(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】原稿サイズ検出装置、画像読取装置、画像形成装置、及び原稿サイズ検出方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/04 20060101AFI20220830BHJP
G03B 27/62 20060101ALI20220830BHJP
G03B 27/50 20060101ALI20220830BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20220830BHJP
G03G 15/04 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
H04N1/04 106A
G03B27/62
G03B27/50 A
G03G21/00 388
G03G15/04 114
(21)【出願番号】P 2018194608
(22)【出願日】2018-10-15
【審査請求日】2021-07-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】佐々 朋紘
(72)【発明者】
【氏名】白土 寛貴
(72)【発明者】
【氏名】小山 忠明
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 達也
(72)【発明者】
【氏名】南原 康亮
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-179885(JP,A)
【文献】特開2006-067179(JP,A)
【文献】特開2010-226690(JP,A)
【文献】特開2014-036349(JP,A)
【文献】特開2006-101476(JP,A)
【文献】特開2011-019218(JP,A)
【文献】特開2000-138798(JP,A)
【文献】特開2017-017483(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/04
G06T 1/00
G03B 27/62
G03B 27/50
G03G 21/00
G03G 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿に光を照射する光源と、
光源を制御する光源制御手段と、
前記原稿で反射した光を受光する撮像装置と、
前記撮像装置により取得された画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記画像データに対して所定の演算を行う演算手段と、
前記演算手段による演算結果に基づいて前記原稿のサイズを判定する判定手段と、
前記光源を副走査方向に移動させる移動制御手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記光源が所定の読取位置に停止している間に取得された光源OFF時の画像データ、前記光源が前記読取位置に停止している間に取得された光源ON時の画像データ、及び前記光源が前記読取位置から他の読取位置に移動している間に取得された光源ON時の画像データに基づいて、前記原稿の主走査方向のサイズを判定
し、
前記光源の移動中における光源ON時の画像データは、前記光源の移動速度の加速領域において取得される、
原稿サイズ検出装置。
【請求項2】
前記画像データの取得領域は、主走査方向に分割されている、
請求項1に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項3】
前記画像データの取得領域は、主走査方向に離散的に分割されている、
請求項1に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項4】
前記画像データの取得時間は、同期信号の複数周期分に相当する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項5】
前記光源の移動中における光源ON時の画像データは、複数回連続的に取得される、
請求項1~
4のいずれか1項に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項6】
前記光源の移動中における光源ON時の画像データは、所定の間隔を介して複数回取得される、
請求項1~
4のいずれか1項に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項7】
前記判定手段は、複数の読取位置に応じて複数種類の検出結果が存在する場合、最も頻度が高い検出結果を判定結果とする、
請求項1~
6のいずれか1項に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項8】
前記判定手段は、異なる検出結果が同数ずつ存在する場合には、前記所定の読取位置に対応する検出結果を除外して前記最も頻度の高い検出結果を検定する、
請求項
7に記載の原稿サイズ検出装置。
【請求項9】
請求項1~
8のいずれか1項に記載の原稿サイズ検出装置と、
前記原稿サイズ検出装置によりサイズが検出された原稿の画像を読み取る手段と、
を備える画像読取装置。
【請求項10】
請求項
9に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置により読み取られた画像を記録媒体に印刷する手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項11】
原稿に光を照射する光源を制御する工程と、
前記原稿で反射した光を受光する撮像装置により取得された画像データに対して所定の演算を行う工程と、
演算結果に基づいて前記原稿のサイズを判定する工程と、
前記光源を副走査方向に移動させる工程と、
前記光源が所定の読取位置に停止している間に取得された光源OFF時の画像データ、前記光源が前記読取位置に停止している間に取得された光源ON時の画像データ、及び前記光源が前記読取位置から他の読取位置に移動している間に取得された光源ON時の画像データに基づいて、前記原稿の主走査方向のサイズを判定する工程と、
を含
み、
前記光源の移動中における光源ON時の画像データは、前記光源の移動速度の加速領域において取得される、
原稿サイズ検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿サイズ検出装置、画像読取装置、画像形成装置、及び原稿サイズ検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿の画像を読み取る画像読取装置において、画像全体を読み取るための本スキャンを行う前に原稿の一部を簡易的に読み取るプレスキャンを行うことにより原稿のサイズを検出するサイズ検出処理が行われている。
【0003】
例えば、外乱光による影響を除去しつつ、原稿の端部が濃い色彩を有する場合であっても高精度で原稿サイズを検出できるようにすることを目的として、カバー開/光源OFF時のデータ、カバー開/光源ON時のデータ、及びカバー閉/光源ON時のデータに基づいて原稿サイズを判定する技術が開示されている(特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術においては、光源の移動を停止させた状態、すなわち一定の読取位置で取得したデータのみを利用して原稿サイズを判定するため、読取位置に紙の切れ端、紙粉、指紋等の異物が存在する場合には、原稿が存在しないにも関わらず原稿が存在すると誤判定する可能性が高くなる。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原稿サイズの検出精度を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、原稿に光を照射する光源と、光源を制御する光源制御手段と、前記原稿で反射した光を受光する撮像装置と、前記撮像装置により取得された画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記画像データに対して所定の演算を行う演算手段と、前記演算手段による演算結果に基づいて前記原稿のサイズを判定する判定手段と、前記光源を副走査方向に移動させる移動制御手段と、を備え、前記判定手段は、前記光源が所定の読取位置に停止している間に取得された光源OFF時の画像データ、前記光源が前記読取位置に停止している間に取得された光源ON時の画像データ、及び前記光源が前記読取位置から他の読取位置に移動している間に取得された光源ON時の画像データに基づいて、前記原稿の主走査方向のサイズを判定し、前記光源の移動中における光源ON時の画像データは、前記光源の移動速度の加速領域において取得される、ことを特徴とする原稿サイズ検出装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、原稿サイズの検出精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る画像読取装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態の第1の変形例に係る画像読取装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態の第2の変形例に係る画像読取装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る原稿サイズ検出装置の機能構成例を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データの読取位置の例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る原稿サイズ検出装置の動作例を示すタイミングチャートである。
【
図7】
図7は、比較例における原稿の端部の検出結果の例を示す図である。
【
図8】
図8は、第1の実施形態における原稿の端部の検出結果の例を示す図である。
【
図9】
図9は、第2の実施形態に係る原稿サイズ検出装置の動作例を示すタイミングチャートである。
【
図10】
図10は、第2の実施形態における原稿の端部の検出結果の例を示す図である。
【
図11】
図11は、第3の実施形態に係る原稿サイズ検出装置の動作例を示すタイミングチャートである。
【
図12】
図12は、第4の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データの読取位置の例を示す図である。
【
図13】
図13は、第4の実施形態に係る原稿サイズ検出装置の第1の動作例を示すタイミングチャートである。
【
図14】
図14は、第4の実施形態に係る原稿サイズ検出装置の第2の動作例を示すタイミングチャートである。
【
図15】
図15は、第5の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。
【
図16】
図16は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。
【
図17】
図17は、定型サイズを検出するためのセンサの設置位置例を示す図である。
【
図18】
図18は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理においてA3サイズの原稿を検出する場合の例を示す図である。
【
図19】
図19は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理においてA4サイズの原稿を検出する場合の例を示す図である。
【
図20】
図20は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理においてB5サイズの原稿を検出する場合の例を示す図である。
【
図21】
図21は、第7の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。
【
図22】
図22は、第7の実施形態に係る原稿端部の判定処理の例を示す図である。
【
図23】
図23は、第8の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。
【
図24】
図24は、第8の実施形態に係る原稿端部の判定処理の例を示す図である。
【
図25】
図25は、第9の実施形態に係る複写機の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、原稿サイズ検出装置、画像読取装置、画像形成装置、及び原稿サイズ検出方法の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、及びいわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更、及び組み合わせを行うことができる。
【0010】
<画像読取装置のハードウェア構成>
図1は、第1の実施形態に係る画像読取装置1のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態に係る画像読取装置1は、デジタル複写機、デジタル複合機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に搭載されるスキャナ装置である。画像読取装置1は、単体のスキャナ装置であってもよい。画像読取装置1は、画像読取の対象となる原稿20のサイズを検出する原稿サイズ検出装置を含む。図中、X軸は主走査方向に対応し、Y軸は副走査方向に対応し、Z軸は高さ方向に対応する。
【0011】
本実施形態に係る画像読取装置1は、
図1に示すように、コンタクトガラス11、第1のキャリッジ12、第2のキャリッジ13、レンズユニット14、撮像装置15、基準白板16、スリット部17、及びADF(Auto Document Feeder)18を含む。
【0012】
コンタクトガラス11は、画像読取の対象となる原稿20が載置される透明の板状部材である。
【0013】
第1のキャリッジ12は、光源21及び第1のミラー22を含み、ステッピングモータ等の適宜な駆動機構により副走査方向(Y軸方向)に移動可能なユニットである。光源21は、走査光をコンタクトガラス11(原稿20)へ向けて射出するユニットであり、LED、導光体等を利用して構成され得る。光源21は、原稿20のサイズを検出するためのサイズ検出処理及び原稿20の画像を読み取るための画像読取処理を実行するための走査光を射出する。本実施形態に係る走査光は、主走査方向に沿った線状の光であり、一度の照射で主走査方向の全領域を照射することができる。第1のミラー22は、光源21から射出された走査光の反射光を第2のキャリッジ13側へ反射させる。
【0014】
第2のキャリッジ13は、第2のミラー27及び第3のミラー28を含み、ステッピングモータ等の適宜な駆動機構により副走査方向に移動可能なユニットである。第2のミラー27は、第1のキャリッジ12(第1のミラー22)からの反射光を第3のミラー28へ反射させる。第3のミラー28は、第2のミラー27からの反射光をレンズユニット14へ反射させる。
【0015】
レンズユニット14は、第2のキャリッジ13(第3のミラー28)からの反射光を集光する。
【0016】
撮像装置15は、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子、AD変換回路等を含んで構成され、レンズユニット14により集光された反射光を光電変換した画像データを取得する。撮像素子は、主走査方向に沿った線状の走査光の反射光の光量を1ライン分ずつ各画素について光電変換したアナログ電気信号を生成する。AD変換回路は、アナログ信号をデジタル信号に変換してそのゲインを調整し、画像データを出力する。
【0017】
基準白板16は、光源21から走査光が照射された場合に、基準となる光を反射させるための白色の板状部材である。基準白板16からの反射光を光電変換した画像データは、シェーディング補正等に利用される。
【0018】
スリット部17は、コンタクトガラス11と同様に透明の板状部材から構成される部分である。ADF18を用いた読取処理時おいては、スリット部17を介して原稿20への走査光の照射及び原稿20からの反射光の受光が行われる。
【0019】
ADF18は、複数枚の原稿20からなる原稿束20Aから原稿20を一枚ずつ読み取る際に利用される装置である。ADF18の下面部には、原稿20をコンタクトガラス11に押圧する圧板30が設けられている。ADF18は、ヒンジ等の適宜な連結部材を介して画像読取装置1の筐体29に連結される。ADF18は、給紙トレイ31、給紙ローラ32、及び排紙トレイ33を含む。給紙ローラ32が回転することにより、給紙トレイ31に載置された原稿束20Aから原稿20が1枚ずつ分離されスリット部17へ送られる。スリット部17を通過した原稿20は、排紙トレイ33に順次排紙される。
【0020】
原稿20をコンタクトガラス11上に載置して原稿20の画像を読み取る通常の画像読取処理時には、光源21が走査光を射出しながら、第1のキャリッジ12及び第2のキャリッジ13がステッピングモータ等により矢印Aで示す副走査方向に移動する。このとき、コンタクトガラス11から撮像装置15までの光路長を一定に維持するために、第2のキャリッジ13は第1のキャリッジ12の1/2の速度で移動する。
【0021】
走査光が原稿20の画像面に照射されると、画像面からの反射光が第1のミラー22、第2のミラー27、第3のミラー28、及びレンズユニット14を経由して撮像装置15において結像される。撮像装置15は、受光(結像)した反射光を画素毎に光電変換する。光電変換された信号は、デジタル信号に変換される。このように原稿20の画像が読み取られ、デジタルの画像データが取得される。
【0022】
原稿20をADF18により自動給送して読み取る場合には、第1のキャリッジ12及び第2のキャリッジ13がスリット部17の下側へ移動する。その後、給紙トレイ31に載置された原稿束20Aから原稿20が1枚ずつ矢印Bで示す方向に自動給送され、スリット部17の位置において原稿20の画像面が走査される。このとき、自動給送される原稿20の画像面に第1のキャリッジ12の光源21から射出された走査光が照射され、上記通常の画像読取時と同様に原稿20の画像が読み取られ、デジタルの画像データが取得される。画像の読み取りが完了した原稿20は、排紙トレイ33に排出される。
【0023】
上記のような画像読取処理を実行する前に、画像読取装置1に含まれる原稿サイズ検出装置により、コンタクトガラス11上に載置された原稿20のサイズを検出するサイズ検出処理が行われる。
【0024】
なお、画像読取装置1のハードウェア構成は上記に限られるものではない。
図2は、第1の実施形態の第1の変形例に係る画像読取装置2のハードウェア構成例を示す図である。
図3は、第1の実施形態の第2の変形例に係る画像読取装置3のハードウェア構成例を示す図である。
【0025】
図1に示す構成においては、光源21及び3つのミラー22,27,28を2つのキャリッジ12,13に分割して収納している。これに対し、
図2に示す第1の変形例においては、1つのキャリッジ35内に光源21、第1のミラー22、第2のミラー27、第3のミラー28、第4のミラー36、レンズユニット14、及び撮像装置15が収納され、当該キャリッジ35が副走査方向(Y軸方向)に変位する。
【0026】
図3に示す第2の変形例においては、1つのキャリッジ35内に2つの光源21、レンズユニット38、及び撮像装置15が収納され、当該キャリッジ37が副走査方向に変位する。本変形例に係るレンズユニット38は、等倍結像レンズである。
【0027】
<原稿サイズ検出装置の機能構成>
図4は、第1の実施形態に係る原稿サイズ検出装置101の機能構成例を示すブロック図である。本実施形態に係る原稿サイズ検出装置101は、例えば上記のようなハードウェア構成を有する画像読取装置1~3に備えられ、画像読取処理が実行される前に原稿20のサイズを検出するサイズ検出処理を行う。ここでは、
図2又は
図3に示すように1つのキャリッジ35内に光源21及び撮像装置15が収納された構成を有する画像読取装置2,3に搭載された原稿サイズ検出装置101について説明する。
【0028】
本実施形態に係る原稿サイズ検出装置101は、光源制御部111、圧板検出部112、移動制御部113、記憶部114、演算部115、及び判定部116を有する。
【0029】
光源制御部111は、光源21の駆動状態を制御する。光源21は、光源制御部111から出力される光源点灯信号に応じて光源21のON/OFFを切り換える。光源点灯信号は、例えば、光源21に含まれるLED等の発光素子の駆動電流等であり得る。
【0030】
圧板検出部112は、コンタクトガラス11に原稿20を押圧する圧板の開閉状態を検出する。圧板の具体的構成は特に限定されるべきものではなく、例えば
図1に示すようなADF18の下面部に固定された圧板30であってもよいし、ヒンジ等を利用して開閉可能に連結された単独の板状部材等であってもよい。開閉状態の検出方法は特に限定されるべきものではないが、例えば、圧板とコンタクトガラス11とのなす角度等に基づいて開閉状態を検出することができる。
【0031】
移動制御部113は、キャリッジ35の副走査方向の移動を制御する。移動制御部113は、キャリッジ35を変位させる電動モータ等の駆動機構に対して駆動信号を出力する。移動制御部113は、圧板検出部112による検出結果、すなわち圧板の開閉状態に基づいて駆動信号を生成する。
【0032】
記憶部114は、撮像装置15が原稿20からの反射光を受光することにより取得した、反射光の強度(光量)を画素毎に示す画像データを記憶する。本実施形態に係る記憶部114には、光源21がON状態のときに取得された画像データと、光源21がOFF状態のときに取得された画像データとが記憶される。
【0033】
演算部115は、記憶部114に記憶された画像データに基づいて演算を行う。演算部115は、光源21がON状態のときに取得された画像データと光源21がOFF状態のときに取得された画像データとの差分の計算、複数の画像データの平均化処理等を行う。
【0034】
判定部116は、演算部115の演算結果に基づいて原稿20のサイズを判定する。判定部116の判定結果(原稿サイズ)は、例えば画像読取処理の実行時等に利用される。
【0035】
上記各機能部111~116は、1以上の集積回路を利用して実現される。上記各機能部111~116は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにプログラムを実行させること、すなわちソフトウェアにより実現されてもよい。また、上記各機能部111~116は、専用のIC(Integrated Circuit)等のプロセッサ、すなわちハードウェアにより実現されてもよい。また、上記各機能部111~116は、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現されてもよい。複数のプロセッサを用いる場合、各プロセッサは、各機能部111~116のうちの1つを実現してもよいし、各機能部111~116のうちの2以上を実現してもよい。
【0036】
上記原稿サイズ検出装置101の機能を実現させるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供することができる。また、プログラムは、ネットワークに接続された所定の記憶装置から所定のコンピュータにダウンロードすることにより提供されてもよいし、予めROM等に組み込まれて所定の情報処理装置に提供されてもよい。また、プログラムは、上記機能部111~116の機能を実現する複数のモジュールから構成されてもよい。
【0037】
<サイズ検出時における画像データの取得方法>
図5は、第1の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データの読取位置P1,P2の例を示す図である。本実施形態においては、サイズ検出処理を実行する際に、2か所の読取位置P1,P2において画像データを取得する。
【0038】
圧板とコンタクトガラス11との角度(圧板角度)を検出する圧板センサ41(圧板検出部)により圧板角度が閾値以下になったことが検出されると、第1の読取位置P1において、光源OFF時の画像データ(第1の画像データ)と、光源ON時の画像データ(第2の画像データ)とを取得する。その後、キャリッジ35が第2の読取位置P2に移動し、第2の読取位置P2において光源ON時の画像データ(第3の画像データ)を取得する。第1の画像データ及び第2の画像データは、キャリッジ35が第1の読取位置P1に停止している間に取得される。第3の画像データは、キャリッジ35が移動している間(第2の読取位置P2を通過するとき)に取得される。このとき、キャリッジ35は、画像読取時における移動方向αとは逆の方向βに沿って移動する。画像読取時には、キャリッジ35はホームポジションHPから方向αに沿って移動する。
【0039】
図6は、第1の実施形態に係る原稿サイズ検出装置101の動作例を示すタイミングチャートである。
図6において、圧板が開状態から閉状態に移行していく(圧板角度が徐々に小さくなっていく)際の動作が示されている。このとき、圧板センサ41により圧板角度が閾値以下になったことが検出されると、第1の読取位置P1に位置しているキャリッジ35内の撮像装置15により第1の画像データD1(第1の読取位置P1における光源OFF時の画像データ)が取得される。その後、光源21がONとなり、第2の画像データD2(第1の読取位置P1における光源ON時の画像データ)が取得される。その後、キャリッジ35は加速しながら第2の読取位置P2に移動し、第2の読取位置P2において第3の画像データD3(第2の読取位置P2における光源ON時の画像データ)が取得される。第3の画像データD3は、キャリッジ35の加速終了後、一定速度で移動している間に取得される。その後、キャリッジ35はホームポジションHPまで移動して停止する。
【0040】
第1~第3の画像データD1~D3は所定のライン同期信号に同期して取得される。本実施形態においては、第1~第3の画像データD1~D3の各データ取得時間は、ライン同期信号の1周期分に相当している。
【0041】
上記のように、本実施形態においては、光源ON時のデータを第1の読取位置P1と第2の読取位置P2との2ヵ所で取得する。そして、第1の読取位置P1で取得された第1の画像データD1、第1の読取位置P1で取得された第2の画像データD2、及び第2の読取位置P2で取得された第3の画像データD3に基づいて、原稿20のサイズ(主走査方向の長さ)を検出する。これにより、第1の読取位置P1において原稿20の端部付近に異物(例えば紙の切れ端、紙粉、指紋等)が存在する場合であっても、原稿サイズを正確に検出することが可能となる。
【0042】
図7は、比較例における原稿20の端部の検出結果の例を示す図である。
図7中、横軸は主走査方向の位置を示し、縦軸は検出時間を示している。ここでは黒色の原稿20が存在している領域内に白色の異物が混入している場合の例を示している。当該比較例は、第1の読取位置P1において取得される第1の画像データD1及び第2の画像データD2のみから原稿20の端部を検出するものとする。この場合、取得される画像データ全体における異物による影響が大きくなり、異物が存在する箇所が原稿20の端部であると誤判定される可能性が高くなる。
【0043】
図8は、第1の実施形態における原稿20の端部の検出結果の例を示す図である。本実施形態によれば、第1の画像データD1及び第2の画像データD2に加え、第2の読取位置P2において取得された第3の画像データD3も参照されるため、異物が第2の読取位置P2に存在しなければ、取得される画像データ全体における異物による影響は小さくなる。そのため、原稿20の端部が異物によって誤判定される可能性は低くなる。
【0044】
上記のように、本実施形態によれば、原稿サイズの検出精度を向上させることができる。
【0045】
以下に、他の実施形態について図面を参照して説明するが、第1の実施形態と同一又は同様の作用効果を奏する箇所については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
【0046】
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る原稿サイズ検出装置101の動作例を示すタイミングチャートである。本実施形態においては、第1~第3の画像データD1~D3の各データ取得時間は、ライン同期信号の複数周期分に相当している。
図9に示す例では、第1~第3の画像データD1~D3の各データ取得時間は、3周期(3ライン)分に相当している。
【0047】
図10は、第2の実施形態における原稿20の端部の検出結果の例を示す図である。本例では、1ライン目で異物が検出されているが、2ライン目及び3ライン目では異物が検出されていない。このような現象は、例えば、第1の読取位置P1又は第2の読取位置P2に小さい異物が存在している場合等に現れる。
【0048】
このように、第1~第3の画像データD1~D3の各データ取得時間を複数周期分とし、演算部115により各データD1~D3の平均化処理等を行うことにより、異物による影響を更に小さくすることが可能となる。
【0049】
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態に係る原稿サイズ検出装置101の動作例を示すタイミングチャートである。本実施形態においては、第3の画像データD3が、キャリッジ35の加速中に取得されている。これにより、サイズ検出処理に要する時間を短縮することが可能となる。
【0050】
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データの読取位置P1,P2,P3の例を示す図である。本実施形態においては、上記第1及び第2の読取位置P1,P2に加え、第2の読取位置P2よりホームポジションHPに近い第3の位置P3においても光源ON時の画像データ(第4の画像データ)を取得する。そして、第1~第4の画像データを用いて原稿20の主走査方向の端部位置が判定される。
【0051】
図13は、第4の実施形態に係る原稿サイズ検出装置101の第1の動作例を示すタイミングチャートである。第1の動作例においては、第3の画像データD3の取得タイミングと第4の画像データD4の取得タイミングとがライン同期信号の周期上で連続している。このような取得タイミングを採用することにより、サイズ検出処理の処理速度を向上させることができる。
【0052】
図14は、第4の実施形態に係る原稿サイズ検出装置101の第2の動作例を示すタイミングチャートである。第2の動作例においては、第3の画像データD3の取得タイミングと第4の画像データD4の取得タイミングとの間にインターバル(本例では1ライン)が存在している。このような取得タイミングを採用することにより、第2の読取位置P2から離れた位置を第3の読取位置P3とすることができるため、異物による影響をより軽減することが可能となる。
【0053】
上記のように、読取位置を増やすことにより、原稿サイズの検出精度を更に向上させることが可能となる。
【0054】
(第5の実施形態)
図15は、第5の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。本実施形態においては、第1の読取位置P1において取得される第1及び第2の画像データD1,D2、並びに第2の読取位置P2において取得される第3の画像データD3の取得領域が、主走査方向に沿って分割された複数の分割領域71毎にサンプリングされる。
図15に示す例では、各画像データD1~D3を取得する取得領域が11の分割領域71に分割されている。
【0055】
これにより、主走査方向の全画素についてサンプリングを行う場合よりデータ量を削減することができ、メモリ容量の縮小、処理速度の向上等を図ることができる。
【0056】
(第6の実施形態)
図16は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。本実施形態においては、第1の読取位置P1において取得される第1及び第2の画像データD1,D2、並びに第2の読取位置P2において取得される第3の画像データD3の取得領域が、主走査方向に離散的に分割された離散領域72毎にサンプリングされる。
図16に示す例では、各読取位置P1,P2においてそれぞれ3つずつの離散領域72が設定されている。各離散領域72は、A4、B5等の定型サイズを特定できるように設定されている。
【0057】
図17は、定型サイズを検出するためのセンサの設置位置例を示す図である。本例では、主走査方向における原稿の有無を検出するための3つの主走査センサS1~S3と、副走査方向における原稿の有無を検出するための1つの副走査センサ75とが配置されている。第1の主走査センサS1は182mm~210mm間にある原稿を検出し、第2の主走査センサS2は210mm~257mm間にある原稿を検出し、第3の主走査センサS3は257mm~297mm間にある原稿を検出する。副走査センサ75は、210mm~257mm間にある原稿を検出する。各センサをこのように配置することにより、定型サイズの原稿のサイズを検出することができる。例えば、第3の主走査センサS3の検出結果が「有り」であり、且つ副走査センサ75の検出結果が「有り」である場合、原稿のサイズはA3であると判定することができる。また、第3の主走査センサS3の検出結果が「無し」であり、且つ第2の主走査センサS2の検出結果が「有り」であり、且つ副走査センサ75の検出結果が「有り」である場合、原稿のサイズはB4であると判定することができる。本実施形態に係る離散領域72は、これらの第1~第3の主走査センサS1~S3の設置位置に対応するように設定される。
【0058】
図18は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理においてA3サイズの原稿20を検出する場合の例を示す図である。
図19は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理においてA4サイズの原稿20を検出する場合の例を示す図である。
図20は、第6の実施形態に係るサイズ検出処理においてB5サイズの原稿20を検出する場合の例を示す図である。
【0059】
上記のように、本実施形態によれば、離散的にサンプリングされた画像データに基づいて原稿20の定型サイズを検出することが可能となる。
【0060】
(第7の実施形態)
図21は、第7の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。本実施形態においては、3つの読取位置P1~P3のそれぞれにおいて離散的に画像データを取得する。
図21において、第1の読取位置P1における最外部の離散領域である第1の離散領域72A、第2の読取位置P2における最外部の離散領域である第2の離散領域72B、及び第3の読取位置P3における最外部の離散領域である第3の離散領域72Cが示されている。
【0061】
図21に示す例では、コンタクトガラス11上にB5サイズの原稿20が載置され、第1の離散領域72Aにのみ異物が存在している。このような場合、第1の離散領域72Aにおいては異物が検出されるが、第2及び第3の離散領域72B,72Cにおいては異物が検出されない。
【0062】
図22は、第7の実施形態に係る原稿端部の判定処理の例を示す図である。
図22における「状態」は、
図21に示した実際の状態を表している。すなわち、第1の離散領域72A、第2の離散領域72B、及び第3の離散領域72Cの全てにおいて原稿20は存在せず、第1の離散領域72Aにのみ異物が存在している。
【0063】
従来技術においては、1つの読取位置(第1の読取位置P1)における検出結果(第1の画像データD1及び第2の画像データD2)のみから判定を行うため、第1の離散領域72Aにおける原稿「有り」との検出結果に基づいて、原稿「有り」との誤った判定結果が得られてしまう場合がある。これに対し、本実施形態においては、第1の離散領域72Aにおける原稿「有り」、第2の離散領域72Bにおける原稿「無し」、及び第3の離散領域72Cにおける原稿「無し」との3つの検出結果のうち、最も頻度が高い原稿「無し」との検出結果が採用されて最終的な判定結果となる。これにより、原稿「無し」との正しい判定結果を得ることができる。
【0064】
上記のように、本実施形態によれば、複数の読取位置において取得された複数の検出結果の中から、最も頻度が高い検出結果を採用して最終的な判定結果とする。これにより、原稿サイズの検出精度を向上させることができる。
【0065】
(第8の実施形態)
図23は、第8の実施形態に係るサイズ検出処理の実行時における画像データのサンプリング例を示す図である。本実施形態においては、4つの読取位置P1~P4のそれぞれにおいて離散的に画像データを取得する。
図23において、第1の読取位置P1における最外部の離散領域である第1の離散領域72A、第2の読取位置P2における最外部の離散領域である第2の離散領域72B、第3の読取位置P3における最外部の離散領域である第3の離散領域72C、及び第4の読取位置P4における最外部の離散領域である第4の離散領域72Dが示されている。
【0066】
図23に示す例では、コンタクトガラス11上にB5サイズの原稿20が載置され、第1及び第2の離散領域72A,72Bに異物が存在している。このような場合、第1及び第2の離散領域72A,72Bにおいては異物が検出されるが、第3及び第4の離散領域72C,72Dにおいては異物が検出されない。
【0067】
図24は、第8の実施形態に係る原稿端部の判定処理の例を示す図である。
図24における「状態」は、
図23に示した実際の状態を表している。すなわち、第1の離散領域72A、第2の離散領域72B、第3の離散領域72C、及び第4の離散領域72Dの全てにおいて原稿20は存在せず、第1の離散領域72A及び第2の離散領域72Bに異物が存在している。
【0068】
上記第7の実施形態においては、最も頻度が高い検出結果を採用して最終的な判定結果とする多数決方式を利用しているが、本実施形態のように異なる検出結果が同数ずつ存在する場合には、多数決方式を採用できない。そこで、本実施形態においては、異なる検出結果が同数ずつ存在する場合には、キャリッジ35を移動させることにより取得された画像データに基づく検出結果の中から最も頻度が高い検出結果を決定する。すなわち、本例においては、第3及び第4の離散領域72C,72Dにおける原稿「無し」との検出結果が最も頻度が高い検出結果として採用される。
【0069】
上記のように、本実施形態によれば、検出結果の数が偶数であるか奇数であるかに関わらず、多数決方式を採用することが可能となる。
【0070】
(第9の実施形態)
図25は、第9の実施形態に係る複写機201の構成例を示す図である。複写機201は、上記いずれかの実施形態に係る原稿サイズ検出装置101、及び
図1~
図3のいずれかに示す画像読取装置1~3を含む画像形成装置の一例である。ここでは、
図1に示す画像読取装置1を含む複写機201を示す。複写機201は、画像読取装置1、給紙部212、及び画像形成部213を含む。
【0071】
給紙部212は、サイズの異なる記録紙(記録媒体)を収納する給紙カセット221,222と、給紙カセット221,222に収納された記録紙を画像形成部213の画像形成位置まで搬送する各種ローラからなる給紙手段223とを有する。
【0072】
画像形成部213は、露光装置231と、感光体ドラム232と、現像装置233と、転写ベルト234と、定着装置235とを有する。画像形成部213は、画像読取装置1により読み取られた原稿20の画像データに基づいて、露光装置231により感光体ドラム232を露光して感光体ドラム232に潜像を形成し、現像装置233により感光体ドラム232に異なる色のトナーを供給して現像するようになっている。そして、画像形成部213は、転写ベルト234により感光体ドラム232に現像された像を給紙部212から供給された記録紙に転写した後、定着装置235により記録紙に転写されたトナー画像のトナーを溶融して、記録紙にカラー画像を定着するようになっている。
【0073】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更、及び組み合わせを行うことができる。この実施形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0074】
1,2,3 画像読取装置
11 コンタクトガラス
12 第1のキャリッジ
13 第2のキャリッジ
14,38 レンズユニット
15 撮像装置
16 基準白板
17 スリット部
18 ADF
20 原稿
20A 原稿束
21 光源
22 第1のミラー
27 第2のミラー
28 第3のミラー
29 筐体
30 圧板
35 キャリッジ
36 第4のミラー
41 圧板センサ
71 分割領域
72,72A~72D 離散領域
75 副走査センサ
101 原稿サイズ検出装置
111 光源制御部(光源制御手段)
112 圧板検出部
113 移動制御部(移動制御手段)
114 記憶部(記憶手段)
115 演算部(演算手段)
116 判定部(判定手段)
201 複写機(画像形成装置)
212 給紙部
213 画像形成部
D1 第1の画像データ
D2 第2の画像データ
D3 第3の画像データ
D4 第4の画像データ
HP ホームポジション
P1 第1の読取位置
P2 第2の読取位置
P3 第3の読取位置
P4 第4の読取位置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0075】