(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-09-05
(45)【発行日】2022-09-13
(54)【発明の名称】給送装置、画像形成装置及び画像形成システム
(51)【国際特許分類】
B65H 3/68 20060101AFI20220906BHJP
B65H 3/48 20060101ALI20220906BHJP
B65H 3/12 20060101ALI20220906BHJP
【FI】
B65H3/68
B65H3/48 310B
B65H3/12 310A
(21)【出願番号】P 2018185719
(22)【出願日】2018-09-28
【審査請求日】2021-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】早坂 健二
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-218235(JP,A)
【文献】特開2018-016420(JP,A)
【文献】特開2015-101411(JP,A)
【文献】特開2016-204081(JP,A)
【文献】特開平04-213530(JP,A)
【文献】特開平11-343047(JP,A)
【文献】特開2017-114665(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00-3/68
B65H 5/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
積載部と、
積載部に積載された、フラップを有する被搬送体を搬送する第一搬送手段と、
前記第一搬送手段の隣に設けられた第二搬送手段と、
被搬送体の搬送方向において前記第二搬送手段と前記積載部との間ので、搬送される被搬送体のフラップの下方に設けられ、被搬送体をガイドするガイド部材とを備える給送装置
において、
前記ガイド部材は前記フラップに下方から対向する状態と、対向しない状態との間の変化が可能であることを特徴とする給送装置。
【請求項2】
請求項1の給送装置において、
前記ガイド部材に上方から対向する対向部材を有することを特徴とする給送装置。
【請求項3】
請求項2の給送装置において、
前記対向部材は前記第一搬送手段の搬送部材であることを特徴とする給送装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の給送装置において、
前記ガイド部材は幅方向での移動によって前記変化を行うことを特徴とする給送装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の給送装置において、
前記第一搬送手段が、前記積載部上の最上位の被搬送体を浮上させる浮上用のエアを複数箇所から吹き付ける浮上エア吹き付け手段と、浮上した被搬送体を搬送する搬送部材とを備え、
前記ガイド部材が、幅方向の位置が対応する箇所の浮上用のエアを堰き止める堰き止め部を有することを特徴とする給送装置。
【請求項6】
請求項5の給送装置において、
前記第一搬送手段が、浮上した前記最上位の被搬送体近傍の被搬送体に対して下方に向かう力が作用するようにエアを複数箇所から吸引するエア吸引手段を備え、
前記ガイド部材が、幅方向の位置が対応する箇所の吸引エアを堰き止める堰き止め部を有することを特徴とする給送装置。
【請求項7】
被搬送体に画像を形成する画像形成手段と、
画像形成手段へ向けて被搬送体を給送する給送手段とを備えた画像形成装置において、
前記給送手段として、請求項1乃至6いずれか一項に記載の給送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
少なくとも被搬送体に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成装置と、
画像形成装置へ向けて被搬送体を給送する給送装置とを備えた画像形成システムにおいて、
上記給送装置として、請求項1乃至6いずれか一項に記載の給送装置を用いたことを特徴とする画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給送装置、画像形成装置及び画像形成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、積載部に積載した被搬送体の束から一の被搬送体を搬送する第一搬送手段の隣に設けられた第二搬送手段と、積載部の間の搬送経路の下方に空間を有する給送装置が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、前記第一搬送手段が、シート束から最上位のシートを浮上させる浮上エアを吹き付ける浮上エア吹き付け手段と、浮上したシートを搬送する吸引ベルト装置と、浮上した最上位のシート近傍のシートに対して下方に向かう力が作用するようにエアを吸引するエア吸引手段を備えた給送装置が記載されている。吸引ベルト装置のベルトは積載部の上方から浮上エア吹き出し手段やエア吸引手段の上方までに至るように配置されている。そして、幅方向中央に設けた切り欠き部から前記吹き出し手段や吸引手段のノズルが上方に向けて突出する傾斜ガイド板が、積載部と第二搬送手段である搬送ローラ対との間に、下流側ほど高くなるように傾斜させて設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構成では、被搬送体の一部が折られた状態で被搬送体を折り線方向に搬送した場合、搬送不良が発生する可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明の給送装置は、積載部と、積載部に積載された、フラップを有する被搬送体を搬送する第一搬送手段と、前記第一搬送手段の隣に設けられた第二搬送手段と、被搬送体の搬送方向において前記第二搬送手段と前記積載部との間ので、搬送される被搬送体のフラップの下方に設けられ、被搬送体をガイドするガイド部材とを備え、前記ガイド部材は前記フラップに下方から対向する状態と、対向しない状態との間の変化が可能であるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、被搬送体の一部が折られた状態で折り線方向に搬送した場合でも搬送不良を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成システム1の概略構成図。
【
図10】一例に係るガイド部材を採用した同シート給送装置の前端部分の概略斜視図。
【
図13】同ガイド部材を更に他の角度から見た斜視図。
【
図16】更に他の変形例に係るガイド部材の斜視図。
【
図17】本実施形態のシート給送装置における制御系の要部構成の一例を示すブロック図。
【
図18】本実施形態のシート給送装置における給送動作の一例を示すフローチャート。
【
図19】他の実施形態に係る給送装置の概略構成を示す斜視図。
【
図21】ガイド部材を取り付けた状態の同給送装置の概略構成を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を適用したシート給送装置の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るシート給送装置を備えた画像形成システム1の概略構成図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、シートに画像を形成する画像形成手段としての画像形成装置100と、画像形成装置100にシートを給送するシート給送装置200とを備えている。シート給送装置200は、画像形成装置100本体の側面に設けられている。
【0009】
本実施形態のシート給送装置を適用可能な画像形成装置100の記録方式は特段の制限はなく、電子写真式やインクジェット式など任意の方式を採用し得る。装置100本体の
図1において右側の側面には、シート給送装置200からのシート搬入部が設けられている。このシート搬入部には、シートを受け入れる開口と、シートを搬送する搬送手段が設けられている。
【0010】
図2は、画像形成装置100本体の側面に設けられる本実施形態のシート給送装置200の概略説明図である。
図2に示すように、シート給送装置200は、上下2段の収容トレイ10を備える。各収容トレイ10は、シート束Pを積載するシート積載台11を備えている。本実施形態においては、各収容トレイ10は、最大2500枚程度のシートを収納可能となっている。シートとしては、紙、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム、プリプレグ等を含む。プリプレグは、主に積層板や多層プリント配線板の材料として使用される。例えば、ガラスクロス、紙、不織布、アラミドクロス等の長尺基材にエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を主材とする樹脂ワニスを連続的に含浸し、加熱乾燥してから切断することで、シート材に加工したものである。また、シートには封筒あるいは袋状のメディアであって口を塞ぐためのフラップを備えたものも含む。各収容トレイ10の上方には、収容トレイ10に積載されたシートを分離・給送する給送ユニット20がそれぞれ配置されている。この給送ユニット20は、搬送手段である吸着ベルト21及び上方吸引装置23を備えている。
【0011】
下側の収容トレイ10に積載されたシートは、下搬送路82を通って、出口ローラ対80によって、画像形成装置100本体へ搬送される。上側の収容トレイ10に積載されたシートは、上搬送路81を通って、出口ローラ対80によって、画像形成装置100本体へ搬送される。
【0012】
図3は、本実施形態のシート給送装置200の概略側面図である。
図4は、同シート給送装置200の概略正面図である。
図5は、同シート給送装置200の概略斜視図である。
図6は、送風装置及び下方吸引装置の概略斜視図である。
図7は、同シート給送装置200の前端部分の概略斜視図である。
図8は、
図7に示す部分の拡大図である。
図3に示すように、シートの第一搬送手段としての給送ユニット20の吸着ベルト21は、2本の張架ローラ22a、22bにより張架されており、ベルトのおもて面側から裏面側まで貫通する吸引孔が周方向の全域に設けられている。また、吸着ベルト21の内部には、上方吸引装置23が設けられている。上方吸引装置23は、空気の流路であるエアダクトを通じてエアを吸引する上方吸引ファンに接続されており、上方吸引装置23により下方に負圧を発生させることで、吸着ベルト21の下面にシートを吸着させるように作用する。
【0013】
また、収容トレイ10には、シート束Pの上部に対してエアを吹き付けるエア吹き付け手段としての送風装置24と、シート束Pの上部近傍のエアを吸引するエア吸引手段としての下方吸引装置25を備える。
【0014】
送風装置24は、フロント送風装置26とサイド送風装置27とを有している。フロント送風装置26は、
図3及び
図4に示すように、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)に対して空気を送風するものである。このフロント送風装置26には、シート束Pの上部のシートを浮上させる方向にエアを吹き付ける浮上ノズル26a、吸着ベルト21に向けてエアを吹き付けて吸着ベルト21に反射して第1シートとしての最上位のシートとそれ以外のシートを下方に向けるエアを吐出する分離ノズル26bが設けられている。さらに、浮上ノズル26aに連通する浮上エアチェンバー31aと分離ノズル26bとに連通する分離エアチェンバー31bが配置されている。浮上エアチェンバー31aと分離エアチェンバー31bの内部には、浮上エアチェンバー31aと分離エアチェンバー31b内の通気を瞬間的に遮断、開放する浮上/分離シャッター32が設けられている。
【0015】
そして、浮上エアチェンバー31aと分離エアチェンバー31bには空気を送り込む送風ファンがそれぞれ配置されている。また、浮上ノズル26aから図中矢印a1で示す向きに送風される空気をフロント浮上エア、分離ノズル26bから図中矢印a2で示す向きに送風される空気を分離エアと呼ぶ。浮上エア及び分離エアは、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)と対向する箇所から吐出され、シート束Pの上部の先端(給送方向下流側端部)に吹き付けられる。
【0016】
また、サイド送風装置27は、
図5に示すように、給送方向と直角方向に相当する幅方向にシートを斜行しない状態に維持されるよう位置決めのための一対のサイドフェンス28に設けられている。シート給送装置200は、2つのサイドフェンス28の両方をシートサイズにあわせて幅方向に移動させるセンター基準である。つまり、サイドフェンス28は、幅方向の中央にシートがセットされるように、シート位置を規制する。そして、サイドフェンス28には、シート束Pの上部の幅方向側端部近傍に空気を突き付け、シートの浮上及び捌きを行うためのサイド送風装置27が設けられている。
【0017】
サイド送風装置27には、シート束Pを捌き、浮上させる方向に空気を案内し、かつ、シートの側面における給送方向の前側に対向するよう配置されたサイド浮上ノズル前27aと、シートの側面における給送方向の後ろ側に対向するよう配置されたサイド浮上ノズル後27bとが設けられている。これらのノズルから送風されるエアをサイド浮上エアと呼ぶ。このサイド浮上エアは、各サイドフェンス28のシート束Pの上部と対向する箇所に設けられた吐出口から吐出され、シート束Pの上部の側面に吹き付けられる。フロント送風装置26とサイド送風装置27との各ノズルから吹き付けられた空気により、シート束Pの上部のシートが浮上する。また、収容トレイ10には、
図5に示すように、シート積載台11に積載されたシート束Pの後端を揃えるエンドフェンス29を設けている。
【0018】
下方吸引装置25は、
図3、
図4及び
図6に示すように、シート束Pの上部における先端の近傍の空気を下方に吸引して負圧を発生させ、吸着ベルトから離れる方向へ向かう力を作用させるものである。この下方吸引装置25には、シート束Pの上部における先端の近傍の空気を下方に吸引する下方吸引ノズル25a、その下方吸引ノズル25aと連通する下方吸引エアチェンバー33が配置されている。その下方吸引エアチェンバー3はエアを吸引する吸引手段である下方吸引ファン42を備えている。また、下方吸引エアチェンバー33の内部には、下方吸引エアチェンバー33内の通気の遮断/開放を瞬間的に切り替える開閉機構としての下方吸引シャッターが設けられている。
【0019】
シート給送装置200は、
図6に示すように、吸着ベルトに対して給送方向の上流側に、最上位シートの上面の高さを検出するためのシート高さ検知手段であるシート上面センサ41を備えている。
【0020】
そして、シート給送装置200では、給送によって枚数が減少する収容トレイ内の最上位シートの上面と吸着ベルトの下面との距離を一定の範囲内とする必要がある。このため、シート上面センサ41によって最上位シートの上面の高さを検出し、このシート上面センサ41の検出信号に基づいて、収容トレイの底板を上下に移動させる昇降機構の駆動源である底板昇降モータの駆動を制御する。これにより、底板の高さを調節し、底板上に載置されたシート束の最上位シートの上面と吸着ベルトの下面との距離が一定の範囲内となるように制御することができる。
【0021】
また、シート上面センサ41で検知しているシート積載台の高さ方向の停止位置の精度を以下の理由で向上させることができる(
図6参照)。つまり、シート積載台を昇降させるときの停止位置の検知をシート上面センサ41とシートの上面で行っており、エアがシート間に入ってシートが浮いていると正確な上面の検知が行えない。そこで、フロント浮上エアと分離エアをシャッターで閉じ、シートを落下させることで、最上位シートの正確な上面高さの検知が可能となる。シート上面センサ41は吸着ベルトに対して給送方向の上流側以外に、給送方向に対し直交する側面側にあってもよく、複数個設けてもよい。
【0022】
下方吸引装置25の下方吸引ノズル25aは下方吸引ファン42により発生された負圧によってシート束の上部における先端の近傍を負圧にするよう当該近傍の空気を下方に吸引する。この下方吸引ノズル25aは、浮上ノズル26aと分離ノズル26bの間に2個配置している。
【0023】
さらに、下方吸引ノズル25aの先端は、高さ方向で最上位のシートに近い位置を吸引するよう配置されている。これにより、最上位シートに近いほうを吸引すると分離効果が高まるので、吸着ベルトとの隙間を比較的小さくしたほうが有効であるが、最上位シートが通る隙間も必要になるため、吸着ベルトとの隙間は1~3[mm]程度が好ましい。その隙間は、調整手段としての取り付けネジで下方吸引ノズル25aの高さで調整する。また、下方吸引ノズル25aの先端は、側面と上面がシートに接触するため摩耗が発生して劣化するおそれがある。そこで、下方吸引ノズル25aの先端における側面や上面には金属メッキ等の摩耗低減の表面処理を施すことで劣化を抑え、製品の寿命を延ばすことができる。
【0024】
下方吸引ノズル25aによる吸引においては、下方吸引シャッターはソレノイド36の引張シャフトが往復移動することで開放と遮断を切り替える。下方吸引シャッターは、引張シャフトを介してソレノイド36と接続しており、後述する制御部60により制御されるソレノイド36のOFF/ONによって、下方吸引エアチェンバー33内の吸引エアの遮断/開放が切り替えられる。
【0025】
フロント送風装置26の浮上ノズル26aや分離ノズル26b、下方吸引装置25の下方吸引ノズル25aは、
図7に示すようにシート積載台11に積載されたシート束Pの後端を揃える前揃フェンス50の上端から給送方向下流側に向けて上昇するように傾斜して延びる傾斜板部50aに形成された切り欠きから送風や吸引を行えるようになっている。この傾斜板部50aの上面と上方に位置する搬送経路面との間は
図7中で二点鎖線で示すように空間51が生じている。なお、この
図7は給送ユニット20を取り外した状態を示す。カバー54は、給送ユニット20から送られ、ほぼ水平な上面53でガイドされてくるシートを受け入れてさらに搬送する搬送部のカバーである。また、
図7では、上記空間51をサイドフェンス28間の幅に対応する部分的な範囲で二点鎖線を付して示した。
【0026】
傾斜板部50a上の空間51内には、拡大図である
図8に示すように、傾斜板部50aに形成された切り欠きを貫通して下方吸引ノズル25aの先端などが伸び出している。前揃フェンス50の上端から垂直に、シート堰き止め部50bやセンサカバー板部50cも立ち上がっている。センサカバー板部50cにはシート上面センサ41の光透過孔50dと、シート積載台11の検知センサ用の光透過孔50eとが形成されている。これらのセンサ41を保持するセンサホルダ52aも立ち上がっている。なお、この
図8ではカバー54を取り外した状態を示し、第二搬送手段として搬送ローラ56が現れている。
【0027】
図7や
図8に示す搬送経路の下方に生じる空間51はシートの下向きのカール部分や給送ユニット20の吸着ベルト21よりも幅方向外側に位置し自重で下がるシート端部分を拾いあげて下流側の搬送経路に導くための傾斜板部50aなどを設けた場合に必然的に生じるものである。ところが、この空間51が存在することから、前述の課題が生じることが判明した。
【0028】
上記課題が生じる理由について説明する。
図9の左側の上下に並ぶ分図(a)は正面図、分図(b)はa視の平面図、分図(c)はb視の右側面である。これらの説明図は、封筒P1のフラップP1aをおり、折り線方向が給紙方向と平行で、しかもフラップが下側になる姿勢でシート積載台11上に積載し、吸着ベルト21で給送する様子を示す。図分(a)では実際には現れないフラップP1aを強調するため多少下側に開けたときに見えるであろう輪郭を示している。吸着ベルト21の下面に沿う搬送経路Lと傾斜板部50aの上面との間に空間51が生じている。傾斜板部50a上の搬送経路Lは搬送ローラ56に至る。
【0029】
フラップP1aが下側に折られた状態だと、このフラップP1aの折りの起点P1bがある封筒P1の前端が前揃フェンス50を超える
図9(b)に示す状態からさらに給送が進むと、フラップP1aが徐々に空間51に進入していく。このため空間51に進入したフラップP1a部分が自重で下がる可能性がある。
図9(c)は下がった様子を示す。加えて本実施形態では、この空間内に浮上ノズル26a、分離ノズル26b、及び下方吸引ノズル25aから送風や吸引がされているため気流によってフラップP1aが下方に下げられる可能性もある。
【0030】
この空間51でフラップP1aが下がってしまうと傾斜板部50aの上面に接触してシート詰まりを生じる可能性がある。封筒やメディアがダメージを受けたり破損したりする可能性もある。特に、本実施形態ではこの空間51に下方吸引ノズル25aの先端やセンサホルダ52a、センサカバー板部50cなどが伸び出している。よって、下がったフラップP1aがこれらに接触して引っかかりシート紙詰まりなどが生じやすい。
【0031】
フラップが開いた状態の封筒やメディアをそのままシート積載台11に積載したり、積載するまえに閉じているフラップを開く処理を行ってからシート積載台11に積載したりし、画像形成装置での印刷後にフラップを閉じる処理を行うことも考えられるが、これでは作業効率が悪く、生産性も低い。折ったフラップP1aを下側にするにしても、折り線が搬送方向と直交する姿勢でシート積載台11に積載すれば、フラップP1a下がりによる詰まりなどが比較的生じにくいことが判明した。ところが、この姿勢で搬送方向になる封筒などの辺の長が、画像形成装置100や給送装置200で搬送可能な搬送方向長さ未満であると、このような姿勢での搬送はできない。
【0032】
例えば、この実施形態装置では搬送方向長さが148mm未満のものは搬送できないところ、短辺が130mmで長辺が180mm~200mmの長方形の封筒やメディアであって、
図9(b)で示すように長辺側に沿った折り線で折るフラップP1aを備えたものについての印刷ニーズがある。
【0033】
そして、短辺が短いシートほどフラップP1a自体も短辺中央に近くなり、
図9(b)に示すようにセンター基準の給送装置でセンター基準の線C近傍に集中させて配置されている、下方吸引ノズル25aやセンサホルダ52a、センサカバー板部50cなどとフラップP1aが接触しやすい。
【0034】
そこで、本実施形態では、以上の課題を解決するために、
図9(d)、(e)、(f)に模式的に示すように、空間51の上方に位置する搬送経路Lの幅内の一部に上面が対向するガイド部材55を設けた。つまり、このガイド部材55は
図9(d)に示すように、空間51の上方に位置する搬送経路Lに上面が対向する。また、
図9(e)に示すように、この搬送経路Lの幅内の幅方向全体に対してではなく、幅方向の一部に上面が対向する。このガイド部材55の上面でフラップP1aの下面を支えてガイドする。これにより、空間内でフラップP1aが
図9(f)のように下がってしまうのを防止する。ガイド部材55による下支えはフラップ全域でもよいし、その一部でもよい。折り目の近傍を含むと良い。サイドフェンスは、被搬送体として封筒がセットされた場合、封筒のフラップがガイド部材55にガイドされる位置にくるように、被搬送体の位置を規制する。
【0035】
このフラップP1aの下がりを防止するには、
図9(f)に示すガイド面の幅方向端部55RがフラップP1aの折り線(封筒P1の折れ線側の辺)よりも外側に位置することが望ましい。幅方向端部55RがフラップP1aの幅方向の途中であると下面を支えられないフラップP1aの折り線よりの部分が下がって傾斜板部50aの上面や下方吸引ノズル25aの先端などに接触などして詰まりなどを生じる可能性が残る。各ノズルからエアなどで気流が生じていると下面を支えられていないフラップ部分と封筒本体との隙間に気流が進入してフラップを開く可能性もある。
【0036】
また、このガイド部材55の上面には対向部材としての吸着ベルト21の下面が対向していることから次のメリットが生じる。すなわち、ガイド部材55の上面と吸着ベルト21の下面との間でフラップP1aを挟むことで、フラップP1aの折りを強めてフラップP1aをより下がりにくくすることができる。一旦折りを強めれば、空間51の搬送方向全域でガイド部材55の上面による下支えを行う必要がなくなる。折りを強めるとは、搬送可能な程度に閉じられた状態であれば足り、ガイドがされない状態になったときにガイド前の開閉状態に戻る場合も含む。
【0037】
このような対向部材とガイド部材55の上端部による折り強化のためにはガイド部材55の上面と対向部材の下面とが搬送方向と直交する方向に対して平行であることが望ましい。また、ガイド面の幅方向端部55RがフラップP1aの折り線(封筒P1の折れ線側の辺)よりも外側に位置することは、この折り強化を良好に行うためにも有効である。フラップP1aの先端縁は、
図9(e)に補助線を用いて示すように角度θをもって、幅方向中央側ほど搬送方向上流側になるように傾斜している。このため、ガイド部材55上面と対向部材下面とで挟むことによる折り強化を、フラップP1aが開くおそれがほとんどない起点P1bから開始でき、折り強化によって開きにくくしながら、順次開く可能性が高かった幅方向中央側に挟み込みを進行させていくことができる。またガイド部材55の上面を凸曲面とするとフラップにかかる負荷が低減されるため好ましい。
【0038】
これとは異なり、フラップ1Paの先端縁が搬送方向に直交するものであると、ガイド部材55の上面と対向部材の下面との隙間に進入する際に、先端縁において比較的開きやすい幅方向中央側の部分が先にガイド部材55に衝突してフラップが部分に開くように変形してしまうおそれが高い。
【0039】
ガイド部材55としては、例えば
図10~
図13に示すものを用いることができる。
図10は、一例に係るガイド部材55を採用した同シート給送装置200の前端部分の概略斜視図である。
図11は、
図10に示す部分の拡大図である。
図12は同ガイド部材55を他の角度から見た斜視図である。
図13は同ガイド部材55を更に他の角度から見た斜視図である。
【0040】
このガイド部材55は
図10に示すように搬送方向上流側から見てセンター基準線Cの右側の傾斜板部50a上に着脱可能に取り付けられている。
図11に示すように、このガイド部材55は前壁部55aと斜め天井板部55dとを有している。前壁部55aの左下は切り欠き55bが形成されており、この切り欠き内に前揃フェンス50の上端に形成されている一対の用紙堰き止め部50bのうち図中右側のものが位置している。切り欠き55bより上方の前壁部55a部分は、一対の下方吸引ノズル25aのうち図中右側のもの開口を覆っている。前壁部55aの上端面55cが吸着ベルト21の下面に対向するガイド面になっている。
【0041】
ガイド部材55の斜め天井板部55dはセンター基準線Cの右側にある浮上ノズル26aを覆い、その下面側には、
図12及び
図13に示すように浮上ノズル26aの開口内に挿入される挿入用突起部55eが形成されている。また、ガイド部材55は、
図12及び
図13に示すように底板部55fを有している。この底板部55fには、孔55gが形成され、また、金属からなる傾斜板部50aに吸着させるためのマグネット55hが設けられている。
【0042】
このガイド部材55は挿入用突起部55eをセンター基準線Cの右側の傾斜板部50aの浮上ノズル26aの開口内に挿入することで位置決めし、底板部55fに設けたマグネット55hの磁力で金属からなる傾斜板部50aに吸着させて取り付ける。取り付けた状態では、
図9(d)、(e)、(f)に示すような位置をとる。これにより、前壁部55aの上端面55cがガイド面として機能し、フラップP1aを下支えして降下するのを防止するとともに、吸着ベルト21cの下面との間でフラップP1aの起点P1bから初めて順次搬送方向上流側の折り線部分をしごきながら折り強化していける。
【0043】
この例のガイド部材55はマグネットの磁力で取り付け、また、磁力に抗して取り外せるので、フラップP1a下がりによる詰まりが生じおそれがあるフラップ折り状態の封筒などを給送する場合には、ガイド部材55を傾斜板部50a上に取り付け、そうでないときには取り外す。一般のシートを給送するときにもガイド部材55を取り付けたままであると、カール対策などの空間51を形成する本来の狙いを達成できなくなり、場合によってはこのガイド部材55へのカール部の接触などによって詰まりなどが生じてしまうのを回避するためである。
【0044】
また、この例のガイド部材55は
図11に示すように斜め天井板部55dや挿入用突起部eで一つの浮上ノズル26aからのエアやフラップP1a部分に達したり、一つの下方吸引ノズル25aの開口を前壁部55aで覆って、吸い込みがフラップP1aに及んだりしにくくしている。また、一方の分離ノズル26bからの分離エアもフラップP1aに及びにくくしている。これらの結果、フラップP1aの気流による降下を抑制できる。
【0045】
このガイド部材55は
図14に前板部のハッチングを付した箇所を取り除く変形を加えることもできる。ガイド部材55のガイド面の機能は前壁部55aの上端面55cによって発揮されるのであるから、ハッチングを付した箇所の取り除いて上部57のみとしてもガイド面機能は発揮できる。下方吸引ノズル25aの開口を塞げないなど気流制御機能は落ちるがこの機能期待しないのであれば必要はない。上部57に相当する棒状部材を設けるだけにし、この棒状部材の上面にガイド面としてもよい。
【0046】
以上の例ではセンター基準線Cの右側にフラップP1aの折り線が位置するシート積載台11上での載置姿勢であつたが、180°回転させ、センター基準線Cの左側にフラップP1aの折り線が位置するようにシート積載台11上に載置して給送する場合には、フラップP1aの位置に合わせて、センター基準線Cに対して左右対称な位置にガイド部材55を取り付ける。
【0047】
このように対象な形状のガイド部材55を用意しておいて、それのみを取り付けてもよいし、支障が生じなければ、左右両方取り付けたままにしてもよい。さらに、左右対称形のガイド部材55の対を連結して一体化してもよい。また、左右両方取り付ける場合は、
図15に示す
図13とは対称となるガイド部材58としてもよい。
図15図に示すガイド部材58は、底板部55f、斜め天井板部58d、挿入用突起部58e、前板部58aを備え、前板部58aには切り欠き58bを形成し、また、底板部55fにマグネット55hを設けている。
図13との比較からも明らかなように底板部55fに対する斜め天井板部58dの位置や前板部58aにおける切り欠き58bの位置が
図3のガイドとは反対である。
【0048】
一般のシートを給送するときガイド部材55が邪魔にならないよう取り外すようにするのに代え、前記ガイド部材は前記上面が前記一部に対向する状態と、対向しない状態との間の変化が可能であるようにしてもよい。ガイド部材の形状自体が変形するようにしてもよいし、
図16に示すように、ガイド部材の幅の方向での移動によって前記変化を行うようにしてもよい。すなわち、
図16の例では、スライド孔50gが前揃フェンス50の上部に形成され、このスライド孔50gに入り込んでガイドされ被外部がガイド59に形成されている。
【0049】
図17は、本実施形態のシート給送装置200における制御系の要部構成の一例を示すブロック図である。
図17に示すように、シート給送装置200の制御手段としての制御部60には、吸着ベルトにシートを吸着するための負圧を発生するベルト吸着ファン61、フロント送風装置及びサイド送風装置のそれぞれに向けて空気を送風する送風ファン62、サイド浮上エア用シャッターを動作させるソレノイド63、フロント浮上エア用シャッターを動作させるソレノイド64、分離エア用シャッターを動作させるソレノイド65、上方吸引シャッターを動作させるソレノイド66、下方吸引シャッターを動作させるソレノイド36、シート束Pの上部近傍の空気を吸引する下方吸引装置の下方吸引ファン42や吸着ベルト21が接続されている。
【0050】
図18は、本実施形態のシート給送装置200における給送動作の一例を示すフローチャートである。
画像形成装置の操作部などにより、シート給送装置200の収容トレイ10にセットされたシートを用いた画像形成指示を画像形成装置の上位コントローラが受ける。すると、シート給送装置200の制御部60に給送指示や、収容トレイのシート積載台に積載されたシートの種類などの情報が、上位コントローラから送信される(
図11参照)。制御部60は、給送指示を受信したら、吸着ベルトを停止した状態で、サイド浮上エア、フロント浮上エア、分離エア、上方吸引エアや下方吸引エアの各シャッターが初期状態であるか確認し、初期状態でないシャッターがあれば、初期状態にする(S1)。サイド浮上エア、フロント浮上エア、分離エア、上方吸引エアの各シャッターの初期状態は「開放(開状態)」であり、一方、下方吸引エアの初期状態は、「閉鎖(閉状態)」である。後述するように、各シャッターを初期状態にしてから、給送動作を終了するので、通常、給送動作開始時は、各シャッターは、初期状態となっている。
【0051】
次に制御部60は、サイド浮上エア、フロント浮上エアや分離エアの各送風ファン、上方吸引エアのベルト吸着ファンや下方吸引エアの下方吸引ファンを動作させる。そして、5秒間の予備サバキ動作を実行する(S2)。本実施形態では、予備サバキ動作は、5秒であるが、これに限られず、装置の構成により適宜設定すればよい。
【0052】
この予備サバキ動作時は、サイド浮上エア、フロント浮上エアの各シャッターが開放されている。よって、シート束Pの上部の両側や先端側にサイド浮上エアやフロント浮上エアが吹き付けられ、シート束Pの上部のうち、最上位シートの1枚目シート、2枚目シート以降の数枚が浮上する。また、予備サバキ動作では、分離エアのシャッターも開放されているため、分離エアにより1枚目シートと2枚目シート以降のシートとが分離される。さらに、予備サバキ動作では、上方吸引エアのシャッターも開放されているので、浮上した一枚目シートが、吸着ベルトに吸着される。
【0053】
予備サバキ動作が終了したら(各ファンの動作を開始して5秒経過したら)、吸着ベルトを回転させて1枚目のシートを給送する。このとき、第2シートとしての2枚目のシートが過剰に浮上したり挙動を乱したりして1枚目のシートに接触すると、1枚目シートとともにシート束から搬送されるおそれがある。そこで、予備サバキ動作が完了したら、フロント浮上エアと分離エアのシャッターを閉鎖し、浮上している2枚目のシートを落下させて1枚目のシートに接触しないようにして重送を抑制する(S3)。さらに、下方吸引エアのシャッターを開放して下方吸引を開始する(S4)。予備サバキ動作が完了するまでは、下方吸引エアのシャッターを閉じている。これにより、予備サバキ動作において、下方吸引エアによって妨げられることなく1枚目シートを吸着ベルトに良好に吸着させることができる。そして、給送モータの駆動を開始し、1枚目のシートが吸着した吸着ベルトを回転させることで給送を開始する(S5)。
【0054】
給送開始から所定時間が経過したら(一枚目シートの先端が、吸着ベルト下流の所定の次工程(例えば、搬送ローラ対)へ給送されたら)、上方吸引エアのシャッターを閉鎖し、吸着ベルトに吸着している一枚目シート離す(SS6)。また、給送モータの駆動を止めて吸着ベルトを停止させる(S7)。
【0055】
次に、制御部は、給送するシートがあるか否かを判断する(S8)。給送するシートがある場合(S8のYES)、フロント浮上エアのシャッターを開放して、シート束Pの上部の先端側へのフロント浮上エアの吹き付けを再開するとともに、分離エアのシャッターを開放して、分離エアの吹き付けを再開する(S9)。
【0056】
次に、制御部は、下方吸引エアのシャッターを閉鎖して、下方吸引エアによる次に給送される2枚目シートの浮上の妨げを防止する。次に、上方吸引ファンのシャッターを開放して吸着ベルトへのシート吸着を再開する(S11)。これにより、2枚目シートを、良好に吸着ベルトに吸着させることができる。そして、S3~S8の処理を行い、シートの給送を行なう。
【0057】
S8において、給送するシートが設定枚数に達するまで、S3~S11を繰り返し、給送するシートが設定枚数に達し、次の給送がない場合は(S8のNO)、各シャッターを初期状態(S12)にした後、各ファンの動作を停止して給送動作を終了する。
【0058】
以上の実施形態における給送装置200は、
図3に示すような吸着ベルト21や送風装置24を用いたものであるが、これに代え、他の方式、例えば、機械的なベルト方式やローラ方式の給送装置200を用いることもできる。
図19及び
図20は第一搬送手段としてピックアップローラ70と、第二搬送手段としてのフィードローラ71とを有し、フィードローラ71に下方から分離用のリバースローラ72が当接しているいわゆるFRR方式の給送装置である。シート積載台11,サイドフェンス、エンドフェンスなどの基本機能(エアー関係除く)は以上の実施形態の給送装置と同じである。
図19は概略構成を示す斜視図、
図20は概略側面図である。
【0059】
。
図20に示すように前揃フェンス50の上端に傾斜板部50aが設けられ、この傾斜板部50aと搬送経路との間に空間51が形成されている。この傾斜板部50aはシート積載台11上に載置されたシート束のうちピックアップローラ70で引き出された最上位のシートに引きずられ引きだれる二枚目以降のシートの先端を突き当ててプレ分離されせるものである。カール対策の機能なども発揮できる。このような傾斜板部50aの上面と搬送経路との間に空間51が生じる。
【0060】
空間51が存在するので、先の実施形態の給送装置と同様に、封筒P1のフラップP1aをおり、折り線方向が給紙方向と平行で、しかもフラップが下側になる姿勢でシート積載台11上に積載して給送した場合に、フラップが空間51で下がって傾斜板部50aに接触して詰まりなどを生じるおそれがある。よって、この対策として、
図21及び
図22に示すように、前記空間の上方に位置する前記搬送経路の幅内の一部に上面が対向するガイド部材75を設けた。
図23はその部分拡大斜視図である。
図23に示すように、このガイド部材75は前板部75aと、その上端から搬送方向下流側に延びる天井板部75bとを備えている。この天井板部75bの上面がガイド面として機能する。このガイド部材75もマグネットなどによって金属製の前揃フェンスや傾斜板部50aなどに磁力によって着脱可能に吸着させる。
【0061】
図示のガイド部材75は前板部75aから搬送方向下流側に伸びる天井板部75bを有しているが、この天井板部75bを取り除いて、前板部75aの上端面でガイド面を構成してもよい。また、ガイド部材75と対向してフラップP1aを挟んで折りを強化する部材を追加してもよい。
【0062】
なお、前述の実施形態におけるガイド部材55も含め、着脱可能にするやり方は磁力を用いる以外にもネジ止めなどの機械的な係合を用いてもよい。また、ガイド部材の材質は特に問わない。金属製でもよいし樹脂製でもよい。さらに、
図1に示すように画像形成装置100と給送装置200とから画像形成システム1に適用した例を示したが、このよう給送装置200を内蔵した画像形成装置にも適用できる。
【符号の説明】
【0063】
1 :画像形成システム
3 :下方吸引エアチェンバー
10 :収容トレイ
11 :シート積載台
20 :給送ユニット
21 :吸着ベルト
21c :吸着ベルト
22a :張架ローラ
22b :張架ローラ
23 :上方吸引装置
24 :送風装置
25 :下方吸引装置
25a :下方吸引ノズル
26 :フロント送風装置
26a :浮上ノズル
26b :分離ノズル
27 :サイド送風装置
27a :サイド浮上ノズル前
27b :サイド浮上ノズル後
28 :サイドフェンス
29 :エンドフェンス
31a :浮上エアチェンバー
31b :分離エアチェンバー
32 :分離シャッター
33 :下方吸引エアチェンバー
36 :ソレノイド
41 :シート上面センサ
42 :下方吸引ファン
50 :前揃フェンス
50a :傾斜板部
50b :止め部
50c :センサカバー板部
50d :光透過孔
50e :光透過孔
50g :スライド孔
51 :空間
52a :センサホルダ
53 :上面
54 :カバー
55 :ガイド部材
55R :幅方向端部
55a :前壁部
55b :切り欠き
55c :上端面
55d :天井板部
55e :挿入用突起部
55f :底板部
55g :孔
55h :マグネット
56 :搬送ローラ
57 :上部
58 :ガイド部材
58a :前板部
58b :切り欠き
58e :挿入用突起部
59 :ガイド
60 :制御部
61 :ベルト吸着ファン
62 :送風ファン
63 :ソレノイド
64 :ソレノイド
65 :ソレノイド
66 :ソレノイド
70 :ピックアップローラ
71 :フィードローラ
72 :リバースローラ
75 :ガイド部材
75a :前板部
75b :天井板部
80 :出口ローラ対
81 :上搬送路
82 :下搬送路
100 :画像形成装置
200 :シート給送装置
C :センター基準線
L :搬送経路
P :シート束
P1 :封筒
P1a :フラップ
P1b :起点
【先行技術文献】
【特許文献】
【0064】