(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】画像形成装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20221115BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20221115BHJP
【FI】
H04N1/00 350
G06F3/0482
(21)【出願番号】P 2019016352
(22)【出願日】2019-01-31
【審査請求日】2021-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】吉井 達哉
【審査官】豊田 好一
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-023553(JP,A)
【文献】特開2017-168884(JP,A)
【文献】特開2007-243812(JP,A)
【文献】特開2017-046101(JP,A)
【文献】特開2016-143212(JP,A)
【文献】特開2007-267419(JP,A)
【文献】特開2014-048727(JP,A)
【文献】特開2007-226670(JP,A)
【文献】特開平11-168689(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置に接続され、かつ、前記画像形成装置に対する操作を受け付ける操作装置を有する画像形成装置であって、
前記画像形成装置に文書データを蓄積させて、かつ、前記文書データのリストを含む第1操作画面を表示させ、ユーザにより前記リストから選択された前記文書データである選択データに対して第1の処理を行う第1アプリケーションを実行する第1アプリケーション実行部と、
前記文書データに対して前記第1の処理とは異なる第2の処理を行う第2アプリケーションを実行する第2アプリケーション実行部と、
前記第1アプリケーションにおける前記第1操作画面で前記リストから選択された前記選択データを特定するための特定データを前記第1アプリケーションから前記第2アプリケーションに伝達する伝達部と、
前記第2アプリケーションにおける第2操作画面を
前記リストにおいて前記選択データが選択された状態で
選択されていない前記文書データと共に表示する表示部と
を備える
画像形成装置。
【請求項2】
前記第2操作画面では、
前記リストにおいて前記選択データを確認する確認画面が表示される
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1アプリケーションは、
前記文書データを
前記第1の処理を行う前の状態であるRAWデータ形式で保存する
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
画像データを付加する設定がされると、前記画像データが付加される前の付加前データと、前記画像データが付加された後の付加後データとの両方を保存し、
前記伝達部は、
前記第2アプリケーションの種類に基づいて、
前記画像データが形成される位置、大きさ、画像の種類及び色の少なくとも一つを示す書誌情報を含む、前記付加前データ又は前記付加後データを伝達する
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記操作装置は、複数のアプリケーションを起動させ、
前記複数のアプリケーションにおいて、OSを介して前記特定データが送受信される
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像形成装置に接続され、かつ、前記画像形成装置に対する操作を受け付ける操作装置を有する画像形成装置が行う情報処理方法であって、
画像形成装置が、前記画像形成装置に文書データを蓄積させて、かつ、前記文書データのリストを含む第1操作画面を表示させ、ユーザにより前記リストから選択された前記文書データである選択データに対して第1の処理を行う第1アプリケーションを実行する第1アプリケーション実行手順と、
画像形成装置が、前記文書データに対して前記第1の処理とは異なる第2の処理を行う第2アプリケーションを実行する第2アプリケーション実行手順と、
画像形成装置が、前記第1アプリケーションにおける前記第1操作画面で前記リストから選択された前記選択データを特定するための特定データを前記第1アプリケーションから前記第2アプリケーションに伝達する伝達手順と、
画像形成装置が、前記第2アプリケーションにおける第2操作画面を
前記リストにおいて前記選択データが選択された状態で
選択されていない前記文書データと共に表示する表示手順と
を含む
情報処理方法。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置において、文書等をスキャンして文書データとし、蓄積させる方法が知られている。
【0003】
そして、蓄積された文書データをリスト化して、画像形成装置がリストを表示する。このリストから選択された文書データを印刷する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、文書データを蓄積等するアプリケーションにおける選択結果が、他のアプリケーションに引き継がれない。そのため、一方のアプリケーションで文書データを選択しても、他のアプリケーションで同様の選択を再度操作する作業が発生し、ユーザは、手間がかかる場合が多い。
【0005】
本発明の一態様は、ユーザの手間を少なくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態による、画像形成装置に接続され、かつ、前記画像形成装置に対する操作を受け付ける操作装置を有する画像形成装置は、
前記画像形成装置に文書データを蓄積させて、かつ、前記文書データのリストを含む第1操作画面を表示させ、ユーザにより前記リストから選択された前記文書データである選択データに対して第1の処理を行う第1アプリケーションを実行する第1アプリケーション実行部と、
前記文書データに対して前記第1の処理とは異なる第2の処理を行う第2アプリケーションを実行する第2アプリケーション実行部と、
前記第1アプリケーションにおける前記第1操作画面で前記リストから選択された前記選択データを特定するための特定データを前記第1アプリケーションから前記第2アプリケーションに伝達する伝達部と、
前記第2アプリケーションにおける第2操作画面を前記リストにおいて前記選択データが選択された状態で選択されていない前記文書データと共に表示する表示部と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によって、ユーザの手間を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】画像形成装置の全体構成例を示す概要図である。
【
図2】操作装置及び本体部のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【
図4】操作装置及び本体部のソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態における全体処理の例を示すシーケンス図である。
【
図8】スキャンアプリにおける第2操作画面の表示例を示す図である。
【
図9】スキャンアプリにおいて選択データが選択された状態の例を示す図である。
【
図10】FAXアプリにおける第2操作画面の表示例を示す図である。
【
図11】FAXアプリにおいて選択データが選択された状態の例を示す図である。
【
図12】第2実施形態における画像データの例を示す図である。
【
図13】画像形成装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明を実施するための最適な形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
<第1実施形態>
<画像形成装置例>
図1は、画像形成装置の全体構成例を示す概要図である。図示するように、画像形成装置100は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)等である。そのため、例えば、画像形成装置100は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等の画像処理機能を有する。なお、画像形成装置100は、他に機能(例えば、エラー表示機能等である。)を更に有してもよい。
【0011】
この例では、画像形成装置100は、操作装置110を有する構成である。一方で、画像形成装置100は、操作装置110以外の構成(以下「本体部120」という。)を有する構成である。
【0012】
操作装置110に対して、ユーザは、画像形成装置100に対する様々な操作を入力する。そして、画像形成装置100は、操作装置110及び本体部120により、操作に基づいた画像処理を実行する。
【0013】
<ハードウェア構成例>
図2は、操作装置及び本体部のハードウェア構成例を示すブロック図である。まず、操作装置110は、例えば、CPU(Central Processing Unit、以下「CPU211」という。)、ROM(Read-Only Memory、以下「ROM212」という。)、RAM(Random Access Memory、以下「RAM213」という。)、フラッシュメモリ214、操作パネル215、接続インタフェース(以下「接続I/F216」という。)、通信インタフェース(以下「通信I/F217」という。)を有するハードウェア構成の装置である。また、図示するように、これらのハードウェア資源は、バス218によって相互に接続される。
【0014】
CPU211は、演算装置及び制御装置の例である。そして、CPU211は、RAM213等の主記憶装置をワークエリアとして、ROM212又はフラッシュメモリ214等に記憶された各種プログラムを実行する。このような制御及び演算により、CPU211は、操作装置110等を制御し、かつ、各種機能を実現する。
【0015】
フラッシュメモリ214は、不揮発性の記憶媒体の例である。例えば、フラッシュメモリ214は、プログラム及びデータ等を記憶する。
【0016】
操作パネル215は、入力装置及び出力装置の例である。すなわち、操作パネル215は、操作画面及び処理結果等を表示する。一方で、操作パネル215は、ユーザによる操作を受け付ける。
【0017】
接続I/F216は、通信路230を介して本体部120と通信をするインタフェースである。例えば、接続I/F216は、コネクタ及びケーブル等である。具体的には、接続I/F216は、USB(Universal Serial Bus)等によって通信を行う。
【0018】
通信I/F217は、ネットワーク260を介して外部装置と通信をするインタフェースである。例えば、通信I/F217は、アンテナ等である。図示する例では、通信I/F217は、無線LAN(Local Area Network)AP(アクセスポイント)(以下「無線LANAP240」という。)に接続し、通信を行う。
【0019】
一方で、本体部120は、例えば、CPU221、ROM222、RAM223、HDD(Hard Disk Drive、以下「HDD224」という。)、エンジン部225、接続I/F226及び通信I/F227を有するハードウェア構成の装置である。また、図示するように、これらのハードウェア資源は、バス228によって相互に接続される。
【0020】
CPU221は、演算装置及び制御装置の例である。すなわち、図示するように、本体部120用となる演算装置及び制御装置は、操作装置110用のCPU211とは別であるハードウェア構成が望ましい。
【0021】
ROM222及びRAM223は、CPU221と同様に、本体部120用の記憶装置の例である。したがって、CPU221は、RAM223等の主記憶装置を利用して、ROM222及びHDD224等の補助記憶装置に記憶されるプログラム等に基づく処理を実行する。
【0022】
エンジン部225は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等の画像処理機能を実現するための処理装置等である。具体的には、エンジン部225は、例えば、処理IC(Integrated Circuit)等である。具体的には、エンジン部225は、原稿をスキャンして読み取るスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ、ファクシミリ通信を行う通信部又はこれらの組み合わせを有する。なお、エンジン部225は、印刷済みのシート材を仕分ける装置、いわゆるフィニッシャ又は原稿を自動給送するADF(Auto Document Feeder)等を含んでもよい。
【0023】
接続I/F226は、通信路230を介して操作装置110と通信をするインタフェースである。例えば、接続I/F216は、コネクタ及びケーブル等である。具体的には、接続I/F226は、USB等によって通信を行う。
【0024】
通信I/F227は、ネットワーク260を介して外部装置と通信をするインタフェースである。例えば、通信I/F227は、ケーブル250等である。
【0025】
<操作装置の例>
図3は、操作装置の外観例を示す概要図である。例えば、操作装置110は、図示するような外観の装置である。具体的には、操作装置110は、例えば、操作パネル215等により、画像形成装置が提供する様々な機能の操作画面を表示する。この例では、操作画面は、「コピー」、「スキャナ」、「ファックス」及び「プリンタ」の機能に対する操作を受け付ける。また、図示する例は、いわゆるトップ画面であり、例えば、「コピー」のボタンが押されると、操作画面は、「コピー」の機能について詳細な設定を行う用の操作画面を表示する。
【0026】
さらに、図示する例は、「文書データ蓄積」が設定できる構成の例である。
【0027】
また、操作画面においてボタンが押されると、次に遷移して表示される画面又は設定を行う設定値等は、メニュー構成等によって設定される。
【0028】
「文書データ蓄積」のボタンが押されると、文書データ蓄積アプリが起動する。文書データ蓄積アプリは、スキャンで蓄積した文書データ及び以前に蓄積した文書データを印刷するアプリケーションである。例えば、文書データ蓄積アプリは、ドキュメントボックス(登録商標)等である。
【0029】
なお、操作装置110は、図示するような操作パネル215で実現されるに限られない。例えば、操作パネル215には、タッチパネル以外に、ハードキー等があってもよい。すなわち、操作画面を操作するのにインタフェースとなる構成は、図示する以外の構成でもよい。
【0030】
<操作装置及び本体部のソフトウェア構成例>
図4は、操作装置及び本体部のソフトウェア構成例を示すブロック図である。図示する例は、操作装置110及び本体部120にインストールされるプログラムによって構成されるソフトウェアの階層構造を示す。
【0031】
まず、本体部120について説明する。この例では、本体部120には、補助記憶装置等に、例えば、アプリケーション層421、サービス層422及びOS層(Operating System層、以下「OS層423」という。)を構築するプログラムがインストールされる。
【0032】
アプリケーション層421に区別されるプログラムは、画像形成装置100が有するハードウェア資源を動作させて様々な機能を実現する。具体的には、アプリケーション層411に区別されるプログラムは、例えば、コピーアプリ、ファクシミリアプリ、スキャナアプリ及びプリンタアプリ等である。
【0033】
サービス層422に区分されるプログラムは、アプリケーション層421と、OS層423との間に介在するプログラムである。例えば、サービス層422に区分されるプログラムは、本体部120が有するハードウェア資源をアプリケーション層421のプログラムが利用したり、又は、本体部120が有するハードウェア資源の状態をアプリケーション層421に通知したりするインタフェース等を実現する。
【0034】
また、サービス層422に区分されるプログラムは、ハードウェア資源に対する動作要求を受け付けたり、又は、受け付けた動作要求の調停を行ったりする。ほかにも、サービス層422に区分されるプログラムは、ハードウェア資源において検知されたエラーをアプリケーション層421にエラー通知として送信する。なお、サービス層422が受け付ける動作要求には、例えば、スキャナによる読み取り、又は、プロッタによる印刷を行う等の動作要求が含まれる。
【0035】
なお、サービス層422に区分されるプログラムが実現させるインタフェースとしての役割は、操作装置110のアプリケーション層411に対しても同様である。すなわち、操作装置110のアプリケーション層411に区分されるプログラムは、サービス層422にアクセスして本体部120のハードウェア資源を動作させ、画像処理機能等を実現させることができる。
【0036】
OS層423に区分されるプログラムは、いわゆる基本ソフトウェアと呼ばれるプログラム等である。そして、OS層423に区分されるプログラムは、本体部120が有するハードウェア資源を制御する基本機能を提供する。まず、サービス層422に区分されるプログラムは、アプリケーション層421に区分されるプログラムが発するハードウェア資源に対する動作要求をOS層423が解釈可能なコマンドに変換してOS層423に渡す。そして、OS層423に区分されるプログラムが当該コマンドを実行することにより、ハードウェア資源に対する動作要求に基づいて、画像処理機能が実現される。また、OS層423に区分されるプログラムが実行されると、ハードウェア資源は、検知されたエラーを受信する。次に、ハードウェア資源は、受信したエラー通知をアプリケーション層421に対して送信するサービス層422に渡す。
【0037】
次に、操作装置110について説明する。この例では、操作装置110には、補助記憶装置等に、例えば、アプリケーション層411、サービス層412及びOS層413を構築するプログラムがインストールされる。
【0038】
ただし、アプリケーション層411に区分されるプログラムが実現する機能及びサービス層412が受け付け可能な動作要求の種類等は、本体部120とは異なる。具体的には、操作装置110において、アプリケーション層411に区分されるプログラムは、主に本体部120によって実現される画像処理機能に関する操作及び表示を行うためのユーザインタフェース機能を提供する。
【0039】
なお、この例では、操作装置110と、本体部120とで、それぞれのOSは、独立して動作する。また、操作装置110及び本体部120が相互に通信可能であれば、それぞれのOSは、同じ種類でなくともよい。例えば、操作装置110は、Android(登録商標)を用い、かつ、本体部120は、Linux(登録商標)を用いる構成等でもよい。
【0040】
このように、画像形成装置100では、例えば、操作装置110及び本体部120が異なるOSにより制御される。そのため、操作装置110及び本体部120の間における通信は、一装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信となる。例えば、通信は、操作装置110が受け付けたユーザによる操作を本体部120へ送信するコマンド通信、又は、本体部120が操作装置110へ表示画面の表示を指示するイベント通信(例えば、エラー通知又はエラー解除通知等である。)等である。
【0041】
<全体処理例>
図5は、第1実施形態における全体処理の例を示すシーケンス図である。
【0042】
ステップS101では、ホームアプリAP1は、ユーザURから、文書蓄積アプリAP2を起動させる操作を受け付ける。具体的には、ホームアプリAP1は、
図3に示すようなホーム画面を表示して「文書データ蓄積」のボタンを押す操作を受け付ける。
【0043】
ステップS102では、ホームアプリAP1は、文書蓄積アプリAP2を起動する指示をOS501に行う。
【0044】
ステップS103では、OS501は、第1アプリケーションの例である文書蓄積アプリAP2を起動させる。
【0045】
ステップS104では、文書蓄積アプリAP2は、操作画面(以下「第1操作画面」という場合がある。)を表示する。例えば、以下のような第1操作画面であるとする。
【0046】
図6は、第1操作画面の表示例を示す図である。例えば、図示するような第1操作画面PN1が、操作装置等によってユーザに対して表示される。
【0047】
第1操作画面PN1は、例えば、図示するように、画像形成装置に蓄積されている文書データをリストLSTにして表示する。したがって、リストLSTには、各文書データのファイル名及びデータ量等が一覧となって表示される。なお、リストLSTは、図示する以外の形式でもよい。すなわち、リストLSTには、図示する以外の項目があってもよい。
【0048】
そして、第1操作画面PN1では、選択ボックスSELを押すと、文書データを選択できる。図示する例は、選択ボックスSELにチェックが入っていると、文書データが選択されている状態を示す。
【0049】
例えば、文書蓄積アプリでは、選択した文書データを印刷することが可能である。具体的には、第1操作画面PN1において、スタートボタンBTN1を押すと、印刷が開始される。
【0050】
ステップS105では、文書蓄積アプリAP2は、文書データを選択する操作を受け付ける。
【0051】
ステップS106では、文書蓄積アプリAP2は、ステップS105で選択された文書データ(以下「選択データ」という。)を保持する。
【0052】
すなわち、ステップS105では、第1操作画面PN1において、選択ボックスSELの操作を受け付ける。そして、選択ボックスSELの操作結果がステップS106で保持される。
【0053】
一方で、文書蓄積アプリ上、すなわち、第1操作画面PN1において、選択した文書データを他のアプリケーションを用いて、印刷以外の処理を行わせることが可能である。以下に説明する例では、第1操作画面PN1において、送信画面ボタンBTN2を押すと、起動させる他のアプリを選択できるとする。
【0054】
ステップS107では、文書蓄積アプリAP2は、送信画面ボタンBTN2を押す操作を受け付ける。
【0055】
ステップS108では、文書蓄積アプリAP2は、他のアプリを選択する画面(以下「アプリ選択画面」という。)を表示する。
【0056】
ステップS109では、文書蓄積アプリAP2は、他のアプリを選択する操作を受け付ける。
【0057】
例えば、アプリ選択画面は、以下のような画面である。
【0058】
図7は、アプリ選択画面の表示例を示す図である。アプリ選択画面PN2は、文書蓄積アプリAP2とは別に用いるアプリケーション(以下「第2アプリケーション」という。)を選択する画面である。
【0059】
以下、選択データをメールに添付して送信する処理である「メール送信」と、選択データをFAX通信によって送信する処理である「FAX送信」の2種類の処理がある例で説明する。なお、選択データに対して行う所定の処理は、図示する以外の種類であってもよい。
【0060】
アプリ選択画面PN2でメール送信ボタンBTN3を押すと、選択データは、メール送信の処理対象となる。一方で、アプリ選択画面PN2でFAX送信ボタンBTN4を押すと、選択データは、FAX送信の処理対象となる。
【0061】
なお、アプリ選択画面PN2は、画面を切り替えなく表示されてもよい。例えば、アプリ選択画面PN2は、スペースSPSに表示されたり、又は、ポップアップ等で表示されたりしてもよい。
【0062】
次に、ステップS109でメール送信ボタンBTN3が押されると(
図5における「メール送信を用いる場合」である。)、文書蓄積アプリAP2は、ステップS110に進む。一方で、ステップS109でFAX送信ボタンBTN4が押されると(
図5における「FAX送信を用いる場合」である。)、文書蓄積アプリAP2は、ステップS116に進む。
【0063】
ステップS110では、文書蓄積アプリAP2は、スキャンアプリAP3を起動する指示をOS501に行う。また、文書蓄積アプリAP2は、OS501を介して、選択データをスキャンアプリAP3に伝達する。
【0064】
ステップS111では、OS501は、第2アプリケーションの例であるスキャンアプリAP3を起動させる。また、OS501は、スキャンアプリAP3に伝達する。
【0065】
すなわち、ステップS110及びステップS111によって、選択された文書のID等のデータが、OS501を介してスキャンアプリAP3に伝達される。
【0066】
具体的には、まず、OS501の種類がAndroid(登録商標)等であると、複数のアプリケーションを起動させることができる。そして、例えば、OS501による「Intent」機能(以下単に「インテント」という。)を用いると、OS501を介して、一方のアプリケーションで用いたデータ等を他方のアプリケーションへ渡すことができる。例えば、インテントを用いると、新しく起動させるアプリケーション、すなわち、第2アプリケーションのアクション等を指定できる。
【0067】
インテント機能によって、第2アプリケーションに引き継がせる選択データを特定するデータ(以下「特定データ」という。)は、例えば、文書のID(Identification)である。なお、特定データは、ファイル名又は識別番号等でもよい。
【0068】
また、インテントによって伝達されるデータは、書誌情報等があるのが望ましい。
【0069】
書誌情報が伝達されると、ステップS201又はステップS202が行われる。
【0070】
ステップS201では、スキャンアプリAP3は、例えば、書誌情報に基づいて、印刷モジュールM3に画像データの加工を要求する。そして、例えば、書誌情報によって「印字内容:マル秘、印字位置:右上」が指示されると、印刷モジュールM3は、送信された画像データの右上の位置に、マル秘の印字を付加する。その後、印刷モジュールM3は、印字を付加した画像データを要求元のアプリに転送する。
【0071】
ステップS202では、ステップS201と同様に、FAXアプリAP4は、書誌情報に基づいて、印刷モジュールM3に画像データの加工を要求する。
【0072】
なお、スキャンアプリAP3が書誌情報をスキャン配信モジュールM1に転送し、スキャン配信モジュールM1が書誌情報に基づいて印刷モジュールM3に加工を要求してもよい。又は、スキャンアプリAP3、若しくは、スキャン配信モジュールM1が書誌情報を印刷モジュールM3に転送し、印刷モジュールM3が、書誌情報に基づいて、加工を行うかを決定してもよい。
【0073】
ステップS112では、スキャンアプリAP3は、例えば、以下のような第2操作画面を表示する。
【0074】
図8は、スキャンアプリにおける第2操作画面の表示例を示す図である。以下、スキャンアプリが第2アプリケーションとなり、かつ、図示するようなメール操作画面PN3が第2アプリケーションにおける第2操作画面である場合の例で説明する。
【0075】
この例では、メール設定部分SETMに、メールアドレス等を入力すると、送信先を設定することができる。対象となる選択データは、第1操作画面で選択された文書データが引き継がれる。したがって、第2アプリケーションで再度、文書データを選択する操作を省略することができる。
【0076】
また、第2操作画面では、現在どの文書データが選択されている状態となっているか確認できるのが望ましい。例えば、蓄積文書ボタンBTN5を押すと、以下のような確認画面が表示されるのが望ましい。
【0077】
図9は、スキャンアプリにおいて選択データが選択された状態の例を示す図である。図示するような確認画面SLDは、選択データがチェックされた状態で表示される例を示す。すなわち、ユーザは、図示するような確認画面SLD等によって、どの文書データが選択されている状態であるかを確認できる。
【0078】
なお、確認画面SLDは、図示するような構成でなくともよい。つまり、確認画面SLDは、選択データ、すなわち、第2アプリケーションの処理対象となるデータをユーザに示すことができればよく、選択データのファイル名等を表示するメッセージ等でもよい。
【0079】
ステップS113では、スキャンアプリAP3は、パラメータ等の設定を受け付ける。
【0080】
ステップS114では、スキャンアプリAP3は、設定されたパラメータに基づいてスキャン配信の処理を実行するように、スキャン配信モジュールM1に指示する。
【0081】
ステップS115では、スキャン配信モジュールM1は、スキャン配信の処理を実行する。
【0082】
なお、パラメータは、例えば、解像度、カラー、集約、ファイル形式及び両面設定等である。したがって、ステップS115では、パラメータに応じて、対象となる文書データを変換する処理を行ってもよい。例えば、文書データが、文書蓄積アプリAP2によって、「600 dpi」及び「カラー」という条件で保存されているとする。そして、ステップS113において、パラメータが「200 dpi」及び「白黒」と設定された場合には、スキャンアプリAP3は、「200 dpi」及び「白黒」となるように文書データを変換する。
【0083】
また、ステップS115では、あらかじめ入力される画像を付加する画像付加処理等が行われてもよい。
【0084】
なお、スキャンアプリAP3は、変換処理及び画像付加処理等を行うのに、プリントモジュール等の他のモジュールに要求を出してもよい。
【0085】
一方で、FAX送信を用いる場合には、以下のような処理が行われる。
【0086】
ステップS116では、文書蓄積アプリAP2は、FAXアプリAP4を起動する指示をOS501に行う。また、文書蓄積アプリAP2は、OS501を介して、選択データをFAXアプリAP4に伝達する。
【0087】
ステップS117では、OS501は、第2アプリケーションの例であるFAXアプリAP4を起動させる。また、OS501は、FAXアプリAP4に伝達する。
【0088】
すなわち、ステップS110及びステップS111と同様に、ステップS116及びステップS117によって、選択された文書のID等のデータが、OS501を介してFAXアプリAP4に伝達される。つまり、ステップS110及びステップS111と同様に、インテント等によって、ID等のデータが伝達される。
【0089】
ステップS118では、FAXアプリAP4は、例えば、以下のような第2操作画面を表示する。
【0090】
図10は、FAXアプリにおける第2操作画面の表示例を示す図である。以下、FAXアプリが第2アプリケーションとなり、かつ、図示するようなFAX操作画面PN4が第2アプリケーションにおける第2操作画面である場合の例で説明する。
【0091】
この例では、FAX番号設定部分SETFに、FAX番号等を入力すると、送信先を設定することができる。対象となる選択データは、第1操作画面で選択された文書データが引き継がれる。したがって、第2アプリケーションで再度、文書データを選択する操作を省略することができる。
【0092】
また、第2操作画面では、現在どの文書データが選択されている状態となっているか確認できるのが望ましい。例えば、蓄積文書ボタンBTN5を押すと、以下のような確認画面が表示されるのが望ましい。
【0093】
図11は、FAXアプリにおいて選択データが選択された状態の例を示す図である。図示するような確認画面SLDは、選択データがチェックされた状態で表示される例を示す。すなわち、ユーザは、図示するような確認画面SLD等によって、どの文書データが選択されている状態であるかを確認できる。
【0094】
ステップS119では、FAXアプリAP4は、例えば、ステップS113と同様に、パラメータ等の設定を受け付ける。
【0095】
ステップS120では、FAXアプリAP4は、例えば、ステップS114と同様に、設定されたパラメータに基づいてFAX送信の処理を実行するように、FAX送受信モジュールM2に指示する。
【0096】
ステップS121では、FAX送受信モジュールM2は、FAX配信の処理を実行する。
【0097】
なお、ステップS121は、ステップS115と同様に、画像付加処理及び変換処理等が行われてもよい。
【0098】
<ファイルの保存形式例>
なお、第1アプリケーションは、文書データをRAWデータ形式で保存するのが望ましい。すなわち、第1アプリケーションは、文書データを読み取り、変換処理等をする前の状態で文書データを保存するのが望ましい。
【0099】
第2アプリケーションで、ステップS113又はステップS119のように、第1アプリケーションとは、異なるパラメータが設定される場合がある。例えば、解像度等は、一度低い解像度に変換してしまうと、変換された後のデータだけでは、高い解像度の文書データを生成するのが難しい場合が多い。
【0100】
このような場合は、再度文書データを読み取り直す等の手間が発生する場合がある。そこで、第1アプリケーションは、様々な設定に対応しやすいRAWデータ形式で文書データを保存するのが望ましい。
【0101】
このようなデータ形式の状態で文書データが保存されていると、第2アプリケーションで様々な設定がされても、設定された条件の文書データに変換できる可能性を高くすることができる。
【0102】
<第2実施形態>
第2実施形態は、例えば、第1実施形態と同様のハードウェア構成で実現できる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
【0103】
第2実施形態は、例えば、以下のような画像付加処理がされる場合である。
【0104】
図12は、第2実施形態における画像データの例を示す図である。まず、文書蓄積アプリによって、第1画像データIMG1のような文書データが、画像形成装置に蓄積されるとする。
【0105】
このような第1画像データIMG1に対して、例えば、図示するような第2画像データIMG2を付加して印刷を行うように、ユーザが操作する場合がある。以下、第2画像データIMG2が付加される情報を「書誌情報」という。
【0106】
印刷するのにスキャンした画像を加工する場合がある。
【0107】
そこで、第2実施形態では、インテントで伝達する情報に、選択された文書のIDだけではなく、文書を蓄積する際に行われる、いわゆる印刷設定(例えば、印字、地紋等を付加する設定である。)によって、印刷設定を示す書誌情報も、起動先のアプリに伝達する。
【0108】
また、例えば、第2画像データが付加される前のスキャンによって生成されたデータ、すなわち第1画像データIMG1と、印刷設定で付加される画像を示すデータ、すなわち、第2画像データIMG2を特定するための書誌情報とは、別々のデータで管理される。
【0109】
このように、第1画像データIMG1に第2画像データIMG2を付加した第3画像データIMG3を生成する画像付加処理が行われる。そして、第3画像データIMG3が印刷対象となる。
【0110】
このように、画像付加処理がされた場合には、画像形成装置は、画像付加処理がされる前の文書データ(以下「付加前データ」という。)と、処理がされた後の文書データ(以下「付加後データ」という。)との両方を保存してもよい。
【0111】
すなわち、画像形成装置は、付加前データの例である第1画像データIMG1と、付加後データの例である第3画像データIMG3とをどちらも保存するのが望ましい。
【0112】
例えば、画像形成装置は、第1画像データIMG1及び第3画像データIMG3に異なるIDを設定して保存するのが望ましい。
【0113】
そして、以降に実行される第2アプリケーションの種類によって、読み出される画像データが分けられるのが望ましい。
【0114】
例えば、印刷を実行するアプリは、複数インストールされる場合がある。例えば、印刷の処理に対して、課金、集計、部門管理又はこれらの組み合わせ等の処理を行うアプリがある。したがって、印刷を実行させるボタンを押すと、印刷を行うためのアプリケーションが一覧で表示され、選択できるような構成でもよい。
【0115】
例えば、再度印刷、すなわち、文書蓄積アプリ等で読み出される場合には、第1画像データIMG1が対象となる。一方で、スキャンアプリ又はFAXアプリ等で読み出される場合には、第3画像データIMG3が対象となる。
【0116】
再度印刷を行う場合には、後段で第2画像データIMG2を付加する処理があるため、第1画像データIMG1のように、第2画像データIMG2が付加される前の文書データが用いられるのが望ましい。
【0117】
一方で、スキャンアプリ又はFAXアプリ等のように、後段に第2画像データIMG2を付加する処理がない場合には、第3画像データIMG3のように、第2画像データIMG2が付加された状態の文書データが用いられるのが望ましい。
【0118】
このように、画像形成装置は、第2アプリケーションの種類に基づいて、付加前データ及び付加後データから、第2アプリケーションに引き継ぐデータを選択するのが望ましい。
【0119】
なお、第2画像データIMG2は、あらかじめ入力される画像であれば、どのような画像でもよい。また、第2画像データIMG2は、地紋等の形式で付加されてもよい。
【0120】
付加後データは、図示する第3画像データIMG3のように、第1画像データIMG1及び第2画像データIMG2が一体となったデータでなくともよい。すなわち、第2画像データIMG2が画像形成される位置、大きさ、画像の種類及び色等が分かればよい。ゆえに、書誌情報等と、選択データとが対応付けされて伝達されてもよい。
【0121】
なお、例えば、ヘッダー若しくはフッターを追加したり、所定の情報の埋め込みを行ったりする等の第1画像データIMG1に所定の加工を施して第3画像データIMG3を生成してもよい。
【0122】
例えば、下記のような情報がOSを介して、インテント機能等によって引き継がれてもよい。
【0123】
【表1】
なお、「書誌情報」は、上記(表1)のような形式に限られない。すなわち、「書誌情報」の形式は、行われる処理の内容等によって異なってもよい。例えば、「書誌情報」は、上記(表1)のように付加する画像が特定できる程度の情報でもよい。
【0124】
一方で、
図12等のような処理を行う場合には、「書誌情報」は、例えば、「印字内容:マル秘、印字位置:右上」等のような形式である。すなわち、印刷モジュール等が処理を行うのに用いる情報である。具体的には、印刷モジュールは、書誌情報に基づいて、第2画像データIMG2が画像形成される位置、大きさ、画像の種類及び色等を特定して、第1画像データIMG1に付加して、第3画像データIMG3を生成する。ゆえに、このような場合には、「書誌情報は、画像形成される位置、大きさ、画像の種類及び色等を示す形式となる。
【0125】
このような場合には、インテント機能で引き継がれた先、すなわち、第2アプリケーション側で画像付加処理が行われる。したがって、第2アプリケーションには、選択データを特定する「文書ID」又は「文書名」以外に、「書誌情報」等が更に伝達されてもよい。
【0126】
なお、第2アプリケーションにおいて、画像付加処理を行うため、更に異なるアプリケーションが実行されてもよい。
【0127】
<機能構成例>
図13は、画像形成装置の機能構成例を示す機能ブロック図である。例えば、画像形成装置100は、図示するように、第1アプリケーション実行部FN1と、第2アプリケーション実行部FN2と、伝達部FN3と、表示部FN4とを備える機能構成である。
【0128】
第1アプリケーション実行部FN1は、まず、画像形成装置100に文書データを蓄積させる。そして、第1アプリケーション実行部FN1は、蓄積させた文書データを複数のアプリケーションで使用できる状態にする。例えば、第1アプリケーション実行部FN1は、用紙等に画像形成された画像を読み取ると、文書データを生成し、画像形成装置100内に文書データを蓄積できる。このように、第1アプリケーション実行部FN1は、文書データを蓄積、複数のアプリケーションで使用できるようにする、及び、蓄積された文書データをリスト化する等の処理を行う第1アプリケーションA1を実行する第1アプリケーション実行手順を行う。例えば、第1アプリケーション実行部FN1は、CPU211等で実現される。
【0129】
第2アプリケーション実行部FN2は、文書データに対して所定の処理を行う第2アプリケーションA2を実行する第2アプリケーション実行手順を行う。例えば、第2アプリケーション実行部FN2は、CPU211等で実現される。
【0130】
伝達部FN3は、第1アプリケーションA1における第1操作画面でリスト上に表示される文書データから選択された選択データDSを第1アプリケーションA1から第2アプリケーションA2に伝達する伝達手順を行う。
【0131】
表示部FN4は、第2アプリケーションA2における第2操作画面を伝達された選択データDSが選択された状態で表示する表示手順を行う。
【0132】
第1アプリケーションA1によって、例えば、第1の処理として、文書データを蓄積する処理等が行われる。一方で、第2アプリケーションA2によって、例えば、第2の処理として、蓄積されている文書データを用いて、メール送信又はFAX送信等の処理が行われる。
【0133】
第1アプリケーションA1を操作する上、すなわち、第1操作画面において、選択データDSを選択しても、第2アプリケーションA2に伝達されないと、ユーザには、再度、選択データを選択する手間が生じる。一方で、図示するような機能構成であると、第1アプリケーションA1から第2アプリケーションA2に選択データDSを伝達することができる。このようにすると、第1アプリケーションA1上で、第2アプリケーションA2を起動した場合に、選択データDSを伝達させることができる。このようにすると、第2アプリケーションA2は、既に処理対象となるデータが選択された状態等で起動することができる。ゆえに、ユーザは、第2アプリケーションA2において、再度、各文書データの内容を確認したり、又は、処理対象となる文書データを探したりする手間が省ける。ゆえに、図示するような機能構成であると、ユーザの手間を少なくできる。
【0134】
<その他の実施形態>
なお、本発明に係る各処理の全部又は一部は、低水準言語又は高水準言語で記述され、コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。すなわち、プログラムは、画像形成装置又は画像形成システム等のコンピュータに各処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
【0135】
したがって、プログラムに基づいて情報処理方法が実行されると、コンピュータが有する演算装置及び制御装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて演算及び制御を行う。また、コンピュータが有する記憶装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて、処理に用いられるデータを記憶する。
【0136】
また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されて頒布することができる。なお、記録媒体は、磁気テープ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク又は磁気ディスク等のメディアである。さらに、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
【0137】
なお、本発明に係る実施形態は、画像形成システムによって実現されてもよい。また、画像形成システムは、各処理を冗長、分散、並列、仮想化又はこれらを組み合わせて実行してもよい。
【0138】
以上、実施形態における一例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
【符号の説明】
【0139】
100 画像形成装置
110 操作装置
120 本体部
A1 第1アプリケーション
A2 第2アプリケーション
AP1 ホームアプリ
AP2 文書蓄積アプリ
AP3 スキャンアプリ
AP4 FAXアプリ
BTN1 スタートボタン
BTN2 送信画面ボタン
BTN3 メール送信ボタン
BTN4 FAX送信ボタン
BTN5 蓄積文書ボタン
DS 選択データ
FN1 第1アプリケーション実行部
FN2 第2アプリケーション実行部
FN3 伝達部
FN4 表示部
IMG1 第1画像データ
IMG2 第2画像データ
IMG3 第3画像データ
LST リスト
M1 スキャン配信モジュール
M2 FAX送受信モジュール
PN1 第1操作画面
PN2 アプリ選択画面
PN3 メール操作画面
PN4 FAX操作画面
SEL 選択ボックス
SETF FAX番号設定部分
SETM メール設定部分
SLD 確認画面
SPS スペース
UR ユーザ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0140】