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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-24
(45)【発行日】2022-09-01
(54)【発明の名称】回転コネクタ装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 35/04 20060101AFI20220825BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20220825BHJP
   B60R 16/027 20060101ALI20220825BHJP
【FI】
H01R35/04 D
H01R13/52 Z
B60R16/027 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2019029819
(22)【出願日】2019-02-21
(65)【公開番号】P2020136142
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391045897
【氏名又は名称】古河AS株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142871
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 哲昌
(74)【代理人】
【識別番号】100094743
【弁理士】
【氏名又は名称】森 昌康
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 雄哉
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/170650(WO,A1)
【文献】特開2015-109144(JP,A)
【文献】国際公開第2018/047581(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/170752(WO,A1)
【文献】特許第5065508(JP,B2)
【文献】特開平10-064646(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 35/04
H01R 13/52
B60R 16/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータと、
前記ステータに対して回転軸線回りに回転可能に設けられた回転体と、
前記回転体に取り付けられた電気コネクタと、を備え、
前記ステータおよび前記回転体は、前記回転軸線を取り囲むように設けられたケーブル収容空間を前記ステータおよび前記回転体の間に画定し、
前記回転体は、回転体本体と、前記電気コネクタを収容するコネクタ収容空間を有するコネクタ収容部と、を含み、
前記コネクタ収容部は、前記回転軸線に沿って前記ケーブル収容空間と反対側へ前記回転体本体から延びた第1コネクタホルダと、前記第1コネクタホルダとは別部材であって前記第1コネクタホルダに取り付けられた第2コネクタホルダと、前記回転軸線に沿って見た場合に前記コネクタ収容空間を取り囲むように配置された収容部外面と、前記第1コネクタホルダおよび前記第2コネクタホルダの間に設けられ前記収容部外面から前記コネクタ収容空間の方に延びた第1継ぎ目と、を含み、
前記第2コネクタホルダは、前記電気コネクタを支持するコネクタ支持部を含む第2ホルダ本体と、前記第2ホルダ本体から前記回転軸線に平行な軸方向に沿って延びる第1壁と、前記第2ホルダ本体から前記軸方向に沿って延び前記第1壁に連結された第2壁と、を含み、
前記第1壁は、前記軸方向に直交する第1方向に延び、前記コネクタ収容空間と前記第1継ぎ目との間に配置され、
前記第2壁は、前記軸方向に直交する方向であって前記第1方向とは異なる第2方向に前記第1壁から延び、前記第1壁に対して前記第1継ぎ目と反対側に配置される、
回転コネクタ装置。
【請求項2】
前記第2方向は、前記第1方向に直交する、
請求項1に記載の回転コネクタ装置。
【請求項3】
前記第1壁は、前記第1方向において画定された第1長さを有し、
前記第2壁は、前記第2方向において画定された第2長さを有し、
前記第2長さは、前記第1長さよりも長い、
請求項1または2に記載の回転コネクタ装置。
【請求項4】
前記第1壁は、前記軸方向において前記第2ホルダ本体から画定された第1軸方向長さを有し、
前記第2壁は、前記軸方向において前記第2ホルダ本体から画定された第2軸方向長さを有し、
前記第2軸方向長さは、前記第1軸方向長さよりも短い、
請求項1~3のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
【請求項5】
前記第1コネクタホルダは、前記第1コネクタホルダを前記第2壁に連結するホルダ連結部を含む、
請求項1~4のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
【請求項6】
前記第2コネクタホルダは、前記第2壁上に設けられた連結突起を含み、
前記ホルダ連結部は、前記第1コネクタホルダを前記第2コネクタホルダに連結するように前記連結突起に引っ掛けられる、
請求項5に記載の回転コネクタ装置。
【請求項7】
前記第1壁は、前記電気コネクタと向かい合う第1壁面を含み、
前記第2壁は、前記第1壁面から前記第2方向に延びる、
請求項6に記載の回転コネクタ装置。
【請求項8】
前記第2壁は、前記電気コネクタと向かい合う第2壁面と、前記第2壁面の裏側に設けられた第4壁面と、を含み、
前記連結突起は、前記第4壁面上に設けられる、
請求項7に記載の回転コネクタ装置。
【請求項9】
前記第2コネクタホルダは、前記第2壁から前記電気コネクタと反対側に延びた第1リブと、前記第2壁から前記電気コネクタと反対側に延び前記第1リブと前記第2方向に間隔を空けて配置された第2リブと、を含み、
前記連結突起は、前記第2方向において前記第1リブおよび前記第2リブの間に配置される、
請求項6~8のいずれか1項に記載の回転コネクタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願に開示される技術は、回転コネクタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両に用いられる回転コネクタ装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開2018/047581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
回転コネクタ装置を様々な車両に対応させるために、回転コネクタ装置の耐環境性を高めることが好ましい。
【0005】
本願に開示される技術の課題は、回転コネクタ装置の耐環境性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の特徴に係る回転コネクタ装置は、ステータ、回転体、および電気コネクタを備えている。回転体はステータに対して回転軸線回りに回転可能に設けられている。電気コネクタは回転体に取り付けられている。ステータおよび回転体は、回転軸線を取り囲むように設けられたケーブル収容空間をステータおよび回転体の間に画定している。回転体は、回転体本体と、電気コネクタを収容するコネクタ収容空間を有するコネクタ収容部と、を含んでいる。コネクタ収容部は、第1コネクタホルダ、第2コネクタホルダ、収容部外面、および第1継ぎ目を含んでいる。第1コネクタホルダは回転軸線に沿ってケーブル収容空間と反対側へ回転体本体から延びている。第2コネクタホルダは、第1コネクタホルダとは別部材であり、第1コネクタホルダに取り付けられている。収容部外面は、回転軸線に沿って見た場合にコネクタ収容空間を取り囲むように配置されている。第1継ぎ目は、第1コネクタホルダおよび第2コネクタホルダの間に設けられており、収容部外面からコネクタ収容空間の方に延びている。第2コネクタホルダは、第2ホルダ本体、第1壁、および第2壁を含んでいる。第2ホルダ本体は電気コネクタを支持するコネクタ支持部を含んでいる。第1壁は第2ホルダ本体から回転軸線に平行な軸方向に沿って延びている。第2壁は、第2ホルダ本体から軸方向に沿って延びており、第1壁に連結されている。第1壁は、軸方向に直交する第1方向に延びており、コネクタ収容空間と第1継ぎ目との間に配置されている。第2壁は、軸方向に直交する方向であって第1方向とは異なる第2方向に第1壁から延びており、第1壁に対して第1継ぎ目と反対側に配置されている。
【0007】
第1の特徴に係る回転コネクタ装置では、第2壁が第1壁に対して第1継ぎ目と反対側に配置されているので、コネクタ収容空間に侵入する液体が電気コネクタへ到達するのを第1壁および第2壁により抑制することができる。したがって、回転コネクタ装置の耐環境性を高めることができる。
【0008】
第2の特徴に係る回転コネクタ装置は、第1の特徴に係る回転コネクタ装置において、第2方向は第1方向に直交する。
【0009】
第2の特徴に係る回転コネクタ装置では、コネクタ収容空間に侵入する液体が電気コネクタへ到達するのを効果的に第1壁および第2壁により抑制することができる。
【0010】
第3の特徴に係る回転コネクタ装置は、第1または第2の特徴に係る回転コネクタ装置において、第1壁は第1方向において画定された第1長さを有している。第2壁は第2方向において画定された第2長さを有している。第2長さは第1長さよりも長い。
【0011】
第3の特徴に係る回転コネクタ装置では、コネクタ収容空間に侵入する液体が電気コネクタへ到達するのをより効果的に第1壁および第2壁により抑制することができる。
【0012】
第4の特徴に係る回転コネクタ装置は、第1~第3の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置において、第1壁は、軸方向において第2ホルダ本体から画定された第1軸方向長さを有している。第2壁は、軸方向において第2ホルダ本体から画定された第2軸方向長さを有している。第2軸方向長さは第1軸方向長さよりも短い。
【0013】
第4の特徴に係る回転コネクタ装置では、コネクタ収容空間に侵入する液体が電気コネクタへ到達するのを抑制しつつ、コネクタ収容空間を有効活用することができる。
【0014】
第5の特徴に係る回転コネクタ装置は、第1~第4の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置において、第1コネクタホルダは第1コネクタホルダを第2壁に連結するホルダ連結部を含んでいる。
【0015】
第5の特徴に係る回転コネクタ装置では、第1コネクタホルダと第2コネクタホルダとを連結するのに第2壁を利用することができる。
【0016】
第6の特徴に係る回転コネクタ装置は、第5の特徴に係る回転コネクタ装置において、第2コネクタホルダは第2壁上に設けられた連結突起を含んでいる。ホルダ連結部は、第1コネクタホルダを第2コネクタホルダに連結するように連結突起に引っ掛けられる。
【0017】
第6の特徴に係る回転コネクタ装置では、第2壁を利用して第1コネクタホルダと第2コネクタホルダとを連結強度を高めることができる。
【0018】
第7の特徴に係る回転コネクタ装置は、第6の特徴に係る回転コネクタ装置において、第1壁は電気コネクタと向かい合う第1壁面を含んでいる。第2壁は第1壁面から第2方向に延びる。
【0019】
第7の特徴に係る回転コネクタ装置では、コネクタ収容空間に侵入する液体が電気コネクタへ到達するのを効果的に第1壁および第2壁により抑制することができる。
【0020】
第8の特徴に係る回転コネクタ装置は、第7の特徴に係る回転コネクタ装置において、第2壁は、電気コネクタと向かい合う第2壁面と、第2壁面の裏側に設けられた第4壁面と、を含んでいる。連結突起は第4壁面上に設けられている。
【0021】
第8の特徴に係る回転コネクタ装置では、第2壁を利用して第1コネクタホルダと第2コネクタホルダとを連結強度を高めることができる。
【0022】
第9の特徴に係る回転コネクタ装置は、第6~第8の特徴のいずれか1つに係る回転コネクタ装置において、第2コネクタホルダは第1リブおよび第2リブを含んでいる。第1リブは第2壁から電気コネクタと反対側に延びている。第2リブは、第2壁から電気コネクタと反対側に延びており、第1リブと第2方向に間隔を空けて配置されている。連結突起は第2方向において第1リブおよび第2リブの間に配置されている。
【0023】
第9の特徴に係る回転コネクタ装置では、第2壁を利用して第1コネクタホルダと第2コネクタホルダとを連結強度を効果的に高めることができる。
【発明の効果】
【0024】
本願に開示される技術であれば、回転コネクタ装置の耐環境性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、第1実施形態に係る回転コネクタ装置の斜視図である。
図2図2は、図1に示された回転コネクタ装置の回転体の分解斜視図である。
図3図3は、図1に示された回転コネクタ装置の別の斜視図である。
図4図4は、図1のラインIV-IVにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図5図5は、図7のラインV-Vにおける回転コネクタ装置の部分断面図である。
図6図6は、図1に示された回転コネクタ装置の部分上面図である。
図7図7は、図5のラインVII-VIIにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図8図8は、図1に示された回転コネクタ装置の部分斜視図である。
図9図9は、図1に示された回転コネクタ装置の電気コネクタおよび第2コネクタホルダの分解斜視図である。
図10図10は、図16のラインX-Xにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図11図11は、図1に示された回転コネクタ装置の第1コネクタホルダおよび第2コネクタホルダの分解斜視図である。
図12図12は、図10のラインXII-XIIにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図13図13は、図1に示された回転コネクタ装置の第2コネクタホルダの斜視図である。
図14図14は、図1に示された回転コネクタ装置の第2コネクタホルダの別の斜視図である。
図15図15は、図7のラインXV-XVにおける回転コネクタ装置の部分断面図である。
図16図16は、図10のラインXVI-XVIにおける回転コネクタ装置の部分断面図である。
図17図17は、図1に示された回転コネクタ装置の第1コネクタホルダの斜視図である。
図18図18は、図1に示された回転コネクタ装置の第1コネクタホルダの別の斜視図である。
図19図19は、図16のラインXIX-XIXにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図20図20は、図16のラインXX-XXにおける回転コネクタ装置の断面図である。
図21図21は、図1に示された回転コネクタ装置の第1コネクタホルダおよび第2コネクタホルダの斜視図である。
図22図22は、図1に示された回転コネクタ装置の効果を説明する図である(中立状態)。
図23図23は、図1に示された回転コネクタ装置の効果を説明する図である(第1回転状態)。
図24図24は、図1に示された回転コネクタ装置の効果を説明する図である(第2回転状態)。
図25図25は、図1に示された回転コネクタ装置の効果を説明する図である(第2回転状態)。
図26図26は、図1に示された回転コネクタ装置の効果を説明する図である(第3回転状態)。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。図中において同じ符号は、対応するまたは同一の構成を示している。
【0027】
図1は実施形態に係る回転コネクタ装置1の斜視図である。図1に示すように、回転コネクタ装置1はステータ10、回転体20および電気コネクタ30を備えている。回転体20はステータ10に対して回転軸線A1回りに回転可能に設けられている。本実施形態では、例えば、ステータ10は車両本体に固定されるように構成されており、回転体20はステアリングホイールに固定されるように構成されている。電気コネクタ30は回転体20に取り付けられている。電気コネクタ30は、例えば、ステアリング側コネクタと電気的に接続されるように構成されている。ステアリング側コネクタには、ステアリングホイールのスイッチ類やエアバッグ装置等の電気回路に電気的に接続されている。電気コネクタ30は回転体側電気コネクタとも称し得る。
【0028】
図2は回転コネクタ装置1の回転体20の分解斜視図である。図2に示すように、回転体20は回転体本体21を含んでいる。回転体本体21は、回転プレート21A、筒状部21B、およびスリーブ21Cを含んでいる。回転プレート21Aは概ね環状の形状を有している。筒状部21Bは、回転プレート21Aの内周部から回転軸線A1に沿って延びており、ステアリングシャフトが通る貫通孔21Dを含んでいる。貫通孔21Dは回転軸線A1に沿って延びている。スリーブ21Cは、環状の形状を有しており、筒状部21Bに取り付けられている。
【0029】
回転体20はコネクタ収容部22を含んでいる。コネクタ収容部22は電気コネクタ30(図7)を収容するコネクタ収容空間22Aを有している。本実施形態では、コネクタ収容空間22Aは複数の収容空間22A1~22A3を含んでいる。コネクタ収容部22は回転体側コネクタ収容部22とも称し得る。
【0030】
コネクタ収容部22は第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25を含んでいる。第2コネクタホルダ25は、第1コネクタホルダ24とは別部材であり、第1コネクタホルダ24に取り付けられている。第1コネクタホルダ24は回転体本体21から回転軸線A1に平行な軸方向D1に沿って延びている。
【0031】
図3に示すように、回転コネクタ装置1はステータ側コネクタ収容部40およびハウジングカバー45を備えている。ステータ側コネクタ収容部40およびハウジングカバー45はステータ10に取り付けられている。ステータ側コネクタ収容部40は、車両本体に設けられた電気機器(例えば、制御装置およびバッテリー)に接続されるステータ側電気コネクタを収容する。
【0032】
図4図1のラインIV-IVにおける回転コネクタ装置1の断面図である。図4に示すように、ステータ10および回転体20は、回転軸線A1を取り囲むように設けられたケーブル収容空間50をステータ10および回転体20の間に画定している。例えば、ケーブル収容空間50は、環状であり、回転軸線A1に対して周方向D2に延びている。回転コネクタ装置1は電気ケーブル60を備えている。電気ケーブル60は、ケーブル収容空間50内に配置されており、ステータ側コネクタ収容部40(図2)に電気的に接続されている。電気ケーブル60は、可撓性を有しており、平坦な形状を有している。電気ケーブル60はフレキシブルフラットケーブルとも呼ばれている。
【0033】
図5はコネクタ収容部22の断面図である。図5に示すように、第1コネクタホルダ24は回転軸線A1に沿ってケーブル収容空間50と反対側へ回転体本体21から延びている。第1コネクタホルダ24は回転軸線A1に平行な軸方向D1に沿って回転体本体21から延びている。本実施形態では、第1コネクタホルダ24は、回転体本体21の回転プレート21Aおよび筒状部21Bと1個の単一部材として一体的に形成されている。しかし、第1コネクタホルダ24が回転プレート21Aおよび筒状部21Bと別部材であってもよい。
【0034】
図6はコネクタ収容部22の上面図である。図6に示すように、コネクタ収容部22は収容部外面22Bを含んでいる。収容部外面22Bは回転軸線A1に沿って見た場合にコネクタ収容空間22Aを取り囲むように配置されている。収容部外面22Bは、第1外面22C、第2外面22D、第3外面22E、および第4外面22Fを含んでいる。第1外面22Cは回転軸線A1の方を向いている。第2外面22Dは径方向外側を向くようにコネクタ収容空間22Aに対して第1外面22Cと反対側に配置されている。第3外面22Eは第1外面22Cが向く方向と異なる方向を向くように第1外面22Cおよび第2外面22Dの間に配置されている。第4外面22Fはコネクタ収容空間22Aに対して第3外面22Eと反対側に配置されている。
【0035】
図7はコネクタ収容部22の断面図である。図7に示すように、本実施形態では、回転軸線A1に沿って見た場合に、第3外面22Eの長さL3は第2外面22Dの長さL2よりも短い。回転軸線A1に沿って見た場合に、第3外面22Eの長さL3は第1外面22Cの長さL1よりも短い。回転軸線A1に沿って見た場合に、第4外面22Fの長さは第2外面22Dの長さよりも短い。回転軸線A1に沿って見た場合に、第4外面22Fの長さは第1外面22Cの長さよりも短い。しかし、長さL1~L4の関係は本実施形態に限定されない。
【0036】
コネクタ収容部22は長手方向D3を有している。軸方向D1に沿って見た場合に、コネクタ収容部22は長手方向D3に細長い断面形状を有している。長さL1およびL2は長手方向D3に沿って画定されている。長さL3およびL4は軸方向D1および長手方向D3に直交する方向D4に画定されている。方向D4は第1方向D4とも称し得る。長手方向D3は第2方向D3とも称し得る。
【0037】
本実施形態では、第2外面22Dは第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち第1コネクタホルダ24上にのみ設けられている。第3外面22Eは第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25上に設けられている。第4外面22Fは第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち第1コネクタホルダ24上にのみ設けられている。しかし、第4外面22Fが第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25上に設けられていてもよい。
【0038】
コネクタ収容部22は第1継ぎ目S1を含んでいる。第1継ぎ目S1は、第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25の間に設けられており、収容部外面22Bからコネクタ収容空間22Aの方に延びている。第1継ぎ目S1は収容部外面22Bから露出している。第1継ぎ目S1は、第3外面22Eおよび第4外面22Fのうち一方からコネクタ収容空間22Aの方に延びている。本実施形態では、第1継ぎ目S1は第3外面22Eからコネクタ収容空間22Aの方に延びている。第1継ぎ目S1は第3外面22Eから露出している。しかし、第1継ぎ目S1は、第4外面22Fから露出していてもよく、第4外面22Fからコネクタ収容空間22Aの方に延びていてもよい。
【0039】
第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち一方は第1凹部C1を含んでいる。第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち他方は、第1凹部C1内に設けられた第1凸部V1を含んでいる。本実施形態では、第1コネクタホルダ24が第1凹部C1を含んでおり、第2コネクタホルダ25が第1凸部V1を含んでいる。しかし、第2コネクタホルダ25が第1凹部C1を含んでいてもよいし、第1コネクタホルダ24が第1凸部V1を含んでいてもよい。また、第1凹部C1および第1凸部V1がコネクタ収容部22から省略されてもよい。
【0040】
第1継ぎ目S1は少なくとも部分的に第1凹部C1および第1凸部V1の間に設けられている。第1凹部C1および第1凸部V1は収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されている。本実施形態では、第1継ぎ目S1は部分的に第1凹部C1および第1凸部V1の間に設けられている。しかし、第1継ぎ目S1が全体的に第1凹部C1および第1凸部V1の間に設けられていてもよい。
【0041】
第1コネクタホルダ24は第1ホルダ本体24Aを含んでいる。第1ホルダ本体24Aは、第1凹部C1、コネクタ収容空間22A、およびホルダ収容空間24Bを含んでいる。第1凹部C1はホルダ収容空間24Bと接続されている。第2コネクタホルダ25は少なくとも部分的にホルダ収容空間24B内に配置されている。
【0042】
図7に示すように、コネクタ収容部22は第2継ぎ目S2を含んでいる。第2継ぎ目S2は、第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25の間に設けられており、収容部外面22Bからコネクタ収容空間22Aの方に延びている。第2継ぎ目S2は収容部外面22Bから露出している。本実施形態では、第2継ぎ目S2は第1外面22Cからコネクタ収容空間22Aの方に延びている。第2継ぎ目S2は第1外面22Cから露出している。しかし、第2継ぎ目S2は、第2外面22D、第3外面22Eおよび第4外面22Fのうち1つから露出していてもよく、第2外面22D、第3外面22Eおよび第4外面22Fのうち1つからコネクタ収容空間22Aの方に延びていてもよい。また、第2継ぎ目S2がコネクタ収容部22から省略されてもよい。
【0043】
第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち一方は第2凹部C2を含んでいる。第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち他方は、第2凹部C2内に設けられた第2凸部V2を含んでいる。本実施形態では、第1コネクタホルダ24が第2凹部C2を含んでおり、第2コネクタホルダ25は第2凸部V2を含んでいる。しかし、第2コネクタホルダ25が第2凹部C2を含んでいてもよいし、第1コネクタホルダ24が第2凸部V2を含んでいてもよい。また、第2凹部C2および第2凸部V2がコネクタ収容部22から省略されてもよい。
【0044】
第2継ぎ目S2は少なくとも部分的に第2凹部C2および第2凸部V2の間に設けられている。第2凹部C2および第2凸部V2は収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されている。本実施形態では、第2継ぎ目S2は全体的に第2凹部C2および第2凸部V2の間に設けられている。しかし、第2継ぎ目S2が部分的に第2凹部C2および第2凸部V2の間に設けられていてもよい。
【0045】
第1ホルダ本体24Aは第2凹部C2を含んでいる。第2凹部C2は第1外面22C上に配置されている。第2凸部V2は第4壁25Fから第1壁25Bの方に突出している。
【0046】
コネクタ収容部22は第3継ぎ目S3を含んでいる。第3継ぎ目S3は第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25の間に設けられている。本実施形態では、第3継ぎ目S3は、収容部外面22Bから露出しておらず、収容部外面22Bよりも内側に設けられている。しかし、第3継ぎ目S3は、収容部外面22Bから露出していてもよく、収容部外面22Bからコネクタ収容空間22Aまで延びていてもよい。
【0047】
第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち一方は第3凹部C3を含んでいる。第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち他方は、第3凹部C3内に設けられた第3凸部V3を含んでいる。本実施形態では、第1コネクタホルダ24が第3凹部C3を含んでおり、第2コネクタホルダ25は第3凸部V3を含んでいる。第2コネクタホルダ25の第1壁25Bは第3凸部V3を含んでいる。しかし、第2コネクタホルダ25が第3凹部C3を含んでいてもよいし、第1コネクタホルダ24が第3凸部V3を含んでいてもよい。また、第3凹部C3および第3凸部V3がコネクタ収容部22から省略されてもよい。
【0048】
第3継ぎ目S3は少なくとも部分的に第3凹部C3および第3凸部V3の間に設けられている。第3凹部C3および第3凸部V3は収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されている。本実施形態では、第3継ぎ目S3は全体的に第3凹部C3および第3凸部V3の間に設けられている。しかし、第3継ぎ目S3が部分的に第3凹部C3および第3凸部V3の間に設けられていてもよい。
【0049】
第1ホルダ本体24Aは第3凹部C3を含んでいる。第3凹部C3はホルダ収容空間24Bに接続されている。本実施形態では、第3凹部C3は第2凹部C2およびコネクタ収容空間22Aの間に配置されている。第3凸部V3は第2凸部V2およびコネクタ収容空間22Aの間に配置されている。しかし、第3凹部C3および第3凸部V3の配置は本実施形態に限定されない。
【0050】
第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち一方は第4凹部C4を含んでいる。第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち他方は、第4凹部C4内に設けられた第4凸部V4を含んでいる。本実施形態では、第1コネクタホルダ24が第4凹部C4を含んでおり、第2コネクタホルダ25は第4凸部V4を含んでいる。第2コネクタホルダ25の第1壁25Bは第4凸部V4を含んでいる。しかし、第2コネクタホルダ25が第4凹部C4を含んでいてもよいし、第1コネクタホルダ24が第4凸部V4を含んでいてもよい。また、第4凹部C4および第4凸部V4がコネクタ収容部22から省略されてもよい。
【0051】
第1継ぎ目S1は少なくとも部分的に第4凹部C4および第4凸部V4の間に設けられている。第4凹部C4および第4凸部V4は収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されている。本実施形態では、第1継ぎ目S1は部分的に第4凹部C4および第4凸部V4の間に設けられている。しかし、第1継ぎ目S1が全体的に第4凹部C4および第4凸部V4の間に設けられていてもよい。
【0052】
第4凹部C4は第1凹部C1およびコネクタ収容空間22Aの間に配置されている。第4凸部V4は第1凸部V1およびコネクタ収容空間22Aの間に配置されている。しかし、第4凹部C4および第4凸部V4の配置は本実施形態に限定されない。
【0053】
図8はコネクタ収容部22の斜視図である。図8に示すように、第1継ぎ目S1は回転軸線A1に沿って延びている。本実施形態では、第1継ぎ目S1は第3外面22Eにおいて軸方向D1に沿って延びている。第2継ぎ目S2は回転軸線A1に沿って延びている。本実施形態では、第2継ぎ目S2は第1外面22Cにおいて回転軸線A1に沿って(軸方向D1に沿って)延びている。
【0054】
図9は第2コネクタホルダ25および電気コネクタ30の分解斜視図である。図9に示すように、電気コネクタ30は第1コネクタ31および第2コネクタ32を含んでいる。第1コネクタ31は複数のバスバー31Aおよびバスバーケース31Bを含んでいる。例えば、複数のバスバー31Aは金属製であり、バスバーケース31Bは樹脂製である。複数のバスバー31Aはバスバーケース31Bから軸方向D1に沿って突出している。バスバーケース31Bは複数のバスバー31Aを保持している。第2コネクタ32は複数のバスバー32Aおよびバスバーケース32Bを含んでいる。例えば、複数のバスバー32Aは金属製であり、バスバーケース32Bは樹脂製である。複数のバスバー32Aはバスバーケース32Bから軸方向D1に沿って突出している。バスバーケース32Bは複数のバスバー32Aを保持している。複数のバスバー31Aおよび31Bは電気ケーブル60(図4参照)に電気的に接続されている。
【0055】
第2コネクタホルダ25は第2ホルダ本体25A、第1壁25Bおよび第2壁25Cを含んでいる。第2ホルダ本体25Aは電気コネクタ30を支持するコネクタ支持部25Dを含んでいる。電気コネクタ30はコネクタ支持部25D上に配置されている。第1壁25Bは第2ホルダ本体25Aから回転軸線A1に平行な軸方向D1に沿って延びている。第2壁25Cは、第2ホルダ本体25Aから軸方向D1に沿って延びており、第1壁25Bに連結されている。第1壁25Bは軸方向D1に直交する第1方向D4に延びている。
【0056】
図10はコネクタ収容部22の断面図である。図10に示すように、第1壁25Bはコネクタ収容空間22Aと第1継ぎ目S1との間に配置されている。第2壁25Cは第1壁25Bに対して第1継ぎ目S1と反対側に配置されている。第2壁25Cは、軸方向D1に直交する方向であって第1方向D4とは異なる第2方向D3に第1壁25Bから延びている。第2壁25Cは、第1壁25Bから第1継ぎ目S1と反対側に延びており、コネクタ収容空間22A内に配置されている。
【0057】
第1壁25Bは、電気コネクタ30と向かい合う第1壁面25B1を含んでいる。第1壁25Bは第1壁面25B1の裏側に設けられた第3壁面25B2を含んでいる。第1壁面25B1および第3壁面25B2は第2方向D3を向いている。第2壁25Cは第1壁面25B1から第2方向D3に延びている。第2壁25Cは第2壁面25C1および第4壁面25C2を含んでいる。第2壁面25C1は電気コネクタ30と向かい合っている。第4壁面25C2は第2壁面25C1の裏側に設けられている。第2壁面25C1および第4壁面25C2は第1方向D4を向いている。本実施形態では、第2方向D3は第1方向D4に直交する。しかし、第2方向D3は、第1方向D4に概ね直交していてもよく、直交していなくてもよい。
【0058】
第1壁25Bは第1方向D4において画定された第1長さAL11を有している。第2壁25Cは第2方向D3において画定された第2長さAL21を有している。本実施形態では、第2長さAL21は第1長さAL11よりも長い。しかし、第2長さAL21は第1長さAL11以下であってもよい。
【0059】
第2コネクタホルダ25は第1リブ25R1および第2リブ25R2を含んでいる。第1リブ25R1は第2壁25Cから電気コネクタ30と反対側に延びている。第2リブ25R2は、第2壁25Cから電気コネクタ30と反対側に延びており、第1リブ25R1と第2方向D3に間隔を空けて配置されている。本実施形態では、第1リブ25R1および第2リブ25R2は、第2壁25Cの第4壁面25C2から第1方向D4に突出している。しかし、第1リブ25R1および第2リブ25R2のうち少なくとも1つが第2コネクタホルダ25から省略されてもよい。
【0060】
図11に示すように、第1コネクタホルダ24は第1コネクタホルダ24を第2壁25Cに連結するホルダ連結部24Kを含んでいる。ホルダ連結部24Kは第1ホルダ本体24Aから軸方向D1に沿って第2ホルダ本体25Aの方に突出している。ホルダ連結部24Kは連結溝24K1を含んでいる。
【0061】
図10に示すように、第2コネクタホルダ25は第2壁25C上に設けられた連結突起25Kを含んでいる。ホルダ連結部24Kは第1コネクタホルダ24を第2コネクタホルダ25に連結するように連結突起25Kに引っ掛けられる。連結突起25Kは第2方向D3において第1リブ25R1および第2リブ25R2の間に配置されている。本実施形態では、連結突起25Kは第4壁面25C2上に設けられている。連結突起25Kは第4壁面25C2から第1方向D4に突出している。連結突起25Kはホルダ連結部24Kの連結溝24K1内に配置されている。
【0062】
図12はコネクタ収容部22の断面図である。図12に示すように、第1壁25Bは軸方向D1において第2ホルダ本体25Aから画定された第1軸方向長さAL12を有している。第2壁25Cは軸方向D1において第2ホルダ本体25Aから画定された第2軸方向長さAL22を有している。本実施形態では、第2軸方向長さAL22は第1軸方向長さAL12よりも短い。第2長さAL21は第2軸方向長さAL22よりも長い。しかし、第2軸方向長さAL22は第1軸方向長さAL12と同じか第1軸方向長さAL12よりも長くてもよい。第2長さAL21は第2軸方向長さAL22と同じか第2軸方向長さAL22よりも短くてもよい。
【0063】
図13は第2コネクタホルダ25の斜視図である。図13に示すように、第2コネクタホルダ25は第3壁25Eおよび第4壁25Fを含んでいる。第4壁25Fは第1壁25Bと第2方向D3に間隔を空けて配置されている。第3壁25Eは、第4壁25Fから第1壁25Bまで第2方向D3に延びており、第4壁25Fを第1壁25Bに連結している。第3壁25Eは、第2方向D3において第2壁25Cと反対側へ第1壁25Bから延びている。第1凸部V1は第3壁25Eから突出している。
【0064】
第1凸部V1は第1ベース部V1Aおよび第1延長部V1Bを含んでいる。第1ベース部V1Aは第3壁25Eから第1方向D4に沿って突出している。第1延長部V1Bは第3壁25Eと第1方向D4に間隔を空けて配置されている。第1延長部V1Bは第1ベース部V1Aの先端から第3壁25Eに沿って(長手方向D3に沿って)延びている。第1延長部V1Bは第1ベース部V1Aの先端から第4凸部V4の方に延びている。第1凸部V1は軸方向D1に沿って延びている。第4凸部V4は軸方向D1に沿って延びている。図7に示すように、第1延長部V1Bは第1ベース部V1Aからコネクタ収容空間22Aの方に延びている。
【0065】
図14は第2コネクタホルダ25の斜視図である。図14に示すように、第1壁25B、第3壁25E、および第4壁25Fは内部空間25Sを画定している。第2コネクタホルダ25は、第1ホルダ連結部25G、第2ホルダ連結部25H、および第3ホルダ連結部25Jを含んでいる。第1ホルダ連結部25Gは内部空間25S内に配置されている。第2ホルダ連結部25Hは第2ホルダ本体25Aから軸方向D1に沿って延びている。第3ホルダ連結部25Jは第2ホルダ本体25Aから軸方向D1に沿って延びている。
【0066】
図11に示すように、第2コネクタホルダ25を第1コネクタホルダ24に組み付ける際、第2コネクタホルダ25は第1コネクタホルダ24のコネクタ収容空間22Aに軸方向D1に挿入される。第1コネクタホルダ24は第1連結突起24Dおよび第2連結突起24Eを含んでいる。図5に示すように、第1連結突起24Dは第1ホルダ本体24Aから突出している。第1ホルダ連結部25Gは第1連結突起24Dに引っ掛けられている。
【0067】
図15および図16はコネクタ収容部22の断面図である。図15に示すように、第2連結突起24Eは第1ホルダ本体24Aから突出している。第2ホルダ連結部25Hは第2連結突起24Eに引っ掛けられている。図16に示すように、第3ホルダ連結部25Jは回転体本体21の筒状部21Bに引っ掛けられている。こうして、第2コネクタホルダ25が第1コネクタホルダ24に取り付けられている。
【0068】
図17および図18は第1コネクタホルダ24の斜視図である。図17に示すように、第1凹部C1、第2凹部C2、および第4凹部C4は軸方向D1に沿って延びている。図18に示すように、第3凹部C3は軸方向D1に沿って延びている。
【0069】
図19はコネクタ収容部22の断面図である。図19に示すように、コネクタ収容空間22Aは収容空間22A4を含んでいる。収容空間22A4は収容空間22A1~22A3(図7)と連通している。電気コネクタ30および第2コネクタホルダ25のコネクタ支持部25Dは収容空間22A4内に配置されている。第1継ぎ目S1は第3外面22Eから収容空間22A4まで延びている。第3継ぎ目S3はホルダ収容空間24B(内部空間25S)から収容空間22A4まで延びている。
【0070】
図20はコネクタ収容部22の断面図である。図20に示すように、コネクタ収容部22は第4継ぎ目S4を含んでいる。第4継ぎ目S4は第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25の間に設けられている。より詳細には、第1コネクタホルダ24は湾曲壁24Cを含んでいる。第4継ぎ目S4は湾曲壁24Cおよびコネクタ支持部25Dの間に設けられている。第4継ぎ目S4は湾曲壁24Cに沿って延びている。図13に示すように、湾曲壁24Cは第1ホルダ本体24Aから軸方向D1に沿って延びている。
【0071】
図21はコネクタ収容部22の斜視図である。図21に示すように、第4継ぎ目S4は第1継ぎ目S1とつながっている。なお、第4継ぎ目S4は省略されてもよい。
【0072】
回転コネクタ装置1の特徴は以下の通りである。
(A1)図7に示すように、回転コネクタ装置1では、第1継ぎ目S1が第3外面22Eおよび第4外面22Fのうち一方からコネクタ収容空間22Aの方に延びているので、例えば、第2外面22Dに液体がこぼれた場合に、第1継ぎ目S1を通ってコネクタ収容空間22Aへ液体が到達するのを抑制できる。したがって、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
【0073】
例えば、図22に示すように、回転体20が中立位置にある中立状態において、第2外面22Dは上方向を向いており、第3外面22Eおよび第4外面22Fは横方向を向いている。したがって、中立状態において回転コネクタ装置1の上側から液体Lがこぼれても、第1継ぎ目S1を通ってコネクタ収容空間22Aへ液体Lが到達するのを抑制することができる。
【0074】
また、図23に示すように、回転体20が中立位置から右に90度回転した第1回転状態において、第2外面22Dは横方向を向いており、第3外面22Eは下方向を向いている。したがって、第1回転状態において回転コネクタ装置1の上側から液体Lがこぼれても、第1継ぎ目S1を通ってコネクタ収容空間22Aへ液体Lが到達するのを抑制することができる。
(A2)図8に示すように、第1継ぎ目S1が回転軸線A1に沿って延びているので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めることができる。
(A3)図7に示すように、第2外面22Dが第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち第1コネクタホルダ24上にのみ設けられている。すなわち、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との間の継ぎ目が第2外面22Dには存在しないので、回転コネクタ装置1の耐環境性をさらに高めることができる。
(A4)図7に示すように、第3外面22Eが第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25上に設けられているので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との間に設けられた第1継ぎ目S1を第3外面22Eに設けることができる。
(A5)図7に示すように、第1継ぎ目S1は第3外面22Eからコネクタ収容空間22Aの方に延びている。第4外面22Fは第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25のうち第1コネクタホルダ24上にのみ設けられている。すなわち、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との間の継ぎ目が第4外面22Fには存在しないので、回転コネクタ装置1の耐環境性をさらに高めることができる。
(A6)図7に示すように、第1凹部C1および第1凸部V1を設けることで第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めることができる。
(A7)図7に示すように、第1継ぎ目S1が少なくとも部分的に第1凹部C1および第1凸部V1の間に設けられているので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A8)図7に示すように、第1凹部C1および第1凸部V1が収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されているので、コネクタ収容部22の内部に第1凹部C1および第1凸部V1を設けることができ、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A9)図7に示すように、第2継ぎ目S2を設けることで第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25の設計の自由度を高めることができる。
(A10)図7に示すように、第2凹部C2および第2凸部V2を設けることで第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めることができる。
(A11)図7に示すように、第2継ぎ目S2が少なくとも部分的に第2凹部C2および第2凸部V2の間に設けられているので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A12)図7に示すように、第2凹部C2および第2凸部V2が収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されているので、コネクタ収容部22の内部に第2凹部C2および第2凸部V2を設けることができ、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A13)図7に示すように、第3継ぎ目S3を設けることで第1コネクタホルダ24および第2コネクタホルダ25の設計の自由度を高めることができる。
(A14)図7に示すように、第3凹部C3および第3凸部V3を設けることで第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めることができる。
(15)図7に示すように、第3継ぎ目S3が少なくとも部分的に第3凹部C3および第3凸部V3の間に設けられているので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A16)図7に示すように、第3凹部C3および第3凸部V3が収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されているので、コネクタ収容部22の内部に第3凹部C3および第3凸部V3を設けることができ、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A17)図7に示すように、第4凹部C4および第4凸部V4を設けることで第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めることができる。
(A18)図7に示すように、第1継ぎ目S1が少なくとも部分的に第4凹部C4および第4凸部V4の間に設けられているので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A19)図7に示すように、第4凹部C4および第4凸部V4が収容部外面22Bとコネクタ収容空間22Aとの間に配置されているので、コネクタ収容部22の内部に第4凹部C4および第4凸部V4を設けることができ、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25との連結強度を高めつつ、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
(A20)図7に示すように、回転軸線A1に沿って見た場合に、第3外面22Eの長さL3が第2外面22Dの長さL2よりも短いので、コネクタ収容部22の収容部外面22B上に液体がこぼれた場合に、第3外面22E上に液体がとどまる時間を短くすることができる。これにより、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
【0075】
例えば、図24に示すように、回転体20が中立位置から左に90度回転した第2回転状態において、第2外面22Dは横方向を向いており、第3外面22Eは上方向を向いている。しかし、第3外面22Eの長さL3が第2外面22Dの長さL2よりも短いので、第2回転状態において回転コネクタ装置1の上側から液体がこぼれても、第1継ぎ目S1を通ってコネクタ収容空間22Aへ液体が到達するのを抑制することができる。
(B1)図10に示すように、第2壁25Cが第1壁25Bに対して第1継ぎ目S1と反対側に配置されているので、コネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30へ到達するのを第1壁25Bおよび第2壁25Cにより抑制することができる。したがって、回転コネクタ装置1の耐環境性を高めることができる。
【0076】
例えば、図25に示すように、第2回転状態において第1継ぎ目S1を通ってコネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30に到達するのを第1壁25Bおよび第2壁25Cにより抑制することができる(図13も参照)。
【0077】
また、図26に示すように、回転体20が中立位置から左に45度回転した第3回転状態において、第2回転状態において第1継ぎ目S1を通ってコネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30に到達するのを第1壁25Bおよび第2壁25Cにより抑制することができる(図13も参照)。
(B2)図10に示すように、第2方向D3は第1方向D4に垂直であるので、コネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30へ到達するのを効果的に第1壁25Bおよび第2壁25Cにより抑制することができる。
(B3)図10に示すように、第2長さAL21が第1長さAL11よりも長いので、コネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30へ到達するのをより効果的に第1壁25Bおよび第2壁25Cにより抑制することができる。
(B4)図12に示すように、第2軸方向長さAL22が第1軸方向長さAL12よりも短いので、コネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30へ到達するのを抑制しつつ、コネクタ収容空間22Aを有効活用することができる。
(B5)図10に示すように、第1コネクタホルダ24を第2壁25Cに連結するホルダ連結部24Kを第1コネクタホルダ24が含んでいるので、第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25とを連結するのに第2壁25Cを利用することができる。
(B6)図10に示すように、第2コネクタホルダ25は第2壁25C上に設けられた連結突起25Kを含んでいる。ホルダ連結部24Kは第1コネクタホルダ24を第2コネクタホルダ25に連結するように連結突起25Kに引っ掛けられる。したがって、第2壁25Cを利用して第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25とを連結強度を高めることができる。
(B7)図10に示すように、第2壁25Cが第1壁25B面から第2方向D3に延びているので、コネクタ収容空間22Aに侵入する液体が電気コネクタ30へ到達するのを効果的に第1壁25Bおよび第2壁25Cにより抑制することができる。
(B8)図10に示すように、連結突起25Kが第4壁面25C2面上に設けられているので、第2壁25Cを利用して第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25とを連結強度を高めることができる。
(B9)図10に示すように、連結突起25Kは第2方向D3において第1リブ25R1および第2リブ25R2の間に配置されているので、第2壁25Cを利用して第1コネクタホルダ24と第2コネクタホルダ25とを連結強度を効果的に高めることができる。
【0078】
なお、本願においては、「備えている」およびその派生語は、構成要素の存在を説明する非制限用語であり、記載されていない他の構成要素の存在を排除しない。これは、「有している」、「含んでいる」およびそれらの派生語にも適用される。
【0079】
本願において、「第1」や「第2」などの序数は、単に構成を識別するための用語であって、他の意味(例えば特定の順序など)は有していない。例えば、「第1要素」があるからといって「第2要素」が存在していることを暗に意味しているわけではなく、また「第2要素」があるからといって「第1要素」が存在していることを暗に意味しているわけではない。
【0080】
また、本開示における「平行」「直交」および「一致」の表現は、厳密に解釈されるべきではなく、「実質的な平行」「実質的な直交」および「実質的な一致」の意味をそれぞれ含む。また、その他の配置に関する表現も、厳密に解釈されるものではない。
【0081】
また、本開示における「AおよびBのうち少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、および(3)AおよびBの両方、のいずれも包含している。「A、BおよびCのうち少なくとも1つ」という表現は、例えば、(1)Aのみ、(2)Bのみ、(3)Cのみ、(4)AおよびB、(5)BおよびC、(6)AおよびC、(7)A、BおよびCの全て、のいずれも包含している。本開示では、「AおよびBのうち少なくとも1つ」という表現は、「Aのうち少なくとも1つおよびBのうち少なくとも1つ」とは解釈されない。
【0082】
上記の開示内容から考えて、本発明の種々の変更や修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、本願の具体的な開示内容とは別の方法で本発明が実施されてもよい。
【符号の説明】
【0083】
1 :回転コネクタ装置
10 :ステータ
20 :回転体
21 :回転体本体
22 :コネクタ収容部
22A :コネクタ収容空間
22B :収容部外面
22C :第1外面
22D :第2外面
22E :第3外面
22F :第4外面
24 :第1コネクタホルダ
24K :ホルダ連結部
25 :第2コネクタホルダ
25A :第2ホルダ本体
25B :第1壁
25B1 :第1壁面
25B2 :第3壁面
25C :第2壁
25C1 :第2壁面
25C2 :第4壁面
25K :連結突起
30 :電気コネクタ
50 :ケーブル収容空間
60 :電気ケーブル
A1 :回転軸線
S1 :第1継ぎ目
S2 :第2継ぎ目
S3 :第3継ぎ目
S4 :第4継ぎ目
C1 :第1凹部
C2 :第2凹部
C3 :第3凹部
C4 :第4凹部
V1 :第1凸部
V2 :第2凸部
V3 :第3凸部
V4 :第4凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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