(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】評価装置、評価方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20221115BHJP
【FI】
G06Q10/06 326
(21)【出願番号】P 2021528512
(86)(22)【出願日】2019-06-18
(86)【国際出願番号】 JP2019024148
(87)【国際公開番号】W WO2020255269
(87)【国際公開日】2020-12-24
【審査請求日】2021-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100124844
【氏名又は名称】石原 隆治
(72)【発明者】
【氏名】篠塚 真智子
(72)【発明者】
【氏名】岡 宏規
(72)【発明者】
【氏名】古谷 崇
(72)【発明者】
【氏名】張 暁曦
(72)【発明者】
【氏名】林 克也
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-031624(JP,A)
【文献】特開2009-043028(JP,A)
【文献】特開2018-010415(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
評価対象とするICTソリューションの利用分野、及び、当該ICTソリューションが対象とする被害項目を入力する入力部と、
前記利用分野と前記被害項目とに対応する1以上のリスクの候補を、利用分野と被害項目とリスクとを対応付けたデータベースから抽出するリスク抽出部と、
前記1以上のリスクの候補のそれぞれと前記ICTソリューションの作用対象との共起確率を算出する算出部と、
前記共起確率に基づいて、リスクの候補を出力する出力部と
を備える評価装置。
【請求項2】
前記利用分野は、ユーザにより選択された上位の利用分野に対応する1以上の利用分野の中からユーザにより選択されたものである
請求項1に記載の評価装置。
【請求項3】
前記出力部は、算出された共起確率の高い順にリスクの候補が表示されるようにリスクの候補を出力する
請求項1又は2に記載の評価装置。
【請求項4】
前記出力部は、算出された共起確率が閾値以上であるリスクの候補のみを出力する
請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の評価装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記ICTソリューションの説明文から前記作用対象を特定する
請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載の評価装置。
【請求項6】
評価装置が実行する評価方法であって、
評価対象とするICTソリューションの利用分野、及び、当該ICTソリューションが対象とする被害項目を入力する入力ステップと、
前記利用分野と前記被害項目とに対応する1以上のリスクの候補を、利用分野と被害項目とリスクとを対応付けたデータベースから抽出するリスク抽出ステップと、
前記1以上のリスクの候補のそれぞれと前記ICTソリューションの作用対象との共起確率を算出する算出ステップと、
前記共起確率に基づいて、リスクの候補を出力する出力ステップと
を備える評価方法。
【請求項7】
コンピュータを、請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の評価装置における各部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境影響評価技術に関し、特にICT(Information and Communication Technology)ソリューションの気候変動に対する適応への貢献可否の判定を支援する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
気候変動の深刻化に伴い、気候変動を抑える緩和策のみならず、気候変動の影響に対応しリスクを軽減する適応策が必要になっている。また、気候変動に対する適応をビジネスと捉え、多数の企業が他社の適応策を促進する製品やサービスを展開する適応ビジネスを行っている。
【0003】
ICTソリューションにより、例えば、河川の監視を通じて氾濫による洪水発生のリスクを検知し、住民に避難勧告を発信することができる。このようなICTソリューションは気候変動適応に貢献することが期待されている(例えば非特許文献1)。
【0004】
しかし、気候変動への適応やICTソリューションの効果・環境影響に関する知見を有した専門家でないと、どのような特徴のICTソリューションが気候変動適応に貢献し得るかの判断が難しいという課題がある。具体的にはどのようなリスクを軽減できるICTソリューションが気候変動に適応し得るかの判断が難しいという課題がある。このことが、企業が自社のICTソリューションの気候変動適応への貢献を訴求するにあたっての障壁となっている。
【0005】
上記の課題に関連して、社会・経済問題の解決策決定に資するため、当該問題に係る現象の因果関係をモデル化する従来技術がある。しかし、この従来技術では、数多くの現象の因果関係を何段階にもわたって判断し構築する作業を要するため、気候変動に関連する現象・リスクをモデル化し分析するためには気候変動に関する専門性を要する。従って、専門家でない者が、当該従来技術によって評価対象とするICTソリューションを用いて軽減し得るリスクを判定することは困難である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【文献】国土交通省 気候変動適応セミナー,ICTを活用した適応への取り組み,http://www.mlit.go.jp/common/001170921.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、評価対象とするICTソリューションが軽減し得るリスクを容易に判定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
開示の技術によれば、評価対象とするICTソリューションの利用分野、及び、当該ICTソリューションが対象とする被害項目を入力する入力部と、
前記利用分野と前記被害項目とに対応する1以上のリスクの候補を、利用分野と被害項目とリスクとを対応付けたデータベースから抽出するリスク抽出部と、
前記1以上のリスクの候補のそれぞれと前記ICTソリューションの作用対象との共起確率を算出する算出部と、
前記共起確率に基づいて、リスクの候補を出力する出力部と
を備える評価装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
開示の技術によれば、評価対象とするICTソリューションが軽減し得るリスクを容易に判定することを可能とする技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施の形態における評価装置の構成例を示す図である。
【
図2】評価装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】評価装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図4】利用分野と詳細な利用分野の例を示す図である。
【
図6】因果関係DBに格納される情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(本実施の形態)を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
【0012】
以下では、例として、気候変動適応や気候変動対策におけるICTソリューションの役割について専門的な知見を有していない者でも、ICTソリューションが軽減し得る気候変動リスクを簡易に認識することを可能とし、当該ICTソリューションの気候変動適応への貢献の可否判断を支援する技術を説明する。
【0013】
(装置構成例)
図1は、本実施の形態における評価装置100の機能構成図である。評価装置100は、評価対象とするICTソリューションの利用シーンから、当該ソリューションが気候変動適応に貢献するために軽減できるリスクを判定する装置である。
【0014】
図1に示すように、評価装置100は、入力部101、入力処理部102、リスク抽出部103、解析/計算部104、出力部105、利用分野を格納する利用分野DB(データベース)106、詳細な利用分野を格納する詳細利用分野DB107、被害項目を格納する被害項目DB108、因果関係を格納する因果関係DB109、ソリューションの説明文を格納するソリューション説明文DB110を有する。
【0015】
また、
図1に示すように、入力部101にユーザ端末200が接続され、因果関係DB109に外部NW300が接続されている。
【0016】
各部の動作、DBの具体的内容例については後述する。なお、解析/計算部104を算出部と呼んでもよい。また、各DBは評価装置100の外部に備えられていてもよい。
【0017】
評価装置100は、例えば、コンピュータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。
【0018】
すなわち、評価装置100は、コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ等のハードウェア資源を用いて、当該評価装置100で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メール等、ネットワークを通して提供することも可能である。
【0019】
図2は、本実施の形態における上記コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
図2のコンピュータは、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置1000、補助記憶装置1002、メモリ装置1003、CPU1004、インタフェース装置1005、表示装置1006、及び入力装置1007等を有する。
【0020】
当該コンピュータでの処理を実現するプログラムは、例えば、CD-ROM又はメモリカード等の記録媒体1001によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体1001がドライブ装置1000にセットされると、プログラムが記録媒体1001からドライブ装置1000を介して補助記憶装置1002にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体1001より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置1002は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0021】
メモリ装置1003は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置1002からプログラムを読み出して格納する。CPU1004は、メモリ装置1003に格納されたプログラムに従って、当該キャッシュノード100に係る機能を実現する。インタフェース装置1005は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。表示装置1006はプログラムによるGUI(Graphical User Interface)等を表示する。入力装置1007はキーボード及びマウス、ボタン、又はタッチパネル等で構成され、様々な操作指示を入力させるために用いられる。
【0022】
なお、
図1に示すユーザ端末200は、
図2に示す表示装置1006と入力装置1007からなる装置であってもよいし、
図2に示すインタフェース装置1005にネットワークを介して接続されるコンピュータであってもよい。
【0023】
(動作例)
次に、評価装置100の動作例を
図3のフローチャートの手順に沿って説明する。各ステップで、そのステップで参照するDBの説明も行っている。
【0024】
<ステップ1>
利用分野DB106には、ICTソリューションの1以上の利用分野(例:国民生活、自然環境、産業等)が格納されている。入力部101は、利用分野DB106から利用分野を読み出し、ユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200には、複数の利用分野が選択肢として表示される。
【0025】
ユーザは、ユーザ端末200の画面上で評価対象とするICTソリューションの利用分野を選択する。選択された利用分野はユーザ端末200から入力部101に送信され、入力部101から評価装置100に入力される。このとき、評価対象とするICTソリューションの識別情報(名前等)がユーザ端末200から評価装置100に入力されてもよい。
【0026】
<ステップ2>
詳細利用分野DB107には、利用分野毎に1以上の詳細な利用分野(ICTソリューションの利用シーンに関する情報)が格納されている。入力処理部102により、ステップ1で取得した利用分野が詳細利用分野DB107に与えられ、詳細利用分野DB107から、ステップ1で取得した利用分野に対応する詳細な利用分野が入力部101に渡される。
【0027】
入力部101は、当該詳細な利用分野をユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200には、1以上の詳細な利用分野が選択肢として表示される。
【0028】
ユーザは、ユーザ端末200の画面上で評価対象とするICTソリューションの詳細な利用分野を選択する。選択された詳細な利用分野はユーザ端末200から入力部101に送信され、入力部101から評価装置100に入力される。
【0029】
なお、ステップ1を行わずに、ステップ2の詳細な利用分野の選択肢を表示して詳細な利用分野を選択させることとしてもよい。
【0030】
また、ステップ1における利用分野と、ステップ2における詳細な利用分野とを総称して「利用分野」と呼んでもよい。また、ステップ1における利用分野を「上位の利用分野」と呼び、ステップ2における詳細な利用分野を「利用分野」と呼んでもよい。
【0031】
<ステップ3>
被害項目DB108には、ICTソリューションが対策し得る1以上の被害項目(例:大雨、洪水等)が格納されている。入力部101は、被害項目DB108から被害項目を読み出し、ユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200には、1以上の被害項目が選択肢として表示される。
【0032】
ユーザは、ユーザ端末200の画面上で評価対象とするICTソリューションが対策する被害項目を選択する。選択された被害項目はユーザ端末200から入力部101に送信され、入力部101から評価装置100に入力される。
【0033】
利用分野DB106、詳細利用分野DB107、被害項目DB108に格納されている情報は適宜更新可能である。また、ステップ1~3によりユーザ端末200から入力された情報は、評価装置100におけるメモリ等の記憶装置に格納される。
【0034】
<ステップ4>
因果関係DB109には、因果関係として、例えば、利用分野、詳細利用分野、被害項目、リスクが対応付けて格納されている。因果関係は、外部NW300から取得されるニュースや気候変動適応に関するプラットフォーム等のテキストから構築され、予め因果関係DB109に格納しておくものである。
【0035】
リスク抽出部103は、ステップ1~3でユーザにより選択された各情報と因果関係DB109に格納された情報を照合し、評価対象とするICTソリューションの利用シーンにおいて、当該ICTソリューションが軽減し得るリスクの候補を抽出する。
【0036】
<ステップ5>
ソリューション説明文DB110には、ICTソリューション毎にICTソリューションの説明文が格納されている。
【0037】
解析/計算部104は、評価対象のICTソリューションの説明文をソリューション説明文DBから読み出し、説明文から当該ICTソリューションの作用対象を、係り受け分析により特定(抽出)する。例えば、「電力を監視する」という機能のICTソリューションであれば、「電力」が作用対象として特定される。
【0038】
<ステップ6>
解析/計算部104は、ステップ4で抽出したリスクの候補それぞれと、ステップ5で抽出したICTソリューションの作用対象との単語の共起確率を計算し、共起確率の高い順にリスクを出力部105に渡し、出力部105が当該リスクをユーザ端末200に送信し、ユーザ端末200が、共起確率の高い順にリスクを表示する。例えば、共起確率の最も高いリスクを一番上に表示し、以降、下に向けて、共起確率の高い順にリスクが表示される。
【0039】
共起確率は、言語処理の分野で一般的に使われ、単語の意味的な近さを判定する指標となるものである。なお、共起確率の閾値を事前に設定しておき、共起確率が閾値未満となったリスクの候補を出力しない(つまり、表示しない)こととしてもよい。
【0040】
(具体例)
次に、評価装置100が実行する評価の具体例を説明する。ここでは、圃場管理システムが軽減し得る気候変動によるリスクを判定する例を説明する。以下の説明でも、
図3で示したフローチャートでのステップ番号を使用する。
【0041】
圃場管理システムは農業において利用され、水田の水温を監視し水稲の栽培を効率化するICTソリューションである。本具体例における利用分野と詳細な利用分野の例を
図4に示す。また、本具体例における被害項目の例を
図5に示す。
【0042】
<ステップ1、ステップ2>
ユーザ端末200にICTソリューションの利用分野の選択肢が表示され、「産業」が選択される。選択された「産業」は入力部101から評価装置100に入力される。次に、産業分野に対応する詳細な利用分野の選択肢がユーザ端末200に表示され、「農林水産業」が選択される。選択された「農林水産業」は入力部101から評価装置100に入力される。
【0043】
<ステップ3>
ユーザ端末200に、ICTソリューションが対象とする1以上の被害項目の選択肢が表示される。本具体例での圃場管理システムは大雨洪水への対処を目的としているので、「大雨洪水」が選択される。選択された「大雨洪水」は入力部101から評価装置100に入力される。
【0044】
<ステップ4>
リスク抽出部103は、ステップ1~3で選択された各項目と因果関係DB109に格納された情報とを照合することで、リスクの候補を抽出する。
【0045】
本具体例における因果関係DB109に格納される情報の例を
図6に示す。この場合、リスク抽出部103は、産業分野の農林水産業における大雨洪水被害によるリスクの候補として、農作物の収穫量の減少及び施設の倒壊を抽出する。
【0046】
<ステップ5>
解析/計算部104は、ソリューション説明文DB110を参照し、圃場管理システムの説明文を解析することにより、圃場管理システムの作用対象を「水温」と特定する。
【0047】
<ステップ6>
解析/計算部104は、「水温」と「収穫量」との共起確率、「水温」と「施設」との共起確率をそれぞれ0.7、0.1と算出する。解析/計算部104は、収穫量の減少、施設の倒壊を出力部105に渡し、出力部105はこれらを共起確率の高い順に表示するようにユーザ端末200に送信する。ユーザ端末200には、圃場管理システムが軽減し得るリスクが、収穫量の減少、施設の倒壊の順で表示される。
【0048】
(実施の形態の効果)
本実施の形態における技術により、評価対象とするICTソリューションが軽減し得るリスクの候補を順位付けて提示することができる。つまり、ICTソリューションの利用シーンにおける気候変動リスクの判定が可能になる。当該判定結果は、当該ICTソリューションの気候変動適応貢献への可否の判断材料となる。また、この判定は、専門家でなくとも、容易に実施できる。
【0049】
また、当該判定結果は、企業が自社のICTソリューションを気候変動適応ビジネスに応用できるかどうかを判断し、ビジネスへの参入検討の材料になる。また、企業による気候変動適応の観点でのICTソリューションの訴求が可能になる。
【0050】
(実施の形態のまとめ)
本実施の形態において、少なくとも、下記の評価装置、評価方法、及びプログラムが提供される。
(第1項)
評価対象とするICTソリューションの利用分野、及び、当該ICTソリューションが対象とする被害項目を入力する入力部と、
前記利用分野と前記被害項目とに対応する1以上のリスクの候補を、利用分野と被害項目とリスクとを対応付けたデータベースから抽出するリスク抽出部と、
前記1以上のリスクの候補のそれぞれと前記ICTソリューションの作用対象との共起確率を算出する算出部と、
前記共起確率に基づいて、リスクの候補を出力する出力部と
を備える評価装置。
(第2項)
前記利用分野は、ユーザにより選択された上位の利用分野に対応する1以上の利用分野の中からユーザにより選択されたものである
第1項に記載の評価装置。
(第3項)
前記出力部は、算出された共起確率の高い順にリスクの候補が表示されるようにリスクの候補を出力する
第1項又は第2項に記載の評価装置。
(第4項)
前記出力部は、算出された共起確率が閾値以上であるリスクの候補のみを出力する
第1項ないし第3項のうちいずれか1項に記載の評価装置。
(第5項)
前記算出部は、前記ICTソリューションの説明文から前記作用対象を特定する
第1項ないし第4項のうちいずれか1項に記載の評価装置。
(第6項)
評価装置が実行する評価方法であって、
評価対象とするICTソリューションの利用分野、及び、当該ICTソリューションが対象とする被害項目を入力する入力ステップと、
前記利用分野と前記被害項目とに対応する1以上のリスクの候補を、利用分野と被害項目とリスクとを対応付けたデータベースから抽出するリスク抽出ステップと、
前記1以上のリスクの候補のそれぞれと前記ICTソリューションの作用対象との共起確率を算出する算出ステップと、
前記共起確率に基づいて、リスクの候補を出力する出力ステップと
を備える評価方法。
(第7項)
コンピュータを、第1項ないし第5項のうちいずれか1項に記載の評価装置における各部として機能させるためのプログラム。
【0051】
以上、本実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0052】
100 評価装置
101 入力部
102 入力処理部
103 リスク抽出部
104 解析/計算部
105 出力部
106 利用分野DB
107 詳細利用分野DB
108 被害項目DB
109 因果関係DB
110 ソリューション説明文DB
200 ユーザ端末
300 外部NW
1000 ドライブ装置
1002 補助記憶装置
1003 メモリ装置
1004 CPU
1005 インタフェース装置
1006 表示装置
1007 入力装置