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特許7153556温度測定部材、検査装置及び温度測定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-05
(45)【発行日】2022-10-14
(54)【発明の名称】温度測定部材、検査装置及び温度測定方法
(51)【国際特許分類】
   G01K 1/14 20210101AFI20221006BHJP
   G01K 1/143 20210101ALI20221006BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G01K1/14 L
G01K1/14 E
G01K1/143
H01L21/66 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018246831
(22)【出願日】2018-12-28
(65)【公開番号】P2020106454
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100167634
【弁理士】
【氏名又は名称】扇田 尚紀
(74)【代理人】
【識別番号】100187849
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 隆史
(74)【代理人】
【識別番号】100212059
【弁理士】
【氏名又は名称】三根 卓也
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 禎人
(72)【発明者】
【氏名】榑林 信弥
(72)【発明者】
【氏名】望月 純
(72)【発明者】
【氏名】黒田 美世子
【審査官】平野 真樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-009449(JP,A)
【文献】特開2016-180680(JP,A)
【文献】特開平07-074218(JP,A)
【文献】実開平06-041140(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01K 1/00-19/00
H01L 21/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検査体を検査する検査装置内において前記被検査体の温度または当該被検査体が載置される載置台の温度を測定する温度測定部材であって、
前記検査装置での電気的特性検査に用いられるプローブカードの取付位置に取り付けられ、
前記プローブカードと略同形状の本体と、
当該温度測定部材が前記取付位置に取り付けられた状態で前記本体から前記載置台側へ延び出すように形成されたプローブと、
前記プローブの先端に設けられ測温対象の前記被検査体または前記載置台の温度を測定する温度センサと、を有し、
前記温度センサは、
前記電気的特性検査において前記プローブカードを介して前記被検査体に対し電気信号を送受する検査部との間で、測温にかかる電気信号を送受し、測温結果を当該検査部に送信するものであって、
前記測温結果をデジタル信号として送信するデジタル温度センサである、温度測定部材。
【請求項2】
被検査体を検査する検査装置内において前記被検査体の温度または当該被検査体が載置される載置台の温度を測定する温度測定部材であって、
前記検査装置での電気的特性検査に用いられるプローブカードの取付位置に取り付けられ、
前記プローブカードと略同形状の本体と、
当該温度測定部材が前記取付位置に取り付けられた状態で前記本体から前記載置台側へ延び出すように形成されたプローブと、
前記プローブの先端に設けられ測温対象の前記被検査体または前記載置台の温度を測定する温度センサと、を有し、
前記温度センサは、前記電気的特性検査において前記プローブカードを介して前記被検査体に対し電気信号を送受する検査部との間で、測温にかかる電気信号を送受し、測温結果を当該検査部に送信し、
前記プローブは、可撓性を有する、温度測定部材。
【請求項3】
前記プローブは、可撓性を有する、請求項1に記載の温度測定部材。
【請求項4】
前記プローブには、前記検査部と前記温度センサとを電気的に接続する配線パターンが形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の温度測定部材。
【請求項5】
測温対象の前記被検査体または前記載置台と前記本体との距離を一定以上に保つストッパを有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の温度測定部材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の温度測定部材と、
前記プローブカードと前記温度測定部材を、前記取付位置に搬送する搬送部と、を有する、検査装置。
【請求項7】
被検査体を検査する検査装置内において前記被検査体の温度または当該被検査体が載置される載置台の温度を測定する温度測定方法であって、
前記検査装置は、
電気的特性検査に用いられるプローブカードと、
前記プローブカードの取付位置に取り付けられると共に、前記プローブカードと略同形状の本体と、前記本体から前記載置台側へ延び出すプローブと、前記プローブの先端に設けられた温度センサと、を有する温度測定部材と、
前記プローブカードと前記温度測定部材を搬送する搬送部と、を備え、
当該温度測定方法は、
前記プローブカードが取り外された状態の前記取付位置に、前記搬送部により前記温度測定部材を搬送し、取り付ける工程と、
前記電気的特性検査において前記プローブカードを介して前記被検査体に対し電気信号を送受する検査部から前記温度センサに電力を供給し、当該温度センサで測温対象の前記被検査体または前記載置台の温度を測定し、測温結果を前記温度センサから前記検査部へ送信する工程と、
前記温度測定部材を取り外し、前記搬送部で搬出する工程とを有する、温度測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、温度測定部材、検査装置及び温度測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ウェハ検査装置を用いてウェハの電気的特性検査を行う際に、短時間でプローブカードをプリヒートすることが開示されている。より詳細には、特許文献1では、ウェハ検査装置が、電気的特性検査を行う検査室を備え、検査室が、複数のプローブを有するプローブカードと、上記複数のプローブを周囲から囲むシール材と、ウェハを持ち上げてシール部材にウェハを接触させる温度調節可能な昇降体と、ウェハ、シール部材及びプローブカードで形成される密閉空間を真空引きする排気機構と、を備える。そして、特許文献1のプリヒート方法は、昇降体を介してウェハを持ち上げてウェハをシール部材に接触させる工程と、排気機構を介して上記密閉空間を減圧してウェハをプローブカードに吸着させる工程と、昇降体を下降させた後に再度上昇させてウェハの上面と複数のプローブとを接触させた後、プローブカードを昇降体によってプリヒートする工程と、有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-66818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示にかかる技術は、検査装置内における温度調節対象に対する温度調節の正確性の確認等を目的とした温度測定を安全に短時間で可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、被検査体を検査する検査装置内において前記被検査体の温度または当該被検査体が載置される載置台の温度を測定する温度測定部材であって、前記検査装置での電気的特性検査に用いられるプローブカードの取付位置に取り付けられ、前記プローブカードと略同形状の本体と、当該温度測定部材が前記取付位置に取り付けられた状態で前記本体から前記載置台側へ延び出すように形成されたプローブと、前記プローブの先端に設けられ測温対象の前記被検査体または前記載置台の温度を測定する温度センサと、を有し、前記温度センサは、前記電気的特性検査において前記プローブカードを介して前記被検査体に対し電気信号を送受する検査部との間で、測温にかかる電気信号を送受し、測温結果を当該検査部に送信するものであって、前記測温結果をデジタル信号として送信するデジタル温度センサである
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、検査装置内における温度調節対象に対する温度調節の正確性の確認等を目的とした温度測定を安全に短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す上面横断面図である。
図2】本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す正面縦断面図である。
図3】各分割領域内の構成を示す正面縦断面図である。
図4図3の部分拡大図である。
図5】プローブカード型温度測定部材の一例を示す平面図である。
図6】プローブカード型温度測定部材の一例を説明するための部分拡大側面図である。
図7】プローブ型温度測定部材が有するプローブの一例を説明するための側面図である。
図8】プローブ型温度測定部材が有するプローブの一例を説明するための平面図である。
図9】プローブカード型温度測定部材が有するストッパの一例を説明するための部分拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
半導体製造プロセスでは、所定の回路パターンを持つ多数の電子デバイスが半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上に形成される。形成された電子デバイスは、電気的特性等の検査が行われ、良品と不良品とに選別される。電子デバイスの検査は、例えば、各電子デバイスが分割される前のウェハの状態で、検査装置を用いて行われる。
【0009】
プローバ等と称される電子デバイスの検査装置には、多数の端子としてのプローブを有するプローブカードが設けられている。また、検査装置は、位置合わせ部と検査部とを有する。位置合わせ部は、プローブカードに設けられた各プローブを、ウェハ上の電子デバイスの電極に位置合わせして接触させる。検査部は、電気的特性検査のための電気信号を、プローブを介して、電子デバイスとの間で送受する。この検査部が検出する電子デバイスからの電気信号に基づいて、当該電子デバイスが不良品か否か判断される。
また、近年の検査装置では、高温や低温での電子デバイスの電気的特性検査を行うことができるように、ウェハを温度調節する手段が設けられているものもある。特許文献1では、ウェハを持ち上げる昇降体が温度調節可能とされており、この昇降体によりウェハを加熱している。
【0010】
上述のように、ウェハを温度調節する場合、その温度調節が正確に行われているかを確認する必要がある。また、ウェハの温度調節を、特許文献1の昇降体のように温度調節される部材を介して行う場合において、当該部材の温度調節が正確に行われているかを確認する必要がある。
このように温度調節対象が正確に温度調節されているか否か等を確認するため、温度調節された状態の温度調節対象の温度測定が定期的に行われる。この温度測定は、例えば、ユーザが、手作業で、上述の検査部やプローブカードを一旦取り外した後、熱電対温度計を用いて行う。しかし、この温度測定手法は手間がかかり長時間を要する。また、高温に温度調節される場合、上述の温度測定手法ではユーザに火傷の危険がある。さらに、低温に温度調節される場合、装置内に結露が生じるのを防ぐための対策が必要となり、そのための作業に時間を要するので、さらに長時間を要する。
【0011】
そこで、本開示にかかる技術は、検査装置内において温度調節対象に対する温度調節が正確に行われているかの確認等を目的とした温度測定を安全に短時間で可能とする。
【0012】
以下、本実施形態にかかる温度測定部材、検査装置及び温度測定方法について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0013】
図1及び図2はそれぞれ、本実施形態にかかる検査装置の構成の概略を示す上面横断面図及び正面縦断面図である。
【0014】
図1及び図2に示されるように、検査装置1は、筐体10を有し、該筐体10には、搬入出領域11、搬送領域12、検査領域13が設けられている。搬入出領域11は、検査装置1に対して、被検査体としてのウェハWの搬入出や、後述のプローブカード及びプローブカード型温度測定部材等の搬入出が行われる領域である。搬送領域12は、搬入出領域11と検査領域13とを接続する領域である。また、検査領域13は、ウェハWに形成された電子デバイスの電気的特性の検査が行われる領域である。
【0015】
搬入出領域11には、複数のウェハWを収容したカセットCを受け入れるポート20、プローブカードやプローブカード型温度測定部材等を収容するローダ21、検査装置1の各構成要素を制御する制御部22が設けられている。
【0016】
制御部22は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータにより構成され、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、検査装置1における各種処理を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、当該記憶媒体から制御部22にインストールされたものであってもよい。
【0017】
搬送領域12には、ウェハW等を保持した状態で自在に移動可能な搬送装置30が配置されている。この搬送装置30は、搬入出領域11のポート20内のカセットCと、検査領域13との間でウェハWの搬送を行う。また、搬送装置30は、検査領域13内の後述のポゴフレームに固定されたプローブカードのうちメンテナンスを必要とするものを搬入出領域11のローダ21へ搬送する。さらに、搬送装置30は、新規な又はメンテナンス済みのプローブカードをローダ21から検査領域13内の上記ポゴフレームへ搬送する。さらにまた、搬送装置30は、プローブカード型温度測定部材を、ローダ21から検査領域13内のポゴフレームへ搬送したり、ポゴフレームからローダ21へ搬送したりする。
【0018】
検査領域13は、検査部としてのテスタ40が複数設けられている。具体的には、検査領域13は、図2に示すように、鉛直方向に3つに分割され、各分割領域13aには、水平方向(図のX方向)に配列された4つのテスタ40からなるテスタ列が設けられている。また、各分割領域13aには、1つの位置合わせ部50と、1つのカメラ60が設けられている。なお、テスタ40、位置合わせ部50、カメラ60の数や配置は任意に選択できる。
【0019】
テスタ40は、電気的特性検査用の電気信号を、プローブカード等を介して、ウェハWに対し送受するものである。このテスタ40は、本実施形態では、さらに、後述のプローブカード型温度測定部材に設けられた温度センサとの間で、測温にかかる電気信号を送受する。
【0020】
位置合わせ部50は、ウェハWが載置され、当該載置されたウェハWと、テスタ40の下方に配設されるプローブカードとの位置合わせを行うものであり、テスタ40の下方の領域内を移動自在に設けられている。
カメラ60は、水平に移動し、当該カメラ60が設けられた分割領域13a内の各テスタ40の前に位置して、当該テスタ40の下方に配設されるプローブカードと、位置合わせ部50に載置されたウェハWと、の位置関係を撮像する。
【0021】
この検査装置1では、搬送装置30が一のテスタ40へ向けてウェハWを搬送している間に、他のテスタ40は他のウェハWに形成された電子デバイスの電気的特性の検査を行うことができる。
【0022】
続いて、図3及び図4を用いて、テスタ40と位置合わせ部50に関わる構成について説明する。図3は、各分割領域13a内の構成を示す正面縦断面図である。図4は、図3の部分拡大図である。
【0023】
テスタ40は、図3及び図4に示すように、水平に設けられたテスタマザーボード41を底部に有する。テスタマザーボード41には、不図示の複数の検査回路基板が立設状態で装着されている。また、テスタマザーボード41の底面には複数の電極が設けられている。
テスタ40の下方には、電気的特性検査時において、ポゴフレーム70とプローブカード80とが上側からこの順で設けられる。
【0024】
テスタ40の周囲において、各分割領域13aを形成する上壁10aから複数の支持壁10bが鉛直方向下方に延出している。そして、互いに対向する支持壁10bの下部にポゴフレーム70が取り付けられており、これら互いに対向する支持壁10b及び当該支持壁10b間に取り付けられているポゴフレーム70により、各テスタ40は支持されている。
【0025】
ポゴフレーム70は、電気的特性検査時において、プローブカード80を支持すると共に、当該プローブカード80とテスタ40とを電気的に接続するものであり、テスタ40とプローブカード80との間に位置するように配設されている。このポゴフレーム70は、多数のポゴピン71を保持するポゴブロック72と、このポゴブロック72が挿篏されることによりポゴピン71が取り付けられる取付孔73aが形成されたフレーム本体部73とを有する。
【0026】
ポゴフレーム70の下面には、プローブカード80が、所定の位置に位置合わせされた状態で真空吸着される。
また、ポゴフレーム70の下面には、プローブカード80の取付位置を囲繞するように、鉛直下方に延出するベローズ74が取り付けられている。ベローズ74は、例えば、電気的特性検査時において、後述のチャックトップ上のウェハWをプローブカード80の後述のプローブに接触させた状態で、プローブカード80とウェハWを含む密閉空間を形成するためのものである。このベローズ74は、チャックトップの動作確認のための温度測定時において、プローブカード型温度測定部材を含む密閉空間を形成することができる。
【0027】
また、ポゴフレーム70の各ポゴピン71は、バキューム機構(図示せず)によってポゴフレーム70やプローブカード80等に作用する真空吸引力により、その下端がプローブカード80の後述のカード本体81における、上面の対応する電極パッドに接触する。また、上記真空吸引力により、各ポゴピン71の上端が、テスタマザーボード41の下面の対応する電極に押し付けられる。
【0028】
プローブカード80は、円板状のカード本体81と、カード本体81の上面に設けられた複数の電極パッド(図示せず)と、カード本体81の下面から下方へ向けて延びる複数の針状の端子であるプローブ82とを有する。カード本体81の上面に設けられた上述の複数の電極はそれぞれ対応するプローブ82と電気的に接続されている。また、検査時には、プローブ82はそれぞれ、ウェハWに形成された電子デバイスにおける電極パッドや半田バンプと接触する。したがって、電気的特性検査時には、ポゴピン71、カード本体81の上面に設けられた電極及びプローブ82を介して、テスタマザーボード41とウェハW上の電子デバイスとの間で、検査にかかる電気信号が送受される。
【0029】
位置合わせ部50は、ウェハWが載置されると共に該載置されたウェハWを吸着する、載置部としてのチャックトップ51と、アライナ53とを有する。
チャックトップ51には、温度調節機構52が埋設されている。この温度調節機構52は、電気的特性検査時にチャックトップ51の温度調節を行うことにより、チャックトップ51に載置されたウェハWの電気的特性検査時の温度を例えば-30℃~+130℃に調節することができる。
アライナ53は、チャックトップ51を支持し該チャックトップ51を上下方向(図のZ方向)、前後方向(図のY方向)及び左右方向(図のX方向)に移動させるものである。
【0030】
この位置合わせ部50による位置合わせによりチャックトップ51上のウェハWとプローブカード80のプローブ82とを接触させた状態で、プローブカード80とウェハWを含む密閉空間を形成し、その密閉空間をバキューム機構(図示せず)により真空引きする。このときにアライナ53を下方に移動させることにより、チャックトップ51がアライナ53から切り離され、ポゴフレーム70側に吸着される。
【0031】
なお、位置合わせ部50のアライナ53は、プローブカード80及びプローブカード型温度測定部材を真空吸着により取り付ける際に、これらプローブカード80及びプローブカード型温度測定部材を、搬送装置30との間で受け渡したり、前後方向及び左右方向へ移動させたりすることができる。
本実施形態では、このアライナ53と搬送装置30が搬送部として機能する。
【0032】
上述のように構成される検査装置1では、温度調節機構52によるチャックトップ51の温度調節が正確に行われているか否かの確認等のため、以下に説明するプローブカード型温度測定部材により、チャックトップ51の温度測定が行われる。
【0033】
図5及び図6は、プローブカード型温度測定部材の一例を示す平面図及び部分拡大側面図、図7及び図8は、プローブ型温度測定部材が有するプローブを説明するための拡大側面図及び平面図、図9は、後述のストッパを説明するための側面図である。
【0034】
図5及び図6に示すプローブカード型温度測定部材90は、プローブカード80の取付位置に取り付けられて用いられる。このプローブカード型温度測定部材90は、本体91と、プローブ92と、温度センサとしてのデジタル温度センサ93と、ストッパ94を有する。
【0035】
本体91は、プローブカード80と略同形状に形成され、具体的にはプローブカード80のカード本体81と略同形状の、円形状に形成される。なお、本体91の形状は、プローブカード型温度測定部材90がプローブカード80の取付位置に取り付け可能であると共に搬送装置30により搬送可能な形状であればよく、プローブカード80のカード本体81の形状と全く同一であっても異なってもよい。また、本体91の材料には、プローブカード80のカード本体81と同じ材料を用いることができる。
【0036】
プローブ92は、プローブカード型温度測定部材90がプローブカード80の取付位置に取り付けられた状態で本体91からチャックトップ51へ向かう方向(図6の下方向)に延び出すように、針状に形成されている。
このプローブ92の先端に設けられたデジタル温度センサ93は、チャックトップ51の温度を測定するものであり、測温結果をデジタル信号として出力する。
【0037】
また、プローブ92は、可撓性を有するように構成されており、本例では、図7に示すように、板バネ部材92aとフレキシブルプリント基板(以下、FPC基板)92bとを貼り合わせてなる。
さらに、プローブ92は、図8に示すように、デジタル温度センサ93と電気的に接続される配線パターン92cを有する。具体的には、プローブ92のFPC基板92bに上記配線パターン92cが形成されている。配線パターン92cのデジタル温度センサ93と反対側の端部はそれぞれ、本体91のプローブ92側の面(上面)とは反対側に設けられた電極パッド(図示せず)と電気的に接続されている。デジタル温度センサ93によるチャックトップ51の温度測定時には、ポゴピン71、本体91の上面に設けられた電極パッド及びプローブ92の配線パターン92cを介して、テスタ40とデジタル温度センサ93との間で、測温にかかる電気信号が送受される。
【0038】
ストッパ94は、チャックトップ51と本体91との距離を一定以上に保つためのものである。このストッパ94により、図9に示すように、デジタル温度センサ93とチャックトップ51が接触した状態においても、チャックトップ51と本体91との距離が一定以上となるため、プローブ92が大きく撓んで破損するのを防ぐことができる。
なお、ストッパ94のチャックトップ51側端(図6の下端)は、デジタル温度センサ93とチャックトップ51とが接触しない状態において、デジタル温度センサ93のチャックトップ51側端(図6の下端)より、本体91側(図6の上側)に位置する。したがって、ストッパ94が、デジタル温度センサ93とチャックトップ51との接触を妨げることがない。
【0039】
次に検査装置1を用いた検査処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、ウェハWが載置されていないチャックトップ51が、全てのテスタ40に対し、すなわち、全てのポゴフレーム70に対し取り付けられた状態から、検査処理が開始されるものとする。
【0040】
(事前温度調節)
電気的特性検査の際は、まず、電気的特性検査に先立って、プローブカード80の温度調節が行われる。具体的には、ウェハWが載置されておらずポゴフレーム70に吸着されたチャックトップ51が、電気的特性検査時のウェハWの設定温度に対応する温度(以下、チャックトップ設定温度)に調節される。この温度調節されたチャックトップ51からの熱の供給または当該チャックトップ51による吸熱によって、プローブカード80の事前の温度調節が行われる。この温度調節完了後、チャックトップ51の吸着は解除され、アライナ53上に載置される。
【0041】
(位置合わせ)
プローブカード80の事前の温度調節後、検査対象のウェハWとプローブカード80との位置合わせが行われる。具体的には、搬送装置30等によって、搬入出領域11のポート20内のカセットCからウェハWが取り出されて、検査領域13内に搬入され、アライナ53上のチャックトップ51に載置される。次いで、アライナ53及びカメラ60等が制御され、チャックトップ51上のウェハWとプローブカード80との水平方向にかかる位置合わせが行われる。続いて、プローブカード80のプローブ82とウェハWに形成された電子デバイスの電極とが接触するまでチャックトップ51が上昇される。その後、プローブ82と上記電極が接触した状態で、バキューム機構(図示せず)等が制御されると共にアライナ53が下降し、これにより、チャックトップ51が、アライナ53から切り離され、ポゴフレーム70に吸着される。
なお、プローブ82と電子デバイスの電極とを接触させる前に、温度調節機構52が制御され、電気的特性検査時のウェハWの設定温度に、ウェハWが温度調節される。
【0042】
(検査)
そして、テスタ40からポゴピン71等を介してプローブ82に電気的特性検査用の電気信号が入力され、電子デバイスの電気的特性検査が開始される。検査中は、温度調節機構52が制御され、チャックトップ51に載置されたウェハWの温度が、所定の設定温度に調節される。
電気的特性検査が完了すると、アライナ53や搬送装置30等が制御され、ウェハWは、チャックトップ51と共にアライナ53に受け渡され、チャックトップ51上から搬送装置30によって、ポート20内のカセットCに戻される。
【0043】
そして、次の検査対象のウェハWがカセットCから取り出され、上述の位置合わせの工程と検査の工程が行われる。ウェハWの設定温度が変更された場合は、必要に応じて、位置合わせの工程前に上述の事前温度調節工程が行われる。
なお、一のテスタ40での検査中、アライナ53によって、他のテスタ40へのウェハWの搬送や他のテスタ40からのウェハWの回収が行われる。
【0044】
続いて、検査装置1において、温度調節の正確性の確認等のために行われる、チャックトップ51の測温処理の一例について説明する。
【0045】
(プローブカード80の取外し)
本実施形態によるチャックトップ51の測温は、プローブカード80の取付位置に取り付けられた上述のプローブカード型温度測定部材90を用いて行われるところ、まず、プローブカード80の取外しが行われる。具体的には、検査終了後に、検査対象のウェハWがポート20内のカセットCに戻されたときに、次の検査対象のウェハWが取り出されるのではなく、プローブカード80の取付及び取外し用治具(図示せず)が、搬送装置30によってローダ21から取り出される。そして、上記取付及び取外し用治具(以下、「治具」と省略する。)が、搬送装置30によって検査領域13内に搬入され、チャックトップ51上に載置される。次いで、上記治具が搭載されたチャックトップ51が、アライナ53によって、水平方向にかかる所定の位置に移動された後、上昇される。その後、バキューム機構(図示せず)が制御され、プローブカード80の吸着が解除され、当該プローブカード80がチャックトップ51上の上記治具に載置される。そして、プローブカード80が上記専用治具と共に、アライナ53及び搬送装置30によって、ローダ21へ搬出される。
【0046】
(プローブカード型温度測定部材90の取り付け)
次いで、プローブカード型温度測定部材90が、プローブカード80が取り外された状態の上記取付位置に取り付けられる。具体的には、プローブカード型温度測定部材90が、当該部材90の取付及び取外し用治具(図示せず)に載置された状態で、搬送装置30によってローダ21から取り出される。そして、上記取付及び取外し用治具(以下、「治具」と省略する。)が、搬送装置30によって検査領域13内に搬入され、チャックトップ51上に載置される。次いで、上記治具が搭載されたチャックトップ51が、アライナ53によって、水平方向にかかる所定の位置に移動された後、上昇される。その後、バキューム機構(図示せず)が制御され、上記冶具上のプローブカード型温度測定部材90がポゴフレーム70へ吸着される。これにより、プローブカード型温度測定部材90が、プローブカード80の取付位置に取り付けられる。その後、プローブカード型温度測定部材90が載置されていない上記治具が、アライナ53及び搬送装置30によって、ローダ21へ搬出される。なお、プローブカード型温度測定部材90の取付及び取外し用冶具には、プローブカード80の取付及び取外し用冶具と同じものを用いることができる。
【0047】
(チャックトップ51の温度調節)
次に、チャックトップ51が、温度調節機構52によって所定の温度に調節される。具体的には、まず、チャックトップ51が、アライナ53によって、プローブカード型温度測定部材90に対し、水平方向について位置合わせされた後、上昇される。その後、バキューム機構(図示せず)が制御されると共にアライナ53が下降し、これにより、チャックトップ51が、アライナ53から切り離され、ポゴフレーム70に吸着される。このチャックトップ51の吸着工程の前後、または、吸着工程と平行して、チャックトップ51が、温度調節機構52によって所定の温度に調節される。
【0048】
(チャックトップ51の温度測定)
続いて、温度調節されたチャックトップ51の温度が、デジタル温度センサ93によって測定される。具体的には、バキューム機構(図示せず)による真空吸引力が増加され、チャックトップ51の位置が上昇し、これにより、プローブカード型温度測定部材90のプローブ92の先端に設けられたデジタル温度センサ93がチャックトップ51に接触する。なお、ポゴフレーム70へチャックトップ51を吸着させるときにデジタル温度センサ93がチャックトップ51に接触するようにしてもよい。
このデジタル温度センサ93のチャックトップ51への接触後、テスタ40からデジタル温度センサ93に電力が供給される。なお、テスタ40が検査対象とする電子デバイスの数とデジタル温度センサ93の数は異なり、テスタ40の下面には当該テスタ40が検査対象とする電子デバイスの数だけ電極が設けられている。そのため、温度測定に際し、上記電極のうちデジタル温度センサ93に対応する部分にのみテスタ40からの電力が供給される。テスタ40の下面の電極に供給された電力は、ポゴピン71及びプローブカード型温度測定部材90のプローブ92の配線パターン92cを介してデジタル温度センサ93に供給される。
テスタ40からデジタル温度センサ93へ電力が供給されると、デジタル温度センサ93によりチャックトップ51の温度がをローブカード側51上の上記専用用トップ51による吸熱によって、測定される。測定結果は、デジタル信号で、デジタル温度センサ93から配線パターン92c等を介してテスタ40へ送出される。
この測定結果は、例えば制御部22の制御に基づく温度調節機構52による温度調節の較正に用いられる。また、上記測定結果のデータに基づいて、テスタ40や制御部22が、当該データの分析や、当該データに基づく故障予知を行うようにしてもよい。
なお、測定結果は、制御部22の表示部に表示されるようにしてもよい。
【0049】
(プローブカード型温度測定部材90の取外し及びプローブカード80の取り付け)
チャックトップ51の温度の測定後、プローブカード型温度測定部材90の取外しが、前述のプローブカード80の取外しと同様に行われ、プローブカード80の取り付けが、前述のプローブカード型温度測定部材90の取り付けと同様に行われる。その後、当該プローブカード80を用いた検査が再開される。
【0050】
以上のように、本実施形態では、プローブカード型温度測定部材90の本体91がプローブカード80のカード本体81と同形状であり、つまりは、プローブカード型温度測定部材90とプローブカード80とは同形状である。そのため、プローブカード型温度測定部材90を、プローブカード80と同様に搬送装置30によって搬送してプローブカード80の取付位置に取り付けることができる。また、プローブカード型温度測定部材90は、プローブカード80の取付位置に取り付けられた状態で、デジタル温度センサ93によってチャックトップ51の温度を測定することができる。さらに、デジタル温度センサ93は、電気的特性検査に用いられるテスタ40から電力が供給され、すなわち、テスタ40により駆動され、測温結果を当該テスタ40に出力する。したがって、本実施形態によれば、チャックトップ51の測温に際し、ユーザによる温度センサの設置作業やテスタ40の取外し作業等が不要である。そのため、チャックトップ51の温度調節の正確性を確認すること等を目的とした、当該チャックトップ51の温度測定を、安全に短時間で行うことができる。
【0051】
また、本実施形態と異なり、チャックトップ51の温度測定のためにテスタ40を取り外す場合、当該テスタ40での電気的特性検査だけでなく、当該テスタ40と同じ分割領域13aに存在する他のテスタ40での電気的特性検査は中断される。それに対し、本実施形態では、チャックトップ51の温度測定に際し、テスタ40を取り外す必要がないため、電気的特性検査のスループットを向上させることができる。
【0052】
さらに、本実施形態では、デジタル温度センサ93を用いており、チャックトップ51の測温結果がデジタル信号で出力される。したがって、温度センサがアナログ温度センサの場合に比べて、温度センサとテスタ40との間の配線パターンでのノイズの影響やテスタ40内でのノイズの影響がない、より正確な測温結果を得ることができる。
【0053】
さらにまた、本実施形態では、プローブ92が可撓性を有するため、チャックトップ51がポゴフレーム70に吸着された状態での本体91に対するチャックトップ51の高さがばらついても、プローブ92とチャックトップ51とを物理的に接触させることができる。言い換えると、プローブ92が可撓性を有するため、当該プローブ92とチャックトップ51との物理的接触が確保されている。
なお、物理的接触を確保するために、プローブ92が可撓性を有することに代えて、プローブ92がピエゾ素子等により伸長自在に構成されていてもよい。
【0054】
以上の説明では、温度調節された状態のチャックトップ51の温度をプローブカード型温度測定部材90で測定するものとしたが、温度調節された状態のウェハWの温度をプローブカード型温度測定部材90で測定するようにしてもよい。ウェハWの温度調節の正確性等を確認することを目的とした、ウェハWの温度測定の際には、当該ウェハWとしてベアウェハを用いてもよい。
また、チャックトップ51とウェハWの両方の温度を測定する場合、プローブカード型温度測定部材90をチャックトップ51用とウェハW用とで別々に設けることが好ましい。なぜならば、チャックトップ51とウェハWとでプローブカード型温度測定部材90を共通するにすると、チャックトップ51とウェハWでは高さ方向の位置が異なるので、ウェハWの測温の際とチャックトップ51の測温の際とでプローブ92の撓みが異なってくるからである。
【0055】
以上の説明では、温度センサとして、デジタル温度センサ93を用いていた。しかし、温度センサは、この例に限られず、例えばアナログ温度センサ(白金測温抵抗体を有するもの等)であってもよい。また、上述の例では、温度センサは、測温対象のチャックトップ51に接触して温度を測定していたが、すなわち、接触型のものであったが、光学式温度センサ等の非接触型のものであってもよい。
【0056】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【0057】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)被検査体を検査する検査装置内において前記被検査体の温度または当該被検査体が載置される載置台の温度を測定する温度測定部材であって、
前記検査装置での電気的特性検査に用いられるプローブカードの取付位置に取り付けられ、
前記プローブカードと略同形状の本体と、
当該温度測定部材が前記取付位置に取り付けられた状態で前記本体から前記載置台側へ延び出すように形成されたプローブと、
前記プローブの先端に設けられ測温対象の前記被検査体または前記載置台の温度を測定する温度センサと、を有し、
前記温度センサは、前記電気的特性検査において前記プローブカードを介して前記被検査体に対し電気信号を送受する検査部との間で、測温にかかる電気信号を送受し、測温結果を当該検査部に送信する、温度測定部材。
前記(1)によれば、被検査体や載置台の測温に際し、ユーザによる温度センサの設置作業や検査部の取外し作業等が不要である。そのため、温度調節の正確性等を確認すること等を目的とした、被検査体や載置台の温度測定を、安全に短時間で行うことができる。
【0058】
(2)前記温度センサは、前記測温結果をデジタル信号として送信するデジタル温度センサである、前記(1)に記載の温度測定部材。
前記(2)によれば、より正確な測温結果を得ることができる。
【0059】
(3)前記プローブは、可撓性を有する、前記(1)または(2)に記載の温度測定部材。
前記(3)によれば、プローブと測温対象との物理的接触を確保することができる。
【0060】
(4)前記プローブには、前記検査部と前記温度センサとを電気的に接続する配線パターンが形成されている、前記(1)~(3)のいずれか1に記載の温度測定部材。
【0061】
(5)測温対象の前記被検査体または前記載置台と前記本体との距離を一定以上に保つストッパを有する、前記(1)~(4)のいずれか1に記載の温度測定部材。
前記(5)によれば、プローブが大きく撓んで破損するのを防ぐことができる。
【0062】
(6)前記(1)~(5)のいずれか1に記載の温度測定部材と、
前記プローブカードと前記温度測定部材を、前記取付位置に搬送する搬送部と、を有する、検査装置。
【0063】
(7)被検査体を検査する検査装置内において前記被検査体の温度または当該被検査体が載置される載置台の温度を測定する温度測定方法であって、
前記検査装置は、
電気的特性検査に用いられるプローブカードと、
前記プローブカードの取付位置に取り付けられると共に、前記プローブカードと略同形状の本体と、前記本体から前記載置台側へ延び出すプローブと、前記プローブの先端に設けられた温度センサと、を有する温度測定部材と、
前記プローブカードと前記温度測定部材を搬送する搬送部と、を備え、
当該温度測定方法は、
前記プローブカードが取り外された状態の前記取付位置に、前記搬送部により前記温度測定部材を搬送し、取り付ける工程と、
前記電気的特性検査において前記プローブカードを介して前記被検査体に対し電気信号を送受する検査部から前記温度センサに電力を供給し、当該温度センサで測温対象の前記被検査体または前記載置台の温度を測定し、測温結果を前記温度センサから前記検査部へ送信する工程と、
前記温度測定部材を取り外し、前記搬送部で搬出する工程とを有する、温度測定方法。
【符号の説明】
【0064】
1 検査装置
30 搬送装置
40 テスタ
51 チャックトップ
52 温度調節機構
53 アライナ
80 プローブカード
82 プローブ
90 プローブカード型温度測定部材
92 プローブ
93 デジタル温度センサ
W ウェハ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9