(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】配信装置、カメラ装置、配信システム、配信方法及び配信プログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/2662 20110101AFI20221115BHJP
H04N 21/2343 20110101ALI20221115BHJP
H04N 21/4728 20110101ALI20221115BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
H04N21/2662
H04N21/2343
H04N21/4728
H04N5/232 300
H04N5/232 380
(21)【出願番号】P 2018144305
(22)【出願日】2018-07-31
【審査請求日】2021-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】有賀 涼
(72)【発明者】
【氏名】東條 慶春
【審査官】益戸 宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/140083(WO,A1)
【文献】特開2003-037838(JP,A)
【文献】特開2018-110375(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
H04N 7/00-7/088
H04N 5/222-5/257
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置で撮像された撮像画像を取得する取得部と、
取得した前記撮像画像の全領域のうち、受信装置で表示される部分的な領域である部分領域の画像を高画質化すると共に、前記部分領域を左右方向又は上下方向に延長した延長領域の画像を高画質化又は中画質化し、前記部分領域及び延長領域以外の領域の画像を低画質化した合成画像を生成する生成部と、
生成された前記合成画像を、前記受信装置に送信する送信部と、
を有し、
前記生成部は、
前記受信装置に表示された前記合成画像に対して操作情報を検出した場合、該操作情報に基づき前記部分領域を変更した合成画像を生成すること
を特徴とする配信装置。
【請求項2】
前記取得部は、前記撮像装置により360度の画角で撮像された全天球画像を、前記撮像画像として取得すること
を特徴とする請求項1に記載の配信装置。
【請求項3】
撮像画像を撮像する撮像部と、
撮像された前記撮像画像の全領域のうち、受信装置で表示される部分的な領域である部分領域の画像を高画質化すると共に、前記部分領域を左右方向又は上下方向に延長した延長領域の画像を高画質化又は中画質化し、前記部分領域及び延長領域以外の領域の画像を低画質化した合成画像を生成する生成部と、
生成された前記合成画像を、前記受信装置に送信する送信部と、
を有し、
前記生成部は、
前記受信装置に表示された前記合成画像に対して操作情報を検出した場合、該操作情報に基づき前記部分領域を変更した合成画像を生成すること
を特徴とするカメラ装置。
【請求項4】
前記撮像部は、360度の画角の全天球画像を撮像すること
を特徴とする請求項3に記載のカメラ装置。
【請求項5】
撮像画像を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置で撮像された撮像画像を取得する取得部と、
取得した前記撮像画像の全領域のうち、受信装置で表示される部分的な領域である部分領域の画像を高画質化すると共に、前記部分領域を左右方向又は上下方向に延長した延長領域の画像を高画質化又は中画質化し、前記部分領域及び延長領域以外の領域の画像を低画質化した合成画像を生成する生成部と、
生成された前記合成画像を、前記受信装置に送信する送信部と、
を有し、
前記生成部は、
前記受信装置に表示された前記合成画像に対して操作情報を検出した場合、該操作情報に基づき前記部分領域を変更した合成画像を生成することを特徴とする配信装置と、
前記合成画像を受信する受信部と、
受信した合成画像を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記合成画像のうち、操作部で指定された位置に対応する前記部分領域の画像を前記記憶部から読み出して表示部に表示する表示制御部と、
前記表示部に表示された前記合成画像に対する操作情報を検出した場合、該操作情報を前記配信装置に送信する送信部と、を備えた前記受信装置と
を有する配信システム。
【請求項6】
取得部が、撮像装置で撮像された撮像画像を取得する取得ステップと、
生成部が、取得した前記撮像画像の全領域のうち、受信装置で表示される部分的な領域である部分領域の画像を高画質化すると共に、前記部分領域を左右方向又は上下方向に延長した延長領域の画像を高画質化又は中画質化し、前記部分領域及び延長領域以外の領域の画像を低画質化した合成画像を生成する生成ステップと、
送信部が、生成された前記合成画像を、前記受信装置に送信する送信ステップと、
を有し、
前記生成部が、前記受信装置に表示された前記合成画像に対して操作情報を検出した場合、該操作情報に基づき前記部分領域を変更した合成画像を生成すること
を特徴とする配信方法。
【請求項7】
コンピュータを、
撮像装置で撮像された撮像画像を取得する取得部と、
取得した前記撮像画像の全領域のうち、受信装置で表示される部分的な領域である部分領域の画像を高画質化すると共に、前記部分領域を左右方向又は上下方向に延長した延長領域の画像を高画質化又は中画質化し、前記部分領域及び延長領域以外の領域の画像を低画質化した合成画像を生成する生成部と、
生成された前記合成画像を、前記受信装置に送信する送信部として機能
させ、
前記生成部は、前記受信装置に表示された前記合成画像に対して操作情報を検出した場合、該操作情報に基づき前記部分領域を変更した合成画像を生成する配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信装置、カメラ装置、配信システム、配信方法及び配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像位置を中心とした立体角360°の範囲である全天球を1回の撮像で撮像可能な、全天球カメラが実用化されている。また、全天球カメラで撮像した立体角360°の画角を持つ画像である全天球画像においては、全天球画像を観察する観察者が、任意の視点を選択することが可能である。また、この全天球画像を、ネットワークを介して受信装置に送信することで、物理的に離れた場所の現在の状況を、受信装置において任意の視点で確認することが可能な配信システムも、実用化されている。
【0003】
特許文献1(特許第3963261号公報)には、魚眼レンズを含む広角レンズを備える広角カメラと、パン及びチルト機能を備えるパンチルトカメラとを組み合わせたシステムが記載されている。特許文献1によれば、広角カメラの撮像画像から移動物体の検出を行い、パンチルトカメラの撮像方向を検出された移動物体の方向に向けることで、移動物体の追跡を可能としている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来は、送信時に通信遅延が生ずると、受信装置で受信される受信画像が低解像度となり、ユーザの操作にストレスを与える恐れがある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、通信遅延時に低解像度の受信画像となる不都合を軽減した配信装置、カメラ装置、配信システム、配信方法及び配信プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像装置で撮像された撮像画像を取得する取得部と、取得した撮像画像の全領域のうち、受信装置で表示される部分的な領域である部分領域の画像を高画質化すると共に、部分領域を左右方向又は上下方向に延長した延長領域の画像を高画質化又は中画質化し、部分領域及び延長領域以外の領域の画像を低画質化した合成画像を生成する生成部と、生成された合成画像を、受信装置に送信する送信部と、を有し、前記生成部は、前記受信装置に表示された前記合成画像に対して操作情報を検出した場合、該操作情報に基づき前記部分領域を変更した合成画像を生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、通信遅延時に低解像度の受信画像となる不都合を軽減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態の配信システムのシステム構成を示す図である。
【
図2】
図2は、全天球カメラの外観の構成を示す図である。
【
図4】
図4は、全天球カメラによって撮影された映像の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、全天球カメラの映像処理部による全天球画像の生成の仕方を説明するための図である。
【
図8】
図8は、受信装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図10】
図10は、配信装置の配信動作の流れを示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、全天球画像のうち、高画質化する領域を説明するための図である。
【
図12】
図12は、受信装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】
図15は、実施の形態の第1の変形例を説明するための図である。
【
図16】
図16は、実施の形態の第2の変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、配信装置、カメラ装置、配信システム、配信方法及び配信プログラムを適用した実施の形態となる配信システムの説明をする。
【0010】
(システム構成)
図1は、実施の形態の配信システムのシステム構成を示す図である。この
図1に示すように、配信システム1は、配信装置10と受信装置40とを含む。配信装置10は、ネットワーク2を介して受信装置40と接続可能とされている。例えば、受信装置40は、無線通信が可能であって、ネットワーク2に接続されるAP(アクセスポイント)3と無線通信を用いて通信して、ネットワーク2に接続される。
【0011】
配信装置10には、撮影装置の一例である全天球カメラ20が接続される。なお、全天球カメラ20の代りに、通常の画角のカメラ装置を設けてもよい。
【0012】
全天球カメラ20は、例えばそれぞれ画角が180°以上である2枚の魚眼レンズと、ミラーあるいはプリズムを含む光学系とを組み合わせて、画角が4π[sr](ステラジアン)の撮影画像を取得可能となっている。以降、この全天球カメラ20で撮影された、画角が4π[sr](ステラジアン)の撮影画像を全天球画像と呼び、この4π[sr]の立体角の中心を画角中心と呼ぶ。また、全天球カメラ20は、動画として撮影された全天球画像を出力可能である。全天球カメラ20から出力された全天球画像は、配信装置10に送信される。全天球カメラ20は、例えば三脚21により保持されて設置される。
【0013】
受信装置40としては、例えばスマートフォン又はタブレット型のコンピュータ装置等を用いることができる。受信装置40は、表示デバイスと、操作位置に応じた制御信号を出力する入力デバイスとが一体的に構成されたタッチパネル42を有し、例えばAP3から受信した受信信号に基づく画面をタッチパネル42に表示させる。タッチパネル42は、表示される画面に対する操作に応じた制御信号を出力する。
【0014】
このような実施の形態の配信システム1において、配信装置10は、全天球カメラ20から出力された全天球画像を、ネットワーク2を介して受信装置40に送信する。受信装置40は、配信装置10から受信した全天球画像のうち、指定領域の画像(全体のうちの一部の画像)を、タッチパネル42に表示する。
【0015】
ここで、受信装置40において、タッチパネル42に指定領域の画像が表示された状態で、タッチパネル42上の任意の位置が、ユーザの手指41等で接触操作された場合について考える。タッチパネル42が手指41等で接触操作された後、タッチパネル42に対する手指41の接触状態が保たれたまま手指41の位置が移動されたとする。受信装置40は、この手指41のタッチパネル42への接触状態を保った状態での移動を検知すると、移動方向および移動距離に応じて、全天球画像における指定領域の位置を移動させる。ここでは、タッチパネル42上での手指41の移動方向と、全天球画像における指定領域の移動方向とを一致させるものとする。これにより、ユーザは、タッチパネル42に表示される画面により、全天球画像の所望の領域を指定して閲覧することができる。
【0016】
なお、手指41をタッチパネル42に接触させる行為を、「タップ」と呼ぶ。また、手指41をタッチパネル42に接触させた状態を保った状態でタッチパネル42上を移動させる行為を、「スワイプ」と呼ぶ。
【0017】
次に、ユーザが、スワイプを行う手指41の動きを、手指41のタッチパネル42への接触を保った状態で所定時間(例えば1秒)停止させたものとする。この場合、受信装置40は、タッチパネル42に表示される指定領域における手指41の位置に対応する全天球画像の位置(座標)を取得し、取得した位置を示す位置情報を配信装置10に送信する。
【0018】
配信装置10は、受信装置40から送信された位置情報を受信すると、受信した位置情報が示す位置を中心とする全天球画像が受信装置40に送信する。後述するが、配信装置10は、受信装置40に送信する全天球画像のうち、中心に位置する指定領域は高画質の画像で送信する。また、配信装置10は、指定領域の左右の領域は中画質の画像で送信する。また、配信装置10は、指定領域及び指定領域の左右の領域の上下の領域(=指定領域及び指定領域の左右の領域)は、低画質の画像で送信する。
【0019】
スワイプは、上下に操作される可能性よりも、左右に操作される可能性の方が高い。このため、指定領域の左右の領域の画像として中画質の画像を、配信装置10から受信装置40に予め送信しておくことで、左右のスワイプに応じて、中画質の画像を表示可能とすることができる。なお、この例では、指定領域の左右の領域の画像として中画質の画像を送信することとして説明するが、指定領域の左右の領域の画像として高画質の画像を送信してもよい。
【0020】
なお、高画質としては、例えばHD(High Definition)画質(1280画素×*720画素)、フルHD画質(1920画素×1080画素)又は4K画質(3840画素×1920画素)等の画質である。また、中画質は、例えば「960画素×720画素」等の標準的な画質である。また、低画質は、「480画素×360画素」等の標準的な画質よりも低い画質である。このような画質の定義は、一例である。このため、高画質、中画質及び低画質は、総画素数等が「高画質>中画質>低画質」となるように、相対的に決定すればよい(比較によって決定すればよい)。
【0021】
(全天球カメラの外観の構成)
図2は、全天球カメラ20の外観の構成を示す図である。このうち、
図2(a)は、全天球カメラ20の上面図、
図2(b)は、全天球カメラ20の正面図を示している。
図2(a)において、レンズ210aおよび210bは、それぞれ全天球カメラ20の前面側および後方側の光を、2π[sr]以上の画角で集光する。
図2(b)において、全天球カメラ20の前面側には、レンズ210aの他に、シャッタボタン211、電源ランプ212およびモード表示部213が設けられる。モード表示部213は、現在、選択されている全天球カメラ20の撮影モード(静止画撮影モード又は動画撮影モード)を示す。
【0022】
図3は、全天球カメラ20のブロック図である。この
図3において、全天球カメラ20は、撮影系の構成として、撮影ユニット220と、映像処理部223と、撮影制御部224とを含む。また、制御系の構成として、CPU(Central Processing Unit)230と、ROM(Read Only Memory)231と、RAM(Random Access Memory)232と、操作I/F(インタフェース)233と、スイッチ234と、データI/F235と、無線I/F236と、これら各部を接続するバス237と、を含む。また、バス237には、映像処理部223および撮影制御部224も接続される。
【0023】
制御系の構成において、CPU230は、ROM231に予め記憶されるプログラムに従い、RAM232をワークメモリとして用いて動作して、この全天球カメラ20の全体の動作を制御する。スイッチ234は、上述したシャッタボタン211など1以上の操作子を含み、操作に応じた制御信号を出力する。スイッチ234から出力された制御信号は、操作I/F233を介してバス237に送られ、CPU230に渡される。
【0024】
データI/F235は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ通信に対応するインタフェースであって、CPU230の制御に従い、外部の機器との間でデータ通信を行う。データI/F235による接続を行うためのコネクタは、例えば全天球カメラ20の底面側に設けられる。無線I/F236は、CPU230の制御に従い無線通信を行う。
【0025】
撮影系の構成において、撮影ユニット220は、全天球カメラ20の前面側の撮影を行うための前面撮影素子221aと、後方側の撮影を行うための後方撮影素子221bとを含む。前面撮影素子221aおよび後方撮影素子221bは、それぞれ例えばCCD(Charge Coupled Device)を用いて構成され、レンズ210aおよびレンズ210bから入射された光を電気信号に変換して撮影信号として出力する。
【0026】
撮像制御部224は、CPU230の制御に従い、前面撮影素子221aおよび後方撮影素子221bにおける撮影タイミングなど撮影処理の制御を行う。映像処理部223は、前面撮影素子221aおよび後方撮影素子221bから出力された各信号に、ノイズ除去、レベル補正などの所定の処理を施し、その後A/D変換してデジタル方式のデータによる撮影画像に変換する。さらに、映像処理部223は、前面撮影素子221aおよび後方撮影素子221bによる各撮影画像を合成して、XY座標系による2次元の画像(全天球画像と呼ぶ)を生成する。映像処理部223で生成された全天球画像は、例えばデータI/F235から外部に出力することができる。
【0027】
(撮影される映像の例)
図4は、全天球カメラ20によって撮影された映像の一例を示す図である。このうち、
図4(a)は、全天球カメラ20の前面撮影素子221aによって撮影された映像の例、
図4(b)は後方撮影素子221bによって撮影された映像の例である。なお、
図4(a)と
図4(b)とでは、映像の天地が逆になっている。これは、光学系を簡略化し、全天球カメラ20の筐体の前面および後方に配置されたレンズ210aおよび210bから入射した光線を1つのミラーの表裏で上下に反射し、反射光の光軸上に前面撮影素子221aと後方撮影素子221bとを配置したことによる。
図4(a)および
図4(b)の映像は、映像処理部223により1つの映像に合成され、
図4(c)に例示する、正距円筒図法による全天球画像が形成される。
【0028】
(全天球画像の生成の仕方)
図5は、全天球カメラ20の映像処理部223による全天球画像の生成の仕方を説明するための図である。
図5において、上段は、前面撮影素子221aと後方撮影素子221bから得られる各映像の画素位置に対し、水平方向の角度θと垂直方向の角度φとの対応関係を示している。上段の左右では、一方の映像の天地が逆になっていることに対応し、角度φの正負が逆になっている。
【0029】
映像処理部223は、上段に示す各映像に含まれる各画素に対し、角度θと角度φとを直交する座標に変換するルックアップテーブルに基づいて、中段に示す各映像への変換を行う。次いで、映像処理部223は、中段に示す2つの映像を合成し、下段に示す、角度θが0°~360°である1の映像を生成する。そして、これを3角形状のポリゴンに分解し、角度θと角度φと対応付けて3次元データとする。これが全天球画像として、映像処理部223から出力される。
【0030】
(配信装置のハードウェア構成)
図6は、配信装置10のブロック図である。この
図6において、配信装置10は、CPU1000と、ROM1001と、RAM1002と、映像出力I/F1003と、操作部I/F1009と、を含み、これら各部がバス1011に接続される。配信装置10は、さらに、通信I/F1004と、データI/F1005と、映像入力I/F1006および1007と、オーディオI/F1008と、を含み、これら各部がバス1011に接続される。このように、配信装置10は、バス1011で接続されたCPU1000、ROM1001およびRAM1002を含むコンピュータが搭載されていると考えることができる。
【0031】
CPU1000は、ROM1001に予め記憶されるプログラムに従い、RAM1002をワークメモリとして用いて動作して、この配信装置10の全体の動作を制御する。映像出力I/F1003は、この配信装置10にディスプレイを接続する際のインタフェースである。映像出力I/F1003は、例えば、CPU1000からバス1011を介して供給された画像(映像)を、ディスプレイが対応可能な形式に変換して出力する。
【0032】
操作部I/F1009は、操作入力部1010が接続される。操作入力部1010は、この配信装置10を手動にて操作するための各種操作子を含み、操作に応じた制御信号を出力する。操作入力部1010から出力された制御信号は、操作部I/F1009を介してバス1011に送られ、CPU1000に渡される。
【0033】
映像出力I/F1003は、この配信装置10にディスプレイを接続する際のインタフェースである。映像出力I/F1003は、例えば、CPU1000からバス1011を介して供給された画像(映像)を、ディスプレイが対応可能な形式に変換して出力する。
【0034】
通信I/F1004は、CPU1000の制御に従い、ネットワーク2に対する通信を制御する。データI/F1005は、USBなどのデータ通信に対応するインタフェースであって、CPU1000の制御に従い、外部の機器との間でデータ通信を行う事が可能である。例えば、全天球カメラ20のデータI/F235とデータI/F1005とを接続し、配信装置10から全天球カメラ20動作を、データI/F1005を介して制御することができる。
【0035】
映像入力I/F1006および1007は、それぞれ、外部からの画像(映像)の入力を受け付け、入力された画像をバス1011に出力する。例えば、上述した全天球カメラ20から出力された全天球画像は、映像入力I/F1006又は1007に入力され、CPU1000に渡される。なお、通信I/F1004やデータI/F1005を、映像入力I/F1006および1007として用いることも可能である。
【0036】
オーディオI/F1008は、バス1011を介して供給されたデジタル方式の音声信号をD/A変換によりアナログ方式の音声信号に変換し、さらに増幅等の処理を施して出力し、例えばスピーカに供給する。また、オーディオI/F1008は、マイクロホンから入力されたアナログ方式の音声信号をA/D変換によりデジタル方式の音声信号に変換して、バス1011に出力する。
【0037】
(配信装置の機能)
図7は、配信装置10の機能ブロック図である。この
図7において、配信装置10は、制御部100と、通信部101と、生成部102と、取得部103と、を含む。これら制御部100、通信部101、生成部102および取得部103は、CPU1000上で動作する配信プログラムにより構成される。これに限らず、制御部100、通信部101、生成部102および取得部103の一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。
【0038】
制御部100は、通信部101、生成部102および取得部103を含む配信装置10の全体の動作を制御する。通信部101は、通信I/F1004を制御して、ネットワーク2を介した通信を行う。生成部102は、ユーザのスワイプに応じて、上述のように高中低の各画質の画像で形成された全天球画像を形成する。
【0039】
取得部103は、全天球カメラ20で撮像された全天球画像を取得する。取得部103により取得された情報は、制御部100の制御により、通信部101を介して受信装置40に送信される。
【0040】
このような
図7に示す各機能と実現するための、配信装置10の配信プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)、フレキシブルディスク(FD)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供される。これに限らず、当該配信プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、当該ネットワークを介してダウンロードさせることにより提供してもよい。また、当該配信プログラムをインターネットなどのネットワークを経由して提供または配布するように構成してもよい。
【0041】
この配信プログラムは、制御部100、通信部101、生成部102および取得部103を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPU1000がROM1001などの記憶媒体から当該配信プログラムを読み出して実行することにより、上述した各部がRAM1002などの主記憶装置上にロードされ、制御部100、通信部101、生成部102および取得部103が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0042】
なお、実施の形態の例では、このような配信装置10と全天球カメラ20とは別の装置として設けられていることとして説明を進めるが、全天球カメラ20内に配信装置10を設けることで、全天球カメラ20と配信装置10とは一つの装置として設けてもよい。この場合、
図1に示す構成は、全天球カメラ20がネットワーク2を介して受信装置40と通信を行う構成となる。
【0043】
(受信装置のハードウェア構成)
図8は、受信装置40のハードウェア構成を示す図である。この
図8において、受信装置40は、CPU4000と、ROM4001と、RAM4002と、オーディオI/F4003と、ストレージ4004と、通信I/F4005と、映像出力I/F4006と、入力I/F4007と、を含み、これら各部がバス4010により接続される。このように、受信装置40は、バス4010で接続されたCPU4000、ROM4001およびRAM4002を含むコンピュータが設けられていると考えることができる。
【0044】
ストレージ4004は、記憶部の一例であり、不揮発性メモリやハードディスクドライブといった不揮発性の記憶媒体であって、CPU4000が動作するためのプログラムや、各種データを記憶することができる。CPU4000は、ROM4001およびストレージ4004に予め記憶されるプログラムに従い、RAM4002をワークメモリとして用いて動作して、この受信装置40の全体の動作を制御する。
【0045】
映像出力I/F4006は、ディスプレイ4008aが接続され、CPU4000からバス4010を介して供給された画像(映像)や表示制御信号を、ディスプレイ4008aが対応可能な形式に変換して出力する。例えば、映像出力I/F4006は、ディスプレイ4008aの各画素に対応して画像を記憶するフレームメモリを含み、フレームメモリに画素単位で記憶された画像をディスプレイ4008aに転送する。なお、ディスプレイ4008aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)による表示デバイスと、表示デバイスを駆動する駆動回路を含む。
【0046】
入力I/F4007は、位置に応じた制御信号を出力する入力デバイス4008bが接続され、入力デバイス4008bから出力された制御信号をCPU4000が対応可能な形式に変換して、バス4010を介してCPU4000に渡す。これらディスプレイ4008aと、入力デバイス4008bとが一体的に形成されて、
図1に示すタッチパネル42が構成される。
【0047】
通信I/F4005は、無線通信による送受信の機能を備え、CPU4000の制御に従い、AP3と通信を行い、ネットワーク2を介した通信を行う。オーディオI/F4003は、バス4010から供給されたデジタル方式の音声信号をD/A変換によりアナログ方式の音声信号に変換し、さらに、増幅などの処理を施してスピーカSP4020に出力する。
【0048】
(受信装置の機能)
図9は、受信装置40の機能ブロック図である。この
図9において、受信装置40は、制御部400と、通信部401と、UI部402と、表示制御部403と、位置指定部406と、を含む。これら制御部400、通信部401、UI部402、表示制御部403および位置指定部406は、CPU4000上で動作する受信プログラムにより構成される。これに限らず、制御部400、通信部401、UI部402、表示制御部403および位置指定部406の一部または全部を、互いに協働して動作するハードウェア回路により構成してもよい。
【0049】
制御部400は、通信部401、UI部402、表示制御部403および位置指定部406を含む受信装置40の全体の動作を制御する。通信部401は、通信I/F4005を制御して、ネットワーク2を介した通信を行う。
【0050】
UI部402は、タッチパネル42における入力デバイス4008bに対する入力操作を受け付ける。例えばUI部402は、入力デバイス4008bに対する手指41の接触を検知し、手指41が接触された位置を検出する。また、UI部402は、入力デバイス4008bに対する手指41の接触の検知結果に基づき、入力デバイス4008bに対するタップ操作又はスワイプ操作の判定を行う。
【0051】
表示制御部403は、描画部404と合成部405とを含み、ディスプレイ4008aに対する静止画像および動画像の表示を制御する。描画部404は、フレームメモリに対して静止画像あるいは動画像を描画する。このフレームメモリに描画された画像がディスプレイ4008aに転送されることで、ディスプレイ4008aに静止画像あるいは動画像が表示される。
【0052】
合成部405は、ディスプレイ4008aに表示されている画像に対して、他の画像の合成が指定された際に、例えば描画部404によりフレームメモリに描画された画像を、当該他の画像により上書きすることで、当該他の画像の合成を行う。
【0053】
位置指定部406は、タッチパネル42において、ディスプレイ4008aに表示される、全天球画像の一部である指定領域に対して入力デバイス4008bにより入力された位置に対応する、当該全天球画像の位置を指定する。位置指定部406により指定された位置を示す位置情報は、通信部401により配信装置10に送信される。
【0054】
このような受信装置40の各機能を実現するための受信プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD、フレキシブルディスク、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供される。これに限らず、当該受信プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、当該ネットワークを介してダウンロードさせることにより提供してもよい。また、当該受信プログラムをインターネットなどのネットワークを経由して提供または配布するように構成してもよい。
【0055】
この当該受信プログラムは、制御部400、通信部401、UI部402、表示制御部403および位置指定部406を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、CPU4000がROM4001およびストレージ4004などの記憶媒体から当該受信プログラムを読み出して実行することにより、上述した各部がRAM4002などの主記憶装置上にロードされ、制御部400、通信部401、UI部402、表示制御部403および位置指定部406が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0056】
(配信動作)
次に、第1の実施形態に係る配信システム1による画像の配信動作を説明する。
図10は、配信装置10の配信動作の流れを示すフローチャートである。この
図10のフローチャートにおいて、まず、配信装置10の取得部101は、通信部103を介して全天球カメラ20から全天球画像を取得する(ステップS1)。次に、配信装置の生成部102は、例えば
図11に示すように、取得した全天球画像の全領域のうち、受信装置40で最初に表示される領域である、例えば中央の領域HR(部分領域の一例)を高画質の画像とする。また、中央の領域HRと同じ高さで水平方向にそれぞれ隣接する左右の領域(延長領域の一例)を、中画質の画像とする。これにより、
図11に示す全天球画像の中央の水平方向に帯状の領域(
図11のBの領域)は、高画質の画像又は中画質の画像となる。さらに、生成部102は、高画質の画像として中央の領域、及び。中画質の画像とした中央の領域に隣接する左右の領域の上下の領域(
図11のA及びCの領域)を低画質の画像とする。
【0057】
このように各解像度の画質の画像が合成された全天球画像(合成画像の一例)が生成されると、通信部101は、通信I/F1004を介して受信装置40に、この全天球画像を送信する(ステップS2)。
【0058】
なお、この例では、上述の左右の領域は中画質の画像としたが、これら左右の領域をそれぞれ高画質の画像としてもよい。この場合、
図11に示す全天球画像の中央の水平方向に帯状の領域(Bの領域)は、全て高画質の画像となる。
【0059】
次に、配信装置10の制御部100は、ステップS3において配信終了指示の有無を判別する(ステップS3)。配信終了が指示された場合(ステップS3:Yes)、そのまま
図10のフローチャートの処理を終了する。これに対して、配信終了の指示を検出しない場合(ステップS3:No)、
図10のフローチャートのステップS1に処理が戻り、取得部103が、引き続き、全天球カメラ20で撮像された全天球画像を取得し、上述の中央の水平方向に帯状の領域(
図11のBの領域)を高画質及び中画質とした合成画像を生成して受信装置40に送信する動作を繰り返し実行する。これにより、配信終了の指示を検出するまでの間、上述の合成画像の動画(静止画像でもよい)が、受信装置40に配信(ライブ配信)されることとなる。
【0060】
(受信装置の処理)
図12は、受信装置40の処理の流れを示すフローチャートである。なお、全天球カメラ20により撮影された動画像又は静止画像としての全天球画像が、配信装置10を介して受信装置40で受信されてタッチパネル42に表示されることで、この
図12のフローチャートの処理が開始される。
【0061】
ステップS120で、受信装置40において、表示制御部403は、配信装置10から送信された全天球画像を受信してストレージ4004に記憶し、この全天球画像のうち、デフォルトの表示領域に相当する、全天球画像の中央の領域の画像を取得して、タッチパネル42に表示する。
図11を用いて説明したように、全天球画像の中央の領域HRの画像は、高画質の画像となっている。このため、タッチパネル42には、高画質の画像が表示される。
【0062】
ステップS121では、UI部402が、入力デバイス4008bに対する手指41等による接触操作の有無を判定する。UI部402は、接触操作を検知しない場合(ステップS121:No)、処理をステップS121に戻す。一方、UI部402は、接触操作を検知した場合(ステップS121:Yes)、処理をステップS122に勧める。
【0063】
ステップS122では、表示制御部403が、UI部402から、接触が検知されたタッチパネル42上の位置(接触位置)を取得し、ストレージ4004に記憶されている全天球画像のうち、取得した接触位置に対応する指定領域の部分的な画像を読み出す。そして、描画部404が、接触位置に対応する指定領域の部分的な画像を、タッチパネル42に表示するこれにより、ストレージ4004に記憶された全天球画像のうち、スワイプ操作で指定された指定領域に相当する画像をタッチパネル42に表示できる。
【0064】
ここで、ユーザのスワイプ操作は、指等の上下の移動操作よりも、左右の移動操作となることが多い。これに対応して、実施の形態の配信システムの場合、
図11を用いて説明したように、全天球画像のうち、中央の水平方向に帯状の領域の画像が、高画質又は中画質の画像となっている。このため、左右のスワイプ操作で指定領域が指定された際に、高確率で高画質又は中画質の画像を表示することができる。このため、配信装置10と受信装置40との間に通信遅延が生じても、受信装置40側で表示する画像が低解像度の画像となる不都合を軽減することができる。
【0065】
次に、ステップS123では、表示制御部40が、配信装置10から新たな全天球画像を受信したか否かを判別する。新たな全天球画像を受信した場合(ステップS123:Yes)、制御部400は、受信した全天球画像でストレージ4004に記憶されている全天球画像を更新する。この更新後、処理は、ステップS120に戻る。
【0066】
(指定領域の指定動作)
次に、
図13及び
図14を用いて、全天球画像の指定領域の指定動作を説明する。
図13は、指定領域の一例を示す図である。このうち、
図14(a)は、X軸、Y軸、Z軸の関係を示している。立体球CSは、上述した全天球画像が仮想的に貼り付けられている球面である。
図14(b)は、指定領域の特定のための仮想カメラCAMの配置の例を示している。仮想カメラCAMは、立体球CSの内部に配置され、仮想カメラCAMで捉えられる所定領域Tが指定領域となる。
図14(c)は、仮想カメラCAMの視野を示しており、所定領域Tの対角線の両端を挟む角度が視野角αとなる。距離fは、仮想カメラCAMと、所定領域Tの中心点CPとの距離である。
【0067】
図14は、仮想カメラCAMの位置と立体球CSの原点との関係を示す図である。なお、
図14において、立体球CSの半径は、「1」に正規化されている。このように、原点よりも距離dだけ後退した位置から立体球CSを眺めたものが、視野角αとなる。距離dの位置が立体球CSの内部にある場合は、原点からの画角ωで立体球CSと交わる位置と視野角αで立体球CSと交わる位置とが一致するものとする。一方、距離dの位置が立体球CSの外部にある場合は、視野角αは、立体球CSに外接するものとする。距離dが0の場合は、原点からの画角ωと視野角αとが一致する。全天球カメラ20は、立体球CSに対して距離d=0の位置に配置されるものと考えられ、このときの全天球カメラ20の位置が画角中心の位置とされる。
【0068】
なお、画角ωと視野角αと距離dとを適当に制御することで、指定領域内の画像の拡大および縮小を行うことができる。拡大/縮小の倍率は、画角ω、視野角αおよび距離dにより決定される。縮小していくと、表示される映像の輪郭が円形になる。
【0069】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、スワイプ操作は、上下に操作される可能性よりも、左右に操作される可能性の方が高い。このため、実施の形態の配信システムでは、全天球画像のうち、中央の水平方向に帯状の領域の画像の画質を高画質及び中画質とする(中央の水平方向の帯状の領域を全て、高画質の画像としてもよい)。また、この他の領域の画像は、低画質の画像とする。これにより、配信装置10と受信装置40との間で、全ての領域の画像を高画質とした全天球画像を送受信するよりも、大幅にデータ量を削減できる。また、左右のスワイプ操作がされた場合には、配信装置10と受信装置40との間の通信状態にかかわらず、中画質又は高画質の画像を表示できる。従って、配信装置10と受信装置40との間に通信遅延が生じても、受信装置40側で表示する画像が低解像度の画像となる不都合を軽減することができる。
【0070】
(第1の変形例)
上述の実施の形態の説明では、全天球画像のうち中央の水平方向の帯状の領域を高画質化する例であったが、全天球画像のうち中央の上下方向の帯状の領域を高画質化してもよい。
図15(a)は、掘削用の動力シャベルを備えたショベルカー30に全天球カメラ20を設けた例である。ショベルカー30の場合、作業にあたって、動力シャベルの上下動を確認することが重要となる。
【0071】
このため、この第1の変形例の場合、
図15(b)に示すように、全天球カメラ20は、動力シャベルを中央とする全天球画像を生成し、配信装置10は、全天球画像のうち中央の上下方向の帯状の領域を高画質化(又は中画質化)し、それ以外の領域は低画質化して受信装置40に送信する。これにより、ユーザにより上下方向のスワイプ操作がされた際には、このスワイプ操作に対応する位置の高画質の画像を表示することができる他、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
(第2の変形例)
また、配信装置10のCPU1000が画像認識処理を行うことで、
図16(a)に示す動力シャベル31の位置を特定し、特定した位置を含む領域を高画質とした全天球画像を受信装置40に送信してもよい。これにより、
図16(b)に示すように、例えばショベルカー30の作業に重要な、動力シャベル31周辺の画像を高画質化した全天球画像を受信装置40に送信し、重要な部分を高画質で表示できる他、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の例ではあるが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
【0074】
例えば、上述の実施の形態の説明では、全天球画像の中央の左右方向又は中央の上下方向の画質を高画質化することとしたが、全天球画像の中央の左右方向及び中央の上下方向の両方向の画質を高画質化してもよい。また、左右方向又は上下方向の他、斜め方向等の、他の方向の画質を高画質化してもよい。いずれの場合も、上述と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0075】
1 配信システム
2 ネットワーク
10 配信装置
20 全天球カメラ
40 受信装置
42 タッチパネル
100 制御部
101 通信部
102 生成部
103 取得部
1000 CPU
400 制御部
402 UI部
403 表示制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0076】