(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-08
(45)【発行日】2022-08-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、及び管理サーバ
(51)【国際特許分類】
G06F 11/34 20060101AFI20220809BHJP
G06F 11/30 20060101ALI20220809BHJP
【FI】
G06F11/34 176
G06F11/30 140A
(21)【出願番号】P 2018102049
(22)【出願日】2018-05-29
【審査請求日】2021-02-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】松村 豊
【審査官】金木 陽一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-218844(JP,A)
【文献】特開2017-228219(JP,A)
【文献】特開2010-056752(JP,A)
【文献】国際公開第2013/161522(WO,A1)
【文献】特開2018-014039(JP,A)
【文献】特開2009-151685(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0245082(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/34
G06F 11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して通信可能な管理サーバとを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
当該情報処理装置で障害又はエラーが検知されたとき、前記障害又はエラーに対応するエラー識別情報を前記管理サーバに通知するエラー通知部と、
前記管理サーバから、前記エラー識別情報に対応する前記障害又はエラーのログ情報の取得を要求された場合、前記ログ情報を前記管理サーバに送信するログ情報送信部と、
を有し、
前記管理サーバは、
複数の前記情報処理装置から取得した前記ログ情報と前記エラー識別情報とを対応付けて
1つのエラー情報管理テーブルで管理するエラー情報管理部と、
前記情報処理装置から通知されたエラー識別情報が前記
エラー情報管理テーブルに記憶されていない場合、当該エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を前記情報処理装置に要求し
て、前記情報処理装置から送信される前記ログ情報を取得
し、前記情報処理装置から通知されたエラー識別情報が前記エラー情報管理テーブルに記憶されている場合、前記情報処理装置に前記ログ情報の取得を要求する処理を中止するログ情報取得部と、
を有する、情報処理システム。
【請求項2】
前記ログ情報送信部は、前記管理サーバから、前記エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を要求された場合、要求されたログ情報の送信が許可されているか否かを判断し、送信が許可されている場合、前記要求されたログ情報を前記管理サーバに送信する、請求項
1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ログ情報取得部は、前記情報処理装置にログ情報の取得を要求した後、第1の所定の時間内に当該ログ情報を取得できない場合、前記情報処理装置に当該ログ情報の取得を要求する処理をリトライする、請求項1
又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記ログ情報取得部は、前記第1の所定の時間より長い第2の所定の時間内に当該ログ情報を取得できない場合、当該ログ情報を取得できなかったことを示す情報を記憶部に記憶する、請求項
3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記ログ情報は、前記障害又はエラーに関する処理の履歴を含み、
前記エラー識別情報のデータサイズは、前記ログ情報のデータサイズより小さいことを特徴とする請求項1乃至
4のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
複数の情報処理装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理装置で発生した障害又はエラーのログ情報を管理する管理サーバであって、
障害又はエラーが検知されたときに前記障害又はエラーに対応するエラー識別情報を前記管理サーバに通知すると共に、前記管理サーバからの要求に応じて前記障害又はエラーの前記ログ情報を前記管理サーバに送信する前記情報処理装置と通信する通信部と、
複数の前記情報処理装置から取得した前記ログ情報と前記エラー識別情報とを対応付けて
1つのエラー情報管理テーブルで管理するエラー情報管理部と、
前記情報処理装置から通知されたエラー識別情報が前記
エラー情報管理テーブルに記憶されていない場合、当該エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を前記情報処理装置に要求し
て、前記情報処理装置から送信される前記ログ情報を取得
し、前記情報処理装置から通知されたエラー識別情報が前記エラー情報管理テーブルに記憶されている場合、前記情報処理装置に前記ログ情報の取得を要求する処理を中止するログ情報取得部と、
を有する、管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、及び管理サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の情報処理装置から送信されるログ情報を管理サーバが収集し、管理する情報処理システムが知られている。
【0003】
例えば、サーバ装置が、クライアント装置から送信されるログデータを受信し、ログデータの送信スケジュールを含む環境設定ファイルに基づいて、受信したログデータをログサーバ装置に送信するログ収集システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の情報処理装置のログ情報を管理サーバで管理する情報処理システムでは、各情報処理装置が、発生した障害やエラーに関する全てのログ情報を管理サーバに送信してしまうと、ネットワークや管理サーバに大きな負荷が掛かる場合がある。例えば、複数の情報処理装置で同様の障害が発生した場合、各情報処理装置から同様の内容のログ情報(不要なログ情報の一例)が繰り返し管理サーバに送信され、ネットワーク帯域や、管理サーバの処理能力、記憶容量等に過大な負荷が掛かることがある。
【0005】
しかし、例えば、特許文献1に示されるような従来の技術では、このような不要なログ情報の送信を抑制することは困難である。
【0006】
本発明の実施の形態は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、1つ以上の情報処理装置のログ情報を管理サーバで管理する情報処理システムにおいて、不要なログ情報の送信を容易に抑制することができるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、複数の情報処理装置と、前記情報処理装置とネットワークを介して通信可能な管理サーバとを含む情報処理システムであって、前記情報処理装置は、当該情報処理装置で障害又はエラーが検知されたとき、前記障害又はエラーに対応するエラー識別情報を前記管理サーバに通知するエラー通知部と、前記管理サーバから、前記エラー識別情報に対応する前記障害又はエラーのログ情報の取得を要求された場合、前記ログ情報を前記管理サーバに送信するログ情報送信部と、を有し、前記管理サーバは、複数前記情報処理装置から取得した前記ログ情報と前記エラー識別情報とを対応付けて1つのエラー情報管理テーブルで管理するエラー情報管理部と、前記情報処理装置から通知されたエラー識別情報が前記エラー情報管理テーブルに記憶されていない場合、当該エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を前記情報処理装置に要求して、前記情報処理装置から送信される前記ログ情報を取得し、前記情報処理装置から通知されたエラー識別情報が前記エラー管理情報に記憶されている場合、前記情報処理装置に前記ログ情報の取得を要求する処理を中止するログ情報取得部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、1つ以上の情報処理装置のログ情報を管理サーバで管理する情報処理システムにおいて、不要なログ情報の送信を容易に抑制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。
【
図3】一実施形態に係る管理サーバ、及び情報処理装置の機能構成の例を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るエラー識別情報、及びエラー情報管理テーブルのイメージを示す図である。
【
図5】一実施形態に係る情報処理装置の処理の例を示すフローチャートである。
【
図6】一実施形態に係る管理サーバの処理の例を示すフローチャートである。
【
図7】一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すシーケンス図(1)である。
【
図8】一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すシーケンス図(2)である。
【
図9】一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すシーケンス図(3)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0011】
<システム構成>
図1は、一実施形態に係る情報処理システムのシステム構成の例を示す図である。情報処理システム100は、例えば、1つ以上の情報処理装置120a~120dと、1つ以上の情報処理装置120a~120dとネットワーク130を介して通信可能な管理サーバ110とを含む。なお、以下の説明の中で、1つ以上の情報処理装置120a~120dのうち、任意の情報処理装置を示す場合、「情報処理装置120」を用いる。また、
図1に示す情報処理装置120の数は一例であり、情報処理装置120の数は他の数であっても良い。
【0012】
管理サーバ110は、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワーク130に接続されたコンピュータ、又は複数のコンピュータを含むシステムである。管理サーバ110は、1つ以上の情報処理装置120a~120dで検知された障害又はエラー等に関する処理の履歴であるログ情報を収集し、例えば、後述するエラー情報管理テーブル等に記憶して管理する。
【0013】
情報処理装置120は、コンピュータの構成を有する電子機器、又は情報端末である。情報処理装置120には、例えば、プリンタ、コピー機、複合機、スキャナ、プロジェクタ、デジタルサイネージ、電子ホワイトボード、テレビ会議装置等の様々な電子機器が含まれ得る。また、情報処理装置120には、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)等の汎用の情報端末が含まれ得る。
【0014】
図1に示す情報処理システム100では、一例として、情報処理装置120a、120bは、顧客A140のローカルネットワーク141を介して、ネットワーク130に接続されている。同様に、情報処理装置120c、120dは、顧客B150のローカルネットワーク151を介して、ネットワーク130に接続されている。ただし、
図1に示すネットワークの構成は一例であり、各情報処理装置120は、ネットワーク130を介して管理サーバ110と通信可能であれば、ネットワークの構成は任意で良い。
【0015】
上記の構成において、情報処理装置120は、自装置で発生した障害又はエラーを検知すると、検知した障害又はエラーに対応するエラー識別情報を管理サーバ110に通知する。また、情報処理装置120は、管理サーバ110から、エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得要求を受信すると、当該ログ情報を管理サーバ110に送信する。
【0016】
管理サーバ110は、情報処理装置120から取得したログ情報とエラー識別情報とを対応付けてエラー情報管理テーブルに記憶して管理する。また、管理サーバ110は、情報処理装置120から送信されたエラー識別情報を受付すると、受付したエラー識別情報が、エラー情報管理テーブルに記憶されているか否かを判断する。
【0017】
受付したエラー識別情報がエラー情報管理テーブルに記憶されていない場合、管理サーバ110は、情報処理装置120に、エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得要求を送信し、情報処理装置120から送信されるログ情報を取得する。管理サーバ110は、情報処理装置120から取得したログ情報とエラー識別情報とを対応付けて、エラー情報管理テーブルに記憶する。
【0018】
一方、受付したエラー識別情報がエラー管理テーブルに記憶されている場合、管理サーバ110は、情報処理装置120にログ情報の取得要求を送信する処理を中止する。これにより、管理サーバ110は、情報処理装置120で検知された障害又はエラーのログ情報がエラー情報管理テーブルに既に記憶されている場合、情報処理装置120から同様のログ情報が送信されることを抑制する。
【0019】
好ましくは、情報処理装置120は、複数の情報処理装置120で検知された障害又はエラーのログ情報を1つエラー情報管理テーブルで管理する。これにより、情報処理装置120で検知された障害又はエラーのログ情報と同様のログ情報が、他の情報処理装置120から取得済である場合にも、同様のログ情報が送信されることを抑制することができる。
【0020】
以上、本実施形態によれば、1つ以上の情報処理装置120のログ情報を管理サーバ110で管理する情報処理システム100において、不要なログ情報の送信を容易に抑制することができるようになる。
【0021】
<ハードウェア構成>
(コンピュータのハードウェア構成)
管理サーバ110、及び情報処理装置120は、一般的なコンピュータの構成を有している。ここでは、一般的なコンピュータのハードウェア構成の例について説明する。なお、情報処理装置120は、
図2に示すコンピュータ200のハードウェア構成に加えて、例えば、画像形成部、画像投影部、音声入出力部、撮影部等の様々ハードウェアをさらに有していても良い。
【0022】
図2は、一実施形態に係るコンピュータのハードウェア構成の例を示す図である。コンピュータ200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、ストレージ装置204、ネットワークI/F(Interface)205、入力装置206、表示装置207、外部接続I/F208、及びバス209等を有する。
【0023】
CPU201は、ROM203やストレージ装置204等に格納されたプログラムやデータをRAM202上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ200の各機能を実現する演算装置である。RAM202は、CPU201のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM203は、電源を切ってもプログラムやデータを保持する不揮発性のメモリである。
【0024】
ストレージ装置204は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)等の大容量の記憶装置であり、OS(Operating System)、アプリ、各種のデータ等を記憶する。ネットワークI/F205は、コンピュータ200をネットワーク130、又はローカルネットワーク141、151等に接続するための通信インタフェースである。
【0025】
なお、コンピュータ200が情報処理装置120である場合、ネットワークI/F205には、3GやLTE等の公衆無線通信に接続するための無線ネットワークI/Fが含まれていても良い。
【0026】
入力装置206は、例えば、マウス等のポインティングデバイスや、キーボード等の入力デバイスであり、コンピュータ200に各操作信号を入力するために用いられる。表示装置207はディスプレイ等の表示デバイスであり、コンピュータ200による処理結果等を表示する。
【0027】
外部接続I/F208は、コンピュータ200に外部装置を接続するためのインタフェースである。外部装置には、例えば、記憶媒体210等が含まれ得る。バス209は、上記の各構成要素に接続され、アドレス信号、データ信号、及び各種制御信号等を伝送する。
【0028】
<機能構成>
図3は、一実施形態に係る管理サーバ、及び情報処理装置の機能構成の例を示す図である。
【0029】
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ110は、例えば、
図2のCPU201で所定のプログラムを実行することにより、通信部311、識別情報受信部312、ログ情報取得部313、及びエラー情報管理部314等の機能構成を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部は、ハードウェアによって実現されるものであっても良い。
【0030】
通信部311は、例えば、
図2のCPU201で実行されるプログラム、及びネットワークI/F205等によって実現され、管理サーバ110をネットワーク130に接続して、情報処理装置120等と通信を行う。
【0031】
識別情報受信部312は、情報処理装置120で障害又はエラーが検知されたときに情報処理装置120から通知される障害又はエラーに対応するエラー識別情報を、通信部311を介して受信(受付)する。なお、エラー識別情報は、情報処理装置120で検知された障害又はエラーを特定するための情報であり、一例として、
図4(a)に示すように、複数の情報が含まれ得る。
【0032】
図4(a)は、一実施形態に係るエラー識別情報の一例のイメージを示している。
図4(a)の例では、エラー識別情報410には、エラー番号411、プロセス名412、アドレス413等の情報が含まれている。
【0033】
エラー番号は、エラーの発生要因を示す情報(番号)である。プロセス名は、障害又はエラーが検知されたプロセスを示す情報である。アドレス413は、セグメンテーション違反の場合等に、エラー発生を検知したアドレスを示す情報である。なお、エラー識別情報には、上記以外にも、エラーを検知したときのプログラムカウンタの値、エラーを検知したソースコードのライン数、エラーを検知したときのパラメータ等の情報が含まれていても良い。
【0034】
なお、
図4(a)に示すエラー識別情報410の構成は一例である。エラー識別情報410は、情報処理装置120で検知された障害又はエラーを特定可能な情報であり、かつログ情報よりもデータサイズが十分に小さいものであれば、その形式は任意の形式であっても良い。
【0035】
ログ情報取得部313は、識別情報受信部312が受付したエラー識別情報が、エラー情報管理テーブル315に記憶されていない場合、受付したエラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を要求する取得要求を、情報処理装置120に送信する。また、ログ情報取得部313は、ログ情報の取得要求に応じて情報処理装置120から送信されるログ情報を取得する。
【0036】
一方、ログ情報取得部313は、識別情報受信部312が受付したエラー識別情報が、エラー情報管理テーブル315に記憶されている場合、ログ情報の取得要求を情報処理装置120に送信する処理を中止する。これは、同じエラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報は同様の内容であることが多く、重複して記憶する必要がないためである。これにより、本実施形態に係る情報処理システム100では、不要なログ情報(例えば、同じ障害又はエラーに関する重複したログ情報)が送信されることを効果的に抑制することができる。
【0037】
エラー情報管理部314は、ログ情報取得部313が情報処理装置120から取得したログ情報と、ログ情報に対応するエラー識別情報とを対応付けて、例えば、
図4(b)、(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315に記憶して管理する。
【0038】
図4(b)は、エラー情報管理テーブル315の一例のイメージを示している。エラー情報管理テーブル315は、一例として、
図2のストレージ装置204等の記憶部に記憶される。また、別の一例として、エラー情報管理テーブル315は、外部サーバやクラウド等に記憶されるものであっても良い。
【0039】
図4(b)の例では、エラー情報管理テーブル315には、エラー番号、プロセス名、アドレス等のエラー識別情報410と、ログ情報421とが対応付けて記憶されている。
【0040】
ログ情報421は、情報処理装置120で検知された障害又はエラーに関する1つ以上のイベントが発生した時刻や、エラー識別情報より詳細なイベントの情報等を含む電子ファイルであり、エラー識別情報よりデータサイズが大きい。ログ情報421は、例えば、障害又はエラーの解析に用いられるが、その形式は任意の形式であって良い。
【0041】
図4(c)は、エラー情報管理テーブル315の別の一例のイメージを示している。
図4(c)の例では、エラー識別情報410、及びログ情報421に加えて、当該障害又はエラーが発生した回数を示す発生回数431、当該障害又はエラーが発生した装置を識別する装置ID等が含まれる。このように、エラー情報管理テーブル315には、エラー識別情報410、及びログ情報421以外の情報が含まれていても良い。
【0042】
なお、エラー情報管理テーブル315は、情報処理装置120から取得したログ情報421と、エラー識別情報410とを対応付けて記憶したエラー管理情報の一例である。
【0043】
(情報処理装置の機能構成)
情報処理装置120は、例えば、
図2のCPU201で所定のプログラムを実行することにより、通信部321、処理実行部322、検知部323、エラー通知部324、ログ情報送信部325、及びログ情報記憶部326等の機能構成を実現している。なお、上記の各機能構成のうち、少なくとも一部はハードウェアによって実現されるものであっても良い。
【0044】
通信部321は、例えば、
図2のCPU201で実行されるプログラム、及びネットワークI/F205等によって実現され、情報処理装置120を、ネットワーク130、又はローカルネットワーク141、151等に接続して、管理サーバ110と通信する。
【0045】
処理実行部322は、情報処理装置120で実行される様々な処理を実行する。例えば、情報処理装置120が画像形成装置であれば、処理実行部322は、画像形成処理、及び画像形成処理に関する様々な処理を実行する。また、情報処理装置120が画像投影装置であれば、処理実行部322は、画像投影処理、及び画像投影処理に関する様々な処理を実行する。
【0046】
検知部323は、情報処理装置120で発生した障害又はエラーを検知し、検知した障害又はエラーに対応するエラー識別情報をエラー通知部324に通知する。例えば、処理実行部322は、所定のイベントが発生すると、イベントが発生した時刻、処理内容等の情報を出力し、ログ情報記憶部326に記憶する。このとき、検知部323は、ログ情報記憶部326に記憶された情報が、障害又はエラーに関するログ情報であるか否かを判断し、障害又はエラーに関するログ情報である場合、ログ情報からエラー識別情報を生成して、エラー通知部324に通知する。
【0047】
エラー通知部324は、検知部323によって障害又はエラーが検知された場合、検知部323から通知されたエラー識別情報を、通信部321を介して管理サーバ110に通知する。例えば、エラー通知部324は、検知部323から通知されたエラー識別情報を含むエラー通知を、管理サーバ110へ送信する。
【0048】
ログ情報送信部325は、管理サーバ110から、エラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を要求する取得要求を受信した場合、ログ情報記憶部326から当該ログ情報を収集して管理サーバ110に送信する。
【0049】
ログ情報記憶部326は、例えば、
図2のCPU201で実行されるプログラム、及びストレージ装置204等によって実現され、処理実行部322等から出力されるログ情報を記憶する。
【0050】
<処理の流れ>
続いて、本実施形態に係る情報処理方法(情報管理方法)の処理の流れについて説明する。
【0051】
(情報処理装置の処理)
図5は、一実施形態に係る情報処理装置の処理の例を示すフローチャートである。この処理は、情報処理装置120で障害又はエラーが検知されたときに、情報処理装置120が実行する処理の例を示している。
【0052】
ステップS501において、情報処理装置120の検知部323が、障害又はエラーを検知されると、情報処理装置120は、ステップS502以降の処理を実行する。
【0053】
ステップS502において、検知部323は、検知した障害又はエラーに対応するエラー識別情報をエラー通知部324に通知し、エラー通知部324は、通知されたエラー識別情報を、通信部321を介して管理サーバ110に送信(通知)する。
【0054】
ステップS503において、ログ情報送信部325は、エラー通知部324が管理サーバにエラー識別情報を送信してから所定の時間内に、管理サーバ110からログ情報の取得を要求する取得要求を受信したか否かを判断する。
【0055】
所定の時間内に管理サーバ110からログ情報の取得要求を受信した場合、ログ情報送信部325は、処理をステップS504に移行させる。一方、所定の時間内に管理サーバ110からログ情報の取得要求を受信できない場合、ログ情報送信部325は処理を終了させる。
【0056】
ステップS504に移行すると、ログ情報送信部325は、受信したログ情報の取得要求に含まれるエラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報を、ログ情報記憶部326から収集する。
【0057】
ステップS505、S506において、ログ情報送信部325は、ログ情報の送信条件を確認し、ログ情報を送信可能であるか否かを判断する。
【0058】
なお、ログ情報送信部325は、例えば、次のような場合、ログ情報を送信可能でないと判断する。
1)所定の時間内(例えば、24時間以内等)にログ情報を送信済。
2)情報処理装置120が管理サーバ110に接続されていない。
3)ログ送信が、顧客によって許可されていない。
4)ログ送信機能が無効になっている。
5)ストレージ装置204が搭載されていない。
6)ログ情報の送信対象外のエラーが発生した。
【0059】
ログ情報を送信可能でない場合、ログ情報送信部325は、ログ情報の送信を中止する。一方、ログ情報を送信可能である場合、ステップS507において、ログ情報送信部325は、取得したログ情報を管理サーバ110へ送信する。
【0060】
なお、上記の処理のうち、ステップS505、S506の処理は、好適な一例であり、必須ではない。
【0061】
(管理サーバの処理)
図6は、一実施形態に係る管理サーバの処理の例を示すフローチャートである。この処理は、
図5に示した情報処理装置120の処理に対応する管理サーバ110側の処理の例を示している。
【0062】
ステップS601において、管理サーバ110の識別情報受信部312が、情報処理装置120からエラー識別情報を受信すると、管理サーバ110は、ステップS602以降の処理を実行する。
【0063】
ステップS602、S603において、エラー情報管理部314は、識別情報受信部312が受け付けたエラー識別情報を用いてエラー情報管理テーブル315を検索し、エラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されているか否かを判断する。
【0064】
エラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合、管理サーバ110は、ステップS604以降のログ情報の取得処理を中止し、処理を終了する。一方、エラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されていない場合、管理サーバ110は、ステップS604以降の処理を実行する。
【0065】
ステップS604に移行すると、ログ情報取得部313は、識別情報受信部312が受け付けたエラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報の取得を要求する取得要求を、情報処理装置120に送信する。
【0066】
ステップS605において、ログ情報取得部313は、情報処理装置120にログ情報の取得要求を送信してから、所定の時間(第1の所定の時間)内に、要求したログ情報を取得できたか否かを判断する。
【0067】
所定の時間内に、要求したログ情報を取得できた場合、ログ情報取得部313は、処理をステップS606に移行させる。一方、処理の時間内に、要求したログ情報を取得できなかった場合、ログ情報取得部313は、処理をステップS607に移行させる。
【0068】
ステップS606に移行すると、ログ情報取得部313は、情報処理装置120から取得したログ情報と、ステップS601で識別情報受信部312が取得したエラー識別情報とを対応付けて、
図4(b)に示すようなエラー情報管理テーブル315に記憶する。
【0069】
一方、ステップS607に移行すると、ログ情報取得部313は、ログ情報の取得要求の送信を、所定の回数(例えば、2~5回程度)、リトライしたか否かを判断する。
【0070】
所定の回数リトライしていない場合、ログ情報取得部313は、処理をステップS604に戻して、ログ情報の取得要求を再び情報処理装置120に送信する。一方、所定の回数リトライしている場合、ログ情報取得部313は、処理をステップS608に移行させる。
【0071】
ステップS608に移行すると、ログ情報取得部313は、ログ情報の取得要求を送信してから規定の時間内(第1の所定の時間より長い第2の所定の時間内)にログ情報を取得できなかったことを示すエラー情報を、ストレージ装置204等の記憶部に記憶する。この情報を用いて、管理者等は、必要に応じて、情報処理装置120からログ情報を取得することができる。
【0072】
(情報処理システムの処理1)
図7は、一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すシーケンス図(1)である。この処理は、
図5、6に示した処理に対応する情報処理システム100全体の処理の例を示している。なお、情報処理装置120と管理サーバ110との間の通信は、通信部321、通信部311を介して行われるが、
図7~8では、通信部321、通信部311に関する説明は省略する。
【0073】
ステップS701、S702において、情報処理装置120の検知部323は、障害又はエラーを検知すると、検知した障害又はエラーに対応するエラー識別情報を含むエラー通知を、エラー通知部324に通知する。なお、この処理は、
図5のステップS501の処理に対応している。
【0074】
ステップS703において、情報処理装置120のエラー通知部324は、検知部323から通知されたエラー識別情報を含むエラー通知を、通信部321を介して管理サーバ110に送信する。なお、この処理は、
図5のステップS502の処理に対応している。
【0075】
ステップS704において、管理サーバ110の識別情報受信部312は、情報処理装置120から送信されたエラー識別情報を含むエラー通知を受付すると、受付したエラー通知をエラー情報管理部314に通知する。この処理は、
図6のステップS601の処理に対応している。
【0076】
ステップS705において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315を検索して、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されているかどうかを判断する。なお、この処理は、例えば、
図6のステップS603の処理に対応している。
【0077】
ここで、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されていない場合、ステップS706~S712に示す処理が実行される。一方、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合、ステップS721、S722の処理が実行される。
【0078】
ステップS706において、エラー情報管理部314は、エラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されていないことを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0079】
ステップS707において、管理サーバ110のログ情報取得部313は、エラー識別情報に対応する障害又はエラーに対応するログ情報の取得を要求する取得要求を、情報処理装置120に送信する。なお、この処理は、
図6のステップS604の処理に対応している。
【0080】
ステップS708において、情報処理装置120のログ情報送信部325は、管理サーバから受信したログ情報の取得要求に含まれるエラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報を、ログ情報記憶部326から収集する。なお、この処理は、
図6のステップS606の処理に対応している。
【0081】
ステップS709において、ログ情報送信部325は、ログ情報の送信条件を確認し、ログ情報を送信可能であるか否かを判断する。なお、この処理は、
図5のステップS505、S506の処理に対応している。
【0082】
ここで、ログ情報を送信可能である場合、ログ情報送信部325は、ステップS710の処理を実行する。一方、ログ情報を送信可能でない場合、処理を終了させる。
【0083】
ステップS710において、ログ情報送信部325は、収集したログ情報を管理サーバ110に送信する。なお、この処理は、
図5のステップS507の処理に対応している。
【0084】
ステップS711において、管理サーバ110のログ情報取得部313は、情報処理装置120から取得したログ情報を、エラー情報管理部314に通知する。
【0085】
ステップS712において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、情報処理装置120から取得したログ情報と、ログ情報に対応するエラー識別情報とを、エラー情報管理テーブル315に対応付けて記憶する。これにより、例えば、
図4(b)に示すようなエラー情報管理テーブル315が更新される。
【0086】
続いて、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合の処理について説明する。
【0087】
識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合、ステップS721において、エラー情報管理部314は、エラー識別情報が記憶されていることを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0088】
ステップS722において、ログ情報取得部313は、ログ情報の取得を要求する処理を中止して、処理を終了する。
【0089】
上記の処理により、管理サーバ110は、例えば、
図4(b)に示すようなエラー情報管理テーブル315を管理することができる。
【0090】
(情報処理システムの処理2)
図8は、一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すシーケンス図(2)である。この処理は、管理サーバ110が、例えば、
図4(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315を管理する場合に、情報処理システム100で実行される処理の例を示している。なお、基本的な処理は、
図7に示す処理と同様なので、ここでは同様の処理についての詳細な説明は省略する。
【0091】
ステップS801、S802において、情報処理装置120の検知部323は、障害又はエラーを検知すると、検知した障害又はエラーに対応するエラー識別情報を含むエラー通知を、エラー通知部324に通知する。
【0092】
ステップS803において、情報処理装置120のエラー通知部324は、検知部323から通知されたエラー識別情報と、情報処理装置120を識別する装置IDとを含むエラー通知を、通信部321を介して管理サーバ110に送信する。
【0093】
ステップS804において、管理サーバ110の識別情報受信部312は、情報処理装置120から送信されたエラー識別情報と装置IDとを含むエラー通知を受付すると、受付したエラー通知をエラー情報管理部314に通知する。
【0094】
ステップS805において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315を検索して、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されているかどうかを判断する。
【0095】
ここで、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されていない場合、ステップS806~S812に示す処理が実行される。一方、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合、ステップS821~S824の処理が実行される。
【0096】
ステップS806において、エラー情報管理部314は、エラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されていないことを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0097】
ステップS807において、管理サーバ110のログ情報取得部313は、エラー識別情報に対応する障害又はエラーに対応するログ情報の取得を要求する取得要求を、情報処理装置120に送信する。
【0098】
ステップS808において、情報処理装置120のログ情報送信部325は、受付したログ情報の取得要求に含まれるエラー識別情報に対応する障害又はエラーのログ情報を、ログ情報記憶部326から収集する。
【0099】
ステップS809において、ログ情報送信部325は、ログ情報の送信条件を確認し、ログ情報を送信可能であるか否かを判断する。
【0100】
ここで、ログ情報を送信可能である場合、ログ情報送信部325は、ステップS810の処理を実行する。一方、ログ情報を送信可能でない場合、処理を終了させる。
【0101】
ステップS810において、ログ情報送信部325は、収集したログ情報を管理サーバ110に送信する。なお、このログ情報には、例えば、ステップS807で通知されたエラー識別情報と、情報処理装置120を識別する装置IDとが含まれる。
【0102】
ステップS811において、管理サーバ110のログ情報取得部313は、情報処理装置120から取得したログ情報を、エラー情報管理部314に通知する。
【0103】
ステップS812において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、情報処理装置120から取得したログ情報と、ログ情報に対応するエラー識別情報とを、エラー情報管理テーブル315に対応付けて記憶する。このとき、エラー情報管理部314は、例えば、
図4(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315の発生回数431の値を「1」とし、ログ情報に含まれる装置IDを装置ID432に記憶する。これにより、例えば、
図4(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315が更新される。
【0104】
続いて、識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合の処理について説明する。
【0105】
識別情報受信部312から通知されたエラー識別情報がエラー情報管理テーブル315に記憶されている場合、ステップS821において、エラー情報管理部314は、エラー識別情報が記憶されていることを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0106】
ステップS822において、ログ情報取得部313は、ログ情報の取得要求を情報処理装置120に送信する処理を中止する。
【0107】
ステップS823において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、
図4(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315において、ステップS804で通知されたエラー識別情報に対応する発生回数431に「1」を加算する。
【0108】
ステップS824において、エラー情報管理部314は、
図4(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315において、ステップS804で通知されたエラー識別情報に対応する装置ID432に、通知された装置IDを記憶する。なお、通知された装置IDが、装置ID432に既に記憶されている場合、エラー情報管理部314は、通知された装置IDを追加せずに、上書きする。
【0109】
上記の処理により、管理サーバ110は、例えば、
図4(c)に示すようなエラー情報管理テーブル315を管理することができるようになる。これにより、情報処理システム100は、情報処理装置120が送信する不要なログ情報を抑制しつつ、障害又はエラーが発生した回数や、障害又はエラーが発生した情報処理装置120を特定することができるようになる。
【0110】
(情報処理システムの処理3)
図9は、一実施形態に係る情報処理システムの処理の例を示すシーケンス図(3)である。この処理は、管理サーバ110が、1つのエラー情報管理テーブルで、複数の情報処理装置120a、120bの障害又はエラーのログ情報を管理する場合における情報処理システム100の処理の例を示している。
【0111】
なお、
図9において、情報処理装置120a、120bは、
図7のステップS701~S703、及びステップS708~S710に示した処理を実行するものとし、ここでは、情報処理装置120a、120bの具体的な処理内容については説明を省略する。
【0112】
ステップS901において、情報処理装置120aは、例えば、
図7のステップS701~S703の処理を実行し、「エラー識別情報A」を含むエラー通知を、管理サーバ110に送信するものとする。
【0113】
ステップS902において、管理サーバ110の識別情報受信部312は、情報処理装置120aから受け付けたエラー通知を、エラー情報管理部314に通知する。
【0114】
ステップS903、S904において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315を検索して、識別情報受信部312から通知された「エラー識別情報A」がエラー情報管理テーブル315に記憶されているかどうかを判断する。なお、この時点では、「エラー識別情報A」は、エラー情報管理テーブル315に記憶されていないものとする。
【0115】
ステップS905において、エラー情報管理部314は、「エラー識別情報A」がエラー情報管理テーブル315に記憶されていないことを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0116】
ステップS906において、管理サーバ110のログ情報取得部313は、「エラー識別情報A」に対応する障害又はエラーのログ情報の取得要求を、情報処理装置120aに送信する。
【0117】
ステップS907において、情報処理装置120は、例えば、
図7のステップS708~S710の処理を実行し、「エラー識別情報A」に対応する障害又はエラーのログ情報を、管理サーバ110に送信する。
【0118】
ステップS908において、管理サーバ110のログ情報取得部313は、情報処理装置120から取得したログ情報を、エラー情報管理部314に通知する。
【0119】
ステップS909において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、情報処理装置120から取得したログ情報と、ログ情報に対応する「エラー識別情報A」とを対応付けて、エラー情報管理テーブル315に記憶する。
【0120】
この状態で、情報処理装置120aにおいて、再び、「エラー識別情報A」に対応する障害又はエラーが検知されると、ステップS911~S916に示す処理が実行される。
【0121】
ステップS911において、情報処理装置120aは、例えば、
図7のステップS701~S703の処理を実行し、「エラー識別情報A」を含むエラー通知を、管理サーバ110に送信する。
【0122】
ステップS912において、管理サーバ110の識別情報受信部312は、情報処理装置120aから受け付けたエラー通知を、エラー情報管理部314に通知する。
【0123】
ステップS913において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315を検索して、識別情報受信部312から通知された「エラー識別情報A」がエラー情報管理テーブル315に記憶されているかどうかを判断する。
【0124】
ここでは、ステップS909で、エラー識別情報Aがエラー情報管理テーブル315に記憶されているので、ステップS914において、エラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315に「エラー識別情報A」が記憶されていると判断する。
【0125】
ステップS915において、エラー情報管理部314は、「エラー識別情報A」がエラー情報管理テーブル315に記憶されていることを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0126】
ステップS916において、ログ情報取得部313は、「エラー識別情報A」が、エラー情報管理テーブル315に記憶されているので、情報処理装置120aにログ情報の取得を要求する処理を中止する。これにより、情報処理装置120aから、エラー情報管理テーブル315に記憶されている、「エラー識別情報A」に対応する障害又はエラーのログ情報と同様のログ情報が再度送信されることを回避することができる。
【0127】
さらに、ここで、情報処理装置120bにおいて、「エラー識別情報A」に対応する障害又はエラーが検知されると、ステップS921~S926に示す処理が実行される。
【0128】
ステップS921において、情報処理装置120bは、例えば、
図7のステップS701~S703の処理を実行し、「エラー識別情報A」を含むエラー通知を、管理サーバ110に送信する。
【0129】
ステップS922において、管理サーバ110の識別情報受信部312は、情報処理装置120bから受け付けたエラー通知を、エラー情報管理部314に通知する。
【0130】
ステップS923において、管理サーバ110のエラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315を検索して、識別情報受信部312から通知された「エラー識別情報A」がエラー情報管理テーブル315に記憶されているかどうかを判断する。
【0131】
ここでは、ステップS909で、エラー識別情報Aがエラー情報管理テーブル315に記憶されているので、ステップS924において、エラー情報管理部314は、エラー情報管理テーブル315に「エラー識別情報A」が記憶されていると判断する。
【0132】
ステップS925において、エラー情報管理部314は、「エラー識別情報A」がエラー情報管理テーブル315に記憶されていることを示す検索結果を、ログ情報取得部313に通知する。
【0133】
ステップS926において、ログ情報取得部313は、「エラー識別情報A」が、エラー情報管理テーブル315に記憶されているので、情報処理装置120bにログ情報の取得を要求する処理を中止する。
【0134】
このように、本実施形態に係る情報処理システム100では、複数の情報処理装置120a、120b、・・・から、同じエラー識別情報に対応する障害又はエラーに対応する同様のログ情報が送信されることを、効果的に回避することができる。
【符号の説明】
【0135】
100 情報処理システム
110 管理サーバ
120、120a、120b、120c、120d 情報処理装置
130 ネットワーク
324 エラー通知部
325 ログ情報送信部
313 ログ情報取得部
314 エラー情報管理部
315 エラー情報管理テーブル(エラー管理情報)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0136】