(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-28
(45)【発行日】2022-12-06
(54)【発明の名称】記録媒体供給装置及び記録媒体供給方法
(51)【国際特許分類】
B65H 1/00 20060101AFI20221129BHJP
B65H 11/00 20060101ALI20221129BHJP
B65H 7/02 20060101ALI20221129BHJP
【FI】
B65H1/00 501A
B65H11/00 B
B65H7/02
(21)【出願番号】P 2018185997
(22)【出願日】2018-09-28
【審査請求日】2021-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】赤津 剛広
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-211634(JP,A)
【文献】特開2013-216395(JP,A)
【文献】特開平06-148990(JP,A)
【文献】特開平09-297437(JP,A)
【文献】特開2015-139931(JP,A)
【文献】特開2017-040681(JP,A)
【文献】特開2012-012179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00- 3/68
B65H 7/00- 7/20
B65H 11/00-11/02
B65H 43/00-43/08
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と手差し供給部とを備える記録媒体供給装置であって、
前記手差し供給部に配置された記録媒体の第一方向のサイズである第一サイズを検出する第一検出部と、
前記記録媒体の前記第一方向と異なる第二方向のサイズである第二サイズを検出する第二検出部と、
前記記録媒体供給装置が優先して使用する
地域に関する情報である
使用地域情報を記憶する
地域情報格納部と、
前記記録媒体供給装置の機種に対応する情報である装置依存情報を記憶する装置依存情報格納部と、
前記使用地域情報に対応する前記装置依存情報を取得する装置依存情報制御部と、
前記第一サイズと前記第二サイズと前記
装置依存情報制御部により取得された前記装置依存情報とに基づいて、前記記録媒体に関する少なくとも1つの候補サイズを推定し、前記少なくとも1つの候補サイズを、前記記録媒体のサイズの候補として前記表示部に表示させる候補表示制御部とを備える
記録媒体供給装置。
【請求項2】
前記装置依存情報格納部は、使用可能な用紙のサイズ及び厚さに関する用紙情報と、使用地域毎に使用される用紙のサイズを特定するための絞り込み情報とを記憶する、
請求項1に記載の記録媒体供給装置。
【請求項3】
前記表示部に表示された前記少なくとも1つの候補サイズの中からのユーザによる選択を受け付ける第一選択受付部と、
ユーザによる記録媒体の任意のサイズの選択を受け付ける第二選択受付部とをさらに備える
請求項1
または2に記載の記録媒体供給装置。
【請求項4】
ユーザによって選択された記録媒体のサイズの頻度を蓄積する頻度蓄積部と、
前記頻度に応じて、前記少なくとも1つの候補サイズの中の優先度を決定する優先度決定部とをさらに備え、
前記候補表示制御部は、前記優先度を示す表示を伴って、前記少なくとも1つの候補サイズを前記表示部に表示させる
請求項1
~3のいずれか一項に記載の記録媒体供給装置。
【請求項5】
ユーザによる記録媒体のサイズの優先度の設定を受け付ける優先度受付部をさらに備え、
前記優先度決定部は、前記頻度に応じた優先度よりもユーザによって設定された優先度を優先して、前記少なくとも1つの候補サイズの中の優先度を決定する
請求項
4に記載の記録媒体供給装置。
【請求項6】
ユーザの情報の入力を受け付けるユーザ情報受付部と、
ユーザ毎に応じた記録媒体の候補サイズのリストを保持する保持部とをさらに備え、
前記候補表示制御部は、前記ユーザ情報受付部によって受け付けられたユーザの情報に対応する前記リストを参照し、前記少なくとも1つの候補サイズの中の前記リストに含まれている候補サイズを前記表示部に表示させる
請求項1~
5のいずれか一項に記載の記録媒体供給装置。
【請求項7】
手差し供給部を備える記録媒体供給装置の記録媒体供給方法であって、
前記手差し供給部に配置された記録媒体の第一方向のサイズである第一サイズを検出するステップと、
前記記録媒体の前記第一方向と異なる第二方向のサイズである第二サイズを検出するステップと、
前記記録媒体供給装置が優先して使用する
地域に関する情報である
使用地域情報を取得するステップと、
前記記録媒体供給装置の機種に対応する情報である装置依存情報のうち前記使用地域情報に対応する前記装置依存情報を取得するステップと、
前記第一サイズと前記第二サイズと前記
装置依存情報とに基づいて、前記記録媒体に関する少なくとも1つの候補サイズを推定するステップと、
前記少なくとも1つの候補サイズを、前記記録媒体のサイズの候補として提示するステップとを含む
記録媒体供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体供給装置及び記録媒体供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、操作者が記録媒体を手差し供給するための手差し供給口を備える記録媒体供給装置がある。
【0003】
例えば、記録媒体供給装置として、記録媒体としての用紙を手差し供給口に供給する手差し供給手段を備える画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の画像形成装置は、手差し供給口に供給される用紙の幅を検出するセンサと、当該用紙が横置きか縦置きかを検出するセンサとを備える。画像形成装置は、2つのセンサの検出結果を用いて用紙サイズを特定する。さらに、画像形成装置は、特定された用紙サイズに対応する用紙の定形サイズを画面に表示し、該当する定形サイズを操作者に選択させる。画像形成装置は、選択されたサイズに従った画像を手差し供給口に供給される用紙に形成する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、画像形成装置は、世界の様々な地域で使用される可能性があり、地域間で移動されて使用される可能性もある。さらに、例えば、日本、北米及び欧州のように、各地域で一般的に用いられる用紙の定形サイズは異なる。特許文献1の画像形成装置は、使用地域の設定のような当該画像形成装置が優先して使用すべき設定である優先設定に応じて、手差し供給手段の用紙の定形サイズを提示できない場合がある。
【0005】
そこで、本開示の記録媒体供給装置及び記録媒体供給方法は、優先設定に応じた記録媒体のサイズを提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態による記録媒体供給装置は、表示部と手差し供給部とを備える記録媒体供給装置であって、前記手差し供給部に配置された記録媒体の第一方向のサイズである第一サイズを検出する第一検出部と、前記記録媒体の前記第一方向と異なる第二方向のサイズである第二サイズを検出する第二検出部と、前記記録媒体供給装置が優先して使用する設定の情報である優先設定情報を記憶する記憶部と、前記第一サイズと前記第二サイズと前記優先設定情報とに基づいて、前記記録媒体に関する少なくとも1つの候補サイズを推定し、前記少なくとも1つの候補サイズを、前記記録媒体のサイズの候補として前記表示部に表示させる候補表示制御部とを備える。
【0007】
本発明の一実施形態による記録媒体供給方法は、手差し供給部を備える記録媒体供給装置の記録媒体供給方法であって、前記手差し供給部に配置された記録媒体の第一方向のサイズである第一サイズを検出するステップと、前記記録媒体の前記第一方向と異なる第二方向のサイズである第二サイズを検出するステップと、前記記録媒体供給装置が優先して使用する設定の情報である優先設定情報を取得するステップと、前記第一サイズと前記第二サイズと前記優先設定情報とに基づいて、前記記録媒体に関する少なくとも1つの候補サイズを推定するステップと、前記少なくとも1つの候補サイズを、前記記録媒体のサイズの候補として提示するステップとを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示の技術によれば、優先設定に応じた記録媒体のサイズを提示することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係る画像形成装置の構成の一例を示す断面側面図
【
図2】実施の形態1に係る画像形成装置の手差し供給部の構成の一例を示す平面図
【
図3】実施の形態1に係る画像形成装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図4】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される手差し供給部の用紙サイズの情報の一例を示す図
【
図5】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される手差し供給部の用紙種類の情報の一例を示す図
【
図6】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される手差し供給部の用紙厚さの情報の一例を示す図
【
図7A】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される使用地域の絞り込み情報の一例を示す図
【
図7B】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される使用地域の絞り込み情報の一例を示す図
【
図8】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される使用地域の絞り込み情報の一例を示す図
【
図9】実施の形態1に係る装置依存情報格納部に格納される使用地域の絞り込み情報の一例を示す図
【
図10】実施の形態1に係る手差し設定部の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図11】実施の形態1に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図
【
図12】実施の形態1に係る画像形成装置の動作の一例を示すシーケンス図
【
図13】実施の形態1に係る画像形成装置の操作画面の一例を示す図
【
図14】実施の形態1に係る画像形成装置の手差しトレイ用紙設定の操作画面の一例を示す図
【
図15】実施の形態1に係る画像形成装置の用紙設定変更の操作画面の一例を示す図
【
図16】実施の形態1に係る画像形成装置の用紙設定変更の操作画面の一例を示す図
【
図17】実施の形態1に係る画像形成装置の用紙設定変更の操作画面の一例を示す図
【
図18】実施の形態1に係る画像形成装置の用紙設定変更の操作画面の一例を示す図
【
図19】使用地域が日本である場合の封筒系のサイズの絞り込み情報の一例を示す図
【
図20】用紙種類が封筒である場合の画像形成装置の用紙選択の操作画面の一例を示す図
【
図21】用紙種類が封筒である場合の画像形成装置の用紙選択の操作画面の一例を示す図
【
図22】実施の形態1に係る画像形成装置の用紙設定の呼出/登録の操作画面の一例を示す図
【
図23】実施の形態1に係る画像形成装置の用紙のセット方法のガイダンス画面の一例を示す図
【
図24】用紙のセット方法のガイダンスの表示のための情報の一例を示す図
【
図25】実施の形態2に係る画像形成装置の手差し設定部の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図26】実施の形態3に係る画像形成装置の手差し設定部の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図27】実施の形態3に係る用紙の定形サイズを選択するための用紙選択画面の一例を示す図
【
図28】実施の形態3に係る頻度蓄積部に記憶される情報の一例を示す図
【
図29】実施の形態4に係る画像形成装置の手差し設定部の機能的な構成の一例を示すブロック図
【
図30】実施の形態4に係る頻度蓄積部に記憶される情報の一例を示す図
【
図31】実施の形態5に係る画像形成装置の手差し供給部の構成の一例を示す平面図
【
図32】実施の形態5に係る画像形成装置の機能的な構成の一例を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
【0011】
(実施の形態1)
<画像形成装置1の構成>
実施の形態1に係る画像形成装置1の構成を説明する。本実施の形態では、記録媒体供給装置が画像形成装置1であるとして説明する。なお、記録媒体供給装置は、画像形成装置1に限定されず、表示部と手差し供給部とを備え、手差し供給部を介して記録媒体を供給できる装置であればよい。画像形成装置1は、記録媒体供給装置の一例である。
【0012】
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置1の構成の一例を示す断面側面図である。
図2は、実施の形態1に係る画像形成装置1の手差し供給部40の構成の一例を示す平面図である。
図1及び
図2に示すように、本実施の形態では、画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成装置であり、記録媒体上に画像を形成する複合機能複写機である。なお、画像形成装置は、記録媒体上に画像を形成するいかなる装置であってもよく、例えば、単なる複写機又は印刷機であってもよい。記録媒体は、その表面上に画像が形成されることができればよい。記録媒体の例は、紙、布、フィルム又は板等のシート材であるが、これに限定されない。
【0013】
本実施の形態に係る画像形成装置1は、スキャナ機能、複写機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能を備える。画像形成装置1は、紙等の記録媒体から読み取った情報の画像データを生成する又は当該画像データの画像を記録媒体上に形成することができる。また、画像形成装置1は、当該画像データを、PC(Personal Computer)等のコンピュータ装置2に送る、又は、PBX(構内交換機:Private Branch eXchanger)3等を介して電話回線を通じて外部の送信先に送ることができる。さらに、画像形成装置1は、コンピュータ装置2から、及び、PBX3等を介して取得された情報の画像を記録媒体上に形成することができる。
【0014】
画像形成装置1は、操作部10と、画像読取部20と、印刷部30とを備える。操作部10は、操作者から画像形成装置1の操作に関する指令を受け付けるインタフェースであり、本実施の形態では、入力部11と表示部12とを備える。入力部11は、操作者から入力を受け付け、例えば、タッチパネル及びボタン等で構成される。表示部12は、各種情報を示す画像を表示し、例えば、ディスプレイ及びタッチパネル等で構成される。入力部11と表示部12とは、別々の装置として配置されてもよく、タッチパネルのように一体化された装置として配置されてもよい。本実施の形態では、入力部11は、タッチパネル及びボタンであり、タッチパネルは、表示部12の機能も実現する。
【0015】
画像読取部20は、記録媒体上の情報を読み取り、画像データとして印刷部30等に出力する。画像読取部20は、ADF(自動原稿送り装置:Auto Document Feeder)21及び画像読取装置22を備える。ADF21は、その上に配置された紙原稿を順次、画像読取装置22に送る。画像読取装置22は、ADF21から送られる各紙原稿の表面から画像データを取得し、印刷部30等に出力する。
【0016】
印刷部30は、画像データに基づきトナー像を形成し、記録媒体に印刷する。本実施の形態では、印刷される記録媒体は、紙であるとして説明する。さらに、紙の記録媒体の例は、シート状の紙及び封筒等である。本実施の形態及び特許請求の範囲において、紙の記録媒体を「用紙」又は「転写紙」とも呼ぶ。
【0017】
印刷部30は、露光装置31、感光体32、現像装置33、搬送ベルト34、定着装置35、給紙ユニット36及び手差し供給部40を備える。露光装置31は、画像読取装置22等から取得される画像データに対応して、感光体32に光を照射することで、感光体32の表面上に静電潜像を形成する。現像装置33は、感光体32上の静電潜像にトナーを付着させることで、感光体32の表面にトナー像を形成する。搬送ベルト34は、供給される用紙にトナー像を転写する。定着装置35は、転写後の用紙に熱を加えることで、トナー像を用紙に定着させる。定着装置35を通過後の転写紙は、画像形成装置1の外部に排出される。
【0018】
手差し供給部40は、画像形成装置1の側部の手差し供給口41に配置された手差しトレイ42及び搬送ローラ43を有する。手差しトレイ42は、手差し供給口41から外方へ延び、その上に1枚以上の用紙が載置される。搬送ローラ43は、手差しトレイ42上の用紙を1枚ずつ手差し供給口41内に移動させ、用紙ガイドを経て、画像形成装置1内のレジストローラ37に搬送する。
【0019】
また、給紙ユニット36は用紙を収容し、収容された用紙は、給紙ローラで1枚ずつ取り出され、複数の用紙ガイドを経てレジストローラ37に搬送される。レジストローラ37は、搬送された用紙を感光体32へ搬送する。
【0020】
図2に示すように、手差し供給部40は、手差しトレイ42の上面42aに、用紙Pのサイズに合わせて用紙Pをガイドする2つのガイド板44を有している。2つのガイド板44は、搬送ローラ43による用紙Pの搬送方向D2と略垂直である方向D1に移動可能である。2つのガイド板44は、手差しトレイ42上の用紙Pの幅方向である方向D1の両側から用紙Pを挟むことによって、用紙Pをガイドする。2つのガイド板44は、接続部材等を介して連結されており、互いに向かう方向及び離れる方向に同期して移動する。
【0021】
さらに、手差し供給部40は、2つのガイド板44の少なくとも一方の位置を検出する第一検出部45を有する。第一検出部45は、ガイド板44の位置を検出することによって、手差しトレイ42上の用紙Pの方向D1の幅寸法を検出する。以下、この検出を「主走査」とも呼ぶ。具体的には、第一検出部45は、2つのガイド板44の間隔を、用紙Pの方向D1の幅寸法として検出する。第一検出部45は、2つのガイド板44の位置を検出してもよく、2つのガイド板44の中間位置に対する1つのガイド板44の位置を検出してもよい。ここで、方向D1は、第一方向の一例であり、用紙の方向D1の幅寸法は、第一サイズの一例である。
【0022】
さらに、手差し供給部40は、手差しトレイ42上の用紙Pの方向D2の長さ寸法を検出するための第二検出部46を有する。本実施の形態では、1つの第二検出部46が手差し供給口41から方向D2へ距離A1離れた位置に配置され、当該第二検出部46は、第二検出部46上に用紙が存在するか否かを検出する。これにより、手差しトレイ42上の用紙Pの長さが、長さA1以上であるか長さA1未満であるかが検出される。つまり、第二検出部46は、用紙Pの長さ寸法として、長さ寸法が長さA1以上であるか長さA1未満であるかを検出する。以下、この検出を「副走査」とも呼ぶ。
【0023】
なお、「主走査」及び「副走査」は、単なる名称であり、一方がメインの検出であり且つ他方がサブの検出であることを意味するわけではない。また、方向D2に沿って複数の第二検出部46が配置されてもよい。これにより、第二検出部46によって検出される用紙の長さのバリエーションが増える。ここで、方向D2は第二方向の一例であり、用紙の方向D2の長さ寸法は第二サイズの一例である。
【0024】
また、第一検出部45は、ガイド板44の位置を検出できる構成であればよい。例えば、第一検出部45は、ガイド板44の移動に連動して抵抗値が変化する抵抗であってもよく、光又は超音波等を用いてガイド板44の位置を検出するセンサであってもよい。第二検出部46は、第二検出部46上に存在する用紙を検出できる構成であればよい。例えば、第二検出部46は、用紙の接触を検知する接触センサであってもよく、用紙による光の遮断等を検知する光学センサであってもよい。又は、第一検出部45及び第二検出部46は、レーザ光等を用いて手差しトレイ42上を走査することによって、用紙の幅寸法及び長さ寸法を検出するセンサであってもよい。
【0025】
画像形成装置1の機能的な構成を説明する。
図3は、実施の形態1に係る画像形成装置1の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、画像形成装置1は、操作部10と、手差し供給部40と、エンジン50と、本体制御部60と、電源70とを備える。手差し供給部40は、第一検出部45及び第二検出部46を含む。電源70は、電源回路等で構成され、商用交流電源等の外部電源から交流電力の供給を受ける。電源70は、電源制御部64によって制御されることで、供給される交流電力を、直流電力及び交流電力に変換して画像形成装置1の各構成要素に供給する。
【0026】
エンジン50は、画像形成装置1を動作させるための種々の駆動装置の総称である。エンジン50は、手差し制御部51、地域情報制御部52及び地域情報格納部53を含む。
【0027】
本体制御部60は画像形成装置1の全体を制御する。本体制御部60は、手差し供給部40、エンジン50及び操作部10の動作を制御する。本体制御部60は、エンジン制御部61、装置依存情報制御部62、装置依存情報格納部63及び電源制御部64を含む。
【0028】
操作部10は入力部11、表示部12、手差し設定部13及び表示制御部14を含む。
【0029】
手差し制御部51は、第一検出部45及び第二検出部46から検出信号を受け取る。手差し制御部51は、第一検出部45の検出信号から、ガイド板44の間隔を特定し、当該間隔を、手差しトレイ42上の用紙の幅寸法に決定する。例えば、手差し制御部51は、第一検出部45の検出信号から特定される間隔の寸法が変化した後、変化後の寸法が所定の時間変化しない場合、変化後の寸法を用紙の幅寸法に決定してもよい。
【0030】
手差し制御部51は、第二検出部46の検出信号から、第二検出部46上に用紙が存在する否かを特定する。手差し制御部51は、存在する場合、当該用紙の長さ寸法を長さA1以上に決定し、存在しない場合、当該用紙の長さ寸法を長さA1未満に決定する。例えば、手差し制御部51は、第二検出部46の検出信号が所定の時間変化しない場合、当該検出信号から特定される寸法を用紙の長さ寸法に決定してもよい。手差し制御部51は、決定された幅寸法及び長さ寸法をエンジン制御部61に出力する。
【0031】
地域情報制御部52は、画像形成装置1に設定される使用地域を管理する。画像形成装置1が使用される地域である使用地域は、画像形成装置1の出荷前及び移設時等において、操作部10又は画像形成装置1に接続される外部装置等を介して設定される。
【0032】
例えば、操作部10において使用地域を設定するモードが起動されると、地域情報制御部52は、地域情報格納部53に格納される使用地域のリストを参照し、当該リストを表示部12に表示する。操作者が、入力部11を介してリストの中から使用地域を選択すると、地域情報制御部52は、選択された使用地域を画像形成装置1の使用地域に決定し、決定された使用地域の情報を地域情報格納部53に格納し且つエンジン制御部61に出力する。
【0033】
なお、地域情報制御部52は、入力部11を介して、画像形成装置1が使用される国等の使用地域に関する情報が入力されると、当該情報と地域情報格納部53のリストの使用地域とを対応付け、使用地域を決定してもよい。
【0034】
また、地域情報制御部52は、画像形成装置1が起動されると、地域情報格納部53に格納される画像形成装置1に設定されている使用地域の情報をエンジン制御部61に出力する。例えば、画像形成装置1の起動は、画像形成装置1の電源プラグをコンセントに差し込むことであってもよく、画像形成装置1の電源スイッチをOFF状態からON状態にすることであってもよい。また、画像形成装置1の停止は、画像形成装置1の電源プラグをコンセントから抜くことであってもよく、画像形成装置1の電源スイッチをON状態からOFF状態にすることであってもよい。
【0035】
地域情報格納部53は、画像形成装置1に設定可能である使用地域のリストと、画像形成装置1に設定されている使用地域である設定使用地域とを格納する。ここで、設定使用地域の情報は、優先設定情報の一例である。
【0036】
エンジン制御部61は、エンジン50の各駆動装置に、電源制御部64を介して供給される電力を分配し、各駆動装置の動作を制御する。例えば、エンジン制御部61は、入力部11を介して指定される用紙の供給部に応じて、各駆動装置の動作を制御する。用紙の供給部は、手差し供給部40及び給紙ユニット36である。さらに、手差し供給部40の用紙に印刷する場合、エンジン制御部61は、手差し制御部51から取得される当該用紙の幅寸法及び長さ寸法と、地域情報制御部52から取得される設定使用地域とに基づき、各駆動装置の動作を制御する。また、エンジン制御部61は、設定使用地域と用紙の幅寸法及び長さ寸法とを装置依存情報制御部62に出力する。
【0037】
装置依存情報制御部62は、印刷される用紙に関する情報を取得し、操作部10の手差し設定部13に出力する。具体的には、装置依存情報制御部62は、エンジン制御部61から画像形成装置1の設定使用地域を取得する。装置依存情報制御部62は、設定使用地域と装置依存情報格納部63に格納される装置依存情報とを照合することによって、設定使用地域に対応する装置依存情報を取得し、操作部10の手差し設定部13に出力する。また、装置依存情報制御部62は、入力部11を介して指定される用紙の供給部の情報を取得し、エンジン制御部61に出力する。
【0038】
装置依存情報は、画像形成装置1の機種等に依存する情報である。装置依存情報は、画像形成装置1が印刷可能である用紙サイズ、用紙種類及び用紙厚さ等の用紙情報と、用紙の幅寸法及び長さ寸法と使用地域とから用紙の定形サイズを特定するための絞り込み情報とを含む。装置依存情報は、使用地域毎に設定され、装置依存情報格納部63に記憶されている。ここで、装置依存情報は、優先設定情報の一例である。
【0039】
例えば、絞り込み情報は、手差しトレイ42上での第一検出部45及び第二検出部46の位置を示す情報を含む。例えば、上記位置を示す情報は、第一検出部45の2つのガイド板44の中央からの距離、並びに、第二検出部46の距離A1及びその方向D2を含む。用紙厚さは、片面印刷及び両面印刷それぞれについて印刷可能である用紙厚さを含む。定形サイズは、規格によって定められているサイズであり、矩形の用紙の場合、各定形サイズに対して短辺及び長辺の寸法が定められている。
【0040】
装置依存情報格納部63は、上述したように、画像形成装置1の機種等に依存する装置依存情報を格納する。装置依存情報を構成する用紙サイズ、用紙種類、用紙厚さ及び絞り込み情報は、予め設定され、装置依存情報格納部63に記憶される。ここで、装置依存情報格納部63は記憶部の一例である。
【0041】
本実施の形態では、画像形成装置1の優先設定情報は、画像形成装置1の使用地域に関する情報を含む情報である。つまり、画像形成装置1の使用地域に関する情報は、優先設定情報の一例である。さらに、画像形成装置1の使用地域に関する情報は、画像形成装置1に設定されている設定使用地域の情報と、当該設定使用地域に対応した装置依存情報とのうちの少なくとも1つを含む情報である。つまり、設定使用地域の情報及び設定使用地域に対応した装置依存情報は、画像形成装置1の使用地域に関する情報の一例である。
【0042】
なお、優先設定情報は、画像形成装置1の使用地域に関する情報に限定されず、画像形成装置1が優先して使用する設定の情報であればよい。例えば、優先設定情報は、画像形成装置1の使用地域、使用状況又は設定状態等に応じて画像形成装置1が優先して使用する動作モードの情報を含んでもよく、画像形成装置1の使用状況又は設定状態等に応じて画像形成装置1が優先して使用する用紙サイズの情報を含んでもよい。
【0043】
さらに、装置依存情報を説明する。
図4は、実施の形態1に係る装置依存情報格納部63に格納される手差し供給部40の用紙サイズの情報の一例を示す図である。
図4に示すように、手差し供給部40に使用可能である用紙サイズの情報は、用紙の定形サイズの名称と、印刷時の用紙の送り方向(LEF(横送り)及びSEF(縦送り))と、送り方向に対する用紙の幅及び長さとを対応付けて含む。用紙サイズの情報は、上記に加えて、用紙を自動で反転して印刷可能であるか否かの情報を含んでもよく、用紙の両面に自動で印刷可能であるか否かの情報を含んでもよい。
図4及び以降の図では、可能は「1」で示され、不可能は「0」で示されている。また、用紙サイズの情報は、各地域における使用状態の情報を含んでもよい。
図4では、日本、北米及び欧州の3つの地域における用紙サイズの使用状態が示されている。
図4において、一般的に使用される状態には「J」が設定され、使用可能である状態には「E」が設定され、使用されない状態には何も設定されていない。
【0044】
図5は、実施の形態1に係る装置依存情報格納部63に格納される手差し供給部40の用紙種類の情報の一例を示す図である。
図5に示すように、手差し供給部40に使用可能である用紙種類の情報は、用紙の種類と、各地域で当該種類の用紙が使用可能であるか否かを示す情報とを対応付けて含む。
図5では、日本と日本以外の地域とについて、各種類の用紙が使用可能であるか否かが示されている。用紙種類の情報は、各種類の用紙の両面に自動で印刷可能であるか否かを示す情報を含んでもよく、画像形成装置1に初期設定されている各種類の用紙の厚さを地域毎に含んでもよく、画像形成装置1が使用可能である各種類の用紙の厚さのリストの参照先を含んでもよい。
【0045】
図6は、実施の形態1に係る装置依存情報格納部63に格納される手差し供給部40の用紙厚さの情報の一例を示す図である。
図6に示すように、手差し供給部40に使用可能である用紙厚さの情報は、画像形成装置1に対して予め設定されている用紙厚さのパラメータと、用紙厚さの呼称とを対応付けて含む。用紙厚さの情報は、各厚さの用紙の両面に自動で印刷可能であるか否かを示す情報を含んでもよい。
【0046】
さらに、絞り込み情報を説明する。
図7A、
図7B、
図8及び
図9は、実施の形態1に係る装置依存情報格納部63に格納される各使用地域の絞り込み情報の一例を示す図である。
図7A及び
図7Bは、使用地域が日本である場合の絞り込み情報の一例を示す。
図7Aは、副走査結果が長さA1未満であるケースに該当し、
図7Bは、副走査結果が長さA1以上であるケースに該当する。
図8は、使用地域が北米である場合の絞り込み情報の一例を示し、副走査結果が長さA1未満であるケースに該当する。
図9は、使用地域が欧州である場合の絞り込み情報の一例を示し、副走査結果が長さA1未満であるケースに該当する。
【0047】
図7A、
図7B、
図8及び
図9の各列のうち、最も左の列は、主走査の寸法範囲を示す。主走査結果の範囲の右列は、主走査の各寸法範囲と各定形サイズ及びその送り方向との対応関係を示す。定形サイズ及びその送り方向の各列は、定形サイズの主走査の寸法と、定形サイズ副走査の寸法と、副走査結果と、主走査結果とを示す。副走査結果は、長さA1未満を「0」で示し、長さA1以上を「1」で示す。主走査結果は、主走査の寸法範囲に該当する場合、定形サイズ及び送り方向を示し、該当しない場合、何も示さない。
【0048】
電源制御部64は、操作部10の入力部11を介して送られる指令及び情報等に応じて、電源70の電力変換及び電力供給を制御する。さらに、電源制御部64は、画像形成装置1の状態を制御する。画像形成装置1の状態の例は、画像形成装置1の機能が制限され且つ消費電力が少ないスリープ状態、及び、画像形成装置1がその機能を素早く実行することができ且つ消費電力がより多い待機状態である。
【0049】
図10は、実施の形態1に係る手差し設定部13の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
図3及び
図10に示すように、手差し設定部13は、手差し用紙に関する設定を行うためのアプリケーションである手差し設定アプリケーションを制御する。手差し設定部13は、候補表示制御部13abと、入力情報受付部13cと、情報出力部13dとを含み、これらは手差し設定アプリケーションを実行する。候補表示制御部13abは、用紙候補推定部13aと表示情報制御部13bとを含む。
【0050】
用紙候補推定部13aは、装置依存情報制御部62から、設定使用地域に対応する装置依存情報と、手差し供給部40に配置された用紙の幅寸法及び長さ寸法とを取得する。例えば、入力部11を介して、手差し供給部40を用いた給紙の指令が操作者によって入力されると、手差し設定部13は起動し、用紙候補推定部13aは上記情報を取得する。用紙候補推定部13aは、装置依存情報に含まれる絞り込み情報と、用紙の幅寸法及び長さ寸法とから、用紙の定形サイズの候補(以下、「用紙の推定サイズ」とも呼ぶ)を推定する。該当する定形サイズがない場合、「不定形」が候補である。用紙候補推定部13aは、用紙の推定サイズと装置依存情報とを、表示情報制御部13bに出力する。
【0051】
表示情報制御部13bは、入力部11を介して入力される指令及び情報を入力情報受付部13cを介して取得し、当該指令及び情報に応じて、装置依存情報に含まれる用紙の情報及び推定サイズの中から適切な情報を選択し表示制御部14に出力する。
【0052】
よって、候補表示制御部13abは、設定使用地域に対応する装置依存情報と手差し供給部40に配置された用紙の幅寸法及び長さ寸法とに基づいて、用紙の定形サイズの候補を推定し、用紙の定形サイズの候補を、用紙のサイズの候補として表示部12に表示させるための指令を表示制御部14に出力する。
【0053】
入力情報受付部13cは、入力部11を介して入力される指令及び情報を取得し、用紙候補推定部13a、表示情報制御部13b及び情報出力部13dに出力する。例えば、入力情報受付部13cは、表示情報制御部13bによって出力された情報の中のいずれかが、入力部11を介して操作者によって選択されると、選択された情報を情報出力部13d等に出力する。
【0054】
情報出力部13dは、入力情報受付部13cから取得された情報を装置依存情報制御部62に出力する。装置依存情報制御部62は、当該情報をエンジン制御部61等に出力し、エンジン制御部61は当該情報に従って各駆動装置を制御する。
【0055】
表示制御部14は、表示部12への画面の表示を制御する。例えば、表示制御部14は、入力部11を介して入力される指令及び情報に対応した画像データを生成し、表示部12に表示させる。表示制御部14は、表示情報制御部13bによって出力される用紙の情報及び推定サイズに対応した画像データを生成し、表示部12に表示させる。
【0056】
ここで、用紙候補推定部13aの推定機能の詳細を説明する。例えば、用紙候補推定部13aは、設定使用地域が日本である場合、
図7A又は
図7Bの情報を参照する。例えば、主走査結果が89.0mm未満であり且つ副走査結果が距離A1未満である場合、用紙候補推定部13aは、
図7Aの情報に基づき、用紙の推定サイズを不定形に決定する。主走査結果が94.0mmであり且つ副走査結果が距離A1未満である場合、用紙候補推定部13aは、
図7Aの情報に基づき、用紙の推定サイズを郵便はがき及びA6に決定する。主走査結果が89.0mm未満であり且つ副走査結果が距離A1以上である場合、用紙候補推定部13aは、
図7Bの情報に基づき、用紙の推定サイズを不定形に決定する。主走査結果が94.0mmであり且つ副走査結果が距離A1以上である場合、用紙候補推定部13aは、
図7Bの情報に基づき、用紙の推定サイズを不定形に決定する。
【0057】
用紙候補推定部13aは、設定使用地域が北米である場合、
図8の情報、又は、副走査結果が長さA1以上である北米の絞り込み情報を参照する。例えば、主走査結果が94.0mmであり且つ副走査結果が距離A1未満である場合、用紙候補推定部13aは、
図8の情報に基づき、用紙の推定サイズをA6に決定する。
【0058】
用紙候補推定部13aは、設定使用地域が欧州である場合、
図9の情報、又は副走査結果が長さA1以上である欧州の絞り込み情報を参照し、用紙の定形サイズの候補を決定する。
【0059】
さらに、画像形成装置1のハードウェア構成を説明する。
図11は、実施の形態1に係る画像形成装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図11に示すように、手差し供給部40は、第一検出部45と第二検出部46とを含む。
【0060】
エンジン50は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、メモリ104とを構成要素として含む。CPU101は、手差し制御部51及び地域情報制御部52の機能を実現する。メモリ104は、地域情報格納部53の機能を実現する。
【0061】
本体制御部60は、CPU111と、ROM112と、RAM113と、メモリ114と、通信I/F115と、入出力I/F116とを構成要素として含む。CPU111は、エンジン制御部61、装置依存情報制御部62及び電源制御部64の機能を実現する。メモリ114は、装置依存情報格納部63の機能を実現する。
【0062】
通信I/F115は、イーサネット(登録商標)などのコンピュータネットワーク及びインターネットなどの通信網等と画像形成装置1とを、有線通信又は無線通信を介して、情報等の送受信を可能に接続する。
【0063】
入出力I/F116は、画像形成装置1と外部デバイスとを、有線通信又は無線通信を介して、情報等の送受信を可能に接続する。外部デバイスの例は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置、カメラ、スマートフォン、記憶装置及び記録媒体等である。記憶装置の例は、HDD(Hard Disk Drive)及びSSD(Solid State Drive)等であり、記録媒体の例は、フラッシュメモリ、記録ディスク及びメモリカード等である。
【0064】
操作部10は、CPU121と、ROM122と、RAM123と、入力部11と、表示部12とを構成要素として含む。CPU121は、手差し設定部13及び表示制御部14の機能を実現する。
【0065】
手差し供給部40の構成要素、エンジン50の構成要素、本体制御部60の構成要素、操作部10の構成要素、及び電源70は、例えばバスを介して互いに接続されている。なお、上記構成要素は、有線通信及び無線通信のいずれを介して接続されてもよい。
【0066】
メモリ104及び114は、不揮発性半導体メモリ、HDD又はSSD等の記憶装置で構成される。なお、メモリ104及び114はROM及び/又はRAMを含んでもよい。
【0067】
CPU101、111及び121はプロセッサ等で構成され、ROM102、112及び122は不揮発性半導体記憶装置等で構成され、RAM103、113及び123は揮発性半導体記憶装置等で構成される。各構成要素を動作させるプログラムは、ROM又はメモリ等に予め保持されている。プログラムは、CPUによって、ROM又はメモリ等からRAMに読み出されて展開される。CPUは、RAMに展開されたプログラム中のコード化された各命令を実行する。なお、プログラムは、ROM及びメモリに限らず、例えば記録ディスク等の記録媒体に格納されていてもよい。また、プログラムは、有線ネットワーク、無線ネットワーク又は放送等を介して伝送され、RAMに取り込まれてもよい。
【0068】
なお、CPU101、111及び121によって機能が実現されると上述した各構成要素は、CPU等のプログラム実行部によって実現されてもよく、回路によって実現されてもよく、プログラム実行部及び回路の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、これらの構成要素は、集積回路であるLSI(大規模集積回路:Large Scale Integration)として実現されてもよい。これらの構成要素は個別に1チップ化されてもよく、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIとして、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続及び/又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサ、又は、特定用途向けに複数の機能の回路が1つにまとめられたASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が利用されてもよい。
【0069】
<画像形成装置1の動作>
実施の形態1に係る画像形成装置1の動作を説明する。
図12は、実施の形態1に係る画像形成装置1の動作の一例を示すシーケンス図であり、具体的には、手差し供給部40を用いた印刷動作の一例を示す。
図12に示すように、操作者が画像形成装置1を起動する(ステップS1)と、地域情報制御部52は、地域情報格納部53から画像形成装置1の設定使用地域を示す地域情報を取得し、エンジン制御部61に出力する(ステップS2)。
【0070】
操作者は、手差しトレイ42上に用紙を配置し、ガイド板44を方向D1に移動させ、当該用紙の両側部に隣接させる、つまり手差し配置する(ステップS3)。そして、第一検出部45及び第二検出部46はそれぞれ、用紙の方向D1の幅寸法及び方向D2の長さ寸法を検出し、手差し制御部51に出力する(ステップS4)。さらに、手差し制御部51は、用紙の幅寸法及び長さ寸法であるサイズ情報をエンジン制御部61に出力する。
【0071】
次いで、操作者は、手差しトレイ42上の用紙の設定をするために、操作部10の入力部11を介して、
図13に示すような表示部12の操作画面I1を操作する(ステップS5)。以下において、表示部12はタッチパネルであり、入力部11の機能の少なくとも一部を兼ねるとして説明する。操作者は、操作画面I1における「手差し」のボタンを指で押すことによって、手差し設定画面の表示を要求する入力を行う。なお、
図13は、実施の形態1に係る画像形成装置1の操作画面の一例を示す図である。
【0072】
これにより、手差し設定部13は、手差し設定アプリケーションを起動する。画像形成装置1の起動後、手差し設定アプリケーションが初めて起動された場合、手差し設定部13は、装置依存情報を装置依存情報制御部62に要求する(ステップS6)。その後、装置依存情報制御部62は、エンジン制御部61に地域情報を要求して取得し(ステップS7)、装置依存情報格納部63を参照して、設定使用地域に対応する装置依存情報を探索し取得する(ステップS8)。そして、装置依存情報制御部62は、設定使用地域に対応する装置依存情報である対応情報を手差し設定部13に出力する。
【0073】
このように、手差し設定部13は、画像形成装置1の起動後に手差し設定アプリケーションが初めて起動された場合、対応情報を取得し、画像形成装置1の停止までRAM123等の記憶装置に保持する。手差し設定部13は、手差し設定アプリケーションの起動を、ボタン「手差し」が選択されると行ってもよく、手差しトレイ42に用紙が配置されると自動的に行ってもよい。また、手差し設定部13は、上記2つの手差し設定アプリケーションの起動方法が、操作者によって選択可能であるように構成されてもよい。
【0074】
対応情報を保持する手差し設定部13は、手差しトレイ42の用紙の状態を示す手差し情報を、装置依存情報制御部62に要求する(ステップS9)。手差し情報は、ステップS4で取得された用紙のサイズ情報を含む。さらに、装置依存情報制御部62は、エンジン制御部61に手差し情報を要求する(ステップS10)。装置依存情報制御部62は、用紙のサイズ情報を取得し手差し設定部13に出力する。
【0075】
手差し設定部13は、対応情報と用紙のサイズ情報とを用いて、手差しトレイ42上の用紙の推定サイズを決定する。さらに、手差し設定部13は、用紙の推定サイズを含む画面である、
図14に示すような手差しトレイ用紙設定画面I2を表示部12に表示させる(ステップS10)。なお、
図14は、実施の形態1に係る画像形成装置1の手差しトレイ用紙設定の操作画面の一例を示す図である。
【0076】
手差しトレイ用紙設定画面I2において、サイズの欄には、用紙の推定サイズのうちの1つが表示され、種類の欄には、用紙の種類が表示される。サイズの欄には、推定サイズのうちのいずれが表示されてもよい。なお、推定サイズが検出されなかった場合、サイズの欄には、予め設定されたデフォルトの定形サイズ、前回に手差し供給部40で使用された定形サイズ、又は、最も使用頻度の高い定形サイズ等が表示されてもよい。また、種類の欄に表示される用紙の種類は、予め設定されたデフォルトの種類、前回に手差し供給部40で使用された種類、又は、最も使用頻度の高い種類等であってもよい。
【0077】
上述のように、画像形成装置1は、ステップS1~S10の処理を行うことによって、手差しトレイ42上に配置された用紙のサイズを推定し、操作者に提示する。
【0078】
さらに、以下において、手差しトレイ用紙設定画面I2を表示後、手差しトレイ42上の用紙のサイズの決定処理を含む画像形成装置1の動作を説明する。手差しトレイ42上の用紙のサイズの決定後、画像形成装置1は、決定された用紙のサイズに従った画像を、手差しトレイ42上の用紙に形成する、つまり印刷する。
【0079】
図14に示すように、操作者は、手差しトレイ用紙設定画面I2に表示される用紙のサイズ及び種類を承諾できる場合、ボタン「OK]を押し、承諾できない場合、「取消」、「用紙設定の呼び出し/登録」、「用紙のセット方法」及び「設定変更」のボタンのいずれかを押す。
【0080】
手差し設定部13は、ボタン「取消」が押されると、手差し供給部40を用いた印刷を取り消す。手差し設定部13は、ボタン「用紙設定の呼出/登録」が押されると、よく使う用紙設定を保存する又は表示部12の画面に呼び出す処理を行う。手差し設定部13は、ボタン「用紙のセット方法」が押されると、用紙のセット方法のガイダンスを画面に表示する。手差し設定部13は、ボタン「設定変更」が押されると、表示部12の画面を用いて、表示されている用紙のサイズ及び/又は種類を変更する処理を行う。
【0081】
例えば、ボタン「設定変更」が押されると、手差し設定部13は、
図15~
図18に示すような用紙選択画面I3~I6を表示部12に順次表示させる。
図15~
図18は、実施の形態1に係る画像形成装置1の用紙設定変更の操作画面の一例を示す図である。
【0082】
まず、手差し設定部13は、用紙種類を選択するための用紙選択画面I3を表示する。手差し設定部13は、保持する設定使用地域に対応した装置依存情報に含まれる用紙種類の1つ以上を、用紙種類の候補として表示する。当該装置依存情報内の用紙種類の全てが表示されてもよく、予め設定された用紙種類が表示されてもよい。
【0083】
操作者による用紙種類の選択後、手差し設定部13は、用紙厚さを選択するための用紙選択画面I4を表示する。手差し設定部13は、設定使用地域に対応した装置依存情報に含まれる用紙厚さの1つ以上を、用紙厚さの候補として表示する。当該装置依存情報内の用紙厚さの全てが表示されてもよく、予め設定された用紙厚さが表示されてもよい。
【0084】
操作者による用紙厚さの選択後、手差し設定部13は、用紙の定形サイズを選択するための用紙選択画面I5を表示する。手差し設定部13は、手差し設定部13によって推定された推定サイズの1つ以上を、用紙サイズの候補として表示する。用紙選択画面I5では、手差しトレイ用紙設定画面I2で表示された用紙サイズが「検知されたサイズ」として表示され、推定サイズが「他の候補サイズ」として表示されている。さらに、用紙選択画面I5では、候補サイズ以外の用紙サイズを選択するためのボタン「他のサイズから選択」も表示される。操作者が、表示される用紙サイズのいずれかを選択し、ボタン「OK」を押すと、手差し設定部13は、その選択結果を反映した手差しトレイ用紙設定画面I2を表示する。
【0085】
操作者によりボタン「他のサイズから選択」が選択されると、手差し設定部13は、用紙の他の定形サイズを選択するための用紙選択画面I6を表示する。手差し設定部13は、設定使用地域に対応した装置依存情報に含まれる定形サイズの1つ以上を、用紙サイズの候補として表示する。当該装置依存情報内の定形サイズの全てが表示されてもよく、予め設定された定形サイズが表示されてもよい。操作者が、表示されるサイズのいずれかを選択し、ボタン「OK」を押すと、手差し設定部13は、その選択結果を反映した手差しトレイ用紙設定画面I2を表示する。
【0086】
上述では、ボタン「設定変更」が押されるときの手差し設定部13の処理として、用紙種類が普通紙のケースを説明したが、用紙種類の他の例、具体的には、封筒系のケースを説明する。手差し設定部13は、設定使用地域に対応した装置依存情報として、
図19に示すような封筒系のサイズの絞り込み情報を保持する。なお、
図19は、使用地域が日本である場合の封筒系のサイズの絞り込み情報の一例を示す図である。手差し設定部13は、封筒系のサイズの絞り込み情報と、用紙の幅寸法及び長さ寸法とから、封筒系の用紙の定形サイズを推定する。
【0087】
例えば、手差し設定部13は、サイズ欄が「不定形」である手差しトレイ用紙設定画面I2でボタン「設定変更」が押された後、用紙選択画面I3で「封筒」が選択されると、例えば
図20に示すように、他の候補サイズとして封筒系のサイズを示す用紙選択画面I7を表示する。
図20は、用紙種類が封筒である場合の画像形成装置1の用紙選択の操作画面の一例を示す図である。このとき、手差し設定部13は、手差し設定部13によって推定された推定サイズのうちの封筒系のサイズを表示する。
【0088】
さらに、用紙選択画面I7において、操作者によりボタン「他のサイズから選択」が選択されると、手差し設定部13は、例えば
図21に示すように、他の封筒系のサイズを選択するための用紙選択画面I8を表示する。
図21は、用紙種類が封筒である場合の画像形成装置1の用紙選択の操作画面の一例を示す図である。手差し設定部13は、設定使用地域に対応した装置依存情報に含まれる封筒系のサイズの1つ以上を表示する。
【0089】
また、手差しトレイ用紙設定画面I2において、ボタン「用紙設定の呼出/登録」が押されると、手差し設定部13は、
図22に示すような用紙設定の呼出/登録画面I9を表示部12に表示させる。なお、
図22は、実施の形態1に係る画像形成装置1の用紙設定の呼出/登録の操作画面の一例を示す図である。当該画面I9には、登録済みの用紙種類、用紙厚さ及び用紙サイズの組み合わせが表示される。さらに、用紙選択画面I3~I6等を用いた設定変更後、ボタン「用紙設定の呼出/登録」が押されると、手差し設定部13は、設定変更後の用紙種類、用紙厚さ及び用紙サイズの組み合わせを表示する。操作者が画面I9のボタン「登録」を押すと、手差し設定部13は、上記組み合わせを、設定変更前の用紙サイズの推定に用いられた用紙の幅寸法及び長さ寸法と対応付けて保存する。
【0090】
また、手差しトレイ用紙設定画面I2において、ボタン「用紙のセット方法」が押されると、手差し設定部13は、
図23に示すような用紙のセット方法のガイダンス画面I10を表示部12に表示させる。
図23は、実施の形態1に係る画像形成装置1の用紙のセット方法のガイダンス画面の一例を示す図である。ガイダンス画面I10では、はがき、封筒、及びその他の用紙のセット仕様が表示されている。セット仕様は、用紙のセット方向を示す用紙の下辺の位置、読み取り面の上下位置、及び、セット時の封筒のフラップの開閉状態等を含む。さらに、各用紙について、コピー及びプリントを含む印刷ケース毎に、セット仕様が表示されている。手差し設定部13は、ガイダンスの表示のための情報を、設定使用地域に対応した装置依存情報から取得し、RAM123等の記憶装置に保持してもよい。
【0091】
図24は、用紙のセット方法のガイダンスの表示のための情報の一例を示す図である。
図24に示すように、手差し設定部13は、ガイダンスに表示する用紙の種類毎に、コピー及びプリントそれぞれでの用紙セット仕様を保持する。さらに、コピーの場合、コピー元用紙の読み取り用ガラス面への用紙セット仕様も保持されてもよい。
図24に示す情報は、装置依存情報に含まれ、手差しアプリケーションが初めて開かれる際に、手差し設定部13が設定使用地域に対応した装置依存情報から情報を取得してもよい。
【0092】
<効果等>
上述のような実施の形態1に係る画像形成装置1は、表示部12と手差し供給部40とを備える。画像形成装置1は、手差し供給部40に配置された用紙の第一方向としての方向D1のサイズである第一サイズを検出する第一検出部45と、用紙の第一方向と異なる第二方向としての方向D2のサイズである第二サイズを検出する第二検出部46と、画像形成装置1が優先して使用する設定の情報である優先設定情報を記憶する記憶部としての装置依存情報格納部63と、候補表示制御部13abとを備える。候補表示制御部13abは、第一サイズと第二サイズと優先設定情報とに基づいて、用紙に関する少なくとも1つの候補サイズを推定し、少なくとも1つの候補サイズを、用紙のサイズの候補として表示部12に表示させる。例えば、優先設定情報は、画像形成装置1が使用される使用地域に関する情報を含んでもよい。
【0093】
上記構成によると、画像形成装置1は、第一サイズ及び第二サイズから用紙の形状及び寸法を推定し、用紙の形状及び寸法と優先設定情報とから、例えば使用地域のような画像形成装置1が優先して使用する設定である優先設定に対応した用紙サイズの候補を推定することができる。よって、画像形成装置1は、手差し供給部40に配置された用紙に対して、優先設定に対応した用紙のサイズを提示することができる。
【0094】
(実施の形態2)
実施の形態2に係る画像形成装置は、手差し供給部40に配置された用紙について、提示する候補サイズからの選択と、任意のサイズの入力とを受け付ける。以下、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同様の点の説明を適宜省略する。
【0095】
図25は、実施の形態2に係る画像形成装置の手差し設定部13Aの機能的な構成の一例を示すブロック図である。実施の形態2に係る画像形成装置の手差し設定部13A以外の機能的な構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態2に係る画像形成装置のハードウェア構成は、実施の形態1と同様である。
【0096】
図25に示すように、実施の形態2に係る手差し設定部13Aは、候補表示制御部13Aabと、情報出力部13Adと、第一選択受付部13Aeと、第二選択受付部13Afとを含む。候補表示制御部13Aabは、用紙候補推定部13Aaと表示情報制御部13Abとを含む。
【0097】
用紙候補推定部13Aaは、用紙の推定サイズと、設定使用地域に対応する装置依存情報に含まれる用紙の定形サイズのリスト(以下、「用紙のリストサイズ」とも呼ぶ)とを、表示情報制御部13Abに出力する。
【0098】
表示情報制御部13Abは、用紙の推定サイズ及びリストサイズを表示制御部14に出力する。表示情報制御部13Abは、用紙の推定サイズ及びリストサイズを1つのリストとして出力し、用紙の推定サイズ及びリストサイズを同時に、表示制御部14に表示させてもよい。又は、表示情報制御部13Abは、用紙の推定サイズ及びリストサイズを2つのリストとして出力し、入力部11を介した選択により、用紙の推定サイズ又はリストサイズを、表示制御部14に表示させてもよい。
【0099】
第一選択受付部13Aeは、表示部12に表示される用紙の定形サイズの中から、入力部11を介して選択された推定サイズを取得し、情報出力部13Ad及び表示情報制御部13Abに出力する。つまり、第一選択受付部13Aeは、用紙の少なくとも1つの推定サイズの中からの操作者による選択を受け付ける。
【0100】
第二選択受付部13Afは、表示部12に表示される用紙の定形サイズの中から、入力部11を介して選択されたリストサイズを取得し、情報出力部13Ad及び表示情報制御部13Abに出力する。つまり、第二選択受付部13Afは、操作者による用紙の任意のサイズの選択を受け付ける。
【0101】
情報出力部13Adは、第一選択受付部13Ae及び第二選択受付部13Afから取得された情報を装置依存情報制御部62に出力する。
【0102】
実施の形態2に係る画像形成装置のその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。そして、上述のような実施の形態2に係る画像形成装置によると、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0103】
さらに、実施の形態2に係る画像形成装置は、表示部12に表示された用紙の少なくとも1つの候補サイズの中からのユーザによる選択を受け付ける第一選択受付部13Aeと、ユーザによる用紙の任意のサイズの選択を受け付ける第二選択受付部13Afとを備えてもよい。上記構成よると、ユーザが手差し供給部40に配置された用紙のサイズを知っている場合、当該用紙のサイズの設定が簡易且つ確実になる。
【0104】
また、実施の形態2に係る画像形成装置は、用紙の推定サイズ及びリストサイズを表示部12に表示するが、これに限定されない。画像形成装置は、用紙の推定サイズを表示部12に表示し、且つ、操作者のキー入力等による任意の用紙の定形サイズの入力を受け付ける入力欄を表示部12に表示してもよい。そして、画像形成装置は、用紙の推定サイズ又は入力サイズを受け付けてもよい。
【0105】
(実施の形態3)
実施の形態3に係る画像形成装置は、手差し供給部40に配置された用紙について、操作者によって過去に選択された用紙サイズの頻度に応じて、用紙の推定サイズの候補の優先度を決定し、優先度を示す表示を伴って推定サイズの候補を提示する。以下、実施の形態3について、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明し、実施の形態1及び2と同様の点の説明を適宜省略する。
【0106】
図26は、実施の形態3に係る画像形成装置の手差し設定部13Bの機能的な構成の一例を示すブロック図である。実施の形態3に係る画像形成装置の手差し設定部13B以外の機能的な構成は、実施の形態1と同様である。実施の形態3に係る画像形成装置のハードウェア構成は、実施の形態1と同様であるが、手差し設定部13Bは、エンジン50及び本体制御部60と同様にメモリをさらに備える。
【0107】
図26に示すように、実施の形態3に係る手差し設定部13Bは、候補表示制御部13Babと、入力情報受付部13cと、情報出力部13Bdと、変更受付部13Bgと、優先度決定部13Bhと、頻度カウント部13Biと、頻度蓄積部13Bjとを含む。候補表示制御部13Babは、用紙候補推定部13aと表示情報制御部13Bbとを含む。
【0108】
変更受付部13Bgは、表示部12に表示される用紙の推定サイズの候補の優先度に対する変更を、入力部11を介して受け付ける。変更受付部13Bgは、受け付けた変更を優先度決定部13Bhに出力する。例えば、
図27は、実施の形態3に係る用紙の定形サイズを選択するための用紙選択画面の一例を示す。
図27の用紙選択画面I11において、最も高い優先度の推定サイズI11aである「A4」が上部で大きく表示され、推定サイズのリストI11bが推定サイズI11aの下方に表示されている。なお、リストI11bの推定サイズは、優先度が高い順等に並べられてもよい。さらに、リストI11bの下方に、優先度の高い用紙サイズを決定するための項目I11cが表示されている。リストI11bのいずれかの推定サイズと項目I11cとが選択された状態で、「OK」のボタンI11dが押されると、選択された推定サイズが、最も高い優先度の用紙サイズとして、変更受付部13Bgによって受け付けられる。ここで、変更受付部13Bgは優先度受付部の一例である。
【0109】
頻度蓄積部13Bjは、手差し供給部40を用いた過去の印刷の際に採用された用紙サイズの頻度を、用紙サイズ毎に蓄積する。つまり、頻度蓄積部13Bjは、操作者によって過去に選択された用紙のサイズの頻度を蓄積する。例えば、当該頻度は、
図14~
図18に示す手差しトレイ用紙設定画面I2及び用紙設定変更の操作画面を介して、用紙サイズが選択された回数であってもよい。又は、当該頻度は、手差し供給部40における用紙サイズの印刷回数であってもよく、印刷枚数であってもよい。また、当該頻度の対象期間の例は、入力部11を介して指定された時点から現在までの期間、及び、現在から所定の時点まで遡る期間等である。
【0110】
頻度蓄積部13Bjは、
図28に示すように、用紙サイズ等に対応する用紙の名称と選択回数とを対応付けて記憶する。
図28は、実施の形態3に係る頻度蓄積部13Bjに記憶される情報の一例を示す図である。頻度蓄積部13Bjは、不揮発性等のメモリによって実現される。
【0111】
頻度カウント部13Biは、手差し供給部40に配置された用紙について、印刷の際に採用された用紙サイズの情報を情報出力部13Bdから取得する。さらに、頻度カウント部13Biは、用紙サイズの情報を取得する毎に頻度蓄積部13Bjを参照し、取得された用紙サイズの選択回数を1増やすことで、蓄積された選択回数を更新する。
【0112】
優先度決定部13Bhは、頻度蓄積部13Bjに蓄積される用紙サイズの頻度に応じて、推定サイズの中の優先度を決定する。具体的には、優先度決定部13Bhは、表示情報制御部13Bbから推定サイズを取得する。さらに、優先度決定部13Bhは、頻度蓄積部13Bjを参照し、推定サイズそれぞれの選択回数を取得する。優先度決定部13Bhは、推定サイズの中で選択回数が最も多い推定サイズを、最も高い優先度の用紙サイズに決定する。なお、優先度決定部13Bhは、他の推定サイズに対して、選択回数が多い順に優先度の順位を決めてもよい。また、優先度決定部13Bhは、変更受付部13Bgから、操作者によって指定された優先度の高い用紙サイズの情報を取得している場合、選択回数に関係なく、指定された用紙サイズを、最も高い優先度の用紙サイズに決定する。優先度決定部13Bhは、決定結果を表示情報制御部13Bbに出力する。
【0113】
表示情報制御部13Bbは、優先度を示す表示を伴って、用紙候補推定部13aから取得される推定サイズを表示部12に表示させる。例えば、表示情報制御部13Bbは、
図27に示すように、推定サイズのうちの最も高い優先度の用紙サイズを強調表示してもよい。また、表示情報制御部13Bbは、他の推定サイズを優先度の高い順に並べて表示してもよい。
【0114】
情報出力部13Bdは、入力部11を介して選択された手差し供給部40の用紙の情報を、装置依存情報制御部62及び頻度カウント部13Biに出力する。
【0115】
実施の形態3に係る画像形成装置のその他の構成及び動作は、実施の形態1又は2と同様であるため、その説明を省略する。そして、上述のような実施の形態3に係る画像形成装置によると、実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0116】
さらに、実施の形態3に係る画像形成装置は、ユーザによって選択された用紙のサイズの頻度を蓄積する頻度蓄積部13Bjと、上記頻度に応じて、手差し供給部40に配置された用紙の少なくとも1つの候補サイズの中の優先度を決定する優先度決定部13Bhとを備えてもよい。手差し設定部13Aは、優先度を示す表示を伴って、少なくとも1つの候補サイズを表示部12に表示させてもよい。上記構成によると、ユーザが、表示部12に表示される用紙の候補サイズの中から、手差し供給部40に配置された用紙のサイズを選択することが、容易になる。
【0117】
また、実施の形態3に係る画像形成装置は、ユーザによる用紙のサイズの優先度の設定を受け付ける優先度受付部としての変更受付部13Bgをさらに備え、手差し設定部13Bは、頻度に応じた優先度よりもユーザによって設定された優先度を優先して、用紙の少なくとも1つの候補サイズの中の優先度を決定してもよい。上記構成によると、画像形成装置は、ユーザによって設定された優先度をより優先的に反映して、用紙の候補サイズをユーザに提示することができる。よって、ユーザが、表示部12に表示される用紙の候補サイズの中から、手差し供給部40に配置された用紙のサイズを選択することが、容易になる。
【0118】
また、実施の形態3に係る画像形成装置では、頻度蓄積部13Bjは、手差し供給部40に配置された用紙について、印刷の際に採用された用紙サイズの頻度を蓄積していたが、これに限定されない。頻度蓄積部13Bjは、手差し供給部40及び給紙ユニット36に配置された用紙について、印刷の際に採用された用紙サイズの頻度を蓄積してもよい。そして、手差し設定部13Bは、当該頻度を用いてもよい。
【0119】
(実施の形態4)
実施の形態4に係る画像形成装置は、手差し供給部40に配置された用紙について、各操作者によって過去に選択された用紙サイズの頻度に応じて、用紙の推定サイズの候補の優先度を決定し、優先度を示す表示を伴って推定サイズの候補を提示する。以下、実施の形態4について、実施の形態1~3と異なる点を中心に説明し、実施の形態1~3と同様の点の説明を適宜省略する。
【0120】
図29は、実施の形態4に係る画像形成装置の手差し設定部13Cの機能的な構成の一例を示すブロック図である。実施の形態4に係る画像形成装置の機能的な構成及びハードウェア構成は、実施の形態3と同様である。
【0121】
図29に示すように、実施の形態4に係る手差し設定部13Cは、実施の形態3に係る手差し設定部13Bと同様の構成要素を有する。具体的には、手差し設定部13Cは、候補表示制御部13Cabと、入力情報受付部13Ccと、情報出力部13Cdと、変更受付部13Cgと、優先度決定部13Chと、頻度カウント部13Ciと、頻度蓄積部13Cjとを含む。候補表示制御部13Cabは、用紙候補推定部13aと表示情報制御部13Cbとを含む。
【0122】
変更受付部13Cgは、表示部12に表示される用紙の推定サイズの候補の優先度に対する変更を、入力部11を介して受け付ける。さらに、変更受付部13Cgは、画像形成装置のユーザの情報を、入力部11での入力を介して取得する。変更受付部13Cgは、受け付けた変更及びユーザの情報を対応付けて、優先度決定部13Chに出力する。なお、ユーザの情報は、画像形成装置の使用者の情報である。
【0123】
入力情報受付部13Ccは、画像形成装置のユーザの情報を、入力部11での入力を介して取得し保持する。入力情報受付部13Ccは、手差し供給部40に配置された用紙について、印刷の際に採用される用紙サイズ等の用紙の情報を、入力部11での入力を介して取得し、当該用紙の情報とユーザの情報と対応付けて、情報出力部13Cdに出力する。ここで、入力情報受付部13Ccはユーザ情報受付部の一例である。
【0124】
情報出力部13Cdは、入力情報受付部13Ccから取得される用紙の情報を及びユーザの情報を、頻度カウント部13Biに出力し、用紙の情報を装置依存情報制御部62に出力する。
【0125】
頻度蓄積部13Cjは、手差し供給部40を用いた過去の印刷の際に採用された用紙サイズの頻度を、ユーザ毎に且つ用紙サイズ毎に蓄積する。つまり、頻度蓄積部13Cjは、ユーザ毎に応じた用紙サイズのリストを保持する。また、頻度の対象期間は、実施の形態3と同様である。頻度蓄積部13Cjは、
図30に示すように、ユーザ毎に、用紙サイズ等に対応する用紙の名称と選択回数とを対応付けて記憶する。
図30は、実施の形態4に係る頻度蓄積部13Cjに記憶される情報の一例を示す図である。
【0126】
頻度カウント部13Ciは、手差し供給部40に配置された用紙について、印刷の際に採用された用紙サイズの情報とこの用紙サイズを指定したユーザの情報とを、情報出力部13Cdから取得する。頻度カウント部13Ciは、用紙サイズの情報を取得する毎に頻度蓄積部13Cjを参照し、ユーザの情報及び用紙サイズに関する選択回数を1増やすことで、蓄積された選択回数を更新する。
【0127】
優先度決定部13Chは、頻度蓄積部13Cjに蓄積される該当ユーザの用紙サイズの頻度に応じて、推定サイズの中の優先度を決定する。具体的には、優先度決定部13Chは、表示情報制御部13Cbから推定サイズを取得し、入力情報受付部13Ccからユーザの情報を取得する。さらに、優先度決定部13Chは、頻度蓄積部13Cjを参照し、当該ユーザに関する推定サイズそれぞれの選択回数を取得する。優先度決定部13Chは、推定サイズの中で選択回数が最も多い推定サイズを、当該ユーザにとって最も高い優先度の用紙サイズに決定する。なお、優先度決定部13Chは、他の推定サイズに対して、選択回数が多い順に優先度の順位を決めてもよい。また、優先度決定部13Chは、変更受付部13Cgから、当該ユーザに対して指定された優先度の高い用紙サイズの情報を取得している場合、選択回数に関係なく、指定された用紙サイズを、最も高い優先度の用紙サイズに決定する。優先度決定部13Chは、決定結果を表示情報制御部13Cbに出力する。
【0128】
表示情報制御部13Cbは、優先度を示す表示を伴って、用紙候補推定部13aから取得される推定サイズを表示部12に表示させる。
【0129】
実施の形態4に係る画像形成装置のその他の構成及び動作は、実施の形態1~3と同様であるため、その説明を省略する。そして、上述のような実施の形態4に係る画像形成装置によると、実施の形態3と同様の効果が得られる。
【0130】
さらに、実施の形態4に係る画像形成装置は、ユーザの情報の入力を受け付けるユーザ情報受付部としての入力情報受付部13Ccと、ユーザ毎に応じた用紙の候補サイズのリストを保持する保持部としての頻度蓄積部13Cjとを備えてもよい。手差し設定部13Cは、入力情報受付部13Ccによって受け付けられたユーザの情報に対応する上記リストを参照し、用紙の少なくとも1つの候補サイズの中の当該リストに含まれている候補サイズを表示部12に表示させてもよい。上記構成によると、画像形成装置は、各ユーザに対応した用紙の候補サイズを提示することができる。よって、ユーザが、表示部12に表示される用紙の候補サイズの中から、手差し供給部40に配置された用紙のサイズを選択することが、容易になる。
【0131】
また、実施の形態4に係る画像形成装置では、頻度蓄積部13Cjは、用紙の候補サイズのリストとして、ユーザ毎の用紙サイズ及び頻度を記憶していたが、当該リストはこれに限定されない。例えば、用紙の候補サイズのリストは、ユーザ毎に設定された使用され得る用紙サイズを含むだけでもよい。この場合、優先度決定部13Chは、表示情報制御部13Cbから取得される用紙の推定サイズの中で、上記リストに含まれる推定サイズを優先度の高い用紙サイズに決定してもよい。
【0132】
(実施の形態5)
実施の形態5に係る画像形成装置は、手差しトレイ42上に配置された用紙のサイズを自動的に検出する。以下、実施の形態5について、実施の形態1~4と異なる点を中心に説明し、実施の形態1~4と同様の点の説明を適宜省略する。
【0133】
図31は、実施の形態5に係る画像形成装置1Dの手差し供給部40Dの構成の一例を示す平面図である。
図32は、実施の形態5に係る画像形成装置1Dの機能的な構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置1Dの機能的な構成は、手差し供給部40Dを除き、実施の形態1と同様である。
【0134】
図31及び
図32に示すように、手差し供給部40Dは、実施の形態1の手差し供給部40に加え、手差しトレイ42上において、2つのガイド板44の間に、第三検出部47をさらに備える。第三検出部47は、第三検出部47上に用紙が存在するか否かを検出する。第三検出部47は、2つのガイド板44の間のいかなる用紙も検出できるように、2つのガイド板44の中央付近且つ手差し供給口41の近傍に配置されることが望ましい。第三検出部47の構成は、第二検出部46について例示した構成のいずれかであってもよい。第三検出部47は、検出結果を手差し制御部51に出力する。
【0135】
また、手差し供給部40Dは、2つのガイド板44を方向D1へ移動させるガイド駆動部48を備える。ガイド駆動部48は、アクチュエータと、アクチュエータの駆動力によって動作して2つのガイド板44を方向D1へ移動させる駆動機構とを含む。アクチュエータは、手差し制御部51によって制御される。
【0136】
手差し制御部51は、第三検出部47から用紙の検出の結果を取得すると、ガイド駆動部48を動作させ、ガイド板44を互いに向かって移動させる。手差し制御部51は、用紙へのガイド板44の接触を検出すると、ガイド駆動部48を停止する。具体的には、手差し制御部51は、用紙へのガイド板44の接触を所定の時間以上継続して検出すると、ガイド駆動部48を停止する。例えば、手差し制御部51は、ガイド板44に配置された接触センサにより、ガイド板44と用紙との接触を検出してもよく、ガイド駆動部48のアクチュエータの負荷により、ガイド板44と用紙との接触を検出してもよい。
【0137】
手差し制御部51は、ガイド駆動部48の停止後、第一検出部45及び第二検出部46を動作させ、用紙の寸法を検出する。
【0138】
手差し制御部51は、第三検出部47により手差しトレイ42上の用紙の存在が検出されないとき、2つのガイド板44を互いから離れるように移動させて待機させてもよい。このときの2つのガイド板44の間隔は、最大の間隔、又は、使用され得る用紙の最大幅以上であってもよい。これにより、手差しトレイ42上への用紙の載置が容易になる。
【0139】
実施の形態5に係る画像形成装置のハードウェア構成は、手差し供給部40Dを除き、実施の形態1と同様である。手差し供給部40Dは、第一検出部45、第二検出部46,第三検出部47、ガイド駆動部48のアクチュエータ、ガイド板44と用紙との接触を検出するセンサ等を備え、例えば、これらはバスを介して互いに接続されている。
【0140】
実施の形態5に係る画像形成装置1Dのその他の構成及び動作は、実施の形態1~4と同様であるため、その説明を省略する。そして、上述のような実施の形態5に係る画像形成装置によると、実施の形態1と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態5に係る画像形成装置によると、手差し供給部40Dを用いた印刷が容易になる。
【0141】
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態の例について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。例えば、各種変形を実施の形態に施したもの、及び、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
【0142】
例えば、実施の形態に係る画像形成装置では、手差し設定部は、操作部10での表示画面及び入力を介して各処理を行っていたが、これに限定されない。画像形成装置に接続されたコンピュータ装置2及び/又は画像形成装置にPBX3を介して接続された外部機器での表示画面及び入力を介して、手差し設定部が各処理を行うように構成されてもよい。
【0143】
また、本発明は記録媒体供給方法であってもよい。例えば、本発明に係る記録媒体供給方法は、手差し供給部を備える記録媒体供給装置の記録媒体供給方法であって、前記手差し供給部に配置された記録媒体の第一方向のサイズである第一サイズを検出するステップと、前記記録媒体の前記第一方向と異なる第二方向のサイズである第二サイズを検出するステップと、前記記録媒体供給装置が優先して使用する設定の情報である優先設定情報を取得するステップと、前記第一サイズと前記第二サイズと前記優先設定情報とに基づいて、前記記録媒体に関する少なくとも1つの候補サイズを推定するステップと、前記少なくとも1つの候補サイズを、前記記録媒体のサイズの候補として提示するステップとを含む。この記録媒体供給方法によれば、上記記録媒体供給装置と同様の効果が得られる。このような記録媒体供給方法は、CPU、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
【0144】
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
【0145】
また、機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【符号の説明】
【0146】
1,1D 画像形成装置(記録媒体供給装置)
11 入力部
12 表示部
13,13A,13B,13C 手差し設定部
13ab,13Aab,13Bab,13Cab 候補表示制御部
13Ae 第一選択受付部
13Af 第二選択受付部
13Bg,13Cg 変更受付部(優先度受付部)
13Bh,13Ch 優先度決定部
13Bj,13Cj 頻度蓄積部(保持部)
13c,13Cc 入力情報受付部(ユーザ情報受付部)
13Ch 優先度決定部
40,40D 手差し供給部
42 手差しトレイ
45 第一検出部
46 第二検出部
63 装置依存情報格納部(記憶部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0147】