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特許7098988画像形成システム、画像形成方法および画像形成プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-04
(45)【発行日】2022-07-12
(54)【発明の名称】画像形成システム、画像形成方法および画像形成プログラム
(51)【国際特許分類】
   B65H 45/12 20060101AFI20220705BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20220705BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20220705BHJP
   B65H 37/06 20060101ALI20220705BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20220705BHJP
【FI】
B65H45/12
G03G21/00 500
B41J29/38
B65H37/06
G03G15/00 480
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018052102
(22)【出願日】2018-03-20
(65)【公開番号】P2019164257
(43)【公開日】2019-09-26
【審査請求日】2021-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】栗田 亘
(72)【発明者】
【氏名】向井 正統
(72)【発明者】
【氏名】木下 陽介
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-042931(JP,A)
【文献】特開2010-266732(JP,A)
【文献】特開2016-182738(JP,A)
【文献】特開2009-282498(JP,A)
【文献】特開2015-049491(JP,A)
【文献】特開2013-064901(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 37/00-37/06
B65H 45/00-45/30
G03G 15/00
G03G 21/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作を受け付ける操作部と、
シート状の被搬送物に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部が排出した被搬送物を第一方向に折る第一折りを行う第一折り部と、
前記第一折り部が折った被搬送物を前記第一方向と異なる第二方向に折る第二折りを行う第二折り部と、
前記第一折り部と前記第二折り部との間に設けられ、前記第一折りまで終えた被搬送物を排出可能とする第一排出部と、
前記第二折り部よりも被搬送物の搬送方向下流側で被搬送物を排出する第二排出部と、
前記第一折りおよび前記第二折りの両方を行った被搬送物を複数出力するジョブの処理中に、当該ジョブに関わる複数の被搬送物の状態を管理する状態管理部と、
前記ジョブの処理中に前記第二折り部以降でジャムが発生した場合に、前記状態管理部が管理する被搬送物の状態に基づき、前記第二折り部よりも上流を搬送されている被搬送物については、前記画像形成部での画像形成および前記第一折りを終えて前記第一排出部に排出させる自動排出部と
前記ジャムの解消後に当該ジャムが発生したジョブのリカバリーをどのように行うかもしくは行わないかの選択を前記操作部により受け付けるものであって、前記選択の選択肢の一つに、ジャム原因の被搬送物についてのみ、新たに画像形成以降の処理を行動作を含むリカバリー選択部と、
を備える画像形成システム。
【請求項2】
記ジョブの処理中に前記第二折り部以降でジャムが発生した場合に、前記状態管理部が管理する被搬送物の状態に基づき、前記画像形成部に給紙前の被搬送物について、前記自動排出部による処理の継続または中止の選択を前記操作部により受け付ける継続/中止選択部を、さらに備え
求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記リカバリー選択部は、前記選択の選択肢の一つに、前記ジャムの解消後ジャム原因の被搬送物以降の被搬送物について、新たに画像形成以降の処理を行う動作を含む
求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記リカバリー選択部は、前記選択の選択肢の一つに、前記第二排出部に、ジョブが正常に完了した場合と同じ状態に被搬送物が排出されるよう、前記ジャムの解消後、ジャム原因の被搬送物の画像形成以降の処理を新たに行って前記第二排出部に排出させ続いて、前記第一排出部に排出された被搬送物を前記第二折り部に挿入し、第二折り処理以降の処理を行って前記第二排出部に排出させる動作を含む
求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記リカバリー選択部は、前記選択の選択肢の一つに、前記ジャムが発生したジョブにかかる出力をキャンセルする動作を含む
求項1~4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
ユーザの操作を受け付ける操作部と、シート状の被搬送物に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部が排出した被搬送物を第一方向に折る第一折りを行う第一折り部と、前記第一折り部が折った被搬送物を前記第一方向と異なる第二方向に折る第二折りを行う第二折り部と、前記第一折り部と前記第二折り部との間に設けられて前記第一折りまで終えた被搬送物を排出可能とする第一排出部と、前記第二折り部よりも被搬送物の搬送方向下流側で被搬送物を排出する第二排出部と、を備える画像形成システムで実行される画像形成方法であって、
前記第一折りおよび前記第二折りの両方を行った被搬送物を複数出力するジョブの処理中に前記第二折り部以降でジャムが発生した場合に、前記第二折り部よりも上流を搬送されている被搬送物については、前記画像形成部での画像形成および前記第一折りを終えて前記第一排出部に排出させる自動排出工程と
前記ジャムの解消後に当該ジャムが発生したジョブのリカバリーをどのように行うかもしくは行わないかの選択を前記操作部により受け付けるものであって、前記選択の選択肢の一つに、ジャム原因の被搬送物についてのみ、新たに画像形成以降の処理を行動作を含むリカバリー選択工程と、
を含画像形成方法。
【請求項7】
ユーザの操作を受け付ける操作部と、シート状の被搬送物に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部が排出した被搬送物を第一方向に折る第一折りを行う第一折り部と、前記第一折り部が折った被搬送物を前記第一方向と異なる第二方向に折る第二折りを行う第二折り部と、前記第一折り部と前記第二折り部との間に設けられて前記第一折りまで終えた被搬送物を排出可能とする第一排出部と、前記第二折り部よりも被搬送物の搬送方向下流側で被搬送物を排出する第二排出部と、を備える画像形成システムが備えるコンピュータを、
前記第一折りおよび前記第二折りの両方を行った被搬送物を複数出力するジョブの処理中に、当該ジョブに関わる複数の被搬送物の状態を管理する状態管理手段と、
前記ジョブの処理中に前記第二折り部以降でジャムが発生した場合に、前記状態管理手段が管理する被搬送物の状態に基づき、前記第二折り部よりも上流を搬送されている被搬送物については、前記画像形成部での画像形成および前記第一折りを終えて前記第一排出部に排出させる自動排出手段と
前記ジャムの解消後に当該ジャムが発生したジョブのリカバリーをどのように行うかもしくは行わないかの選択を前記操作部により受け付けるものであって、前記選択の選択肢の一つに、ジャム原因の被搬送物についてのみ、新たに画像形成以降の処理を行動作を含むリカバリー選択手段と、
として機能させる画像形成プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成方法および画像形成プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置と後処理装置とを備える画像形成システムがある。画像形成装置は、例えば複合機や複写機などであって、シート状の被搬送物(以下、単にシートと記す)に画像形成処理を行う。後処理装置は、画像形成装置が出力したシートに対して所定の処理を行う装置であって、例えば、折り装置として、シートを所定の形状に折りたたむ折り処理を行う。A0サイズなどの大判のシートを最終的にA4サイズ程度に折りたたんで出力する場合、例えば、山折りと谷折りが交互になるようジグザグに折りたたみ(第一折り)、第一折りの折り目と直交する方向に1~2度折りたたむ(第二折り)、というように、折り処理を二段階で行う。
【0003】
ところで、画像形成システムでは、シートに順に施される複数の処理の各々で、ジャムが発生する可能性がある。このため、ジャム発生に対するリカバリーを、ジャムが発生している箇所以外の処理の状況と兼ね合わせて行うために、様々な工夫がされている。そのような工夫の一つが、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、ジャム発生時に装置内に存在したシートの再利用について述べられている。具体的には、ジャム発生箇所よりも上流で搬送中のシートを一旦排出し、このシートをリカバリーの際に再給紙して無駄を減らすというものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ジャム後のリカバリーとして好適な内容は、シートのサイズやジャムが発生した箇所によって、さらにはユーザによって、違ってくる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、シートに複数段階の折り処理を行うシステムでのジャムに対するリカバリーの内容を、選択可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ユーザの操作を受け付ける操作部と、シート状の被搬送物に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部が排出した被搬送物を第一方向に折る第一折りを行う第一折り部と、前記第一折り部が折った被搬送物を前記第一方向と異なる第二方向に折る第二折りを行う第二折り部と、前記第一折り部と前記第二折り部との間に設けられ、前記第一折りまで終えた被搬送物を排出可能とする第一排出部と、前記第二折り部よりも被搬送物の搬送方向下流側で被搬送物を排出する第二排出部と、前記第一折りおよび前記第二折りの両方を行った被搬送物を複数出力するジョブの処理中に、当該ジョブに関わる複数の被搬送物の状態を管理する状態管理部と、前記ジョブの処理中に前記第二折り部以降でジャムが発生した場合に、前記状態管理部が管理する被搬送物の状態に基づき、前記第二折り部よりも上流を搬送されている被搬送物については、前記画像形成部での画像形成および前記第一折りを終えて前記第一排出部に排出させる自動排出部と前記ジャムの解消後に当該ジャムが発生したジョブのリカバリーをどのように行うかもしくは行わないかの選択を前記操作部により受け付けるものであって、前記選択の選択肢の一つに、ジャム原因の被搬送物についてのみ、新たに画像形成以降の処理を行動作を含むリカバリー選択部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シートに複数段階の折り処理を行うシステムでのジャムに対するリカバリーの内容を、選択可能にできる。特に、複数の被搬送物に第一折りおよび第二折りを行うジョブで、第二折り以降でジャムが発生した場合、ジャム発生時にジャム原因よりも上流側で処理中であった被搬送物については、第一折りを終えたところで排出させることにより、手作業で除去する被搬送物をジャム原因のものだけにすることができる。また、ジャム解消後、第一折りで排出されている被搬送物と同じ画像形成を行わない選択を可能とすることで、ジャム解消後のリカバリーの内容の選択肢が増えるため、ユーザが自身の望む落としどころに、より近い内容のリカバリーを行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態にかかる画像形成システムの概略的な構成を示す斜視図である。
図2図2は、画像形成システムを図1および図3に矢印Aで示す方向から見た図であって、画像形成システムの構成を示す側面図である。
図3図3は、画像形成システムを図1および図2に矢印Bで示す方向から見た図であって、折り装置の構成を示す背面図である。
図4図4は、画像形成装置および折り装置の電気的接続を示すブロック図である。
図5図5は、制御部が備える機能部を示すブロック図である。
図6図6は、制御部が行うジャム対応処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
図7図7は、図6のステップS1で操作部に表示させる選択画面の一例である。
図8図8は、図6のステップS5で操作部に表示させる選択画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
画像形成システム、画像形成方法、および画像形成プログラムの実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかる画像形成システム100の概略的な構成を示す斜視図である。画像形成システム100は、画像形成装置200と、折り装置300とを備えている。折り装置300は、後処理装置の一種である。画像形成装置200は、例えば複合機や複写機(コピー機)、或いはプリンタである。複合機は、コピー(複写)機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する画像形成装置である。
【0010】
本実施形態では、例えばA0サイズなどの大判のシート状の被搬送物(以下、単にシートと記す)に画像形成して、これをA4サイズ程度の大きさに折りたたんで排出する場合を例に、説明する。
【0011】
画像形成システム100では、シートに対し、図1に記した番号の順に、次に記す各処理が行われる。すなわち、(1)画像形成(印刷、印字)、(2)給紙~耳折り、(3)第一折り処理、(4)搬送方向の切り替え、(5)パンチ孔開け、(6)第二折り処理、(7)反転、(8)回転、(9)押印、(10)排紙、である。以下、上記各処理を行う各部について順に説明する。
【0012】
図2は、画像形成システム100を図1および図3に矢印Aで示す方向から見た図であって、画像形成システム100の構成を示す側面図である。図3は、画像形成システム100を図1および図2に矢印Bで示す方向から見た図であって、折り装置300の構成を示す背面図である。画像形成装置200は、操作部210、原稿読取部220、画像形成部230、および給紙部240を備えている。
【0013】
操作部210は、例えば表示デバイスと、当該表示デバイスの表面を覆うタッチパネルとを備え、表示デバイスに表示された選択ボタンへの操作を、タッチパネルで受け付ける。このような操作部210は、各種の設定や指示を行う操作を受け付ける。また、操作部210は、折り装置300が行う折りの種類等を設定する操作を受け付ける。原稿読取部220は、原稿台に載置された原稿を検知すると、原稿を原稿台から装置内に引き込みながら原稿表面の画像を読み取る。
【0014】
画像形成部230は、原稿読取部220が読み取った原稿画像、或いはネットワーク経由等で受信した画像を、給紙部240から供給されるシートP上に形成(印刷あるいは印字)する。給紙部240は、画像形成部230に、シートPを供給する。シートPとしては、例えば紙、コート紙、ラベル紙、OHPシート(オーバーヘッドプロジェクタシート)、フィルム等がある。
【0015】
上述の各部(操作部210、原稿読取部220、画像形成部230、および給紙部240)は、後述の制御部110(図4参照)により、各々の動作を制御される。
【0016】
折り装置300は、第一処理部310、第二処理部320、第三処理部330、操作部340、手差部350および排紙・再挿入部360を備えている。操作部340は、折り装置300が行う各種処理に関する操作を受け付ける。
【0017】
第一処理部310は、連結搬送部311、端面折部312、ジャバラ折部313を備えている。連結搬送部311は、画像形成装置200が排出したシートを、折り装置300内に引き入れる。端面折部312は、シートを耳折りする、すなわち、シートが図面の場合に標題欄にあたる部分が含まれる角部を、シートの縁に対して斜めに折り返す。
【0018】
ジャバラ折部313は、第一折り部の一例であって、第一折り処理を行う。すなわち、ジャバラ折部313は、シートを、山と谷が交互になるようジグザグに折りたたんでジャバラ(蛇腹)状にする。
【0019】
第二処理部320は、搬送切替部321、縦パンチ322、横パンチ323、およびフラップ324を備えている。排紙・再挿入部360は、第一排出部の一例であって、排紙口361およびトレイ362を備えている。搬送切替部321は、第一処理部310が排出したシート(第一折り処理済み)を、第三処理部330に搬送するか、もしくは排紙口361からトレイ362に排出する。また、排紙口361は、再挿入口を兼ねている。搬送切替部321は、トレイ362から排紙口361に差し込まれたシート(第一折り処理済み)を、第三処理部330に搬送する。縦パンチ322は、ジャバラ状のシートの長辺に、一対の孔を開ける。横パンチ323は、ジャバラ状のシートの短辺に、一対の孔を開ける。フラップ324は、例えばソレノイド駆動であって、シートの搬送先を、第三処理部330へ向かう経路と横パンチ323へ向かう経路とのいずれかに切り替える。より詳しくは、フラップ324は、ソレノイドの駆動力を受けて、二つの経路のいずれか一方を塞ぐ位置と他方を塞ぐ位置との間で回動し、二つの経路の一方を塞ぐことによってシートを他方へと導く。
【0020】
第三処理部330は、クロス折部331、反転部332、回転部333、スタンプ334およびトレイ335を備えている。クロス折部331は、第二折り部の一例であって、第二折り処理を行う。すなわち、クロス折部331は、ジャバラ状に折りたたまれたシートを、第一折り処理の折り目と直交する方向に1~2度折りたたむ。
【0021】
反転部332は、シートを反転させる。回転部333は、シートを回転させる。スタンプ334は、シートに印章を押す。トレイ335は、クロス折部331よりも下流側でシートを排出する第二排出部の一例であって、最終的に排紙されたシートを支える。なお、トレイ335は、上下方向に移動可能に設けられている。手差部350は、手差トレイ351および手差搬送部352を備えている。手差搬送部352は、手差トレイ351から差し込まれたシートを、第一処理部310に引き入れる。
【0022】
図4は、画像形成装置200および折り装置300の電気的接続を示すブロック図である。画像形成装置200は、制御部110を備えている。制御部110は、画像形成装置200の各部(操作部210、原稿読取部220、画像形成部230、給紙部240)を統括的に制御する。また、制御部110は、操作部210が受け付けた操作を受け付ける。
【0023】
折り装置300は、コントローラ120を備えている。コントローラ120は、折り装置300の各部(連結搬送部311、端面折部312、ジャバラ折部313、搬送切替部321、縦パンチ322、横パンチ323、クロス折部331、反転部332、回転部333、スタンプ334、トレイ335、操作部340、手差部350、および排紙・再挿入部360)のタイミングをとり、各々の動作を制御する。また、制御部110は、操作部340が受け付けた操作を受け付ける。さらに、コントローラ120は、制御部110と接続されていて、制御部110の制御に従う。
【0024】
制御部110とコントローラ120とは、各々の操作部210,340が入力を受け付けた情報や、折り処理に必要な情報を、相互にやりとりする。それらの情報に基づいて、制御部110(またはコントローラ120)は、第一折り処理および第二折り処理の折り方の選択や折り幅の調整などの動作を、コントロールする。
【0025】
なお、制御部110およびコントローラ120は、それぞれ、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリを備えている。制御部110およびコントローラ120は、それぞれ、CPUがROMに格納されたプログラムをRAMに展開して実行することにより、機能する。
【0026】
図5は、制御部110が備える機能部を示すブロック図である。制御部110は、図5に示す各機能部(状態管理部111、自動排出部112、第一選択部113、第二選択部114)として機能する。なお、実施にあたっては、図5に示す各機能部を、コントローラ120が実現してもよいし、或いは、制御部110とコントローラ120との協働によって実現するよう構成してもよい。
【0027】
また、制御部110は、上述の各機能部が果たす機能の他、旧来の機能も当然に有している。すなわち、制御部110は、給紙部240から画像形成部230への給紙を制御する(給紙制御機能)。また、制御部110は、画像形成部230における画像の形成を制御する(印刷(印字)制御機能)。さらに、制御部110は、画像形成システム100内でのジャムの発生および発生場所の検知を行う(ジャム検知機能)。
【0028】
状態管理部111は、第一折りおよび第二折りの両方が指定されたシートを複数枚出力するジョブを制御部110が実行しているときに動作し、画像形成装置200および折り装置300にて実行中のジョブに関わる全シートの状態を、管理し、把握する。
【0029】
自動排出部112は、クロス折部331以降でジャムが発生した場合に、状態管理部111が管理するシートの状態を参照し、ジャバラ折部313以前で処理中のシートを、第一折り処理まで終えて、排紙口361から排出する。
【0030】
第一選択部113は、継続/中止選択部の一例であって、ジョブの処理中にクロス折部331以降でジャムが発生した場合に、状態管理部111が管理するシートの状態に基づき、画像形成部230での画像形成の前であるシートについて、現在可能な画像形成および第一折りまで行って自動排出部112に排出させる(継続)か、今は行わない(中止)か、の選択を、操作部210(または操作部340)によって受け付ける。
【0031】
第二選択部114は、ジャム対応が済んだ後、ジャムが発生したジョブのリカバリーをどのように行うか、もしくは行わないかの選択を、操作部210(または操作部340)によって受け付ける。この第二選択部114は、ジャムの解消後に排紙・再挿入部360に排出されたシートと同じ画像形成を行わない選択を可能にする、リカバリー選択部の一例として機能する。
【0032】
上述の各機能部が実現する機能の詳細については、以下、具体例に沿って説明する。
【0033】
さて、シートがA0サイズなどの大判のものであると、一般的に事務用に用いられるA4やA3サイズのシート(カット紙)を折りたたむ装置の場合とは、ジャム発生時の対処が異なってくる。
【0034】
まず、大判のシートの処理には、下記の特徴がある。まず、全く折りたたまれていない状態では取り扱いづらいため、第一折り処理を手作業で行うのは、技術的にも手間の上でも難しい。また、一般的に事務用で出力されるA4サイズなどと比べて、画像形成システム100内の各部で処理途中のシートの総枚数が、少ないことが多い。具体的には、前者は10枚を超えることがあるのに対し、後者は、数枚程度である。さらに、第二折り処理は、数枚程度であれば、比較的無理なく手作業で行うことができる。このような特徴を踏まえ、第二折り処理を行うクロス折部331でジャムが発生した場合のリカバリーの内容の一例について、考察する。
【0035】
ジャム発生時の状況例は、次の通りである。ページ番号1~5のシートを順に、画像形成処理、第一折り処理、第二折り処理をして出力するジョブにおいて、次の表1に示す状況のジャムが発生したとする。
【表1】
【0036】
ページ1のシートは、全処理を正常に終えてトレイ335に排出済みである。ページ2のシートは、ジャム原因であって、クロス折部331以降に詰まっている。ページ3のシートは、ジャバラ折部313で第一折り処理の途中である。ページ4のシートは、ジャバラ折部313よりも前で、画像形成中もしくは搬送中である。ページ5のシートは、給紙前であって、給紙部240内に存在している。
【0037】
ここで、状態管理部111は、ページ番号に関連付けてシートの状態(いわゆるステータス)を管理している。すなわち、ページ1の状態管理は、「正常終了」である。ページ2の状態管理は、「ジャム原因」である。ページ3の状態管理は「第一折り中」である。ページ4の状態管理は、「画像形成中」である。ページ5の状態管理は、「給紙前」である。このように状態管理部111は、画像形成システム100内において、実行中のジョブに関わるシートの状態を、シート毎にユニークな番号を割り付けるなどして管理する。
【0038】
なお、状態管理部111は、上述の機能を実現するにあたり、ジョブ、ページ番号、シートの状態などの変化する一時的な情報を、制御部110を構成するRAMまたは制御部110が読み書き可能な所定の記憶部に記憶させる。
【0039】
上述のようなジャムの場合、給紙部240を既に出ていて第二処理部320に至る前のシート(ページ3,4のシート)は、詰まっているわけではない。よって、ページ3,4は、ユーザの手作業による除去でなくとも、排紙口361に至るまで処理を進めることによって自動的に排出可能である。そこで、自動排出部112は、リカバリーの内容に関わらず、ページ3,4のシートについては第一折り処理まで終えて、排紙口361から排出する。
【0040】
図6は、制御部110が行うジャム対応処理の流れを概略的に示すフローチャートである。制御部110は、上述のようなジャムが発生した場合に、第一選択部113として、操作部210を介してユーザから、現在実行中のジョブの未給紙ページの出力を継続するか中止するかの選択を、受け付ける(ステップS1)。
【0041】
図7は、図6のステップS1で操作部210に表示させる選択画面410の一例である。選択画面410は、標題411、案内文412、継続ボタン413、中止ボタン414、設定ボタン415、取消ボタン416、などを含んでいる。
【0042】
標題411は、選択画面410が表示された理由や選択画面410で何を行うのかを端的に示す語句である。標題411は、例えば「第二折り部ジャム発生時 印刷開始前ページ印刷設定」などである。案内文412は、選択画面410にユーザが行うべき操作を案内する。案内文412は、例えば「項目を選択し、[設定]キーを押してください。」などである。
【0043】
継続ボタン413は、未給紙ページの出力継続を選択する操作を受け付ける。中止ボタン414は、未給紙ページの出力中止を選択する操作を受け付ける。設定ボタン415は、継続ボタン413および中止ボタン414への操作を確定する操作を受け付ける。取消ボタン416は、継続ボタン413および中止ボタン414への操作を取り消す操作を受け付ける。
【0044】
制御部110(第一選択部113)は、未給紙ページの出力継続を選択する操作を受け付けた場合(ステップS2のYes)、未給紙ページ(表1の例ではページ5)を出力し(ステップS3)、ステップS4に処理を進める。また、制御部110(第一選択部113)は、未給紙ページの出力中止を選択する操作を受け付けた場合(ステップS2のNo)、ステップS3を行わずステップS4に処理を進める。
【0045】
ここで、ステップS3の時点では、ジャム原因であるページ2の除去が済んでいるとは限らないため、制御部110の制御により、未給紙ページ(表1の例ではページ5)は、第一折り処理を終えたところで排紙口361から排出される。
【0046】
ステップS4に進む時点で、状態管理部111は、管理・把握するシートの状態を、ステップS2の選択如何で、次に示す表2または表3のように変更する。
【表2】
表2は、ステップS2で「中止」だった場合のものである。ページ3,4が「第一折りで排出」に更新された以外は、表1と同じである。よって、ページ5は、「給紙前」のままである。
【表3】
表3は、ステップS2で「継続」だった場合のものである。ページ3,4に加えてページ5も、「第一折りで排出」に更新されている。ページ1,2については表1と同じである。
【0047】
ステップS4で、制御部110は、ジャム原因のシート(表1の例ではページ2)の除去を待機し(ステップS4のNo)、除去が確認されると(ステップS4のYes)、ステップS5に処理を進める。ステップS5で、制御部110は、第二選択部114として、操作部210を介してユーザから、現在実行中のジョブのリカバリーをどのように行うかの選択を、受け付ける。
【0048】
図8は、図6のステップS5で操作部210に表示させる選択画面420の一例である。選択画面420は、案内文421、第一~第四選択肢ボタン422~425、などを含んでいる。
【0049】
案内文421は、選択画面420が表示された理由や選択画面420で何を行うのかを端的に示すとともに、選択画面420にユーザが行うべき操作を案内する。案内文421は、例えば次のようなものである。
「第二折り部でジャムが発生したため、印刷を停止しました。
後続する印刷中ジョブは第一折りを実施して、第一折り排紙部から排紙しました。
ジャム発生ジョブ以降をすべて再出力する場合は[通常のリカバリー]を押してください。
第一折り済みの用紙を再挿入して第二折りを継続する場合は[再挿入して再開]を押してください。その後、画面指示にしたがって指定位置から第一折り済みの用紙を挿入してください。
ジャム発生ジョブのみを再出力する場合は[ジャム用紙のみリカバリー]を押してください。
再出力をしない場合は[リカバリーしない]を押してください。」
【0050】
第一選択肢ボタン422は、[通常のリカバリー]を選択する操作を受け付ける。第二選択肢ボタン423は、[再挿入して再開]を選択する操作を受け付ける。第三選択肢ボタン424は、[ジャム用紙のみリカバリー]を選択する操作を受け付ける。第四選択肢ボタン425は、[リカバリーしない]を選択する操作を受け付ける。
【0051】
制御部110(第二選択部114)は、ユーザの選択操作を待機する(ステップS6のNo)。選択操作があると(ステップS6のYes)、制御部110は、選択に応じた処理を行って(ステップS7)、ジャム対応処理を終了する。
【0052】
表1の例の場合、ステップS7で行う処理の内容として、例えば下記(A)~(D)の4種類の選択肢がある。
【0053】
[通常のリカバリー] …(A)
この選択肢は、ユーザが、シートの無駄が多くなったとしても手作業なく確実な出力を望む場合に好適である。制御部110は、ジャム除去後、再利用可能なシートを再利用せず、ジャム原因のシート以降を全て出力する。表1の例では、ページ1を除いたページ2~5を出力する。ジャム発生時のページ2~4は、廃棄される。
【0054】
[再挿入して再開] …(B)
制御部110は、シートの再利用を勧めてシートの無駄を可能な限り抑えるとともに、リカバリー完了時点で、トレイ335上に排出されたシートが、ジョブが正常に完了したのと同じ状態になるよう、導く。すなわち、制御部110は、ジャム原因であるページ2が除去されると、新たにページ2とするシートを給紙部240から給紙し、画像形成し、第一・第二折りし、トレイ335に排出する。続いて、制御部110は、ページ3,4を排紙・再挿入部360から再挿入するよう、操作部210を介してユーザに案内する。ページ3,4が再挿入されると、制御部110は、ページ3,4に第二折り処理以降の処理を行って、トレイ335に排出する。
【0055】
この後、制御部110は、ページ5の処理を行うが、処理の内容がステップS2での選択に応じて異なる。すなわち、ステップS2で「中止」が選択されていた場合には、ページ5が給紙前であるので、制御部110は、ページ5を、給紙、画像形成、第一・第二折りし、トレイ335に排出する。また、ステップS2で「継続」が選択されていた場合には、ページ5は第一折り処理を終えた状態で排出されているので、制御部110は、ページ5についても、ページ3,4と同様に扱う。
【0056】
[ジャム用紙のみリカバリー] …(C)
制御部110は、ジャム原因であるページ2が除去されると、新たにページ2とするシートを給紙部240から給紙し、画像形成し、第一・第二折りし、トレイ335に排出する。次に、制御部110は、ステップS2で「中止」が選択されていた場合にのみ、ページ5の処理を行う。
【0057】
すなわち、制御部110は、ステップS2で「中止」が選択されていた場合には、ページ5が給紙前であるので、ページ5を、給紙、画像形成、第一・第二折りし、トレイ335に排出する。一方、ステップS2で「継続」が選択されていた場合には、ページ5は第一折り処理を終えた状態で排出されているので、この段階では制御部110はページ5については何もせず、処理を終了する。
【0058】
この選択肢(C)は、ユーザが、第二折りの手作業の発生を許容し、当該手作業を含めた方が効率良くリカバリーできる状況であるとした場合に、好適である。
【0059】
制御部110による処理が終わった後、ユーザは、第一折り処理を終えた状態で排出されているシートに対する第二折り処理を手作業で行う。表2の例(ステップS2で「中止」)の場合には、第二折り処理すべきシートは、ページ3,4の2枚である。また、表3の例(ステップS2で「継続」)の場合には、第二折り処理すべきシートは、ページ3~5の3枚である。なお、今回の比較対象である表2,3の例では、第二折りすべきシートの枚数差は、ページ5の分のみの1枚であるが、未給紙ページがページ5以降複数ページ存在する場合であると、枚数差は増える。
【0060】
[リカバリーしない] …(D)
制御部110は、ページ2以降の出力をキャンセルする。この場合、ページ2以降の出力は行われない。この選択肢(D)による対応は、予め余分に(例えば1~2部多く)出力するよう設定したジョブであった場合に、特に効果的である。
【0061】
以上、本実施形態では、第一選択部113で、ジャム直後からジャム原因除去前までの処理として、ジョブの処理対象のシートであってジャム時に未給紙のシートへの処理を継続するか中止するかを選択可能とした。さらに本実施形態では、第二選択部114で、ジャム原因除去後のジョブのリカバリーの内容を複数の選択肢から選択して実行するようにした。これにより、本実施形態の画像形成システム100では、ユーザは、複数のリカバリー内容から、望む処理結果に最も近くなるものを、選択することができる。
【0062】
特に、第二処理部320より後でのジャムであれば、第一折り処理を終えて排紙口361から排出できるシートが存在するので、当該シートを排紙口361から排出することにより、ユーザがジャム原因以外のシートの除去に煩わされる不都合を排除できる。また、第二折り処理は手作業でも可能であるので、ユーザが手作業を許容する場合には、手作業を前提としたリカバリー内容にすることができる。これにより、第一折り済みのシートを折り装置300に再挿入する方が第二折りを手作業で行うよりも煩雑と考えられる場合に、これを避けたリカバリーを行うことができる。
【0063】
なお、本実施形態では、画像形成部230における画像形成の方式について特記していないが、実施にあたって、画像形成の方式は問わない。すなわち、画像形成の方式は、電子写真でもインクジェットでもよい。
【0064】
また、本実施形態では、図6のステップS1でジョブの継続/中止の選択を受け付けているが、実施にあたっては、ジャム発生に際してステップS1~S2を行うのでなく、予めジャム発生時にジョブを継続するのか中止するのかの設定を受け付けておき、当該設定をジャム発生時に読み出して使用するのであってもよい。
【0065】
さらに、本実施形態では、図6のステップS5でジャム対応の種類の選択を受け付けているが、実施にあたっては、ジャム発生に際してステップS5~S6を行うのでなく、予めジャム発生時に行うジャム対応の種類の設定を受け付けておき、当該設定をジャム発生時に読み出して使用するのであってもよい。
【0066】
また、本実施形態では、ジョブの継続/中止の選択を図7の選択画面410を用いて図6のステップS1で行い、ジャム対応の種類の選択を図8の選択画面420を用いて図6のステップS5で行っているが、実施にあたっては、これに限らない。例えば、実施にあたっては、ジョブの継続/中止の選択とジャム対応の種類の選択とを、一つの画面で受け付けるようにしてもよい。またこの場合、選択を受け付けるタイミングは、ジャム発生前に予め行うのでもよいし、ジャム発生時(ステップS1相当のタイミング)でもよい。
【0067】
また、本実施の形態の画像形成システムで実行される画像形成プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0068】
本実施の形態の画像形成システムで実行される画像形成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0069】
さらに、本実施の形態の画像形成システムで実行される画像形成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像形成システムで実行される画像形成プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0070】
本実施の形態の画像形成システムで実行される画像形成プログラムは、上述した各部(状態管理部111、自動排出部112、第一選択部113、第二選択部114)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから画像形成プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、状態管理部111、自動排出部112、第一選択部113、第二選択部114が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0071】
100…画像形成システム、
110…制御部、120…コントローラ
111…状態管理部、112…自動排出部、113…第一選択部(継続/中止選択部)
114…第二選択部(リカバリー選択部)
200…画像形成装置
210…操作部、220…原稿読取部、230…画像形成部、240…給紙部
300…折り装置
310…第一処理部
311…連結搬送部、312…端面折部、313…ジャバラ折部(第一折り部)
320…第二処理部、321…搬送切替部、322…縦パンチ、323…横パンチ
330…第三処理部、331…クロス折部(第二折り部)
332…反転部、333…回転部、334…スタンプ、335…トレイ(第二排出部)
340…操作部
350…手差部、351…手差トレイ、352…手差搬送部
360…排紙・再挿入部(第一排出部)、361…排紙口、362…トレイ
410…選択画面、411…標題、412…案内文
413…継続ボタン、414…中止ボタン、415…設定ボタン、416…取消ボタン
420…選択画面、421…案内文
422…第一選択肢ボタン、423…第二選択肢ボタン
424…第三選択肢ボタン、425…第四選択肢ボタン
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【文献】特開2010-266732号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8