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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-07-28
(45)【発行日】2022-08-05
(54)【発明の名称】画像処理装置、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/02 20060101AFI20220729BHJP
   A61B 6/00 20060101ALI20220729BHJP
【FI】
A61B6/02 353Z
A61B6/00 330Z
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019138864
(22)【出願日】2019-07-29
(65)【公開番号】P2021019930
(43)【公開日】2021-02-18
【審査請求日】2021-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荒井 毅久
【審査官】宮川 数正
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/017442(WO,A1)
【文献】特開2018-029746(JP,A)
【文献】特開2007-068992(JP,A)
【文献】特開2014-097309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 6/00-6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線源を検出部に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において、被写体に放射線を照射するトモシンセシス撮影を撮影装置に行わせることにより生成された、前記複数の線源位置のそれぞれに対応する複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出する共通領域導出部と、
前記共通領域の前記放射線源の移動方向における幅が予め定められたしきい値以上の場合に、前記複数の投影画像を再構成することにより生成された、前記被写体の複数の断層面をそれぞれ表す複数の断層画像の少なくとも一部、または該複数の断層画像から生成された合成2次元画像を、前記共通領域に対応する有効画像領域を強調して表示部に表示する表示制御部とを備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記共通領域の前記放射線源の移動方向における幅が予め定められたしきい値未満の場合に、警告画面を前記表示部に表示する請求項に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記複数の投影画像を再構成することにより、前記複数の断層画像を生成する再構成部をさらに備えた請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記複数の断層画像から前記合成2次元画像を生成する合成部をさらに備えた請求項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記合成部は、前記複数の断層画像の対応する画素の画素値を重み付け加算することにより、前記合成2次元画像を生成する請求項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
放射線源を検出部に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において、被写体に放射線を照射するトモシンセシス撮影を撮影装置に行わせることにより生成された、前記複数の線源位置のそれぞれに対応する複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出し、
前記共通領域の前記放射線源の移動方向における幅が予め定められたしきい値以上の場合に、前記複数の投影画像を再構成することにより生成された、前記被写体の複数の断層面をそれぞれ表す複数の断層画像の少なくとも一部、または該複数の断層画像から生成された合成2次元画像を、前記共通領域に対応する有効画像領域を強調して表示部に表示する画像処理方法。
【請求項7】
放射線源を検出部に対して相対的に移動させ、前記放射線源の移動による複数の線源位置において、被写体に放射線を照射するトモシンセシス撮影を撮影装置に行わせることにより生成された、前記複数の線源位置のそれぞれに対応する複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出する手順と、
前記共通領域の前記放射線源の移動方向における幅が予め定められたしきい値以上の場合に、前記複数の投影画像を再構成することにより生成された、前記被写体の複数の断層面をそれぞれ表す複数の断層画像の少なくとも一部、または該複数の断層画像から生成された合成2次元画像を、前記共通領域に対応する有効画像領域を強調して表示部に表示する手順とをコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、画像処理装置、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、乳がんの早期発見を促すため、乳房を撮影する放射線画像撮影装置(マンモグラフィと呼ばれる)を用いた画像診断が注目されている。また、マンモグラフィにおいて、放射線源を移動させて複数の線源位置から乳房に放射線を照射して撮影を行い、これにより取得した複数の投影画像を加算して所望の断層面を強調した断層画像を生成するトモシンセシス撮影が提案されている。トモシンセシス撮影では、撮影装置の特性および必要な断層画像に応じて、放射線源を放射線検出器と平行に移動させたり、円または楕円の弧を描くように移動させたりして、複数の線源位置において乳房を撮影することにより複数の投影画像を取得し、単純逆投影法またはフィルタ逆投影法等の逆投影法等を用いてこれらの投影画像を再構成して断層画像を生成する。
【0003】
このような断層画像を乳房における複数の断層面において生成することにより、乳房内において断層面が並ぶ深さ方向に重なり合った構造を分離することができる。このため、トモシンセシス撮影を行うことにより生成された断層画像を用いて診断を行うことにより、従来の単純撮影により取得される2次元画像(以下、単純2次元画像とする)においては検出が困難であった病変を発見することが可能となる。
【0004】
また、トモシンセシス撮影により取得された、放射線検出器の検出面から放射線源側に向けた距離(高さ方向の位置)が異なる複数の断層画像を用いて、単純2次元画像相当する擬似的な2次元画像(以下、合成2次元画像とする)を生成する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
ところで、マンモグラフィにおいては、乳房は撮影台の上に置かれ、圧迫板により圧迫された状態で撮影が行われる。このため、撮影により取得された画像には、圧迫板の縁部が線状の像として写り込む。また、圧迫板の縁部が上方に屈曲して側壁を形成している場合、側壁が帯状の像(以下、縁部像とする)として画像に写り込む。ここで、トモシンセシス撮影においては、放射線源を移動させて乳房の撮影を行うため、とくに放射線検出器の検出面の垂線に対して傾斜した方向から乳房に放射線を照射する場合、投影画像に圧迫板の縁部像が含まれる範囲が大きくなる。このため、断層画像を生成する場合には、投影画像から縁部像を除いた領域のみを用いて断層画像を再構成することにより、断層画像さらには合成2次元画像に縁部像に起因するアーチファクトが含まれないようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-128716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
トモシンセシス撮影においては、上述したように、放射線源を移動させて乳房の撮影を行う。このため、トモシンセシス撮影により取得された複数の投影画像のそれぞれにおいて、含まれる乳房の像の範囲が異なる。再構成に際しては、使用する投影画像の数が多いほど生成される断層画像の画質が高画質となる。このため、断層画像および合成2次元画像においては、複数の投影画像のすべてにおいて共通する領域は高画質となるが、再構成に使用される投影画像の数が少なくなるほど、断層画像および合成2次元画像の画質は低画質となる。このため、断層画像および合成2次元画像においては、放射線源の移動方向に帯状に高画質の領域と低画質の領域が分布することとなる。
【0008】
ここで、マンモグラフィにおいては、乳腺組織に隠れた腫瘤および石灰化、並びにリンパ節への転移等の病変を発見することが診断の上で重要となっている。しかしながら、断層画像および合成2次元画像の画質が低下した部分においては、読影の際に病変の発見が困難となる。このように病変の発見が困難であると、病変を見逃すことにより誤診をする可能性が高くなる。
【0009】
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、トモシンセシス撮影により取得される断層画像および合成2次元画像を用いて読影を行うに際し、誤診をする可能性を低減できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示による画像処理装置は、放射線源を検出部に対して相対的に移動させ、放射線源の移動による複数の線源位置において、被写体に放射線を照射するトモシンセシス撮影を撮影装置に行わせることにより生成された、複数の線源位置のそれぞれに対応する複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出する共通領域導出部と、
複数の投影画像を再構成することにより生成された、被写体の複数の断層面をそれぞれ表す複数の断層画像の少なくとも一部、または複数の断層画像から生成された合成2次元画像を、共通領域に対応する有効画像領域を強調して表示部に表示する表示制御部とを備える。
【0011】
なお、本開示による画像処理装置においては、表示制御部は、共通領域の放射線源の移動方向における幅が予め定められたしきい値以上の場合に、複数の断層画像の少なくとも一部、または合成2次元画像を表示部に表示するものであってもよい。
【0012】
また、本開示による画像処理装置においては、表示制御部は、共通領域の放射線源の移動方向における幅が予め定められたしきい値未満の場合に、警告画面を表示部に表示するものであってもよい。
【0013】
また、本開示による画像処理装置においては、複数の投影画像を再構成することにより、複数の断層画像を生成する再構成部をさらに備えるものであってもよい。
【0014】
また、本開示による画像処理装置においては、複数の断層画像から合成2次元画像を生成する合成部をさらに備えるものであってもよい。
【0015】
この場合、合成部は、複数の断層画像の対応する画素の画素値を重み付け加算することにより、合成2次元画像を生成するものであってもよい。
【0016】
本開示による画像処理方法は、放射線源を検出部に対して相対的に移動させ、放射線源の移動による複数の線源位置において、被写体に放射線を照射するトモシンセシス撮影を撮影装置に行わせることにより生成された、複数の線源位置のそれぞれに対応する複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出し、
複数の投影画像を再構成することにより生成された、被写体の複数の断層面をそれぞれ表す複数の断層画像の少なくとも一部、または複数の断層画像から生成された合成2次元画像を、共通領域に対応する有効画像領域を強調して表示部に表示する。
【0017】
なお、本開示による画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0018】
本開示による他の画像処理装置は、コンピュータに実行させるための命令を記憶するメモリと、
記憶された命令を実行するよう構成されたプロセッサとを備え、プロセッサは、
放射線源を検出部に対して相対的に移動させ、放射線源の移動による複数の線源位置において、被写体に放射線を照射するトモシンセシス撮影を撮影装置に行わせることにより生成された、複数の線源位置のそれぞれに対応する複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出し、
複数の投影画像を再構成することにより生成された、被写体の複数の断層面をそれぞれ表す複数の断層画像の少なくとも一部、または複数の断層画像から生成された合成2次元画像を、共通領域に対応する有効画像領域を強調して表示部に表示する処理を実行する。
【発明の効果】
【0019】
本開示によれば、トモシンセシス撮影により取得される断層画像および合成2次元画像において、病変を見逃す可能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の第1の実施形態による画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの概略構成図
図2】マンモグラフィ装置を図1の矢印A方向から見た図
図3】第1の実施形態において、コンソールを構成するコンピュータに画像処理プログラムをインストールすることにより実現された画像処理装置の概略構成を示す図
図4】投影画像の取得を説明するための図
図5】放射線源、圧迫板、乳房および放射線検出器の幾何学的関係を示す図
図6】縁部像を含む投影画像を示す図
図7】複数の投影画像における必要領域を示す図
図8】共通領域Ciの導出を説明するための図
図9】乳房の圧迫厚と共通領域の幅との関係を規定したテーブルを示す図
図10】断層画像の生成を説明するための図
図11】合成2次元画像の表示画面を示す図
図12】合成2次元画像の表示画面を示す図
図13】合成2次元画像の表示画面を示す図
図14】合成2次元画像の表示画面を示す図
図15】第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
図16】第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャート
図17】第2の実施形態において表示される警告画面を示す図
図18】合成2次元画像の表示画面の他の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。図1は本開示の第1の実施形態による画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの概略構成図、図2は放射線画像撮影システムに含まれるマンモグラフィ装置を図1の矢印A方向から見た図である。
【0022】
図1に示すように、本実施形態の放射線画像撮影システム1は、コンソール2およびマンモグラフィ装置10を備える。コンソール2は、表示部3および入力部4を備える。
【0023】
本実施形態の放射線画像撮影システム1は、コンソール2を介して外部のシステム(例えば、RIS:Radiology Information System)から入力された指示(撮影オーダ)に基づいて、医師および放射線技師等の操作者の操作により、マンモグラフィ装置10により、乳房の撮影を行って乳房の放射線画像である乳房画像を取得する機能を有する。本実施形態においては、マンモグラフィ装置10はトモシンセシス撮影および各種撮影方向の単純撮影の双方を行って、乳房の断層画像および2次元の乳房画像を生成することが可能なものである。なお、2次元の乳房画像は単純撮影により取得される乳房画像を意味する。
【0024】
マンモグラフィ装置10は、不図示の基台に対して回転軸11により連結されたアーム部12を備えている。アーム部12の一方の端部には撮影台13が、その他方の端部には撮影台13と対向するように放射線照射部14が取り付けられている。アーム部12は、放射線照射部14が取り付けられた端部のみを回転することが可能に構成されており、これにより、撮影台13を固定して放射線照射部14のみを回転することが可能となっている。なお、アーム部12の回転は、コンソール2により制御される。
【0025】
撮影台13の内部には、フラットパネルディテクタ等の放射線検出器15が備えられている。放射線検出器15は放射線の検出面15Aを有する。また、撮影台13の内部には、放射線検出器15から読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプ、チャージアンプから出力された電圧信号をサンプリングする相関2重サンプリング回路、および電圧信号をデジタル信号に変換するAD(Analog Digital)変換部等が設けられた回路基板等も設置されている。
【0026】
放射線検出器15は、放射線画像の記録および読み出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線を直接電荷に変換する、いわゆる直接型の放射線検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(Thin Film Transistor)スイッチをオンおよびオフすることによって放射線画像信号が読み出される、いわゆるTFT読出方式のもの、または読取光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
【0027】
放射線照射部14の内部には、放射線源16が収納されている。放射線源16は放射線として例えばX線を出射するものであり、放射線源16から放射線を照射するタイミングおよび放射線源16における放射線発生条件、すなわちターゲットおよびフィルタの材質の選択、管電圧並びに照射時間等は、コンソール2により制御される。
【0028】
また、アーム部12には、乳房Mを押さえつけて圧迫する圧迫板17、圧迫板17を支持する支持部18、および支持部18を図1および図2の上下方向に移動させる移動機構19が設けられている。なお、圧迫板17と撮影台13との間隔、すなわち圧迫厚はコンソール2に入力される。また、圧迫板17は、撮影の種類に応じた複数のサイズおよび形状のものが用意されている。このため、圧迫板17は、支持部18に対して交換可能に取り付けられている。また、圧迫板17の図1における左右の縁部には側壁17Aが形成されている。側壁17Aは、圧迫板17の圧迫面17Bにより圧迫された乳房Mが圧迫板17からはみ出した場合に、患者の痛みを軽減するために形成されている。
【0029】
表示部3は、CRT(Cathode Ray Tube)または液晶ディスプレイ等の表示装置であり、後述する断層画像および合成2次元画像の他、操作に必要なメッセージ等を表示する。なお、表示部3は音声を出力するスピーカを内蔵するものであってもよい。
【0030】
入力部4はキーボード、マウスまたはタッチパネル方式等の入力装置からなり、操作者によるマンモグラフィ装置10の操作の指示を受け付ける。また、トモシンセシス撮影を行うために必要な、撮影条件等の各種情報の入力および情報の修正の指示も受け付ける。本実施形態においては、操作者が入力部4から入力した情報に従って、マンモグラフィ装置10の各部が動作する。
【0031】
コンソール2には、本実施形態による画像処理プログラムがインストールされている。本実施形態においては、コンソール2は、操作者が直接操作するワークステーションあるいはパーソナルコンピュータでもよいし、それらとネットワークを介して接続されたサーバコンピュータでもよい。画像処理プログラムは、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、あるいはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じてコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。または、DVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体からコンピュータにインストールされる。
【0032】
図3はコンソール2を構成するコンピュータに本実施形態による画像処理プログラムをインストールすることにより実現される画像処理装置の概略構成を示す図である。図3に示すように、画像処理装置は、標準的なコンピュータの構成として、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22およびストレージ23を備えている。
【0033】
ストレージ23は、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)等のストレージデバイスからなり、マンモグラフィ装置10の各部を駆動するためのプログラムおよび画像処理プログラムを含む各種情報が記憶されている。また、撮影により取得された投影画像、並びに後述するように生成された断層画像および合成2次元画像等もストレージ23に記憶される。
【0034】
メモリ22には、各種処理をCPU21に実行させるために、ストレージ23に記憶されたプログラム等が一時的に記憶される。画像処理プログラムは、CPU21に実行させる処理として、マンモグラフィ装置10にトモシンセシス撮影を行わせて、複数の線源位置のそれぞれに対応する乳房Mの複数の投影画像を取得する画像取得処理、複数の投影画像の少なくとも一部において共通する共通領域を導出する共通領域導出処理、複数の投影画像を再構成することにより、被写体である乳房Mの複数の断層面のそれぞれにおける複数の断層画像を生成する再構成処理、複数の断層画像から合成2次元画像を生成する合成処理、並びに複数の断層画像の少なくとも一部または合成2次元画像を、共通領域に対応する領域を強調して表示部3に表示する表示制御処理を規定する。
【0035】
そして、CPU21が画像処理プログラムに従いこれらの処理を実行することで、コンソール2のCPU21は、画像取得部31、共通領域導出部32、再構成部33、合成部34および表示制御部35として機能する。
【0036】
画像取得部31は、アーム部12を回転軸11の周りに回転させることにより放射線源16を移動させ、放射線源16の移動による複数の線源位置において、トモシンセシス撮影用の撮影条件により乳房Mに放射線を照射し、乳房Mを透過した放射線を放射線検出器15により検出して、複数の線源位置における複数の投影画像Gi(i=1~n、nは線源位置の数であり、例えばn=15)を取得する。図4は投影画像Giの取得を説明するための図である。図4に示すように、放射線源16をS1、S2、・・・、Snの各線源位置に移動し、各線源位置において放射線源16を駆動して乳房Mに放射線を照射し、乳房Mを透過した放射線を放射線検出器15により検出することにより、各線源位置S1~Snに対応して、投影画像G1、G2、・・Gc、・・、Gnが取得される。ここで、図4に示す線源位置Scは、放射線源16から出射された放射線の光軸X0が放射線検出器15の検出面15Aと直交する線源位置である。以降、線源位置Scを基準線源位置Scと称するものとする。なお、各線源位置S1~Snにおいては、同一の線量の放射線が乳房Mに照射される。取得された複数の投影画像Giはストレージ23に保存される。
【0037】
共通領域導出部32は、複数の投影画像Giの少なくとも一部において共通する共通領域を導出する。ここで、本実施形態においては、圧迫板17の縁部には側壁17Aが形成されている。このため、とくに放射線源16の位置が、放射線検出器15の検出面15Aの垂線に対して傾斜している場合、図5に示すように、側壁17Aを透過した放射線が乳房Mを透過して、放射線検出器15に検出されることとなる。この場合、取得される投影画像Giにおいては、図6に示すように、投影画像Giに含まれる乳房Mの像(以下、乳房像40とする)に圧迫板17の側壁17Aに起因する帯状の像(以下、縁部像41とする)が重なるものとなる。なお、図6に示す投影画像Giにおいて、放射線源16の移動方向をy方向とした座標系を示している。このように、投影画像Giに側壁17Aに対応する帯状の縁部像41が含まれると、後述するように複数の投影画像Giを再構成することにより生成される断層画像に、アーチファクトが含まれる。
【0038】
このため、共通領域導出部32は、複数の投影画像Giにおける圧迫板17の圧迫面17Bのみを透過した放射線に対応する領域を、必要領域Aiとして抽出する。必要領域Aiは、図5に示すように、放射線検出器15における圧迫板17の圧迫面17Bのみを透過した放射線が照射される領域に対応する。図7は、複数の投影画像Giにおける必要領域Aiを示す図である。図7に示すように、必要領域Aiは投影画像Giにおける放射線源16の移動方向において縁部像を含む両縁部を除いた幅を有するものとなっている。
【0039】
ここで、圧迫板17のサイズ、側壁17Aの高さおよび厚さは既知である。また、撮影時における乳房Mの厚さは、圧迫板17の高さと同一であり、既知である。また、各投影画像Giを取得した放射線源16の位置、および放射線検出器15の検出面15Aの位置も既知である。このため、本実施形態においては、圧迫板17のサイズ、側壁17Aの高さおよび圧迫板17の厚さの情報をストレージ23に記憶しておく。共通領域導出部32は、使用している圧迫板17のサイズ、側壁17Aの高さおよび圧迫板17の厚さの情報をストレージ23から読み出し、さらに撮影時における乳房Mの厚さ、各投影画像Giを取得した放射線源16の位置、および放射線検出器15の検出面15Aの位置の幾何学的な位置関係を用いて、投影画像Giに含まれる必要領域Aiの両縁部の位置を導出する。そして、共通領域導出部32は、導出した両縁部の位置に基づいて、投影画像Giから必要領域Aiを抽出する。
【0040】
また、共通領域導出部32は、必要領域Aiから複数の投影画像Giの少なくとも一部において共通する共通領域Ciを導出する。本実施形態においては、複数の投影画像Giすなわち複数の必要領域Aiのすべてにおいて共通する共通領域Ciを導出する。図8は共通領域Ciの導出を説明するための図である。共通領域Ciを導出するために、共通領域導出部32は、放射線検出器15の検出面15Aにおいて、両端の線源位置S1,Snにおいて取得される投影画像G1,Gnの必要領域A1,Anを特定する。そして、必要領域A1,Anにおける線源位置S1,Snに最も近い縁部P1,Pnをそれぞれ特定する。ここで、上述したように必要領域A1,Anの両縁部の位置は既知である。このため、共通領域導出部32は、複数の必要領域Aiにおいて、必要領域A1,Anの縁部P1,Pnのそれぞれを両縁部とする領域を共通領域Ciとして抽出する。
【0041】
なお、乳房Mの圧迫厚に応じた共通領域Ciの放射線源16の移動方向における幅L0を予め算出しておき、テーブルとしてストレージ23に保存しておくようにしてもよい。図9は乳房の圧迫厚と共通領域Ciの幅L0との関係を規定したテーブルを示す図である。図9において、圧迫厚および幅L0の単位はmmである。ここで、図9に示すテーブルTBL1は、例えば圧迫板17が24cm×30cmで、放射線源16の撮影時の振れ角が±20度の場合の値を示している。なお、圧迫厚がテーブルTBL1に示す値以外の値の場合、テーブルTBL1の値を用いた補間演算により幅L0を導出すればよい。
【0042】
再構成部33は、投影画像Giにおける必要領域Aiを再構成することにより、乳房Mの所望とする断層面を強調した断層画像を生成する。具体的には、再構成部33は、単純逆投影法あるいはフィルタ逆投影法等の周知の逆投影法等を用いて複数の投影画像Giにおける必要領域Aiを再構成して、図10に示すように、乳房Mの複数の断層面のそれぞれにおける複数の断層画像Dj(j=1~m)を生成する。この際、乳房Mを含む3次元空間における3次元の座標位置が設定され、設定された3次元の座標位置に対して、複数の投影画像Giの対応する画素位置の画素値が再構成されて、その座標位置の画素値が算出される。
【0043】
再構成に際しては、必要領域Ai内の共通領域Ciについては、n枚の投影画像Giに含まれるすべての情報を用いて、断層画像Djが再構成される。断層画像Djにおける共通領域Ciに対応する領域を、有効画像領域Vdjとして図10に示す。断層画像Djにおいては、有効画像領域Vdjから離れるほど、再構成に使用される投影画像Giすなわち必要領域Aiの数が少なくなるために情報量が少なくなり、その結果、画質が低下する。したがって、断層画像Djにおいては放射線源16の移動方向において、有効画像領域Vdjが最も高画質となり、縁部に向けて徐々に画質が低下する。
【0044】
合成部34は、複数の断層画像Djを用いて合成2次元画像CG0を生成する。合成2次元画像CG0は、基準線源位置Scから乳房Mに放射線を照射して撮影した単純2次元画像に相当する擬似的な2次元画像である。本実施形態においては、合成部34は、加算法により合成2次元画像CG0を生成する。加算法は、複数の断層画像Djを積層した状態で、基準線源位置Scからの放射線検出器15へ向かう視点方向、すなわち図4に示す光軸X0に沿って、各断層画像Djにおいて対応する画素の画素値を重み付け加算する方法である。なお、合成2次元画像CG0の生成は、加算法に限定されるものではなく、公知の技術を適用することができる。加算法においては、重み付け加算する際の各画素に対する重みは、断層画像Djの数をmとした場合、1/mに設定される。なお、合成次元画像CG0において、共通領域Ciに対応する領域、すなわち、複数の断層画像Djにおける有効画像領域Vdjのみに対応する領域を、有効画像領域V0と称する。
【0045】
表示制御部35は、入力部4からの指示に応じて、断層画像Djの少なくとも一部または合成次元画像CG0を表示部3に表示する。その際、断層画像Djにおける有効画像領域Vdjおよび合成次元画像CG0における有効画像領域V0を強調して、断層画像Djまたは合成次元画像CG0を表示部3に表示する。図11は合成2次元画像CG0の表示画面を示す図である。図11に示すように、表示画面50には合成2次元画像CG0が表示される。また、合成2次元画像CG0における有効画像領域V0に枠51が付与されることにより、有効画像領域V0が強調されている。
【0046】
なお、図12に示すように、表示制御部3は、合成2次元画像CG0における有効画像領域V0のみをトリミングすることにより、有効画像領域V0を強調してもよい。また、図13に示すように、合成2次元画像CG0における有効画像領域V0以外の領域を塗りつぶすことにより、有効画像領域V0を強調してもよい。また、図14に示すように、合成2次元画像CG0における有効画像領域V0以外の領域の濃度を低減することにより、有効画像領域V0を強調してもよい。なお、図14においては、合成2次元画像CG0に含まれる乳房の輪郭を破線で示すことにより、濃度を低減していることを示している。
【0047】
一方、断層画像Djを表示する際にも、合成2次元画像CG0を表示する場合と同様に、各断層画像Djの有効画像領域Vdjを強調して表示すればよい。表示する断層画像Djは、すべての断層画像であってもよく、一部の断層画像のみであってもよい。
【0048】
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図15は第1の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。操作者による処理開始の指示を入力部4が受け付けるとトモシンセシス撮影が行われて、画像取得部31が複数の投影画像Giを取得する(ステップST1)。次いで、共通領域導出部32が、複数の投影画像Giの少なくとも一部において共通する共通領域を導出する(ステップST2)。
【0049】
次いで、再構成部33が、複数の投影画像Giを再構成することにより、乳房Mの複数の断層面における複数の断層画像Djを生成する(ステップST3)。また、合成部34が、複数の断層画像Djから合成2次元画像CG0を生成する(ステップST4)。そして、表示制御部35が、複数の断層画像Djの少なくとも一部、または合成2次元画像CG0を、有効画像領域Vdj,V0を強調して表示部3に表示し(有効画像領域強調表示;ステップST5)、処理を終了する。
【0050】
このように、本実施形態においては、複数の投影画像Giの少なくとも一部において共通する共通領域Ciが導出される。そして、複数の投影画像を再構成することにより生成された複数の断層画像Djの少なくとも一部、または複数の断層画像から生成された合成2次元画像CG0を表示部3に表示する際に、共通領域Ciに対応する有効画像領域Vdj,V0が強調されて表示される。ここで、断層画像Djおよび合成2次元画像CG0は、投影画像Giにおける共通する領域が多いほど高画質となる。このため、断層画像Djおよび合成2次元画像CG0において、共通領域Ciに対応する有効画像領域Vdj,V0を強調して表示することにより、操作者は強調された有効画像領域以外の領域に対して、より注意して読影を行うようにすることができる。したがって、本実施形態によれば、トモシンセシス撮影により取得される断層画像Djおよび合成2次元画像CG0において、病変を見逃す可能性を低減できる。
【0051】
次いで、本開示の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態における放射線画像処理装置の構成は、第1の実施形態における放射線画像処理装置の構成と同一であり、行われる処理のみが異なるため、ここでは装置についての詳細な説明は省略する。
【0052】
第2の実施形態による放射線画像処理装置は、表示制御部35が、共通領域Ciの放射線源16の移動方向における幅が予め定められたしきい値以上の場合に、複数の断層画像Djの少なくとも一部、または合成2次元画像CG0を表示部3に表示するようにした点が、第1の実施形態と異なる。
【0053】
次いで、第2の実施形態において行われる処理について説明する。図16は第2の実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。操作者による処理開始の指示を入力部4が受け付けるとトモシンセシス撮影が行われて、画像取得部31が複数の投影画像Giを取得する(ステップST11)。次いで、共通領域導出部32が、複数の投影画像Giの少なくとも一部において共通する共通領域を導出する(ステップST12)。
【0054】
次いで、再構成部33が、複数の投影画像Giを再構成することにより、乳房Mの複数の断層面における複数の断層画像Djを生成する(ステップST13)。また、合成部34が、複数の断層画像Djから合成2次元画像CG0を生成する(ステップST14)。そして、表示制御部35が、共通領域Ciの放射線源16の移動方向における幅、すなわち図8に示した状態における共通領域Ciの幅L0が、予め定められたしきい値Th1以上であるか否かを判断する(ステップST15)。
【0055】
ステップST15が否定されると、表示制御部35は、警告画面を表示部3に表示し(ステップST16)、処理を終了する。図17は第2の実施形態において表示される警告画面を示す図である。図17に示すように警告画面52には、「表示しません。」のテキスト53が含まれる。これにより、操作者は、断層画像Djまたは合成2次元画像CG0が表示されないことを認識することができる。
【0056】
ステップST15が肯定されると、表示制御部35は、複数の断層画像Djの少なくとも一部、または合成2次元画像CG0を、有効画像領域Vdj,V0を強調して表示部3に表示し(有効画像領域強調表示;ステップST17)、処理を終了する。
【0057】
ここで、乳房Mの厚さが非常に大きい場合、共通領域Ciの放射線源16の移動方向における幅L0は小さくなる。共通領域Ciの幅L0が小さいと、表示された画像において、病変を見逃す可能性が高い領域の割合が大きくなり、その結果、誤診の可能性が高くなる。第2の実施形態においては、共通領域Ciの放射線源の移動方向における幅L0が予め定められたしきい値Th1以上の場合にのみ、複数の断層画像Djの少なくとも一部、または合成2次元画像CG0を表示し、幅L0がしきい値Th1未満の場合には、断層画像Djまたは合成2次元画像CG0を表示しないようにした。このため、トモシンセシス撮影により取得される断層画像および合成2次元画像を用いて読影を行うに際し、誤診をする可能性を低減できる。
【0058】
なお、上記実施形態において、放射線源16から出射される放射線は、光軸X0が乳房Mにおける胸壁付近を通るように出射される。このため、両端の線源位置S1,Snにおいて取得される投影画像G1,Gnと、基準線源位置Scにおいて取得される投影画像Gcとでは、乳頭の位置が異なる。このため、投影画像Giに含まれる乳房Mの乳頭の位置を考慮して共通領域Ciを導出してもよい。この場合、導出した共通領域Ciに基づく有効画像領域V0は、図18に示すように、乳頭側の形状が凸形状の領域となる。
【0059】
また、上記実施形態においては、合成部34が合成2次元画像を生成する方法として加算法を適用したが、上述したように、公知の他の技術を適用することができる。例えば、各断層画像の対応する画素における最小値を用いる、いわゆる最小経路法を適用してもよい。
【0060】
また、上記実施形態における放射線は、とくに限定されるものではなく、X線の他、α線またはγ線等を適用することができる。
【0061】
また、上記実施形態においては、投影画像Giから必要領域Aiを抽出しているが、これに限定されるものではない。必要領域Aiを抽出することなく、共通領域Ciを導出してもよい。この場合、断層画像Djの生成は、投影画像Giの全体を用いて行われる。
【0062】
また、上記実施形態において、例えば、画像取得部31、共通領域導出部32、再構成部33、合成部34および表示制御部35といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサには、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
【0063】
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
【0064】
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
【0065】
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる。
【符号の説明】
【0066】
1 放射線画像撮影システム
2 コンソール
3 表示部
4 入力部
10 マンモグラフィ装置
11 回転軸
12 アーム部
13 撮影台
14 放射線照射部
15 放射線検出器
15A 検出面
16 放射線源
17 圧迫板
17A 側壁
17B 圧迫面
1 CPU
22 メモリ
23 ストレージ
31 画像取得部
32 共通領域導出部
33 再構成部
34 合成部
35 表示制御部
40 乳房像
41 縁部像
50 表示画面
51 枠
52 表示画面
53 テキスト
Ai(i=1~n) 必要領域
CG0 合成2次元画像
Ci(i=1~n) 共通領域
Dj(j=1~m) 断層画像
Gi(i=1~n) 投影画像
M 乳房
Si(i=1~n) 線源位置
Sc 基準線源位置
Vdj,V0 有効画像領域
X0 光軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18