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特許7115262画像形成装置、制御方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-01
(45)【発行日】2022-08-09
(54)【発明の名称】画像形成装置、制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/32 20060101AFI20220802BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20220802BHJP
   H04N 1/21 20060101ALI20220802BHJP
【FI】
H04N1/32 101
H04N1/00 J
H04N1/21
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018225154
(22)【出願日】2018-11-30
(65)【公開番号】P2020088790
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】浜田 直人
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-102407(JP,A)
【文献】特開2011-028606(JP,A)
【文献】特開2000-112706(JP,A)
【文献】特開2008-112357(JP,A)
【文献】特開2018-007075(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/32 - 1/36
1/42 - 1/44
H04N 1/00
H04N 1/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
不揮発記憶装置である第1記憶部と、
ファクシミリ通信毎に、通信履歴を前記第1記憶部に記憶させる履歴登録部と、
ファクシミリ通信毎に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴の数と予め設定された閾値とを比較し、前記通信履歴の数が前記予め設定された閾値以上の場合に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴のうちの対象通信履歴を、前記第1記憶部とは異なる不揮発記憶装置である第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部に記憶された前記対象通信履歴を削除する履歴管理部と、
を備え
前記履歴管理部は、
前記対象通信履歴が前記第2記憶部に正常に記憶されなかった場合、前記第1記憶部における予め確保された退避領域に前記対象通信履歴を記憶させ、
前記第2記憶部が書き込み可能となった後、前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を前記第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部における前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を削除し、
前記第2記憶部が書き込み可能となる前に、前記退避領域の空き領域が所定値以下となった場合、前記通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を制御装置に出力させて、前記警告が解除されるまで以後のファクシミリ通信を禁止させる
画像形成装置。
【請求項2】
前記対象通信履歴は、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴のうち最も過去の前記通信履歴である
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記履歴登録部は、ファクシミリ通信毎に、予め設定されている相手先との通信か否かを判断し、前記予め設定されている相手先との通信である場合、対応する前記通信履歴を前記第1記憶部に記憶させ、前記予め設定されている相手先との通信ではない場合、対応する前記通信履歴を前記第2記憶部に記憶させる
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記履歴登録部は、ファクシミリ通信毎に、所定の結果か否かを判断し、所定の結果である場合、対応する前記通信履歴を前記第1記憶部に記憶させ、所定の結果でなかった場合、対応する前記通信履歴を前記第2記憶部に記憶させる
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記履歴登録部は、ファクシミリ通信毎に、前記通信履歴に含まれる所定項目が予め定められた値であるか否かを判断し、前記通信履歴に含まれる前記所定項目が予め定められた値である場合、対応する前記通信履歴を前記第1記憶部に記憶させ、前記通信履歴に含まれる前記所定項目が予め定められた値でない場合、対応する前記通信履歴を前記第2記憶部に記憶させる
請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
ファクシミリ通信を行う画像形成装置の制御方法であって、
ファクシミリ通信毎に、通信履歴を不揮発記憶装置である第1記憶部に記憶させ、
ファクシミリ通信毎に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴の数と予め設定された閾値とを比較し、前記通信履歴の数が前記予め設定された閾値以上の場合に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴のうちの対象通信履歴を、前記第1記憶部とは異なる不揮発記憶装置である第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部に記憶された前記対象通信履歴を削除し、
前記対象通信履歴が前記第2記憶部に正常に記憶されなかった場合、前記第1記憶部における予め確保された退避領域に前記対象通信履歴を記憶させ、
前記第2記憶部が書き込み可能となった後、前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を前記第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部における前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を削除し、
前記第2記憶部が書き込み可能となる前に、前記退避領域の空き領域が所定値以下となった場合、前記通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力させて、前記警告が解除されるまで、以後のファクシミリ通信を禁止させる
制御方法。
【請求項7】
ファクシミリ通信を行う画像形成装置により実行されるプログラムであって、
前記画像形成装置を、
ファクシミリ通信毎に、通信履歴を不揮発記憶装置である第1記憶部に記憶させ、
ファクシミリ通信毎に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴の数と予め設定された閾値とを比較し、前記通信履歴の数が前記予め設定された閾値以上の場合に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴のうちの対象通信履歴を、前記第1記憶部とは異なる不揮発記憶装置である第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部に記憶された前記対象通信履歴を削除し、
前記対象通信履歴が前記第2記憶部に正常に記憶されなかった場合、前記第1記憶部における予め確保された退避領域に前記対象通信履歴を記憶させ、
前記第2記憶部が書き込み可能となった後、前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を前記第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部における前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を削除し、
前記第2記憶部が書き込み可能となる前に、前記退避領域の空き領域が所定値以下となった場合、前記通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力させて、前記警告が解除されるまで、以後のファクシミリ通信を禁止させるように
動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、スキャナおよびファクシミリ等の機能を有する複合機が知られている。このような複合機は、ファクシミリ通信に関する各種の情報(通信履歴)を、ファクシミリ機能を実行する基板に設けられた不揮発メモリ等に記憶させていた。このような不揮発メモリは、記憶できる通信履歴の数に上限があった。
【0003】
例えば、特許文献1には、不揮発メモリに記憶されたファクシミリの通信履歴の数が閾値以上となった場合に、通信履歴を印刷し、印刷した通信履歴を不揮発メモリから削除する技術が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ファクシミリ機能を実行する基板に設けられたフラッシュメモリの容量を大きくしようとすると、コストが大きくなってしまう。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小さいコストで多くのファクシミリ通信の通信履歴を、不揮発記憶装置である第1記憶部に記憶させることができる画像形成装置、制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、不揮発記憶装置である第1記憶部と、ファクシミリ通信毎に、通信履歴を前記第1記憶部に記憶させる履歴登録部と、ファクシミリ通信毎に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴の数と予め設定された閾値とを比較し、前記通信履歴の数が前記予め設定された閾値以上の場合に、前記第1記憶部に記憶されている前記通信履歴のうちの対象通信履歴を、前記第1記憶部とは異なる不揮発記憶装置である第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部に記憶された前記対象通信履歴を削除する履歴管理部と、を備える。前記履歴管理部は、前記対象通信履歴が前記第2記憶部に正常に記憶されなかった場合、前記第1記憶部における予め確保された退避領域に前記対象通信履歴を記憶させ、前記第2記憶部が書き込み可能となった後、前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を前記第2記憶部に記憶させ、前記第1記憶部における前記退避領域に記憶された前記対象通信履歴を削除し、前記第2記憶部が書き込み可能となる前に、前記退避領域の空き領域が所定値以下となった場合、前記通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を制御装置に出力させて、前記警告が解除されるまで以後のファクシミリ通信を禁止させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、小さいコストで多くのファクシミリ通信の通信履歴を、不揮発記憶装置である第1記憶部に記憶させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。
図2図2は、ファクシミリ装置および制御装置の機能構成を示す図である。
図3図3は、ファクシミリ通信をする場合のファクシミリ通信をする場合のファクシミリ装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図4図4は、第1記憶部の退避領域に通信履歴が記憶されている場合のファクシミリ装置の処理の流れを示すフローチャートである。
図5図5は、ファクシミリ装置および制御装置の間のデータ転送の流れを示すシーケンス図である。
図6図6は、ファクシミリ通信中に実行される通信履歴の生成処理の流れを示すフローチャートである。
図7図7は、通信履歴の一例を示す図である。
図8図8は、新規の通信履歴の登録時の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
図1は、実施形態に係る画像形成装置10のハードウェア構成を示す図である。画像形成装置10は、例えば、少なくともファクシミリ機能を有する。本実施形態において、画像形成装置10は、プリンタ、スキャナおよびファクシミリの機能を有する複合機である。
【0011】
画像形成装置10は、プリンタ装置22と、スキャナ装置24と、ファクシミリ装置26と、制御装置30と、操作入力装置32と、表示装置34とを備える。プリンタ装置22、スキャナ装置24、ファクシミリ装置26は、バスを介して制御装置30と接続される。
【0012】
プリンタ装置22は、画像データを取得し、取得した画像データを用紙に印刷する。スキャナ装置24は、用紙に印刷された画像を取り込んで画像データを生成する。
【0013】
ファクシミリ装置26は、電話回線を介して画像データを他の装置に送信したり、電話回線を介して他の装置から画像データを受信したりする。例えば、ファクシミリ装置26は、予め定められた規格(G3またはG4等)により他の装置とファクシミリ通信を実行する。
【0014】
ファクシミリ装置26は、ファクシミリ通信回路42と、ファクシミリ制御回路44と、ファクシミリインターフェイス回路46と、不揮発メモリ48とを有する。
【0015】
ファクシミリ通信回路42は、電話回線を介して他の装置とファクシミリ通信を実行する。ファクシミリ制御回路44は、ファクシミリ装置26の全体の制御を実行する。また、ファクシミリ制御回路44は、ファクシミリ通信の通信履歴の生成および管理を実行する。ファクシミリインターフェイス回路46は、バスを介して制御装置30と情報をやり取りする。
【0016】
不揮発メモリ48は、電源を切ってもデータを保持することができる半導体メモリである。不揮発メモリ48は、ファクシミリ通信による通信履歴を記憶する。
【0017】
制御装置30は、プログラムを実行し、プログラムの実行に従ってプリンタ装置22、スキャナ装置24およびファクシミリ装置26を制御する。例えば、制御装置30は、ファクシミリ通信における送信時において、用紙に印刷された画像に応じた画像データをスキャナ装置24に生成させ、生成された画像データをファクシミリ装置26に与える。そして、制御装置30は、ファクシミリ装置26に、画像データを他装置へと送信させる。また、例えば、制御装置30は、ファクシミリ通信における受信時において、ファクシミリ装置26により受信された画像データを取得し、取得したプリンタ装置22に与えて、プリンタ装置22に画像データに応じた画像を用紙上に形成させる。
【0018】
制御装置30は、プロセッサ52と、ROM54(Read Only Memory)と、RAM56(Random Access Memory)と、画像処理回路58と、インターフェイス回路60と、ハードディスクドライブ62とを有する。
【0019】
プロセッサ52は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理回路である。プロセッサ52は、ROM54またはハードディスクドライブ62等の記憶装置からプログラムおよびデータをRAM56上に読み出し、処理を実行する。これにより、プロセッサ52は、制御装置30の機能を実現する。
【0020】
ROM54は、電源を切ってもプログラムおよびデータを保持することができる半導体メモリである。ROM54には、制御装置30の起動時に実行されるプログラムおよびオペレーティングシステムの情報等のデータが格納されている。RAM56は、プログラムおよびデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。RAM56は、プロセッサ52により作業領域として用いられる。
【0021】
画像処理回路58は、プリンタ装置22に印刷させる画像データおよびスキャナ装置24等において取り込まれた画像データの圧縮処理および伸張処理等を実行する。また、画像処理回路58は、プロセッサ52による制御に応じて特定の画像処理を実行する。インターフェイス回路60は、プリンタ装置22、スキャナ装置24およびファクシミリ装置26とのバスを介したデータのやり取りを制御する。
【0022】
ハードディスクドライブ62は、電源を切ってもプログラムおよびデータを保持することができる磁気ディスク記憶装置である。ハードディスクドライブ62は、プロセッサ52により実行される各種のプログラムを記憶する。また、ハードディスクドライブ62は、プリンタ装置22による印刷対象の画像データおよびスキャナ装置24により取り込まれた画像データを記憶する。
【0023】
また、ハードディスクドライブ62は、ファクシミリ装置26からバスを介して取得したファクシミリ通信による通信履歴を記憶する。
【0024】
操作入力装置32は、画像形成装置10を操作するユーザによる操作を受け付けて、操作情報を取得する。操作入力装置32は、取得した操作情報を制御装置30に与える。制御装置30は、操作入力装置32により取得された操作情報に応じて制御を実行する。また、表示装置34は、制御装置30の制御に応じて、画像形成装置10を操作するユーザに対して情報を表示する。
【0025】
また、画像形成装置10は、ネットワークを介して外部装置と通信をする通信装置をさらに備えてもよい。通信装置は、プリンタ装置22による印刷対象となる画像データまたはファクシミリ装置26による送信対象となる画像データを、ネットワークを介して他装置から受信する。また、通信装置は、スキャナ装置24により取り込んだ画像データまたはファクシミリ装置26により受信された画像データを、ネットワークを介して他装置に送信する。
【0026】
図2は、ファクシミリ装置26および制御装置30の機能構成を示す図である。
【0027】
ファクシミリ装置26は、通信制御部72と、第1記憶部74と、履歴登録部76と、履歴管理部78とを有する。ファクシミリ装置26は、ソフトウェアプログラムとハードウェアとが協働して動作することにより、このような機能ブロックを有することができる。例えば、ファクシミリ装置26は、内部ROMに記憶されたプログラムをプロセッサ等が実行することによりこのような機能ブロックを実現する。なお、このプログラムは、記録媒体により提供されてもよいし、サーバ等に格納されてネットワークを介して提供されてもよい。
【0028】
また、制御装置30は、第2記憶部80と、ファクシミリ制御部82とを有する。制御装置30は、ファクシミリ装置26の制御用のソフトウェアプログラムとハードウェアとが協働して動作することにより、このような機能ブロックを有することができる。例えば、制御装置30は、ROM54またはハードディスクドライブ62に記憶されたプログラムをプロセッサ52が実行することによりこのような機能ブロックを実現する。なお、このプログラムは、記録媒体により提供されてもよいし、サーバ等に格納されてネットワークを介して提供されてもよい。
【0029】
通信制御部72は、ファクシミリ通信を制御する。例えば、通信制御部72は、送信時において、画像データを制御装置30におけるファクシミリ制御部82から取得し、取得した画像データを所定の規定に従って外部の装置に送信する。例えば、通信制御部72は、受信時において、外部の装置から所定の規定に従って画像データを取得し、取得した画像データを制御装置30におけるファクシミリ制御部82に与える。
【0030】
第1記憶部74は、不揮発記憶装置であり、不揮発メモリ48により実現される。第1記憶部74は、予め確保された履歴領域86と、予め確保された退避領域88とを有する。第1記憶部74の履歴領域86は、ファクシミリ通信毎の通信履歴を記憶する。第1記憶部74の退避領域88は、一時的に退避された通信履歴を記憶する。
【0031】
履歴登録部76は、ファクシミリ通信毎に、通信履歴を第1記憶部74の履歴領域86に記憶させる。
【0032】
履歴管理部78は、ファクシミリ通信毎に、第1記憶部74に記憶されている通信履歴の数と予め設定された閾値とを比較する。履歴管理部78は、通信履歴の数が予め設定された閾値以上の場合に、第1記憶部74に記憶されている通信履歴のうちの対象通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。例えば、履歴管理部78は、対象通信履歴および書込指示を、ファクシミリ制御部82に送信する。そして、履歴管理部78は、第1記憶部74に記憶された対象通信履歴を削除する。
【0033】
例えば、対象通信履歴は、第1記憶部74に記憶されている通信履歴のうちの最も過去の通信履歴である。また、例えば、対象通信履歴は、第1記憶部74に記憶されている通信履歴のうちの、予め定められた条件を満たした通信履歴であってもよい。
【0034】
これにより、履歴管理部78は、不揮発メモリ48である第1記憶部74の容量を増やすことなく多くの通信履歴を記憶させることができる。従って、履歴管理部78は、小さいコストで多くの通信履歴を記憶させることができる。
【0035】
履歴管理部78は、対象通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶されなかった場合、第1記憶部74における退避領域88に対象通信履歴を記憶させる。例えば、履歴管理部78は、ファクシミリ制御部82から書込成功または書込失敗を示す応答を受信する。履歴管理部78は、ファクシミリ制御部82から書込失敗を示す応答を受信した場合、第1記憶部74における退避領域88に対象通信履歴を記憶させる。これにより、履歴管理部78は、通信履歴が書き込みできず消去されてしまうことを回避することができる。
【0036】
そして、履歴管理部78は、第2記憶部80が書き込み可能となった後、退避領域88に記憶された対象通信履歴を第2記憶部80に記憶させ、第1記憶部74における退避領域88に記憶された対象通信履歴を削除する。例えば、履歴管理部78は、第2記憶部80が書き込み可能となったことを示す情報をファクシミリ制御部82から受けた場合、再度、対象通信履歴および書込指示を、ファクシミリ制御部82に送信し、退避領域88に記憶された対象通信履歴を削除する。これにより、履歴管理部78は、通信履歴を確実に第2記憶部80に記憶させることができる。
【0037】
また、履歴管理部78は、第2記憶部80が書き込み可能となる前に、退避領域88の書き込み可能領域が無くなった場合には、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力させる。例えば、履歴管理部78は、第2記憶部80が書き込み可能となったことを示す情報をファクシミリ制御部82から受けとる前に、退避領域88の空き容量が所定値以下となった場合、ファクシミリ制御部82に、警告を出力する指示を送信する。これにより、履歴管理部78は、通信履歴を何れの記憶装置にも記憶できない状態となることを回避することができる。
【0038】
第2記憶部80は、第1記憶部74とは異なる不揮発記憶装置であり、ハードディスクドライブ62により実現される。第2記憶部80は、第1記憶部74に記憶されていない通信履歴を記憶する。
【0039】
ファクシミリ制御部82は、操作入力装置32がファックス送信操作を受け付けた場合、スキャナ装置24に用紙をスキャンさせて画像データを取得する。続いて、ファクシミリ制御部82は、取得した画像データ、送信先および送信指示を通信制御部72に与える。通信制御部72は、ファクシミリ制御部82から送信指示を受け付けると、送信先の外部装置に、ファクシミリ通信により画像データを送信する。
【0040】
また、ファクシミリ制御部82は、通信制御部72が外部装置とファクシミリ通信をして画像データを受信した場合、通信制御部72が受信した画像データを取得する。そして、ファクシミリ制御部82は、取得した画像データをプリンタ装置22に与えて、用紙に印刷させる。
【0041】
また、ファクシミリ制御部82は、履歴管理部78から通信履歴を取得した場合、取得した通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。例えば、ファクシミリ制御部82は、履歴管理部78から対象通信履歴および書込指示を受け取った場合、対象通信履歴を第2記憶部80に書き込む。
【0042】
また、ファクシミリ制御部82は、第2記憶部80に対する対象通信履歴の書き込みが失敗した場合、書込失敗の応答を履歴管理部78に送信する。また、ファクシミリ制御部82は、書込失敗の応答を送信した後、第2記憶部80が書き込み可能となった場合、第2記憶部80が書き込み可能となったことを示す情報を履歴管理部78に送信する。
【0043】
また、ファクシミリ制御部82は、履歴管理部78から、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力する指示を受け取った場合、表示装置34に警告を表示させる。さらに、ファクシミリ制御部82は、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力する指示を受け取った場合、警告が解除されるまで、以後のファクシミリ通信を禁止する。
【0044】
図3は、ファクシミリ通信をする場合のファクシミリ装置26の処理の流れを示すフローチャートである。ファクシミリ通信をする場合、ファクシミリ装置26は、図3に示す流れで処理を実行する。
【0045】
S11において、通信制御部72は、ファクシミリ通信を開始する。これとともに、通信制御部72は、このファクシミリ通信に対する新規の通信履歴を生成する。
【0046】
続いて、S12において、履歴登録部76は、ファクシミリ通信が終了した後、生成された新規の通信履歴を、第1記憶部74の履歴領域86に記憶させる。
【0047】
続いて、S13において、履歴管理部78は、第1記憶部74の履歴領域86に記憶されている通信履歴の数と、予め設定された閾値とを比較する。履歴管理部78は、通信履歴の数が予め設定された閾値より小さい場合(S13のNo)、本フローを終了する。履歴管理部78は、通信履歴の数が予め設定された閾値以上の場合(S13のYes)、処理をS14に進める。
【0048】
S14において、履歴管理部78は、第1記憶部74の履歴領域86に記憶されている複数の通信履歴のうちの、予め定められた条件を満たした対象通信履歴を選択する。本実施形態においては、履歴管理部78は、対象通信履歴として、最も過去の1つの通信履歴を選択する。なお、履歴管理部78は、例えば古い順に複数の通信履歴を、対象通信履歴として選択してもよい。
【0049】
続いて、S15において、履歴管理部78は、対象通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。例えば、履歴管理部78は、対象通信履歴および書込指示をファクシミリ制御部82に送信する。続いて、S16において、履歴管理部78は、第1記憶部74の履歴領域86に記憶された対象通信履歴を削除する。
【0050】
続いて、S17において、履歴管理部78は、対象通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶されたか否かを判断する。例えば、履歴管理部78は、対象通信履歴および書込指示をファクシミリ制御部82に送信するとともに、対象通信履歴を一時的にバッファに保持しておく。そして、履歴管理部78は、ファクシミリ制御部82から送信された書込成功または書込失敗を示す応答に基づき、対象通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶されたか否かを判断する。
【0051】
対象通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶された場合(S17のYes)、履歴管理部78は、一時的にバッファに記憶していた対象通信履歴を削除して、本フローを終了する。対象通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶されなかった場合(S17のNo)、履歴管理部78は、処理をS18に進める。
【0052】
S18において、履歴管理部78は、一時的にバッファに保持していた対象通信履歴を第1記憶部74の退避領域88に記憶させる。そして、履歴管理部78は、一時的にバッファに記憶していた対象通信履歴を削除する。
【0053】
続いて、S19において、履歴管理部78は、第1記憶部74の退避領域88に所定値以上の空き領域があるか否かを判断する。第1記憶部74の退避領域88に所定値以上の空き領域がある場合(S19のYes)、履歴管理部78は、本フローを終了する。第1記憶部74の退避領域88に所定値以上の空き領域が無い場合(S19のNo)、履歴管理部78は、処理をS20に進める。
【0054】
続いて、S20において、履歴管理部78は、退避領域88への書き込みに対して上書きモードが設定されているか否かを判断する。上書きモードは、退避領域88に空き領域が無い場合に、既に書き込まれている履歴情報に対して、新たな履歴情報を上書きすることができるモードである。上書きモードが設定されている場合(S20のYes)、履歴管理部78は、本フローを終了する。上書きモードが設定されていない場合(S20のNo)、履歴管理部78は、処理をS21に進める。
【0055】
S21において、履歴管理部78は、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力させる。例えば、履歴管理部78は、ファクシミリ制御部82に、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力する指示を送信する。ファクシミリ制御部82は、履歴管理部78から、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力する指示を受け取った場合、表示装置34に警告を表示させる。これとともに、ファクシミリ制御部82は、警告が解除されるまで、以後のファクシミリ通信を禁止する。
【0056】
図4は、第1記憶部74の退避領域88に通信履歴が記憶されている場合のファクシミリ装置26の処理の流れを示すフローチャートである。第1記憶部74の退避領域88に通信履歴が記憶されている場合、ファクシミリ装置26は、図4に示す流れで処理を実行する。
【0057】
S31において、履歴管理部78は、第2記憶部80が書き込み可能であるか否かを判断する。例えば、履歴管理部78は、ファクシミリ制御部82から、第2記憶部80が書き込み可能であることを示す割込通知を受け取った場合に、第2記憶部80が書き込み可能であると判断してもよい。また、例えば、履歴管理部78は、定期的にファクシミリ制御部82に問い合わせをして、第2記憶部80が書き込み可能であるか否かを判断してもよい。
【0058】
第2記憶部80が書き込み可能ではない場合(S31のNo)、履歴管理部78は、本フローを終了する。第2記憶部80が書き込み可能である場合(S31のYes)、履歴管理部78は、処理をS32に進める。
【0059】
S32において、履歴管理部78は、第1記憶部74の退避領域88に記憶された通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。例えば、履歴管理部78は、退避領域88に記憶された通信履歴および書込指示をファクシミリ制御部82に送信する。
【0060】
続いて、S33において、履歴管理部78は、通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶されたか否かを判断する。通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶さなかった場合(S33のNo)、履歴管理部78は、本フローを終了する。通信履歴が第2記憶部80に正常に記憶された場合(S33のYes)、履歴管理部78は、処理をS34に進める。
【0061】
S34において、履歴管理部78は、第1記憶部74の退避領域88に記憶された通信履歴を削除する。さらに、履歴管理部78は、通信履歴を書き込みすることができなくなったことを示す警告を出力させていた場合には、警告の出力を解除する指示をファクシミリ制御部82に送信する。そして、S34を終えると、履歴管理部78は、本フローを終了する。
【0062】
図5は、ファクシミリ装置26および制御装置30の間のデータ転送の流れを示すシーケンス図である。ファクシミリ装置26および制御装置30は、第1記憶部74の履歴領域86に記憶されている複数の通信履歴のうち、第2記憶部80に記憶させる対象通信履歴を選択した場合、図5に示す流れで処理を実行する。
【0063】
まず、S41において、履歴管理部78は、第1記憶部74に対象通信履歴の読出指示を与える。続いて、S42において、第1記憶部74は、履歴領域86に記憶された対象通信履歴を履歴管理部78に与える。
【0064】
続いて、S43において、履歴管理部78は、書込指示をファクシミリ制御部82に与える。続いて、S44において、履歴管理部78は、削除指示を第1記憶部74に与える。続いて、S45において、第1記憶部74は、履歴領域86に記憶している対象通信履歴を削除する。
【0065】
続いて、S46において、ファクシミリ制御部82は、第2記憶部80に対して書込指示を与える。続いて、S47において、第2記憶部80は、対象通信履歴を記憶する。続いて、S48において、第2記憶部80は、対象通信履歴の記憶が成功したか失敗したかを示す結果をファクシミリ制御部82に与える。
【0066】
続いて、S49において、ファクシミリ制御部82は、対象通信履歴の記憶が成功したか失敗したかを示す結果を履歴管理部78に与える。続いて、S50において、履歴管理部78は、対象通信履歴の第2記憶部80による記憶が成功したか失敗したかを判断する。成功した場合、履歴管理部78は、処理を終了する。
【0067】
失敗した場合、S51において、履歴管理部78は、書込指示を第1記憶部74に与える。続いて、S52において、第1記憶部74は、対象通信履歴を退避領域88に記憶させる。
【0068】
図6は、ファクシミリ通信中に実行される通信履歴の生成処理の流れを示すフローチャートである。ファクシミリ装置26は、ファクシミリ通信中において、図6に示す流れで通信履歴を生成する。
【0069】
まず、S61において、通信制御部72は、ファクシミリ通信の送受信を開始する。続いて、S62において、通信制御部72は、バッファに通信履歴を一時的に記憶するためのエントリを生成する。続いて、S63において、通信制御部72は、ファクシミリ通信中に検出できる項目をエントリに書き込む。続いて、S64において、通信制御部72は、ファクシミリ通信の送受信が終了したか否かを判断する。通信制御部72は、通信が終了しない場合(S64のNo)、処理をS64で待機し、通信が終了した場合(S64のYes)、処理をS65に進める。S65において、通信制御部72は、ファクシミリ通信の終了後に検出できる項目をエントリに書き込む。
【0070】
そして、S65が終了した後、履歴登録部76は、エントリに記憶された各項目の情報を第1記憶部74の履歴領域86に書き込む。
【0071】
図7は、通信履歴の一例を示す図である。例えば、第1記憶部74は、通信履歴として、図7に示すような項目を記憶する。
【0072】
例えば、通信履歴は、日付、時刻、相手先、交信モード、通信時間、枚数、結果、料金、ユーザ名、および、文書番号を含む。なお、受信時の通信履歴は、料金およびユーザ名を含まなくてもよい。
【0073】
相手先は、ファクシミリ通信の相手先を示す電話番号または電話番号に対応して登録された情報である。交信モードは、ファクシミリ通信をするために必要な各種の設定情報である。結果は、ファクシミリ通信が成功したか否かを示す情報である。ユーザ名は、ファクシミリ通信の相手先として予めファクシミリ装置26に登録されている情報である。
【0074】
なお、通信履歴は、このような情報に加えて、さらに他の情報を含んでいてもよい。
【0075】
図8は、新規の通信履歴を登録する場合の処理の流れを示すフローチャートである。ファクシミリ通信を終了後、新規の通信履歴を登録する場合、履歴登録部76は、図8に示すような処理を行ってもよい。
【0076】
まず、S71において、履歴登録部76は、予め設定された相手先との通信履歴を登録するモードとなっているか否かを判断する。予め設定された相手先との通信履歴を登録するモードとなっている場合(S71のYes)、履歴登録部76は、処理をS72に進める。S72において、履歴登録部76は、予め設定されている相手先との通信か否かを判断する。
【0077】
予め設定されている相手先との通信である場合(S72のYes)、履歴登録部76は、処理をS81に進める。そして、S81において、履歴登録部76は、対応する新規の通信履歴を第1記憶部74の履歴領域86に記憶させる。また、予め設定されている相手先との通信ではない場合(S72のNo)、履歴登録部76は、処理をS82に進める。S82において、履歴登録部76は、対応する新規の通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。これにより、履歴登録部76は、第1記憶部74の容量を増やすことなく、第1記憶部74に記憶させることができる予め設定されている相手先との通信履歴の数を増やすことができる。
【0078】
また、予め設定された相手先との通信履歴を登録するモードとなっていない場合(S71のNo)、履歴登録部76は、処理をS73に進める。
【0079】
S73において、履歴登録部76は、所定の結果の通信履歴を登録するモードとなっているか否かを判断する。例えば、履歴登録部76は、ファクシミリ通信が失敗した場合に通信履歴を登録するモードとなっているか否かを判断する。所定の結果の通信履歴を登録するモードとなっている場合(S73のYes)、履歴登録部76は、処理をS74に進める。S74において、履歴登録部76は、所定の結果か否かを判断する。例えば、履歴登録部76は、ファクシミリ通信が失敗したか否かを判断する。
【0080】
所定の結果である場合(S74のYes)、例えば、ファクシミリ通信が失敗した場合、履歴登録部76は、処理をS81に進める。そして、S81において、履歴登録部76は、対応する新規の通信履歴を第1記憶部74の履歴領域86に記憶させる。また、所定の結果でない場合(S74のNo)、例えば、ファクシミリ通信が成功した場合、履歴登録部76は、処理をS82に進める。S82において、履歴登録部76は、対応する新規の通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。これにより、履歴登録部76は、第1記憶部74の容量を増やすことなく、第1記憶部74に記憶させることができる、所定の結果の通信履歴(例えば、ファクシミリ通信が失敗した場合の通信履歴)の数を増やすことができる。
【0081】
また、所定の結果の通信履歴を登録するモードとなっていない場合(S73のNo)、履歴登録部76は、処理をS75に進める。
【0082】
S75において、履歴登録部76は、通信履歴における指定された所定項目が所定の値となっている通信履歴を登録するモードとなっているか否かを判断する。例えば、履歴登録部76は、料金が所定値以上の場合に通信履歴を登録するモードとなっているか否かを判断する。通信履歴における指定された所定項目が所定の値となっている通信履歴を登録するモードとなっている場合(S75のYes)、履歴登録部76は、処理をS76に進める。S76において、履歴登録部76は、通信履歴における指定された所定項目が所定の値となっている否かを判断する。例えば、履歴登録部76は、料金が所定値以上となっているか否かを判断する。
【0083】
通信履歴における指定された所定項目が所定の値となっている場合(S76のYes)、例えば、料金が所定値以上となっている場合、履歴登録部76は、処理をS81に進める。そして、S81において、履歴登録部76は、対応する新規の通信履歴を第1記憶部74の履歴領域86に記憶させる。また、通信履歴における指定された所定項目が所定の値となっていない場合(S76のNo)、例えば、料金が所定値以上となっていない場合、履歴登録部76は、処理をS82に進める。S82において、履歴登録部76は、対応する新規の通信履歴を第2記憶部80に記憶させる。これにより、履歴登録部76は、第1記憶部74の容量を増やすことなく、第1記憶部74に記憶させることができる、指定された所定項目が所定の値となっている通信履歴(例えば、料金が所定値以上の通信履歴)の数を増やすことができる。
【0084】
また、通信履歴における指定された所定項目が所定の値となっている通信履歴を登録するモードとなっていない場合(S75のNo)、何れの条件も設定されていないとして、履歴登録部76は、処理をS83に進める。S83において、履歴登録部76は、対応する通信履歴を第1記憶部74の履歴領域86に記憶させる。
【0085】
そして、S81、S82またはS83の何れかの処理を終了すると、履歴登録部76は、本フローを終了する。
【0086】
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置10は、半導体の不揮発メモリ48である第1記憶部74に記憶されている通信履歴の数が予め設定された閾値以上の場合に、対象通信履歴を第1記憶部74とは別の第2記憶部80に記憶させる。これにより、本実施形態に係る画像形成装置10によれば、小さいコストで多くのファクシミリ通信の通信履歴を、例えば半導体の不揮発メモリ48である第1記憶部74に記憶させることができる。
【0087】
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能である。
【符号の説明】
【0088】
10 画像形成装置
22 プリンタ装置
24 スキャナ装置
26 ファクシミリ装置
30 制御装置
32 操作入力装置
34 表示装置
42 ファクシミリ通信回路
44 ファクシミリ制御回路
46 ファクシミリインターフェイス回路
48 不揮発メモリ
52 プロセッサ
54 ROM
56 RAM
58 画像処理回路
60 インターフェイス回路
62 ハードディスクドライブ
72 通信制御部
74 第1記憶部
76 履歴登録部
78 履歴管理部
80 第2記憶部
82 ファクシミリ制御部
86 履歴領域
88 退避領域
【先行技術文献】
【特許文献】
【0089】
【文献】特開2012-050040号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8