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特許7114980情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20220802BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20220802BHJP
   H04L 67/1008 20220101ALI20220802BHJP
   G06F 9/50 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
G06F3/12 339
G06F3/12 318
G06F3/12 388
B41J29/42 F
H04L67/1008
G06F9/50 150D
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018062095
(22)【出願日】2018-03-28
(65)【公開番号】P2019175103
(43)【公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】西田 隆頼
【審査官】征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-152818(JP,A)
【文献】特開2016-212869(JP,A)
【文献】特開2014-146908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F3/12
B41J29/00-29/70
G06F9/50
H04L67/00-67/1396
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のサービスを利用する機器と、前記サービスに関するジョブを蓄積する機器管理サーバとを有する情報処理システムであって、
前記機器管理サーバのリソース使用量を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得したリソース使用量が、予め設定された複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすと判定された場合、該少なくとも1つの条件に応じて、前記機器が表示する画面の変更と前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積の制限との少なくとも1つの制御を実行する制御手段と、
を有し、
前記リソース使用量には、前記機器管理サーバの記憶領域の使用量と、ネットワークの使用量とが含まれ、
前記判定手段は、
前記記憶領域の使用量が第1の閾値以上かつ第2の閾値未満であるか否かを示す第1の条件と、前記記憶領域の使用量が第2の閾値以上であるか否かを示す第2の条件と、前記ネットワークの使用量が第3の閾値以上かつ第4の閾値未満であるか否かを示す第3の条件と、前記ネットワークの使用量が第4の閾値以上であるか否かを示す第4の条件とのうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定し、
前記制御手段は、
前記第1の条件又は前記第3の条件を満たすと判定された場合、前記機器のログイン画面に所定の警告が表示されるように変更する制御を実行し、
前記第2の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する制御を実行し、
前記第4の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積を禁止する制御を実行する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
記機器は、
前記制御手段が前記少なくとも1つの条件に応じて、前記機器のログイン画面に所定の警告が表示されるように変更する、前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する、の少なくとも1つの制御が実行されることによって、
前記機器のログイン画面に所定の警告が表示されるように変更する又は前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する表示制御を実行する、
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する場合、該ログイン画面に表示されるログインボタンを非表示にする、該ログインボタンに対する操作を無効にする又は前記ログインボタンに対して操作が行われた場合にエラーを表示する、制御を実行する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記機器管理サーバは、仮想サーバであり、
前記取得手段は、
前記仮想サーバのリソース使用量を収集する所定の装置から、該リソース使用量を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
所定のサービスに関するジョブを蓄積する機器管理サーバのリソース使用量を取得する取得手段と、
前記取得手段が取得したリソース使用量が、予め設定された複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により前記複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすと判定された場合、該少なくとも1つの条件に応じて、前記サービスを利用する機器が表示する画面の変更と前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積の制限との少なくとも1つの制御を実行する制御手段と、
を有し、
前記リソース使用量には、前記機器管理サーバの記憶領域の使用量と、ネットワークの使用量とが含まれ、
前記判定手段は、
前記記憶領域の使用量が第1の閾値以上かつ第2の閾値未満であるか否かを示す第1の条件と、前記記憶領域の使用量が第2の閾値以上であるか否かを示す第2の条件と、前記ネットワークの使用量が第3の閾値以上かつ第4の閾値未満であるか否かを示す第3の条件と、前記ネットワークの使用量が第4の閾値以上であるか否かを示す第4の条件とのうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定し、
前記制御手段は、
前記第1の条件又は前記第3の条件を満たすと判定された場合、前記機器のログイン画面に所定の警告が表示されるように変更する制御を実行し、
前記第2の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する制御を実行し、
前記第4の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積を禁止する制御を実行する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
所定のサービスに関するジョブを蓄積する機器管理サーバのリソース使用量を取得する取得手順と、
前記取得手順が取得したリソース使用量が、予め設定された複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすと判定された場合、該少なくとも1つの条件に応じて、前記サービスを利用する機器が表示する画面の変更と前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積の制限との少なくとも1つの制御を実行する制御手順と、
をコンピュータが実行し、
前記リソース使用量には、前記機器管理サーバの記憶領域の使用量と、ネットワークの使用量とが含まれ、
前記判定手順は、
前記記憶領域の使用量が第1の閾値以上かつ第2の閾値未満であるか否かを示す第1の条件と、前記記憶領域の使用量が第2の閾値以上であるか否かを示す第2の条件と、前記ネットワークの使用量が第3の閾値以上かつ第4の閾値未満であるか否かを示す第3の条件と、前記ネットワークの使用量が第4の閾値以上であるか否かを示す第4の条件とのうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定し、
前記制御手順は、
前記第1の条件又は前記第3の条件を満たすと判定された場合、前記機器のログイン画面に所定の警告が表示されるように変更する制御を実行し、
前記第2の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する制御を実行し、
前記第4の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積を禁止する制御を実行する、ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
所定のサービスに関するジョブを蓄積する機器管理サーバのリソース使用量を取得する取得手順と、
前記取得手順が取得したリソース使用量が、予め設定された複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により前記複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすと判定された場合、該少なくとも1つの条件に応じて、前記サービスを利用する機器が表示する画面の変更と前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積の制限との少なくとも1つの制御を実行する制御手順と、
をコンピュータに実行させ
前記リソース使用量には、前記機器管理サーバの記憶領域の使用量と、ネットワークの使用量とが含まれ、
前記判定手順は、
前記記憶領域の使用量が第1の閾値以上かつ第2の閾値未満であるか否かを示す第1の条件と、前記記憶領域の使用量が第2の閾値以上であるか否かを示す第2の条件と、前記ネットワークの使用量が第3の閾値以上かつ第4の閾値未満であるか否かを示す第3の条件と、前記ネットワークの使用量が第4の閾値以上であるか否かを示す第4の条件とのうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定し、
前記制御手順は、
前記第1の条件又は前記第3の条件を満たすと判定された場合、前記機器のログイン画面に所定の警告が表示されるように変更する制御を実行し、
前記第2の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバへログインできないように前記ログイン画面を変更する制御を実行し、
前記第4の条件を満たすと判定された場合、前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積を禁止する制御を実行する、ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワークを介してVM(Virtual Machine)インスタンスを提供するIaaS(Infrastructure as a Service)と呼ばれるサービス形態が知られるようになってきた。また、IaaSとして提供されるVMインスタンスに対してソフトウェアをインストールして何等かのクラウドサービス(例えば、VMインスタンスをプリントサーバとして機能させたプリントサービス等)を提供することも行われている。
【0003】
ここで、PC(パーソナルコンピュータ)から送信された印刷ジョブをメモリ領域に記憶する印刷装置において、メモリ領域の空き容量に応じて、新規の印刷ジョブをメモリに記憶させるか否かを制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、VMインスタンスをプリントサーバとして機能させて、このプリントサーバに印刷ジョブを蓄積する場合、このVMインスタンスのリソース使用量(例えば、HDD(Hard Disk Drive)使用量やネットワーク使用量等)に応じた料金が発生する場合がある。このため、プリントサーバのリソース使用量によっては、料金が高額となり、予算(料金の上限)を超過してしまう恐れがあった。
【0005】
本発明の実施の形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、リソース使用量に応じた料金が上限を超える事態を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の実施の形態は、所定のサービスを利用する機器と、前記サービスに関するジョブを蓄積する機器管理サーバとを有する情報処理システムであって、前記機器管理サーバのリソース使用量を取得する取得手段と、前記取得手段が取得したリソース使用量が、予め設定された複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記複数の条件のうちの少なくとも1つの条件を満たすと判定された場合、該少なくとも1つの条件に応じて、前記機器が表示する画面の変更と前記機器管理サーバに対するジョブの蓄積の制限との少なくとも1つの制御を実行する制御手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施の形態によれば、リソース使用量に応じた料金が上限を超える事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るコスト管理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係るコスト管理システムの機能構成の一例を示す図である。
図5】コスト条件情報テーブルの一例を示す図である。
図6】ログイン画面を変更させる場合におけるコスト管理システムの全体処理の一例を示すシーケンス図(その1)である。
図7】ログイン画面の一例を示す図(その1)である。
図8】ログイン画面を変更させる場合におけるコスト管理システムの全体処理の一例を示すシーケンス図(その2)である。
図9】ログイン画面の一例を示す図(その2)である。
図10】ジョブの蓄積を禁止させる場合におけるコスト管理システムの全体処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と表す。)について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、VMインスタンスに対してソフトウェアをインストールして何等かのクラウドサービス(以降、「ユーザサービス」と表す。)を提供する場合に、このVMインスタンスのコスト(料金)が上限を超えないように管理するコスト管理システム1について説明する。なお、VMインスタンスのコスト(料金)は、リソース使用量(例えば、HDD使用量やネットワーク使用量等)に応じて発生するものとする。ただし、リソース使用量に対する課金の額や課金方法等は、IaaSとして仮想サーバを提供する業者(インフラ提供業者)によって異なる。
【0010】
ここで、VMインスタンスは、単に「VM」又は「仮想マシン」とも呼ばれる。また、特に、何等かのサーバ(例えば、プリントサーバ等)として機能させることを目的とした仮想マシンは「仮想サーバ」とも呼ばれる。以降では、VMインスタンスを何等かのサーバとして機能させることを想定し、「仮想サーバ」との用語を用いて説明する。
【0011】
<全体構成>
まず、本実施形態に係るコスト管理システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るコスト管理システム1の全体構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、本実施形態に係るコスト管理システム1には、コスト管理装置10と、機器30とが含まれる。また、コスト管理装置10と機器30とは、インフラ提供業者のインフラ提供環境200とネットワークを介して通信可能に接続される。
【0013】
インフラ提供環境200には、リソース情報収集装置20と、統括サーバ210と、機器管理サーバ220とが含まれる。リソース情報収集装置20は、仮想サーバのリソース使用量を示す情報(以降、「リソース情報」と表す。)を収集する。統括サーバ210及び機器管理サーバ220は、機器30がユーザサービスを利用するために必要となるサーバ(仮想サーバ)である。
【0014】
統括サーバ210は、例えば、機器30を所有する顧客毎に構築された仮想サーバであり、当該顧客に対して構築された1台以上の機器管理サーバ220を管理する。また、機器管理サーバ220は、例えば、機器30が設置されている顧客環境100毎に構築された仮想サーバであり、ユーザサービスを利用する機器30の管理と、当該機器30と連携してユーザサービスを実現するための処理とを行う。なお、顧客とは、ユーザサービスを利用する企業や団体等(以降、「企業等」と表す。)のことである。
【0015】
例えば、或る顧客の顧客環境100として、顧客環境100Aと、顧客環境100Bと、顧客環境100Cとが存在するものとする。これらの顧客環境100は、例えば、ニューヨーク本社におけるシステム環境である顧客環境100A、ニューアーク支社におけるシステム環境である顧客環境100B、サンフランシスコ支社におけるシステム環境である顧客環境100C等である。この場合、例えば、顧客環境100Aに設置されている機器30を管理する機器管理サーバ220Aと、顧客環境100Bに設置されている機器30を管理する機器管理サーバ220Bと、顧客環境100Cに設置されている機器30を管理する機器管理サーバ220Cとがインフラ提供環境200に構築される。このように、顧客環境100毎に、当該顧客環境100に設置されている機器30を管理する機器管理サーバ220が構築される。
【0016】
ただし、複数の顧客環境100が地理的に近い場合等には、これら複数の顧客環境100それぞれに設置されている機器30を管理する1台の機器管理サーバ220が構築されても良い。例えば、ニューヨーク本社のシステム環境である顧客環境100Aに設置されている機器30と、ニューアーク支社のシステム環境である顧客環境100Bに設置されている機器30とを管理する1台の機器管理サーバ220が構築されても良い。
【0017】
なお、機器30が設置されている顧客環境100の地理的な場所(例えば、州や県、市区町村等)のことは「サイト」とも称される。例えば、顧客環境100Aがニューヨーク本社におけるシステム環境である場合、顧客環境100Aのサイトは「ニューヨーク」である。
【0018】
コスト管理装置10は、顧客毎に、仮想サーバのリソース使用量に応じて発生するコストが、予め決められた上限を超えないように管理する。すなわち、顧客がユーザサービスを利用する場合、統括サーバ210及び機器管理サーバ220(仮想サーバ)のリソース使用量(例えば、HDD使用量やネットワーク使用量等)に応じた料金(コスト)が発生する。このため、コスト管理装置10は、このコストが、予め決められた上限(例えば、当該顧客におけるユーザサービスの一か月あたりの予算等)を超えないように管理する。これにより、顧客がユーザサービスを利用する場合に、仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)のリソース使用量に応じて発生するコストが上限を超えてしまう事態を防止することができるようになる。
【0019】
機器30は、ユーザサービスの利用に用いられる各種電子機器である。機器30としては、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置やPC等が挙げられる。以降では、MFPである機器30を「機器31」、PCである機器30を「機器32」と表す。なお、機器30としては、MFPやPC以外にも、例えば、印刷装置、スキャナ装置、電子黒板装置、プロジェクタ装置、デジタルサイネージ装置、スマートフォン、タブレット端末等であっても良い。
【0020】
なお、図1に示すコスト管理システム1の構成は一例であって他の構成であっても良い。例えば、コスト管理装置10は、顧客環境100に含まれていても良い。また、ユーザサービスの内容やその実現方法によっては統括サーバ210が不要な場合も有り得る。この場合、統括サーバ210がインフラ提供環境200に構築されていなくも良い。
【0021】
また、本実施形態では、ユーザサービスを提供するサービス提供業者と、インフラ提供環境200により仮想サーバを提供するインフラ提供業者とが異なる業者であることを想定しているが、必ずしも異なる業者である必要はなく、同一の業者であっても良い。また、仮想サーバの構築にあたってインフラ提供業者との間で行う契約(仮想サーバの利用に関する契約)は、顧客が行っても良いし、ユーザサービスを提供するサービス提供業者が行っても良い。
【0022】
<ユーザサービスの具体例>
ここで、ユーザサービスの具体例として、印刷ジョブを蓄積するサーバとして機器管理サーバ220を機能させた「プリントサービス」が挙げられる。この場合、例えば、PCである機器32で作成された印刷ジョブが機器管理サーバ220に蓄積される。そして、MFPである機器31が当該機器管理サーバ220から印刷ジョブを取得し、当該印刷ジョブを実行することで、印刷が行われる。これにより、機器30のユーザに対してプリントサービスが提供される。
【0023】
また、ユーザサービスの他の具体例として、スキャン画像を所定の宛先に配信するサーバとして機器管理サーバ220を機能させた「スキャン配信サービス」が挙げられる。この場合、例えば、MFPである機器31が原稿をスキャンすることで作成したスキャン画像が機器管理サーバ220に送信される。そして、機器管理サーバ220が当該スキャン画像を所定の宛先に配信する。これにより、機器30のユーザに対してスキャン配信サービスが提供される。なお、スキャン配信サービスでは、機器管理サーバ220がスキャン画像に対して何等かの処理(例えば、OCR(Optical Character Recognition)処理等)を行った後、この処理結果を示すデータを所定の宛先に配信しても良い。
【0024】
このように、機器30と、当該機器30を管理する機器管理サーバ220とが連携した処理を行うことで、ユーザサービスが実現される。以降では、一例として、ユーザサービスは「プリントサービス」であるものとして説明する。ユーザサービスが「プリントサービス」である場合、仮想サーバのリソース使用量は、機器管理サーバ220に蓄積される印刷ジョブのHDD使用量と、機器管理サーバ220が送受信する印刷ジョブのネットワーク使用量とである。
【0025】
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係るコスト管理装置10、リソース情報収集装置20及び機器32のハードウェア構成について説明する。
【0026】
本実施形態に係るコスト管理装置10、リソース情報収集装置20及び機器32は、例えば図2に示すコンピュータ300を1台以上用いて実現することができる。図2は、コンピュータ300のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
図2に示すコンピュータ300は、入力装置301と、表示装置302と、外部I/F303と、通信I/F304とを有する。また、図2に示すコンピュータ300は、ROM(Read Only Memory)305と、RAM(Random Access Memory)306と、CPU(Central Processing Unit)307と、補助記憶装置308とを有する。これらの各ハードウェアは、それぞれがバス309で接続されている。
【0028】
入力装置301は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置302は、例えば、ディスプレイ等であり、コンピュータ300による処理結果を表示する。なお、コスト管理装置10及びリソース情報収集装置20を実現するコンピュータ300は、入力装置301及び表示装置302のうちの少なくとも一方を有していなくても良い。
【0029】
外部I/F303は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体303a等がある。コンピュータ300は、外部I/F303を介して、記録媒体303aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体303aには、例えば、USBメモリ、SDメモリカード、フレキシブルディスク、CD、DVD等がある。
【0030】
通信I/F304は、コンピュータ300をネットワークに接続するためのインタフェースである。コンピュータ300は、通信I/F304を介して、他の装置等と通信を行うことができる。
【0031】
ROM305は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM305には、例えば、コンピュータ300の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)設定、及びネットワーク設定等のプログラムやデータが格納されている。RAM306は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。
【0032】
CPU307は、ROM305や補助記憶装置308等からプログラムやデータをRAM306上に読み出して、処理を実行することで、コンピュータ300全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0033】
補助記憶装置308は、例えばHDDやSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置308に格納されるプログラムやデータには、コンピュータ300全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、OS上で各種機能を提供するアプリケーションプログラム、本実施形態を実現する1以上のプログラム等がある。補助記憶装置308は、格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステムやDB(データベース)により管理している。
【0034】
本実施形態に係るコスト管理装置10、リソース情報収集装置20及び機器32は、図2に示すコンピュータ300のハードウェア構成により、各種処理を実現できる。なお、統括サーバ210及び機器管理サーバ220(より正確には、統括サーバ210及び機器管理サーバ220を実現する物理サーバ)も、図2に示すコンピュータ300のハードウェア構成により実現される。
【0035】
次に、本実施形態に係る機器31のハードウェア構成について説明する。本実施形態に係る機器31は、例えば図3に示す画像形成装置400を用いて実現することができる。図3は、画像形成装置400のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0036】
図3に示す画像形成装置400は、コントローラ401と、操作パネル402と、外部I/F403と、通信I/F404と、画像処理エンジン405とを有する。また、コントローラ401は、CPU411と、RAM412と、ROM413と、NVRAM414と、補助記憶装置415とを有する。
【0037】
ROM413は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM412は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。NVRAM414は、例えば設定情報等を格納している不揮発性の半導体メモリである。また、補助記憶装置415は、例えば、HDDやSSD等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。
【0038】
CPU411は、ROM413やNVRAM414、補助記憶装置415等からプログラムやデータ、設定情報等をRAM412上に読み出し、処理を実行することで、画像形成装置400全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0039】
操作パネル402は、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示を行う表示部とを備えている入出力装置である。外部I/F403は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体403a等がある。画像形成装置400は、外部I/F403を介して、記録媒体403aの読み取りや書き込み等を行うことができる。
【0040】
記録媒体403aには、例えば、ICカード、USBメモリ、SDメモリカード、フレキシブルディスク、CD、DVD等がある。
【0041】
通信I/F404は、画像形成装置400をネットワークに接続するためのインタフェースである。画像形成装置400は、通信I/F404を介して、他の装置等と通信を行うことができる。
【0042】
画像処理エンジン405は、例えば、プロッタやスキャナ等であり、印刷処理やスキャン処理等の各種の画像処理を行う装置である。
【0043】
本実施形態に係る機器31は、図3に示す画像形成装置400のハードウェア構成により、各種処理を実現できる。
【0044】
<機能構成>
次に、本実施形態に係るコスト管理システム1の機能構成について、図4を参照しながら説明する。図4は、本実施形態に係るコスト管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
【0045】
≪リソース情報収集装置20≫
図4に示すように、本実施形態に係るリソース情報収集装置20は、リソース情報収集部601を有する。リソース情報収集部601は、リソース情報収集装置20にインストールされた1以上のプログラムがCPU307に実行させる処理により実現される。
【0046】
また、本実施形態に係るリソース情報収集装置20は、リソース情報記憶部602を有する。リソース情報記憶部602は、例えば補助記憶装置308を用いて実現可能である。なお、リソース情報記憶部602は、リソース情報収集装置20とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
【0047】
リソース情報収集部601は、統括サーバ310及び機器管理サーバ220からリソース情報を収集する。すなわち、リソース情報収集部601は、仮想サーバである統括サーバ210及び機器管理サーバ220が使用しているリソース使用量(例えば、HDD使用量及びネットワーク使用量等)を示すリソース情報を、これら統括サーバ210及び機器管理サーバ220から取得する。
【0048】
そして、リソース情報収集部601は、統括サーバ210及び機器管理サーバ220から取得したリソース情報をリソース情報記憶部602に記憶させる。これより、リソース情報記憶部602には、例えば、仮想サーバ毎に、リソース情報が時系列に記憶されることになる。
【0049】
なお、リソース情報収集部601は、例えば、日次等の所定の時間毎に、統括サーバ310及び機器管理サーバ220からリソース情報を取得する。
【0050】
≪コスト管理装置10≫
図4に示すように、本実施形態に係るコスト管理装置10は、リソース情報取得部501と、コスト条件判定部502と、画面変更要求部503と、蓄積禁止要求部504とを有する。これら各機能部は、コスト管理装置10にインストールされた1以上のプログラムがCPU307に実行させる処理により実現される。
【0051】
また、本実施形態に係るコスト管理装置10は、コスト条件情報テーブル記憶部505を有する。コスト条件情報テーブル記憶部505は、例えば補助記憶装置308を用いて実現可能である。なお、コスト条件情報テーブル記憶部505は、コスト管理装置10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
【0052】
リソース情報取得部501は、リソース情報収集装置20からリソース情報を取得する。すなわち、リソース情報取得部501は、例えば、リソース情報収集装置20のリソース情報記憶部602に記憶されているリソース情報のうち、該当の顧客が構築した仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)の最新のリソース情報を取得する。これにより、当該顧客が構築した仮想サーバの現在のリソース使用量を示すリソース情報が取得される。
【0053】
なお、リソース情報取得部501は、例えば、日次等の所定の時間毎に、リソース情報収集装置20からリソース情報を取得する。
【0054】
コスト条件判定部502は、コスト条件情報テーブル記憶部505に記憶されているコスト条件情報テーブル1000を参照して、リソース情報取得部501が取得したリソース情報がコスト条件を満たすか否かを判定する。コスト条件とは、現在のリソース使用量に対するコスト(料金)が上限に対してどの程度であるかを判定するための条件であり、例えば、現在のリソース使用量に対する条件式で表される。
【0055】
ここで、コスト条件情報テーブル記憶部505に記憶されているコスト条件情報テーブル1000について、図5を参照しながら説明する。図5は、コスト条件情報テーブル1000の一例を示す図である。
【0056】
図5に示すように、コスト条件情報テーブル記憶部505には、コスト条件情報テーブル1000が記憶されている。なお、コスト条件情報テーブル記憶部505には、顧客毎に異なるコスト条件情報テーブル1000が記憶されていても良いし、全顧客に共通のコスト条件情報テーブル1000が記憶されていても良い。
【0057】
コスト条件情報テーブル1000には、コスト条件をそれぞれ示す1以上のコスト条件情報が格納されている。また、各コスト条件情報には、データ項目として、「コスト条件名」と、「条件内容」と、「説明」とが含まれる。
【0058】
「コスト条件名」には、コスト条件の名称が設定される。「条件内容」には、コスト条件の条件式が設定される。「説明」には、コスト条件の説明が設定される。
【0059】
例えば、コスト条件名「警告表示」のコスト条件情報には、「条件内容」として、「a>ネットワーク使用量≧a(ギガバイト),b>HDD使用量≧b(ギガバイト)」が設定されている。これは、「a>ネットワーク使用量≧a(ギガバイト)」又は「b>HDD使用量≧b(ギガバイト)」のいずれかを満たす場合に、コスト条件名「警告表示」のコスト条件を満たすと判定されることを表している。
【0060】
また、例えば、コスト条件名「警告表示」のコスト条件情報には、「説明」として、「ネットワークコストが上限の80%以上95%未満,記憶容量コストが上限の80%以上95%未満」が設定されている。これは、「a>ネットワーク使用量≧a(ギガバイト)」を満たす場合、ネットワークコストが上限の80%以上95%未満であることを表している。同様に、「b>HDD使用量≧b(ギガバイト)」を満たす場合、記憶容量コストが上限の80%以上95%未満であることを表している。
【0061】
なお、ネットワーク使用量の閾値(上記のaやa)と、HDD使用量の閾値(上記のbやb)とは、例えば顧客により任意の値が設定される。
【0062】
コスト条件名「ログイン禁止」であるコスト条件情報やコスト条件名「蓄積禁止」であるコスト条件情報についても同様である。このように、各コスト条件情報には、現在のリソース使用量に対するコスト(料金)が上限に対してどの程度であるかを判定するための条件が含まれる。
【0063】
なお、図5に示すコスト条件情報は一例であって、任意のコスト条件を示すコスト条件情報がコスト条件情報テーブル1000に格納されていても良い。例えば、図5に示す例では、ネットワーク使用量やHDD使用量の閾値として、a,a,b,bの4つを用いているが、4つに限られず、任意の数の閾値を用いても良い。また、コスト条件情報の「条件内容」に設定される条件式として、任意の式が設定されても良い。例えば、ネットワーク使用量とHDD使用量との和(又は重み付き和)等と閾値とで表される条件式が設定されても良い。
【0064】
画面変更要求部503は、コスト条件判定部502によりコスト条件名「警告表示」又は「ログイン禁止」のコスト条件を満たすと判定された場合、機器31に表示されるログイン画面を変更させるための要求(ログイン画面の変更要求)を送信する。
【0065】
より具体的には、画面変更要求部503は、コスト条件名「警告表示」のコスト条件を満たすと判定された場合、コスト(料金)が所定の閾値(例えば、上限の80%)に達したことを示す警告を当該ログイン画面に表示させるための要求を統括サーバ210に送信する。これにより、機器31へのログイン抑止が期待でき、機器31が印刷ジョブを機器管理サーバ220から取得する際に発生するネットワークコストの増加抑止が期待できる。また、機器31へのログイン抑止に伴って、機器32による印刷ジョブの機器管理サーバ220への蓄積に伴って発生する記憶容量コストの増加抑止も期待できる。
【0066】
一方で、画面変更要求部503は、コスト条件名「ログイン禁止」のコスト条件を満たすと判定された場合、当該ログイン画面におけるログインを禁止させるための要求を統括サーバ210に送信する。これにより、機器31へのログインが禁止され、機器31が印刷ジョブを機器管理サーバ220から取得する際に発生するネットワークコストの増加を防止することができる。なお、ログイン画面に表示されるログインボタンを選択不可にしたり、非表示にしたりすることで、ログイン画面におけるログインを禁止することができる。
【0067】
蓄積禁止要求部504は、コスト条件判定部502によりコスト条件名「蓄積禁止」のコスト条件を満たすと判定された場合、機器管理サーバ220への印刷ジョブの蓄積を禁止させるための要求(ジョブ蓄積禁止要求)を統括サーバ210に送信する。これにより、機器32による印刷ジョブの機器管理サーバ220への蓄積が禁止され、印刷ジョブの蓄積に伴って発生する記憶容量コストの増加を防止することができる。
【0068】
≪統括サーバ210≫
図4に示すように、本実施形態に係る統括サーバ210は、画面変更要求部701と、蓄積禁止要求部702とを有する。これら各機能部は、統括サーバ210にインストールされた1以上のプログラムがCPU307に実行させる処理により実現される。
【0069】
画面変更要求部701は、コスト管理装置10から受信した要求(ログイン画面の変更要求)を、当該統括サーバ210が管理する機器管理サーバ220に送信する。
【0070】
蓄積禁止要求部702は、コスト管理装置10から受信した要求(ジョブ蓄積禁止要求)を、当該統括サーバ210が管理する機器管理サーバ220に送信する。
【0071】
≪機器管理サーバ220≫
図4に示すように、本実施形態に係る機器管理サーバ220は、画面変更要求部801と、認証部802と、ジョブ管理部803とを有する。これら各機能部は、機器管理サーバ220にインストールされた1以上のプログラムがCPU307に実行させる処理により実現される。
【0072】
また、本実施形態に係る機器管理サーバ220は、ジョブ記憶部804を有する。ジョブ記憶部804は、例えば補助記憶装置308を用いて実現可能である。なお、ジョブ記憶部804は、機器管理サーバ220が構築された物理サーバとネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
【0073】
画面変更要求部801は、統括サーバ210から受信した要求(ログイン画面の変更要求)を、当該機器管理サーバ220が管理する機器31に送信する。認証部802は、機器31からのログイン要求に応じて認証処理を行う。
【0074】
ジョブ管理部803は、機器32から受信した印刷ジョブをジョブ記憶部804に記憶(蓄積)させる。また、ジョブ管理部803は、認証部802による認証処理が成功した場合、ジョブ記憶部804に記憶されている印刷ジョブのうち、当該認証処理が成功したユーザが実行可能な印刷ジョブの一覧(ジョブ一覧)を、機器31に送信する。更に、ジョブ管理部803は、統括サーバ210からジョブ蓄積禁止要求を受信した場合、ジョブ記憶部804への印刷ジョブの蓄積を禁止する。
【0075】
≪機器31≫
図4に示すように、本実施形態に係る機器31は、入力受付部911と、表示制御部912と、ログイン部913と、ジョブ実行部914とを有する。これら各機能部は、機器31にインストールされた1以上のプログラムがCPU411に実行させる処理により実現される。
【0076】
入力受付部911は、ユーザによる各種操作(例えば、ログイン操作やジョブ実行操作等)の入力を受け付ける。表示制御部912は、各種画面(例えば、ログイン画面やジョブ一覧画面等)を表示する。
【0077】
また、表示制御部912は、機器管理サーバ220からの要求(ログイン画面の変更要求)に応じて、ログイン画面の表示内容を変更する。すなわち、表示制御部912は、ログイン画面の変更要求に応じて、例えば、ログイン画面内に警告を表示させたり、ログイン画面におけるログインボタンを選択不可又は非表示にしたりする。
【0078】
ログイン部913は、入力受付部911がログイン操作の入力を受け付けた場合、ログイン要求を機器管理サーバ220に送信する。
【0079】
ジョブ実行部914は、入力受付部911がジョブ実行操作の入力を受け付けた場合、当該ジョブ実行操作に係る印刷ジョブを実行する。印刷ジョブが実行されることで、当該印刷ジョブに含まれる印刷対象データが、紙等の印刷媒体上に印刷される。
【0080】
≪機器32≫
図4に示すように、本実施形態に係る機器32は、入力受付部921と、表示制御部922と、ジョブ作成部923とを有する。これら各機能部は、機器32にインストールされた1以上のプログラムがCPU411に実行させる処理により実現される。
【0081】
入力受付部921は、ユーザによる各種操作(例えば、ジョブ作成操作等)の入力を受け付ける。表示制御部922は、各種画面を表示する。
【0082】
ジョブ作成部923は、入力受付部911がジョブ作成操作の入力を受け付けた場合、印刷ジョブを作成する。
【0083】
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係るコスト管理システム1の処理の詳細について説明する。
【0084】
≪ログイン画面を変更させる場合の全体処理(その1)≫
以降では、仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)のコスト(料金)が所定の閾値(例えば、上限の80%)に達したことを示す警告を、機器31のログイン画面に表示させる場合の処理について、図6を参照しながら説明する。図6は、ログイン画面を変更させる場合におけるコスト管理システム1の全体処理の一例を示すシーケンス図(その1)である。
【0085】
リソース情報収集装置20のリソース情報収集部601は、統括サーバ310及び機器管理サーバ220からリソース情報を収集する(ステップS101及びステップS102)。そして、リソース情報収集部601は、統括サーバ210及び機器管理サーバ220から収集したリソース情報をリソース情報記憶部602に記憶させる。なお、リソース情報収集部601は、例えば、日次等の所定の時間毎に、統括サーバ310及び機器管理サーバ220からリソース情報を収集する。
【0086】
以降のステップS103~ステップS109の処理では、或る顧客が構築した仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)に関するコスト(料金)を管理する場合について説明する。
【0087】
コスト管理装置10のリソース情報取得部501は、リソース情報収集装置20からリソース情報を取得する(ステップS103)。すなわち、リソース情報取得部501は、リソース情報収集装置20のリソース情報記憶部602に記憶されているリソース情報のうち、当該顧客がユーザサービスに利用するための仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)の最新のリソース情報を取得する。
【0088】
なお、リソース情報取得部501は、例えば、日次等の所定の時間毎に、リソース情報収集装置20からリソース情報を取得する。したがって、以降のステップS104の処理も当該所定の時間毎に実行される。
【0089】
次に、コスト管理装置10のコスト条件判定部502は、コスト条件情報テーブル記憶部505に記憶されているコスト条件情報テーブル1000を参照して、リソース情報取得部501が取得したリソース情報がコスト条件を満たすか否かを判定する(ステップS104)。
【0090】
ここで、以降では、図5に示すコスト条件情報のうち、コスト条件名「警告表示」のコスト条件情報によって示されるコスト条件を満たすと判定されたものとして説明を続ける。すなわち、上記のステップS103で取得したリソース情報が示すネットワーク使用量がa以上かつa未満又は当該リソース情報が示すHDD使用量がb以上かつb未満であると判定されたものとする。
【0091】
この場合、コスト管理装置10の画面変更要求部503は、当該顧客がユーザサービスに利用するための統括サーバ210に対して、ログイン画面の変更要求を送信する(ステップS105)。このとき、コスト管理装置10は、例えば、コスト条件名「警告表示」を指定したログイン画面の変更要求を送信する。
【0092】
なお、統括サーバ210を構築していない場合には、画面変更要求部503は、当該顧客がユーザサービスに利用するための機器管理サーバ220に対して、ログイン画面の変更要求を送信すれば良い。また、画面変更要求部503は、例えば、当該顧客がユーザサービスを利用するための機器管理サーバ220が管理する各機器31に対して、ログイン画面の変更要求を送信しても良い。
【0093】
次に、統括サーバ210の画面変更要求部701は、当該統括サーバ210が管理する機器管理サーバ220に対して、ログイン画面の変更要求を送信する(ステップS106)。
【0094】
例えば、当該顧客がユーザサービスを利用するための機器管理サーバ220として、機器管理サーバ220Aと、機器管理サーバ220Bと、機器管理サーバ220Cとが存在する場合、画面変更要求部701は、機器管理サーバ220Aと、機器管理サーバ220Bと、機器管理サーバ220Cとに対して、ログイン画面の変更要求をそれぞれ送信する。
【0095】
次に、各機器管理サーバ220の画面変更要求部801は、当該機器管理サーバ220が管理する機器31に対して、ログイン画面の変更要求を送信する(ステップS107)。
【0096】
次に、各機器31の表示制御部912は、ログイン画面の変更要求を受信すると、当該変更要求に応じて、ログイン画面の表示内容を変更する(ステップS108)。すなわち、この場合、表示制御部912は、ログイン画面内に所定の警告(コスト(料金)が所定の閾値(例えば、上限の80%)に達したことを示す警告)が表示されるように、ログイン画面の表示内容を変更する。
【0097】
そして、各機器31の表示制御部912は、ユーザによる所定の操作(例えば、ログイン画面の表示操作等)に応じて、例えば図7に示すログイン画面G100を操作パネル402上に表示する(ステップS109)。図7に示すログイン画面G100は、上記のステップS107で表示内容が変更された後のログイン画面であり、警告表示欄G110と、ユーザID入力欄G120と、パスワード入力欄G130と、ログインボタンG140とが含まれる。
【0098】
警告表示欄G110には、例えば、コスト(料金)が所定の閾値(例えば、上限の80%)に達したため、MFPの利用を控えることを促す内容が表示される。これにより、機器31のユーザに対して、機器31へのログインを控えさせることができる。したがって、例えば、機器31の利用によって印刷ジョブが機器管理サーバ220から取得され、ネットワークコストが更に増加する事態の抑止が期待できる。また、これに伴い、機器32による印刷ジョブの機器管理サーバ220への蓄積も抑止することができ、記憶容量コストが更に増加する事態の抑止も期待できる。
【0099】
ユーザID入力欄G120及びパスワード入力欄G130は、ユーザが機器31にログインするためのユーザID及びパスワードをそれぞれ入力する入力欄である。ユーザは、ユーザID入力欄G120及びパスワード入力欄G130にそれぞれユーザID及びパスワードを入力した上で、ログインボタンG140を押下することで、機器31にログインすることができる。このように、警告表示欄G110に警告が表示されるものの、ユーザは、機器31にログインすることはできる。
【0100】
図7に示すログイン画面G100では、ユーザID及びパスワードをユーザが入力してログインする場合を示したが、ログインの方法はこれに限られない。例えば、ICカード等を機器31の所定の場所にかざすこと等によってログインできても良い。
【0101】
なお、上記のステップS108における変更は、所定のタイミング(例えば、月初等)に元に戻せば良い。これにより、例えば月初等のタイミングで、警告表示欄G110が表示されない、元のログイン画面が表示されるようになる。
【0102】
≪ログイン画面を変更させる場合の全体処理(その2)≫
以降では、仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)のコストのうち、ネットワークコストが所定の閾値(例えば、上限の95%)に達した場合に、ログイン画面におけるログインボタンを選択不可又は非表示にさせる場合の処理について、図8を参照しながら説明する。図8は、ログイン画面を変更させる場合におけるコスト管理システム1の全体処理の一例を示すシーケンス図(その2)である。なお、図8のステップS101~ステップS104の処理は、図6と同様であるため、その説明を省略する。
【0103】
図8では、ステップS104において、図5に示すコスト条件情報のうち、コスト条件名「ログイン禁止」のコスト条件情報によって示されるコスト条件を満たすと判定された場合について説明する。
【0104】
この場合、コスト管理装置10の画面変更要求部503は、当該顧客がユーザサービスに利用するための統括サーバ210に対して、ログイン画面の変更要求を送信する(ステップS201)。このとき、コスト管理装置10は、例えば、コスト条件名「ログイン禁止」を指定したログイン画面の変更要求を送信する。
【0105】
なお、統括サーバ210を構築していない場合には、画面変更要求部503は、当該顧客がユーザサービスに利用するための機器管理サーバ220に対して、ログイン画面の変更要求を送信すれば良い。また、画面変更要求部503は、例えば、当該顧客がユーザサービスを利用するための機器管理サーバ220が管理する各機器31に対して、ログイン画面の変更要求を送信しても良い。
【0106】
次に、統括サーバ210の画面変更要求部701は、当該統括サーバ210が管理する機器管理サーバ220に対して、ログイン画面の変更要求を送信する(ステップS202)。
【0107】
次に、各機器管理サーバ220の画面変更要求部801は、当該機器管理サーバ220が管理する機器31に対して、ログイン画面の変更要求を送信する(ステップS203)。
【0108】
次に、各機器31の表示制御部912は、ログイン画面の変更要求を受信すると、当該変更要求に応じて、ログイン画面の表示内容を変更する(ステップS204)。すなわち、この場合、表示制御部912は、ユーザがログインを行うことができないようにログイン画面の表示内容を変更する。
【0109】
そして、各機器31の表示制御部912は、ユーザによる所定の操作(例えば、ログイン画面の表示操作等)に応じて、例えば図9に示すログイン画面G200を操作パネル402上に表示する(ステップS205)。図9に示すログイン画面G200は、上記のステップS204で表示内容が変更された後のログイン画面であり、ログイン禁止表示欄G210と、ユーザID入力欄G220と、パスワード入力欄G230と、ログインボタンG240とが含まれる。
【0110】
ログイン禁止表示欄G210には、例えば、コスト(料金)が所定の閾値(例えば、上限の95%)に達したため、MFPの利用を禁止することを示す内容が表示される。また、ユーザID入力欄G220及びパスワード入力欄G230はユーザID及びパスワードをユーザが入力することができないようになっていると共に、ログインボタンG240はユーザが押下することができないようになっている。これにより、ユーザが機器31にログインすることを禁止することができる。したがって、例えば、機器31の利用によって印刷ジョブが機器管理サーバ220から取得され、ネットワークコストが更に増加する事態を防止することができる。また、これに伴い、機器32による印刷ジョブの機器管理サーバ220への蓄積も抑止することができ、記憶容量コストが更に増加する事態の抑止も期待できる。
【0111】
このように、機器31へのログインを禁止することで、例えば、仮想サーバのコスト(料金)のうち、ネットワークコストが、予め決められた予算を超過するような事態を防止することができる。
【0112】
なお、図9に示すログイン画面G200では、ユーザID入力欄G220及びパスワード入力欄G230にユーザID及びパスワードを入力することができないようにすると共に、ログインボタンG240を押下できないようにしたが、これに限られない。例えば、ログインボタンG240のみを押下できないようにしても良いし、ログインボタンG240を非表示としても良い。また、ユーザID入力欄G220及びパスワード入力欄G230を非表示としても良い。又は、ログインボタンG240を押下することはできるが、押下した場合にエラー等を表示し、ログインできないようにしても良い。
【0113】
ただし、例えば、予算を超過してでも印刷を行いたい場合も有り得るため、機器31の管理者又は管理者から許可を受けた者等は、当該機器31へログインすることができるようにしても良い。
【0114】
なお、上記のステップS204における変更は、所定のタイミング(例えば、月初等)に元に戻せば良い。これにより、例えば月初等のタイミングで、機器31にログインすることができるようになる。
【0115】
≪印刷ジョブの蓄積を禁止させる場合の全体処理≫
以降では、仮想サーバ(統括サーバ210及び機器管理サーバ220)のコストのうち、記憶容量コストが所定の閾値(例えば、上限の95%)に達した場合に、印刷ジョブの蓄積を禁止させる場合の処理について、図10を参照しながら説明する。図10は、ジョブの蓄積を禁止させる場合におけるコスト管理システム1の全体処理の一例を示すシーケンス図である。なお、図10のステップS101~ステップS104の処理は、図6と同様であるため、その説明を省略する。
【0116】
まず、印刷ジョブの蓄積が禁止される場合において、機器管理サーバ220に印刷ジョブを蓄積する処理について、ステップS301~ステップS304で説明する。
【0117】
機器32の入力受付部921は、ユーザによるジョブ作成操作の入力を受け付ける(ステップS301)。なお、ユーザは、例えば、機器32にインストールされた印刷アプリケーション(例えば、文書作成アプリケーションや画像編集アプリケーション、ブラウザ等)を用いて、何等かの印刷対象の印刷指示操作を行うことで、ジョブ作成操作を行うことができる。
【0118】
次に、機器32のジョブ作成部923は、印刷ジョブを作成する(ステップS302)。印刷ジョブには、例えば、印刷対象を示すデータ(印刷対象データ)や印刷設定等が含まれる。
【0119】
次に、機器32のジョブ作成部923は、上記のステップS302で作成した印刷ジョブが含まれるジョブ蓄積要求を機器管理サーバ220に送信する(ステップS303)。このとき、ジョブ作成部923は、当該機器32を管理する機器管理サーバ220に対してジョブ蓄積要求を送信する。
【0120】
機器管理サーバ220のジョブ管理部803は、ジョブ蓄積要求を受信すると、当該ジョブ蓄積要求に含まれる印刷ジョブをジョブ記憶部804に記憶させる(ステップS304)。これにより、印刷ジョブが機器管理サーバ220に蓄積される。
【0121】
以降では、図10のステップS104において、図5に示すコスト条件情報のうち、コスト条件名「蓄積禁止」のコスト条件情報によって示されるコスト条件を満たすと判定された場合について説明する。
【0122】
この場合、コスト管理装置10の蓄積禁止要求部504は、当該顧客がユーザサービスに利用するための統括サーバ210に対して、ジョブ蓄積禁止要求を送信する(ステップS305)。
【0123】
なお、統括サーバ210を構築していない場合には、蓄積禁止要求部504は、当該顧客がユーザサービスに利用するための機器管理サーバ220に対して、ジョブ蓄積禁止要求を送信すれば良い。
【0124】
次に、統括サーバ210の蓄積禁止要求部702は、当該統括サーバ210が管理する機器管理サーバ220に対して、ジョブ蓄積禁止要求を送信する(ステップS306)。
【0125】
次に、各機器管理サーバ220のジョブ管理部803は、ジョブ蓄積禁止要求を受信すると、ジョブ記憶部804への印刷ジョブの蓄積を禁止する(ステップS307)。これにより、以降、機器32から印刷ジョブを受信したとしても、当該印刷ジョブの蓄積が禁止される。
【0126】
印刷ジョブの蓄積が禁止されている場合において、機器32で印刷ジョブを作成し、機器管理サーバ220に送信する場合の処理について、ステップS308~ステップS312で説明する。なお、ステップS308~ステップS310の処理は、上記のステップS301~ステップS303と同様であるため、その説明を省略する。
【0127】
機器管理サーバ220のジョブ管理部803は、ジョブ蓄積要求を受信すると、印刷ジョブの蓄積が禁止されていることを示すエラーを機器32に送信する(ステップS311)。
【0128】
機器32の表示制御部922は、機器管理サーバ220からエラーを受信すると、印刷ジョブの蓄積が禁止されていることを示すエラー画面を表示装置302上に表示する(ステップS312)。このように、機器管理サーバ220への印刷ジョブの蓄積を禁止することで、例えば、仮想サーバのコスト(料金)のうち、記憶容量コストが、予め決められた予算を超過するような事態を防止することができる。
【0129】
なお、印刷ジョブの蓄積が禁止されている場合であっても、既に蓄積済みの印刷ジョブを実行することは可能である。以降のステップS313~ステップS318では、機器31で、機器管理サーバ220から取得した印刷ジョブを実行する場合について説明する。
【0130】
まず、機器31の入力受付部911は、ログイン操作を受け付ける(ステップS313)。ログイン操作は、例えば、表示制御部912により表示されたログイン画面において、ユーザID及びパスワードを入力した上で、ログインボタンを押下することで行うことができる。
【0131】
機器31のログイン部913は、入力受付部911がログイン操作を受け付けると、ログイン要求を機器管理サーバ220に送信する(ステップS314)。ログイン要求には、例えば、ログイン操作により入力されたユーザID及びパスワードが含まれる。
【0132】
機器管理サーバ220の認証部802は、ログイン要求に応じて認証処理(例えば、当該ログイン要求に含まれるユーザID及びパスワードの正当性を確認するための処理)を行う。そして、認証部802による認証処理が成功した場合、ジョブ管理部803は、ジョブ一覧を機器31に送信する(ステップS315)。ジョブ一覧とは、ジョブ記憶部804に記憶されている印刷ジョブのうち、当該認証処理が成功したユーザが実行可能な印刷ジョブの一覧である。
【0133】
機器31の表示制御部912は、ジョブ一覧を受信すると、当該ジョブ一覧が含まれるジョブ一覧画面を操作パネル402上に表示する(ステップS316)。機器31の入力受付部911は、ジョブ一覧画面におけるユーザによる印刷ジョブの選択及び当該印刷ジョブの実行操作を受け付ける(ステップS317)。
【0134】
そして、機器31のジョブ実行部914は、当該実行操作に係る印刷ジョブを実行する(ステップS318)。これにより、当該印刷ジョブに含まれる印刷対象データが、印刷設定に従って印刷媒体上に印刷される。
【0135】
なお、ジョブ実行部914により実行された印刷ジョブは、機器管理サーバ220のジョブ記憶部804から即座に削除されても良いし、所定のタイミング(例えば、月末等)に削除されても良い。又は、所定の時間経過後(例えば、1週間経過後)等に削除されても良い。
【0136】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係るコスト管理システム1は、ユーザサービスを利用するための仮想サーバのリソース使用量に応じて、機器30へのログイン画面の変更や仮想サーバへのジョブの蓄積禁止等を行う。これにより、本実施形態に係るコスト管理システム1によれば、リソース使用量に応じて発生する仮想サーバのコスト(料金)が、予め決められた予算を超過してしまうような事態を防止することができる。このため、ユーザサービスを利用する顧客は、予算内にユーザサービスを利用することができるようになる。
【0137】
なお、本実施形態では、機器31のログイン画面を変更する場合(所定の警告を表示する場合及びログインを禁止する場合)と、機器管理サーバ220への印刷ジョブの蓄積を禁止する場合とを説明したが、これらは両方が行われても良い。例えば、機器31のログイン画面に所定の警告を表示させると共に、機器管理サーバ220への印刷ジョブの蓄積を禁止しても良い。同様に、例えば、機器31へのログインを禁止すると共に、機器管理サーバ220への印刷ジョブの蓄積を禁止しても良い。
【0138】
本発明は、具体的に開示された上記の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0139】
1 コスト管理システム
10 コスト管理装置
20 リソース情報収集装置
30 機器
31 機器(MFP)
32 機器(PC)
100 顧客環境
200 インフラ提供環境
210 統括サーバ
220 機器管理サーバ
501 リソース情報取得部
502 コスト条件判定部
503 画面変更要求部
504 蓄積禁止要求部
505 コスト条件情報テーブル記憶部
601 リソース情報収集部
602 リソース情報記憶部
701 画面変更要求部
702 蓄積禁止要求部
801 画面変更要求部
802 認証部
803 ジョブ管理部
804 ジョブ記憶部
911 入力受付部
912 表示制御部
913 ログイン部
914 ジョブ実行部
921 入力受付部
922 表示制御部
923 ジョブ作成部
1000 コスト条件情報テーブル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0140】
【文献】特開2013-22857号公報
図1
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図10