(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-29
(45)【発行日】2022-09-06
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20220830BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20220830BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20220830BHJP
B41J 21/00 20060101ALI20220830BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G03G21/00 386
B41J29/42 F
B41J21/00 Z
(21)【出願番号】P 2018224077
(22)【出願日】2018-11-29
【審査請求日】2021-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】原田 知史
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-247487(JP,A)
【文献】特開2006-094095(JP,A)
【文献】特開2012-160090(JP,A)
【文献】特開2012-123028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G03G 21/00
B41J 29/42
B41J 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
ユーザにより設定された印刷設定に基づいて第1のサイズの画像データの印刷を実行するときの印刷結果をプレビューするプレビュー画像の前記表示部への表示を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記印刷設定のうち、印刷用紙として前記第1のサイズを超える第2のサイズの用紙が設定された場合に、第1の余白を含むプレビュー画像を前記第2のサイズに基づいて前記表示部に表示させ
、
前記制御部は、画像印刷部の作像可能範囲と前記用紙とを重ねたときに重なり量が最大となる範囲のサイズを前記第1のサイズとする画像形成装置。
【請求項2】
印刷対象の画像の入力を受け付け、デジタル化した前記画像データを生成する画像入力部をさらに備え、
前記画像入力部は、原稿をスキャナで読み取って前記第1のサイズの前記画像データを生成する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像入力部は、
前記用紙が前記作像可能範囲よりも小さい場合に、前記用紙のサイズを前記第1のサイズとして、前記画像データを生成し、
前記用紙が前記作像可能範囲よりも大きい場合に、前記作像可能範囲のサイズを前記第1のサイズとして、前記画像データを生成する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、画像を変倍して印刷する指示を受けた場合に、前記第1のサイズと、変倍した画像データの第3のサイズと、の差に応じて、前記変倍した画像データの周囲に付加した前記第1の余白の削除または第2の余白の付加を行う請求項1から3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御部は、画像を縮小して印刷する指示を受けた場合に、前記第1のサイズと、前記第3のサイズと、の差の分だけ、前記変倍した画像データの周囲に前記第2の余白を付加する請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記画像を拡大して印刷する指示を受けた場合に、前記第3のサイズと、前記第1のサイズと、の差の分の余白を、前記第1の余白から削除する請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記用紙は、第1の方向に延在する一対の第1の辺と、前記第1の方向に直交する第2の方向に延在する一対の第2の辺と、を輪郭に有する矩形状を有し、
前記制御部は、前記第1の方向と前記第2の方向について、前記第1の余白の付加または前記画像データの一部の削除を行って前記プレビュー画像を生成する請求項1から6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項8】
ユーザにより設定された印刷設定に基づいて第1のサイズの画像データの印刷を実行するときの印刷結果をプレビューするプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成工程と、
前記プレビュー画像の表示部への表示を制御する表示制御工程と、
を含み、
前記表示制御工程では、前記印刷設定のうち、印刷用紙として前記第1のサイズを超える第2のサイズの用紙が設定された場合に、第1の余白を含むプレビュー画像を前記第2のサイズに基づいて前記表示部に表示させ
、
前記第1のサイズは、画像印刷部の作像可能範囲と前記用紙とを重ねたときに重なり量が最大となる範囲のサイズである画像形成方法。
【請求項9】
コンピュータに、
ユーザにより設定された印刷設定に基づいて第1のサイズの画像データの印刷を実行するときの印刷結果をプレビューするプレビュー画像を生成するプレビュー画像生成ステップと、
前記プレビュー画像の表示部への表示を制御する表示制御ステップと、
を実行させ、
前記表示制御ステップでは、前記印刷設定のうち、印刷用紙として前記第1のサイズを超える第2のサイズの用紙が設定された場合に、第1の余白を含むプレビュー画像を前記第2のサイズに基づいて前記表示部に表示させ
、
前記第1のサイズは、画像印刷部の作像可能範囲と前記用紙とを重ねたときに重なり量が最大となる範囲のサイズである、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コピーを実行する前に、ユーザが設定した印刷用紙に関する印刷設定に基づく印刷結果のイメージを確認するためにプレビュー画面を表示して、ユーザがプレビュー画面を確認してからコピーを実行する画像形成装置が知られている。
【0003】
この画像形成装置では、記録用紙に原稿画像が記録された後に綴じる工程が行われる場合に、操作画面に表示される複数ページの原稿画像のプレビュー画像を、記録用紙の綴じ位置に応じて、操作画面に対して縦方向または横方向のいずれかの方向に沿って並べるようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、画像形成装置の作像可能範囲よりも大きな用紙が通紙可能な画像形成装置で、用紙を断裁することを前提に、作像可能範囲よりも大きいサイズの用紙(以下、ノビ紙という)を使用して印刷する場合のプレビュー画像については考慮されていない。ノビ紙に印刷を行う場合は、用紙の中央に画像形成が行われ、画像の周囲は余白となるが、作像イメージをプレビュー表示すると、ノビ紙の作像可能範囲以外の部分が表示されず、最終的に得られる用紙のイメージとは異なる表示がなされてしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、作像可能範囲のサイズよりも大きいサイズの用紙に印刷を行う場合に、最終的に用紙に印刷されたイメージと同じ作像イメージをプレビュー表示することができる画像形成装置、画像形成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、表示部と、ユーザにより設定された印刷設定に基づいて第1のサイズの画像データの印刷を実行するときの印刷結果をプレビューするプレビュー画像の前記表示部への表示を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷設定のうち、印刷用紙として前記第1のサイズを超える第2のサイズの用紙が設定された場合に、第1の余白を含むプレビュー画像を前記第2のサイズに基づいて前記表示部に表示させる。また、前記制御部は、画像印刷部の作像可能範囲と前記用紙とを重ねたときに重なり量が最大となる範囲のサイズを前記第1のサイズとする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、作像可能範囲よりも大きな用紙に印刷を行う場合に、最終的に用紙に印刷されたイメージと同じ作像イメージをプレビュー表示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態による画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、第1の実施の形態による画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態による操作部および表示部の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、作像可能範囲情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、用紙長さ情報の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態によるコピー時の原稿読み取り処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態による読取サイズ情報の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態による原稿読み取り処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1の実施の形態による原稿読み取り処理の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第1の実施の形態による原稿読み取り処理の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第1の実施の形態による原稿読み取り処理の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、第1の実施の形態によるプレビュー画像表示処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、第1の実施形態によるプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。
【
図14】
図14は、第1の実施形態によるプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。
【
図15】
図16は、第1の実施形態によるプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。
【
図16】
図16は、第1の実施形態によるプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、第1の実施の形態によるプレビュー画面の一例を示す図である。
【
図18】
図18は、第2の実施の形態による画像データを変倍したときのプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。
【
図19】
図19は、第2の実施の形態による画像データを変倍したときのプレビュー画像の表示処理の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態による画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置100は、CPU(Central Processing Unit)12と、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、HDD(Hard Disk Drive)15と、を有する。なお、HDDに代えて、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置が用いられてもよい。また、画像形成装置100は、エンジン16と、操作パネル17と、通信I/F18と、を有する。上記各部は、システムバス11を介して相互に接続される。
【0011】
エンジン16は、コピー機能、スキャナ機能およびプリンタ機能等の各種の機能を実行するものであり、これらの機能を実現するための汎用的な情報処理および通信以外の処理を行なうハードウェアである。例えば、エンジン16は、原稿を読み取るスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行なうプロッタ等を有する。エンジン16には、さらに、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(Auto Document Feeder)のような特定のオプションを備えることもできる。
【0012】
CPU12は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する。CPU12は、RAM14を作業領域として、ROM13またはHDD15等に格納されたプログラムを実行する。これにより、CPU12は、画像形成装置100全体の動作を制御する。すなわち、CPU12は、エンジン16に、上述したスキャナ機能およびプリンタ機能等を実行させる。
【0013】
操作パネル17は、利用者の操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、各種画像(画面)を表示する。本実施の形態では、操作パネル17が、各種入力の受け付けを行なう受付機能と、各種画像(画面)の表示を行なう表示機能との双方を一体的に備えたタッチパネルである場合を説明するが、これに限定されるものではない。例えば、操作パネル17は、各種の入力を受け付ける入力装置と、各種情報を表示する表示装置との別体として構成されてもよい。
【0014】
通信I/F18は、ネットワークを介して、外部装置(例えば、クライアント端末等)と通信するためのインタフェースである。
【0015】
図2は、第1の実施の形態による画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置100は、画像入力部101と、画像蓄積部102と、画像印刷部103と、操作部104と、表示部105と、制御部106と、を備える。
【0016】
画像入力部101は、光学スキャナによる紙原稿の読み取り、あるいはデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置からのプリンタ画像などを受け付け、デジタル化した画像データを生成する。
【0017】
画像蓄積部102は、画像入力部101で生成された画像データを蓄積し、保存する。画像蓄積部102は、紙原稿をコピーして印刷したり、情報処理装置からのプリンタ画像を印刷したりするときなどのように、印刷完了まで一時的に画像データを保存する場合もあるし、画像形成装置100の電源が落とされた後も画像データを保持し続け、再利用する場合もある。画像蓄積部102は、用途に応じて、例えば、
図1のRAM14またはHDD15に画像データを保存する。
【0018】
画像印刷部103は、画像蓄積部102に蓄積されている画像データの記録媒体への印刷を行う。記録媒体は、例えば紙である。
【0019】
操作部104は、利用者からの原稿読み取りまたは印刷の実行の指示を受け付けたり、利用者による読み取り条件または印刷条件の詳細な設定の指示を受け付けたりする。
【0020】
表示部105は、利用者に対して原稿読み取りまたは印刷の操作に関する情報を表示する。原稿読み取りまたは印刷の操作に関する情報として、例えば読取条件または印刷条件の設定画面、読み取りまたは印刷の実行指示画面、あるいは印刷プレビュー画面などが例示される。
【0021】
操作部104と表示部105とは、表示部とボタンなどのように別々に構成されてもよいし、位置入力部付きの表示部のタッチパネルのように一体的に構成されてもよい。
図3は、第1の実施の形態による操作部および表示部の構成の一例を示す図である。この例では、操作部104と表示部105とが、タッチパネル200として構成されている。
【0022】
タッチパネル200は、表示画面210を有し、表示画面210内に、3つのタッチパネル領域220,230,240が設けられている。タッチパネル領域220には、出力色、原稿画像の種類、コピー出力の濃度、原稿送りなどについての設定を行うためのボタンが配置されている。タッチパネル領域230には、コピーの後処理の設定を行うためのボタンと、原稿枚数、セットした枚数(部数)およびコピーした枚数(部数)の表示領域と、が配置されている。
【0023】
タッチパネル領域240には、印刷対象の用紙種類の選択、印刷対象の出力倍率の設定、印刷対象の用紙への印刷方法などについての設定を行うためのボタンが配置されている。なお、用紙は、第1の方向に延在する一対の第1の辺と、第1の方向に直交する第2の方向に延在する一対の第2の辺と、を輪郭に有する矩形状を有するものとする。印刷対象の用紙種類の選択には、印刷対象の給紙トレイを選択する給紙トレイ選択ボタン231が設けられている。給紙トレイ選択ボタン231は、画像形成装置100に設けられる給紙トレイを選択するものであり、ここでは、第1の給紙トレイから第5の給紙トレイを選択するための選択ボタン231a~231eが配置されている。また、各選択ボタン231a~231eには、給紙トレイを識別する情報と、給紙トレイに設定されている用紙の内容と、が表示されている。例えば、選択ボタン231aは、第1の給紙トレイにA4サイズの用紙が縦置きで配置されていることを示しており、選択ボタン231bは、第2の給紙トレイに12インチ×18インチサイズの用紙が横置きで配置されていることを示している。選択ボタン231cは、第3の給紙トレイにA3サイズの用紙が横置きで配置されていることを示しており、選択ボタン231dは、第4の給紙トレイにA3サイズよりも副走査方向のサイズが大きいA3ノビ紙1が横置きで配置されていることを示しており、選択ボタン231eは、第5の給紙トレイにA3サイズよりも主走査方向のサイズが大きいA3ノビ紙2が横置きで配置されていることを示している。給紙トレイ選択ボタン231のうちのいずれかの選択ボタン231a~231eが選択されると、画像形成装置100は、選択ボタンで選択された給紙トレイに設定されている用紙を用いた印刷を行う。なお、以下の実施の形態では、ノビ紙は、作像可能範囲よりも大きいサイズの用紙のことをいうものとする。
【0024】
制御部106は、画像入力部101、画像蓄積部102、画像印刷部103、操作部104および表示部105の制御を行う。具体的には、制御部106は、操作部104からの指示に従って、画像入力、プレビュー画像の表示、画像印刷などの指示を行う。制御部106は、ユーザにより設定された印刷設定に基づいて画像データの印刷を実行するときの印刷結果をプレビューするプレビュー画像の表示部105への表示を制御する機能を有する。
【0025】
本実施の形態では、制御部106は、給紙トレイ選択ボタン231で選択された用紙のサイズと、画像印刷部103の作像可能範囲のサイズと、に応じて画像入力部101で生成される画像データの読取サイズを決定する。概略的には、画像データの読取サイズは、作像可能範囲と用紙とを、方向を合わせて重ねたときに重なり量が最大となるサイズである。画像蓄積部102には、決定された読取サイズの画像データが蓄積されることになる。読取サイズは、用紙の搬送方向を副走査方向とし、用紙に平行でかつ副走査方向に直交する方向を主走査方向とした場合に、主走査方向の画像長および副走査方向の画像長を含む。主走査方向の画像長は、主走査方向で用紙のサイズおよび作像可能範囲のサイズのうちの短い方の長さであり、副走査方向の画像長は、副走査方向で用紙のサイズおよび作像可能範囲のサイズのうちの短い方の長さである。
【0026】
また、制御部106は、操作部104から作像イメージのプレビュー表示の指示を受け付けた場合に、選択された用紙のサイズと、画像データの読取サイズと、の大小関係に応じて作像イメージを作成し、表示部105にプレビュー表示する。ここでは、主走査方向および副走査方向の用紙のサイズおよび画像データの読取サイズを比較することによって、プレビュー表示の仕方を制御する。
【0027】
例えば、主走査方向および副走査方向での用紙のサイズと読取サイズとが同じである場合には、制御部106は、画像蓄積部102に蓄積された画像データをそのまま表示部105にプレビュー表示する。また、主走査方向または副走査方向で用紙のサイズが読取サイズよりも小さい場合には、制御部106は、画像蓄積部102に蓄積された画像データに対して、その方向の画像を一部削除した画像データを表示部105にプレビュー表示する。さらに、主走査方向または副走査方向で用紙のサイズが読取サイズよりも大きい場合には、画像蓄積部102に蓄積された画像データに対して、その方向に余白を付加した画像データを表示部105にプレビュー表示する。
【0028】
このような処理を行うために、制御部106は、画像印刷部103の作像可能範囲情報と、用紙種類ごとの用紙長さ情報と、を保持している。
図4は、作像可能範囲情報の一例を示す図であり、
図5は、用紙長さ情報の一例を示す図である。
図4の作像可能範囲情報は、画像印刷部103での作像可能範囲の主走査方向および副走査方向のサイズを示すものである。この作像可能範囲情報は、画像形成装置100ごとに異なり、装置特有の情報として、制御部106に組み込まれている。
【0029】
図5の用紙長さ情報は、画像形成装置100で使用される可能性のある用紙について、用紙種類ごとの主走査方向および副走査方向のサイズを示すものである。ここでは、定型のサイズを有する用紙に加えて、A3のノビ紙についてのサイズも含まれている。用紙種類が「A3ヨコノビ1」は、A3用紙に比して、副走査方向の長さが長くなっており、用紙種類「A3ヨコノビ2」は、A3用紙に比して、主走査方向の長さが長くなっている。この用紙長さ情報は、制御部106に組み込まれている。制御部106は、用紙長さ情報を用いることで、操作部104で選択された給紙トレイの用紙種類から、給紙トレイに設定されている用紙の主走査方向および副走査方向の長さに変換することができる。
【0030】
つぎに、このような画像形成装置でのプレビュー画面の表示方法を含む画像形成方法について説明する。
図6は、第1の実施の形態によるコピー時の原稿読み取り処理の手順の一例を示すフローチャートである。まず、制御部106は、画像印刷部103の作像可能範囲情報を取得する(ステップS11)。また、制御部106は、操作部104から利用者によって選択された給紙トレイに設定されている用紙の種類を取得し(ステップS12)、用紙の種類に対応する用紙長さ情報を取得する(ステップS13)。
【0031】
その後、制御部106は、主走査方向において、選択された用紙の長さ(以下、用紙長という)が作像可能範囲の長さ(以下、作像可能長という)以下であるかを判定する(ステップS14)。制御部106は、用紙長が作像可能長以下である場合(ステップS14でYesの場合)には、用紙長を画像長とし(ステップS15)、用紙長が作像可能長より大きい場合(ステップS14でNoの場合)には、作像可能長を画像長とする(ステップS16)。
【0032】
ステップS15またはステップS16の後、制御部106は、副走査方向において、用紙長が作像可能長以下であるかを判定する(ステップS17)。制御部106は、用紙長が作像可能長以下である場合(ステップS17でYesの場合)には、用紙長を画像長とし(ステップS18)、用紙長が作像可能長より大きい場合(ステップS17でNoの場合)には、作像可能長を画像長とする(ステップS19)。
【0033】
ステップS18またはステップS19の後、制御部106は、主走査方向の画像長×副走査方向の画像長の読取サイズで原稿を読み取るように、画像入力部101に指示を出す。これによって、画像入力部101は、指示された読取サイズで光学スキャナによる紙原稿の読み取りを行い(ステップS20)、画像データを生成し、生成された画像データを画像蓄積部102に蓄積する(ステップS21)。このとき、制御部106は、画像データとともに、蓄積した画像データの読取サイズも、画像蓄積部102に蓄積する。
図7は、実施形態による読取サイズ情報の一例を示す図である。
図7に示されるように、読み取った画像データに識別情報を付し、識別情報毎に、主走査方向の画像長および副走査方向の画像長を記録する。識別情報としては、1回に読み取る紙原稿を1ページとしたページ番号を用いることができる。以上で、コピー時の原稿読み取り処理が終了する。
【0034】
図8~
図11は、第1の実施の形態による原稿読み取り処理の一例を示す図である。ここでは、画像印刷部103の作像可能範囲320が
図4の作像可能範囲情報に示されるように、主走査方向が305mmであり、副走査方向が457mmである場合のコピー時の原稿読み取り処理の一例を説明する。
【0035】
<主走査方向および副走査方向で用紙長が作像可能長以下である場合>
この場合は、
図3で、選択ボタン231aが選択された場合に相当する。選択ボタン231aに対応する給紙トレイの用紙の種類は、A4用紙である。
図8に示されるように、用紙310の主走査方向の用紙長は、210mmであり、副走査方向の用紙長が297mmである。この場合、主走査方向、副走査方向ともに、用紙長は、作像可能長以下となる。つまり、画像データ330の読取サイズは、用紙310の用紙長と同じとなる。
【0036】
<主走査方向および副走査方向で用紙長が作像可能長よりも長い場合>
この場合は、
図3には図示されていないが、13インチ×19インチの横置きの用紙が選択された場合に相当する。
図9に示されるように、用紙310の主走査方向の用紙長は、330.2mmであり、副走査方向の用紙長が482.6mmである。この場合、主走査方向、副走査方向ともに、用紙長は、作像可能長よりも大きくなる。つまり、画像データ330の読取サイズは、作像可能範囲320の作像可能長と同じとなる。
【0037】
<主走査方向の用紙長が作像可能長以下であり、副走査方向の用紙長が作像可能長よりも長い場合>
この場合は、
図3で、選択ボタン231dが選択された場合に相当する。選択ボタン231dに対応する給紙トレイの用紙の種類は、A3ノビ紙1である。
図10に示されるように、用紙310の主走査方向の用紙長は297mmであり、副走査方向の用紙長が482.6mmである。この場合、主走査方向では、用紙長が作像可能長よりも短く、副走査方向では、作像可能長が用紙長よりも短い。つまり、画像データの読取サイズは、主走査方向では用紙長を有し、副走査方向では作像可能長を有する。
【0038】
<主走査方向の用紙長が作像可能長よりも大きく、副走査方向の用紙長が作像可能長以下である場合>
この場合は、
図3で、選択ボタン231eが選択された場合に相当する。選択ボタン231eに対応する給紙トレイの用紙の種類は、A3ノビ紙2である。
図11に示されるように、用紙310の主走査方向の用紙長は330.2mmであり、副走査方向の用紙長が420mmである。この場合、主走査方向では、作像可能長が用紙長よりも短く、副走査方向では、用紙長が作像可能長よりも短い。つまり、画像データの読取サイズは、主走査方向では作像可能長を有し、副走査方向では用紙長を有する。
【0039】
図12は、第1の実施の形態によるプレビュー画像表示処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、画像データを拡大、縮小せずに、すなわち等倍で印刷を実行する場合を例に挙げて説明する。まず、制御部106は、操作部104から利用者によって選択された給紙トレイに設定されている用紙の種類に対応する用紙長さ情報を取得する(ステップS31)。また、制御部106は、画像蓄積部102から印刷しようとしている画像データに対応する読取サイズを取得する(ステップS32)。
【0040】
その後、制御部106は、主走査方向で用紙長と画像データの画像長とが等しいかを判定する(ステップS33)。主走査方向で用紙長と画像長とが等しくない場合(ステップS33でNoの場合)には、主走査方向において、用紙長が画像長よりも長いかを判定する(ステップS34)。主走査方向の用紙長が画像長よりも長い場合(ステップS34でYesの場合)には、制御部106は、主走査方向に付加する余白の余白長を計算する(ステップS35)。余白長は、次式(1)によって算出される。
余白長=(用紙長-画像長)/2 ・・・(1)
【0041】
ついで、制御部106は、画像データの主走査方向に算出した余白長を有する余白を付加する(ステップS36)。余白は、画像データの主走査方向の両端部に付加される。
【0042】
ステップS34で、主走査方向の用紙長が画像長以下である場合(ステップS34でNoの場合)には、制御部106は、主走査方向から削除する削除画像長を計算する(ステップS37)。削除画像長は、次式(2)によって算出される。
削除画像長=画像長-用紙長 ・・・(2)
【0043】
その後、制御部106は、画像データの主走査方向の端部から算出した削除画像長の画像を削除する(ステップS38)。例えば、画像データまたは用紙の左上、右上、左下および右下のうち所定の点を印刷処理の原点とした場合には、画像データの主走査方向のうち、印刷処理の原点となる側とは反対側から、算出した削除画像長の画像が削除される。また、画像データまたは用紙の中心を印刷処理の原点とした場合には、画像データの両側からそれぞれ算出した削除画像長の1/2の画像が削除される。なお、この処理は、例えば、A3機で、A3サイズの原稿をスキャンして、用紙種類がA4の用紙に印刷する場合で、画像データの拡大縮小の設定において、「等倍」が設定された場合に、この処理が実行される。また、画像データの拡大縮小の設定において、「等倍」以外の設定値が設定された場合は、拡大、縮小の倍率またはサイズ(長さ)に応じて削除領域が変わる。
【0044】
ステップS33で主走査方向の用紙長が画像長と等しい場合(ステップS33でYesの場合)、ステップS36の後、またはステップS38の後、制御部106は、副走査方向で用紙長と画像長とが等しいかを判定する(ステップS39)。副走査方向で用紙長と画像長とが等しくない場合(ステップS39でNoの場合)には、副走査方向において、用紙長が画像長よりも長いかを判定する(ステップS40)。副走査方向の用紙長が画像長よりも長い場合(ステップS40でYesの場合)には、制御部106は、副走査方向に付加する余白の余白長を(1)式にしたがって計算する(ステップS41)。ついで、制御部106は、主走査方向の処理で得られた画像データの副走査方向に算出した余白長を有する余白を付加する(ステップS42)。余白は、画像データの副走査方向の両端部に付加される。
【0045】
ステップS40で、副走査方向の用紙長が画像長以下である場合(ステップS40でNoの場合)には、制御部106は、副走査方向から削除する削除画像長を(2)式にしたがって計算する(ステップS43)。
【0046】
その後、制御部106は、主走査方向の処理で得られた画像データの副走査方向の端部から算出した削除画像長の画像を削除する(ステップS44)。この場合の画像の削除の仕方は、ステップS38で説明したものと同様である。そして、制御部106は、表示部105にプレビュー画像を表示し(ステップS45)、処理が終了する。
【0047】
図13~
図16は、第1の実施形態によるプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。ここでは、画像印刷部103の作像可能範囲320が
図4の作像可能範囲情報に示されるように、主走査方向が305mmであり、副走査方向が457mmである場合のコピー時の原稿読み取り処理の一例を説明する。
【0048】
<主走査方向および副走査方向で用紙長が画像長と等しい場合>
例えば、
図13に示されるように、用紙310の種類がA4サイズであり、画像データ330のサイズもA4サイズである場合である。この場合には、画像データ330がそのままプレビュー画像340となる。
【0049】
<主走査方向および副走査方向で用紙長が画像長よりも長い場合>
例えば、
図14に示されるように、用紙310の種類が13インチ×19インチの用紙であり、画像データ330のサイズが12インチ×18インチである場合である。この場合には、画像データ330の主走査方向の両側および副走査方向の両側に余白345が付加されたものがプレビュー画像340となる。プレビュー画像340の大きさは、用紙310のサイズと同じとなる。
【0050】
<主走査方向では用紙長と画像長とが等しく、副走査方向で用紙長が画像長よりも長い場合>
例えば、
図15に示されるように、用紙310の種類がA3のノビ紙1であり、画像データ330のサイズがA3サイズである場合である。この場合には、画像データ330の副走査方向の両側に余白345が付加されたものがプレビュー画像340となる。プレビュー画像340の大きさは、用紙310のサイズと同じとなる。
【0051】
<主走査方向で用紙長が画像長よりも長く、副走査方向では用紙長と画像長とが等しい場合>
例えば、
図16に示されるように、用紙310の種類がA3のノビ紙2であり、画像データ330のサイズがA3サイズである場合である。この場合には、画像データ330の主走査方向の両側に余白345が付加されたものがプレビュー画像340となる。プレビュー画像340の大きさは、用紙310のサイズと同じとなる。
【0052】
図17は、第1の実施の形態によるプレビュー画面の一例を示す図である。この図では、例えば、
図9および
図14のように、主走査方向および副走査方向において、用紙長が作業可能長よりも長く、かつ用紙長が画像長よりも長い場合を示している。タッチパネル200の表示画面210には、プレビュー画像340が表示されている。プレビュー画像340には、画像データ330と、画像データ330の主走査方向および副走査方向の両側に余白345と、が含まれており、実際に画像データを用紙に印刷したときのイメージと同じイメージが示されている。
【0053】
なお、上記した説明では、画像形成装置100で原稿をスキャンして得られたデジタルデータのプレビュー画像を表示部105に表示する場合を示したが、情報処理装置から入力されたプリンタ画像に対しても同様にしてプレビュー画像を表示することができる。例えば、情報処理装置から印刷ジョブを画像形成装置100またはプリントサーバに送信し、画像形成装置100またはプリントサーバが印刷ジョブを保持しておき、利用者が画像形成装置100において、印刷対象の文書を選択して印刷を指示したことに応じて印刷を実行させる、所謂プルプリント/オンデマンド印刷/ロケーションフリー印刷の場合、利用者が印刷ジョブのプレビューを行い、印刷を指示することができる。ただし、この場合には、スキャンが行われないため、
図6のコピー時の原稿読み取り処理は実行されない。
【0054】
情報処理装置から入力されたプリンタ画像の印刷を行う場合には、蓄積された画像データの読取サイズと用紙サイズとが等しい場合には読取サイズでプレビュー画像が表示される。また、用紙サイズの方が読取サイズよりも大きい場合には余白が付加されたプレビュー画像が表示され、読取サイズの方が用紙サイズよりも大きい場合には、画像データが一部削除された用紙サイズのプレビュー画像が表示される。なお、余白の算出は
図12のプレビュー画像表示処理と同じように行われるが、
図12の用紙長は、ドライバなどで設定された用紙サイズとなり、
図12の画像長は、作像可能サイズの上限となる。
【0055】
第1の実施形態では、コピーを行う場合には、原稿読み取り処理によって、主走査方向および副走査方向において、用紙長および作像可能長のうち短い方を画像データの読取サイズとした。また、プレビュー画像表示処理で、主走査方向または副走査方向において、用紙長が画像データの画像長よりも大きい場合に、その走査方向の画像データの両側に余白を付加したプレビュー画像を形成し、表示するようにした。これによって、作像可能範囲よりも大きなサイズの用紙に印刷を行う場合に、最終的に用紙に印刷されたイメージと同じ余白を有する作像イメージをプレビュー表示することができ、利用者は最終的に得られる用紙のイメージを確認することができる。
【0056】
(第2の実施の形態)
第1の実施形態の
図12のプレビュー画像表示処理は、画像データの拡大または縮小をせずに、等倍で印刷を実行する場合を例に挙げた。第2の実施形態では、画像データの拡大または縮小を行う場合の余白の付加の方法について説明する。
【0057】
図18は、第2の実施の形態による画像データを変倍したときのプレビュー画像の表示処理の一例を示す図である。ここでは、
図18(a)に示されるように、用紙310の種類が13インチ×19インチの用紙であり、画像データ330のサイズがA3である場合である。等倍が指定された場合には、主走査方向および副走査方向において、用紙長は画像長よりも長いので、第1の実施の形態で説明したように、画像データ330の主走査方向および副走査方向の両側に余白345が付加されることになる。一方、画像データの拡大または縮小が指示された場合には第1の実施の形態で算出された余白長が、さらに拡大率・縮小率または拡大サイズ・縮小サイズに応じて調整される。以下に、画像データを縮小する場合と拡大する場合について説明する。なお、ここでは、画像データの右上を原点Oとする場合を例に挙げる。
【0058】
<画像データを縮小する場合>
基本的には、画像データを縮小した大きさの余白を追加する処理が行われる。
図12のステップS35で、制御部106は、主走査方向に付加する余白長を計算するとともに、縮小によって生じる追加余白長を計算する。制御部106は、主走査方向で、等倍の画像データ330の画像長と、縮小後の画像データ330aの変倍後画像長と、を用いて、次式(3)にしたがって追加余白長を算出する。
追加余白長=(画像長-変倍後画像長) ・・・(3)
【0059】
その後、ステップS36で、制御部106は、画像データの主走査方向に計算された余白長を有する余白345を付加するとともに、画像データを設定された倍率に縮小して、計算された追加余白長を有する追加余白345aを付加する。
図18(b)に示されるように、原点Oを中心として画像データ330を所定の倍率で縮小して変倍した画像データ330aとする。このとき、制御部106は、画像データ330の配置領域の原点Oを含む主走査方向の端部と対向する端部から画像データ330の内側に向かって、算出した追加余白長を有する追加余白345aを付加する。
【0060】
副走査方向の付加する余白長の計算処理(ステップS41)および余白の付加処理(ステップS42)でも、同様の処理が行われる。
【0061】
<画像データを拡大する場合>
基本的には、画像データを拡大した大きさの余白を除去する処理が行われる。
図12のステップS35で、制御部106は、主走査方向に付加する余白長を計算するとともに、拡大によって生じる削除余白長を計算する。制御部106は、主走査方向で、等倍の画像データ330の画像長と、拡大後の画像データ330bの変倍後画像長と、を用いて、次式(4)にしたがって追加余白長を算出する。
削除余白長=(変倍後画像長-画像長) ・・・(4)
【0062】
その後、ステップS36で、制御部106は、画像データの主走査方向に計算された余白長を有する余白345を付加するとともに、画像データを設定された倍率に拡大して、計算された削除余白長分の余白347を余白345から削除する。
図18(c)に示されるように、原点Oを中心として画像データ330を所定の倍率で縮小して変倍した画像データ330aとする。このとき、制御部106は、画像データ330の配置領域の原点Oを含む主走査方向の端部と対向する端部から画像データ330の外側に向かって、算出した削除余白長を有する余白347を削除する。
【0063】
副走査方向の付加する余白長の計算処理(ステップS41)および余白の付加処理(ステップS42)でも、同様の処理が行われる。
【0064】
なお、ここでは、画像データ330の右上に原点Oがある場合を例に挙げたが、画像データの左上、左下、右下、または用紙の左上、右上、左下、右下のうち、所定の点を原点としてもよい。また、画像データまたは用紙の中心を原点としてもよい。
図19は、第2の実施の形態による画像データを変倍したときのプレビュー画像の表示処理の他の例を示す図である。ここでは、
図18と同様に、用紙310の種類が13インチ×19インチの用紙であり、画像データ330のサイズがA3である場合を示している。また、原点Oが画像データ330の中心にある場合を示している。
【0065】
図19(a)に示されるように、画像データ330を縮小する場合には、画像データ330の配置領域の主走査方向の両端部から内側に向かって、(3)式で算出した追加余白長の1/2の追加余白345aが付加される。
【0066】
また、
図19(b)に示されるように、画像データ330を拡大する場合には、画像データ330の配置領域の主走査方向の両端部から外側に向かって、(4)式で算出した削除余白長の1/2の余白347が削除される。
【0067】
第2の実施の形態では、画像データの拡大、縮小が指示された場合に、拡大した大きさの余白を除去し、縮小した大きさの余白を追加した。これによって、作像可能範囲よりも大きな用紙に印刷を行う場合で、画像データの倍率を変更した場合でも、最終的に用紙に印刷されたイメージと同じ余白を有する作像イメージをプレビュー表示することができ、利用者は最終的に得られる用紙のイメージを確認することができる。
【0068】
本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0069】
また、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0070】
さらに、本実施の形態の画像形成装置100で実行されるプログラムを、プログラムROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0071】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0072】
100 画像形成装置
101 画像入力部
102 画像蓄積部
103 画像印刷部
104 操作部
105 表示部
106 制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0073】