(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-16
(45)【発行日】2022-12-26
(54)【発明の名称】生コンクリートの出荷予定管理システム、及び生コンクリートの出荷予定管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20221219BHJP
G06Q 50/08 20120101ALI20221219BHJP
G05B 19/418 20060101ALI20221219BHJP
【FI】
G06Q10/08 330
G06Q50/08
G05B19/418 Z
(21)【出願番号】P 2022059161
(22)【出願日】2022-03-31
【審査請求日】2022-04-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000183266
【氏名又は名称】住友大阪セメント株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520233571
【氏名又は名称】塚本建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】小堺 規行
(72)【発明者】
【氏名】小田部 裕一
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 大樹
(72)【発明者】
【氏名】塚本 利武
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-013001(JP,A)
【文献】特開2000-132624(JP,A)
【文献】特開2018-001658(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G05B 19/418
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生コンクリートの納入の開始日時を示す納入希望日時情報と、納入する生コンクリートの総量を示す納入希望総量情報と、所定時間当たりに納入すべき生コンクリートの量を示す納入ピッチに関する納入希望ピッチ情報とを含む注文情報に基づいて生コンクリートの出荷予定を管理する生コンクリートの出荷予定管理システムであって、
複数の前記注文情報のそれぞれについて、前記納入希望ピッチ情報の納入ピッチに基づいて前記納入希望日時情報の開始日時から所定時間毎に前記納入希望総量情報が示す総量を分配して割り当てた割当納入量を示す割当納入情報を導出する割当部と、
同じ所定時間に割り当てられている前記割当納入情報に基づいて、該同じ所定時間における前記割当納入量の合算量を示す合算納入情報を導出する合算部と、を備える、
生コンクリートの出荷予定管理システム。
【請求項2】
前記合算納入情報と注文を受け付けた生コン工場における生コンの出荷能力に関する出荷能力情報とを比較し、前記合算納入情報により示される前記合算量が前記出荷能力情報により示される出荷能力を超える場合に、前記合算量が前記出荷能力を超えないように前記合算量、及び前記出荷能力の少なくとも一方を調整可能な調整部を備える、
請求項1に記載の生コンクリートの出荷予定管理システム。
【請求項3】
前記調整部は、前記合算量を調整する処理において、前記合算量が前記出荷能力よりも小さくなるように前記割当納入情報が示す前記割当納入量、及び前記割当納入情報が割り当てられる前記所定時間の少なくとも一方を調整する、
請求項2に記載の生コンクリートの出荷予定管理システム。
【請求項4】
前記調整部は、前記出荷能力を調整する処理において、前記生コン工場における生コンクリートの生産能力の範囲内で前記出荷能力が前記合算量以上となるように調整する、
請求項2又は請求項3に記載の生コンクリートの出荷予定管理システム。
【請求項5】
前記納入希望ピッチ情報が示す納入ピッチは、生コンクリートを搬送する搬送車の台数に基づいて導出される、
請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の生コンクリートの出荷予定管理システム。
【請求項6】
前記出荷能力情報の出荷能力は、前記合算納入情報と注文を受け付けた生コン工場から生コンクリートを搬送する搬送車の台数に基づいて導出される、
請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の生コンクリートの出荷予定管理システム。
【請求項7】
生コンクリートの納入の開始日時を示す納入希望日時情報と、納入する生コンクリートの総量を示す納入希望総量情報と、所定時間当たりに納入すべき生コンクリートの量を示す納入ピッチに関する納入希望ピッチ情報とを含む注文情報に基づいて
端末が生コンクリートの出荷予定を管理する生コンクリートの出荷予定管理方法であって、
前記端末が複数の前記注文情報を取得し、
前記端末が複数の前記注文情報のそれぞれについて、前記納入希望ピッチ情報の納入ピッチに基づいて前記納入希望日時情報の開始日時から所定時間毎に前記納入希望総量情報が示す総量を分配して割り当てた割当納入量を示す割当納入情報を導出し、
前記端末が同じ所定時間に割り当てられている前記割当納入情報に基づいて、該同じ所定時間における前記割当納入量の合算量を示す合算納入情報を導出する、
生コンクリートの出荷予定管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生コンクリートの出荷予定を管理するためのシステムであり、生コンクリートの注文の受付状況に応じて生コンクリートの納入予定や出荷能力を調整する機能を有する生コンクリートの出荷予定管理システム、及び生コンクリートの出荷予定管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載のような、生コンクリートの注文を管理する機能を持つ生コンクリートの予定管理システム(以下、予定管理システムと称する)が知られている。
【0003】
上記の予定管理システムは、生コンクリートの注文を受け付けた際に、生コンクリートの生産余力を示す生産能力残量を確認し、注文されている生コンクリートの量が生産能力残量を超えている場合は注文を受けることができないと判断するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数の生コンクリートの注文を受ける場合、この複数の中には生コンクリートの納入時間帯が重なるものが含まれることもあるが、上記従来の予定管理システムではこのような状況に対応することが困難であり、生コンクリートの出荷が滞ってしまうことがあった。
【0006】
そこで、本発明は、かかる実情に鑑み、生コンクリートの出荷の滞りを抑制できる生コンクリートの出荷予定管理システム、及び生コンクリートの出荷予定管理方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理システムは、
生コンクリートの納入の開始日時を示す納入希望日時情報と、納入する生コンクリートの総量を示す納入希望総量情報と、所定時間当たりに納入すべき生コンクリートの量を示す納入ピッチに関する納入希望ピッチ情報とを含む注文情報に基づいて生コンクリートの出荷予定を管理する生コンクリートの出荷予定管理システムであって、
複数の前記注文情報のそれぞれについて、前記納入希望ピッチ情報の納入ピッチに基づいて前記納入希望日時情報の開始日時から所定時間毎に前記納入希望総量情報が示す総量を分配して割り当てた割当納入量を示す割当納入情報を導出する割当部と、
同じ所定時間に割り当てられている前記割当納入情報に基づいて、該同じ所定時間における前記割当納入量の合算量を示す合算納入情報を導出する合算部と、を備える。
【0008】
かかる構成によれば、所定の時間毎について、納入する生コンクリートの総量が合算量として合算部により導出されるため、納入日時が重なる複数の注文を受ける場合であっても、いつどの程度の生コンの出荷が必要になるかが把握し易くなり、滞りなく生コンクリートを出荷し易くなる。
【0009】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理システムにおいて、
前記合算納入情報と注文を受け付けた生コン工場における生コンの出荷能力に関する出荷能力情報とを比較し、前記合算納入情報により示される前記合算量が前記出荷能力情報により示される出荷能力を超える場合に、前記合算量が前記出荷能力を超えないように前記合算量、及び前記出荷能力の少なくとも一方を調整可能な調整部を備えるようにしてもよい。
【0010】
このようにすれば、受け付けた注文に則して生コン工場から生コンクリートを出荷できないことを事前に把握したうえで、調整部によって合算量が出荷能力を超えないように合算量及び出荷能力の少なくとも一方が調整されるため、滞りなく生コンクリートを出荷し易くなる。
【0011】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理システムにおいて、
前記調整部は、前記合算量を調整する処理において、前記合算量が前記出荷能力よりも小さくなるように前記割当納入情報が示す前記割当納入量、及び前記割当納入情報が割り当てられる前記所定時間の少なくとも一方を調整する、ようにしてもよい。
【0012】
このようにする場合においても、受け付けた注文に則して生コン工場から生コンクリートを出荷できないことを事前に把握したうえで、調整部によって生コンクリートの納入予定が調整されるため、滞りなく生コンクリートを出荷し易くなる。
【0013】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理システムにおいて、
前記調整部は、前記出荷能力を調整する処理において、前記生コン工場における生コンクリートの生産能力の範囲内で前記出荷能力が前記合算量以上となるように調整する、ようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、生コン工場の生産能力が不足することにより、生コンクリートが出荷できなくなることを避けることができる。
【0015】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理システムにおいて、
前記納入希望ピッチ情報が示す納入ピッチは、生コンクリートを搬送する搬送車の台数に基づいて導出される、ようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、搬送車が不足することにより、生コンクリートが出荷できなくなることを避けやすくなる。
【0017】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理システムにおいて、
前記出荷能力情報の出荷能力は、前記合算納入情報と注文を受け付けた生コン工場から生コンクリートを搬送する搬送車の台数に基づいて導出される、ようにしてもよい。
【0018】
このようにする場合においても、搬送車が不足することにより、生コンクリートが出荷できなくなることを避けやすくなる。
【0019】
本発明の生コンクリートの出荷予定管理方法は、
生コンクリートの納入の開始日時を示す納入希望日時情報と、納入する生コンクリートの総量を示す納入希望総量情報と、所定時間当たりに納入すべき生コンクリートの量を示す納入ピッチに関する納入希望ピッチ情報とを含む注文情報に基づいて生コンクリートの出荷予定を管理する生コンクリートの出荷予定管理方法であって、
複数の前記注文情報を取得し、
複数の前記注文情報のそれぞれについて、前記納入希望ピッチ情報の納入ピッチに基づいて前記納入希望日時情報の開始日時から所定時間毎に前記納入希望総量情報が示す総量を分配して割り当てた割当納入量を示す割当納入情報を導出し、
同じ所定時間に割り当てられている前記割当納入情報に基づいて、該同じ所定時間における前記割当納入量の合算量を示す合算納入情報を導出する。
【0020】
上記構成の生コンクリートの出荷予定管理方法においても、所定の時間毎について、納入する生コンクリートの総量が合算量として合算部により導出されるため、納入日時が重なる複数の注文を受ける場合であっても、いつどの程度の生コンの出荷が必要になるかが把握し易くなり、滞りなく生コンクリートを出荷し易くなる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明の生コンクリートの出荷予定管理システム、及び生コンクリートの出荷予定管理方法は、生コンクリートの出荷の滞りを抑制できるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムを導入する環境を説明するための説明図である。
【
図2】
図2は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムの構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムで使用する注文情報の説明するための図である。
【
図4】
図4は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムで使用する納入予定情報の説明するための図である。
【
図5】
図5は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムで使用する納入予定管理表を説明するための図であって、新たな注文を受けた状態を説明するための図である。
【
図6】
図6は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムで使用する納入予定管理表を説明するための図であって、納入予定を変更する処理の一例を説明するための図である。
【
図7】
図7は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムで使用する納入予定管理表を説明するための図であって、納入予定を変更する処理の一例を説明するための図である。
【
図8】
図8は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムで使用する納入予定管理表を説明するための図であって、納入予定を変更する処理の一例を説明するための図である。
【
図9】
図9は、同実施形態に係る生コンクリートの出荷予定管理システムの動作の流れを示すメインフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態にかかる生コンクリートの出荷予定管理システム(以下、出荷予定管理システムと称する)について、添付図面を参照しつつ説明する。
【0024】
本実施形態に係る出荷予定管理システム1は、例えば
図1に示すように、生コンクリート(以下、生コンと称する)の発注者が使用する発注者端末C1と、生コンの注文の受注者が使用する受注者端末C2とがあり、発注者端末C1から送信された生コンの注文に関する情報に基づいて生コンの出荷予定(納入予定)を管理するためのシステムである。また、
図1には、出荷管理システムが受注者端末に構築される場合を一例に挙げて図示している。
【0025】
本実施形態に係る出荷予定管理システム1は、
図2に示すように、生コン工場の出荷能力を設定する出荷能力設定手段2と、生コンの注文を受け付ける注文受付手段3と、注文受付手段3で受け付けた生コンの注文に基づいて生コンの納入予定を導出する納入予定導出手段4と、納入予定導出手段4で導出した納入予定を管理する納入予定管理手段5と、生コンの納入量(出荷が必要な生コンの量)が生コン工場の出荷能力を超えているか否かを判定する超過判定手段6と、超過判定手段6によって生コンの納入量が生コン工場の出荷能力を超えていないと判定された場合に納入予定を確定する予定確定手段7と、超過判定手段6によって生コンの納入量が生コン工場の出荷能力を超えていると判定された場合に生コンの納入量が生コン工場の出荷能力以下となる状態にする調整部8(本実施形態では調整手段8と称する)と、調整部が生コンの納入量を調整するために納入予定を変更した際にその旨を発注者に通知する通知手段9と、を備えている。
【0026】
出荷能力設定手段2は、生コン工場の出荷能力を示す情報として、出荷能力情報を設定するように構成されている。
【0027】
出荷能力情報は、生コン工場の出荷能力の上限を設定するための情報である。本実施形態の出荷能力情報には、生コン用の搬送車(例えば、アジテータ車)の生コンの積載容量を示す積載容量情報と、積載容量情報が示す積載容量の搬送車の数を示す台数情報とが設定されている。
【0028】
そのため、本実施形態の出荷管理システムでは、生コンの納入時に使用される搬送車の予定数が出荷能力情報に設定されている搬送車の数を超えると、生コンの納入量が生コン工場の出荷能力を超過したことになる。
【0029】
なお、本実施形態の出荷能力情報には、所定の時間帯ごと(より具体的には、後述する時間セルに入力されている時間帯ごと)における出荷能力の上限を示す情報が設定されている。
【0030】
注文受付手段3は、生コンの注文内容を示す注文情報を取得するように構成されている。
【0031】
注文取得手段が取得する注文情報には、
図3に示すように、発注者を識別するための発注者識別情報D10と、生コンクリートの納入の開始日時を示す納入希望日時情報D11と、納入する生コンクリートの総量を示す納入希望総量情報D12と、所定時間当たりに納入すべき生コンクリートの量を示す納入に関する納入希望ピッチ情報D13と、が含まれる。
【0032】
納入希望ピッチ情報D13には、生コンを納入する周期を示す基準周期情報D130と、基準周期情報D130が示す周期毎に納入する生コンの納入量を示す基準納入量情報D131と、が含まれている。
【0033】
なお、基準納入量情報D131に設定される納入量は、出荷能力情報の積載容量に基づいて設定されることが好ましい。本実施形態の出荷能力情報には、一つの積載容量情報が設定されており、このような場合、基準納入量情報D131には、例えば、積載容量情報と同じ量の納入量か積載容量情報の倍数の納入量が設定されていることが好ましい。
【0034】
このように、納入希望ピッチ情報D13によって示される納入ピッチは、搬送車1台分や、搬送車2台分のように、生コンクリートを搬送する搬送車の台数に基づいて設定されたものとなる。
【0035】
納入予定導出手段4は、納入予定を示す情報として納入予定情報を導出するように構成されている。
【0036】
納入予定情報D2には、
図4に示すように、時系列順に並ぶ複数の時間別納入情報D20が含まれている。
【0037】
複数の時間別納入情報D20のそれぞれには、生コンの納入日時を示す納入予定日時情報D200と、該納入日時情報が示す納入日時における生コンの納入量を示す納入予定量情報D201とが含まれている。
【0038】
納入予定導出手段4が納入予定情報D2を導出する処理の一例について説明する。
【0039】
納入予定導出手段4は、生コンの納入回数を導出する納入回数導出処理と、納入回数導出処理で導出した納入回数に基づいて決定した数の要素を含むデータ配列を作成する配列作成処理と、配列作成処理で作成したデータ配列の各要素に生コンの納入日時を示す納入予定日時情報D200を入力する日時入力処理と、配列作成処理で作成したデータ配列の各要素に納入予定日時情報D200が示す日時における生コンの納入量を示す納入予定量情報D201を入力する納入量入力処理と、を実行するように構成されている。
【0040】
納入予定情報はデータ配列によって構成され、時間別納入情報D20はデータ配列に含まれている列の各要素によって構成される。
【0041】
納入回数導出処理は、納入希望総量情報D12と納入希望ピッチ情報D13とに基づいて生コンの納入回数を導出するように構成されている。
【0042】
納入回数をN、納入希望総量情報D12をV、納入希望ピッチ情報D13をPとした場合、納入回数は下式(1)により導出できる。
【数1】
【0043】
そして、納入回数導出処理では、納入希望ピッチ情報D13で納入希望総量情報D12を割り切れた場合は、納入回数をそのまま出力し、納入希望ピッチ情報D13で納入希望総量情報D12を割り切れなかった場合は、納入回数に1を足した数を納入回数として出力するように構成されている。
【0044】
配列作成処理では、納入回数導出処理で導出した納入回数と同じ数の要素を含むデータ配列を作成する。
【0045】
日時入力処理では、最初にデータ配列中の先頭の要素を選択する。そして、選択中の要素に納入希望日時情報D11が示す日時を納入予定日時情報D200として入力した後、1つ後ろの要素を選択し、直前に入力した納入予定日時情報D200が示す日時に納入基準周期が示す時間を足して導出した新たな納入予定日時情報D200を選択中の要素に入力する。かかる処理を繰り返し行うことによって、データ配列の全ての要素に納入予定日時情報D200を設定する。
【0046】
納入量入力処理においても、最初に先頭の要素を選択する。そして、基準納入量が示す納入量を納入予定量情報D201として選択中の要素に入力した後、1つ後ろの要素を選択し、納入希望総量情報D12が示す納入量から納入予定量情報D201が示す納入量を減算した値(本実施形態では減算納入量と称する)を導出する。
【0047】
そして、納入希望総量情報D12が示す納入量から基準納入量が示す納入量を減算した結果が基準納入量以上であれば、基準納入量が示す納入量を納入予定量情報D201として選択中の要素に入力した後、1つ後ろの要素を選択し、減算納入量から基準納入量が示す納入量をさらに減算する。
【0048】
かかる処理を繰り返し、減算納入量が0よりも大きく且つ基準納入量未満の値になった場合は、選択中の要素に減算納入量が示す納入量を入力した後、1つ後ろの要素を選択する。そして、減算納入量が0になった場合は、選択中の要素に0を入力して処理を終了する。
【0049】
なお、このようにして導出された納入予定情報は、納入予定情報を導出する際に使用した注文情報と関連付けた状態で管理される。
【0050】
納入予定管理手段5では、
図2に示すように、生コン工場の生コンの出荷予定を管理するための納入予定管理表上で納入予定の管理を行うように構成されている。また、納入予定管理表D3は、記憶手段Mに記憶されている。
【0051】
納入予定管理表D3は、
図5に示すように、テーブル形式のデータ構造になっている。そして、納入予定管理表D3には、生コンを出荷可能な時間帯が入力された時間帯列D30と、発注者毎に作成される発注者列D31と、時間帯列D30に入力されている時間帯ごとの生コンの納入量の合算量が入力される合算列D32と、が含まれている。
【0052】
時間帯列D30には、生コンを出荷可能な時間帯が設定された複数の時間帯セルD300が含まれており、この複数の時間帯セルD300は、時系列順に並んでいる。
【0053】
発注者列D31には、納入する生コンの残量が入力される残量列D310と、生コンの納入量が入力される納入量列D311と、が含まれている。
【0054】
残量列D310には、複数の時間帯セルD300のそれぞれについて1つずつ設定される複数の残量セルD3100が含まれている。複数の残量セルD3100のそれぞれには、納入する生コンの残量が入力される。
【0055】
納入量列D311にも、複数の時間帯セルD300のそれぞれについて1つずつ設定される複数の納入量セルD3110が含まれている。この複数の納入量セルD3110のそれぞれには、1回の運搬で納入される生コンの納入量が入力される。なお、本実施形態では、生コンの納入量を使用する搬送車の台数に換算したうえで、この搬送車の使用数が納入量セルD3110に入力される。
【0056】
合算列D32には、複数の時間帯セルD300のそれぞれについて1つずつ設定される複数の合算セルD320が含まれている。この複数の合算セルD320のそれぞれには、時間帯ごとの生コンの納入量の合算量を入力可能である。
【0057】
本実施形態の納入予定管理手段5は、
図2に示すように、納入予定導出手段4で導出した生コンの納入予定を納入者列に割り当てる割当部50(本実施形態では割当手段50と称する)と、同じ時間帯に予定されている生コンの納入量の合算量を導出する合算部51(本実施形態では合算手段51と称する)と、を有する。
【0058】
割当手段50は、納入予定導出手段4が導出した納入予定情報に基づいて納入予定を納入予定管理表D3に割り当てるように構成されている。
【0059】
割当手段50は、納入予定導出手段4が導出した納入予定情報D2を取得した後、納入予定管理表D3に発注者(注文情報の送信者)用の発注者列D31を新たに追加し、新たに追加した発注者列D31(納入量列D311)に対して納入予定量情報D201に示されている納入量を入力する。
【0060】
割当手段50は、発注者列D31に生コンの納入予定を入力する際に、納入予定日時情報D200と同じ時間帯を示す時間セルの行を選択し、選択した時間セルと同じ行に属する納入量セルD3110に対して納入予定量情報D201に基づいて生コンの納入量を示す情報を入力する。
【0061】
本実施形態の割当手段50は、納入予定量情報D201が示す納入量を、該納入量の生コンクリートの納入時に使用する搬送車の台数に換算したうえで、この搬送車の台数を納入量セルD3110に入力する。さらに、納入量セルD3110に搬送車の台数を入力した場合は、生コンを納入した後の残りの納入量を残量セルD3100に入力するように構成されている。
【0062】
全ての時間別納入情報D20が納入予定管理表D3に入力されると、1件文の注文についての納入予定の割り当て(仮登録)が完了し、発注者列D31の納入量セルD3110に入力された搬送車の台数が、納入希望ピッチ情報D13の納入ピッチに基づいて納入希望日時情報D11の開始日時から所定時間毎に納入希望総量D12を分配して割り当てた割当納入量を示す割当納入情報となる。
【0063】
このようにして、割当手段50は、注文情報から導出された納入予定情報D2に基づいて割当納入情報を導出するようになっている。
【0064】
合算手段51は、納入量セルD3110の入力値が変化した場合に、該納入量セルD3110と同じ行に属する全ての納入量セルD3110の合算量を導出し、該合算量を合算セルD320に入力するように構成されている。
【0065】
本実施形態の納入量セルD3110には搬送車の台数が入力されるため、合算セルD320には納入量セルD3110に入力されている搬送車の台数を合算した値が入力される。
【0066】
超過判定手段6は、合算セルD320の入力値が変化した場合に該合算セルD320と出荷能力とを比較し、合算セルD320の入力値が出荷能力を超えていない場合は納入量が生コン工場の出荷能力を超えていないと判定し(非超過判定し)、合算セルD320の入力値が出荷能力を超えている場合は納入量が生コン工場の出荷能力を超えていると判定する(超過判定する)ように構成されている。
【0067】
本実施形態では、出荷能力が搬送車の台数で設定されているため、超過判定手段6は、合算セルD320に入力されている搬送車の台数が出荷能力により示される搬送車の台数以下になっていれば非超過判定を行い、合算セルD320に入力されている搬送車の台数が出荷能力により示される搬送車の台数を上回っていれば超過判定を行うように構成されている。
【0068】
予定確定手段7は、超過判定手段6が非超過判定を行った場合に、割当手段50が納入予定管理表D3に仮登録した納入予定を確定する。これにより、納入量セルD3110に入力されている割当納入量情報が確定した納入予定の情報として認識される。
【0069】
調整手段8は、超過判定手段6が超過判定を行った場合に、割当手段50が納入予定管理表D3に仮登録した納入予定を調整するように構成されている。また、調整手段8は、納入予定管理表D3上で管理されている確定済みの納入予定と、仮登録の納入予定のうち、仮登録の納入予定を調整するように構成されている。
【0070】
調整手段8は、例えば、合算量が出荷能力を上回っている時間帯を選択し、該時間帯と同じ時間帯に割り当てられている割当納入量情報を含む納入予定を変更するように構成されていればよい。
【0071】
調整手段8による納入予定の調整を行う処理の例について説明する。
【0072】
調整手段8は、
図5、
図6に示すように、納入予定全体の時間を変更するように構成されていてもよい。
【0073】
図5に示す納入予定管理表D3では、番号1、番号2の発注者から受けた注文についての納入予定が既に確定されており、番号3~番号5の発注者から受けた注文についての納入予定が仮登録されている状態である。
【0074】
出荷能力を10台とした場合、
図5に示す納入予定管理表D3では、10時~11時の時間帯の合算量が出荷能力を超えているため、超過判定手段6が超過判定を行い、調整手段8は、10時~11時の時間セルと同じ行の納入量セルD3110に割当納入量が入力されている番号3の発注者から受けた注文についての納入予定を変更する。
【0075】
図6に示す納入予定管理表D3では、番号3~番号5の発注者から受けた注文についての納入予定全体が調整手段8によって調整されている。より具体的には、全ての割当納入量情報の割当時間が別の割当時間に変更されている。
【0076】
このようにして、調整手段8により10時~11時の時間帯の合算量が出荷能力以下の状態になるよう、割当納入情報の割当時間が変更される。もし、10時~11時の時間帯の合算量が出荷能力以下の状態になっていない場合は、再び調整手段8によって割当納入情報が割り当てられている時間帯を変更すればよい。
【0077】
なお、調整手段8は、割当納入情報の割当時間を変更する場合、各割当納入量情報のうちの一部の割当納入量情報の割当時間を変更できるように構成されていてもよい。
【0078】
また、調整手段8は、
図6、
図8に示すように、割当納入量情報として設定されている割当納入量と割当時間を変更するように構成されていてもよい。
【0079】
図6に示す納入予定管理表D3では、番号1,2の発注者の注文が確定されており、番号3の発注者の注文は、納入予定が調整された後、仮登録の状態のままである。また、13時~14時の時間帯の合算量と14時~15時の時間帯の合算量が、出荷能力を超えた状態になっている。
【0080】
図8の納入予定管理表D3では、番号4の発注者の注文に対する納入予定が変更されている。
図8の納入予定管理表D3では、番号4の発注者の注文の各割当納入量情報の割当時間が変更され、さらに、各割当納入量情報に設定されている割当納入量も変更されている。
【0081】
このようにして、13時~14時の時間帯の合算量と14時~15時の時間帯の合算量が出荷能力以下の状態になるよう、調整手段8によって割当納入情報の割当納入量と割当時間とが調整されている。もし、13時~14時の時間帯の合算量と14時~15時の時間帯の合算量が出荷能力以下の状態になっていない場合は、再び調整手段8によって割当納入情報の割当時間と割当納入量を変更すればよい。
【0082】
なお、調整手段8は、割当納入量情報の割当時間を変更せずに割当納入量を変更できるように構成されていてもよい。また、調整手段8は、割当納入量を調整する場合においても、各割当納入量情報のうちの一部の割当納入量情報について割当納入量を変更できるように構成されていてもよい。
【0083】
通知手段9は、調整手段8により納入予定の調整を行った注文について、調整後の納入予定を送信するように構成されている。調整手段8により納入予定が調整された注文は、発注者からの承諾を得るまでの間は仮登録の状態のままであり、発注者からの承諾を得た際に合算量が出荷能力を超えていなければ確定されるようになっている。
【0084】
本実施形態に係る出荷予定管理システム1の構成は、以上の通りである。続いて、生コンクリートの出荷予定管理方法(以下、出荷予定管理方法と称する)を説明する。本実施形態の出荷予定管理方法は、出荷予定管理システム1を用いた出荷予定管理方法である。
【0085】
出荷予定管理システム1は、
図9に示すように、出荷能力設定手段2により生コン工場の出荷能力情報が設定されており(S1でYes)、注文受付手段3が生コンの注文を受け付けると(S2でYes)、納入予定導出手段4が注文受付手段3で受け付けた生コンの注文に基づいて生コンの納入予定を導出し(S3)、納入予定管理手段5の割当手段50が納入予定を納入予定管理表D3に仮登録する(S4)。
【0086】
注文受付手段3は、生コンの注文を受け付ける際に複数の注文情報を受け付ける。
【0087】
また、割当手段50は、複数の注文情報のそれぞれについて、全ての時間別納入情報D20を納入予定管理表D3に入力することによって納入予定の割り当て(仮登録)を行い、これにより、複数の注文情報のそれぞれについて割当納入情報を設定する。
【0088】
図5には、番号1,2の発注者から受けた注文についての納入予定が既に確定しており、且つ番号3~5の発注者から新たに注文を受け付けた際の納入予定管理表D3の状態を図示している。
【0089】
そして、
図9に示すように、納入予定管理手段5の合算部が、新たに割当納入情報が割り当てられた割当時間のそれぞれにおいて、同じ所定時間に割り当てられている割当納入情報に基づいて、該同じ所定時間における割当納入量の合算量を割当納入量の合算量を導出する(S5)。
【0090】
続いて、超過判定手段6が生コンの割当納入量(出荷が必要な生コンの量)の合算量が生コン工場の出荷能力を超えているか否かを判定し(S6)、超過判定手段6の判定結果が非超過判定であれば(S7でYes)、予定確定手段7が納入予定を確定し(S8)、
超過判定手段6の判定結果が超過判定であれば(S7でNo)、
調整手段8により合算量の調整を行い(S9)、
納入予定(割当時間、若しくは割当納入量)を調整した注文の発注者に、調整後の納入予定を通知する(S10)。
【0091】
予定確定手段7が納入予定を確定した後、若しくは、通知手段9が発注者に通知を送信した後、処理を終了しない場合(S11でNo)は、注文受付手段3が新たな注文を受け付けるまで待機する。
【0092】
調整手段8が合算量を調整する処理の流れの例を説明する。例えば、
図5に示すように、番号1、番号2の発注者から受けた注文が既に確定しており、番号3~番号5の発注者から受けた注文が仮登録されていることを前提として、超過判定手段6が超過判定をした場合、調整手段8は、納入予定が仮登録の状態である番号3~番号5の発注者から受けた注文のなかで、合算量が出荷能力を超えている時間帯と同じ時間帯に割当納入量が割り当てられている注文である番号3の発注者から受けた注文についての納入予定を変更する。
【0093】
図6では、番号3の発注者から受けた注文についての全ての割当納入量情報の割当時間が変更されており、これにより、10時~11時の時間帯の合算量が出荷能力を下回った状態になっている。
【0094】
一方で、13時~14時の時間帯の合算量と14時~15時の時間帯の合算量が出荷能力を超えているため、調整手段8は、続いて番号4の発注者から受けた注文についての納入予定を変更する。
【0095】
図7には、調整手段8が番号4の発注者から受けた注文について割当納入量情報の割当時間の変更を試みた状態を示しており、13時~14時の時間帯の合算量と14時~15時の時間帯の合算量が出荷能力を下回った状態になった一方で、16時~17時の時間帯の合算量が出荷能力を超えている。
【0096】
図8には、さらに、調整手段8が番号4の発注者から受けた注文について割当納入量情報の割当納入量を変更した状態を示しており、全ての時間帯において合算量が出荷能力以下の状態になっている。
【0097】
通知手段9は、番号3,4の発注者に対して変更後の納入予定を通知する。そして、番号3,4の発注者から受けた注文についての納入予定は、発注者が先に変更後の納入予定が承諾されたものから優先的に確定されるようになっている。
【0098】
以上のように、本実施形態に係る出荷予定管理システム1によれば、合算手段51が同じ所定時間に割り当てられている割当納入量の合算量を示す合算納入情報を導出するため、納入予定が重なっている複数の注文を受けた場合であっても、受け付けた注文に則して生コン工場から生コンクリートを出荷できないことを事前に把握できるため、滞りなく生コンクリートを出荷し易くなる。
【0099】
また、合算量が出荷能力を超えている場合は、合算量が出荷能力を超えないように調整手段8が合算量を調整することによって、より滞りなく生コンクリートを出荷し易くすることができる。
【0100】
さらに、調整手段8は、合算量を調整して合算量が出荷能力よりも小さくなるようにする際に、割当納入情報が示す割当納入量、及び割当納入情報が割り当てられる所定時間の少なくとも一方を調整するため、生コンクリートの納入予定を調整することによって滞りなく生コンクリートを出荷し易くすることができる。
【0101】
さらに、本実施形態の出荷予定管理システム1では、納入希望ピッチ情報D13が示す納入ピッチが、搬送車の台数に基づいて導出されているため、搬送車が不足することにより、生コンクリートが出荷できなくなることを避けやすくなる。
【0102】
また、出荷能力情報の出荷能力も、搬送車の台数に基づいて導出されるため、搬送車が不足することにより、生コンクリートが出荷できなくなることをさらに避けやすくなる。
【0103】
以上のように、発実施形態の生コンクリートの出荷予定管理システム1は、生コンクリートの出荷の滞りを抑制できるという優れた効果を奏し得る。
【0104】
なお、本発明に係る生コンクリートの出荷予定管理システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0105】
上記実施形態では、出荷能力情報に積載容量情報と台数情報とが設定されることを一例に挙げていたが、この構成に限定されない。出荷能力情報には、例えば、生コン工場での生コンの生産量の上限値が設定されていてもよい。
【0106】
この場合、予定している生コンの出荷量が生産量の上限値を超えると、生コンの納入量(出荷量)が生コン工場の出荷能力を超過していることになる。
【0107】
上記実施形態の出荷能力情報には、1つの積載容量情報と1つの搬送車数情報とを一組だけ設定していたが、この構成に限定されない。例えば、出荷能力情報には、1つの積載容量情報と1つの搬送車数情報とを複数組設定してもよい。
【0108】
上記実施形態において、調整手段8は、納入予定を調整することによって納入量が出荷能力以下となる状態にしていたが、この構成に限定されない。調整手段8は、例えば、出荷能力を調整することによって納入量が出荷能力以下となる状態にしていてもよい。
【0109】
この場合、調整手段8は、例えば、台数情報を増加させる等の処理を実行できるように構成されていればよい。なお、台数情報を増加させるというのは、庸車を使用する場合のように、生コン工場で使用できる搬送車の台数を増加させること等を示す。
【0110】
上記実施形態において、調整手段8は、合算納入情報により示される合算量が出荷能力情報により示される出荷能力を超える場合に、合算量を調整するように構成されていたが、この構成に限定されない。調整手段8は、例えば、合算納入情報により示される合算量が出荷能力情報により示される出荷能力を超える場合に、出荷能力を調整するように構成されていてもよい。
【0111】
また、この場合において、調整手段8は、出荷能力を調整する処理において、生コン工場における生コンクリートの生産能力の範囲内で出荷能力が合算量以上となるように調整するように構成されていることが好ましい。
【0112】
このようにすれば、生コン工場の生産能力が不足することにより、生コンクリートが出荷できなくなることを避けることができる。
【符号の説明】
【0113】
1…出荷予定管理システム、2…出荷能力設定手段、3…注文受付手段、4…納入予定導出手段、5…納入予定管理手段、6…超過判定手段、7…予定確定手段、8…調整部(調整手段)、9…通知手段、50…割当部(割当手段)、51…合算部(合算手段)、C1…発注者端末、C2…受注者端末、D10…発注者識別情報、D11…納入希望日時情報、D12…納入希望総量情報、D12…納入希望総量、D13…納入希望ピッチ情報、D130…基準周期情報、D131…基準納入量情報、D2…納入予定情報、D20…時間別納入情報、D200…納入予定日時情報、D201…納入予定量情報、D3…納入予定管理表、D30…時間帯列、D300…時間帯セル、D31…発注者列、D310…残量列、D3100…残量セル、D311…納入量列、D3110…納入量セル、D32…合算列、D320…合算セル、M…記憶手段
【要約】
【課題】生コンクリートの出荷の滞りを抑制できる生コンクリートの出荷予定管理システム、及び生コンクリートの出荷予定管理方法の提供。
【解決手段】生コンの納入の開始日時を示す納入希望日時情報と、納入する生コンの総量を示す納入希望総量情報と、所定時間当たりに納入すべき生コンの量を示す納入ピッチに関する納入希望ピッチ情報とを含む注文情報に基づいて生コンの出荷予定を管理する生コンの出荷予定管理システム1であり、複数の注文情報のそれぞれについて、納入希望ピッチ情報の納入ピッチに基づいて納入希望日時情報の開始日時から所定時間毎に納入希望総量を分配して割り当てた割当納入量を示す割当納入情報を導出する割当部50と、同じ所定時間に割り当てられた割当納入情報に基づき、該同じ所定時間での割当納入量の合算量を示す合算納入情報を導出する合算部51とを備える。
【選択図】
図2