(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-14
(45)【発行日】2022-07-25
(54)【発明の名称】広範囲の動作温度を有するPECVDセラミックヒータ
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20220715BHJP
C23C 16/458 20060101ALI20220715BHJP
C23C 16/46 20060101ALI20220715BHJP
C23C 16/509 20060101ALI20220715BHJP
H01L 21/205 20060101ALI20220715BHJP
H01L 21/3065 20060101ALI20220715BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20220715BHJP
【FI】
H01L21/68 N
C23C16/458
C23C16/46
C23C16/509
H01L21/205
H01L21/302 101G
H01L21/31 C
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019081739
(22)【出願日】2019-04-23
(62)【分割の表示】P 2016562453の分割
【原出願日】2014-12-17
【審査請求日】2019-05-16
【審判番号】
【審判請求日】2021-08-06
(32)【優先日】2014-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390040660
【氏名又は名称】アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チョウ, チェンホア
(72)【発明者】
【氏名】ロチャ-アルバレス, フアン カルロス
【合議体】
【審判長】辻本 泰隆
【審判官】河本 充雄
【審判官】鈴木 聡一郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0126206(US,A1)
【文献】特開平04-123422(JP,A)
【文献】特開2005-032898(JP,A)
【文献】特開2003-133242(JP,A)
【文献】特開2010-199107(JP,A)
【文献】特開2008-270589(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C16/00-16/56
H01L21/205
H01L21/3065
H01L21/31
H01L21/67-68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体処理チャンバのためのペデスタルであって、
基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、
前記基板支持体内部に封入された加熱素子と、
第1の端及び第2の端を有する第1の中空シャフトであって、前記第1の端が前記基板支持体に固定されており、前記基板支持体及び前記第1の中空シャフトがセラミック材料から作られ、前記第1の中空シャフトが第1の長さを有する、第1の中空シャフトと、
前記第1の中空シャフトの前記第2の端に連結された第2の中空シャフトであって、金属から作られ、前記第1の中空シャフトと前記第2の中空シャフトとの間のインターフェースに近い前記第2の中空シャフト内部に配置された冷却チャネルを有しており、前記第1の長さを約1.5倍から10倍上回る第2の長さを有する、第2の中空シャフトと、
前記第1の中空シャフト及び前記第2の中空シャフト内部に配置されたRF伝導ロッドと、
を備え
、
前記冷却チャネル内の冷媒の温度又は流量の少なくとも一方は、前記基板の温度を能動的に制御するように変化させられる、
ペデスタル。
【請求項2】
前記第1の中空シャフトは前記基板支持体と同一の材料から作られ、前記第1の長さは約50mmから100mmであり、前記第2の長さは前記第1の長さを約3倍から5倍上回る、請求項1に記載のペデスタル。
【請求項3】
前記第1の中空シャフトは窒化アルミニウムから作られている、請求項2に記載のペデスタル。
【請求項4】
前記第2の中空シャフトはアルミニウムから作られている、請求項3に記載のペデスタル。
【請求項5】
前記RF伝導ロッドは中空である、請求項1に記載のペデスタル。
【請求項6】
前記RF伝導ロッドは約3mmから約8mmの範囲の直径を有する、請求項5に記載のペデスタル。
【請求項7】
半導体処理チャンバのためのペデスタルであって、
基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、
前記基板支持体内部に封入された加熱素子と、
前記基板支持体に固定された第1の中空シャフトであって、前記基板支持体及び前記第1の中空シャフトがセラミック材料から作られ、前記第1の中空シャフトが50mmから100mmまでの長さを有する、第1の中空シャフトと、
前記第1の中空シャフトに連結された第2の中空シャフトであって、金属から作られ、150mmから500mmまでの長さを有し、前記第1の中空シャフトと前記第2の中空シャフトとの間のインターフェースに近い前記第2の中空シャフト内部に配置された冷却チャネルを有する、第2の中空シャフトと、
前記第1の中空シャフト及び前記第2の中空シャフト内部に配置されたRFロッドと、
を備え
、
前記冷却チャネル内の冷媒の温度又は流量の少なくとも一方は、前記基板の温度を能動的に制御するように変化させられる、
ペデスタル。
【請求項8】
前記第1の中空シャフトは前記基板支持体と同一の材料から作られている、請求項7に記載のペデスタル。
【請求項9】
前記第1の中空シャフトは窒化アルミニウムから作られている、請求項7に記載のペデスタル。
【請求項10】
前記第2の中空シャフトはアルミニウムから作られている、請求項9に記載のペデスタル。
【請求項11】
プラズマ処理チャンバであって、
処理領域を有するチャンバ本体と、
前記処理領域に配置されたペデスタルであって、
基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、
前記基板支持体内部に封入された加熱素子と、
第1の端及び第2の端を有する第1の中空シャフトであって、前記第1の端が前記基板支持体に固定されており、前記基板支持体及び前記第1の中空シャフトがセラミック材料から作られ、前記第1の中空シャフトが約50mmから100mmまでの長さを有する、第1の中空シャフトと、
前記第1の中空シャフトの前記第2の端に連結された第2の中空シャフトであって、金属から作られ、前記第1の中空シャフトと前記第2の中空シャフトとの間のインターフェースに近い前記第2の中空シャフト内部に配置された冷却チャネルを有しており、前記第1の中空シャフトの長さを上回る長さを有する、第2の中空シャフトと、
前記第1の中空シャフト及び前記第2の中空シャフト内部に配置されたRFロッドと
を備えるペデスタルと
、
前記冷却チャネル内の冷媒の温度又は流量の少なくとも一方を変化させて、前記基板の温度を能動的に制御する冷媒供給手段と、
を備えるチャンバ。
【請求項12】
前記第1の中空シャフトは窒化アルミニウムから作られている、請求項11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項13】
前記第2の中空シャフトはアルミニウムから作られている、請求項12に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項14】
前記第2の中空シャフトの長さは約150mmから約500mmの範囲である、請求項11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【請求項15】
前記RFロッドは中空であり、約3mmから約8mmの範囲の直径を有する、請求項11に記載のプラズマ処理チャンバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、概して、半導体処理チャンバに関し、より具体的には、半導体処理チャンバのための加熱された支持体ペデスタルに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体処理は、多くの異なる化学的及び物理的プロセスを含み、よって極めて小さな集積回路が基板上で作り出される。集積回路を作り上げる材料の層は、化学気相堆積、物理気相堆積、エピタキシャル成長などを含む処理によって作り出される。材料の層には、フォトレジストマスク及び湿式又は乾燥エッチング技法を使用して、パターン形成されるものもある。集積回路を形成するために用いられる基板は、ケイ素、ガリウムヒ素、リン化インジウム、ガラス、又は他の適切な材料であり得る。
【0003】
集積回路製作の際に、様々な材料層の堆積又はエッチングにプラズマ処理が使用されることが多い。プラズマ処理は、熱処理よりも利点が多い。例えば、プラズマ化学気相堆積(PECVD)により、堆積処理を、類似の熱処理で実現可能であるよりも低温かつ高堆積速度で行うことができる。ゆえに、PECVDは、大規模又は超大規模集積回路(VLSI又はULSI)デバイス製造などの、厳しい熱収支を含む集積回路製造に有利である。
【0004】
これらの処理で使用される処理チャンバは、典型的には、処理中に基板を支持するために内部に配置された基板支持体又はペデスタルを含む。いくつかの処理では、ペデスタルは、基板の温度を制御する及び/又は処理で使用され得る昇温を提供するように適合された埋め込みヒータを含み得る。基板処理中の基板の適切な温度制御及び均一の加熱は、特に集積回路のサイズが縮小するにつれ、非常に重要である。埋め込みヒータを含む従来の支持体は、基板上に堆積された膜の性質に影響を与える数多くの熱点及び冷点を有することが多い。
【0005】
したがって、完全な処理サイクル中ずっと能動的温度制御を提供するペデスタルが必要とされる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施形態は、概して、半導体処理チャンバに関し、より具体的には、半導体処理チャンバのための加熱された支持体ペデスタルに関する。1つの実施形態では、ペデスタルは、基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、基板支持体内部にカプセル化された加熱素子と、第1の端及び第2の端を有し、第1の端が基板支持体に固定されている、第1の中空シャフトとを備える。基板支持体及び第1の中空シャフトは、セラミック材料から作られ、第1の中空シャフトは、第1の長さを有する。ペデスタルは、第1の中空シャフトの第2の端に連結された第2の中空シャフトを更に備える。第2の中空シャフトは、金属から作られ、シャフト内部に配置された冷却チャネルを有する。第2の中空シャフトは、第1の長さを約1.5倍から10倍上回る第2の長さを有する。ペデスタルは、第1の中空シャフト及び第2の中空シャフト内部に配置されたRFロッドを更に備える。
【0007】
別の実施形態では、半導体処理チャンバのためのペデスタルが開示される。ペデスタルは、基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、基板支持体内部にカプセル化された加熱素子と、基板支持体に固定された第1の中空シャフトであって、基板支持体及び第1の中空シャフトがセラミック材料から作られ、50mmから100mmまでの長さを有する第1の中空シャフトと、第1の中空シャフトに連結された第2の中空シャフトであって、金属から作られ、150mmから500mmまでの長さを有する第2の中空シャフトと、第1の中空シャフト及び第2の中空シャフト内部に配置されたRFロッドとを備える。
【0008】
別の実施形態では、プラズマ処理チャンバが開示される。プラズマ処理チャンバは、処理領域を含むチャンバ本体を備える。プラズマ処理チャンバは、処理領域に配置されたペデスタルであって、基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、基板支持体内部にカプセル化された加熱素子と、第1の端及び第2の端を有し、第1の端が基板支持体に固定されている、第1の中空シャフトとを備えるペデスタルを更に備える。基板支持体及び第1の中空シャフトは、セラミック材料から作られ、第1の中空シャフトは、約50mmから100mmまでの長さを有する。プラズマ処理チャンバは、第1の中空シャフトの第2の端に連結された第2の中空シャフトを更に備える。第2の中空シャフトは、金属から作られ、シャフト内部に配置された冷却チャネルを有する。第2の中空シャフトは、第1の中空シャフトの長さを上回る長さを有する。プラズマ処理チャンバは、第1の中空シャフト及び第2の中空シャフト内部に配置されたRFロッドを更に備える。
【0009】
したがって、本発明の上述の特徴を詳細に理解できるように、先ほど簡単に要約した発明のより詳しい説明が、実施形態を参照することによって得られ、それらの実施形態の一部が添付図面に示されている。しかし、発明は他の等しく有効な実施形態も許容しうるため、添付の図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、ゆえに発明の範囲を限定していると見なすべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】1つの実施形態によるプラズマ処理チャンバの概略断面図である。
【
図2】1つの実施形態によるペデスタルの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
理解を容易にするため、可能な場合には、図に共通する同一の要素を示すのに同一の参照番号を使用した。1つの実施形態で開示する要素は、具体的な記述がなくとも、他の実施形態で有益に利用できることが企図されている。
【0012】
本発明の実施形態は、概して、半導体処理チャンバに関し、より具体的には、半導体処理チャンバのための加熱された支持体ペデスタルに関する。1つの実施形態では、ペデスタルは、基板を受け取るための支持体表面を含む基板支持体と、基板支持体内部にカプセル化された加熱素子と、第1の端及び第2の端を有し、第1の端が基板支持体に固定されている、第1の中空シャフトとを備える。基板支持体及び第1の中空シャフトは、セラミック材料から作られ、第1の中空シャフトは、約50mmから100mmまでの長さを有する。ペデスタルは、第1の中空シャフトの第2の端に連結された第2の中空シャフトを更に備える。第2の中空シャフトは、第1の中空シャフトの長さを上回る長さを有する。
【0013】
図1は、本発明の1つの実施形態によるプラズマ処理チャンバ100の概略断面図である。プラズマ処理チャンバ100は、チャンバ本体102を含む。チャンバ本体102内部には、ガス源112からの処理ガスがシャワーヘッド104を通過して処理空間116に侵入できるようにするために、そのシャワーヘッドを通る複数の開口105を有するガス分配シャワーヘッド104が存在する。基板は、チャンバ本体102を通って形成されたスリットバルブ開口106を介して、チャンバ本体102に挿入され、チャンバ本体102から除去される。
【0014】
ペデスタル107は、チャンバ本体102の中に配置される。ペデスタル107は、基板支持体108及びステム126を含む。基板をその上で支持するための支持体表面109を有する基板支持体108は、実質的に平坦であり得る。支持体表面109は、ガス分配シャワーヘッド104の下面111に面しており、ガス分配シャワーヘッド104に実質的に平行であり得る。基板支持体108は、処理されている基板の形状次第で、実質的に円形、長方形、正方形、又は他の形状であり得る。基板支持体108は、セラミック、又はチャンバ本体102の中のプラズマ環境に耐えることができる他の非電気的導電性材料から形成され得る。1つの実施形態では、基板支持体108は、窒化アルミニウム又は酸化アルミニウムから成る単一のモノリス構造であり得る。基板支持体は、ステム126の上に配置され、ステム126は、第1のシャフト142及び第2のシャフト144を含む(詳しくは以下に記載される)。
【0015】
基板支持体108の下方には、排気プレナム120によって基板支持体108から間隔を空けたプレート110がある。スリーブ128がステム126とプレート110との間に配置され、間隙130がスリーブ128とステム126との間に形成される。パージガスが、パージガス源122から導入され、間隙130を通って排気プレナム120内へ流れ得る。パージガスが間隙130を通って流れる際に、第1のシャフト142と第2のシャフト144との間に配置された真空密閉Oリングなどの密閉構成要素が、ケミカルアタックから保護される。排気プレナム120の中のパージガスは、処理ガスと共に、プレート110に形成された開口132を通って底部プレナム134内に流れ、真空ポンプ124を通ってチャンバ本体102から流出し得る。1つの実施形態では、パージガスの流量は、約5sccmから約200sccmである。
【0016】
図2は、1つの実施形態によるペデスタル107の概略断面図である。
図2に示されるように、基板支持体108は、第1のシャフト142に固定され、第1のシャフト142は、基板支持体108と反対の端部で、第2のシャフト144と連結される。基板支持体108は、基板支持体108とガス分配シャワーヘッド104との間でプラズマを発生させるためのRF電極202を含む。RF電極202は、金属材料から形成され得、基板支持体108の中に埋め込まれ得る。基板支持体108はまた、支持体表面109に配置される基板を加熱するための加熱素子204を含み得る。1つの実施形態では、加熱素子204は、マルチゾーンヒータなどの複数の加熱素子を含む。動作中に、基板支持体108上に配置された基板の温度は、摂氏約150度から650度までとなり得る。より広い温度範囲にわたって基板の温度を能動的に制御する能力を提供するために、冷却チャネルを含む第2のシャフト144が、基板支持体108にできるだけ接近して設置される。加えて、第1のシャフト142及び第2のシャフト144を通した熱損失が増加し、冷却チャネル内の冷媒温度及び流量を変化させることによって制御可能である。
【0017】
第1のシャフト142は、基板支持体108に固定されている第1の端206、及び第2のシャフト144に連結されている第2の端208を有する。第1のシャフト142は、窒化アルミニウム、炭化ケイ素又は酸化ケイ素などのセラミック材料から作られ得、基板支持体108と同一の材料から作られ得る。第1のシャフト142及び基板支持体108が窒化アルミニウムなどの同一材料から作られる場合、第1のシャフト142及び基板支持体108は、拡散結合の結果として強い結合を有し得る。基板支持体108と第2のシャフト144との距離を縮小するために、第1のシャフト142は、約50mmから約100mmの範囲にわたる長さ「L1」を有する。第1のシャフト142は、中空であり、RF電極202及び加熱素子204への電気配線を収容するための内部開口210を有する。
【0018】
第2のシャフト144は、第1のシャフト142の第2の端208に連結される。第2のシャフト144は、第1のシャフト142の長さ「L1」を上回る長さ「L2」を有する。1つの実施形態では、長さ「L2」は、長さ「L1」を約3倍から5倍上回るなど、長さ「L1」を約1.5倍から10倍上回る。1つの実施形態では、第2のシャフト144は、約300mmなど、約150mmから500mmの長さ「L2」を有する。第2のシャフト144は、第1のシャフト142の外径を上回る外径を有し得る。第2のシャフト144は、アルミニウムなどの金属から作られ得、内部に配置された冷却チャネル212を含む。冷却チャネル212は、第1のシャフト142と第2のシャフト144との間のインターフェースにできるだけ接近し得る、というのは、第1のシャフト142と第2のシャフト144との間に配置された真空密閉Oリングが、例えば、摂氏500度を上回る、基板支持体108の昇温に耐えられないからである。チャネル212は、冷媒源214に結合される。第2のシャフト144のチャネル212内部を流れるように用いられる冷媒は、摂氏約10度から80度の範囲にわたる温度での水など、任意の適する冷媒であり得る。第2のシャフト144は、中空であり、RF電極202への電気配線を収容するための内部開口216を有する。
【0019】
RF電極202は、第1のシャフト142の内部開口210及び第2のシャフト144の内部開口216に配置されたRFコネクタアセンブリ218に連結される。RFコネクタアセンブリ218は、シャフト142、144を通って延び、マッチングネットワーク224を通ってRF電源222に結合され得る。RF電源222は、マッチングネットワーク224を通って、処理チャンバ100内部でプラズマを発生させるための処理チャンバ100の中の一又は複数のチャンバ構成要素に結合され得る。RF電源222は、約100ワットから約5000ワットまでのRF電力をRF電極202及び一又は複数のチャンバ構成要素に供給可能である。
【0020】
RFコネクタアセンブリ218は、RF伝導ロッド230及びフレキシブルストラップ234を含む。RF伝導ロッド230は、中空であり得、約3mmから約8mmの直径を有し得る。通気孔232は、RF伝導ロッド230の中に形成され得る。RF伝導ロッド230は、一端がRF電極202に、もう一端がフレキシブルストラップ234に直接連結される。フレキシブルストラップ234は、RF伝導ロッド230と第2のシャフト144の内面240との間に連結される。フレキシブルストラップ234は、RF電極202の端に向けられ装着され得、又はRFクランプ(図示されず)によってRF電極202の端に装着され得る。第2のシャフト144は、マッチングネットワーク224に更に結合され得る。したがって、RF電極202は、RF接地され得るか、RF電源222によって、マッチングネットワーク224、第2のシャフト144、フレキシブルストラップ234、及びRF伝導ロッド230を介してRF電力供給が行われ得る。
【0021】
加熱素子204は、第1のシャフト142の内部開口210の中に配置され、その内部開口210に沿って延びる端子ロッド228を介して電源226に結合され得る。端子ロッド228の一部は、
図2に示されるように、第2のシャフト144の中に埋め込まれ得る。電源226は、加熱素子204に電力供給するためにDC電圧を供給し得る。1つの実施形態では、電源226は、加熱素子204に約100ワットから約4000ワットの直流を供給可能であり得る。
【0022】
加熱素子204は、ワイヤ全域に電圧を印加すると熱を発生させる電気抵抗器ワイヤなどの抵抗ヒータであり得る。例えば、加熱素子204は、基板支持体108の中心からエッジまで螺旋を形成するように同心円状に巻かれた、円筒形状の断面を有する金属ワイヤであり得る。適する金属ワイヤは、モリブデンワイヤ又はニクロムワイヤであり得る。
【0023】
上記は本発明の実施形態を対象とするが、本発明の基本的な範囲から逸脱することなく、本発明の他の更なる実施形態を考案することもでき、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。