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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-12-19
(45)【発行日】2022-12-27
(54)【発明の名称】半導体デバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/822 20060101AFI20221220BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 25/065 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 21/8238 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 27/092 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 27/10 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 21/8242 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 27/108 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 21/8244 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 27/11 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 27/11556 20170101ALI20221220BHJP
   H01L 27/11582 20170101ALI20221220BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20221220BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20221220BHJP
【FI】
H01L27/04 U
H01L25/08 Y
H01L25/08 Z
H01L27/00 301B
H01L27/092 G
H01L27/10 495
H01L27/108 681Z
H01L27/11
H01L27/11556
H01L27/11582
H01L29/78 371
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021545728
(86)(22)【出願日】2019-09-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-23
(86)【国際出願番号】 CN2019105292
(87)【国際公開番号】W WO2020211272
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-09-27
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/082607
(32)【優先日】2019-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/097442
(32)【優先日】2019-07-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/085237
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519237948
【氏名又は名称】長江存儲科技有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】Yangtze Memory Technologies Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.88 Weilai 3rd Road,East Lake High-tech Development Zone,Wuhan,Hubei,China
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】チェン・ウェイフア
(72)【発明者】
【氏名】リウ・ジュン
【審査官】岩本 勉
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0210830(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108459974(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0340366(US,A1)
【文献】国際公開第2019/037403(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0081069(US,A1)
【文献】特開2016-062901(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0333927(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110880517(CN,A)
【文献】特開2000-223661(JP,A)
【文献】国際公開第2018/182595(WO,A1)
【文献】特開2005-142312(JP,A)
【文献】特開2011-044655(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0239499(US,A1)
【文献】特開平01-157561(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107658317(CN,A)
【文献】特表2020-527293(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0244893(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109411473(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0021785(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0046908(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/822
H01L 25/065
H01L 27/00
H01L 21/8238
H01L 27/10
H01L 21/8242
H01L 21/8244
H01L 27/11556
H01L 27/11582
H01L 21/336
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を備える第1の接合層とを備える第1の半導体構造と、
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)セルのアレイと、複数の第2の接合接点を備える第2の接合層とを備える第2の半導体構造と、
プロセッサと、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)セルのアレイと、複数の第3の接合接点を備える第3の接合層とを備える第3の半導体構造と、
前記第1の接合層と前記第3の接合層との間の第1の接合界面であって、前記第1の接合接点は、前記第1の接合界面で前記第3の接合接点の第1の組と接触している、第1の接合界面と、
前記第2の接合層と前記第3の接合層との間の第2の接合界面であって、前記第2の接合接点は、前記第2の接合界面で前記第3の接合接点の第2の組と接触している、第2の接合界面と、を備え、
前記第1の接合界面及び前記第2の接合界面は同じ平面内にある、半導体デバイス。
【請求項2】
前記第3の半導体構造は、
基板と、
前記基板上の前記プロセッサと、
前記基板上及び前記プロセッサの外側の前記SRAMセルのアレイと、
前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイの上の前記第3の接合層と、を備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記第1の半導体構造は、
前記第3の接合層の上の前記第1の接合層と、
前記第1の接合層の上の前記NANDメモリセルのアレイと、
前記NANDメモリセルのアレイの上にあり、前記NANDメモリセルのアレイと接触している第1の半導体層と、を備える、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記第1の半導体層の上に第1のパッドアウト相互接続層をさらに備え、前記第1の半導体層は単結晶シリコン又はポリシリコンを含む、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記第2の半導体構造は、
前記第3の接合層の上の前記第2の接合層と、
前記第2の接合層の上の前記DRAMセルのアレイと、
前記DRAMセルのアレイの上にあり、前記DRAMセルのアレイと接触している第2の半導体層と、を備える、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記第2の半導体層の上に第2のパッドアウト相互接続層をさらに備え、前記第2の半導体層は単結晶シリコンを含む、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記第1の半導体構造は、
第1の基板と、
前記第1の基板上の前記NANDメモリセルのアレイと、
前記NANDメモリセルのアレイの上の前記第1の接合層と、を備える、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記第2の半導体構造は、
第2の基板と、
前記第2の基板上の前記DRAMセルのアレイと、
前記DRAMセルのアレイの上の前記第2の接合層と、を備える、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記第3の半導体構造は、
前記第1の接合層及び前記第2の接合層の上の前記第3の接合層と、
前記第3の接合層の上の前記プロセッサと、
前記第3の接合層の上及び前記プロセッサの外側の前記SRAMセルのアレイと、
前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイの上にあり、前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイと接触している第3の半導体層と、を備える、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記第1の半導体構造は、前記NANDメモリセルのアレイの周辺回路をさらに備え、
前記第2の半導体構造は、前記DRAMセルのアレイの周辺回路をさらに備え、
前記第3の半導体構造は、前記NANDメモリセルのアレイ又は前記DRAMセルのアレイのうちの少なくとも一方の周辺回路をさらに備える、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記第1の半導体構造は、前記第1の接合層と前記NANDメモリセルのアレイとの間に垂直に第1の相互接続層を備え、
前記第2の半導体構造は、前記第2の接合層と前記DRAMセルのアレイとの間に垂直に第2の相互接続層を備え、
前記第3の半導体構造は、前記第3の接合層と前記プロセッサとの間に垂直に第3の相互接続層を備える、請求項に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイは、前記第1及び第3の相互接続層、前記第1の接合接点、並びに前記第3の接合接点の前記第1の組を介して前記NANDメモリセルのアレイに電気的に接続され、
前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイは、前記第2及び第3の相互接続層、前記第2の接合接点、並びに前記第3の接合接点の前記第2の組を介して前記DRAMセルのアレイに電気的に接続され、
前記NANDメモリセルのアレイは、前記第1、第2、及び第3の相互接続層並びに前記第1、第2、及び第3の接合接点を介して前記DRAMセルのアレイに電気的に接続される、請求項11に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
半導体デバイスを形成するための方法であって、
第1のウェハ上に複数の第1の半導体構造を形成するステップであって、前記第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を備える第1の接合層とを備える、複数の第1の半導体構造を形成するステップと、
第1のダイの少なくとも1つが前記第1の半導体構造の少なくとも1つを含むように、前記第1のウェハを複数の前記第1のダイにダイシングするステップと、
第2のウェハ上に複数の第2の半導体構造を形成するステップであって、前記第2の半導体構造の少なくとも1つは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)セルのアレイと、複数の第2の接合接点を備える第2の接合層とを備える、複数の第2の半導体構造を形成するステップと、
第2のダイの少なくとも1つが前記第2の半導体構造の少なくとも1つを含むように、前記第2のウェハを複数の前記第2のダイにダイシングするステップと、
第3のウェハ上に複数の第3の半導体構造を形成するステップであって、前記第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)セルのアレイと、複数の第3の接合接点を備える第3の接合層とを備える、複数の第3の半導体構造を形成するステップと、
第3のダイの少なくとも1つが前記第3の半導体構造の少なくとも1つを含むように、前記第3のウェハを複数の前記第3のダイにダイシングするステップと、
前記第3の半導体構造が前記第1の半導体構造及び前記第2の半導体構造のそれぞれに接合されるように、(i)前記第3のダイと(ii)前記第1のダイ及び前記第2のダイのそれぞれとを対面方式で接合するステップであって、前記第1の接合接点は、第1の接合界面で前記第3の接合接点の第1の組と接触し、前記第2の接合接点は、第2の接合界面で前記第3の接合接点の第2の組と接触する、接合するステップと、を含む、方法。
【請求項14】
前記複数の第1の半導体構造を形成するステップは、
前記第1のウェハ上に前記NANDメモリセルのアレイを形成するステップと、
前記NANDメモリセルのアレイの上に第1の相互接続層を形成するステップと、
前記第1の相互接続層の上に前記第1の接合層を形成するステップと、を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の第2の半導体構造を形成するステップは、
前記第2のウェハ上に前記DRAMセルのアレイを形成するステップと、
前記DRAMセルのアレイの上に第2の相互接続層を形成するステップと、
前記第2の相互接続層の上に前記第2の接合層を形成するステップと、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の第3の半導体構造を形成するステップは、
前記第3のウェハ上に前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイを形成するステップと、
前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイの上に第3の相互接続層を形成するステップと、
前記第3の相互接続層の上に前記第3の接合層を形成するステップと、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
半導体デバイスを形成するための方法であって、
第1のウェハ上に複数の第1の半導体構造を形成するステップであって、前記第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を備える第1の接合層とを備える、複数の第1の半導体構造を形成するステップと、
第1のダイの少なくとも1つが前記第1の半導体構造の少なくとも1つを含むように、前記第1のウェハを複数の前記第1のダイにダイシングするステップと、
第2のウェハ上に複数の第2の半導体構造を形成するステップであって、前記第2の半導体構造の少なくとも1つは、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)セルのアレイと、複数の第2の接合接点を備える第2の接合層とを備える、複数の第2の半導体構造を形成するステップと、
第2のダイの少なくとも1つが前記第2の半導体構造の少なくとも1つを含むように、前記第2のウェハを複数の前記第2のダイにダイシングするステップと、
第3のウェハ上に複数の第3の半導体構造を形成するステップであって、前記第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)セルのアレイと、複数の第3の接合接点を備える第3の接合層とを備える、複数の第3の半導体構造を形成するステップと、
前記少なくとも1つの第3の半導体構造は、前記第1の半導体構造及び前記第2の半導体構造のそれぞれに接合されるように、(i)前記第3のウェハと、(ii)前記少なくとも1つの第1のダイ及び前記少なくとも1つの第2のダイのそれぞれを対面方式で接合して、接合構造を形成するステップであって、前記第1の接合接点が第1の接合界面で前記第3の接合接点の第1の組と接触し、前記第2の接合接点が第2の接合界面で前記第3の接合接点の第2の組と接触する、形成するステップと
前記接合構造を複数のダイにダイシングするステップであって、前記ダイの少なくとも1つは、接合された第1、第2、及び第3の半導体構造を含む、ダイシングするステップと、を含む、方法。
【請求項18】
前記複数の第1の半導体構造を形成するステップは、
前記第1のウェハ上に前記NANDメモリセルのアレイを形成するステップと、
前記NANDメモリセルのアレイの上に第1の相互接続層を形成するステップと、
前記第1の相互接続層の上に前記第1の接合層を形成するステップと、を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の第2の半導体構造を形成するステップは、
前記第2のウェハ上に前記DRAMセルのアレイを形成するステップと、
前記DRAMセルのアレイの上に第2の相互接続層を形成するステップと、
前記第2の相互接続層の上に前記第2の接合層を形成するステップと、を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の第3の半導体構造を形成するステップは、
前記第3のウェハ上に前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイを形成するステップと、
前記プロセッサ及び前記SRAMセルのアレイの上に第3の相互接続層を形成するステップと、
前記第3の相互接続層の上に前記第3の接合層を形成するステップと、を含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2019年4月15日に出願された「INTEGRATION OF THREE-DIMENSIONAL NAND MEMORY DEVICES WITH MULTIPLE FUNCTIONAL CHIPS」と題する国際出願第PCT/CN2019/082607号、2019年7月24日に出願された「BONDED UNIFIED SEMICONDUCTOR CHIPS AND FABRICATION AND OPERATION METHODS THEREOF」と題する国際出願第PCT/CN2019/097442号、及び2019年4月30日に出願された「THREE-DIMENSIONAL MEMORY DEVICE WITH EMBEDDED DYNAMIC RANDOM-ACCESS MEMORY」と題する国際出願第PCT/CN2019/085237号の優先権の利益を主張し、これらのすべては参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示の実施形態は、半導体デバイス及びその製造方法に関する。
【0003】
現代のモバイルデバイス(例えば、スマートフォン、タブレットなど)では、アプリケーションプロセッサ、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、フラッシュメモリ、Bluetooth、Wi-Fi、全地球測位システム(GPS)、周波数変調(FM)無線機、ディスプレイなどのための様々なコントローラ、及びベースバンドプロセッサなどの様々な機能を可能にするために、複数の複雑なシステムオンチップ(SOC)が使用され、これらは個別のチップとして形成される。例えば、アプリケーションプロセッサは、典型的には、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、オンチップメモリ、加速機能ハードウェア、及び他のアナログ構成要素を含んでサイズが大きい。
【発明の概要】
【0004】
半導体デバイス及びその製造方法の実施形態が本明細書に開示される。
【0005】
一例では、半導体デバイスは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。半導体デバイスはまた、DRAMセルのアレイを含む第2の半導体構造と、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。半導体デバイスはまた、プロセッサと、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)セルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む第3の半導体構造を含む。半導体デバイスは、第1の接合層と第3の接合層との間の第1の接合界面と、第2の接合層と第3の接合層との間の第2の接合界面とをさらに含む。第1の接合接点は、第1の接合界面で第3の接合接点の第1の組と接触している。第2の接合接点は、第2の接合界面で第3の接合接点の第2の組と接触している。第1の接合界面と第2の接合界面とは同一平面内にある。
【0006】
別の例では、半導体デバイスを形成するための方法が開示される。第1のウェハ上には、複数の第1の半導体構造が形成されている。第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。第1のウェハは、複数の第1のダイにダイシングされ、その結果、第1のダイのうちの少なくとも1つが第1の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。複数の第2の半導体構造が第2のウェハ上に形成される。第2の半導体構造の少なくとも1つは、DRAMセルのアレイと、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。第2のウェハは、複数の第2のダイにダイシングされ、その結果、第2のダイのうちの少なくとも1つが第2の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。第3のウェハ上に、複数の第3の半導体構造が形成されている。第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む。第3のウェハは、複数の第3のダイにダイシングされ、その結果、第3のダイのうちの少なくとも1つが第3の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。第3のダイ並びに第1のダイ及び第2のダイの各々は、第3の半導体構造が第1の半導体構造及び第2の半導体構造の各々に接合されるように、対面方式で接合される。第1の接合接点は、第1の接合界面で第3の接合接点の第1の組と接触している。第2の接合接点は、第2の接合界面で第3の接合接点の第2の組と接触している。
【0007】
さらに別の例では、半導体デバイスを形成するための方法が開示される。第1のウェハ上には、複数の第1の半導体構造が形成されている。第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。第1のウェハは、複数の第1のダイにダイシングされ、その結果、第1のダイのうちの少なくとも1つが第1の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。複数の第2の半導体構造が第2のウェハ上に形成される。第2の半導体構造の少なくとも1つは、DRAMセルのアレイと、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。第2のウェハは、複数の第2のダイにダイシングされ、その結果、第2のダイのうちの少なくとも1つが第2の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。第3のウェハ上に、複数の第3の半導体構造が形成されている。第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む。第3のウェハ並びに少なくとも1つの第1のダイ及び少なくとも1つ第2のダイの各々は、少なくとも1つの第3の半導体構造が第1の半導体構造及び第2の半導体構造の各々に接合されるように、対面方式で接合されて接合構造を形成する。第1の接合接点は、第1の接合界面で第3の接合接点の第1の組と接触している。第2の接合接点は、第2の接合界面で第3の接合接点の第2の組と接触している。接合構造は、複数のダイにダイシングされる。ダイのうちの少なくとも1つは、接合された第1、第2、及び第3の半導体構造を含む。
【0008】
さらに別の例では、マルチチップパッケージ(MCP)内の半導体デバイスは、回路基板と、回路基板上のハイブリッドコントローラと、少なくとも1つのNANDダイと、少なくとも1つのDRAMダイとを含む。少なくとも1つのNANDダイは、NANDメモリセルのアレイを含み、ダイツーダイワイヤボンディングを介してハイブリッドコントローラに電気的に接続される。少なくとも1つのDRAMダイは、DRAMセルのアレイを含み、ダイツーダイワイヤボンディングを介してハイブリッドコントローラに電気的に接続される。ハイブリッドコントローラは、少なくとも1つのNANDダイと少なくとも1つのDRAMダイとの間のデータ転送を制御するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付の図面は、本開示の実施形態を示し、説明と共に、本開示の原理を説明し、当業者が本開示を作成及び使用することを可能にするのにさらに役立つ。
図1】いくつかの実施形態による、異種メモリ及びハイブリッドコントローラを有する例示的なシステムのブロック図を示す。
図2】いくつかの実施形態による、異種メモリ及びハイブリッドコントローラを有するMCP内の例示的な半導体デバイスの断面の概略図を示す。
図3A】いくつかの実施形態による、ホストプロセッサと、各々が異種メモリを有する接合された半導体デバイスとを有する例示的なシステムの断面の概略図を示す。
図3B】いくつかの実施形態による、ホストプロセッサと、各々が異種メモリを有する接合された半導体デバイスとを有する別の例示的なシステムの断面の概略図を示す。
図4A】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイスの断面の概略図を示す。
図4B】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する別の例示的な半導体デバイスの断面の概略図を示す。
図5A】いくつかの実施形態による、プロセッサ及びSRAMを有する例示的な半導体構造の概略平面図を示す。
図5B】いくつかの実施形態による、NANDメモリ及び周辺回路を有する例示的な半導体構造の概略平面図を示す。
図5C】いくつかの実施形態による、DRAM及び周辺回路を有する例示的な半導体構造の概略平面図を示す。
図6A】いくつかの実施形態による、プロセッサ、SRAM、及び周辺回路を有する例示的な半導体構造の概略平面図を示す。
図6B】いくつかの実施形態による、NANDメモリを有する例示的な半導体構造の概略平面図を示す。
図6C】いくつかの実施形態による、DRAMを有する例示的な半導体構造の概略平面図を示す。
図7A】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイスの断面図を示す。
図7B】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する別の例示的な半導体デバイスの断面図を示す。
図8A】いくつかの実施形態による、プロセッサ、SRAM、及び周辺回路を有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図8B】いくつかの実施形態による、プロセッサ、SRAM、及び周辺回路を有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図9A】いくつかの実施形態による、3D NANDメモリストリングを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図9B】いくつかの実施形態による、3D NANDメモリストリングを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図10A】いくつかの実施形態による、DRAMセルを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図10B】いくつかの実施形態による、DRAMセルを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図10C】いくつかの実施形態による、DRAMセルを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。
図11A】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイスを形成するための製造プロセスを示す。
図11B】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイスを形成するための製造プロセスを示す。
図12A】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造をダイシング及び接合するための製造プロセスを示す。
図12B】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造をダイシング及び接合するための製造プロセスを示す。
図12C】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造をダイシング及び接合するための製造プロセスを示す。
図13A】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造を接合及びダイシングするための製造プロセスを示す。
図13B】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造を接合及びダイシングするための製造プロセスを示す。
図13C】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造を接合及びダイシングするための製造プロセスを示す。
図13D】いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造を接合及びダイシングするための製造プロセスを示す。
図14】いくつかの実施形態による、2D NANDメモリセルを有する例示的な半導体構造の断面図を示す。
図15A】いくつかの実施形態による、NANDメモリ及び周辺回路を有する例示的な半導体構造の断面図を示す。
図15B】いくつかの実施形態による、NANDメモリ及び周辺回路を有する別の例示的な半導体構造の断面図を示す。
図16A】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する半導体デバイスを形成するための例示的な方法のフローチャートを示す。
図16B】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する半導体デバイスを形成するための例示的な方法のフローチャートを示す。
図17A】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する半導体デバイスを形成するための別の例示的な方法のフローチャートを示す。
図17B】いくつかの実施形態による、異種メモリを有する半導体デバイスを形成するための別の例示的な方法のフローチャートを示す。
【0010】
本開示の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
特定の構成及び配置について説明するが、これは例示のみを目的として行われることを理解されたい。当業者は、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の構成及び配置を使用できることを認識するであろう。本開示が様々な他の用途にも使用できることは、当業者には明らかであろう。
【0012】
本明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」などへの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らないことに留意されたい。さらに、そのような語句は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態に関連してそのような特徴、構造、又は特性に影響を及ぼすことは、当業者の知識の範囲内である。
【0013】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「1つ又は複数」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、又は特性を単数の意味で説明するために使用されてもよく、又は特徴、構造、又は特性の組合せを複数の意味で説明するために使用されてもよい。同様に、「1つの(a)」、「1つの(an)」、又は「その(the)」などの用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の用法を伝えるか、又は複数形の用法を伝えると理解されてもよい。さらに、「に基づく」という用語は、必ずしも排他的な要因のセットを伝達することを意図していないと理解されてもよく、代わりに、文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にしてもよい。
【0014】
本開示における「上に(on)」、「より上に(above)」、及び「上方に(over)」の意味は、「上に(on)」が何かの「直接上に(directly on)」を意味するだけでなく、中間の特徴を有する何か又はその間の層の「上に(on)」の意味も含み、「より上に(above)」又は「上方に(over)」は何か「より上に(above)」又は「の上方に(over)」の意味を意味するだけでなく、間に中間の特徴を有さない何か又はその間の層「より上に(above)」又は「の上方に(over)」(すなわち、何かの上に直接)であるという意味も含むことができるように、最も広く解釈されるべきであることは容易に理解されるべきである。
【0015】
さらに、「真下(beneath)」、「より下に(below)」、「下方(lower)」、「より上に(above)」、「上方(upper)」などの空間的に相対的な用語は、本明細書では、図に示すように、1つの要素又は特徴と別の要素又は特徴との関係を説明するための説明を容易にするために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示す向きに加えて、使用中又は動作中のデバイスの異なる向きを包含することを意図している。装置は、他の方向に向けられてもよく(90度又は他の向きに回転されてもよく)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて同様に解釈されてもよい。
【0016】
本明細書で使用される場合、「基板」という用語は、後続の材料層がその上に追加される材料を指す。基板自体をパターニングすることができる。基板の上に加えられる材料は、パターニングされてもよく、又はパターニングされないままであってもよい。さらに、基板は、シリコン、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、リン化インジウムなどの広範囲の半導体材料を含むことができる。代替で、基板は、ガラス、プラスチック、又はサファイアウェハなどの非導電性材料から作製することができる。
【0017】
本明細書で使用される場合、「層」という用語は、厚さを有する領域を含む材料部分を指す。層は、下にある若しくは上にある構造の全体にわたって延在することができ、又は下にある若しくは上にある構造の範囲よりも小さい範囲を有することができる。さらに、層は、連続構造の厚さよりも薄い厚さを有する均一又は不均一な連続構造の領域であり得る。例えば、層は、連続構造の上面と底面との間、又は上面と底面との間の任意の対の水平面の間に位置することができる。層は、横方向、垂直方向、及び/又はテーパ面に沿って延在することができる。基板は、層とすることができ、その中に1つ又は複数の層を含むことができ、及び/又はその上、それより上、及び/又はその下に1つ又は複数の層を有することができる。層は複数の層を含むことができる。例えば、相互接続層は、1つ又は複数の導体及びコンタクト層(相互接続線及び/又はビアコンタクトが形成される)並びに1つ又は複数の誘電体層を含むことができる。
【0018】
本明細書で使用される場合、「名目/名目上」という用語は、製品又はプロセスの設計段階中に設定される、構成要素又はプロセス動作の特性又はパラメータの所望の又は目標の値を、所望の値より上及び/又は下の値の範囲と共に指す。値の範囲は、製造プロセスにおけるわずかな変動又は公差に起因し得る。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、対象の半導体デバイスに関連する特定の技術ノードに基づいて変化し得る所与の量の値を示す。特定の技術ノードに基づいて、用語「約」は、例えば、値の10~30%(例えば、値の±10%、±20%、又は±30%)の範囲内で変化する所与の量の値を示すことができる。
【0019】
本明細書で使用される場合、「3次元(3D)NANDメモリストリング」という用語は、メモリセルトランジスタのストリングが基板に対して垂直方向に延在するように、横向き基板上に直列に接続されたメモリセルトランジスタの垂直方向のストリングを指す。本明細書で使用される場合、「垂直/垂直に」という用語は、基板の側面に対して名目上垂直であることを意味する。
【0020】
本明細書で使用される場合、「ウェハ」は、半導体デバイスがその中及び/又は上に構築するための半導体材料の一部であり、ダイに分離される前に様々な製造プロセスを受けることができる。
【0021】
埋め込みマルチメディアカード(eMMC)、ユニバーサルフラッシュストレージ(UFS)、及びボールグリッドアレイ(BGA)ソリッドステートドライブ(SSD)などの、不揮発性メモリ/記憶装置としての埋め込みNANDメモリ(「NANDフラッシュメモリ」としても知られる)製品を使用する従来の方法は、NANDメモリチップをプリント回路基板(PCB)上にはんだ付けすることを含む。すべてのメモリデバイスの対応するプロトコルの制御線及びデータ転送線は、ホストプロセッサ(例えば、CPUなどの「マイクロプロセッサ」としても知られている)から導出される。しかしながら、従来の方法は、制御線とデータ転送線との間にクロストークをもたらし、また、プロセッサに高い負荷を引き起こす可能性がある。
【0022】
さらに、従来のメモリは、通常、均質であり、すなわち、同じタイプのメモリを有する。例えば、メインメモリは、NANDメモリ又はDRAMのいずれかである。MCPのメモリデバイスであっても、同じタイプのメモリダイ、例えばNANDダイ又はDRAMダイが同じパッケージに含まれる。しかしながら、異なるタイプのメモリが必要とされる場合、PCB上にはんだ付けされ、PCB上の長距離金属ワイヤ/線を介して電気的に接続される(別個のパッケージ内の)複数のメモリチップが必要であり、それによってさらなるRC遅延を引き起こし、PCB面積を増大させる。
【0023】
一方、最新のプロセッサがより高度な世代に開発されるにつれて、キャッシュサイズは、プロセッサ性能向上のために徐々に重要な役割を果たしている。場合によっては、キャッシュは、マイクロプロセッサチップ内のチップ面積の半分又はそれ以上を占有した。また、キャッシュからプロセッサコアロジックへの抵抗容量(RC)遅延が顕著になり、性能が低下する可能性がある。さらに、プロセッサを外部不揮発性メモリに電気的に接続するために、バスインターフェースユニットが必要である。しかしながら、バスインターフェースユニット自体は、追加のチップ面積を占有し、不揮発性メモリ及び/又は揮発性メモリへのその電気的接続は、金属ルーティングのための追加の面積を必要とし、追加のRC遅延をもたらす。
【0024】
本開示による様々な実施形態は、より速いデータ処理、転送、及び記憶速度、より高い効率、並びにより多くのデータ記憶容量などのより良好なデータ記憶性能を達成するために、MCPに、又はさらには同じ接合チップ内に集積されたプロセッサコア、キャッシュ、及び異種メモリ(例えば、DRAM及びNANDメモリ)を有する一体化半導体デバイスを提供する。異種メモリアーキテクチャは、不揮発性メモリ及び揮発性メモリの両方の利点、例えば、NANDメモリの大記憶容量及びDRAMの高速アクセス速度を利用することができ、それによって回路設計のためのプロセスウィンドウを広げることができる。一例では、異種メモリアーキテクチャは、電源断によりシステムが再起動したときに論理物理アドレスマップを各NANDメモリからそれぞれのDRAMにリロードすることによって、より速いパワーオン速度を達成することができる。
【0025】
一例では、本明細書に開示される半導体デバイスは、ハイブリッドコントローラと、ハイブリッドコントローラによって制御される複数のNANDダイとDRAMダイとを有するMCP内にあってもよい。別の例では、本明細書に開示される半導体デバイスは、NANDメモリ(例えば、不揮発性メモリとして)を有する第1の半導体構造、及びDRAM(例えば、揮発性メモリとして)を有する第2の半導体構造などの異種メモリを含むことができる。本明細書に開示される半導体デバイスは、周辺に分布された長距離金属ルーティング又は従来のシリコン貫通電極(TSV)の代わりに、多数の短距離垂直金属相互接続を用いて第1及び第2の半導体構造の各々に接合されたプロセッサコア(例えば、異種メモリのコントローラとして)及びSRAM(例えば、キャッシュとして)を有する第3の半導体構造をさらに含むことができる。バスインターフェースユニットはまた、大幅に低減され得るか、又は完全に除去され得る。いくつかの実施形態では、キャッシュモジュールをより小さいキャッシュ領域に分割し、接合接点設計に従ってランダムに分散することができる。
【0026】
結果として、最適な瞬間データ及び状態記憶能力は、より高い信号対雑音(S/N)比、より良好なメモリアレイ効率、より少ないダイサイズ及びより低いビットコスト、より高密度の機能モジュール(例えば、プロセッサコア、キャッシュ、バスインターフェースなど)の配置、より速い速度、及びより小さいPCBサイズを同時に達成することができる。さらに、プロセッサウェハ、NANDメモリウェハ、及びDRAMウェハの製造プロセスからの相互作用の影響が少ないこと、並びに既知の良好なハイブリッド接合歩留まりのために、より歩留まりの高い短い製造サイクル時間を達成することができる。ミリメートル又はセンチメートルレベルからマイクロメートルレベルなど、プロセッサ、NANDメモリ、及びDRAM間のより短い接続距離は、より速いデータ転送速度でプロセッサ及びメモリ性能を改善し、より広い帯域幅でプロセッサコアロジック効率を改善し、システム速度を改善することができる。
【0027】
図1は、いくつかの実施形態による、異種メモリ及びハイブリッドコントローラを有する例示的なシステム100のブロック図を示す。システム100は、SSD、eMMC、又はUFSなどのメモリを含む任意の適切なシステムであり得る。いくつかの実施形態では、システム100は、ハイブリッドコントローラ102と、1つ又は複数のDRAM104及び1つ又は複数のNANDメモリ106を含む異種メモリと、ホストプロセッサ108とを含む。単一のメモリを含む従来の同種メモリシステムとは異なり、システム100は、DRAM104とNANDメモリ106との対などの異種メモリの複数の対を含むことができる。
【0028】
ハイブリッドコントローラ102は、DRAM104及びNANDメモリ106の動作を制御するように構成することができる。すなわち、ハイブリッドコントローラ102は、NANDメモリ106におけるデータの格納及び転送を管理するNANDメモリコントローラと、DRAM104におけるデータの格納及び転送を管理するDRAMコントローラとの両方の役割を果たすことができる。いくつかの実施形態では、ハイブリッドコントローラ102は、DRAM104とNANDメモリ106との間のデータ転送を制御するように構成される。例えば、各NANDメモリ106は、論理物理アドレスマップを格納するように構成されてもよく、ハイブリッドコントローラ102は、システム100の電源がオンになったときに、論理物理アドレスマップを各NANDメモリ106からそれぞれのDRAM104にロードするように構成されてもよい。論理アドレスは、実行中にCPUによって生成されたアドレスであり、物理アドレスは、メモリ内の位置である。論理物理アドレスマップは、物理アドレスを論理アドレスにマッピングすることができる。
【0029】
ホストプロセッサ108は、任意の適切な論理演算を実施するように構成された実行論理/エンジンなどの、1つ又は複数の集積又は個別のプロセッサコアを含むことができる。いくつかの実施形態では、ホストプロセッサ108はまた、SRAMによって形成された1つ又は複数のキャッシュ(例えば、命令キャッシュ又はデータキャッシュ)を含む。いくつかの実施形態では、ハイブリッドコントローラ102はまた、SRAMによって形成されたキャッシュを含んでもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、キャッシュ(ホストプロセッサ108及び/又はハイブリッドコントローラ102内)は、論理物理アドレスマップに対する更新のログを格納するように構成される。すなわち、システム100の動作中(すなわち、システム100の電源がオンになっているときに)、論理物理アドレスマップに対する任意の更新は、ホストプロセッサ108及び/又はハイブリッドコントローラ102内のキャッシュに格納することができる。論理物理アドレスマップに対する更新のログをキャッシュに格納することにより、大規模で高価な無停電電源装置(UPS)なしで、論理物理アドレスマップを安全に保存することができる。例えば、予期しない電力中断が発生した場合、ハイブリッドコントローラ102は、電力再開時のリブート速度に影響を与えることなく、論理物理アドレスマップを各NANDメモリ106からそれぞれのDRAM104にリロードすることができる。いくつかの実施形態では、ハイブリッドコントローラ102及びホストプロセッサ108の各々は、システム100内及びシステム100と他のデバイスとの間でデータを送受信するように構成された1つ又は複数のバスインターフェースユニット(図示せず)をさらに含む。
【0030】
図2は、いくつかの実施形態による、異種メモリ及びハイブリッドコントローラを有するMCP202内の例示的な半導体デバイス200の断面の概略図を示す。マルチチップモジュール(MCM)としても知られているMCP202は、図2に示すいくつかの実施形態によれば、複数の集積回路(IC又は「チップ」)、半導体ダイ、及び/又は他の個別部品が回路基板206上に集積される、複数の導体端子(すなわち、ピン)204を有するパッケージなどの電子アセンブリである。いくつかの実施形態では、回路基板206上のハイブリッドコントローラ208、1つ又は複数のDRAMダイ210、1つ又は複数のNANDダイ212、及び1つ又は複数のハイブリッドメモリダイ214を含む、様々なチップレットがMCP202内の回路基板206上に積層される。DRAMダイ210、NANDダイ212、及びハイブリッドメモリダイ214などのメモリダイの各々は、ボールボンディング、ウェッジボンディング、又は準拠したボンディングに基づくアルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、又は金(Au)ボンディングワイヤを含むがこれらに限定されないダイツーダイワイヤボンディングを介してハイブリッドコントローラ208に電気的に接続される。
【0031】
ハイブリッドコントローラ208は、図1に関して詳細に上述したハイブリッドコントローラ102の一例とすることができる。以下で詳細に説明するように、各DRAMダイ210は、DRAMセルのアレイを含むことができ、各NANDダイ212は、NANDメモリセルのアレイ、例えば、3D NANDメモリストリングのアレイ及び/又は二次元(2D)NANDメモリセルのアレイを含むことができる。各DRAMダイ210は、DRAM104の例示的な実装形態とすることができ、各NANDダイ212は、図1に関して詳細に上述したNANDメモリ106の例示的な実装形態とすることができる。ハイブリッドメモリダイ214は、いくつかの実施形態によれば、NANDメモリセルのアレイ及びDRAMセルのアレイを含む。すなわち、半導体デバイス200は、同じMCP202内のDRAMダイ210及びNANDダイ212の両方などの異種メモリダイを含むだけでなく、いくつかの実施形態では、同じハイブリッドメモリダイ214上にDRAM及びNANDメモリセルの両方などの異種メモリセルも含むことができる。
【0032】
図3Aは、いくつかの実施形態による、ホストプロセッサ302と、各々が異種メモリを有する接合された半導体デバイスとを有する例示的なシステム300の断面の概略図を示す。システム300は、SSD、eMMC、又はUFSなどのメモリを含む任意の適切なシステムであり得る。いくつかの実施形態によれば、システム300は、PCB304上に取り付けられた(例えば、はんだ付けされた)ホストプロセッサ302を含む。ホストプロセッサ302は、図1に関して詳細に上述したホストプロセッサ108の一例とすることができる。システム300は、同様にPCB304上にそれぞれ取り付けられた(例えば、はんだ付けされた)複数の接合された半導体デバイス306及び308をさらに含むことができる。各接合された半導体デバイス306又は308は、埋め込み制御信号を転送するための制御線及び埋め込みデータ信号を転送するためのデータ転送線を介して直接ホストプロセッサ302に電気的に接続された埋め込み異種メモリデバイスとすることができる。すなわち、ホストプロセッサ302は、各接合された半導体デバイス306、308の動作を制御し、各接合された半導体デバイス306、308と直接ホスト線を介してデータを交換することができる。
【0033】
図3Aに示すように、各接合された半導体デバイス306又は308は、NANDメモリを有する第1の半導体構造312、DRAMを有する第2の半導体構造314、及びプロセッサを有する第3の半導体構造310を含む一体化半導体デバイスである。第3の半導体構造310のプロセッサは、図1に関して詳細に上述したハイブリッドコントローラ102の例示的な実装形態とすることができる。第1の半導体構造312及び第2の半導体構造314のNANDメモリ及びDRAMは、図1に関して詳細に上述したNANDメモリ106及びDRAM104の例示的な実装形態としての異種メモリの対とすることができる。いくつかの実施形態によれば、第1の半導体構造312及び第2の半導体構造314の各々は、以下で詳細に説明するように、3D配置で垂直に第3の半導体構造310と結合される。すなわち、第1の半導体構造312及び第2の半導体構造314のそれぞれは、第3の半導体構造310の上方に積層することができる。その結果、プロセッサ、NANDメモリ、及びDRAM間の電気的接続を短くすることができ、RC遅延を低減することができ、PCB面積を節約することができる。
【0034】
図3Bは、いくつかの実施形態による、ホストプロセッサ302と、各々が異種メモリを有する接合された半導体デバイスとを有する別の例示的なシステム301の断面の概略図を示す。システム301は、接合された半導体デバイス309がホストプロセッサ302と直接相互作用しないことを除いて、図3Aのシステム300と同じである。なお、接合された半導体デバイス309の制御線やデータ転送線は、ホストプロセッサ302から導出されていない。その代わりに、接合された半導体デバイス309は、制御線及びデータ転送線を介して、別の接合された半導体デバイス307と電気的に接続される。接合された半導体デバイス307の第3の半導体構造310内のプロセッサは、例えば、接合された半導体デバイス309の動作を制御するなど、ホストプロセッサ302の少なくともいくつかの機能を共有することができ、接合された半導体デバイス309とデータを交換することができる。いくつかの実施形態では、「ブリッジ」として機能する接合された半導体デバイス307は、ホストプロセッサ302からの制御信号及び/又はデータ信号を接合された半導体デバイス309に中継することができる。いずれにせよ、接合された半導体デバイス307は、ホストプロセッサ302への負荷及びホストライン間のクロストーク(例えば、ホストプロセッサ302から導出された制御及びデータ転送線)を低減することができる。
【0035】
図4Aは、いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイス400の断面の概略図を示す。半導体デバイス400は、図3A及び図3Bの接合された半導体デバイス306、307、308、及び309の一例を表す。半導体デバイス400の構成要素(例えば、プロセッサ/SRAM、NANDメモリ、及びDRAM)は、異なる基板上に別々に形成され、次いで互いに結合されて接合チップを形成することができる。
【0036】
半導体デバイス400は、NANDメモリセルのアレイを含む第1の半導体構造402を含むことができる。すなわち、第1の半導体構造402は、メモリセルが3D NANDメモリストリングのアレイ及び/又は2D NANDメモリセルのアレイの形態で提供されるNANDフラッシュメモリデバイスとすることができる。NANDメモリセルはページに編成することができ、その後ブロックに編成され、各NANDメモリセルはビット線(BL)と呼ばれる別個の線に電気的に接続される。NANDメモリセル内の同じ垂直位置を有するすべてのメモリセルは、ワード線(WL)によって制御ゲートを介して電気的に接続することができる。いくつかの実施形態では、メモリプレーンは、同じビット線を介して電気的に接続される特定の数のブロックを含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、NANDメモリセルのアレイは、各々がフローティングゲートトランジスタを含む2D NANDメモリセルのアレイである。いくつかの実施形態によれば、2D NANDメモリセルのアレイは、複数の2D NANDメモリストリングを含み、その各々は、直列に接続された(NANDゲートに似ている)複数のメモリセル(例えば、32から128個のメモリセル)と、2つの選択トランジスタとを含む。いくつかの実施形態によれば、各2D NANDメモリストリングは、基板上の同じ平面内に(2Dで)配置される。いくつかの実施形態では、NANDメモリセルのアレイは、3D NANDメモリストリングのアレイであり、その各々は、メモリスタックを貫通して基板の上に(3Dで)垂直に延在する。3D NAND技術(例えば、メモリスタック内の層/階層の数)に応じて、3D NANDメモリストリングは、典型的には、各々がフローティングゲートトランジスタ又は電荷トラップトランジスタを含む32から256個のNANDメモリセルを含む。
【0038】
半導体デバイス400はまた、DRAMセルのアレイを含む第2の半導体構造404を含むことができる。すなわち、第2の半導体構造404は、DRAMメモリデバイスとすることができる。DRAMは、メモリセルの定期的なリフレッシュを必要とする。いくつかの実施形態では、各DRAMセルは、データのビットを正又は負の電荷として格納するためのキャパシタの他、コンデンサのアクセスを制御する1つ又は複数のトランジスタとを含む。一例では、各DRAMセルは1トランジスタ1キャパシタ(1T1C)セルである。
【0039】
半導体デバイス400は、プロセッサ及びSRAMセルのアレイを含む第3の半導体構造406をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、第3の半導体構造406内のプロセッサ及びSRAMセルアレイは、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)技術を使用する。プロセッサ及びSRAMセルアレイの両方は、高速を達成するために高度な論理プロセス(例えば、90nm、65nm、45nm、32nm、28nm、20nm、16nm、14nm、10nm、7nm、5nm、3nmなどの技術ノード)で実装することができる。
【0040】
プロセッサは、限定はしないが、CPU、GPU、デジタル信号プロセッサ(DSP)、テンソルプロセシングユニット(TPU)、ビジョンプロセシングユニット(VPU)、ニューラルプロセシングユニット(NPU)、相乗的処理ユニット(SPU)、物理処理ユニット(PPU)、及び画像信号プロセッサ(ISP)を含む専用プロセッサを含むことができる。プロセッサはまた、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサなどの複数の専用プロセッサを組み合わせるSoCを含むことができる。半導体デバイス400がモバイルデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット、眼鏡、腕時計、仮想現実/拡張現実ヘッドセット、ラップトップコンピュータなど)で使用されるいくつかの実施形態では、アプリケーションプロセッサは、オペレーティングシステム環境で動作するアプリケーションを処理し、ベースバンドプロセッサは、第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)、第5世代(5G)、第6世代(6G)セルラ通信などのセルラ通信を処理する。いくつかの実施形態では、第3の半導体構造406内のプロセッサは、図1に関して詳細に上述したハイブリッドコントローラ102の一例であるか、又はそれを含む。
【0041】
プロセッサ以外の他の処理ユニット(「論理回路」としても知られる)も、第1の半導体構造402内のNANDメモリの周辺回路の全体若しくは一部、及び/又は第2の半導体構造404内のDRAMの周辺回路の全体若しくは一部など、第3の半導体構造406内に形成することができる。いくつかの実施形態では、半導体デバイス400の第3の半導体構造406は、第1の半導体構造402内のNANDメモリの周辺回路の全体又は一部をさらに含む。周辺回路(制御及び検知回路としても知られる)は、NANDメモリの動作を容易にするために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、及び/又は混合信号回路を含むことができる。例えば、周辺回路は、ページバッファ、デコーダ(例えば、行デコーダ及び列デコーダ)、センスアンプ、ドライバ(例えば、ワード線ドライバ)、チャージポンプ、電流若しくは電圧基準、又は回路の任意のアクティブ若しくはパッシブ構成要素(例えば、トランジスタ、ダイオード、レジスタ、又はコンデンサ)のうちの1つ又は複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、半導体デバイス400の第3の半導体構造406は、第2の半導体構造404内のDRAMの周辺回路の全体又は一部をさらに含む。周辺回路(制御及び検知回路としても知られる)は、DRAMの動作を容易にするために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、及び/又は混合信号回路を含むことができる。例えば、周辺回路は、入力/出力バッファ、デコーダ(例えば、行デコーダ及び列デコーダ)、センスアンプ、又は回路の任意のアクティブ若しくはパッシブ構成要素(例えば、トランジスタ、ダイオード、レジスタ、又はコンデンサ)のうちの1つ又は複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の半導体構造402はNANDメモリの周辺回路の全部又は一部を含み、第2の半導体構造404はDRAMの周辺回路の全部又は一部を含む。
【0042】
SRAMは、論理回路(例えば、プロセッサ及び周辺回路)の同じ基板上に集積され、より広いバス及びより速い動作速度を可能にし、これは「オンダイSRAM」としても知られている。SRAMのメモリコントローラは、周辺回路の一部として埋め込むことができる。いくつかの実施形態では、各SRAMセルは、データのビットを正又は負の電荷として格納するための複数のトランジスタの他、データのビットへのアクセスを制御する1つ又は複数のトランジスタとを含む。一例では、各SRAMセルは、6つのトランジスタ(例えば、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET))、例えば、データのビットを格納するための4つのトランジスタと、データへのアクセスを制御するための2つのトランジスタとを有する。SRAMセルは、論理回路(例えば、プロセッサ及び周辺回路)によって占有されていない領域内に位置することができ、したがって、形成されるべき余分な空間を必要としない。オンダイSRAMは、1つ又は複数のキャッシュ(例えば、命令キャッシュ又はデータキャッシュ)及び/又はデータバッファとして使用される半導体デバイス400の高速動作を可能にすることができる。
【0043】
図4Aに示すように、半導体デバイス400は、第1の半導体構造402と第3の半導体構造406との間に垂直に第1の接合界面408と、第2の半導体構造404と第3の半導体構造406との間に垂直に第2の接合界面410とをさらに含む。いくつかの実施形態によれば、第1の接合界面408と第2の接合界面410とは同一平面内にある。すなわち、いくつかの実施形態では、第1の半導体構造402及び第2の半導体構造404は互いに積み重ねられず、代わりに、両方が、第3の半導体構造406の上方に積み重ねられ、第3の半導体構造406と接触する。第3の半導体構造406は、第1の半導体構造402及び第2の半導体構造404の両方を収容するために、第1の半導体構造402又は第2の半導体構造404のサイズよりも大きいサイズを有することができる。
【0044】
以下で詳細に説明するように、第1の半導体構造402、第2の半導体構造404、及び第3の半導体構造406は、第1の半導体構造402、第2の半導体構造404、及び第3の半導体構造406のうちの一つを製造する熱履歴が、第1の半導体構造402、第2の半導体構造404、及び第3の半導体構造406のうちの別の一つを製造するプロセスを制限しないように、別々に(いくつかの実施形態では並列に)製造することができる。さらに、PCBなどの回路基板上の長距離(例えば、ミリメートル又はセンチメートルレベル)チップツーチップデータバスとは対照的に、第1の半導体構造402及び第3の半導体構造406の間、並びに第2の半導体構造404及び第3の半導体構造406の間にそれぞれ直接、短距離(例えば、ミクロンレベル)電気的接続を行うために、第1の接合界面408及び第2の接合界面410を介して多数の相互接続(例えば、接合接点)を形成することができ、それにより、チップインターフェース遅延が排除され、消費電力が低減された高速I/Oスループットが達成される。第1の半導体構造402内のNANDメモリと第3の半導体構造406内のプロセッサとの間、並びに第1の半導体構造402内のNANDメモリと第3の半導体構造406内のSRAMとの間のデータ転送は、第1の接合界面408を横切る相互接続(例えば、接合接点)を介して実施され得る。同様に、第2の半導体構造404内のDRAMと第3の半導体構造406内のプロセッサとの間、並びに第2の半導体構造404内のDRAMと第3の半導体構造406内のSRAMとの間のデータ転送は、第2の接合界面410を横切る相互接続(例えば、接合接点)を介して実施され得る。第1の半導体構造402、第2の半導体構造404及び第3の半導体構造406を垂直に集積化することで、チップサイズを低減することができ、メモリセル密度を高くすることができる。さらに、「一体化された」チップとして、複数の個別のチップ(例えば、様々なプロセッサ、コントローラ、及び異種メモリ)を単一の接合チップ(例えば、半導体デバイス400)に集積することにより、より速いシステム速度及びより小さいPCBサイズも達成することができる。
【0045】
積層された第1の半導体構造402、第2の半導体構造404及び第3の半導体構造406の相対位置は限定されないことが理解される。図4Bは、いくつかの実施形態による、別の例示的な半導体デバイス401の断面の概略図を示す。プロセッサ及びSRAMセルのアレイを含む第3の半導体構造406がNANDメモリセルのアレイを含む第1の半導体構造402及びDRAMセルのアレイを含む第2の半導体構造404の下にある図4Aの半導体デバイス400とは異なり、図4Bの半導体デバイス401では、第3の半導体構造406は第1の半導体構造402及び第2の半導体構造404の上にある。それにもかかわらず、いくつかの実施形態によれば、第1の接合界面408は、半導体デバイス401内の第1の半導体構造402と第3の半導体構造406との間に垂直に形成され、第1の半導体構造402及び第3の半導体構造406は、接合(例えば、ハイブリッド接合)を介して垂直に結合される。同様に、いくつかの実施形態によれば、第2の接合界面410は、半導体デバイス401内の第2の半導体構造404と第3の半導体構造406との間に垂直に形成され、第2の半導体構造404及び第3の半導体構造406は、接合(例えば、ハイブリッド接合)によって垂直に結合される。第1の半導体構造402内のNANDメモリと第3の半導体構造406内のプロセッサとの間のデータ転送、並びに第1の半導体構造402内のNANDメモリと第3の半導体構造406内のSRAMとの間のデータ転送は、第1の接合界面408を横切る相互接続(例えば、接合接点)を介して実施され得る。同様に、第2の半導体構造404内のDRAMと第3の半導体構造406内のプロセッサとの間のデータ転送、並びに第2の半導体構造404内のDRAMと第3の半導体構造406内のSRAMとの間のデータ転送は、第2の接合界面410を横切る相互接続(例えば、接合接点)を介して実施され得る。
【0046】
図5Aは、いくつかの実施形態による、プロセッサ及びSRAMを有する例示的な半導体構造501の概略平面図を示す。半導体構造501は、図4A及び図4Bの第3の半導体構造406の一例であってもよい。半導体構造501は、SRAM504と同じ基板上にプロセッサ502を含むことができ、SRAM504と同じ論理プロセスを使用して製造することができる。プロセッサ502は、いくつか例を挙げると、CPU、GPU、DSP、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサのうちの1つ又は複数を含むことができる。SRAM504は、プロセッサ502の外部に配置することができる。例えば、図5Aは、SRAMセルのアレイがプロセッサ502の外部にある半導体構造501内の複数の別個の領域に分布されるSRAM504の例示的なレイアウトを示す。すなわち、SRAM504によって形成されたキャッシュモジュールは、より小さなキャッシュ領域に分割され、半導体構造501内のプロセッサ502の外部に分散することができる。一例では、キャッシュ領域の分布は、接合接点の設計、例えば接合接点なしで領域を占有することに基づいてもよい。別の例では、キャッシュ領域の分布はランダムであってもよい。これにより、追加のチップ領域を占有することなく、より多くの内部キャッシュ(例えば、オンダイSRAMを使用する)をプロセッサ502の周囲に配置することができる。
【0047】
図5Bは、いくつかの実施形態による、NANDメモリ及び周辺回路を有する例示的な半導体構造503の概略平面図を示す。半導体構造503は、図4A及び図4Bの第1の半導体構造402の一例であってもよい。半導体構造503は、NANDメモリ506の周辺回路と同じ基板上にNANDメモリ506を含むことができる。半導体構造503は、例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、及び任意の他の適切なデバイスを含む、NANDメモリ506を制御及び検知するためのすべての周辺回路を含むことができる。図5Bは、周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510)及びNANDメモリ506の例示的なレイアウトを示し、周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510)及びNANDメモリ506は、同一平面上の異なる領域に形成される。例えば、周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510)は、NANDメモリ506の外部に形成されてもよい。
【0048】
図5Cは、いくつかの実施形態による、DRAM及び周辺回路を有する例示的な半導体構造505の概略平面図を示す。半導体構造505は、図4A及び図4Bの第2の半導体構造404の一例であってもよい。半導体構造505は、DRAM512の周辺回路と同じ基板上にDRAM512を含むことができる。半導体構造505は、例えば、行デコーダ514、列デコーダ516、及び任意の他の適切なデバイスを含む、DRAM512を制御及び検知するためのすべての周辺回路を含むことができる。図5Cは、周辺回路(例えば、行デコーダ514、列デコーダ516)及びDRAM512の例示的なレイアウトを示し、周辺回路(例えば、行デコーダ514、列デコーダ516)及びDRAM512は、同じ平面上の異なる領域に形成される。例えば、周辺回路(例えば、行デコーダ514、列デコーダ516)は、DRAM512の外部に形成されてもよい。
【0049】
半導体構造501、503、及び505のレイアウトは、図5A図5Cの例示的なレイアウトに限定されないことが理解される。いくつかの実施形態では、NANDメモリ506の周辺回路の一部(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、及び任意の他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数)は、プロセッサ502及びSRAM504を有する半導体構造501内にあってもよい。すなわち、いくつかの他の実施形態によれば、NANDメモリ506の周辺回路は、半導体構造501及び503の両方に分布されてもよい。いくつかの実施形態では、DRAM512の周辺回路の一部(例えば、行デコーダ514、列デコーダ516、及び任意の他の適切なデバイスのうちの1つ又は複数)は、プロセッサ502及びSRAM504を有する半導体構造501内にあってもよい。すなわち、いくつかの他の実施形態によれば、DRAM512の周辺回路は、半導体構造501及び505の両方に分布されてもよい。いくつかの実施形態では、周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510)及びNANDメモリ506(例えば、NANDメモリセルのアレイ)の少なくともいくつかは、交互に、すなわち異なる平面内に積層される。例えば、NANDメモリ506(例えば、NANDメモリセルのアレイ)を周辺回路の上下に形成し、チップサイズをさらに縮小してもよい。いくつかの実施形態では、周辺回路(例えば、行デコーダ514、列デコーダ516)及びDRAM512(例えば、DRAMセルのアレイ)の少なくともいくつかは、交互に、すなわち異なる平面内に積層される。例えば、DRAM512(例えば、DRAMセルのアレイ)を周辺回路の上下に形成し、チップサイズをさらに縮小してもよい。同様に、いくつかの実施形態では、SRAM504(例えば、SRAMセルのアレイ)の少なくとも一部及びプロセッサ502は、交互に、すなわち異なる平面内に積層される。例えば、SRAM504(例えば、SRAMセルのアレイ)をプロセッサ502の上下に形成し、チップサイズをさらに縮小してもよい。
【0050】
図6Aは、いくつかの実施形態による、プロセッサ、SRAM、及び周辺回路を有する例示的な半導体構造601の概略平面図を示す。半導体構造601は、図4A及び図4Bの第3の半導体構造406の一例であってもよい。半導体構造601は、SRAM504と同じ基板上のプロセッサ502と、NANDメモリ506及びDRAM512の両方の周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、行デコーダ514、列デコーダ516)とを含むことができ、SRAM504及び周辺回路と同じ論理プロセスを使用して製造される。プロセッサ502は、いくつか例を挙げると、CPU、GPU、DSP、アプリケーションプロセッサ、ベースバンドプロセッサのうちの1つ又は複数を含むことができる。SRAM504及び周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、行デコーダ514、列デコーダ516)の両方をプロセッサ502の外部に配置することができる。例えば、図6Aは、SRAMセルのアレイがプロセッサ502の外部にある半導体構造601内の複数の別個の領域に分布されるSRAM504の例示的なレイアウトを示す。半導体構造601は、例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、及び任意の他の適切なデバイスを含む、NANDメモリ506を制御及び検知するためのすべての周辺回路を含むことができる。半導体構造601はまた、例えば、行デコーダ514、列デコーダ516、及び任意の他の適切なデバイスを含む、DRAM512を制御及び検知するためのすべての周辺回路を含むことができる。図6Aは、周辺回路及びSRAM504がプロセッサ502の外側の同じ平面内の異なる領域に形成される周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、行デコーダ514、列デコーダ516)の例示的なレイアウトを示す。いくつかの実施形態では、周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510、行デコーダ514、列デコーダ516)、SRAM504(例えば、SRAMセルのアレイ)、及びプロセッサ502の少なくともいくつかは、交互に、すなわち異なる平面内に積層されることが理解される。例えば、SRAM504(例えば、SRAMセルのアレイ)を周辺回路の上下に形成し、チップサイズをさらに縮小してもよい。
【0051】
図6Bは、いくつかの実施形態による、NANDメモリを有する例示的な半導体構造603の概略平面図を示す。半導体構造603は、図4A及び図4Bの第1の半導体構造402の一例であってもよい。すべての周辺回路(例えば、ワード線ドライバ508、ページバッファ510)を半導体構造603から(例えば、半導体構造601に)遠ざけることによって、半導体構造603内のNANDメモリ506のサイズ(例えば、NANDメモリセルの数)を大きくすることができる。
【0052】
図6Cは、いくつかの実施形態による、DRAMを有する例示的な半導体構造605の概略平面図を示す。半導体構造605は、図4A及び図4Bの第2の半導体構造404の一例であってもよい。すべての周辺回路(例えば、行デコーダ514、列デコーダ516)を半導体構造605から(例えば、半導体構造601に)遠ざけることによって、半導体構造605内のDRAM512のサイズ(例えば、DRAMセルの数)を大きくすることができる。
【0053】
図7Aは、いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイス700の断面図を示す。図4Aに関して上述した半導体デバイス400の一例として、半導体デバイス700は、第1の半導体構造702と、第2の半導体構造704と、第1の半導体構造702及び第2の半導体構造704の両方がその上方に積層される第3の半導体構造706とを含む接合チップである。いくつかの実施形態によれば、第1の半導体構造702及び第3の半導体構造706は、それらの間の第1の接合界面708で結合される。いくつかの実施形態によれば、第2の半導体構造704及び第3の半導体構造706は、それらの間の第2の接合界面710で結合される。いくつかの実施形態によれば、第1の接合界面708及び第2の接合界面710は、例えば、第3の半導体構造706の上面において同一平面内にある。図7Aに示すように、第3の半導体構造706は、シリコン(例えば、単結晶シリコン、c-Si)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ヒ化ガリウム(GaAs)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレータ(SOI)、又は任意の他の適切な材料を含むことができる基板712を含むことができる。
【0054】
半導体デバイス700の第3の半導体構造706は、基板712の上にデバイス層714を含むことができる。半導体デバイス700内の構成要素の空間的関係をさらに示すために、図7Aではx軸及びy軸が追加されていることに留意されたい。基板712は、x方向(横方向又は幅方向)に横方向に延在する2つの側面(例えば、上面及び底面)を有する。本明細書で使用される場合、1つの構成要素(例えば、層又はデバイス)が半導体デバイス(例えば、半導体デバイス700)の別の構成要素(例えば、層又はデバイス)の「上に(on)」、「より上に(above)」、又は「より下に(below)」であるかどうかは、基板がy方向における半導体デバイスの最も低い平面に位置するとき、y方向(垂直方向又は厚さ方向)における半導体デバイス(例えば、基板712)の基板に対して判定される。空間的関係を説明するための同じ概念が本開示全体にわたって適用される。
【0055】
いくつかの実施形態では、デバイス層714は、プロセッサ716と、基板712上及びプロセッサ716の外側のSRAMセル718のアレイとを含む。いくつかの実施形態では、デバイス層714は、基板712上及びプロセッサ716の外側に周辺回路720をさらに含む。例えば、周辺回路720は、以下で詳細に説明するように、半導体デバイス700のNANDメモリ及び/又はDRAMを制御及び検知するための周辺回路の一部又は全体であってもよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ716は、詳細に上述したように、任意の適切な専用プロセッサ及び/又はSoCを形成する複数のトランジスタ722を含む。いくつかの実施形態では、トランジスタ722はまた、例えば、半導体デバイス700のキャッシュ及び/又はデータバッファとして使用されるSRAMセル718のアレイを形成する。例えば、SRAMセル718のアレイは、プロセッサ716の内部命令キャッシュ及び/又はデータキャッシュとして機能することができる。SRAMセル718のアレイは、第3の半導体構造706内の複数の別個の領域に分布され得る。いくつかの実施形態では、トランジスタ722は、周辺回路720、すなわち、ページバッファ、デコーダ(例えば、行デコーダ及び列デコーダ)、センスアンプ、ドライバ(例えば、ワード線ドライバ)、チャージポンプ、電流若しくは電圧基準、又は回路の任意のアクティブ若しくはパッシブ構成要素(例えば、トランジスタ、ダイオード、レジスタ、又はコンデンサなど)を含むがこれらに限定されない、NANDメモリ及び/又はDRAMの動作を容易にするために使用される任意の適切なデジタル、アナログ、及び/又は混合信号制御及び検知回路をさらに形成する。
【0056】
トランジスタ722は、基板712「上」に形成することができ、トランジスタ722の全体又は一部は、基板712内に(例えば、基板712の上面の下)及び/又は基板712上に直接形成される。分離領域(例えば、シャロートレンチアイソレーション(STI))及びドープ領域(例えば、トランジスタ722のソース領域及びドレイン領域)も基板712内に形成することができる。いくつかの実施形態によれば、トランジスタ722は、高度な論理プロセス(例えば、90nm、65nm、45nm、32nm、28nm、20nm、16nm、14nm、10nm、7nm、5nm、3nmなどの技術ノード)を用いて高速である。
【0057】
いくつかの実施形態では、半導体デバイス700の第3の半導体構造706は、プロセッサ716及びSRAMセル718のアレイ(及び存在する場合は周辺回路720)との間で電気信号を転送するために、デバイス層714の上に相互接続層724をさらに含む。相互接続層724は、横方向相互接続線及び垂直相互接続アクセス(ビア)接点を含む複数の相互接続(本明細書では「接点」とも呼ばれる)を含むことができる。本明細書で使用される場合、「相互接続」という用語は、ミドルエンドオブライン(MEOL)相互接続及びバックエンドオブライン(BEOL)相互接続などの任意の適切なタイプの相互接続を広く含むことができる。相互接続層724は、相互接続線及びビアコンタクトが形成され得る1つ又は複数の層間誘電体(ILD)層(「金属間誘電体(IMD)層」としても知られる)をさらに含むことができる。すなわち、相互接続層724は、複数のILD層内に相互接続線及びビアコンタクトを含むことができる。相互接続層724内の相互接続線及びビアコンタクトは、タングステン(W)、コバルト(Co)、Cu、Al、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。相互接続層724内のILD層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低誘電率(低k)誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス層714内のデバイスは、相互接続層724内の相互接続を介して互いに電気的に接続される。例えば、SRAMセル718のアレイは、相互接続層724を介してプロセッサ716に電気的に接続されてもよい。
【0058】
図7Aに示すように、半導体デバイス700の第3の半導体構造706は、第1の接合界面708及び第2の接合界面710に、並びに相互接続層724及びデバイス層714(プロセッサ716及びSRAMセル718のアレイを含む)の上に接合層726をさらに含むことができる。接合層726は、複数の接合接点728と、接合接点728を電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。接合接点728は、W、Co、Cu、Al、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。接合層726の残りの領域は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体で形成することができる。接合接点728及び接合層726内の周囲の誘電体は、ハイブリッド接合に使用することができる。
【0059】
同様に、図7Aに示すように、半導体デバイス700の第1の半導体構造702はまた、第1の接合界面708に、かつ第3の半導体構造706の接合層726の上に接合層730を含むことができる。接合層730は、複数の接合接点732と、接合接点732を電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。接合接点732は、W、Co、Cu、Al、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。接合層730の残りの領域は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体で形成することができる。接合接点732及び接合層730内の周囲の誘電体は、ハイブリッド接合に使用することができる。いくつかの実施形態によれば、接合接点732は、第1の接合界面708でいくつかの接合接点728(例えば、第1の半導体構造702の直下の接合接点728の第1の組)と接触している。
【0060】
上述したように、第1の半導体構造702は、第1の接合界面708において対面方式で第3の半導体構造706の上に接合することができる。いくつかの実施形態では、第1の接合界面708は、直接接合技術(例えば、はんだ又は接着剤などの中間層を使用せずに表面間の接合を形成する)であり、金属-金属接合及び誘電体-誘電体接合を同時に得ることができるハイブリッド接合(「金属/誘電体ハイブリッド接合」としても知られる)の結果として、接合層730と726との間に配置される。いくつかの実施形態では、第1の接合界面708は、接合層730及び726が接触して接合される場所である。実際には、第1の接合界面708は、第3の半導体構造706の接合層726の上面の一部及び第1の半導体構造702の接合層730の底面を含む特定の厚さを有する層とすることができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、半導体デバイス700の第1の半導体構造702は、電気信号を転送するために接合層730の上に相互接続層734をさらに含む。相互接続層734は、MEOL相互接続及びBEOL相互接続などの複数の相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層734内の相互接続はまた、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続を含む。相互接続層734は、相互接続線及びビアコンタクトが形成され得る1つ又は複数のILD層をさらに含むことができる。相互接続層734内の相互接続線及びビアコンタクトは、W、Co、Cu、Al、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。相互接続層734内のILD層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含むことができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、半導体デバイス700の第1の半導体構造702は、メモリセルが相互接続層734及び接合層730の上に3D NANDメモリストリング736のアレイの形態で提供されるNANDフラッシュメモリデバイスを含む。いくつかの実施形態によれば、各3D NANDメモリストリング736は、それぞれが導体層及び誘電体層を含む複数の対を垂直に貫通する。積層され交互に配置された導体層及び誘電体層は、本明細書ではメモリスタック738とも呼ばれる。いくつかの実施形態によれば、メモリスタック738内の交互に配置された導体層及び誘電体層は、垂直方向に交互になる。言い換えれば、メモリスタック738の上部又は底部のものを除いて、各導体層は両側で2つの誘電体層が隣接することができ、各誘電体層は両側で2つの導体層が隣接することができる。導体層は、それぞれ同じ厚さ又は異なる厚さを有することができる。同様に、誘電体層はそれぞれ同じ厚さ又は異なる厚さを有することができる。導体層は、W、Co、Cu、Al、ドープシリコン、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導体材料を含むことができる。誘電体層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含むことができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、各3D NANDメモリストリング736は、半導体チャネル及びメモリ膜を含む「電荷トラップ」タイプのNANDメモリストリングである。いくつかの実施形態では、半導体チャネルは、アモルファスシリコン、ポリシリコン、又は単結晶シリコンなどのシリコンを含む。いくつかの実施形態では、メモリ膜は、トンネル層、記憶層(「電荷トラップ/記憶層」としても知られる)、及びブロッキング層を含む複合誘電体層である。各3D NANDメモリストリング736は、円筒形状(例えば、ピラー形状)を有することができる。いくつかの実施形態によれば、メモリ膜の半導体チャネル、トンネル層、記憶層、及びブロッキング層は、この順序でピラーの中心から外面に向かう方向に沿って配置される。トンネル層は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。記憶層は、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ケイ素、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。ブロッキング層は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、高誘電率(高k)誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むことができる。一例では、ブロッキング層は、酸化ケイ素/酸窒化ケイ素/酸化ケイ素(ONO)の複合層を含むことができる。別の例では、ブロッキング層は、酸化アルミニウム(Al)、酸化ハフニウム(HfO)又は酸化タンタル(Ta)層などの高k誘電体層を含むことができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、3D NANDメモリストリング736は、複数の制御ゲート(各々がワード線の一部である)をさらに含む。メモリスタック738内の各導体層は、3D NANDメモリストリング736の各メモリセルの制御ゲートとして機能することができる。いくつかの実施形態では、各3D NANDメモリストリング736は、垂直方向のそれぞれの端部に2つのプラグ774及び740を含む。プラグ774は、半導体層742からエピタキシャル成長された単結晶シリコンなどの半導体材料を含むことができる。プラグ774は、3D NANDメモリストリング736のソース選択ゲートのコントローラとして機能することができる。プラグ774は、3D NANDメモリストリング736の上端にあり、半導体層742と接触することができる。本明細書で使用される場合、構成要素(例えば、3D NANDメモリストリング736)の「上端」は、基板712が半導体デバイス700の最下面に位置するときに、基板712からy方向により遠い端部であり、構成要素(例えば、3D NANDメモリストリング736)の「下端」は、基板712にy方向により近い端部である。別のプラグ740は、半導体材料(例えば、ポリシリコン)を含むことができる。第1の半導体構造702の製造中に3D NANDメモリストリング736の上端を覆うことによって、プラグ740は、酸化ケイ素及び窒化ケイ素などの3D NANDメモリストリング736に充填された誘電体のエッチングを防止するためのエッチング停止層として機能することができる。いくつかの実施形態では、プラグ740は、3D NANDメモリストリング736のドレインとして機能する。
【0065】
いくつかの実施形態では、第1の半導体構造702は、メモリスタック738及び3D NANDメモリストリング736の上に配置された半導体層742をさらに含む。半導体層742は、その上にメモリスタック738及び3D NANDメモリストリング736が形成される薄くされた基板とすることができる。いくつかの実施形態では、半導体層742は、プラグ774をエピタキシャル成長させることができる単結晶シリコンを含む。いくつかの実施形態では、半導体層742は、ポリシリコン、アモルファスシリコン、SiGe、GaAs、Ge、又は任意の他の適切な材料を含むことができる。半導体層742はまた、分離領域及びドープ領域(例えば、図示されていないが、3D NANDメモリストリング736のアレイ共通ソース(ACS)として機能する)を含むことができる。分離領域(図示せず)は、ドープ領域を電気的に分離するために半導体層742の厚さ全体又は厚さの一部にわたって延在することができる。いくつかの実施形態では、酸化ケイ素を含むパッド酸化物層がメモリスタック738と半導体層742との間に配置される。
【0066】
3D NANDメモリストリング736は、「電荷トラップ」タイプの3D NANDメモリストリングに限定されず、他の実施形態では「フローティングゲート」タイプの3D NANDメモリストリングであってもよいことが理解される。メモリスタック738は、シングルデッキ構造を有することに限定されず、3D NANDメモリストリング736の電気的接続のために異なるデッキ間にデッキ間プラグを有するマルチデッキ構造を有することもできることも理解される。半導体層742は、「フローティングゲート」タイプの3D NANDメモリストリングのソースプレートとしてポリシリコンを含むことができる。
【0067】
図7Aに示すように、半導体デバイス700の第1の半導体構造702は、半導体層742の上にパッドアウト相互接続層744をさらに含むことができる。パッドアウト相互接続層744は、1つ又は複数のILD層内に相互接続、例えばコンタクトパッド746を含むことができる。パッドアウト相互接続層744及び相互接続層734は、半導体層742の両側に形成することができる。いくつかの実施形態では、パッドアウト相互接続層744内の相互接続は、例えばパッドアウト目的のために、半導体デバイス700と外部回路との間で電気信号を転送することができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、第1の半導体構造702は、パッドアウト相互接続層744と相互接続層734及び724とを電気的に接続するために半導体層742を貫通する1つ又は複数の接点748をさらに含む。結果として、プロセッサ716及びSRAMセル718のアレイ(及び存在する場合は周辺回路720)は、相互接続層734及び724並びに接合接点732及び728を介して3D NANDメモリストリング736のアレイに電気的に接続することができる。さらに、プロセッサ716、SRAMセル718のアレイ、及び3D NANDメモリストリング736のアレイは、接点748及びパッドアウト相互接続層744を介して外部回路に電気的に接続することができる。
【0069】
図7Aに示すように、半導体デバイス700の第2の半導体構造704はまた、第2の接合界面710で、及び第3の半導体構造706の接合層726の上に接合層750を含むことができる。接合層750は、複数の接合接点752と、接合接点752を電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。接合接点752は、W、Co、Cu、Al、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。接合層750の残りの領域は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体で形成することができる。接合接点752及び接合層750内の周囲の誘電体は、ハイブリッド接合に使用することができる。いくつかの実施形態によれば、接合接点752は、第2の接合界面710でいくつかの接合接点728(例えば、第2の半導体構造704の直下の接合接点728の第2の組)と接触している。
【0070】
上述したように、第2の半導体構造704は、第1の接合界面708においても対面方式で第3の半導体構造706の上に接合される第1の半導体構造702の隣に、第2の接合界面710において対面方式で第3の半導体構造706の上に接合されることができる。結果として、第1の接合界面708及び第2の接合界面710は、同じ平面内、例えば、両方とも第3の半導体構造706の上面にあり得る。言い換えれば、いくつかの実施形態によれば、第1の接合界面708は第2の接合界面710と面一である。いくつかの実施形態では、第2の接合界面710は、同様にハイブリッド接合の結果として接合層750と726との間に配置される。いくつかの実施形態では、第2の接合界面710は、接合層750及び726が接触して接合される場所である。実際には、第2の接合界面710は、第3の半導体構造706の接合層726の上面の一部及び第2の半導体構造704の接合層750の底面を含む特定の厚さを有する層とすることができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、半導体デバイス700の第2の半導体構造704は、電気信号を転送するために接合層750の上に相互接続層754をさらに含む。相互接続層754は、MEOL相互接続及びBEOL相互接続などの複数の相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層754内の相互接続はまた、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続を含む。相互接続層754は、相互接続線及びビアコンタクトが形成され得る1つ又は複数のILD層をさらに含むことができる。相互接続層754内の相互接続線及びビアコンタクトは、W、Co、Cu、Al、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。相互接続層754内のILD層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含むことができる。
【0072】
半導体デバイス700の第2の半導体構造704は、相互接続層754及び接合層750の上にDRAMセル756のアレイをさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、各DRAMセル756は、DRAM選択トランジスタ758及びキャパシタ760を含む。DRAMセル756は、1つのトランジスタ及び1つのキャパシタからなる1T1Cセルとすることができる。DRAMセル756は、2T1Cセル、3T1Cセルなどの任意の適切な構成であってもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、DRAM選択トランジスタ758は、半導体層762「上」に形成され、DRAM選択トランジスタ758の全体又は一部は、半導体層762内に(例えば、半導体層762の上面の下)及び/又は半導体層762上に直接形成される。分離領域(例えば、STI)及びドープ領域(例えば、DRAM選択トランジスタ758のソース領域及びドレイン領域)も半導体層762内に形成することができる。いくつかの実施形態では、キャパシタ760はDRAM選択トランジスタ758の下に配置される。いくつかの実施形態によれば、各キャパシタ760は、その一方がそれぞれのDRAM選択トランジスタ758の一方のノードに電気的に接続されている2つの電極を含む。いくつかの実施形態によれば、各DRAM選択トランジスタ758の別のノードは、DRAMのビット線764に電気的に接続される。各キャパシタ760の別の電極は、共通プレート766、例えば共通接地に電気的に接続することができる。DRAMセル756の構造及び構成は、図7Aの例に限定されず、任意の適切な構造及び構成を含み得ることが理解される。例えば、キャパシタ760は、平面キャパシタ、スタックキャパシタ、マルチフィンキャパシタ、シリンダキャパシタ、トレンチキャパシタ、又は基板キャパシタであってもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、第2の半導体構造704は、DRAMセル756のアレイの上にあり、それに接触して配置された半導体層762をさらに含む。半導体層762は、DRAM選択トランジスタ758がその上に形成される薄くされた基板とすることができる。いくつかの実施形態では、半導体層762は単結晶シリコンを含む。いくつかの実施形態では、半導体層762は、ポリシリコン、アモルファスシリコン、SiGe、GaAs、Ge、ケイ化物、又は任意の他の適切な材料を含むことができる。半導体層762はまた、分離領域及びドープ領域(例えば、DRAM選択トランジスタ758のソース及びドレインとして)を含むことができる。
【0074】
図7Aに示すように、半導体デバイス700の第2の半導体構造704は、半導体層762の上にパッドアウト相互接続層768をさらに含むことができる。パッドアウト相互接続層768は、1つ又は複数のILD層内に相互接続、例えばコンタクトパッド770を含むことができる。パッドアウト相互接続層768及び相互接続層754は、半導体層762の両側に形成することができる。いくつかの実施形態では、パッドアウト相互接続層768内の相互接続は、例えばパッドアウト目的のために、半導体デバイス700と外部回路との間で電気信号を転送することができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、第2の半導体構造704は、パッドアウト相互接続層768と相互接続層754及び724とを電気的に接続するために半導体層762を貫通する1つ又は複数の接点772をさらに含む。結果として、プロセッサ716及びSRAMセル718のアレイ(及びもしあれば周辺回路720)は、相互接続層754及び724並びに接合接点752及び728を介してDRAMセル756のアレイに電気的に接続することができる。また、第1の半導体構造702内の3D NANDメモリストリング736のアレイは、相互接続層734、724、754並びに接合接点732、728、752を介して第2の半導体構造704内のDRAMセル756のアレイに電気的に接続することができる。さらに、プロセッサ716、SRAMセル718のアレイ、及びDRAMセル756のアレイは、接点772及びパッドアウト相互接続層768を介して外部回路に電気的に接続することができる。
【0076】
図7Bは、いくつかの実施形態による、異種メモリを有する別の例示的な半導体デバイス701の断面図を示す。図4Bに関して上述した半導体デバイス401の一例として、半導体デバイス701は、第1の半導体構造703及び第2の半導体構造705の上方に積層された第3の半導体構造707を含む接合チップである。図7Aで上述した半導体デバイス700と同様に、半導体デバイス701は、プロセッサ及びSRAMを含む第3の半導体構造707、NANDメモリを含む第1の半導体構造703、及びDRAMを含む第2の半導体構造705が別々に形成され、それぞれ第1の接合界面709及び第2の接合界面711において対面方式で接合される接合チップの一例を表す。プロセッサ及びSRAMを含む第3の半導体構造706がNANDメモリを含む第1の半導体構造702及びDRAMを含む第2の半導体構造704の下にある図7Aで上述した半導体デバイス700とは異なり、図7Bの半導体デバイス701は、第1の半導体構造703及び第2の半導体構造705の上に配置された第3の半導体構造707を含む。半導体デバイス700及び701の両方における同様の構造(例えば、材料、製造プロセス、機能など)の詳細は、以下では繰り返されないことが理解される。
【0077】
半導体デバイス701の第1の半導体構造703は、基板713と、基板713の上に交互に配置された導体層及び誘電体層を含むメモリスタック715とを含むことができる。いくつかの実施形態では、3D NANDメモリストリング717のアレイはそれぞれ、基板713の上のメモリスタック715内の交互に配置された導体層及び誘電体層を垂直に貫通する。各3D NANDメモリストリング717は、半導体チャネル及びメモリ膜を含むことができる。各3D NANDメモリストリング717は、その下端及び上端にそれぞれ2つのプラグ719及び721をさらに含む。3D NANDメモリストリング717は、「電荷トラップ」タイプの3D NANDメモリストリング又は「フローティングゲート」タイプの3D NANDメモリストリングであり得る。いくつかの実施形態では、酸化ケイ素を含むパッド酸化物層がメモリスタック715と基板713との間に配置される。
【0078】
いくつかの実施形態では、半導体デバイス701の第1の半導体構造703はまた、メモリスタック715及び3D NANDメモリストリング717の上に相互接続層723を含み、3D NANDメモリストリング717との間で電気信号を転送する。相互接続層723は、相互接続線及びビアコンタクトを含む複数の相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層723内の相互接続はまた、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続を含む。いくつかの実施形態では、半導体デバイス701の第1の半導体構造703は、第1の接合界面709に、かつ相互接続層723及びメモリスタック715(それを通る3D NANDメモリストリング717を含む)の上に接合層725をさらに含む。接合層725は、複数の接合接点727と、接合接点727を取り囲み、電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。
【0079】
半導体デバイス701の第2の半導体構造705は、基板729と、基板729上のDRAMセル731のアレイとを含むことができる。図7Bでは基板713及び基板729は2つの別個の基板として示されているが、いくつかの実施形態では、基板713及び729は単一の連続した基板であってもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、半導体デバイス701にさらなる支持を提供するために、基板713及び基板729の下に別の単一の連続した基板(例えば、図示せず)が形成され、基板713及び729に接合されてもよいことがさらに理解される。
【0080】
いくつかの実施形態では、各DRAMセル731は、DRAM選択トランジスタ733及びキャパシタ735を含む。DRAMセル731は、1つのトランジスタ及び1つのキャパシタからなる1T1Cセルとすることができる。DRAMセル731は、2T1Cセル、3T1Cセルなどの任意の適切な構成であってもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、DRAM選択トランジスタ733は基板729「上」に形成され、DRAM選択トランジスタ733の全体又は一部は基板729内及び/又は基板729上に直接形成される。いくつかの実施形態では、キャパシタ735は、DRAM選択トランジスタ733の上に配置される。いくつかの実施形態によれば、各キャパシタ735は、その一方がそれぞれのDRAM選択トランジスタ733の一方のノードに電気的に接続されている2つの電極を含む。いくつかの実施形態によれば、各DRAM選択トランジスタ733の別のノードは、DRAMのビット線737に電気的に接続される。各キャパシタ735の別の電極は、共通プレート739、例えば共通接地に電気的に接続することができる。DRAMセル731の構造及び構成は、図7Bの例に限定されず、任意の適切な構造及び構成を含み得ることが理解される。
【0081】
いくつかの実施形態では、半導体デバイス701の第2の半導体構造705はまた、DRAMセル731のアレイとの間で電気信号を転送するために、DRAMセル731のアレイの上に相互接続層741を含む。相互接続層741は、相互接続線及びビアコンタクトを含む複数の相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層741内の相互接続はまた、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続を含む。いくつかの実施形態では、半導体デバイス701の第2の半導体構造705は、第2の接合界面711に、かつ相互接続層741及びDRAMセル731のアレイの上に接合層743をさらに含む。接合層743は、複数の接合接点745と、接合接点745を取り囲み、電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。
【0082】
図7Bに示すように、半導体デバイス701の第3の半導体構造707は、第1の接合界面709及び第2の接合界面711に、かつ第1の半導体構造703の接合層725及び第2の半導体構造705の接合層743の上に別の接合層747を含む。接合層747は、複数の接合接点749と、接合接点749を取り囲み、電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、いくつかの接合接点749(例えば、第1の半導体構造703の真上の接合接点749の第1の組)は、第1の接合界面709で接合接点727と接触している。いくつかの実施形態によれば、いくつかの接合接点749(例えば、第2の半導体構造705の真上の接合接点749の第2の組)は、第2の接合界面711で接合接点745と接触している。第1の接合界面709及び第2の接合界面711は、同じ平面内、例えば、両方とも第3の半導体構造707の底面にあってもよい。言い換えれば、いくつかの実施形態によれば、第1の接合界面709は第2の接合界面711と面一である。いくつかの実施形態では、半導体デバイス701の第3の半導体構造707はまた、電気信号を転送するために接合層747の上に相互接続層751を含む。相互接続層751は、相互接続線及びビアコンタクトを含む複数の相互接続を含むことができる。
【0083】
半導体デバイス701の第3の半導体構造707は、相互接続層751及び接合層747の上にデバイス層753をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス層753は、相互接続層751及び接合層747の上のプロセッサ755と、相互接続層751及び接合層747の上かつプロセッサ755の外側のSRAMセル757のアレイとを含む。いくつかの実施形態では、デバイス層753は、相互接続層751及び接合層747の上かつプロセッサ755の外側に周辺回路759をさらに含む。例えば、周辺回路759は、3D NANDメモリストリング717のアレイ及び/又はDRAMセル731のアレイを制御及び検知するための周辺回路の一部又は全体であってもよい。いくつかの実施形態では、デバイス層753内のデバイスは、相互接続層751内の相互接続を介して互いに電気的に接続される。例えば、SRAMセル757のアレイは、相互接続層751を介してプロセッサ755に電気的に接続されてもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、プロセッサ755は、任意の適切な専用プロセッサ及び/又はSoCを形成する複数のトランジスタ761を含む。トランジスタ761は、半導体層763の「上」に形成することができ、トランジスタ761の全体又は一部は、半導体層763内及び/又は半導体層763上に直接形成される。分離領域(例えば、STI)及びドープ領域(例えば、トランジスタ761のソース領域及びドレイン領域)も半導体層763内に形成することができる。トランジスタ761は、SRAMセル757(及び存在する場合は周辺回路759)のアレイも形成することができる。いくつかの実施形態によれば、トランジスタ761は、高度な論理プロセス(例えば、90nm、65nm、45nm、32nm、28nm、20nm、16nm、14nm、10nm、7nm、5nm、3nmなどの技術ノード)を用いて高速である。
【0085】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造707は、デバイス層753の上に配置された半導体層763をさらに含む。半導体層763は、プロセッサ755及びSRAMセル757のアレイの上にあり、それらに接触することができる。半導体層763は、トランジスタ761がその上に形成される薄くされた基板とすることができる。いくつかの実施形態では、半導体層763は単結晶シリコンを含む。いくつかの実施形態では、半導体層763は、ポリシリコン、アモルファスシリコン、SiGe、GaAs、Ge、又は任意の他の適切な材料を含むことができる。半導体層763はまた、分離領域及びドープ領域を含むことができる。
【0086】
図7Bに示すように、半導体デバイス701の第3の半導体構造707は、半導体層763の上にパッドアウト相互接続層765をさらに含むことができる。パッドアウト相互接続層765は、1つ又は複数のILD層内に相互接続、例えばコンタクトパッド767を含むことができる。いくつかの実施形態では、パッドアウト相互接続層765内の相互接続は、例えばパッドアウト目的のために、半導体デバイス701と外部回路との間で電気信号を転送することができる。いくつかの実施形態では、第3の半導体構造707は、パッドアウト相互接続層765及び相互接続層751、723、741を電気的に接続するために半導体層763を貫通する1つ又は複数の接点769をさらに含む。結果として、プロセッサ755及びSRAMセル757のアレイ(及び存在する場合には周辺回路759)は、相互接続層751及び723並びに接合接点749及び727を介して3D NANDメモリストリング717のアレイに電気的に接続することができ、プロセッサ755及びSRAMセル757のアレイ(及び存在する場合には周辺回路759)はまた、相互接続層751及び741並びに接合接点749及び745を介してDRAMセル731のアレイに電気的に接続することができる。また、第1の半導体構造703内の3D NANDメモリストリング717のアレイは、相互接続層723、751、及び741並びに接合接点727、749、及び745を介して第2の半導体構造705内のDRAMセル731のアレイに電気的に接続される。さらに、プロセッサ755、SRAMセル757のアレイ、3D NANDメモリストリング717のアレイ、及びDRAMセル731のアレイは、接点769及びパッドアウト相互接続層765を介して外部回路に電気的に接続することができる。
【0087】
図8A及び図8Bは、いくつかの実施形態による、プロセッサ、SRAM、及び周辺回路を有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。図9A及び図9Bは、いくつかの実施形態による、3D NANDメモリストリングを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。図10A図10Cは、いくつかの実施形態による、DRAMセルを有する例示的な半導体構造を形成するための製造プロセスを示す。図11A及び図11Bは、いくつかの実施形態による、異種メモリを有する例示的な半導体デバイスを形成するための製造プロセスを示す。図12A図12Cは、いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造をダイシング及び接合するための製造プロセスを示す。図13A図13Dは、いくつかの実施形態による、例示的な半導体構造を接合及びダイシングするための製造プロセスを示す。図16A及び図16Bは、いくつかの実施形態による、異種メモリを有する半導体デバイスを形成するための例示的な方法1600のフローチャートを示す。図17A及び図17Bは、いくつかの実施形態による、異種メモリを有する半導体デバイスを形成するための別の例示的な方法1700のフローチャートを示す。図8A図8B図9A図9B図10A図10C図11A図11B図12A図12C図13A図13D図16A図16B図17A、及び図17Bに示す半導体デバイスの例は、図7A及び図7Bに示す半導体デバイス700及び701を含む。図8A図8B図9A図9B図10A図10C図11A図11B図12A図12C図13A図13D図16A図16B図17A、及び図17Bを一緒に説明する。方法1600及び1700に示される動作は網羅的ではなく、図示された動作のいずれかの前、後、又は間に他の動作も実施され得ることが理解される。さらに、動作のいくつかは、同時に、又は図16A図16B図17A、及び図17Bに示す順序とは異なる順序で実施されてもよい。
【0088】
図9A及び図9Bに示すように、3D NANDメモリストリングのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む第1の半導体構造が形成される。図10A図10Cに示すように、DRAMセルのアレイと、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む第2の半導体構造が形成される。図8A及び図8Bに示すように、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、周辺回路と、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む第3の半導体構造が形成される。図11A及び図11Bに示すように、第3の半導体構造並びに第1及び第2の半導体構造の各々は、第1の接合接点が第1の接合界面において第3の接合接点の第1の組と接触し、第2の接合接点が第2の接合界面において第3の接合接点の第2の組と接触するように、対面方式で接合される。
【0089】
図16Aを参照すると、方法1600は工程1602で開始し、複数の第1の半導体構造が第1のウェハ上に形成される。第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。第1のウェハはシリコンウェハとすることができる。いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイが第1のウェハ上に形成される。NANDメモリセルのアレイは、3D NANDメモリストリングのアレイとすることができる。いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイの周辺回路も第1のウェハ上に形成される。
【0090】
図12Aに示すように、複数の第1の半導体構造1204が第1のウェハ1202上に形成される。第1のウェハ1202は、スクライブラインによって分離された複数のショットを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、第1のウェハ1202の各ショットは、一つ又は複数の第1の半導体構造1204を含む。図9A及び図9Bは、第1の半導体構造1204の形成の一例を示す。
【0091】
いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、メモリスタックが第1のウェハの上に形成され、メモリスタックを垂直に貫通する3D NANDメモリストリングのアレイが形成される。図9Aに示すように、交互に配置された犠牲層(図示せず)及び誘電体層908が、シリコン基板902(第1のウェハ1202、例えばシリコンウェハの一部として)の上に形成される。交互に配置された犠牲層及び誘電体層908は、誘電体スタック(図示せず)を形成することができる。いくつかの実施形態では、各犠牲層は窒化ケイ素の層を含み、各誘電体層908は酸化ケイ素の層を含む。交互に配置された犠牲層及び誘電体層908は、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、原子層堆積(ALD)、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって形成することができる。いくつかの実施形態では、メモリスタック904は、ゲート置換プロセス、例えば、誘電体層908に対して選択的な犠牲層の湿式/乾式エッチングを使用して犠牲層を導体層906で置換し、得られた凹部を導体層906で充填することによって形成することができる。結果として、メモリスタック904は、交互に配置された導体層906及び誘電体層908を含むことができる。いくつかの実施形態では、各導体層906は、タングステンの層などの金属層を含む。メモリスタック904は、他の実施形態では、ゲート置換プロセスなしで導体層(例えば、ドープされたポリシリコン層)及び誘電体層(例えば、酸化ケイ素層)を交互に堆積することによって形成されてもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、酸化ケイ素を含むパッド酸化物層が、メモリスタック904とシリコン基板902との間に形成される。
【0092】
図9Aに示すように、3D NANDメモリストリング910がシリコン基板902の上に形成され、その各々は、メモリスタック904の交互に配置された導体層906及び誘電体層908を垂直に貫通する。いくつかの実施形態では、3D NANDメモリストリング910を形成する製造プロセスは、深堀り反応性イオンエッチング(DRIE)などの乾式エッチング/及び又は湿式エッチングを使用して、メモリスタック904を貫通してシリコン基板902内にチャネルホールを形成することと、その後、シリコン基板902からチャネルホールの下部にプラグ912をエピタキシャル成長させることとを含む。いくつかの実施形態では、3D NANDメモリストリング910を形成する製造プロセスはまた、その後、ALD、CVD、PVD、又はそれらの任意の組合せなどの薄膜堆積プロセスを使用して、メモリ膜914(例えば、トンネル層、記憶層、及びブロッキング層)及び半導体層916などの複数の層でチャネルホールを充填することを含む。いくつかの実施形態では、3D NANDメモリストリング910を形成する製造プロセスは、3D NANDメモリストリング910の上端の凹部をエッチングすることによってチャネルホールの上部に別のプラグ918を形成することと、その後、ALD、CVD、PVD、又はそれらの任意の組合せなどの薄膜堆積プロセスを使用して凹部を半導体材料で充填することとをさらに含む。
【0093】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1604に進み、第1の相互接続層がNANDメモリセルのアレイの上に形成される。第1の相互接続層は、1つ又は複数のILD層内に第1の複数の相互接続を含むことができる。図9Bに示すように、相互接続層920は、メモリスタック904及び3D NANDメモリストリング910のアレイの上に形成することができる。相互接続層920は、3D NANDメモリストリング910のアレイと電気的接続を行うために、複数のILD層内にMEOL及び/又はBEOLの相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層920は、複数のプロセスで形成された複数のILD層及びその中の相互接続を含む。例えば、相互接続層920内の相互接続は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含むことができる。相互接続を形成するための製造プロセスはまた、フォトリソグラフィ、化学機械研磨(CMP)、湿式/乾式エッチング、又は任意の他の適切なプロセスを含むことができる。ILD層は、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電体材料を含むことができる。図9Bに示すILD層及び相互接続は、集合的に相互接続層920と呼ぶことができる。
【0094】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1606に進み、第1の相互接続層の上に第1の接合層が形成される。第1の接合層は、複数の第1の接合接点を含むことができる。図9Bに示すように、相互接続層920の上に接合層922が形成される。接合層922は、誘電体によって囲まれた複数の接合接点924を含むことができる。いくつかの実施形態では、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって、相互接続層920の上面に誘電体層が堆積される。次に、誘電体層を貫通して、相互接続層920内の相互接続に接触する接合接点924を、パターニングプロセス(例えば、誘電体層内の誘電体材料のフォトリソグラフィ及び乾式/湿式エッチング)を使用して誘電体層を貫通するコンタクトホールを最初にパターニングすることによって形成することができる。コンタクトホールには、導体(例えば、銅)を充填することができる。いくつかの実施形態では、コンタクトホールを充填することは、導体を堆積する前に接着(グルー)層、バリア層、及び/又はシード層を堆積することを含む。
【0095】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1608に進み、第1のウェハが複数の第1のダイにダイシングされ、その結果、第1のダイのうちの少なくとも1つが第1の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。図12Bに示すように、第1のウェハ1202(図12Aに示す)は、複数のダイ1214にダイシングされ、その結果、少なくとも1つのダイ1214が第1の半導体構造1204を含む。いくつかの実施形態では、第1のウェハ1202の各ショットは、ウェハレーザダイシング及び/又は機械的ダイシング技術を使用してスクライブラインに沿って切断され、それによってそれぞれのダイ1214になる。ダイ1214は、第1の半導体構造1204、例えば、図9Bに示すような構造を含む。
【0096】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1610に進み、複数の第2の半導体構造が第2のウェハ上に形成される。第2の半導体構造の少なくとも1つは、DRAMセルのアレイと、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。第2のウェハはシリコンウェハとすることができる。いくつかの実施形態では、複数の第2の半導体構造を形成するために、DRAMセルのアレイが第2のウェハ上に形成される。いくつかの実施形態では、DRAMセルのアレイを形成するために、複数のトランジスタが第2のウェハ上に形成され、複数のキャパシタがトランジスタの少なくともいくつかの上に接触して形成される。いくつかの実施形態では、複数の第2の半導体構造を形成するために、DRAMセルのアレイの周辺回路も第2のウェハ上に形成される。
【0097】
図12Aに示すように、複数の第2の半導体構造1208が第2のウェハ1206上に形成される。第2のウェハ1206は、スクライブラインによって分離された複数のショットを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、第2のウェハ1206の各ショットは、1つ又は複数の第2の半導体構造1208を含む。図10A図10Cは、第2の半導体構造1208の形成の一例を示す。
【0098】
図10Aに示すように、複数のトランジスタ1004がシリコン基板1002(第2のウェハ1206、例えばシリコンウェハの一部として)上に形成される。トランジスタ1004は、フォトリソグラフィ、乾式/湿式エッチング、薄膜堆積、熱成長、注入、CMP、及び任意の他の適切なプロセスを含むがこれらに限定されない複数のプロセスによって形成することができる。いくつかの実施形態では、ドープ領域は、例えばトランジスタ1004のソース及び/又はドレイン領域として機能するイオン注入及び/又は熱拡散によってシリコン基板1002内に形成される。いくつかの実施形態では、分離領域(例えば、STI)もまた、湿式/乾式エッチング及び薄膜堆積によってシリコン基板1002内に形成される。
【0099】
図10Bに示すように、複数のキャパシタ1006がトランジスタ1004、すなわちDRAM選択トランジスタ1004の上に接触して形成される。各キャパシタ1006は、例えば、キャパシタ1006の一方の電極をそれぞれのDRAM選択トランジスタ1004の一方のノードに電気的に接続することによって、1T1Cメモリセルを形成するためにそれぞれのDRAM選択トランジスタ1004と位置合わせされるように写真によってパターニングすることができる。いくつかの実施形態では、DRAM選択トランジスタ1004とキャパシタ1006とを電気的に接続するために、ビット線1007及び共通プレート1009も形成される。キャパシタ1006は、フォトリソグラフィ、乾式/湿式エッチング、薄膜堆積、熱成長、注入、CMP、及び任意の他の適切なプロセスを含むがこれらに限定されない複数のプロセスによって形成することができる。これにより、(DRAM選択トランジスタ1004及びキャパシタ1006をそれぞれ有する)DRAMセル1008のアレイが形成される。
【0100】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1612に進み、第2の相互接続層がDRAMセルのアレイの上に形成される。第2の相互接続層は、1つ又は複数のILD層内に第2の複数の相互接続を含むことができる。図10Cに示すように、相互接続層1014は、DRAMセル1008のアレイの上に形成することができる。相互接続層1014は、DRAMセル1008のアレイと電気的接続を行うために、複数のILD層内にMEOL及び/又はBEOLの相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層1014は、複数のプロセスで形成された複数のILD層及びその中の相互接続を含む。例えば、相互接続層1014内の相互接続は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含むことができる。相互接続を形成するための製造プロセスはまた、フォトリソグラフィ、CMP、湿式/乾式エッチング、又は任意の他の適切なプロセスを含むことができる。ILD層は、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電体材料を含むことができる。図10Cに示すILD層及び相互接続は、集合的に相互接続層1014と呼ぶことができる。
【0101】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1614に進み、第2の接合層が第2の相互接続層の上に形成される。第2の接合層は、複数の第2の接合接点を含むことができる。図10Cに示すように、接合層1016が相互接続層1014の上方に形成される。接合層1016は、誘電体によって囲まれた複数の接合接点1018を含むことができる。いくつかの実施形態では、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって、相互接続層1014の上面に誘電体層が堆積される。次に、誘電体層を貫通して、相互接続層1014内の相互接続に接触する接合接点1018を、パターニングプロセス(例えば、誘電体層内の誘電体材料のフォトリソグラフィ及び乾式/湿式エッチング)を使用して誘電体層を貫通するコンタクトホールを最初にパターニングすることによって形成することができる。コンタクトホールには、導体(例えば、銅)を充填することができる。いくつかの実施形態では、コンタクトホールを充填することは、導体を堆積する前に接着(グルー)層、バリア層、及び/又はシード層を堆積することを含む。
【0102】
方法1600は、図16Aに示すように、工程1616に進み、第2のウェハが複数の第2のダイにダイシングされ、その結果、第2のダイのうちの少なくとも1つが第2の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。図12Bに示すように、第2のウェハ1206(図12Aに示す)は、複数のダイ1216にダイシングされ、その結果、少なくとも1つのダイ1216が第2の半導体構造1208を含む。いくつかの実施形態では、第2のウェハ1206の各ショットは、ウェハレーザダイシング及び/又は機械的ダイシング技術を使用してスクライブラインに沿って第2のウェハ1206から切断され、それによってそれぞれのダイ1216になる。ダイ1216は、第2の半導体構造1208、例えば、図10Cに示すような構造を含む。
【0103】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1618に進み、複数の第3の半導体構造が第3のウェハ上に形成される。第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む。第3のウェハはシリコンウェハとすることができる。いくつかの実施形態では、複数の第3の半導体構造を形成するために、プロセッサ及びSRAMセルのアレイが第3のウェハ上に形成される。いくつかの実施形態では、プロセッサ及びSRAMセルのアレイを形成するために、複数のトランジスタが第3のウェハ上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第3の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイ又はDRAMセルのアレイのうちの少なくとも一方の周辺回路も第3のウェハ上に形成される。
【0104】
図12Aに示すように、複数の第3の半導体構造1212が第3のウェハ1210上に形成される。第3のウェハ1210は、スクライブラインによって分離された複数のショットを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、第3のウェハ1210の各ショットは、1つ又は複数の第3の半導体構造1212を含む。図8A及び図8Bは、第3の半導体構造1212の形成の一例を示す。
【0105】
図8Aに示すように、複数のトランジスタ804は、フォトリソグラフィ、乾式/湿式エッチング、薄膜堆積、熱成長、注入、CMP、及び任意の他の適切なプロセスを含むがこれらに限定されない複数のプロセスによってシリコン基板802(第3のウェハ1210、例えばシリコンウェハの一部として)上に形成される。いくつかの実施形態では、ドープ領域は、例えばトランジスタ804のソース領域及び/又はドレイン領域として機能するイオン注入及び/又は熱拡散によってシリコン基板802内に形成される。いくつかの実施形態では、分離領域(例えば、STI)もまた、湿式/乾式エッチング及び薄膜堆積によってシリコン基板802内に形成される。トランジスタ804は、シリコン基板802上にデバイス層806を形成することができる。いくつかの実施形態では、デバイス層806は、プロセッサ808、SRAMセル810のアレイ、及び周辺回路812を含む。
【0106】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1620に進み、第3の相互接続層が、プロセッサ及びSRAMアレイの上に形成される。第3の相互接続層は、1つ又は複数のILD層内に第3の複数の相互接続を含むことができる。図8Bに示すように、相互接続層814は、プロセッサ808及びSRAMセル810のアレイを含むデバイス層806の上に形成することができる。相互接続層814は、デバイス層806との電気的接続を行うために、複数のILD層内にMEOL及び/又はBEOLの相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層814は、複数のプロセスで形成された複数のILD層及びその中の相互接続を含む。例えば、相互接続層814内の相互接続は、CVD、PVD、ALD、電気めっき、無電解めっき、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された導電性材料を含むことができる。相互接続を形成するための製造プロセスはまた、フォトリソグラフィ、CMP、湿式/乾式エッチング、又は任意の他の適切なプロセスを含むことができる。ILD層は、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって堆積された誘電体材料を含むことができる。図8Bに示すILD層及び相互接続は、集合的に相互接続層814と呼ぶことができる。
【0107】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1622に進み、第3の接合層が第3の相互接続層の上に形成される。第3の接合層は、複数の第3の接合接点を含むことができる。図8Bに示すように、相互接続層814の上に接合層816が形成される。接合層816は、誘電体によって囲まれた複数の接合接点818を含むことができる。いくつかの実施形態では、CVD、PVD、ALD、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって、相互接続層814の上面に誘電体層が堆積される。次に、誘電体層を貫通して、相互接続層814内の相互接続に接触する接合接点818を、パターニングプロセス(例えば、誘電体層内の誘電体材料のフォトリソグラフィ及び乾式/湿式エッチング)を使用して誘電体層を貫通するコンタクトホールを最初にパターニングすることによって形成することができる。コンタクトホールには、導体(例えば、銅)を充填することができる。いくつかの実施形態では、コンタクトホールを充填することは、導体を堆積する前にバリア層、接着層、及び/又はシード層を堆積することを含む。
【0108】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1624に進み、第3のウェハが複数の第3のダイにダイシングされ、その結果、第3のダイのうちの少なくとも1つが第3の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。図12Bに示すように、第3のウェハ1210(図12Aに示す)は、複数のダイ1218にダイシングされ、その結果、少なくとも1つのダイ1218が第2の半導体構造1212を含む。いくつかの実施形態では、第3のウェハ1210の各ショットは、ウェハレーザダイシング及び/又は機械的ダイシング技術を使用してスクライブラインに沿って第3のウェハ1210から切断され、それによってそれぞれのダイ1218になる。ダイ1218は、第2の半導体構造1212、例えば、図8Bに示すような構造を含む。
【0109】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1626に進み、第3の半導体構造が第1の半導体構造及び第2の半導体構造の各々に接合されるように、第3のダイ並びに第1のダイ及び第2のダイの各々が対面方式で接合される。第1の接合接点は、第1の接合界面において第3の接合接点の第1の組と接触し、第2の接合接点は、第2の接合界面において第3の接合接点の第2の組と接触する。接合はハイブリッド接合とすることができる。いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造及び第2の半導体構造の上にある。いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造及び第2の半導体構造の下にある。
【0110】
図12Cに示すように、ダイ1218並びにダイ1214及び1216の各々は、第3の半導体構造1212が第1の接合界面1220において第1の半導体構造1204に接合され、第2の接合界面1222において第2の半導体構造1208に接合されるように、対面方式で接合される。第1の接合界面1220及び第2の接合界面1222は、同一平面内にあってもよい。図12Cに示すように、第3の半導体構造1212は接合後に第1の半導体構造1204及び第2の半導体構造1208の下にあるが、いくつかの実施形態では、第3の半導体構造1212は接合後に第1の半導体構造1204及び第2の半導体構造1208の上にあってもよいことが理解される。図11Aは、第1の半導体構造1204、第2の半導体構造1208、及び第3の半導体構造1212を接合する一例を示す。
【0111】
図11Aに示すように、シリコン基板902及びその上に形成された構成要素(例えば、メモリスタック904及びそれを貫通して形成された3D NANDメモリストリング910のアレイ)は、上下反転される。下向きの接合層922は、上向きの接合層816と、すなわち対面方式で接合され、それによって(図11Bに示すように)第1の接合界面1102を形成する。同様に、シリコン基板1002及びその上に形成される構成要素(例えば、DRAMセル1012)は、上下反転される。下向きの接合層1016は、上向きの接合層816と、すなわちこれも対面方式で接合され、それによって(図11Bに示すように)第2の接合界面1104を形成する。すなわち、シリコン基板902及び1002並びにその上に形成された構成要素は、第1の接合界面1102及び第2の接合界面1104が互いに同一平面内にあるように、シリコン基板802及びその上に形成された構成要素と対面方式で隣接して接合することができる。いくつかの実施形態では、処理プロセス、例えばプラズマ処理、湿式処理及び/又は熱処理が、接合前に接合表面に適用される。図11Aには示されていないが、シリコン基板802及びその上に形成された構成要素(例えば、プロセッサ808、SRAMセル810のアレイ、及び周辺回路812を含むデバイス層806)を上下反転することができ、下向きの接合層816を、上向きの接合層922及び1016の各々と、すなわち対面方式で接合することができ、それによって第1の接合界面1102及び第2の接合界面1104が形成される。
【0112】
接合後、接合層922内の接合接点924及び接合層816内のいくつかの接合接点818(シリコン基板902の真下の接合接点818の第1の組)は、メモリスタック904及びそれを貫通して形成された3D NANDメモリストリング910のアレイがデバイス層806(例えば、プロセッサ808、SRAMセルのアレイ810、及びその中の周辺回路812)に電気的に接続され得るように、位置合わせされ、互いに接触する。同様に、接合後、接合層1016内の接合接点1018及び接合層816内のいくつかの接合接点818(基板1002の真下の接合接点818の第2の組)は、DRAMセル1012のアレイがデバイス層806(例えば、プロセッサ808、SRAMセルのアレイ810、及びその中の周辺回路812)に電気的に接続され得るように、位置合わせされ、互いに接触する。接合チップでは、デバイス層806(例えば、プロセッサ808、SRAMセルのアレイ810、及びその中の周辺回路812)は、メモリスタック904、3D NANDメモリストリング910のアレイ、及びDRAMセル1012のアレイの上下のいずれかにあってもよいことが理解される。それにもかかわらず、図11Bに示すように、接合後に、デバイス層806(例えば、プロセッサ808、SRAMセル810のアレイ、及びその中の周辺回路812)とメモリスタック904(及びそれを貫通して形成された3D NANDメモリストリング910のアレイ)及びDRAMセル1012のアレイとの間に第1の接合界面1102及び第2の接合界面1104を形成することができる。
【0113】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1628に進み、第3のウェハ又は第1及び第2のウェハの各々が、半導体層(複数可)を形成するために薄くされる。いくつかの実施形態では、接合後の第1の半導体構造の第1のウェハ及び第2の半導体構造の第2のウェハの上にある第3の半導体構造の第3のウェハは、半導体層を形成するために薄くされる。いくつかの実施形態では、接合後の第3の半導体構造の第3のウェハの上にある第1の半導体構造の第1のウェハ及び第2の半導体構造の第2のウェハは、それぞれ第1及び第2の半導体層を形成するために薄くされる。
【0114】
図11Bに示すように、接合チップの上部のシリコン基板902(図11Aに示す)は薄くされ、その結果、薄くされた上部基板は、第1の半導体層1106、例えば単結晶シリコン層又はポリシリコン層として機能することができる。同様に、(図11Aに示すように)接合チップの上部のシリコン基板1002は薄くされ、その結果、薄くされた上部基板は、第2の半導体層1108、例えば単結晶シリコン層として機能することができる。薄くされた基板の厚さは、約200nm~約5μm、例えば200nm~5μm、又は約150nm~約50μm、例えば150nm~50μmであり得る。シリコン基板902及び1002は、ウェハ研削、乾式エッチング、湿式エッチング、CMP、任意の他の適切なプロセス、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されないプロセスによって薄くすることができる。いくつかの実施形態では、第1の半導体層1106及び第2の半導体層1108は、単一の連続した半導体層であってもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、別の単一の連続した半導体層が第1の半導体層1106及び第2の半導体層1108上に形成されてもよいことも理解される。シリコン基板802が接合チップの上部の基板である場合、シリコン基板802を薄くすることによって別の半導体層を形成することができることがさらに理解される。
【0115】
方法1600は、図16Bに示すように、工程1630に進み、パッドアウト相互接続層が半導体層の上に形成される。図11Bに示すように、第1の半導体層1106の上に第1のパッドアウト相互接続層1110が形成され、第2の半導体層1108の上に第2のパッドアウト相互接続層1112が形成される。パッドアウト相互接続層1110及び1112は、1つ又は複数のILD層内に形成されたパッド接点1114及び1116などの相互接続を含むことができる。パッド接点1114及び1116は、W、Co、Cu、Al、ドープシリコン、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。ILD層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、接合及び薄化の後、例えば、湿式/乾式エッチングとそれに続く導電性材料の堆積によって、第1の半導体層1106及び第2の半導体層1108をそれぞれ垂直に貫通する接点1118及び1120が形成される。接点1118及び1120は、それぞれ第1のパッドアウト相互接続層1110及び第2のパッドアウト相互接続層1112内の相互接続と接触することができる。
【0116】
図12A図12C図16A、及び図16Bに関して上述したようなダイシング後のダイツーダイ接合に基づくパッケージング技法の代わりに、図13A図13D図17A、及び図17Bは、いくつかの実施形態による、ダイツーウェハ接合に基づく別のパッケージング技法を示す。図17A及び図17Bの方法1700の工程1602、1604、1606、1608、1610、1612、1614、1616、1618、1620、及び1622は、図16A及び図16Bの方法1600に関して上述されているので、繰り返されない。図13Aに示すように、複数の第1の半導体構造1304が第1のウェハ1302上に形成される。第1のウェハ1302は、スクライブラインによって分離された複数のショットを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、第1のウェハ1302の各ショットは、1つ又は複数の第1の半導体構造1304を含む。図9A及び図9Bは、第1の半導体構造1304の形成の一例を示す。同様に、第2のウェハ1306には、複数の第2の半導体構造1308が形成されている。第2のウェハ1306は、スクライブラインによって分離された複数のショットを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、第2のウェハ1306の各ショットは、1つ又は複数の第2の半導体構造1308を含む。図10A図10Cは、第2の半導体構造1308の形成の一例を示す。同様に、第3のウェハ1310には、複数の第3の半導体構造1312が形成されている。第3のウェハ1310は、スクライブラインによって分離された複数のショットを含むことができる。いくつかの実施形態によれば、第3のウェハ1310の各ショットは、1つ又は複数の第3の半導体構造1312を含む。図8A及び図8Bは、第3の半導体構造1312の形成の一例を示す。
【0117】
図13Bに示すように、第1のウェハ1302(図13Aに示す)は、複数のダイ1314にダイシングされ、その結果、少なくとも1つのダイ1314が第1の半導体構造1304を含む。いくつかの実施形態では、第1のウェハ1302の各ショットは、ウェハレーザダイシング及び/又は機械的ダイシング技術を使用してスクライブラインに沿って第1のウェハ1302から切断され、それによってそれぞれのダイ1314になる。ダイ1314は、第1の半導体構造1304、例えば、図9Bに示すような構造を含む。同様に、第2のウェハ1306(図13Aに示す)は、複数のダイ1316にダイシングされ、その結果、少なくとも1つのダイ1316が第2の半導体構造1308を含む。いくつかの実施形態では、第2のウェハ1306の各ショットは、ウェハレーザダイシング及び/又は機械的ダイシング技術を使用してスクライブラインに沿って第2のウェハ1306から切断され、それによってそれぞれのダイ1316になる。ダイ1316は、第2の半導体構造1308、例えば、図10Cに示すような構造を含む。
【0118】
方法1700は、図17Bに示すように、工程1702に進み、第3のウェハ並びに少なくとも1つの第1のダイ及び少なくとも1つの第2のダイの各々が対面方式で接合されて接合構造を形成し、それにより、少なくとも1つの第3の半導体構造が第1の半導体構造及び第2の半導体構造の各々に接合される。第1の接合接点は、第1の接合界面において第3の接合接点の第1の組と接触し、第2の接合接点は、第2の接合界面において第3の接合接点の第2の組と接触する。
【0119】
図13Cに示すように、第3のウェハ1310及び第1の半導体構造1304を含むダイ1314及び第2の半導体構造1308を含むダイ1316の各々は、第1の半導体構造1304が第1の接合界面1318で第3の半導体構造1312に接合され、第2の半導体構造1308が第2の接合界面1320で第3の半導体構造1312に接合されるように、対面方式で接合される。図13Cに示すように、第1の半導体構造1304及び第2の半導体構造1308は、接合後に第3の半導体構造1312の上にあるが、いくつかの実施形態では、第3の半導体構造1312は、接合後に第1の半導体構造1304及び第2の半導体構造1308の上にあってもよいことが理解される。図11Aは、接合された第1の半導体構造1304、第2の半導体構造1308、及び第3の半導体構造1312の形成の一例を示す。
【0120】
方法1700は、図17Bに示すように、工程1704に進み、第3のウェハ又は第1及び第2のウェハの各々が、半導体層(複数可)を形成するために薄くされる。いくつかの実施形態では、接合後の第1の半導体構造の第1のウェハ及び第2の半導体構造の第2のウェハの上にある第3の半導体構造の第3のウェハは、半導体層を形成するために薄くされる。いくつかの実施形態では、接合後の第3の半導体構造の第3のウェハの上にある第1の半導体構造の第1のウェハ及び第2の半導体構造の第2のウェハは、それぞれ第1及び第2の半導体層を形成するために薄くされる。
【0121】
図11Bに示すように、接合チップの上部のシリコン基板902(図11Aに示す)は薄くされ、その結果、薄くされた上部基板は、第1の半導体層1106、例えば単結晶シリコン層又はポリシリコン層として機能することができる。同様に、(図11Aに示すように)接合チップの上部のシリコン基板1002は薄くされ、その結果、薄くされた上部基板は、第2の半導体層1108、例えば単結晶シリコン層として機能することができる。薄くされた基板の厚さは、約200nm~約5μm、例えば200nm~5μm、又は約150nm~約50μm、例えば150nm~50μmであり得る。シリコン基板902及び1002は、ウェハ研削、乾式エッチング、湿式エッチング、CMP、任意の他の適切なプロセス、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されないプロセスによって薄くすることができる。いくつかの実施形態では、第1の半導体層1106及び第2の半導体層1108は、単一の連続した半導体層であってもよいことが理解される。いくつかの実施形態では、別の単一の連続した半導体層が第1の半導体層1106及び第2の半導体層1108上に形成されてもよいことも理解される。シリコン基板802が接合チップの上部の基板である場合、シリコン基板802を薄くすることによって別の半導体層を形成することができることがさらに理解される。
【0122】
方法1700は、図17Bに示すように、工程1706に進み、パッドアウト相互接続層が半導体層の上に形成される。図11Bに示すように、第1の半導体層1106の上に第1のパッドアウト相互接続層1110が形成され、第2の半導体層1108の上に第2のパッドアウト相互接続層1112が形成される。パッドアウト相互接続層1110及び1112は、1つ又は複数のILD層内に形成されたパッド接点1114及び1116などの相互接続を含むことができる。パッド接点1114及び1116は、W、Co、Cu、Al、ドープシリコン、ケイ化物、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない導電性材料を含むことができる。ILD層は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、低k誘電体、又はそれらの任意の組合せを含むがこれらに限定されない誘電体材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、接合及び薄化の後、例えば、湿式/乾式エッチングとそれに続く導電性材料の堆積によって、第1の半導体層1106及び第2の半導体層1108をそれぞれ垂直に貫通する接点1118及び1120が形成される。接点1118及び1120は、それぞれ第1のパッドアウト相互接続層1110及び第2のパッドアウト相互接続層1112内の相互接続と接触することができる。
【0123】
方法1700は、図17Bに示すように、工程1708に進み、接合構造が複数のダイにダイシングされる。ダイのうちの少なくとも1つは、接合された第1、第2、及び第3の半導体構造を含む。図13Dに示すように、接合構造(図13Cに示す)は、複数のダイ1322にダイシングされる。ダイ1322の少なくとも1つは、接合された第1の半導体構造1304、第2の半導体構造1308、及び第3の半導体構造1312を含む。いくつかの実施形態では、接合構造の各ショットは、ウェハレーザダイシング及び/又は機械的ダイシング技術を使用してスクライブラインに沿って接合構造から切断され、それによってそれぞれのダイ1322になる。ダイ1322は、接合された第1の半導体構造1304、第2の半導体構造1308、及び第3の半導体構造1312、例えば、図11Bに示すような接合構造を含むことができる。
【0124】
本明細書に開示されるNANDメモリは、いくつかの実施形態では、3D NANDメモリストリングのアレイに加えて、又はその代わりに、2D NANDメモリセルのアレイを含むことができることが理解される。図14は、いくつかの実施形態による、2D NANDメモリセルを有する例示的な半導体構造1400の断面図を示す。半導体構造1400は、メモリセルが基板1402上に2D NANDメモリセル1403のアレイの形態で設けられるNANDフラッシュメモリデバイスを含む。2D NANDメモリセル1403のアレイは、複数の2D NANDメモリストリングを含むことができ、その各々は、ソース/ドレイン1405(NANDゲートに似ている)及び2D NANDメモリストリングの端部の2つの選択トランジスタ1407によって直列に接続された複数のメモリセルを含む。いくつかの実施形態では、各2D NANDメモリセル1403は、垂直に積層されたフローティングゲート1409及び制御ゲート1411を有するフローティングゲートトランジスタを含む。いくつかの実施形態では、フローティングゲートトランジスタは、制御ゲート1411とフローティングゲート1409との間に垂直に配置されたブロッキング層及びフローティングゲート1409の下に配置されたトンネル層などの誘電体層をさらに含む。チャネルは、ソース/ドレイン1405の間及びゲートスタック(トンネル層、フローティングゲート1409、ブロッキング層、及び制御ゲート1411を含む)の下に横方向に形成することができる。いくつかの実施形態によれば、各チャネルは、制御ゲート1411を介してそれぞれのゲートスタックに印加される電圧信号によって制御される。2D NANDメモリセル1403は、フローティングゲート1409を記憶層で置き換える電荷トラップトランジスタを含むことができることが理解される。
【0125】
いくつかの実施形態では、半導体構造1400はまた、2D NANDメモリセル1403のアレイとの間で電気信号を転送するために、2D NANDメモリセル1403のアレイの上に相互接続層1413を含む。相互接続層1413は、相互接続線及びビアコンタクトを含む複数の相互接続を含むことができる。いくつかの実施形態では、相互接続層1413内の相互接続はまた、ビット線接点及びワード線接点などのローカル相互接続を含む。いくつかの実施形態では、半導体構造1400は、相互接続層1413及び2D NANDメモリセル1403のアレイの上に接合層1415をさらに含む。接合層1415は、複数の接合接点1417と、接合接点1417を取り囲み、電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。
【0126】
プロセッサ及びSRAMが形成される上記で開示された第3の半導体構造(例えば、706及び707)は各々、NANDメモリ及び/又はDRAMの周辺回路(例えば、720及び759)を含むが、いくつかの実施形態では、周辺回路の全体又は一部は、接合された半導体デバイス内の第3の半導体構造に含まれなくてもよいことが理解される。NANDメモリが形成される上記で開示された第1の半導体構造(例えば、702及び703)は、それぞれNANDメモリの周辺回路を含まないが、いくつかの実施形態では、周辺回路の全体又は一部は、接合された半導体デバイス内の第1の半導体構造に含まれてもよいことも理解される。DRAMが形成される上記で開示された第2の半導体構造(例えば、704及び705)は各々、DRAMの周辺回路を含まないが、いくつかの実施形態では、周辺回路の全体又は一部は、接合された半導体デバイス内の第2の半導体構造に含まれてもよいことがさらに理解される。
【0127】
図15Aは、いくつかの実施形態による、NANDメモリ及び周辺回路を有する例示的な半導体構造1500の断面図を示す。例示のみを目的として、半導体構造1500内のNANDメモリ1504は、図7Bに関して第1の半導体構造703で詳細に上述したように、基板1502の上のメモリスタック715を垂直に貫通する3D NANDメモリストリング717のアレイを含む。半導体構造703及び1500の両方における同様の構造の詳細(例えば、材料、製造プロセス、機能など)は繰り返さない。他の実施形態では、NANDメモリ1504は、2D NANDメモリセル(例えば、1403)のアレイを含んでもよいことが理解される。
【0128】
図15Aに示すように、半導体構造1500は、基板1502上及びNANDメモリ1504の外側(例えば、3D NANDメモリストリング717のアレイ)に形成された周辺回路1506をさらに含む。NANDメモリ1504及びNANDメモリ1504の周辺回路1506の両方を、例えば基板1502上の同じ平面内に形成することができる。周辺回路1506は、ページバッファ、デコーダ(例えば、行デコーダ及び列デコーダ)、センスアンプ、ドライバ(例えば、ワード線ドライバ)、チャージポンプ、電流若しくは電圧基準、又は回路の任意のアクティブ若しくはパッシブ構成要素(例えば、トランジスタ、ダイオード、レジスタ、又はコンデンサ)のうちの1つ又は複数を含む、NANDメモリ1504を検知及び制御するための周辺回路の全体又は一部とすることができる。いくつかの実施形態では、周辺回路1506は、複数のトランジスタ1508を含む。トランジスタ1508は、基板1502「上」に形成することができ、トランジスタ1508の全体又は一部は、基板1502内に(例えば、基板1502の上面の下)及び/又は基板1502上に直接形成される。分離領域(例えば、STI)及びドープ領域(例えば、トランジスタ1508のソース領域及びドレイン領域)も基板1502内に形成することができる。いくつかの実施形態によれば、トランジスタ1508は、高度な論理プロセス(例えば、90nm、65nm、45nm、32nm、28nm、20nm、16nm、14nm、10nm、7nm、5nm、3nmなどの技術ノード)を用いて高速である。
【0129】
いくつかの実施形態では、半導体構造1500はまた、NANDメモリ1504(例えば、メモリスタック715、3D NANDメモリストリング717)及び周辺回路1506の上に相互接続層1510を含み、3D NANDメモリストリング717及び周辺回路1506との間で電気信号を転送する。相互接続層1510は、相互接続線及びビアコンタクトを含む複数の相互接続を含むことができる。NANDメモリ1504(例えば、3D NANDメモリストリング717)及び周辺回路1506は、相互接続層1510内の相互接続によっても電気的に接続することができる。いくつかの実施形態では、半導体構造1500は、相互接続層1510の上の接合層1512、メモリスタック715(及びそれを貫通する3D NANDメモリストリング717)、及び周辺回路1506をさらに含む。接合層1512は、複数の接合接点1514と、接合接点1514を取り囲み、電気的に絶縁する誘電体とを含むことができる。
【0130】
同じ半導体構造内のNANDメモリ及びNANDメモリの周辺回路の相対位置は、図15Aに示すような同一平面内にあることに限定されない。いくつかの実施形態では、NANDメモリの周辺回路は、NANDメモリの上にある。いくつかの実施形態では、NANDメモリの周辺回路は、NANDメモリの下にある。図15Bは、いくつかの実施形態による、NANDメモリ及び周辺回路を有する別の例示的な半導体構造1501の断面図を示す。半導体構造1501は半導体構造703と同様であり、両方ともメモリスタック715、3D NANDメモリストリング717のアレイ、メモリスタック715の上の相互接続層723、及び相互接続層723の上の接合層725を含む。したがって、半導体構造703及び1501の両方における同様の構造の詳細(例えば、材料、製造プロセス、機能など)は繰り返さない。
【0131】
半導体構造703とは異なり、半導体構造1501は、基板1503上のメモリスタック715(及びそれを貫通する3D NANDメモリストリング717)の下に周辺回路1507をさらに含む。周辺回路1507は、ページバッファ、デコーダ(例えば、行デコーダ及び列デコーダ)、センスアンプ、ドライバ(例えば、ワード線ドライバ)、チャージポンプ、電流若しくは電圧基準、又は回路の任意のアクティブ若しくはパッシブ構成要素(例えば、トランジスタ、ダイオード、レジスタ、又はコンデンサ)のうちの1つ又は複数を含む、3D NANDメモリストリング717を検知及び制御するための周辺回路の全体又は一部とすることができる。いくつかの実施形態では、周辺回路1507は、複数のトランジスタ1509を含む。トランジスタ1509は、基板1503「上」に形成することができ、トランジスタ1509の全体又は一部は、基板1503内に(例えば、基板1503の上面の下)及び/又は基板1503上に直接形成される。分離領域(例えば、STI)及びドープ領域(例えば、トランジスタ1509のソース領域及びドレイン領域)も基板1503内に形成することができる。いくつかの実施形態によれば、トランジスタ1509は、高度な論理プロセス(例えば、90nm、65nm、45nm、32nm、28nm、20nm、16nm、14nm、10nm、7nm、5nm、3nmなどの技術ノード)を用いて高速である。
【0132】
いくつかの実施形態では、半導体構造1501はまた、3D NANDメモリストリング717と周辺回路1507との間で電気信号を転送するために3D NANDメモリストリング717と周辺回路1507とを電気的に接続するために、周辺回路1507とメモリスタック715(及びそれを貫通する3D NANDメモリストリング717)との間に垂直に形成された相互接続層1511を含む。相互接続層1511は、相互接続線及びビアコンタクトを含む複数の相互接続を含むことができる。3D NANDメモリストリング717及び周辺回路1507は、相互接続層1511内の相互接続によっても電気的に接続することができる。いくつかの実施形態では、半導体構造1501は、その上にメモリスタック715(及びそれを貫通する3D NANDメモリストリング717)を形成することができる半導体層1505をさらに含む。半導体層1505は、例えば、1つ又は複数の薄膜堆積プロセスによって相互接続層1511の上に形成されたポリシリコン層とすることができる。次いで、メモリスタック715を半導体層1505の上に形成することができる。図15Bに示すように、周辺回路1507はメモリスタック715(及びそれを貫通する3D NANDメモリストリング717)の下にあるが、いくつかの実施形態では、周辺回路1507はメモリスタック715(及びそれを貫通する3D NANDメモリストリング717)の上にあってもよいことが理解される。
【0133】
図15A及び図15Bの半導体構造1500及び1501はNANDフラッシュメモリを含むが、DRAMを含む半導体構造は半導体構造1500及び1501と同様の構成を有することができることが理解される。例えば、本明細書に開示されるDRAMを含む半導体構造(例えば、704及び705)は、DRAMセルの周辺回路の全体又は一部も含み得る。DRAMセルの周辺回路は、DRAMセルと同じ平面内(例えば、DRAMセルアレイの外側)、DRAMセルアレイの上、及び/又はDRAMセルアレイの下にあってもよい。
【0134】
本開示の一態様によれば、半導体デバイスは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。半導体デバイスはまた、DRAMセルのアレイを含む第2の半導体構造と、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。半導体デバイスはまた、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む第3の半導体構造を含む。半導体デバイスは、第1の接合層と第3の接合層との間の第1の接合界面と、第2の接合層と第3の接合層との間の第2の接合界面とをさらに含む。第1の接合接点は、第1の接合界面で第3の接合接点の第1の組と接触している。第2の接合接点は、第2の接合界面で第3の接合接点の第2の組と接触している。第1の接合界面と第2の接合界面とは同一平面内にある。
【0135】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、基板と、基板上のプロセッサと、基板上及びプロセッサの外側のSRAMセルのアレイと、プロセッサ及びSRAMセルのアレイの上の第3の接合層とを含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、第1の半導体構造は、第3の接合層の上の第1の接合層と、第1の接合層の上のNANDメモリセルのアレイと、NANDメモリセルのアレイの上にあり、NANDメモリセルのアレイと接触している第1の半導体層とを含む。いくつかの実施形態では、NANDメモリセルのアレイは、3D NANDメモリストリング又は2D NANDメモリセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、半導体構造は、第1の半導体層の上に第1のパッドアウト相互接続層をさらに含む。いくつかの実施形態では、第1の半導体層は単結晶シリコンを含む。いくつかの実施形態では、第1の半導体層はポリシリコンを含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、第2の半導体構造は、第3の接合層の上の第2の接合層と、第2の接合層の上のDRAMセルアレイと、DRAMセルアレイの上にあり、DRAMセルアレイと接触している第2の半導体層とを含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、半導体構造は、第2の半導体層の上に第2のパッドアウト相互接続層をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の半導体層は単結晶シリコンを含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、第1の半導体構造は、第1の基板と、第1の基板上のNANDメモリセルのアレイと、NANDメモリセルのアレイの上の第1の接合層とを含む。いくつかの実施形態では、NANDメモリセルのアレイは、3D NANDメモリストリング又は2D NANDメモリセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、第2の半導体構造は、第2の基板と、第2の基板上のDRAMセルのアレイと、DRAMセルのアレイの上の第2の接合層とを含む。
【0142】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、第1の接合層及び第2の接合層の上の第3の接合層と、第3の接合層の上のプロセッサと、第3の接合層の上及びプロセッサの外側のSRAMセルのアレイと、プロセッサ及びSRAMセルのアレイの上にあり、プロセッサ及びSRAMセルのアレイと接触している第3の半導体層とを含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、半導体構造は、第3の半導体層の上にパッドアウト相互接続層をさらに含む。いくつかの実施形態では、第3の半導体層は単結晶シリコンを含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、第1の半導体構造は、NANDメモリセルのアレイの周辺回路をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2の半導体構造は、DRAMセルのアレイの周辺回路をさらに含む。いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、NANDメモリセルのアレイ又はDRAMセルのアレイのうちの少なくとも一方の周辺回路をさらに含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、第1の半導体構造は、第1の接合層とNANDメモリセルのアレイとの間に垂直に第1の相互接続層を含み、第2の半導体構造は、第2の接合層とDRAMセルのアレイとの間に垂直に第2の相互接続層を含み、第3の半導体構造は、第3の接合層とプロセッサとの間に垂直に第3の相互接続層を含む。
【0146】
いくつかの実施形態では、プロセッサ及びSRAMセルのアレイは、第1及び第3の相互接続層、第1の接合接点、並びに第3の接合接点の第1の組を介してNANDメモリセルのアレイに電気的に接続され、プロセッサ及びSRAMセルのアレイは、第2及び第3の相互接続層、第2の接合接点、並びに第3の接合接点の第2の組を介してDRAMセルのアレイに電気的に接続される。
【0147】
いくつかの実施形態では、NANDメモリセルのアレイは、第1、第2、及び第3の相互接続層並びに第1、第2、及び第3の接合接点を介してDRAMセルのアレイに電気的に接続される。
【0148】
いくつかの実施形態では、SRAMセルのアレイは、第3の半導体構造内の複数の別個の領域に分布される。
【0149】
本開示の別の態様によれば、半導体デバイスを形成するための方法が開示される。第1のウェハ上には、複数の第1の半導体構造が形成されている。第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。第1のウェハは、複数の第1のダイにダイシングされ、その結果、第1のダイのうちの少なくとも1つが第1の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。複数の第2の半導体構造が第2のウェハ上に形成される。第2の半導体構造の少なくとも1つは、DRAMセルのアレイと、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。第2のウェハは、複数の第2のダイにダイシングされ、その結果、第2のダイのうちの少なくとも1つが第2の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。第3のウェハ上に、複数の第3の半導体構造が形成されている。第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む。第3のウェハは、複数の第3のダイにダイシングされ、その結果、第3のダイのうちの少なくとも1つが第3の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。第3のダイ並びに第1のダイ及び第2のダイの各々は、第3の半導体構造が第1の半導体構造及び第2の半導体構造の各々に接合されるように、対面方式で接合される。第1の接合接点は、第1の接合界面で第3の接合接点の第1の組と接触している。第2の接合接点は、第2の接合界面で第3の接合接点の第2の組と接触している。
【0150】
いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイが第1のウェハ上に形成され、第1の相互接続層がNANDメモリセルのアレイの上に形成され、第1の接合層が第1の相互接続層の上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイの周辺回路が第1のウェハ上に形成される。
【0151】
いくつかの実施形態では、複数の第2の半導体構造を形成するために、DRAMセルのアレイが第2のウェハ上に形成され、第2の相互接続層がDRAMセルのアレイの上に形成され、第2の接合層が第2の相互接続層の上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第2の半導体構造を形成するために、DRAMセルのアレイの周辺回路が第2のウェハ上に形成される。
【0152】
いくつかの実施形態では、複数の第3の半導体構造を形成するために、プロセッサ及びSRAMセルのアレイが第3のウェハ上に形成され、第3の相互接続層がプロセッサ及びSRAMセルのアレイの上に形成され、第3の接合層が第3の相互接続層の上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第3の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイ又はDRAMセルのアレイのうちの少なくとも一方の周辺回路が第3のウェハ上に形成される。
【0153】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造及び第2の半導体構造の上にある。いくつかの実施形態では、第3のウェハは、接合後に半導体層を形成するために薄くされ、パッドアウト相互接続層が半導体層の上に形成される。
【0154】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造及び第2の半導体構造の下にある。いくつかの実施形態では、第1のウェハ及び第2のウェハは、接合後にそれぞれ第1の半導体層及び第2の半導体層を形成するために薄くされ、第1のパッドアウト相互接続層及び第2のパッドアウト相互接続層は、それぞれ第1の半導体層及び第2の半導体層の上に形成される。
【0155】
いくつかの実施形態では、接合はハイブリッド接合を含む。
【0156】
本開示のさらに別の態様によれば、半導体デバイスを形成するための方法が開示される。第1のウェハ上には、複数の第1の半導体構造が形成されている。第1の半導体構造の少なくとも1つは、NANDメモリセルのアレイと、複数の第1の接合接点を含む第1の接合層とを含む。第1のウェハは、複数の第1のダイにダイシングされ、その結果、第1のダイのうちの少なくとも1つが第1の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。複数の第2の半導体構造が第2のウェハ上に形成される。第2の半導体構造の少なくとも1つは、DRAMセルのアレイと、複数の第2の接合接点を含む第2の接合層とを含む。第2のウェハは、複数の第2のダイにダイシングされ、その結果、第2のダイのうちの少なくとも1つが第2の半導体構造のうちの少なくとも1つを含む。第3のウェハ上に、複数の第3の半導体構造が形成されている。第3の半導体構造の少なくとも1つは、プロセッサと、SRAMセルのアレイと、複数の第3の接合接点を含む第3の接合層とを含む。第3のウェハ並びに少なくとも1つの第1のダイ及び少なくとも1つ第2のダイの各々は、少なくとも1つの第3の半導体構造が第1の半導体構造及び第2の半導体構造の各々に接合されるように、対面方式で接合されて接合構造を形成する。第1の接合接点は、第1の接合界面で第3の接合接点の第1の組と接触している。第2の接合接点は、第2の接合界面で第3の接合接点の第2の組と接触している。接合構造は、複数のダイにダイシングされる。ダイのうちの少なくとも1つは、接合された第1、第2、及び第3の半導体構造を含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイが第1のウェハ上に形成され、第1の相互接続層がNANDメモリセルのアレイの上に形成され、第1の接合層が第1の相互接続層の上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第1の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイの周辺回路が第1のウェハ上に形成される。
【0158】
いくつかの実施形態では、複数の第2の半導体構造を形成するために、DRAMセルのアレイが第2のウェハ上に形成され、第2の相互接続層がDRAMセルのアレイの上に形成され、第2の接合層が第2の相互接続層の上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第2の半導体構造を形成するために、DRAMセルのアレイの周辺回路が第2のウェハ上に形成される。
【0159】
いくつかの実施形態では、複数の第3の半導体構造を形成するために、プロセッサ及びSRAMセルのアレイが第3のウェハ上に形成され、第3の相互接続層がプロセッサ及びSRAMセルのアレイの上に形成され、第3の接合層が第3の相互接続層の上に形成される。いくつかの実施形態では、複数の第3の半導体構造を形成するために、NANDメモリセルのアレイ又はDRAMセルのアレイのうちの少なくとも一方の周辺回路が第3のウェハ上に形成される。
【0160】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造及び第2の半導体構造の上にある。いくつかの実施形態では、第3のウェハは、接合後に半導体層を形成するために薄くされ、パッドアウト相互接続層が半導体層の上に形成される。
【0161】
いくつかの実施形態では、第3の半導体構造は、接合後に第1の半導体構造及び第2の半導体構造の下にある。いくつかの実施形態では、第1のウェハ及び第2のウェハは、接合後にそれぞれ第1の半導体層及び第2の半導体層を形成するために薄くされ、第1のパッドアウト相互接続層及び第2のパッドアウト相互接続層は、それぞれ第1の半導体層及び第2の半導体層の上に形成される。
【0162】
いくつかの実施形態では、接合はハイブリッド接合を含む。
【0163】
本開示のさらに別の態様によれば、マルチチップパッケージ(MCP)内の半導体デバイスは、回路基板と、回路基板上のハイブリッドコントローラと、少なくとも1つのNANDダイと、少なくとも1つのDRAMダイとを含む。少なくとも1つのNANDダイは、NANDメモリセルのアレイを含み、ダイツーダイワイヤボンディングを介してハイブリッドコントローラに電気的に接続される。少なくとも1つのDRAMダイは、DRAMセルのアレイを含み、ダイツーダイワイヤボンディングを介してハイブリッドコントローラに電気的に接続される。ハイブリッドコントローラは、少なくとも1つのNANDダイと少なくとも1つのDRAMダイとの間のデータ転送を制御するように構成される。
【0164】
いくつかの実施形態では、半導体デバイスは、NANDメモリセルのアレイ及びDRAMセルのアレイを含み、ダイツーダイワイヤボンディングを介してハイブリッドコントローラに電気的に接続された少なくとも1つのハイブリッドメモリダイをさらに含む。
【0165】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのNANDダイは、論理物理アドレスマップを格納するように構成され、ハイブリッドコントローラは、半導体デバイスの電源がオンになったときに、論理物理アドレスマップを少なくとも1つのNANDダイから少なくとも1つのDRAMダイにロードするように構成される。
【0166】
いくつかの実施形態では、ハイブリッドコントローラは、論理物理アドレスマップに対する更新のログを格納するように構成されたSRAMセルのアレイを含む。
【0167】
特定の実施形態の前述の説明は、本開示の一般的な性質を明らかにするので、他者は、当業者の技能の範囲内で知識を適用することによって、本開示の一般的な概念から逸脱することなく、過度の実験を行うことなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書に提示された教示及びガイダンスに基づいて、開示された実施形態の均等物の意味及び範囲内にあることが意図されている。本明細書の表現又は用語は、本明細書の用語又は表現が教示及びガイダンスに照らして当業者によって解釈されるように、限定ではなく説明を目的とするものであることを理解されたい。
【0168】
本開示の実装形態は、指定された機能及びその関係の実装を示す機能的構成要素を用いて上述されている。これらの機能的構成要素の境界は、説明の便宜上、本明細書では任意に定義されている。指定された機能及びそれらの関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。
【0169】
発明の概要及び要約のセクションは、発明者によって企図される本開示のすべてではないが1つ又は複数の典型的な実施形態を記載することができ、したがって、本開示及び添付の特許請求の範囲を決して限定することを意図するものではない。
【0170】
本開示の幅及び範囲は、上述の典型的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物に従ってのみ定義されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図13D
図14
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B