(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-24
(45)【発行日】2022-11-01
(54)【発明の名称】通気性導光板およびそれを含む空気清浄フィルタ
(51)【国際特許分類】
A61L 9/00 20060101AFI20221025BHJP
G02B 5/08 20060101ALI20221025BHJP
G02B 6/00 20060101ALI20221025BHJP
B01D 46/52 20060101ALI20221025BHJP
【FI】
A61L9/00 Z
G02B5/08 A
G02B6/00 331
B01D46/52 B
(21)【出願番号】P 2021512683
(86)(22)【出願日】2019-11-06
(86)【国際出願番号】 KR2019014994
(87)【国際公開番号】W WO2020130341
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】10-2018-0166729
(32)【優先日】2018-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シム、ホン シク
(72)【発明者】
【氏名】キム、ビュン ムク
(72)【発明者】
【氏名】ミン、ジーヒョン
(72)【発明者】
【氏名】オ、ミヨン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジンキュ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミングー
【審査官】長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-269540(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0002366(KR,A)
【文献】国際公開第2018/016116(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0085927(US,A1)
【文献】特開2010-092861(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/00-9/22
A01L 2/10
F24F 7/00-7/007
B01D 53/34-53/86
B01D 46/00-46/90
G02B 1/00-1/18
G02B 5/08
G02B 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気性導光板であって、
前記通気性導光板の少なくとも一側面に位置する光源、および
前記光源からの光が通過する平板型プレートを含み、
当該通気性導光板は、前記平板型プレートに垂直である方向に光を放出し、
前記平板型プレートは複数の開口部を有
し、
前記複数の開口部を形成するために、前記平板型プレートは、複数のパターン部として、ウェーブ構造、ツイスト構造および多孔性のパンチ構造のうちの一つを有する前記複数のパターン部を備える、
通気性導光板。
【請求項2】
通気性導光板であって、
前記通気性導光板の少なくとも一側面に位置する光源、および
前記光源からの光が通過する平板型プレートを含み、
当該通気性導光板は、前記平板型プレートに垂直である方向に光を放出し、
前記平板型プレートは複数の開口部を有し、
前記複数の開口部を形成するために前記平板型プレートがウェーブ構造を有し、
前記平板型プレートは複数のパターン部を含み、前記パターン部は前記ウェーブ構造を有し、
互いに隣り合う前記パターン部の前記ウェーブ構造が互い違いに配置されて前記開口部が形成される、通気性導光板。
【請求項3】
通気性導光板であって、
前記通気性導光板の少なくとも一側面に位置する光源、および
前記光源からの光が通過する平板型プレートを含み、
当該通気性導光板は、前記平板型プレートに垂直である方向に光を放出し、
前記平板型プレートは複数の開口部を有し、
前記複数の開口部を形成するために前記平板型プレートがツイスト構造を有し、
前記平板型プレートは複数のパターン部を含み、前記パターン部は前記ツイスト構造を有し、
互いに隣り合う前記パターン部の前記ツイスト構造が互いに並んで配置されて前記開口部が形成される、通気性導光板。
【請求項4】
前記ウェーブ構造を有する前記パターン部を含む前記平板型プレートにおいて、互いに隣り合うパターン部の前記ウェーブ構造が互い違いに配置されて前記開口部が形成される、請求項
1に記載の通気性導光板。
【請求項5】
前記ツイスト構造を有する前記パターン部を含む前記平板型プレートにおいて、互いに隣り合うパターン部の前記ツイスト構造が互いに並んで配置されて前記開口部が形成される、請求項
1に記載の通気性導光板。
【請求項6】
前記平板型プレートに光反射物質がコートされている、請求項1から
5の何れか一項に記載の通気性導光板。
【請求項7】
前記光反射物質は、二酸化チタンまたは酸化アルミニウムを含む、請求項
6に記載の通気性導光板。
【請求項8】
請求項1から
7の何れか一項に記載の通気性導光板を含む、空気清浄フィルタ。
【請求項9】
前記通気性導光板からヘパフィルタに光が進行される、請求項
8に記載の空気清浄フィルタ。
【請求項10】
前記平板型プレートと前記ヘパフィルタの間に位置する支持層をさらに含む、請求項
9に記載の空気清浄フィルタ。
【請求項11】
前記通気性導光板に含まれた前記平板型プレートで光が放出される面にくさび形状の複数の導光パターンが形成されており、
前記複数の導光パターンそれぞれは前記ヘパフィルタの折れ曲がった部分に対応して位置する、請求項
9または
10に記載の空気清浄フィルタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願との相互引用]
【0002】
本出願は、2018年12月20日付韓国特許出願第10-2018-0166729号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0003】
本発明は、通気性導光板およびそれを含む空気清浄フィルタに関し、より具体的には空気が通過して同時に光を放出する通気性導光板およびそれを含む空気清浄フィルタに関する。
【背景技術】
【0004】
最近、都市化と産業構造の変化によって、事務室、地下駅舍、車両など密閉された空間で一日の大部分を送る人口が増加している。このように現代人は閉じ込められた空気の中で生きていくしかなく、室内空気は建築資材、家具、壁紙、電子製品などから発生するホコリや有害化合物によって汚染され得ることはよく知られているが、個人および公共交通車両に対する関心は最近急激に増加した。
【0005】
したがって、前記汚染問題を解消するために換気やフィルタ型空気清浄機などで対処しているが、悪臭、細菌および揮発性有害物質などを完全に除去することはできない。
【0006】
このような問題を補完するために光触媒または光増感剤に光を照射して揮発性有害物質を除去したり抗菌機能を実現しようとする多様な試みがなされており、一例として韓国登録特許第10-0938975号公報には空気の光触媒フィルタを利用した空気浄化装置が開示されている。
【0007】
一般に空気清浄機やエアコンには体積を減らすために平板構造のフィルタが複数枚使用され得る。光触媒または光増感剤はフィルタに付着するかまたは別途の薄い平板構造を形成することが好ましい。光触媒または光増感剤に均等に光を照らして製品の体積を減らすためには面光源を使用した方が良いが、既存の面光源をフィルタの間に挿入すると空気の流れをさえぎることになるので空気清浄機やエアコンの正常な動作が難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、空気が通過して同時に光を放出する通気性導光板およびそれを含む空気清浄フィルタを提供する。
【0009】
しかし、本発明の実施形態が解決しようとする課題は、上述した課題に限定されず本発明に含まれた技術的思想の範囲で多様に拡張されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施形態による通気性導光板は、通気性導光板の少なくとも一側面に位置する光源、および前記光源からの光が通過する平板型プレートを含み、通気性導光板は前記平板型プレートに垂直である方向に光を放出し、前記平板型プレートは複数の開口部を有する。
【0011】
前記複数の開口部を形成するために前記平板型プレートがウェーブ構造(形状)、ツイスト構造(形状)およびパンチ構造(形状)のうちの一つを有し得る。
【0012】
前記平板型プレートは複数のパターン部を含み、前記パターン部はウェーブ形状またはツイスト形状を有し得る。
【0013】
前記ウェーブ形状を有するパターン部を含む前記平板型プレートにおいて、互いに隣り合うパターン部のウェーブ形状が互い違いに配置されて前記開口部が形成され得る。
【0014】
前記ツイスト形状を有するパターン部を含む前記平板型プレートにおいて、互いに隣り合うパターン部のツイスト形状が互いに並んで配置されて前記開口部が形成され得る。
前記パンチ構造を有する平板型プレートは多孔性構造を有し得る。
前記平板型プレートに光反射物質がコートされ得る。
前記光反射物質は二酸化チタンまたは酸化アルミニウムを含み得る。
【0015】
本発明の他の一実施形態による空気清浄フィルタは先立って説明した通気性導光板がプレフィルタとヘパフィルタの間に位置する。
前記通気性導光板から前記ヘパフィルタに光が進行され得る。
【0016】
前記空気清浄フィルタは前記平板型プレートと前記ヘパフィルタの間に位置する支持層をさらに含み得る。
【0017】
前記通気性導光板に含まれた前記平板型プレートで光が放出される面にくさび形状の複数の導光パターンが形成されており、前記複数の導光パターンそれぞれは前記ヘパフィルタの折れ曲がった部分に対応して位置し得る。
【発明の効果】
【0018】
実施形態によれば、空気が通過できる開口部を形成し、均一な光を正面に送ることができる導光パターンを有することによって、空気清浄フィルタで揮発性有害物質の除去または抗菌機能を実現するように光触媒または光増感剤に光を照射する通気性導光板を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態による通気性導光板を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
【
図3】
図2の通気性導光板を多様な方向から見た図面である。
【
図4】
図2および
図3の平板型プレートを構成する一つのパターン部を示す図である。
【
図5】本発明の他の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
【
図6】
図5の通気性導光板を多様な方向から見た図面である。
【
図7】
図5および
図6の平板型プレートを構成する一つのパターン部を示す図である。
【
図8】本発明の他の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
【
図9】
図8の通気性導光板を多様な方向から見た図面である。
【
図10】本発明の他の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
【
図11】
図1の実施形態による通気性導光板が空気清浄フィルタ内に配置されることを示す斜視図である。
【
図12】本発明の他の一実施形態による通気性導光板が隣接するように形成された支持層を示す斜視図である。
【
図13】本発明の他の一実施形態による通気性導光板を側面から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付する図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は様々な異なる形態で実現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0021】
本発明を明確に説明するために説明と関係ない部分は省略し、明細書全体にわたって同一又は類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付ける。
【0022】
また、図面に示す各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜のために任意に示したので、本発明は必ずしも図示したところに限定されない。図面で複数の層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして図面で、説明の便宜上、一部の層および領域の厚さを誇張して示した。
【0023】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を「含む」という時、これは特に反対の意味を示す記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
図1は本発明の一実施形態による通気性導光板を示す斜視図である。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による通気性導光板100は空気が通過する方向に垂直である方向に延びる平板型プレートを含み、平板型プレートの少なくとも一側面に位置する光源110を含み得る。
図1で光源110は一つの一側面に位置する場合を示すが、この他にも他の一側面に光源110が追加的に形成されることも可能である。光源110は発光ダイオードであり得、一つ以上形成され得る。本実施形態による通気性導光板100は、光源110で発生した光を平板型プレートに垂直である方向に放出し得、同時に空気が通過できるように複数の開口部を有し得る。図面に示していないが、通気性導光板100は平板型プレートを囲むモジュールフレームを含み得、このようなモジュールフレームを使用して光源110で発生した光がZ軸方向にすべて進行できるように光を吸収または反射することができる。
以下では複数の開口部について詳細に説明する。
【0025】
図2は本発明の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
図3は
図2の通気性導光板を多様な方向から見た図面である。
図4は
図2および
図3の平板型プレートを構成する一つのパターン部を示す図である。
【0026】
図2を参照すると、本実施形態による通気性導光板は複数の開口部150hを形成するためにウェーブ構造を有する平板型プレート150を含み得る。平板型プレート150は複数のパターン部150pを含み、
図4に示すように、一つのパターン部150pはウェーブ形状を有し、これはあたかも波動のように山と谷に該当する第1部分151と第2部分152が繰り返し連結されて形成された形状である。
【0027】
本実施形態で平板型プレート150は互いに隣り合うパターン部150pのウェーブ形状が互い違いに配置されることによって開口部150hが形成され得る。
【0028】
図3(a)は
図2の平板型プレート150を上から見た平面図に該当し、
図3(b)は
図3(a)をX軸方向に見た図面であり、
図3(c)は
図3(a)をY軸方向に見た図である。
【0029】
図3(b)および
図4を参照すると、互いに隣り合うパターン部150pのウェーブ形状が互い違いに配置されると、互いに隣り合うパターン部150pのうちの一つのパターン部150pの第1部分151と、他の一つのパターン部150pの第2部分152がX軸方向に互いに重なって開口部150hを形成することができる。
【0030】
図3(a)および
図3(c)を参照すると、Y軸方向に見た時複数のパターン部150pのウェーブ形状が互い違いに配置されて平板型プレート150の上端面および下端面が平たく現れ得る。
【0031】
図5は本発明の他の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
図6は
図5の通気性導光板を多様な方向から見た図面である。
図7は
図5および
図6の平板型プレートを構成する一つのパターン部を示す図である。
【0032】
図5を参照すると、本実施形態による通気性導光板は複数の開口部160hを形成するためにツイスト構造を有する平板型プレート160を含み得る。平板型プレート160は複数のパターン部160pを含み、
図7に示すように、一つのパターン部160pはツイスト形状を有する。ツイストされる前に一つのパターン部160pは互いに対向している第1面と第2面を有する状態で、ツイストされた後に
図7に示すように第1部分161の第1面と第2部分162の第2面が同じ一側面でねじれ点163を基準に繰り返し連結されて形成された形状である。
【0033】
本実施形態で平板型プレート160は互いに隣り合うパターン部160pのツイスト形状が互いに並んで配置されることによって開口部160hが形成されることができる。
【0034】
図6(a)は
図5の平板型プレート160を上から見た平面図に該当し、
図6(b)は
図6(a)をX軸方向に見た図面であり、
図6(c)は
図6(a)をY軸方向に見た図である。
【0035】
図6(b)および
図7を参照すると、互いに隣り合うパターン部160pのツイスト形状が互いに並んで配置されると、互いに隣り合うパターン部160pのうちの一つのパターン部160pの第1部分161と第2部分162は、他の一つのパターン部160pの第1部分161と第2部分162とX軸方向に互いに重なって、ねじれ点163も同じX軸方向の仮想線上に位置することができる。したがって、ツイスト形状によってY軸方向に互いに隣り合うパターン部160pのねじれ点163の間の空間である開口部160hが形成される。
【0036】
図6(a)および
図6(c)を参照すると、Y軸方向に見た時複数のパターン部160pのツイスト形状が並んで配置されて平板型プレート160の上端面および下端面がウェーブ形状を形成することができる。
【0037】
図8は本発明の他の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
図9は
図8の通気性導光板を多様な方向から見た図面である。
【0038】
図8を参照すると、本実施形態による通気性導光板は複数の開口部170hを形成するためにパンチ構造を有する平板型プレート170を含み得る。平板型プレート170は開口部170hが形成された多孔性構造を有し得る。
【0039】
図9(a)は
図8の平板型プレート170を上から見た平面図に該当し、
図9(b)は
図9(a)をX軸方向に見た図面であり、
図9(c)は
図9(a)をY軸方向に見た図である。
【0040】
図9(b)および
図9(c)を参照すると、本実施形態で開口部170hは一つの平板型プレート170内にパンチング工程によって空気が通過できるように複数の穴をあけて形成され得るので、X軸方向とY軸方向から見た時は開口部170hが見えず平板型プレート170の上端面および下端面が平たく現れ得る。
図10は本発明の他の一実施形態による通気性導光板に含まれた平板型プレートを示す斜視図である。
【0041】
図10を参照すると、本実施形態による通気性導光板は複数の開口部180hを形成するために複数のスラブ180pからなる平板型プレート180を含み得る。複数のスラブ180pは光および空気が通過する方向である
図1のZ軸方向を基準にチルトされ得る。
【0042】
図2~
図10で説明した平板型プレート150,160,170,180はPMMA(Poly Methyl Meth Acrylate)樹脂で作られた透明アクリルパネルであり得る。
【0043】
平板型プレート150,160,170,180には光反射物質がコートされ得る。光反射物質は二酸化チタン(TiO2)または酸化アルミニウム(Al2O3)を含み得、平板型プレート150,160,170,180にコートされた光反射物質によって光源110で発生した光を平板型プレートに垂直である方向に放出し得る。
【0044】
光反射物質はドット形態で平板型プレート150,160,170,180に印刷され得、ドットの大きさは光源110から遠ざかるほど大きくなる。ドット形態は平板型プレート150,160,170,180の金型にレーザなどでスクラッチして実現することができる。
【0045】
ただし、光反射物質をコートせず平板型プレート150,160,170,180のパターン設計により光の回折、反射および/または拡散を利用し、光反射物質をコートしたものと同じ効果を得ることもできる。
【0046】
図11は
図1の実施形態による通気性導光板が空気清浄フィルタ内に配置されることを示す斜視図である。
【0047】
図11を参照すると、本実施形態による空気清浄フィルタは前で説明した通気性導光板がプレフィルタとヘパフィルタの間に該当する「A」部分に配置され得る。
図11で示す通気性導光板の位置は一例示であり、通気性導光板はプレフィルタとヘパフィルタの間の代わりにプレフィルタを基準にヘパフィルタが位置する部分の反対側に通気性導光板が位置することもでき、光触媒または光増感剤に光を提供できる位置であればヘパフィルタを基準にプレフィルタが位置する部分の反対側に通気性導光板が位置することもできる。
【0048】
プレフィルタは概略10マイクロメータ以上のホコリをフィルタする機能を有し、ヘパフィルタは概略0.3~10マイクロメータ範囲のフィルタ機能を有することができる。ヘパフィルタは光触媒または光増感剤がコートされた部分を含み得る。通気性導光板から放出された光がヘパフィルタに形成された光触媒または光増感剤と反応して揮発性有害物質を除去することができる。
【0049】
図12は本発明の他の一実施形態による通気性導光板が隣接するように形成された支持層を示す斜視図である。
【0050】
図11および
図12を参照すると、本実施形態による空気清浄フィルタは通気性導光板100とヘパフィルタの間に支持層105をさらに含み得る。支持層105はヘパフィルタを支持する役割をしながらも光触媒または光増感剤がコートされ得る。支持層105はメッシュタイプで形成されて通気性を有することができる。
【0051】
以上で説明した本発明の実施形態によれば、空気が通過できる開口部を形成し、均一な光をヘパフィルタに向かって送ることができる導光パターンを有することができる。この時、導光板構造の中で拡散パターンを適用するとその部分のみ全反射が崩れて拡散されるが、本実施形態では導光パターンの密度を調節することによって均一な光を送ることができる。したがって、空気清浄フィルタで揮発性有害物質の除去または抗菌機能を実現することができる。
【0052】
図13は本発明の他の一実施形態による通気性導光板を側面から見た図である。
図14は
図13の通気性導光板の平面図である。
【0053】
図13および
図14を参照すると、通気性導光板に含まれた平板型プレートで光が放出される面にくさび形状の複数の導光パターンが形成されており、複数の導光パターンそれぞれはヘパフィルタの折れ曲がった部分に対応して位置することができる。
【0054】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されるものではなく、次の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の様々な変形および改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0055】
100 通気性導光板
150、160、170、180 平板型プレート
150h、160h、170h、180h 開口部
150p、160p パターン部
180p スラブ