(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-17
(45)【発行日】2022-10-25
(54)【発明の名称】センサモジュール
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1455 20060101AFI20221018BHJP
A61B 5/0245 20060101ALI20221018BHJP
A61B 5/021 20060101ALI20221018BHJP
【FI】
A61B5/1455
A61B5/0245 100B
A61B5/021
(21)【出願番号】P 2018154134
(22)【出願日】2018-08-20
【審査請求日】2021-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】傳田 達明
【審査官】▲高▼ 芳徳
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-504489(JP,A)
【文献】特表2012-517888(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00 - 5/03
A61B 5/06 - 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者から生体情報を検出するセンサモジュールであって、
可撓性を有する配線基板にアンテナを含む電子部品が実装された半導体装置と、
前記半導体装置の一部を保持
し、前記被験者の計測対象となる部位と前記アンテナとの間に配置される保持部材と、を有し、
前記保持部材は、
第1面、及び前記第1面の反対面となる第2面、を備えた第1板状部と、
第3面、及び前記第3面の反対面となる第4面、を備えた第2板状部と、
前記第2面と前記第3面とが空間を挟んで対向する部分を有するように、前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する連結部と、を含み、
前記保持部材の誘電率は1以上5以下であり、
前記アンテナは、前記半導体装置の一端側において前記配線基板に実装され、
前記半導体装置の一端側は、前記アンテナが前記連結部と平面視で重複し、前記アンテナが他の前記電子部品と平面視で重複しないように、前記保持部材に固定され、
前記半導体装置の一端側に連続する部分は、前記第1面、前記第2面、前記第3面、及び前記第4面に順次接するように折り返され、
前記半導体装置の他端側は、前記第4面の前記連結部側から弾性変形可能な状態で延伸しているセンサモジュール。
【請求項2】
前記保持部材が被験者の指先の爪側に配置されるように、前記被験者の指先に装着したときに、前記アンテナは、前記電子部品の中で被験者の指先の最も先端側に配置される請求項1に記載のセンサモジュール。
【請求項3】
前記半導体装置には、前記配線基板に前記電子部品が実装された部品実装部と、前記配線基板に前記電子部品が実装されていない部品非実装部とが、前記半導体装置の長手方向に交互に配置され、
前記半導体装置の折り返された部分は、前記部品非実装部である請求項1又は2に記載のセンサモジュール。
【請求項4】
前記第1板状部は、前記第2板状部と対向する側に幅広部、前記幅広部の前記連結部側に前記幅広部よりも幅が狭い幅狭部を備え、
前記配線基板の前記アンテナが実装された領域の幅は、他の前記電子部品が実装された領域の幅よりも狭く、
前記幅狭部上に前記アンテナが実装された領域が位置している請求項1乃至
3の何れか一項に記載のセンサモジュール。
【請求項5】
前記連結部は、前記第1板状部と平面視で重複しない領域を有し、
前記領域において、前記保持部材は、前記第1板状部の前記第1面よりも前記第2板状部の前記第3面側に下がった段差部を有し、
前記アンテナは、前記段差部から突出しないように前記連結部上に配置されている請求項1乃至
4の何れか一項に記載のセンサモジュール。
【請求項6】
前記アンテナは、前記配線基板の前記段差部側の面に実装されている請求項
5に記載のセンサモジュール。
【請求項7】
前記半導体装置を介して前記第2板状部の前記第4面と対向する位置に、補強部材が設けられている請求項1乃至
6の何れか一項に記載のセンサモジュール。
【請求項8】
前記電子部品は、発光素子及び受光素子を含み、
前記半導体装置において、
前記第4面に配された領域に前記発光素子又は前記受光素子の一方が実装され、
前記第4面から延伸する領域に前記発光素子又は前記受光素子の他方が実装されている請求項1乃至
7の何れか一項に記載のセンサモジュール。
【請求項9】
前記保持部材を被験者の指先の爪側に配置し、前記第4面から延伸する領域を前記被験者の指先の爪側から腹側に湾曲させ、前記被験者の指先に装着したときに、
前記発光素子又は前記受光素子の一方と前記発光素子又は前記受光素子の他方とが前記指先を挟んで対向して配置可能である請求項
8に記載のセンサモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
人体から各種の生体情報を検出する様々なセンサモジュールが開発されている。このようなセンサモジュールの一例として、発光部と受光部とを備えるプローブを被験者の指に装着し、光を指に向けて投光し、指を経由した光の光量変化を測定し、CPUを含む制御回路で血中酸素飽和度を測定するパルスオキシメータが挙げられる。血中酸素飽和度の測定結果は、センサモジュールに搭載された表示部に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のセンサモジュールでは、血中酸素飽和度の測定結果を表示部で確認できるが、測定結果をデータとして外部に送信することができない。例えば、センサモジュールにアンテナを搭載して無線でデータを送信することも考えられる。しかし、指の誘電率は40~70程度と高く、かつ個人によりばらつきがあるため、単にセンサモジュールにアンテナを搭載するだけでは、アンテナが指の誘電率の影響を受け、安定した通信性能を実現することが困難である。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、無線による安定した通信性能を実現することが可能なセンサモジュールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本センサモジュールは、被験者から生体情報を検出するセンサモジュールであって、可撓性を有する配線基板にアンテナを含む電子部品が実装された半導体装置と、前記半導体装置の一部を保持し、前記被験者の計測対象となる部位と前記アンテナとの間に配置される保持部材と、を有し、前記保持部材は、第1面、及び前記第1面の反対面となる第2面、を備えた第1板状部と、第3面、及び前記第3面の反対面となる第4面、を備えた第2板状部と、前記第2面と前記第3面とが空間を挟んで対向する部分を有するように、前記第1板状部と前記第2板状部とを連結する連結部と、を含み、前記保持部材の誘電率は1以上5以下であり、前記アンテナは、前記半導体装置の一端側において前記配線基板に実装され、前記半導体装置の一端側は、前記アンテナが前記連結部と平面視で重複し、前記アンテナが他の前記電子部品と平面視で重複しないように、前記保持部材に固定され、前記半導体装置の一端側に連続する部分は、前記第1面、前記第2面、前記第3面、及び前記第4面に順次接するように折り返され、前記半導体装置の他端側は、前記第4面の前記連結部側から弾性変形可能な状態で延伸していることを要件とする。
【発明の効果】
【0007】
開示の技術によれば、無線による安定した通信性能を実現することが可能なセンサモジュールを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1の実施の形態に係るセンサモジュールを例示する断面図である。
【
図2】第1の実施の形態に係る半導体装置を例示する図である。
【
図3】第1の実施の形態に係る半導体装置の配線基板を例示する断面図である。
【
図4】第1の実施の形態に係る保持部材を例示する斜視図である。
【
図5】第1の実施の形態に係るセンサモジュールの機能ブロックを例示する図である。
【
図6】第1の実施の形態に係るセンサモジュールの使用方法について説明する断面図である。
【
図7】第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置を例示する平面図である。
【
図8】第1の実施の形態の変形例1に係る保持部材を例示する斜視図である。
【
図9】第1の実施の形態の変形例2に係るセンサモジュールを例示する断面図である。
【
図10】第1の実施の形態の変形例3に係るセンサモジュールを例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
〈第1の実施の形態〉
図1は、第1の実施の形態に係るセンサモジュールを例示する断面図である。
図1に示すように、センサモジュール3は、半導体装置1と、保持部材2とを有している。以下、半導体装置1、保持部材2、センサモジュール3について順次説明する。
【0011】
(半導体装置)
図2は、第1の実施の形態に係る半導体装置を例示する図であり、
図2(a)は平面図、
図2(b)は
図2(a)のA-A線に沿う断面図である。
図2では、半導体装置1が、センサモジュール3の一部として組み立てられる前(折り曲げられる前)の状態を示している。
図2を参照するに、半導体装置1は、配線基板10と、電子部品30とを有している。
【0012】
配線基板10は可撓性を有するコアレス基板であり、
図3に示すように複数の配線層が絶縁層を介して積層された多層構造(例えば、4層)である。ここで、可撓性とは、曲げや撓みを持たせることができる性質を指す。配線基板10は、例えば、周知のビルドアップ工法により作製することができる。
【0013】
図3の例では、配線基板10は、絶縁層102と、配線層103と、絶縁層104と、配線層105と、絶縁層106と、配線層107と、絶縁層108と、配線層109と、ソルダーレジスト層110とが順次積層された構造である。但し、配線層と絶縁層の積層数は必要に応じて適宜決定することができる。
【0014】
なお、本実施の形態では、便宜上、配線基板10のソルダーレジスト層110側を上側又は一方の側、絶縁層102側を下側又は他方の側とする。又、各部位のソルダーレジスト層110側の面を一方の面又は上面、絶縁層102側の面を他方の面又は下面とする。但し、配線基板10は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。又、平面視とは対象物を配線基板10の一方の面10a(ソルダーレジスト層110の上面)の法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を配線基板10の一方の面10a(ソルダーレジスト層110の上面)の法線方向から視た形状を指すものとする。
【0015】
絶縁層102は、一方の最外層となる絶縁層である。絶縁層102の材料としては、例えば、ヤング率が低く可撓性を有する絶縁性樹脂(例えば、熱硬化性)を用いることができる。ヤング率が低く可撓性を有する絶縁性樹脂としては、例えば、ポリイミド系樹脂やエポキシ系樹脂等を主成分とする絶縁性樹脂が挙げられる。絶縁層102の厚さは、例えば20~45μm程度とすることができる。絶縁層102は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有しても構わない。
【0016】
配線層103は、絶縁層102の一方の面に形成されている。配線層103の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層103の厚さは、例えば、10~20μm程度とすることができる。配線層103は、ラインアンドスペース(以降、ライン/スペースと略す)が10μm/10μm~20μm/20μm程度の微細配線とすることができる。なお、ライン/スペースにおけるラインとは配線幅を表し、スペースとは隣り合う配線同士の間隔(配線間隔)を表す。例えば、ライン/スペースが10μm/10μmとは、配線幅が10μmで隣り合う配線同士の間隔が10μmであることを表す。
【0017】
絶縁層104は、絶縁層102の一方の面に、配線層103を覆うように形成されている。絶縁層104の材料や厚さは、例えば、絶縁層102と同様とすることができる。絶縁層104は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有しても構わない。
【0018】
配線層105は、絶縁層104の一方の側に形成されており、配線層103と電気的に接続されている。配線層105は、絶縁層104を貫通し配線層103の一方の面を露出するビアホール104x内に充填されたビア配線、及び絶縁層104の一方の面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール104xは、絶縁層106側に開口されている開口部の径が配線層103の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きくなる逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール104xの開口部の径は、例えば60~70μm程度とすることができる。配線層105の材料、配線層105に含まれる配線パターンの厚さやライン/スペースは、例えば、配線層103と同様とすることができる。
【0019】
絶縁層106は、絶縁層104の一方の面に、配線層105を覆うように形成されている。絶縁層106の材料や厚さは、例えば、絶縁層102と同様とすることができる。絶縁層106は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有しても構わない。
【0020】
配線層107は、絶縁層106の一方の側に形成されており、配線層105と電気的に接続されている。配線層107は、絶縁層106を貫通し配線層105の一方の面を露出するビアホール106x内に充填されたビア配線、及び絶縁層106の一方の面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール106xは、絶縁層108側に開口されている開口部の径が配線層105の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きくなる逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール106xの開口部の径は、例えば60~70μm程度とすることができる。配線層107の材料、配線層107に含まれる配線パターンの厚さやライン/スペースは、例えば、配線層103と同様とすることができる。
【0021】
絶縁層108は、絶縁層106の一方の面に、配線層107を覆うように形成されている。絶縁層108の材料や厚さは、例えば、絶縁層102と同様とすることができる。絶縁層108は、シリカ(SiO2)等のフィラーを含有しても構わない。
【0022】
配線層109は、絶縁層108の一方の側に形成されており、配線層107と電気的に接続されている。配線層109は、絶縁層108を貫通し配線層107の一方の面を露出するビアホール108x内に充填されたビア配線、及び絶縁層108の一方の面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール108xは、ソルダーレジスト層110側に開口されている開口部の径が配線層107の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きくなる逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール108xの開口部の径は、例えば60~70μm程度とすることができる。配線層109の材料、配線層109に含まれる配線パターンの厚さやライン/スペースは、例えば、配線層103と同様とすることができる。
【0023】
ソルダーレジスト層110は、他方の最外層となる絶縁層である。ソルダーレジスト層110は、絶縁層108の一方の面に、配線層109を覆うように形成されている。ソルダーレジスト層110は、例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂等の感光性樹脂等から形成することができる。ソルダーレジスト層110の厚さは、例えば15~35μm程度とすることができる。
【0024】
ソルダーレジスト層110は、開口部110xを有し、開口部110x内には配線層109の上面の一部が露出している。開口部110xの平面形状は、例えば、円形とすることができる。必要に応じ、開口部110x内に露出する配線層109の上面に金属層を形成したり、OSP(Organic Solderability Preservative)処理等の酸化防止処理を施したりしてもよい。金属層の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等を挙げることができる。
【0025】
開口部110x内に露出する配線層109は、電子部品30の端子と接続されるパッドや信号波形を確認するためのパッドとして用いることができる。なお、必要に応じ、最下層の絶縁層102に被覆される配線層を設けても構わない。この場合、例えば、配線層の下面が絶縁層の下面から露出するように形成することができる。これにより、配線基板10の他方の面10bにも電子部品30を実装可能となる。
【0026】
図2の説明に戻り、配線基板10の一方の面10a(ソルダーレジスト層110の上面)には複数の電子部品30が実装されている。
【0027】
電子部品30は、半導体部品及び受動部品を含む。半導体部品としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、フォトダイオード(PD:Photo Diode)等が挙げられる。受動部品としては、例えば、抵抗、コンデンサ、インダクタ、アンテナ、コネクタ等が挙げられる。
【0028】
電子部品30のうち主要な部品について符号を付して説明する。半導体装置1は、例えば、CPU31、コネクタ32、LED33、PD34、及びアンテナ35を備え、計測対象物から所定情報を取得する機能を有する。CPU31は、半導体装置1の全体を制御する。CPU31は、半導体装置1に実装された電子部品30の中で平面視における面積が最も大きな電子部品である。コネクタ32は、CPU31等に供給する電源を外部から入力する端子となる。LED33は、CPU31に制御されて所定波長域の光(例えば、赤色光や赤外光)を計測対象物に出射する発光素子である。PD34は、LED33の出射光に対する計測対象物からの反射光や透過光を受光して電気信号に変換しCPU31に受け渡す受光素子である。アンテナ35は、半導体装置1と外部との間で、電波を送受信する電子部品である。アンテナ35は、半導体装置1の一端側において配線基板10の一方の面10aに実装されている。
【0029】
図2の例では、CPU31、コネクタ32、LED33、PD34、及びアンテナ35を含む全ての電子部品30は、配線基板10の一方の面10aに実装されているが、必要に応じて、配線基板10の他方の面10bに実装されてもよい。
【0030】
半導体装置1には、配線基板10に電子部品30が実装された部品実装部Mと、配線基板10に電子部品30が実装されていない部品非実装部N(
図2中の破線で囲んだ領域)とが、半導体装置1の長手方向に交互に配置されている。
【0031】
半導体装置1は、長手方向の複数箇所で折り曲げて使用することを想定して設計されている。半導体装置1において、部品実装部Mと部品非実装部Nとを交互に配置することで、各部品非実装部Nを折り曲げて容易に変形させることができる。
【0032】
又、部品非実装部Nの幅を部品実装部Mの幅よりも狭くすることで、部品非実装部Nを折り曲げることが更に容易になる。但し、要求仕様によっては、部品非実装部Nの幅を部品実装部Mの幅と同じにしてもよい。
【0033】
なお、各配線層に含まれる配線パターンは、部品実装部Mと部品非実装部Nの何れに配置してもよいが、ビア配線は部品実装部Mのみに配置することが好ましい。全く曲がらないか殆ど曲がらない部品実装部Mのみにビア配線を配置することで、部品非実装部Nを折り曲げる際にビア配線にクラックが入ることを防止できる。
【0034】
(保持部材)
図4は、第1の実施の形態に係る保持部材を例示する斜視図である。
図4を参照するに、保持部材2は、第1板状部21と、第2板状部22と、連結部23とを含んでおり、半導体装置1の一部を保持することができる。保持部材2は、第1板状部21、第2板状部22、及び連結部23により、例えば、側面視でコの字型に形成することができる。
【0035】
第1板状部21は、第1面211、及び第1面211の反対面となる第2面212を備えている。第2板状部22は、第3面221、及び第3面221の反対面となる第4面222を備えている。第1板状部21及び第2板状部22の平面形状は、例えば、矩形状とすることができる。
【0036】
連結部23は、第1板状部21の第2面212と、第2板状部22の第3面221とが空間を挟んで対向する部分を有するように、第1板状部21と第2板状部22とを連結している。第1板状部21の第2面212と第2板状部22の第3面221とが形成する空間は、半導体装置1の一部が折り曲げて収容されるスペースとなる。
【0037】
保持部材2の各部の厚さは、必要に応じて適宜決定できるが、例えば、第1板状部21の厚さT1を1mm程度、第2板状部22の厚さT2を1mm程度、連結部23の厚さT3(第1板状部21と第2板状部22との間隔)を2mm程度とすることができる。この場合、保持部材2全体の厚さは、4mm程度となる。
【0038】
後述のように、保持部材2の連結部23上には半導体装置1のアンテナ35が実装された領域が固定される。アンテナ35は近くに存在する材料の誘電率の影響を受けやすいため、アンテナ35が安定した通信性能を発揮するためには、第1板状部21、第2板状部22、及び連結部23として誘電率が1以上5以下である材料を用いることが好ましい。誘電率が1以上5以下である材料としては、例えば、誘電率が2.7~4.5であるアクリルを挙げることができる。
【0039】
又、誘電率が1以上5以下である材料として、誘電率が2.4~4.1であるABS樹脂、誘電率が3.5~5.0であるシリコーン樹脂、誘電率が2.9~3.0であるポリカーボネート樹脂、誘電率が3.6~3.7であるポリアセタール樹脂、誘電率が2.0~2.3であるポリプロピレン樹脂、誘電率が2.9~3.0であるポリエチレンテレフタレート樹脂を挙げることができる。
【0040】
第1板状部21、第2板状部22、及び連結部23としてアクリルを用いた場合、第1板状部21と連結部23及び第2板状部22と連結部23は、アクリル系の接着剤を用いて接着される。これにより、接着剤を含めた保持部材2の誘電率を1以上5以下とすることができる。なお、例えば、直方体状のアクリルを切削加工して、第1板状部21、第2板状部22、及び連結部23を有する保持部材2を作製しても構わない。この場合は、接着剤を用いることなく、アクリルのみからなる保持部材2を実現できる。なお、アクリルは、加工が容易であり、かつ安価である点でも好適である。
【0041】
(センサモジュール)
図1に戻り、センサモジュール3において、半導体装置1の一端側(アンテナ35が実装された側)は、アンテナ35が保持部材2の連結部23と平面視で重複し、アンテナ35が他の電子部品30と平面視で重複しないように、保持部材2に固定されている。
【0042】
そして、半導体装置1の一端側に連続する部分は、第1板状部21の第1面211、第1板状部21の第2面212、第2板状部22の第3面221、及び第2板状部22の第4面222に順次接するように折り返されている。具体的には、半導体装置1は、第1板状部21の第1面211から第1板状部21の第2面212に至る部分で、約180度折り返されている。又、第1板状部21の第2面212から第2板状部22の第3面221に至る部分で、約180度折り返されている。更に、第2板状部22の第3面221から第2板状部22の第4面222に至る部分で、約180度折り返されている。
【0043】
そして、半導体装置1の他端側は、第2板状部22の第4面222の連結部23側から弾性変形可能な状態で延伸している。つまり、半導体装置1において、第2板状部22の第4面222から延伸している領域は、自由に屈曲又は湾曲させることが可能である。なお、半導体装置1において、屈曲又は湾曲している部分、及び屈曲又は湾曲可能な部分は、部品非実装部Nである。
【0044】
なお、
図1では、第2板状部22の第4面222から延伸している領域を湾曲した状態に図示しているが、これは一例であり、上記のように、第2板状部22の第4面222から延伸している領域は、自由に屈曲又は湾曲させることが可能である。
【0045】
ここで、センサモジュール3が動脈血酸素飽和度(SPO2)を計測するウェアラブルデバイスである場合を例にして、センサモジュール3の具体的な使用方法について説明する。但し、これは一例であり、センサモジュール3は動脈血酸素飽和度以外を計測対象としてもよい。動脈血酸素飽和度以外の計測対象としては、例えば、脈拍や血圧が挙げられる。
【0046】
図5は、第1の実施の形態に係るセンサモジュールの機能ブロックを例示する図である。
図5に示すように、センサモジュール3は、機能ブロックとして、制御部301と、発光部302と、受光部303と、通信部304とを有している。センサモジュール3は、必要に応じて他の機能ブロックを有しても構わない。
【0047】
制御部301は、例えば、CPU31、ROM、RAM、メインメモリ等を含むことができる。この場合、制御部301の各種機能は、ROMに記録されたプログラムがメインメモリに読み出されてCPU31により実行されることによって実現できる。但し、制御部301は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。制御部301は、センサモジュール3の外部に配置された電池40から電源供給を受けて動作することができる。
【0048】
発光部302は、制御部301の制御により赤外光又は赤色光を発光する機能を有する。発光部302は、例えば、赤外光を出射する発光ダイオードであるIRLEDと、赤色光を出射する発光ダイオードであるREDLEDを1チップ化したLED33により実現することができる。
【0049】
受光部303は、発光部302から計測対象物に照射された光の透過光を受光し電気信号に変換する機能を有する。受光部303は、例えば、PD34により実現することができる。受光部303が受光し電気信号に変換された情報は、CPU31に送られる。
【0050】
通信部304は、無線により、制御部301と、センサモジュール3の外部に配置された情報処理装置50との間で情報の送受信を行う機能を有する。情報処理装置50は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末である。通信部304は、例えば、図示しない通信デバイスとアンテナ35により実現することができる。通信部304は、例えば、制御部301が受光部303の出力に基づいて算出したSPO2のデータを情報処理装置50に送信することができる。
【0051】
ここで、SPO2の計測原理について説明する。SPO2は、心臓から全身に運ばれる血液(動脈血)の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているかを示す値である。ヘモグロビンは酸素と結合すると赤色系の色になるが、酸素と結合していないときは黒色系の色になる。これは、ヘモグロビンは酸素と結合すると赤色光を透過し易く、酸素と結合していないと赤色光を含めた可視光全般を透過しにくいことを示している。なお、赤外光は、ヘモグロビンが酸素と結合しているか否かにかかわらず、透過し易い。
【0052】
そこで、指先に発光部302のREDLEDから赤色光を照射すると、ヘモグロビンと酸素が多く結合している場合は、赤色光が透過する割合が高くなるため、受光部303が受光する赤色光の量は多くなる。これに対して、ヘモグロビンと酸素の結合が少ない場合は、赤色光が透過する割合が低くなるため、受光部303が受光する赤色光の量は少なくなる。
【0053】
一方、指先に発光部302のIRLEDから赤外光を照射すると、ヘモグロビンと酸素が多く結合しているか否かにかかわらず、赤外光が透過する割合が高くなるため、受光部303が受光する赤外光の量は常に多くなる。
【0054】
すなわち、赤色光を照射した場合に受光部303が受光する赤色光の量と、赤外光を照射した場合に受光部303が受光する赤外光の量との比率を求めることにより、SPO2を計測することができる。例えば、制御部301が、赤色光の量と赤外光の量との比率に基づいてSPO2を算出することができる。
【0055】
図6は、第1の実施の形態に係るセンサモジュールの使用方法について説明する断面図であり、センサモジュール3を計測対象物である被験者の指先500に装着した状態を示している。
【0056】
センサモジュール3の半導体装置1において、第2板状部22の第4面222に配された領域にLED33又はPD34の一方が実装され、第4面222から延伸する領域にLED33又はPD34の他方が実装される。本実施の形態では、一例として、第2板状部22の第4面222に配された領域にLED33が実装され、第4面222から延伸する領域にPD34が実装されている。
【0057】
センサモジュール3は、保持部材2を被験者の指先500の爪510側に配置し、第4面222から延伸する領域を被験者の指先500の爪510側から腹520側に湾曲させ、被験者の指先500に装着することができる。このとき、LED33とPD34とが指先500を挟んで対向して配置可能である。これにより、LED33の出射光は、指先500を透過してPD34で受光することができる。なお、センサモジュール3は、指先500への装着を容易にし、かつ半導体装置1を保護するために、シリコーン等からなる筐体に収容されてもよい。
【0058】
センサモジュール3のコネクタ32は、例えば、電池40と線材等で接続されたコネクタ45と嵌合する。電池40は例えばボタン型電池であり、手首等に装着することができる。なお、電池40は、センサモジュール3専用のものを用いてもよいが、センサモジュール3以外のセンサモジュールが人体に装着されている場合は、他のセンサモジュールと共用の電池を用いてもよい。電池40の電力は、コネクタ45及び32を経由してCPU31等に供給される。これにより、センサモジュール3において、SPO2の測定が可能となる。
【0059】
このように、センサモジュール3において、アンテナ35は、保持部材2の連結部23と平面視で重複し、他の電子部品30とは平面視で重複しない位置に配置されている。これにより、アンテナ35と計測対象物及び他の電子部品30との間に一定以上の距離を確保することができる。その結果、アンテナ35が安定した通信性能を発揮することができる。
【0060】
なお、計測対象物が指である場合、指の誘電率は40~70程度と高く、かつ個人によりばらつきがあるため、アンテナ35を指に近づけると安定した通信性能を実現できない。アンテナ35と指とを2mm以上離せば、指の影響を低減することが可能となり、アンテナ35が安定した通信性能を発揮することができる。このため、センサモジュール3を被験者の指先500に装着したときに、アンテナ35は、電子部品30の中で被験者の指先500の最も先端側に配置されることが好ましい。
【0061】
又、センサモジュール3において、保持部材2の誘電率は1以上5以下とすることが好ましい。これにより、アンテナ35の近傍に指の誘電率(40~70程度)よりも十分に低い誘電率(1以上5以下程度)の保持部材2が配置されるため、アンテナ35が更に安定した通信性能を発揮することができる。
【0062】
又、アンテナ35と指とを離すために保持部材2は一定の厚さ(例えば、4mm)を有している。これにより、センサモジュール3を外部からの衝撃に強くする効果が得られる。
【0063】
又、センサモジュール3の半導体装置1では、微細配線を備えた多層構造の配線基板10に電子部品30を高密度に実装している。そのため、発光部、受光部、及び制御回路を含む計測に用いる電子部品を一枚の配線基板10に実装してもセンサモジュール3を小型化することができる。又、センサモジュール3の半導体装置1では、部品実装部Mと部品非実装部Nとを交互に配置している。そのため、部品非実装部Nを折り曲げて容易に変形させることができる。
【0064】
〈第1の実施の形態の変形例1〉
第1の実施の形態の変形例1では、第1の実施の形態とは形状の異なる配線基板及び保持部材の例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例1において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0065】
図7は、第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置を例示する平面図である。第1の実施の形態の変形例1に係る半導体装置を例示する断面図は
図2(b)と同様であるため、図示を省略する。
図7では、半導体装置1Aが、センサモジュール3の一部として組み立てられる前(折り曲げられる前)の状態を示している。
【0066】
図7を参照するに、半導体装置1Aは、配線基板10Aと、電子部品30とを有している。半導体装置1Aの一端側の領域Rにおいて、配線基板10Aのアンテナ35が実装された領域の幅W
1は、他の電子部品30が実装された領域の幅W
2よりも狭い。
【0067】
図8は、第1の実施の形態の変形例1に係る保持部材を例示する斜視図である。
図8を参照するに、保持部材2Aは、第1板状部21Aと、第2板状部22Aと、連結部23Aとを含んでおり、半導体装置1Aの一部を保持することができる。保持部材2Aは、第1板状部21A、第2板状部22A、及び連結部23Aにより、例えば、側面視でコの字型に形成することができる。
【0068】
第1板状部21Aは、第2板状部22Aと対向する側に幅広部21W、幅広部21Wの連結部23A側に幅広部21Wよりも幅が狭い幅狭部21Nを備えている。又、第2板状部22Aは、第1板状部21Aと対向する側に幅広部22W、幅広部22Wの連結部23A側に幅広部22Wよりも幅が狭い幅狭部22Nを備えている。又、第1板状部21Aの幅狭部21Nの幅と、第2板状部22Aの幅狭部22Nの幅と、連結部23Aの幅とは同程度である。
【0069】
第1板状部21A及び第2板状部22Aの平面形状は、半導体装置1Aの領域Rの平面形状と同様(略合同な形状)である。これにより、半導体装置1Aを
図1と同様に保持部材2Aに固定する際に、半導体装置1Aの領域Rを第1板状部21Aの第1面211に容易に位置決めすることができる。この場合、第1板状部21Aの幅狭部21N上の連結部23Aと平面視で重複する領域に、配線基板10Aのアンテナ35が実装された領域が位置する。
【0070】
又、第1板状部21A及び第2板状部22Aが部分的に縮幅していることにより、保持部材2Aは保持部材2(
図4参照)より軽量化することができる。
【0071】
〈第1の実施の形態の変形例2〉
第1の実施の形態の変形例2では、第1の実施の形態とは形状の異なる保持部材の例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例2において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0072】
図9は、第1の実施の形態の変形例2に係るセンサモジュールを例示する断面図である。
図9に示すように、センサモジュール3Bは、半導体装置1Bと、保持部材2Bとを有している。
【0073】
半導体装置1Bにおいて、アンテナ35は、配線基板10の他方の面10b(後述の段差部24側の面)に実装されている。すなわち、半導体装置1Bにおいて、アンテナ35は、配線基板10において他の電子部品30が実装された一方の面10aとは反対側の面に実装されている。
【0074】
保持部材2Bにおいて、平面視で第1板状部21Bは第2板状部22Bよりも小さい。連結部23Bは、側面視でL字型に形成され、第1板状部21Bと平面視で重複しない領域を有している。第1板状部21Bと連結部23Bとが平面視で重複しない領域において、保持部材2Bは、第1板状部21Bの第1面211よりも第2板状部22Bの第3面221側に下がった段差部24を有している。
【0075】
アンテナ35の配線基板10側の面は、第1板状部21Bの第1面211と同一平面か又は低い位置にある。アンテナ35の配線基板10とは反対側の面は、連結部23Bと接触してもよい。アンテナ35の配線基板10とは反対側の面は、例えば、アクリル系の接着剤で連結部23Bと接着してもよい。このように、アンテナ35は、段差部24から突出しないように、連結部23B上に配置されている。これにより、センサモジュール3Bをセンサモジュール3(
図1参照)よりも低背化することができる。
【0076】
センサモジュール3Bを低背化した場合も、アンテナ35の下側の保持部材2Bの厚さT4を2mm以上とすることで、センサモジュール3Bを指に装着した場合に、指の影響を低減することが可能となり、アンテナ35が安定した通信性能を発揮することができる。
【0077】
なお、アンテナ35を配線基板10の一方の面10aに実装し、配線基板10を第1板状部21Bの第1面211から連結部23Bの内側面及び内底面に沿って折り曲げ、アンテナ35が段差部24から突出しないように、連結部23B上に配置してもよい。
【0078】
〈第1の実施の形態の変形例3〉
第1の実施の形態の変形例3では、センサモジュールが補強部材を有する例を示す。なお、第1の実施の形態の変形例3において、既に説明した実施の形態と同一構成部品についての説明は省略する場合がある。
【0079】
図10は、第1の実施の形態の変形例3に係るセンサモジュールを例示する断面図である。
図10に示すように、センサモジュール3Cは、補強部材25を有している点が、センサモジュール3B(
図9参照)と相違する。
【0080】
補強部材25は、半導体装置1B及び保持部材2Bを内部に収容するように、箱状に設けられている。補強部材25は、例えば、底板部251、天板部252、側板部253及び254を、半導体装置1B及び保持部材2Bを内部に収容した状態で接着することで形成できる。但し、LED33は、底板部251に設けられた貫通孔251x内に露出している。又、半導体装置1の他端側は、側板部253に設けられた貫通孔253xから補強部材25の外部に延伸している。
【0081】
底板部251、天板部252、側板部253及び254は、例えば、アクリルにより形成することができる。底板部251、天板部252、側板部253及び254の相互の接合には、例えば、アクリル系の接着剤を用いることができる。或いは、アクリル製のねじを用いて相互に接合してもよい。この場合、底板部251、天板部252、側板部253及び254を容易に分解できる。
【0082】
このように、半導体装置1B及び保持部材2Bを内部に収容する補強部材25を追加することにより、センサモジュール3Cの強度を向上することができる。但し、補強部材は、必ずしも、半導体装置1B及び保持部材2B全体を囲むように設けなくてもよい。例えば、貫通孔251xが設けられた底板部251のみを補強部材としてもよい。すなわち、半導体装置1Bを介して第2板状部22Bの第4面222と対向する位置のみに、補強部材が設けられてもよい。これにより、LED33が直接指に接触することを防止可能となり、LED33を補強することができる。
【0083】
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0084】
1、1A、1B 半導体装置
2、2A、2B 保持部材
3、3B、3C センサモジュール
10、10A 配線基板
10a 配線基板の一方の面
10b 配線基板の他方の面
21、21A、21B 第1板状部
21N、22N 幅狭部
21W、22W 幅広部
22、22A、22B 第2板状部
23、23A、23B 連結部
24 段差部
25 補強部材
30 電子部品
31 CPU
32、45 コネクタ
33 LED
34 PD
35 アンテナ
40 電池
50 情報処理装置
101、103、105、107、109 配線層
102、104、106、108 絶縁層
104x、106x、108x ビアホール
110 ソルダーレジスト層
110x 開口部
211 第1面
212 第2面
221 第3面
222 第4面
251 底板部
251x、253x 貫通孔
252 天板部
253、254 側板部
301 制御部
302 発光部
303 受光部
304 通信部
500 指先
510 爪
520 腹