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特許7187845印刷サーバ、画像形成装置、プログラム、印刷システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-05
(45)【発行日】2022-12-13
(54)【発明の名称】印刷サーバ、画像形成装置、プログラム、印刷システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20221206BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20221206BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20221206BHJP
【FI】
G06F3/12 338
B41J29/42 F
H04N1/00 127A
G06F3/12 303
G06F3/12 367
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2018127068
(22)【出願日】2018-07-03
(65)【公開番号】P2020008954
(43)【公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-05-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 健介
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-026910(JP,A)
【文献】特開2010-167627(JP,A)
【文献】特開2015-042476(JP,A)
【文献】特開2015-104863(JP,A)
【文献】特開2013-110470(JP,A)
【文献】特開2006-260023(JP,A)
【文献】特開2006-155634(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/09- 3/12
B41J 29/00- 29/70
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段と、を有し、
前記グループ識別情報検出手段は、前記受信手段が受信した印刷ジョブに含まれるプリンタドライバの名称から前記グループ識別情報を検出することを特徴とする印刷サーバ。
【請求項2】
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段と、を有し、
前記印刷ジョブ提供手段は、ユーザの識別情報にユーザが所属するグループが対応付けられたユーザ情報記憶部を参照して、前記ジョブ一覧要求を送信した前記第2のユーザの識別情報に対応付けられた、前記第2のユーザが所属する前記第1のグループを特定し、
グループの階層構造に関する情報が記憶されたグループ情報記憶部を参照して、前記第1のグループと所定の階層構造にある前記第2のグループを特定することを特徴とする印刷サーバ。
【請求項3】
前記グループ識別情報検出手段が、前記受信手段が受信した印刷ジョブに含まれるプリンタドライバの名称から前記グループ識別情報を検出できない場合、
前記印刷ジョブ蓄積手段は、前記印刷ジョブを送信した前記第1のユーザの識別情報に対応付けて印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部に蓄積させることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷サーバ。
【請求項4】
前記印刷ジョブ提供手段は、前記第1のグループよりも下位の階層構造にある前記第2のグループを特定することを特徴とする請求項2に記載の印刷サーバ。
【請求項5】
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段と、を有する印刷サーバと、ネットワークを介して通信する画像形成装置であって、
前記印刷サーバに前記第2のユーザの識別情報を送信して、前記印刷サーバから送信された印刷ジョブを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記印刷ジョブを操作パネルに表示する表示手段と、を有し、
前記取得手段は、前記印刷サーバから取得する印刷ジョブと共に、印刷ジョブ記憶部において前記グループ識別情報が対応付けられていたか否かを取得し、
前記グループ識別情報が対応付けられている印刷ジョブと前記グループ識別情報が対応付けられていない印刷ジョブをマージするマージ手段を有し、
前記表示手段は前記マージ手段がマージした複数の印刷ジョブを操作パネルに表示することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記グループ識別情報が対応付けられている印刷ジョブと前記グループ識別情報が対応付けられていない印刷ジョブを混在して表示するか否かの設定を保持する設定保持部を有し、
前記マージ手段は、前記設定保持部に混在して表示するという設定が保持されている場合、前記グループ識別情報が対応付けられている印刷ジョブと前記グループ識別情報が対応付けられていない印刷ジョブをマージし、
前記マージ手段は、前記設定保持部に混在して表示するという設定が保持されていない場合、前記グループ識別情報が対応付けられている印刷ジョブと前記グループ識別情報が対応付けられていない印刷ジョブをマージせず、
前記表示手段は、前記グループ識別情報が対応付けられている印刷ジョブと前記グループ識別情報が対応付けられていない印刷ジョブを別々に表示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
印刷サーバを、
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段、として機能させ、
前記グループ識別情報検出手段は、前記受信手段が受信した印刷ジョブに含まれるプリンタドライバの名称から前記グループ識別情報を検出するためのプログラム。
【請求項8】
印刷サーバを、
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段、として機能させ、
前記印刷ジョブ提供手段は、ユーザの識別情報にユーザが所属するグループが対応付けられたユーザ情報記憶部を参照して、前記ジョブ一覧要求を送信した前記第2のユーザの識別情報に対応付けられた、前記第2のユーザが所属する前記第1のグループを特定し、
グループの階層構造に関する情報が記憶されたグループ情報記憶部を参照して、前記第1のグループと所定の階層構造にある前記第2のグループを特定するためのプログラム。
【請求項9】
ネットワークを介して通信する印刷サーバと画像形成装置とを有する印刷システムであって、
前記印刷サーバは、
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段と、を有し、
前記グループ識別情報検出手段は、前記受信手段が受信した印刷ジョブに含まれるプリンタドライバの名称から前記グループ識別情報を検出し、
前記画像形成装置は、
前記印刷サーバに前記第2のユーザの識別情報を送信して、前記印刷サーバから送信された印刷ジョブを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記印刷ジョブを操作パネルに表示する表示手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項10】
ネットワークを介して通信する印刷サーバと画像形成装置とを有する印刷システムであって、
前記印刷サーバは、
ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、
前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、
ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段と、を有し、
前記印刷ジョブ提供手段は、ユーザの識別情報にユーザが所属するグループが対応付けられたユーザ情報記憶部を参照して、前記ジョブ一覧要求を送信した前記第2のユーザの識別情報に対応付けられた、前記第2のユーザが所属する前記第1のグループを特定し、
グループの階層構造に関する情報が記憶されたグループ情報記憶部を参照して、前記第1のグループと所定の階層構造にある前記第2のグループを特定し、
前記画像形成装置は、
前記印刷サーバに前記第2のユーザの識別情報を送信して、前記印刷サーバから送信された印刷ジョブを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した前記印刷ジョブを操作パネルに表示する表示手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷サーバ、画像形成装置、プログラム、及び、印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが印刷サーバに予め印刷ジョブを蓄積しておき、印刷ジョブの印刷時にユーザがMFP(Multifunction Peripherals)に認証情報を入力することでログインすると、MFPがユーザに対応付けられている印刷ジョブを印刷サーバから取得して印刷する印刷方法が知られている。ユーザがMFPまで赴かないと印刷ジョブが印刷されないので文書の機密性を保持できる。このような印刷方式をプルプリント方式という。
【0003】
プルプリント方式では、ユーザは自分が印刷サーバに登録した印刷ジョブしか印刷できない。しかし、例えば、ユーザAが登録した印刷ジョブを、ユーザAを補佐する業務に付いているユーザBに印刷させたい場合がある。このような要望に対しては委譲印刷という仕組みが考案されている。委譲印刷とは、ユーザAとユーザBが印刷サーバ側で予め対応付けられており、ユーザBの認証が成功するとユーザAが登録した印刷ジョブをユーザBが印刷できる印刷の仕組みである。
【0004】
委譲印刷を更に発展させ、グループ内のユーザであれば印刷ジョブの印刷を許可するグループ印刷も知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、グループ間で印刷ジョブを共有するために、ユーザが所属するグループのジョブをグループの他のユーザと共有するシステムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の印刷方法では、グループの階層構造に基づく印刷が困難であるという問題がある。例えば、グループGの下位にグループG1があり、グループG1に所属するユーザがグループGに所属するユーザにも印刷ジョブの実行を許可したい場合、グループG1に所属するユーザはグループG1とグループGのそれぞれに印刷ジョブを登録する必要がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、グループの階層構造に基づく印刷が可能な印刷サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題に鑑み、本発明は、ネットワークを介して第1のユーザの情報処理装置から送信された印刷ジョブのジョブ情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した印刷ジョブから前記第1のユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報を検出するグループ識別情報検出手段と、前記グループ識別情報検出手段が検出した前記グループ識別情報を印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ記憶部に蓄積させる印刷ジョブ蓄積手段と、ネットワークを介して送信された印刷ジョブのジョブ一覧要求に対し、ジョブ一覧要求を送信した第2のユーザの識別情報に基づいて、前記第2のユーザが所属する第1のグループと前記第1のグループと所定の階層構造にある第2のグループを特定し、前記第1のグループ又は前記第2のグループを識別する前記グループ識別情報が対応付けられた印刷ジョブを画像形成装置に提供する印刷ジョブ提供手段と、を有し、前記グループ識別情報検出手段は、前記受信手段が受信した印刷ジョブに含まれるプリンタドライバの名称から前記グループ識別情報を検出することを特徴とする印刷サーバを提供する。
【発明の効果】
【0008】
グループの階層構造に基づく印刷が可能な印刷サーバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】印刷システムがグループの階層構造に基づいて印刷する動作の概略を説明する図の一例である。
図2】印刷システムの構成図の一例である。
図3】コンピュータシステムの一例のハードウェア構成図である。
図4】MFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】PC、印刷サーバ、及びMFPの機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
図6】論理プリンタの一例を示す図である。
図7】印刷ジョブの蓄積時の動作を説明するシーケンス図の一例である。
図8】印刷ジョブの蓄積処理を説明するシーケンス図の一例である。
図9】印刷ジョブの実行時の動作を説明するシーケンス図の一例である。
図10】MFPが操作パネルに表示するジョブ一覧の一例を示す図である。
図11】グループ名の引き継ぎDBの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
<動作の概略>
図1は、本実施形態の印刷システム100がグループの階層構造に基づいて印刷する動作の概略を説明する図の一例である。なお、印刷システム100の構成については後に詳細に説明する。印刷システム100では一般的なプルプリントだけでなく、ユーザが所属するグループのユーザであれば互いに印刷ジョブを印刷できるグループ印刷に対応している。
【0012】
ユーザが印刷を行う場合、従来から論理プリンタ(プリンタドライバ)33を利用して印刷ジョブを投入する。ユーザがグループ印刷を行いう場合も同様に、ユーザはグループ用の論理プリンタ33を利用して印刷ジョブを投入する。本実施形態ではユーザが使用するPC30(Personal Computer)に従来の論理プリンタ(ユーザだけが印刷できる論理プリンタ)33aに加えグループ用の論理プリンタ33b、33c等(論理プリンタの数は3に限られない)が用意されている。図1では、1つのグループに相当する例えば1係の論理プリンタ33bがPC30にインストールされている。論理プリンタ33cはユーザAが関係する別のグループxの論理プリンタである。
【0013】
グループの階層構造として、1係は1課の下位のグループである。
【0014】
また、図1では説明の便宜上、
・ユーザAが1係
・ユーザBが1課
に所属している。
【0015】
(1)ユーザA(第1のユーザ)がPC30から従来の論理プリンタ33aと1係の論理プリンタ33bでそれぞれ印刷ジョブを印刷サーバ70に登録した。印刷サーバ70では、ユーザAの印刷ジョブと、1係の印刷ジョブが登録される。
【0016】
(2)ユーザAがMFP50(Multifunction Peripherals:多機能周辺装置)にログインした場合、MFP50はユーザAの印刷ジョブを表示する。また、ユーザAが所属するグループである1係を印刷サーバ70が確認して1係の印刷ジョブをMFP50に送信するので、MFP50は1係をグループ名とする印刷ジョブを表示する。したがって、ユーザAは所属するグループである1係の印刷ジョブを印刷できる。
【0017】
(3)ユーザB(第2のユーザ)がMFP50にログインした場合、ユーザBの印刷ジョブは登録されていないのでユーザBの印刷ジョブは表示されない。また、ユーザBが所属する1課は1係の上位のグループなので、印刷サーバ70は1課よりも下位の1係の印刷ジョブをMFP50に送信する。したがって、MFP50は1係の印刷ジョブを表示するので、ユーザBは所属するグループ(1課)だけでなくそれよりも下位の1係の印刷ジョブを印刷できる。
【0018】
このように、本実施形態の印刷システム100では、ユーザが所属するグループの階層構造に基づいて印刷ジョブをMFP50に送信するので、ユーザは所属するグループのプリンタドライバを使用して印刷ジョブを登録すれば、該グループよりも上位のグループに所属するユーザが印刷ジョブを印刷できる。従来のグループ印刷においてユーザAがユーザBと印刷ジョブを共有する場合、1課に対応付けて印刷ジョブを投入すること(グループごとに印刷ジョブを登録すること)必要であったが、本実施形態では印刷ジョブの登録に要する作業を低減できる。
【0019】
<用語について>
第1のユーザは印刷ジョブを登録するユーザをいい、第2のユーザは印刷ジョブを実行するユーザをいう。第1のユーザと第2のユーザが同じ場合もある。
【0020】
ユーザが所属するグループとは、ユーザがグループの一員であることをいう。所属は組織側が決定するものとする。本実施形態ではユーザ情報DBに登録されたユーザとグループの関係により所属先のグループが特定される。
【0021】
グループとは、ユーザの集まりである。例えば、組織上の部、課、係がグループの一例として挙げられる。
【0022】
グループの階層構造とは各グループが段階的に層をなす場合の層と層の関係を言う。
【0023】
<システム構成例>
図2を用いて、印刷システム100について説明する。図2は、印刷システム100の構成図の一例である。印刷システム100はネットワークNに接続されたPC30、MFP50及び印刷サーバ70を有する。
【0024】
ネットワークNは、LANやインターネットなどの一般的なネットワークが想定されている。LANは例えばMFP50やPC30が配置されている社内などの施設内のLANである。ネットワークNには、広域イーサネット(登録商標)や複数のLANから成るWANが含まれていたりしてもよい。ネットワークは、一部又は全体が無線化されていてもよい。無線のネットワークには、無線LAN、WiMAXの他、3G,4G、5Gなどの携帯電話網が含まれてよい。
【0025】
PC30は、ユーザが操作して印刷ジョブを印刷サーバ70に登録する情報処理装置である。印刷ジョブの登録を印刷ジョブの投入という場合がある。PC30上ではアプリケーションソフトウェアが起動されており、アプリケーションソフトウェアが作成した文書データを有している。プリンタドライバは文書データを印刷ジョブ(PDL(Page Description Language)データで記述された印刷データと印刷設定)に変換して印刷サーバ70に送信する。あるいは、印刷サーバ70が扱うことができる文書データであれば、文書データのまま送信してもよい。本実施形態では印刷ジョブと文書データを区別することなく印刷ジョブとして説明する。
【0026】
PC30は、PCの他、例えば、タブレット端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ウェアラブルコンピュータなどである。PC30はプリンタドライバが動作する装置又は機器であればよい。この他、テレビ会議端末、電子黒板、プロジェクタ、カーナビゲーション端末、カメラ、又は、ゲーム機等でもよい。
【0027】
印刷サーバ70は、プルプリント方式による印刷ジョブの管理、提供を行う情報処理装置である。印刷ジョブとは印刷対象の印刷データと部数やカラーなどの印刷設定を含み、MFP50が行う1つの印刷処理の対象となる情報である。本実施形態では印刷ジョブに論理プリンタ33の名称(プリンタドライバの名称又はプリンタアイコンの名称)が含まれる。
【0028】
印刷サーバ70は情報処理装置としての機能を有していればよい。また、印刷サーバ70がない形態も考えられる。この場合、MFP50が印刷サーバ70を兼ねる形態となる。
【0029】
なお、印刷サーバ70は、オンプレミスのサーバであってもよいし、クラウドサービスとして提供されるサーバでもよい。印刷サーバ70は、印刷サーバ70以外の機能を有していてもよい。また、印刷サーバ70が複数、存在してもよい。また、いわゆる仮想化技術により仮想化されていてもよい。
【0030】
MFP50は、印刷サーバ70のクライアント機能をもつ装置である。MFP50は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、及びスキャナ機能等を有するため複合機と呼ばれることも多い。また、プリンタ機能に着目して画像形成装置、プリンタと呼ばれてもよい。また、複写機、コピー機等と呼ばれる場合がある。なお、MFP50は印刷ジョブを実行する機能(画像形成機能)を有していればよく、スキャナ機能やファクシミリ機能などの機能を有さなくてもよい。
【0031】
<ハードウェア構成例>
続いて、本実施形態の印刷システム100における印刷サーバ70、PC30、及び、MFP50のハードウェア構成について説明する。
【0032】
<<印刷サーバ、PCのハードウェア構成例>>
印刷サーバ70及びPC30は、例えば図3に示すハードウェア構成のコンピュータシステムにより実現される。図3は本実施形態に係るコンピュータシステム300の一例のハードウェア構成図である。
【0033】
図3に示したコンピュータシステム300は、入力装置201、表示装置202、外部I/F203、RAM(Random Access Memory)204、ROM(Read Only Memory)205、CPU(Central Processing Unit)206、通信I/F207、及びHDD(Hard Disk Drive)208などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
【0034】
入力装置201はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置202はディスプレイなどを含み、コンピュータシステム300による処理結果を表示する。
【0035】
通信I/F207はコンピュータシステム300を社内ネットワーク及びインターネット等に接続させるインタフェースである。これにより、コンピュータシステム300は通信I/F207を介してデータ通信を行うことができる。
【0036】
HDD208はプログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラムやデータには、例えばコンピュータシステム300全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトなどがある。HDD208は格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステム及び/又はDB(データベース)により管理している。
【0037】
外部I/F203は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203aなどがある。これにより、コンピュータシステム300は外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aにはフレキシブルディスク、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、SDメモリカード(SD Memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)などがある。
【0038】
ROM205は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM205には、コンピュータシステム300の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM204は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。
【0039】
CPU206は、ROM205やHDD208などの記憶装置からプログラムやデータをRAM204上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータシステム300全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0040】
なお、印刷サーバ70はクラウドコンピューティングに対応していてよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される利用形態をいう。
【0041】
<<MFPのハードウェア構成例>>
図4は、MFPのハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、MFPは、本体装置10と、操作部20と、を備える。本体装置10と操作部20は、専用の通信路29を介して相互に通信可能に接続されている。通信路29は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。
【0042】
なお、本体装置10は、操作部20で受け付けた操作に応じた動作を行うことができる。また、本体装置10は、PC10等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
【0043】
次に、本体装置10のハードウェア構成について説明する。図4に示すように、本体装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、通信I/F(Interface)15と、接続I/F16と、エンジン部17と、を備え、これらがシステムバス18を介して相互に接続されている。説明の便宜上、図4では、本体装置10がHDD14を有している構成を例に挙げて説明したが、例えばHDD14を有していない構成(例えばフラッシュメモリを有する構成)もあり得る。
【0044】
CPU11は、本体装置10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12又はHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体装置10全体の動作を制御し、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及びプリンタ機能などの各種機能を実現する。
【0045】
通信I/F15は、ネットワークNと接続するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路29を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。
【0046】
エンジン部17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及び、プリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。例えば、原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクス通信を行うファクス部などを備えている。更に、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
【0047】
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図4に示すように、操作部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信I/F25と、接続I/F26と、操作パネル27と、を備え、これらがシステムバス28を介して相互に接続されている。説明の便宜上、図4では、操作部20はフラッシュメモリ24を有している構成を例に挙げて説明したが、例えばフラッシュメモリ24を有していない構成もあり得る。
【0048】
図4に示す構成から明らかなように、操作部20及び本体装置10はコンピュータ又は情報処理装置の機能を有している。
【0049】
<機能について>
次に、図5を用いてPC30、印刷サーバ70、及びMFP50の機能について説明する。図5は、PC30、印刷サーバ70、及びMFP50の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。
【0050】
<<PC>>
PC30は、第1通信部31、ジョブ情報生成部32、及び論理プリンタ33を有する。PC30が有するこれら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、HDD208からRAM204に展開されたプログラムに従ったCPU206からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
【0051】
第1通信部31は、印刷サーバ70と各種の情報を送受信する。本実施形態では、印刷ジョブを印刷サーバ70に送信する。
【0052】
ジョブ情報生成部32は、論理プリンタ33の主にプリンタドライバを使用して、ユーザによる文書の印刷操作に応じて印刷ジョブを生成する。印刷ジョブは、文書などの印刷データと印刷設定を含む。印刷データは、文書などのテキストなどの他、ビットマップ、JPEG、GIFなどの低次イメージデータを含むことができるし、また描画コードを含むEMF、PostScript(登録商標)、PDFなどの高次イメージデータを含むこともできる。印刷設定は、用紙サイズ、部数、印刷範囲、片面・両面、集約、縮小・拡大、マージン設定、カラー・モノクロなど、印刷の設定に関する情報である。
【0053】
本実施形態のジョブ情報生成部32は論理プリンタ33の名称を印刷ジョブに含める。印刷ジョブに含まれる態様でなく、論理プリンタ33の名称は印刷ジョブに添付されてもよい。本実施形態では論理プリンタ33の名称はプリンタドライバの名称又はプリンタアイコンの名称と同じものとする。
【0054】
論理プリンタ33は、MFP50に関する情報が対応付けられたPC30上のプリンタである。ユーザはMFP50をプリンタアイコンで認識するので、プリンタアイコンを論理プリンタ33とみなしてよい。論理プリンタ33は、プリンタドライバがインストールされると生成される。論理プリンタ33はMFP50と対応付けられるが、プルプリント方式の場合、印刷ジョブの投入先は印刷サーバ70であるため、論理プリンタ33は印刷サーバ70とポート(IPアドレス、USBポートなど)などで対応付けられる。
【0055】
また、論理プリンタ33はインストールされたプリンタドライバの名称を保持している。また、論理プリンタ33の名称はプリンタアイコンの名称として表示される。したがって、ユーザは論理プリンタ33の名称によりこの論理プリンタ33で印刷できるMFP50又は印刷サーバ70を把握できる。
【0056】
論理プリンタ33の名称はプリンタドライバで印刷できる機種名を含む場合が多い。プルプリント方式では、印刷サーバ70に蓄積された印刷ジョブがどのMFP50で印刷されるのか、印刷ジョブの投入時には不明である。このため、好ましくは機種共通のプリンタドライバが使用される。機種共通のプリンタドライバとは、機種が異なってもMFP50が共通に有する機能を利用して印刷する印刷ジョブを生成することができるプリンタドライバである。
【0057】
本実施形態ではユーザがユーザ自身で印刷する従来の論理プリンタ33に加え、ユーザが所属する1つ以上のグループの論理プリンタ33がインストールされている。また、論理プリンタ33の名称にはグループ名が含まれている。詳細は図6にて説明する。
【0058】
<<印刷サーバ>>
印刷サーバ70は、第2通信部71、グループ情報抽出部72、印刷ジョブ蓄積部73、ユーザ認証部74、及び、所属グループ検索部75を有している。印刷サーバ70が有するこれら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、HDD208からRAM204に展開されたプログラムに従ったCPU206からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
【0059】
また、印刷サーバ70は図3に示されたHDD208やRAM204に構築されるユーザ情報DB76、印刷ジョブ情報DB77、及び、グループ情報DB78を有している。まずこれらについて説明する。
【0060】
【表1】
表1は、ユーザ情報DB76に記憶されているユーザ情報の一例を模式的に示す。表1に示すように、ユーザ情報DB76にはユーザID、ユーザ名、グループ名、及び、グループID(グループ識別情報の一例)の各項目が登録されている。ユーザIDはユーザを特定又は識別する識別情報である。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。ユーザ名はユーザの名称(氏名やニックネームなど)である。グループ名はユーザが所属するグループの名称(部、課、係等)である。グループIDはグループを特定又は識別する識別情報である。なお、1人のユーザに複数のグループ名が対応付けられているのは、2つのグループの役割を兼務した状態を示している。
【0061】
【表2】
表2は、印刷ジョブ情報DB77に記憶されている印刷ジョブ情報の一例を模式的に示す。印刷ジョブ情報DB77には、ジョブID、ユーザ名、グループ名、及び、印刷ジョブの各項目を有する。ジョブIDは印刷ジョブを特定又は識別するための識別情報である。ユーザ名は印刷ジョブを投入したユーザのユーザ名である。グループ名はグループ印刷の印刷ジョブを投入した場合にのみ設定され、ユーザが使用した論理プリンタ33から抽出されたグループ名が登録される。つまり、ユーザが所属するグループのグループ名である。図6にて説明されるように、グループ名は論理プリンタ33の名称(上記のように、プリンタドライバ又はプリンタアイコンの名称)から取得される。印刷ジョブは印刷対象のファイル名である。
【0062】
【表3】
表3は、グループ情報DB78に記憶されているグループ情報を模式的に示す。グループ情報は、グループ間の階層構造に関する情報である。表3はあくまで一例であるが、本部の下位に1課と2課があり、1課の下位に1係と2係があり、2課の下位に3係がある。また、本部には本部に付随する本部付がある。本部付きは本部の下位であるが、1課、2課の上位に相当しない。1課、2課のユーザが蓄積した印刷ジョブは本部付に所属するユーザには印刷されない。
【0063】
グループ名の下にはグループIDが設定されており、グループ名とグループIDが対応付けられている。
【0064】
印刷サーバ70はグループ情報DB78を参照することで、ユーザが所属するグループよりも下位のグループを特定し、このグループ名が対応付けられた印刷ジョブをMFP50に配信する。
【0065】
なお、グループ情報DB78は印刷サーバ70が有していてもよいし、ユーザを認証する処理を行う認証サーバがグループ情報DB78を有しておき、その複製を印刷サーバ70が取得したものでもよい。
【0066】
(印刷サーバの各機能)
続いて、印刷サーバ70が有する各機能について説明する。第2通信部71は、PC30又はMFP50と各種の情報を送受信する。PC30からは印刷ジョブを受信し、MFP50からはジョブ一覧要求を受信してジョブ一覧をMFP50に送信する。
【0067】
ユーザ認証部74は、認証情報によりユーザを認証する。例えば、PC30又はMFP50から送信されたユーザIDとパスワードを認証サーバに送信して、認証サーバからユーザIDとパスワードの組み合わせが登録されているか否かに基づく認証結果を取得する。同様の判断を印刷サーバ70が行ってもよい。また、認証情報は、IDカードの情報、又は、生体認証情報などでもよい。
【0068】
グループ情報抽出部72は、PC30から投入された印刷ジョブの論理プリンタ33の名称に含まれるグループ名を抽出し、グループ名を印刷ジョブ蓄積部73に送出する。印刷ジョブ蓄積部73は、グループ名を印刷ジョブに追加して、印刷ジョブ情報DB77に蓄積する。
【0069】
所属グループ検索部75は、印刷時に、認証が成功したユーザが所属するグループ名をユーザ情報DB76から検索する。ユーザのグループ名が分かるとグループ情報DB78を検索して、ユーザが所属するグループよりも下位のグループ名を取得する。そして、ユーザが所属するグループ名とそれよりも下位のグループ名が対応付けられた印刷ジョブを印刷ジョブ情報DB77から取得する。
【0070】
<<MFP>>
MFP50は、第3通信部51、ジョブ一覧取得部52、ジョブ取得部53、操作受付部54、ジョブ一覧マージ部55、ジョブ一覧混在表示設定保持部56、及び、表示制御部57、を有している。MFP50が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HDD14からRAM13に展開されたプログラムに従ったCPU11からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラムは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。なお、操作部20が機能を有していてもよい。
【0071】
第3通信部51は、印刷サーバ70と各種の情報を送受信する。本実施形態では、ジョブ一覧要求を印刷サーバ70に送信して、ジョブ一覧を印刷サーバ70から受信する。
【0072】
操作受付部54は、MFP50に対するユーザの各種の操作及び入力を受け付ける。例えば、認証情報の入力、及び、印刷ジョブの選択等を受け付ける。表示制御部57は操作パネルに各種の情報を表示する。例えば、印刷ジョブの一覧を表示する。
【0073】
ジョブ一覧取得部52は、ユーザの認証が成功するとユーザIDを指定してジョブ一覧を印刷サーバ70に要求し、印刷サーバ70からジョブ一覧を取得する。表示制御部57は例えば、投入日時の新しい順に印刷ジョブをソートして操作パネルに表示する。
【0074】
ジョブ一覧混在表示設定保持部56は、混在表示モードか否かを保持している。混在表示モードは、ユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループの印刷ジョブ(及び、ユーザが所属するグループより下位のグループの印刷ジョブを含む。以下同。)をマージして表示するという設定である。
【0075】
ジョブ一覧マージ部55は、混在表示モードである場合に、ユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブをマージする。マージとは2つ以上のデータを1つのデータに結合することをいう。この場合も表示制御部57は投入日時の新しい順に印刷ジョブをソートして操作パネルに表示する。
【0076】
混在表示モードでない場合、ジョブ一覧マージ部55はマージを行わない。表示制御部57は別々のタブでユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブをそれぞれ表示する。
【0077】
ジョブ取得部53は、第3通信部51を介して、ジョブ一覧からユーザが選択した印刷ジョブを印刷サーバ70に要求して、印刷ジョブを取得する。これにより、MFP50は印刷ジョブの実行を開始する。
【0078】
<論理プリンタについて>
図6は、論理プリンタ33の一例を示す図である。PC30はプリンタドライバがインストールされているMFP50の論理プリンタ33をPC30の所定の画面に表示する。また、ワープロソフトウェアなどのアプリケーションソフトにおいて、ユーザが印刷設定を行うための操作を行うと、プリンタドライバがインストールされているMFP50の論理プリンタ33が表示される。本実施形態では印刷ジョブを登録する印刷サーバの論理プリンタ33が表示される。
【0079】
図6では論理プリンタ33として、アイコン501と、論理プリンタ33の名称502が表示されている。論理プリンタ33の名称502にはグループ名が含まれている。図6の例では、「GR=(Group1)PRT-company PCL6 UniversalDriver V4.12」と表示されている。
GR=(Group1):グループ名
PRT-company:MFP50のメーカー名(企業名)
PCL6:PDL(Printer Description Language)の名称
UniversalDriver:プリンタドライバの名称(ユニバーサルドライバは機種共通ドライバである)
V4.12:プリンタドライバのバージョン
この論理プリンタ33の名称502は印刷ジョブと共にPC30から印刷サーバ70に送信される。論理プリンタ33の名称502にはグループ名が含まれているので、印刷サーバ70のグループ情報抽出部72はグループ名を抽出できる。具体的には、論理プリンタ33の名称に、「GR=(グループ名) 」のように、先頭にGR=(○○○)があった場合に、カッコの中の「○○○」を抽出し、グループ名として検出する。ジョブ投入の際にグループ名を検出できた場合は、印刷ジョブ蓄積部73は印刷ジョブ情報DB77にグループ名を付加して蓄積する。
【0080】
このような仕組みによれば、ユーザはグループ印刷を行う場合、所属するグループの論理プリンタ33を選択すればよいため、ユーザ自身の印刷とグループ印刷の切り替えが容易である。
【0081】
<動作手順>
<<ジョブ蓄積時>>
図7は、印刷ジョブの蓄積時の動作を説明するシーケンス図の一例である。図7の処理はユーザが印刷ジョブを投入する際に実行される。
【0082】
S1:ユーザ(第1のユーザ)は印刷サーバ70にログインする操作をPC30に入力する(認証情報を入力する)。PC30の操作受付部54はログイン操作(認証情報)を受け付け、第1通信部31が認証情報を含むログイン要求を印刷サーバ70に送信する。
【0083】
S2:印刷サーバ70の第2通信部71はログイン要求を受信し、ユーザ認証部74がユーザを認証する。ここでは認証が成功したものとする。
【0084】
S3:次に、ユーザは印刷ジョブを印刷サーバ70に投入するため論理プリンタ33を選択して、論理プリンタ33の名称を含む印刷ジョブを印刷サーバ70に送信する。このように、ユーザは、ユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループ(第1のグループの一例)と下位のグループ(第2のグループの一例)の印刷ジョブのどちらを投入するかを、論理プリンタ33を選択することで切り替えることができる。
【0085】
S4:印刷サーバ70の第2通信部71は印刷ジョブを受信し、グループ情報抽出部72が論理プリンタ33の名称からグループ名の抽出を試みる。この処理の詳細は図8にて説明する。ここではグループ印刷の印刷ジョブが印刷ジョブ情報DB77に蓄積されたものとする。
【0086】
S5:印刷ジョブの第2通信部71は印刷ジョブの蓄積完了をPC30に送信する。
【0087】
図8は、印刷ジョブの蓄積処理を説明するシーケンス図の一例である。図8の処理は、図7のステップS4にて実行される。
【0088】
まず、グループ情報抽出部72は、論理プリンタ33の名称からグループ名を抽出できるか否かを判断する(S101)。すなわち、先頭に「GR=(○○○)」という文字列があるか否かを判断する。
【0089】
抽出できない場合(S101のNo)、処理はステップS104に進み、ユーザ自身の印刷ジョブとして蓄積される。
【0090】
グループ名を抽出できた場合(S101のYes)、グループ情報抽出部72は抽出したグループ名のグループにユーザが所属しているか否かを判断する(S102)。すなわち、ユーザIDでユーザ情報DB76を検索して取得したグループ名と、論理プリンタ33の名称から抽出したグループ名が一致するか否かを判断する。これにより、所属していないグループの印刷ジョブをユーザが投入することを防止できる。例えば、誤って別のグループに印刷ジョブを登録し情報が漏洩することなどを抑制できる。
【0091】
ステップS102の判断がNoの場合、図8の処理は終了する。
【0092】
ステップS102の判断がYesの場合、印刷ジョブ蓄積部73は、グループ名を印刷ジョブに追加する(S103)。
【0093】
ステップS104において、印刷ジョブ蓄積部73は印刷ジョブを印刷ジョブ情報DB77に蓄積する(S104)。
【0094】
<<印刷ジョブの実行時>>
図9は、印刷ジョブの実行時の動作を説明するシーケンス図の一例である。図9の処理はユーザがMFP50から印刷ジョブを実行する際に実行される。
【0095】
S11:ユーザ(第2のユーザ)はジョブ一覧を要求する操作をMFP50に入力する。MFP50の操作受付部54はユーザの操作を受け付けて、ジョブ一覧取得部52が第3通信部51を介してジョブ一覧要求を印刷サーバ70に送信する。なお、認証によりユーザIDはすでに特定されているか、又は、ジョブ一覧要求時に送信される。
【0096】
S12:印刷サーバ70の第2通信部71はジョブ一覧要求を受信して、まず、所属グループ検索部75がユーザIDで印刷ジョブ情報DB77を検索する。これにより、ユーザ自身の印刷ジョブを検索できる。
【0097】
S13:次に、所属グループ検索部75はユーザ情報DB76をユーザIDで検索して、ユーザが所属するグループ名を特定する。
【0098】
S14:次に、所属グループ検索部75はグループ情報DB78を、ユーザが所属するグループで検索して、ユーザが所属するグループよりも下位のグループを特定する。
【0099】
S15:所属グループ検索部75はユーザが所属するグループ、及び、それよりも下位のグループで印刷ジョブ情報DB77を検索する。
【0100】
S16:ステップS12とS15の検索結果には同じ印刷ジョブが含まれている可能性があるので、所属グループ検索部75は重複を排除する。補足すると、印刷ジョブ情報DB77にユーザ名とグループ名のどちらも登録されている場合、ステップS12とS15で同じ印刷ジョブが重複して検索に適合する。この場合、グループ印刷を優先して残すため、ステップS12の検索結果から重複した印刷ジョブを削除する。
【0101】
S17:印刷サーバ70の第2通信部71はジョブ一覧をMFP50に送信する。送信の際、印刷ジョブごとに、ユーザ自身の印刷ジョブか、ユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブかを識別する情報が添付される。例えば、ユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブの場合はグループ名を付与する。したがって、グループ名がなければユーザ自身の印刷ジョブであり、グループ名があればユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブである。ユーザ自身の印刷ジョブか、ユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブかを識別する情報は、混在表示モードで使用される。
【0102】
S18:MFP50のジョブ一覧取得部52は第3通信部51を介してジョブ一覧を取得し、表示制御部57がジョブ一覧を操作パネルに表示する。
【0103】
図9等の説明では、ユーザが所属するグループよりも下位のグループ名が対応付けられた印刷ジョブが検索されている。しかし、所属グループ検索部75はユーザが所属するグループよりも下位のグループでなく、予め決まった階層関係にあるグループを特定することもできる。例えば、ユーザが所属するグループと同じ階層のグループを特定する。表3のグループ情報DB78では、ユーザが所属するグループが1係とすると2係を特定する。ユーザが所属するグループが1課とすると2課を特定する。1課及び2課に対し下位のグループは特定しない。
【0104】
<ジョブ一覧の表示例>
ジョブ一覧を要求したユーザがユーザAの場合、ユーザ情報DB76によればユーザAは1係(groupe_5)に所属している。1係(groupe_5)には下位のグループがない。印刷ジョブ情報DB77には、ユーザAに対応付けられた「Data1.pdf」があり、1係(groupe_5)に対応付けられた印刷ジョブはない。以上から、ユーザAが要求したジョブ一覧には「Data1.pdf」が表示される。
【0105】
ジョブ一覧を要求したユーザがユーザBの場合、ユーザ情報DB76によればユーザBは3係(groupe_6)と1課(groupe_3)に所属している。3係(groupe_6)には下位のグループがないが、1課(groupe_3)には、1係(groupe_5)、2係(groupe_7)という下位のグループがある。
【0106】
印刷ジョブ情報DB77には、ユーザBに対応付けられた「word1.doc」がある。1課(groupe_3)と1係(groupe_5)に対応付けられた印刷ジョブはなく、2係(groupe_7)に対応付けられた「word2.doc」がある。以上から、ユーザBが要求したジョブ一覧には「word1.doc」と「word2.doc」が表示される。
【0107】
図10は、MFP50が操作パネルに表示するジョブ一覧の一例を示す図である。図10(a)は混在表示モードである場合のジョブ一覧の表示例であり、図10(b)(c)は混在表示モードでない場合のジョブ一覧の表示例である。
【0108】
図10(a)は混在表示モードであるので、ユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブがマージして表示されている。このようにジョブ一覧に表示される印刷ジョブの数が少ない場合、ユーザはタブを切り替える必要がないため便利である。
【0109】
図10(b)は混在表示モードでなく、ユーザジョブのタグ511が選択状態である。このため、ジョブ一覧にはユーザ自身の印刷ジョブが表示されている。図10(c)は混在表示モードでなく、グループジョブのタグ512が選択状態である。このため、ジョブ一覧にはユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブが表示されている。図10(b)(c)のような表示形態は、ジョブ一覧に表示される印刷ジョブの数が多い場合、印刷したい印刷ジョブをユーザ自身の印刷ジョブと、ユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブとで別々に選択できるため便利である。
【0110】
<グループ名が変更になった場合について>
組織変更等によりユーザが所属するグループが変わったり、グループ名が変更になったりする場合は少なくない。このうち、ユーザが所属するグループが変わる場合は、ユーザ情報DB76にも反映されるが、所属するグループが変わる前に蓄積されたグループ印刷の印刷ジョブのグループ名には反映されない。しかし、ユーザ自身はこの印刷ジョブを印刷可能である。また、ユーザが所属するグループが変わる前のグループと上位のグループに所属するユーザは印刷ジョブを印刷可能である。したがって、ほとんど支障はない。
【0111】
グループ名が変更になった場合、ユーザ情報DB76のグループ名が変更されるが、グループ名が変更になる前に蓄積された印刷ジョブは変更前のグループ名で登録されている場合がある。グループ名が変更されると印刷ジョブ情報DB77のグループ名と異なってしますので、ユーザはグループ印刷の印刷ジョブを印刷できない。このような不都合を回避するには、グループ名ではなく(又はグループ名と共に)グループIDを印刷ジョブに対応付けて印刷ジョブ情報DB77に登録することが有効である。
【0112】
ユーザ情報DB76にはグループ名とグループIDが登録されているが、グループ名が変更されてもグループIDは変更しないものとする。したがって、グループ名が変更されても、印刷ジョブ情報DB77をグループIDで検索することで、グループ名変更前の印刷ジョブをグループ名変更後にユーザが印刷できる。
【0113】
グループ名が変更になった場合の別の対応策として、グループ名の引き継ぎDBを用意して置くことが考えられる。
【0114】
図11は、グループ名の引き継ぎDBの一例を示す。グループ名の引き継ぎDBは印刷サーバに設置されるか、又は、印刷サーバがアクセスできるネットワーク上に設置される。
【0115】
グループ名の引き継ぎDBには変更前と変更後のグループ名が対応付けて登録されている。印刷サーバ70はジョブ一覧の要求に対し、ユーザが所属する現在のグループ名をユーザ情報DB76から検索し、更にグループ名の引き継ぎDBから現在のグループ名の変更前のグループ名を検索する。これにより、変更前のグループ名に対応付けられている印刷ジョブを印刷ジョブ情報DB77から取得できる。
【0116】
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の印刷システムは、ユーザが所属するグループの階層構造に基づいて印刷ジョブをMFP50に送信するので、ユーザは所属するグループのプリンタドライバを使用して印刷ジョブを登録すれば、該グループよりも上位のグループに所属するユーザが印刷ジョブを印刷できる。従来のグループ印刷では、グループごとに印刷ジョブの登録が必要であったが、印刷ジョブの登録に要する作業を低減できる。
【0117】
また、ユーザはプリンタドライバ(プリンタアイコン)を選択するという簡単な操作で、ユーザ自身の印刷ジョブを登録するか、グループ印刷の印刷ジョブを登録するかを容易に切り替えることができる。また、混在表示モードの場合は、ユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブをマージして表示でき、混在表示モードでない場合は、ユーザ自身の印刷ジョブと、ユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブを別々に表示できる。
【0118】
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0119】
例えば、本実施形態では印刷サーバ70が印刷ジョブを蓄積し、ユーザ自身の印刷ジョブとユーザが所属するグループと下位のグループの印刷ジョブをMFPに配信したが、同様の処理をMFPが行うことができる。この場合、MFPに印刷ジョブが蓄積され、MFPがユーザ情報DB76、印刷ジョブ情報DB77及びグループ情報DB78を使用すればよい。
【0120】
また、グループ情報抽出部72はグループ識別情報検出手段の一例であり、印刷ジョブ蓄積部73は印刷ジョブ蓄積手段の一例であり、所属グループ検索部75は印刷ジョブ提供手段の一例であり、印刷ジョブ情報DB77は印刷ジョブ記憶部の一例であり、ユーザ情報DB76はユーザ情報記憶部の一例であり、ジョブ一覧取得部52は取得手段の一例であり、表示制御部57は表示手段の一例であり、ジョブ一覧マージ部55はマージ手段の一例であり、ジョブ一覧混在表示設定保持部56は設定保持部の一例であり、グループ情報DB78はグループ情報記憶部の一例であり、第2通信部71は受信手段の一例である。
【符号の説明】
【0121】
30 PC
50 MFP
70 印刷サーバ
100 印刷システム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0122】
【文献】特開2014‐044546号公報
図1
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図8
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