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  • 特許-絶縁支持台 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-18
(45)【発行日】2022-11-29
(54)【発明の名称】絶縁支持台
(51)【国際特許分類】
   C25C 7/02 20060101AFI20221121BHJP
   H01B 17/18 20060101ALI20221121BHJP
【FI】
C25C7/02 302E
H01B17/18
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018244226
(22)【出願日】2018-12-27
(65)【公開番号】P2020105564
(43)【公開日】2020-07-09
【審査請求日】2021-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000183303
【氏名又は名称】住友金属鉱山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134979
【弁理士】
【氏名又は名称】中井 博
(74)【代理人】
【識別番号】100167427
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】山崎 貴登
【審査官】國方 康伸
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-144080(JP,A)
【文献】実開昭53-058902(JP,U)
【文献】特開昭53-076170(JP,A)
【文献】特開昭51-059394(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C25C 1/00- 7/08
H01B 17/00-17/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性材料から形成された複数枚の板状部材を備え、
該複数枚の板状部材を積み重ねて連結しており、
前記複数枚の板状部材が、
第一部材と、
該第一部材と平面視で略相似形かつ大きさの異なる第二部材と、を備えている
ことを特徴とする絶縁支持台。
【請求項2】
絶縁性材料から形成された複数枚の板状部材を備え、
該複数枚の板状部材を積み重ねて連結しており、
側面に、その下面から離間した突出部が形成されるように前記複数枚の板状部材を積み重ねており、
前記複数枚の板状部材は、
前記突出部となる部分の上面の端部は面取りされている
ことを特徴とする絶縁支持台。
【請求項3】
前記複数枚の板状部材が、
第一部材と、
該第一部材と平面視で略相似形かつ大きさの異なる第二部材と、を備えている
ことを特徴とする請求項2記載の絶縁支持台。
【請求項4】
前記複数枚の板状部材が、平面視で長方形である
ことを特徴とする請求項1または2記載の絶縁支持台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁支持台に関する。
【背景技術】
【0002】
電解精錬等の工程では、電解槽に収容された電解液にカソードおよびアノードを浸漬し、その状態でカソードおよびアノード間に電流を流すことによって、カソード表面に金属を析出させて、純度の高い金属の回収を行っている。そして、電解槽は、カソードおよびアノード間に電流を供給するための電極が設けられており、この電極に対して外部から電力を供給するようになっている。
【0003】
上述したような電解槽は、通常、架台に支持された状態で設置されているが、架台は通常金属製であり、金属製の架台に直接電解槽を設置した場合には、カソードおよびアノードだけでなく、架台にも電極から電流が流れて漏電する可能性がある。
【0004】
電解精錬等に使用する電解槽に限らず、電流を流す電解槽では、電解槽の電極と電解槽を支持する部材との間には、絶縁材が設置される(例えば、特許文献1)。電解精錬等に使用される電解槽の場合には、電解槽の電極と架台との間に、電解槽と接するセラミックス製の碍子とこの碍子を架台に固定する金属製(例えばステンレス製)のベース部材と、を有する支持部材が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特願2009-205491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、上述したような支持部材は、セラミックス製の碍子を介して電解槽が架台支持されるので、絶縁性は高くできるも。一方、碍子がセラミックス製であるため割れやすく、その取り扱い性に注意が必要である。また、電解槽を支持する支持部材は、腐食性の高い電解液によるベース部材の損傷を防ぐために、ベース部材を電解液の接触を防ぐ特殊な形状をしている。このため、碍子は市販品ではなく受注生産品となるため、損傷が生じた場合でもすぐに交換品を入手することができない。すると、損傷に備えて碍子をある程度の数量保管しておく必要があるが、保管においても損傷に対する注意が必要であるし、維持コストが高くなる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、電解槽等の電極を長期間安定して支持することができる絶縁支持台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明の絶縁支持台は、絶縁性材料から形成された複数枚の板状部材を備え、該複数枚の板状部材を積み重ねて連結しており、前記複数枚の板状部材が、該第一部材と平面視で略相似形かつ大きさの異なる第二部材と、を備えていることを特徴とする。
第2発明の絶縁支持台は、絶縁性材料から形成された3枚以上の板状部材を備え、該複数枚の板状部材を積み重ねて連結しており、側面に、その下面から離間した突出部が形成されるように前記複数枚の板状部材を積み重ねており、前記複数枚の板状部材は、前記突出部となる部分の上面の端部は面取りされていることを特徴とする。
第3発明の絶縁支持台は、第2発明において、前記複数枚の板状部材が、第一部材と、該第一部材と平面視で略相似形かつ大きさの異なる第二部材と、を備えていることを特徴とする。
第4発明の絶縁支持台は、第1または第2発明において、前記複数枚の板状部材が、平面視で長方形であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、絶縁性材料から形成された複数枚の板状部材を積み重ねて連結しただけであるので、絶縁支持台の調達が容易になる。また、複数枚の板状部材を積み重ねた際に、側面に突出部を形成しやすくなる。
第2発明によれば、絶縁支持台に降りかかるなどした電解液等を、絶縁支持台が架台などと接触する下面から離れた位置に落とすことができる。また、複数枚の板状部材は、突出部となる部分の上面に面取りが施されているので、電解液等をスムースに下方に落とすことができる。
第3、第4発明によれば、複数枚の板状部材を積み重ねた際に、側面に突出部を形成しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の絶縁支持台10の概略説明図であって、(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は底面図である。
図2】(A)は第一部材12の概略平面図であり、(B)は第三部材13の概略平面図である。
図3】第一部材12と第三部材13の積み重ね方を変更した絶縁支持台10の概略説明図であって、(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は底面図である。
図4】長方形の第一部材12によって本実施形態の絶縁支持台10を形成した場合の概略説明図であって、(A)は平面図であり、(B)は側面図であり、(C)は底面図である。
図5】本実施形態の絶縁支持台10によって電解槽Dを架台Fに設置している状況の概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本実施形態の絶縁支持台は、電極を導電性の架台等に設置する際に、両者間を絶縁するために使用されるものである。
【0012】
本実施形態の絶縁支持台はどのような設備にも適用することができる。例えば、電解製錬の電解槽に設けられている電極と電解槽を支持する架台との間を絶縁する支持台や、黒鉛電極等を液濃縮槽缶体から絶縁するための支持台として使用することができる。
【0013】
以下では、代表として、電解製錬の電解槽に設けられている電極と電解槽を支持する架台との間を絶縁する支持台として使用した場合を説明する。
【0014】
<電解製錬の電解槽D>
まず、本実施形態の絶縁支持台10を説明する前に、本実施形態の絶縁支持台10の使用状態を簡単に説明する。
【0015】
図5において、符号Dが電解製錬の電解槽示している。この電解槽Dの周囲には、電解槽Dを支持するための架台Fが設けられている。
図5に示すように、電解槽Dの側面には、電解槽Dに浸漬されるカソードやアノードに電流を供給するブスバー等に外部から電力を供給するための電極Tが設けられている。そして、電極Tと架台Fとの間に、絶縁支持台10が設けられている。つまり、電解槽Dの電極Tは、絶縁支持台10を介して架台Fに支持されている。
【0016】
以上のような構造であるので、絶縁支持台10によって電解槽Dの電極Tを支持すれば、電解槽Dの電極Tを架台Fと絶縁することができる。すると、電極Tをからカソードやアノードに電流を供給しても、電極Tから架台Fに漏電することを防止できる。
【0017】
なお、絶縁支持台10は、架台Fに対して、ボルトやネジ等によって固定されているが、詳細は後述する。
【0018】
<絶縁支持台10>
図1に示すように、本実施形態の絶縁支持台10は、複数枚の板状部材11を積み重ねて形成されたものである。この絶縁支持台10の板状部材11は、正方形の第一部材12(図2(A)参照)と、正方形であって第一部材12よりも大きい第二部材13(図2(B)参照)とを、を備えている。つまり、第二部材13は、第一部材12と相似形であって大きさが異なる部材である。この板状部材11の第一部材12および第二部材13は、いずれも絶縁性と耐腐食性を有する素材によって形成されている。
【0019】
第一部材12および第二部材13には、雌ねじ孔12h,13hが設けられている。この雌ねじ孔12h,13hは、第一部材12同士や第二部材13同士、第一部材12と第二部材13を連結する際に、ボルトやネジを螺合するために設けられている。この雌ねじ孔12h,13hは、第一部材12と第二部材13の中心Cを合せるように重ねると、重ねた方向から見たときに、雌ねじ孔12hと雌ねじ孔13hとが重なるように設けられている。
【0020】
例えば、図1および図2に示すように、第一部材12の雌ねじ孔12hを第一部材12の中心Cに形成し、第二部材13の雌ねじ孔13hを第二部材13の中心Cに形成する。第一部材12と第二部材13とをその中心Cが同軸CL上に位置するように配置すれば、第一部材12と第二部材13とをネジ等によって連結することができる。
【0021】
また、第一部材12の雌ねじ孔12hおよび第二部材13の雌ねじ孔13hを形成する位置は上述したような位置に限定されない。第一部材12の雌ねじ孔12hおよび第二部材13の雌ねじ孔13hを両者の中心Cが同軸CL上に位置するように配置した際に、重なり合せることができる位置に雌ねじ孔12hと雌ねじ孔13hを形成すればよい。そして、全ての第一部材12が同じ位置に雌ねじ孔12hが形成されていなくてもよく、全ての第二部材13が同じ位置に雌ねじ孔13hが形成されていなくてもよい。例えば、図3に示すように、一部の第一部材12および一部の第二部材13は、雌ねじ孔12h,13hは第一部材12と第二部材13の中心Cに形成し、一部の第一部材12および一部の第二部材13は、中心Cからズレた位置に雌ねじ孔12h,13hを形成してもよい。
【0022】
板状部材11が上記のような第一部材12および第二部材13から形成されているので、第一部材12と第二部材13とを交互に重ねて雌ねじ孔12hおよび雌ねじ孔13hにネジ等を螺合すれば、複数枚の第一部材12および第二部材13が積層された状態で連結された絶縁支持台10を形成することができる。
【0023】
そして、絶縁支持台10を架台Fに配置し、この架台Fに設けられた貫通孔hにボルトB等を挿通して、第一部材12の雌ねじ孔12hや第二部材13の雌ねじ孔13hにボルトB等を螺合すれば、絶縁支持台10を架台Fに固定することができる(図5参照)。
【0024】
また、電極Tや電極Tを保持する部材に貫通孔を設けて、この貫通孔にネジやボルトを挿通して、第一部材12の雌ねじ孔12hや第二部材13の雌ねじ孔13hにネジやボルトを螺合すれば、電極Tと絶縁支持台10とを固定することができる。すると、絶縁支持台10を介して、架台Fから絶縁した状態で、電極Tを架台Fに支持させることができる。
【0025】
しかも、絶縁支持台10は、板状の第一部材12および第二部材13を積層してボルトやネジ等によって連結しているだけであるから、簡単かつ短時間で絶縁支持台10を形成できる。また、ボルトやネジ等によって電極Tや架台Fと絶縁支持台10とを固定しているだけであるので、絶縁支持台10の架台Fへの設置や、電極Tと絶縁支持台10との固定等を簡単かつ短時間で実施できる。したがって、絶縁支持台10が損傷した場合の交換やメンテナンスを簡単かつ短時間で行うことができる。
【0026】
また、使用する第一部材12および第二部材13の枚数を変更するだけで架台Fに対する電極Tの設置高さを調整できるので、架台Fや電解槽Dの変形や製造誤差があっても、電解槽Dを適切な姿勢で架台Fに設置することが可能となる。
【0027】
さらに、第二部材13が第一部材12よりも大きいので、第一部材12と第二部材13とを交互に積み重ねれば、絶縁支持台10の側面には、第二部材13の周縁部が突出した複数の突出部15が形成される(図1参照)。かかる突起部15が形成されていれば、絶縁支持台10に垂れたり付着したりした電解液を、突起部15の先端から落下させ易くなる。この場合、絶縁支持台10の側面をつたって電解液が流れる場合に比べて、絶縁支持台10の下面と架台Fの上面が接触している隙間に電解液が侵入することを防止しやすくなる。すると、絶縁支持台10と架台Fとを連結しているボルト等が電解液等によって腐食することを防止できる。同様に、第一部材12と第二部材13とが接触している隙間に電解液が侵入することを防止しやすくなる。すると、第一部材12と第二部材13とを連結しているボルト等が電解液等によって腐食することを防止できる。
【0028】
<第一部材12および第二部材13について>
上記例では、第二部材13が第一部材12よりも大きい場合を説明したが、第二部材13は第一部材12よりも小さくてもよい。この場合には、第一部材12と第二部材13とを積み重ねて絶縁支持台10を形成する際に、重ね方を逆にすればよい。
【0029】
また、第一部材12および第二部材13の形状は、上述した正方形に限られない。例えば、図4に示すように、第一部材12および第二部材13は、を長方形としてもよいし、三角形や円形、多角形としてもよい。
【0030】
また、第一部材12および第二部材13は、必ずしも相似形でなくてもよい。第一部材12と第二部材13は全く同じ形状かつ大きさに形成されていてもよい。この場合でも、第一部材12と第二部材13が円形でなければ、両者の重ね方を調整すれば、上述した突起部15が形成されるように、第一部材12と第二部材13とを積み重ねて絶縁支持台10を形成することができる。
【0031】
さらに、第一部材12および第二部材13は、全ての第一部材12および第二部材13に雌ねじ孔12h,13hを形成しなくてもよい。一部の第一部材12および第二部材13は、雌ねじ孔12h,13hに代えて、ネジ山が形成されていない孔が形成されたものを使用してもよい。この場合でも、一部の第一部材12や一部の第二部材13に雌ねじ孔12h,13hを形成していれば、複数枚の第一部材12および第二部材13を連結した絶縁支持台10を形成できる。また、絶縁支持台10を架台Fや電極Tにボルト等によって固定することができる。
【0032】
さらに、第一部材12および第二部材13は、その周縁部が面取りされているかまたはR加工されていることが望ましい(図1参照)。周縁部が面取りまたはR加工されていれば、第一部材12および第二部材13に電解液等が垂れてきても、電解液等をスムースに下方に落とすことができる。なお、面取りまたはR加工は、第一部材12および第二部材13の両方の面に施されていてもよいが、一方の面側だけ施されていてもよい(図1参照)。一方の面側だけに面取りまたはR加工が施された場合には、面取りまたはR加工がされている面が上方になるように、第一部材12および第二部材13を重ねれば、電解液等をスムースに下方に落とすことができる(図1参照)。
【0033】
<突出部15について>
上記例では、絶縁支持台10の側面に、第二部材13の周縁部が突出した突出部15が形成されるように第一部材12および第二部材13を積み重ねている。この突出部15の数や位置等はとくに限定されない。上述したように、第一部材12と第二部材13とを交互に重ねて複数の突出部15を形成してもよいし、図3に示すように、第二部材13を数枚(図3では2枚)設けて、突出部15を所望の位置に所望の数だけ設けてもよい。また、絶縁支持台10の上面に近い位置に突出部15が形成されるように第一部材12と第二部材13とを重ねてもよいし、絶縁支持台10の下面に近い位置に第一部材12と第二部材13とを重ねてもよい。
【0034】
とくに、複数の突起部15は、絶縁支持台10の下面(つまり架台Fと接触する面)から離間した位置(つまり絶縁支持台10の下面よりも上方)に形成するように設けられていることが望ましい。この場合、架台Fと絶縁支持台10とが接触している位置から離れた位置に突起部15から電解液等を落下させることができる。すると、架台F上に落下した電解液が、架台Fと絶縁支持台10の下面との隙間から侵入しづらくなるので、架台Fと絶縁支持台10とを連結しているボルト等が電解液等によって腐食することを防止しやすくいなる。
【0035】
<板状部材11について>
上記例では、絶縁支持台10を形成する板状部材11が、第一部材12と第二部材13とを有している場合を説明した。しかし、板状部材11は、第一部材12、第二部材13に加えて、第一部材12と相似形の第三部材や第四部材など、第一部材12と相似形で大きさの異なる多数の板状部材を有していてもよい。また、板状部材11の第一部材12と第二部材13は相似形でなくてもよく、板状部材11は形状が異なる複数の板状部材を有していてもよい。もちろん、板状部材11は一つの形状の板状部材だけしか有しなくてもよい。
【0036】
<板状部材11の素材>
板状部材11の第一部材12および第二部材13は、本実施形態の絶縁支持台10の電解製錬の電解槽Dに使用する場合には、絶縁性および、電解液に対する耐腐食性を有する素材によって形成されていることが望ましい。例えば、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)などのプラスチック素材や、FFU、FRP等によって形成することができる。とくに、ポリ塩化ビニル(PVC)は、入手が容易であるという点でも望ましい。
【0037】
なお、耐腐食性を必要としない場所で使用する場合には、板状部材11の第一部材12および第二部材13は必ずしも耐腐食性を有する素材で形成しなくてもよい。絶縁支持台10を使用する環境に応じて適切な素材によって板状部材11の第一部材12および第二部材13を形成すればよい。
【0038】
第一部材12と第二部材13は必ずしも同じ素材で形成されている必要はなく、両者を異なる素材で形成してもよい。第一部材12と第二部材13とを異なる素材で形成した場合には、加工しやすい材料を第一部材12に選択することができるという利点が得られる。一方、第一部材12と第二部材13とを同じ素材で形成すれば、安価に製造できるという利点が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の絶縁支持台は、電解槽の電極などを架台などの他の導電体から絶縁した状態で支持する部材として適している。
【符号の説明】
【0040】
10 絶縁支持台
11 板状部材
12 第一部材
12h 雌ネジ孔
13 第二部材
13h 雌ネジ孔
15 突出部
D 電解槽
T 電極
F 架台
図1
図2
図3
図4
図5