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特許7186671基板処理装置の揺動部品用のカバー、基板処理装置の揺動部品、および、基板処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-01
(45)【発行日】2022-12-09
(54)【発明の名称】基板処理装置の揺動部品用のカバー、基板処理装置の揺動部品、および、基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20221202BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20221202BHJP
【FI】
H01L21/304 643C
H01L21/304 644G
H01L21/304 643A
H01L21/304 644B
H01L21/304 622Q
B08B3/02 A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019116348
(22)【出願日】2019-06-24
(65)【公開番号】P2021002612
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2021-09-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】北川 義高
(72)【発明者】
【氏名】中野 央二郎
(72)【発明者】
【氏名】石橋 知淳
【審査官】平野 崇
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/154673(WO,A1)
【文献】特表2017-538296(JP,A)
【文献】特開2012-182371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
B08B 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置の揺動部品用のカバーであって、
前記カバーは、平面視において、長尺形状を呈し、
前記カバーの上面には、前記カバーの短手方向における両側端縁よりも低くなった第1溝が形成されている、ことを特徴とする基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項2】
前記第1溝は、前記短手方向において互いに近接するに従って低くなる一対の傾斜面によって形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項3】
前記一対の傾斜面は、前記カバーの前記両側端縁に連設されている、ことを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項4】
前記カバーの上面は、前記カバーの長手方向における先端部から基端部に向かって、前記カバーの全体に亘り下方に傾斜している、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項5】
前記カバーの前記基端部には、鉛直下方に延在する第2溝が形成されている、ことを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項6】
基板処理装置の揺動部品用のカバーであって、
前記カバーの上面は、前記カバーの長手方向における先端部から基端部に向かって、前記カバーの全体に亘り下方に傾斜しており、
前記カバーの前記基端部には、鉛直下方に延在する第2溝が形成されている、ことを特徴とする基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項7】
基板処理装置の揺動部品用のカバーであって、
前記カバーの上面は、前記カバーの長手方向における先端部から基端部に向かって、前記カバーの全体に亘り下方に傾斜しており、
前記カバーの上面は、前記先端部側に形成された第1傾斜面と、前記基端部側に形成された第2傾斜面と、前記第1傾斜面と前記第2傾斜面との間に形成された第3傾斜面と、を有し、
前記第3傾斜面の傾斜角度は、前記第1傾斜面及び前記第2傾斜面の傾斜角度よりも大きい、ことを特徴とする基板処理装置の揺動部品用のカバー。
【請求項8】
基板処理装置の揺動部品であって、
前記揺動部品のアーム本体と、
前記アーム本体に取り付けられた、請求項1~7のいずれか一項に記載のカバーと、を有する、ことを特徴とする基板処理装置の揺動部品。
【請求項9】
前記アーム本体は、前記カバーから露出した下面を有し、
前記アーム本体の下面の少なくとも一部は、前記アーム本体の短手方向における一方の側端縁から他方の側端縁に向かって低くなっている、ことを特徴とする請求項8に記載の基板処理装置の揺動部品。
【請求項10】
前記アーム本体は、処理液を使う処理領域の上方に位置する処理位置と、前記処理領域の上方から退避する退避位置との間で移動可能であり、
前記アーム本体の下面の前記他方の側端縁は、前記アーム本体が前記退避位置に位置するとき、前記処理領域に対し、前記一方の側端縁よりも離れている、ことを特徴とする請求項9に記載の基板処理装置の揺動部品。
【請求項11】
前記アーム本体には、前記処理領域に処理液を供給するノズル及び前記処理領域に配置された基板をスクラブ洗浄する洗浄部材の少なくともいずれか一方が設けられている、ことを特徴とする請求項10に記載の基板処理装置の揺動部品。
【請求項12】
基板処理装置であって、
請求項8~11のいずれか一項に記載の揺動部品を有する、ことを特徴とする基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置の揺動部品用のカバー、基板処理装置の揺動部品、および、基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1に記載された基板処理装置が知られている。この基板処理装置においては、処理液を用いた処理が行われる。処理液を供給するノズルは、水平に延びるノズルアームの先端部に保持されている。ノズルアームは、ノズル揺動機構に連結されている。ノズル揺動機構は、鉛直な回転軸線まわりにノズルおよびノズルアームを回転させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-182371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記ノズルアームにおいては、その上面に処理液の液溜まりが形成されることがあり、ノズルアームの揺動の際に、当該液溜まりが慣性によって上面からこぼれ落ち、基板に付着する懸念があった。このため、特許文献1では、ノズルアームの上面を短手方向に傾けて液切れをよくしているが、その上面から落下した処理液が、基板に付着する可能性までは考慮されていなかった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、基板処理装置の揺動部品の上面に付着した処理液が、基板などの処理対象物にこぼれ落ちることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記カバーは、平面視において、長尺形状を呈し、前記カバーの上面には、前記カバーの短手方向における両側端縁よりも低くなった第1溝が形成されている。
【0007】
また、上記基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記第1溝は、前記短手方向において互いに近接するに従って低くなる一対の傾斜面によって形成されていてもよい。
【0008】
また、上記基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記一対の傾斜面は、前記カバーの前記両側端縁に連設されていてもよい。
【0009】
また、上記基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記カバーの上面は、前記カバーの長手方向における先端部から基端部に向かって、前記カバーの全体に亘り下方に傾斜していてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様に係る基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記カバーの上面は、前記カバーの長手方向における先端部から基端部に向かって、前記カバーの全体に亘り下方に傾斜している。
【0011】
また、上記基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記カバーの上面は、前記長手方向において複数の傾斜面が連なって形成されていてもよい。
【0012】
また、上記基板処理装置の揺動部品用のカバーにおいては、前記カバーの前記基端部には、鉛直下方に延在する第2溝が形成されていてもよい。
【0013】
本発明の一態様に係る基板処理装置の揺動部品においては、前記揺動部品のアーム本体と、前記アーム本体に取り付けられた、先に記載のカバーと、を有する。
【0014】
また、上記基板処理装置の揺動部品においては、前記アーム本体は、前記カバーから露出した下面を有し、前記アーム本体の下面の少なくとも一部は、前記アーム本体の短手方向における一方の側端縁から他方の側端縁に向かって低くなっていてもよい。
【0015】
また、上記基板処理装置の揺動部品においては、前記アーム本体は、処理液を使う処理領域の上方に位置する処理位置と、前記処理領域の上方から退避する退避位置との間で移動可能であり、前記アーム本体の下面の前記他方の側端縁は、前記アーム本体が前記退避位置に位置するとき、前記処理領域に対し、前記一方の側端縁よりも離れていてもよい。
【0016】
また、上記基板処理装置の揺動部品においては、前記アーム本体には、前記処理領域に処理液を供給するノズル及び前記処理領域に配置された基板をスクラブ洗浄する洗浄部材の少なくともいずれか一方が設けられていてもよい。
【0017】
本発明の一態様に係る基板処理装置においては、先に記載の揺動部品を有する。
【発明の効果】
【0018】
上記本発明の一態様によれば、基板処理装置の揺動部品の上面に付着した処理液が、基板などの処理対象物にこぼれ落ちることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す平面図である。
図2】一実施形態に係る基板洗浄装置の構成を示す斜視図である。
図3】一実施形態に係るカバーを一方の側面側から視た右側面図である。
図4】一実施形態に係るカバーを基端部側から視た背面図である。
図5】一実施形態に係るカバーを他方の側面側から視た左側面図である。
図6図5に示す矢視A-A断面図である。
図7】一実施形態に係るカバーを先端部側から視た正面図である。
図8】一実施形態に係るカバーから露出したアーム本体の下面を底面側から視た斜視図である。
図9】一実施形態に係る基板洗浄装置の変形例であって、カバーを基端部側から視た背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置1の全体構成を示す平面図である。
図1に示す基板処理装置1は、シリコンウェハ等の基板Wの表面を平坦に研磨する化学機械研磨(CMP)装置である。この基板処理装置1は、矩形箱状のハウジング2を備える。ハウジング2は、平面視で略長方形に形成されている。
【0021】
ハウジング2は、その中央に長手方向に延在する基板搬送路3を備える。基板搬送路3の長手方向の一端部には、ロード/アンロード部10が配設されている。基板搬送路3の幅方向(平面視で長手方向と直交する方向)の一方側には、研磨部20が配設され、他方側には、洗浄部30が配設されている。基板搬送路3には、基板Wを搬送する基板搬送部40が設けられている。また、基板処理装置1は、ロード/アンロード部10、研磨部20、洗浄部30、及び基板搬送部40の動作を統括的に制御する制御部50(制御装置)を備える。
【0022】
ロード/アンロード部10は、基板Wを収容するフロントロード部11を備える。フロントロード部11は、ハウジング2の長手方向の一方側の側面に複数設けられている。複数のフロントロード部11は、ハウジング2の幅方向に配列されている。フロントロード部11は、例えば、オープンカセット、SMIF(Standard Manufacturing Interface)ポッド、またはFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載する。SMIF、FOUPは、内部に基板Wのカセットを収納し、隔壁で覆った密閉容器であり、外部空間とは独立した環境を保つことができる。
【0023】
また、ロード/アンロード部10は、フロントロード部11から基板Wを出し入れする2台の搬送ロボット12と、各搬送ロボット12をフロントロード部11の並びに沿って走行させる走行機構13と、を備える。各搬送ロボット12は、上下に2つのハンドを備えており、基板Wの処理前、処理後で使い分けている。例えば、フロントロード部11に基板Wを戻すときは上側のハンドを使用し、フロントロード部11から処理前の基板Wを取り出すときは下側のハンドを使用する。
【0024】
研磨部20は、基板Wの研磨(平坦化)を行う複数の基板研磨装置21(21A,21B,21C,21D)を備える。複数の基板研磨装置21は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。基板研磨装置21は、研磨面を有する研磨パッド22を回転させる研磨テーブル23と、基板Wを保持しかつ基板Wを研磨テーブル23上の研磨パッド22に押圧しながら研磨するためのトップリング24と、研磨パッド22に研磨液やドレッシング液(例えば、純水)を供給するための研磨液供給ノズル25と、研磨パッド22の研磨面のドレッシングを行うためのドレッサ26と、液体(例えば純水)と気体(例えば窒素ガス)の混合流体または液体(例えば純水)を霧状にして研磨面に噴射するアトマイザ27と、を備える。
【0025】
基板研磨装置21は、研磨液供給ノズル25から研磨液を研磨パッド22上に供給しながら、トップリング24により基板Wを研磨パッド22に押し付け、さらにトップリング24と研磨テーブル23とを相対移動させることにより、基板Wを研磨してその表面を平坦にする。ドレッサ26は、研磨パッド22に接触する先端の回転部にダイヤモンド粒子やセラミック粒子などの硬質な粒子が固定され、当該回転部を回転しつつ揺動することにより、研磨パッド22の研磨面全体を均一にドレッシングし、平坦な研磨面を形成する。
アトマイザ27は、研磨パッド22の研磨面に残留する研磨屑や砥粒などを高圧の流体により洗い流すことで、研磨面の浄化と、機械的接触であるドレッサ26による研磨面の目立て作業、すなわち研磨面の再生を達成する。
【0026】
洗浄部30は、基板Wの洗浄を行う複数の基板洗浄装置31(31A,31B)と、洗浄した基板Wを乾燥させる基板乾燥装置32と、を備える。複数の基板洗浄装置31及び基板乾燥装置32は、基板搬送路3の長手方向に配列されている。基板洗浄装置31Aと基板洗浄装置31Bとの間には、第1搬送室33が設けられている。第1搬送室33には、基板搬送部40、基板洗浄装置31A、及び基板洗浄装置31Bの間で基板Wを搬送する搬送ロボット35が設けられている。また、基板洗浄装置31Bと基板乾燥装置32との間には、第2搬送室34が設けられている。第2搬送室34には、基板洗浄装置31Bと基板乾燥装置32との間で基板Wを搬送する搬送ロボット36が設けられている。
【0027】
基板洗浄装置31は、例えば、後述する2流体ジェット型の洗浄モジュールを備え、基板Wを液体と気体の混合流体(2流体)で洗浄する。なお、基板洗浄装置31A及び基板洗浄装置31Bは、同一のタイプであっても、異なるタイプの洗浄モジュールであってもよく、例えば、ロールスポンジ型の洗浄モジュールやペンシルスポンジ型の洗浄モジュールであってもよい。基板乾燥装置32は、例えば、ロタゴニ乾燥(IPA(Iso-Propyl Alcohol)乾燥)を行う乾燥モジュールを備える。乾燥後は、基板乾燥装置32とロード/アンロード部10との間の隔壁に設けられたシャッタ1aが開かれ、搬送ロボット12によって基板乾燥装置32から基板Wが取り出される。
【0028】
基板搬送部40は、リフター41と、第1リニアトランスポータ42と、第2リニアトランスポータ43と、スイングトランスポータ44と、を備える。基板搬送路3には、ロード/アンロード部10側から順番に第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7が設定されている。
【0029】
リフター41は、第1搬送位置TP1で基板Wを上下に搬送する機構である。リフター41は、第1搬送位置TP1において、ロード/アンロード部10の搬送ロボット12から基板Wを受け取る。また、リフター41は、搬送ロボット12から受け取った基板Wを第1リニアトランスポータ42に受け渡す。第1搬送位置TP1とロード/アンロード部10との間の隔壁には、シャッタ1bが設けられており、基板Wの搬送時にはシャッタ1bが開かれて搬送ロボット12からリフター41に基板Wが受け渡される。
【0030】
第1リニアトランスポータ42は、第1搬送位置TP1、第2搬送位置TP2、第3搬送位置TP3、第4搬送位置TP4の間で基板Wを搬送する機構である。第1リニアトランスポータ42は、複数の搬送ハンド45(45A,45B,45C,45D)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構46と、を備える。
搬送ハンド45Aは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1から第4搬送位置TP4の間を移動する。この搬送ハンド45Aは、リフター41から基板Wを受け取り、それを第2リニアトランスポータ43に受け渡すためのパスハンドである。
【0031】
搬送ハンド45Bは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第2搬送位置TP2との間を移動する。この搬送ハンド45Bは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第2搬送位置TP2で基板研磨装置21Aに基板Wを受け渡す。搬送ハンド45Bには、昇降駆動部が設けられており、基板Wを基板研磨装置21Aのトップリング24に受け渡すときは上昇し、トップリング24に基板Wを受け渡した後は下降する。なお、搬送ハンド45C及び搬送ハンド45Dにも、同様の昇降駆動部が設けられている。
【0032】
搬送ハンド45Cは、リニアガイド機構46によって、第1搬送位置TP1と第3搬送位置TP3との間を移動する。この搬送ハンド45Cは、第1搬送位置TP1でリフター41から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で基板研磨装置21Bに基板Wを受け渡す。また、搬送ハンド45Cは、第2搬送位置TP2で基板研磨装置21Aのトップリング24から基板Wを受け取り、第3搬送位置TP3で基板研磨装置21Bに基板Wを受け渡すアクセスハンドとしても機能する。
【0033】
搬送ハンド45Dは、リニアガイド機構46によって、第2搬送位置TP2と第4搬送位置TP4との間を移動する。搬送ハンド45Dは、第2搬送位置TP2または第3搬送位置TP3で、基板研磨装置21Aまたは基板研磨装置21Bのトップリング24から基板Wを受け取り、第4搬送位置TP4でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。
【0034】
スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4と第5搬送位置TP5との間を移動可能なハンドを有しており、第1リニアトランスポータ42から第2リニアトランスポータ43へ基板Wを受け渡す。また、スイングトランスポータ44は、研磨部20で研磨された基板Wを、洗浄部30に受け渡す。スイングトランスポータ44の側方には、基板Wの仮置き台47が設けられている。スイングトランスポータ44は、第4搬送位置TP4または第5搬送位置TP5で受け取った基板Wを上下反転して仮置き台47に載置する。仮置き台47に載置された基板Wは、洗浄部30の搬送ロボット35によって第1搬送室33に搬送される。
【0035】
第2リニアトランスポータ43は、第5搬送位置TP5、第6搬送位置TP6、第7搬送位置TP7の間で基板Wを搬送する機構である。第2リニアトランスポータ43は、複数の搬送ハンド48(48A,48B,48C)と、各搬送ハンド45を複数の高さで水平方向に移動させるリニアガイド機構49と、を備える。搬送ハンド48Aは、リニアガイド機構49によって、第5搬送位置TP5から第6搬送位置TP6の間を移動する。搬送ハンド45Aは、スイングトランスポータ44から基板Wを受け取り、それを基板研磨装置21Cに受け渡すアクセスハンドとして機能する。
【0036】
搬送ハンド48Bは、第6搬送位置TP6と第7搬送位置TP7との間を移動する。搬送ハンド48Bは、基板研磨装置21Cから基板Wを受け取り、それを基板研磨装置21Dに受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。搬送ハンド48Cは、第7搬送位置TP7と第5搬送位置TP5との間を移動する。搬送ハンド48Cは、第6搬送位置TP6または第7搬送位置TP7で、基板研磨装置21Cまたは基板研磨装置21Dのトップリング24から基板Wを受け取り、第5搬送位置TP5でスイングトランスポータ44に基板Wを受け渡すためのアクセスハンドとして機能する。なお、説明は省略するが、搬送ハンド48の基板Wの受け渡し時の動作は、上述した第1リニアトランスポータ42の動作と同様である。
【0037】
図2は、一実施形態に係る基板洗浄装置31の構成を示す斜視図である。
基板洗浄装置31は、基板Wを水平回転させる回転機構80を備える。回転機構80は、基板Wの外周を保持して鉛直方向に延びる軸回りに回転する複数の保持ローラ80aを備える。複数の保持ローラ80aは、モータ等の電気駆動部と接続されて水平回転する。
【0038】
基板洗浄装置31は、回転機構80に保持された基板Wの上面に2流体(混合流体)吹き付ける2流体ジェット型の洗浄モジュール60を備える。この洗浄モジュール60は、ノズル61と、アーム本体62と、揺動軸63と、を備えている。
【0039】
ノズル61は、ガス供給チューブ61a及び処理液供給チューブ61bと接続されている。ガス供給チューブ61aは、例えば、窒素ガスなどの不活性ガスをノズル61に供給する。処理液供給チューブ61bは、例えば、純水や所定のpHの化学薬液(例えば中性乃至アルカリ性薬液)をノズル61に供給する。これらガス及び処理液は、ノズル61の内部で混合されて、ノズル61の先端から吐出される。
【0040】
アーム本体62は、平面視において、長尺状を呈し、揺動軸63から該揺動軸63の中心軸線Oの径方向に略水平に延びている。アーム本体62の先端部62Aには、ノズル61が支持されている。一方、アーム本体62の基端部62Bは、揺動軸63の上端部と接続されている。
【0041】
揺動軸63は、円柱状に形成されると共に、モータ等の電気駆動部と接続されて、鉛直方向に延びる中心軸線O回りに回転する。これにより、アーム本体62が、中心軸線O回りに揺動(水平回転)する。
【0042】
アーム本体62(洗浄モジュール60)は、中心軸線O回りの揺動によって、基板W(処理領域)の上方に位置する処理位置P1と、基板Wの上方から退避する退避位置(P2)との間で移動可能である。退避位置P2には、処理液受容部75が設けられている。処理液受容部75は、退避位置P2に位置するとき、ノズル61の先端の下方に配置されている。処理液受容部75は、上端が開口しており、ノズル61の先端から落下する処理液を受け止めることができる。
【0043】
アーム本体62には、カバー70が取り付けられている。カバー70は、平面視において、アーム本体62と同様の長尺形状を呈し、先端部62Aから基端部62Bまで、アーム本体62の上方を囲うと共に、アーム本体62の側面を略全方位から囲っている。本実施形態のカバー70は、アーム本体62の短手方向の両側面に、複数のネジ100によって固定されると共に、アーム本体62の基端部62Bにおいて、複数のネジ100によって鉛直方向からも固定されている。
【0044】
カバー70の内側には、ガス供給チューブ61a及び処理液供給チューブ61bが配設され、また、ガス供給チューブ61a及び処理液供給チューブ61bと接続されるノズル61の基端部が配設されている。カバー70の短手方向における一方の側面70b1には、ガス供給チューブ61a及び処理液供給チューブ61bをカバー70の内部に導入する開口部74が形成されている。
【0045】
続いて、図3から図8を参照して、カバー70の構成について詳しく説明する。なお、以下の説明において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明することがある。X軸方向はカバー70の長手方向であり、Y軸方向はカバー70の短手方向(幅方向とも言う)、Z軸方向はカバー70の高さ方向(鉛直方向とも言う)である。なお、X-Y平面は、水平面を形成している。
【0046】
図3は、一実施形態に係るカバー70を一方の側面70b1側から視た右側面図である。図4は、一実施形態に係るカバー70を基端部70B側から視た背面図である。図5は、一実施形態に係るカバー70を他方の側面70b2側から視た左側面図である。図6は、図5に示す矢視A-A断面図である。図7は、一実施形態に係るカバー70を先端部70A側から視た正面図である。図8は、一実施形態に係るカバー70から露出したアーム本体62の下面62bを底面側から視た斜視図である。なお、図3~6中及び後述する図9中の矢印破線は、カバー70乃至アーム本体62に付着した処理液の流れを示す。
【0047】
図3に示すように、カバー70の上面は、カバー70の長手方向における先端部70Aから基端部70Bに向かって、カバー70の全体に亘り下方に傾斜している。なお、カバー70の上面を含む外表面は、親水性の表面処理がされていても良いし、疎水性の表面処理がされていても良い。本実施形態のカバー70の上面は、長手方向において複数の傾斜面71,72,73が連なって形成されている。複数の傾斜面71,72,73は、それぞれ水平面(X-Y平面)に対して、カバー70の基端部70B側(+X側)が下がるように傾斜している。
【0048】
傾斜面71は、カバー70の先端部70A側(-X側)に配置され、他の傾斜面72,73よりも高い位置に配置されている。傾斜面72は、傾斜面71の下端に連設され、傾斜面73よりも高く配置されると共に、傾斜面71よりも大きな角度(水平面に対する角度、以下同じ)で傾斜している。傾斜面73は、傾斜面72の下端に連設され、傾斜面72よりも小さな角度で傾斜している。なお、傾斜面71及び傾斜面73の角度は、例えば、1°以上且つ20°未満で設定してもよく、また、互いに同じ角度であっても異なる角度であって構わない。また、傾斜面72の角度は、例えば、20°以上且つ80°未満で設定しても構わない。
【0049】
図4に示すように、カバー70の上面には、カバー70の短手方向(つまりX軸方向(長手方向)と直交するY-Z平面と平行な直交断面と言い換えることもできる。以下同じ。)における両側端縁70a,70bよりも低くなった第1溝91が形成されている。第1溝91は、短手方向において互いに近接するに従って低くなる一対の傾斜面90によって形成されている。つまり、カバー70の上面には、平面視において、長手方向(X軸方向)に延びるV字状の溝が形成されている。一対の傾斜面90の上端は、カバー70の両側端縁70a,70bに連設されている。
【0050】
一対の傾斜面90は、カバー70の一方の側端縁70aに連設された第1傾斜面90Aと、カバー70の他方の側端縁70bに連設された第2傾斜面90Bと、を有する。第1傾斜面90A及び第2傾斜面90Bは、カバー70の短手方向の中央部において互いに接続されている。なお、第1傾斜面90A及び第2傾斜面90Bの角度は、例えば、1°以上且つ10°未満であればよい。また、第1傾斜面90A及び第2傾斜面90Bの角度(絶対値)は、同じであっても異なっていてもよい。
【0051】
上記第1溝91は、傾斜面71だけでなく、図3及び図4に示すように、傾斜面72,73にも形成されている。傾斜面71に形成された第1溝91Aは、傾斜面71の短手方向における両側端縁70a,70bよりも低く形成されている。また、傾斜面72に形成された第1溝91Bは、傾斜面72の短手方向における両側端縁70a,70bよりも低く形成されている。また、傾斜面73に形成された第1溝91Cは、傾斜面73の短手方向における両側端縁70a,70bよりも低く形成されている。
【0052】
傾斜面71に形成された第1溝91Aと、傾斜面72に形成された第1溝91Bと、傾斜面73に形成された第1溝91Cは、平面視において、直線状に連なっている。
カバー70の基端部70Bには、図4に示すように、鉛直下方に延在する第2溝92が形成されている。第2溝92は、第1溝91(第1溝91C)の下端に連なっている。
【0053】
図5に示すように、アーム本体62は、カバー70から露出した下面62bを有している。アーム本体62の下面62bは、図6の断面図に示すように、アーム本体62の短手方向における一方の側端縁62b1から他方の側端縁62b2に向かって低くなるように傾斜している。アーム本体62の他方の側端縁62b2は、アーム本体62が退避位置P2(図2及び図6参照)に位置するとき、基板Wに対し、一方の側端縁62b1よりも離れている。つまり、下面62bは、水平面(X-Y平面)に対して、+Y側が下がるように傾斜している。
【0054】
図7に示すように、アーム本体62の先端部62A側の下面62aには、ノズル61が挿入される挿入孔62a1が形成されている。下面62aは、下面62bと異なり、水平面(X-Y平面)に対して、+X側が上がるように傾斜している。
【0055】
図8に示すように、アーム本体62の下面62aと下面62bとの間には、下面62cと、段差面62dが形成されている。下面62cは、下面62bと同様に、水平面(X-Y平面)に対して、+Y側が下がるように傾斜しており、下面62aに連設する端辺が、Y-Z平面に対して傾いている。段差面62dは、下面62cの下面62b側の端辺(Y-Z平面に対して傾いてない)から滑らかに曲がって鉛直上方に延び、下面62bと下面62cとの間を接続している。
【0056】
上記構成のカバー70によれば、図4に示すように、カバー70の上面には、カバー70の短手方向における両側端縁70a,70bよりも低くなった第1溝91が形成されているので、アーム本体62が揺動した場合であっても、カバー70の上面に付着した処理液が慣性により、カバー70の両側端縁70a,70bを乗り越えて基板Wなどの処理対象物にこぼれ落ちることを防止できる。
【0057】
また、本実施形態のカバー70においては、第1溝91は、短手方向において互いに近接するに従って低くなる一対の傾斜面90によって形成されているので、カバー70の上面に付着した処理液を、カバー70の短手方向の中央部に集めることができる。このため、カバー70の上面に付着した処理液が、カバー70の上面からより一層こぼれ落ち難くなる。
【0058】
また、本実施形態のカバー70においては、一対の傾斜面90は、カバー70の両側端縁70a,70bに連設されているので、カバー70の上面の全域に付着した処理液を、カバー70の短手方向の中央部に集めることができる。
【0059】
また、本実施形態のカバー70においては、図3に示すように、カバー70の上面は、カバー70の長手方向における先端部70Aから基端部70Bに向かって、カバー70の全体に亘り下方に傾斜しているので、カバー70の上面に付着した処理液を、カバー70の基端部70Bまで流し落とし、基板Wから離れ、処理液の付着が問題とならない位置で排液することができる。
【0060】
また、本実施形態のカバー70においては、カバー70の上面は、長手方向において複数の傾斜面71,72,73が連なって形成されているので、カバー70の内側の構造物(ノズル61の基端部、ガス供給チューブ61a、処理液供給チューブ61b)の配置に応じた凹凸を形成しつつ、カバー70の上面に付着した処理液を、カバー70の基端部70Bまで流し落とすことができる。
【0061】
また、本実施形態のカバー70においては、カバー70の基端部70Bには、鉛直下方に延在する第2溝92が形成されているので、カバー70の基端部70Bまで誘導した処理液を、基端部70Bから一筋に流し落とすことができるので、処理液を周囲に飛散させずに済み、また、第2溝92の下方に図示しない受け容器を配置すれば、処理液の回収及び排液も容易になる。
【0062】
また、本実施形態の洗浄モジュール60においては、アーム本体62と、アーム本体62に取り付けられたカバー70と、を有し、図6に示すように、アーム本体62は、カバー70から露出した下面62bを有し、アーム本体62の下面62bの少なくとも一部は、アーム本体62の短手方向における一方の側端縁62b1から他方の側端縁62b2に向かって低くなっている。この構成によれば、アーム本体62の下面62bに付着した処理液の液切れをよくすることができる。
【0063】
また、本実施形態の洗浄モジュール60においては、図2に示すように、アーム本体62は、処理液(2流体)を使う基板Wの上方に位置する処理位置P1と、基板Wの上方から退避する退避位置P2との間で移動可能であり、図6に示すように、アーム本体62の下面62bの他方の側端縁62b2は、アーム本体62が退避位置P2に位置するとき、処理領域に対し、一方の側端縁62b1よりも離れているので、アーム本体62の下面62bを伝う処理液を、基板Wから離れ、処理液の付着が問題とならない位置に流し落とすことができる。
【0064】
このように、上述した本発明の一態様によれば、基板処理装置1の洗浄モジュール60においてカバー70の上面に付着した処理液が、基板Wなどの処理対象物にこぼれ落ちることを防止することができる。
【0065】
なお、図9に示す変形例のように、アーム本体62が揺動する前に、カバー70を振動させて、カバー70の上面に付着した処理液を積極的に流し落としてもよい。図9に示す例では、制御部50(図1参照)が、アーム本体62を揺動する前に、揺動軸63を微小角度で正転反転させ、カバー70を微小振動させている。あるいは、カバー70に振動子(振動モーター、超音波振動子など)を取り付けて、アーム本体62が揺動する前に、カバー70を微小振動させてもよい。または、洗浄モジュール60やその周囲を洗浄する際(例えば、ノズル61内部を洗浄するダミーディスペンス処理をする際、洗浄モジュール60が配置された洗浄室を洗浄する際など)、その洗浄が終わった後に、カバー70を微小振動させてもよい。
【0066】
以上、本発明の好ましい実施形態を記載し説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、特許請求の範囲によって制限されている。
【0067】
例えば、上記実施形態においては、カバー70の上面に第1溝91が形成される(仮にAとする)と共に、カバー70の上面がカバー70の長手方向における先端部70Aから基端部70Bまで、カバー70の全体に亘って下方に傾斜している(仮にBとする)構成について説明したが、A及びBのいずれか一方の構成であっても、カバー70の上面に付着した処理液の処理対象物へのこぼれ落ちを防止する作用効果は得られる。なお、Bの構成においては、カバー70の上面が、カバー70の長手方向の全体に亘って単一の傾斜面によって形成される構成を採用してもよい。
【0068】
また、例えば、上記実施形態では、第1溝91を形成する一対の傾斜面90が、カバー70の両側端縁70a,70bに連設されている構成について説明したが、例えば、一対の傾斜面90が、短手方向においてカバー70の両側端縁70a,70bよりも内側に形成されていてもよい。つまり、カバー70の上面の一部に、短手方向において、両側端縁70a,70bと同じ高さの平面部が形成されていてもよい。
また、例えば、第1溝91は、断面視V字状の溝だけでなく、断面視凹状やU字状の溝であってよい、また、第1溝91は、カバー70の短手方向において間隔をあけて、あるいは隣接して、複数(複数列)形成してもよい。
【0069】
また、例えば、上記実施形態では、2流体ジェット型の洗浄モジュール60のアーム本体62に、カバー70を取り付けた構成について説明したが、この構成に限定されない。本発明に係るカバーは、基板処理装置1の揺動部品全般に適用可能である。
例えば、基板洗浄装置31においては、他の洗浄形態のペンシルスポンジ型の洗浄モジュールにおいて、基板Wをスクラブ洗浄する洗浄部材が先端部に設けられたアーム本体(例えば、特開2017-147334号公報の図9、10に記載の先端部にペン型洗浄具108を設けたアーム115)に、本発明に係るカバーを取り付けてもよい。
また、例えば、図1に示す基板研磨装置21においては、トップリング24、研磨液供給ノズル25、ドレッサ26、アトマイザ27などの揺動部品において、本発明に係るカバーを取り付けてもよい。
なお、基板洗浄装置31において「処理液を使う処理領域」とは基板Wの上面(図2参照)のことであるが、基板研磨装置21において「処理液を使う処理領域」とは、研磨パッド22の上面(図1参照)のことである。
【0070】
また、例えば、上記実施形態では、本発明の基板洗浄装置として、CMP装置を例示したが、CMP装置以外の装置(例えば、裏面研磨装置、ベベル研磨装置、エッチング装置、あるいはめっき装置)であってもよい。
【符号の説明】
【0071】
1 基板処理装置
60 洗浄モジュール(揺動部品)
61 ノズル
62 アーム本体
62b 下面
62b1 側端縁
62b2 側端縁
70 カバー
70a 両側端縁
70A 先端部
70b 両側端縁
70B 基端部
71 傾斜面
72 傾斜面
73 傾斜面
90 傾斜面
91 第1溝
92 第2溝
P1 処理位置
P2 退避位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9