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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-08-30
(45)【発行日】2022-09-07
(54)【発明の名称】燃料油組成物
(51)【国際特許分類】
   C10L 1/04 20060101AFI20220831BHJP
【FI】
C10L1/04
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018183337
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020050807
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-04-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000183646
【氏名又は名称】出光興産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134647
【弁理士】
【氏名又は名称】宮部 岳志
(72)【発明者】
【氏名】香取 広平
(72)【発明者】
【氏名】呂 梁
(72)【発明者】
【氏名】田中 真璃奈
(72)【発明者】
【氏名】吉田 克巳
【審査官】岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-166415(JP,A)
【文献】特開2010-132721(JP,A)
【文献】特開2013-216790(JP,A)
【文献】特開2017-119780(JP,A)
【文献】特開2015-166414(JP,A)
【文献】特開2000-239675(JP,A)
【文献】特開2011-184672(JP,A)
【文献】特開2015-074695(JP,A)
【文献】特開2014-156533(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0240174(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C10L 1/04
C10L 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軽油基材に、接触分解軽油を4.8~9.9容量%、及びエキストラクトを0.5~5.0容量%含め、
1環芳香族分が6.0質量%以下、2環芳香族分が24.0質量%以下、3環芳香族分が3.5質量%以上、4環芳香族分が1.5質量%以上、硫黄分が0.100質量%以下、及び10%残留炭素分が0.20質量%以上
であることを特徴とするA重油組成物。
【請求項2】
ナフテノベンゼン類が6.0質量%以下である請求項1に記載のA重油組成物。
【請求項3】
前記接触分解軽油が、1環芳香族分を3.0~20.0質量%、及び2環芳香族分を50.0~75.0質量%含む請求項1又は2に記載のA重油組成物。
【請求項4】
PetroOXY誘導期間が250min以上であり、6週間貯蔵後の全漁連漁船用燃料油規格の漁連法に従って測定されるドライスラッジの量が2.0mg/100ml以下である、請求項1乃至3のいずれかに記載のA重油組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は貯蔵安定性に優れたA重油組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料油組成物であるA重油組成物は農耕機、漁業用の中小型船舶、暖房、ボイラーなどの燃料に用いられている。また、停電時や災害発生時の非常時に備えてA重油組成物を貯蔵する場合において、劣化の少ないA重油組成物を供給する必要性が増している。貯蔵安定性が良好なA重油組成物として、例えば、特許文献1(特開平10-298568号公報)には、(A)沸点範囲170~380℃、50%留出点200~330℃、15℃密度0.860~0.985g/cmの軽質サイクル油を40容量%以上60容量%未満と、(B)沸点範囲130~500℃、50%留出点250~400℃、15℃密度0.840~0.950g/cmの直脱軽油を7~30容量%と、(C)その他の灯油又は軽油と、(D)残留炭素分付与用の基材を含有し、(E)かつ10%残油の残留炭素分が0.2質量%をこえ、(F)更に40以上のセタン指数を有するA重油組成物が記載されている。このA重油組成物は、直脱軽油を軽質サイクル油に対し一定割合混合することにより、貯蔵安定性が改善されている。しかしながら、特許文献1では貯蔵安定性が確認されている期間は短く、このような貯蔵でA重油組成物からスラッジが発生しなくても、長期間の貯蔵でスラッジが発生することがありうる。特に大災害時の非常用としての燃料に対応するには、長期にわたってA重油組成物を貯蔵できることが求められる。
【0003】
ところで、製油所での燃料油製造工程中に、接触分解軽油が製造される。これを有効利用するために、接触分解軽油を混合してA重油組成物を製造することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平10-298568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、接触分解軽油を混合するとA重油組成物の酸化安定性が悪くなるため、多量の接触分解軽油を混合することができない。そこで本開示は、長期にわたってスラッジが発生せず、接触分解軽油を多量に含んでいても酸化安定性が良好なA重油組成物である燃料油組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、接触分解軽油を2.0~20.0容量%、及びエキストラクトを0.5~5.0容量%含み、1環芳香族分が6.0質量%以下、2環芳香族分が24.0質量%以下、3環芳香族分が3.5質量%以上、4環芳香族分が1.5質量%以上、硫黄分が0.100質量%以下、及び10%残留炭素分が0.20質量%以上である燃料油組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、長期にわたってスラッジが発生せず、接触分解軽油を多量に含んでいても酸化安定性が良好な燃料油組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示に係る燃料油組成物は、JIS K 2205(1種)規格を満たすA重油組成物である。本開示に係るA重油組成物は、接触分解軽油を含む。接触分解軽油は、流動接触分解(FCC)装置又は残渣油流動接触分解装置(RFCC)より得られた流動接触分解軽油(LCO)留分であるのが好ましい。ここで、接触分解軽油の芳香族分が多すぎると、A重油組成物の酸化安定性が悪化したり、セタン指数が低下したりすることがあり、少なすぎると貯蔵後のスラッジが生成しやすくなったりすることがある。したがって、接触分解軽油は、1環芳香族分を3.0~20.0質量%含むのが好ましく、5.0~15.0質量%含むのがより好ましく、5.0~10.0質量%含むのが更に好ましい。1環芳香族分が多い接触分解軽油を混合してA重油組成物を製造すると、A重油組成物中の1環芳香族分が多くなり、酸化安定性の悪化及びセタン指数の低下を招く。また、接触分解軽油は、2環芳香族分を50.0~75.0質量%含むのが好ましく、55.0~70.0質量%含むのがより好ましく、58.0~70.0質量%含むのが更に好ましい。2環芳香族分が多い接触分解軽油を混合してA重油組成物を製造すると、A重油組成物中の2環芳香族分が多くなり、酸化安定性の悪化及びセタン指数の低下を招く。接触分解軽油中、3環芳香族分は5.0~20.0質量%、4環芳香族分は0.5~5.0質量%とすることができる。接触分解軽油中の1環、2環、3環、及び4環芳香族分の含有量は、接触分解軽油を得る際の反応温度、反応時間、反応圧力、又は蒸留温度などを変化させることにより調整することができる。
【0009】
接触分解軽油の含有量は、A重油組成物中に、2.0~20.0容量%である。接触分解軽油がより多く利用されるのがコスト面等から望ましいため、接触分解軽油の含有量は、A重油組成物中に、好ましくは4.0容量%以上、より好ましくは5.0容量%以上、更に好ましくは8.0容量%以上、特に好ましくは10.0容量%以上である。酸化安定性の面から、接触分解軽油の含有量は、好ましくは15.0容量%以下である。所定の接触分解軽油などを混合してA重油組成物中の1環、2環、3環、及び4環芳香族分等の含有量を調整することにより、接触分解軽油をより多くA重油組成物に混合することができ、酸化安定性も高くすることができる。
【0010】
本開示に係るA重油組成物は、エキストラクトを含む。エキストラクトは、原油の蒸留操作により残渣油を分離し、分離した残渣油を減圧蒸留により分離した留分又は減圧残渣油に含まれる芳香族分を溶剤に溶解させた後、この溶剤から芳香族分を抽出した抽出物である。エキストラクトの性状は、例えば、15℃の密度が0.9500~1.0000g/cm、100℃における動粘度が5.00~100.00mm/s、硫黄分が1.00~5.00質量%である。A重油組成物中のエキストラクトの含有量は、0.5~5.0容量%、好ましくは0.5~3.0容量%、より好ましくは0.5~2.0容量%である。A重油組成物の残炭調整材として用いることにより、A重油組成物を長期間貯蔵してもスラッジが発生しないものとすることができる。
【0011】
本開示に係るA重油組成物は、芳香族分を20.0~45.0質量%含むのが好ましい。芳香族分が多すぎると、酸化安定性が悪化したり、セタン指数が低下したりすることがあり、少なすぎると貯蔵後のスラッジが生成しやすくなったりすることがある。A重油組成物は、1環芳香族分の含有量が6.0質量%以下であり、好ましくは2.0~6.0質量%、より好ましくは3.0~5.5質量%である。1環芳香族分が多すぎると、酸化安定性が悪くなる。1環芳香族分の含有量は、接触分解軽油の組成及び添加量を変えることにより調整することができる。1環芳香族分は、ベンゼン、アルキル基を有するベンゼン、及びナフテン環を有するベンゼン(ナフテノベンゼン類)が挙げられる。ナフテノベンゼン類は、インダン、インダン類及びテトラリン類が挙げられ、インダン類はアルキル基を有するインダン、テトラリン類はテトラリン及びアルキル基を有するテトラリンが挙げられる。ナフテノベンゼン類の含有量は、A重油組成物中に、好ましくは6.0質量%以下、より好ましくは1.0~6.0質量%、更に好ましくは2.0~5.5質量%、特に好ましくは2.0~3.5質量%である。ナフテノベンゼン類が多すぎると、酸化安定性が悪くなることがあり、またスラッジが発生しやすくなることがある。インダンの含有量は、A重油組成物中に好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.3質量%以下、更に好ましくは0.2質量%以下である。インダンが多すぎると、スラッジが発生しやすくなることがある。
【0012】
本開示に係るA重油組成物は、酸化安定性の観点から、2環芳香族分の含有量が24.0質量%以下、好ましくは21.0質量%以下、より好ましくは10.0~19.0質量%、更に好ましくは15.0~18.5質量%である。また、2環芳香族分の含有量が多すぎると燃焼性が悪くなることがあり、2環芳香族分の含有量が少なすぎると燃費が悪くなることがある。2環芳香族分の含有量は、接触分解軽油の組成及び添加量を変えることにより調整することができる。2環芳香族分は、ナフタレン、アルキル基を有するナフタレン、及びナフテン環を有するナフタレンが挙げられる。
【0013】
本開示に係るA重油組成物は、酸化安定性の観点から、3環芳香族分の含有量が3.5質量%以上、好ましくは3.5~10.0質量%、より好ましくは4.0~8.0質量%である。また、3環芳香族分の含有量が多すぎると燃焼性が悪くなることがあり、3環芳香族分の含有量が少なすぎると燃費が悪くなることがある。3環芳香族分の含有量は、接触分解軽油の組成及び添加量を変えることにより調整することができる。3環芳香族分は、フェナントレン、アントラセン、アルキル基を有するフェナントレン、アルキル基を有するアントラセン、ナフテン環を有するフェナントレン、及びナフテン環を有するアントラセンが挙げられる。
【0014】
本開示に係るA重油組成物は、酸化安定性の観点から、4環芳香族分の含有量が1.5質量%以上、好ましくは2.0~10.0質量%、より好ましくは2.5~8.0質量%である。また、4環芳香族分の含有量が多すぎると燃焼性が悪くなることがあり、4環芳香族分の含有量が少なすぎると燃費が悪くなることがある。4環芳香族分の含有量は、接触分解軽油の組成及び添加量を変えることにより調整することができる。4環芳香族分は、ピレン、アルキル基を有するピレン、及びナフテン環を有するピレンが挙げられる。
【0015】
所定の接触分解軽油を用いて1環、2環、3環、及び4環芳香族分等の含有量を調整することにより、本開示に係るA重油組成物は、接触分解軽油をより多く含んでいても、良好な酸化安定性を得ることができる。
【0016】
本開示に係るA重油組成物は、低硫黄のA重油組成物である。具体的には、本開示に係るA重油組成物は、硫黄分の含有量が0.100質量%以下であり、好ましくは0.010~0.100質量%である。硫黄分は、環境汚染源の一つであり、少ない方が好ましい。しかし、硫黄分の含有量が少なすぎると一般には酸化安定性が低下する。
【0017】
本開示に係るA重油組成物は、10%残留炭素分の含有量が0.20質量%以上、好ましくは0.25質量%以上、より好ましくは0.30質量%以上である。10%残留炭素分の含有量が多いと潤滑性が良くなるが、多すぎるとフィルター通油性が悪化するので、0.70質量%以下が好ましい。
【0018】
本開示に係るA重油組成物は、密度(15℃)が好ましくは0.8400~0.8900g/cm、より好ましくは0.8400~0.8850g/cm、更に好ましくは0.8400~0.8800g/cmである。密度が小さいと燃費が悪化することがあり、密度が大きいと排ガス中の黒煙が増加したり、セタン指数が下がり着火性が悪化したりすることがある。
【0019】
本開示に係るA重油組成物の蒸留性状について、初留点は140℃以上が好ましく、160℃以上がより好ましい。10%留出温度は210℃以上が好ましい。初留点又は10%留出温度が低いと、引火点及び動粘度が低くなり潤滑性が悪化しかねない。また、初留点又は10%留出温度が高すぎると、動粘度が高くなり流動性及びエンジン内での噴霧状態が悪化するので、初留点は250℃以下、10%留出温度は、270℃以下が好ましい。50%留出温度は好ましくは260~300℃である。50%留出温度が低すぎると燃費及び着火性に影響を及ぼすことがあり、高すぎると低温流動性が悪化することがある。90%留出温度は好ましくは300~380℃、より好ましくは320~360℃、更に好ましくは320~350℃である。90%留出温度が低すぎると着火性に影響を及ぼすことがあり、高すぎると低温流動性が悪化したり、燃焼排ガス中の黒煙が増加したりすることがある。
【0020】
本開示に係るA重油組成物は、セタン指数が好ましくは35.0以上であり、より好ましくは40.0以上、更に好ましくは45.0以上である。セタン指数が低すぎると着火性が悪くなる。セタン指数が高すぎると未燃炭化水素が発生しやすいなど、排ガス性状が悪化する可能性があるので、セタン指数は、55.0以下であることが好ましい。
【0021】
本開示に係るA重油組成物は、PetroOXY誘導期間が好ましくは250min以上、より好ましくは280min以上、更に好ましくは310min以上、特に好ましくは350min以上、より更に好ましくは400min以上、最も好ましくは500min以上である。
【0022】
本開示に係るA重油組成物は、スラッジが殆ど発生しないため、長期間、タンク等に貯蔵することができる。特に、6週間以上、好ましくは14週間以上、より好ましくは半年以上であっても安定的に貯蔵することができる。貯蔵後6週間経過後において、全漁連漁船用燃料油規格の漁連法に従って測定されるドライスラッジの量が2.0mg/100ml以下であることが好ましく、1.5mg/100ml以下であることがより好ましく、1.0mg/100ml以下であることが更に好ましい。貯蔵後14週間経過後において、全漁連漁船用燃料油規格の漁連法に従って測定されるドライスラッジの量が2.0mg/100ml以下であることが好ましく、1.5mg/100ml以下であることがより好ましく、1.0mg/100ml以下であることが更に好ましい。
【実施例
【0023】
《実施例1~6,比較例1~5》
表1及び2に記載の基材を表1及び2に記載の容量で混合して、実施例1~6及び比較例1~5に係るJIS K 2205(1種)規格を満たすA重油組成物を得た。
【0024】
用いたLCO(流動接触分解軽油)の組成は、1環芳香族分が7.3質量%、2環芳香族分が63.8質量%、3環芳香族分が12.6質量%、4環芳香族分が1.3質量%であった。組成は、後述のA重油組成物と同様に測定した。
【0025】
エキストラクト(参考)の性状は、15℃の密度が0.9753g/cm、100℃における動粘度が59.73mm/s、硫黄分が3.76質量%であった。性状は、後述のA重油組成物と同様に測定した。動粘度は、JIS K 2283「原油及び石油製品-動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」に従って測定した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
得られたA重油組成物について、下記のように性状等を測定した。結果を表3及び表4に示す。
【0029】
組成(インダン、インダン類、テトラリン類、ナフテノベンゼン類):
試料をCS2にて10倍希釈した後に、ガソリン全成分を測定する装置を用いた。インダン、テトラリンで絶対検量線を引き、面積値の比から濃度を算出した。
【0030】
組成(1~4環芳香族分):
試料をペンタンにて200倍希釈し、シリカゲルクロマトにより脂肪族と芳香族にフラクション分画(ジクロロメタンとアセトンの混合液で芳香族を分画)後、GC-FIDにて測定を行った。ここでは環数ごとに下記の標準物質を設定し、検量線を作成することで、試料中に含まれる1~4環芳香族の割合を求めた。
<測定条件>
カラム:DB-5
オーブン温度:10℃~50℃~320℃
注入温度:320℃
流量:2mL/min
検出器温度:320℃
注入量:1μL
<標準物質>
1環:トルエン、2環:ナフタレン、3環:アントラセン、4環:ピレン
【0031】
硫黄分:
JIS K 2541-4「原油及び石油製品-硫黄分試験方法 第4部:放射線式励起法」に従って測定した。
【0032】
10%残留炭素分:
JIS K 2270「原油及び石油製品-残留炭素分試験方法」に従って測定した。
【0033】
密度(15℃):
JIS K 2249「原油及び石油製品-密度試験方法及び密度・質量・容量換算表」に従って測定した。
【0034】
蒸留性状:
JIS K 2254「石油製品-蒸留試験方法 4.常圧法蒸留試験方法」に従って測定した。
【0035】
セタン指数:
JIS K 2280-5「石油製品-燃料油-オクタン価、セタン価及びセタン指数の求め方第5部 セタン指数」に従って測定した。
【0036】
PetroOXY:
PetroOXY誘導期間は、PetroOXY試験「経済産業省告知第72号(軽油中の酸化安定度の測定方法として経済産業大臣が定める方法)」により測定される誘導期間で表した。誘導期間とは、試料5mlに所定量の酸素を封入し、140℃まで上昇させて、昇温開始時から試料室内部の圧力が最大圧力に対して10%低下するまでの時間である。
【0037】
貯蔵(43℃):
全漁連漁船用燃料油規格の漁連法に従ってドライスラッジの量を測定した。
【0038】
【表3】
*1:インダン類にはインダンは含まれない
【0039】
【表4】
-:未測定
*1:インダン類にはインダンは含まれない