脂組成物に含まれる油脂の量が前記穀粉100質量部に対し4~53質量部である方法により柔らかく口溶けの良いパンが得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、以下を提供する。
[1]以下の工程
(1)油脂及び穀粉以外の粉末状原料をクリーミングして可塑性油脂組成物を得る工程 (2)可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を混合することを含む、生地を得る工程
(3)前記生地を300℃未満の温度で焼成する工程
を含む、パン類の製造方法であって、
前記可塑性油脂組成物に含まれる油脂の量が前記穀粉100質量部に対し4~53質量部である、前記方法。
[2]工程(3)において200℃以上300℃未満で焼成する、請求項1に記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、柔らかく口溶けの良いパンを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、以下の工程(1)油脂及び穀粉以外の粉末状原料をクリーミングして可塑性油脂組成物を得る工程(2)可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を混合することを含む、生地を得る工程(3)前記生地を300℃未満の温度で焼成する工程を含む、パン類の製造方法であって、前記可塑性油脂組成物に含まれる油脂の量が前記穀粉100質量部に対し4~53質量部である、前記方法である。
【0010】
本発明の方法において穀粉は小麦、大麦、ライ麦、米、大豆、トウモロコシなどの穀類を製粉して得られる小麦粉、大麦粉、ライ麦粉、米粉、大豆粉、コーンフラワーなどであり、パン原料として使用されるものであれば特に限定されない。2種以上を混合して使用することも出来、その使用する穀粉の種類や使用量はパンの種類によって適宜選択することができる。
【0011】
本発明の方法において使用される油脂はショートニング、マーガリン、バター、ラード等の通常製パン原料に使用される油脂や動物油脂及び植物油脂から水素添加等の公知の方法で加工して得られる加工油脂等、パン原料として使用される油脂であればいずれも好適に使用できる。2種以上の油脂を混合して使用しても良い。
【0012】
可塑性油脂組成物に含まれる油脂の量は、穀粉100質量部に対して4~53質量部である。穀粉100質量部に対して4質量部以上であればより確実に効果が得られやすく、穀粉100質量部に対して53質量部以下では脂のべたつきを抑えやすい。穀粉100質量部に対して4~30質量部であることが好ましく、穀粉100質量部に対して5~20質量部であることがさらに好ましい。
【0013】
本発明において穀粉以外の粉末状原料としては、食塩と砂糖のほか、通常製パン原料に使用される粉末状原料であれば何れも好適に使用できる。このような粉末状原料としては、イーストフード;タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、コーンスターチ等の澱粉類;澱粉類をエーテル化等の化学変性、α化等の物理変性、アミラーゼ処理等の酵素変性させた変性澱粉;ブドウ糖、果糖、乳糖、イソマルトース等の糖類;豆蛋白、乳蛋白等の蛋白類;脱脂粉乳等の乳加工粉末類;乳化剤;無機塩類;保存料;ビタミン類;カルシウム等の栄養強化剤などが上げられる。粉末状原料の配合量は特に制限されるものではなく、油脂とミキシングしてクリーミングできる配合量であればよい。好ましくは穀粉100質量部に対して4~50質量部である。
【0014】
本発明においてイーストとしては、パンの製造において通常使用されるものであれば特に限定なく使用することが出来、その種類や量は製造するパン類に応じて適宜選択することが出来る。なお、本発明において、イーストは粉末状、ペースト状、液状のいずれの性状のものも使用することが出来るが、本発明における穀粉以外の粉末状原料、液体状原料には含まれないものとする。
【0015】
本発明において液体状原料としては、水;塩類や糖質類等の水溶液;鶏卵等の卵類;卵類から分離調製された卵黄、卵白;牛乳等の家畜乳;液油等を使用することが出来る。その種類や量は製造するパン類に応じて適宜選択することが出来る。
【0016】
本発明においてクリーミングとは油脂を穀粉以外の粉末状原料と共にミキサー、フードプロセッサー、ホイッパー等の撹拌機で高速撹拌して空気を含有させ、混合物内に細かな空気の気泡を満遍なく分散させることをいう。例えばホバートミキサー(ミキサーN50、ホバート社製)を用いて280~600rpm、3~8分の条件で撹拌することによりクリーミングすることが出来る。
クリーミングにより含有させる空気の量は空気を含有した油脂組成物が可塑性を示す範囲であれば特に限定は無いが、クリーミングの終了時に、油脂組成物の比重は好ましくは0.9未満であり、さらに好ましくは0.4~0.85、より好ましくは0.6~0.8である。
【0017】
本発明の方法は、前記可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を混合することを含む、生地を得る工程を含む。
混合手段は特に限定されず、常法に従ってパン生地を得ることが出来る。例えば可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を添加してミキサーで混練することにより生地を得ることが出来る。
【0018】
本発明の方法は、前記生地を300℃未満の温度で焼成する工程を含む。焼成温度は200℃以上であることが好ましく、好ましくは230℃以上であり、最も好ましくは250℃以上である。300℃未満で焼成すると本発明より確実に効果が得られやすく、また焦げの発生をより確実に防止することが出来る。
【0019】
本発明の方法は、油脂及び穀粉以外の粉末状原料をクリーミングして可塑性油脂組成物を得る工程、可塑性油脂組成物に穀粉、イースト及び液体状原料を混合することを含む、生地を得る工程及び前記生地を300℃未満の温度で焼成する工程を含む以外は常法により、公知のパン類の製造方法に利用できる。その様なパン類の製造方法としては、直捏法、中種法、促成法、液種法、サワー種法、酒種法、ホップ種法、中麺法、チョリーウッド法、連続製パン法、冷蔵生地法、冷凍生地法等が上げられる。
本発明の製造方法で製造するパンに制限はなく、食パン、ロールパン、菓子パン、ドーナツ、調理パン等が上げられる。食パンとしては白食パン、フランスパン、バラエティーブレッド、イングリッシュマフィン等を、ロールパンとしてはテーブルロール、バターロール、コッペパン、スィートロール、バンズ等を;菓子パンとしてはアンパン、ジャムパン、クリームパン、カレーパン等のフィリング類をパンに詰めたパン、メロンパン、レーズンパン、デニッシュペストリー、クロワッサン、ブリオッシュ等を;調理パンとしてはハンバーガー、ホットドック、ピザ等を例として挙げることができる。
【実施例
【0020】
以下本発明を具体的に説明する為に実施例を示すが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0021】
製造例1 可塑性油脂組成物を含むデニッシュの製造
ホバートミキサー(ミキサーN50、ホバート社製)にショートニング15質量部を投入してビーターを使用してショートニングが柔らかくなるまで139rpmで撹拌した。続いて食塩2質量部及び砂糖15質量部を投入して更に591rpmで5分間高速撹拌して可塑性油脂組成物を得た(以下、この工程をクリーミング工程という)。次いで、小麦粉(日本製粉社製のクイン)100質量部、生イースト2質量部及び水50質量部をミキサーに投入し、低速5分、中速2分で混捏してパン生地を得た。得られたパン生地を一晩冷却後、麺帯状に成形し、55質量部の油脂を載せ、シーターで生地を16回折り畳みつつ伸ばしてデニッシュ生地を得た。相対湿度60%、温度32℃で90分間発酵させた後、50g/個に分割して成形し、230℃で8分間焼成してデニッシュを製造した。
【0022】
製造例2 デニッシュの製造方法
小麦粉(日本製粉社製のクイン)100質量部、食塩2質量部、砂糖15質量部、イースト2質量部、油脂5又は15質量部及び水55質量部をミキサーに投入し、低速5分、中速2分で混捏して、パン生地を得た以外は製造例1に従ってデニッシュを得た。
【0023】
評価例1 官能評価
熟練のパネラー10名により、可塑性油脂組成物を使用して製造したデニッシュの柔らかさ及び口どけを以下表1に示す基準に従って評価した。なお、標準的な製造方法で製造したデニッシュ(表2の参考例2)の評価点を3点とした。
【0024】
【表1】
【0025】
試験例1 クリーミング工程の有無の検討
表2記載の油脂を使用した以外は製造例1(実施例)又は製造例2(比較例)に従ってデニッシュを製造した。官能評価の結果を表2に示す。なお、200℃で焼成した以外は製造例2に従って製造した標準的なデニッシュは参考例である。
【0026】
【表2】
【0027】
油脂と穀粉以外の粉末製パン原料とのクリーミング工程を経て得た実施例のデニッシュでは、大幅に食感が改善されて十分に満足できるものであった。クリーミングしない比較例と参考例では、柔らかさ及び口どけ共に標準的なデニッシュと大差はなかった。
【0028】
試験例2 クリーミング工程を経て得たデニッシュ生地の焼成温度の検討
表3記載の油脂配合量及びデニッシュ生地の焼成温度にした以外は製造例1に従ってデニッシュを製造した。官能評価の結果を表3に示す。
【表3】


【0029】
200℃で焼成したデニッシュは、参考例2の標準的なデニッシュよりも食感が改善されていた。焼成温度を200~280℃にした実施例1~9は、食感が大幅に改善されて、十分に満足できるものであった。焼成温度を300℃にした比較例3と5では参考例と同等であった。300℃を超える焼成温度では焦げ等が発生する恐れがあると考えられるため試験しなかった。
【0030】
試験例3 クリーミング工程を経て得たデニッシュ生地の油脂配合量の検討
表4記載の油脂配合量にした以外は製造例1に従ってデニッシュを製造した(クリーミング工程有、焼成温度230℃)。官能評価の結果を表4に示す。
【0031】
【表4】

【0032】
油脂配合量が5~45質量部の範囲では、配合量の増加に伴って柔らかさ及び口どけ共に良好になっていった。油脂配合量が3質量部の比較例9では、油脂量が少ないために柔らかさ及び口どけ共に満足できるものではなかった。55質量部になると、柔らかさと口どけは良好なものの、油脂のべたつきが出る結果となった。