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特許7125336色域表示制御装置、色域表示情報生成装置、及びこれらのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-16
(45)【発行日】2022-08-24
(54)【発明の名称】色域表示制御装置、色域表示情報生成装置、及びこれらのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/36 20060101AFI20220817BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20220817BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220817BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
G09G5/36 510A
G09G5/02 B
G09G5/00 550X
G09G5/00 510G
G06T1/00 510
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018220970
(22)【出願日】2018-11-27
(65)【公開番号】P2020086149
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-10-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100143568
【弁理士】
【氏名又は名称】英 貢
(72)【発明者】
【氏名】正岡 顕一郎
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】特開平4-198812(JP,A)
【文献】国際公開第2013/168517(WO,A1)
【文献】特開昭62-200465(JP,A)
【文献】特開平8-30771(JP,A)
【文献】特開平2-103160(JP,A)
【文献】特開昭55-106323(JP,A)
【文献】特開2005-354313(JP,A)
【文献】特開2018-182383(JP,A)
【文献】米国特許第7502033(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0041026(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00-5/42
G06T 1/00
H04N 1/46-1/62
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示対象の色域を2次元で表示制御する色域表示制御装置であって、
明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報に対し明度を基準に色域を等間隔にスライスされた各色域平面を等角度の色相角で分割し、代表的な彩度を持つピースをそれぞれ抽出する色相角分割手段と、
当該各ピースの体積を、面積表現した二次元のブロックにそれぞれ変換するブロック変換手段と、
低明度側或いは高明度側から各スライスされた色域平面における各ブロックをその色相角に応じて二次元座標に順次配列することにより、前記表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色域について形状・体積を2次元化して表す色域表示情報を生成する二次元座標配列手段と、
前記色域表示情報を記憶する記憶手段と、
前記色域表示情報を用いて当該2次元化して表す色域を所定の色域用表示器に表示するように制御する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする色域表示制御装置。
【請求項2】
前記二次元座標配列手段は、低明度側或いは高明度側から、当該各スライスされた色域平面における各ブロックについて、色相角と彩度を表わす幅をX軸に、明度を表わす高さをY軸とする2次元座標に、その色相角に応じて順次配列することを特徴とする、請求項1に記載の色域表示制御装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色分けし、当該色域表示情報を前記所定の色域用表示器に表示するように制御する手段を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の色域表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、当該色域表示情報を前記所定の色域用表示器に表示するように制御する際に、当該色域表示情報に基づいて、明度の値を等間隔に示す明度用の等色相線、及び色相と彩度の値を等間隔に示す色相・彩度用の等色相線を付与して前記所定の色域用表示器に表示するように制御する手段を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の色域表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、代表的な明度、色相及び彩度の数値を付与して前記所定の色域用表示器に表示するように制御する手段を有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の色域表示制御装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記所定の色域用表示器に表示された当該色域表示情報に係る色域表示面上の指定位置で、対応するブロックの明度・彩度・色相の値を数値表示するように制御する手段を有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の色域表示制御装置。
【請求項7】
表示対象の色域を2次元で表示するための色域表示情報を生成する色域表示情報生成装置であって、
明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報に対し明度を基準に色域を等間隔にスライスされた各色域平面を等角度の色相角で分割し、代表的な彩度を持つピースをそれぞれ抽出する色相角分割手段と、
当該各ピースの体積を、面積表現した二次元のブロックにそれぞれ変換するブロック変換手段と、
低明度側或いは高明度側から各スライスされた色域平面における各ブロックをその色相角に応じて二次元座標に順次配列することにより、前記表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色域について形状・体積を2次元化して表す色域表示情報を生成する二次元座標配列手段と、
を備えることを特徴とする色域表示情報生成装置。
【請求項8】
前記二次元座標配列手段は、低明度側或いは高明度側から、当該各スライスされた色域平面における各ブロックについて、色相角と彩度を表わす幅をX軸に、明度を表わす高さをY軸とする2次元座標に、その色相角に応じて順次配列することを特徴とする、請求項7に記載の色域表示情報生成装置。
【請求項9】
コンピューターを、請求項1から6のいずれか一項に記載の色域表示制御装置として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
コンピューターを、請求項7又は8に記載の色域表示情報生成装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置の撮像域やディスプレイやモニター等の表示域に係る色域の形状及び大きさ(体積)を示すように表示制御する色域表示制御装置、当該色域の色域表示情報を生成する色域表示情報生成装置、及びこれらのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、色域が広く、ダイナミックレンジの高い超高精細度テレビジョン(UHDTV:Ultra-High Definition Television)の開発及び規格化が進められている。UHDTVは、従来の映像よりもよりリアルな表現を可能である。
【0003】
UHDTVの広色域表色系についてはITU-R勧告BT.2020(以下、「Rec.2020」と略す)に単波長光を想定したRGBの三原色の色度座標が規定されている。特に、Rec.2020では、従来のHDTV用のITU-R勧告BT.709(以下、「Rec.709」と略す)だけでなく、ほとんどの物体色の色空間を包含するように設計されたものとすることができる(例えば、非特許文献1参照)。尚、HDR(1000cd/m)に関してはRec.2100に規定され、SDR(100cd/m)に関してはRec.1886に規定されている。
【0004】
より具体的に、Rec.2020では、高ダイナミックレンジ方式として黒輝度を0.01cd/m程度以下に抑える一方でピーク輝度が1,000cd/mを超えるような、10万:1以上のダイナミックレンジを持つモニターを用いて映像を再現するための伝達関数方式が規定されている。一方、従来の標準ダイナミックレンジ(SDR:Standard Dynamic Range)方式としては、ピーク輝度100cd/mに設定されたモニターを用いて制作し、実シーンの高輝度部を圧縮して表現するものとなっている。
【0005】
そこで、4K又は8Kの放送開始に伴い、UHDTVを実現するディスプレイの高ダイナミックレンジ化・広色域化の技術開発が進み、その色域のサイズの大きさを競っている。色域のサイズは図10(a)に示すようにxy色度図か、或いは図10(b)に示すようにu’v’色度図上での面積の大きさで表されることが一般的だが、上述したように高ダイナミックレンジ方式の色域の大きさを差別化・明確化するために、明るさの次元も含めた、3次元空間の形状及び体積で表すことも増えてきている。3次元の色域は、通常、明度・彩度・色相のシリンドリカルな均等色空間におけるソリッドで表される。例えばCIELAB色空間を用いると明度L、彩度C、色相(色相角)hで表される。
【0006】
ただし、従来技法における色域表示では、3次元で色域サイズの大きさ(即ち色域の形状及び体積)を表示するとしても、実際には2次元の紙やディスプレイで表現するため、その色域の形状を明度について等間隔でスライス(輪切り)にした断面をプロット表示することや、図11に示すRec. 2020の色域のような3次元でプロット表示した色域について視点を変えながら視認可能とすることで形状を把握するものとなっている。
【0007】
しかしながら、3次元のプロット表示で視点を変えながら視認可能とする技法では、その視点変更の処理負担がかかりオクルージョン(3次元プロットだとどうしても隠れてしまうところがある)も生じることや、定量的に把握しづらいものとなっている。
【0008】
この問題を解決する一技法として、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報に対し明度を基準に色域を等間隔にスライスして得られる彩度及び色相を示す平面について、所定輝度毎の当該平面の色相角に応じた彩度の形状を示す彩度識別線を保持して合成することにより当該色域について形状・体積を2次元化して表す技法が開示されている(例えば、非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【文献】K. Masaoka, Y. Nishida, M. Sugawara, and E. Nakasu, “Design of primaries for a wide-gamut television colorimetry,” IEEE Trans. Broadcast., Vol. 56, pp. 452-457, 2010.
【文献】Kenichiro Masaoka, Fu Jiang, Mark D. Fairchild, and Rodney L. Heckaman,“2D Representation of Display Color Gamut”,[online], SOCIETY FOR INFORMATION DISPLAY INTERNATIONAL SYMPOSIUM DIGEST OF TECHNICAL PAPAERS, Book 2: Session 78: Color Gamut, 30 May 2018., [平成30年10月20日検索] ,インターネット〈https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/sdtp.12187〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したように、3次元の色域は、通常、明度・彩度・色相のシリンドリカルな均等色空間におけるソリッドで表され、従来技法における色域表示では、3次元で色域サイズの大きさ(即ち色域の形状及び体積)を表示するとしても、実際には2次元の紙やディスプレイで表現するため、その色域の形状を明度について等間隔でスライス(輪切り)にした断面をプロット表示することや、図11に示すような3次元でプロット表示した色域について視点を変えながら視認可能とすることで形状を把握するものとなっている。
【0011】
しかしながら、明度・彩度・色相のシリンドリカルな均等色空間における3次元の色域を示すソリッドは、通常、黒とピーク輝度で点に収束する歪な形状をしている。このため、従来技法におけるソリッドのプロット表示による断面プロットでは、色域の形状がいびつであるほど、多数の断面プロットが必要になり、その形状や大きさ(体積)を把握することが難しい。また、3次元のプロット表示で視点を変えながら視認可能とする技法では、その視点変更の処理負担がかかりオクルージョン(3次元プロットだとどうしても隠れてしまうところがある)も生じることや、定量的に把握しづらいものとなっている。
【0012】
一方、非特許文献2の技法では、当該色域について形状・体積を2次元化して表すものとなっているため、この色域の二次元変換は色相角が保存され、ローカルな面積値が体積値に一致し、2次元表現でありながら定量的に把握できるようになる。
【0013】
しかし、非特許文献2の技法では、放射方向に彩度が増加するような表現になっていないため、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して、当該形状・体積を2次元化して表した色域表現上で表すことができず、グレー表現となっている。
【0014】
そこで、本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、明度・彩度・色相のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して、色域の形状及び大きさ(体積)を、より定量的に分かりやすく2次元化した色域表示情報を生成し表示制御する色域表示制御装置、当該2次元化した色域表示情報を生成する色域表示情報生成装置、及びこれらのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の色域表示制御装置は、表示対象の色域を2次元で表示制御する色域表示制御装置であって、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報に対し明度を基準に色域を等間隔にスライスされた各色域平面を等角度の色相角で分割し、代表的な彩度を持つピースをそれぞれ抽出する色相角分割手段と、当該各ピースの体積を、面積表現した二次元のブロックにそれぞれ変換するブロック変換手段と、低明度側或いは高明度側から各スライスされた色域平面における各ブロックをその色相角に応じて二次元座標に順次配列することにより、前記表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色域について形状・体積を2次元化して表す色域表示情報を生成する二次元座標配列手段と、前記色域表示情報を記憶する記憶手段と、前記色域表示情報を用いて当該2次元化して表す色域を所定の色域用表示器に表示するように制御する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の色域表示制御装置において、前記二次元座標配列手段は、低明度側或いは高明度側から、当該各スライスされた色域平面における各ブロックについて、色相角と彩度を表わす幅をX軸に、明度を表わす高さをY軸とする2次元座標に、その色相角に応じて順次配列することを特徴とする。
【0017】
また、本発明の色域表示制御装置において、前記表示制御手段は、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色分けし、当該色域表示情報を前記所定の色域用表示器に表示するように制御する手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明の色域表示制御装置において、前記表示制御手段は、当該色域表示情報を前記所定の色域用表示器に表示するように制御する際に、当該色域表示情報に基づいて、明度の値を等間隔に示す明度用の等色相線、及び色相と彩度の値を等間隔に示す色相・彩度用の等色相線を付与して前記所定の色域用表示器に表示するように制御する手段を有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明の色域表示制御装置において、前記表示制御手段は、代表的な明度、色相及び彩度の数値を付与して前記所定の色域用表示器に表示するように制御する手段を有することを特徴とする。
【0020】
また、本発明の色域表示制御装置において、前記表示制御手段は、前記所定の色域用表示器に表示された当該色域表示情報に係る色域表示面上の指定位置で、対応するブロックの明度・彩度・色相の値を数値表示するように制御する手段を有することを特徴とする。
【0021】
更に、本発明の色域表示情報生成装置は、表示対象の色域を2次元で表示するための色域表示情報を生成する色域表示情報生成装置であって、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報に対し明度を基準に色域を等間隔にスライスされた各色域平面を等角度の色相角で分割し、代表的な彩度を持つピースをそれぞれ抽出する色相角分割手段と、当該各ピースの体積を、面積表現した二次元のブロックにそれぞれ変換するブロック変換手段と、低明度側或いは高明度側から各スライスされた色域平面における各ブロックをその色相角に応じて二次元座標に順次配列することにより、前記表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色域について形状・体積を2次元化して表す色域表示情報を生成する二次元座標配列手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の色域表示情報生成装置において、前記二次元座標配列手段は、低明度側或いは高明度側から、当該各スライスされた色域平面における各ブロックについて、色相角と彩度を表わす幅をX軸に、明度を表わす高さをY軸とする2次元座標に、その色相角に応じて順次配列することを特徴とする。
【0023】
更に、本発明のプログラムは、コンピューターを、本発明の色域表示制御装置として機能させるためのプログラムとして構成する。
【0024】
更に、本発明のプログラムは、コンピューターを、本発明の色域表示情報生成装置として機能させるためのプログラムとして構成する。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、2次元表現でも、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持可能とし、且つ色域の形状及び大きさ(体積)の表示が、より定量的に分かりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明による一実施形態の色域表示制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図2】本発明による一実施形態の色域表示制御装置における色域表示情報生成部の処理を示すフローチャートである。
図3】本発明による一実施形態の色域表示制御装置の表示対象として、明度・彩度・色相の3次元の色域を示すカラーアピアランス空間情報の一例を示す図である。
図4】本発明による一実施形態の色域表示制御装置における明度を基準に色域を等間隔にスライスして得られるa平面の概略図である。
図5】本発明による一実施形態の色域表示制御装置におけるスライスされた各a平面を等角度の色相角で分割した例を示す図である。
図6】(a)は本発明による一実施形態の色域表示制御装置におけるスライスされた各a平面について概略的に示し、その色相角分割した面積を例示する図であり、(b)はその色相角分割した面積の算出例を説明するための図である。
図7】(a)乃至(c)は、本発明による一実施形態の色域表示制御装置における色相角分割部及びブロック変換部の処理の一例を説明するための図である。
図8】本発明による一実施形態の色域表示制御装置におけるに二次元座標配列部の処置の一例を示す図である。
図9】(a)は本発明による一実施形態の色域表示制御装置によって生成したRec.2020の色域表示情報を色域用表示器に表示する際の表示形態例を示す図であり、(b)は本発明による一実施形態の色域表示制御装置によって生成したRec.709の色域表示情報を色域用表示器に表示する際の表示形態例を示す図である。
図10】(a),(b)は、それぞれ従来技法に基づくxy色度図とu’v’色度図を例示する図である。
図11】従来技法に基づく明度・彩度・色相の3次元の色域を示すカラーアピアランス空間情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の色域表示制御装置1を詳細に説明する。
【0028】
(装置構成)
図1は、本発明による一実施形態の色域表示制御装置1の概略構成を示すブロック図である。図1を参照するに、本実施形態の色域表示制御装置1は、表示対象のカラーアピアランス空間情報における色域について形状・体積を2次元化した色域表示情報を用いて色域用表示器2に表示制御する装置として構成され、色域表示情報生成部11、記憶部12、及び表示制御部13を備える。
【0029】
ここで、表示対象のカラーアピアランス空間情報は、明度・彩度・色相により撮像装置の撮像域やディスプレイやモニター等の表示域に係る色域を示す多数のサンプリングデータで表され、本例ではCIELAB色空間を用いて明度L、彩度C、色相(色相角)hで表されるものとする。このようなカラーアピアランス空間情報は、随意計測することができ、或いは公開情報から入手できる。
【0030】
色域用表示器2は、表示対象のカラーアピアランス空間情報における色域を表示可能とする機器であり、デジタルデータの色域を表示するコンピューターのディスプレイ又は撮像装置やプリンター等のモニター、或いは紙媒体に出力するプリンター等とすることができる。
【0031】
特に、本実施形態の色域表示制御装置1から色域用表示器2に対して出力される色域表示情報は、表示対象のカラーアピアランス空間情報における色域について形状・体積を2次元化して表され、その詳細は以下の説明によって明らかになる。
【0032】
色域表示情報生成部11は、表示対象のカラーアピアランス空間情報を入力し、その色域について形状・体積を2次元化する変換を行い、本発明に係る色域表示情報を生成し、記憶部12に記憶するか、或いは表示制御部13に出力する機能部である。
【0033】
表示制御部13は、色域表示情報生成部11から得られる当該色域表示情報を入力するか、或いは記憶部12に記憶されている当該色域表示情報を読み出し、表示対象のカラーアピアランス空間情報について当該2次元化して表す色域を色域用表示器2に表示するように制御する機能部である。
【0034】
尚、変形例として、色域表示情報生成部11の機能を色域表示制御装置1の外部装置(色域表示情報生成装置)として構成することもでき、この場合の色域表示制御装置1は、色域表示情報生成部11を設けなくともよく、例えば記憶部12に記憶されている当該色域表示情報を読み出し、色域用表示器2に表示するように制御する装置として構成することもできる。
【0035】
本実施形態の色域表示制御装置1における色域表示情報生成部11は、色域スライス部111、色相角分割部112、ブロック変換部113、及び二次元座標配列部114を備えている。
【0036】
色域スライス部111は、表示対象のカラーアピアランス空間情報を入力し、明度Lを法線としたa平面(色域平面)へと明度Lを基準に色域を等間隔にスライスし、色相角分割部112に出力する。ただし、当該表示対象のカラーアピアランス空間情報が、既に明度Lを基準に色域を等間隔にスライスしたa平面のサンプリングリングデータを有するものであるときは、この色域スライス部111の機能を省略できる。
【0037】
色相角分割部112は、各スライスされたa平面を等角度の色相角で分割し、各スライスしたa平面における色相角基準で分割した代表的な彩度Cを持つピースPS(L,h,C)をそれぞれ抽出して、ブロック変換部113に出力する。
【0038】
ブロック変換部113は、代表的な彩度Cを持つ各ピースPS(L,h,C)を高さ1Lの三角柱とみなして、各ピースの体積を、面積表現した二次元のブロックBK(L,h,C)にそれぞれ変換し、二次元座標配列部114に出力する。
【0039】
二次元座標配列部114は、低明度側(或いは高明度側)から各スライスされたa平面におけるピース分割した色相角hの代表的な彩度Cを持つ各ブロックBK(L,h,C)を、その色相角に応じて二次元座標(X軸(h,C軸)と、明度Lを表わすY軸(L軸)からなる)に順次配列することにより、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して、当該表示対象のカラーアピアランス空間情報における色域について形状・体積を2次元化して表す、本発明に係る色域表示情報を生成し、記憶部12に記憶するか、或いは表示制御部13に出力する。
【0040】
(色域表示情報生成処理)
以下、図2を基に、図3乃至図8を参照しながら、色域表示情報生成部11における色域表示情報生成処理について説明する。
【0041】
図2を参照するに、まず、色域表示情報生成部11は、色域スライス部111により、表示対象のカラーアピアランス空間情報を入力し(ステップS1)、明度Lを法線としたa平面へと明度Lを基準に色域を等間隔にスライスする(ステップS2)。
【0042】
例えば、公開情報から入手可能な図11に示すRec. 2020の色域を示すカラーアピアランス空間情報を表示対象とすると、明度Lは0~100まで1JND(just noticeable difference;丁度可知差異)の間隔で正規化されており、色域の形状が3次元のソリッドで表されたL色空間における多数のサンプリングデータが得られる。そこで、図3に示すように、色域スライス部111は、このカラーアピアランス空間情報を入力し、明度Lを基準に1JNDの間隔(例えば、Lが0.5~99.5までを1間隔、即ちL=0.5,1.5,…,99.5の高さ1L間隔とする)でスライスし、図4に概略例示するように無彩色点po(明度Lの軸上の点)を基準に100個のスライスされたa平面SL_♯1~SL_♯100を抽出して色相角分割部112に出力する。明度Lを基準にスライスされた個々のa平面は、色相角hに応じた彩度Cの形状が示される。
【0043】
続いて、図2を参照するに、色域表示情報生成部11は、色相角分割部112により、各スライスしたa平面を等角度の色相角で分割する色相角分割処理を行う(ステップS3)。
【0044】
例えば、色相角分割部112は、図4に概略例示するa平面SL_♯1~SL_♯100を入力すると、それぞれのスライスされた各a平面を図5に示すように、等角度の色相角hの値で分割する。図5では、代表してa平面SL_♯1,SL_♯2のそれぞれについて30°(π/6)毎に分割するように簡略図示しているが、本実施形態に係る一実施例では色相角hの値0°から359°までの1°間隔で分割する。
【0045】
そして、図2を参照するに、更に、色相角分割部112は、各スライスしたa平面における色相角基準で分割した代表的な彩度Cを持つピースPS(L,h,C)をそれぞれ抽出する(ステップS4)。つまり、処理対象のカラーアピアランス空間情報が全体でN個のピースとなり、低明度側(或いは高明度側)から、更にh=0°から359°まで(或いはh=359°から0°までの向きとしてもよい。)を1°ずつ(基準値h=0.5°,1.5°,2.5°,…)抽出したピースが得られ、各ピースがn番目(1≦n≦N)のピースPS(L,h,C)として表される。
【0046】
続いて、色域表示情報生成部11は、ブロック変換部113により、代表的な彩度Cを持つ各ピースPS(L,h,C)を高さ1Lの三角柱とみなして、各ピースの体積を、面積表現した二次元のブロックBK(L,h,C)にそれぞれ変換する(ステップS5)。
【0047】
例えば、図6(a)には、図5に代表して概略例示するa平面SL_♯1,SL_♯2のそれぞれについて概略的に示し、その分割した色相角240.5°,241.5°をそれぞれ基準とした分割面積(SL_♯1ではそれぞれA,An+1,SL_♯2ではそれぞれA’,An+1’)についてそれぞれ算出する例を示している(尚、図示する角度は説明の便宜のために正確では無い点に留意する)。
【0048】
そして、図6(b)には、スライスされたa平面SL_♯1におけるそれぞれの分割面積A,An+1の算出例を示しており、サンプリングデータとしてD,Dn+1,Dn+2が当該入力したカラーアピアランス空間情報から得られるものとして例示している。図6(b)を参照するに、分割した色相角240.5°を基準とした240°から241°までの範囲の分割面積Aを算出するにあたり、サンプリングデータDが色相角240.5°上に位置し、色相角240°から241°までの範囲に他のサンプリングデータが無い例を示している。この場合には、サンプリングデータDが示す彩度Cを、色相角240°と241°の位置で補間して得られるサンプリング点で形成される二等辺三角形の底辺に対する垂線とみなし、近似して算出することができる。一方、分割した色相角241.5°を基準とした241°から242°までの範囲の分割面積A+1を算出するにあたり、サンプリングデータが色相角241.5°上に位置していないときは隣接するサンプリングデータD,Dn+1から補間してサンプリングデータIDn+1を求め、そして、色相角240°から241°までの範囲に他のサンプリングデータ(本例ではDn+1)がある場合で多角形となる場合には多角形の三角形分割を行って分割面積Aの算出と同様に分割面積を個別に求めて加算することで、当該分割面積An+1を算出することができる。
【0049】
このような分割面積は、定性的に明度Lと位相角hの関数A(L, h)で表すことができ、その分割面積A(L, h)に対応する代表的な彩度Cも関数C(L, h)で表すことができる。
【0050】
そして、彩度C(L, h)は、分割面積A(L, h)を用いて上述した二等辺三角形の近似に基づいて、次式の関係で定めることができる。
【0051】
(L, h)≒(360A(L, h)/π)0.5
【0052】
尚、本例では、図7(a)に示す各ピースPS(L,h,C)を、図7(b)に示すように高さ1Lの三角柱とみなす(hの彩度とh+1の彩度を直線で結ぶ)ものとしており、各ピースPS(L,h,C)の体積V(L,h)(=底面或いは上面の面積と等価)は次式で表される。
【0053】
V(L,h)=C(L,h)・C(L,h+1)sin(1°)/2
【0054】
そして、図7(c)に示すように、1個のピースPS(L,h,C)の体積は、高さ1Lの面積Aに相当する幅wで表される長方形の二次元のブロックBK(L,h,C)に変換して、面積表現することができる。
【0055】
続いて、色域表示情報生成部11は、二次元座標配列部114により、低明度側(或いは高明度側)から各スライスされたa平面におけるピース分割した色相角hの代表的な彩度Cを持つ各ブロックBK(L,h,C)を、その色相角に応じて二次元座標(X軸(h,C軸)と、明度Lを表わすY軸(L軸)からなる)に順次配列する(ステップS6)。
【0056】
例えば、図8には、二次元座標配列部114によるX-Y軸からなる二次元座標への順次配列する様子を示している。例えば、最初にa平面SL_♯1における明度L=0.5、色相0.5°に対応するBK(L,h,C)について、その高さ1LをY軸方向とし、X軸の正方向に面積Aに相当する幅wを有するBK(L,h,C)が位置するように原点O(無彩色点po)から配置して表す。
【0057】
次に、最初にa平面SL_♯1における明度L=0.5、色相1.5°に対応するBK(L,h,C)について、その高さ1LをY軸方向で維持したまま、上記のBK(L,h,C)の右側に、X軸の正方向に面積Aに相当する幅wを有するBK(L,h,C)が位置するように隣接配置して表す。
【0058】
これを、a平面SL_♯1における明度L=0.5について、色相179.5°までのBK(L,h,C)をX軸の正方向に繰り返し隣接配置して表す。
【0059】
次に、a平面SL_♯1における明度L=0.5について、上記と同様に、色相-0.5°(図5及び図6では359.5°)から-179.5°(図5及び図6では180.5°)までのBK(L,h,C)を原点O(無彩色点po)からX軸の負方向に繰り返し隣接配置して表す。
【0060】
上記のa平面SL_♯1における各ブロックBK(L,h,C)の配置と同様に、明度L=1.5,2.5,…,99.5に対応するa平面SL_♯2~♯100について、a平面SL_♯1における各ブロックBK(L,h,C)の配置に積み上げるようにして表す。
【0061】
これにより、色域表示情報生成部11は、図9に例示したように、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して、当該表示対象のカラーアピアランス空間情報における色域について形状・体積を2次元化して表す、本発明に係る色域表示情報を生成することができる。
【0062】
このようにして色域表示制御装置1における色域表示情報生成部11によって生成した色域表示情報における各ブロックBK(L,h,C)は、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持した明度・彩度・色相の値を持つものとなる。
【0063】
このため、色域表示制御装置1における表示制御部13は、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色分けし、当該色域表示情報を色域用表示器2に表示するように制御する。
【0064】
また、表示制御部13は、当該色域表示情報を色域用表示器2に表示するように制御する際に、当該色域表示情報に基づいて、明度Lの値を等間隔に示すL等色相線、及び色相hと彩度C・色相hの値を等間隔に示す(h,C)等色相線を付与して色域用表示器2に表示するように制御する構成とすることもできる。
【0065】
また、表示制御部13は、X軸及びY軸を表示する代わりに、或いはX軸及びY軸の表示に加えて、代表的な、明度L、色相h及び彩度Cの数値を付与して色域用表示器2に表示するように制御する構成とすることもできる。
【0066】
また、表示制御部13は、色域用表示器2に表示された当該色域表示情報に係る色域表示面上を色域用表示器2におけるポインタ(マウス等)で指定すると、対応するブロックBK(L,h,C)の明度・彩度・色相の値を視認できるように数値表示するように制御する構成とすることもできる。
【0067】
(一実施例の表示形態)
図9(a)は本発明による一実施形態の色域表示制御装置1によって生成したRec.2020の色域表示情報を色域用表示器2に表示する際の表示形態例を示す図であり、(b)は本発明による一実施形態の色域表示制御装置1によって生成したRec.709の色域表示情報を色域用表示器2に表示する際の表示形態例を示す図である。
【0068】
図9(a),(b)に示す各表示形態例では、色域表示制御装置1における色域表示情報生成部11によって生成した色域表示情報が、明度・彩度・色相により色域を示す表示対象のカラーアピアランス空間情報が持つ元の色表現をそのまま維持して色分けし、当該色域表示情報を色域用表示器2に表示される。
【0069】
また、図9(a),(b)に示す各表示形態例では、明度Lの値を等間隔に示すL等色相線、及び色相hと彩度C・色相hの値を等間隔に示す(h,C)等色相線を付与して色域用表示器2に表示される。
【0070】
そして、図9(a),(b)に示す各表示形態例では、Rec.2020及びRec.709のそれぞれの色域の形状及び大きさ(体積)の表示が、より定量的に分かりやすくなっている。
【0071】
更に、図9(a),(b)の比較から、Rec.2020の色域におけるどの明度のどの色相の色域がRec.709の色域より大きいのか一目して理解できる。
【0072】
尚、X‐Y軸の2次元座標への各ブロックBK(L,h,C)の配置の順序や、数値等のやり方は、上記の図8に係る説明に限定することなく、低明度側(或いは高明度側)から各スライスされたa平面における各ブロックBK(L,h,C)を、色相角に応じて順次並べて配列するX軸と、明度Lを表わすY軸からなる二次元座標に順次配列するものであればよい。
【0073】
また、図8及び図9に示す例では、色相角hが0°のときをX軸上の原点0とした例を示したが、他の色相角hのときをX軸上の原点0としてもよい。また、例えば、h=0.5~359.5°をX軸の正方向に順次並べる表示形態でも良い。
【0074】
また、色域表示制御装置1は、L,hを上述した例よりも更に細かく分けて、各ブロックBK(L,h,C)を形成しても良い。また、色域表示制御装置1は、HDRのように明度Lが100を超える場合でも同様に、各ブロックBK(L,h,C)に基づいた当該色域表示情報を生成し、表示するよう制御する形態とすることができる。
【0075】
また、上述した例ではCIELAB色空間を用いて明度L、彩度C、色相(色相角)hで表されるものとして例を説明したが、CIELAB色空間以外の明度L、彩度C、色相(色相角)hで表される他のシリンドリカル色空間を表示対象とすることができる。
【0076】
上述した一実施形態における色域表示制御装置1は、コンピューターにより構成することができ、色域表示制御装置1の各処理部を機能させるためのプログラムを好適に用いることができる。具体的には、色域表示制御装置1の各処理部を制御するための制御部をコンピューター内の中央演算処理装置(CPU)で構成でき、且つ、各処理部を動作させるのに必要となるプログラムを適宜記憶する記憶部を少なくとも1つのメモリで構成させることができる。即ち、そのようなコンピューターに、CPUによって該プログラムを実行させることにより、色域表示制御装置1の各処理部の有する機能を実現させることができる。更に、色域表示制御装置1の各処理部の有する機能を実現させるためのプログラムを、前述の記憶部(メモリ)の所定の領域に格納させることができる。そのような記憶部は、装置内部のRAM又はROMなどで構成させることができ、或いは又、外部記憶装置(例えば、ハードディスク)で構成させることもできる。また、そのようなプログラムは、コンピューターで利用されるOS上のソフトウェア(ROM又は外部記憶装置に格納される)の一部で構成させることができる。更に、そのようなコンピューターに、色域表示制御装置1の各処理部として機能させるためのプログラムは、コンピューター読取り可能な記録媒体に記録することができる。また、色域表示制御装置1の各処理部をハードウェア又はソフトウェアの一部として構成させ、各々を組み合わせて実現させることもできる。
【0077】
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、主として、Rec.2020やRec.709で規定される色域を変換して本発明に係る色域表示情報を生成する例を説明したが、例えば撮像装置の撮像域やディスプレイやモニター等の表示域の性能評価のために、本発明に係る色域表示情報を生成する用途に利用できる。従って、本発明に係る色域表示制御装置1は、上述した実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明によれば、色域の形状及び大きさ(体積)の表示が、より定量的に分かりやすくなるので、デジタルデータの色域を表示するコンピューターのディスプレイ又は撮像装置やプリンター等のモニター等の色域用表示器、或いはプリンター出力となる紙媒体に対し本発明に係る色域表示情報を出力する機器や処理部の用途に有用である。
【符号の説明】
【0079】
1 色域表示制御装置
2 色域用表示器
11 色域表示情報生成部
12 記憶部
13 表示制御部
111 色域スライス部
112 色相角分割部
113 ブロック変換部
114 二次元座標配列部
図1
図2
図3
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図5
図6
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図11