(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】光源分離方法、光源分離装置および光源分離プログラム
(51)【国際特許分類】
H04B 10/116 20130101AFI20221101BHJP
【FI】
H04B10/116
(21)【出願番号】P 2018202850
(22)【出願日】2018-10-29
【審査請求日】2021-01-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 光貴
(72)【発明者】
【氏名】山田 渉
(72)【発明者】
【氏名】鷹取 泰司
【審査官】対馬 英明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2003/036829(WO,A1)
【文献】特開2004-112227(JP,A)
【文献】特開2004-112226(JP,A)
【文献】特開2001-258083(JP,A)
【文献】特開2013-029799(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/00-10/90
H04J 14/00-14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う通信システムで
、複数の前記光源から放射され共通の反射面で反射された後に受光された光を前記光源
別に分離する光源分離方法であって、
前記反射面上の通信領域の輝度情報を取得する輝度取得処理と、
前記輝度情報に基づいて前記通信領域を複数の区画に分割する領域分割処理と、
前記区画毎の輝度の変動パターンから、
受光された光を前記光源
別に分離する光源分離処理と、
前記光源分離処理により分離された
複数の前記光源からの光を
それぞれ受信信号に変換して出力する光信号変換処理と
を実行することを特徴とする光源分離方法。
【請求項2】
請求項1に記載の光源分離方法において、
前記領域分割処理では、前記通信領域をメッシュ状の小領域に分け、隣接する小領域の輝度の変動パターンが類似する小領域を統合する処理を全ての前記通信領域に対して行うことにより、前記通信領域を複数の区画に分割する
ことを特徴とする光源分離方法。
【請求項3】
光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う通信システムで
、複数の前記光源から放射され共通の反射面で反射された後に受光された光を前記光源
別に分離する光源分離装置において、
前記反射面上の通信領域の輝度情報を取得する輝度取得部と、
前記輝度情報に基づいて前記通信領域を複数の区画に分割する領域分割部と、
前記区画毎の輝度の変動パターンから、
受光された光を前記光源
別に分離する光源分離部と、
前記光源分離部により分離された
複数の前記光源からの光を
それぞれ受信信号に変換して出力する光信号変換部と
を有することを特徴とする光源分離装置。
【請求項4】
請求項3に記載の光源分離装置において、
前記領域分割部は、前記通信領域をメッシュ状の小領域に分け、隣接する小領域の輝度の変動パターンが類似する小領域を統合する処理を全ての前記通信領域に対して行うことにより、前記通信領域を複数の区画に分割する
ことを特徴とする光源分離装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の光源分離装置で行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする光源分離プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光を用いた通信において、複数の光源がある場合に、光源の分離を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信分野では、無線通信に用いる周波数資源の逼迫により、電波より高い周波数帯の可視光を用いた通信(可視光通信と称する)が検討されている。可視光通信は、例えば光の点滅により情報の伝送を行う通信であり、照明器具等の光源と組合せた利用方法が検討されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、照明器具は同じ空間に複数設置される場合があり、通信先の光源を分離することが難しいという問題がある。また、間接照明の場合、反射面を介して光源の光を照射するため、光源を直接確認することができず、複数の光源が有る場合は、信号の判別が困難となる。このように、照明器具の光源を可視光通信として利用する通信システムにおいて、複数の光源が混在する場合や光源を直接確認できない場合に各々の光源を分離することが難しいという問題があった。
【0005】
本発明は、光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う通信システムにおいて、複数の光源が混在する場合や光源を直接確認できない場合でも各々の光源を分離することができる光源分離方法、光源分離装置および光源分離プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う通信システムで、複数の前記光源から放射され共通の反射面で反射された後に受光された光を前記光源別に分離する光源分離方法であって、前記反射面上の通信領域の輝度情報を取得する輝度取得処理と、前記輝度情報に基づいて前記通信領域を複数の区画に分割する領域分割処理と、前記区画毎の輝度の変動パターンから、受光された光を前記光源別に分離する光源分離処理と、前記光源分離処理により分離された複数の前記光源からの光をそれぞれ受信信号に変換して出力する光信号変換処理とを実行することを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、第1の発明において、前記領域分割処理では、前記通信領域をメッシュ状の小領域に分け、隣接する小領域の輝度の変動パターンが類似する小領域を統合する処理を全ての前記通信領域に対して行うことにより、前記通信領域を複数の区画に分割することを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う通信システムで、複数の前記光源から放射され共通の反射面で反射された後に受光された光を前記光源別に分離する光源分離装置において、前記反射面上の通信領域の輝度情報を取得する輝度取得部と、前記輝度情報に基づいて前記通信領域を複数の区画に分割する領域分割部と、前記区画毎の輝度の変動パターンから、受光された光を前記光源別に分離する光源分離部と、前記光源分離部により分離された複数の前記光源からの光をそれぞれ受信信号に変換して出力する光信号変換部とを有することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、第3の発明において、前記領域分割部は、前記通信領域をメッシュ状の小領域に分け、隣接する小領域の輝度の変動パターンが類似する小領域を統合する処理を全ての前記通信領域に対して行うことにより、前記通信領域を複数の区画に分割することを特徴とする。
【0010】
第5の発明は、第3の発明または第4の発明の光源分離装置で行う処理をコンピュータに実行させる光源分離プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る光源分離方法、光源分離装置および光源分離プログラムは、光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う通信システムにおいて、複数の光源が混在する場合や光源を直接確認できない場合でも各々の光源を分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態に係る光源分離装置の一例を示す図である。
【
図3】通信用照明器具を斜め方向から見た様子を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る光源分離装置における光源の分離方法を示す図である。
【
図7】光源分離方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明に係る光源分離方法、光源分離装置および光源分離プログラムの実施形態について説明する。ここで、本発明に係る光源分離方法、光源分離装置および光源分離プログラムは、照明器具などによる複数の光源が存在する環境下において、光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信を行う場合に、複数の光源から通信先の光源を分離して通信を行うことができる。
【0014】
図1は、本実施形態に係る光源分離装置101の一例を示す。
図1において、送信装置201と受信装置202は、可視光通信を行う。ここで、受信装置202は、送信装置201と同様の機能を有する送信装置201aなどの複数の送信装置との間で通信を行ってもよい。また、
図1では、説明が分かり易いように、受光部102と光源分離装置101とを受信装置202とは別の装置として説明するが、受光部102と光源分離装置101とを受信装置202に内蔵してもよい。
【0015】
図1において、送信装置201は、通信用照明器具301の光源部の光を変調してデータを送信する。ここで、通信用照明器具301の光源部は、通常の照明器具として可視光で周囲を照らす必要があるので、データを送信するための変調は、人間の目に感知されにくい方法で行われるものとする。例えば、デジタル信号の”1”、”0”に応じて、非常に短い時間間隔で高速に光源を点滅させて変調する。
【0016】
このようにして、通信用照明器具301の光源部から照射される光は、受光部102で受光される。そして、光源分離装置101は、受光部102で受光された光を光源別に分離する処理を行う。
図1の例では、送信装置201の通信用照明器具301の光源以外に、送信装置201aの通信用照明器具302の光源、さらには通常の照明器具303および照明器具304の光源など、可視光を放つ複数の光源が受光部102の周辺に存在しているので、光源分離装置101は、受光部102で受光された光の中から複数の光源の光をそれぞれ分離し、光源別に受光する光信号を”1”、”0”のデジタル信号に変換して受信装置202に出力する。ここで、受光部102は、例えば受光する光の点滅パターンを二次元画像として取得可能なイメージセンサやイメージセンサを備えるデジタルカメラなどで構成される。
【0017】
図2は、光源の分離方法の一例を示す。
図2の例では、1つの通信用照明器具400の中に、別々の通信を行う光源部401と光源部402の2つの可視光通信用の光源が内蔵されている。そして、光源部401および光源部402は、照明カバー403で隠されており、受光部102が直接、光源部401および光源部402を観測することはできない。しかし、光源部401および光源部402が放射する光は、通信用照明器具400の反射面404で反射された光として受光部102で受光することができる。
【0018】
図2において、光源部401から放射される光は、反射面404上の円形の領域410を照射し、受光部102側に反射される。同様に、光源部402から放射される光は、反射面404上の円形の領域411を照射し、受光部102側に反射される。ここで、
図2の例では、光源部401から放射される光と光源部402から放射される光の両方の光が領域410と領域411とが重複する木の葉状の領域412を照射するので、領域412からは光源部401と光源部402の両方の光が混ざって受光部102で受光される。なお、受光部102は、例えばデジタルカメラのように、反射面404の輝度情報を二次元画像(動画)として撮影し、光源分離装置101に出力する。そして、光源分離装置101は、受光部102から取得する画像を解析して、例えば反射面404で反射される光を判別して、光源部401からの光信号と、光源部402からの光信号とを分離する。なお、光源分離方法については、後で詳しく説明する。
【0019】
図3は、
図2に示した通信用照明器具400を斜め方向から見た様子を示す。通信用の光源部401および光源部402は、照明カバー403に隠れているので、受光部102から光源部401および光源部402の光を直接観測することはできない。
【0020】
図4は、光源分離装置101の一例を示す。ここで、光源分離装置101は、光源の輝度を変化させて情報を送信する可視光通信の光源を分離する装置である。
図4において、光源分離装置101は、輝度取得部110、分割部111、パターン認識部112、光源別推定部113および光信号変換部114を備える。
【0021】
輝度取得部110は、受光部102により、通信可能な周囲の通信領域の輝度情報(輝度データ)を取得する。ここで、受光部102がデジタルカメラである場合、受光部102により撮影された画像が取得される。
【0022】
分割部111は、先ず、輝度取得部110が取得する画像を予め決められたサイズの小領域にメッシュ状に分割する。ここで、小領域のサイズは、例えば8画素×8画素の領域であってもよいし、16画素×16画素の領域であってもよい。あるいは、1画素を1つの小領域としてもよい。さらに、分割部111は、隣接する小領域のうち、輝度情報が類似する小領域を統合する処理を行い、画像領域を複数の区画に分割する。例えば、分割部111は、隣接する小領域の輝度値や輝度の変動パターンなどの輝度情報を比較して類似度を求め、類似度が予め決められた閾値以上の小領域を統合する処理を全領域に対して行うことにより、画像領域を複数の区画に分割することができる。ここで、1つの小領域が8画素×8画素など複数の画素で構成される場合は、例えば複数の画素の平均値を当該小領域の輝度値とする。
【0023】
パターン認識部112は、分割部111により複数の区画に分割された区画毎に、輝度の変動パターンを認識する。ここで、変動パターンは、光をオンオフする時間間隔、周期、輝度レベルなどの少なくとも1つの情報に基づいて認識される。
【0024】
光源別推定部113は、区画毎の輝度の変動パターンに基づいて光源を分離する。ここで、輝度の変動パターンの例については、後で詳しく説明する。
【0025】
光信号変換部114は、光源別推定部113により分離された各区画の光源別に受光する光をそれぞれデジタル信号に変換して、受信装置202に出力する。
【0026】
このようにして、本実施形態に係る光源分離装置101は、受光部102で受光された光の中から複数の光源の光の変動パターンに基づいて、複数の光源から受光する光信号を分離することができるので、複数の可視光通信を同時に運用することが可能になる。
【0027】
ここで、本実施形態に係る光源分離装置101は、
図4に示した各ブロックを有する装置として説明したが、各ブロックが行う処理に対応するプログラムを実行するコンピュータでも実現できる。なお、プログラムは、記録媒体に記録して提供されてもよいし、ネットワークを通して提供されてもよい。
【0028】
次に、複数の光源からの光が受光される環境下において、光源を分離する方法について説明する。
【0029】
図5は、本実施形態に係る光源分離装置101における光源の分離方法を示す。ここで、
図5は、
図2に対応する図であり、
図2と同符号の部分は、
図2と同じものを示す。
【0030】
図5において、光源部401の光のみが反射面404を照射する領域を区画510、光源部402の光のみが反射面404を照射する領域を区画511、光源部401と光源部402との両方の光が反射面404を照射する領域を区画512とする。
【0031】
本実施形態に係る光源分離装置101は、上述の区画を認識するために、受光部102から輝度情報(ここでは、二次元画像の動画データ)を取得し、取得した画像領域全体をメッシュ状に複数の小領域に分割する。
図5(a)は、
図5の枠500の部分をメッシュ501により、複数の小領域に分割する様子を示す。なお、
図5(a)の例では、縦が8個、横が8個の64個の小領域に分割されている。
【0032】
図5(b)は、
図5(a)で分割した小領域のうち、隣接する小領域を輝度情報の類似度に応じて統合する様子を示す。例えば、光源分離装置101は、隣接する小領域の輝度値や輝度の変動パターンなどの輝度情報に基づいて類似度を求め、類似度が予め決められた閾値以上の小領域を統合する処理を全領域に対して繰り返し実行する。このようにして、本実施形態に係る光源分離装置101は、二次元画像全体を輝度値や輝度の変動パターンなどの輝度情報が類似する複数の区画に分割することができる。
図5(b)の例では、上述の方法により、枠500の部分が区画510、区画511、区画512および区画513の4つの区画に分割されている。
【0033】
このようにして、本実施形態に係る光源分離装置101は、光源部401の光のみが照射される区画510と、光源部402の光のみが照射される区画511と、光源部401と光源部402の両方の光が照射される区画512と、いずれの光も照射されない区画513とに分離することができる。
【0034】
図6は、輝度の変動パターンの一例を示す。ここで、
図6に示した変動パターンは、受光部102により取得された二次元画像の各区画に対応する領域の輝度値の時間軸方向の変化の一例である。なお、各区画に対応する領域の輝度値は、例えば、各区画の全画素の輝度値の平均値であってもよいし、区画の中央近傍の複数の画素の平均値であってもよい。
【0035】
図6(a)は、
図5で説明した区画510の領域における輝度の変化を示している。同様に、
図6(b)、
図6(c)および
図6(d)は、
図5で説明した区画511、区画512および区画513の各領域におけるそれぞれの輝度の変化を示している。
【0036】
ここで、
図6に示した輝度の変動パターンは、光源のオンオフのパターンを示し、人間の目には感知されない程度の微小期間T1だけ光源をオフする。そして、例えば、所定期間T2の期間内に微小期間T1のパルスがある場合はデジタル信号の”1”を表し、所定期間T2の期間内にパルスが無い場合はデジタル信号の”0”を表す。このようにして、照明器具の光源を予め決められたルールに従ってオンオフすることにより、デジタル信号を送受信することができる。例えば
図6(a)の場合、区画510の領域で受光される光の変動パターンが”111001101110011010100・・・”のデジタル信号に変換される。同様に、
図6(b)の場合、区画511の領域で受光される光の変動パターンが”100010100010110010010・・・”のデジタル信号に変換され、
図6(c)の場合、区画512の領域で受光される光の変動パターンが”111011101110111010110・・・”のデジタル信号に変換される。なお、
図6(d)の場合、区画513の領域では、
図5に示すように、いずれの光源からの光も受光されないので、全て”1”のデジタル信号に変換される。
【0037】
このようにして、本実施形態に係る光源分離装置101は、複数の光源からの光が混在する場合でも類似する輝度の変動パターン毎に通信領域を複数の区画に分割して、各々の区画毎に受光する光を分離して、別々のデジタル信号に変換して出力することができる。なお、
図5および
図6の例では、光源部401の光を受光する区画510および光源部402の光を受光する区画511以外の区画512の光も分離してデジタル信号に変換して受信装置202に出力するが、受信装置202側で所望の通信先の信号を判別して受信することができる。例えば、受信装置202は、通信先毎に予め決められた信号(データブロック毎に付加されるプリアンブル信号やヘッダ信号など)により、所望の通信先の信号であるか否かと判別することができる。例えば、
図6(c)の区画512で受光される光は、
図5に示すように、光源部401の光と光源部402の光の両方の光が混ざっているので、光源分離装置101から受信装置202に出力されても、受信装置202側で所望の通信先の信号ではないと判断され、除外される。
【0038】
次に、上述した光源分離装置101における光源分離方法の処理の流れについて説明する。
【0039】
図7は、光源分離方法のフローチャートを示す。なお、
図7の処理は、例えば
図4で説明した光源分離装置101の各部により実行される。
【0040】
ステップS101において、輝度取得部110は、受光部102から通信可能な周囲の通信領域の画像など輝度情報を取得する。
【0041】
ステップS102において、分割部111は、ステップS101で取得した画像領域全体を予め決められたサイズの小領域にメッシュ状に分割し、さらに、隣接する小領域のうち、輝度情報が類似する小領域を統合して、画像領域全体を複数の区画に分割する。
【0042】
ステップS103において、パターン認識部112は、ステップS102で複数の区画に分割された各区画における輝度の変動パターンを認識する。
【0043】
ステップS104において、光源別推定部113は、各区画の輝度の変動パターンから、可視光通信を行う通信先の光源を光源別に推定する。
【0044】
ステップS105において、光信号変換部114は、ステップS104で分離された各区画の光を光源別に光信号に変換する。
【0045】
このようにして、本実施形態に係る光源分離方法では、受光部102で受光された光の中から複数の光源の光を判別し、各光源から受光する光信号を分離することができるので、複数の可視光通信を同時に運用することが可能になる。
【0046】
以上、各実施形態で説明したように、本発明に係る光源分離方法、光源分離装置および光源分離プログラムは、可視光通信において、複数の光源が混在する場合や光源を直接確認できない場合でも各々の光源を分離することができる。
【符号の説明】
【0047】
101・・・光源分離装置;102・・・受光部;110・・・輝度取得部;111・・・分割部;112・・・パターン認識部;113・・・光源別推定部;114・・・光信号変換部;201,201a・・・送信装置;301,302・・・通信用照明器具;303,304・・・照明器具;401,402・・・光源部;403・・・照明カバー