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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-14
(45)【発行日】2022-12-22
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/04 20210101AFI20221215BHJP
   G03B 5/00 20210101ALI20221215BHJP
   G02B 7/08 20210101ALI20221215BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20221215BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20221215BHJP
【FI】
G02B7/04 E
G03B5/00 J
G02B7/08 Z
H04N5/225 700
H04N5/225 100
G03B30/00
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018214182
(22)【出願日】2018-11-14
(65)【公開番号】P2020085913
(43)【公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-10-28
(73)【特許権者】
【識別番号】303046277
【氏名又は名称】旭化成エレクトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
(72)【発明者】
【氏名】井 敬博
(72)【発明者】
【氏名】笠松 新
【審査官】小川 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-058523(JP,A)
【文献】特開2012-189613(JP,A)
【文献】登録実用新案第3189365(JP,U)
【文献】特開2012-208063(JP,A)
【文献】特開2005-331399(JP,A)
【文献】特開平10-062676(JP,A)
【文献】特開2007-278797(JP,A)
【文献】米国特許第08995241(US,B1)
【文献】特開2008-76194(JP,A)
【文献】特開2013-083597(JP,A)
【文献】米国特許第4731579(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0050013(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/04
G03B 5/00
G02B 7/08
H04N 5/225
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズと、
前記レンズを有する移動体に取り付けられ、少なくとも一方向に分極した磁石と、
前記磁石と対向して配置され、かつ前記磁石を前記一方向に移動可能なコイルと、
前記一方向に並んで配置された二つの磁電変換素子を有し、前記一方向と交差する向きに前記磁電変換素子の感磁軸を有する磁気センサと、
前記二つの磁電変換素子が出力する二つの磁場検出信号の和信号、差信号及び比信号の少なくとも一つに基づいて、前記磁石の位置を示す位置検出信号を出力する位置検出部と、
を備え
前記磁石は、前記磁気センサの前記二つの磁電変換素子に対して、それぞれ異なる磁極が対向するように配置されている
カメラモジュール。
【請求項2】
前記磁気センサは、感磁軸が前記一方向と垂直となるように配置される
請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記磁気センサは、前記磁石の下部領域に配置される
請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
駆動信号をコイルに出力して磁場を発生させることにより、前記磁石が取り付けられた移動体を前記一方向に移動させる駆動部と、
前記レンズの目標位置を示す目標位置信号と前記位置検出信号とに基づいて、前記駆動部を制御する制御信号を出力する制御部と、
をさらに備える請求項1から3のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記磁場検出信号をAD変換するAD変換部をさらに備える
請求項1から4のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
前記位置検出部は、
前記差信号が一定となるような係数を演算し、該係数を前記和信号に掛け合わせる演算を行う演算部と、
前記演算部の出力に基づいて、前記磁石の位置を検出して前記位置検出信号を出力する検出部と、
を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項7】
前記位置検出部は、
前記磁気センサの差信号が一定となるように、前記磁気センサの出力値を演算する演算部と、
前記出力値が補正された前記磁気センサから出力される前記和信号に基づいて、前記磁石の位置を検出して前記位置検出信号を出力する検出部と、
を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記磁気センサは前記二つの磁電変換素子として、第1の磁電変換素子と、第2の磁電変換素子とを有しており、
前記位置検出部は、
前記第1の磁電変換素子に接続された第1の増幅部、および前記第2の磁電変換素子に接続された第2の増幅部を有し、前記第1の増幅部の出力信号と前記第2の増幅部の出力信号との差信号が一定となるように増幅率を演算し、かつ前記増幅率で制御された前記第1の増幅部の出力信号と前記第2の増幅部の出力信号との和信号を出力する演算部と、
前記演算部の出力に基づいて、前記磁石の位置を検出して前記位置検出信号を出力する検出部と、
を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記位置検出部は、
前記磁気センサの差信号が一定となるように、前記磁気センサの駆動電圧または駆動電流を制御する磁気センサ駆動制御部と、
前記磁気センサから出力される前記和信号に基づいて、前記磁石の位置を検出して前記位置検出信号を出力する検出部と、
を備える請求項1から5のいずれか1項に記載のカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCDやCMOS等の固体撮像素子を有するモバイルカメラを搭載する携帯電話等の端末が多数存在しており、モバイルカメラに適用される光学系において、瞬時に高精度な位置検出を行うことが可能な位置検出機構が求められている。このような要求に対応するために、磁石の移動方向と平行な方向に2つの磁気センサを並べて配置することで、磁石の位置を検出する位置検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、磁石とコイルと磁気センサとを近接して配置することにより、位置検出用磁石とアクチュエータ用磁石を共用し、磁石と磁気センサとによる位置検出の結果に基づいて、コイルを用いて磁石の位置を移動させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実用新案登録第3189365号
【文献】特開2010-15107号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば特許文献2に示すコイルと磁気センサの配置では、コイルに電流を流すことにより発生した磁場を磁気センサが検出してしまう場合がある。コイルを流れる電流に起因して発生した磁場は、磁石の位置を検出する位置検出装置においてノイズとなり、磁気センサが磁石の正確な位置を検出できなくなる場合がある。
【0006】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、高い検出精度で磁気センサが磁石の位置を検出することが可能なカメラモジュールを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るカメラモジュールは、レンズと、レンズに取り付けられ、少なくとも一方向に分極した磁石と、磁石と対向して配置され、かつ磁石を一方向に移動可能なコイルと、一方向に並んで配置された二つの磁電変換素子を有し、一方向と交差する向きに磁電変換素子の感磁軸を有する磁気センサと、二つの磁電変換素子が出力する二つの磁場検出信号の和信号、差信号及び比信号の少なくとも一つに基づいて、磁石の位置を示す位置検出信号を出力する位置検出部と、を備え、磁石は、磁気センサの二つの磁電変換素子に対して、それぞれ異なる磁極が対向するように配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、高い検出精度で磁石の位置を検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の第一実施形態に係るカメラモジュールの一構成例を模式的に示す外観斜視図及び平面図である。
図2】本発明の第一実施形態に係るカメラモジュールの磁石、コイル及び磁気センサの配置を示す断面模式図である。
図3図3(A)は、基準位置からの磁石の距離と、2つの磁気センサに印加される磁束との関係を示すグラフであり、図3(B)は、基準位置からの磁石の距離と、2つの磁気センサに印加される磁束の和磁束と差磁束の関係とを示すグラフである。
図4】本発明の第一実施形態に係るカメラモジュールを説明するための回路ブロック図である。
図5】本発明の第一実施形態に係るカメラモジュールをより詳細に説明するための回路ブロック図である。
図6】本発明の第二実施形態に係るカメラモジュールの一構成例を模式的に示す外観斜視図である。
図7】本発明の第二実施形態に係るカメラモジュールの磁石、コイル及び磁気センサの配置を示す断面模式図である。
図8】本発明の他の実施形態に係るカメラモジュールを説明するための回路ブロック図である。
図9】本発明の他の実施形態に係るカメラモジュールを説明するための回路ブロック図である。
図10】本発明の他の実施形態に係るカメラモジュールを説明するための回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の具体的な構成について記載されている。しかしながら、このような特定の具体的な構成に限定されることなく他の実施態様が実施できることは明らかである。また、以下の実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態で説明されている特徴的な構成の組み合わせの全てを含むものである。
また、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一部分には同一符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。
【0012】
1.第一実施形態
本発明の第一実施形態に係るカメラモジュールについて、図1から図5を用いて説明する。本実施形態によるカメラモジュール100は、カメラ機能付電子機器に備えられている。本実施形態におけるカメラ機能付電子機器は、例えばスマートフォンなどの携帯電話機器、デジタルカメラ及びデジタルムービーなどである。
【0013】
[カメラモジュールの構成]
図1(A)は、カメラ機能付電子機器に備えられたカメラモジュール100の概略構成を示す斜視図である。図1(A)では、理解を容易にするため、磁気センサSx,Syが取り付けられた筐体4の図示は省略されている。磁気センサSx,Sy、筐体4の詳細は後述する。また、図1(A)には、説明の便宜上、カメラモジュール100に対応付けられたXYZ直交座標系が図示されている。
【0014】
図1(A)に示すように、カメラモジュール100は、薄板長方形状の移動体であるレンズホルダ21と、レンズホルダ21の中央に形成された貫通孔に取り付けられたレンズ22とを有している。また、カメラモジュール100は、レンズ22の下部に、回路基板に電気的に接続されたCMOSイメージセンサ等の撮像素子(不図示)を有している。
図1(B)に示すように、レンズホルダ21は、カメラ機能付電子機器に備えられた筐体4のホルダ取付部41に設けられている。レンズホルダ21は、ホルダ取付部41において、筐体4に対して移動可能に設けられている。
【0015】
カメラモジュール100は、レンズホルダ21の周囲の少なくとも一部に設けられた磁石Mを有している。磁石Mは、磁石Mx、Myで構成されている。磁石Mx、磁石Myは、レンズホルダ21の側面に取り付けられている。磁石Myは、磁石Mxが配置されたレンズホルダ21の側面に直交する側面に配置されている。
【0016】
図1(A)に示すように、レンズホルダ21の基準位置(設計値)において、レンズ22の光軸方向にXYZ直交座標系のZ軸方向が対応付けられている。また、レンズホルダ21の基準位置において、レンズ22の光軸方向に直交する平面にXY座標平面が対応付けられている。本実施形態では、コイルCxによって磁石Mxが動かされる方向である第1の方向として、レンズ22の光軸と垂直な方向(本実施形態においてはX軸方向)が対応付けられている。また、コイルCyによって磁石Myが動かされる方向である第2の方向として、レンズ22の光軸方向と、第1の方向(X軸方向)とに垂直なY軸方向が対応付けられている。
【0017】
すなわち、コイルCxと磁石Mxとが並ぶ方向にX軸方向が対応付けられている。換言すると、X軸方向は、磁石Myの長辺が延在する方向に対応付けられている。磁石Mx側(レンズ22側)からコイルCx側に向かう方向がX軸の正方向である。さらに、コイルCyと磁石Myとが並ぶ方向にY軸方向が対応付けられている。換言すると、Y軸方向は、磁石Mxの長辺が延在する方向に対応付けられている。磁石My側(レンズ22側)からコイルCy側に向かう方向がY軸の正方向である。
【0018】
[カメラモジュールの動作]
本実施形態のカメラモジュール100では、レンズホルダ21に取り付けられた磁石Mx及び磁石Myの位置を検出することにより、レンズ22の位置を特定する。磁石Mxの位置は、磁石Mxの側面に設けられた磁気センサSxにより検出される。磁石Myの位置は、磁石Myの側面に対向して設けられた磁気センサSyにより検出される。磁石Mxの「側面」とは、磁石Mxの外側近傍の位置を示し、具体的には磁石Mxに対してY軸の正方向及び負方向、またはZ軸の正方向及び負方向の位置を示す。また、磁石Mxに対してX軸の正方向又は負方向にずれている場合も含む。磁石Mx及び磁石Myの詳細な配置位置及び位置検出方法については後述する。
【0019】
本実施形態のカメラモジュール100では、磁石Mx(My)と近接して配置されたコイルCx(Cy)にそれぞれ駆動電流を印加することにより、磁石Mx(My)を移動させる。例えば、コイルCxに駆動電流を印加することによりコイルCxの周りに磁場を発生させ、磁場の向きに応じて磁石MxをX軸の正方向又は負方向に移動させることができる。同様に、コイルCyに駆動電流を印加することにより、磁石MyをY軸の正方向又は負方向に移動させることができる。
以下、カメラモジュール100の各部について詳細に説明する。
【0020】
(磁気センサ)
磁気センサSxは、X軸方向を検知方向として、X軸方向における磁石Mxの位置を検知するセンサである。また、磁気センサSyは、Y軸方向を検知方向として、Y軸方向における磁石Myの位置を検知するセンサである。
図1(A)に模式的に示すように、磁気センサSx及び磁気センサSyは、筐体4の底面に取り付けられている。磁気センサSx(第一の磁気センサの一例)は、磁石Mxに対向配置されている。磁石MxがX軸方向に移動することによる磁場の変化により、磁気センサSxの出力電圧が変化する。磁気センサSy(第二の磁気センサの一例)は、磁石Myに対向配置されている。磁石MyがY軸方向に移動することによる磁場の変化により、磁気センサSyの出力電圧が変化する。
【0021】
図2に示すように、磁気センサSxは、X軸方向(第1の方向の一例)に沿って配置された二つの磁電変換素子HEx1、HEx2を有している。磁気センサSxにおいて、磁電変換素子HEx2は、電変換素子HEx1に対してX軸方向の正方向に配置されている。磁電変換素子HEx1、HEx2は、磁石Mxの分極方向と交差する向きに感磁軸を有するように配置される。例えば、磁気センサSxは、感磁軸が、X軸方向(コイルCxによって磁石Mxが移動可能な方向)と垂直となるように配置される。本実施形態では、磁石Mxの分極方向と交差する向きに磁電変換素子HEx1、HEx2の感磁軸を有するように磁気センサSxが配置された例として、第一実施形態では、磁気センサSxが磁石Mxの下部領域(磁石Mxに対してZ軸方向の負方向の位置)に配置された構成となっている。
【0022】
磁電変換素子HEx1、HEx2は、磁石MxがX軸方向に移動した際に磁電変換素子HEx1が出力する磁場検出信号X1の変化量の符号と、磁電変換素子HEx2が出力する磁場検出信号X2の変化量の符号とが、互いに同符号となるように配置されている。
磁電変換素子HEx1、HEx2は、磁電変換素子HEx1、HEx2の配置位置における磁束の、感磁軸に対して水平な成分を検出する。このため、上述のように磁気センサSxを配置することにより、コイルCxの周囲で発生した磁束が、磁気センサSxで検出されにくくなる。
【0023】
同様に、磁気センサSyは、Y軸方向(第2の方向の一例)に沿って配置された二つの磁電変換素子HEy1、HEy2(不図示)を有している。磁気センサSyにおいて、磁電変換素子HEy2は、磁電変換素子HEy1に対してY軸方向の正方向に配置されている。磁電変換素子HEy1、HEy2は、磁石Myの分極方向と交差する向きに感磁軸を有するように配置される。例えば、磁気センサSyは、感磁軸が、Y軸方向(コイルCyによって磁石Myが移動可能な方向)と垂直となるように配置される。本実施形態では、磁石Myの分極方向と交差する向きに磁電変換素子HEy1、HEy2の感磁軸を有するように磁気センサSyが配置された例として、第一実施形態では、磁気センサSyが磁石Myの下部領域に配置された構成となっている。上述のように磁気センサSyを配置することにより、コイルCyの周囲で発生した磁束が、磁気センサSyで検出されにくくなる。
【0024】
磁電変換素子HEy1、HEy2は、磁石MyがY軸方向に移動した際に磁電変換素子HEy1が出力する磁場検出信号Y1の変化量の符号と、磁電変換素子HEy2が出力する磁場検出信号Y2の変化量の符号とが、互いに同符号となるように配置されている。
【0025】
図3(A)は、磁石Mxの位置(基準位置からの磁石Mxの距離)と、磁電変換素子HEx1、HEx2から出力される出力信号との関係を示すグラフである。図3(A)において、基準位置からの磁石Mxの距離が正の場合、磁石Mxは、基準位置よりもX軸方向の正方向に位置している。
ここで、図3(A)中、磁電変換素子HEx1が出力する磁場検出信号X1を破線で示し、磁電変換素子HEx2が出力する磁場検出信号X2を点線で示す。図3(B)中、磁場検出信号X1と磁場検出信号X2との和信号(X1+X2)を点線で示し、磁場検出信号X1と磁場検出信号X2との差信号(X1-X2)を鎖線で示す。図3(B)に示すように、差信号(X1-X2)は、磁石Mxの位置に関わらず略一定となる。一方、図3(B)に示すように、和信号(X1+X2)は、磁石Mxの位置に応じて変化する。このため、磁電変換素子HEx1、HEx2を本実施形態の配置とすることにより、差信号(X1-X2)に対する和信号(X1+X2)の比(すなわち(X1+X2)/(X1-X2))に基づいて、磁石Mxの位置を示す位置検出信号を得ることができる。
なお、位置検出信号は、上述の差信号に対する和信号の比に相当する信号に基づいて得ることもできる。例えば、磁場検出信号X2に対する磁場検出信号X1の比信号(X1/X2)を用いて、{(X1/X2)+1}/{(X1/X2)-1}に基づいて磁石Mxの位置を示す位置検出信号を得ることもできる。
【0026】
また、磁石My、磁気センサSy(磁電変換素子HEy1、HEy2)、コイルCyを図3における磁石Mx、磁気センサSx(磁電変換素子HEx1、HEx2)、コイルCxと同様の配置としてもよい。この場合、磁電変換素子HEy1の出力Y1、磁電変換素子HEy2の出力Y2の差信号(Y1-Y2)は、磁石Myの位置に関わらず略一定となる。一方、和信号(Y1+Y2)は、磁石Myの位置に応じて変化する。このため、磁電変換素子HEy1、HEy2を本実施形態の配置とすることにより、差信号(Y1-Y2)に対する和信号(Y1+Y2)の比(すなわち(Y1+Y2)/(Y1-Y2))に基づいて、磁石Myの位置を示す位置検出信号を得ることができる。
なお、位置検出信号は、上述の差信号に対する和信号の比に相当する信号に基づいて得ることもできる。例えば、磁場検出信号Y2に対する磁場検出信号Y1の比信号(Y1/Y2)を用いて、{(Y1/Y2)+1}/{(Y1/Y2)-1}に基づいて磁石Myの位置を示す位置検出信号を得ることもできる。
磁石Myの位置(基準位置からの磁石Myの距離)と、磁電変換素子HEy1、HEy2から出力される出力信号との関係についても、図3(A)で示すグラフと同様の関係が得られる。
磁気センサSx、Syは、例えば、磁電変換素子HEx1、HEx2、HEy1、HEy2としてホール素子を用いたホールセンサを用いることができる。また、磁気センサSx、Syは、例えば磁電変換素子HEx1、HEx2、HEy1、HEy2として磁気抵抗効果素子(MR素子)を用いた磁気抵抗(MR)センサ等であっても良い。
【0027】
(磁石)
磁石Mx、磁石Myは、薄板直方体形状を有しており、互いに略同等の大きさに形成されている。磁石Mx、Myは、1つのN極と1つのS極を有する、一方向に分極した二極の永久磁石である。磁石Mxは、X軸方向(一方向の一例)にN極とS極とが分極して形成されている。磁石Myは、Y軸方向(一方向の一例)にN極とS極とが分極して形成されている。磁石Mx、磁石Myは、レンズホルダ21の周囲の少なくとも一部に取り付けられている。磁石Mxは、コイルCxによってX軸方向(すなわち分極方向)に動かされ、磁石Mxの移動に対応してレンズ22がX軸方向に動かされる。また、磁石Mxは、磁石MyがY軸方向に動かされることによってY軸方向に移動する。磁石Myは、コイルCyによってY軸方向(すなわち分極方向)に動かされ、磁石Myの移動に対応してレンズ22がY軸方向に動かされる。また、磁石Myは、磁石MxがX軸方向に動かされることによってX軸方向に移動する。
【0028】
図2は、図1(A)においてII-II線で示す断面を示す断面図である。図2に示すように、磁石Mxは、磁気センサSx内で二つの磁電変換素子HEx1、HEx2が並んで配置されている方向に平行な方向にN極とS極とが分布した二極磁石である。また、磁石Myは、磁気センサSy内で二つの磁電変換素子HEy1、HEy2が並んで配置されている方向に平行な方向にN極とS極とが分布している。すなわち、図1(A)および図1(B)では、磁石Mxは、S極をレンズホルダ21側に分布させ、N極を磁気センサSx側に分布させて形成されている。また、磁石Myは、S極をレンズホルダ21側に分布させ、N極が磁気センサSy側に分布させて配置されている。
【0029】
図2に示すように、磁石Mxは、磁気センサSxが有する二つの磁電変換素子HEx1、HEx2に対して、それぞれ異なる磁極が対向するように配置されている。すなわち、図2に示すように、磁気センサSxは磁石MxのS極及びN極の双方と対向するように配置されている。また、磁石Myは、磁気センサSyが有する二つの磁電変換素子HEy1、HEy2に対して、それぞれ同じ磁極(図1ではN極)が対向するように磁石Myが配置されている。すなわち、図2に示すように、磁気センサSyは磁石MyのS極及びN極の双方と対向するように配置されている。
【0030】
(コイル)
コイルCxは、電流が供給されることにより磁場を発生し、磁石MxをX軸方向に移動させる。コイルCxは、コイルCxの周囲に生じた磁束の向きに応じて、磁石MxをX軸方向の正方向又は負方向に移動させる。コイルCyは、電流が供給されることにより磁場を発生し、磁石MyをY軸方向に移動させる。コイルCyは、コイルCyの周囲に生じた磁束の向きに応じて、磁石MyをY軸方向の正方向又は負方向に移動させる。すなわち、コイルCyは、磁石Myを、磁石Mxとは異なる方向に移動させることができる。
【0031】
コイルCxは、磁石Mxと対向配置されて設けられている。コイルCxには、磁気センサSxが検出する検出信号(磁石MxのX軸方向における位置を示す信号)に基づく電流が供給される。すなわち、コイルCxには、磁石MxのX軸方向における位置に基づいて、磁石MxをX軸方向の目標位置に動かすための電流が供給される。
コイルCyは、磁石Myと対向配置されて設けられている。コイルCyには、磁気センサSyが検出する検出信号(磁石MyのY軸方向における位置を示す信号)に基づく電流が供給される。すなわち、コイルCyには、磁石MyのY軸方向における位置に基づいて、磁石MyをY軸方向の目標位置に動かすための電流が供給される。
これにより、コイルCxは、磁気センサSxによって検出された磁石MxのX軸方向における位置に基づいて、X軸方向に磁石Mxを移動させる。また、コイルCyは、磁気センサSyによって検出された磁石Myの位置に基づいて、Y軸方向に磁石Myを移動させる。
【0032】
(デバイス)
図4は、磁気センサSxと、レンズ22を目標位置に移動させるドライバ120とを有するデバイス110の一構成例を示すブロック図である。デバイス110は、磁気センサSxと、ドライバ120を構成する各部(位置検出部130、制御部140及び駆動部150)の少なくとも一つとが一体化されて形成されている。デバイス110は、例えば、磁気センサSxとドライバ120とが一枚の基板内又は基板上に作り込まれたモノリシックICや、一基板上に磁気センサSxとドライバ120とが接続されたハイブリッドICであっても良い。また、デバイス110は、例えば、磁気センサSxとドライバ120とが一つのパッケージ内に一体化されていてもよい。デバイス110の一例としては、例えばホールICや磁気抵抗(MR)ICが挙げられる。
【0033】
以下、図4を参照して、ドライバ120の動作について説明する。ドライバ120は、磁気センサSxで検出したX軸方向における磁石Mxの位置に基づいて、コイルCxを制御する。ドライバ120は、コイルCxを制御して磁石Mxを動かすことで、レンズ22をX軸方向における目標位置に移動させる。なお、ドライバ120の制御の理解を容易にするため、図4には、ドライバ120を含むデバイス110以外のレンズ22、磁石Mx及びコイルCxを記載している。
【0034】
ドライバ120は、磁石MxのX軸方向の位置を検出する位置検出部130と、コイルCxを駆動する駆動部150と、駆動部150を制御する制御部140と、を有している。
以下、ドライバ120の各部について詳細に説明する。なお、磁気センサSxについては説明を省略する。
【0035】
(位置検出部)
位置検出部130は、磁気センサSxの二つの磁電変換素子HEx1、HEx2からそれぞれ出力された磁場検出信号X1、X2に基づいて磁石MxのX軸方向の位置を検出する。磁石MxのX軸方向の位置は、磁電変換素子HEx1、HEx2がそれぞれ出力する二つの磁場検出信号X1、X2の和信号、差信号及び比信号の少なくとも一つに基づいて検出される。
図5に示すように、位置検出部130は、演算部132と、検出部138とを有している。また、図5に示すように、磁電変換素子HEx1、HEx2は電源80と接続され、駆動電流又は駆動電圧が印加される。位置検出部130は、磁場検出信号X1、X2をAD変換するAD変換部(不図示)を有していてもよい。AD変換部は、例えば演算部132内に設けられる。
【0036】
演算部132は、加算器136a及び減算器136bを有している。演算部132は、二つの磁電変換素子HEx1、HEx2がそれぞれ出力する二つの磁場検出信号X1、X2を加算器136aに入力し、磁場検出信号X1、X2の和信号(X1+X2)を検出部138に出力する。また、演算部132は、磁場検出信号X1、X2を減算器136bに入力し、磁場検出信号X1、X2の差信号(X1-X2)を検出部138に出力する。
【0037】
検出部138は、例えば差信号(X1-X2)に対する和信号(X1+X2)の比{(X1+X2)/(X1-X2)}を位置検出信号Sp(Spx)として制御部140に出力する。上述したように、差信号(X1-X2)は、磁石Mxの位置に関わらず略一定の値となる(図3(B)参照)。このため、(X1+X2)/(X1-X2)で示される位置検出信号Spxは、磁石Mxの位置(磁石Mxの基準位置に対する相対位置)に応じて変化する信号となる。
【0038】
(制御部)
制御部140は、駆動部150を制御する制御信号Sc(Scx)を出力する。制御部140は、位置検出部130から入力された磁石MxのX軸方向の位置を示す位置検出信号Sp(Spx)と、磁石Mx(レンズ22)のX軸方向の目標位置を示す目標位置信号Stp(Stpx)とに基づいて、制御信号Sc(Scx)を出力する。制御部140は、目標位置信号Stpと位置検出信号Spとの差分から、X軸方向における目標位置までの磁石Mxの移動量を算出する。制御部140は、当該移動量に対応する制御信号Scを駆動部150に出力する。また、制御部140は、PID制御(Propotional-Integral-Derivative Controler)を用いて制御信号Scを駆動部150に出力してもよい。
【0039】
(駆動部)
駆動部150は、制御部140から入力された制御信号Sc(Scx)に基づき、駆動信号Sd(Sdx)をコイルCxに出力する。駆動信号Sd(Sdx)は、コイルCxに駆動電流を流すための信号である。駆動部150は、駆動信号Sd(Sdx)により所定の駆動電流をコイルCxに流してコイルCxの周りに磁場を発生させ、磁石MxをX軸方向に所定量移動させる。これにより、駆動部150は、互いに離間して配置された磁石Mx,Myが取り付けられたレンズ22(レンズホルダ21)を、X軸方向に移動させる。
【0040】
以上、磁気センサSxの検出結果に基づきコイルCxを駆動するドライバ120について説明したが、磁気センサSyで検出した磁石Myの位置に基づいてコイルCyを駆動するドライバ(不図示)についても同様に動作する。
【0041】
[変形例]
(1)本実施形態に示すカメラモジュール100は、コイルCxによってX軸方向に移動される磁石Mxと、コイルCyによってY軸方向に移動される磁石Myとを有する場合について説明したが、これに限られない。例えば、図示しない磁気センサSz(コイルCzによってZ軸方向に移動される磁石Mzの位置を検出する磁気センサ)についても同様に配置することにより、Z軸方向の磁石Mzの位置検出精度を向上させることができる。
【0042】
(2)本実施形態に示すカメラモジュール100は、図6(A)、図6(B)または図7に示すように、磁気センサSx、Syがそれぞれ磁石Mxの側方領域(磁石Mxに対してY軸方向の負方向の位置)及び磁石Myの側方領域(磁石Myに対してX軸方向の正方向の位置)に配置されていてもよい。図7は、図6(A)においてVII-VII線で示す横断面を示す断面図である。
第二実施形態のカメラモジュール200は、磁石Mx,Myの位置以外については、第一実施形態のカメラモジュール100と同様に構成することができる。
【0043】
[第一実施形態の効果]
第一実施形態に係るカメラモジュール100では、以下の効果を有する。
(1)カメラモジュール100では、磁気センサSyの磁電変換素子HEy1、HEy2は、磁石Myの分極方向と交差する向きに感磁軸を有するように配置される。このため、カメラモジュール100は、磁気センサSyが、コイルCyに電流を流すことにより発生した磁場を検出しにくくなり、高い検出精度で磁石の位置を検出することが可能となる。磁気センサSxについても磁気センサSyと同様に、コイルCxに電流を流すことにより発生した磁場を検出しにくくなり、高い検出精度で磁石の位置を検出することが可能となる。
(2)カメラモジュール100では、磁気センサをコイルの側方に配置した場合には、磁気センサをコイルの下部領域に配置した場合と比較して、カメラモジュール200の厚みを薄くすることができる。
【0044】
2.他の実施形態
以下、本発明の他の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
第一実施形態及び第二実施形態では、位置検出部130において、磁場検出信号X1、X2の和信号(X1+X2)と差信号(X1-X2)との比を位置検出信号Spとして出力していたが、これに代えて、位置検出部130では以下のような演算を行っても良い。
【0045】
(他の実施形態の第一の例)
図8は、他の実施形態の第一の例を示すブロック図である。図8に示す位置検出部230は、演算部132の代わりに演算部232を有し、検出部138の代わりに検出部238を有する点で、図5に示す位置検出部130と相違する。位置検出部230は、第一実施形態のカメラモジュール100に適用することができる。
【0046】
位置検出部230は、演算部232と検出部238とを有している。
演算部232は、磁電変換素子HEx1に接続された増幅部234aと、磁電変換素子HEx2に接続された増幅部234bとを有している。増幅部234a、234bでは、加算器236aで算出された増幅部234aの出力信号と増幅部234bの出力信号との差信号(X1-X2)が一定となるように係数(増幅率)が演算される。演算部232は、減算器236bで演算された増幅率αで制御された増幅部234aの出力信号αX1と増幅部234bの出力信号αX2との和信号α(X1+X2)を検出部238に出力する。
検出部238は、演算部232の出力(和信号α(X1+X2))に基づいて、磁石Mxの位置を検出する。また、検出部238は、磁石Mxの位置検出信号Spxを、位置検出信号Spxとして制御部140に出力する。位置検出信号Spxは、例えばX軸方向における磁石Mxの基準位置からの相対位置を示す。
【0047】
(他の実施形態の第二の例)
図9は、他の実施形態の第二の例を示すブロック図である。図9に示す位置検出部330は、演算部132の代わりに演算部332を有し、検出部138の代わりに検出部338を有する点で、図5に示す位置検出部130と相違する。位置検出部330は、第一実施形態のカメラモジュール100に適用することができる。
位置検出部330は、演算部332と検出部338とを有している。
演算部332は、加算器336bで算出された磁電変換素子HEx1からの出力X1と磁電変換素子HEx2からの出力X2との差信号(X1-X2)を増幅率演算部335に入力する。増幅率演算部335では、差信号(X1-X2)が一定となるような係数(増幅率)を演算する。増幅部334では、増幅率演算部335から入力された増幅率βを、減算器336aで演算した磁電変換素子HEx1からの出力X1と磁電変換素子HEx2からの出力X2との和信号(X1+X2)に掛け合わせる演算を行う。演算部332は、演算結果として増幅率βと和信号(X1+X2)との積β(X1+X2)を検出部338に出力する。
検出部338は、演算部332の出力に基づいて、磁石Mxの位置を検出する。また、検出部338は、磁石Mxの位置検出信号Spxを制御部140に出力する。位置検出信号Spxは、例えばX軸方向における磁石Mxの基準位置からの相対位置を示す。
【0048】
(他の実施形態の第三の例)
図10は、他の実施形態の第三の例を示すブロック図である。図10に示す位置検出部430は、演算部132の代わりに演算部432を有し、検出部138の代わりに検出部438を有する点で、図5に示す位置検出部130と相違する。位置検出部430は、第一実施形態のカメラモジュール100に適用することができる。
位置検出部430は、演算部432と検出部438とを有している。
演算部432は、減算器436bで算出された磁電変換素子HEx1からの出力X1と磁電変換素子HEx2からの出力X2との差信号(X1-X2)が一定となるように、磁気センサの出力値を演算する。演算部432は、演算結果に基づき電源80を制御して、差信号(X1-X2)が一定となるように磁気センサSyを駆動する。
す。
【0049】
位置検出部430は、磁気センサSxの差信号(X1-X2)が一定となるように、磁気センサSxへの入力値を制御しても良い。この場合、検出部438は、入力値が制御された磁気センサSyの駆動電圧又は駆動電流を制御する磁気センサ駆動制御部(不図示)を有していてもよい。電源80が磁気センサ駆動制御部によって制御されることにより、磁気センサの駆動電圧または駆動電流が制御される。
検出部438は、補正された磁気センサSxからの出力値X1,X2に基づいて加算器436aで演算された和信号(X1+X2)に基づいて、磁石Mxの位置を検出する。また、検出部438は、磁石Mxの位置検出信号Spxを制御部140に出力する。位置検出信号Spxは、例えばX軸方向における磁石Mxの基準位置からの相対位置を示す。
【0050】
以上、他の実施形態の第一から第三の例における位置検出部の構成についてそれぞれ説明したが、各例において、磁電変換素子Syからの出力Y1,Y2及び磁電変換素子Szからの出力Z1、Z2を用いて同様の処理を行っても良いことは言うまでもない。
【0051】
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0052】
4 筐体
21 レンズホルダ
22 レンズ
41 ホルダ取付部
80 電源
100 カメラモジュール
110 デバイス
120 ドライバ
130 位置検出部
140 制御部
150 駆動部
Sx,Sy 磁気センサ
HEx1、HEx2、HEy1、HEy2 磁電変換素子
Mx,My 磁石
Cx、Cy コイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10