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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-11
(45)【発行日】2022-10-19
(54)【発明の名称】プローバシステム
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/66 20060101AFI20221012BHJP
   G01R 31/26 20200101ALI20221012BHJP
【FI】
H01L21/66 B
G01R31/26 J
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018062877
(22)【出願日】2018-03-28
(65)【公開番号】P2019176019
(43)【公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000151494
【氏名又は名称】株式会社東京精密
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(72)【発明者】
【氏名】石本 隆
(72)【発明者】
【氏名】村上 敬
【審査官】堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】特表昭59-500891(JP,A)
【文献】国際公開第2013/065098(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/66
G01R 31/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1インターフェイスを有するプローバと、前記第1インターフェイスに接続される第2インターフェイスを有するプローバ用表示装置と、を備えたプローバシステムであって、
前記プローバは、
前記第1インターフェイスと前記第2インターフェイスとの接続又は切断を検知する検知部を有するバッファ基板と、
前記プローバ用表示装置に前記バッファ基板を介して電源を供給する電源部と、
前記バッファ基板に接続され、 前記電源の供給のON/OFFを切り替える切替部と、
を備え、
前記バッファ基板は、 前記切替部がOFFであることを第1条件とし、前記検知部が前記切断を検知したことを第2条件とした場合に、前記第1条件及び前記第2条件の少なくとも一方の条件を満たした場合に、前記第1インターフェイスへの前記電源の供給を遮断する電源遮断部を有する
を備えるプローバシステム。
【請求項2】
前記電源遮断部は、前記第1条件及び前記第2条件の両方の条件を満たさない場合に、前記第1インターフェイスへの前記電源の供給を許容する、
請求項1に記載のプローバシステム。
【請求項3】
前記プローバを複数備え、
前記プローバ用表示装置は、複数の前記プローバで共通使用される、
請求項1又は2に記載のプローバシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェーハに形成された複数のチップの電気的特性の検査を行うプローバシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程は、多数の工程を有し、品質保証及び歩留まりの向上のために、各種の製造工程で各種の検査が行われる。例えば、半導体ウェーハに複数のチップが形成された段階で、ウェーハレベル検査が行われる。
【0003】
ウェーハレベル検査は、各チップの電極パッドにプローブを接触させるプローバを使用して行われる(例えば、特許文献1参照)。プローブは、テストヘッドの端子に電気的に接続されており、テストヘッドからプローブを介して各チップに電源及びテスト信号を供給するとともに、各チップからの出力信号を検出して正常に動作するかを測定する。
【0004】
このようなプローバは、プローバごとに表示装置(操作パネルとも言う。)が設けられており、このような表示装置として、タッチパネルを有するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。この表示装置によれば、プローバのオペレータがタッチパネルを操作することによって、プローバの制御に関する指示及びウェーハの品種データ(レシピ)の設定を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2009-60037号公報
【文献】特開2015-95558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、プローバ用表示装置は、量産工程に移行する前の設定工程(例えば、品種作成工程)で操作されるものであり、いったん量産工程に移行した後には、ほとんど操作されるものではない。上記の設定工程は、プローバの全稼働時間の中で圧倒的な時間を占める量産工程と比較して、非常に短時間で実施される工程である。また、設定工程では、複数台のプローバのうち1台のプローバのプローバ用表示装置で品種データを作成すれば、その品種データをコピーすることにより、他のプローバに転用することもできるためさらに操作時間は少なくなる。
【0007】
そこで、1つのプローバ用表示装置を、複数台のプローバで共通して使用できるようにすると便利であり、コスト的にもメリットがある。
【0008】
しかしながら、従来のプローバは、プローバ用表示装置がプローバに固定的に設置されているために、プローバ用表示装置を複数台のプローバで共通して利用可能な構成を前提としたものではない。また、プローバ用表示装置を複数台のプローバに共通して使用するために、プローバ用表示装置をプローバに対し着脱する構成とする場合には、プローバが運転中に着脱できることが求められるためプローバの制御機器が活線挿抜によって故障しないように、プローバにプローバ用表示装置を安全に着脱できるようにする必要がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、プローバにプローバ用表示装置を安全に着脱することができるプローバシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るプローバシステムは、上記目的を達成するために、第1インターフェイスを有するプローバと、第1インターフェイスに接続される第2インターフェイスを有するプローバ用表示装置と、を備えたプローバシステムであって、プローバは、第1インターフェイスと第2インターフェイスとの接続又は切断を検知する検知部と、プローバ用表示装置に電源を供給する電源部と、電源の供給のON/OFFを切り替える切替部と、切替部がOFFであることを第1条件とし、検知部が切断を検知したことを第2条件とした場合に、第1条件及び第2条件の少なくとも一方の条件を満たした場合に、第1インターフェイスへの電源の供給を遮断する電源遮断部と、を備える。
【0011】
本発明の一形態は、電源遮断部は、第1条件及び第2条件の両方の条件を満たさない場合に、第1インターフェイスへの電源の供給を許容することが好ましい。
【0012】
本発明の一形態は、プローバを複数備え、プローバ用表示装置は、複数のプローバで共通使用されることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、プローバにプローバ用表示装置を安全に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係るプローバシステムの全体構成を示した外観図
図2図1に示したプローバシステムの構成を示したブロック図
図3】複数台のプローバが配置された量産工場の概略平面図
図4】プローバ本体に設けられた第1インターフェイスと電源スイッチの拡大図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るプローバシステム10の全体構成を示した外観図である。図2は、図1に示したプローバシステム10の構成を示したブロック図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、実施形態のプローバシステム10は、プローバ12とプローバ用表示装置14とからなる。
【0018】
図3は、複数台のプローバ12が配置された量産工場(半導体工場)16の概略平面図である。図3によれば、複数台のプローバ12は、破線A、Bで囲まれたオペレータ用通路18の両側に沿って所定の間隔をもって配置される。なお、図3のプローバ12は、プローバ本体20と、テストヘッド22と、テスタメインフレーム24とを備えている。
【0019】
実施形態のプローバ12は、図1に示すように、プローバ12ごとに備えられるプローバ用表示装置を有しておらず、1つのプローバ用表示装置14をプローバ12に着脱自在な構成となっている。
【0020】
また、実施形態のプローバ12は、図2に示すように、第1インターフェイスとして機能するインターフェイスコネクタ26を備えており、図3に示した他の複数台のプローバ12においても共通のインターフェイスコネクタ26を備えている。図2に示すインターフェイスコネクタ26のデータ通信規格は、RS(Recommended Standard)232Cに準拠している。なお、データ通信規格は、RS232Cに限定されず、USB(Universal Serial Bus:登録商標)又は有線LAN(Local Area Network)でもよい。また、インターフェイスコネクタ26は、電源と映像信号のインターフェイスとしても機能している。映像信号としては、AnalogRGB、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)、Display port又はDVI(Digital Visual Interface)を適用可能である。
【0021】
一方、実施形態のプローバ用表示装置14は、第2インターフェイスとして機能するインターフェイスコネクタ28を備えている。このインターフェイスコネクタ28は、複数台のプローバ12の各々に設けられている共通のインターフェイスコネクタ26に接続することが可能となっている。このインターフェイスコネクタ28もインターフェイスコネクタ26と同様に、データ通信規格は、RS232C規格に準拠している。なお、データ通信規格は、RS232Cに限定されず、USB又は有線LANでもよい。また、インターフェイスコネクタ28は、電源と映像信号のインターフェイスとしても機能している。映像信号としては、AnalogRGB、HDMI、Display port又はDVIを適用可能である。
【0022】
インターフェイスコネクタ28は、図1に示すように、ケーブル30を介してプローバ用表示装置14に接続されている。また、プローバ用表示装置14は、台車32に搭載されて各プローバ12の配置位置に移動される。
【0023】
次に、プローバ12の構成について説明する。
【0024】
プローバ12のプローバ本体20は、検査するウェーハ(不図示)を供給及び回収するローダ部34と、ローダ部34に隣接して配置され、測定部(不図示)を有する測定ユニット36とを備えている。測定ユニット36は、ローダ部34から測定部にウェーハが供給されると、測定部でそれぞれウェーハの各チップの電気的特性の検査(ウェーハレベル検査)が行われる。そして、測定部で検査されたウェーハはローダ部34により回収される。なお、ウェーハレベル検査については、公知技術(例えば、特開2015-95558号公報参照)であるのでその詳細についての説明は省略する。
【0025】
また、プローバ12は、図2に示すように電源部38、制御部40、バッファ基板42、電源スイッチ44及びインターフェイスコネクタ26等を有している。電源部38は、プローバ12全体を駆動する電源部として機能する。例えば、電源部38からの電源は、ローダ部34及び制御部40に供給される。更に、電源部38の電源は、プローバ用表示装置14のLCD(Liquid Crystal Display)タッチパネル46にバッファ基板42等を介して供給される。
【0026】
バッファ基板42は、制御部40にて作成された映像信号を整形して増幅し、LCDタッチパネル46に送信する機能と、本発明の電源遮断部としての機能とを備えている。また、バッファ基板42は、本発明の検知部の一例である検知部52を備えている。この検知部52は、インターフェイスコネクタ26とインターフェイスコネクタ28との接続又は切断を検知する。
【0027】
電源スイッチ44は、本発明の切替部の一例であり、この電源スイッチ44をON側に切り替えると、電源供給のON信号がバッファ基板42に伝送され、電源スイッチ44をOFF側に切り替えると、電源供給のOFF信号がバッファ基板42に伝送される。
【0028】
電源スイッチ44とインターフェイスコネクタ26は、図4に示すようにプローバ本体20の正面パネル21に上下に隣接して配置されている。図4によれば、電源スイッチ44がON側又はOFF側に回動して切り替えらえることが示されている。
【0029】
図2に示す制御部40は、主制御部48とPC(Personal Computer)のLCD入出力制御部50とを備える。主制御部48は、CPU(central processing unit)を含む各演算処理回路と、メモリ等の記憶媒体と、入出力インターフェイスとを備えている。この入出力インターフェイスに図1に示したプローバ本体20及びローダ部34等が接続されている。また、図2に示す主制御部48は、上記の記憶媒体に記憶されたプログラムがCPUによって実行されることにより、入出力インターフェイスを介してプローバ本体20及びローダ部34の動作を制御する。
【0030】
LCD入出力制御部50は、所定の通信インターフェイスを介してバッファ基板42に接続される。所定の通信インターフェイスは、一例としてRS232Cが適用されるが、USB又は有線LAN等の通信インターフェイスであってもよい。LCD入出力制御部50にて作成された映像信号(例えば、AnalogRGB)は、バッファ基板42で整形されて増幅された後、プローバ用表示装置14のLCDタッチパネル46に伝送される。
【0031】
このように構成されたプローバシステム10によれば、複数台のプローバ12に着脱自在に構成された1つのプローバ用表示装置14を有し、このプローバ用表示装置14のインターフェイスコネクタ28を、複数台のプローバ12のうち1台のプローバ12のインターフェイスコネクタ26に接続する。これにより、プローバ用表示装置14を操作して、作成された品種データ等をプローバ12に送信することができる。このようにプローバシステム10を構成することにより、プローバ12には、プローバ12ごとに設けられていたプローバ用表示装置が不要になるので、プローバ12のコストを削減することができる。
【0032】
ここで、実施形態のプローバシステム10では、複数台のプローバ12に対して1つのプローバ用表示装置14を共通使用可能とするために、プローバ12にバッファ基板42を設けている。
【0033】
例えば、バッファ基板42が設けられていない場合、プローバの電源を切断することなくインターフェイスコネクタ26にインターフェイスコネクタ28を接続すると、その接続の際に生じる静電気、高電圧ノイズ又は突入電流等によってプローバの制御機器(例えば、制御部40)が故障する場合がある。そのため、このような故障を防ぐため、プローバ用表示装置14をプローバに接続する際は、オペレータは、プローバが測定中であるか待機中であるかにかかわらず、プローバの電源を切断する必要がある。また、プローバ用表示装置14をプローバから取り外す際も同様に、活線挿抜による制御機器の故障を避けるために、プローバの電源を切断する必要がある。このように、バッファ基板42が設けられていない場合には、プローバを故障させないように注意を払わなければならないので、オペレータに手間と負担がかかり、また、プローバの稼働率も低下するという問題があった。
【0034】
これに対し、実施形態のプローバ12は、図2の如く、インターフェイスコネクタ26と制御部40とをバッファ基板42を介して接続しているので、上記の静電気、高電圧ノイズ又は突入電流等に起因する故障範囲をバッファ基板42に止めることができる。これにより、実施形態のプローバシステム10によれば、プローバ12の電源を切断することなく、プローバ12にプローバ用表示装置14を接続しても、制御機器の故障を防ぐことができる。このように、プローバ12にバッファ基板42を設けることにより、オペレータにかかる手間と負担を大幅に軽減することができる。また、プローバ12にプローバ用表示装置14を着脱する際に、プローバ12の電源を切断する必要もないので、プローバ12の稼働率を向上させることもできる。
【0035】
また、バッファ基板42は、プローバ用表示装置14の接続安定化を図るために以下の第1及び第2の電源遮断機能を有している。
【0036】
[第1の電源遮断機能]
バッファ基板42は、電源スイッチ44からOFF信号が出力された場合に、インターフェイスコネクタ26への電源の供給を遮断する。このような第1の電源遮断機能によって、第2の機能と同様に活線挿抜による制御機器の故障を防ぐことができる。したがって、実施形態のプローバシステム10によれば、プローバ12にプローバ用表示装置14を安全に着脱することができる。この第1の電源遮断機能は、本発明の第1条件に基づいた機能である。
【0037】
[第2の電源遮断機能]
バッファ基板42は、検知部52がインターフェイスコネクタ26とインターフェイスコネクタ28との切断を検知した場合に、インターフェイスコネクタ26への電源の供給を遮断する。この第2の電源遮断機能によれば、プローバ用表示装置14のLCDタッチパネル46に電源部38からの電源が供給されている状態で、インターフェイスコネクタ26からインターフェイスコネクタ28が外れた場合、LCDタッチパネル46に供給されている電源を自動的に遮断する。このような第2の電源遮断機能によって、インターフェイスコネクタ26とインターフェイスコネクタ28とを再び接続する際に生じる活線挿抜による制御機器の故障を防ぐことができる。したがって、実施形態のプローバシステム10によれば、プローバ12にプローバ用表示装置14を安全に着脱することができる。この第2の電源遮断機能は、本発明の第2条件に基づいた機能である。
【0038】
以上の如く、バッファ基板42は、第1条件及び第2条件の少なくとも一方の条件を満たした場合に、インターフェイスコネクタ26への電源の供給を遮断する。換言すれば、バッファ基板42は、第1条件及び第2条件の両方を満たさない場合、具体的には、電源スイッチ44がON側に切り替えられ、かつ検知部52がインターフェイスコネクタ26とインターフェイスコネクタ28との接続を検知した場合のみ、インターフェイスコネクタ26への電源の供給を許容する。つまり、プローバ用表示装置14のLCDタッチパネル46には、電源スイッチ44がON側に切り替えられ、かつ検知部52が上記の接続を検知した場合のみ、電源部38からの電源が供給される。これにより、実施形態のプローバシステム10によれば、活線挿抜による制御機器の故障を防ぐことができるので、プローバ12にプローバ用表示装置14を安全に着脱することができる。
【0039】
次に、実施形態のプローバシステム10の好ましい使用手順を説明する。
【0040】
1:プローバ12のインターフェイスコネクタ26に、プローバ用表示装置14のインターフェイスコネクタ28を接続する。
【0041】
2:電源スイッチ44をON側に切り替える。このとき、インターフェイスコネクタ26にインターフェイスコネクタ28が確実に接続されていることを検知部52が検知した場合、電源部38からの電源がバッファ基板42、インターフェイスコネクタ26及びインターフェイスコネクタ28を介してLCDタッチパネル46に供給され、プローバ用表示装置14が使用可能な状態となる。なお、検知部52が上記の接続を検知しない場合には、LCDタッチパネル46には電源は供給されず、未接続状態となる。
【0042】
3:プローバ用表示装置14のLCDタッチパネル46を操作して品種データの作成や、他のプローバで作成された品種データのコピーをする。
【0043】
4:品種データの作成やコピー後、電源スイッチ44をOFF側に切り替えて、LCDタッチパネル46への電源供給を遮断する。
【0044】
5.インターフェイスコネクタ26からインターフェイスコネクタ28を取り外す。
【0045】
以上の操作によって、1つのプローバ用表示装置14を使用して、複数台のプローバ12のうち所望のプローバ12で品種データを作成することができる。また、他のプローバ12で品種データを作成する場合には、上記の1~5の手順に従って実施すればよい。
【0046】
以上、本発明について説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
【0047】
例えば、図1に示した実施形態のプローバシステム10は、プローバ12とプローバ用表示装置14とをコネクタ(インターフェイスコネクタ26、28)にて接続した有線形式のデータ通信を示しているが、無線形式のデータ通信にしてもよい。なお、無線による装置の操作が禁止されている量産工場16(図3参照)の場合には、実施形態の如くコネクタにて双方を接続する。
【0048】
また、プローバ12の変形例として、プローバ用表示装置14等の接続機器の接続状態を制御部40に通知する通知部をプローバ12に設けることが好ましい。このような通知部をプローバ12に設けることで、例えば、接続機器に電源が供給されている状態で、接続機器が長時間操作されていない場合に自動的に電源を切断することができる。これにより、プローバ12の節電を図ることができる。また、通知部が接続機器に電源が投入されたことを認識して、制御部40に任意の初期動作を行わせることもできる。
【符号の説明】
【0049】
10…プローバシステム、12…プローバ、14…プローバ用表示装置、16…量産工場、18…オペレタータ用通路、20…プローバ本体、22…テストヘッド、24…テスタメインフレーム、26…インターフェイスコネクタ、28…インターフェイスコネクタ、30…ケーブル、32…台車、34…ローダ部、36…測定ユニット、38…電源部、40…制御部、42…バッファ基板、44…電源スイッチ、46…LCDタッチパネル、48…主制御部、50…LCD入出力制御部、52…検知部
図1
図2
図3
図4